カテゴリー: 佐藤琢磨

  • 安倍晋三首相、インディ500優勝の佐藤琢磨に内閣総理大臣顕彰を授与

    安倍晋三首相、インディ500優勝の佐藤琢磨に内閣総理大臣顕彰を授与

    安倍晋三首相は4日(金)、インディ500で日本人選手として初優勝した佐藤琢磨に内閣総理大臣顕彰を贈った。

    佐藤琢磨は、5月28日(日)に米国 インディアナ州インディアナポリスのインディアナポリス・モータースピードウェイにて開催された第101回インディ500で日本人初優勝という歴史的快挙を成し遂げた。

    これを受けて安倍晋三首相は佐藤琢磨に内閣総理大臣顕彰を贈ることを決め、4日(金)に総理大臣官邸で顕彰式が行われました。

    安倍晋三首相は「モータースポーツにおける日本人の達成した業績としては最高位に当たる快挙で、その功績は誠に顕著だ」と述べ、佐藤琢磨に顕彰状を手渡した。

    佐藤琢磨は「応援よろしくお願いします」と述べ、インディ500が開催されたサーキットでかつてコースの路面に使われていたレンガで作った置物を贈ると、安倍晋三首相は「日本のモータースポーツもさらに発展するといいですね」と語った。

    顕彰式を終えた佐藤琢磨は「夢であった大きな大会で優勝し、これまで以上にモチベーションが上がっている。さらに大きな目標や夢を持って頑張っていきたい」と述べた。

    内閣総理大臣顕彰が贈られるのは、去年、囲碁で史上初めて七大タイトル独占を達成した井山裕太さん以来で、個人としては33人目となる。

  • 佐藤琢磨 「5位は最高のシナリオではなかった」 / インディカー

    佐藤琢磨 「5位は最高のシナリオではなかった」 / インディカー

    佐藤琢磨は、インディカー・シリーズ 第13戦ミッドオハイオの決勝を5位でフィニッシュした。

    3番グリッドからスタートした佐藤琢磨だが、ピットストップで時間がかかるなどしたため、途中は8番手まで順位を下げた。3回目のピットストップで新品のソフトタイヤを装着すると、ゴールまで残り20周時点でリスタートとなったあとにジェームズ・ヒンチクリフ(Schmidt Peterson Motorsports)、エリオ・カストロネベス(シボレー)、アレクサンダー・ロッシ(Andretti Herta Autosport)をパスして5位でのゴールをもぎ取った。

    インディ500ウイナーの佐藤琢磨にとっては、第8戦デトロイトのレース2での4位フィニッシュ以来となる上位陣でのゴールとなった。

    佐藤琢磨 (5位)
    「3番手スタートでしたから、5位でのフィニッシュは最高のシナリオではありませんでした。ピットストップでホイールナットのトラブルがあり、コースに戻ってすぐに2つポジションを落としました。そこからは追い上げるレースを戦うこととなりましたが、とても楽しいバトルを行うことができました。終盤のリスタートのあとに2台をオーバーテイクし、ポジションをばん回できたのはよかったですね。難しいレースではありましたが、アンドレッティ・オートスポーツの4台は力強いレースを戦ったと思います。私たちは今週末、チームとしてとてもいいパフォーマンスを見せることができたとも感じています。今シーズンの残り4レースでも今回のような戦いぶりを見せ、ポイントランキングで上位へと進出したいと思います」

  • 佐藤琢磨、内閣総理大臣顕彰を受賞

    佐藤琢磨、内閣総理大臣顕彰を受賞

    政府は28日(金)、5月に開催された世界三大自動車レースの一つであるインディ500で日本人初優勝を遂げた佐藤琢磨に内閣総理大臣顕彰を授与すると発表した。

    佐藤琢磨は、5月28日(日)に米国 インディアナ州インディアナポリスのインディアナポリス・モータースピードウェイにて開催された第101回インディ500で日本人初優勝という歴史的快挙を成し遂げた。

