カテゴリー: SUPER GT

  • トヨタ 豊田章男 社長:LEXUSでのSUPER GT最終戦を終えてコメント

    トヨタ 豊田章男 社長:LEXUSでのSUPER GT最終戦を終えてコメント

    トヨタ自動車の豊田章男社長が、SUPER GTでのレクサスでの最終戦を終えてのコメントを発表した。

    2006年からトヨタはレクサスでSUPER GTへの参戦を続けてきたが、今シーズン限りで一旦終了し、来季からはトヨタ GRスープラでの参戦を開始する。

    「2006年より14年間続けてまいりましたLEXUSでのSUPER GT参戦が本年で一旦休止となります。応援いただいたLEXUSファンの皆さま、熱い声援を送り続けてくださりありがとうございました」

    「LEXUSを数々の勝利に導き、SC、RC F、LCを強いクルマに育ててくださったドライバー、メカニック、エンジニア、チームメンバーの皆さま、そしてスポンサーの皆さまにも、本当に感謝しております」

    「2006年、舘さん率いるトムスが、寿一とアンドレを擁してLEXUS参戦初シーズンにチャンピオンを獲得してくれました」

    「その後も、SCの最終年にはセルモ…、RC Fの最終年にはサード…それぞれの名門チームがチャンピオンで節目を飾ってくれました」

    「2011年からはプライベーターチームのバンドウも参戦しました。苦しみながらも成長を続け、チーム力を高め、2016年には初勝利をおさめるなど名門チームが居並ぶ中、新しい力でチームLEXUSに貢献してくれました」

    「そしてLEXUS最終年となった今年、監督に転身した寿一が引っ張ったチーム ルマンがトムスと最後の最後まで死闘を繰り広げLEXUSの有終の美を飾ってくれました」

    「チームルマンは、昨年、山田エンジニアの急逝もあり、本当に辛い中で戦い続けてきたチームでもありました。今年、チャンピオンを獲ってくれて、本当に良かったと思います」

    「ドライバーの大嶋選手、山下選手、おめでとう。阿部エンジニアをはじめチームのみなさんも、おめでとう」

    「トムスのキャシディ選手、平川選手も素晴らしい戦いをありがとう。37号車チームのみなさん、チームチャンピオン獲得おめでとう。(キャシディ選手はスーパーフォーミュラチャンピオンもありがとう。)」

    「SUPER GTでのLEXUSの戦いは、これで一旦終わりますが、チームLEXUSとしていっしょに戦ってくれた6台は来年からGRスープラでSUPER GTを戦い続けてまいります。
    ファンの皆さま、引き続き、応援よろしくお願いいたします」

    「そして…日産、ホンダの皆さま、来シーズンも素晴らしいレースを繰り広げSUPER GTを、そしてモータースポーツを、もっともっと盛り上げていきましょう。
    引き続き、よろしくお願いいたします」

  • ジェンソン・バトン:インタビュー 「ホンダに心から感謝している」

    ジェンソン・バトン:インタビュー 「ホンダに心から感謝している」

    元F1ワールドチャンピオンのジェンソン・バトンが、F1からSUPER GTへの転向における苦労や今後の展望について語った。

    2009年のF1ワールドチャンピオンであるジェンソン・バトンは、11月3日(日)にツインリンクもてぎで開催された最終戦をもって日本でのSUPER GTのキャリアに幕を閉じた。昨年、SUPER GTに初フル参戦したバトンは、山本尚貴とともにRAYBRIG NSX-GTを駆り、シリーズ参戦初年度で見事チャンピオンを獲得した。

    「人生は常にチャレンジの連続だ。F1からSUPER GTに転向した時も新しいチャレンジだった。レースのやり方は異なるし、チームメイトもいる、スピードの違うGT300もいる。これまでやってきたものとは全く違うレースだった」とジェンソン・バトンは振り返る。

    「チームは非常に若いメンバーも多く、そうしたチームと一緒にチャンピオンシップを獲ることができた。非常に感動的な瞬間だった。高橋国光さん、チーム関係者に感謝したい」

    「山本尚貴と一緒にやるのは本当に楽しかった。チームメイトに速く走ってほしいと思ったのは初めてだったし、良い経験だった。彼は本当に速いし、新しいカテゴリーで経験がある彼から学ぶことは本当に楽しかった。来年、彼は新しいレギュレーション、新しいマシンで戦うことになると思うけど、彼の新しいチャレンジが成功することを祈っている」

    「一番困ったのは、2人の身長の違いだ。僕は183~184cmぐらいの身長だけど、彼とは20cm近い差があるため、シートポジションの調整には本当に大変だったし、お互いに妥協できる範囲で我慢してレースをすることになった。(DTMの)ホッケンハイムでは自分の思い通りのセッティングにすることができた。その時は自分好みのシートの角度、ステアリングの角度に調整して、とても快適だった。その意味でシートポジションというのが本当に困難な部分だった」

    これまでホンダでのレースをしてきたジェンソン・バトンだが、日産やトヨタといった他のメーカーで走る可能性について「日産やトヨタなどの日本のメーカーと契約するということはないよ(笑)」とコメント。

    「ホンダとはずっと一緒に仕事をしてきたし、来年もホンダさんと仕事をすることはないかもしれない。今後も良い関係を続けたいと思っている」

    新たな挑戦としてNACARに参戦するとの噂もあるが、ジェンソン・バトンは「アメリカ・ホンダがNASCARに興味があるという話が出たのでSNSで『ホンダがNASCARに挑戦するなら僕はその準備ができている』と書いただけだ。これまで元F1ドライバーがチャレンジしてうまくいっていないので、難しいチャレンジになるとは思うが、面白そうだね」

