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  • 佐藤琢磨、インディ500に向けて弾み / インディカー 第5戦 レポート

    佐藤琢磨、インディ500に向けて弾み / インディカー 第5戦 レポート

    佐藤琢磨が、インディカー 第5戦インディアナポリスのレース週末を振り返った。

    インディアナポリスのロードコースで行われたインディGPは、当初、佐藤琢磨にとってあまり期待できる展開ではなかったが、結果的に多くのチャンピオンシップ・ポイントを獲得することに成功した。

    No.26 アンドレッティ・スポーツ・ダラーラ・ホンダは後方グリッドからスタートしながら、最初のピットストップを終えると佐藤琢磨は挽回を開始。レース中にイエローフラッグが提示されなかったにもかかわらず、スターティンググリッドよりも10ポジション上の12位でフィニッシュしたのである。

    「僕にとってもNo.26をつけたマシンにとっても難しい週末でした」と佐藤琢磨。

    「プラクティス以降、ずっとスピードが伸び悩んでいたのです」

    佐藤琢磨は2回のプラクティスをいずれも15番手で終えたものの、予選に向けては不安を感じていた。

    「チームメイトと比べても、僕のマシンはトップスピードが不足していました。状況は複雑ですが、僕のマシンはあまり速くない傾向がありました。ほかのロードコースに比べるとインディGPはペースが速いので、速度差はより顕著になります。しかも、僕たちはハンドリング面でも苦しんでいたのです」

    「今回は2デイ・イベントなので、プラクティスの段階からみんなで異なることを試しましたが、45分間のプラクティスを2回行っただけで予選に挑まなければいけません。1回目のプラクティスは昨年同様、ひどく寒く、みんな冬物のジャケットを着ているほどでした! 午後になると日差しが出てきて路面温度も上がりましたが、それでも寒い1日だったことには変わりありません。フリープラクティスではNo.98のマシンに乗るアレックス・ロッシが好調で、僕は真ん中くらいでした。ライアン・ハンター-レイとマルコ・アンドレッティはレッド・タイアを試すチャンスがありませんでしたが、レッド・タイアに履き替えれば速くなることはわかっていました」

    予選での佐藤琢磨はフリープラクティスよりもペースが遅くなり、グループ内の11番手でグリッドは22番手となった。

    「ブラック・タイアで臨んだウォームアップランでもグリップ・レベルが極めて低いことは明らかでした。その理由はダウンフォース不足にあると考えられたので、アタックに向けてダウンフォースを増やしましたが、状況は改善されませんでした。なぜなら、ストレートスピードが目に見えて下がったからです。全ドライバーのなかで、僕がいちばんストレートスピードが遅かったくらいです。そこで夜になってからマシンを分解してエンジン関連のハーネスを交換するなど、スピードを上げるためにできることはすべて行いました。ウォームアップ・セッションでは、100%とまではいかないまでも状況は改善され、10番手のタイムをマークしました。これは満足のいくもので、午後のレースに向けて士気も上がりました。前日よりは大幅に満足できる状況だったのです」

    予選を第1セグメントだけで終えていたため、佐藤琢磨は決勝レースで新品のレッド・タイアを2セット使うことができた。また、インディ・ロードコースは比較的オーバーテイクしやすいいっぽう、コースレイアウトの関係でレース序盤を中心にイエローが頻繁に提示されることで知られていた。

    「ところが今回はインディGP史上初めて、ターン1でなにもアクシデントが起きませんでした!」と佐藤琢磨は声を上げて笑う。

    「スーパースピードウェイの幅広い部分からコークボトル状にぎゅっとコース幅が狭まるうえ、このセクションがS字状になっているので、誰もがサイド・バイ・サイドになって通過するため、3ワイドになることも珍しくありません。おかげで、いつもここで絡んだりクラッシュが起きたりします。ところが幸か不幸か、今回は全ドライバーが何ごともなくここを通過したのです」

    このときすでに佐藤琢磨はいくつか順位を上げていた。「これに続くバックストレートでは、インディGPではお馴染みの4ワイドになり、あたり一面にホコリが舞い上がるとともにマシンは激しくボトミングしました! とっても楽しかったですよ。僕はターン7で1台をオーバーテイクし、続いてスピンしたトニー・カナーンを避けたので、順位を5つ上げることになりました」

