カテゴリー: ピレリ

  • 2023年 F1ハンガリーGP 決勝:持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想

    2023年 F1ハンガリーGP 決勝:持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想

    2023年F1第12戦ハンガリーGP決勝で各ドライバーが使用可能な持ちタイヤ数と予想されるタイヤ戦略を公式タイヤサプライヤーのピレリが発表した。

    ピレリは、第12戦の舞台となるハンガロリンクに昨年よりも1ストップ軟らかいC3(ハード)、C4(ミディアム)、C5(ソフト)というコンパンドをノミネートしている。決勝がドライな場合、2種類のコンパンドを使うことが義務付けられる。

    最速のタイヤ戦略はミディアム-ハード-ハードと繋ぐ2ストップ。その場合、17周~24周目が1回目のピットストップウインドウとなる。2番目に速い戦略はミディアム-ハード-ミディアムの2ストップとなり、第1スティントのミディアムの持ち具合が展開を分けることになりそうだ。

    ハンガリーGP

    上位ドライバーは、ほとんどがハードの新品を1セット残しているが、それ以外はユーズドという状況。ただし、3番グリッドからスタートするジョージ・ラッセル(マクラーレン)は、それに加えてミディアムの新品を1セット残しており、有利な状況となっている。

    ハンガリーグランプリ

    マリオ・イゾラ(ピレリ モータースポーツディレクター)
    「新しいフォーマットがドライバーたちにさまざまな課題を投げかけ、非常に興味深い予選だったと思う。これまでのイベントよりもさらにタイムが接近し、予測不可能な展開となった。トップ10に7チームが名を連ね、予選最速10台がすべてコンマ6秒以内の差に収まっていることからも、そのことがわかる。たとえば、Q2を通過したタイヤで決勝をスタートしなければならないというルールが廃止されて以来、ドライバーたちは予選の3段階でコンパウンドを切り替えるという、もはや慣れない作業に対応しなければならなくなった。 その一方で、レース用タイヤとしてはハードがベストチョイスと思われるにもかかわらず、多くのドライバーがプラクティスでハードを選択しなかったため、Q1ではトップチームでさえ2本走らなければならなかった」

    「FP3ではロングランを行ったが、トラック温度が50℃前後と決勝も同じような温度であることを考えると、C5は決勝に理想的なタイヤとは言えないようだ。同時に、昨日よりも気温が高いこと、そしてハンガロリンクでは常に非常に重要なトラック進化があることから、2つのハードコンパウンド、C3とC4が有利になる。そのため、2ストップでC4からスタートし、さらにC3で2スティントを走る作戦が有力だ。1ストップ(ハード~ミディアム)も可能だが、パフォーマンス低下とトレッド寿命の両面でかなり限界がある。グリッド順を考えれば、見応えのあるレースになるはずだ」

  • 2023年 F1ハンガリーGP:サーキット&タイヤコンパウンド解説

    2023年 F1ハンガリーGP:サーキット&タイヤコンパウンド解説

    2023年F1第12戦ハンガリーGPが、7月21日から7月23日にブラペストのハンガロリンクで開催される。公式タイヤサプライヤーのピレリが2023年ハンガリーグランプリのタイヤについて解説した。

    ハンガリーGPでは、ハード(C3)、ミディアム(C4)、ソフト(C5 )と各チームが昨年よりもソフトなコンパウンドを使用する。

    ハンガリーは気温もトラック温度も高い。レースは7月末に開催され、サーキットは空気の流れが少ない自然のお椀の中にあるため、ブダペストはドライバーの疲労だけでなく、タイヤの熱管理にとっても難題となる。

    ハンガロリンクで最も一般的な戦略は2ストッパーで、1ストッパーが好まれることもある。2022年の選択は、バーチャルセーフティカーとセーフティカーに大きく影響された。ほぼすべてのドライバーが3ストップし、使用可能なコンパウンドをすべて使用した。スタートでは、半数のグリッドがソフト、残りの半数がミディアムでスタートし、ハードは第2、第3スティントに使用された。

