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  • アンソニー・デビッドソン:Q&A

    アンソニー・デビッドソン:Q&A

    2007年3月14日
    Albert Park Circuit, Melbourne Australia

    今シーズンに備えたウインターテストでのSAF1チームの成果には満足していますか?
    「とても満足している。信頼性もぼくたちに味方したし、テストでレッドフラッグの状況を招くようなことはこれまで一度も起きていない。それは本当に良かったと思う。他のチームはテストを中断するような事態を何度も引き起こしていたからね。特にまだ早い段階なので、これはぼくたちに有利なことのひとつだと思う。ブリヂストン・ポテンザタイヤでの作業も大きく前進した。最初は気温が低くて、グリップも低かったので、ぼくたちのチームも含めて誰もが苦しんでいたが、ぼくたちはその状況を抜け出すことができた。今は前よりもずっと快適に運転することができる。ぼくは新しいタイヤに合わせて、少しドライビングスタイルを変える努力をした。パドックの誰もが同じような状況だったと思う。」

    2007年に向けてのマシンの準備は?
    「先月のバーレーンのテストの最初の週に、いくつかの新しい空力パーツをテストした。冬の間にチームは空力部門を拡大していて、いくつか感心するような進歩があった。バーレーンでは特に長距離走行の時に新しい空力パッケージがタイヤの負担を軽減していることが分かった。マシンのバランスもずっと良くなった。琢磨がその翌週にとてもいいテストを行っていて、さらにマシンはアップグレードされている。チームはどんどん作業を進めているので、いい結果が出ると思う。」

    ワンメイクとなったブリヂストン・ポテンザタイヤで2007年のF1はどう変化しますか?
    「一般の人の立場から考えれば何も変わらないと思う。同じメーカーのものだが、タイヤはまだ2種類ある。レースでは異なるコンパウンドのタイヤを使うので興味深い。レース中に必ずそれぞれのタイプを1セット使わなければならないんだ。これはファンにとってはいいことだと思う。もちろん、メーカー同士の‘タイヤ戦争’は見られないが、F1なので、当然限界ギリギリというところまで行くだろう。昨年よりもタイヤは少しスローだが、マシンは常に改良されているし、ブリヂストンもチームを満足させるために頑張るだろう。速ければ、ぼくたちは満足だからね!」

    今年は誰と対戦することになると思いますか?
    「最初の挑戦相手は琢磨だ。スタートから彼にできるだけ近づいて、今年は最後まで彼と戦っていく。そして、1年が終わる頃には、ぼくたち二人とチームの努力によってマシンが改善されていて、グリッド後方のぼくたちの射程距離内にいる他のチームに挑戦できるようになっていたらいいと思う。これまでのテストのことを考えると、スパイカーやトヨタといったチームになるんじゃないかな。」

    再び琢磨と一緒に仕事をしてどうですか?
    「本当にナイスだね。ニューフェースばかりの新しいチームというのもいいが、その中に琢磨のような知り合いがいるのもいい。仕事の相性がいいというのも、以前の経験から分かっているしね。2001年のF3ではレースで戦っているし、もちろんB·A·Rホンダではチームメイトだったので、ここに彼がいるのはうれしいよ。」

    2007年の目標は?
    「メルボルンでレースを完走して、チェッカーフラッグまでたどり着くことが最初の目標だ。F1ではまだ達成できていないことなので、そこから前進していきたいと思う。チームにポイントを持ち帰ることができたら、ぼくにとっては夢みたいな年になる。だから、ぼくの目標は1年を通してマシンを改善していくことと、シーズンの終盤にはポイント争いの戦いができるようになっていること。個人的な目標としては、最後のレースをぼくの最高のレースにしたい。1年を通して常に自分を向上させていきたい。」