    「現時点では来年の計画は決まっていない。特に来年の前半は何も予定がないので、家族と過ごす時間を作って、少し休みたいと考えている。やりたいことは沢山あるし、オフロードにも興味があるし、ル・マン24時間にも再度挑戦したいね」

    2018年には第一子が誕生したジェンソン・バトンだが、レース活動への影響について「人生は常に変わっていくし、子供が生まれることはその1つだろう。だが、レースに対する姿勢は変わらないし、やることも一緒だ」とコメント。

    「常にベストを尽くすし、子供が生まれてもそれは変わらない。子供が生まれた後も富士やスポーツランドSUGOでレースをしたけど、全力を尽くして戦った。今はアメリカに住んでいて、レースやテストのたびに移動する生活だ。子供が生まれて過ごし方などはちょっと変わったけど、レーシングドライバーであることには変わりがない。常に全力で勝利を目指している」

    元チームメイトのフェルナンド・アロンソはダカール・ラリーに参戦するが、今後の活動については「やりたいことはたくさんある」とジェンソン・バトンは語る。

    「ダカールとはちょっと違うかもしれないけど、オフロードにはとても興味がある。DTMの交流戦が行なわれる週末にバハ1000に出場する。また、将来的にはル・マン24時間レースにもう1度出てたい思っている。新しいレギュレーションがうまくいけばいいね。また、NASCARも素晴らしいシリーズだと考えている」

    「何か1つにフォーカスするとのではなく、いろいろとトライしたいと思っている。カートの世界選手権に出るかもしれない。いずれにせよ、僕はまだハングリーだし、これからもレースをしてきたいと思っている。F1で歴史を作り、SUPER GTでも新しい歴史を作ることができた。素晴らしいキャリアを刻むことができた。これからの新しい挑戦には興奮している」

    「最後に、多くの人たちにこの2年間を本当にありがとうと言いたい。僕は日本の文化や人々を心から尊敬している。1997年にカートで初めて日本に来たときから、日本のドライバーの競争力の高さには本当に驚いた。そして、こんな良い機会を与えてくれたホンダに心から感謝している」

  • ジェンソン・バトン、SUPER GTを終了「日本のレースカルチャーに感謝」

    ジェンソン・バトン、SUPER GTを終了「日本のレースカルチャーに感謝」

    元F1ワールドチャンピオンであるジェンソン・バトンは、11月3日(日)にツインリンクもてぎで開催された最終戦をもって日本でのSUPER GTのキャリアに幕を閉じた。

    2009年のF1ワールドチャンピオンであるジェンソン・バトンは、昨年SUPER GTに初フル参戦。山本尚貴とともにRAYBRIG NSX-GTを駆り、シリーズ参戦初年度で見事チャンピオンを獲得した。

    今年も山本尚貴とチームを組んで挑んだが、チャンピオン獲得はならず、最終戦を6位でフィニッシュした。

    「僕のSUPER GTキャリアは6位で太陽が沈んだ。感謝したいことがたくさんある」とジェンソン・バトンはコメント。

    「僕たちはチャンピオンになり、それをしながら楽しむという目標を達成した。日本のレースカルチャーに僕のことを歓迎してくれたすべての人々に感謝している。プロフェショナリズムで、情熱的で素敵なカリスマチームであるチーム・クニミツに感謝している。この機会を与えてくれたホンダに感謝している。そして、最後に一生懸命走り、決して僕を失望させなかった山本尚貴という男に感謝したい。一緒にチャンピオンをとり、親友になった」

  • SUPER GT | WAKO’S 4CR LC500の大嶋和也/山下健太が王座獲得

    SUPER GT | WAKO’S 4CR LC500の大嶋和也/山下健太が王座獲得

    2019年のSUPER GT第8戦(最終戦)『MOTEGI GT 250km RACE』の決勝レースが11月3日(日)、栃木県のツインリンクもてぎ(1周4,801m×53周)で行われた。

    GT500クラスの優勝はNo.37 KeePer TOM’S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)だったが、No.6 WAKO’S 4CR LC500が2位に入り、大嶋和也/山下健太が初のドライバータイトルを獲得した。GT300クラスは、No.11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)が優勝。ドライバータイトルはNo.55 ARTA NSX GT3の高木真一/福住仁嶺が手にした。

    最終戦の舞台となるツインリンクもてぎは好天に恵まれた。定刻の午後1時30分に栃木県警察の白バイ5台、パトカー2台を先頭にGTマシンが、コース1周の交通安全啓発パレードを行い、シリーズ戦最後の決勝レースがスタートした。

    序盤はポールポジションのNo.36 au TOM’S LC500(中嶋一貴)が逃げ、後方ではタイトルを争うNo.37 KeePer TOM’S LC500(ニック・キャシディ)とNo.6 WAKO’S 4CR LC500(大嶋和也)、加えてNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)、No.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大)がバトルを展開。ここから抜け出た37号車が2番手に浮上。ランキングトップで挑む6号車は4番手に下がり、タイトルに黄色信号が点る。

    レース後半になるとNo.37 KeePer TOM’S LC500(平川亮)はトップに浮上。これで2位にならないとタイトルを逃すNo.6 WAKO’S 4CR LC500(山下健太)が、2番手のNo.36 au TOM’S LC500(関口雄飛)をアグレッシブに攻める。サイド・バイ・サイドの激戦は、6号車の山下が制し、2番手を奪い取ってそのままゴールした。