    F1 ハンガリーGP

    ブダペストではATA(Alternative Tyre Allocation:代替タイヤ割り当て)が導入され、各予選セッションでスリックコンパウンドの使用が義務づけられる。各チームはQ1でハードコンパウンド、Q2でミディアムコンパウンド、Q3でソフトコンパウンドを使用しなければならない。予選がウェットの場合は、通常通りコンパウンドを自由に選択できる。

    ATA規則では、各マシンが使用できるタイヤセット数は通常のレースウイークでは13セットだが、11セットに減らされる。各ドライバーはハードタイヤを3セット、ミディアムタイヤを4セット、ソフトタイヤを4セット用意する。ウエットタイヤの本数は変わらず、フルウエットが3セット、インターミディエイトが4セットで、金曜日に雨が降ったり、土曜日に悪天候が予想される場合はインターミディエイトの追加セットが認められる。

    金曜日に雨が降った場合、または土曜日に悪天候が予想される場合は、インターミディエイトタイヤの追加セットが認められる。土曜日はFP3終了後にさらに2セットを返却しなければならない。このため、予選と決勝で使用するタイヤは7セットとなり、そのうち少なくともハードタイヤとミディアムタイヤの1セットは決勝用にキープしなければならない。

    ハンガロリンクの後、ATAルールは9月最初の週末に開催されるイタリアGPで再び試される。

    ハンガリーグランプリ

    マリオ・イソラ(ピレリ モータースポーツディレクター)
    「ハンガリーGPはF1サマーシーズンの定番イベントとなっており、気温とアスファルトの温度が非常に高いのが特徴だ。このため、ドライバー、マシン、タイヤが試されることになるが、特に曲がりくねったトラックは息つく暇を与えない。かなり長いピットストレートがあり、最初の右コーナーへのブレーキングで唯一のオーバーテイクのチャンスとなる。モンテカルロに次いで平均速度が遅いサーキットで、モナコと同じようなダウンフォースセッティングが施されている。低速コーナーが多いため、トラクションはパフォーマンスを発揮するための重要な要素のひとつであり、最大のリスクはタイヤのオーバーヒートだ。ハンガロリンクは常設トラックであるにもかかわらず、あまり頻繁に使用されることはなく、週末には理想的なレーシングラインにゴムが乗り、アスファルトのコンディションはかなり改善される。通常、このレースは戦略とタイヤのデグラデーションがすべてだ。今年は2022年に比べてソフトコンパウンドのトリオ(C3、C4、C5)が選択され、予選では新しいタイヤアロケーション(ATAまたは「Alternative Tyre Allocation」と呼ばれる)が初めて試される。この2つの変更は、少なくとも理論上では、特に戦略の面で選択肢の幅を広げることにつながるはずだ。ATAはまた、従来のフォーマット(13セットではなく11セットを使用)に比べてドライタイヤを2セット節約することができ、モンツァで開催されるイタリアGPで再び実施される。その後、FIA、F1、チームが来季に採用するかどうかを決定する」

  • F1ハンガリーGP:タイヤの本数削減と予選タイヤを指定する「ATA」を試行

    F1ハンガリーGP:タイヤの本数削減と予選タイヤを指定する「ATA」を試行

    2023年第12戦F1ハンガリーGPの予選でATA(Alternative Tyre Allocation/オルタナティブタイヤアロケーション)ルールを試行することを公式タイヤサプライヤーのピレリが発表した。

    このATAルールは、F1のサステイナビリティ(持続可能性)に対する取り組みの一環であり、タイヤの本数が削減され、ドライでの予選の各セグメントで使用するコンパウンドは必須のスリックタイヤ1種類のみとなる。

    通常のレースウィークエンドでは各マシンが使用できるタイヤセットの数は13セットだが、ATAルールでは11セットに減らされる。

    ピレリは、昨年のハンガリーGPよりもタイヤ選択を一段階ソフトにしており、各ドライバーにはハードタイヤが3セット、ミディアムタイヤが4セット、ソフトタイヤが4セット、割り当てられる。