    それでも依然として26台が混戦を繰り広げており、続く数周で佐藤琢磨は数台に抜き返される。いっぽう、イエローが提示されなければレースは3ストップで走りきることになるので、最初のピットストップを行うまでに少なくとも15ラップは周回しなければいけない。このため、佐藤琢磨は硬めのブラック・タイアを履いたまま、必要なラップ数を消化しながら、なおかつ全力を投じなければいけなくなった。

    「グリップを確保する為にリア・タイアの空気圧をかなり低めに設定しなければいけないことはわかっていましたが、実際には少し低すぎたようです。おかげでタイア内圧が適正値まで上がらず、グリップも得られませんでした。タイアが発熱しないことが原因です。おかげでとても不安定な状態で、ひどいオーバーステアに苦しむことになりました」

    そこで、やや早めのピットストップを行ってレッド・タイアに履き替えると、佐藤琢磨はぐんぐんと順位を上げていくことになる。特にピットストップを終えた直後は、ピット作業を引き延ばしていたドライバーたちをごぼう抜きにするほど速く、15番手に浮上。14番手を走るミカエル・アレシンを追撃していた。そしてロシア人ドライバーをフロントストレートで追い越すのだが、このときはギリギリまでピットウォールに接近し、手に汗握るオーバーテイクを演じたのである。

    「タイアを交換すると、ラップタイムはすぐに1.5秒か2秒ほど速くなりました。レッド・タイアを履くとマシンの感触は大幅によくなり、このスティントでは本当に力強い走りができました。最初のラップから次のピットストップを行う直前まで、安定して速いペースを保つことができたのです。しかも、僕はリードラップに返り咲くことにも成功します。彼らが最初のピットストップを行うまで、ラップタイムは僕のほうが速いくらいでした」

    「アレシンは速いドライバーですが、ときに不必要なほどアグレッシブになります。彼がポジションを守ろうとしたのは理解できますが、僕をウォールに向けて幅寄せしようとしたことは危険極まりない行動でした。それでも十分なスピード差があったので、僕はスロットルを緩めずに走り続けました。あのときは本当にピットウォールが目前でした!」

    2回目のピットストップでは少々タイムをロスしたものの、佐藤琢磨よりもさらにピットストップが長引いたコナー・デイリーに先行すると、コース上でジェイムズ・ヒンチクリフをパスし、12番手へと駒を進める。そして3回目で最後となるピットストップが近づいた頃にはスペンサー・ピゴットに照準をあわせていた。ところが、ピット作業中にホイールナットに関連するトラブルが発生、佐藤琢磨はまたも数秒をロスすることになる。そして最後のスティントではジョセフ・ニューガーデンにドライブスルーペナルティが科せられた結果、佐藤琢磨は11番手に浮上したものの、その7周後にペンスキーのドライバーが追い上げてきたときには反撃のしようがなかった。

    「コースにはラバーがのってペースが上がっていました。ピットストップでのトラブルがなければ、もうふたつほどは上の順位でフィニッシュできたかもしれませんが、ニューガーデンだけは防ぎようがありませんでした。ヘアピンで彼にオーバーテイクされたときは、すぐに追い抜き返しましたが、その2周後に今度はストレート上でオーバーテイクされたのです。レース後半の2スティントについていえば、スティント前半の3/4はいい状態でしたが、最後の5〜8周はリア・タイアのグリップ低下に悩まされました。また、最初のスティントを短めにした影響で、燃費面でも苦しい状況に追い込まれました。そうした問題がありながら、一度もイエローが提示されなかったレースで22番手から12位まで挽回したのですから、チームは大健闘したといっていいでしょう」

    土曜日に決勝レースが終わっても、彼らがゆっくりと休むことは許されない。月曜日にはシリーズ中もっとも重要なインディ500のプラクティスがスーパースピードウェイで始まるからだ。

    「本当はインディGPを上位で終えたいところでした。けれども、少なくとも弾みはつけられたと思います。スーパースピードウェイで走らせるのは、同じマシンですが仕様はまったく異なります。それでも、僕たちは正しい方向に向かって進んでいけるでしょう! アンドレッティ・オートスポーツの強みはマシンの台数が多いことだけではありません。これまでの数年間にインディ500で残してきた結果を見てもわかるとおり、チームはとても速く、そして強力です。その実力は歴然としています」

