カテゴリー: ニコ・ロズベルグ

  • 元F1王者ニコ・ロズベルグ ベンチャー投資で運用316億円超

    元F1王者ニコ・ロズベルグ ベンチャー投資で運用316億円超

    F1世界王者としてキャリアを終えてから約10年。ニコ・ロズベルグは、サーキットの外でもその手腕を証明し続けている。

    元ドイツ人F1ドライバーで現在はベンチャーキャピタリストとして活動するロズベルグは、自身が率いる投資会社Rosberg Venturesの第3号ファンドとして、1億ドル(約158億円)を調達したと発表した。

    この成功により、同社の運用資産総額(AUM)は2億ドル超(約316億円超)に達し、ロズベルグはアスリート出身投資家の中でも有数の実績を持つ存在としての評価を確立した。

    引退後のキャリア転換として始まったこの取り組みは、現在ではシリコンバレーの最先端テクノロジーと欧州の機関投資家資本を結びつける投資プラットフォームへと進化している。

    今回の成果は、競争が激化するベンチャー投資環境の中で達成されたものだ。2016年のタイトル獲得シーズンと同様に、ロズベルグの集中力と戦略的判断が、他を一歩リードする結果につながったとされている。

    報道によれば、このファンドは募集超過となり、投資家からの強い需要を受けて出資枠が制限されたという。現在はAIやソフトウェア分野の有力企業を含むポートフォリオを支えている。

    パドックから取締役会へ
    ロズベルグのベンチャーキャピタルへの転身は、ルイス・ハミルトンを破った当時と同じ「限界を突く積み重ね」の哲学に基づいている。

    2017年の設立当初は「ファンド・オブ・ファンズ」という分散型モデルを採用していたが、その後はリアルタイム分析企業ClickHouseや、電動航空機を手がけるLiliumといった成長企業への直接投資へと舵を切った。

    その結果、Tier MobilityやChargePointを含む、評価額10億ドル超のユニコーン企業を4社生み出すポートフォリオを構築している。

    単なる名前貸しにとどまらず、ロズベルグはLinkedInでの発信力や国際的な人脈を活用し、投資先企業の商業提携を仲介するなど、実務面でも深く関与していることで知られている。

    ニコ・ロズベルグ F1

    計算されたリスクの方程式
    第3号ファンドのクローズをLinkedInで報告したロズベルグは、需要が「前例のない水準」に達したことを明かした。

    「Rosberg Venturesの1億ドル規模の第3号ファンドをクローズした。前例のない需要で募集超過となり、最適なパフォーマンスを確保するため出資枠を制限した」とロズベルグは語った。

    「今回も多大な支援をいただき、本当に身が引き締まる思いだ。特に長年のパートナーの信頼に心から感謝している」

    さらに彼は、レースの世界で培った経験が、テック投資の不確実性への向き合い方にどう生きているかにも言及している。

    「チャンスは掴むものだ。時には成功確率が10%しかなくても、リターンが非常に大きいなら挑戦する」

    「失敗の可能性が高い中で、どうして大胆にコミットできるのかと疑問に思うかもしれない。すべては準備にかかっている」

    「考えうる失敗シナリオをすべて洗い出し、それにどう対処するか、あるいは影響を最小限に抑える計画を立てる。そうすることで、チャンスに全力で挑む自信が生まれる」

    次なる地平線へ
    ロズベルグは現在もSky SportsのF1解説者や、登録者150万人を超えるYouTubeクリエイターとして高い知名度を維持しているが、主軸はあくまで投資会社の長期的成長に置かれている。

    金融の世界にはチェッカーフラッグのような即時の達成感はないとしながらも、AUMが約316億円超に達したことで得た「火力」は、別の形の高揚感をもたらしているという。

    「スポーツでは、時に攻めに出てリスクを全身で受け止めなければならない」

    「どのチャンスを取るかを直感的に判断し、ときに成功する。その積み重ねは非常に大きな力になる。ベンチャー投資は長い旅だ」

    「レースでフィニッシュラインを越えるほど明確な瞬間はない。しかし、AUMが2億ドル超、約316億円超に達した今のような節目は、前に進み続けるための大きな原動力になる」

