カテゴリー: スーパーフォーミュラ

  • ダニエル・ティクトゥム、スーパーフォーミュラのシートを喪失との報道

    ダニエル・ティクトゥム、スーパーフォーミュラのシートを喪失との報道

    レッドブルのジュニアドライバーのダニエル・ティクトゥムが、TEAM MUGENのスーパーフォーミュラのシートを喪失したと Autosport が報道。レッドブルのプログラムから外される可能性もあるとしている。

    2度のマカオGPウィナーであるダニエル・ティクトゥムは、今年、日本でレッドブル・カラーのTEAM MUGENでスーパーフォーミュラから参戦しているが、開幕戦鈴鹿の8位入賞による1ポイントしか獲得できていない。

    先週末のSUGOで、ダニエル・ティクトゥムは予選で最後列しか獲得できず、決勝では周回遅れの15位でフィニッシュ。一方、TEAM MUGENのチームメイトの野尻智紀は、ティクトゥムの同僚のレッドブル・ジュニアであるルーカス・アウターとのバトルでグラベルにはみ出してしまうまで表彰台を争っていた。

    対照的にB-Max with Motoparkから参戦するルーカス・アウアーは、スーパーフォーミュラで力強いルーキーシーズンを送っておr、メルセデスとのDTM参戦で4年間シングルシーターから離れていたにも関わらず、SUGOでも3位表彰台を獲得するパフォーマンスをみせている。

    報道によると、インディカーに参戦し、最近、レッドブルのジュニアプログラムに加入したパトリシオ・オワードがダニエル・ティクトゥムの後任としてTEAM MUGENに加入するという。パトリシオ・オワードは、今週末レッドブル・リンクで開催されるF2でMP Motorsportから1戦限りの参戦を果たすことが決定している。

    Autosport の取材によると、情報源はダニエル・ティクトゥムの件について否定も肯定もしておらず、レッドブルのジュニアプログラムの一環としてF1チームのシミュレーター作業の終了、さらにはプログラム自体からも外される可能性もあるとしている。

  • スーパーフォーミュラ | 第3戦SUGO 結果:山本尚貴が今季初優勝

    スーパーフォーミュラ | 第3戦SUGO 結果:山本尚貴が今季初優勝

    2019年のスーパーフォーミュラ選手権 第3戦の決勝が行われ、山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がポール・トゥ・ウィンで今季初優勝を果たした。

    2位には予選5番手からスタートした小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)。3位には最後までニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)の追撃を振り切ったルーカス・アウアー(B-Max Racing with motopark)が入り、ルーキーとして3戦目にして初表彰台を獲得した。

    午後2時20分、雲の間から日差しが降り注ぎ、汗ばむようなコンディションの中でフォーメーションラップがスタート。この時、ソフトタイヤを装着していたのは、ポールポジションの山本、予選3番手のアウアー、7番手の牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)、8番手のアレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)、11番手のハリソン・ニューウェイ(B-Max Racing with motopark)、15番手の関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、17番手の中嶋一貴(VANTELN TEAM TOM’S)という7台。その他のドライバーはミディアムタイヤで走り始めた。

    20台のマシンが1周の隊列走行を終えて、正規グリッドに着くと、後方ではグリーンフラッグが振られ、シグナルオールレッドからブラックアウト。全車が68周先のゴールに向けて、一斉に加速した。ここで、いい蹴り出しを見せてホールショットを奪ったのは山本。ミディアムタイヤスタートながら2番手の野尻智紀(TEAM MUGEN)がポジションを守り、アウアーもそれに続く。その後方では、5番手スタートの可夢偉と6番手スタートの福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が4番手スタートの塚越広大(REAL RACING)をオーバーテイク。一つずつポジションを上げてくる。また、パロウはスタートをミス。大きくポジションを落とした。

    オープニングラップを終えると、ピットでは早くも動きが出る。野尻、可夢偉、福住、ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)、坪井翔(JMS P.MU/cerumo・INGING)、山下健太(KONDO RACING)が早くもピットイン。ソフトタイヤに交換してコースに戻るが、ピット作業時間の差によって順位が変動。可夢偉は給油をしたため福住、キャシディの先行を許してポジションが2つダウン。坪井も作業に時間がかかり、山下の先行を許す。さらに2周を終えたところでは、19番手スタートのダニエル・ティクトゥム(TEAM MUGEN)がピットイン。3周を終えたところでは石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、国本雄資(KONDO RACING)もピットに入ったが、国本は作業を終えてコースに戻る際、左フロントタイヤがエアホースに引っかかってしまい、石浦の先行を許した。また5周を終えたところでは塚越、9周を終えたところでは大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)、10周を終えたところではアーテム・マルケロフ(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)もピットインを行なっている。

    ミディアム組の多くがピットに入ったところでのオーダーは山本、アウアー、牧野、ニューウェイ、平川、パロウ、関口、一貴となる。この中で、平川だけはミディアムスタート。平川は序盤4番手をキープしていたが、6周目にはニューウェイの先行を許している。トップの3台のペースは序盤はほぼイーブン。周回によっては山本よりもアウアーや牧野が速い周もあったが、山本が2人を上回る周もあるという状況で膠着状態となる。15周を終えたところで山本とアウアーの差は1秒991、アウアーと牧野の差は1秒475。これに対し、1周でピットに入った野尻のペースがこの時点ではトップ3人を上回っており、山本からの差は20周を終えたところで37秒171。ピットでのロスタイムが約44秒ということで、このままであれば野尻の逆転も可能かと思われた。