    「インディ500を戦う為の特別なマシンは本来、2ヵ月ほどかけて作り上げます。様々な工程を経て、モディカウルの無駄な凹凸を取り除き、空気抵抗と機械抵抗を極限まで落としたマシンの仕様変更には非常に多くの作業量を必要とするからです。その為、これまでの僕の経験では、初日はマシンをシェイクダウンさせて、2日目にベースとなるセッティングをまとめ、3日目からはトラフィックのなかを走行します。ところが、アンドレッティでは走行初日の午後から6台でグループランを行うのです。マシンがすでにそのレベルにあるのは驚くべきことといえます。インディ500が本当に楽しみで仕方ありません」

  • 佐藤琢磨 「インディ500にむけていい勢いをつけられた」 / インディカー

    佐藤琢磨 「インディ500にむけていい勢いをつけられた」 / インディカー

    佐藤琢磨は、インディカー 第5戦 インディアナポリスの決勝レースを12位で終えた。

    予選ではマシンに苦しみ、最後尾からのスタートとなった佐藤琢磨だが、決勝では粘り強い走りをみせ、10ポジションアップの12位でフィニッシュした。

    「スタート厳しかったんですけど、いくつか力強いスティントもあったと思います」と佐藤琢磨は振り返る。

    「最後ちょっとリアがもう持たなくて、ペースが上げられなかったんですけども、結構、燃料も厳しかったので、そこら辺バランス取るのが難しかったです」

    マシンの状態については「予選でのトラブルというか、問題がだいぶ半分くらい解決したのかなと思いますし、クルマのスピードは戻ってきたので、多少は良かったなと思います」とコメント。

    次は伝統のインディ500。今年からアンドレッティ・オートスポーツに加入した佐藤琢磨にとっては最も楽しみなレースと言える。

    「シーズン前から楽しみにしてましたし、これまでのチームではプラクティスでグループランというのができなくて、アンドレッティは今回6台いますし、クルマも非常にコンペティティブだと思うので、月曜日からの走行楽しみです」

    インディ500では、チームメイトにフェルナンド・アロンソを迎える。

    「フェルナンドが500に挑戦するというのは、やっぱり世界でも大きなニュースだと思うし、F1で一緒に走っていた旧友がインディ500に来るというのは嬉しいですよね。特にチームメイトとして走るというのは僕らにとっても大きいと思うので非常に楽しみにしています」

    「いい勢いをつけられたんじゃないかなと思いますので、月曜からもプラクティス頑張りたいと思います」

    関連:【インディカー】 第5戦:ウィル・パワーが優勝、佐藤琢磨は12位完走

  • 佐藤琢磨を襲った“不可解なアクシデント” / インディカー 第4戦 レポート

    佐藤琢磨を襲った“不可解なアクシデント” / インディカー 第4戦 レポート

    佐藤琢磨が、インディカー 第4戦 フェニックスのレース週末を振り勝った

    フェニックス・インターナショナル・レースウェイで行われたインディーカー・シリーズ第4戦は、アンドレッティ・オートスポーツ・チームから出場した4台が揃ってリタイアに追い込まれるという厳しい戦いとなった。リタイアした4人には当然、佐藤琢磨も含まれていて、彼は250周で競われた決勝の136周目にグリップを完全に失ってレースを終えた。

    この週末を通じて佐藤琢磨とNo.26ダラーラ・ホンダは苦しみ続けた。なにしろ、最初に行われた2時間一本勝負のプラクティスでさえ、佐藤琢磨は17番手に沈み込んでいた。

    「フェニックスでは2月にオープンテストが行なわれました」と佐藤琢磨。

    「2日間のテストで僕たちは大きな進歩を遂げ、レースセットアップのパフォーマンスにはとても満足していたのですが、予選トリムはうまくいかなかったのでセットアップを変えなければいけませんでした。一部の領域では開発も必要でした」

    「プラクティスが2時間もあったと聞くと、通常のオーバルコースよりも走行時間が長かったように思われるかもしれませんが、レース直前のウォームアップ走行がないので、この2時間で予選用セットアップにくわえて決勝の準備もしなければいけません。ところが残念なことに、この日はとても風が強く、しかもコースは砂漠の真ん中にあるので、たくさんの砂が舞い込んできました。こんな状態のオーバルコースを見るのは、これが初めてでした。その様子は初めて開かれたときのバーレーンGPにそっくりで、最初のプラクティス中に吹き込んできた砂が、まるで水しぶきのように走行する車から舞い上がっていたのを思い出しました。ハンドリングのセットアップも、強い風のおかげで困難なものとなりましら。190mph(約304km/h)のコーナリング中に気まぐれな風が吹き荒れるのですから、ドライビングはさらに難しくなります。もちろん、コンディションは誰にとっても同じですが、僕たちはまだ予選シミュレーションを終えていなかったので、やや先が見通せない状態でした」