    ウエットタイヤの本数は変わらず、フルウエットが3セット、インターミディエイトが4セットで、金曜日に雨が降ったり、土曜日に悪天候が予想される場合はインターミディエイトの追加セットが認められる。

    ピレリのモータースポーツ・ボスであるマリオ・イゾラは「今年は2022年に比べてソフトコンパウンドを3セット(C3、C4、C5)選択し、予選ではATA(Alternative Tyre Allocation)と呼ばれる新しいタイヤアロケーションを初めて試行される。

    「ドライコンディションが続く場合は、Q1ではハードのみ、Q2ではミディアム、そしてQ3ではソフトのみを使用する義務がある」

    「これらの変更は両方とも、少なくとも机上では、特に戦略の面で幅広い選択肢につながるはずだ」

    「ATAはまた、従来のフォーマット(13セットの代わりに11セットを使用)と比較して2セットのドライタイヤを節約し、モンツァのイタリアGPで再び運用する予定だ」

    「その後、FIA、F1、チームが来シーズンに採用するかどうかを決定することになる」

    ハンガロリンクのレースで最も一般的な戦略は2ストッパーだが、場合によっては1ストッパーが好まれることもある。

    「常設トラックであるにもかかわらず、ハンガロリンクはあまり頻繁に使われることがなく、週末には理想的なレーシングラインにラバーインするため、アスファルトのコンディションはかなり良くなる」とマリオ・イゾラは付け加えた。

  • 2023年 F1イギリスGP 決勝:持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想

    2023年 F1イギリスGP 決勝:持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想

    2023年F1第11戦イギリスGP決勝で各ドライバーが使用可能な持ちタイヤ数と予想されるタイヤ戦略を公式タイヤサプライヤーのピレリが発表した。

    ピレリは、第11戦の舞台となるシルバーストンにC1(ハード)、C2(ミディアム)、C3(ソフト)というコンパンドをノミネートしている。決勝がドライな場合、2種類のコンパンドを使うことが義務付けられる。

    最速のタイヤ戦略はソフト-ミディアム-ソフトと繋ぐ2ストップ。その場合、11周~17周目が1回目のピットストップウインドウとなる。ただし、上位グリッドのドライバーは新品ソフトが残っておらず、ミディアムでスタートしてハードに交換する1ストップが主流となる可能性がある。

    2023年 F1 イギリスグランプリ

    新品ソフトを残しているドライバーには、ミディアム-ハード-ソフトの2ストップ、もしくはハード-ソフトの1ストップも選択肢となる。

    2023年 F1 イギリスGP

    マリオ・イゾラ(ピレリ モータースポーツディレクター)
    「トラックコンディションが目まぐるしく変化するときにはよくあることだが、今日は慌ただしく、エキサイティングで興味深い一日だった。最後のプラクティスでは、燃料を少なめにして周回を重ねているのが目られた。燃料を多めに積んで長い距離を走り、タイヤの挙動についてデータを集めようとしたドライバーもいたが、雨が降ってきたためにその時間はあまりなかった。しかし、そのおかげでインターミディエイトタイヤについてより深く知ることができ、シルバーストーンのような過酷なトラックでのスリックタイヤとのクロスオーバータイム(112%)を計算することができた。チームやドライバーから寄せられたコメントを見る限り、ウォームアップやマシンバランスの両面で、すべてが期待通りに進んでいるようだ。予選を通して路面コンディションは急速に向上し、徐々に乾いていき、チェッカーフラッグまで順位が常に入れ替わった。全員がソフトタイヤを使用し、C3は昨日より気温も路面温度もかなり低かったにもかかわらず、ドライバーがピットのファストレーンで青信号を数分間待つことを選択し、ブランケットの恩恵をうかなかったことを考慮すると、素晴らしいウォームアップを見せた。明日のレースはドライコンディションで行われるはずだが、この辺りの天気予報は伝統的にいつもやや行き当たりばったりだ。戦略の面では、C3がますます有力な選択肢になり、おそらく2ストップが最速の選択肢になるだろう。つまり、チームによって異なる選択があり、さらなる興奮と不確実性が生じることが予想される」

