カテゴリー: SUPER GT

  • SUPER GT第6戦SUGO Astemo HRC PRELUDE-GTが4年ぶり優勝 ホンダ3連勝

    SUPER GT第6戦SUGO Astemo HRC PRELUDE-GTが4年ぶり優勝 ホンダ3連勝

    2026年SUPER GT第6戦「SUGO GT 300km RACE」の決勝が9月20日(日)、宮城県のスポーツランドSUGOで行われ、GT500クラスはNo.17 Astemo HRC PRELUDE-GT(塚越広大/野村勇斗)が優勝した。

    塚越とチームにとっては2022年第7戦オートポリス以来、約4年ぶりの勝利となり、野村はGT500初優勝を飾った。

    GT300クラスでは、ポールポジションからスタートしたNo.60 Syntium LMcorsa LC500 GT(吉本大樹/河野駿佑)が勝利。タイヤ無交換作戦を採ったNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rを終盤に逆転し、ポール・トゥ・ウインでSUGO戦2連覇を達成した。

    Astemo HRC PRELUDE-GTが戦略で逆転
    台風25号の接近が遅れた影響で決勝前には雨が上がり、路面には一部に湿り気が残っていたものの、GT500の全車がスリックタイヤを選択。3.586kmのスポーツランドSUGOを84周する約300kmのレースがスタートした。

    序盤に主導権を握ったのは、ポールポジションのNo.64 Modulo HRC PRELUDE-GT(大草りき/イゴール・オオムラ・フラガ)だった。大草が快調なペースでトップを走り、予選2番手からスタートしたNo.17 Astemo HRC PRELUDE-GTの野村を徐々に引き離していった。

    17号車はNo.19 WedsSport BANDOH GR Supra(国本雄資/阪口晴南)にも先行され、一時は3番手まで後退。しかし、32周目に早めのピットストップを選択したことがレースの流れを大きく変えた。

    翌33周目に64号車がピットインし、19号車も37周目にピット作業を行ったが、17号車はアンダーカットに成功。塚越が実質的なトップに浮上した。

    一方、序盤をリードした64号車は後半にペースを上げることができず後退。19号車も順位を落とし、予選4番手からスタートしたNo.100 STANLEY HRC PRELUDE-GT(山本尚貴/牧野任祐)が2番手へ浮上した。

    しかし66周目、No.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)が100号車を攻略して2番手へ。トップを走る17号車を追った。

    それでも塚越は終盤まで安定したペースを維持。39号車に4.729秒のリードを築いて84周を走り切り、Astemo HRC PRELUDE-GTに今季初勝利をもたらした。正式結果では39号車が2位、100号車が3位となった。

    塚越と17号車にとっては2022年第7戦オートポリス以来となる約4年ぶりの優勝。今季GT500へステップアップした野村にとっては、GT500参戦初勝利となった。

    また、Honda HRC PRELUDE-GTは第4戦富士から3戦連続で勝利。今季からGT500に投入されたPRELUDE-GTがシーズン後半に入って勢いを加速させる結果となった。

    ポイントリーダーのNo.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)は予選11番手から追い上げて4位。No.37 Deloitte TOM’S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)が5位、19号車が6位に続いた。

    塚越広大「まだ言葉が出ません。ただ本当に嬉しいです」
    約4年ぶりの勝利を手にした塚越は、レース直後の喜びを語った。

    「終わったばかりで気持ちが落ち着いてなくて、まだ4年ぶりの勝利への言葉が出ません。ただ本当に嬉しいです。17号車のPRELUDE-GTとしていろいろ積み上げてきて、それを結果に残すことができて、スポンサーさんやチームに感謝です…」

    GT500初優勝となった野村も、前半スティントで64号車を追ったレースを振り返った。

    「ありがとうございます。できれば前半、自分の担当でトップの64号車を抜きたかったのですが、64号車も速くて。それにタイヤマネージメントもしなくてはならなくて、それでも前半の終盤はきつくなってしまいました。セーフティカーも入りましたが、なんとか良い形で後半の塚越選手につなぐことができました」

    GT300はSyntium LMcorsa LC500 GTがポール・トゥ・ウイン
    GT300では、ポールポジションからスタートしたNo.60 Syntium LMcorsa LC500 GTの吉本が序盤からトップをキープ。No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)らを従えてレースをリードした。

    ピットストップを迎えると状況が変化する。No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/木村偉織)がタイヤ無交換作戦を採り、60号車の前へ浮上。後半は河野が56号車を追いかける展開となった。

    タイヤ交換によるロスを省いた56号車だったが、終盤になるにつれてペースが低下。河野はその差を詰めるとオーバーテイクを決め、再びトップを奪還した。

    その後は60号車がリードを守って80周を走破。2位の56号車に6.104秒差をつけ、昨年に続くSUGO戦2連覇をポール・トゥ・ウインで達成した。3位にはNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTが入り、今季初表彰台を獲得した。

    さらに河野は1分18秒207を記録してGT300のファステストラップも獲得。予選ポール、決勝優勝、ファステストラップと、60号車にとって充実したSUGOラウンドとなった。

    吉本大樹「本当に完璧なレースができました」
    吉本はポール・トゥ・ウインを喜びながら、56号車のタイヤ無交換作戦には驚かされたと明かした。

    「本当に完璧なレースができました。でも、56号車がタイヤ無交換作戦とは思ってなかったので、ピットアウト後に先行されて厳しいなとヒヤリとしました。でもポール・トゥ・ウイン、それと河野選手の後半のペースが良くて、ファステストラップも獲れましたので、完璧なレースウィークで終えることができました。本当にありがとうございました」

