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  • F1イタリアGP 決勝 FACTS & STATS:モンツァで記録更新ラッシュ

    F1イタリアGP 決勝 FACTS & STATS:モンツァで記録更新ラッシュ

    モンツァの「スピードの神殿」で行われた2025年F1イタリアGPは、歴史に残る一戦となった。

    マックス・フェルスタッペンが平均速度250km/h超という驚異的な速さでチェッカーフラッグを受け、F1史上最速の決勝レース記録を更新した。まさに“史上最速グランプリ”としてファンの記憶に刻まれる結果となった。

    さらにレースでは、トップ3がグリッド順通りにフィニッシュするなど珍しい記録や、ルクレールの5年連続モンツァ4位、ウィリアムズのポイント更新など、各チーム・ドライバーが多くの節目を迎えた。ここでは決勝を彩った「FACTS & STATS」を数字で振り返る。

    ■ 今回のレースはF1世界選手権史上最速のグランプリとなった(最終結果確認中)。フェルスタッペンは平均速度250.706km/h(155.791mph)で勝利した。

    ■ レース総時間は1時間13分24秒325。

    ■ これまでの記録は2003年にミハエル・シューマッハがフェラーリでモンツァで樹立したもの(1時間14分19秒838、247.585km/h、153.842mph)。

    ■ 過去54年間で最速レース記録が更新されたのは今回が2回目。

    ■ フェルスタッペンは今季イタリアで2度目の勝利を挙げた。

    ■ 今季3勝目、通算66勝目。

    ■ フェルスタッペンは過去4年で3度モンツァを制した。

    ■ フェルスタッペンは2019年以来、モンツァでポールから勝利した最初のドライバー。

    ■ マクラーレンのランド・ノリスは2位。フェルスタッペンが今季挙げた全勝利で2位に入っている。

    ■ 今季7回目の2位(勝利は5回)。

    ■ ノリスはチャンピオンシップでチームメイトのオスカー・ピアストリとの差を31点に縮めた。

    ■ ピアストリの3位は、6戦前のカナダ以来の最低順位。

    ■ ピアストリは34戦連続でグランプリでポイントを獲得。歴代3位の連続記録で、フェルスタッペン(43)、ルイス・ハミルトン(48)に次ぐ。

    ■ トップ3がグリッド順通りにフィニッシュしたのは、モンツァでは2010年以来。

    イタリアGP F1シャルル・ルクレールはフェラーリをモンツァの表彰台に最も近づけた

    ■ シャルル・ルクレールが4位で、フェラーリはモンツァで5年連続の4位フィニッシュ。

    ■ ルクレールは今季未勝利のドライバーの中でランキング最上位(5位)。

    ■ ジョージ・ラッセルが5位で、メルセデスはモンツァで3年連続の5位。

    ■ ルイス・ハミルトンの6位は、フェラーリにとって2021年(カルロス・サインツ6位)以来の最低成績。

    イタリアグランプリ 2025年のF1世界選手権アレクサンダー・アルボンはウィリアムズに今季さらに6ポイントを加えた

    ■ アレクサンダー・アルボンは7位で、ウィリアムズでモンツァに出走した全レースでポイントを獲得している。

    ■ アルボンはメルセデスのキミ・アントネッリを抜いてランキング7位に浮上。

    ■ ウィリアムズは今季86点を獲得。過去7シーズン合計の84点を上回った。

    ■ キック・ザウバーのガブリエル・ボルトレトは8位で、直近6戦で4度目のポイント獲得。

    ■ これはハイブリッド時代におけるザウバーのモンツァ最高成績。

    ■ アントネッリは9位で、6戦前のカナダで表彰台に上って以来のベストリザルト。

    ■ 10位に入ったアイザック・ハジャーは、レーシングブルズにとって2022年以来のモンツァでのポイントをもたらした。

  • アイザック・ハジャー F1イタリアGPでピットレーンスタートから10位「誇らしい」

    アイザック・ハジャー F1イタリアGPでピットレーンスタートから10位「誇らしい」

    アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)は、イタリアGP決勝で見事10位に入り、ピットレーンスタートからポイントを獲得する快走を披露した。

    ハジャーはパワーユニット交換によりピットレーンからスタート。序盤は最後尾を走行する展開となったが、安定したペースを維持しながら中団勢の後方に食らいついた。

    レース中盤には堅実な1ストップ戦略でポジションを上げ、終盤に入るとポイント圏内を視界に捉えた。

    終盤、前方のオコンがピットインとペナルティで後退したこともあり、ハジャーはついに10位に浮上。チェッカーを受けると同時に、チームからも祝福の無線が飛んだ。レース後のハジャーは「すべてを変えた一日。最後尾からのポイント獲得は大きな自信になる」と振り返った。

    素晴らしいレースでしたが、振り返ってどう感じていますか?

    ハジャー:とても嬉しい。今日できるベストを尽くしたから、誇らしい気持ちで家に帰れるし、週末を通してクルマが生き生きしていたのを実感できた。

    昨日はかなり悔しい思いもあったようですが、今日のレース中の手応えは?