  • ピレリF1 「ベストを尽くしているがドライバーがタイヤを批判するのは簡単」

    ピレリF1 「ベストを尽くしているがドライバーがタイヤを批判するのは簡単」

    ピレリのF1責任者であるマリオ・イゾラは、F1ドライバーがタイヤに関して表明した批判は受け入れているが、「彼らを満足させる」のは必ずしも簡単ではないと主張する。

    ピレリは今週末のシルバーストンで、今年のグラウンドエフェクトカーによって発生する空気負荷の増加に製品が対処できるように、すべてのコンパウンドに新しいスリックタイヤ構造を導入した。

    金曜日の走行後、ドライバーたちの意見は、新しいのタイヤ構造はグリップ力が低いということで一致したが、シルバーストンで使用されたより高い空気圧も要因の可能性があるということで一致した。

    マリオ・イゾラは、F1ドライバーがピレリのタイヤに対して提供するフィードバックに耳を傾けており、その批判を喜んで受け入れているが、時々、ドライバーがピレリを非難するのは「簡単」だが、グループを喜ばせるのはそれほど簡単ではないと感じることがあると語る。

    「唯一のサプライヤーである以上、批判を受けるのはごく普通のことだと思う」とイゾラは金曜日にシルバーストンで語った。

    「私がいつも言っているのは、批判が良いものであれば、あるいは改善のためであれば、それはいつでも大歓迎だということだ」

    「ドライバーがタイヤのパフォーマンスや挙動に満足できない場合があることは理解している」

    「しかし、時々、奇妙な状況が起こることもある。例えば、昨年は新しいクルマと新しい18インチホイールを導入して初年度を迎えたが、ドライバー全員が満足していたのを覚えている」

    「彼らは『ようやくオーバーヒートがなくなり、攻撃できるようになった』と言ってくれた。コース上で多くのアクションを伴うレースが多かった」

    「今年、彼らはオーバーヒートを批判している。我々は昨年と同じタイヤを履いている。だから、何か違うことがあり得るだろうか?」

    「我々はベストを尽くそうとしている。時々、タイヤを批判するのは簡単だ」

    「しかし、私はドライバーの意見に耳を傾けます。なぜなら、彼らは我々のスポーツのヒーローであり、彼らは幸せでなければならないからだ。しかし、彼らを満足させるのは必ずしも簡単ではない」

    ピレリ F1

    マリオ・イゾラは、デグラデーション、オーバーヒート、あるいは意図したパフォーマンスベンチマークの達成など、タイヤ開発の特定の側面に焦点を当てる必要があるため、ピレリはしばしば制限に直面していると指摘した。

    「明らかに改善できるが、いくつかの制約がある」とイゾラは説明した。

    「我々は今、ブランケットなしでも使えるタイヤを開発しなければならない(2024年に向けて承認が必要)。だから我々はそれに集中している」

    「オーバーヒートの少ないタイヤに取り組む必要があるなら、それは別の方向性だ。それは可能だ。喜んでそうする。だが、我々は一つの方向性について合意する必要がある」

    「年間25日のテストでは、すべてを行うことはできない。今年は22レース、来年は24レースが予定されており、カレンダーはかなり忙しいので、理解できる以上の制約がたくさんあると思う」

    「チームに対して、現時点でやっている以上のことを要求することはできない。なぜなら、チームが我々にテスト用のマシンを提供するために費やしている努力は理解しているからだ」

