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  • ローガン・サージェント 長年の恋人ライリー・ウィットールと婚約 F1仲間も祝福

    ローガン・サージェント 長年の恋人ライリー・ウィットールと婚約 F1仲間も祝福

    元ウィリアムズF1ドライバーのローガン・サージェントが、長年交際してきた恋人ライリー・ウィットールとの婚約を発表した。SNSで喜びの報告を行い、多くのF1関係者から祝福のメッセージが寄せられている。

    サージェントは2024年シーズン途中でウィリアムズのシートを失った後、耐久レースへ転向。2027年にはフォードのWEC(世界耐久選手権)復帰プロジェクトに参戦することが決まっており、新たなキャリアと私生活の両面で新たな一歩を踏み出した。

    「親友と永遠に」婚約をSNSで報告
    ローガン・サージェントとライリー・ウィットールは、Instagramの共同投稿で婚約を発表。「親友と永遠に(forever with my best friend)」というコメントとともに、婚約の瞬間を収めた写真を公開した。

    プロポーズは米カリフォルニア州ラグナビーチの高級リゾート「モンタージュ・ラグナビーチ」で行われた。

    投稿にはオスカー・ピアストリやアレクサンダー・アルボンをはじめ、多くのF1関係者から祝福のコメントが寄せられた。

    ウィットールはフロリダ州オーランドに本社を置く不動産開発会社「ユニコープ・ナショナル・デベロップメンツ」で開発担当を務めており、2人はこれまで私生活を公にすることは少なかった。

    ローガン・サージェント ウィリアムズ・レーシング

    F1を離れ耐久レースへ新たな挑戦
    サージェントは2023年にウィリアムズからF1デビューを果たし、2023年アメリカGPで自身唯一となる入賞(10位・1ポイント)を記録した。

    しかし、2024年シーズンは成績不振と度重なるクラッシュが影響し、シーズン途中でチームを離脱。残りのシーズンはフランコ・コラピントが後任を務めた。

    F1では36戦に出場して1ポイントという成績に終わったが、その後は2025年終盤にIMSAスポーツカー選手権へスポット参戦し、耐久レースへ活躍の場を移した。

    そして2027年には、フォードの世界耐久選手権(WEC)復帰プロジェクトのドライバーの一人に選ばれており、レースキャリアも新たな章を迎えようとしている。

    婚約という人生の節目を迎えたサージェントは、プライベートとレースの両面で新たなスタートを切ることになる。

  • アイザック・ハジャー フェルスタッペンと同じ課題に安堵「自分を疑わずに済む」

    アイザック・ハジャー フェルスタッペンと同じ課題に安堵「自分を疑わずに済む」

    アイザック・ハジャーは、マックス・フェルスタッペンが自身と同じ問題に苦しんでいることは「安心できること」だと語り、レッドブル・レーシングのRB22が抱える課題はドライバー固有のものではないとの認識を示した。

    ハジャーは、もし自分と4度のF1ワールドチャンピオンであるフェルスタッペンのフィードバックが異なっていれば、自分自身を疑っていただろうと説明。一方で、両者が同じ問題を訴えていることは、自身にとって「良いニュース」だと受け止めている。

    ハンガリーGPではフェルスタッペンが、RB22の深刻なオーバーステアやメカニカルグリップ不足を厳しく批判。「タイヤのようにマシンが劣化していく」「予選では周回を重ねるごとに悪化していった」と不満を口にしていた。

    一方のハジャーも、ハンガロリンクではRB22の”スイートスポット”を見つけることができず、乗り心地にも苦しんでいたと明かしている。

    フェルスタッペンと同じ課題は「安心できる」
    ハンガリーGPを6位で終えたハジャーは、チームへのフィードバックがフェルスタッペンと一致しているかと問われ、次のように語った。

    「そうだね。それは安心できることだ。そうでなければ、自分自身を疑うことになっていただろう。だから、それは良いニュースなんだ」

    今季開幕から11戦を終えた時点で、ハジャーは近年レッドブルのセカンドシートを務めたドライバーの中でも、予選ではフェルスタッペンとの差を最も小さく抑えている一人となっている。