    この2位でNo.6 WAKO’S 4CR LC500の大嶋和也/山下健太が、初のドライバータイトルを勝ち獲る。優勝は今季初優勝のNo.37 KeePer TOM’S LC500。彼らLEXUS TEAM KeePer TOM’Sはチームタイトルを手にした。また、シリーズ戦ラストレースとなるLEXUS LC500は最終戦の決勝でトップ4を独占して有終の美を飾った。Honda NSX-GT勢の最高位は5位のNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)、NISSAN GT-R NISMO GT500勢の最高位は8位のNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)だった。

    GT300クラスは、ポールポジションのNo.720 McLaren 720S(荒聖治/アレックス・パロウ)が徐々に順位を下げるなか、タイヤ無交換作戦を採った予選3位のNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)が後半でトップに立つが、最終ラップで突然のストップ。これで、No.11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)が優勝した。

    タイトル争いではランキングトップで最終戦を迎えたNo.55 ARTA NSX GT3(高木真一/福住仁嶺)が、予選5位から着実に走りきって4位でゴール。これで高木/福住とARTAがGT300王者を掴み取った。
    (観客:35,500人/決勝日。2日間合計56,000人)

    GT500クラス 優勝
    No.37 KeePer TOM’S LC500
    平川亮
    「アウトラップは良かったんですが、そのあとペースが上がらなくなりました。36号車の後ろを走っている間はフロントのグリップが厳しかった。トップに立ってからはペースもよく、後ろを離すことができました。結果的に優勝できましたが、チャンピオンを逃したことが悔しいというか、あまりうまく言葉にできません」

    ニック・キャシディ
    「本当に難しいレースでした。予選4位のスタートで、前のクルマはどこも強いところばかりでしたが、僕のスタートはパーフェクトでした。今回の目標はピットインのタイミングを見極めることでしたが、それもうまくいってレースをリードすることができました。僕らのクルマは今日一番スピードがあったと思っています」

    GT500クラス チャンピオン
    No.6 WAKO’S 4CR LC500
    大嶋和也
    「うまくタイヤが温まっていなかったみたいで、1周目はきつかった。めちゃくちゃ悔しかったんですけど、気持ちを切り替えて、できるだけのことをやらなきゃと思ってそのあと追い上げました。後半の(山下)健太の追い上げが本当に凄くて。本当に感謝です」

    山下健太
    「今回は特別な1戦だったので、絶対に(タイトルを)獲らなきゃいけないなと、強い気持ちで挑みました。あの状況(36号車のブロック)はなんとなく予想はしていたので、それでも絶対負けない気持ちを持って、最後までやれてよかったです。(36号車を抜いた時は)結構ぶつかった衝撃が激しくて、クルマにバイブレーションが出たんで心配していましたが、最後までクルマが持ってくれてよかったです」

  • SUPER GT | 最終戦 予選:au TOM’S LC500が今季2度目のポール獲得

    SUPER GT | 最終戦 予選:au TOM’S LC500が今季2度目のポール獲得

    2019のSUPER GT第8戦(最終戦)『MOTEGI GT 250km RACE』の予選が11月2日(土)に栃木県のツインリンクもてぎで行われた。GT500クラスはNo.36 au TOM’S LC500(中嶋一貴/関口雄飛)が、今季2度目のポールポジションを獲得。ランキングトップのNo.6 WAKO’S 4CR LC500(大嶋和也/山下健太)は予選2位と明日の決勝を最前列の好位置からスタートする。GT300クラスはNo.720 McLaren 720S(荒聖治/アレックス・パロウ)が初のクラスポールポジションとなった。

    2019年のシリーズ締めくくりとなる第8戦「MOTEGI GT 250km RACE」は公式予選を迎えた。この最終戦でドライバータイトルの権利を残しているのは、No.6 WAKO’S 4CR LC500(大嶋和也/山下健太:70ポイント)、No.37 KeePer TOM’S LC500(平川 亮/ニック・キャシディ:63ポイント)、そしてNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ:49.5ポイント)の3台のみ。この日午前中に行われた公式練習でも、この3台がトップ3のタイムを記録。1年の最終目標であるタイトルを目指し、まずはこの公式予選でポールを獲るという意気込みから、各チームとも大いに士気が上がっている。

    天候は午前の公式練習と同じく快晴。GT300クラスの予選Q1に続いて、GT500クラスの予選Q1(15分間)が午後2時20分にスタートした。本来Q1は全15台が走るが、No.12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/ジェームス・ロシター)は、公式練習でエンジントラブルが発生。エンジンを乗せ換える大がかりな修理を行ったため、結局予選には間に合わず出走できなかった。

    GT500クラスのQ1は、いつものように路面状況の良い終盤に1周のタイムアタックを決めるため、前半は誰もコースには出ない。残り8分30秒を切り、真っ先にピットを出たのは現在ランキングトップのNo.6 WAKO’S 4CR LC500(大嶋和也/山下健太)の大嶋。これに続いて各車が続々とコースイン。まずは3周目にアタック・ラップに入ったNo.1 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)のバトンが、1分37秒546のタイムでトップに立つ。

    この1号車のタイムを打ち破ったのが、No.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)の松田で1分36秒353。それに続く2番手にはNo.64 Modulo Epson NSX-GT(ナレイン・カーティケヤン/牧野任祐)の牧野が1分37秒064)が入るものの、6号車が1分36秒977のタイムで2番手を奪った。さらに各車が1分36秒台にタイムアップをしていき、2番手以降は大きくシャッフルするも、23号車はそのポジションを不動のものとして、まずはQ1をトップで通過した。