    「しかし、それはまだかなり限定的だ」

  • 2023年 F1イギリスGP:サーキット&タイヤコンパウンド解説

    2023年 F1イギリスGP:サーキット&タイヤコンパウンド解説

    2023年F1第11戦イギリスGPが、7月7日から7月9日にシルバーストン・サーキットで開催される。公式タイヤサプライヤーのピレリが2023年イギリスグランプリのタイヤについて解説した。

    モンツァに次いで、シルバーストーンはF1カレンダーの中で最も歴史ある常設トラックのひとつであり、57回のグランプリが開催されている。

    2020年にはイギリスGPの1週間後に、史上初のF1レースがシルバーストンで1950年5月13日に開催されてから70周年を祝うグランプリが開催された。

    シルバーストンで最も成功を収めたチームは15勝を挙げたフェラーリであり、ドライバーではルイス・ハミルトンが8勝を挙げている。エリザベス2世から表彰されたハミルトンは、後に現イギリス国王チャールズ3世からナイトの称号を授与されている。

    2023 イギリスグランプリ

    イギリスでは、C1(ハード)、C2(ミディアム)、C3(ソフト)の3種類が使用される。特に左フロントタイヤは、8つのコーナーで強い負荷に耐えなければならない。ドライバーには5Gを超える横力がかかる。

    2022年は2ストッパー作戦が一般的だった。スターティンググリッドを含め、3種類のコンパウンドがレース中に使用された。フェラーリのカルロス・サインツは昨年、シルバーストーンでポールポジションからスタートし、デビューウィンを飾った。

    ピレリは7月11日から12日までシルバーストンに残り、タイヤブランケットなしでスリックタイヤの開発テストを行う。このテストにはレッドブル(1日)、ハース、ウィリアムズが参加する。

    2023年 イギリスグランプリ

    マリオ・イゾラ(ピレリ モータースポーツディレクター)
    「イギリスGPでは、来年から導入が予定されていたマテリアルを前倒しした新しいスリックタイヤがデビューする。この仕様変更は、昨冬に各チームからピレリに提供されたプレシーズンのシミュレーション・データと比較して、シーズン開幕後のマシンのパフォーマンスが速度と荷重の両面で向上していること、そしてこの傾向はチャンピオンシップが進むにつれてさらに高まっていることから必要となったものだ。すべての関係者が設定しパフォーマンス目標を満たす製品を供給するだけでなく、最終的な問題を予測し、迅速に対応する能力を持つために、我々はここ数年、シミュレーションに非常に力を入れてきた。この新しいスペックは、タイヤに耐疲労性を与えるもので、技術的なパラメーターやトラック上での挙動に影響を与えるものではない。すでにスペインGPのフリー走行では、各ドライバーに2セットずつ配られ、全チームが新構造のタイヤを試す機会を得た。彼らのコメントは我々の期待に沿ったもので、特にパフォーマンスの透明性に関しては素晴らしいものだった。新しい仕様では、平均荷重が大幅に増加したにもかかわらず、フロントとリアのタイヤ空気圧を昨年とほぼ同じに保つことができる。今回のデビュー戦は、伝統的に最もタイヤに負担がかかるトラックのひとつで行われることになる。我々の内部チャートでは、シルバーストンは、特に左フロントにかかる応力と横方向の力の点でトップに位置している。また、このトラックはドライバーの負担も大きく、ドライバーは高速コーナー全体で5Gを超える横加速度に対処しなければならない。コンパウンドの選択肢は、構造とは異なり、仕様に変更はない。少なくとも名前は前年と同じだ。C1はハード、C2はミディアム、C3はソフトだ。しかし、現在のC1は実際には今年のまったく新しいコンパウンドであり、C2と2022年シリーズで最も硬いコンパウンドの新しい名前であるC0の間に位置する」

  • ピレリ、F1イギリスGPで耐久性を高めた新構造のタイヤを導入

    ピレリ、F1イギリスGPで耐久性を高めた新構造のタイヤを導入

    ピレリは、今週末のF1イギリスGPで、伝統的にタイヤに最も過酷なトラックのひとつであるシルバーストンで新しいスリックタイヤ構造を投入する。

    ピレリは、2023年のF1グランプリで使用されるグラウンドエフェクトカーのパフォーマンスレベルが向上したことを受け、エアロ荷重の増加に対応できる、より頑丈なタイヤ構造を開発する必要に迫られた。