    ハジャー:正直、金曜のクルマはまあまあだったけど、土曜は本当に速さを見せられた。予選Q1はひどい結果でポテンシャルを示せなかったけど、グリッド最後尾からでも速く走れると分かっていた。そしてそれが実際に報われた。戦略もうまくいって、楽しめた。

    ルーキーにとってモンツァでのポイント獲得は大きな成果となった。レーシングブルズにとっても、難しい週末における明るい材料となり、次戦アゼルバイジャンに向けて弾みをつける結果となった。

    アイザック・ハジャー イタリアGP F1

  • オスカー・ピアストリに順位交代指示 マクラーレンF1代表「公平な判断」

    オスカー・ピアストリに順位交代指示 マクラーレンF1代表「公平な判断」

    マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラは、イタリアGP決勝で下されたチームオーダーについて言及し、オスカー・ピアストリがその判断を受け入れるだろうと語った。

    チームは最終ピットストップ後、ピアストリにチームメイトのランド・ノリスを2番手に戻すよう指示した。レース中はノリスが常にピアストリの前を走行していたが、後方からシャルル・ルクレールに迫られていたため、通常なら先行車に優先権があるにもかかわらず、チームはピアストリを先にピットに入れた。

    しかし、直後にピットインしたノリスのタイヤ交換が遅れたため、チームはピアストリにポジションを譲るよう求めた。

    ピアストリは従いつつも無線で「ピットストップの遅れはレースではよくあること」と不満を示したが、ステラは判断を支持し、彼は最終的に納得するだろうと強調した。

    「今日の決断はオランダで起きたこととは関係ない。ランドがリタイアした件とは無関係で、我々は1戦ごとに独立して判断している」とステラはF1公式チャンネルに語った。

    「ピットストップの順序を組み立てたとき、オスカーを先に入れることにしたが、ポジションを入れ替える意図はなかった。ただ遅いピットストップが重なったため、元の順位に戻すのが公平だと判断した。オスカーもそれを受け入れるだろう。レース中もそうだった。マクラーレンの価値観や原則を改めて示せたと思う」

    昨年のハンガリーGPでも同様のケースがあった。ノリスが先にピットに入りポジションを得たが、ピアストリの作業は特に遅くはなかった。チームは順位を戻すよう指示したが、ノリスは数周にわたって抵抗した後、最終的にピアストリに先行を許した。ステラは「その後、多くの議論を重ね、レースの戦い方についてお互いの考えを一致させた」と振り返る。

    「我々はその原則やアプローチに従っている。それでいいと思う」とステラは結んだ。

    動画の公開は終了しました
  • 角田裕毅 F1イタリアGPで接触のローソンに激怒「超えてはいけないライン」

    角田裕毅 F1イタリアGPで接触のローソンに激怒「超えてはいけないライン」

    角田裕毅(レッドブル)は、F1イタリアGP決勝でのレース中にレーシングブルズのリアム・ローソンと接触し、大きなダメージを負ったことに強い不満を示した。ポイント獲得の可能性を潰す展開に「本当に悔しい」と語り、同じレッドブル所属のドライバーに対する厳しい言葉を投げかけた。

    レース序盤は手応えを得ていた角田裕毅だったが、中盤でローソンと絡み、マシンに致命的なダメージを負って後退。「不必要な動きだった」とし、接触を引き起こしたローソンの判断を批判した。

    実際、無線でも苛立ちを隠さなかった。

    角田裕毅:「どんなダメージ?」
    ウッディ:「右側のフロアにダメージがある」

    レース後も無線でこの件が話題となり、角田裕毅は不満をぶつけた。

    ウッディ:「ローソンとの接触でかなりのダメージを負った。詳細はデブリーフィングのときに説明する」
    角田裕毅:「何の意味があった?ばかげてる」

    角田裕毅 F1 イタリアGP

    Q:レースを振り返って?

    角田裕毅:最初は問題なかったんですけど、2スティント目でポイント争いをしていない相手に邪魔されてしまって、大きなダメージを負いました。そのせいでペースを落とさざるを得なくなって、すごくフラストレーションが溜まりました。ポイントを狙って戦っていたのに、ローソンの不要な動きで台無しになってしまい、本当に残念です。

    Q:ローソンに直接話すつもりは?

    角田裕毅:そうですね。正直、これまでも彼は接触が多いし、アグレッシブすぎる部分があると思います。ただ、超えてはいけないラインは必ずあって、今回はそれを踏み越えてしまった。特に同じチームの屋根の下で戦っている以上、尊重とリスペクトが必要です。シートを巡る競争がどこよりも激しいのは理解していますが、それでもやっていいことと悪いことがある。とても残念です。

  • F1イタリアGP決勝:フェルスタッペン完勝 マクラーレンW表彰台 角田裕毅13位

    F1イタリアGP決勝:フェルスタッペン完勝 マクラーレンW表彰台 角田裕毅13位

    レッドブルのマックス・フェルスタッペンはポールポジションからスタートした日曜のF1イタリアGPで勝利を収め、マクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリを従えてモンツァのチェッカーフラッグを受けた。レースはスタート直後と終盤にドラマが生まれる展開となった。

    フェルスタッペンとノリスはスタート直後からホイール・トゥ・ホイールとなり、ホームストレートで接近しながら第1シケインへ進入。フェルスタッペンはコースをショートカットして首位を守った。翌周の開始時にポジションをノリスへ譲り、ペナルティ回避を図ったものの、数周のうちに再び首位を奪い返して独走態勢に入った。

    その後、フェルスタッペンは常にレースをコントロールし、序盤スティントでマクラーレン勢との差を管理。ノリスやピアストリよりも早めにピットインする戦略で優位を築き、そのまま危なげなくトップでゴールした。

    フェルスタッペンのフィニッシュは終始落ち着いたものだったが、レッドブルのピットウォールからは「不要なリスクを避けろ」と繰り返し指示が飛んでいた。一方、マクラーレン勢には混乱が生じた。ノリスのピットストップが遅れ、ピアストリが2番手に浮上。チームはノリスを先に戻すよう指示を出し、ピアストリは当初疑問を呈したものの最終的には従い、スムーズなポジション交換が行われた。

    この結果、ピアストリは3位に甘んじ、ノリスとの差は34点から31点へ縮まった。フェラーリのルクレールは母国レースで表彰台を逃し、ティフォシの期待は叶わなかった。メルセデスのラッセルは5位を守り切り、ルイス・ハミルトンはグリッド降格ペナルティを経て6位でフィニッシュし、チームにダブル入賞をもたらした。