  • マーク・プレストン:Q&A

    マーク・プレストン:Q&A

    2007年3月14日
    Albert Park Circuit, Melbourne Australia

    マーク・プレストン:SAF1チーム テクニカルディレクター

    SAF1チームのニューマシンSA07について教えてください。
    「最初に、素晴らしい初年度を終えることができたことを言っておきたい。シーズン終盤の結果にはチームの全員が本当に興奮した。だが、難しいのはこれからだ。2006年に学んだことに見合うだけの結果が出せるように努力し続けなければならない。SA07の焦点は昨年の戦略から変化しておらず、チームは空力開発と新しいブリヂストン・ポテンザタイヤに重点をおいている。2006年は開発戦略の方向性を確認することができた。SA07はそのプロセスの延長だと言っていい。少人数だが有能でやる気のあるデザイナー、エアロダイナミシスト、エンジニアのグループを作った。彼らがシーズンを通してマシンのパフォーマンス向上のために戦うことになる。日本のホンダやイギリスの他のサプライヤーと共に、8ヶ月間、このプロジェクトに取り組んできた。SA07にはホンダと共同開発した新しいモノコックを採用している。これによって、重心も大きく一歩前進するし、エアロダイナミシストもよりフレキシブルに開発を行うことができる。昨年度はSA06のダウンフォースを他のF1チームと同じようなレベルにすることに焦点を当てていたが、今年はパッケージの効率性を同レベルにすることに重点を置いた。SAF1は2006年もブリヂストンとパートナーシップを結んでいたチームのひとつなので、そのおかげでウインターテストの期間中に素早く新しいタイヤの理解を深めることができた。2006年と同じようにホンダ製のパワートレーンを採用しているが、それは昨年度より良く調和しているので信頼性も向上している。これが、初のワールドチャンピオンシップポイントを勝ち取るという今シーズンのチームの目標を達成するカギとなる要素だ。最初の3レースは他のチームのニューマシンにも初期トラブルが発生する可能性が高いので、確実な走りでポイント獲得を狙う。」

    2007年シーズンの技術面での目標は?
    「小規模チームなので、F1で定着しはじめたデザインコンセプトをたくさん採用することになる。新しいクラッシュテストのルールのためにノーズボックスやリヤインパクトのデザインが大幅に変わり、サイドインパクトの必要条件も変わった。F1カーは常に進化しているので、シーズン開幕当初のマシンが最終的には変更されることが多い。2007年のSA07もそうなるだろう。とてもコンペティティブなシーズンとなることが予想できるし、ライバルチームも開発の手を緩めることはないだろうから、コンスタントに変更を加えていかなければならない。」

    このマシンは、ウインターテストで走らせたSAF1チームの暫定マシンと何が違うのですか?
    「パワートレーンに関しては2006年に使ったものを継続して使うので、全く同じだ。空力面ではウイングや他の空力デバイスが変更された。その他のほとんどの部分は同じままだ。ラジエーターのパッケージングや電子系統も昨年とほとんど変わらない。」

    新しいブリヂストン・ポテンザタイヤに変更となったことの影響は?
    「新しいタイヤは多くの課題を提示することになるだろう。今年はコントロールタイヤになるし、2006年は2社のサプライヤーの間で激しい競争があったからだ。」

    2006年後半はスパイカーF1やトロロッソとの戦いがありました。2007年はどのような戦いになると予想しますか?
    「ブラジルをスタート地点と考えることができ、シーズン前のテストの様子を考えると、メルボルンでは我々の方が先を行くと思う。だが、トロロッソはメインチームが常に空力開発を行っていて、その恩恵を受けることができるので、それが今年の課題のひとつになる。スパイカーは空力にすべての資金を投入してシーズン半ばにはかなりいいパッケージを持ち込むと公表している。2006年の金曜日のテストではスーティルがとてもコンペティティブな走りを見せており、重要な存在になるだろう。」

    SA07の大きな新しい開発点は?
    「日本のホンダとさらに緊密な協力体制を継続できたおかげで、SAF1にとって大きな前進の一歩であるSA07を開発できた。ダウンフォースも増え、効率性も良くなる。カーボンギヤボックスやホンダ製の信頼性が高いパワートレーンも搭載される。」

    今年、期待することは?
    「2007年の主な目標はF1での地位を確立することであり、最も新しいF1チームであるSAF1チームの規模や経験に見合わないような結果を出し続け、初めてのチャンピオンシップポイントを勝ち取ることだ。チームのパフォーマンスが改善されていることもあるが、アンソニーがセカンドドライバーとして琢磨と共に戦ってくれることや、大成功だったウインターテストで信頼性が大幅に向上していることがその大きな理由だ。」

