カテゴリー: 佐藤琢磨

  • 佐藤琢磨、トンネルの出口は見えたのか?

    佐藤琢磨、トンネルの出口は見えたのか?

    佐藤琢磨が、インディカー第16戦ボルティモアのレース週末を振り返った。

    朗報だったのは、ボルティモアでの佐藤琢磨がここ数戦よりはるかにコンペティティブになったこと。

    あまり好ましくない報せは、好調だったのがたった3周に過ぎなかったことにある。

    佐藤琢磨とNo.14をつけたAJフォイト・レーシングのダラーラ・ホンダは、IZODインディカー・シリーズ・レースのオープニングラップで8番手を走っていたが、エンジン・トラブルが発生したため、メリーランドで行われた市街地レースからリタイアに追い込まれることとなった。

    シーズン半ばの悪い流れは、どうやらまだ断ち切れてはいないようである。

    「ボルティモアには大いなる期待を抱いてやってきました」と佐藤琢磨は語る。

    「昨年、チームも僕もここでコンペティティブな戦いを演じていたので、今年も力強く戦えると考えていましたし、チームのスタッフもこのレースを楽しみにしていました。ただし、タイアのスペックが変わり、コンディションも異なっていたので、新たなチャレンジでもありました」

    「最初と2回目のセッションは順調でした。僕たちはベーシックなセットアップに取り組んでいましたが、とてもポジティブな印象でした。ロードコースで行われた過去2戦よりはるかに好ましい状況です。また、2013年スペックのタイアをこのサーキットにマッチさせる作業も行いましたが、これも順調に進みました」

    佐藤琢磨は第2セッションで8番手のタイムをマークしてイベント初日を終えた。

    「今回も大変な接戦でしたが、僕はいつもボルティモアのレースを楽しんできました。ただ、ここでは常に運に見放されてしまうのです。今年は踏切のところに設けられたシケインが2011年のときと同じレイアウトに戻され、3つの高い縁石が作られていました。ここはとても難しく、マシンを跳ね上げてしまうドライバーが何人もいました。縁石を乗り越えるときは、正しい角度で進入しなければいけないのです」

    土曜日の朝は上手くことが運ばなかったものの、予選では競合揃いのグループだったにもかかわらず最初のセグメントで3番手となり、12台が出走する第2セグメントに進出した。

    「3回目のプラクティスではマシンにトラブルがあり、それがラップタイムにも反映される形となりました。このため難しい状況で予選に臨むことになりましたが、チームはとてもいい働きをしてくれました」

    「予選の第1セグメントは、強力なドライバーが揃ったグループでしたが、とてもうまくいきました。タイムアタックも本当に楽しかった! 僕たちは大きな期待をもって第2セグメントに挑みましたが、ベストラップを記録している最中に赤旗が提示され、残念ながら10番手に終わってしまいました」

    もしもそれがなければ、ファイアストン・ファスト6に進出できただろうか?

    「それはわかりませんが、第1セグメントでは素晴らしいスピードを記録しました。だから、チャンスはあったと思います」

    それでも、決勝日当日のウォーミングアップでフォイトのマシンは力強い走りを見せていたので、決勝でも好成績を残す望みはあった。

    「天気予報は雨が降るかもしれないと伝えていたので、最高の気分でした! しかも、ウォームアップでは大きな前進も果たしていたので、とても勇気づけられるとともに、強い手応えを感じるセッションでした。多くのドライバーが硬めのブラックタイアを使っているとき、僕たちは2番手か3番手につけていました。その後、ほかのドライバーが柔らかめのレッドタイアに交換すると8番手まで落ちましたが、マシンのバランスはとても満足がいくもので、午後に行われるレースを楽しみにしていました」

    コース上に“踏切シケイン”があったこともあり、ボルティモアのスタートは2列縦隊で並んだいつものローリングスタートとはいささか様子が異なるものとなった。今年、ドライバーたちは3列に並んでいたが、スタートラインを横切ったとき、10番グリッドの佐藤琢磨と並んでいるドライバーは誰もいなかった。けれども、このおかげで佐藤琢磨は前方のドライバーたちを追い越すに足る勢いを手に入れることになり、ターン3ではライアン・ハンター-レイとトリスタン・ヴォウティエをアウト側から仕留めると、その出口ではスピードを落としたエリオ・カストロネヴェスをオーバーテイクすることになった。これで7番手となった佐藤琢磨は、チャーリー・キンボールに迫っていった。