    佐藤琢磨にとって不運だったのは、予選での彼の出走順が6番目で、アンドレッティのなかではトップバッターとなったことにある。おかげで、チームメイトから事前の情報を手に入れることもできなくなった。さらに悪いことに、日が沈んで気温が下がり、タイヤをウォームアップしにくい状況に追い込まれてしまう。このため、あとになって考えれば「必要以上にコンサバティブなセッティング」を選択したと佐藤琢磨は振り返る。

    「ハンドリングはよかったし、ドライビングもしやすいと感じました。ただし、そこからどのくらいダウンフォースを減らすことができるかは判断できませんでした。それに、コースコンディションは次第によくなりそうだったので、あとからアタックするドライバーよりも速いタイムをマークするのは難しいと思われました」

    実際、佐藤琢磨は予選の最終結果で18位まで後退することになった。

    レースが始まると、オープニングラップで多重クラッシュが発生する。しかし、佐藤琢磨の直前を走行していたグレアム・レイホールとスピンしたマックス・チルトンのマシンがどこに向かっていくかを鋭く予想した佐藤琢磨は、この事故に巻き込まれずに済んだ。

    「これほどバンク角が急なオーバルコースでは、コーナーと言うよりも、バンクに入ると目の前は壁にしか見えないこともあります。そんなときは、左にステアしているようにはまるで思えず、上に上がっていきそうな感覚ですね! 白煙が上がり、火花が飛んで破片が飛び散ったのが目に入ったとき、僕たちはかなりのスピードに到達していました。間際になってマックスがスピンしながら下のほうに下がっていくのが見えましたが、その後、今度は上に上がっていきました。それと同時にグレアムが向かっているその軌跡が、マックスと交差しそうだったので、僕は寸前で左側のインサイドに進路を変え、アクシデントを避けることができました。ほんのわずかな差でしたが、幸運な判断でした!」

    これで佐藤琢磨は13番手となったが、リスタート以降は、なかなか順位をあげられなかった。

    「少なめのダウンフォースで戦うことにしました。なぜなら、僕たちは追い上げなければいけなかったからで、しかもフェニックスはオーバーテイクが難しいコースとされています。僕たちがもっともダウンフォースの少ないマシンの1台だったことは間違いないでしょう。これでいいレースになることを期待していました」

    「最初のスティントは厳しいものとなります。このときはまだ完全に日が沈んでいなかったので、気温もまだいくぶん高いコンディションでした。ここではポジションを守り、レース後半で状況がよくなることを期待していました。ただし、ハンドリングはルース(オーバーステア)で、スライドも多めだったので、フロントのグリップを落とすことで対応しましたが、厳しい状態は変わらず、オーバーテイクはできませんでした。前のクルマの1秒差まで迫ると、タービュランスに巻き込まれてそれ以上、近づくのがとても難しくなったからです」

    それでも、チームは2回目のピットストップまで状況を好転させようとして努力したが、このピットストップを終えた直後のアウトラップで佐藤琢磨はクラッシュを喫してしまう。

    「とても奇妙なことが起こりました。アウトラップでターン3に向かっているとき、マシンがまったく曲がってくれなくなったのです。アペックスにはスロットルを戻して近づいていきましたが、いつもとまったく同じことしかしていません。ところが、まるでフロントがグリップせず、僕は路面の汚れた部分に進入すると、そのままターン4のウォールまで上がっていったのです。これまでたくさんオーバルを走りましたが、こんなことが起きたのは初めてです。アレクサンダー・ロッシもまったく同じ問題でウォールに接触し、ライアン・ハンター-レイにも同じことが起きましたが、彼はあと数cmというところで接触から免れました。つまり、アンドレッティのドライバーはみんなこの奇妙な状況に陥ったわけで、これで僕のレースは幕を閉じました。とても残念です」

    フェニックスが終わると、チームはもっとも重要な“マンス・オブ・メイ”をインディアナポリスで迎えることになる。その皮切りはロードコースで行われるインディ・グランプリで、5月後半にはスーパースピードウェイであの伝説的なインディ500が催される。ただし、その前にセントルイスのゲートウェイ・オーバルでテストが行なわれる予定。このコースでインディカーレースが行われるのは久しぶりのことだ。