    しかし本人は、決勝でのレースペースに課題が残っていると考えている。

    「予選でいつも差が小さい理由も、そこにあると思う」

    「僕に必要なのは最初のスティントの答えなんだ。そこが本当にフラストレーションを感じた部分だった」

    「それ以外は、この週末はすべて順調だった」

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)

    課題はコーナー進入時の安定性
    さらに、レッドブルのテクニカルディレクターであるピエール・ワシェが、中速コーナーでのアンダーステアを改善する必要があると語っていたことについて意見を求められると、ハジャーはより根本的な問題を指摘した。

    「コーナー進入時の安定性を改善する必要がある。そこが解決できれば、その先の改善も進められるだろう」

    フェルスタッペンとハジャーが共通して同じ症状を訴えていることは、RB22の課題がドライバー個人ではなくマシン特性に起因していることを裏付けている。今後のアップデートによってレッドブルがこの問題をどこまで解消できるかが、シーズン後半のパフォーマンスを左右する重要なポイントとなりそうだ。

  • ヨス・フェルスタッペン炎上事故 F1の安全対策を変えた歴史的転換点

    ヨス・フェルスタッペン炎上事故 F1の安全対策を変えた歴史的転換点

    1994年F1ドイツGPで発生したヨス・フェルスタッペンの炎上事故は、F1史上でも最も衝撃的なピットストップ事故のひとつとして語り継がれている。

    給油中にマシンが一瞬で火の玉に包まれたこの事故は、ドライバーやメカニックに負傷者を出しただけでなく、その後のF1の安全対策やピットストップ手順を大きく見直す契機となった。

    給油中に突如発生した炎上事故
    1994年ドイツGPのホッケンハイムリンク。レースのおよそ3分の1を終えたところで、ベネトンのヨス・フェルスタッペンは通常の給油ピットストップのためにピットインした。

    インターテクニーク製の給油ノズルが接続された直後、高圧の燃料がマシン後方へ噴き出し、高温になっていたボディワークとリアブレーキに引火。一瞬のうちにマシン全体が炎に包まれた。

    火災そのものは数秒で消し止められたが、バイザーを少し開けた状態だったフェルスタッペンは鼻や目の周辺に軽い火傷を負った。当時は走行中でもバイザーをわずかに開けることは珍しくなかったという。