    河野もSUGOでの2年連続優勝に喜びを示した。

    「2年連続でSUGOを勝利で終えられて、嬉しいです。去年も今年も1つ前の鈴鹿で悔しい思いをして、鈴鹿と共に得意とするSUGOは勝たなければと思って、ここに来たので。決勝は他チームもそうですが僕らもタイヤが厳しくて、それをセーブしながら、それでも56号車にタイヤ無交換で前に出られました。でも僕の方のペースが良くてプッシュし続けて勝てました。とても良いレースができたと思います。ピットも良い仕事をしてくれました。本当に良い週末になりました。ありがとうございました」

    2026年SUPER GT 第6戦SUGO

    2026年SUPER GT 第6戦SUGO 決勝結果
    GT500 決勝結果
    1位 No.17 Astemo HRC PRELUDE-GT(塚越広大/野村勇斗)
    2位 No.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)
    3位 No.100 STANLEY HRC PRELUDE-GT(山本尚貴/牧野任祐)
    4位 No.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)
    5位 No.37 Deloitte TOM’S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)
    6位 No.19 WedsSport BANDOH GR Supra(国本雄資/阪口晴南)
    7位 No.24 リアライズコーポレーション Z(名取鉄平/三宅淳詞)
    8位 No.23 MOTUL Niterra Z(高星明誠/佐々木大樹)
    9位 No.8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(太田格之進/大津弘樹)
    10位 No.38 KeePer CERUMO GR Supra(大湯都史樹/小林利徠斗)
    11位 No.14 ENEOS X PRIME GR Supra(福住仁嶺/大嶋和也)
    12位 No.64 Modulo HRC PRELUDE-GT(大草りき/イゴール・オオムラ・フラガ)
    13位 No.12 TRS IMPUL with SDG Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)
    リタイア No.16 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(野尻智紀/佐藤蓮)

    GT300 決勝結果
    1位 No.60 Syntium LMcorsa LC500 GT(吉本大樹/河野駿佑)
    2位 No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/木村偉織)
    3位 No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)
    4位 No.666 seven x seven PORSCHE GT3R EVO(スヴェン・ミューラー/渡会太一)
    5位 No.18 UPGARAGE AMG GT3(小林崇志/新原光太郎)
    6位 No.11 GAINER TANAX Z(富田竜一郎/大木一輝)
    7位 No.87 OPEN HOUSE Lamborghini GT3(元嶋佑弥/松浦孝亮)
    8位 No.88 VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/ダニール・クビアト)
    9位 No.6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山義章/ニクラス・クルッテン)
    10位 No.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)
    11位 No.45 PONOS FERRARI 296 EVO(篠原拓朗/川端伸太朗)
    12位 No.9 PACIFIC ウマ娘 NAC BMW(冨林勇佑/藤原優汰)
    13位 No.7 CARGUY Ferrari 296 GT3 EVO(ザック・オサリバン/梅垣清)
    14位 No.25 HOPPY Schatz GR Supra GT(松井孝允/洞地遼大)
    15位 No.31 apr LC500h GT(小高一斗/小山美姫)
    16位 No.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)
    17位 No.2 HYPER WATER INGING GR86 GT(堤優威/卜部和久)
    18位 No.360 RUNUP × SOL GT-R(荒川麟/金丸ユウ)
    19位 No.62 HELM MOTORSPORTS GT-R(平木湧也/平木玲次)
    20位 No.52 Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)
    21位 No.777 D’station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)
    22位 No.26 ANEST IWATA GAINER Z(安田裕信/リ・ジョンウ)
    23位 No.48 健康ケーズフロンティアWMニルズGT-R(藤原大暉/ジェームス・プル)
    24位 No.96 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)
    25位 No.20 シェイドレーシング RC F GT3(平中克幸/清水英志郎)
    26位 No.5 マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号(塩津佑介/佐藤公哉)
    リタイア No.30 apr GR86 GT(永井宏明/平良響)
    リタイア No.32 ENEOS X PRIME AMG GT3(石浦宏明/鈴木斗輝哉)
    リタイア No.22 アールキューズ AMG GT3(加納政樹/和田久)

    第6戦SUGOは、GT500でPRELUDE-GTが3連勝を達成し、GT300ではSyntium LMcorsa LC500 GTがSUGO連覇を果たして幕を閉じた。決勝日の観客動員は1万9000人で、予選日の1万1100人と合わせて2日間で3万100人が来場した。

  • スーパーGT第4戦富士:STANLEY HRC プレリュードGTが今季初優勝

    スーパーGT第4戦富士:STANLEY HRC プレリュードGTが今季初優勝

    スーパーGT第4戦「FUJI GT 300km RACE」の決勝が8月2日に富士スピードウェイで行われ、GT500クラスは100号車「STANLEY HRC PRELUDE-GT」の山本尚貴/牧野任祐組が今季初優勝を飾った。

    レースはスタート直後に64号車「Modulo HRC PRELUDE-GT」のイゴール・オオムラ・フラガが絡む大クラッシュで赤旗中断となる波乱の展開となったが、再開後はホンダ勢が主導権を握り、新型HRC PRELUDE-GTに初勝利をもたらした。

