カテゴリー: 平川亮

  • 平川亮 ハースF1とのF1アブダビGP FP1で11番手「学びの多い1年でした」

    平川亮 ハースF1とのF1アブダビGP FP1で11番手「学びの多い1年でした」

    2025年F1最終戦アブダビGPは金曜フリー走行が行われ、ハースF1チームはリザーブドライバーの平川亮に今季4回目となるFP1走行機会を与えた。エステバン・オコンがセッションを欠席し、平川亮がVF-25を駆って60分間のプログラムを担当した。

    平川亮はハードとミディアムを使用し、ベストタイム1分24秒934で11番手。過去に同じサーキットでF1マシンをテストした経験を持つことから、これまでのFP1よりもスムーズに走行を立ち上げ、好調なロングランと低燃料でのパフォーマンスを示した。

    平川亮 「自分が知っているレイアウトで、最初の周から攻められました」
    「これが今季4回目のFP1でしたが、本当に多くのことを学ばせていただきました。今年こうした機会をくださったMoneyGram Haas F1 TeamとTOYOTA GAZOO Racingには感謝しています」と平川亮はコメント。

    「今日は、すでにF1カーでテストをしたことがあるサーキットだったので、最初の周からしっかりとプッシュできました。コースレイアウトを把握していることで総合的なフィードバックもお伝えできましたし、ラップタイムも良い方向に伸ばすことができました」

    「僕たちはミディアムタイヤで最速ラップを出したチームでしたので、かなり競争力があると思います。これから分析することは多いですが、良い手応えを感じています」

    平川亮(ハースF1チーム) アブダビグランプリ

    小松礼雄チーム代表「ブレーキが決まれば平川はしっかり結果を出せる」
    ハースF1チーム代表の小松礼雄は、平川亮のパフォーマンスを次のように評価した。

    「平川はFP1で本当に良い仕事をしてくれました。特に低燃料での走りは非常に良かったです。これまでの数回の走行ではブレーキに対してあまり満足していませんでしたが、今日はそこがしっかり決まっていました。ブレーキのフィーリングが整うと、これだけのパフォーマンスを出せるということがよく分かりました。」

  • ハースF1代表 小松礼雄「オリバー・ベアマンは毎レースごとに成長している」

    ハースF1代表 小松礼雄「オリバー・ベアマンは毎レースごとに成長している」

    ハースF1チームの小松礼雄代表が、ルーキーのオリバー・ベアマンについて「毎レースごとに成長している」と称賛した。ベアマンの速さと人間性、そしてチーム内での成熟ぶりに強い手応えを感じているという。

    前戦アメリカGPでは角田裕毅(レッドブル)との接触未遂も話題となったが、小松代表はその後の冷静な対応とレース運びを高く評価。会見では平川亮の仕事ぶりにも言及し、オースティンで投入したアップデートの成果や、激化する中団争いへの姿勢についても語った。

    オリバー・ベアマンの成長と一貫性
    「オリバーは本当に自然に速いドライバーです。今は週末全体の組み立てを学んでいる段階ですね。中団ではマージンが非常に小さいので、週末の90%をうまく進めても、どこかで1つミスをすると結果を逃してしまいます。バクーではFP1からFP3まで素晴らしい速さを見せたのに、Q2でほんの少し外してしまっていました。そうした細部が結果を左右する世界です」

    「まだルーキーですが、スピードは間違いなくある。必要なのは、その速さを育て、正しいタイミングでピークを出せるようになること。つまり一貫性ですね。そこを重点的に取り組んでいます。シンガポールでは見事に週末をまとめましたし、オースティンでも波はありましたが、予選とレースの両方で力強い走りを見せました。進歩のペースには本当に感心しています」と評価した。

    ベアマンの成長と人間性
    「彼を初めて走らせたのは2年前のメキシコで、当時はまだ18歳でした。あの年齢であれほど落ち着いた対応ができるとは思っていませんでした。チームの求めていることを理解し、すぐに吸収していました。今ではそのすべての要素を高いレベルでこなしています。どの面でも進歩していますし、チーム内での関係構築も非常にうまくやっています。フィードバックにも前向きで、難しい話題にも真摯に向き合える。チームプレイヤーとしても優れていますし、本当に毎レースごとに成長していると感じます」と語った。

