カテゴリー: ピレリ

  • ピレリ:F1イタリアGP 初日フリー走行レポート

    ピレリ:F1イタリアGP 初日フリー走行レポート

    ピレリが、F1イタリアGP初日のフリー走行を振り返った。

    ミラノのピレリ本社に程近い‘スピードの殿堂’モンツァでの金曜フリー走行で、各チームは、ハードとミディアムタイヤを使用。

    レッドブルのセバスチャン・ベッテルが、フリー走行2回目(FP2)の終盤、ミディアムタイヤで本日の最速タイムとなる1分24秒453を記録。このタイムは、現メルセデスのルイス・ハミルトンによる昨年のベンチマーク 1分25秒290よりも約1秒速い。

    高温でドライだった今日のコンディションは、明日以降のレース週末も続くことが予想されている。ドライバーたちは、午前中のフリー走行1回目(FP1)ではハードタイヤのみを使用し、予選および決勝時のコンディションに近い午後のFP2では、ハードとともにミディアムタイヤも試した。各チームは、モンツァ用の特別な空力パッケージを導入しているため、予選シミュレーションや多様な燃料搭載量でのレースシミュレーションを行うとともに、タイヤへのセットアップの最適化に集中していた。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「シーズン中でも屈指のチャレンジングで雰囲気のあるサーキットで、今日のタイヤ性能は我々の期待通りのものでした。もっとも、レース週末は始まったばかりで、分析しなければならないデータは山のようにありますが。ここまでのところでは、デグラデーションと摩耗のレベルは想定の範囲内で、両コンパウンド間の性能差はラップあたり約1秒です。性能差に関しては、路面の改善にともなって縮まってくると思います。今晩、注意深く全てのデータを分析しますが、現時点では、おそらく1ストッパーに挑戦するドライバーも登場する中、2ストップが主流になると見ています。モンツァは、シーズン中に訪れる多くのサーキットとは一線を画する多様な特徴を持っています。主な特徴は一貫した高速性であり、これによってセットアップとそれがもたらすタイヤの使い方への影響が鍵となります。したがって、フリー走行中に行われる作業は、決勝にとって非常に重要な意味を持ちます。我々のタイヤ特性とともに、イタリアグランプリのこの要素は、戦略のための多くの機会を提供し、名高い人気あるこのサーキットがもたらす見応えをさらに増すことに他なりません。ここでも、我々は全てのファンから大きな歓迎と素晴らしいサポートをいただきました。一同、感謝の気持ちで一杯です」

  • ピレリ:F1イタリアGP プレビュー

    ピレリ:F1イタリアGP プレビュー

    ピレリが、2013年 第12戦 F1イタリアGPが開催されるモンツァ・サーキットでのレースをタイヤメーカーの観点から解説した。

    モンツァで行われるピレリのホームグランプリには、P Zeroオレンジ・ハードとP Zeroホワイト・ミディアムタイヤが選択されている。これは、スパで行われたベルギーグランプリ用と同じ組み合わせだが、スパがタイヤに大きな横方向の入力を加えたのに対し、モンツァは、タイヤに非常に大きな負荷を課し、高いレベルのメカニカルグリップを求める縦方向の入力に代表されるサーキットとなっている。