    スタート直後の大クラッシュで赤旗中断
    事前の降雨によりレースはセーフティカー先導でスタート。5周目に実質的なレースが始まった直後、メインストレートで64号車「Modulo HRC PRELUDE-GT」のイゴール・オオムラ・フラガ、23号車「MOTUL Niterra Z」の高星明誠、12号車「TRS IMPUL with SDG Z」のベルトラン・バゲットが接触する大事故が発生した。

    フラガのマシンは宙を舞う激しいクラッシュとなり、レースは赤旗中断。フラガは意識のある状態で車両から救出され、精密検査のため病院へ搬送された。事故原因を作ったと判断されたバゲットには90秒のストップ・アンド・ホールドペナルティが科され、高星もフロント左側を損傷して大きく順位を落とした。

    約35分の中断後にレースは再開された。

    山本尚貴が首位奪取 ホンダ勢がレースを支配
    再スタート後、ポールポジションの8号車「#8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT」を駆る大津弘樹は、1コーナーで100号車の山本尚貴にかわされ首位を明け渡した。

    3番手には17号車「Astemo HRC PRELUDE-GT」の野村勇斗が続き、HRC PRELUDE-GT勢が上位を占める展開となる。

    ピットウインドウが近づくと37号車「Deloitte TOM’S GR Supra」の笹原右京が鮮やかなオーバーテイクを決めて3番手へ浮上。さらに38号車「KeePer CERUMO GR Supra」の小林利徠斗も順位を上げ、トヨタ勢が反撃を開始した。

    牧野任祐が逃げ切り 新型プレリュードに初勝利
    ピットストップでは100号車が25周目、8号車が24周目にドライバー交代を実施。一方で37号車はスティントを延ばしたことで実質的に順位を上げ、ジュリアーノ・アレジが2番手でコースへ復帰した。

    終盤まで牧野任祐がリードを築いたが、59周目にGT300クラスの周回遅れを利用した太田格之進がアレジを攻略して2番手へ浮上。残り周回で牧野との差を一気に縮め、最終ラップには約1秒差まで迫った。

    それでも牧野は冷静な走りで逃げ切り、100号車「STANLEY HRC PRELUDE-GT」が66周を走破して今季初優勝。新型HRC PRELUDE-GTにとって参戦3戦目で初勝利となった。

    2位はわずか0.662秒差で8号車「#8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT」、3位には37号車「Deloitte TOM’S GR Supra」が続いた。

    昨年王者の36号車「au TOM’S GR Supra」は11番手スタートから4位まで追い上げ、80kgのサクセスウェイトを搭載しながらランキング首位を守った。5位は17号車「Astemo HRC PRELUDE-GT」、6位は38号車「KeePer CERUMO GR Supra」が入った。

    一方、日産勢はスタート直後のアクシデントが響き、24号車「リアライズコーポレーション Z」の11位が最高位。ポイント獲得を逃す厳しい一戦となった。

    GT300はGreen Brave GR Supra GTが今季初優勝
    GT300クラスは52号車「Green Brave GR Supra GT」の野中誠太/吉田広樹組が優勝を飾った。

    序盤は45号車「PONOS FERRARI 296 EVO」がレースをリードしたが、野中が着実に順位を上げ、ピットストップではフロントタイヤ2本交換のみを選択して逆転に成功。終盤は吉田が45号車の川端伸太朗との激しいサイド・バイ・サイドの攻防を制してトップを守り切った。

    2位には32号車「ENEOS X PRIME AMG GT3」の石浦宏明/鈴木斗輝哉組、3位には7号車「CARGUY Ferrari 296 GT3 EVO」のザック・オサリバン/梅垣清組が入り、45号車「PONOS FERRARI 296 EVO」は4位でフィニッシュした。

    GT300ランキングでは、7位でフィニッシュした2号車「HYPER WATER INGING GR86 GT」が首位を維持。5位に入った56号車「リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R」が2ポイント差で追う展開となった。

    大クラッシュによる赤旗中断という波乱の一戦となった富士大会だったが、GT500では新型HRC PRELUDE-GTが待望の初優勝を達成。シーズン後半戦に向けてタイトル争いはさらに激しさを増しそうだ。

    GT500決勝結果(第4戦 富士)

    1位 #100 STANLEY HRC PRELUDE-GT(山本 尚貴/牧野 任祐)
    2位 #8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(太田 格之進/大津 弘樹)
    3位 #37 Deloitte TOM’S GR Supra(笹原 右京/ジュリアーノ・アレジ)
    4位 #36 au TOM’S GR Supra(坪井 翔/山下 健太)
    5位 #17 Astemo HRC PRELUDE-GT(塚越 広大/野村 勇斗)
    6位 #38 KeePer CERUMO GR Supra(大湯 都史樹/小林 利徠斗)
    7位 #14 ENEOS X PRIME GR Supra(福住 仁嶺/大嶋 和也)
    8位 #39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口 雄飛/サッシャ・フェネストラズ)
    9位 #16 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(野尻 智紀/佐藤 蓮)
    10位 #19 WedsSport BANDOH GR Supra(国本 雄資/阪口 晴南)
    11位 #24 リアライズコーポレーション Z(名取 鉄平/三宅 淳詞)
    12位 #12 TRS IMPUL with SDG Z(平峰 一貴/ベルトラン・バゲット)
    13位 #23 MOTUL Niterra Z(千代 勝正/高星 明誠)
    14位 #64 Modulo HRC PRELUDE-GT(大草 りき/イゴール・オオムラ・フラガ)