    F1チームは先月バルセロナでこの新しい構造を試す機会を得たが、このタイヤは今週末のイギリスGPで正式に導入される。

    ピレリのモータースポーツ責任者であるマリオ・イゾラは「この仕様変更は、昨冬にチームからピレリに提供されたプレシーズンのシミュレーションデータと比較して、シーズン開幕後のマシンのパフォーマンスがスピードと荷重の両面で向上していること、そして、この傾向はチャンピオンシップが進むにつれてさらに高まっていくという事実のために必要になった」と説明した。

    「我々はすべてのステークホルダーが設定したパフォーマンス目標を満たす製品を供給するだけでなく、最終的な問題を予測し、迅速に対応する能力を持つために、過去数年間シミュレーションに懸命に取り組んできた」

    ピレリの新しいタイヤは耐性を向上させるが、各チームにとって技術的なパラメーターに変更はない。

    「新しい仕様では、平均荷重が大幅に増加したにもかかわらず、フロントとリアのタイヤ空気圧を昨年とほぼ同じに保つことができます」とイゾラは付け加えた。

    ピレリ F1 イギリスグランプリ

    ピレリのモータースポーツディレクターは、シルバーストンは新しいタイヤを投入するには最も過酷な環境のひとつだと考えている。

    「このデビュー戦は、伝統的にタイヤにとって最も過酷なトラックのひとつでで行われることになる」とイゾラは認めた。

    「我々の社内チャートでは、シルバーストンはタイヤ、特に左フロントにかかる応力と横力の点でトップだ」

    「このトラックはドライバーにも大きな負担を強いる。高速コーナーでは5Gを超える横加速度に対応しなければならない」

    「コンパウンドの選択肢は、構造とは異なり、仕様に変更はないが、少なくとも名称は前年と同じだ。C1はハード、C2はミディアム、C3はソフトだ」

    「しかし、現在のC1は実際には今年のまったく新しいコンパウンドであり、C2と2022年シリーズで最も硬いコンパウンドの新名称であるC0の間に位置する」

    ピレリは7月11日から12日までシルバーストンに残り、タイヤブランケットなしのスリックタイヤの開発テストを行う。このテストにはレッドブル(1日)、ハース、ウィリアムズが参加する。

  • 2023年 F1オーストリアGP 決勝:持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想

    2023年 F1オーストリアGP 決勝:持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想

    2023年F1第10戦オーストリアGP決勝で各ドライバーが使用可能な持ちタイヤ数と予想されるタイヤ戦略を公式タイヤサプライヤーのピレリが発表した。

    ピレリは、第10戦の舞台となるレッドブル・リンクにC3(ハード)、C4(ミディアム)、C5(ソフト)というコンパンドをノミネートしている。決勝がドライな場合、2種類のコンパンドを使うことが義務付けられる。

    最速のピットストップはミディアム-ハード-ミディアムと繋ぐ2ストップで、その場合1回目のピットストップは18~26周目が予想される。

    2023年 F1 オーストリアGP

    ハードを2セット持っているドライバーはミディアム-ハード-ハードの2ストップも選択肢となる。1ストップ戦略も可能ではあるが、現時点では2ストップに勝るとは考えられていない。

    F1、オーストリアGP

    マリオ・イゾラ (ピレリ モータースポーツディレクター)
    「明日はドライコンディションとなり、気温もFP1のレベルまではいかないものの、今日よりはかなり高くなると予想されている。プラクティスは1回のみで、ロングランでのタイヤの挙動を分析できるデータはそれほど多くないが、ソフトはあまり使われず、ミディアムとハードの選択になると思われる。理論上は、ミディアムでスタートしてハードに交換し、またミディアムに戻すという2ストップ作戦が最速のようだ。あるいは、C3を2セット用意している場合は、ハードタイヤでもう1スティントもある。1ストップ(ミディアム-ハード)も競争力がありそうだが、昨年のレース展開を見ると、2回のピットストップを行うよりも魅力的なオプションではない」