  • グラハム・テーラー:Q&A

    グラハム・テーラー:Q&A

    グラハム・テーラー:SAF1チーム スポーティングディレクター

    2007年のコース上のオペレーションで最も重要なポイントは新たにワンメイクとなったブリヂストン・ポテンザタイヤを理解することだと思いますが、ウインターテストでの様子を教えてください。
    「2007年仕様のブリヂストン・ポテンザタイヤを理解し、性能を十分に引き出すという意味では非常に順調なスタートを切ることができたと思う。SUPERAGURIF1TEAMは参戦初年度にブリヂストンと強固な関係を築くことができたので、今はその恩恵を受けている。」

    タイヤの性能を余すことなく引き出すためには、どのような調整が必要でしたか?
    「現代のF1カーではさまざまなセットアップの変更が武器になる。ウインターテストではその可能性のすべてを模索した。F1のタイヤメーカーが1社になったことで、どのチームも条件が同じになったので、SAF1チームはそれを利用したいと考えている。どのセッティングがいいか悪いかなど、わたしが詳細をお伝えすることはできないが、エンジニアリング部門のスタッフは今年のタイヤの性能を最大限に引き出す方法をよく理解していると思う。しかし、タイヤが事実上コントロールされることになるので、グリッドの前と後ろの差は2秒ぐらいに縮まるのではないかと予測している。」

    新しいレギュレーションでは金曜日にもサードカーを走らせることが許されているので、その日がテストの日と考えることができるようになったと思います。これによってチームのオペレーションに変化はありますか?
    「出来る限り前進する努力を続けるというチーム理念は変わらない。2006年は3台のマシンを走らせることができたが、新しいレギュレーションでは実際は2台に制限されている。我々のような小規模チームにとって金曜日の走行時間の延長は非常に助かるので、出来る限り役立てていきたいと思う。」

    SAF1チームのパフォーマンスに期待することは?
    「パフォーマンスレベルが自然に一歩前進することだ。SAF1チームが誕生してまだ15ヶ月だというのを忘れないで欲しいが、チームは野心的でもっとグリッド上位のチームと戦いたいと思っている。初めてのワールドチャンピオンシップポイントを達成することが目標だ。それが達成できたら、亜久里にとっても、彼の小さなチームにとっても画期的な出来事になる。」

  • ロバート・クビサ:Q&A

    ロバート・クビサ:Q&A

    あなたがドライバーとしてのキャリアをスタートさせた際、誰がもっとも援助してくれましたか?
    「それは間違いなく、僕の両親さ。彼らのことはとても誇りに思っているし、両親が僕のためにしてくれたすべてのことに心から感謝している。若い時には、多くの物事を決定するのは難しい。だから、いろんな面で両親に頼るしかない。僕のお父さんとお母さんは、僕がすることを常に受け入れて、サポートしてくれた。8歳から10歳にかけて、僕はレーシングカートの練習を一生懸命にした。でも故郷のクラクフにはカート用のサーキットがなかったので、僕たちはレースをするために、いつも150kmも移動しなければならなかった。父は貴重な時間とお金を僕のために費やしてくれたんだ。」

    13歳の時に戦いの場をイタリアへ移したことをどのように感じていますか?
    「僕はポーランドでのレースで戦いつくしてしまった。その当時、イタリアのチャンピオンシップがもっとも厳しいカートシリーズだった。僕たちはヨーロッパの最高のドライバーに対して、自分の力が通用するかどうか知りたかった。ちょうど前の年に、数人のポーランド人ドライバーが同じようにチャレンジしていたが、最終レースに出場する上位20人に入ることができなかった。したがって、それが僕たちの目標になった。でも僕は最初に出場した2レースでポールポジションを獲得し、2位でフィニッシュすることができた。この成績は、僕たちが正しいことをしていたという重要な確証を、僕と父に提供してくれた。物事はうまく進んでいたが、非常に悪い時もあった。それは僕の父がお金を使い果たしてしまった時だった。1998年当時、僕たちはポーランドの標準よりもかなり裕福だったけれども、国外では決してそんなことはなかった。今日でもドイツとイタリアの平均的な所得は、またポーランドでよりも 6〜7倍はある。僕たちはヨーロッパのチャンピオンシップをあと1戦だけ出場できるだけのお金しかなかった時に、幸運にもCRGチームと契約を交わすことができたんだ。それから僕はチームオーナーの家族と一緒に住み始め、16歳になった時に自分で借りた家へ引っ越すことになった。僕の両親は頻繁にイタリアにやって来ることができなかった。そのような状況ではとても速く人生について多くのことを学ばなければならない。つまり、人より早く大人になるのさ。」