    また、消火活動にあたった数人のメカニックも火傷を負ったものの、幸い重傷者は出なかった。

    後にフェルスタッペンは当時の状況を次のように振り返っている。

    「マシンに乗っていると突然すべてが炎に包まれた。本当に何もできない。パニックになるよ」

    「でも、チームは非常に素早く対応してくれた。数秒後には火は消えていた」


    FIA調査で判明した安全装置の取り外し
    事故後に行われたFIAの調査では、ベネトンが給油バルブ内部の安全フィルターを取り外していたことが判明した。

    このフィルターを外すことで燃料流量は約12.5%増加し、ピットストップを約1秒短縮できるとされていた。

    しかし、安全フィルターがなかったことで異物がバルブ内部に詰まり、バルブが正常に閉じなくなった結果、燃料が制御不能な状態で噴き出したと結論づけられた。

    ベネトンには罰金が科されたが、チーム側はフィルターの取り外し自体が事故の直接原因ではないとの立場を示した。

    この事故がF1の安全対策を変えた
    この事故を受け、F1では給油装置の設計が大きく見直された。

    給油ホースには異常時に燃料の流れを瞬時に遮断するフェイルセーフ機構が導入され、ピットクルーには耐火性能を強化した防火服やヘッドギアの着用が義務化された。

    さらに、各チームはFIAが承認した標準仕様の給油装置を使用しなければならなくなり、装置への改造や変更についても監視が一段と厳格化された。

    この事故は、レース中給油そのものの危険性を改めて浮き彫りにする出来事ともなり、F1は2010年シーズンからレース中給油を全面的に廃止している。

    炎に包まれながらも大事故を免れたヨス・フェルスタッペンの一件は、F1の安全思想を大きく前進させた歴史的な転換点として、現在でも語り継がれている。

  • ホンダF1 折原慎太郎が明かすアロンソとの信頼関係「勝てるマシンを届けたい」

    ホンダF1 折原慎太郎が明かすアロンソとの信頼関係「勝てるマシンを届けたい」

    フェルナンド・アロンソとホンダF1の関係は、2026年シーズン前半の苦戦にもかかわらず強い信頼関係で結ばれている。ホンダF1のチーフエンジニアを務める折原慎太郎は、アロンソがホンダを深く信頼していると明かし、その期待に応えるマシンを提供することが最大の目標だと語った。

    2026年からアストンマーティンF1とのワークスパートナーシップを開始したホンダだが、新レギュレーション初年度は苦戦が続いた。しかし、ハンガリーGPではアストンマーティンF1がBスペック仕様のAMR26を投入して大きく前進。

    2人のドライバーから得られる貴重なフィードバック
    折原慎太郎は、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールという異なるタイプのドライバーを擁することが開発面で大きなメリットになっていると説明した。

    「ガレージには2人のドライバーがいます。そのため、我々にとって良い点は、それぞれ異なるフィードバックをもらえることです」

    「そのおかげで、ドライバビリティやエネルギーマネジメントの改善に向けた知見を2倍得ることができます」

    一方で、アロンソの経験は特別な価値を持つと強調する。

    「フェルナンドは非常に豊富な経験を持っていて、彼のフィードバックは常に非常に厳しいものです。20年にわたる経験があります」

    「もしフェルナンドが『コーナー進入前にこのデプロイメントが必要だ』と言うのであれば、我々はその意見を尊重すべきです」

    アロンソはこれまでも、マシン特性だけでなくエネルギーマネジメントやデプロイメント戦略について詳細なフィードバックを行うことで知られており、その知見がホンダの開発にも生かされている。

    ホンダF1 本田技研工業

    苦戦の中でも衰えないアロンソの情熱
    2026年シーズン前半はアストンマーティンF1とホンダの双方にとって厳しい戦いとなったが、折原慎太郎によればアロンソの姿勢に変化はないという。

    「毎セッション後には必ずブリーフィングを行いますが、フェルナンドは常にマシン性能を改善したいという強いモチベーションと情熱を持っています」

    「彼は我々に多くの要望を伝えてくれますし、我々は常にその意見を尊重しています。彼のフィードバックを聞くことを非常に大切にしています」

    「それがフェルナンドと仕事をする大きなメリットです。彼にはマシンを改善したいという非常に強い情熱があります」

    2027年以降の現役続行については、アロンソ自身が夏休み期間中に判断すると明かしているが、ホンダはそうした状況でも開発への姿勢が変わることはないとしている。

    「ホンダを信頼している」期待に応えることが使命
    アロンソは2006年に2度目のF1ワールドチャンピオンを獲得して以来、タイトル争いができるマシンには恵まれていない。それでもホンダは、再び勝利を狙えるパッケージを提供することを目標に掲げている。

    「それが間違いなく我々の目標です」

    折原慎太郎はそう断言した上で、アロンソへの強い信頼と責任を口にした。

    「我々は緊密に協力していますし、彼が素晴らしいドライバーであることも分かっています」

    「彼は非常に大きな情熱を持っていますし、ホンダを信頼してくれています。だからこそ、彼が望むものを提供したい。それが間違いなく我々の目標です」

    アストンマーティンF1はハンガリーGPで空力アップデートによる大幅な進歩を示した。オランダGPではホンダの新仕様PUが加わることで、2026年シーズン後半の巻き返しを目指す。空力とパワーユニットの両面で改善が揃えば、アロンソが求める「戦えるマシン」へ一歩近づくことになりそうだ。

  • アルピーヌF1 ザントフォールトで“対アストンマーティン”アップデート投入へ

    アルピーヌF1 ザントフォールトで“対アストンマーティン”アップデート投入へ

    2026年シーズン序盤にコンストラクターズ選手権5位争いの本命とみられていたアルピーヌF1だが、ここ数戦で勢いを失い、レーシングブルズやアウディに後れを取っている。

