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  • MotoGP | ホンダ 第12戦 イギリスGP 予選レポート

    MotoGP | ホンダ 第12戦 イギリスGP 予選レポート

    マルケスが4戦連続今季8回目のPPで今季7勝目に挑む
    2019年 MotoGP イギリスGPの予選は、終日、青空が広がる絶好のコンディションの中で行われ、フリー走行でタイヤテストに集中したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、4戦連続今季8回目のポールポジション(PP)を獲得した。

    初日のフリー走行で2番手につけたマルク・マルケスは、2日目のFP3でも決勝に向けてタイヤテストに集中して3番手だった。

    そして迎えた予選Q2では、1回目のアタックで1分58秒667の自己ベストをマークすると、2回目のアタックでは、さらにタイムを短縮して1分58秒168をマークしてライバルを圧倒した。

    シルバーストンのこれまでのベストタイムは、2017年にマルケスがマークした1分59秒941だった。今年は大幅な路面改修を受けたことで初日から好タイムが続出したが、自身のタイムを1.773秒短縮する走りでマルケスは、サーキットに集まったファンを魅了した。

    これでマルケスは、最多PP記録を「88」へと伸ばし、最高峰クラスの最多PP記録も「60」とした。最高峰クラスで120戦目を迎えるマルケス。決勝では今季7勝目、最高峰クラス「51」勝目に挑む。

    ホームGPに気合満点のカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、着実にタイムを短縮し、フリー走行では大接戦の中で総合6番手。そして予選では、地元ファンの声援の中でPP獲得を狙ったが、痛恨の転倒を喫し、9番手だった。クラッチローは、1回目のアタックで1分59秒243をマーク。さらにタイムを短縮しようと挑んだ2回目のアタックでは、7コーナーでフロントからスリップダウン。3年ぶりのPP獲得を期待した地元ファンの期待には応えられなかったが、その熱い走りに大きな拍手が送られた。

    初日11番手の中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、フリー走行で9番手に浮上してダイレクトでQ2進出を果たした。しかし、予選では単独走行となり、思うようにタイムを更新することができず、10番グリッドから決勝に挑むことになった。決勝はさらに気温が上がりタイヤに厳しいレースになることが予想される。今大会の予選目標は6番手以内。それを達成することはできなかったが、決勝では、トップ6を目標に挑む。

    ケガから4戦ぶりに復帰のホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は、セッションを追う毎に確実にタイムを上げたが、21番手だった。今大会は、思っていた以上に体調が完全ではなく、苦しい走りを強いられた。しかし、次戦に向けてフィーリングを取り戻すことに集中し、決勝では完走を目指す。

    マルク・マルケス(MotoGP 1番手)
    「1本目のタイヤは、すごくフィーリングが良かったので、ひとりでアタックすることにしました。2本目はさらにタイムを更新できると思っていましたが、コース上が混雑していたので、少し待つことにしました。いろいろ戦略を考えましたが、最初にアタックする必要はないと思い、最後のラップまで待つことにしました。最後のラップは、タイヤもアタックする状態になっていたし、本当に良いタイムをマークすることができました。バレンティーノが前を走っていましたが、スリップを使うにはちょっと遠すぎました。明日はいいレースができると思いますが、ライバルも多いので厳しいレースになると思います。明日は優勝争いに加われると思います」

    カル・クラッチロー(MotoGP 9番手)
    「今日は可能な限り、ベストを尽くしました。転倒は完全に自分のミスですが、今日はPPを狙っていたので仕方ありません。今日はちょっと向かい風だったので通常よりブレーキングを遅らせることができると思ったのですが、コーナーリングスピードが速すぎました。ルーキーが犯すような初歩的なミスでした。ここはスタートから1コーナーで抜くことが難しいのでできる限り前のポジションを獲得しようと思いました。思ったようにはいきませんでしたが、できる限りのことはしました。明日はスタートを決めて、なるべく早くトップグループにおいつきたいです。そうしないとトップグループにおいていかれるからです」

    中上貴晶(10番手)
    「FP3は厳しい戦いとなりましたが、なんとか1分59秒台に入れて、9番手でQ2に進出することができました。Q2は、FP3より気温が5℃上がり、路面温度も10℃以上あがりましたが、ラップタイムは全体的に上がりました。自分もタイムを上げようと思ったのですが、今日はうまくまとめきれず、フリー走行のタイムをわずかに更新しただけでした。今日は完全に自分のミス。コースに出るタイミングが悪かっただけでなく、アタックしているときも、欲張りすぎてブレーキングでミスをしてしまいました。ラップタイムを含めて、納得のいかない予選となりました。それでもなんとか10番手に入れたし、最低限の目標は達成できたと思います。明日は厳しい戦いになると思いますが、得意のサーキットなのでいいレースにしたいです。目標は大会前に言ったトップ5~6を目指すという気持ちに変わりはありません。ベストを尽くします」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 21番手)
    「まだ体調が完全ではないので、明日の決勝レースは厳しい戦いになると思いますが、自分の回復状態を探りながらレースをしたいと思います。自分のキャリアで今回のようなケガは初めてなので、明日のレースは不必要なリスクは避けようと思います。次のレースやテストに向けて、心身ともに準備ができるように全力でがんばります」

  • MotoGP | ヤマハ 第12戦 イギリスGP 予選レポート

    MotoGP | ヤマハ 第12戦 イギリスGP 予選レポート

    ロッシとビニャーレスが2位と6位
    Monster Energy Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスはウイーク2日目に見事な走り。フリープラクティス第3セッションの終盤でともにQ2進出を決定し、予選セッションでは1分59秒台の壁を破って、それぞれ2番手と6番手を獲得した。

    ロッシは早々にピットを離れてタイムアタックを開始。最初のアタックで暫定5番手につけたが、次のラップはラインを越えたためキャンセルとされて11番手に後退した。

    残り6分でピットに戻るとリアタイヤを交換。すぐさまコースに復帰し、理論上はあと2回のアタックが可能だったが、前方が開けるのを待って最後のチャンスに賭けることにした。この時点で未だ12番手。プレッシャーがかかるなかで輝きを見せたロッシは、1分58秒596を記録して一気に2番手に浮上。トップとの差は0.428秒だった。