    これまでのキャリアの中で耐えてきた、最悪の経験とは?
    「乗客として乗っていたクルマで事故に遭い、負傷した時だね。僕の腕はひどい損傷を受けたので、誰もが僕は半年は外出できないと思っていた。でも、それが3ヵ月になって、最後は1ヵ月と10日になった。その日、僕は初めてF3のマシンをドライブして、初優勝を飾ったんだ。僕はできるだけ早くマシンに戻りたかった。事故はポーランドで起きたんだけど、僕は治療のためにイタリアへ連れて行かれた。その病院のお医者さんには非常に感謝している。彼らは驚くほどよく僕の世話をしてくれた。」

    では最高の瞬間は?
    「多分、自動車事故のあとにノリスリンクで開催されたF3のレースだろう。傷ついた腕は約70パーセントしか使えなかった。ギア操作をするために、もう一方の腕を使った。ノリスリングにはほとんど速いコーナーがなかったので、(ハンドルを強く握る必要がなかったために)大いに助かった。でも、ユーロF3シリーズでの勝利は、僕にとって最高の瞬間だった。」

    F1に参戦することは、あなたの目標でしたか?
    「F1は確かに夢だったけど、僕はそれが本当の目標とは思っていなかった。僕の目標は、もっと現実的なものだった。特にたくさんの資金を用意できなければ、F1でシートを得るためには運が必要となる。でもマリオ・タイセンが僕に電話をしてきて、2005年12月にテストドライバーとしての仕事を提供してくれた時、大きなチャンスを与えられたんだ。」

    あなたは1m84cmと長身ですが、マシンの中で問題はありませんか?
    F1.06のコクピットは身長の低いドライバー用に設計されていたので、僕にとってはドライブするのは簡単ではなかった。あと数cm、背が低ければ良かったのにと何度も思ったよ。契約にサインする前、マリオ・タイセンとペーター・ザウバーがマシンに乗り込むようにと要求してきた。彼らは、僕がそのマシンできちんと仕事ができるのか、しっかりと確認したかったんだ。もちろん僕は可能な限り小さくなって自分をコクピットに押し込んだ。そしたら彼らは、「ぴったりだ」と言っていた。そんなことでチャンスをムダにしたくはないよ。そのあとすぐ、2006年シーズンの終わりに、僕はそれまでよりも大きなコックピットを備えた新しいシャシーを与えられたんだ。」

    自分自身で、あなたの強さは主にどこにあると思いますか?
    「頭脳だね。僕は精神的かなりにタフなんだ。少なくとも成功の50%は頭脳と精神面の準備を通して達成されることを学んだよ。」

  • ニック・ハイドフェルド:Q&A

    ニック・ハイドフェルド:Q&A

    あなたにとってファンの存在はどれぐらい重要な存在ですか?
    「まさに重要な存在さ! 僕には最高に素晴らしいファンクラブがある。みんなの雰囲気がとってもいい。でも人々が想像するほど、僕が中心のファンクラブというわけではないよ。もちろん僕のファンクラブだけど、みんなが一緒に楽しめるようになっている。すごくリラックスした雰囲気だしね。僕たちは一緒にカートに乗って、パーティーをするんだ。

    もちろんドイツでレースが開催される時には、自然にサーキットでたくさんのファンと会うことができる。その時は心から楽しんでいるし、すごく励みにもなる。そういう観点から考えると、これからドイツで年に1回しかグランプリが開催されなくなるのは、本当に残念だね。でも同じように、こんなにも長い間、1年に2回もグランプリ(ホッケンハイムとニュルブルクリンク)が開催できたのは、とても素晴らしかったと思う。海外のファンは、常にその国の文化やメンタリティーを興味深く映し出している。例えば、アジアのファンは、ひとりでいる時はすごくシャイだしね。ところが、2〜3人が集めってひとつのグループになれば、ドッと押し掛けてくる。そして、すぐに大混乱になる。とても面白いよ。」