    さらにハンガリーGPでは、大規模アップグレードを投入したアストンマーティンF1が急速に競争力を高めたことで、新たな脅威が浮上した。アルピーヌは夏休み明け最初のオランダGP(ザントフォールト)で空力アップデートを投入し、巻き返しを狙う。

    シーズン序盤の勢いは失速
    アルピーヌは開幕から7戦で57ポイントを獲得し、2025年にコンストラクターズ最下位に終わった前年から大きく巻き返した。当時はシーズン終了時点でも5位争いの最有力候補と評価されていた。

    しかし、その後はレーシングブルズやアウディが積極的にアップグレードを投入した一方で、アルピーヌはマイアミGP以降に大きな進化を加えられず、相対的に競争力を失っていった。

    現在、コンストラクターズ選手権5位はレーシングブルズが保持しており、アルピーヌは5ポイント差で追う立場となっている。

    その状況を打開するため、アルピーヌはザントフォールトで新たな空力パッケージを投入する予定だ。

    コラピント「マシンが思うように反応しない」
    フランコ・コラピントは、ハンガリーGP後に現在のマシンの課題を率直に認めた。

    「見たくない現実だけど、隠すことはできない」

    「ここ数戦は毎回ほぼ同じだ。予選ではレーシングブルズやアウディの後ろの12番手か13番手あたりになってしまう」

    決勝でも改善は見られないという。

    「レースでは戦えると思うこともあるし、前方に彼らの姿も見える。でも結局は純粋なレースペースの問題で、僕たちはそのレベルには達していない」

    さらにコラピントは、単純な速さだけでなくマシンのフィーリングにも不満を抱えていると明かした。

    「マシンのフィーリングも良くない。思ったように反応してくれないし、自分が必要としている走らせ方ができない」

    「まだ修正しなければならない点がかなりある。空力特性も非常に不安定だ。その問題はチームも把握しているし、ザントフォールトでは改善されることを期待している」

    アルピーヌF1チーム

    アストンマーティンの進化を警戒
    ハンガリーGPでは、80%近く刷新されたBスペック仕様のAMR26を投入したアストンマーティンが大きくパフォーマンスを向上させた。

    エンジン性能への依存度が低く、空力性能やメカニカルグリップが重視されるハンガロリンクでは、その進化が特に際立ち、アルピーヌにとって新たなライバルとなった。

    コラピントは、アストンマーティンの最大の強みはコーナリング性能にあると分析する。

    「彼らはコーナーでは本当に強い。一方でストレートではかなり遅く、1周あたり多くのタイムを失っている」

    「でもコーナーでは、僕たちより明らかにずっと速い」

    そのうえで、アストンマーティンの進歩を自チームの目標として挙げた。

    「彼らは大きく前進できることを証明した。僕たちもザントフォールトで投入するアップデートによって、大きな一歩を踏み出せることを期待している」

    ガスリーもアップデートに期待
    ピエール・ガスリーも現在の競争力不足を認めつつ、ザントフォールトで投入される新パッケージに期待を寄せている。

    「F1ではアップグレードを投入すれば、マシンがより競争力を持つことを期待するものだ。僕はチームが狙っている効果が得られると信じている」

    さらにライバル勢の成長にも危機感を示した。

    「アストンマーティンは今週末に大きく前進したし、さらに追加のアップデートも予定している。レーシングブルズはシーズン序盤から大きく飛躍し、アウディも同様だ。一方で僕たちはほとんど進歩できていない」

    「コンストラクターズ選手権5位を争い続けるためには、このアップデートが極めて重要になる」

  • アービッド・リンドブラッドが感じた“2ストップの匂い”がローソン8位を後押し

    アービッド・リンドブラッドが感じた“2ストップの匂い”がローソン8位を後押し

    レーシングブルズF1のアービッド・リンドブラッドは、F1ハンガリーGPで自身がレース前から「2ストップになる」と予感していたことが、結果的にチームメイトのリアム・ローソンの8位入賞につながったと明かした。