    一方のビニャーレスは、ほとんどのライダーを見送ったあと十分に準備を整えてからコースイン。最初のトライでいきなり3番手につけたが、すぐさまピットに戻ってきた。

    コースに復帰した時点で5番手。そこからフロントローを目指してペースを上げてゆくと、3つのセクションでベストラップをたたき出して1分58秒762を記録。最後のアタックではタイム更新ならず、トップから0.594秒差の6番手となった。

    クアルタラロとモルビデリ、予選で好調
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロとF・モルビデリは、それぞれ4番手と8番手を獲得して好調をアピール。

    クアルタラロは1台目のマシンに小さな技術的問題が発生したためスペアマシンに乗り換えてアタックを続行。多くの時間帯でトップをキープしていたが、最後の瞬間に4番手に後退してフロントローを逃すこととなった。プラクティス・セッションでは速さと安定性を維持しており、明日は優勝争いの候補のひとりとして決勝に臨む。

    チームメイトのモルビデリも好調をキープ。1ラップのアタックでも決勝ペースでもスピードを見せつけて上位との差を縮めている。午前中に行われたフリープラクティス・セッションでは決勝用セッティングで好感触をつかんでおり、明日はクアルタラロ同様、トップ争いを狙う。

    決勝は現地時間13:00にスタート。全20ラップで競われる。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ(予選2番手/1分58秒596)
    「フロントローからのスタートが非常に重要なので、とてもハッピーです! 作業が順調に進み、マシンのフィーリングが良くなり、ペースも上々でした。何度か前に阻まれて待たなければならない時間がありましたが、そのようなときには”後ろからスタートするわけにはいかない、1ラップにすべてを賭けなければならない”と自分自身に言い聞かせていました。そしてそれを自らエンジョイし、最高のラップを走ることができました。シーズン後半戦に備えてマシンについていくつか変更し、フィーリングが良くなっています。そしてレースのたびに競争力も上がってきているのです。ペースが良く、マシンのフィーリングも上々なので、あとはタイヤ・チョイスだけ。明日の好天を期待します」

    マーベリック・ビニャーレス(予選6番手/1分58秒762)
    「今週はずっと順調に来ています。決勝に向けて十分に準備を整えているので、明日は1ラップ目から全力で攻めていきます。決勝の終盤で好タイムを出せるところが私たちの最大の強みになると思うので、最後に最大限のプッシュを試みるつもりです。序盤については、まだ改善の余地が残っているところなので、そこでもやはり同レベルで攻めていかなければなりません。優勝を目指すなら、午前中のウォームアップ・セッションでもう一歩、前へ進む必要があると考えています。表彰台は多くのライダーに開かれているので、なんとしてもそこに上るべく、序盤から上位を狙っていきます」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ(予選4番手/1分58秒612)
    「1ラップ目の初めから、計器にエラーのサインが出ていました。そのため残念ながら、ピットに戻ってスペアマシンに交換しなければならなかったのです。しかもフロント・タイヤを交換する時間がなかったので、私のファースト・オプションではないソフト・コンパウンドを使用しました。それでも何とか、このような好タイムを記録することができて良かったです。フロントロウに並ぶことはできませんでしたが、今週はずっと好調だったので明日の決勝を楽しみにしています。大勢がハイペースを発揮してくると思いますが、その集団についていってタイヤの消耗を抑えながら展開を見守るつもりです」

    フランコ・モルビデリ(予選8番手/1分59秒096)
    「今日はタイムを更新することができましたが、他のみんなも同様だったので順位は以前と変わりませんでした! それでもトップとのギャップはかなり縮まってきています。そしてフリープラクティス第4セッションでは非常にフィーリングが良く、ペースも上々でした。やるべきことはまだいくつかありますが、プラクティスの状況を見れば、それほど大きく離されているわけではないと感じています。多くのライダーが同じようなレベルにいるので、決勝は大きな集団ができる大混戦になるでしょう。そのなかでの戦いをエンジョイできると思います」

  • MotoGP | スズキ 第12戦 イギリスGP 予選レポート

    MotoGP | スズキ 第12戦 イギリスGP 予選レポート

    イギリスGP予選はリンスがセカンドロー5番手
    予選に向けての最大の鍵となるイギリスGP2日目のFP3は、新しく舗装された路面のコンディションと理想的な路面温度によりラップタイムが上昇。チームスズキエクスターのアレックス・リンスはセッション終了15分前には4番手タイムを記録していたが、終盤急激にポジションが入れ替わり、チェッカーフラッグが振られる直前にトップ10圏外に弾き出される。

    予選を見据えた最後のセットアップ調整となるFP4では、リンスが強いパフォーマンスを見せてQ1のタイムアタックに向けての期待を高める。またジョアン・ミルの代役参戦となったシルバン・ギントーリも自己ベストタイムを詰め、好調ぶりをアピール。

    迎えたQ1ではリンスが激しいタイムアタックを繰り返し、セッションを通して常にトップ2ポジションをキープしてQ2行きを果たす。一方のギントーリも前日の自己ベストタイムから1秒上げ、このセッションを9番手で終えてスターティンググリッド19番手を獲得した。

    15分の短い時間で行われるQ2では、セッション開始と同時に全ライダーが猛アタック。リンスは集中した走りで順調にポジションを上げ、終盤まで3番手に名を刻んでいたものの、ラストラップでポジションをふたつ落としてポールポジションからわずか0.502秒差の5番手でセッションを終了。明日の20 周の決勝はセカンドローからのスタートとなる。

    ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
    「アレックスはQ1で2番手タイムを記録してQ2に上がり、Q2でも力強いパフォーマンスを見せてくれました。ペースも悪くないので5番手グリッドからのスタートは充分表彰台を狙えるチャンスがあると思っています。スタートをうまく決めて、ぜひ良いレースを見せてもらいたいですね。シルバンもこの2日間、素晴らしい仕事をしてくれているので、決勝での活躍にも期待しています。」

    アレックス・リンス
    「フロントローを獲得できなかったことは残念だったけど、ペースも良いし安定して走れているから自分自身はポジティブな気持ちだよ。FP4では中古タイヤでかなり良いフィーリングだったしね。僕らのマシンは旋回性が良いからシルバーストンとは相性がいいし、明日の決勝では絶対に表彰台を獲得したいね。」