    「スタート直後は、下り坂のうえにブレーキングゾーンにバンプがあり、さらにはターン1に向けてコース幅がぎゅっと狭くなっていたため、とてもトリッキーな状況でした。だから、僕にできることといえば、慎重に進入してアクシデントに巻き込まれるのを避けることと、次のコーナーにいい態勢で進入できるよう準備を整えることしかありませんでした」

    「ターン3は入り口がとてもワイドなため、いろいろなチャンスが手に入る素晴らしいコーナーです。舗装はコンクリートですが、なぜかグリップは良好でした。ここはいろいろなラインが選べるので、レースをするには最高の場所です。このため、誰もがまるでツーリングカーレースのような接近戦を演じていました。僕はブレーキングでアウト側に回り込むチャンスを手に入れ、コーナーの出口にかけていいポジションにつけていました。結果的に7番手まで上がれたのですから、完璧なスタートだったと思います」

    「このコースはブレーキにとってとてもきついので、その後はマシンをいたわりつつ、タイアを持たせるとともに、燃費にも気をつけながら周回していきました。これにはスリップストリームを活用することも重要ですが、前のクルマにあまり近づきすぎると、ブレーキの冷却に問題を抱えることになります。けれども、すべては順調にいっていました」

    「ところが、4周目にシケインから脱出しようとしたところ、急激なパワーダウンに見舞われました。エンジンにトラブルが発生したようだったので、ピットに戻って問題を解決しようとしましたが、残念ながらリタイアに追い込まれることになりました」

    とても悔しい結果だったが、大荒れに荒れたボルティモアのレースでは好成績を残すチャンスもあっただろう。「これで僕たちもまともにレースを戦えるようになると、スタッフ全員が期待していました。残念で仕方ありませんでしたが、少なくとも僕たちがコンペティティブであることははっきりしました。これはとても重要なことです」

    「今回はとても荒れたレースになりました。かりにフィニッシュできたとして、何位になっていたかはわかりませんが、どうなっていたのか、本当に知りたいと思います。でも、いまの僕にできることといえば、状況を大きく変えるハードワークをこなし、コンペティティブなマシンを用意してくれたスタッフたちに感謝することだけです」

    インディカー・シリーズはここから5週間のブレイクに入る。そして次戦はAJフォイトのホームタウンであるテキサスはヒューストンの市街地コースで開催される。ただし、9月29日に菅生で開催されるスーパーフォーミュラ・シリーズにチーム無限から挑む佐藤琢磨には、休息をとる余裕はほとんどない。

    「来週はインディアナポリスで予定が入っています。それから日本に帰っていくつかの仕事をこなしてからアメリカの西海岸に戻り、フォンタナで行われるインディカーのテストに1日参加。その日の深夜便で日本に戻り、すぐに仙台に向かいます。その後は菅生でレースウィークエンドに突入することになります!」

    「フォンタナのテストがうまくいくことを願っています。そして菅生が終わるとヒューストンのレースに挑みます。これはチームのホームレースで、(今年前半に体調を崩した)AJが久々にピットスタンドに戻ってくるイベントとなります。たくさんのスタッフが家族を連れてくるので、いいレースとなることを期待しています」

  • 佐藤琢磨、マシントラブルでリタイア (インディカー第16戦)

    佐藤琢磨、マシントラブルでリタイア (インディカー第16戦)

    佐藤琢磨は、インディカー第16戦ボルチモアの決勝レースをリタイアで終えた。

    佐藤琢磨は、10番グリッドから得意のスタートで7番手までポジションアップ。ファイナルプラクティスで8番手となるラップタイムを記録してマシンの仕上がり具合にとても満足していた佐藤琢磨は、順調なスタートを決めたあとにトップグループに加わっていくことが期待された。