  • スーパーGT第4戦富士 フラガが宙を舞う大クラッシュ 赤旗中断で病院搬送

    スーパーGT第4戦富士 フラガが宙を舞う大クラッシュ 赤旗中断で病院搬送

    富士スピードウェイで8月2日に開催されている2026スーパーGT第4戦決勝で、スタート直後にGT500クラスの64号車Modulo HRC PRELUDE-GTが宙を舞う大クラッシュを喫した。事故を受けてレースは赤旗中断となり、コース上では救助活動と安全確認が行われた。

    ドライバーのイゴール・オオムラ・フラガはレスキュー隊によって救出され、病院へ搬送。

    NAKAJIMA RACINGは意識ははっきりしており、大きな怪我はなさそうだと発表した。その後、決勝レースは14時15分にセーフティカー先導で再開された。

    セーフティカー明けに3台が絡むアクシデント
    決勝前には雨が降ったものの、スタート時には天候が回復。路面が乾き始めたことから、多くのマシンがスリックタイヤでスタートを迎えた。

    レースはセーフティカー先導で始まり、リスタート直後のホームストレートで64号車Modulo HRC PRELUDE-GT、23号車MOTUL Niterra Z、12号車TRS IMPUL with SDG Zが絡むアクシデントが発生した。

    接触した64号車はバランスを崩して浮き上がり、コース上へ激しく着地。マシンは大きく損傷し、レースコントロールは直ちに赤旗を提示した。

    フラガは病院で精密検査へ
    フラガはレスキュー隊の支援を受けて車両から救出され、救急車で搬送された。

    NAKAJIMA RACINGはSNSで、「意思表示もできており意識ははっきりしています。大きな怪我はなさそうですが、念のため精密検査を受けるために病院に向かいました」と発表。現時点では意識ははっきりしており、精密検査を受けるため病院へ搬送されたことを明らかにした。

    レースは14時15分に再開
    事故後は車両回収とコースの点検・清掃が行われ、安全確認が完了したことから、決勝は14時15分にセーフティカー先導で再開された。

    また、競技審査の結果、12号車TRS IMPUL with SDG Zには他車との接触により90秒のペナルティストップが科されたほか、最初のセーフティカー後のリスタート手順に関する違反でドライブスルーペナルティも裁定された。

    ドライバーの無事が確認され安堵
    スタート直後に発生した大きな事故はレースを一時中断させる事態となったが、フラガの意識が確認され、病院で精密検査を受けることが発表された。今後は事故原因についても主催者による調査が進められる見込みだ。

  • フェルスタッペンのGT500走行企画 三宅淳詞とSUPER GT“軽視”巡り議論

    フェルスタッペンのGT500走行企画 三宅淳詞とSUPER GT“軽視”巡り議論

    マックス・フェルスタッペンが富士スピードウェイでSUPER GTのGT500車両をドライブした比較企画が、国内外のSNSで大きな反響を呼んでいる。

    動画では、現役GT500ドライバーの三宅淳詞が記録したベンチマークタイムに対し、フェルスタッペンが短時間で迫り、さらに上回る展開が描かれた。

    ただ、SNSで話題になったのは単純な“速さ比較”だけではなかった。

    特に日本語圏では、「現役GT500ドライバーやSUPER GTそのものが軽く見られてしまうのではないか」という違和感も広がり、“SUPER GT軽視”を巡る議論へ発展している。

    雨の富士で行われたGT500比較企画
    今回の企画は、2026年3月25日に雨の富士スピードウェイで行われたプロモーションテストを素材にしたものだった。

    公開情報によれば、フェルスタッペンはGT500車両を初ドライブ。SUPER GT GT500クラスの現役ドライバーである三宅淳詞と同一車両をシェアし、比較形式のコンテンツとして公開された。

    三宅のベンチマークは1分44秒075。フェルスタッペンはインストレーションラップ1周後、最初の計測周で1分44秒142、続く周で1分42秒290を記録したとされる。

    数字だけを見れば衝撃的だ。

    富士初走行、GT500初ドライブ、さらにヘビーウエットに近いコンディションという条件の中で、一気にタイムを合わせ込んだフェルスタッペンの適応力には、国内外から驚きの声が上がった。

    ただし、この走行は正式競技ではなく、短時間のプロモーションテストだった。燃料搭載量、細かなセットアップ差、各ラップ時点の降雨変化など、厳密な比較に必要な情報は公開されていない。

    そのため、「完全に同条件だった」と断定することも、「比較自体に意味がない」と切り捨てることもできない状態となっている。

    日本語圏で広がった“違和感”
    日本語圏、特にX(旧Twitter)では、「フェルスタッペンは速くない」という反応はほとんど見られなかった。

    むしろ多かったのは、「この見せ方では三宅淳詞やSUPER GT全体が過小評価されてしまう」という声だった。

    その象徴となったのが、長年日本で戦ってきたジョアオ・パオロ・デ・オリベイラの投稿だ。

    オリベイラは、ウェットコンディションでは数分の間に数秒タイムが変わることもあると指摘。そのうえで、「数周でSUPER GTドライバーより約2秒速かったように見える演出」に違和感を示し、プロモーション企画であってもSUPER GTや現役ドライバーへの敬意は必要だという趣旨を投稿した。

    この投稿は日本語圏で大きく拡散され、“擁護論”の起点となった。

    また、日本人ドライバーの小合将司も、「マックスが凄いのは当然」と前置きしつつ、「三宅選手がレベル低いとか簡単に書くのはやめてほしい」と投稿。自身の経験を踏まえ、三宅を「バケモノ級の速さのドライバー」と表現した。