    ローソンは当初予定されていた1ストップ戦略から2ストップへ切り替え、「ベスト・オブ・ザ・レスト」となる8位でフィニッシュ。一方のリンドブラッドは1ストップ戦略を続行して10位に入り、7週連続でポイント獲得を果たした。

    レース前から「2ストップになる」と確信
    レース中盤、レーシングブルズは戦略を分け、ローソンを2ストップ、リンドブラッドを1ストップで走らせた。これはアウディF1のニコ・ヒュルケンベルグが先に2ストップへ切り替えたことを受けた判断だった。

    結果として、新しいタイヤを履いたローソンとヒュルケンベルグが前へ抜け出し、1ストップを続けたリンドブラッドとガブリエル・ボルトレトは後退。それでもリンドブラッドは10位を守り切った。

    レース後、リンドブラッドは「1ストップが成功していれば自分がヒーローになっていたかもしれない」と振り返り、戦略を分けたチームの判断には納得していると語った。

    「1ストップがうまくいかなかったのは少し残念だった。でも、チームとしてはレース前に大きな判断だったことは理解している」

    「その後、ニコが2ストップに切り替えたので、僕たちは2台で戦略を分けることにした。それは理にかなった判断だった。もしハードタイヤがもっと持っていたら、僕が8位でヒーローになっていたはずだ。でも、残念ながらそうはならなかった」

    「だから最大限に結果を引き出したのはリアムだった。1ストップが失敗したことに後悔はない。逆の結果になっていた可能性も十分あったからね」

    アービッド・リンドブラッド(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    「タイヤの感触」で戦略変更を予感
    リンドブラッドによれば、自身はレース前から2ストップ戦略が必要になるとチームへ伝えていたという。その予感は、暑いコンディションでのタイヤの挙動から生まれたものだった。

    「リアムが何と言っていたかは分からないけど、僕は『2ストップになると思う』と言っていた。もしかしたら、少しは彼の役にも立ったかもしれない」

    「レース前からそう感じていたんだ。直感というか、そういう“匂い”がした。FP1でもタイヤのデグラデーションは少し大きかったし、決勝はさらに20度近く暑くなる。暑いコンディションでは、このタイヤはあまり良くないと感じていた」

    「今年これまで2ストップになったバルセロナとレッドブルリンクも、とても暑かった。このタイヤは熱に対してあまり強くないんだ。だから自然と2ストップになる気がしていた」

    「ミディアムタイヤでは序盤からあまりペースが上がらなかったし、それでもタイヤの感触は良くなかった。21周目あたりでピットインして、その後49周近く走ることになると考えれば、『これは2ストップになる』という感覚だった」

    戦略を分けた判断がダブル入賞を実現
    今回のハンガリーGPでは、レーシングブルズがローソンを2ストップ、リンドブラッドを1ストップとする戦略分散を選択したことが奏功した。

    結果的に1ストップは最適解とはならなかったが、リンドブラッドが事前にタイヤ特性を踏まえて2ストップの可能性を指摘していたことは、チームの柔軟な判断材料となった可能性がある。ローソンは8位、リンドブラッドは10位とダブル入賞を達成し、コンストラクターズ選手権においても貴重なポイントを持ち帰る結果となった。

  • メルセデスF1 ADUO改良版をモンツァ投入か 信頼性問題で開発方針転換

    メルセデスF1 ADUO改良版をモンツァ投入か 信頼性問題で開発方針転換

    メルセデスF1は、2026年シーズン序盤の好調から一転して深刻化する信頼性問題への対応として、モンツァで開催されるイタリアGPに向けて改良版ADUOパワーユニットを投入する準備を進めていると報じられている。

    当初はADUOの開発を打ち切り、2027年マシンへ資源を集中させる方針だったとされるが、相次ぐトラブルとライバル勢の開発継続を受けて戦略を見直したようだ。

    燃焼室やターボを改良した新仕様を準備
    報道によると、新しいADUOパワーユニットには燃焼室やターボチャージャーに加え、パートナーであるペトロナス製燃料にも改良が施される見込みだ。