    2番手にはNo.37 KeePer TOM’S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)の平川。3番手にはNo.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明)の石浦、そしてNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也)の野尻が4番手で通過した。6号車はさらにタイムを削ったものの7番手。だがしっかりとQ1通過を果たした。

    LC500が参戦最後のシリーズ戦でフロントロウを独占する
    午後3時3分、NISSAN GT-R NISMO GT500が1台、LEXUS LC500が4台、Honda NSX-GTが3台によるGT500クラスのQ2(10分間)がスタートした。Q1同様に前半は誰も動かず、残り6分で最初にNo.6 WAKO’S 4CR LC500(山下健太)がコースイン。そこから各車がピットを離れる。そこでアクシデント発生。No.8 ARTA NSX-GT(伊沢拓也)が途中ペースダウン。アタックをすることなく、コース外にマシンを止めてしまった。

    残り時間2分を切って、まずタイムを出したのが、No.23 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)で1分36秒128。続いてNo.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路)が1分36秒993で1、2番手に。だが、2番手のポジションはNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/1分36秒430)、No.37 KeePer TOM’S LC500(ニック・キャシディ/1分36秒228)と入れ替わっていく。ここでチェッカーフラッグが出されて、23号車がタイトルに可能性を残すポールポジションかと思われた。

    だがチェッカーラップでNo.36 au TOM’S LC500の関口雄飛が1分35秒964を記録して、最後でトップを奪い去った。すでにアタックを終えていた23号車にはなすすべはなかった。No.36 au TOM’S LC500(中嶋一貴/関口雄飛)は、今季第3戦鈴鹿以来のポールポジションだ。さらに6号車の山下が1分35秒999で2番グリッドを獲得。これがシリーズ戦最後の予選となるLEXUS LC500がフロントロウ(決勝レース最前列)を独占することになった。

    現在、ドライバーランキングでトップのNo.6 WAKO’S 4CR LC500(大嶋和也/山下健太)は予選2位。決勝でこのままのポジションでゴールすれば、他に関係なくタイトルを決めることができる。ポールポジションが獲れず23号車がタイトルの権利を失ったため、唯一6号車のライバルになるNo.37 KeePer TOM’S LC500(平川 亮/ニック・キャシディ)は予選4位。決勝では6号車の前に出ることが必須になる。最終戦もてぎ、運命の決勝レースは明日11月3日の午後1時30分にスタートが切られる。

    GT500
    No.36 au TOM’S LC500
    中嶋 一貴
    朝の公式練習は気温の低い状況でしたが、走り始めからクルマの調子は悪くはなくて、タイヤ選択にも不安はありませんでした。予選ではQ1に向けてやったことがあまりうまくいかなかったので、話し合ってQ2に向けてセッティングを変更しました。でも、結果を見ればそれがうまくいったようです。(僕が走った)Q1の感触では「ポールポジションは遠いかな」という印象だったんですが、(関口雄飛が)そこをうまく走らせてくれたので、見ていて非常に盛り上がりましたね。僕らは残念ながらチャンピオン争いと関係ないところにいますが、LEXUS LC500同士の戦いになったので、僕らも周りを気にすることなくやりたいなと思います。勝てるところはしっかり勝とうと思っているので、それを達成して帰りたいです。僕らは勝つつもりできていますし、そのためにも良いポジションだと思うので、僕らは僕らのレースをするだけだと思います。

    関口 雄飛
    Q1で中嶋(一貴)選手が走ったときに、トップとの差が結構あったので「今日は厳しいかな」と思いました。でも“できることはやろう”と常に思っているので、中嶋選手とエンジニアと監督とで話し合ってQ2のセッティングを変更していったんですが、それがうまく行きました。Q1ではオーバーステアでしたが、(自分が走ったQ2では)それがうまく解消されていました。僕らはチャンピオン争い関係ないんで、できるだけチャンピオン争いしている人たちとレースしないように、早めに逃げて、ぶっちぎりで行けるようにしたいです。

    GT300
    No.720 McLaren 720S
    荒 聖治
    開幕戦は我々が全力で走ってビリでした。スーパーフォーミュラでポールポジションを争う、とんでもなく速いアレックス(パロウ)選手が全力で走ってもビリでした。ずっと悔しい思いをしてきましたが、最終戦にきてポール争いをできるところまできた。すごい進化ですね。ヨコハマタイヤに合わせた車体作りを進めてもらい、クルマが格段に乗りやすくなりました。その上で、BoP(性能調整)とセッティングがうまくバランスするようになったことで、結果がついてくるようになりました。今日の僕の仕事はQ2に進むことで、それができて良かった。すごく速いドライバー(パロウ)にパフォーマンスを発揮してもらえて、感謝しています。すごく速いんで、Q1のタイム差を見たときに「これは行っちゃうんじゃないかな?」と思いましたね。その速さを今週末は安定して出せているんですよ。Q2を見ている間は本当にワクワクさせていただきました。ありがとう、アレックス。

    アレックス・パロウ
    今日は完璧な1日でした。(開幕戦の)岡山では予選最後尾でしたし、僕らは(新チームでシード権がなく)今季は7戦にしか参加できませんでした。でも、その中でどれだけ成長していけるかを今日は証明できたので、それを嬉しく思います。一番の問題はBoP(性能調整)にセッティングをうまく合わせ込めなかったことだと思います。時間がかかりましたがようやく結果を出せるようになりました。ヨーロッパではミシュランやピレリのタイヤでレースをしてきたクルマなので、最初にヨコハマタイヤを履いた時は秒単位の差がありました。テストを進めていくことでクルマのポテンシャルを引き出すことができるようになりました。そして、最終戦でポールポジションを獲得できて、チームに本当に感謝しています。明日(決勝)もチームのために結果を残すことができれば嬉しいです。

