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  • アウディF1 苦戦の核心はスタートの出遅れとPU 開発は短期改善困難

    アウディF1 苦戦の核心はスタートの出遅れとPU 開発は短期改善困難

    アウディは2026年F1シーズンにおける最大の弱点について、短期間での解決は不可能だと認めた。ここまでのレースで繰り返されているのはスタートでの出遅れであり、日本GPでもニコ・ヒュルケンベルグとガブリエル・ボルトレトが揃ってポジションを落とした。

    予選では一定のパフォーマンスを見せながらも、決勝のスタートで全てを失う構図が続いている。問題は単一要素ではなく、パワーユニットと車両特性が絡む構造的な課題にある。

    スタートで失うポジションがすべてを崩す
    ガブリエル・ボルトレトはスタートの問題について率直に認めた。

    「スタートは良くなかったし、チームとして取り組むべき課題だ。ニコと僕の両方が大きくポジションを落とした。その後もレースを通していくつか問題があって、何もできなかった」

    「手順自体は他のチームとほとんど同じだと思う。ただ、より良いスタートのためにクルマの作り方や開発の方向性が違うチームもある」

    「ここまではひどい状況だ。僕たちにとって難しいことは分かっているし、改善しなければならない」

    さらにボルトレトは、短期的な改善の難しさにも言及している。

    「多少の改善はできるかもしれないが、短期間でフェラーリのレベルに到達することはできないと思う。メルセデスも同様で、しばらくは苦しむだろう」

    “原因が明確でない”ことが最大の問題
    チーム代表代行のマッティア・ビノットも、この問題が単純ではないことを認める。

    「日本ではスタートが悪かった。それは今回が初めてではなく、我々の強みではない」

    「これまで解決できていない理由は、明確に修正できる単一の原因があるわけではないからだ」

    「ただし最優先事項であることは間違いない。良い予選をしても、スタートで全て失ってしまえば意味がない」

    PU性能の遅れが根本要因
    アウディは2026年からパワーユニットメーカーとして参入しており、そのハンデは織り込み済みだった。

    ビノットは性能差の大部分がパワーユニットに起因していると明言する。

    「トップチームとの差の多くはパワーユニットにあると分析している。それは想定内であり、最大の課題だと分かっていた」

    「我々には挽回の計画がある。ただしエンジン開発は非常に時間がかかる。特にコンセプトに関わる部分はなおさらだ」

    “奇跡は起きない” 現実的な開発ロードマップ
    アウディは短期的な巻き返しではなく、中長期の計画を重視している。

    「我々は数戦で解決することを望んでいるが、現実はそうではない」

    「2030年を目標に設定しているのも、時間がかかると理解しているからだ」

    「重要なのは現状を正しく理解し、計画に従い続けることだ。奇跡は起きない」

    スタートでの出遅れとパワーユニットの成熟不足。この2つが絡み合う現状は、単なるセットアップや手順では解決できない領域にある。アウディにとって2026年は評価と積み上げのシーズンであり、本格的な戦闘力獲得には時間が必要であることが改めて明確になった。

  • アウディF1 ウィートリー離脱の背景 ヒュルケンベルグが言及「問題があった」

    アウディF1 ウィートリー離脱の背景 ヒュルケンベルグが言及「問題があった」

    アウディF1チームは、日本GPを前にジョナサン・ウィートリーの離脱という大きな変化に直面した。チームは「個人的理由」と説明しているが、その背景には別の要因も指摘されている。

    実際にウィートリーは、プロジェクトCEOであるマッティア・ビノットとの意見の相違が噂される中でチームを去ることとなった。後任としてはビノットがチーム代表も兼任し、体制の再構築が進められている。