    しかし、タイヤをマネージメントしていたトップの山本は、20周を超えると燃料が少なくなってクルマが軽くなったこともあり、ペースアップ。1分08秒台のタイムを連発していく。アウアーと牧野は、このペースにはついて行けず、じわじわと引き離されることとなった。一方、この頃になると野尻のタイムも落ち、30周を終えたところで山本と野尻の差は41秒390に拡大。野尻もそこから猛プッシュを続けたが、その後もじわじわと差は開き38周を終えたところで45秒158、45周を終えたところで50秒094と、山本はセーフティーマージンを築くことに成功。この頃になると、山本の前には周回遅れのクルマが現れ始め、タービュランスの影響を受ける恐れが出てきた。

    そんな状況の中、いよいよソフトでスタートしたグループにもピットインするドライバーが出てくる。まず49周を終えてピットに入ったのは、4番手を走行していたニューウェイ。しかし、ニューウェイは給油中にリグに引火が発生してしまい、コクピットから飛び出す。クルマ自体には大きな損害がなかったものの、消火に時間がかかったこともあり、ここでレースを終えた。これに続き、51周を終えたところでピットに入ったのはトップ3台。山本、アウアー、牧野がピットに入ってくる。また、序盤から激しい6番手争いを演じていた関口と一貴もピットに入った。山本は13秒という素早い作業でピットアウト。余裕を持って、野尻の前でコースに戻った。アウアーも野尻の前でコースに戻ることに成功している。しかし、牧野はアウトラップのレインボーコーナーで野尻にオーバーテイクされただけでなく、馬の背では福住にも先行される。さらには、51周目にキャシディをオーバーテイクしてポジションを上げてきた可夢偉にも抜かれることに。さらに、牧野はピットアウト時に出口のホワイトラインをカット。レース後に35秒のタイム加算のペナルティーを科せられることとなってしまった。この時、見た目上のトップに立っていたのは、まだピットインしていなかったパロウ。これに山本、アウアー、野尻、福住、可夢偉と続いていたが、53周目には可夢偉が福住を捉えてさらに一つポジションアップしてくる。一方、実質的な2番手争いも白熱。ソフトの野尻がミディアムのアウアーに迫った。ところが、56周目の1コーナー。オーバーテイクシステムを使いながら、ものすごい勢いでアウアーのインに飛び込んだ野尻はそのまま止まり切れずにコースアウト。グラベルにストップし、レースを終えることに。この野尻のマシン回収のため、コース上にはセーフティーカーが導入される。そのタイミングでパロウはピットイン。福住と山下の間でコースに戻った。さらにセーフティーカーラン中の59周終了時には、関口が2度目のピットイン。再度ソフトタイヤに履き替えて、終盤のポジションアップを狙っていた。

    そして、野尻のマシン回収が終わり、レースがリスタートしたのは60周を終えた時点。山本はうまい加速で後続を引き離していくが、その後方でアウアーの前にいた周回遅れの坪井にハプニングが発生。SPインコーナーの入り口でフロントタイヤを縁石に引っ掛けてしまい、イン側に巻き込むような形でスピン、ストップしてしまった。これにより、コース上には2度目のセーフティーカーが導入される。坪井はセーフティーカーラン中にスピンしたということで、レース後、35秒加算のペナルティーを科されている。そして、坪井のマシンを安全な場所に動かすと、65周を終えたところでリスタートが切られた。ここでも山本はSPコーナーから上手い加速でトップを堅持。しかし、その後方では2番手争いが白熱する。アウアーは大嶋とティクトゥムに行く手を遮られる形となり、ヘアピンでついに可夢偉の先行を許すことになってしまった。さらに、アウアーの後方にはキャシディと福住をかわしたパロウも接近。だが、ここはアウアーがポジションを死守している。

    最後は3周の超スプリントとなったが、PPスタートの山本は実質的に一度もトップを譲ることなく、独走でトップチェッカー。移籍後初、そして今季初の優勝を飾った。昨年の第6戦・岡山以来となる2位表彰台には可夢偉。そして、3位にはアウアー。ルーキーのアウアーは3戦目にして、嬉しい初表彰台を獲得。B-Max Racing with motoparkにとっても、初の表彰台獲得となった。以下、キャシディ、福住、山下、石浦、国本までがポイントを獲得。パロウは2回目のセーフティーカーリスタートの際に違反があったということで、5番手でチェッカーを受けたものの、レース後に35秒のタイム加算のペナルティーを科せられ、ポイント獲得はならなかった。また再度ソフトを装着した関口は、最後のリスタート後にチームメイトの平川をかわし、さらに前を行く塚越を追ったが、終わってみれば10位。得意の菅生ながら、ポイントには手が届かなかった。

    この結果により、山本は11点を獲得。ポイントリーダーのポジションを守っただけでなく、ランキング2位につけているキャシディとの差をさらに広げた。次戦富士大会でもこの勢いのまま、山本が強さを発揮するのか。はたまた昨年、富士を制しているキャシディが速さを見せるのか。あるいは他のドライバーが勝ち名乗りを上げるのか。シーズン中盤から後半に向けて注目の展開が続く。

  • スーパーフォーミュラ | トヨタ 第2戦 オートポリス 決勝レポート

    スーパーフォーミュラ | トヨタ 第2戦 オートポリス 決勝レポート

    スーパーフォーミュラの第2戦が5月18日(土)、19日(日)の両日、大分県のオートポリスで開催された。第2戦は、土曜日に予定されていた予選が悪天候で順延され、日曜日朝の予選も赤旗3回の大荒れとなったが、決勝はドライで行われ、16番手スタートの関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が圧巻の走りを見せて今季初優勝を飾った。また、11番手スタートの大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)も粘りの走りで3位に入り、2年ぶりの表彰台に立った。