    シルバン・ギントーリ
    「FP4はレースタイヤで走行して、セッションの最終ラップでベストタイムを出すことができたから、今日の結果はまずまずだったんじゃないかな。Q1ではさらにタイムを上げることができたし、新しくなったアスファルトでプッシュすることができて自分自身も楽しめたしね。決勝ではとにかく現状のベストを尽くすよ。」

  • MotoGP | イギリスGP:マルク・マルケスが今季8度目のPP奪取

    MotoGP | イギリスGP:マルク・マルケスが今季8度目のPP奪取

    MotoGP 第12戦イギリスGPの公式予選が8月24日(土)にシルバーストンで行われ、マルク・マルケス(ホンダ)がポールポジションを獲得した。

    気温28度、路面温度42度のドライコンディションの中、マルク・マルケスは、コースレコードを更新して、第9戦ドイツGPから4戦連続、今季8度目となるポールポジションを奪取。当地で2年ぶり5度目のトップグリッドとなった。

    2番手には0.428秒差でバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が続き、2番グリッドから2位を獲得した第3戦アメリカズGP以来9戦ぶり今季2度目の1列目に進出すれば、3番手には0.434秒差がジャック・ミラーに入り、2戦ぶり3度目の1列目を獲得した。

    今季2度目となるフリー走行総合1番手に進出したファビオ・クアルタラロは、0.444秒差の4番手。フリー走行総合11番手のアレックス・リンスは、今季5度目の公式予選1で2番手、公式予選2で5番手まで挽回。フリー走行総合7番手のマーベック・ビニャーレスは6番手。

    フリー走行総合14番手のアンドレア・ドビツィオーゾは、今季3度目の公式予選1で1番手、公式予選2で7番手。フリー走行総合8番手のフランコ・モルビデッリは8番手。フリー走行総合6番手のカル・クラッチローは、今季8度目の転倒を喫して9番手。

    フリー走行総合9番手の中上貴晶は、1.259秒差の10番手。フリー走行総合5番手のダニロ・ペトルッチは11番手。フリー走行総合10番手のアレイシ・エスパルガロは12番手。フリー走行総合22番手のホルヘ・ロレンソは、今季4度目の公式予選1で11番手だった。

    順位 ライダー チーム マシン タイム
    1 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 1’58.168
    2 V・ロッシ Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 1’58.596
    3 J・ミラー Alma Pramac Racing Ducati 1’58.602
    4 F・クアルタラロ Petronas Yamaha SRT Yamaha 1’58.612
    5 A・リンス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1’58.670
    6 M・ビニャーレス Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 1’58.762
    7 A・ドビツィオーゾ Mission Winnow Ducati Ducati 1’58.762
    8 F・モルビデリ Petronas Yamaha SRT Yamaha 1’59.096
    9 C・クラッチロー LCR Honda Honda 1’59.243
    10 中上貴晶 LCR Honda Honda 1’59.427
    11 D・ペトルッチ Mission Winnow Ducati Ducati 1’59.487
    12 A・エスパルガロ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1’59.620
    13 P・エスパルガロ Red Bull KTM Factory Racing KTM 1’59.549
    14 J・ザルコ Red Bull KTM Factory Racing KTM 1’59.648
    15 M・オリベイラ Red Bull KTM Tech 3 KTM 1’59.758
    16 T・ラバト Reale Avintia Racing Ducati 1’59.916
    17 A・イアンノーネ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 2’00.240
    18 F・バニャイア Alma Pramac Racing Ducati 2’00.362
    19 S・ギュントーリ Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 2’00.660
    20 H・シャーリン Red Bull KTM Tech 3 KTM 2’00.700
    21 J・ロレンソ Repsol Honda Team Honda 2’01.562
    22 K・アブラハム Reale Avintia Racing Ducati 2’04.845
  • MotoGP | ホンダ 第12戦 イギリスGP 初日レポート

    MotoGP | ホンダ 第12戦 イギリスGP 初日レポート

    マルケスが2番手。ホームGPを迎えたクラッチローが5番手スタートを切る
    MotoGP 第12戦イギリスGPは、午前中は雲の多い天候でしたが、午後は青空が広がる絶好のコンディションとなった。その中で総合首位につけるマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、これまで通り、FP1、FP2とタイヤテストに集中し、総合2番手で初日を終えた。

    FP1は前後ミディアムコンパウンドのタイヤを選択し、セッション終盤には、2分00秒台でラップを重ね2番手タイム。FP2では、フロントにハード、リアにソフトとハードで周回し、1分59秒476のベストタイムで総合2番手。FP2ではスリップダウンを喫したが、順調にセットアップを進めることに成功した。今年は路面が全面改修されてグリップが大幅に上がっている。それだけにタイヤテストは非常に重要で、明日も引き続き集中することになる。

    ホームGPを迎えたカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)も順調にセットアップを進め、FP1で8番手、FP2では総合5番手へとポジションを上げた。路面が大幅に変わったことでFP1はセットアップにやや苦労したが、FP2では順調にセットアップを進めることに成功した。土曜日のフリー走行ではダイレクトでのQ2進出、予選では2列目以内を目指す。クラッチローは、16年の大会でポールポジション(PP)を獲得し、決勝では2位。17年は惜しくも表彰台を逃したものの、4位でフィニッシュして地元ファンを喜ばせた。昨年は雨の影響で決勝レースがキャンセルになったが、明日の予選では、3年ぶりのPP獲得に挑む。

    中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、FP1で18番手と出遅れたが、FP2でセットアップを変えて一気にタイムを短縮し、11番手で初日を終えた。シルバーストンは中上が得意とするサーキットの一つ。Moto2時代の16年は3位、17年は優勝している。MotoGPクラスにスイッチした昨年の大会は不安定な天候の中で予選19番手と苦戦したが、今年は、前戦オーストリアGPに続き、2戦連続で2列目以内を目指す。