    アレックス・アルボンは苦しい予選から見事な挽回を見せ、ウィリアムズに7位入賞をもたらした。続く8位にはキック・ザウバーのガブリエル・ボルトレト、9位にはメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリが入り、彼は走行中の危険行為で5秒ペナルティを受けながらもポイントを獲得した。

    イサック・ハジャーはピットレーンスタートから力走して10位入賞。ウィリアムズのカルロス・サインツとハースのオーリー・ベアマンはロッジアでの接触を経て11位と12位。レッドブルの角田裕毅は13位でチェッカーを受け、レーシングブルズのリアム・ローソンが14位となった。

    エステバン・オコンは序盤にランス・ストロールを押し出したと判断され、ペナルティを受けつつ15位。アルピーヌのピエール・ガスリーとフランコ・コラピントはそれぞれ16位と17位に沈んだ。

    アストンマーティンは一時ダブル入賞圏内にいたが、終盤に失速。ストロールは後退し、フェルナンド・アロンソはサスペンショントラブルでリタイア。ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグは油圧系の問題でスタートできなかった。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    「僕たちにとって素晴らしい一日だった。1周目は少し不運だったけど、その後は飛ぶように走れた。クルマは本当に楽しかったし、ペースをコントロールできたし、ピットストップのタイミングも完璧だった。チーム全員による本当に素晴らしい仕事だった。一歩一歩、レースごとに進んでいるけど、僕たちにとって信じられない週末だった」

    ランド・ノリス(マクラーレン)
    「ターン1のブレーキングでは互角にいこうとしたし、マックスとのバトルはいつもいい勝負になるのは分かっていた。今回は僕たちが少し遅い週末だったけど、いい戦いだったし楽しめた。ピットストップについては分からないけど、チームとして時々ミスをすることはあると思う。今日はそのひとつだったんだろう。

    今日はできる限りのことをやった。これ以上は多くを望めなかった。マックスと戦おうとしたけど、彼が勝ち取った。彼の勝利にふさわしいと思う」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    「スタートは難しくて、最初の数周はあまりうまくいかなかった。その後は追い越してからは、かなり孤独なレースだった。ポイントを取れて満足だし、受け入れるよ。僕たちはセーフティカーが出るかどうかを見ながら走っていたけど、マックスがまた僕たちのピットウィンドウに戻ってきた。そして終盤にちょっとした出来事があったけど大丈夫だ。学ぶことはたくさんあったし、前に進めて満足している。次の週末はもっと良くなるように頑張る」

    イタリアGP F1

    2025年F1 イタリアGP 決勝 順位・結果

    1.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    2.ランド・ノリス(マクラーレン)
    3.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    4.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    5.ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    6.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    7.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    8.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
    9.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    10.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
    11.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    12.オリバー・ベアマン(ハース)
    13.角田裕毅(レッドブル)
    14.リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    15.エステバン・オコン(ハース)
    16.フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    17.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    18.ランス・ストロール(アストンマーティン)
    DNF.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    DNF.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)

  • 角田裕毅は13位 … F1イタリアGP 決勝:結果・タイムシート

    角田裕毅は13位 … F1イタリアGP 決勝:結果・タイムシート

    2025年F1イタリアGP 決勝の結果・タイムシート。9月7日(日)にモンツァ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第16戦 イタリアグランプリの決勝レースが行われた。

    優勝はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。2位にランド・ノリス(マクラーレン)、3位にはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が続いた。角田裕毅(レッドブル)は13位でレースを終えた。

    ■ フェルスタッペン、今季3勝目で通算66勝目
    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がイタリアGPを制覇。ポールからスタートし、終始レースをコントロールして優勝を果たし、今季3勝目、通算66勝目を挙げた。

    ■ マクラーレンはノリス2位、ピアストリ3位
    ランド・ノリスが2位、オスカー・ピアストリが3位でダブル表彰台を獲得。チームオーダーも交えた戦略の結果、ノリスが僅差でチームメイトを上回った。

    ■ フェラーリはルクレール4位、ハミルトン6位
    地元フェラーリはシャルル・ルクレールが4位、ルイス・ハミルトンが6位。メルセデスのジョージ・ラッセルが5位に割り込む形となり、表彰台には届かなかった。

    ■ 中団勢の健闘、アルボン7位・ボルトレト8位
    アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)が7位入賞。ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)も8位とポイント獲得に成功し、存在感を示した。

    ■ ハジャーが10位入賞、角田裕毅は13位
    アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)がピットレーンスタートから驚きの10位入賞。角田裕毅(レッドブル)は13位に終わり、悔しい結果となった。

    ■ アロンソとヒュルケンベルグがリタイア
    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)はサスペンショントラブルで戦列を離れ、ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)はスタート前にリタイアを余儀なくされた。

    2025年F1イタリアGP 決勝 結果・タイムシート

    順位 No ドライバー チーム GAP INT POS PIT
    1 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル     - 0 1
    2 4 ランド・ノリス マクラーレン 19.207 19.207 - 0 1
    3 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 21.351 2.144 - 0 1
    4 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 25.624 4.273 - 0 1
    5 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 32.881 7.257 - 0 1
    6 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 37.449 4.568 ↑ 4 1
    7 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 50.537 13.088 ↑ 7 1
    8 98 ガブリエル・ボルトレト ザウバー 58.484 7.947 ↓ 1 1
    9 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 59.762 1.278 ↓ 3 1
    10 6 アイザック・ハジャー レーシングブルズ 63.891 4.129 ↑ 9 1
    11 30 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 64.469 0.578 ↑ 2 1
    12 87 オリバー・ベアマン ハース 79.288 14.819 ↓ 1 1
    13 22 角田裕毅 レッドブル 80.701 1.413 ↓ 4 1
    14 55 リアム・ローソン レーシングブルズ 82.351 1.650 ↑ 4 1
    15 31 エステバン・オコン ハース 1L 3.407 - 0 1
    16 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 1L 3.702 ↑ 4 1
    17 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1L 1.611 - 0 1
    18 18 ランス・ストロール アストンマーティン 1L 1.853 ↓ 2 1
    DNF 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 29L 28L ↑ 11 2
    DNF 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ザウバー     ↑ 8  
  • マックス・フェルスタッペン独走で今季3勝目 F1イタリアGP決勝プレイバック