    こうした状況について、ドライバーの発言は大きく分かれている。公式見解に沿ったコメントと、より踏み込んだ見方が混在している。

    では、ウィートリー離脱の背景には何があったのか。その一端を示したのがニコ・ヒュルケンベルグの発言だ。

    ヒュルケンベルグ「問題があった」
    ヒュルケンベルグは、今回の離脱についてチームの公式説明には踏み込まず、より現実的な見方を示した。

    「これはどのチームでも起こり得ることだし、こうした時期はある」

    「しかしチームの主要なリーダーの一人に重大な問題があるなら、対応を取らなければならない。明らかに、ここでは問題があった」

    この発言は、ウィートリーとビノットの間に何らかの対立があった可能性を示唆するものとなっている。

    アウディ F1 ジョナサン・ウィートリー

    ボルトレトは公式見解を支持
    一方でガブリエル・ボルトレトは、チームが発表した「個人的理由」という説明に沿ったコメントを行っている。

    「個人的な事情によってプロジェクトに十分にコミットできなかったと理解している」

    「驚きとは言わない。確かに短い期間だったが、昨年から一緒に仕事をしていた」

    さらにボルトレトは、ウィートリーの仕事ぶりについても評価を示した。

    「昨年はとても良い仕事をしていたし、今年も同様だったと思う」

    ビノット体制への移行
    ウィートリーの離脱を受け、アウディF1はマッティア・ビノットがCEOとチーム代表を兼任する体制へと移行した。

    「これが現実だが、僕たちは前に進む。マッティアが正しい方向へ導いてくれることを嬉しく思う」

    「彼は全面的に信頼している人物であり、F1に参戦する機会を与えてくれた存在でもある」

    ボルトレトはそう語り、新体制への信頼を強調している。

    内部問題か、通常の変化か
    ヒュルケンベルグは今回の出来事を「ビジネスの一部」と位置付けつつも、問題の存在を否定しなかった。

    「問題があれば行動し、対応しなければならない。そうでなければ意味がない」

    「この週末が終われば、すべては元に戻るだろう」

    最終的に彼は、現在のチームの雰囲気についてこう締めくくっている。

    「アウディの雰囲気は良いし、僕たちは目の前の課題に集中している」

    ウィートリー離脱の背景については、公式説明とドライバーの発言の間に温度差が見られる。今回の一件が単なる人事上の判断なのか、それとも内部構造の変化を示すものなのかは、今後の動向によって明らかになっていくことになりそうだ。

  • アウディF1 ビノット体制継続を明言 週末運営の“重要人材”補強へ

    アウディF1 ビノット体制継続を明言 週末運営の“重要人材”補強へ

    アウディはジョナサン・ウィートリーの電撃離脱後も、チーム体制の大枠に変更はないことを明らかにした。2026年の初参戦シーズン序盤というタイミングでの離脱にもかかわらず、内部の結束とパフォーマンスには影響が出ていないと強調している。

    一方で、レース週末の現場運営を担うキーパーソンの必要性は認めており、マッティア・ビノットが主導する形で新たな人材の補強に動いていることが示唆された。

    アウディのF1責任者であるマッティア・ビノットは、メディアに対して現在のチーム状況について次のように語った。

    「将来の計画の前に言っておきたいのは、チームは非常に集中し、フォーカスを維持しているということだ」

    「オペレーション面でもチームは非常にうまく機能している。最終的に重要なのは個人ではなくチームだと示せていると思う」

    「最も重要なのはチームだ。だから個人の問題で将来を心配することはない」

    「チーム全体のパフォーマンスを見れば、非常に素晴らしいものだ。今週末のピットストップも良かったし、全体として人材はうまくマネジメントされている」

    ビノットはまた、今後の体制についてチーム代表を新たに任命する考えはないと明言した。そのうえで、自身が引き続き体制の中核を担う一方、レース週末の現場を任せる存在の必要性を認めている。

    「将来についてだが、新たなチーム代表を探しているわけではない。私がその役割を続ける」

    「ただし、レース週末に私をサポートする存在は必要だ」

    「私は常にレース週末に帯同するわけではない。最も重要なのはファクトリーであり、そこには開発だけでなく“変革”のための仕事がある」

    「したがって、レース週末を支える人物は確実に必要になる」

    ウィートリーの離脱という大きな出来事があったにもかかわらず、アウディは組織としての安定性を前面に押し出した。個人ではなくチーム全体で戦うという姿勢を強調しつつも、現場運営を担うキーパーソンの不在は明確な課題となっている。