    「ゲートウェイに行ったことはありませんが、僕の大切な友人でサポーターでもあるロジャー安川はここでレースに参戦した経験があって、エキサイティングなショートオーバルだと教えてもらいました。だから、いまはとても楽しみにしています。このテストに続いてはインディGPがあります。バーバー・モータースポーツ・パークでは、僕たちのマシンは悪くありませんでしたが、さらに速くさせる必要があります。そのためにはロードコース用のセッティングをさらに進化させなければいけません。インディGPのコースはとてもユニークですが、僕たちがこのコースでもコンペティティブで、いいレースになることを期待しています」

  • 佐藤琢磨、6番手まで追い上げるもリタイアに終わる / インディー

    佐藤琢磨、6番手まで追い上げるもリタイアに終わる / インディー

    佐藤琢磨は、インディカー 第4戦 フェニックスの決勝レースをリタイアで終えた。

    日が沈んだ後のフェニックス・インターナショナル・レースウェイで行われた250周の決勝レースにおいて、アンドレッティ・オートスポーツから臨んだ4人のドライバーはいずれも完走を果たせなかった。

    18番グリッドからスタートした佐藤琢磨は一時6番手まで挽回したが、132ラップ目に壁と接触し、チェッカードフラッグを受けることなくレースを終えた。

    インディカー・シリーズの次の一戦はインディアナポリス・モーター・スピードウェイで開催される第101回インディ500となる。

    佐藤琢磨
    「難しいレースでした。序盤はペースが伸び悩んでいましたが、2回目のピットストップを終えた後の2ラップ目で、マシンがまるで曲がってくれず、ターン3でアウトに膨らんでしまいました。ラインを外すとどうにもコントロールできなくなり、ウォールと接触しました。こんな風にレースを終えることになって残念ですが、来週ゲートウェイで行われるテストがうまくいくことを期待しています」

    関連:【動画】 インディカー 第4戦 決勝レース

  • 佐藤琢磨、18番グリッドからフェニックスの決勝に挑む/ インディカー

    佐藤琢磨、18番グリッドからフェニックスの決勝に挑む/ インディカー

    佐藤琢磨は、インディカー 第4戦 フェニックスの予選を18番手で終えた。

    土曜日にフェニックス・インターナショナル・レースウェイで行われたプラクティスでは、様々な向きから強い風が吹くとともに砂漠からほこりが舞い込み、走行時間はいくぶん短縮された。このため、予選ではチームの優れたセットアップを存分には発揮できず、佐藤琢磨は189.779mph(約303.6km/h)を記録して18番グリッドを手に入れた。

    250ラップの決勝レースは明日の午後9時35分(現地時間)にスタートが切られる。

    佐藤琢磨
    「プラクティスのコンディションを予想できず、気まぐれな風が吹き荒れていたことを考えれば、予選はまずまずの結果で悪くなかったと思います。プラクティス中の予選シミュレーションではあまり深く掘り下げたことができなかったうえ、チームのなかでいちばん最初にアタックを行ったため、かなりコンサバティブなセットアップを選択しました。その影響は多少あったと思いますが、明日のレースでは問題ないでしょう」

  • 佐藤琢磨 「フェルナンドと一緒にレースを戦えることが楽しみ」

    佐藤琢磨 「フェルナンドと一緒にレースを戦えることが楽しみ」

    佐藤琢磨が、アンドレッティ・オートスポーツで今年のインディ500を共に戦うフェルナンド・アロンソについて語った。

    インディカー第3戦が開催されたアラバマにはフェルナンド・アロンソが姿を見せた。フェルナンド・アロンソが佐藤琢磨と一緒にアンドレッティのマシンを駆ってインディ500に参戦することは周知のとおりである。

    「フェルナンドに会えてよかったです」と佐藤琢磨はコメント。

    「彼とは毎年、日本で開催されるホンダ・サンクス・デイで顔を合わせる間柄です。いつも一緒にカートを走らせて楽しんでいます」

    「フェルナンドと一緒にレースを戦えることが楽しみです。彼と一緒にいるととても面白いんですよ。サーキットではタフなドライバーですが、いつもフェアに戦ってくれます」

    2007年のF1カナダGPで佐藤琢磨がスーパーアグリのマシンでマクラーレンのフェルナンド・アロンソをオーバーテイクしたシーンは今でもファンの間で語り草となっている。