    しかし、突然のパワーダウンでピットイン。修復はならず、4周を走っただけでのリタイアを喫した。

    佐藤琢磨 (24位)
    「予選までにはトラブルも不運もありましたが、決勝日のウォームアップでマシンをとてもいいものに仕上げることができました。新品のソフトタイヤを選んだスタートもうまくいき、アクシデントに巻き込まれることなく7番手まで順位を上げることができましたので、燃料をセーブし、タイヤを温存し、ほどよいペースで走り続ける体制を整えました。ところが、そこで突然のパワーダウンを感じました。すぐに燃料のミクスチャーセッティングを変えるなどを試みましたがパワーが戻ってくることはなく、ピットでリタイアしました。マシンがいいものになっていただけに本当に残念です。次のヒューストンは今シーズン最後のストリートレースですから、是非ともいい走りを実現したいです。ダブルヘッダーでの大量得点を目指します」

  • 佐藤琢磨、10番手から決勝に挑む (インディカー第16戦)

    佐藤琢磨、10番手から決勝に挑む (インディカー第16戦)

    佐藤琢磨は、インディカー第16戦ボルチモアの予選を16番手で終えた。

    佐藤琢磨は、金曜日のプラクティスで8番手につける滑り出しのよさを見せていたが、予選を前にした土曜日のプラクティスでブレーキにトラブルが発生し、マシンセッティングが思うように進められなかった。

    しかし、予選ではそのトラブルが解消されており、第1ステージの第1グループで1分18秒3436を出し、3番手で悠々と第2ステージへの進出を果たした。

    しかし、第2ステージではアタックラップに入ったところで他車のアクシデントによる赤旗となり、持てる力をフルに発揮できなかった。それでも佐藤琢磨は10番手を獲得し、今シーズン5度目の予選トップ10入りを記録した。

    佐藤琢磨 (10番手)
    「朝のプラクティスではマシンにトラブルが出ていたために苦しい状況に追い込まれていました。しかし、私たちのチームは予選に向けて、見事なリカバリーをみせてくれましたね。予選の第1ステージを走り出してみると、マシンがとてもいいセッティングに仕上がっていることが感じられました。悔しいのは、予選の第2ステージでは赤旗にチャンスを摘まれてしまったことです。アタックラップを走っている間に赤旗が出されてしまいました。それでも、予選10番手は悪くない結果です。明日のファイナルプラクティスでさらにマシンを進歩させ、いいレースを戦いたいと考えています」

  • 佐藤琢磨 「大きな希望を持ってボルチモアに旅立つ」

    佐藤琢磨 「大きな希望を持ってボルチモアに旅立つ」

    佐藤琢磨が、インディカー第15戦ソノマのレース週末を振り返った。

    苦労の末にマシンを仕上げた佐藤琢磨とAJフォイト・レーシングだったが、鮮やかにトップ10を走っていながら、避けきれないアクシデントのため入賞のチャンスを逃したばかりか、続いて起きた「逃げ場のない事故」のためリタイアを余儀なくされた。

    佐藤琢磨とAJフォイト・レーシングは、マニュファクチュアラー・テストとオープン・テストのふたつに参加してソノマのレースに備えたが、前者にはほぼ全チームが、そして後者にはすべてのチームが参加したため、結果的には全体的なコンペティションのレベルを押し上げることにしか結び付かなかった。

    「マシンのことを学ぶにはとてもいい機会で、たくさんのアイテムを試しました」と佐藤琢磨は述べた。

    「ミドオハイオのレースが終わってから、僕たちは高い戦闘力を取り戻せるよう強く希望していましたが、バランスとグリップについていえば、どちらのテストでも満足のいくレベルには到達しませんでした。それでもいろいろなことにチャレンジし、間違いなく進歩もしましたが、レースウィークエンドを迎える前に行わなければいけないことはたくさん残っていました」

    「ソノマは、コースレイアウトの面だけでなく、舗装の面でも、丘の上という地形の面でもトリッキーなサーキットです。午前中から午後にかけて風向きは180度変化するほか、日中に吹く風は砂やホコリを路面に向けて巻き上げるため、コースコンディションは目まぐるしく変化します」