  • 元F1王者ニコ・ロズベルグ ザク・ブラウンの“ピアストリへの共感欠如”を批判

    元F1王者ニコ・ロズベルグ ザク・ブラウンの“ピアストリへの共感欠如”を批判

    2025年F1最終戦アブダビGPでドライバーズタイトルを逃したオスカー・ピアストリに対し、マクラーレンCEOザク・ブラウンが無神経なトーンで声を掛けた──。これについて、元F1ワールドチャンピオンのニコ・ロズベルグが苦言を呈した。

    ピアストリは逆転タイトルの可能性を残して決勝に臨み、2位でフィニッシュ。選手権も3位で終えたが、チームラジオでは落胆の色を隠せず、レースエンジニアが必死に励ます様子が流れていた。

    その直後、ブラウンはタイトルを獲得したランド・ノリスを称えた勢いのまま、ピアストリの無線に割って入り「オスカー、素晴らしいシーズンだった。7勝だ。君はスターだよ。また来年やろう」と声を掛けた。

    さらに「とても誇りに思っている。最高のチームプレーヤーだ。来年また頑張ろう。表彰台で会おう」と続けた。

    ロズベルグ「ザクはもう少し寄り添うべきだった」
    ロズベルグは Sky Sports F1 に対し、ブラウンのトーンは“場面にそぐわなかった”と指摘した。

    「彼(ピアストリ)にとってはレーシングキャリアで最もつらい瞬間だった。ザクは祝福モードのまま話しかけていたが、もう少し共感を示すべきだったかもしれない」

    とロズベルグは語った。

    「『来年こそ君の年になる』など、落胆している彼に寄り添う言葉もあったはずだ。もちろんザクはランドのタイトルで興奮していたのだと思うが、あの瞬間のオスカーの気持ちを考えれば難しい状況だ」

    ロズベルグは、ブラウンの態度が決して悪意ではなく、“ノリス初戴冠”という高揚感が生んだものだと理解を示しつつも、敗れたピアストリへの配慮が不足していたと結論づけた。

  • 角田裕毅 フェルスタッペンとの差放置のレッドブルは「あり得ない」と元F1王者

    角田裕毅 フェルスタッペンとの差放置のレッドブルは「あり得ない」と元F1王者

    角田裕毅とマックス・フェルスタッペンのパフォーマンスの差について2016年のF1ワールドチャンピオンであるニコ・ロズベルグがレッドブルを批判。その格差の大きさに疑問を呈した。

    フェルスタッペンはイタリアGPでポールポジションを獲得し、モンツァでコースレコードを樹立。F1史上最速の平均速度でのラップも記録した。

    一方のチームメイト角田裕毅は、スピードの殿堂で10番手にとどまり、フェルスタッペンより0.7秒以上遅いタイムに終わった。

    ロズベルグは、この両者の差を「説明できない」と表現し、レッドブルがこの問題を解決できていない状況を「クレイジー」だと語った。

    ドイツ人のロズベルグは、これが長年続いているチームの「2台目シート問題」であると指摘。ピエール・ガスリー、アレクサンダー・アルボン、リアム・ローソンが昇格してもフェルスタッペンの隣で十分な結果を残せなかった過去を挙げた。さらに、セルジオ・ペレスでさえ当初は改善の兆しを見せたが、最終的には同じ運命をたどったと語った。

    「これはもう何年も続いている。そして今回もまた、角田はマックス・フェルスタッペンから0.7秒以上離されている。説明がつかない」

    「理解できない。角田は素晴らしい…彼はレーシングカーの運転方法を知っている」

    「それなのに、どうしてまたこんなに大きく差が開いてしまうんだ? 彼らがこの問題に解決策を見つけられないなんてクレイジーだ」

    角田裕毅 F1 レッドブル

    日本人ドライバーの角田裕毅は、フェルスタッペンと同じ仕様のRB21を完全には与えられていないが、ロズベルグはそれでも両者がもっと接近していなければならないと主張する。