    これを受け、安倍総理大臣は、佐藤琢磨に総理大臣顕彰を贈ることを決定。8月4日に首相官邸で顕彰式が行われる。

    菅官房長官は、顕彰の理由について「日頃のたゆみない精進によって、インディ500で日本人初の優勝の偉業を成し遂げるなど、モータースポーツで数々の記録を打ち立て、極めて優れた業績を上げた」と閣議のあとの記者会見で述べた。

    内閣総理大臣顕彰が贈られるのは、去年、囲碁で史上初めて七大タイトル独占を達成した井山裕太さん以来で、個人としては33人目となる。

    佐藤琢磨

    「このたびは、非常に名誉ある賞を頂き光栄です。今まで応援してくださったファンの皆様、 スポンサーの皆様、そして一緒に戦ってきたチームのメンバーやスタッフに心より感謝申し上げます。モータースポーツを盛り上げていけるよう、さらなる高みを目指して邁進して行きた いと思います」

  • 佐藤琢磨 「苦しい展開だった」 接触のピゴットに苦言も / インディカー

    佐藤琢磨 「苦しい展開だった」 接触のピゴットに苦言も / インディカー

    佐藤琢磨は、インディカー 第12戦 トロントの決勝を16位で終えた。

    10番グリッドからスタートした佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポーツ)は、新品タイヤに交換した後に他のマシンとの接触によりタイヤをパンクさせるなど不運が重なり、16位でレースをフィニッシュ。

    「展開としては非常に悪かったですね」と佐藤琢磨はコメント。

    「クルマが速かっただけに・・・ブラックタイヤでは最も速いグループの一台だったと思うし、今、雨が降って来てるし、今日はちょっとタイミングも全て遅くなっちゃった感じですね」

    「雨かイエローがあれば、ピット作業を終えて、リーダーの前で同一周回のグループに入っていたので、それからリーダーたちを離すかたちで周回できたので、ペースはすご強かったと思うんですね」

    「そのあとイエローが入って、全員ひとつのグループになれば、また追い上げるチャンスも生まれたと思うんですけど、もう必死に走って、予選のように走って、最後もグループに追いついて何台か抜いたところでもうタイヤがなかったので。ブラックタイヤでいきたかったんですけど、パンクしてしまったので、レッドタイヤに換えて、レッドタイヤは最初の瞬発力はいいんですけど、最後もうズルズルで一度抜いた相手にも追いかけまわされる状態だったので、苦しい展開でした」

    今回、チームメイトのアレキサンダー・ロッシが2位表彰台、マルコ・アンドレッティも4位とアンドレッティ・オートスポーツとしては力強い結果を残した。

    「ストリートコース、僕らはかなりいいと思ってここに来てたし、ある意味僕自身も非常に楽しみにしていて、今日のウォームアップもかなりいい手応えを掴んで、実際レースでもブラックタイヤのパフォーマンス、レッドでもタイヤが酷くなるまでは他のドライバーと比べても非常に力強いペースで走れていただけに残念でした。

    佐藤琢磨はピットストップ後にスペンサー・ピゴット(エド・カーペンター・レーシング)との接触によりタイヤがパンク。それによってフロントウィングが壊れ、ノーズ交換を余儀なくされる。

    「ピゴットですね。今日、ドライバーズミーティングで話したばっかりなんですよね。ターン3で外側になったドライバーはターン4でイン側になるんですけども、そのあたり『相手のことを考えていいレースを心がけよう、特にターン4は危険なところなので、気をつけるように』みたいな感じで話があった直後なんですけど、僕も並んでたんですけど、彼が入ってきて、僕はもう左側をヒットしたままで、彼はドア閉めてきて、一生懸命避けようと思いましたけど、それで当たって、タイヤがパンクして、そのパンクしたタイヤでフロントウィングが壊れてしまったというかたちですね」