    さらに、「雨では2〜3秒の差が出ても不思議ではない」と条件差についても言及している。

    興味深いのは、こうした声が“フェルスタッペン否定”ではなかったことだ。

    議論の中心は、「フェルスタッペンは異常に速い」という前提を認めたうえで、「だからといってGT500や三宅淳詞を低く見るべきではない」という点にあった。

    三宅淳詞本人は前向きな姿勢
    一方で、この議論が全面的な炎上へ発展しなかった理由のひとつが、三宅淳詞本人のスタンスだった。

    公開コメントの中で三宅は、「同じクルマをシェアしてどう違うか見たかった」「すごくワクワクしたし、楽しかった」と前向きに振り返っている。

    つまり、日本語圏で広がった擁護論は、“本人の怒りの代弁”というより、「見ている側が文脈補正を行っていた」という性格が強かった。

    また、国内モータースポーツライターも、「ヘビーウエット」「全開アタック」という条件を前提に論じており、レース文脈を理解している層ほど、この比較を単純な序列として受け取ってはいなかった。

    スーパーGT車両に乗り込むマックス・フェルスタッペン

    英語圏では“Max is an alien”が主流
    一方、英語圏ではRedditやYouTubeを中心に、フェルスタッペンの適応力を称賛する声が圧倒的多数だった。

    特に、「富士初走行」「GT500初乗車」「豪雨に近いウェット」という条件下で、ほぼ即座にプロドライバー級のタイムへ到達した点に驚きが集中した。

    Redditでは、“Max is an alien(マックスは別次元の存在)”という表現も多く見られた。

    ただ、英語圏でも異論が皆無だったわけではない。

    「resident pro(現役プロドライバー) を embarrassing(恥をかかされた存在) に見せる構図ではないか」という声や、「条件差を無視した比較ではないか」という指摘も一定数存在した。

    また、GT500そのものに対する評価は非常に高く、「prototype-like(プロトタイプカーのよう)」「LMP2並み、あるいはそれ以上」といった表現も見られた。

    つまり英語圏では、「GT500は世界トップレベルの箱車カテゴリー」であることを認めたうえで、「それでもフェルスタッペンが凄かった」という受け止め方が主流だった。

    議論を拡大させた“見出し”
    今回の論争をさらに拡大させたのが、一部海外メディアによる強い見出し表現だった。

    “conquers Fuji(富士を制圧)”
    “stuns in Super GT test(SUPER GTテストで衝撃を与える)”

    といった表現は、プロモーション色は強いものの、本文では条件差にも触れていた。

    しかし、“completely smashes Super GT rival(SUPER GTのライバルを完全粉砕)”という表現になると、三宅淳詞個人だけでなく、SUPER GT全体を「叩き潰された側」として固定しやすい。

    日本語圏で“SUPER GT軽視”という言葉が広がった背景には、こうしたフレーミングも影響していたとみられる。

    問われたのは“速さ”ではなく“敬意”
    今回のSNS論争を通じて見えてきたのは、フェルスタッペンへの反発ではない。

    むしろ、日本語圏でも英語圏でも、彼の順応力や才能を認める声は非常に多かった。

    対立が生まれたのは、その称賛が「三宅淳詞は大したことがない」「GT500はこの程度」という単純な物語へ接続された瞬間だった。

    GT500が世界トップレベルの箱車カテゴリーであることと、フェルスタッペンが異常な適応力を見せたことは矛盾しない。

    また、今回の企画自体は、あくまでレッドブルによるエンターテインメント性の強いプロモーションコンテンツでもあった。正式競技や公式比較テストではなく、“異なる世界のトップドライバーとGT500車両を組み合わせたらどうなるか”を楽しむ企画として制作された側面も大きい。

    だからこそSNSでは、「フェルスタッペンの凄さを楽しむ動画」と受け止める声がある一方で、「その見せ方次第ではGT500や三宅淳詞へのリスペクトを欠いて見えてしまう」という議論も広がった。

    今回の比較動画で本当に議論されたのは、“誰が速いか”以上に、「その速さをどう語るのか」、そして「相手やカテゴリーへどれだけ敬意を払うのか」という点だった。

    関連:【動画】 マックス・フェルスタッペン F1王者が雨の富士でSUPER GTに挑戦

  • 【動画】 マックス・フェルスタッペン F1王者が雨の富士でSUPER GTに挑戦

    【動画】 マックス・フェルスタッペン F1王者が雨の富士でSUPER GTに挑戦

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、日本屈指の名門サーキットである富士スピードウェイで“異種格闘技”的なタイムアタック企画に挑戦した。

    舞台となったのは、豪雨によって路面コンディションが大きく悪化したウエットセッション。フェルスタッペンに課されたミッションは、日本のSUPER GTドライバーが記録した基準ラップを上回ることだった。しかし、視界不良とスタンディングウォーターに苦しめられる状況は、単なるエキシビションでは済まされない難易度となった。

    F1王者が挑んだ“SUPER GTの世界”
    日本GPを前に行われた今回の企画は、フェルスタッペンがGT3カテゴリーで参戦予定の「ADAC RAVENOL 24時間ニュルブルクリンク」に向けた一環として行われたものだ。

    F1とは異なるGTカー特有の挙動、重量感、そして電子制御を備えたマシンへの適応が求められる中、日本のSUPER GTドライバーが記録したラップタイムが“基準”として設定された。