    マックス・フェルスタッペン独走で今季3勝目 F1イタリアGP決勝プレイバック

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がモンツァで圧巻の走りを披露し、イタリアGPを制覇。ポールポジションからスタートしたフェルスタッペンは序盤にノリスへポジションを譲る場面もあったが、冷静に逆襲して主導権を掌握し、最後まで安定したレース運びでチェッカーを受けた。これで今季3勝目、通算66勝目となり、その強さを改めて証明した。一方、マクラーレン勢はランド・ノリスが2位、オスカー・ピアストリが3位とダブル表彰台を獲得。終盤にはピット戦略の混乱やチームオーダーが絡み、明暗が分かれる場面もあった。フェラーリ勢は地元での表彰台を逃すもルクレールが4位、ハミルトンが6位に入り、観客を沸かせた。

    スタート直後の混乱とフェルスタッペンの譲渡指示
    ポールのマックス・フェルスタッペンが好発進するも、ターン1でコースオフ。いったん首位を奪ったが、スチュワード判断によりノリスにポジションを返すことを指示される。序盤はノリス先行、ピアストリとルクレールが激しく争う。

    フェルスタッペンの再逆転と序盤の主導権
    LAP4でフェルスタッペンがDRSを使い、ターン1でノリスをパス。ここから「メトロノームのような走り」と評された安定したラップを刻み、リードを拡大していく。マクラーレン2台はやや遅れ、フェラーリ勢とメルセデス勢が中団で攻防。

    アロンソ無念のリタイア、サインツとベアマン接触
    LAP26、フェルナンド・アロンソがサスペンショントラブルでリタイア。直前まで入賞圏内を走っていただけに悔しい幕切れ。さらにサインツとオリー・ベアマンが接触し、両者はスピンを喫する。中団戦線は波乱含みの展開に。

    角田裕毅とローソンの接触
    LAP29、角田裕毅(レッドブル)とリアム・ローソン(レーシングブルズ)がターン1で接触。角田の右リアにローソンの左フロントが当たり、両者ともランオフに逃げる。幸いレース続行は可能だったが、角田にとっては流れを乱される痛いシーンとなった。

    マクラーレンの混乱、ノリスのスローピット
    LAP47、ノリスのピットストップが5.9秒と大幅に遅れ、ピアストリが前に出る。しかしLAP49には「公平性」を理由にチームオーダーが発動し、ピアストリがノリスにポジションを返還。タイトル争いの行方をにらんだ微妙な采配となった。

    フェルスタッペン独走、終盤に5秒ペナルティ
    フェルスタッペンは終盤も圧巻のペースで独走。LAP53で「不安定な走行」により5秒加算ペナルティが科されるが、19秒差のリードにより順位に影響なし。ノリスが2位、ピアストリが3位、ルクレールが4位でフィニッシュ。ハジャーはピットレーンスタートから驚きの10位入賞を果たした。

    結末と祝宴、そして次戦へ
    フェルスタッペンが今季3勝目・通算66勝目を達成し、レッドブルは圧倒的勝利を収めた。マクラーレンはダブル表彰台でポイントを重ねるも、首位との差を痛感。ティフォシの前でフェラーリはルクレール4位・ハミルトン6位と健闘。表彰台でシャンパンが舞い、次戦アゼルバイジャンへの期待が高まる。

  • F1イタリアGP 決勝:タイヤ戦略予想&持ちタイヤ数

    F1イタリアGP 決勝:タイヤ戦略予想&持ちタイヤ数

    2025年F1 イタリアGP 決勝で各ドライバーが使用可能な持ちタイヤ数と予想されるタイヤ戦略を公式タイヤサプライヤーのピレリが発表した。

    マックス・フェルスタッペンは記憶に残るポールポジションを獲得したが、それにはF1史75年の中で最速ラップを叩き出す必要があった。

    その後方にはマクラーレン勢が並び、5連勝中の勢いを考えるとポールを逃したのはやや物足りない結果だ。しかしMCL39は中速コーナーが続くセクションでこそ真価を発揮するマシンであり、モンツァにはそのような区間が存在しなかった。

    マクラーレン勢の後方では、フェラーリがホームグランプリで軽快な走りを見せ、シャルル・ルクレールはトップを狙える位置にいた。一方でルイス・ハミルトンはザントフォールトでのペナルティにより10番手から追い上げを強いられる。セッション後、フェルスタッペンはライバルたちの金曜ロングランでのレースペースを考慮し、自身のリード維持に大きな自信を示さなかった。ただし、彼には戦略的な選択肢が残されており、他の全ドライバーとは異なるタイヤ配分を持つことが混乱した展開では決定打になる可能性がある。「スピードの神殿」で何が起きてもおかしくない状況だ。

    昨年は何があったのか?
    昨年のイタリアGPは、戦略バトルの末にフェラーリが大歓声のホーム勝利を収めた。1ストップ戦略を採用したルクレールが、2ストップのオスカー・ピアストリとランド・ノリス(マクラーレン)を抑えきってチェッカーを受けた。