    サーキットの高速セクターと低速セクター間の妥協点を見出すセットアップとなるため、モンツァではタイヤが極めて重要な役割を演じ、戦略のための多くの機会を提供する。

    モンツァサーキットの誕生は、1922年にまで遡る。そしてこの時代は、1925年にガストーネ・ブリッリ・ペーリがアルファ・ロメオを駆り、ピレリが初めてグランプリのチャンピオンシップを手にした頃でもある。長年に渡る数多くの改修を重ねた現在のサーキットレイアウトは、誕生時とは大きく異なっているが、ピレリのホームサーキットのユニークな特徴の一部である、歴史あるトラックのバンクは、現在もモニュメントとして残されている。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「ミラノのピレリ本社からわずか30分程のモンツァは、言うまでもなく我々のホームレースの地です。モンツァを訪れると、ここがなぜ‘スピードの殿堂’と呼ばれてきたのかが分かります。実際、モンツァはシーズン中で最も高速なサーキットで、長いストレートと高速コーナーがタイヤに大きな入力を加えます。タイヤをコントロールしないと、オーバーヒートやブリスターが発生する可能性があります。したがって、適切なタイヤマネージメントは、レースとその戦略に非常に重要な影響を及ぼします。この点は、各チームが金曜フリー走行を通じて評価する項目となります。モンツァでは、高速走行時の縁石による大きな影響もあるため、性能のみならず耐久性も試されることになり、これがレースでの重要な側面のひとつとなります。モンツァは、大勢のティフォシが訪れるシーズン中屈指の人気あるレースで、我々も非常に楽しみにしています」

    ジャン・アレジ (ピレリ・ブランド・アンバサダー)
    「私は、愛するモンツァで数々の素晴らしい瞬間を経験しました。表彰台には2回上り、おそらく私のモンツァ’ライフ’の半分くらいはリードラップを走行したと思います。ただ、メカニカルな問題に邪魔されましたが。タイヤに関しては、ここは非常にチャレンジングでシーズン中最速のラップが刻まれるレースとなるので、最も硬い組み合わせが必要であることは明らかです。マシンはローダウンフォースで走行するため、コーナーでは滑りやすくなり、これを抑止することがタイヤからベストなライフを引き出す鍵となります。モンツァでは、タイヤの内圧を適切にすることも非常に重要です。内圧が低くなり過ぎないように気を付けなければなりません。この点は、特にハードにヒットする縁石に対して極めて重要なポイントです。現在のレイアウトは、ストレートの間にシケインのある構成なので、タイヤの内圧を適切にすることが以前よりも重要になっています。そして、モンツァと言えばティフォシですね。フェラーリのドライバーとして受けた彼らのサポートは素晴らしかった。モンツァの雰囲気は、それは特別なものです」

  • ピレリ 「F1ドライバーとのより多くの対話が必要」

    ピレリ 「F1ドライバーとのより多くの対話が必要」

    ピレリのモータースポーツダイレクターを務めるポール・ヘンベリーは、F1ベルギーGPでの問題を受け、F1ドライバーとより良いコミニュケーションを確立させる必要があると考えている。

    F1ベルギーGPの金曜フリー走行2回目、セバスチャン・ベッテルとフェルナンド・アロンソの右リアタイヤがパンク。両ドライバーは、ピレリにタイヤの安全についての保証を求めた。

    後に問題はキミ・ライコネンのマシンから落下したチタン製のスキッドブロックが原因だと判明。決勝レースは、タイヤ問題は発生せずに完了した。

    ポール・ヘンベリーは、ドライバーが安全への懸念を抱くのは正しいと認めるが、スパでのような状況が起こった際に、早急に結論付けられることを避けるためにも、F1ドライバーとの対話が必要だと思っている。

    「彼らがクルマに乗ってることを理解し、彼らが懸念を抱いているのであれば、話を聞かなければならな」とポール・ヘンベリーはコメント。

    「しかし、何が行われているかを彼らがより理解できるようにもう少し多くの対話が必要かもしれない。詳細と情報の流れとのギャップがあるときがあるように思う」

    「我々はチームから得た情報に自信を持っていた。クルマは今年速くなっているし、我々がスパに持ち込んだ製品が適していることを独自のテストで再確認していた」

    ポール・ヘンベリーは、大半のドライバーが2ストップを行ったトラブルフリーのレースにとって、先月のハンガリーGP前に行われたタイヤ変更を正当性を確認できたと考えている。

    「完全に欠点のレースをするしかないときもある。何を望むかいうことはできるが、結局のところ、結果を出さなければならない」

    「金曜日はフラストレーションを感じた。明白な理由はあまり必要ではなかったが、レースは我々がシルバーストン後に変更するという決定が正しいということが確認されていたからね」