    しかもコンディションは最悪だった。富士スピードウェイには大量の水が浮き、コーナーでは激しいアクアプレーニングが発生。ストレートでは巻き上がる水煙によって視界が極端に制限され、周回ごとに難易度が上昇していく状況となった。

    “F1の快適領域”から引き離されたフェルスタッペン
    今回の映像で印象的なのは、フェルスタッペンが完全に“未知の領域”へ引き込まれている点だ。

    現代F1は空力性能と精密なエネルギーマネジメントによって構築された極限のカテゴリーだが、SUPER GTはマシン挙動もタイヤ特性もまったく異なる。特に雨の富士では、縁石やライン取りひとつでグリップが激変する。

    フェルスタッペンはF1で数々のウエットレースを制してきたが、それでもSUPER GT系マシン特有の動きには苦戦する場面が見られた。ブレーキング時の荷重移動、立ち上がりでのトラクション、そして視界の悪化に対する対応など、通常のF1とは異なる適応力が求められた。

    マックス・フェルスタッペン F1 vs SUPER GT

    ニュル24時間への“実戦準備”という意味
    このチャレンジは単なるプロモーション企画ではなく、フェルスタッペンにとって実戦的な意味合いも強い。

    フェルスタッペンはGT3カテゴリーでのニュルブルクリンク24時間レース参戦を控えており、長時間レース特有の交通処理、視界変化、ウエットコンディション対応が重要なテーマとなっている。

    特にニュルブルクリンクは天候変化が激しく、“グリーンヘル”の異名通り、一瞬でコンディションが変わる。今回の富士での豪雨走行は、その予行演習としても極めて実践的な内容だった。

    SUPER GTドライバーとの比較が示したもの
    今回の企画の面白さは、単純な“F1王者vs日本人ドライバー”ではなく、カテゴリーの違いによる適応能力の比較にあった。

    SUPER GTドライバーは、こうしたコンディション下でGTマシンを扱う技術に長けている。一方でフェルスタッペンは、F1由来の鋭い入力と限界域でのコントロール能力を武器にタイムへ迫っていった。

    つまり問われたのは純粋な速さではなく、“異なるカテゴリーへどれだけ早く順応できるか”だった。

    その意味で今回の富士スピードウェイでの挑戦は、フェルスタッペンがGTレースへ本格的に足を踏み入れ始めたことを象徴するセッションだったと言える。

  • ROOKIE Racing 小林可夢偉をスーパーGT富士で起用へ 鈴木斗輝哉から変更申請

    ROOKIE Racing 小林可夢偉をスーパーGT富士で起用へ 鈴木斗輝哉から変更申請

    ROOKIE Racingは5月1日、公式SNSを通じて、スーパーGT第2戦富士(5月3〜4日/富士スピードウェイ)に向けたドライバー体制について言及し、#32 TEAM ENEOS ROOKIEのラインアップ変更を申請する方針を明らかにした。

    発表によると、GT300クラスに参戦する同チームは、鈴木斗輝哉に代えて小林可夢偉を起用する方向で手続きを進める予定だという。

    ただし、この変更はあくまで申請段階であり、競技会組織委員会および審査委員会の承認を経て初めて正式決定となる。

    TEAM ENEOS ROOKIEは2026年からGT300クラスに挑戦しており、開幕戦岡山では石浦宏明と鈴木斗輝哉のペアで臨んだが、結果は16位だった。続く富士ラウンドに向けては、鈴木が交通違反に伴う影響でレース活動を一時見合わせる状況となっており、代替ドライバーの動向が注目されていた。

    その中で名前が挙がったのが小林可夢偉だ。F1での経験に加え、ル・マン24時間レース総合優勝という実績を持つほか、GT3マシンでの走行経験も豊富。スーパーGTでは近年レースから遠ざかっているため、規定上はルーキーテストの対象となる可能性があるが、過去には公式練習内で対応されたケースもあり、参戦に向けたハードルはクリア可能とみられる。

    なお、スーパーGTのレギュレーションでは、エントリー確定後のドライバー変更はやむを得ない事情がある場合に限られ、主催者側の承認が必須とされる。今回のケースもその手続きに従う形となり、最終的な可否は大会初日の確認を経て判断される見通しだ。

    石浦宏明との新たなコンビが実現すれば、GT300クラスにおける注目度は一気に高まりそうだ。まずは正式承認の行方に注目が集まる。

  • SUPER GTマレーシア大会延期決定 中東情勢悪化と輸送費高騰が直撃

    SUPER GTマレーシア大会延期決定 中東情勢悪化と輸送費高騰が直撃

    HARO Sports & Entertainment Sdn.Bhd.とGTアソシエイションは4月8日、2026 AUTOBACS SUPER GT Rd.3 MALAYSIA GT 300km RACE driven by TOYOTA GAZOO RACINGの延期を発表した。

    今回の判断は、中東情勢の悪化と先行きの不透明感を含む世界情勢を総合的に評価した結果によるものだ。SUPER GTのカレンダーで日本国外開催はマレーシア大会のみであり、情勢変化が運営や物流に与える影響が特に大きかったことが、決断の背景にある。

    唯一の海外戦に重くのしかかった運営と物流の課題
    HARO SportsとGTAは、現在の世界情勢が運営面と物流面の双方で重大な課題をもたらしていると説明した。

    とりわけマレーシア大会は、SUPER GTにおいて日本以外で開催される唯一のイベントであるため、国際情勢の変化が大会の計画と実施に不釣り合いなほど大きな影響を及ぼす状況にあった。