  • 佐藤琢磨、ブレーキ・トラブルに苦しむ / インディカー 第3戦 レポート

    佐藤琢磨、ブレーキ・トラブルに苦しむ / インディカー 第3戦 レポート

    佐藤琢磨が、インディカー 第3戦 アラバマのレース週末を振り返った。

    トラブルに苦しみながらもしっかりとポイントを獲得し、ポイントテーブル上の順位を上げられたことは、チームとドライバーが熟達している何よりの証拠といえる。バーバー・モータースポーツ・パークにおける佐藤琢磨は、まさにそれをやってのけた。なにしろ、ブレーキ・トラブルを抱えたアンドレッティ・オートスポーツのNo.26 ダラーラ・ホンダで9位入賞を果たし、チャンピオン争いの8番手に浮上したのだから……。

    「もっと上位陣に近いポジションでフィニッシュできたら、もちろんそのほうがよかったでしょう」と佐藤琢磨。

    「でも、僕たちはいくつかの問題に悩まされていたので、最終的に手に入れた結果には満足しています。しかも、悪くないポイントを獲得してチャンピオン争いの順位も上がったのですから、長い目で見てもよかったと思います」

    3週間前にバーバーで行われたテストで大きな手応えを掴んでいたので、チームは意気揚々としてアラバマでのレースウィークを迎えていた。「数年前まではバーバーでオープンテストを行なうのが恒例となっていました。ただし、3月初旬に開催されるためにとても気温が低く、たとえ太陽が出ていても凍えるように寒いので、どうしても待ち時間が長くなっていました。それと、バルセロナでのF1テストと同じで、温度がマシンのバランスやパフォーマンスに与える影響が大きく、コンディションの異なるレースウィークエンドにはあまり役に立たないという傾向もありました」

    「それに比べると3週間前に行ったテストのときはずっと温かく、マシンのバランスとパフォーマンスもとても満足のいくものでした。しかも午前中はトップ、午後も6番手だったので、レースウィークを楽しみにしていました」

    ところが、金曜日のフリープラクティスは期待外れに終わる。

    「初日、僕たちのマシンはあまり調子がよくありませんでした。あの日は、普段では考えられないほど暑く、まるで夏のようでした。気持ちのいい1日でしたが、テストのときに比べるとバランスは大きくシフトしていました。また、ブレーキに問題があることも明らかになります。結果的に、これは素材が安定していないことが原因だと突き止めました。ペダルのフィーリングは良好なのに、コントロールがとても難しく、何度もタイアをロックさせてしまいました。バーバーでは、コーナー進入の姿勢を決められない限り、いいタイムは記録できません。もしも正確にブレーキングできなければ、コーナーではひどいアンダーステアになり、出口ではスナップオーバーに見舞われます。でも、チームメイトのマルコ・アンドレッティはとてもコンペティティブでした。僕は4カーチームの特権を存分に活用し、彼のセットアップを“コピー&ペースト”して最良の道を探ることにしました」

    土曜日のプラクティスで状況は好転。新しいブレーキを手に入れた佐藤琢磨はいいムードに包まれていた。しかし、このセッションの最後に起きたことは、佐藤琢磨のグリッド・ポジションに大きな影響を与えることとなる。佐藤琢磨は14番手につけていたのだが、トニー・カナーンが最後のラップで佐藤琢磨を15番手に蹴落としたのだ。予選グループの区分はこのセッションにおける順位の奇数・偶数によって決まるのだが、佐藤琢磨と同じ奇数グループにはペンスキーの3人 —— ウィル・パワー、エリオ・カストロネヴェス、シモン・パジェノ —— が含まれていたほか、これまでに4度チャンピオンに輝いたスコット・ディクソン、2017年のシリーズリーダーであるセバスチャン・ブルデー、アンドレッティのエース級であるライアン・ハンター-レイなどが揃っていたのである。激戦となることは目に見えていた。

    「信じられませんでした! それでもトップ6に入ってQ2に進められそうでしたが、最後の最後に僕とライアンの間にブルデーが割って入ってきたのです。それもものすごい接戦で、惜しいところでQ2進出を逃しました」

    実際のところ、佐藤琢磨はあと100分の6秒速ければQ2に駒を進めていた。この結果、佐藤琢磨は14番グリッドからスタートすることが決まる。

    残念なことに、決勝日朝のウォームアップは雨のために台無しとなってしまう。もちろん、佐藤琢磨はウェットコンディションが大好きだが、レースがドライになることがわかっているときには、好ましい状態とはいえないだろう。