  • ジェンソン・バトン、今シーズン限りでのSUPER GT参戦終了を発表

    ジェンソン・バトン、今シーズン限りでのSUPER GT参戦終了を発表

    元F1ワールドチャンピオンであるジェンソン・バトンは、今シーズン限りで日本でのSUPER GTへの参戦を終了することを発表した。

    2009年のF1ワールドチャンピオンであるジェンソン・バトンは、昨年SUPER GTに初フル参戦。山本尚貴とともにRAYBRIG NSX-GTを駆り、シリーズ参戦初年度で見事チャンピオンを獲得した。

    今週末のもてぎでの最終戦に先立ち、ジェンソン・バトンは自身のInstagramで今シーズン限りでSUPERGTへの参戦を終了することを発表した。

    「今週末のもてぎでのシーズンフィナーレに先立ち、この機会を利用して、それが僕のSUPER GTでの最後のレースになることを発表したい」とジェンソン・バトンは自身のInstagramでコメント。

    「F1から離れることを決断したとき、僕は最高レベルで競争力を掻き立てる挑戦を見つけたいと思った。SUPER GTでの2シーズンは確かにそれができた。僕のキャリアで大きな役割を果たしてきたホンダと一緒にまた新たな旅に出ることができただけでなく、これまで最強のチームメイトであり、素晴らしいと男である山本尚貴とチームを組むこともできた。チームとして僕たちは僕のルーキーイヤーにSUPER GTチャンピオンを獲得することができた。これは最も誇りに思っている成果のひとつだ」

    「キャリアを通して、僕は日本は信じられないようなファン、そして、彼らのスポーツへの情熱によって競争するための特別な場所だとずっと強調してきたし、シーズンを通してそこで競争する機会を得られたことは本当に名誉なことだったし、素晴らしい思い出ができた」

    「だから、この機会にファンのみんな、素晴らしいチームメイトの尚貴、チーム・クニミツ全体に感謝したい。国光さんというモータースポーツのレジェンドの一人が率いる比較的若いグループの信じられないくらいエキサイティングなコンビネーションだった。彼らは常に揺るぎない情熱とプロフェショナリズムを示し、一緒に仕事をするのは喜びだった。また、僕のキャリアでこのまた新たな輝かしいチャプターを作り上げてくれたホンダファミリー全員に感謝したい」

    「今週末も頑張ろう!」

    ジェンソン・バトンは今年7月にパートナーのブリトニー・ウォードとの間に第一子ヘンドリックス・ジョナサン・バトンが誕生している。

  • トヨタ:SUPER GT/DTM交流戦 ホッケンハイム レースレポート

    トヨタ:SUPER GT/DTM交流戦 ホッケンハイム レースレポート

    10月4日(金)から6日(日)にかけて、ドイツのホッケンハイム・サーキットで行われたDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)最終戦に、日本のSUPER GT車両が特別交流戦として出場しました。

    日本を中心にアジアで戦われているSUPER GTのGT500クラスと、ドイツを中心に欧州を転戦し戦われているDTMは、共に高い人気を誇る、世界でも有数のGT車両でのレースカテゴリーで、以前より技術規則の共通化を図ってきた。

    そしてついに今年、ほぼ同一の規則に準拠する車両となった2シリーズが、お互いにスポット参戦する交流戦が実現。このドイツ・ホッケンハイム大会は初の試みとなる。

    日本はまだシーズン中ということもあり、ドイツへ運ばれたのはGT500クラスに参戦している3メーカーから各テスト車両が1台ずつ。LEXUS GAZOO RacingからはLEXUS TEAM TOM’S LC500 37号車が交流戦に臨んだ。

    DTMは土曜、日曜の2日間1戦ずつのスプリントレースとなっており、通常は両レースを一人のドライバーが走るが、今回LEXUS GAZOO Racingからは平川亮とニック・キャシディがそれぞれ1日ずつ担当。土曜日のレース1は平川、日曜日のレース2にはキャシディが出場した。

    DTMはワンメイクのタイヤで行われており、SUPER GTとは異なるメーカーのタイヤが使用されているため、このタイヤへの適応及び、ホッケンハイムを初めて走る平川やキャシディらドライバーの習熟も含め、3日(木)に特別に練習走行を実施。続いて4日(金)には公式練習が行われた。この4日の練習走行1回目はウェットとなり、初めて履く銘柄のレインタイヤに苦しんだキャシディがクラッシュ。メカニックの懸命な作業で修復し、ドライコンディションとなった午後は平川が走行を重ね、各種セッティングデータの収集などを行った。

    5日(土)は朝まで降っていた雨は止んだものの、午前中の予選はウェットコンディション。初めてのレインタイヤで慎重な走行となった平川は、20番手グリッドにつけました。

    午後の決勝レースはドライコンディションで行われた。ほぼ最後尾スタートの平川は、1周目を終えたところでタイヤ交換義務を消化するためにピットイン。前車との空間が空いたところでペースを上げていった。予想よりもタイヤのタレが大きかったこともあり、セーフティカー導入時に2度目のタイヤ交換を行い、更にポジションアップ。13位でチェッカーを受けた。