    第8戦オランダGPのフリー走行で転倒し、背中を負傷して欠場していたホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)が、4戦ぶりに復帰した。初日のフリー走行は、まだ背中に痛みを感じるなど本調子ではなかったが、徐々にペースを上げていくことに成功した。ロレンソにとっては、タイムも順位も満足のいくものではなかったが、土曜日のフリー走行、予選と本来の走りを取り戻すために着実に前進する意気込みだ。

    マルク・マルケス(MotoGP 2番手)
    「FP1が始まりコースインしてすぐに、まるで今までと別のサーキットを走っているように感じました。とても楽しく走ることができました。みんなも同じように感じていると思います。昨年は、路面状況がひどく、クレームを出しましたが、今年は路面を再舗装したサーキットの仕事を称賛したいと思います。すばらしい仕事をしたと思います。そのおかげで、いい方向で仕事をすることができました。とてもいいラップタイムを刻むことができました。でも一番重要なことは、さらに前進し続けることです。FP2の最初の走行で軽い転倒をしてしまいました。プッシュしているときで、転倒を回避することができませんでした。この転倒を除けば、とてもいい一日でした」

    カル・クラッチロー(MotoGP 5番手)
    「シルバーストンを走ることができてうれしいです。イギリスGPは特別です。こうして走れることがうれしいです。でも、今日のフリー走行は大変でした。今日はベストを尽くしました。一周のタイムはこれまでと比べてもあまり速くありませんが、FP2はかなりいいフィーリングがありました。以前は、速さが僕の強みでしたが、年を取ったせいかもしれません。調子が出るまで時間がかかるようになりました。新しい路面は、まだいくつかバンプが残っていますが、全体的にはすばらしい状態です。サーキットはいい仕事をしてくれました。明日の予選では、2列目までを獲得しなければなりません。レースは長いです。グリップがいい序盤にみんなアタックしてくると思います。グループが分かれる前に、前にいなければなりません。明日は全力を尽くしたいと思います」

    中上貴晶(11番手)
    「今日はFP1で思うようにタイムを上げられず出遅れましたが、FP2ではセットアップを変えて、その遅れを取り戻すことができました。今日はベースのセッティングでスタートしたのですが、路面の改修で想定していた以上にグリップがよくなり、タイムにつなげることができませんでした。午後は全体的にハードなセットにしてコーナーの立ち上がりでタイムロスを軽減することができました。シルバーストンは好きなサーキットです。明日、明後日と天気もよさそうなのでしっかりタイムを上げていきたいです。今日は当初は14番手でしたが、6コーナーのトラックリミットでタイムを取り消される選手が多く、自分もタイムを取り消されましたが最終的に11番手で終えることができました。今日はマルク、カルがしっかりタイムを出しているので、それを参考にして明日のFP3に挑み、ダイレクトでQ2進出を果たしたいです」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 22番手)
    「少しずつ自分のペースを取り戻せたと思います。マシンのフィーリングもよくなっていくと思います。まだ背中にかなり痛みがあり、今日はとても大変でした。長い間バイクに乗っていなかったので、筋力が落ちており、体力的にもとても厳しいものでした。そのため、とても難しい一日でした。新しくなった路面に関しては、とても満足しています」

  • MotoGP | ヤマハ 第12戦 イギリスGP 初日レポート

    MotoGP | ヤマハ 第12戦 イギリスGP 初日レポート

    Monster Energy Yamaha MotoGP、シルバーストンのフリープラクティスを順調にスタート
    Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシは、第12戦GoPro British Grand Prixのフリープラクティスで好調をアピール。新しく舗装された路面にも良い感触をつかみ、それぞれ総合3番手と4番手を獲得している。

    新しい路面がYZR-M1をどのようにとらえてくれるのかを確かめようと、好奇心旺盛にフリープラクティス第1セッションをスタートしたビニャーレス。早々に暫定4番手につけるとマシン・セッティングに取り組み、様々な変更を行いながらさらにペースを上げていった。セッション中盤の第7コーナーで転倒があり時間を費やしたが、コース復帰後にまたタイムを更新し、最終的にはトップから0.740秒差の2分00秒692で3番手につけた。

    天気予報によれば明日も同様にドライ・コンディションになることもあり、第2セッションでは前後タイヤにミディアム・コンパウンドを装着してロング・ランを実施。終盤にはソフト・コンパウンドに履き替えてアタックを行い、1分59秒台に入れてスピードをアピールした。トップとの差を0.540秒に短縮する1分59秒765で3番手となり、総合3番手を獲得している。

    一方のロッシは、フリープラクティス第1セッションで少しずつペースを上げながら多くの時間帯でトップ10をキープ。改修工事を受けて以前よりもスムースになった路面に好感触をつかむと、終盤のタイムアタックでは2分01秒298へ更新し、トップから1.346秒差の7番手で終えた。

    第2セッションでは序盤で前後ともハード・コンパウンドを装着して多くの周回を重ね、終盤にはフロントをソフト・コンパウンドに履き替えてタイムアタック。1分59秒937の好タイムは一旦、レース主催者によってキャンセルされたが、写真判定の結果で再び採用され、トップから0.712秒差の4番手が決定した。

    クアルタラロとモルビデリ、シルバーストンで絶好スタート
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロはフリープラクティス初日に総合トップを獲得。チームメイトのF・モルビデリも総合7番手と健闘している。

    クアルタラロはフリープラクティス第2セッションの終盤、ラップレコードに迫る好タイムを記録してトップに浮上。しかしそのあとラインを越えていないかどうかの判定が行われ、数分間、待たされたあとトップが決定した。絶好調のクアルタラロは明日の予選セッションを楽しみにしている。

    一方のモルビデリは、おもに決勝に向けた準備に時間を割き、前回のオーストリアで経験したリアタイヤの問題に取り組みながら大きく前進した。ここまでの成果に満足しており、明日もさらなるステップアップを目指す。

    フリープラクティス第3セッションは現地時間9:55にスタートし、14:00から予選セッションが行われる。決勝は日曜日の13:00にスタートし、20ラップで競われる。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス(フリー走行総合3番手/1分59秒765)
    「新しい路面は以前よりもずっと良くなっていて、スピードがかなり上がっています。ところどころにあった傷もほとんどなくなっていて、最終セクションにわずかに残っているだけで、それ以外は非常に良い状態です。第1セッションではフロント・タイヤにちょっと問題があって転倒してしまいましたが、すぐに原因がわかったので今はもう解決されています。明日の予選ではフロントロウ獲得を狙っていきます」