    加えて、国際輸送費と航空運賃が大幅に上昇しており、大会関係者、ステークホルダー、そしてファンが期待する水準でイベントを実現するうえで、さらなる負担となっていた。

    HARO SportsとGTAが理解と支援に謝意
    両者は声明の中で、まず中東情勢の影響を受けているすべての人々へ見舞いの意を表した。

    「初めに、現在の中東情勢の影響を受けているすべての方々に、心よりお見舞い申し上げます。平和的かつ和解的な解決がもたらされることを祈念いたします」

    HARO Sportsのマネージング・パートナーであるファーリザル・ハッサンは、マレーシア大会2年目として目指していた形ではなかったとしつつ、関係者への感謝を示した。

    「これはマレーシア大会2年目として私たちが思い描いていた形では決してありませんが、この困難な状況下において、GTA、チームの皆様、そしてパートナー、スポンサー、メディア、そしてファンの皆様をはじめとする全ての関係者の皆様から、多大なるご支援とご理解を賜りましたことを心より感謝申し上げます。マレーシア開催が戻ってくる時には、これまでの倍以上にエキサイティングなイベントにすることをお約束します」

    GTAの坂東正明代表取締役も、開催準備を進めてきたマレーシア側関係者への謝意を述べ、日本国内の関係者にも理解を求めた。

    「大会開催に向け準備を進めていただいていたHARO Sports ならびに全てのマレーシア関係各位に感謝申し上げます。難しい決断でしたが、日本のファン、エントラント、スポンサー、メディアの皆様にもご理解を賜り感謝いたします。再びマレーシアのファンの皆様にエキサイティングなSUPER GTをお楽しみいただけるよう、引き続きHARO Sports ならびにマレーシアの皆様との協力関係を築いて参ります」

    延期は一時的措置 マレーシア再開催への意思は維持
    今回の延期について、HARO SportsとGTAは一時的な措置であることを強調している。

    両者は、安全かつ安定した環境のもとで質の高いイベントを開催できる状況が整い次第、SUPER GTを再びマレーシアへ招致する決意を改めて示した。今後の最新情報は、公式チャンネルを通じて案内される予定だ。

  • SUPER GT セパン戦中止の可能性 マレーシア政府要請と燃料懸念が影響

    SUPER GT セパン戦中止の可能性 マレーシア政府要請と燃料懸念が影響

    SUPER GTの2026年第3戦として6月に予定されているセパン戦が、中止となる可能性が高まっている。海外メディアSportscar365によると、マレーシア政府の要請を受けた判断とみられ、シリーズ日程にも影響が及ぶ見通しだ。

    背景には燃料不足への懸念がある。政府は国家的意義の薄い大規模イベントの抑制を求めており、昨年復活したセパン戦もその対象となった可能性が高い。加えて、日本からの輸送コストの高騰も、開催見送りの判断を後押ししたとされる。

    この決定が正式に確定すれば、2026年のSUPER GTは当初予定されていた8戦から7戦へと縮小する可能性がある。現在、主催するGTAは代替開催の是非について各チームの意向を確認しているとみられており、国内ラウンドへの置き換えが焦点となる。

    政府要請が直撃 セパン戦中止の構図
    今回の中止判断の中心にあるのは、マレーシア政府の方針だ。燃料供給への懸念を背景に、国家的優先度の低い大規模イベントの開催抑制が求められており、セパン戦はその影響を直接受けた形となる。

    中東情勢の緊張が続く中で、エネルギー供給リスクは地域全体に波及している。すでに複数のモータースポーツイベントにも影響が出ており、今回の判断もその流れの中に位置付けられる。

    輸送コスト高騰が開催断念を後押し
    物流面の問題も今回の判断を後押しした要因のひとつだ。日本からマレーシアへの車両や機材の輸送、人員移動にかかるコストは近年大きく上昇しており、海外ラウンド開催のハードルは確実に高まっている。

    結果として、政府要請という外的要因に加え、経済的負担という現実的な課題が重なり、開催見送りという結論に傾いた構図だ。

    7戦制と長期ブレークの現実
    セパン戦が正式に中止となった場合、シリーズは7戦制となる可能性が高い。さらに、5月上旬の富士戦から8月の次戦まで約3か月の空白期間が生じる見通しで、シーズン構成にも大きな影響が及ぶ。

    この期間にはGT500クラスのシーズン中タイヤテストが組み込まれる可能性があるが、選手権の流れやファンへの露出という観点では課題も残る。

    海外展開の不確実性が浮き彫りに
    セパン戦は2025年に復活し、3年契約の初年度として成功を収めていた。観客動員の面でも高い実績を残しており、SUPER GTの海外展開再強化の象徴と位置付けられていた。

    しかし今回の事態は、政治・経済・エネルギーといった外部要因によって、その計画が大きく左右される現実を示している。海外ラウンドの安定開催には依然として不確実性が伴っており、シリーズの今後の戦略にも影響を与える可能性がある。

    正式発表は開幕戦前後に行われる可能性があるとみられるが、この一件は単なる1戦の中止にとどまらず、SUPER GTの国際展開の行方を左右する重要な局面となりそうだ。

  • マックス・フェルスタッペン F1日本GP前にSUPER GT試乗「とても楽しかった」

    マックス・フェルスタッペン F1日本GP前にSUPER GT試乗「とても楽しかった」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、2026年F1日本GPを前に富士スピードウェイで行われた非公開テストに参加し、SUPER GTのGT500マシンである日産Z NISMOをドライブした。