    大荒れとなった開幕戦から約1か月。新生「SF19」でのスーパーフォーミュラ第2戦の舞台は、九州のマウンテンコース、オートポリス。九州地方のファンの皆様へ向けて、「SF19」の初披露となった。

    前戦、「SF19」での最初のレースはアクシデントやトラブルが続出し何度もセーフティカーが導入される荒れた展開となる中、新たなチームでの参戦となったニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)37号車が優勝。山下 健太(KONDO RACING)3号車が3位、そしてスーパーフォーミュラでの初レースとなった坪井 翔(JMS P. MU/CERUMO・INGING)39号車が5位でデビュー戦ポイント獲得を果たす活躍を見せた。

    オートポリスでは「SF19」での事前テスト走行が行われていないため、全チーム初走行でセッティングを決めなくてはならないなど未知の要素も多く、どのようなレースが展開されるのか、注目の一戦となった。

    予選
    好天だった前日までとはうってかわって、18日(土)は朝から強い風と雨に見舞われるあいにくの天候に。朝8時50分から1時間にわたって予定されていたフリー走行は2度にわたってスタートが順延され、わずか30分、それも2度にわたって赤旗が出され、最後は早めに終了するという消化不良のままに予選を迎えることとなってしまった。

    併催レースは雨の中で行われたものの、スーパーフォーミュラの予選が予定されていた午後3時頃には雨脚が更に強まり、走行は危険だと判断され、翌19日(日)への順延が決定された。

    19日(日)の朝方には一旦路面が乾きかけたかと思われたが、朝8時頃には再び降り始めた雨が強さを増し、午前8時45分、完全なウェットコンディションで40分間1セッションのベストタイムで全グリッドが決定される予選が開始された。

    セッション開始前から多くの車両がピットレーンに並びコースイン。しかし、タイヤを暖め、アタックに入り始めた6分過ぎにアルテム・マルケロフ(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)ともう1台がほぼ同じタイミングでスピンしクラッシュ。赤旗中断となった。

    予定よりもチェッカー時間を5分遅らせ、残り18分でセッションは再開されたが、また5分ほどで今度は平川 亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がコースオフを喫し再び赤旗。そこからの再開後もすぐにクラッシュ車両で3度目の赤旗が出され、そのままセッションは再開されずに予定の9時30分で予選は終了。多くの車両が満足にアタック出来ないままに予選を終えることとなってしまった。

    そんな中、最初のアタックでトップタイムを出していた国本 雄資(KONDO RACING)が2017年の第3戦富士以来自身2度目となるポールポジション。最初のアタックで国本を上回るタイムをマークするも赤旗後の計測としてタイムが抹消された坪井は、それでも2番手につけ、デビュー2戦目にして最前列グリッドを獲得した。

    2列目4番手に中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)、6番手に石浦宏明(JMS P. MU/CERUMO・INGING)、7番手山下、8番手小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)、10番手キャシディ、11番手大嶋というグリッドで決勝レースに臨むこととなった。

    決勝
    予選時まで降っていた雨は止み、併催レースを終えてスタート前のグリッドウォークが始まる頃には、ほぼ路面はドライコンディションに。全車スリックタイヤを装着し、気温19度、路面温度22度のコンディションで午後2時に54周で競われる決勝レースのスタートが切られた。

    予選で最前列を獲得した国本と坪井はソフトタイヤを選択し、スタートで1-2位をキープ。その後方では、ミディアムタイヤでスタートを切った6番手グリッドの石浦、7番手の山下、11番手の大嶋らが1周目を終えたところでピットへ向かい、タイヤをソフトへと交換。早くもタイヤ交換義務を消化した。

    しかし、その直後にスピン車両が発生し2周目にしてセーフティカーが導入。このタイミングで多くの車両がピットへ向かいタイヤを交換。ソフトタイヤでトップを走る国本、そして16番手と後方グリッドながらソフトタイヤでのスタートを選択し一気に順位を上げていた関口を含む3台のみがピットへ入らない選択をし、国本が首位、関口が2位、ピットインを終えた組では石浦が先頭での再スタートとなった。

    セーフティカーは7周で戻り、8周目から本格戦が再開。ソフトでスタートしたため、他の大半の車両とは異なりミディアムタイヤへと交換した坪井はこの再スタートで大きくポジションダウン。

    首位争いは、国本よりもペースで勝る関口が13周目の1コーナー進入で並びかけるとアウト側から豪快にパスし首位浮上。首位に立ったものの、タイヤ交換義務を果たさなくてはならない関口は、そのためのマージンを稼ぐべく、ファステストラップを塗り替えながら後続よりも1周あたり2秒ほども速いペースで周回を重ね、後続との差を広げていった。

    ピットを終えた組では、石浦が最上位につけていたが、中盤を過ぎるとタイヤの摩耗でペースが落ち、ライバルの先行を許すことに。2位の国本もじりじりと順位を落とすこととなってしまった。一方では大嶋が好ペースでの走行を続け、前車を次々にパスしポジションアップ。

    首位を快走する関口は、31周目を終えた時点でピット済みの最上位との差を40秒に。タイヤの摩耗を感じさせないハイペースで更に後続との差を広げていき、残り15周となった40周目終了時点で後続に45秒もの差をつけてピットイン。タイヤ交換と給油を行い、見事ライバルの遙か前でコースへ復帰した。

    51周目にピットインせず首位を走行していた車両がピットへ向かったため、関口は首位へと復帰。2位とは大きな差を保ったまま最後まで走り切った関口がトップでチェッカーを受け、今季初勝利を挙げました。関口の勝利は昨年の第6戦岡山大会以来、通算6勝目。