    6日(日)も雨模様。レース2の予選が始まる頃には雨足が強まり、フルウェットでのアタックとなったが、キャシディがSUPER GT勢では最上位となる16番手グリッドを獲得した。

    午後の決勝レースも雨は止まず、ウェットコンディションで開始。16番手スタートのキャシディは、1周目の順位争いの中で他車との接触でクラッシュ。早々に戦線離脱となってしまった。

    SUPER GTとDTMの初交流戦は、初めて使用するタイヤの特性がSUPER GTと全く異なるため、セットアップを十分詰め切れず苦戦を強いられたが、11月の富士での交流戦に向けて様々なデータを蓄積でき、次につながる大会となった。

    LEXUS TEAM TOM’S LC500 37号車 ドライバー 平川亮:
    初めて経験するタイヤで使い方が難しかったのですが、ドライでは感触も悪くなかったですし、データも得られました。ただ、レインタイヤは難しいです。スタンディングスタートなど、SUPER GTとは違うところを経験できたのも良かったです。スタートポジションからは順位を上げることが出来ましたが、DTMの上位勢に近づくまでには至りませんでした。そういう意味では悔しいところもありますが、かなり収穫はありました。次は富士での交流戦となりますが、日本は僕らがいつも戦っているステージですし、DTM勢にやられないように、僕らLEXUSの強さを発揮出来ればと思います。

    LEXUS TEAM TOM’S LC500 37号車 ニック・キャシディ:
    初めてのDTMとの交流戦となる、ホッケンハイム最終戦にLEXUSのドライバーとして来られてとても嬉しいですし、たくさんのDTMファンの皆様から注目されていることもわかり、良かったです。残念ながら私のレースはウェットとなり、1周目に接触されて終えることとなってしまいました。しかし、(平川)亮と共に得た様々なデータは必ず日本での交流戦で役立つと思いますし、富士ではリベンジしたいと思います。

  • SUPER GT×DTM、GT500勢はジェンソン・バトンが9位フィニッシュ

    SUPER GT×DTM、GT500勢はジェンソン・バトンが9位フィニッシュ

    DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)第9戦ホッケンハイムのレース1が10月5日(土)に行われ、SUPER GT勢はNo.1 Honda NSX-GT(TEAM KUNIMITSU)のジェンソン・バトンが6番手グリッドからスタートし、9位のシングルフィニッシュ。No.37 LEXUS LC500(LEXUS TEAM KeePer TOM’S)の平川亮は13位、No.35 NISSAN GT-R NISMO GT500(NISMO)の松田次生は未完走となった。

    雨が降ったり、止んだりと不安定な天候となった公式予選。現地時間の10:35から予定通り始まった20分間の予選はウエットコンディションとなった。No.1 Honda NSX-GTのジェンソン・バトン、No.35 NISSAN GT-R NISMO GT500の松田次生、No.37 LEXUS LC500の平川亮もセッションの最初からコースイン。前日のFP1同様にハンコックタイヤのレインタイヤに苦しみながら周回を重ねる。残り10分程となったところで1号車バトンはピットインし、タイヤの内圧を調整するような作業を行う。また35号車の松田もピットインし、こちらはタイヤ交換を行う。再びコースインしたバトンは、1分46秒206というタイムをマークし、一気に上位に浮上する。その後DTM勢もタイムを上げたため、7番手で予選を終える。しかし予選終了後に他車のタイムが抹消された為、最終的に6番手から決勝レースに臨むこととなった。

    37号車の平川は最後のアタック機会をイエローフラッグで阻まれ20番手、35号車の松田は21番手となった。ポールポジションは2019年チャンピオン、No.33 AUDI SPORT TEAM ROSBERGのレネ・ラストが1分45秒552をマークして獲得した。

    午後に行われたレース1の決勝はドライコンディションに。現地時間13:30に記念すべきSUPER GTとDTMの初となる公式レースが始まると思われたフォーメーションラップで、なんと21番グリッドスタートのNo.35 NISSAN GT-R NISMO GT500の松田次生が動けずストップ。牽引されてピットロードに運ばれる。

    注目のスタートはSUPER GTのローリングスタートではなく、DTMはスタンディングスタートで行われる。6番手のNo.1 Honda NSX-GTのジェンソン・バトンは動き出しで明らかに周囲のマシンに遅れて順位を下げてしまったが、その後、オープニングラップで巻き返して7番手にポジションを戻す。No.37 LEXUS LC500の平川亮は好スタートを決めてひとつ順位を上げるも、オープニングラップを終えて1周目でピットインし、ピットストップ義務をクリアしつつ、クリアな状態でペースを上げる作戦に。その後はタイヤのマネジメントのためか、順位に大きな変動はないまま中盤戦へ進み、17周過ぎには、駆動系のトラブルを修復した35号車の松田がピットアウトしてコースイン。観衆からは拍手が起きる。

    その翌周、8番手を走行していたバトンがピットイン。しかし、左リヤタイヤの交換作業に時間がかかり、約7秒程度のロスをしてしまい、コースに戻った時には17番手まで順位を落としてしまう。その直後の19周目にはBMWの1台がスローダウンしてコースサイドにストップし、ここでセーフティカーが導入。このタイミングで平川は2度目のピットインをし、15番手でコースに復帰。ピットストップで順位が入り乱れるなか、バトンは13番手に順位を上げる。