    平川亮への評価
    「今年ずっと一緒に取り組んできていて、来年に向けたプログラムも準備しています。彼は大局的な目的をよく理解していて、とてもプロフェッショナルな仕事をしてくれています。これからもその成長を見守っていきたいと思います」と語った。

    小松礼雄(ハースF1チーム)

    アップデートの成果とマシンの改善
    「オースティンで投入したアップデートは、見た限りでは期待通りに機能していました。大きな変化ではないですが、中団の戦いは非常に接近しています。ジョナサン(ウィートリー代表/ザウバー)が良い仕事をしていて、ほんの0.1秒見つけるだけでもQ1敗退とQ3進出の差になるような世界です。P18とP8の間に大きな差はありません。だからこそ、確実に前進できているか確認したくて、まず1台だけに投入してFP1で比較しました。データ的にも正しい方向に進んでいると思います」

    「ドライバーからのフィードバックでは、低速から高速域のバランスが改善されていました。これまでは高速域で少し不安定で、低速ではアンダーステアが強い傾向がありましたが、その差を少し詰められました。全体的なグリップも向上していて、少しずつでもドライバーが自信を持てる方向に動いています」と述べた。

    コンストラクターズ選手権への取り組み
    「残り5戦で11ポイント差を追うのは簡単ではありません。みんな本当に競争力がありますし、ジョナサンたちは素晴らしい仕事をしています。ニコ(ヒュルケンベルグ)も直近の数戦はすごく良いパフォーマンスを見せていますし、ガブリエル(ボルトレト)も印象的なルーキーです。スポーツとしてとても良いことだと思います」

    「私たちとしては、『あと5戦でここで何点取る』といったことを考えるよりも、ただ目の前の仕事に集中することです。FP1でドライバーとクルマから最大限を引き出し、FP2に向けてベストな状態を作る。それを積み重ねるだけです。結果は結果としてついてくるものです。コンストラクターズで順位を上げられるかどうかは自分たちでコントロールできません。だからこそ、ドライバーとクルマを最大限に引き出し、チームとしてベストを尽くすことに集中します。そうすれば、結果は自然についてくると思います」と締めくくった。

  • 平川亮 F1メキシコGP初日「すべてのプログラムをやり切れて良かった」

    平川亮 F1メキシコGP初日「すべてのプログラムをやり切れて良かった」

    平川亮(ハースF1チーム)は、2025年F1メキシコGPのフリー走行1回目(FP1)で再びF1マシンのステアリングを握り、限られた時間の中で着実に経験を積み重ねた。

    オリバー・ベアマンに代わってVF-25のステアリグを握って16番手タイムを記録した平川亮は「かなり難しかったです」と振り返った。「20台が走る短いサーキットですし、僕自身このトラックを走るのは初めてだったので、ステップ・バイ・ステップで学んでいく感じでした」

    「でも最終的には予定していたプログラムをすべてこなせて、いいセッションになったと思います」。

    F1マシンでのFP1出走もこれで数回目となるが、平川はその重要性を強調する。

    「すごくいいチャンスですが、同時に1時間でコースに慣れないといけないのは本当に大変です」と語り、「それでも貴重な機会をもらえているし、次はアブダビでも走れるので、すごく楽しみにしています」と意欲を見せた。

    平川亮(ハースF1チーム) メキシコグランプリ

  • 平川亮、ハースF1の旧型車テストでクラッシュ メキシコGPのFP1は予定通り

    平川亮、ハースF1の旧型車テストでクラッシュ メキシコGPのFP1は予定通り

    ハースF1チームは、F1アメリカGP後に実施した旧型車テスト(TPC:Testing of Previous Car)でリザーブドライバーの平川亮がクラッシュしたことを明らかにした。