    バレンティーノ・ロッシ(フリー走行総合4番手/1分59秒937)
    「第1セッション、第2セッションともにペースが良く、マシンのフィーリングも上々でした。ウイーク初日として順調なスタートができたと思います。終盤では好タイムも出て、そのときは白線ぎりぎりで限界まで攻めていましたが、マシンからはラインに乗った感触も伝わっていました。レース・ディレクションは映像を見直した結果、ラップタイムを返してくれたので安心しました。初日に4番手を獲得できたのは良かったと思いますし、ここまでとても順調です。コースの状態も素晴らしく、工事のおかげで路面は傷が少なくなってグリップが上がっています。明日もこの調子で行きます」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「絶好のスタートを切ることができました。前回とは状況がかなり異なっていますが、私たちとしては、前回の勢いをそのままキープしてこの大会に臨みたいと考えていたのです。このコースのレイアウトはヤマハのマシンに合っていますし、新しい路面がグリップを与えてくれているので、大きなチャンスがあると期待しています。路面がスムースになっていて、バレンティーノとマーベリックは最初のセッションから好感触をつかんでいました。第4セクションにはまだ少しの傷が残っているようですが、コース全体では格段に少なくなっています。マーベリックは小さな転倒がありましたが、身体へのダメージはなく、すぐまたコースに復帰することができました。午後からの第2セッションではふたりとも好タイムを記録。レース・ディレクションは初め、バレンティーノのベスト・タイムをキャンセルしましたが、その後、修正されています。その結果、チームで3番手と4番手を獲得することができ、また明日に向けて改善点のヒントもつかむことができたので満足しています」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ(フリー走行総合トップ/1分59秒225)
    「ラップタイムが素晴らしく、とても満足しています。あのラップにすべてを賭けていたので、ベストタイムを返してもらうことができてうれしいですし、バレンティーノについても同様の判定となり良かったです。タイムアタックのときには、いつも前に誰かいたので、予選セッションになったらもっとタイムが上がるのではないかと考えています。おそらく1分58秒台も可能だと思います。新しい路面は非常にフラットでスムース。グリップも上々です」

    フランコ・モルビデリ(フリー走行総合7番手/2分00秒183)
    「リアタイヤから伝わる感覚を増やしていくことに力を注ぎました。ウイークの初日としては非常に順調だと思っていますが、まだ気になるところも残っていて、さらに改良できる余地があるので明日もその作業を続けていくつもりです。新しい路面はスムースで走りやすく、バンプもなくなったのでエンジョイできます。ユーズド・タイヤでもニュー・タイヤでもスピードは上々ですが、さらに上げていきたいと思っています」

  • MotoGP | 第12戦 イギリスGP:F.クアルタラロが初日トップ

    MotoGP | 第12戦 イギリスGP:F.クアルタラロが初日トップ

    MotoGP 第12戦イギリスGPのフリー走行が8月23日日(金)にシルバーストンで行われ、今季4度目となる1番手発進を決めた総合7位のファビオ・クアルタラロが3度目のコースインでフロント、リア共に新品タイヤに履き替え、オールタイムラップレコードを更新する今季16度目のトップタイムをマーク。第7戦カタルーニャGP、第10戦チェコGPに続き、今季3度目となる初日総合1番手に進出した。

    気温25度、路面温度40度のドライコンディションの中、フリー走行1で2番手だったマルク・マルケスは、8コーナーで今季7度目の転倒を喫したが、3度目のコースインでリアに新品タイヤを入れて、0.251秒差の2番手。フリー走行1で3番手のマーベック・ビニャーレスは、0.540秒差の3番手を維持。

    フリー走行1で7番手のバレンティーノ・ロッシは、0.712秒差の4番手に浮上。フリー走行1で8番手のカル・クラッチロー、フリー走行1で6番手のアンドレア・ドビツィオーゾ、フリー走行1で5番手のフランコ・モルビデッリ、フリー走行1で16番手のミゲール・オリベイラ、フリー走行1で10番手のジャック・ミラー、フリー走行1で9番手のダニロ・ペトルッチがトップ10入り。

    フリー走行1で18番手の中上貴晶は、1.267秒差の11番手。フリー走行1で4番手のアレックス・リンスは15番手に後退。フリー走行1で22番手のホルヘ・ロレンソは、21番手だった。

    順位 ライダー チーム マシン タイム
    1 F・クアルタラロ Petronas Yamaha SRT Yamaha 1’59.225
    2 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 1’59.476
    3 M・ビニャーレス Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 1’59.765
    4 V・ロッシ Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 1’59.937
    5 C・クラッチロー LCR Honda Honda 1’59.993
    6 A・ドビツィオーゾ Mission Winnow Ducati Ducati 2’00.110
    7 F・モルビデリ Petronas Yamaha SRT Yamaha 2’00.183
    8 M・オリベイラ Red Bull KTM Tech 3 KTM 2’00.360
    9 J・ミラー Alma Pramac Racing Ducati 2’00.392
    10 D・ペトルッチ Mission Winnow Ducati Ducati 2’00.428
    11 中上貴晶 LCR Honda Honda 2’00.492
    12 A・エスパルガロ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 2’00.497
    13 P・エスパルガロ Red Bull KTM Factory Racing KTM 2’00.591
    14 J・ザルコ Red Bull KTM Factory Racing KTM 2’00.663
    15 A・リンス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 2’00.666
    16 F・バニャイア Alma Pramac Racing Ducati 2’00.788
    17 A・イアンノーネ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 2’00.907
    18 T・ラバト Reale Avintia Racing Ducati 2’01.588
    19 K・アブラハム Reale Avintia Racing Ducati 2’02.192
    20 S・ギュントーリ Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 2’02.240
    21 H・シャーリン Red Bull KTM Tech 3 KTM 2’02.417
    22 J・ロレンソ Repsol Honda Team Honda 2’02.907
  • MotoGP | ホンダ 第12戦 イギリスGP プレビュー