    ビノットがファクトリー主導での“変革”に注力する方針を示したことで、今後はサーキット側の実務を統括する新たなリーダー人材の動向が注目される。

  • アウディF1 ビノットが明かすウィートリー電撃退任「非常に急で予想外だった」

    アウディF1 ビノットが明かすウィートリー電撃退任「非常に急で予想外だった」

    マッティア・ビノット(アウディ)は、ジョナサン・ウィートリーの離脱が「非常に突然で、予想外」だったと明かし、当面は自らがその職務をカバーする一方で、後任を置く必要があると認めた。

    アウディF1は、ザウバーを引き継いで2026年からワークス体制でF1に参戦し、自社製パワーユニットとともに新時代をスタートさせたばかりだった。その開幕からわずか2戦で、チームは再び組織再編を迫られることになった。

    ビノットは鈴鹿での独占取材で、ウィートリーの退任について次のように語った。

    ビノット「チーム全体にとって非常に突然だった」
    マッティア・ビノットは、ジョナサン・ウィートリーの離脱について、チームにとって極めて急な出来事だったと説明した。

    「チーム全体にとって非常に急で、まったく予想外だった」

    「本当に突然の離脱であり、突然の変化だった」

    「これ以上あまり語れることはないと思う。彼はCEOとチームの取締役会に対して、個人的な理由により長期的にコミットできないと伝えた。その理由について、我々が判断したりコメントしたりすることはできない」

    「アウディとしては、彼がコミットできない以上、その職務から解くことを決めた。チームとしても、まだその事実を完全には受け止め切れていないと思う。先週起きたばかりで、いま我々は日本にいて、目の前にはレースウイークがある」

    「こうした変化、大きな変化が起きた時には、まずそれを受け止め、その影響を理解し、自分たちを整理する必要がある」

    アウディ F1 マッティ・ビノット ジョナサン・ウィートリー

    暫定対応はビノット 後任は必要と認める
    これまでアウディF1では、ビノットがプロジェクト全体、すなわちシャシーとパワーユニットのファクトリー部門を統括し、ウィートリーが現場のレースチームを率いる二頭体制が敷かれていた。

    そのためビノットは、当面は自らがウィートリーの役割を担うものの、将来的にチームを2030年のタイトル争いに引き上げるためには、現場を任せられる後任が必要だと認めている。

    「彼の強みと担っていた役割を考えれば、その空白は埋めなければならない」

    「私自身に責任や仕事を、ただ次々と積み増していくことはできない」

    「私の主な焦点はファクトリーにある。そこでチームを変革し、マシンとパワートレインを開発しなければならない。だからレースウイークの現場でチームを支えてくれる誰かが必要になる」

    「我々はその点を検討している。体制を整えていくつもりだし、かなり近いうちに発表できると確信している」

    アウディは前を向く姿勢を強調
    突然の離脱劇の一方で、ビノットは過去を振り返ることに意味はないとし、アウディF1が今後の目標に集中していることを強調した。

    「我々は未来に集中している。振り返っても意味はない。我々は次に来るものに完全に集中している。我々は目標にコミットしている」

    「何が必要かは正確に分かっている。チームの一人ひとりが本当に献身し、集中している。これは個人の問題ではない。チームの努力なんだ」

    「チームとして、我々は何が必要かを正確に理解している」

  • ウィートリー離脱で揺れるアウディF1 ビノットが日本GP「クリーン遂行」要求

    ウィートリー離脱で揺れるアウディF1 ビノットが日本GP「クリーン遂行」要求

    アウディは、ジョナサン・ウィートリーの突然の離脱を受けた「ポスト体制」で、今週末の日本グランプリに臨む。初年度シーズンはオフトラックの混乱に見舞われており、チームは再び足元を固める局面に入っている。