    「あれはタイヤ交換した後の新しいブラックだったので、もうタイヤが残ってなかったですね。もちろん、そのあと1回ニュータイヤ使いましたけど、最後に使う予定だったタイヤですから、それがなくなってしまったので、レッドタイヤに換えざるを得なかったです」

    次戦はロードコースのミドオハイオとなる。

    「ミドオハイオは・・・どうでしょう。ここストリートコースほどいいパフォーマンスを出せるかどうがわからないですけども、今年ロードコースでいいセッティグをそれなりに試しているので、ロードコース、ミドオハイオ、ワトキンス、ソノマと非常に大事なレースが続きますから、少しでも上のポジションで走れるように頑張っていきたいです」

    第12戦を終えてチャンピオンシップは、スコット・ディクソンが423ポイントで首位をキープ。2位には3ポイント差でエリオ・カルストロネベス(チーム・ペンスキー)、3位には19ポイント差でシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)が続いている。佐藤琢磨は351ポイントで7位まで後退した。

    関連:【インディカー】 第12戦 結果:ニューガーデンが優勝、佐藤琢磨は16位

  • 佐藤琢磨、10番グリッドからトロントの決勝に挑む / インディカー

    佐藤琢磨、10番グリッドからトロントの決勝に挑む / インディカー

    佐藤琢磨は、インディカー第12戦 トロントの予選を10番手で終えた。

    Q2では一時5番手につけ、ファスト6への進出が確実視された佐藤琢磨だが、ここで赤旗が提示。残り時間がわずかだったこともあり、ポジションを大きく後退する形でセッションを終えた。

    16日(日)は午前中に30分間のウォームアップを行なった後、現地時間の午後3時40分に85周の決勝レースがスタートする。

    佐藤琢磨
    「予選結果にはがっかりしています。最初のラウンドではマシーンの感触もよく、いいラップタイムを刻めました。僕たちは第2ラウンドに進出し、赤旗が振られるまでマシーンはとても好調でした。赤旗で中断されたあとは1ラップしか走行する時間が残されてなく、トラフィックに引っかかって思うような結果を出せませんでした。とても残念ですが、僕たちは明日のレースに集中することにします。おそらくサバイバルレースとなるでしょうが、できればいいマシンを仕立てていいレースにしたいと思います」

    関連:【インディカー】 第12戦 予選:パジェノーがポール、佐藤琢磨は10番手

  • NHK BS1 「完全保存版 インディ500~佐藤琢磨・優勝への軌跡~」

    NHK BS1 「完全保存版 インディ500~佐藤琢磨・優勝への軌跡~」

    NHKは、世界三大レースの1つ「インディ 500」で優勝した佐藤琢磨の特集番組「完全保存版 インディ500~佐藤琢磨・優勝への軌跡~」を7月15日(土)20時からBS1の「BS1スペシャル」で放送する。

    世界3大レースのひとつインディ500。30万人を超える大観衆の前で、佐藤琢磨が優勝した。レース中のピットの様子や、ドライバーとスポッターの無線音声なども駆使して、レースを面白く立体的に伝える。

    また、現役F1レーサー、フェルナンド・アロンソなど琢磨のライバルの姿もピックアップ。高速でコーナーを走るときに身体にかかる巨大なG(重力)を、ドライバーはどのように耐えているのかも科学的に分析。感動のレースの完全保存版。

    【番組概要】
    番組名:「完全保存版 インディ500~佐藤琢磨・優勝への軌跡~」
    放送チャンネル:NHK BS1
    日時:7月15日(土) 午後8時00分~
    語り:伊藤雄彦、小郷知子

  • 佐藤琢磨、2周遅れの16位 「厳しかった」 / インディカー

    佐藤琢磨、2周遅れの16位 「厳しかった」 / インディカー

    佐藤琢磨は、インディカー 第11戦アイオワの決勝を16位で終えた。

    5番グリッドからスタートした佐藤琢磨は、序盤こそ順位をキープしていたものの徐々に後退。また、ピットストップ後にイエローが入るなどの不運にも見舞われ、最終に2周遅れの16位でレースを終えた。