    大嶋も最後は2位の車両との差を詰めていったが3位でフィニッシュ。それでも2017年のオートポリス大会以来2年ぶりとなる3位表彰台を獲得した。

    開幕戦で表彰台を獲得した山下とキャシディは着実なレースで7位、8位に入り、共に連続ポイント獲得を果たした。

    関口雄飛 (ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 19号車)
    ソフトタイヤでスタートしたのでセーフティカーには入って欲しくなかったんですが、入ってしまいました。ただ、同じ作戦を採った3台のうちのトップにならないと絶対に優勝はないので、国本選手と仲は良いんですけど、プロとして徹底的に戦うという気持ちで攻めてパスしました。首位に立ってからはもちろん、ピットに入らなくちゃいけないので出来る限りギャップを広げることを目指して頑張りました。朝の予選で全く実力を出せないまま16番手と後方グリッドになってしまい落ち込みましたが、自分を信じて、絶対に諦めず優勝してやるという気持ちで戦ってきたので、実現できて嬉しいです。

    大嶋和也 (UOMO SUNOCO TEAM LEMANS 8号車)
    復帰して3シーズン目ですが、去年までの2シーズンは苦しい思いをしてきたので、表彰台は素直に嬉しいです。今年から新しいエンジニアが入ってきてくれたこともあり、今回は持ち込みのクルマが今までに感じたことのないグリップで僕もびっくりするぐらい好調でした。なので今週は行けるかなと思っていたんですが、予選があんなことになってアタック出来ず、悔しい中盤からのスタートになってしまいました。決勝は作戦も当たってちょっとラッキーな部分もあったんですが、リスタートしたあとは自分の力でオーバーテイクしてこの位置まで来られたので、すごく満足していますし、チームに感謝しています。

  • スーパーフォーミュラ | ホンダ 第2戦 オートポリス 決勝レポート

    スーパーフォーミュラ | ホンダ 第2戦 オートポリス 決勝レポート

    5月18日(土)~19日(日)、オートポリス・インターナショナルレーシングコース(大分県)で2019年度全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ第2戦が開催された。土曜日は朝から雨模様となり、午前中のフリー走行ではコースオフする車両が続出したこともあり、午後の公式予選は風雨がさらに強まったためキャンセルされた。

    19日日曜日午前8時45分に、前日から順延された公式予選セッションが40分間の予定で行われた。開始直前から強まった雨で路面はヘビーウエットコンディションとなり、コースオフ車両が続出したためセッションは3回にわたり赤旗で中断、各車とも十分にタイムアタックをする機会がないまま打ち切られた。その結果、Hondaエンジンユーザーの最上位は、#5 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の3番手、以下#50 ルーカス・アウアー(B-Max Racing with motopark)の5番手、#17 塚越広大(REAL RACING)の9番手という結果となった。

    決勝レースは、同日午後2時から始まった。細かい雨は残っていたものの路面はほぼドライコンディションとなり、各車スリックタイヤを装着してクリーンスタートを切った。ところが2周目にコース上で停止した車両が生じたためセーフティカーが介入、このタイミングでタイヤ交換義務を消化するためピットインする車両が続出し、見かけ上の順位が大きく変動することとなった。

    セーフティカー先導で8周を周回したあと、レースは再開された。この段階でトップに立ったのはピットインしなかった#4 国本雄資(トヨタ)で、2番手には国本と同様走り続けた関口雄飛雄飛(トヨタ)、3番手にはソフトタイヤでスタートしピットインを見送った#65 牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)がつけました。4番手以降にはピットストップを終えた車両が続いたが、その中で大きく順位を上げたのは、#1 山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)だった。山本尚貴は、公式予選開始直後にクラッシュ、スターティングポジションが17番手と低迷したこともあり、ミディアムタイヤでスタートした直後の1周目にいち早くピットイン、ソフトタイヤへの交換と給油を行なったためセーフティカーの介入で一気に6番手まで順位を上げた。

    山本尚貴はその後徐々に順位を上げ、23周目にはタイヤ交換を終えた車両の中で最上位の4番手へ進出、国本雄試をかわしてトップに立った関口雄飛とのタイムレースとなった。関口雄飛は40周終了時点でピットイン。ミディアムタイヤに交換してレースに復帰しした。山本尚貴はここで逆転を狙いましたが、国本雄試をオーバーテイクしたものの関口雄飛には惜しくも届かず順位を入れ替えることはできなかった。

    ピットインしないまま走り続け、国本雄試を抜いてトップを走行していた牧野任祐は、50周目にピットインしてミディアムタイヤに交換し、4番手でレースに復帰。その間に山本尚貴は関口雄飛に次ぐ2番手へ順位を上げた。54周のレースは終わり、山本尚貴は2戦連続表彰台の2位でチェッカーフラッグを受けた。牧野任祐は4位に入賞し2戦連続で選手権ポイントを獲得した。また5位にはセーフティカーのタイミングでミディアムタイヤをソフトタイヤに交換した福住仁嶺が続き、初めての選手権ポイントを獲得した。

    山本尚貴(2位)
    「予選でクラッシュをしてしまい、チームに申し訳ないことをしてしまいましたが、完ぺきに直してもらって感謝しています。後ろの方からのスタートだったので、採りにくい作戦(1周目のピットイン)を採れたことが、この順位につながったのだと思います。勝つことはできませんでしたが、2戦連続でこの順位にいられたことは、今後大きな意味を持ってくると思っています」