    当時は新舗装が敷かれた直後で、プラクティスでは激しいグレイニングに悩まされたが、摩耗自体は少なかった。そのため通常のサーキットのようにグレイニングが収まることはなく、グリップ低下が長く続く結果となった。大半のドライバーがC4ミディアムでスタート。マクラーレンはロングランペースで優位に立ちながらも慎重なミディアム→ハード→ハードの2ストップを選択。ピアストリは16周目と38周目、ノリスは14周目と32周目にピットインした。

    ルクレールとカルロス・サインツはともにミディアム→ハードの1ストップ。ルクレールは15周目、サインツは19周目にピットへ。終盤にマクラーレン勢がサインツをかわしたものの、ルクレールは2秒差で逃げ切った。最終的に戦略は1ストップと2ストップに分かれ、レッドブル勢はハード→ハード→ミディアムの2ストップを採用。フェルスタッペンは22周目と41周目、セルジオ・ペレスは23周目と35周目にピットインし、それぞれ6位と8位でゴールした。ソフトを使ったのは50周目に最速ラップを狙ったランス・ストロールだけだった。

    イタリアGP F1

    今年の最速戦略は?
    昨年多くの問題を引き起こしたグレイニングは今年ほとんど見られない。路面が1年で落ち着いたことに加え、ピレリが2025年仕様のタイヤをより頑丈に設計したためだ。そのため、ミディアム→ハードの1ストップ戦略がさらに強力な選択肢になっている。

    最適なピットウィンドウは22〜28周目。モンツァはオーバーテイクが難しく、リアウイングが小さいためDRSの効果も薄い。通常ならアンダーカットが有効となるが、今回はデグラデーションが非常に低いため新品タイヤの優位性が薄れている。

    イタリアグランプリ

    トップ10に別の選択肢は?
    フェルスタッペンはハードタイヤを1セット多く温存。一方、メルセデス勢とアイザック・ハジャーはミディアムを多く残している。しかし、セーフティカーや赤旗が介入しない限り、2ストップ戦略は有効とは言えない。むしろ、デグラデーションの低さからはミディアム→ソフトの戦略が浮上してくる。

    ピレリ・モータースポーツディレクターのマリオ・イゾラは「もし誰かがミディアムで30周以上引っ張れれば、ソフトは選択肢になり得る。ミディアムとソフトの性能差は大きくない」と語る。実際、ミディアム→ソフトを狙うなら最適なピットウィンドウは32〜38周目となる。

    後方スタート勢は?
    標準的な救済策はハード→ミディアムの逆順戦略で、最適なピットウィンドウは28〜34周目。もしミディアム→ソフトが可能なら、ハード→ソフトも同様に成り立つ。ピットインのタイミングは同じ32〜38周目で、ハードで長く引っ張れば引っ張るほど、終盤のソフトで強くプッシュできる。

    ただし、ハードスタートにはリスクもある。ターン1までの距離が長いため、ソフトやミディアムのグリップを持つライバルに対して不利。また、柔軟性に欠け、序盤に赤旗やセーフティカーが出ると戦略が崩れてしまう。

    イタリアGP F1 タイヤ

    天候はどうなる?
    レースデー最大のリスクはジェラートが溶けること。天候は快晴で気温は27℃前後。路面も熱を大きく保持しないため、タイヤがオーバーヒートする心配はない。フェラーリの赤い軍団にとっては理想的なコンディションだ──もっとも、観客席にはフェラーリの鮮やかな青いアウェイキットを着たファンも目立っている。

    2025年のF1世界選手権

  • レッドブル F1イタリアGP予選「角田裕毅のQ3進出は進歩の証」とメキース

    レッドブル F1イタリアGP予選「角田裕毅のQ3進出は進歩の証」とメキース

    F1イタリアGP予選は、マックス・フェルスタッペンが今季5度目のポールポジションを獲得し、角田裕毅もQ3進出を果たした。

    レッドブルF1代表ローラン・メキースは、昨年のモンツァでの苦戦を振り返りながら、チーム全体の努力と両ドライバーの働きを称賛した。

    メキースは「昨年ここでは非常に厳しい週末を過ごした。我々はその原因を突き止めるために懸命に取り組み、答えを持ってこの地に戻ってきた」と語る。

    「そこにマックスの魔法が加わった。週末を通して堅実なパフォーマンスを発揮し、金曜から強さを見せていたが、それでも誰も十分だとは考えず、マックスも裕毅も千分の1秒単位でさらなる改善を求め続けていた」

    「今日は複数のクルマがポールを狙える状況で僅差の戦いだったが、マックスは手が付けられず、素晴らしいラップを走った」

    「裕毅も良い週末を過ごしていて、再びQ3に進出したことは進歩の証だ。最後の走行ではトラックポジションを逃したが、日曜は良いポイントを争えるだろう」とコメント。

    最後に「明日のレースは細部までの戦いになる。マクラーレンはレースが進むにつれて優位性を増す傾向がある。我々はその差を縮めるために毎週末努力している。明日がその進歩を示すもうひとつの答えになるだろう。優勝を争えるのは4〜5台いる」と決勝に向けた強い意気込みを示した。

    レッドブル・レーシング F1 イタリアGP

  • F1イタリアGP チーム代表記者会見:バスール、メキース、小松礼雄

    F1イタリアGP チーム代表記者会見:バスール、メキース、小松礼雄

    F1イタリアGP金曜のチーム代表会見には、フレデリック・バスール(フェラーリ)、ローラン・メキース(レッドブル・レーシング)、小松礼雄(ハースF1チーム)が出席した。

    議題は多岐にわたり、ルイス・ハミルトンのペナルティや角田裕毅の去就に加え、100%持続可能燃料の導入、パワーユニットの未来、2026年の規則変更がF1に与える影響まで、長期的なテーマに踏み込む内容となった。

    各代表は、自身のチーム状況やF1全体が直面する技術的・運営的課題について率直に回答した。とくに持続可能燃料やPU開発は、コストと性能のバランスをめぐって重要な論点となり、2026年に向けてチーム運営への影響をどう捉えるかが語られた。

    Q:フェラーリにとって今週は浮き沈みのある展開でした。FP1の結果を見て、現時点でのチームの雰囲気はどうですか?