    「それに加えて、今回ファイアストンは新しいタイアを持ち込みました。これは、新品の状態では高い性能を発揮しますが、デグラレーションがとても大きいので、タイアの使用本数が限定されているとテストはとても困難なものになります。せっかくセッティングを変更しても、コースコンディションもそのたびに変わってしまうので、比較テストを行うのは非常に難しいのです。これは誰にとっても同じことですが、僕たちは満足のいくセッティングを見つけられませんでした」

    フリープラクティスを通じて各チームが前進を果たすなか、当初の苦しい状況を考えれば佐藤琢磨も徐々に戦闘力を取り戻していった。その結果、予選の第2セグメント進出まで、ポジションにしてあとひとつ、タイムでは0.15秒差まで追い上げたことは立派な成果だったといえる。こうして、佐藤琢磨は13番グリッドからレースに挑むことが決まった。

    「少しずつ、僕たちが進むべき方向が見えてきました。そして走るたびに状況はよくなっていきました。十分な速さだったとはいえませんが、昨年のソノマにおけるチームの状況を考えると、大きな進歩を遂げたといえるでしょう」

    「レッドタイアが十分なグリップをもたらしてくれると期待して、僕たちは予選に臨みました。今回も、いつもと同じく大変な接戦となりました。第2セグメントに進出できなかったのはもちろん残念ですが、フィーリングは少しずつ改善されていました。それに、ある意味で13番グリッドはベストなポジションともいえます。なぜなら、第2セグメントに進めば、そこでもレッドタイアを使うことになるからで、11番グリッドや12番グリッドを手に入れるためにレッドタイアを使ってタイアの割り振りで苦労するよりも、その直後のグリッドから新品のレッドタイアをたくさん携えてスタートするほうが戦略的には有利だと考えられます」

    「僕たちは、最初のスティントをプライムのブラックタイアで走り、そのまま集団に留まりながら走行してからレッドタイアに交換する作戦をよく用いますが、ソノマはオーバーテイクがとても難しいので、プライムタイアでスタートすることには大きなリスクが伴います。なぜなら、ひとたびレッドタイアを履くライバルたちに抜かれると、順位を取り戻すのは不可能に近いからです。でも、レッドタイアだったらポジションを守ることができるし、うまくいけば順位を上げられるかもしれません」

    スタート直後、この作戦はうまくいきそうな展開になり、オープニングラップで佐藤琢磨は11番手まで駒を進める。レース序盤のコーション・ピリオドでは、トニー・カナーンに対してリスタートでポジションを落としたものの、佐藤琢磨はすぐさまふたつ順位を上げてトップ10入りを果たした。別のリスタートではマルコ・アンドレッティやカナーンと好バトルを演じたのに続き、次にイエローが出るまでに9番手となり、非常に好調そうに思えた。

    「ソノマでは信じられないほどオーバーテイクが難しいので、ほとんどの場合、チャンスがやってくるのはリスタートのタイミングとなります」

    「誰もがとてもアグレッシブでした。たくさんのクルマに、タイアと接触した跡が残されていて、僕はバトルを楽しみました! けれども、困ったことが起きたのは、その後のことでした」

    その事件は、3回目のリスタートでグレアム・レイホールがスピンしたことをきっかけにして起こった。トニー・カナーンとバトルをしていた佐藤琢磨はコース中央を走行していたため、完全に行き場を失ってしまったのだ。

    「ターン1からターン2にかけて、3ワイドや4ワイドになりながら丘を駆け上がり、エキサイティングなバトルをしていました。ものすごく混み合っていましたよ! ターン3の進入でスピンしたグレアムはコース上に戻ってくると、横滑りしながら丘を登っていきました。TKと僕はサイド・バイ・サイドをしていて、レイホールのマシンはコースの右側、僕は真ん中で、そしてTKは左側にいました。もしも僕が左に進路を変えていたらTKと接触していたことでしょう。したがって唯一の望みは、グレアムのマシンがコースの外側に移動していって、僕がふたりの間をすり抜けていくことでしたが、そうはなりませんでした。僕はグレアムのフロントウィングに乗り上げる形となり、右フロント・サスペンションにダメージを負ってしまいます。とにかく、2台横並びになっていたので、まったく避けようがありませんでした」