    「聞くところによると、彼のマシンはマックス・フェルスタッペンのものと100%同じではないらしい。だが、それで0.7秒も違うわけがない。せいぜい0.1秒程度だろう」

    「うん、これは残念だ。角田には同情する。これは本当に、本当に厳しい一日だった」

  • アルピーヌF1の迷走にロズベルグが警笛「ブランドとして逆マーケティング」

    アルピーヌF1の迷走にロズベルグが警笛「ブランドとして逆マーケティング」

    元F1ワールドチャンピオンのニコ・ロズベルグは、アルピーヌF1チームが抱えるオン・トラックでの苦戦とオフ・トラックでの不安定さが、ブランドにとって有害であると警鐘を鳴らした。

    アルピーヌは現在、2025年シーズン開幕12戦でわずか19ポイントしか獲得できず、コンストラクターズ選手権で最下位に沈んでいる。

    さらに舞台裏では体制の混乱が続いており、ルノーはCEOルカ・デ・メオがその職を辞任することを正式に発表している。

    2016年のF1ワールドチャンピオンであるロズベルグは、「安定性の欠如がアルピーヌにとって打撃になっている」と語り、現在の競争力不足が「ブランドを傷つけている」と警告した。

    「チームのパフォーマンスにとって、安定性がいかに重要かは我々も知っている」とロズベルグはSky SportsのF1番組で語った。

    「それはフェラーリの弱点の一つでもある。ここ数年で何度もリーダーシップのポジションが変わっているのに対し、メルセデスに行けば、15年前の僕の在籍時と同じ主要人物がいまだに多くの重要な役割にいる。それは本当に素晴らしいことだよ。継続性があり、同時に若い才能も育っている」

    「そしてアルピーヌ… 僕がメルセデスにいた頃、僕らが最後尾を走っていた時代、彼ら(ルノー)は毎週のようにF1から撤退しかけていた。なぜなら莫大な費用をかけていながら、ブランドにとってマイナスのマーケティングになっていたからだ。最下位を走っていることが、アルピーヌやルノーのブランドを傷つける“逆マーケティング”になっていたんだ」

    さらにロズベルグは、自動車業界全体の動きがチームに与える影響についても指摘した。

    「自動車業界の厳しい環境の中で、販売台数が激減している。EV(電動モビリティ)への移行は苦戦していて、中国勢がどんどんシェアを拡大している。テスラもシェアを奪っている」

    「そして最初に削られるのがマーケティング予算であり、F1チームの活動もその中に含まれる。だから我々は、今後の新たなリーダーシップのもとで、彼がF1推進派なのか反対派なのか注視する必要がある。とても難しい局面だ」

    アルピーヌF1チーム

    アルピーヌF1チームは売却されるのか?
    デ・メオはこれまでF1チームを売却しないと明言していたが、彼の退任によってその方針が変わる可能性はあるのだろうか?

    Sky Sportsのテッド・クラビッツは次のように語った。

    「フラビオ(・ブリアトーレ)はこう言うだろう。『これはルノーにコストをかける必要はない』と。F1は、ホールディング会社にとって一切のコストを発生させない形にすることが可能なんだ。予算上限制度と分配金のおかげで、実質的に収支トントンになる」

    「BWTをはじめとするアルピーヌのスポンサーがいる中で、コストを適切に管理できれば、フラビオはさらにスポンサーを連れてくると約束していて、そうすれば収支は均衡する」

    「彼は新たなCEOに対して、F1チームの維持が可能だと説得したいと考えているだろう」

    「今後も“アルピーヌ”というブランド名を使い続けるのか、それとも“ルノー”に戻したほうがいいのか、そこも議論の対象になるはずだ」

    「彼らは2026年にはメルセデス製パワーユニットを搭載する予定で、成績改善の可能性がある転機に差しかかっている。だからルノー・グループとしては、2026年を見届けてから判断するのが賢明だろう」