    「今回のレースでもそれが得られたことは重要だった。我々が素晴らしいレースを続けられることを期待しよう」

    「タイヤについてのコメントを除けば、我々はまだ素晴らしいシーズンを過ごしているし、それが我々がここでやるべきことだ」

  • ミシュラン、ピレリとのタイヤ戦争にもオープンな姿勢

    ミシュラン、ピレリとのタイヤ戦争にもオープンな姿勢

    ミシュランは、2014年にF1でピレリとタイヤ戦争をすることを除外していない。

    現在、F1にタイヤを独占供給するピレリは、バーニー・エクレストンと大部分のチームと2014年の契約をすでに結んでいるが、ミシュランのF1参戦は魅力的と捉えられている。

    ミシュランのモータースポーツ責任者パスカル・クアスノンは、ライバルと競争できる場合のみF1に復帰するとの当初の条件を下ろしたと述べた。

    「我々が条件のひとつを変えた」とパスカル・クアスノンは le Figaro に述べた。

    「現在、我々が単独サプライヤーになることは気にしていない」

    「かなり興味深い技術的なチャレンジであり、我々はその準備ができている」

    しかし、ミシュランはタイヤ戦争にもオープンだとパスカル・クアスノンは述べた。

    「常に言っているように、我々は競争に興味を持っている」

    パスカル・クアスノンは、フランス人のジャン・トッド率いるFIAとの交渉はすでに始まっていると述べた。

    「我々は世間に対するものと同じ情報を彼らに送った。我々の立場はすでに知られている」

    だが、パスカル・クアスノンは、バーニー・エクレストンとの交渉が進行中だとの報道は否定した。

    「計画しているバーニー・エクレストンとの会合はない。話し合いがあるとすれば、FIAとバーニー・エクレストンのみならず、各チームも共に進められるだろう」

    「このニュースには驚いたが、それに慣れつつある」

    「2週間前、我々が何らかの発表を行うために記者会見を開くという記事を目にした。だが、実際に何も起こらなかった。F1には常に多くの噂がある」

    「それに加え、私は誰が発表に興味を持つのかわからない。だが、真実としては、我々はラリーと耐久レースに参戦しており、間もなくフォーミュラEにも携わる」

    「もちろん、我々はF1を密にフォローしているが、今日のF1はまったく好きではない。私を失望させ、ほぼ怒らせている。数周、もしくは数コーナーでタイヤを交換するなど、自動車産業にとって重要な製品の美しいイメージを提供していない」

    また、パスカル・クアスノンは、FIAにはホイールサイズについて歩み寄りの必要があると述べた。

    「一つのチャレンジは、より大きいタイヤにすることだろう。F1が18インチリムに移行する準備があるのなら馳せ参じよう! それは間違いなくより強力なコミットメントをするための条件の一つだ」