    牧野任祐(4位)
    「予選はもうなにもできないまま不本意な結果に終わってしまいました。そこからポイントを獲れたのはよかったです。雨が降る可能性もあったので、引っ張るだけ引っ張って周りと反対のことをしようと決めていました。ペースがよかったのに、国本さんを抜くのに時間がかかってしまい、もったいないことをしました。2戦連続のポイント獲得も大事ですが、僕はあくまでも勝つためにレースをやっているので、次は勝てるようにがんばります」

    福住仁嶺(5位)
    「うれしいことはうれしいですが、ポイントを獲って喜んでいるようではだめだと思います。セーフティカーが入った時点でピットイン、この戦略でいけるかもしれないと思っていたのですが、フルタンクで前の集団に引っかかってしまうとなかなか前のクルマを抜けませんでした。でも後半、前に出てからのペースはよかったと思います。クルマが重たいときの走り方をまだ分かっていない感じもするので、もっとスーパーフォーミュラのことを勉強して戦略を組み立てられるようになりたいです。とてもいい勉強になったレースでした」

  • スーパーフォーミュラ | 第2戦 結果:関口雄飛が大逆転勝利

    スーパーフォーミュラ | 第2戦 結果:関口雄飛が大逆転勝利

    2019年のスーパーフォーミュラ 第2戦の公式予選が5月19日(日)にオートポリスで開催され、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が優勝した。

    午前中の予選は悪天候に関連した3度の赤旗中断によって誰もまともなアタックを行えないまま終了。だが、決勝スタート時刻となる午後2時には雨はあがり、気温19度、路面温度22度というドライコンディションでレースはスタートした。

    1周目を終えた段階でミディアムタイヤでスタートした数名のドライバーがソフトタイヤに交換。さらにい3周目にダニエル・ティクトゥム(TEAM MUGEN)のストップによってセーフティカーが出動したことで他のドライバーもタイヤ交換を実施した。

    それにより、ソフトタイヤでスタートしてステイアウトしたポールポジションの国本雄資(KONDO RACING)、関口雄飛、牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)がトップ3となる。

    13周目に関口雄飛が国本雄資を攻略してトップに浮上。40周目にピットストップを実施するまで後続とのギャップを45秒まで広げて事実上のトップでコースに復帰。その後も2番手との差をキープして優勝。16番グリッドからの大逆転勝利で今シーズン初、通算6勝目を挙げた。

    2位には予選でのクラッシュによって17番グリッドからスタートした山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、3位には12番グリッドからスタートした大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)が2017年以来となる表彰台を獲得した。

    スーパーフォーミュラ 第2戦 オートポリス 結果

    Pos. No. ドライバー チーム エンジン
    1 19 関口雄飛 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL トヨタ
    2 1 山本尚貴 DOCOMO TEAM DANDELION RACING ホンダ
    3 8 大嶋和也 UOMO SUNOCO TEAM LEMANS トヨタ
    4 65 牧野任祐 TCS NAKAJIMA RACING ホンダ
    5 5 福住仁嶺 DOCOMO TEAM DANDELION RACING ホンダ
    6 64 アレックス・パロウ TCS NAKAJIMA RACING ホンダ
    7 3 山下健太 KONDO RACING トヨタ
    8 37 ニック・キャシディ VANTELIN TEAM TOM’S トヨタ
    9 38 石浦宏明 JMS P.MU/CERUMO・INGING トヨタ
    10 18 小林可夢偉 carrozzeria Team KCMG トヨタ
    11 50 ルーカス・アウアー B-Max Racing with motopark ホンダ
    12 39 坪井翔 JMS P.MU/CERUMO・INGING トヨタ
    13 36 中嶋一貴 VANTELIN TEAM TOM’S トヨタ
    14 20 平川亮 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL トヨタ
    15 17 塚越広大 REAL RACING ホンダ
    16 4 国本雄資 KONDO RACING トヨタ
    17 51 ハリソン・ニューウェイ B-Max Racing with motopark ホンダ
    18 16 野尻智紀 TEAM MUGEN ホンダ
      15 ダニエル・ティクトゥム TEAM MUGEN ホンダ
      7 アルテム・マルケロフ UOMO SUNOCO TEAM LEMANS トヨタ
  • スーパーフォーミュラ | 第2戦 予選:国本雄資がポールポジション

    スーパーフォーミュラ | 第2戦 予選:国本雄資がポールポジション

    2019年のスーパーフォーミュラ 第2戦の公式予選が5月19日(日)に雨の中オートポリスで実施され、3度の赤旗中断で誰もまともなアタックができないなか、国本雄資(KONDO RACING)がポールポジションを獲得した。

    5月18日(土)の15時から予定されていた第2戦予選は風雨によりキャンセルとなり、予選は5月19日(日)に延期された。

    日曜日になっても予選中止となったコンディションとほぼ変わらなかったが、8時45分から予定通りセッションは開始された。

    開始から6分が経過した頃、山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)とアルテム・マルケロフ(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)が、それぞれコースオフして赤旗が提示される。

    セッションは再開されるも、今度は平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がコースアウトして2度目の赤旗。

    再開後、ハリソン・ニューウェイ(B-Max Racing with motopark)がコースオフして3度目の赤旗。そのまま再開されることなく予選は終了。

    最終的に誰もまともなアタックをしないままのタイムで予選は終了。決勝は14時から行われる。

    2019年 スーパーフォーミュラ 第2戦 オートポリス 予選 暫定結果
    1.国本雄資(KONDO RACING) – 1分47秒802
    2.坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING) – 1分47秒877
    3.福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING) – 1分48秒059
    4.中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S) – 1分49秒331
    5.ルーカス・アウアー(B-Max Racing with motopark) – 1分49秒463
    6.石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING) – 1分50秒036
    7.山下健太(KONDO RACING) – 1分50秒273
    8.小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG) – 1分50秒329
    9.トリスタン・シャルパンティエ(REAL RACING) – 1分50秒700
    10.ハリソン・ニューウェイ(B-Max Racing with motopark) – 1分50秒773
    11.ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S) – 1分51秒169
    12.大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS) – 1分53秒200