    ピットに戻ってきたマシンをAJフォイト・レーシングは懸命にリペアしたが、このため佐藤琢磨は大きく遅れたため、残り周回数はいくらかでもポイントの上乗せを狙うか、別のセットアップを試すために費やされることとなった。

    「データ収集のためには、少しでも多く走行することが重要でした。いずれにせよ、僕はコース上に留まらなければいけなかったので、レースを戦っている他のドライバーには進路を譲らなければいけませんでした。それでも、時にコース上でオーバーテイクすることがありました。僕のマシンがこのような反応を示すことにはとても勇気づけられましたし、ブラックタイアでもレッドタイアでもいいパフォーマンスを示すことができました」

    レース終盤、チャーリー・キンボールが佐藤琢磨のマシンに突っ込むというアクシデントが発生し、これで佐藤琢磨の戦いは完全に幕を閉じる。

    「チャーリーはターン7の出口でスピンして、コースの真ん中に止まっていました。アクシデントを避けようとしてたくさんのマシンがアウトサイドやインサイドに進路を変えていきました。僕はインサイドに行きましたが、ちょうどそのとき、彼はスピンターンを始めたのです! 本来、そんなことはすべきではありません。チャーリーのマシンは進行方向とは180度逆を向いて止まっていたので、次々と迫ってくるマシンの姿を彼は目の当たりにしたことでしょう」

    次のレースは、1週間後に大陸の反対側で開催されるボルチモア戦となる。この、東海岸の大好きな市街地コースで、これまでの身の毛もよだつような不運の連鎖に終止符が打たれることを佐藤琢磨は期待している。

    「非常にタフで、残念な結果に終わったロードコースのレースが2戦続いたので、ボルチモアのレースを楽しみにしています。ボルチモアでは、楽しくてエキサイティングなレースが毎回のように繰り広げられるので、まずはインディに戻って荷物をまとめ、大きな希望を持って旅立つことにします」

  • 佐藤琢磨、アクシデントに巻き込まれリタイア (インディカー第15戦)

    佐藤琢磨、アクシデントに巻き込まれリタイア (インディカー第15戦)

    佐藤琢磨は、インディカー第15戦ソノマのレースをアクシデントに巻き込まれるカタチで23位で終えた。

    佐藤琢磨は、13番手スタートから10周で9番手までポジションを上げ、さらに上位を狙える状況が見えていたが、19周目のリスタートのあと、目の前でスピンしたマシンと接触してフロントノーズとフロントサスペンションを破損した。

    ピットで長い時間をかけてマシンを直し、レースに戻った佐藤琢磨だったが、今度はスピンして進行方向と逆を向いてストップしていたマシンが突如として動き出し、佐藤琢磨にぶつかってきたことでレースを終えざるを得ませんでした。

    佐藤琢磨 (23位)
    「新品のソフトタイヤでスタートし、順位をいくつか上げることができました。マシンのセッティングもよかったようで、周りを走っていたライバル勢と同じペースで戦うことができていました。しかし、リスタート直後のターン3でスピンしたマシンが右側からコースに戻ってくる状況となり、接触してしまいました。傷めた右フロントサスペンションを修復してレースに戻ったのは、来年に向けてのデータを集めるためでした。大幅な周回遅れとなっていた私たちは、レースの邪魔をしないようにリスタートでは後方に下がるなどしていましたが、スピンをして止まっていた一台のマシンの横を通り抜けようとしたとき、彼が突然アクセルを踏み込んでぶつかってきて、リタイアを喫することとなりました。全く無駄なアクシデントだったと思います。次は得意とするボルチモアのストリートです。今週のレースからは気持ちをきっちりと切り替え、絶対に勝つという意気込みでレースに臨みます」

  • 佐藤琢磨、予選13番手 (インディカー第15戦)

    佐藤琢磨、予選13番手 (インディカー第15戦)