    22周目にはセーフティカーがアウトして、2列に並んでローリングでのリスタートが行われ、1コーナーで飛び出すマシンや接触するマシンもでるなか、バトンは序々に順位を上げて31周目には11番手、34周目には前のアウディをオーバーテイクするなど見せ場を作り、日本勢でトップとなる9番手まで順位を上げてフィニッシュ。2ストップ作戦を選択した37号車の平川は13位、レース途中でコースインを果たした35号車の松田は21周を周回したが未完走扱いとなった。

    優勝はチャンピオンNo.33 AUDI SPORT TEAM ROSBERGのレネ・ラスト。チェッカー後は1コーナーでドーナツターンを見せ、クルマを降りて履いているドライビングシューズを観客席に投げ込んで喜びをアピールし、ファンを盛り上げた。

  • 小林可夢偉、SUPER GT×DTM 特別交流戦にBMWから参戦

    小林可夢偉、SUPER GT×DTM 特別交流戦にBMWから参戦

    元F1ドライバーの小林可夢偉が、11月に富士スピードウェイで開催されるSUPER GTとDTMの交流戦でBMWをドライブすることが決定した。

    「まずなにより、富士の“ドリームレース”でBMW M4 DTMの1台に出場する機会を与えてくれたBMWモータースポーツに感謝します。また、この機会を与えてくれたトヨタにも本当に感謝しています」と小林可夢偉はコメント。

    「富士で初めてBMW M4 DTMのハンドルを握ることになりますが、BMWモータースポーツは少し準備して、クルマの印象を得る機会を与えてくれました」

    「BMW M4 DTMでファンに良いショーを提供するために最善を尽くします」

    でBMWモータースポーツ代表のイェンス・マルカルトは「アレッサンドロ・ザナルディに続き、“ドリームレース”の2人目のドライバーは本物のトップクラスのドライバーだ」とコメント。

    「小林可夢偉は初めてBMWモータースポーツのためにレースをすることになり、彼の母国で多くの日本人とファンの興味を確実に“ドリームレース”に引き寄せてくれるだろう」

    「可夢偉は、F11、ル・マン、フォーミュラEチャンピオンシップでそのクラスと汎用性をすでに証明している。彼はBMW M4 DTMでも確実に速いだろう」

  • SUPER GT 第7戦 結果 | CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rが嬉しい初優勝

    SUPER GT 第7戦 結果 | CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rが嬉しい初優勝

    2019 AUTOBACS SUPER GT第7戦『SUGO GT 300km RACE』の決勝レースが9月22日、宮城県のスポーツランドSUGO(1周3,704m×81周)で行われた。スタート前に雨が降り出して混乱の決勝レースとなったが、GT500クラスはNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/フレデリック・マコヴィッキ)が、GT300クラスはNo.55 ARTA NSX GT3(高木真一/福住仁嶺)が共に逆転で今季初優勝を飾った。

    前戦オートポリスと同様に天気を気にしながら迎えた第7戦の決勝日。前日は終日ドライ路面のまま予選が行われ、GT500クラスでは3台がコースレコードを更新する好走を見せた。この決勝日も午前は曇り空に覆われていたものの、お昼過ぎに行われたウォームアップ走行でも空が泣くことはなかった。しかし、各車が決勝レースのダミーグリッドに着いた頃から、ついに雨が降り始める。路面は徐々に濡れていき、各チームはドライ路面用のスリックタイヤか、雨用のウエットタイヤかで悩むことになる。その中、午後2時に全81周で争われる決勝レースはセーフティカー(SC)先導でスタートとなった。

    多くがウエットタイヤを選ぶ中、上位陣ではポールポジションのNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大)がスリックタイヤを選んだ。SCランは3周にわたって行われ、雨が上がることのないまま、4周目にシグナルがグリーンに。完全にウエットとなったこの状況で、17号車は2番手スタートのNo.1 RAYBRIG NSX-GT(ジェンソン・バトン)、4番手スタートのNo.37 KeePer TOM’S LC500(ニック・キャシディ)に相次いでパスされ、他にスリックを選んだ3台とともに下位に沈んでしまう。

    トップに立った1号車は序盤を快調に走り、徐々に2番手の37号車を引き離していく。その後ろにいたNo.36 au TOM’S LC500(中嶋一貴)は今季の3基目のエンジンに交換したペナルティで、7周が終わったところで10秒のピットストップを行って後退。代わってNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平)が予選7位から猛追して3番手まで順位を上げる。

    レースの1/3を消化したと同時に2番手の37号車がピットイン。平川亮に交代し、タイヤは替えずにコースに戻る。また、5番手争いをしていながら単独スピンを喫して7番手に下がったNo.64 Modulo Epson NSX-GTも同じタイミングで、ナレイン・カーティケヤンから牧野任祐に交代。ここから多くのチームがルーティンのピットワークをこなしていく。

    トップの1号車は36周でピットへ戻り、山本尚貴へバトンタッチ。マージンはかなりあるように思えたが、タイヤを替えなかった37号車が背後に迫っていた。一方、タイヤを替えた1号車は37号車を抑えきることができず、トップを明け渡す。その直後に11番手走行中のNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹)がコースアウトし、グラベルでストップ。この39周目のタイミングでSCが導入されることとなった。

    リスタートでは1号車、No.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生)No.6 WAKO’S 4CR LC500(山下健太)と2番手を争っていたNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(フレデリック・マコヴィッキィ)がペースアップ。一気に2番手を奪うと、37号車を追い上げる。48周目に7秒以上あった差は毎ラップ削られ、ついに54周目には3号車がトップに立った。ペースの上がらない1号車はここで優勝争いから脱落する。