    「必然的に時間な制約はあるし、それは可能ではない。タイヤを製造するための物理的な時間も必要だ。10月末とでも言おうか。遅すぎるかもしれないがね…」

  • ピレリ、ミシュランのF1復帰は「馬鹿げている」

    ピレリ、ミシュランのF1復帰は「馬鹿げている」

    ピレリのモータースポーツ・ダイレクターを務めるポール・ヘンベリーは、2014年のミシュランのF1復帰について「馬鹿げてる」と吐き捨てた。

    ミシュランは、F1ベルギーGPの週末に、2014年にF1復帰する意思があることを明らかにした。

    ピレリは、バーニー・エクレストンやFOMとの商業契約にはすでにサインしているが、2014年以降のタイヤ供給契約についてはまだFIAと合意に至っていない。

    それはミシュランにとってF1復帰の可能性が残されていることを意味しているが、ポール・ヘンベリーは馬鹿げた状況だとしてそのニュースを一蹴した。

    「ミシュランが復帰を望んでいるのであれば、なぜ昨年の9月にそれを伝えなかったのか」とポール・ヘンベリーは Daily Telegraphに語った。

    「率直に言って、9月に申請して1月に走るなど馬鹿げている。昨年の9月にそうするべきだった。我々には契約があるのでそれらが尊重されることを願っている」

    FIAのジャン・トッド会長は、ミシュランのF1復帰を望んでいると言われている。

    最終的な決定は9月の世界モータースポーツ協議会で下される見込みだ。

    関連:ミシュラン、2014年のF1タイヤ供給に前向き

  • ピレリ:F1ベルギーGP 決勝レポート

    ピレリ:F1ベルギーGP 決勝レポート

    ピレリが、F1ベルギーGPの決勝レースを振り返った。

    F1ベルギーGPでは、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが、シーズン中で最長のサーキットで行われたベルギーグランプリを制し、自身通算31勝目を挙げた。セバスチャン・ベッテルは2ストップ戦略で獲得した今回の勝利により、通算優勝回数でナイジェル・マンセルの記録に並んだ。

    2番グリッドからのスタートで優勝したセバスチャン・ベッテルは、レースのファステストラップも記録し、ドライバーズ選手権におけるフェルナンド・アロンソとの差を46ポイントへと広げた。

    9番グリッドからスタートしたフェルナンド・アロンソは、戦略を駆使し2位でフィニッシュした。2回のピットストップを行ったフェルナンド・アロンソは、最初の2スティントをミディアムで走行し、28周目にわずか2.6秒のピットストップで最終スティント用のハードタイヤへ交換した。

    気温19℃、路面温度25℃のコンディションの下でスタートした決勝は、降水確率60%という予報が出ていたものの、スタートからチェッカーフラッグまでドライコンディションが続いた。マルシャのマックス・チルトンとジュール・ビアンキ、トロ・ロッソのダニエル・リカルド、ザウバーのエステバン・グティエレスがハードタイヤで、他のドライバーたちはミディアムタイヤでスタートした。

    予定のピットストップを最初に行ったのは、ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグで、9周目にハードタイヤへ交換した。リードしていたセバスチャン・ベッテルは、その5周後にミディアムタイヤへ交換する1回目のストップを行い、2位でコースへ戻った。その後再びトップに立ったセバスチャン・ベッテルは、30周目に最終ピットストップを行い、トップのままでコースへ戻った。セバスチャン・ベッテルの戦略は、ラップリーダーの座を確実にするものだった。

    チームメイトのマーク・ウェバーは、セバスチャン・ベッテルとは異なる2ストップ戦略を採り、1回目のピットストップでハードコンパウンドへ交換後、最終スティントをミディアムで走行し、5位でフィニッシュした。

    唯一の1ストッパーは、8位でフィニッシュしたロータスのロマン・グロージャンだった。ハードタイヤでスタートした最上位のドライバーは、19番グリッドからのスタートで10位を獲得したダニエル・リカルドでした。彼もまた、ミディアムタイヤでレースを終えた。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「昨日の予選がウェットコンディションで終了したため、ドライバーたちにはスタート時に装着するタイヤの選択権が与えられ、多様な戦略の可能性が広がりました。多くのドライバー及びチームが、今日この機会を最大限に活用し、特にセバスチャン・ベッテルとレッドブルは、レースを支配しました。しかし、下位のグリッドでも非常に素晴らしい戦略が展開され、多くのドライバーがポジションを上げることに成功しました。レース週末序盤の不安定な天候を経て、今日の決勝は、スタートからフィニッシュまでドライが続き、セーフティーカー導入も無い、極めて素直なベルギーグランプリとなりました。しかし、長いラップと高い負荷のため、スパがF1タイヤにとって究極のテストの場であることに変わりはありません。世界屈指の素晴らしいトラック上で繰り広げられた激戦のレースで示した我々のタイヤの性能と耐久性は、まさに我々の期待通りのものでした」