    事故はオランダ・ザントフォールト・サーキットのターン9付近で発生したが、幸いにも平川亮は無傷で、メキシコGPでのFP1出走予定には影響しない見通しだ。

    このテストは、オースティンでのレース翌週の月曜日に行われたもので、F1チームが年間最大20日間まで許可されている旧型車走行日の一環として実施された。アメリカチームのハースは、アメリカGPでのポイント獲得に続き、平川亮にテスト走行の機会を与えた。

    第2セクターに入ったところでリアを失い、ターン8の立ち上がりでガードレールに横から激突したとされる。GPblogによると、平川亮はメディカルセンターで診察を受けたが、身体に異常はなく「コンディションは良好」と伝えられている。

    なお、ハースF1チームはメキシコグランプリのFP1で平川亮を起用する予定で、どちらのレギュラードライバー(エステバン・オコンまたはオリバー・ベアマン)が交代するかは現時点で未定とされる。

    ハースF1、シーズン終盤に向けたアップグレードで反撃狙う
    ハースF1チームはアメリカGPでVF-25に大幅なアップデートパッケージを投入しており、これが今季終盤戦での反撃の鍵になると期待している。オリバー・ベアマンが新仕様を初走行し、テキサスで9位入賞を果たすなど一定の成果を見せた。

    チームはコンストラクターズ選手権6位争いでの浮上を目指しており、平川亮のテストもマシン理解とデータ収集を深める重要な一環だった。今回のクラッシュによるマシン損傷はあるものの、プログラム自体の大勢に影響はないとみられる。

  • 平川亮、F1アブダビGP FP1出走に5億円超支払い マクラーレン訴訟で判明

    平川亮、F1アブダビGP FP1出走に5億円超支払い マクラーレン訴訟で判明

    マクラーレンとインディカー王者アレックス・パロウの訴訟の中で、トヨタのWECワークスドライバーである平川亮が、2024年F1アブダビGPのフリー走行1回目(FP1)に出走するため、マクラーレンに総額350万ドル(約5億3,000万円)を支払っていたことが明らかになった。

    裁判資料によって浮かび上がったこの事実は、F1チームが若手や外部ドライバーに対して走行枠を高額で販売する“新たな収益構造”を示すものであり、F1界における実力主義と資金力の関係をめぐる議論を呼んでいる。

    FP1+旧型車テストを含む「350万ドルパッケージ」
    訴訟記録によると、この金額には2回の「旧型車テスト(Testing of Previous Cars=TPC)」と、アブダビGPのFP1出走権が含まれていた。

    平川亮はルマン24時間優勝者かつWEC王者として、2024年のアブダビで1時間のセッションを走行。フェラーリのシャルル・ルクレールから1.5秒差、チームメイトのランド・ノリスから1.3秒差の14番手で終えた。

    マクラーレンは、パロウに対して約2,070万ドル(約30億円)の損害賠償を求めている。その中には、パロウのために行ったとされる「TPCテスト費用70万3,000ドル」が含まれているが、パロウ側は「平川亮の支払いが代替収益になっている」として金額の相殺を主張している。

    FP1走行枠が“チームの新たな収益源”に
    現在、F1チームは各マシンにつき年間2回、レギュラードライバー以外のドライバーにFP1出走を義務づけられている。

    この規定が、チームにとって“収益化可能な枠”となっており、有望なドライバーやメーカーが高額を支払って実走経験を得るケースが増加している。

    訴訟文書には、平川亮とトヨタが1回のTPCイベントに80万5,000ポンド(約1億5,000万円)を支払ったことも記されている。これはマクラーレンがパロウのために実施した2回分のテスト費用よりも高額だった。

    平川亮 マクラーレン F1 アブダビGP

    「ノリスも支払っていた」マクラーレン代表が証言
    ザック・ブラウン代表は法廷で、「ランド・ノリスでさえ2019年のフルタイム昇格前はF1チームに費用を支払っていた」と証言した。

    つまり、マクラーレンではジュニアやテストドライバーの段階で資金を提供する形が慣例化していたことを示唆している。

    パロウ側は「マクラーレンとの契約は虚偽や誤解に基づいたもので、結果的に自分が“嘘の約束”に投資させられた」と主張。一方でマクラーレン側はこれを全面否定し、証拠隠滅(WhatsAppメッセージ削除)を指摘されるも「事実無根」と反論している。