    レッドブル主導のプロモーションの一環として実施されたこの走行は、あいにくのフルウエットコンディションの中で行われたが、SNS上でも多数の目撃情報が投稿され、大きな話題となっていた。

    富士で実現したGT500テスト走行
    今回の走行は、富士スピードウェイで行われていたGT500メーカー合同テストに合わせて実施されたものとされている。

    フェルスタッペンがドライブしたのは、レッドブルカラーをまとった特別仕様の日産Z GT500。2025年仕様の空力パッケージとブリヂストンタイヤを装着し、限られた周回数ながらウェット路面での走行をこなした。

    走行は長時間には及ばず、KONDO RACINGの三宅淳詞とマシンをシェアする形で進められたとみられる。

    また同日には、レッドブルカラーのホンダNSX GT3(GT300仕様)も走行しており、こちらはNAKAJIMA RACINGが準備し、イゴール・フラガがステアリングを握った。

    フェルスタッペン「ウエットでもグリップを感じた」
    富士での走行についてフェルスタッペンは、強い雨により走行機会が限られたことを明かしつつも、GT500マシンの完成度の高さを評価した。

    「とても楽しかった!」とフェルスタッペンは語った。

    「雨がかなり降っていたので、あまり周回できなかったのは残念だった。もともと多く走る予定ではなかったけど、とにかく素晴らしいクルマだった。全体的に安定していて、ウエットでもグリップを感じることができた」

    「これだけ異なるカテゴリーのクルマに乗れるのは良いことだと思う」

    マックス・フェルスタッペン スーパーGT

    スーパーGT参戦には慎重姿勢
    近年GTレースへの関心を強めているフェルスタッペンだが、スーパーGTへの本格参戦については慎重な姿勢を示している。

    「素晴らしいカテゴリーだと思う」とフェルスタッペンは語った。

    「個人的には、もっと際立ったレースがひとつあるといいと思う。そうすればそこに集中しやすくなる」

    「選手権すべてに出るのは難しいし、1戦だけ出るのが正しいとも限らない。どうなるか様子を見たい」

    さらにGT500マシンについては、その独特なキャラクターにも言及した。

    「ヨーロッパのマシンとはかなり違う。こういうクルマでレースをしてみたいと思うし、昔のDTMを思い出すね」

  • マックス・フェルスタッペン F1日本GPに先立ち日産Z GT500をドライブ

    マックス・フェルスタッペン F1日本GPに先立ち日産Z GT500をドライブ

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、日本GPを前に富士スピードウェイで行われた非公開テストにサプライズ参加し、SUPER GTのGT500マシンである日産Z NISMOをドライブした。

    この走行はレッドブルが主導したプロモーションテストの一環として実施され、雨のコンディションの中で行われた。フェルスタッペンは数周にわたりステアリングを握り、GT500マシン特有の特性を確認した。

    レッドブル主導のプロモーション走行 富士で実現
    今回のテストは、富士スピードウェイで行われていたGT500メーカー合同テストの2日目に合わせて実施されたものだ。

    フェルスタッペンがドライブしたのは、レッドブルカラーをまとった特別仕様の日産Z NISMO。2025年仕様の空力パッケージとブリヂストンタイヤを装着し、ウェットコンディションの中で走行が行われた。

    走行は長時間ではなく、限られた周回数にとどまったとされており、KONDO RACINGのGT500ドライバーである三宅淳詞とマシンをシェアする形で進められた。

    また同テストでは、レッドブルカラーのホンダNSX GT3(GT300クラス仕様)も走行しており、こちらはNAKAJIMA RANCINGが準備し、イゴール・フラガがドライブした。

    SUPER GTマシン経験は2度目 NSX以来の再挑戦
    フェルスタッペンにとって、トップクラスのSUPER GTマシンをドライブするのは今回が初めてではない。

    2022年にはホンダのファンイベント「ホンダサンクスデー」で、もてぎにてホンダNSX-GT(旧世代GT500)を走らせており、今回が2度目の経験となる。

    一方で今回の走行では、2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載する現行GT500車両のフィーリングを確認。ラップタイムなどの詳細データは公開されていないが、少数台のみが参加したテストの中で貴重な走行機会となった。

    マックス・フェルスタッペン SUPER GT

    ニュルブルクリンク参戦から連続走行 活動の幅を拡大
    今回の富士テストは、フェルスタッペンにとって多忙なスケジュールの一環でもある。

    直前の週末にはニュルブルクリンク北コースで行われたNLS第2戦に参戦し、メルセデスAMG GT3 Evoで暫定優勝を飾った。しかしその後、タイヤ規定違反により失格となっている。

    それでもGT3カテゴリーへの挑戦や、今後予定されているニュルブルクリンク24時間レースへの参戦計画など、F1以外での活動の幅を広げている状況だ。

    日本GP前の注目イベント 不振スタートからの巻き返しへ
    このサプライズ走行は、今週末に控える鈴鹿での日本GPを前に行われたものだ。

    フェルスタッペンは2026年シーズン開幕2戦で苦戦しており、ランキングは8位(8ポイント)。首位のジョージ・ラッセル(メルセデス)の55ポイントに大きく差をつけられている。

    チームとしてもレッドブルはコンストラクターズ6位と出遅れており、新レギュレーション初年度の中で厳しい状況に置かれている。

    その中での今回の富士テストは、単なるプロモーションにとどまらず、日本ラウンドに向けた話題性と注目度を一気に高める動きとなった。