    「厳しかったですね」と佐藤琢磨はコメント。

    「最初のスティント、スタートはそこそこポジションもホールドできてよかったと思うんですけど、徐々にペースが上げられずにホールドできなくなってしまって、2セット目、特に3セット目が酷かったですね」

    「何が起きたのかはちょっとわからなかったんですけど、右リアのプレッシャーも上がらなくて、物凄いオーバーステアになって順位も一気に落として、スケジュールにないピットストップを1回目して、その直後にイエローが入って、2ラップダウンになってしまったという展開でした」

    「終盤は路面温度がだいぶ下がってきて、クルマもだいぶ元気を取り戻して、リアもそういう意味ではだいぶしっかりしてきたので、ピットストップのシークエンスがちょっと変わってたのと、最後はニュータイヤですけど、その一個前が予選のタイヤを使わなければいけなかったので、リスタートからペースは周りがみんなニュータイヤだったので上げられなかったんですけど、最後の2スティントはそんなに悪くなかったと思いますね」

    今回の結果でチャンピオンシップでは首位のスコット・ディクソンから66ポイント差の6位まで後退した。そについて佐藤琢磨は「見てないのでわかんないですけど、すごく厳しいですね」と語った。

    関連:【インディカー】 第11戦アイオワ:カストロネベスが優勝、佐藤琢磨は16位

  • 佐藤琢磨、5番グリッドからアイオワの決勝に挑む / インディカー

    佐藤琢磨、5番グリッドからアイオワの決勝に挑む / インディカー

    佐藤琢磨は、インディカー 第11戦 アイオワの決勝を5番グリッドから挑む。

    8日(土)、アイオワ・スピードウェイでインディカー・シリーズ第11戦アイオワ・コーン300の公式予選が行われた。アンドレッティ・オートスポーツの佐藤琢磨は、午前中に行われたプラクティスは20番手に留まったものの、予選では182.653mph(約292.2km/h)をマークして5番グリッドを獲得。これはホンダ陣営でベストの結果だ。

    300ラップで繰り広げられる決勝レースは現地時間の9日(日)午後5時30分にスタートが切られる。

    佐藤琢磨
    「No.26のマシンを走らせる僕たちチームにとって、いい結果を残せました。予選はトリッキーなコンディションでした。午前中に行われたプラクティスよりもずっと温かく、僕よりも前にアタックしたチームメイトは苦しい走行を強いられたようです。彼らの走行データを見ることができた僕たちは、そのデータをもとに最大限のパフォーマンスを引き出そうとしました。すべてをまとめあげるという点において、チームは最高の仕事をしてくれました。予選5位は本当に素晴らしい結果だと思います」

  • 佐藤琢磨:インディカー 第9戦 デトロイト レースレポート

    佐藤琢磨:インディカー 第9戦 デトロイト レースレポート

    佐藤琢磨が、インディカー・シリーズ 第9戦 テキサス(決勝10日)のレース週末を公式サイトで振り返った。

    テキサス・モーター・スピードウェイのレースが残り5周となったとき、2番手争いを演じていたスコット・ディクソンと接触してリタイアに追い込まれたのは佐藤琢磨にとって不運な結末だった。

    だが、全長1.5マイル(約2.4km)のオーバルコースはいつものように驚くに満ちた展開を生み出し、リタイアが続出したため、佐藤琢磨は10位でフィニッシュしたと見なされた。

    雨が降った影響で金曜日のプラクティスは当初予定されていた75分間から45分間へと短縮され、おかげでセットアップを煮詰める時間との戦いは変わりゆく路面コンディションのもとで繰り広げられることとなった。「テキサスのコースは見違えるように変わりました」と佐藤琢磨コメント。