    F1の“実力主義”を揺るがす新しい構造
    この裁判で浮かび上がったのは、F1の「才能主義」と「資金主義」の境界がさらに曖昧になっている現実だ。

    FP1走行権がチームにとっての販売可能な“資産”になりつつあり、資金力が豊富なドライバーほど実戦経験を得やすい構図が生まれている。

    とくに若手や他カテゴリからの挑戦者にとっては、資金調達がF1登竜門への必須条件となりかねない。
    マクラーレンのように、テストやFP1の機会を収益化するチームが増えれば、「買えるチャンス」と「純粋な評価の場」が混在する新たな問題を招く可能性がある。

    一方で、チーム側にはコスト回収・財源確保の利点がある。F1マシンの運用コストは1日で数千万単位に達するため、メーカー支援を受けたドライバーを起用することは経営上の合理的判断ともいえる。

    とはいえ、今回の訴訟が示すように、金銭と契約、出走機会をめぐるトラブルはF1の倫理面でも危ういバランスを露呈した。

    今後この構造が常態化すれば、“最速を競う舞台”であるF1の根幹が、静かに変質していく可能性もある。

    Source: Motorsport Magazine

  • ハースF1チーム 平川亮が富士スピードウェイ爆走TPCオンボード映像公開

    ハースF1チーム 平川亮が富士スピードウェイ爆走TPCオンボード映像公開

    ハースF1チームは8月6日、静岡県・富士スピードウェイで日本初となる旧型車テスト「TPC(Testing of Previous Car)」を実施し、リザーブドライバーの平川亮がVF-23で111周を爆走。その迫力あるオンボード映像が公開された。

    走行を終えた平川亮は「今日は本当に暑かったです。汗もたくさんかいて、熱中症になるんじゃないかと心配でしたけど、なんとか大丈夫でした」と日本の厳しい暑さに驚いた様子を見せた。

    「鈴鹿(4月の日本GP)以来の日本ですが、ここまで暑いとは思っていませんでした。イギリスから来ているチームのスタッフもびっくりしていました」と振り返った。

    気温の高さはマシンの調整にも影響した。午前中は燃料を軽めにしてタイムを狙う予定だったが、思うように進まなかった。「最初の走り出しでクルマのバランスが良くなかったので、そこを改善するのに時間がかかってしまいました。この暑さのなかだと、やっぱり難しいですね」と苦笑い。ベストタイムは1分18秒538にとどまり、狙っていた17秒台突入はならなかった。

    富士スピードウェイは、平川亮が国内レースを戦っていた2023年まで慣れ親しんだサーキットだが、F1マシンで走ることには特別な意味があるという。「僕自身、富士でF1を見てレースの世界に入ったので、今日ここでF1マシンを走らせられたのは感慨深かったです。いろいろと思うところもありました」と語った。

    今回公開されたオンボード映像では、VF-23を駆る平川亮が富士スピードウェイを全開で駆け抜ける様子が収められており、日本での貴重なTPC走行の迫力をファンが体感できる内容となっている。

  • 平川亮 ハースF1チームの富士テスト完了「本当に感慨深かった」

    平川亮 ハースF1チームの富士テスト完了「本当に感慨深かった」

    平川亮は、8月6日に富士スピードウェイで行われたハースF1チームの旧型車テスト(TPC)に参加し、VF-23で111周を走行した。

    ハースF1チームのリザーブドライバーを務める平川亮はテスト終了後には自身のSNSを更新し、「素晴らしい経験でした!」と喜びを語った。

    「2007年にここ富士でF1を見てから始めたこのキャリア、そこで自分が今日F1を走らせているのは本当に感慨深かったです」と投稿。

    さらに、「このプロジェクトに関わっている皆さんに感謝です、そして今日はこんなに灼熱で平日にも関わらず沢山の人に観に来ていただいて嬉しかったです」と、関係者やファンへの感謝の言葉も添えた。