  • 2023年 F1オーストリアGP:サーキット&タイヤコンパウンド解説

    2023年 F1オーストリアGP:サーキット&タイヤコンパウンド解説

    2023年F1第10戦オーストリアGPが、6月30日から7月20日にシュピールベルクのレッドブル・レーシングで開催される。公式タイヤサプライヤーのピレリが2023年オーストリアグランプリのタイヤについて解説した。

    オーストリアGPではチームはC3(ハード)、C4を(ミディアム)C5(ソフト)を使用することになる。前戦モントリオールと同様、ピレリF1のコンパウンドの中で最もソフトな3種類がノミネートされている。

    シュピールベルクの週末は、F1スプリントが開催される2回目のグランプリとなる。グランプリのスターティンググリッドを決める予選は、午前中のフリープラクティスセッションの後、金曜日の午後に行われる。土曜日は代わりにスプリント・シュートアウトとスプリント・レースが行われる。スプリント・シュートアウトを構成する3つの短いセッション(それぞれ12分、10分、8分)では、チームはニュータイヤを装着し、Q1とQ2ではミディアムコンパウンドを使用する。Q3ではソフトコンパウンドのみが使用される。

    2023 F1 オーストリアグランプリ

    レッドブルリンクのコーナーは10しかなく、ラップタイムはチャンピオンシップの全トラックで最短となる。ラップレコードはフェラーリのカルロス・サインツが保持しており、2020年スティリアGPの68周目をソフト(C4)タイヤを履いたルノーエンジンのマクラーレンで1分05秒619を記録している。

    オーストリアの現行トラックで最多優勝を誇るドライバーはレッドブルのマックス・フェルスタッペンで、1997年以来18戦開催されたレースで4勝を挙げている。最も成功しているメーカーはメルセデスで、ニコ・ロズベルグ、ルイス・ハミルトン、バルテリ・ボッタス(いずれも2勝ずつ)が6勝を挙げている。

    昨年はほとんどのドライバーが2ストップし、ミディアムからスタートしてハードで第22スティント走った。特にミッドフィールドでは多くのオーバーテイクが行われ、5台が表彰台のすぐ下のポジションを争った。

    レッドブルリンクの高低差はスパ・フランコルシャンに次いで2番目に高い。最も標高の低いターン1手前から最も標高の高いターン2手前までの高低差は60メートルを超える。

    2023 オーストリアグランプリ

    マリオ・イゾラ (ピレリ モータースポーツディレクター)
    「レッドブルリンクはタイヤが休む暇のないサーキットだ。マシンは1分強のラップタイムで10個のコーナーを駆け抜けるが、ストレートが少ないため、タイヤを休ませることはほとんどできない。アスファルトは路面が古くなっているため、ミクロとマクロの粗さがかなり大きくなっている。トラクションとブレーキングが重要な要素だが、タイヤのオーバーヒート管理には特に注意が必要だ。タイヤをきちんと冷却できないドライバーは、特に第1セクターと最終セクターでライバルの攻撃を防御するのが難しくなる。また、天候が変わりやすいこともあり、気温も重要なファクターとなる。昨年のレースはミディアムコンパウンドとハードコンパウンドの2ストッパーが主流だったが、今年はデグラデーションが高くなければ1ストッパーもあり得る」