    すると替えなかったタイヤが消耗したのか37号車のペースがダウン。ハイペースで23号車を抜き去ったNo.64 Modulo Epson NSX-GT(牧野任祐)にもパスされる。37号車は23号車にもかわされて4番手まで下がる。これでトップ3は3号車、64号車、23号車というオーダーとなり、このポジション争いも終結。その後はトップ3台の間隔は徐々に広がっていき、それぞれが単独走行になって、雨で終始したレースは81周のフィニッシュとなった。

    No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/フレデリック・マコヴィッキ)はチームとして初優勝で、NISSAN GT-R NISMO GT500にとっても今季勝利となる。またGT500で9勝目となる平手、同3勝目のマコヴィッキにとってもGT-Rでの初勝利だ。GT500のミシュランタイヤの優勝は2018年第2戦富士以来20勝目となる。

    2位にはNo.64 Modulo Epson NSX-GT(ナレイン・カーティケヤン/牧野任祐)で今季初表彰台。3位にはNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が入り、松田/クインタレッリ組はドライバーランキング3位で最終戦もてぎにタイトルの可能性を残した。

    6位入賞でランキングトップを守ったNo.6 WAKO’S 4CR LC500の大嶋和也/山下健太組は、最終戦で初タイトル獲得に挑む。このレースは4位だったNo.37 KeePer TOM’S LC500(平川 亮/ニック・キャシディ)はランキング2位。最終戦でタイトル奪還を狙う。最終戦のもてぎはGT500の全車が開幕戦と同じくノーハンディとなり、より白熱した戦いが展開されそうだ。

    GT500 Class
    No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R
    平手 晃平
    すごく嬉しいです。今年は日産に移籍してシーズンを過ごしてきましたが、ここ2、3戦は速さを結果に結びつけられない悔しいレースが続いて、気持ち的にも苦しかったです。でもNISMOさんを始めミシュランタイヤさん、チームの皆さんが一生懸命結果を残そうという気持ちでスポーツランドSUGOに来たので“なんとかここで表彰台を”と思っていたら、最終的に素晴らしい勝ち方ができました。NISSAN GT-R NISMO GT500の今シーズン初優勝、そしてこのチームのGT500初優勝に貢献できたことを嬉しく思っていますし、関係者の皆さんに本当に感謝しています。僕のスティントは、スタート前に雨が降り始めて来たので、周りの状況を見ながら自分たちの持っている中でベストなタイヤを選択しました。それが功を奏してレース前半から結構いいペースで走ることができましたし、後半を担当したフレッド(マコヴィッキ)に対してもコース状況などに関していいアドバイスができました。今日は本当にチームの仕事に対して100点満点をつけたいなと思います。

    フレデリック・マコヴィッキ
    NISSAN GT-R NISMO GT500の今季初優勝を挙げることができて、大変光栄に思っています。ここ2、3戦の僕らのクルマには競争力がありましたが、あと僅かなところでセッティングが詰めきれていませんでした。GT500クラスは本当にレベルが高いので、なかなか結果を残すことができていませんでしたが、今回は本当に細かいところまで完璧でした。元々僕らのクルマは雨が得意なので表彰台を獲得し、優勝することができて本当に良かったです。平手(晃平)選手もレース前半をペースよく走ってクルマを渡してくれました。雨の中でのタイヤマネジメントはベストだったと思います。レース後半にセーフティカーが入り、すべてのクルマが一団となり、タイヤが冷えた状態からリスタートになった時も、うまく対応できたと思います。チームの全員がタフなレースの中でよくがんばったと思うし、自分たちの実力をすべて出し切ることができたと思います。日産やミシュランタイヤも素晴らしい仕事をしてくれました。SUPER GTで勝つのはすごく難しいことなので、大変嬉しく思っています。

    GT300 Class
    No.55 ARTA NSX GT3
    高木 真一
    予選2位からのスタートということで、当然雨の中では有利なポジションだなと思っていました。その上ポールポジションの61号車、3位の25号車がスリックタイヤを履いているという状況で、このまま雨が降ればマージンができるなと考えていました。走り出しは小雨で、ライン上には乾いた部分もあったので、最初の10周くらいはタイヤを労わりながら、2位の4号者との間隔を見ながら、ペースを上げたり下げたりしていました。そしてピットインできる最小限の周回数を過ぎたところからはペースを上げて、タイヤがなくなるまでフルプッシュで走るつもりでいました。すると36周目のSPコーナーに差し掛かったところで「ピットに入ってください」と言われて。セーフティカーが入る前のタイミングでピットインできたことも勝因だったと思います。ここ十何年チャンピオンを獲っていないので「最終戦もてぎも何かあるんじゃないか?」と心配していますが、ランキング2位が96号車の新田(守男)さんというのは嬉しいです。(元コンビだった)おっちゃん同士でがんばろうかなと思います。

    福住 仁嶺
    「この優勝は僕にとってSUPER GTでの初めての優勝なので、本当に嬉しく思います。高木(真一)さんがうまくレース運びをしてくれて、僕に交代した時にタイヤを4本とも交換しました。ちょうどそのタイミングで雨量が増えてきたので、タイヤをなかなか暖められず、最初の4周ぐらいは辛い状況が続きました。タイヤが発熱してからはペースを上げることができ、後ろのクルマが離れていきましたが、今度は燃費の問題が出てきて「最後まで燃料が持たないかも?」という話になり、少しペースを抑えて走ることにしました。クルマを最後まで運ぶことができて、優勝という形で終われたので、チームの皆さんには本当に感謝しています」