    「ただし、売却の可能性がゼロというわけではない。F1チームを買いたがっている投資家は実際にいるからね」

  • ランド・ノリスの「最大の弱点」は“メンタルの脆さ”と元F1王者が指摘

    ランド・ノリスの「最大の弱点」は“メンタルの脆さ”と元F1王者が指摘

    ランド・ノリスがF1初タイトルを目指すうえで最大の弱点は「メンタルの脆さ」だと、元F1ワールドチャンピオンのニコ・ロズベルグが語った。

    カナダGPでは、ノリスがマクラーレンのチームメイトであるオスカー・ピアストリを4位争いの中で追い抜こうとした際に背後から接触し、レースを終える致命的なダメージを負った。

    ノリスはその場でリタイアし、ピアストリが4位を死守した結果、2025年シーズンの第10戦終了時点でノリスはチャンピオンシップ争いにおいて22ポイントのビハインドを負うこととなった。

    2016年のF1ワールドチャンピオンであるロズベルグは、こうしたノリスの痛恨のミスはメンタリティに起因していると考えている。

    「ランドの今季のアキレス腱、それが“メンタルの脆さ”であり、彼の自信のなさだった。モントリオールでも、それが再び表に出てしまった」とロズベルグはSky Sports F1 Showで語った。

    「プレッシャーが最大になる瞬間に、あの小さなミスが忍び寄ってくる」

    「予選でもそれが出た。Q3で彼は2回のアタックラップの両方で重大なミスを犯し、その結果、グリッドは7番手止まりだった。あれだけ速いマシンを持っていたにもかかわらずだ」

    「そして決定的な瞬間、つまりチャンピオンシップのライバルを抜こうとしたその瞬間、彼は非常に奇妙な判断ミスをした。文字通り、ピアストリのリアに突っ込んでしまった」

    ランド・ノリス F1 マクラーレン

    ランド・ノリスはスポーツ心理学者を検討すべきか?
    ロズベルグはこれまでもノリスに対してたびたびサポートを申し出てきたが、今回あらためて彼にスポーツ心理学者との協力を勧めた。

    ロズベルグ自身も2016年シーズンにおいて心理学者の助けを借りたことで、感情のコントロールとパフォーマンスが向上したと明かしている。

    「僕もそうだったが、ランドは少し“繊細なタイプ”だ」とロズベルグは語った。「自信を失いやすくて、不安を抱えやすい。僕らはそういうタイプなんだ」

    「でもそれは、必ずしも悪いことではない。それは自分を疑って努力し続ける原動力にもなる。『自分は世界一だ』と過信して他人に責任を押しつけるタイプと違って、自分を見つめ直せる」

    「だから、長所と短所があるんだ。ただ、繊細なタイプの人間は、やっぱり怖がりで、頭の中でいろんなことが渦巻いてしまう」

    「でも、メンタル面のパフォーマンスは鍛えれば向上できる。僕は実際、シーズンオフに2日ごとに2時間、心理学者とセッションをしていたし、シーズン中も続けていた」

    「本当にハードだった。フィジカルトレーニングよりもキツかった。でも、すごく大きな成果が得られた。なぜなら、それは“ライフスタイルのデザイン”の訓練でもあるからだ」

    「ランドがインスタグラムをやめたという話を聞いた。それもパズルの一部だ。インスタグラムや否定的なコメントは、気持ちを蝕んでいく。あれをやめたのは素晴らしい一歩だ」

    「でも、そうした改善策はまだ他にも15個はあるんだ」

  • フェラーリが英国にF1サテライト拠点を新設か ニコ・ロズベルグが示唆

    フェラーリが英国にF1サテライト拠点を新設か ニコ・ロズベルグが示唆

    元F1世界王者のニコ・ロズベルグが、フェラーリがイタリア国外にF1活動の一部を展開する可能性を示唆した。これはチームの長年にわたる体制における大きな変革を意味するかもしれない。