    猛暑の中での走行は想像以上に過酷だったという。

    「今日は本当に暑かったです。汗もたくさんかいて、熱中症になるんじゃないかと心配でしたけど、なんとか大丈夫でした。鈴鹿(4月の日本GP)以来の日本なんですけど、ここまで暑いとは思っていませんでした。イギリスから来ているチームのスタッフもびっくりしてました」と苦笑しながら振り返る。

    ハースF1チーム 平川亮

    午前中は燃料を少なくしてタイムを狙う計画だったが、マシンの調整に時間を要した。

    「最初の走り出しでクルマのバランスが良くなかったので、そこを改善するのに時間がかかってしまいました。この暑さのなかだと、やっぱり難しいですね」

    ベストタイムは1分18秒538。自身が密かに目指していた17秒台には届かなかったものの、F1マシンで富士を走るという夢はしっかりと刻まれた。

    「僕自身、富士でF1を見てレースの世界に入ったので、今日ここでF1マシンを走らせられたのは感慨深かったです。いろいろと思うところもありました」

    今回のテストは、翌日にF1マシン初走行を控える坪井翔のためのベースデータを収集するという目的も兼ねていた。平川亮はその重要な役割を果たし、デビューを控えた後輩にバトンを渡した。

    平川亮 ハースF1チーム

  • ハースF1チーム 平川亮が富士スピードウェイをVF-23で111周

    ハースF1チーム 平川亮が富士スピードウェイをVF-23で111周

    ハースF1チームが実施している旧型車テスト「TPC」が8月6日に静岡県・富士スピードウェイで行われ、リザーブドライバーの平川亮がVF-23で111周を走行した。

    走行を終えた平川亮は、日本の厳しい暑さに驚いた様子を見せた。「今日は本当に暑かったです。汗もたくさんかいて、熱中症になるんじゃないかと心配でしたけど、なんとか大丈夫でした」と語った。

    「鈴鹿(4月の日本GP)以来の日本なんですけど、ここまで暑いとは思っていませんでした。イギリスから来ているチームのスタッフもびっくりしてました」

    気温の高さは、マシンの調整にも大きく影響したという。午前中は燃料を軽めにしてタイムを狙う予定だったが、思うように進まなかった。

    「最初の走り出しでクルマのバランスが良くなかったので、そこを改善するのに時間がかかってしまいました。この暑さのなかだと、やっぱり難しいですね」と苦笑い。タイムは1分18秒538にとどまり、本人が密かに狙っていた17秒台突入はならなかった。

    富士スピードウェイは、平川亮が国内レースを戦っていた2023年まで慣れ親しんでいたサーキットだが、F1マシンで走ることには特別な意味があるという。「僕自身、富士でF1を見てレースの世界に入ったので、今日ここでF1マシンを走らせられたのは感慨深かったです。いろいろと思うところもありました」と振り返った。

    ハースF1チーム 平川亮

    今回のテストの主な目的は、翌日にF1マシン初走行を控える坪井翔のベースデータを収集すること。その役割をしっかり果たし、後輩にバトンを渡した。

    その坪井翔は、この日はピットでF1マシンの作業やデータをじっくり観察。「今日はずっとピットの中で(作業やデータを)見てました。富士は僕にとって庭みたいなコースですけど、F1のチームが相手だと、さすがに“庭”というわけにはいかないですね」と笑顔を見せた。

    スーパーフォーミュラでは富士で4連勝を記録するなど相性の良いコースだが、F1マシンでの走行は初めて。「小さい頃から憧れていたF1に乗れるのは、本当に楽しみです。もちろん緊張もありますけど、自分の持っている力を出し切りたいです」と意気込みを語った。

  • 平川亮 F1スペインGP「バーレーンより自信を持って走れた」

    平川亮 F1スペインGP「バーレーンより自信を持って走れた」

    平川亮が2025年F1スペインGPの金曜プラクティスで今季2回目となるFP1出走を果たし、ハースF1チームでVF-25をドライブした。バルセロナ=カタルーニャ・サーキットで行われたこのセッションでは、エステバン・オコンに代わっての出走となった。