     - 以上予選通過基準タイム(1分55秒134 – 107%) -

      アルテム・マルケロフ(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS) – 1分55秒235
      野尻智紀(TEAM MUGEN) – 1分57秒301
      牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING) – 1分57秒818
      ダニエル・ティクトゥム(TEAM MUGEN) – 1分59秒909
      アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING) – 2分00秒399
      山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING) – 2分03秒480
      関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL) – 2分05秒208
      平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL) – 2分06秒569

  • アルテム・マルケロフ、F2モナコ大会に代役でスポット参戦

    アルテム・マルケロフ、F2モナコ大会に代役でスポット参戦

    今季スーパーフォーミュラに参戦するアルテム・マルケロフが、インディ500に参戦するジョーダン・キングの代役として来週末のF2モナコ大会にMPモータースポーツから1戦限りの参戦をすることが決定した。

    元ルノーF1の育成ドライバーであるアルテム・マルケロフは、シリーズがGP2と呼ばれた2014年から2018年までF2に参戦。2017年には現フェラーリのシャルル・ルクレールに次ぐ2位でシーズンを終えている。

    ジョーダン・キングは、今年のF2でランキング8位に位置しているが、佐藤琢磨が所属するレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングからインディ500に参戦するため日程が重なるモナコ大会は欠場する。

    アルテム・マルケロフは、UOMO SUNOCO TEAM LEMANSからスーパーフォーミュラに参戦を開幕戦を10位でフィニッシュ。今季はスーパーフォーミュラに焦点を置いているため、F2への復帰は1戦限りであることを確認した。

    「モナコにMPモータスポーツから参戦できることをとても嬉しく思う」とアルテム・マルケロフはコメント。

    「モナコは特別な場所だし、F2に1戦限りの復帰を果たすのにこれ以上の機会は考えられない」

    「たくさんの旧友に会えるのを楽しみにしている。そして、もちろん、ジョーダンがインディ500で勝つために頑張ってくれることを願っている」

    MPモータースポーツのチーム代表を務めるサンダー・ドーズマンは「モナコでジョーダンのクルマに乗る男としてアルテムより速い男は考えられない」とコメント。

    「週末にジョーダンを失うのは残念だが、アルテムは相応しい代役だ。我々にとって重要な週末に彼と仕事をするのを楽しみにしているし、彼がモナコで素晴らしい結果で我々を助けてくれることを期待している」

  • ダニエル・ティクトゥム、SF開幕戦は8位 「難しいレースだった」

    ダニエル・ティクトゥム、SF開幕戦は8位 「難しいレースだった」

    レッドブルのジュニアドライバーであるダニエル・ティクトゥムは、TEAM MUGENからフル参戦する2019年のスーパーフォーミュラの開幕戦を8位でフィニッシュした。

    昨年はヨーロッパF3選手権をメインにスーパーフォーミュラにスポット参戦していたダニエル・ティクトゥムは、今季はスーパーフォーミュラをメインに参戦。F1に必要なスーパーライセンスポイントの獲得を目指す。

    前日の予選ではQ1敗退を喫して16番手グリッドからスタートしたダニエル・ティクトゥムは、ソフトタイヤでスタートして、1回目のセーフティカーのタイミングでミディアムタイムに交換。しかし、ミディアムからソフトに交換した他のドライバーに匹敵できず、2度目のセーフティカーのタイミングで再びソフトに交換。しかし、後半はペースに苦しみ、8位でレースを終えた。

    「長いレースで、とても難しレースだった」とダニエル・ティクトゥムはコメント。

    「ソフトタイヤはバランスが良かったけど、ミディアムが駄目だった。だから、2回目のセーフティーカーが入って、またソフトに変えて良かったと思う」

    「後半は厳しかった。予選をもっと上位からスタート出来る様に新しいセットを見つける必要もある。チームとの共同作業で改良してみせるよ。次のオートポリスはトリッキーなサーキットで難しいと聞いているけど上位で終わってみせる」

    チームメイトの野尻智紀は4位入賞を果たした。

    「TEAM MUGENに入り、下手なレースはもちろん出来ないなと気合いが入りました」と野尻智紀はコメント。

    「セーフティーカーが3回も入る大変なレースでしたが、自分なりに頑張って順位を上げる事が出来ました。1回目のセーフティーカーが入り、ソフトからミディアムタイヤに変えなければならない状況で、正直、終わったと思いましたが、後半は考えていた以上に速く走れました」

    「表彰台には上がれなかったですが、予選順位からすれば、自分もチームも持てる力を充分発揮できたと思います。次のレースに向けて課題は沢山あるので、しっかり改善して上位からスタートし優勝したいです」

    TEAM MUGENの監督を務める中野信治は「予選順位は満足する結果では無い事は皆が認識し、今日の決勝に向けて作戦からセットアップまできちんと整理する事ができたと思います」とコメント。

    「今日の混乱したレースをドライバーとチームスタッフが持っている力を発揮し、上位にポジションを上げる事ができました。良くやったと思います」

    「課題も多く見つかり、いろいろな面でのレベルを上げて行きたいと思います。結果はポジティブですが、週末を通しての問題から課題をクリアして次戦はもっと上を目指します」