    フェラーリは1943年に創業者エンツォ・フェラーリがモデナから移転して以来、82年間にわたり本拠地マラネロで活動してきた。だが、ロズベルグはSky Sports F1のポッドキャストで、現在の体制ではイギリス勢と比較して多くの面で不利だと指摘した。

    「フェラーリ内部の状況を少し見たことがあるけど、メルセデスのようなイギリスのチームと比べて、マーケティングから他の分野に至るまで、あらゆる面での卓越性のレベルが違う」とロズベルグは語った。

    また、「文化的な違いもある。彼らがイタリアにいるという事実が、全てをより困難にしている」と述べた。

    自らが所属していたメルセデスでの経験を引き合いに出し、迅速な意思決定の重要性を強調した。

    「例えばメルセデスでは、ルイス(ハミルトン)が何か問題を抱えたときはトト(ヴォルフ)に行けばすぐに決断してくれた。それで終わりだ。でもフェラーリでは決定権を持つ人物が多すぎて、誰に言えばいいか分からない状態だ。たとえある人物が『いいよ』と言っても、別の誰かがあとで文句を言うような感じだ」と内部の複雑さを明かした。

    さらに、うわさとして「フェラーリがイギリスにサテライト拠点を設けることを検討しているという話を聞いたことがある」と明かした。「F1のエコシステムがそこにあるからだ」とも語り、F1界の中心地であるイギリスでの活動強化が視野に入っていることを示唆した。

    現在、フェラーリはF1活動を全てマラネロで行っているが、イギリスを拠点とする他チームはその地理的利点を最大限に活かしている。メルセデスはブラックリーとブリックスワース、レッドブルは来年からエンジン部門を統合したミルトンキーンズのキャンパスを完成させる予定だ。

    マクラーレン(ウォーキング)、アストンマーティン(シルバーストン)、ウィリアムズ(グローブ)もすべてイギリスに拠点を置いている。アルピーヌはイギリスのエンストンにシャシーファクトリーを、フランス・ヴィリー=シャティヨンにエンジン部門を持っていたが、来年からはメルセデス製パワーユニットを使用する予定だ。

    レーシングブルズはイタリア・ファエンツァ、ザウバー(現ステーク)はスイス・ヒンウィルを拠点としており、来年からアウディとしてドイツ・ノイブルクでパワーユニットを製造する。ハースはアメリカ・ノースカロライナ州カナポリス、イギリス・バンバリー、イタリア・マラネロに拠点を分けている。

    もしフェラーリがイギリス拠点を新設すれば、F1界のパワーバランスにも影響を与える可能性があり、今後の動向が注目される。

  • ニコ・ロズベルグ ピアストリのF1カナダGPを「タイトル争いの分岐点」と評価

    ニコ・ロズベルグ ピアストリのF1カナダGPを「タイトル争いの分岐点」と評価

    スカイF1の解説者ニコ・ロズベルグは、先週末のF1カナダGPでタイトル争いの流れが大きく変わったと語り、オスカー・ピアストリの落ち着いた走りを「決定的瞬間」と評した上で、「今や彼が2025年の世界王者争いの最有力候補だ」と断言した。

    マクラーレンのピアストリは、モントリオールでの決勝レース後、選手権リードを22ポイントに拡大。チームメイトのランド・ノリスがレース終盤、ピアストリのリヤに追突する形でリタイアしたことで、シーズン後半に向けてオーストラリア人ドライバーが優位に立った格好だ。

    このアクシデントは、チーム内タイトル争いにおけるノリスの巻き返しに大きな打撃を与える結果となった。

    「ピアストリが今や最有力候補」
    元F1ワールドチャンピオンのロズベルグは、モントリオールでの一戦を振り返り、ピアストリに惜しみない賛辞を送った。

    「僕にとってあれは“分岐点”だった」とロズベルグ。「今年のタイトル争いで、オスカー・ピアストリが今や最有力候補だと初めて断言できる。これまではずっとランド・ノリスの方に傾いていたけどね」