  • ピレリF1 「タイヤウォーマー禁止への反対はアンダーカットの消滅も要因」

    ピレリF1 「タイヤウォーマー禁止への反対はアンダーカットの消滅も要因」

    F1タイヤサプライヤーのピレリは、アンダーカットを消滅させる可能性のあるタイヤウォーマー禁止のレースへの影響が、最終決定のさらなる要素となるだろうと語る。

    ピレリは予熱を必要としないタイヤの開発に取り組んでおり、F1チームとFIAは来月、2024年にタイヤウォーマー禁止を進めるか否かを投票する予定となっている。

    これまでのところ、この問題は主にタイヤの安全性に焦点が当てられており、多くのF1ドライバーは、タイヤブランケットに必要な費用を節約するためだけに、冷えたタイヤで事故が増えるリスクを負う価値があるかどうか疑問を抱いている。

    しかし、ピレリは自社製品が安全であると確信している一方で、真剣に対処する必要がある他の要因も存在すると述べている。

    その中で最も重要なのは、タイヤ交換がオーバーテイクを制限し、戦略の機会を減らす可能性があるため、レースにマイナスの影響を与えるかどうかだ。

    ピレリのF1部門責任者であるマリオ・イゾラは、タイヤを予熱しないことでどのような影響が出るかを調べるために詳細なシミュレーションが行われると述べた。

    「我々にとっての優先事項は安全第一であり、安全でないタイヤは提供するつもりはない」とイゾラは説明した。

    「しかし、ショーは重要であり、この分析では、ウォームアップだけでなく、デグラデーションのレベル、グリップのピーク、およびこれらの種類の要素の観点から、ここでの影響を理解する必要もある」

    「FIAやF1と協力して、いくつかのレースやレース状況をシミュレーションして、どのような戦略があるのかなどを確認する必要がある。おそらく、多くの理由で誰もがワンストップに追い込まれていることを我々は発見することになるだろう」

    「戦略について語るとき、それはさまざまな要因が組み合わさったものである。それはタイヤのデグラデーション、ピットレーンでのタイムロス、オーバーテイクの難しさである。なぜなら明らかにトラフィックが戦略に異なる影響を与えるからだ」

    「マシンやサーキットで機能するのはタイヤ自体だけではないので、我々は常にフルパッケージを考慮する必要がある」

    F1でのレースの重要な特徴の1つはアンダーカットの力だ。ドライバーが早めにピットインした場合に、新しいタイヤは古いタイヤよりもラップタイムに有利になる。

    タイヤがポテンシャルのピークに達するまでに時間がかかる場合、アンダーカットが完全になくなる可能性があり、ドライバーはより慎重にストップする必要がある。

    イゾラは、ピレリが行っていた作業の一部は、アウトラップでタイヤが最適温度に達するまでにかかる時間を計算することだったし、「これは大きな変化であり、ドライバーはアプローチを変える必要があるため、ドライバーが満足していないことは承知している」と語った。

    「アンダーカットがもう機能していないことはわかっているので、異なる状況になるだろう。

    「そのため、そのため、たとえば開発テストでは、アウトラップのセクターをセクターごとにモニターし、走り始めの段階で、ラップあたりの秒数やセクターあたりの秒数にどのような違いがあるのかを把握している」

    「我々は、決定を下すための有益な情報を提供するために、できる限り多くのデータを集めようとしている」

    イゾラは、予熱を必要としないタイヤが導入が、マシンに装着する前に温めておいたラバーと同じように機能すると期待するのは非現実的だと考えている。

    「もし、ブランケットのないタイヤが現行品とまったく同じ性能を発揮することを目標にするのであれば…それは不可能だと言っておこう」とイゾラはコメント。

    「しかし、それは我々だけが不可能なわけではなく、誰にとっても不可能だ。なぜなら、冷えたタイヤで走り出せば、タイヤの温度が70度でも今と同じグリップは得られないからだ」

    「バーレーンでは、アグレッシブなターマックと高温、そしてタイヤにエネルギーを供給するレイアウトのおかげで、1コーナーでグリップを上げることができた。モナコではもっとかかるだろう。シュピールベルクではもっとかかる。だからアプローチが違う」

    ピレリとFIAがタイヤウォーマーの禁止をチームの投票にかける必要があると考えるかどうかの最終決定は、イギリスGP後の最新タイヤテスト後に行われる。