    「金曜日のセットアップには満足できなかったうえ、土曜日は予選のことに集中していたので、これまでとは異なるセッティングを試したいと思っていました。したがって、ここではあまり物事が捗りませんでしたし、はっきりとした見通しが立たないまま決勝を迎えることになりました」

    レース前に不運なメカニカル・トラブルによって脱落したマルコ・アンドレッティによって一つ順位を上げ、佐藤琢磨はオープニングラップの小競り合いを潜り抜けてオーバーテイクを演じ、2ラップ目を終えたところで9番手まで浮上。ここで、この日2度提示されたコーションの1回目を迎える。原因はコース上の破片だった。

    「スタートは楽しかったですよ! バーバーはオーバーテイクがとても難しいので、レースが落ち着くまでの最初の何コーナーかが勝負となります。ターン2とターン3はアウト側に回り込んだのに続き、ターン5のヘアピンでもアウトから攻めて、いくつか順位を上げました。最初はマシンの調子もよかったのですが、間もなくドライブしづらくなります。ひどいオーバーステアで、コース上に留まっているだけでも大変な状態でした。とても苦しい展開です。リアタイアの摩耗が進行するとさらにリアのグリップは落ち込み、オーバーステアはさらに強まりました」

    「しかも、最初のスティントで新たなブレーキ・トラブルが発生します。ブレーキングするとマシンがブルブルと振動するようになったのです。右リアのブレーキ温度が常識外れなレベルまで上がっていました。これは、左フロント・ブレーキがなくなってしまったロングビーチのときと似た症状でした。そこでブレーキバイアスを大きく変更しなければいけなくなったのです」

    グリップに関連する問題は柔らかめのレッドタイアによるデグラデーションが原因だったので、次のスティントではブラックタイアに交換することを決める。ここまでに、他のドライバーが早めのピットストップを行ったこともあり、佐藤琢磨は一時5番手に浮上。続くスティントでは10番手前後につけていたが、最後のスティントではわずかにトップ10圏外に落ちてしまう。レース終盤にはもう1度、イエローが提示され、ほとんどのドライバーがここでピットストップ、そのままフィニッシュを目指すこととなる。このとき佐藤琢磨は12番手でコースに復帰した。

    「イエローが出たとき、僕たちはリスタートでのパフォーマンスを優先してレッドタイアを装着しました。僕は何台かのマシンとバトルを演じ、いくつか順位を上げました。けれども、ブレーキ・トラブルに苦しんでいたため、ヘアピンの進入でマシンを停められず、タイアを激しくロックさせてしまいます。このときタイアにフラットスポットができました。タイアが丸くなくなったせいで、レースが終わってからも僕の目と腕は揺れているような感じがしました!」

    ロックアップをしながらも佐藤琢磨はマックス・チルトンをパスして11番手に浮上。しかし、すぐにチルトンに抜き返されて12番手となる。次の攻防ではイギリス人ドライバーを仕留めて11番手に返り咲くと、今度はチャーリー・キンボールを抜いて10番手に駒を進めた。最後のコーション中にピットストップを行わなかったキンボールは、ここで給油を行ったのだ。さらにタイアのパンクによりパワーがピットに舞い戻ったことで9番手となる。

    「いいスティントでした。最初はハンター-レイ、続いてミカイル・アレシンを抑えなければいけませんでしたが、なんとか彼らの行く手を遮りました。長く、厳しい戦いでした。自分たちが期待するような最高の結果ではありませんでしたが、力強いパフォーマンスを示せたと思います」

    佐藤琢磨たちはバーバーから真っ直ぐフェニックスに向かい、土曜日の夜に行われるレースに挑む。

    「昨年のフェニックスではライバル陣営が好調でした。けれども、ホンダは大きな進化を果たしています。フェニックスはとてもチャレンジングなコースです。本当に、信じられないほどで、コーナーでは長い時間、5Gを発生させることになります。このショートオーバルでは既にテストも行なっているのでで、力強くレースを戦えることを期待しています」