    フレデリック・バスール:「正直に言うと、雰囲気はポジティブだ。たとえ先週のザントフォールトで厳しい週末を過ごしたとしても――少なくとも金曜日は厳しかった――週末の中で巻き返すことができた。レース自体はダブルリタイアで終わったから、獲得ポイントはゼロだったが、少なくともポジティブな雰囲気と前向きなアプローチを持ち帰ることができた。週末の中で回復できたという実感があったからだ。もうひとつの利点は、モンツァまであまり待たずに済むことだ。つまり月曜の朝にはすでにモンツァに入っていたということだ。全体として雰囲気はとても良いし、月曜の朝から工場前に集まってくれたティフォシからポジティブな後押しを受けていて、これは大きなエネルギーになる」

    Q:FP1の結果について教えてください。最高のスタートを切りましたが、この先の週末も上位にとどまれる自信はありますか?

    バスール:「シーズンやこれまでの経験から言えるのは、FP1の結果から結論を導き出すべきではないということだ――そう願っている。先週はFP1で最下位だったからね。つまり、予選の終わりまで、ましてやレースの終わりまでにはまだまだ道のりが長い。自分たちに集中し続け、マシンとドライビングを改善し、持っているものから最大限を引き出すことに注力しなければならない。だからFP1の結果だけで結論を出すことは絶対にしない」

    Q:シーズン後半はレースに勝ちたいと今週語っていましたが、どのようなサーキットでチャンスがあると考えていますか?

    バスール:「誰もがブダペストで我々がポールポジションを獲れるとは思っていなかった――私自身もね。接戦であることは分かっている。ポールを争えるチームは4つ、多いときにはそれ以上ある。確かにマクラーレンは一歩先を行っているが、誰もが常に安定しているわけではない。彼らが一歩後退する日があるかもしれない。その日に我々がそこにいることが重要だ。だから、このサーキットだとかあのサーキットだとは言いたくない。我々はどこでも力を発揮し、持っているものから最大限を引き出さなければならない」

    Q:最後の質問です。チームは1975年のニキ・ラウダ初タイトルを祝っています。あなたにとってニキはどんな存在でしたか?

    バスール:「ニキは多面的な人物だった。1975年、77年、そして84年にタイトルを獲ったとき、私はまだ若く、彼のファンだった。その後、私がDTMに関わっていたとき、さらにF1に入ってからも、彼と一緒に仕事をする大きなチャンスに恵まれた。これは特権だったと思う。彼はドライバーとしても、チーム代表としても、ビジネスマンとしても、あらゆる立場で成果を上げられる人物だった。まさに象徴的な存在だ」

    Q:ローラン、昨年のモンツァはレッドブルにとって簡単なレースではありませんでした。今年はもっと良い結果を期待できそうですか?

    ローラン・メキース:「我々は通常、FP1の後に過剰な自信を持つことはない。確かに昨年はおそらくシーズンで最も難しいレースのひとつだった。我々が期待していなかった問題に直面し、パフォーマンスを発揮できなかった。誰もそんなレースは好まないが、そのような経験こそが成長につながるし、理解を深める最良の方法だ。今年は、昨年の課題をどれだけ克服できているかを確認する重要な週末だ。FP1を終えただけの現時点ではまだ答えは出せないが、昨年の出来事は我々の頭の中にしっかり残っている」

    Q:セッション後にマックスは何と言っていましたか? 今年のクルマはこのタイプのサーキットに合っていると感じているのでしょうか?

    メキース:「彼は今年のマシン特性と大きな違いを感じていない。ここでは低いダウンフォースレベルで走っているが、それでも今季ずっと扱ってきたのと同じ特性、同じ制約を再び感じていた。ただし、昨年のような追加的な問題に直面しているかというと、今のところその兆候はない。ただし、まだFP1を終えたばかりの段階であり、判断するには早すぎる」

    Q:新しい役職に就いてから2か月ほど経ちました。この間、どこに重点を置いてきたのか、学んだことはありますか?

    メキース:「本当に重要なのは、チームや会社を理解するには時間がかかるということを過小評価してはいけないということだ。1、2か月で分かるものではない。だから、我々がスパで話した通り、できるだけ多くの人と会い、理解を深めようとしてきた。6週間が経ち、少しずつ状況は良くなっている。毎日少しずつチームの仕組みが分かるようになり、毎日新しい人と出会い、組織やフローの理解が深まっている。今はチームと一緒に、次に解き明かすべき課題を整理しているところだ。最初の段階は観察のみだったが、今はチームと共に“何を解き明かす必要があるか”という地図を作り始めている」

    Q:レッドブル・レーシングのチーム代表の仕事は、以前のRBでの仕事とどう違いますか?

    メキース:「数か月前、ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズの代表としても同じようなことを答えたと思うが、究極のパフォーマンスを追求するためには、どれほど極限まで突き詰めなければならないかを見誤りやすい。クルマのあらゆる部分、会社のあらゆる部分を徹底的に突き詰めて、その最後のわずかなラップタイムを絞り出そうとしている。それは投資効率としては低い――多大な労力に対して得られるのはわずかな改善だ。しかし、それこそがトップチームというものだ。週末ごとに答えは単純で、勝ったかどうかだけだ。我々はザントフォールトで2位を獲得したが、それはラッキーというより、実際にはランドが不運に見舞われたから得られた結果だった。だから月曜の朝に自分に問うことはただひとつ、“我々には何が欠けていたのか?”ということだ。メンタリティという意味では、ミッドフィールドとトップの違いはそこにある。究極のパフォーマンスを目標にし、それを達成するまでは“やり切れなかった”という答えになる」

    Q:小松さん、まずはザントフォールトについて伺います。後方スタートからのダブル入賞でしたが、結果にはどのくらい驚きましたか?