  • スーパーフォーミュラ | トヨタ:第1戦 鈴鹿 レースポート

    スーパーフォーミュラ | トヨタ:第1戦 鈴鹿 レースポート

    鈴鹿サーキットで行われた新型シャシー「SF19」での最初のレースとなった2019年スーパーフォーミュラの開幕戦は、4度もセーフティカーが導入される大荒れの展開の中、12番手スタートから見事にレースを戦い抜いたニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)が勝利を挙げた。山下健太(KONDO RACING)が3位で表彰台を獲得。ルーキーの坪井翔(JMS P. MU/CERUMO・INGING)がスーパーフォーミュラデビュー戦で5位入賞を果たした。

    2019年全日本スーパーフォーミュラ選手権の第1戦が4月20日(土)、21日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで開催された。

    同シリーズでは今季よりシャシーを一新。新たに採用された「SF19」は、ドライバーの頭部保護デバイス「ヘイロー(Halo)」の採用など最新の安全装備を取り入れた他、前輪の幅拡大や空力的な改良などにより、「クイック&ライト」なキャラクターを追及。また、スーパーフォーミュラならではの「オーバーテイクシステム」もこれまでの5回の回数制限から通算使用時間(回数は自由)へと変更され、更に追い抜きの多い、エキサイティングなレースが期待される。

    TOYOTA GAZOO Racingは、この新生スーパーフォーミュラにTRDから、今季も6チーム11台に専用レーシングエンジン「TRD Biz-01F」を供給する。

    今季の参戦体制では、ドライバーとチームには幾つかの変更があった。昨年最終戦までタイトルを争ったニック・キャシディがVANTELIN TEAM TOM’Sへ。キャシディが在籍していたKONDO Racingには2016年のシリーズチャンピオン、国本雄資が6年間在籍したJMS P. MU/CERUMO・INGINGから移籍する。

    そのJMS P. MU/CERUMO・INGINGには、昨年全日本F3で19戦中17勝を挙げてチャンピオンに輝き、SUPER GTでも活躍を見せた坪井翔がステップアップ。また、UOMO SUNOCO TEAM LEMANSには、欧州のGP2やフォーミュラ2で戦ってきた24歳のロシア人ドライバー、アーテム・マルケロフが加わる。

    新チームでの2人、そして若き有望な2人のルーキードライバーを加え、山下、大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)、小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)、石浦宏明(JMS P. MU/CERUMO・INGING)の7名は昨年同様の体制で参戦。TOYOTA GAZOO Racingは6チーム11台体制で、SF19での初年度チャンピオンを目指す。

    予選
    20日(土)は好天に恵まれ、快晴の下で予選が行われた。午後3時45分、気温20度、路面温度25度で日差しは暑さを感じさせるも、やや強い風の吹く中でに20分間のQ1が開始。

    ミディアムタイヤでのアタックが義務づけられ、今季より20台中12台がQ2進出という、より狭き門となったQ1では、開始早々にルーキーの坪井が縁石に乗ってコントロールを失いクラッシュ。赤旗中断となってしまった。

    7分ほどの中断の後にセッションが再開されたが、またもすぐにマルケロフがデグナーカーブの2つめでクラッシュし再び赤旗中断。そこからの再開後にもルーキードライバーがスピンした際に直後にいた中嶋が避けられず接触。Q1は赤旗中断3回、中嶋とルーキー3人がアタック出来ずに姿を消すという大荒れの展開となってしまった。

    残り5分強で再開されたQ1は、各車一発アタックでセッション終盤にタイムがどんどん塗り替えられていき、13番手、14番手となった大嶋と石浦がQ1敗退。トヨタ勢は7番手の平川を先頭にキャシディ、国本、山下、関口、小林の6台がQ2進出を決めた。

    Q1での赤旗を受けて予定よりも30分程遅れて午後4時46分にQ2(7分間)が開始。ここでは小林が速さを見せ3番手。平川6番手、関口7番手、山下8番手でQ3へ。国本は僅か0.04秒及ばず9番手でQ3進出ならず。キャシディも12番手でグリッド確定となった。

    午後5時を過ぎ、コースもかなり日が陰って気温、路面温度も下がっていく中で行われたQ3(7分間)も終盤のアタック合戦となったが、関口が最上位5番手、山下6番手、平川7番手、小林8番手で3,4列目から決勝レースに臨むこととなった。

    決勝
    21日(日)は、午前中かかっていた雲も晴れ、暖かな日差しの下、気温25度、路面温度37度というコンディションで午後2時に43周(250km)もしくは90分で戦われる決勝レースのスタートが切られた。

    3列目5番手グリッドの関口が好スタートを切り4位へ、更に3位を狙っての追撃を続け、3周目に3位へと浮上。チームメイトの平川もこれに続き、4周目に4位へポジションを上げた。

    一方、予選で12番手と後方スタートを強いられることとなったキャシディは6周目終了時点で先陣を切ってピットイン。

    8周目に2位を走行していた車両がペナルティを受けることとなったため、関口が2位、平川が3位へと表彰台圏内へ浮上した。

    しかし、9周目に平川はスローパンクチャーに見舞われコース脇にストップ。同時にクラッシュ車両も発生したため、セーフティカーが導入された。このタイミングで多くの車両がピットイン。関口もピットへ向かったが、ピットアウトしようとした際にトランスミッションのトラブルに見舞われスローダウン。惜しくもレースを終えることとなってしまった。

    このセーフティカーラン中、小林、国本ともう一台がピットへ向かわず、小林が首位浮上。その後方、ピットインを終えた組では、早めのピット作戦が見事にはまったキャシディが実質的な2位へと順位を上げ、12周目の再スタートでオーバーテイクシステムを利用して前車をパス。ピット義務を終えた車両でのトップに浮上した。