    FP1ではオリバー・ベアマンと同様のプログラムを担当し、ホワイト・ハードタイヤでベースライン走行を行った後、レッド・ソフトタイヤでアタック。平川亮は1分15秒298を記録して17番手につけた。

    ベアマンは1分14秒597で7番手に入った。最後はハードタイヤでの高燃料ロングランに移行し、60分のセッションを締めくくった。

    午後のFP2ではオコンが走行に復帰し、ミディアムとソフトタイヤを使用して1分14秒005のベストで18番手。ベアマンはミディアムで走行を開始し、ソフトで1分14秒126を記録して19番手となった。オコンは再びミディアムに履き替えて周回を重ね、ベアマンはソフトでロングランを実施した。

    金曜日全体でチームは合計99周を走行。内訳はベアマンが46周、オコンが30周、平川亮が23周だった。

    平川亮 ハースF1チーム スペイングランプリ

    平川亮
    「今日もチームにこうして走る機会をいただけて、本当に感謝しています。今日はとにかく暑くて、タイヤのオーバーヒートがすごく起きやすくて、その管理に苦労しました。ブレーキングでの苦戦が大きくて、全体的に見てもまだまだ改善の余地がある内容でしたが、FP2の前にそういった部分についてしっかり話し合って、いくつか変更もしてもらいました。バーレーンのときと比べると、クルマに対する自信はかなり高まりましたし、大きく前進できたと思います。今後もFP1の機会があるので、しっかり準備を続けていきたいです」

    オリバー・ベアマン
    「今日は全体的にタフな1日だった。午後のセッションでは高速コーナーでクルマのバランスに苦しんでいて、その中でちょっとしたミスもあって、いくらか時間を失ってしまったのが残念。夜のうちにクルマの挙動をもっと予測しやすい方向に持っていければいいと思っている。FP1では悪くないペースを見せられていたから、ちゃんとウィンドウを見つけられれば戦えると思う」

    エステバン・オコン
    「簡単ではなかった。いろんな部分で理解が必要だと思う。バランスだったり、いくつかのコーナーでの不安定さだったり、全体的なグリップの問題もある。もっと最適化できるはず。今日はソフトタイヤで本当にちゃんとしたラップが1回しかなかったけど、明日にはもっと走れるはずだし、そこで修正していきたい。新しいテクニカル・ディレクティブの影響については、僕たちにとっては特に大きな変化はなかったと思う。普段と同じような感覚だった」

    小松礼雄 (チーム代表)
    「今日はちょっといろいろ混ざった内容の金曜日でしたね。FP1ではオリバーの走行がまずまずで、悪くないパフォーマンスを見せてくれました。平川は今回が2回目のFP1で、ブレーキには苦しんでいたんですけど、それ以外のところではしっかりとした仕事をしてくれたと思います。フィードバックも的確でしたし、仕事に対する姿勢や取り組み方もとても良かったです。ターン10でコースオフした件については、ドライバーのミスと見られるかもしれませんが、実際にはブレーキの性能が想定通りだったので、見た目ほど悪い内容ではなかったと思います。総じて、平川のパフォーマンスやチームとの関わり方には満足しています。FP2に関しては、少し期待外れでしたね。FP1に比べてクルマのパフォーマンスが落ちてしまっていました。オリバーもコースオフしてしまったので、今夜しっかりと作業して改善していく必要がありますが、FP1の内容を見ればまだクルマを良くする余地はありますし、明日に向けて両ドライバーをもっと上に持っていけるように準備していきます」

  • 平川亮 F1スペインGPでハースF1チームとの今季2回目のFP1出走

    平川亮 F1スペインGPでハースF1チームとの今季2回目のFP1出走

    平川亮が、今週末のF1第9戦スペインGPで再びフリー走行1回目(FP1)に出走する。マネーグラム・ハースF1チームのリザーブドライバーとして今季4回予定されている公式セッションのうち、今回は2回目。3月のバーレーンGP以来となるF1マシンでの実戦走行に臨む平川は、限られた1時間の中で最大限の貢献を目指す。