    「ターン1からターン2にかけてのレイアウトは完全に別物です。いまもハイバンクであることには変わりありませんが、以前に比べればバンク角は浅くなり、コース幅は広がりました。そしてコースは全面的に最舗装された結果、全体的な雰囲気も大きく変わっています。トンネルの上に位置するターン2のバンプはいままでよりずっと小さくなりましたが、第2レーンと第3レーンのグリップは格段に低下し、この段階ではまったく走れない状態でした」

    「決勝と予選に向けた準備として、僕たちはたくさんの作業を行うつもりでしたが、予定していたメニューの半分も手をつけられませんでした。こんなとき、アンドレッティ・オートスポーツの4台体制はたしかに役に立ち、セッティングも進みましたが、それらをひとつにまとめる作業がまだ残されています。インディ500ではプラクティスの時間がたっぷり用意されていますが、テキサスは様子が大きく異なっていて、規模の大きなチームでさえ手探りの状態でレースに臨まなければいけません。大きな問題はなかったものの、パフォーマンスに満足できるところまではいかず、まずまず安心して走れるというレベルでした」

    このセッションを6番手で終えた佐藤琢磨は、続いて予選に挑み、8番グリッドを手に入れる。

    「僕の前にアタックしたチームメイトに少し助けてもらう格好となりました。とはいえ、僕たちの出走順はかなり前のほうだったと思います。アタックの直後、僕はトップに立ちましたが、続いて出走したドライバーは直ちに僕のタイムを上回り、さらに速いドライバーが続々と待ち構えていました。予選8位という結果は少し残念ですが、このような状況だったことを考えれば仕方なかったといえます。これが、もしも以前のままのテキサスだったら、スターティンググリッドのことなどまったく心配しなかったでしょうが、今年はダウンフォースを減らすとオーバーテイクが非常に難しくなると予想されたので少し気がかりでした」

    予選後に行われたプラクティスで、佐藤琢磨の心配が現実のものとなる。なんと、ほとんど最下位に近いタイムに終わったのだ。もっとも、デトロイトでポールポジションを勝ち取った結果として、佐藤琢磨のピットボックスがピットレーンのいちばん前に位置していたため、常に集団をリードする形となってスリップストリームが使えなかったことも、スピードが伸び悩む一因となっていた。

    「タイムのことはあまり心配していませんでした。僕たちは自信を持ってレースに挑めるようにすることに注力していました」

    佐藤琢磨とチームメイトのアレクサンダー・ロッシは、オーバーテイクが困難なことを勘案し、同じアンドレッティ・オートスポーツのマルコ・アンドレッティやライアン・ハンター-レイに比べてダウンフォースが少なめのセッティングを選択した。スタート直後はこの判断が的中したようで、6番手までポジションを上げた佐藤琢磨はトリスタン・ヴォーティエと5番手争いを演じていたが、最初のスティントの終わりが近づくにつれて佐藤琢磨は勢いを失い、一時は16番手まで後退した。

    「スタートは順調で、レース序盤はリズムに乗って周回を重ねました。ところが、間もなく軽いデグラデーションが始まるとともにブリスターが発生し、さらにはバランス・シフトにも見舞われました。ローダウンフォース・セッティングだったので下のレーンを走り続けるのは容易ではなく、このためスピードが伸びずにポジションを落としていきました。日が沈めば苦しい状況から脱出できることはわかっていたものの、終盤に向けてマシーンの状態は上向きになっていきました」

    ほどなくロッシがアクシデントを起こし、すべてのドライバーがイエロー中にピットストップを行った。このとき、ピットレーンで大きなアクシデントが起きる。ジェイムズ・ヒンチクリフとエリオ・カストロネヴェスが接触し、弾かれたカストロネヴェスのマシーンが、いままさに発進しようとしていた佐藤琢磨のNo.26カーに向かってきたのだ。これで佐藤琢磨は周囲を囲まれ、身動きがとれなくなってしまう。