    マッティア・ビノットは、鈴鹿に向けてチームに明確な指示を出した。

    ビノット「クリーンな遂行が最優先」
    「シーズン第3戦となる鈴鹿に向けて、焦点はますます“クリーンな遂行”に置かれている」とビノットは語った。

    「我々だけでなくライバルも新しいマシンを理解し始めており、ミスの許容範囲はますます小さくなっている」

    「最初の2戦ではペース面で前向きな兆しが見られたが、パフォーマンスと遂行の両面で、まだ改善できる部分があることは理解している」

    信頼性問題は修正へ 自信示す
    ビノットは、開幕戦から続いた信頼性の問題についても対策が進んだと強調した。

    「これまでに直面した信頼性の問題については時間をかけて対処してきた。再発を防ぎ、2台とも問題なくレースを完走できるようにすることを目指している」

    「我々の歩みは続いている。今の目標は、積み上げを続け、学び続け、あらゆる機会を最大限に活かすことだ」

    アウディ F1 ジョナサン・ウィートリー

    混乱の開幕戦 露呈した“運用の弱さ”
    アウディは開幕から不安定なスタートを切っている。

    ガブリエル・ボルトレトはポイントを獲得した一方で、中国GPではスタート前にトラブルが発生しDNSとなった。

    またニコ・ヒュルケンベルグもオーストラリアで同様の問題に見舞われ、開幕2戦はいずれも日曜決勝で1台のみの出走という状況が続いた。

    マシンのポテンシャル自体には一定の手応えがあるものの、それを結果に結びつける運用面の精度が問われている。

    “代表不在”は転機となるか
    ジョナサン・ウィートリーの突然の離脱は、チームにとって大きな不確定要素となっている。

    ただし一方で、この早期の体制変化は、組織の方向性を見直す機会ともなり得る。

    初年度のアウディにとって、鈴鹿は単なる第3戦ではなく、「体制の再構築が機能するか」を試される重要な分岐点となる。

  • アウディF1に異変 ジョナサン・ウィートリー電撃退任の裏で何が起きた?

    アウディF1に異変 ジョナサン・ウィートリー電撃退任の裏で何が起きた?

    アウディのF1プロジェクトにおいて、わずか2戦でチーム代表が退任するという衝撃的な出来事が発生した。新たなワークスチームとして歩み始めたばかりのタイミングでの離脱は、計画全体に対する不安を呼び起こすものとなっている。

    ジョナサン・ウィートリーは、レッドブル・レーシングから引き抜かれ、当時ザウバーとして運営されていたチームのレースパフォーマンスやトラックサイドの運営、そして経営層におけるスポークスマンとしての役割を担っていた。

    しかし現在、その役割を残したままチームを去ることとなった。

    突然の退任が意味するもの
    ウィートリーはプロジェクト全体を統括する立場ではなく、その役割はマッティア・ビノットが引き続き担っていた。それでも、彼の責任範囲は明確であり、従来のチーム代表より限定的であったとはいえ、重要なポジションであったことに変わりはない。

    その制約の有無に関わらず、ウィートリーは常にアウディのプロジェクトに対して誠実かつ前向きな姿勢を示していた。ビノットとの関係も良好に見え、スイスへの移住にも満足している様子だった。少なくとも外部から見れば、彼が完全にこのプロジェクトにコミットしていないと感じさせる要素はなかった。

    それにもかかわらず突然の退任となった背景には、アストンマーティンからの接触とイギリスへの復帰という選択肢が影響したと広く見られている。アウディ側は「個人的な理由」と説明しているが、その言葉の意味は幅広く、いずれにせよプロジェクトにとっては不連続性を生む結果となった。

    アウディの迅速な対応とその意図
    今回の件で特筆すべきは、アウディの対応の速さである。噂が浮上してから正式発表、そして即時の職務解除までの流れは極めて迅速だった。

    金曜日の取締役会を経て決断されたとされるこの対応は、週末のレースに不確実性を持ち込まないための判断と見られる。もし曖昧な状態を引きずれば、さらなる憶測と批判を招いていた可能性が高い。

    この迅速な処理は、問題を最小限に抑え、アストンマーティン側の人事問題としてストーリーを限定する効果もあった。しかし、それでもなお重要な疑問は残されたままだ。

    アウディ F1 ジョナサン・ウィートリー

    リーダーシップ不在という課題
    ウィートリーの退任によって、アウディは重要な局面でリーダーシップの空白を抱えることになった。加入から間もないタイミングでの離脱は、プロジェクトの立ち上げにおける安定性を損なう。