    関連:F1ベルギーGP 結果:セバスチャン・ベッテルが今季5勝目

  • ピレリ:F1ベルギーGP 予選レポート

    ピレリ:F1ベルギーGP 予選レポート

    ピレリが、F1ベルギーGPの予選を振り返った。

    F1ベルギーGP 予選では、メルセデスのルイス・ハミルトンが、戦略が主役となったシーズン中でも屈指のエキサイティングな予選を制して、自身通算31回目のポールポジションを獲得した。

    予選の各セッションは、ドライとウェットが入り混じったコンディションとなったため、ラップ計測のタイミングが極めて重要になった。

    Q1開始時に雨が降っており、コンディションの悪化に備え、バンカータイムを記録しておくために、ドライバーたちは20分間のセッション開始時にピットレーンに隊列を成した。

    セッションの序盤、全ドライバーがインターミディエイトタイヤを使用し、セッションが進むについてドライラインが現れ始めた。ケータハムのギド・ヴァン・デル・ガルデとマルシャの両ドライバーが、セッション残り5分時点で最初にミディアムコンパウンドへ交換した。

    ドライコンディションが続いたQ2では、フェラーリの両ドライバー、レッドブルのマーク・ウェバー、メルセデスのルイス・ハミルトンがハードタイヤを使用して、他のドライバーたちはミディアムタイヤを使用した。レッドブルのマーク・ウェバーがハードコンパウンドで最速タイムを記録した後、ロータスのキミ・ライコネンがミディアムでタイムを更新した。ライコネンは、その後ミディアムでセッションの最速タイムを記録した。

    再び雨が降り始め、Q3の終盤にかけて雨足が強くなった。フォース・インディアのポール・ディ・レスタが最初にインターミディエイトタイヤを装着し、この決断が、彼に初のポールポジションをもたらしかのように見えた。しかし、セッション終了間際に路面がドライ方向に向かい、メルセデスのニコ・ロズベルグ、レッドブルのマーク・ウェバーとセバスチャン・ベッテル、さらにメルセデスのルイス・ハミルトンが続々と最速タイムを塗り替えた。彼ら全員がインターミディエイトタイヤを使用した。

    午前中の最終フリー走行では、ドライバーたちが主にハードタイヤを使用した中、ベッテルが最速タイムを記録した。最終的には、ベッテルがミディアムタイヤでセッション最速タイムを記録した。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「今日のスリリングな予選について述べる前に、昨日のフリー走行でセバスチャン・ベッテルとフェルナンド・アロンソのマシンで発生したパンクについて徹夜の調査を行った結果、明確な結論に達したことを報告したいと思います。ベッテルのパンクは、デブリ(他のマシンの金属片)によるもので、アロンソのタイヤもまた、同じ金属片によってカットされていました。それぞれのタイヤ上の痕跡が一致しており、いずれも同じ場所(ターン13)で発生したものでした」

    「今日の予選では、トラックの一部がウェット状態のまま他の部分では急速に乾く状態となる、いつものスパでの問題が見られました。路面の改善が進み、アウトラップだけでも2分間を要することを考慮しつつ、タイヤ選択のタイミングが非常に重要となりました。Q1とQ2では、インターミディエイトからスリックタイヤへのクロスオーバーポイントの見極めが鍵となりました。こういったことは、より不安定な天候が予測されている明日の決勝でも有効に活用できる知識となりそうです。明日の決勝スタートでは、ドライバーたちにはタイヤ選択の自由が与えられるため、戦略の選択肢をさらに広げることになるでしょう」

    関連:F1ベルギーGP 予選:ルイス・ハミルトンが4戦連続ポールポジション!