    チームメイト同士の緊張感あるタイトル争いを経験したロズベルグは、これまではノリスが一歩抜け出すと予想していたという。

    「ノリスが調子を上げて、その僅かな速さのアドバンテージを活かしてタイトルを取るだろうと思っていた」としつつも、「でもオスカーは本当に強い。常にノーミスで走っている」と評価。

    「ここ2年で見た彼のミスは、今年のオーストラリアGPの最悪なコンディション下での一度だけ。それ以外は常に完璧だ」と続けた。

    オスカー・ピアストリ マクラーレン F1

    冷静沈着なメンタリティとウェバーの影響
    さらにロズベルグは、ピアストリの「心の落ち着き」が大きな武器だとし、彼のマネージャーを務める元F1ドライバーのマーク・ウェバーとの会話を紹介した。

    「ウェバーに聞いた話だけど、ピアストリは1位でゴールしても5位でゴールしても、その日の夜は変わらずピザを食べているらしい」とロズベルグ。「もちろんレース直後は嬉しさもあるけど、すぐに切り替えて次へ進む。すごく安定しているんだ」

    シーズン中盤へと突入する中、ピアストリの冷静な性格と的確なレース運び、そしてミスを避ける力は、タイトル獲得において決定的な要素となるかもしれない。

    2025年のチャンピオン争いで“打倒ピアストリ”の構図が本格化しつつある今、F1王者経験者のロズベルグが太鼓判を押したことは、ファンやパドック関係者にとっても大きな意味を持つだろう。

  • F1元王者ケケ・ロズベルグがロング・コビッド告白「もう何もできない」

    F1元王者ケケ・ロズベルグがロング・コビッド告白「もう何もできない」

    1982年のF1ワールドチャンピオンであるケケ・ロズベルグが、深刻な健康問題に直面していることを明かした。長引く新型コロナウイルスの後遺症(ロング・コビッド)に加え、視力の低下にも悩まされているという。

    ウィリアムズからF1タイトルを獲得した76歳のロズベルグは、ここ数年グランプリに姿を見せていないが、F1のパドックから離れたのは、息子ニコ・ロズベルグが2010年にメルセデスに加入した直後のことだった。

    フィンランドのメディア「APU」との稀なインタビューで、彼はなぜ公の場から姿を消したのか、その理由を語った。

    「もう続けられなかった。すべてを完全に断ち切って、世捨て人のような生活を始めた」とロズベルグは述べた。

    その後、息子ニコ・ロズベルグは2016年の激闘の末、ルイス・ハミルトンを破ってF1チャンピオンに輝いた。

    自らも5度のグランプリ優勝とF1タイトルを経験したケケ・ロズベルグだが、今でも最も誇りに思っているのは息子の達成だという。

    「間違いなくニコの世界選手権タイトルだ」と質問に答えた。「家族の歴史という観点でも、あれは大きな節目だった」

    しかし、2020年のパンデミック以降、ロズベルグの孤独な生活はさらに困難なものになった。新型コロナの後遺症は今なお彼の生活に深刻な影響を及ぼしている。

    「ロング・コビッドについての理解は、今もほとんど進んでいない」と彼は語った。「非常に多くの人々が、その影響に苦しんでいる」

    「私にとっても、それは二次的な疾患だ――孤独によって悪化してしまった。ほとんどエネルギーが残っていない。以前は、やるべきことのリストがあった。今もリストはあるが、もう実現できないことばかりが並んでいる」

    最近では、視力の低下を主な理由として専門医に相談するようになったとも明かした。

  • レッドブルF1 ロズベルグのフェルスタッペン失格論に皮肉「視聴率狙い」

    レッドブルF1 ロズベルグのフェルスタッペン失格論に皮肉「視聴率狙い」

    レッドブルF1のチーム代表クリスチャン・ホーナーは、2025年F1スペインGPでのマックス・フェルスタッペンとジョージ・ラッセルの接触をめぐり、「フェルスタッペンは失格にすべき」と強く主張した元F1世界王者ニコ・ロズベルグの発言に対し、「視聴率狙いの煽りだ」と皮肉を込めて反論した。