    小松礼雄:「そうですね。正直、結果そのものを見れば冷静さを保つのは難しいです。予選で最大限の力を発揮できなかったので、我々の考えは“18番手やピットレーンからどうすれば最善を尽くせるか。チャンスがあればポイントを取ろう”というものでした。予選後のメッセージは明確でした。予選までの流れではスピードを示せていたんです――FP3やQ1の最初のアタックはとても良かった。だからマシンとドライバーに力があることは分かっていたのですが、金曜から予選にかけてチームとしてそれをまとめきれなかった。そこで“日曜は絶対に諦めない。後方からスタートしても、毎周集中して、このレースから最大の結果を引き出そう”と確認しました。レース後は本当にうれしかったです。レース中のコミュニケーションも良く、みんなが協力し合い、集中力を切らさなかった。両ドライバーも非の打ちどころがありません。互いに助け合うためにいくつかお願いしたこともありましたが、2人ともきちんと応えてくれました。実行力は素晴らしかったです。それこそが私が求めていたもので、日曜に達成できたことでした」

    Q:今季のハースには後方から巻き返すパターンが何度も見られます。バーレーンではオリーが20番手から10位に上がりました。こうした成果は、冬に行ったガレージでのオペレーション改善の成果なのでしょうか?

    小松礼雄:「あまり否定的になりたくはありませんが、残念ながら逆の見方もせざるを得ません。後方からスタートして日曜に結果を出すということは、多くの場合、土曜に最大限の力を発揮できていないということでもあります。バーレーンでもチームとして予選で力を出し切れませんでした。マシンの速さがあることは分かっていたし、オリーにもできると分かっていました――エステバンも同じです。オペレーション面では、今年トラックサイドのチームを大きく入れ替えました。全員のパフォーマンスを引き出すには時間がかかると分かっていましたし、今も取り組んでいます。ただ、それを来年ではなく今年にやりたかったのです。来年は大規模なレギュレーション変更があるからです。日曜に結果を出すのは素晴らしいですが、それを全セッションで実行しなければなりません。チーム内のコミュニケーションはとても良好で、全員の方向性も一致しています。今週末もFP1から全員が集中して、マシンとドライバーからすべてを引き出す方法を考えています」

    イタリアグランプリ

    Q:ルイスに自信を与えることは、モンツァ前においてどれほど重要ですか?

    フレデリック・バスール:「それはルイスだけでなく、誰にとっても同じだ。自信は我々の仕事において重要な要素だ。彼はここ2〜3戦、さまざまな理由で難しい週末を過ごしてきた。だからこそ自信を取り戻すことが大事なんだ。今週はミラノでティフォシから多くの後押しを受けたことも、貢献のひとつだったと思う」

    Q:アイザック・ハジャーは自信に満ちているが、今季中の昇格は望んでいないと語っていました。つまり、角田裕毅は今季いっぱいシートを保持するという理解でよいですか?

    ローラン・メキース:「短く答えるなら、そうだ。我々はドライバー決定について時間があると公に明言している。来季に向けて複数のシナリオを考えるだけのドライバーを抱えており、急いで決める必要はない。だからシーズン中に変更する計画はない。裕毅はここ3戦で確実に前進している。もっと欲しいところだが、良い仕事をしている。ザントフォールトでは7戦ぶりにポイントを獲得したし、ブダペストではマックスにかなり近づき、スパではチーム加入後ベストの予選結果を残した。良い流れにあるんだ。もちろん、アイザックの進歩も素晴らしい。直近のレースで見せたパフォーマンスは大きな成長の証だ。それでも我々はドライバー問題についてはリラックスしている。レッドブル側でカードをすべて持っているから、決定には数週間、あるいは数か月かけても構わない。もちろん最後のレースまで待つ必要はない。ドライバーたちに影響を与えるからリスペクトは必要だ。しかし現時点では十分に時間があると考えている」

    Q:来季、そして2027年に向けてどれほど重要な課題でしょうか?

    メキース:「完全に異なるレギュレーションになる。技術的なブレイクスルーだ。なぜならF1が初めて100%持続可能燃料を使用するからだ。これは全ての燃料メーカー、PUメーカーにとって大きな挑戦であり、最大限の性能を引き出さなければならない。確かにコストは発生するが、今はまずその高い要求を満たす燃料を実現し、そこからパフォーマンスを引き出すことが最優先だ」

    バスール:「100%持続可能燃料に移行する挑戦を過小評価すべきではない。F1にとって大きな前進であり、新しい方向性だ。燃料はまだ凍結されていないから、来年の正確なコストを見積もるのは難しい。確かに今季よりは高くなるだろう。ただしこの会合は中長期的な視点で、将来の規則をどう調整しコントロールするかを議論する場だ。コストは確かにあるが、それ以上に持続可能燃料の意義は大きい」

    Q:トト・ヴォルフは、レッドブルのPUプロジェクトは“エベレストを登るようなもの”だと表現しました。プロジェクトの進捗はどうですか? また、来年PUで大きなハンデを背負う心配はありませんか?