  • ピレリ:F1ベルギーGP 初日フリー走行レポート

    ピレリ:F1ベルギーGP 初日フリー走行レポート

    ピレリが、F1ベルギーGP初日のフリー走行を振り返った。

    F1の各チームは、そうだな全長7kmのスパ・フランコルシャンでの初日、ドライとウェットが混在するコンディションに遭遇した。

    午前中のフリー走行1回目(FP1)は、ウェットコンディション下で開催され、その後は路面が乾いていった。一方、午後のフリー走行2回目(FP2)は、完全にドライコンディションとなり、気温は22℃まで上昇した。

    各チームは、今週末用に選択されているP Zero オレンジ・ハードとP Zero ホワイト・ミディアムの両スリックタイヤとともに、Cinturatoグリーン・インターミディエイトとCinturatoブルー・フルウェットタイヤも使用した。(フルウェットタイヤは、わずか数周の使用に留まった)

    FP1では、コンディションが変化するセッション終盤、フェラーリのフェルナンド・アロンソが最速タイムを記録した。本日の最速タイムは、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがミディアムタイヤを使用してFP2で記録した1分49秒331だった。チームメイトのマーク・ウェバーが2番手に続いた。ベッテルのタイムは、今週末再び遭遇する可能性があるウェットコンディションで記録された昨年のベンチマークよりも大幅に速いものだった。

    ポール・ヘンベルー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「今日の午前中に見られたコンディションは、典型的なスパのコンディションで、中盤のセクターはほとんどドライながらも、序盤と終盤のセクターにウェットの路面が残る状態だった。午後のFP2は終始ドライの下で行われたため、各チームは多様な燃料搭載量でのロングランを通して、より多くの一貫したデータを収集することができました。残りの週末はにわか雨が降る可能性が高いため、今日の走行は、間違いなく有益なものになると思います。FP2の終盤、セバスチャン・ベッテルとフェルナンド・アロンソの右リアタイヤがターン14付近でパンクしたことについて、現在原因を究明しています。最初の分析では、両パンクともに、おそらく路面上のデブリ等の外部要因によるものと思われます。これまで見た限りでは、通常のレースコンディションの下で、決勝では2〜3回のピットストップになると思います。しかし、スパ固有の特性である雨とセーフティカーのリスクにより、レース戦略への柔軟なアプローチが身を結ぶことになるでしょうし、我々が今週末用に選択したタイヤの組み合わせによって、幅のある効果的な戦略が可能になります」

    関連:
    ・F1ベルギーGP フリー走行2回目:セバスチャン・ベッテルがトップタイム
    ・F1ベルギーGP フリー走行1回目:フェルナンド・アロンソがトップタイム

  • ピレリ:F1ベルギーGP プレビュー

    ピレリ:F1ベルギーGP プレビュー

    ピレリが、2013年 第11戦 F1ベルギーGPが開催されるスパ・フランコルシャンでのレースをタイヤメーカーの観点から解説した。

    サマーブレイクの直前、F1の各チームは、カレンダー中で最も低速な常設サーキットであるハンガロリンクで戦い、そして今、アルデンヌ丘陵に位置する最も高速なサーキットのひとつ、スパ・フランコルシャンへと向かう。

    ピレリは、レンジ中で最も硬い組み合わせであるP Zeroオレンジ・ハードとP Zeroホワイト・ミディアムタイヤを持ち込み。この組み合わせは、高速コーナーや伝説的なオー・ルージュに代表される高速のコンプレッションが存在する高負荷のサーキットに完璧にマッチするとピレリは考えている。

    スパの鍵となる特徴のひとつは、変わりやすい天候であるため、レース週末を通して、Cinturatoグリーン・インターミディエイトとCinturatoブルー・フルウェットタイヤが登場する可能性もある。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「スパは偉大なサーキットであるだけではなく、我々のタイヤにとってシーズン中で最も大きなチャレンジの場でもあります。それは主に、オー・ルージュのような大きなコンプレッションによる縦方向の負荷と、ブランシモンのような高速コーナーでの横方向の負荷が、常にタイヤに襲いかかるためです。そして、タイヤには、しばしば同時に別方向への動きが課せられ、その負担が増幅します。したがって、スパでは特にラップが長いこともあり、タイヤのケアが非常に重要になります。スパでは多様な戦略を採ることが可能で、戦略が勝敗を決します。しかし、時に変わりやすい天候がスパを魅力的に演出するため、どんな戦略もフレキシブルである必要があります。過去の事例が物語るように、コンディションが急激に変わる可能性もあるため、インターミディエイトとフルウェットタイヤの使用方法が成功の鍵となります。我々の雨天用タイヤは、過去のレースを通してその性能を示しており、特にインターミディエイトタイヤは、ドライへ変わりつつあるコンディションに非常に適していることを示しています。我々のタイヤが提供する性能と耐久性は、豊富に存在する今週末のオーバーテイク機会を最大限に引き出すでしょう」