    問題の接触は、終盤にセーフティカーが解除された直後のターン1とターン5で起きた。フェルスタッペンはターン1でラッセルのアタックによりコース外に膨らんだが、そのままポジションを維持。レッドブルはこの動きを不当と判断し、無線でフェルスタッペンに順位を譲るよう指示を出した。

    一度はターン5で減速して譲ったように見えたが、直後にイン側から再び仕掛けて接触。これにより10秒ペナルティが科され、フェルスタッペンは5位から10位に降格された。

    この動きに対し、Sky Sports F1の実況中にロズベルグは激しい口調でこう語った。

    「彼にはブラックフラッグを出すべきだ。あれはただポイントを証明するためだけに、意図的にラッセルにぶつけたように見えた」
    「ひどい。非常に悪い。あれは本当にまずかった」

    これに対しホーナーは、モータースポーツ・ウィークを含むメディアに対し次のように皮肉を交えて反論した。

    「ニコはいつもセンセーショナルなコメントをするからね。それだけさ」

    ホーナーのこの「センセーショナルなコメント」という表現は、注目を集めるために過激で大げさな発言をする「センセーショナリズム(sensationalism)」を指しており、彼はロズベルグの発言を“視聴率狙いで煽っている”ものだと見ている。

    フェルスタッペン自身も、ロズベルグの主張について問われると「それが彼の意見なら、それでいい。誰だって意見は持てる」と淡々と語った。

    ただし、今回の接触によるペナルティでフェルスタッペンのFIAスーパーライセンスのペナルティポイントは11点に達しており、出場停止となる12点まであと1点に迫っている。次戦オーストリアGPとその後のカナダGPでは、より慎重なアプローチが求められる。

  • ラッセルと接触のフェルスタッペンに元F1王者がスペインGP失格を要求

    ラッセルと接触のフェルスタッペンに元F1王者がスペインGP失格を要求

    元F1世界王者のニコ・ロズベルグは、2025年F1スペインGP終盤で起きたジョージ・ラッセルとの接触を受け、マックス・フェルスタッペンに対して「失格処分(ブラックフラッグ)を下すべきだった」と主張した。

    問題の接触は、61周目のセーフティカー明けのリスタート直後、ターン1で発生した。メルセデスのラッセルがハードタイヤのフェルスタッペンを追い抜こうとした際に軽く接触し、レッドブルのフェルスタッペンはイン側のエスケープロードを使用してポジションを維持。その後、レッドブルからの指示で64周目にラッセルへポジションを譲るよう求められた。

    しかしフェルスタッペンは、その直後のターン5の進入でスピードを緩めた形でラッセルを横に並ばせ、突然ステアリングを切らずにまっすぐ進行。そのままラッセルのマシン側面に衝突した。

    このシーンをSky F1での解説中に見ていたロズベルグは即座に「ブラックフラッグに値する」と発言。レース後にその見解を改めて問われても「意見は変わらない」と答えた。

    「ターン1の接触についてはジョージの責任だ。追い越しには3つの条件があるが、彼はそのうち2つしか守っていなかった。だからマックスはポジションを守ることもできたはずだ」とロズベルグは前提を説明。

    「だが、レッドブルが彼にポジションを返すよう指示したことで、マックスの怒りが頂点に達した。そこから先は、まるで仕返しをするかのように相手を待って衝突しにいったように見えた。それは極めて容認できない行為だ」

    「意図的に相手を待ち構え、衝突させるのであれば、ルール上はブラックフラッグだ。それが私の主張の根拠だ」と語った。

    フェルスタッペンにはこの行為に対して10秒のタイムペナルティとペナルティポイント3点が科され、最終順位は5位から10位に後退。累積ペナルティポイントは11点となり、次戦までに1点でも追加されれば1戦出場停止の処分が下ることになる。

    動画の公開は終了しました