    当面はビノットが全体責任者としてその役割を補う形となるが、これはあくまで暫定措置と考えられている。アウディ自身もさらなる組織再編の可能性を示唆しており、恒久的なチーム代表の選定が必要となる。

    外部からの明確な後任候補は見当たらず、フェラーリ時代にビノットと共に働いたイニャキ・ルエダのような内部昇格が現実的な選択肢と見られる。今後の体制は、ビノットがプロジェクト全体を統括し、チーム代表は現場運営を担う分業型になる可能性が高い。

    退任理由がもたらす意味の違い
    今回の出来事の評価は、ウィートリーの退任理由によって大きく変わる。

    もしアストンマーティンからのオファーに心が動いた結果であれば、アウディの迅速な対応は組織としての強さを示すものとなる。チームを率いる立場にありながら離脱を検討していた人物を即座に排除したという見方ができるためだ。

    一方で、内部の対立や構造的な問題が背景にある場合、プロジェクトの方向性そのものに疑問符が付くことになる。これはアウディにとってより深刻な問題だ。

    さらに、スイスでの生活や勤務環境が合わなかったという理由であれば、いわゆる“ザウバー問題”が再び浮上する。優秀な人材を拠点に呼び込む難しさという、長年の課題が改めて露呈する形となる。

    ウィートリー自身がこれまでアウディでの環境やスイスでの生活の魅力を語ってきた経緯を考えると、その離脱が事実であれば、今後の人材獲得にも影響を及ぼしかねない。

    アウディのワークス参戦は2026年に向けて好調なスタートを切っているが、今回の一件はその基盤に対する見方を揺るがすものとなった。特に、より困難な状況にあるアストンマーティンへの移籍が取り沙汰されている点は、なおさらこの決断の意味を複雑にしている。

  • アウディF1 チーム代表ジョナサン・ウィートリーが退任 個人的理由で離脱

    アウディF1 チーム代表ジョナサン・ウィートリーが退任 個人的理由で離脱

    アウディF1は、チーム代表ジョナサン・ウィートリーが即時退任すると発表した。退任理由は「個人的理由」とされており、開幕からわずか2戦での異例の離脱となった。

    ウィートリーは2025年にキック・ザウバーへ加入し、2026年からのアウディF1ワークス体制移行に向けた中核人物としてチームを率いてきた。だが、新レギュレーション初年度のシーズン序盤というタイミングでの退任は、パドックに大きな衝撃を与えている。

    アウディF1は声明で、今後の組織体制に大きな変更を加える方針を明らかにしたうえで、今回の人事について説明している。

    「個人的理由により、ジョナサン・ウィートリーは即時にチームを離れることになった。チームはプロジェクトへの貢献に感謝し、今後の活躍を祈っている」とアウディF1は発表した。

    今回の退任に伴い、アウディF1プロジェクト責任者であるマッティア・スピーニが、チーム代表としての職責を兼任する。

    「マッティア・スピーニは引き続きチームを率いながら、チーム代表としての追加責任を担う。2024年の就任以降、彼はチームの変革を主導し、アウディのF1参戦を実現させてきた」とチームは説明した。

    「チームの将来の組織体制については、今後あらためて定義される予定だ。我々は変化するF1環境に適応しながら前進を続けていく」

    さらにアウディF1は、メーカーとしての長期的な目標にも言及している。

    「アウディAGの揺るぎないコミットメントのもと、アウディF1は2030年までに選手権争いに加わることを目指していく」

    アウディ F1 ジョナサン・ウィートリー

    ウィートリーは短期間ながら、チームの競争力向上に貢献していた。ポイント獲得を重ねるとともに、ニコ・ヒュルケンベルグの初表彰台など結果面でも前進を示し、コンストラクターズ最下位からの脱却を主導した。