    ジャン・アレジ (ピレリ・ブランド・アンバサダー)
    「スパは、誰もが素晴らしいと表現するサーキットで、高速でチャレンジングです。その特徴のひとつが非常に長いサーキットであるということです。したがって、他のトラックと比較しても、単調なラップを重ねることが少ないと言えます。そして、タイヤマネージメントには特別なスキルが必要となります。多くの高速コーナーがあり、変化する気温と長いラップによって、ラップの序盤以降、タイヤはクールダウンされます。しかし予選では、もしタイヤを暖め過ぎたままスタートすると、ラップ全体を通してのタイヤの最大限の性能を引き出すことができなくなります。セットアップに関しても多様な選択肢が存在し、ラップ中盤で多くのグリップを得るためにダウンフォースを大きくするチームもあるでしょう。そして、セットアップがタイヤの動作に影響を及ぼします。おそらく、最も重要な特徴は、雨の可能性が高いことです。完全なドライコーナーの後にフルウェットの路面に遭遇する可能性もあります。しかしウェットの場合でも、路面は非常に粗く、良好なグリップを提供するため、ドライビングは可能です。より大きな問題は、トラックをジグザグに横切る川状の水の流れが突然現れることです。アクアプレーニングを引き起こさないように、その場所を把握しておく必要があります。また、雨になった場合、スパでは多くの水しぶきもあがるため、ウェットコンディション時の視認性が難しくなります」

  • ピレリ 「2014年のタイヤサイズに変更はない」

    ピレリ 「2014年のタイヤサイズに変更はない」

    ピレリは、2014年もタイヤサイズに変更はないとの報道を認めた。

    2014年から導入される新しいV6エンジンは、発生させるトルクが大きくなるため、ピレリは、幅を広げたリアタイヤを供給したがっていた。

    実際、ピレリのモータースポーツダイレクターを務めるポール・ヘンベリーは、あるエンジン供給元 – おそらくメルセデスとみられる – から提供された2014年のデータについて“不安に思う”と Auto Motor und Sport に述べていた。

    また、メルセデスのエンジンは、ライバルであるルノーやフェラーリより少なくとも100馬力は高いとされており、ライバル勢は2014年のタイヤ仕様が同じままであることを望んでいるとの報道に繋がった。

    だが、 Auto Motor und Sport は、FIAとバーニー・エクレストンは、より大きいタイヤの導入に反対したと報道。

    ポール・ヘンベリーは、それらの報道を認めた。

    「大部分のチームから受け取った状況に基づき、我々は(2014年も)同じタイヤ寸法を維持することに決定した」とポール・ヘンベリーはコメント。

    「だが、来年のクルマはタイヤへの要求が非常に異なるので、我々はレギュレーションを改めることを提案した。必要であれば、フロントとリアに異なるコンパウンドをチームが使うかもしれない」

    報じられたところでは、マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュが、より大きなタイヤは、ドライブトレーンへの負荷が増加するため、異なるギアボックスを設計・製造することをチームに要求することになると主張したという。

    マーティン・ウィットマーシュは、2014年仕様の8速ギアボックスへの作業は、あまりに先進的だと述べた。

    「(2014年ギアボックス)の作業は、シャシーに次いで最も長い製造リードタイムのいるコンポーネントなので、現時点でほぼ完了している」