    2006年、ガールフレンドのパトリシアさんは、あまりレースに来ませんでした。彼女が一緒にいなくて寂しかったですか?
    「確かにそうだったね。レースの時にはいつも僕のそばに家族、特にパトリシアに一緒にいてもらいたいと思っている。もちろん日中は忙しいけれど、夕方には時間がある。だから、そのことはあまり考えないようにしている。他の問題について話せばいいんだし、それが大事なことなんだ。僕たちの間に娘のユニ──今年の7月で2歳になる──が生まれてからは、彼女にとって必要なことが最優先になっている。赤ちゃんを連れて世界中を旅してまわることはできないし、彼女にとってサーキットのパドックは相応しい場所ではない。パトリシアとユニが来てくれる時は、たいていおばあちゃんが一緒に来て、ホテルでユニを世話してくれる。」

    あなたは各セッションが終わるたびに、家族に電話をかけて結果を報告していますか?
    「いや、しないよ。もしアクシデントがあれば、家族みんなの心を落ち着かせるために直接連絡することもある。でもリアウイングのセッティングがどのコーナーでは良かった、ということをパトリシアに話をして、彼女を退屈させたりはしないよ。僕たちはよく電話で話すけど、話題になるのはレース以外のことや、ユニについて。テレビ電話はすごいよ。僕が家にいない時でさえ、娘が初めて歩いた時にどんな様子だったかを、ライブで見ることができるんだから。」

    あなたが2000年にデビューして以来、F1グランプリは変わっています。また、自分のドライビングスタイルや、仕事への取り組み方にも変化がありましたか?
    「技術面の変更やルールの改正によって、ドライビングスタイルは影響を受ける。例えば、パワーの落ちたV8エンジンだと、 V10エンジンを使っていた時と比べると、少し異なったコーナーリングをしなければいけない。なぜなら、エンジンを長くもたせないといけないからね。つまり、時々エンジンスピードを落とすんだ。基本的には僕のドライビングスタイルは、何年もかけて洗練されてきた。レーシングカート時代はまだ荒っぽいドライビングスタイルのドライバーとして知られていたけど、フォーミュラ・フォードに参戦する頃までにパーツやタイヤに細心の注意を払うようになっていた。それは今日も変わらない。F1に対する一般的なアプローチは、最初の頃に比べると確かに少しクールになった。F1への初期に抱いた敬意の念は、もう日常になってしまったからね。それから、僕自身で変わったことといえば、夕方はあまり長くパドックに留まらなくなったこと。僕はまだパドックを最後に去るドライバーのひとりだけど、過去にはよく真夜中までパドックにいて、データを詳細に調べていた。でも結局、木を見て森を見ず、なんだよ。細部にこだわって、大局的に見ることができなかった。それに睡眠不足になってしまうからね。」

    あなたにとって、安全とはどんな意味がありますか?
    「個人としては、安全とは家族が健康であり、安心して眠れるほどのお金があることだね。でも、個人の生活においても、モータースポーツにおいても、絶対に安全なんてことはない。クルマとサーキットは長い間をかけて、すごく安全になった。でも、まだリスクはある。ホイールが接触したり、雨のレースで視界が悪かったりすると、とても危険な状態に陥ってしまう。誰もが自分でリスクを冒すか、冒さないかを決めなければならない。その点、僕の答えは明白だよ。常にリスクを恐れずに行くだけさ。」

  • ルイス・ハミルトン:Q&A

    ルイス・ハミルトン:Q&A

    3つの願い事ができるとしたら、何をお願いしますか?
    ひとつ目は、もっと願い事ができるように、とお願いしようかな。それから、家族全員が二度と健康やお金の心配をしなくていいようにお願いするよ。最後に、僕より恵まれない人のために何かできるように願おう。今自分に何ができるのか、具体的にどうすればいいのかはわからないけど、そう遠くない日に答えが見つかると信じている。