    MotoGP | ホンダ 第12戦 イギリスGP プレビュー

    2019年のMotoGP 第12戦イギリスGPが、8月23日(金)~25日(日)の3日間、ノーザンプトン郊外のシルバーストン・サーキットで開催される。後半戦のスタートとなった第10戦チェコGP、そして第11戦オーストリアGPと続いた2連戦の後に開催されるのはこれで3年連続。昨年は断続的に降る雨と改修された路面の水はけの悪さで決勝レースがキャンセルとなったが、今年は問題となった路面の改修工事も終わり、2年ぶりの決勝レースが行われる予定だ。

    イギリスGPは、1949年から1976年までは「Tourist Trophy」として、マン島の公道コースで開催されていた。マン島は、Hondaが世界に初挑戦した舞台で、最高峰クラスでは、1966年と67年にマイク・ヘイルウッドが優勝している。その後、77年~86年の10年間はシルバーストンへと舞台を移し、84年にはランディ・マモラ、85年にはフレディ・スペンサー、そして86年にワイン・ガードナーと、グランプリの歴史に名を刻んだ名選手たちが、Hondaのマシンで優勝した。

    87年~2009年の23年間は、ドニントンパークで開催され、Hondaはガードナー、ミック・ドゥーハン、アレックス・クリビーレ、バレンティーノ・ロッシ、マックス・ビアッジ、ダニ・ペドロサ、アンドレア・ドヴィツィオーゾが通算11勝を挙げている。そして、2010年には再び、コースの全面改修を終えたシルバーストンでグランプリが開催されるようになり、今年で10年連続となる。

    シルバーストンは、1周5.900km。現在、グランプリが開催されているサーキットでは、最も長いコースだ。アベレージスピードは時速175km前後。オーストリアGPのレッドブル・リンク、イタリアGPの開催地であるムジェロ、オーストラリアGPが行われるフィリップアイランドと並び、カレンダー屈指の高速サーキットだ。Hondaは過去9度(昨年は決勝レースがキャンセルされたので8度)の大会では、11年にケーシー・ストーナー、14年にマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が優勝している。それ以降、優勝がないHonda勢だが、今年は5年ぶりの大会制覇を目指す。

    11戦を終えて6勝を含む10回の表彰台獲得で総合首位のマルケスは、2位のドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)に58ポイント差のリードを築いている。13年に史上最年少20歳で初優勝とシリーズチャンピオンを獲得したマルケスは、その後、シーズン最多優勝記録とポールポジション(PP)記録、最年少連続タイトル獲得など、史上最年少記録を数多く塗り替えてきた。今年は26歳で最高峰クラス6回目のタイトル獲得という偉業達成に向けて大きく前進しており、今大会は重要な戦いとなる。

    過去、Hondaのマシンで最高峰クラス最多タイトル獲得は94年から98年まで5年連続タイトルを獲得したドゥーハンだが、今年はその記録更新に大きな期待が膨らんでいる。前戦オーストリアGPでは今季7回目のPPを獲得し、最高峰クラスではミック・ドゥーハンの「58」回のPP記録を更新する最多記録の「59」を達成するなど調子を上げている。ここからの8戦、チーム一丸となってタイトル獲りに全力を尽くすことになる。

    過去、シルバーストンでマルケスは、10年に125cc(現Moto3)クラスで優勝、12年にはMoto2クラスで3位。MotoGPクラスにステップアップした13年は2位になり、14年の大会では優勝した。以後、雨のレースとなった15年は優勝争いに加わるも転倒リタイア。16年はタイヤの選択がベストではなく4位、17年はエンジントラブルでリタイアと不運のレースが続き、4年ぶりの優勝を目指した昨年は、決勝レースがキャンセルとなった。全クラスの決勝レースがキャンセルされたのは、降雪のために中止になった1980年のオーストリアGP以来のことだった。

    シルバーストンは不安定な天候になることが多く、選手たちを悩ませます。マルケスは過去9回の大会において、125cc(10年)、Moto2(11年)、MotoGPでは、13年、14年、15年、17年と4回の合計6回のPPを獲得している。しかし、不安定な天候に加え、スリップストリームの使い合い、タイヤ選択の難しさなどシーズンを通してもっとも予測のつけられないサーキットの一つとなっており、予選の速さをなかなか結果に結びつけられないレースが続いている。今年は今季7勝目と14年以来の優勝を目指す。

    前戦オーストリアGPを終えて総合9位につけるカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、開幕戦カタールGPで3位、第9戦ドイツGPで3位獲得していますが、ホームGPを迎える今大会は、今季3度目の表彰台と今季初優勝を目指す。

    クラッチローが、チェコGPでMotoGP初優勝を達成した16年は、シーズン2勝を挙げる大活躍だった。イギリス人が最高峰クラスで優勝したのは1981年のバリー・シーン以来、35年ぶりの快挙。その勢いで迎えた16年のイギリスGPでは、77年のバリー・シーン以来、39年ぶりに英国人ライダーがホームGPでPPを獲得という偉業に地元ファンは大喜びだった。そして決勝では2位と地元ファンの期待に応えた。17年の大会は4位。その雪辱に燃えた昨年は決勝レースがキャンセルとなっており、今年は2年ぶりのホームGP決勝で、地元ファンを喜ばせる意気込みだ。

    11戦を終えて5位を最高位に総合10位につける中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、得意のサーキットで今季ベストを目指す。Moto2時代の16年に3位、17年に優勝。MotoGPクラスにスイッチした昨年は決勝レースがキャンセルとなっており、今年がシルバーストン初チャレンジとなる。昨年の予選は目まぐるしく変化するウエットコンディションの中で、タイヤ選択をミスして19番手と苦戦した。コースが長いため、変わりやすい天候になったときは素早い決断が必要になるが、昨年の苦い経験を活かし、今年はダイレクトでのQ2進出を目指す。

    第8戦オランダGPのフリー走行で転倒、背中を痛め、第11戦オーストリーGPまで欠場していたホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)が、4戦ぶりに復帰する。過去、シルバーストンでは3回の優勝を経験しており、復帰戦にふさわしいサーキットとなった。ロレンソも復帰戦を待ちきれない様子だ。4戦ぶりにレギュラーライダーが揃ったRepsol Honda Teamの今大会の活躍に注目だ。

    マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
    「シルバーストンですばらしいレースを楽しめることを願っています。このサーキットではこれまで運に見放されていましたが、今年はこれまでにはない強さがあります。サーキットはとてもバンピーでしたが、新しくなった路面がどうなっているか、とても楽しみです。もちろん天候も気にしなければなりませんが全力を尽くします」

    カル・クラッチロー(MotoGP 総合9位)
    「ホームグランプリがとても楽しみです。このサーキットでは、過去にすばらしいレースをしてきました。今年もすばらしい結果を残せるようにベストを尽くします。サーキットは完全に再舗装されました。昨年は決勝日に悪天候に見舞われ、レースがキャンセルとなってしまい残念でした。ホームグランプリは毎年とても忙しい週末になります。その忙しい日々もモチベーションにつながります。レースでいい結果を残すことを楽しみにしています」

    中上貴晶(MotoGP 総合10位)
    「ブルノとレッドブル・リンクで行われたレースはポジティブだったのでシルバーストンもとても楽しみにしています。このサーキットは大好きです。昨年は悪天候のためレースがキャンセルになったので、MotoGPマシンで決勝を走るのは今回が初めてになります。今年はレースウイークを通して雨が降らないことを願っています。そうすればまた一歩前進できると思います。チェコとオーストリアでは、カルとマルクからたくさんのことを学びました。そのおかげで大きく前進して速くなることができました。この調子で引き続きがんばりたいです。そして安定してトップ10に入りたいです。もし可能であればトップ5か6にもチャレンジしたいです」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 総合19位)
    「Repsol Honda Teamに戻ってくることができてとてもうれしいです。アッセンでケガをしてから、とても長かったです。もっと早く戻りたかったのですが、ケガの回復に時間がかかりました。サーキットから離れている間、シルバーストンに向けて一生懸命取り組んできました。スピードを取り戻すのには時間がかかることは分かっていますが、チームのもとに戻れることがうれしいです。準備はできています。前進して、いい結果を残したいです」

  • MotoGP | ヤマハ 第12戦 イギリスGP プレビュー

    MotoGP | ヤマハ 第12戦 イギリスGP プレビュー

    Monster Energy Yamaha MotoGP、イギリスGPへ虎視眈々
    Monster Energy Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスは今週末、イギリスはシルバーストンで開催される第12戦GoPro British Grand Prixに万全の準備を整えて臨む。

    昨年は悪天候のため決勝が中止となった経緯もあり、2年ぶりに行われるイギリスGPには、例年以上に期待が高まっている。

    ふたりはYZR-M1との相性も良いシルバーストンでのレースを楽しみにしており、イギリスのレースファンに好レースを見せようと意気込んでいる。

    シルバーストンがグランプリ開催地のひとつに加わった2010年以降、ロッシはこれまでに合計4回の表彰台を獲得している。初期の頃は怪我などの影響で届かなかったが、2014年に3位で初表彰台に上ると、2015年に優勝、2016年と2017年はいずれも3位と4年連続で実現した。昨年はこの記録が途切れることとなってしまったが、今年は再び表彰台に立って、シリーズポイントでもランキング4位との21ポイント差を縮めることが目標だ。

    チームメイトのビニャーレスは、第11戦終了時点でロッシを1ポイント差で追うランキング6位。相性の良いシルバーストンで逆転劇を狙っている。その自信を裏付けるのが、これまでに達成した多くの好成績。2012年にはMoto3で優勝、2014年にはMoto2で3位、2016年にはMotoGP初優勝を獲得した。2017年にはヤマハに加わると、2位を獲得して3位のロッシとともにダブル表彰台の大活躍。今年も表彰台を目指して全力でプッシュする。

    シルバーストンは長い歴史を持つコースで、2010年にMotoGPカレンダーに追加された。投資と刷新を受けて見事な高速コースのひとつとなり、ライダーたちからも高く評価されている。地元の大勢のレースファンも足を運び、素晴らしい雰囲気を作り出している。

    シルバーストンは異なるタイム・ゾーンに位置するため、通常のヨーロッパとは別のタイムテーブルが設定されている。フリープラクティス第1セッションと第2セッションはそれぞれ金曜日の9:55-10:40と14:10-14:55。フリープラクティス第3セッションは土曜日の9:55-10:40。午後からはフリープラクティス第4セッション、Q1、Q2がそれぞれ13:30-14:00、14:10-14:25、14:35-14:50に行われる。日曜日は9:30-9:50にウォームアップ・セッションを行い、13:00に決勝がスタートする。

    クアルタラロとモルビデリがお気に入りのシルバーストンで活躍を期す
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリは、YZR-M1との相性も良いシルバーストンでの活躍を目指している。

    前回のオーストリアGPで表彰台を獲得したクアルタラロは、好調をそのままにさらなるステップアップを狙う。新たに舗装された路面もYZRのフル・ポテンシャル発揮を後押ししてくれると確信している。

    モルビデリもまた、上り調子の勢いを維持してシーズン後半戦に挑んでいる。シルバーストンの高速で流れるようなレイアウトは大のお気に入り。マシン、ライディング・スタイルともにコースとの相性が良く、過去に表彰台に上った経験もある。昨年は豪雨により中止となったため、MotoGPでは今回が初めてのレースとなる。

    8月23日(金)現地時間9:55にフリープラクティスがスタート。決勝は25日(日)現地時間13:00から全20ラップで競われる。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ
    「アイ・ラブ・シルバーストン! 好きなコースのトップ5に入ります。オールド・スタイルなところがとても気に入っています。1ラップが長いので、ある場所から別の場所への旅のような感じがするし、しかもとてもテクニカルでとにかくすべてが揃っています。自分自身の調子が良く、スピードを出せるときなら心から走りを楽しむことができるでしょう。ここには多くの良い思い出がありますが、レースの結果は天候に大きく左右されることになると思います。高速コースなので、コンディションが良くないと大変なことになってしまうのです。2017年は好天に恵まれていいレースができたので、今年もそうなるよう願っています。このコースで速く走るためには良いフィーリングと安定性が必要。ヘアピンにおいても高速のポイントがありますし、その他にも多くの長いコーナーが続くので、ヤマハはいつも、いい走りができるのです。昨年は大雨で最悪でしたが、今年は、ファンのみなさんのためにも好天を期待します」