  • 佐藤琢磨、今季2度目のトップ10フィニッシュでアラバマを終える

    佐藤琢磨、今季2度目のトップ10フィニッシュでアラバマを終える

    ホンダ・インディ・グランプリ・オブ・アラバマの決勝は、憂鬱な空模様の下、ウェットコンディションで幕を開けた。

    14番グリッドからスタートした佐藤琢磨は、90周のレースでコンスタントにポジションを上げると9位でチェッカードフラッグを受け、キャリア34回目となるトップ10フィニッシュを果たした。

    ベライゾン・インディカー・シリーズの第4戦は4月29日にアリゾナ州のフェニックス・レースウェイで行われる。

    佐藤琢磨

    「大変な週末でしたが、スタートはエキサイティングでした。何台かをオーバーテイクして、いいスタートが切れたからです。その後はペースが伸び悩んで少し苦しみました。最初のスティントではブレーキがやや不調でした。そこでブレーキ・バイアスを完全にフロント側にします。その後、ひとつのブレーキを失い、3輪ブレーキの状態になったのは残念でした。ただし、レースを通じて調整を重ねていくことで状況は徐々に改善されていきます。こうした苦難を僕たちはうまく乗りきったと思いますし、メカニックたちはピットストップで大活躍してくれました。9位は最高の結果とはいえませんが、自分たちがもともといたポジションのことを考えれば、いい結果で満足のいくポイントを獲得できたレースだと思います」(アンドレッティ・オートスポーツのプレスリリースより)

  • 佐藤琢磨 9位入賞 「ちょっと厳しかった」 / インディカー 第3戦 アラバマ

    佐藤琢磨 9位入賞 「ちょっと厳しかった」 / インディカー 第3戦 アラバマ

    佐藤琢磨は、インディカー第3戦アラバマの決勝レースを9位でフィニッシュした。

    14番手グリッドの佐藤琢磨は、スタートで順位を上げるものの、その後は苦戦を強いられた。

    「スタートはうまく順位を上げることができたんですけど、その後ちょっと厳しかったですね」と佐藤琢磨はコメント。

    「ペースが全然上がらなくて、タイヤにもすごい苦労して、もう最初のスティントからブレーキにちょっとトラブル起こしてしまって、かなりブレーキバランスと格闘しながら最後まで走ってました。最後、右リアも全然残ってなかったみたいですね」

    今季2度目のポイントフィニッシュとなった佐藤琢磨だが、レース内容にはあまり納得できていないと語る。

    「最初の2スティント、3スティントぐらいまでかなりペースに苦労して、最後のスティントでようやくクルマとしてはバランスは良くなったんですけど、その時にはすでにブレーキにすごい問題を抱えていたのと、何台かオーバーテイクするのに最初に大きなフラットスポットを作ってしまったので、最後のスティントがずっとバイブレーションで前がほとんど見えない状態で走ってたんですけど、それでもなんとかトップ10でフィニッシュできたのは大事なポイントも獲得できたし、よかったと思います」

    ロードコースでのアンドレッティのマシンについて佐藤琢磨は「クルマにトラブルを抱えながらの走行だったので何とも言えないんですけど、それでもちょっと純粋なスピードが足りないような気がしました。今回のレースで学んだこともあったので、それを今後に生かしたいと思います」とコメント。

    次戦フェニックスについては「フェニックスはタフな戦いになると思いますけど、昨年よりは確実に良いレースができると思うので、今年初のショートオーバル、頑張っていきたいと思います」と述べた。

    佐藤琢磨は、チームメートでランキング7位のライアン・ハンターレイと同点で8位につけている。

    関連:【インディカー】 第3戦 アラバマ:ニューガーデンが優勝、佐藤琢磨は9位

  • 佐藤琢磨、アラバマは14番手からの追い上げを目指す / インディカー

    佐藤琢磨、アラバマは14番手からの追い上げを目指す / インディカー

    佐藤琢磨は、インディカー 第3戦 アラバマの予選を14番手で終えた。

    予選グループ2から出走した佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポーツ)は、1分7秒6928を記録して7番手となり、決勝レースには14番グリッドから挑むことが決った。

    23日(日)は午前中に最終のウォームアップを行った後、現地時間の午後3時30分に90周の決勝レースがスタートする。

    佐藤琢磨

    「難しい予選でした。本当に激戦だったようで、上位陣のオーダーは100分の数秒差で決まりました。今日のためにスタッフは精一杯頑張ってくれたので、この結果は残念です。決勝に向けて強力なマシーンを作り上げようとしているので、明日はウォームアップを順調に終え、レースでは力強いペースを取り戻すことを期待しています」

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