    メキース:「トトの言う通り、それはエベレストを登るような挑戦だ。自前でパワーユニットを作るというのは、狂気の沙汰だが素晴らしい挑戦でもある。まさにレッドブルらしい“クレイジーなこと”だ。ただし過小評価はしていない。相手は90年も取り組んできたメーカーたちだ。我々がいきなりフェラーリやメルセデスのレベルに達するとは思っていない。だが最大限のレベルで立ち上げている。人材、インフラを含めて一歩ずつ積み上げている。来年は多くのハードワークと眠れぬ夜が続くだろう。しかしこれはレッドブルらしい挑戦であり、我々はそれを楽しんでいる。数字を挙げて“どのレベルにいる”と言うことはしないが、山を登る覚悟はできている」

    Q:2014年導入のPUと2022年導入のグラウンドエフェクトカーを組み合わせた、この10年のF1技術の進化をどう評価していますか?

    メキース:「このPU世代は地球上で最も効率的なエンジンだ。50%を超える効率をICEとハイブリッドで実現しているのは驚異的だ。批判も多かったが、技術的には素晴らしい。複雑さが予想以上に増したこともあったが、それもF1らしさだ。これまで素晴らしいレースを提供してきたし、技術的にも驚異的だったと思う。次は2026年の規則で、新たな挑戦が待っている」

    バスール:「付け加えることはあまりないが、2014年当時と今とでは認識が全く違う。当時は性能差が大きかったが、今は大きな収束が起きていて、全員が同じ土俵にいる。技術的にも非常に高い水準に達している。ただしコストをコントロールし続ける必要がある。慢心は禁物だ」

    Q:次のPU規則で100%持続可能燃料を使用することになりますが、F1の将来にどんな意味を持つと考えていますか?

    メキース:「持続可能燃料の導入は、F1にとって画期的な挑戦だ。我々エンジニアにとっても、そして燃料メーカーやPUメーカーにとっても大きなテストになる。パフォーマンスを犠牲にせず、この高い要求を満たすことが求められる。コストがかかるのは事実だが、それ以上に未来に向けて価値のある取り組みだ」

    バスール:「大きな一歩前進だ。F1が環境的に新しい方向に舵を切るということだ。コストの課題はあるが、それを上回る意味を持っている。持続可能燃料の開発は中長期的に我々の競技にとって必要なことだ」

    Q:2026年に向けてPUとエアロの規則が同時に変わります。チーム運営にどんな影響を与えると考えていますか?

    小松礼雄:「このスポーツの素晴らしさを示すことになると思います。2014年のPU導入時には走れないチームもありましたし、2022年のグラウンドエフェクト導入時にはほぼすべてのチームが問題を抱えました。それでも短期間で解決しました。だから2026年も最初は大きな混乱があるでしょうが、すぐに解決策を見つけていくと思います。チーム運営としては非常に大きな挑戦ですが、それを乗り越えていくのがF1です」

    Q:ファンからの応援は力になる一方で、プレッシャーにもなります。チーム内部ではどう受け止めていますか?

    バスール:「正直に言えば、私はポジティブに受け止めている。たとえ昨年や今季に苦しい時期があっても、ファンは常に支えてくれた。これは素晴らしい感覚だ。ドライバーに自信を与えることが大事だと先ほど話したが、ミラノで数千人のファンが声援を送ってくれると、ドライバーの自信は大きく高まる。私は35年間レースをやっている。F1だろうとフォーミュラ・ルノーだろうと、自分自身に大きなプレッシャーをかけてきた。だから“プレッシャー”はむしろ前向きなものだと思う」

    Q:マクラーレンは今週末、両マシンのエンジンを交換しました。そろそろPU制限超過のペナルティが出始めると考えますか?

    小松礼雄:「我々はザントフォールトでオリーに5基目を入れました。予選で非常に悪い結果だったので、そこでペナルティを受ける判断をしました。その後P6まで挽回できたのは良かったです。エステバン側は現時点で追加投入の予定はありません」

    バスール:「我々はエンジンに関しては安全な状況だ。1度に複数のエンジンを登録して、後に使うこともできる。だから問題はない」

    メキース:「まだ分からない、と言いたいところだが、実際には大丈夫だと思っている。今週末はマックスに新しいPUを載せたし、裕毅には数戦前に戦略的な交換を行った。だから今のところ問題はないと考えている」

    Q:この世代のグラウンドエフェクトカーについてはどう評価しますか? オーバーテイク促進という目的は達成されたと思いますか?

    メキース:「導入前は批判も多かった。だが結果として、4年間で素晴らしい競争を生んだ。速さは過去最高レベルに近いし、今年も多くのオーバーテイクが見られた。2022年にはほぼ全チームがバウンシングに苦しんだが、それもF1らしい挑戦だった。このクルマは素晴らしいものをもたらしたと思う」

    バスール:「ブダペストでは4チーム6台が0.1秒以内にひしめいていた。それは本物のレースだ。確かにマクラーレンは一歩先を行っているが、タイヤマネジメントも含めてのことだ。コストキャップ下で開発された最初の世代でもある。この4年間は、さまざまなチームが勝利を挙げることができた。良いショーであり、良いスポーツだったと思う」

    小松礼雄:「このスポーツの素晴らしさを示したと思います。2014年には1周もできないチームもあった。2022年にはグラウンドエフェクトで全チームが問題を抱えた。それでも解決し、短期間で収束した。PU面でもシャシー面でも、F1が持つ力を示したと思います。来年はPUとエアロが同時に変わる大きな挑戦です。最初は状況が大きく変わるでしょうが、きっと各チームが解決策を見つけると信じています」

    Q:ルイスのペナルティについて。持ち越しという裁定に不満はありましたか?

    バスール:「“フラストレーション”という言葉が正しいかは分からないが、失望はした。厳しすぎたかどうかは分からない。ただ、日曜の夜にはモンツァに集中することを決め、抗議に時間やエネルギーを費やさないことにした。判定は主観的な部分がある。減速しなければならないのは当然だが、“十分に減速したか”は人の判断次第だ。決定する人物によって結果は変わる。だが仕方がない。我々は週末に集中することを選んだ」