    「完全にサンドイッチされてしまいました! これで僕のレースも終わったと思いましたが、幸運にもマシーンはほとんどダメージを負っていませんでした。ただし、フロントウィングは交換しなければならず、これでラップダウンになったため、その後はリードラップに戻るために追い上げなければいけませんでした」

    皮肉にも、カストロネヴェスがクラッシュしたことで2度目のコーションが提示される。アンドレッティ・チームは、ほかのドライバーがイエローでピットインしている間も佐藤琢磨に周回を続けさせ、まずはリードラップに復帰させると、その後でピット作業を行った。こうして佐藤琢磨は集団の最後尾につけたが、ポジションは依然として17番手に留まっている。

    「ここからは懸命に順位を取り戻さなければいけませんでした。なぜなら、トラックはまだ第2レーンがつかえない状態で、グリップが改善されるにはさらに温度が下がらなければいけなかったからです。僕は少し苦しんでいましたが、この後、僕の目の前で本当にとても大きなアクシデントが起きます。きわどいところで僕はこの事故をすり抜けました。それもかなりギリギリで、右、左、右、左とかわしながら、さらに何台かのマシーンがブレーキングしてバンクの下のほうに降りてきたので、僕はコースのいちばん端まで下がっていくことにしました」

    大規模なコース清掃が必要となったためレースは赤旗中断とされ、残り89周で再開されることとなる。この時点で佐藤琢磨は8番手。さらに4番手まで浮上しようとしたところで、インディカー・シリーズはタイアにブリスターが発生する危険があることから競技を一時的に中断する“コンペティション・コーション”という措置を導入した。

    「そのリスタートでは、スタートポジションと同じ順位まで挽回していました。赤旗による中断が終わると、気温は下がってあたりは暗くなってきました。コンディションは元のいい状態に戻ってきましたが、僕を含めた多くのドライバーがブリスターに悩まされていたため、インディカー・シリーズは30周のレーシング走行が続いたところで全員にタイア交換を義務づけました。このためレースは大接戦となりました」

    最初のコンペティション・コーションが終わると、今度はジョセフ・ニューガーデンがクラッシュ。その処理を終えてから、ようやく再スタートが切られた。ここで佐藤琢磨はサイモン・パジェノーやディクソンとバトルを演じたうえでふたりをパス、一時的に2番手となったところで2度目のコンペティション・コーションとなる。これが終わってグリーンが提示されたとき、レースは20周を残すのみとなっていた。

    「最後の2スティントはエキサイティングでクレイジーで、猛烈な展開でした! ペンスキー(パジェノーと首位のウィル・パワー)はトラフィックのなかで非常に強力で、僕たちは彼らには及びませんでしたが、純粋な意味でのスピードは有していました」 このスティントの前半ではパジェノーとマックス・チルトンを仕留めて3番手に浮上したが、前を走るパワーとディクソンはサイド・バイ・サイドとなって後続の行く手を阻んでいた。ここで佐藤琢磨は一時的に勢いを失い、パジェノーやカナーンに抜かれて5番手に後退する。これが残り7周となったときのこと。佐藤琢磨はただちに反撃を開始。パジェノーとカナーンをアウトから一気に抜き去る果敢な戦いを演じ、3番手へと浮上する。さらにパワーとディクソンの直後でドラフティングに入った。

    「リスタートで何人かのドライバーがアウト側からオーバーテイクするのを目にしました。どうやらその部分のグリップは悪くないようです。また、フロントから100%の走行風を受けるにはその方法しかなかったので、僕もアウトサイドに回る決心をします。けれども、ウィルとスコットは互いに前に行ったり後ろに行ったりしながら一種の壁を作っていました。彼らはずっとサイド・バイ・サイドの状態で、どこにも行き場がありません。アウト側から攻略するという作戦もあったのでしょうが、その時点のポジショニングからそうはできませんでした」