    「まず最初に、再びFP1を走るチャンスをいただけて本当に感謝しています。チームに心から感謝したいです。バルセロナは高速コーナーが多く、長いストレートもあってチャレンジングなサーキットですが、バーレーンの時よりもはるかに準備が整っています」と平川亮はコメント。

    「エンジニアリングチームと一緒にしっかり準備を進めてきましたし、1時間という短いセッションではありますが、その中でできる限りのデータを取って、チームの週末が良いものになるよう貢献したいと思っています」

    「限られた時間の中でベストを尽くして、最大限の成果を持ち帰れるよう集中します。走行が本当に楽しみです」

    平川亮 ハースF1チーム スペイングランプリ

    今大会の舞台であるバルセロナ・カタルーニャ・サーキットは、1991年からF1スペインGPを開催してきた歴史あるコースで、高速かつ長いコーナーを特徴とする。空力性能とタイヤマネジメントが重視されるこのサーキットで、ハースがイモラで導入したアップグレードの性能をより明確に検証する絶好の機会となる。

    チームのテクニカルディレクター、アンドレア・デ・ゾルドは次のように述べている。

    「バルセロナに戻って来られるのは嬉しい。ここは歴史あるF1サーキットであり、空力プラットフォームの安定性や適切なセットアップのバランス、そしてタイヤマネジメントが非常に重要な場所だ。これらすべてを高水準でまとめなければ、好パフォーマンスは得られない」

    「今回のコースは、前の2戦とはまったく異なる特性を持ち、滑らかで高速、そして長いコーナーが多い。イモラで導入したアップグレードはこのコースに合っていると考えていて、初めてそのポテンシャルを完全に引き出せる機会になるはずだ」

    「さらに、今回からはフロントウイングに関する新たな合法性試験が導入される。より厳しい剛性テストにより、フロントウイングやフラップの剛性が増し、空力特性が変化する。全チームがウイングを再設計しており、この変化が勢力図にどんな影響を与えるか注目している」

    レギュレーション変更とアップグレードの評価が重なる今回のスペインGPで、ドライバーたちも意気込みを語る。

    オリバー・ベアマンは次のように話す。

    「不運が続いていたからこそ、イモラで投入したアップグレードの実力をしっかり試せるのが楽しみだ。マシンには自信があるし、ペースも十分にある。このサーキットでは多くの経験があるから、トリプルヘッダーの締めくくりとして良い週末にしたい」

    「カタルーニャ・サーキットはダウンフォースが重要で、オーバーテイクは簡単ではないけど、VF-25のポテンシャルを示すにはうってつけだ。チームの多くのメンバーが3週間ぶりに戻ってくる中で、良い結果を出して、気持ちよく家に帰ってもらいたいと思っている」

    また、エステバン・オコンにとってもバルセロナは思い入れのある地だ。

    「スペインは自分にとって特別な場所で、家族の一部がこのサーキットの近くに住んでいるし、レーシングキャリアの中でもよく来ていた。初めてシングルシーターに乗ったのもスペインで、フォーミュラ・ルノーでの初優勝もここだった。F1の“ホーム”のような場所で、長年ウインターテストも行われてきた。とてもよく知っているサーキットだし、ハイスピードコーナーが多くて楽しい。マシンがこういう高速サーキットでどう感じられるか楽しみにしている」

    「トリプルヘッダーの最後の戦いになるけど、こうして続けてレースができるのは良いことだ。連戦となると作業量は2倍にも3倍にもなるけど、勢いに乗れている時はその流れを維持できる。課題がある時は、じっくり分析する時間が欲しくなるけど、今のところ自分はまだフレッシュな状態だ。シーズンはまだ始まったばかりだからね」

    3戦連続開催の締めくくりとなるスペインGP。新レギュレーション対応と空力評価が重なる中で、平川亮が果たす役割は大きい。わずか1時間という限られた時間の中で、F1ドライバーとしての成長と技術的貢献の両方を示すことが期待されている。