    マーベリック・ビニャーレス
    「シルバーストンは大好きなコースですから、1ラップ目からベストを尽くしていきます。ウイークの初めからトップを目指し、最終日まで全力でプッシュします。ここは私がMotoGP初優勝を果たした場所ですから、良い思い出が残っているのです。私たちのマシンともとても相性が良く、また新しい路面も味方をしてくれるでしょう。グリップが良くなっていると思うので、それが必ずアドバンテージになってくれるはずです。目標はいつもと同様、決勝でヤマハ勢トップに立つことです」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「シーズン後半戦は忙しく始まりました。2連戦に加えてテストも行い、そのなかで順調に前へ進むことができたのでシルバーストンへの準備は万端です。昨年は悪天候に見舞われ、安全性を考慮して決勝が中止になってしまいました。このことで今年は、ライダーもチーム・スタッフもいつも以上に、イギリスのローカル・ファンを楽しませたいと考えているのです。マーベリックはシルバーストンのファンとして知られていますし、バレンティーノも多くの好成績を残しています。さらには高速コースのレイアウトが私たちのマシンに合っています。新しい路面でグリップが高まっているかどうか、F1ドライバーが今年初めに指摘していた路面の傷が改修されているかどうかを早く確かめてみたいと思います。チームの士気は上がっていて、準備は整っています」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    フランコ・モルビデリ
    「とても素晴らしいコースなので楽しみにしていましたが、昨年はキャンセルとなってしまい残念な思いをしました。シルバーストンはコース長が長く、様々なコーナーが設けられており、多くの歴史も残されています。最初のセクションでは、まるでバイクの上でダンスをするような感じになってアドレナリンが噴き出すのです。ヤマハのマシンは、立ち上がりでハードな加速をしなければならないようなスロー・コーナーよりも、ここのように流れるようなコーナーのほうが合っていると思います」

    ファビオ・クアルタラロ
    「オーストリアでは表彰台以上は期待するべくもありませんでしたが、ここシルバーストンはヤマハのマシンにとても合っているので、きっといいレースができると確信しています。前回のレッドブル・リンクよりもストレートが短く、コーナーが多いこのコースに大いに期待しているのです。1週間のインターバルで休養をとり、同時にトレーニングもしっかり行うことができたので準備は万端。ベスト・リザルトを目指していきます」

  • レッドブル・ホンダ 「F1イギリスGPではフェラーリよりも速かった」

    レッドブル・ホンダ 「F1イギリスGPではフェラーリよりも速かった」

    レッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、F1イギリスGPでマックス・フェルスタッペンには2位表彰台を獲得する可能性があったとし、セバスチャン・ベッテルによる追突に“非常にフラストレーションを感じている”と語る。

    マックス・フェルスタッペンは、ストウでセバスチャン・ベッテルを抜いて3番手に浮上したが、やや膨らんだことでベッテルは次のコーナーで反撃を試みた。

    しかし、セバスチャン・ベッテルはブレーキをロックさせてマックス・フェルスタッペンに追突。2台はグラベルへと飛び出し、シャルル・ルクレールが3位でフィニッシュ。マックス・フェルスタッペンは5位まで挽回した一方で、セバスチャン・ベッテルは10秒加算ペナルティが科せられ16位でレースを終えている。

    「もちろん、我々観点からすると、マックスは保証されていた表彰台を奪われたので、非常にフラストレーションを感じている」とクリスチャン・ホーナーはコメント。

    「バルテリ・ボッタスは2度目のピットストップを行ったので、彼は確実に2位だっただろう。バルテリが彼を捕えられるかどうかは様子をみなければならなかったがね。非常にフラストレーションを感じている」

    「彼のクルマがバラバラにならなかったのは驚くべきことだった。ダメージを受けたクルマで続行できたのはかなり信じられないことだった。少なくとも彼はレースを完走し、ポイントを獲得することができた。非常にフラストレーションを感じている。彼はセブを見事に追い抜いた。セブがロックして彼にぶつかってきたのは完全なミスジャッチだったとしか想像できない」

    「ベッテルのの何が悪いかを言うのは不可能だ。残念ながら、彼はミスを犯し、我々はそれによって不利益を被った。だが、彼は私たちと同じくらいフラストレーションを感じていると確信している」

    マックス・フェルスタッペンは、シャルル・ルクレールと大分部で戦っていたため、本来の潜在的なペースは見せられなかったが、クリスチャン・ホーナーはメルセデスの方がレッドブル・ホンダよりも有利だったと考えており、レース終盤はエキサイティングなものになっていたはずだと語る。

    「マックスとルクレールのレースは素晴らしいものだったと思う。本当に素晴らしいレースだった。最初のスティントでいくつかの本当に良いホイール・トゥ・ホイールの戦いがあった。ルクレールは最初はソフトタイヤの恩恵を受けていた。しかし、マックスは温度を発生させた後は彼が激しくプッシュしていた。フェラーリはストレートで本当に速く、ここで抜き去るのはとても難しい。だが、彼は試みることを諦めなかった」

    「そのあとピットストップを行った。ルクレールが同時に入ってきて、スタッフはルクレールより少し先に完了させた。彼はモナコよりもここにはもっと広いスペースがあるという彼の教訓を学んだのだろう。ピットレーンを並んだ走りながらコース上でポジションを得たが、コールドタイヤで彼はターン3で膨らんだ。私はそうであったと考えている。それによってルクレールにポジションを奪いかえされてしまった。彼ら間にはいくつかの素晴らしいレースがあったし、我々の方が速いクルマを持っていると感じていた」

    「我々がメルセデスに匹敵するペースを持っていたかどうかはわからない。物事が進んでいたいれば、ボッタアスを倒せたかもしれない…彼がセバスチャンを追い抜いたときでさえ、彼はボッタス対してトラックポジションを持っていたであろう。ボッタスが最終パートで問題を管理していたかどうかはわからないが、彼は確かにトラックのポジションを持っていたはずであり、バルテリをパスしていたはずだ」