    ここで佐藤琢磨は思いがけないほど急速にディクソンへと接近していく。

    「スコットと僕はサイド・バイ・サイドとなりながらウィルに追い付いていきました。もしも上空からこの様子を眺めたら、スコットと僕の間にはいくぶんスペースが残されていたのかもしれませんが、実際にはすべてが猛烈な勢いで起こりました。なにしろ220mph(約352km/h)でのサイド・バイ・サイドですから。しかもコクピットからすべてを見通すことはできません。キンクの部分で左にターンしますが、ひとたびターンインを始めたら、周囲のドライバーを妨害しないためにも一定の弧を描いて走行する必要があります。このとき、僕に見えていたのはウィルのリアウィングだけでした。僕はイン側を見ようとしましたが、どこで舗装が終わっているかはわかりません。このとき、ようやくみんなが極端に接近していることに気づきました。そこでグリーン上に入らなければいけなくなったのですが、思った以上に段差が大きく、マシーンは激しくボトミングし、マシーンは右側に弾き飛ばされました。僕のミスでした。ただし、結果的にスコットを巻き込む不幸なアクシデントになったので、彼には本当に申し訳ないと思っています」

    ポイントリーダーだったディクソンが9位に終わったため、佐藤琢磨はトップとわずか14点差でチャンピオン争いの3番手につけている。2番手に浮上したのはパジェノーで、カストロネヴェスは4番手に後退した。

    「本当にコンペティティブなチャンピオンシップです。きっと誰にでもチャンスがあると思います。でも、こんな形でレースが終わったことは残念で仕方ありません。もしもグリーン上でマシーンが浮き上がってジャンプしたら、コントロールはできなくなります。今後、サーキット側がその原因を追及してくれることを期待しています。とはいえ、本当に残念なミスを犯してしまいました」

    テキサスのレースを終えた佐藤琢磨は、インディ500での優勝を報告するために日本に帰国し、数多くのメディアから取材を受けた。この影響で、シリーズの次戦で2週間後に開催されるロードアメリカでのテストは参加を見送る形となった。

    「飛行機から降りると同時にメディア・スクラムが始まります! まったく休みのない、とても忙しい日々になる見通しですが、きっとエキサイティングで楽しいと思います。チームメイトがロードアメリカのテストでいいデータを収集し、レースでは力強く戦えることを期待しています」

  • 佐藤琢磨、ランキング4位に後退 「苦しい週末になった」 / インディカー

    佐藤琢磨、ランキング4位に後退 「苦しい週末になった」 / インディカー

    佐藤琢磨は、アメリカ北部のウィスコンシン州ロード・アメリカで開催されたシリーズ第10戦を19位で終えた。

    佐藤琢磨(Andretti Autosport)は、高速ロードコースのロード・アメリカでも活躍が期待されていた。しかし、予選までにマシンを思い通りに仕上げることができなかった上、首に突然痛みが出たことも響き、グリッドは最後尾に近い20番手だった。

    首への負担を考慮してウォームアップを走行せずに決勝に出場した佐藤琢磨は、大きなコーナリングGフォースとハードブレーキングで体力的にも過酷なレースを走りきり、19位で11ポイントを加算。チャンピオンシップでの順位後退は1つに留め、トータル323点、トップのディクソンと56点差で4番手となっている。

    佐藤琢磨 (19位)

    「苦しい週末になりました。そして、レースも苦しいものでした。土曜日の午前中のプラクティスで首を痛めました。グリッド後方からのスタートとなり、追い上げようとしたのですが、レース半ばでアクシデントに巻き込まれました。このときにエンジンがストールし、再スタートができるかどうかが心配でしたが、セーフティクルーがエンジンを再始動させてくれ、ピットに戻ってシートベルトを締め直し、レースを続行することができました。完走はできましたが、本当はもっといい週末を送りたいと考えていました。次のレース、アイオワに向けての準備は整っています」

    関連:【インディカー】 第10戦 結果:ディクソンが今季初優勝、佐藤琢磨は19位