    15周目、最後列スタートからトップ10圏内まで順位を上げていた中嶋が後続車両に接触されクラッシュ。この日2度目のセーフティカーが導入された。

    このタイミングで2度目のピットインという変則的な作戦に出た石浦だったが、ピットから再発進できずこちらもリタイア。

    ピットに入らないまま首位を走り続ける小林は、後続との差を広げてピットインしたいところだったが、その後も2度にわたってアクシデントによるセーフティカーが導入。計8台が戦列を去るという大荒れの展開となり、なかなか後続との差を広げられないままレースは終盤へ。

    首位の小林は、2位に10秒ほどの差をつけて、ファイナルラップを目前にタイヤ交換義務を果たすべくピットイン。この間に9台がストレートを通過し、小林は10位でレースに復帰した。

    小林のピットインで首位に立ったキャシディがトップでチェッカーを受け、12番手スタートからの今季初勝利。自身2度目のスーパーフォーミュラ勝利、そして新生「SF19」での初ウィナーに輝いた。

    6番手スタートから着実なレースを戦い抜いた山下が3位表彰台。ルーキー坪井がスーパーフォーミュラ初戦で5位入賞、国本が6位でポイントを獲得した。

    ニック・キャシディ (VANTELIN TEAM TOM’S 37号車)
    クレイジーなレースでしたが、スーパーフォーミュラというレベルの高いレースで勝てて本当に最高の気分です。この週末はセットアップなどで苦戦していたので、正直なところ勝てるとは思っていませんでしたが、このカテゴリーでは何が起こってもおかしくないので、プッシュし続けました。幸運もあったと思いますが、10点が獲得出来て最高の結果になりました。諦めずに努力を続けてくれたチームのおかげです。次のレースまでにスピードを取り戻し、また上位を争いたいと思います。

    山下健太 (KONDO RACING 3号車)
    SF19になって初めてのレースですが、テストは良い感じで走れていたので、正直予選はもう少し良い位置に行けると思っていました。しかし、やはりそんなに甘くはありませんでした。6番手からミディアムタイヤでスタートしましたが、決勝のペースも思ったより良くなく、ソフト勢にどんどん抜かれてしまいました。セーフティカーのタイミングで上手くピットイン出来、戻った後はソフトタイヤだったので、自分のペースでミディアム勢をかわして3位でレースを終えられました。でも、終わってみれば前の2人は去年と同じだったので、やはり2人とも強いなという印象です。まだ初戦で、これから6戦もあるので、勝てるように頑張ります。

  • スーパーフォーミュラ | ホンダ:第1戦 鈴鹿 レースポート

    スーパーフォーミュラ | ホンダ:第1戦 鈴鹿 レースポート

    4月20日(土)~21日(日)に鈴鹿サーキット(三重県)で2019年度全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ開幕戦が開催された。

    快晴の土曜日、午後3時45分からノックアウト方式の公式予選Q1セッションが始った。3度にわたる赤旗中断を経て12台のうち上位6台にHonda勢が並んでQ2セッションへ進出、うち4台がQ3セッションに挑んだ。

    その結果、ルーキーの#65 牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)がポールポジションを獲得、2番手にこちらもルーキーの#64 アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)が続いてフロントローに並んだ。昨年のシリーズチャンピオン、#1 山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が3番手、#5 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が4番手に続き、スターティンググリッド上位4つにHonda勢がついて決勝レースを迎えることになった。

    日曜日の決勝レースは快晴の空の下、午後2時にスタート。牧野、パロウはソフトタイヤ、山本、福住はミディアムタイヤを装着した。スタート後、牧野手とパロウが3番手以下を引き離してレースをリード。山本はソフトタイヤを装着してスタートしたマシンにオーバーテイクされたが5番手のポジションを守った。ところがパロウがスタート手順違反でドライブスルーペナルティーを受けて後退し、その後、フロントホイールナットの緩みによってリタイアに。ほかにもコース上でさまざまなアクシデントが発生したためセーフティカーが4回にわたって導入され、その間に各車タイヤ交換を行なったため順位が大きく変動した。

    ソフトタイヤからミディアムタイヤに交換した牧野はペースが上がらず、首位を明け渡した後、リヤホイールナットの緩みが起きてスプーンカーブでコースオフ、レースを終えた。一方、9周目にミディアムタイヤからソフトタイヤに交換した山本はペースを取り戻して走行を続け、タイヤ交換を引き伸ばした18号車とレース序盤のうちにタイヤを交換して順位を上げた37号車に次ぐ3番手につけると、最終ラップに18号車がタイヤ交換を行ったため順位を一つ上げ2位でフィニッシュした。4位には予選10番手からスタートした#16 野尻智紀(TEAM MUGEN)、7位に#50 ルーカス・アウアー(B-Max Racing with motopark)、8位に#15 ダニエル・ティクトゥム(TEAM MUGEN)が入賞、それぞれシリーズポイントを獲得した。

    山本尚貴(2位)
    「レースが荒れすぎて全容が見えないので多くは語れませんが、チームを移籍して初めてのレースでこうしてポジションを上げて帰ってこられたのはよかったし、チームのみんなに感謝しています。ソフトタイヤには自信があって、ソフトが大丈夫ならミディアムも大丈夫だろうと思ってスタートしたものの、(今日のコンディションで)ミディアムがあれほど機能せずグリップしないとは思いませんでした。ソフトに換えてからは想定通りの動きをしてくれるようになりました。2019年シーズンに向け非常にいいスタートを切れたので、これからも引き続き気を引きしめてチャンピオンを目指し戦おうと思います」