    佐藤琢磨は、インディカー第15戦ソノマの予選を13番手で終えた。

    佐藤琢磨は、予選の第1セグメントを第1グループで戦い、今週の自己ベストとなる1分18秒9164をソフトタイヤ装着で記録した。

    佐藤琢磨は、そのタイムで6番手につけていたが、最後の最後で一気に4番手に食い込むタイムを出すドライバーが現れたため、第2セグメントへの進出を果たせなかった。

    予選結果は13番手で、佐藤琢磨のスターティング・グリッドは7列目イン側に決まった。

    佐藤琢磨 (13番手)
    「3回のプラクティス、そして予選へと私たちはいくつかの面で進歩を遂げました。しかし、第2ステージへと進出できるだけの進歩にはなっていませんでした。あと少しで第2ステージに進めるところでしたが、悔しいことにセッション終了間際に逆転されました。今週末の私たちはマシンを思うように仕上げることができずに苦しんでいますが、予選までの走行でポジティブと感じられる要素も見つかっています。明日のウォームアップセッションで更なる進歩を達成し、決勝レースには戦闘力の高いマシンセッティングで臨めるようにがんばります」

  • 佐藤琢磨 「僕たちにはどうにもできない週末でした」

    佐藤琢磨 「僕たちにはどうにもできない週末でした」

    佐藤琢磨が、インディカー第14戦ミドオハイオのレース週末を振り返った。

    シーズン半ばの慌ただしい連戦を終えたIZOD インディカー・シリーズは3週間のブレークを迎え、ここのところ苦戦続きだった佐藤琢磨とAJフォイト・レーシングは反撃のチャンスを虎視眈々と待ち構えていた。

    だが、テストでトラブルを抱え込んで以降、ペースが伸び悩み、佐藤琢磨はレースを22位で終えた。

    「ものすごく苦しい週末で、とにかくスピードが伸びませんでした」と佐藤琢磨は振り返る。

    チームは、穏やかな起伏が続くこののどかなコースでテストを行ない、レースに備えようとしたが、大した情報は手に入らなかった。

    「今回はオープンテストだったのでほとんどのチームとドライバーが参加しました。しかし、使えるタイアは3セットだけで、午前中はチョイ濡れのコンディションでした」

    「ミドオハイオはトリッキーなコースです。コース幅が狭く、曲がりくねっているところもそうですが、コースコンディションが大きく変化することは信じられないくらいです。市街地サーキットではコースコンディションが改善されていくことがよくありますが、今回のミドオハイオは、通常67秒程度のラップタイムがそれより8秒も遅かったほどです! 舗装の状態とそれに対するタイアの反応により、グリップがまるでなく、コースのそこらじゅうでマシンが滑っているような状況でした。このスピードではマシンをセットアップするのはほぼ無意味で、その日の午後までテストプログラムを始めるのを待たなければいけませんでした。チームは、タイアのコンパウンドや構造が変わっていたこともあり、昨年彼らが用いたセットアップと2013年仕様のセットアップを組み合わせたものを用意していました。このときは順調に前進していくつかのことを学び、トップ10に食い込める自信を抱きました」

    しかし、金曜日のフリープラクティスになると、様々な問題が噴出し始める。

    「まるでスピードが伸びませんでした。45分間のセッション中にコースコンディションは3〜4秒も速くなるほど改善されましたが、僕たちはギアボックストラブルのため早々と走行を打ち切りました。これは2回目のプラクティスセッションに向けて厳しい状況を作ってしまいましたが、さらにはギアボックスに別のトラブルも起きてしまいます。3回か4回コースインして、1ラップずつ計測できましたが、この程度の走行量でマシンを進化させることは不可能です」

    負のスパイラルは土曜日朝のプラクティスでも繰り返された。

    「新しいブレーキを馴らす状態に不具合がありました。セッション序盤は再びチョイ濡れで、ひどく滑りやすいコンディションです。マシンはとてもドライブしにくい状況でした。ターン2の進入でブレーキを踏みましたが、まるで何も無かったかのようにまったく食いついてくれなかったのです。温度が低かったうえに、車高の影響もあって、クルマが底打ちをしながら滑り始めるとまったく止めることができませんでした。もともとグリップは低い状態でしたが、濡れたグリーン上はゼロに等しかったです!マシンはウォールに接触してダメージを負ったので、ピットに戻り、予選に向けて修復作業を行うことになりました。この時点まで、2周以上の連続の計測ラップを行えていないという酷い状態の週末を迎えていました」