    また、ザウバーからアウディへのワークス移行という重要なプロセスを指揮し、アウディとしての初シーズンにおける入賞にも関与していた。

    ウィートリーのF1キャリアは1990年代初頭のベネトンに始まり、チーフメカニックとして経験を積んだ後、2006年にレッドブルへ加入。スポーティングディレクターとして6度のコンストラクターズタイトルと7度のドライバーズタイトル獲得に関わった。

    なお今回の退任は、アストンマーティンへの移籍報道が浮上した直後のタイミングでの発表となったが、アウディF1は理由について一貫して「個人的理由」と説明しており、移籍との直接的な関連は明言されていない。

  • アウディF1 カスタマーチーム不在の不利を認める「まだ遠い」

    アウディF1 カスタマーチーム不在の不利を認める「まだ遠い」

    ジョナサン・ウィートリー率いるアウディは、2026年のF1でワークス体制として本格参戦を開始したが、カスタマーチームを持たない現状が開発面で不利に働いていることを認めた。メルセデスやフェラーリが複数台の顧客車両から膨大な走行データを得ているのに対し、アウディは自陣営だけで戦わなければならない状況にある。

    中国GPの週末にウィートリーは、ガブリエル・ボルトレトの入賞という明るい材料があった一方で、パワーユニット開発では依然として厳しい現実に直面していると説明した。

    現時点では第2チームを支援できる段階にはなく、その差を踏まえて現実的に歩みを進めていく必要があるという認識を示している。

    走行距離の差が学習速度の差につながる
    アウディは今季、ザウバー買収を経てF1グリッドに加わり、自社製パワーユニットで初年度から戦っている。キャデラックのようにまずカスタマーとして参戦し、後に独自開発へ移行する道ではなく、最初からすべてを自前で進める構図だ。

    その難しさについて、ウィートリーはメルセデス陣営とのテスト走行距離の差を例に挙げた。

    「メルセデスのエンジンを使うチームが冬季テストで積み上げた走行距離を見ると、僕たちがこなせた量の4倍ほどだったと思う」

    「僕たちにも信頼性のあるプログラムがあって、実際にかなりの距離を走った。それでも彼らのほうが、より大きな速度で学習している。だから、その点については現実的でなければならない」

    アウディはまだ挑戦者の段階
    ウィートリーは、アウディの現在地についても率直に語っている。現段階で重要なのは、いきなりトップ争いを義務づけることではなく、まずは挑戦者としての立場を固め、正しいタイミングで競争力を高めていくことだという。

    「ただ同時に、これはまだプロジェクトの初期段階でもある」

    「僕たちは前から話してきたように、現時点での目標はチャレンジャーになることだ。そして、適切なタイミングでチャレンジャーから競争力のある存在へと進んでいくことだ」

    パワーユニット開発の難しさを強調
    2026年の新世代パワーユニットについて、ウィートリーは極めて複雑でありながらも、アウディにとってその技術習得自体が大きな価値を持つと述べた。レッドブル・レーシングのローラン・メキースの名前を引き合いに出し、この分野の困難さは他の新規・独自開発プロジェクトにも共通しているとの見方を示した。

    「パワーユニットに関して言えば、これは信じられないほど複雑だ」

    「F1で自分たちが何をできるかを示すという点で、アウディにとっては大胆な挑戦だ。僕はローランの隣に座っているが、彼もその難しさを十分に理解しているはずだ」

    「現代のF1でパワーユニットを作るのは、信じられないほど困難で、同時に刺激的でもある。そして僕たちが学んでいる技術は、驚くほどの速さで蓄積されている」

    「だから、今後数年間でパワーユニットがどう発展していくのか、そして短期的には今後数か月でどう進化していくのかを見るのは興味深いことになる」

    アウディ F1

    カスタマー供給は「まだ遠い」
    F1のパワーユニットメーカーにとって、顧客チームを持つことは単なる事業拡大ではない。複数のマシンから得られるデータは、信頼性や運用面の改善を加速させ、開発速度そのものを押し上げる武器になる。