    無人島に行くとしたら、何を持って行きますか? 3つ挙げてください。
    そう来たか。僕は音楽がないと生きていけないから、MP3プレーヤーは絶対だね。問題は、どうやって充電するか、だよね。他には、ガールフレンドと友人数名。もうひとつは、スピードボート。フルタンクが条件かな。

    レーシングドライバーになっていなかったとしたら、何をやっていたと思いますか?
    音楽の世界で何かやりたいな。ギター演奏が趣味だし、バンドを組んだりしたこともある。だから、その方向で道を探していたんじゃないかな。今も現役で音楽をやっている友人も多いんだ。音楽は人生に不可欠なものなんだ。それが無理だったら、何かスポーツをやっていたはずだ。

    F1の魅力とは何ですか?
    限界ギリギリでドライブしている時や、限界を超えた時のフィーリング。圧倒的なスピード感と強烈なG、身体中を駆け巡るアドレナリン。F1以外は絶対に経験できない。

    現在所有しているクルマは何ですか? なぜそのクルマを選んだのですか?
    スマート・フォーフォー・ブラバス。いいクルマだし、運転していて楽しいんだ。もうじきメルセデス・ベンツも買おうと思っている。究極のドリームカーは、マクラーレンF1 LM。マクラーレン・テクノロジー・センターに展示されているよ。

    休暇が取れるとしたら、どこに行ってみたいですか?
    絶対にカリブ海。家族がグラナダ出身だから、一度自分の目でどんなところか見てみたい。その後、他の島巡りをするのもいいかな。

    レースやテストがない時は、どのように過ごしていますか?
    かなり厳しいエクササイズ・プログラムを組んでいるから、それだけで時間を取られてしまう。本当に自由な時間があったら、家族や友人と過ごしたい。誰かひとり選ぶなら、弟のニコラスだね。最近ゴルフも始めたから、もっとうまくなりたいね。バスケットボールも好きだ。

    一番好きなサーキットはどこですか?
    ストリートコース。ひとつ選ぶなら、モナコだ。

    ヒーローはいますか?
    ヒーローは、無敵でなければならないと信じている。だから、子どもの頃から本当の意味でのヒーローはいなかった。F1で言えば、アイルトン・セナにはかなり影響されていると思う。ミハエル・シューマッハはヒーローとは言えないけど、彼の記録や業績には敬意を抱いている。それ以外で尊敬しているのは、やはり父親だね。P.ディディからは大きなモチベーションを受けている。最後に、マーティン・ルーサー・キング牧師。ひとりの人間として素晴らしいだけでなく、今なお僕を含めた大勢の人々に影響を与え続けている。

  • フェルナンド・アロンソ:Q&A

    フェルナンド・アロンソ:Q&A

    3つの願い事ができるとしたら、何をお願いしますか?
    ひとつ目は、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスとともにワールドチャンピオンシップを獲得すること。ふたつ目は2連覇、3つ目は3連覇だ。

    無人島に行くとしたら、何を持って行きますか? 3つ挙げてください。
    いろいろ持って行こうとは思わないけど、選択が難しいな。現代人は自分の持ち物にこだわり過ぎている気がするから、何もかも忘れ誰もいないことを楽しみたいね。気の置けない友人がいたら、それでいい。

    レーシングドライバーになっていなかったとしたら、何をやっていたと思いますか?
    いずれにしても、スポーツが大好きだから、プロフェッショナル・プレーヤーの道を目指していたと思う。サッカーか自転車競技だね。

    F1の魅力とは何ですか?
    マシン、スピード、ものすごいポテンシャルを持つマシンを操らなければならないこと。完全にコントロールできた、と思った瞬間の嬉しさと感動は、ちょっと言葉にできないな。

    現在所有しているクルマは何ですか? なぜそのクルマを選んだのですか?
    普段はメルセデス・ベンツCLS。そのほかにメルセデス・ベンツSLRマクラーレンも持っているよ。SLRは世界一美しいクルマだと思う。

    休暇が取れるとしたら、どこに行ってみたいですか?
    日本が大好きだから、東京でゆっくり過ごしたいね。

    レースやテストがない時は、どのように過ごしていますか?
    家でリラックスしているよ。世界中を駆け回っているから、のんびりできる時間がある時はなるべく家で過ごすようにしている。リラックスすることが目的だから、外出はしないよ。