    それでも、希望を持てることがひとつだけあった。このように様々なことがありながらも、佐藤琢磨は予選グループで8番手となったのだ。Q2進出に必要だったタイム差が0.1秒となかったのは素晴らしい努力だといえる。この結果、琢磨は15番グリッドからレースに挑むことになった。

    「第2セグメントに進めなかったのは残念ですが、メカたちが懸命に努力してここまで立ち直れたことは嬉しく思っています。予選ラップではベストを尽くしましたし、状況を考えればスピードは悪くありませんでしたし、少なくともある程度のペースまで乗せることができましたから。けれども、予選でも赤旗が提示されてセッションが中断されました。もう、ほかの何はなくても、もっと周回数が欲しかったですね!」

    決勝日のウォームアップでは再び運が下向きとなる。チームが考え出した新しい方向性のセットアップを試したが「ひとつだけよかったのは、これがまったく使い物にならなかったということが確認できただけ」という状態だった。

    「ただし、テストする時間はもう残されていなかったので、予選で走った状態をベースとしたセットアップに戻すことにしました。ただし、これで決勝を戦えるかどうかはまったくわからず、状況が少しでも改善されればと期待してレースに臨みました」

    佐藤琢磨は素晴らしいスタートを決めたものの、その後は、早めにピットストップしてファイアストンのブラックタイアをレッドタイアに交換するまで、ずるずると順位を落としていった。

    「グリッド上ではブラックタイアを履いたドライバーとレッドタイアを履いたドライバーが混在していました。僕は、スタートは良かったのですが、2周目にはエリオ・カストロネヴェスに抜かれ、その後は次々とポジションを下げていきました」

    「マシンが本調子でないことはすぐにわかりました。ほとんどコース上に留まっているだけのような状況だったので、とても長い午後になると覚悟していました。しかも、コースコンディションは急速に変化し、ハンドリングのバランスシフトも起きていましたが、とにかく僕たちはスピードが不足していました。最初のスティントをごく短くし、残る3スティントはすべてレッドタイアで走ることになりました。これでグリップはよくなりましたが、あくまでもそれは相対的な話で、十分なスピードとはいえません。できることはすべて試しましたが、ついに満足のいくスピードは手に入りませんでした」

    「レース終盤に向けてコースコンディションが改善され、僕たちのマシンも高いグリップを発揮して、しっかり走ってくれるようになりました。ところが、このときはすでにラップダウンになっていたほか、ピットストップでも問題が起きていました。まったく、僕たちにはどうにもできない週末でした」

    これが終わると、佐藤琢磨たちは再び3週間のブレークをとって体制を立て直し、8月26日にカリフォルニアのソノマで開催されるレースに出場する。今回は2日間のテストも予定されているので、シーズン半ばの再スタートとなることを期待したところだ。

    「次回もロードコース用タイアを使うことになりますが、僕たちにはまだ把握できていないことが多いようです。ソノマはアップダウンの多いコースなので、できればロードコースのセットアップに新たな進化をもたらしたいと思います。来週はホンダのテストデイ、続いてオープンテストが予定されているので、これは僕たちにとってボーナスのようなものです」

  • 佐藤琢磨、22位でフィニッシュ (インディカー第14戦)

    佐藤琢磨、22位でフィニッシュ (インディカー第14戦)

    佐藤琢磨は、インディカー第14戦ミドオハイオの決勝レースを22位で終えた。

    トラブル多発のプラクティスによって予選16番手と厳しい位置だった佐藤琢磨は、決勝向けのマシンセッティングでも大きな躍進を遂げることができなかった。それでもピットストップでウイングやタイヤのセッティングを変更して、マシンを少しでも速くするようにトライし、22位でゴールに到達した。