    ただ、アウディはまだその段階には達していない。

    「現時点でカスタマーを支援できるようになるまでには、まだかなり遠いと思う」

    アウディは初戦でポイント獲得という成果を持ち帰ったものの、ウィートリーの発言からは、2026年の戦いを長期プロジェクトとして見据える姿勢がにじむ。ワークス1チームだけで蓄積できるデータには限界があり、その差を埋めるには時間が必要だという現実を、アウディ自身が最もよく理解している。

  • アウディF1 ヒュルケンベルグ完走 ボルトレトDNS「迅速に対処する」

    アウディF1 ヒュルケンベルグ完走 ボルトレトDNS「迅速に対処する」

    アウディは2026年F1第2戦中国GPで、ニコ・ヒュルケンベルグが11位でフィニッシュ。ガブリエル・ボルトレトはテクニカルトラブルによりスタートできずDNSとなった。

    これでアウディは開幕2戦連続で1台のみの出走となった。ヒュルケンベルグはハードタイヤでスタートし、レース中の混乱を避けながら走行。終盤にはフランコ・コラピントとの差が大きく、ポイント争いには届かなかったものの、完走してチームに貴重なデータを持ち帰った。

    ウィートリー「チームとして理解しなければならない問題」
    チーム代表のジョナサン・ウィートリーは、ボルトレトのDNSを含めた週末の課題を振り返った。

    「まずエマ・フェルバーマイヤーにお祝いを伝えたい。彼女は今週末、とても自信に満ちた安定した走りを見せた。土曜日の素晴らしいオーバーテイクに続き、今日は見事な勝利を収めた。2026年シーズン初勝利であり、アウディにとってF1アカデミーでの初勝利でもある」とウィートリーはコメント。

    「そしてキミ・アントネッリにもお祝いを送りたい。彼は見事なパフォーマンスで初のグランプリ優勝を手にした。彼にとって特別な瞬間だったと思う」

    「我々の側では、残念ながらガブリエルにとって非常に難しい一日になってしまった。レースをスタートできなかった問題について、チームを代表して彼に謝りたい。彼にとって非常に失望の大きい出来事だったはずだし、チームとして迅速に原因を理解し、対処しなければならない」

    「ニコのレースも簡単ではなかった。スタートでポジションを落としてしまったが、これはマシンをスタートさせる部分がまだ改善すべきポイントだと分かっている。その後ニコは力強いレースを見せ、優れたペースとエネルギーマネジメントを示した」

    「しかし残念ながらホイールガンのトラブルによって16秒のピットストップとなり、これでポイント争いから外れることになった。日本GPに向けて見直すべき点は多い。チームとして週末から学び、次のレースではより強く戻ってくる」

    ヒュルケンベルグ「フルディスタンスを走れたことが重要」
    11位で完走したニコ・ヒュルケンベルグは、メルボルンで走行距離を稼げなかったこともあり、レース距離を走れたこと自体が重要だったと語った。

    「スムーズなレースとは言えなかったが、僕にとって一番重要だったのはメルボルンを逃したあとでフルディスタンスを走れたことだ」とヒュルケンベルグはコメント。

    「これらのマシンはまだ未知の領域が多い。特にエネルギーマネジメントの部分だ。だから今は1周1周がとても重要だ」

    「今日のレースから学ぶべきことはたくさんある。来週すべてを見直し、いくつか整理して、日本GPでまた挑戦する」

    アウディ F1

    ボルトレト「スタートできなかったのは残念」
    ガブリエル・ボルトレトはテクニカルトラブルによりDNS。レースに出走できなかったことへの悔しさを語った。

    「残念ながら今日はテクニカルトラブルによってレースをスタートすることすらできなかった。それでも、最後までマシンを走らせようと追加の作業をしてくれたチームには感謝したい。本当にありがたい」とボルトレトはコメント。

    「今日のレースは多くのチャンスがあったと思う。スタートできなかったマシンやリタイアしたマシンも多く、ポイントを獲得できた可能性はあったはずだ」

    「もちろんフラストレーションはあるが、新しいレギュレーションの時代の始まりではこういうことも起こり得る」

    「それでもこの2戦から得られるポジティブな点もある。メルボルンは素晴らしい週末だったし、ここ上海でもレースまでは順調だった。良いポジションを争い、ペースも悪くなかった」