    一番好きなサーキットはどこですか?
    スパフランコルシャンだ。ありとあらゆるコーナーと長いストレートがある。1ラップするだけでもいろいろなキャラクターが味わえるし、攻略のし甲斐もあるんだ。

    ヒーローはいますか?
    特にいない。強いて言えば、スペインのサイクリスト、ミゲル・インデュラインかな。

  • レッドブル RB3

    レッドブル RB3

    RED BULL RB3 RENAULT
    レッドブルの2007年F1マシン「RB3」。RB3は、エイドリアン・ニューウェイがレッドブルで手掛けた第1弾マシン。ルノー製エンジンを搭載。

    <レッドブル RB3主要諸元表>

    シャシー コンポジット・モノコック構造、ルノーV8エンジン搭載(ストレスメンバー)
    トランスミッション 縦置き7速ギヤボックス
    油圧式パワーシフト及びクラッチ・オペレーション
    APレーシング社製クラッチ
    ホイール AVUSレーシング社製
    フロント:12.7in x 13in
    リヤ: 13.4in x 13in
    タイヤ ブリヂストン
    サスペンション アルミニウム合金製アップライト、カーボン製上下ウィッシュボーン及びプッシュロッド、トーションバー・スプリング、アンチロールバー、マルチマチック社製ダンパー
    ブレーキ ブレンボ社製キャリパー、ヒトコ社製カーボンディスク及びパッド
    電子部品 マニエッティ・マレリ社製(エンジン)、Pi 社製(シャシー)電子制御システム
       
    <エンジン>  
    エンジン ルノーRS27エンジン
    シリンダー数 8
    バルブ数 32
    シリンダーバンク角 90度
    エンジン構造 アルミ鋳造製シリンダーブロック
    エンジン・マネージメント ルノー社製
    点火装置 マニエッティ・マレリ社製
    重量 95kg
  • ホンダ RA107

    ホンダ RA107

    Honda RA107
    歴代のHonda のF1マシンの名称を継承した2007年モデルRA107。このシャシーは、チームの新しいフルスケール風洞施設を活用し完成された初めてのマシンである。

    主要素材 カーボンファイバー/ハニカムコンポジット (FIAによる衝撃および強度レギュレーションを上回る構造)
    フロントサスペンション ウイッシュボーン、プッシュロッドトーションスプリング、ロッカーアーム、機械式アンチロールバー
    リアサスペンション ウイッシュボーン、プッシュロッドトーションスプリング、ロッカーアーム、機械式アンチロールバー
    ダンパー ショーワ
    ホイール BBS鋳造マグネシウムホイール
    フロント:312mm
    リア:340mm
    ブレーキ アルコン
    フロント:6ピストンキャリパー
    リア:6ピストンキャリパー
    ブレーキディスク/バッド カーボン/カーボン
    ステアリング Honda F1 ラック&ピニオン(パワーアシスト付)
    ステアリングホイール Honda F1 カーボンファイバー製
    ドライバーズシート カーボンコンポジット製
    シートベルト タカタ6点ハーネス (75mm幅ショルダーストラップ HANS対応)
    燃料タンク ATLケブラー補強ゴム
    燃料タンク容量 150リットル
    バッテリー 3Ah 鉛バッテリー
    測器類 Honda F1 ステアリングホイール内蔵ディスプレイ
       
    <ディメンション>  
    全長 4,700mm
    全高 950mm
    全幅 1,800mm
       
    <トランスミション>  
    ギアボックス カーボンコンポジットメインケース:Honda F1 7速ギア
    ギア選択 シーケンシャル/セミオートマチック/油圧作動
    クラッチ カーボンプレート
       
    <エンジン>  
    名称 Honda RA807E
    排気量 2.4リットル
    エンジン形式 V型8気筒 自然吸気
    最高出力 700馬力以上
    エンジン回転数 19,000 rpm
    バルブ駆動方式 4バルブ/1気筒 エアバルブ
    インジェクション Honda PGM-FI
    スロットル制御方式 電子油圧制御
    イグニション Honda PGM-IG