    レースでは、インディカー・シリーズ参戦3年目のチャーリー・キンボール(Chip Ganassi Racing)が、キャリア初優勝を達成した。

    次のシリーズ第15戦は、アメリカ大陸を西へ横断し、カリフォルニア州サンフランシスコ郊外のソノマ・レースウェイで開催される。

    佐藤琢磨 (22位)
    「グリップ感がなく、マシンのバランスもとても悪かったため、とても厳しいレースになっていました。路面コンディションが変化していく中、部分的に自分たちが速さを発揮できるところがあり、バランスが向上したときもありました。しかし、周りと比べると相対的にスピードが伸びていかず、終始非常に苦しいバトルを戦い続けていました。ピットストップではウイングやタイヤの内圧といったセッティングの変更を重ねましたが、期待した通りにスピードが伸びることはありませんでした。苦しい戦いでも学べたことはありました。しっかりとデータも残っています。次もロードコースサーキットでのレースなので、じっくりとデータを見直して、2回のテストを行い、今の状況を克服したいと思います」

  • 佐藤琢磨、トラブルが響き予選16番手 (インディカー第14戦)

    佐藤琢磨、トラブルが響き予選16番手 (インディカー第14戦)

    佐藤琢磨は、インディカー第14戦ミドオハイオの予選を16番手で終えた。

    一昨年のミッドオハイオで4位フィニッシュしている佐藤琢磨は、金曜の2回のプラクティス両方でギアボックスにトラブルが発生した上、予選を前にした午前中のプラクティスでもコースアウトがあったため、十分な走り込みができず、マシンセッティングを思うように行えないまま予選を迎えた。

    10分間という短い予選セッションで、佐藤琢磨はできるだけ多くのラップをこなしたいと考えていたが、ルーキードライバーのアクシデントによって走行時間が大幅に短縮される難しい状況に直面。それでも佐藤琢磨はソフトタイヤを装着して全力でのアタックを敢行し、今週末の自己ベストを更新。1分06秒1989をマークして予選16番手、8列目アウト側グリッドから明日の決勝に臨むことが決まった。

    佐藤琢磨 (16番手)
    「昨日のプラクティスはトラブルに見舞われ続けて多くの周回を重ねられず、走行時間の少なさからマシンセッティングを十分に行うことなく予選を迎えました。そうした苦しい状況下でもすべての要素を良い方向へと集約させるべく全力を挙げ、私たちはかなり良いパフォーマンスを発揮していたと思います。しかし、インディカー・シリーズは非常に競争が激しいため、わずかな差で第2ステージへの進出を逃しました。とても残念な結果ですが、マシンがどれだけの力を持っているかを予選で把握することができましたから、明日のウォームアップでさらにマシンを向上させたいと思います」

  • 佐藤琢磨、ミドオハイオでトラブルに悩まされる (インディカー第14戦)

    佐藤琢磨、ミドオハイオでトラブルに悩まされる (インディカー第14戦)

    佐藤琢磨は、インディカー第14戦ミドオハイオのプラクティス初日に様々なトラブルに見舞われたが、日曜日に開催されるレースに向けては引き続き期待を抱いている。

    佐藤琢磨のベストは、トップから3.5mph(約5.6?/h)遅れの120.7mph(約193.1?/h)で22番手に留まった。2回のセッションで佐藤琢磨の周回数は通算22ラップで、これより少ないドライバーはひとりだけだった。

    土曜日には午前中に45分間のプラクティスが行なわれた後、午後2時より公式予選が実施される。そして決勝レースは日曜日の午後3時にスタートが切られる。

    佐藤琢磨
    「チームにとっては厳しい1日でした。僕たちは水曜日に行われたオープンテストに参加し、順調に進化しました。今日はテストのときとはいくぶん異なるコンディションとなりましたが、それでも作業を続けることでいくつかのことを学びました。いずれにせよ、今日はドライブトレイン関連のトラブルが発生し、走行を中断することになりました。午後に向けてこのトラブルの改修を図りましたが、より深刻な別の問題が発生したため、計測ラップはコースインごとに1周しか走れませんでした。今日は計4回コースインしたと思いますが、これだけで何かを判断するのは困難です。とはいえ、少なくともパフォーマンスは向上し、マシンのフィーリングは改善されました。明日はもっと走行時間が欲しいので、雨が降らないことを期待しています」