    「日本GPまで1週間あるので、チームと一緒にファクトリーでしっかり作業し、次のレースに向けてマシンのパフォーマンスをさらに引き上げたい」

    開幕2戦でアウディはトラブルにも見舞われたが、ヒュルケンベルグが完走してデータを収集した。チームは日本GPに向けて問題点の洗い出しとパフォーマンス向上に取り組むことになる。

  • アウディF1 中国GP初日「SQ3まで0.015秒届かず」

    アウディF1 中国GP初日「SQ3まで0.015秒届かず」

    アウディF1チームは2026年F1中国GP初日、ニコ・ヒュルケンベルグが11番手、ガブリエル・ボルトレトが14番手でスプリント予選を終えた。ヒュルケンベルグはSQ3進出まであと0.015秒という僅差で敗退した。

    メルボルンでの活躍に続く結果はならなかったが、ヒュルケンベルグはミッドフィールドの争いに食い込む走りを見せた。一方のボルトレトはスプリント予選でコースオフがありタイヤを傷めるなど苦しい内容となった。

    それでもチームは新しいアウディのパワーユニットとマシンの理解を進めており、今後のセッションで順位を上げる可能性を残している。

    ウィートリー『結果は今日のペースを反映している』
    アウディのチーム代表であるジョナサン・ウィートリーは、限られた走行時間の中でチームは良い仕事をしたと評価した。

    「スプリント週末はチームにとって常に難しいものになる。マシンについて学ぶ時間がほとんどないまま、すぐにスプリント予選、そしてスプリントレースへと進んでいくからだ。流れは非常に速い」

    「新しく、そして非常に複雑なマシンで新しいサーキットに来ると、パッケージについてラップごとに理解を深めていくことになる。どこにパフォーマンスがあり、どこを改善する必要があるのかを探っていく作業だ」

    「そうした状況を考えれば、FP1からスプリント予選までの間にチームは良い仕事をしたと思う。マシンからパフォーマンスを引き出せるポイントに対応できたし、今日の結果は我々のペースをよく反映している」

    「冬の間からドライバーが指摘しているいくつかの課題はまだ残っているが、それらは今後の開発の重点項目だ。SQ2ではニコのマシンで一時的に通信が途絶えたが、ガレージに戻った後に問題は解決できた」

    「今の優先事項はクリーンなスプリントレースを戦うことだ。その後、予選に向けてどれだけ前進できるかを見ていく」

    アウディ F1 中国GP

    ヒュルケンベルグ『SQ3まで0.015秒は悔しい』
    ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)は、僅差でSQ3を逃したことを悔やんだ。

    「こんな小さな差でSQ3を逃したのは残念だが、全体として11番手は堅実な結果だと思う」

    「SQ2ではチームとの無線通信を失ってしまい、ランの一部を自分だけで管理することになった。それで少し難しくなった」

    「それ以外では、今朝からマシンのフィーリングは良い。今回もミッドフィールド争いの中にいるようだし、それは励みになる」

    「本当に僅差なので、今日学んだことを生かして明日さらに前進したい」

    ボルトレト『少し難しい金曜日だった』
    ガブリエル・ボルトレト(アウディ)は、トラブルにより苦しい一日になったと振り返った。

    「今日は少し難しい金曜日だった。フリープラクティスでいくつか問題があって、それがスプリント予選でも再び出てしまい、後手に回る形になった」

    「ここはこれまでとは違うタイプのサーキットで、コーナーの種類も違う。だからマシンの挙動をまた新しく理解していく必要がある」

    「まずは明日のスプリントで何ができるか見てみたい。短いレースになるし、その後でバックグラウンドで起きている問題をしっかり解決したい」

    「予選に向けてより良い状態に持っていき、ベストを尽くしたい」

    アウディにとって中国GP初日はミッドフィールドの接戦の中での戦いとなった。スプリントでの展開次第では順位を上げる余地もあり、予選に向けた改善が鍵になる。