    FIAの評価では、レッドブル・フォードが現時点で最も優れた内燃エンジン性能を持つとされる一方、ADUOの合法性や運用方法については依然として議論が続いている。

    マックス・フェルスタッペンも、レッドブル・レーシングがFIAとの協議を継続していることを明かした。

    「エンジンの話が出たけど、僕たちにもADUOが欲しいよ。何とかしてね。でも、それがどうなるかは分からない」

    「夏休みの後に、もう一度状況を見ていく」

    また、フェラーリもモンツァでADUOアップグレードと低ダウンフォース仕様のリアウイングを投入するとみられている。

    予算制限も開発判断に影響
    Sky Deutschlandの解説者で元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、メルセデスはこれ以上アップグレードを先送りできないと指摘した。

    「アップグレードの話になると、トト・ウォルフの発言が興味深かった」

    「彼はすぐに予算上限について考えなければならないと言っていた」

    「7月や8月の段階で本当に資金が厳しいとは信じ難いが、そういう状況なのだろう」

    「ウォルフはフェラーリについても『なぜあれほど開発を続けられるのか理解できない』と話していた。メルセデスは早急にアップグレードを投入する必要がある」

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    アントネッリはモンツァでPU交換ペナルティの可能性
    一方で、信頼性の問題は依然として深刻だ。

    ランキング首位のキミ・アントネッリとジョージ・ラッセルは、すでに年間使用上限となる4基目のパワーユニットを使用している。

    ラッセルはハンガリーGP予選後に冷却水漏れが見つかり、パワーユニットを交換。トト・ウォルフ代表は損傷したユニットについて「かなり深刻なダメージを受けており、再使用できない可能性がある」と説明した。

    メルセデスはこれまで使用したユニットを再利用することでペナルティ回避を目指しているものの、ウォルフ代表はモンツァが追加パワーユニット投入の適切なタイミングになる可能性を認めている。

    「キミにとって特別なレースが1つあるが、エンジン交換ペナルティを受けるには良い場所かもしれない」

    「マルコ(アントネッリの父)と話をして、モンツァでペナルティを受けるべきか相談する必要がある。最後尾スタートなら、かえって彼のプレッシャーを軽くできるかもしれない」

    ウォルフ代表は冗談交じりにそう語った一方で、チームの現状については厳しく総括した。

    「事実として、我々の信頼性は単純に十分ではなかった。ペナルティを受け入れるかどうかは、これから判断することになる」

  • アロンソのアルピーヌF1復帰説にブリアトーレ「彼はアストンマーティンで満足」

    アロンソのアルピーヌF1復帰説にブリアトーレ「彼はアストンマーティンで満足」

    フェルナンド・アロンソのマネージャーでもあるフラビオ・ブリアトーレが、2027年にアルピーヌF1へ復帰するとの噂についてコメントした。

    アストンマーティンF1との契約が2026年末で満了を迎えるアロンソは、現役続行か引退かを検討している最中だ。そんな中、一部では古巣アルピーヌへの“電撃復帰”の可能性が報じられているが、ブリアトーレは現時点でその可能性を否定し、アロンソは現在のチームに満足しているとの認識を示した。

    アロンソの去就に注目が集まる理由
    2026年限りでアストンマーティンF1との契約が満了するフェルナンド・アロンソは、2027年以降も現役を続けるか、それともF1から引退して家族との時間を優先するかを検討している。

    2026年シーズン序盤のアストンマーティンF1は、AMR26の競争力不足と信頼性問題に苦しみ、ハンガリーGPまで大規模アップデートを投入しない厳しい戦いが続いた。しかし、ハンガリーGPで投入されたBスペック仕様により大きく前進し、さらに夏休み明けのオランダGPではホンダの新型パワーユニット投入も予定されている。

    アロンソにとって重要な要素のひとつは、エイドリアン・ニューウェイが一から設計したマシンで戦うことだとみられている。2025年春にニューウェイがマネージング・テクニカル・パートナーとして加入して以来、本格的な成果が現れるのは2027年型マシンになると考えられている。

    アルピーヌ復帰説が浮上
    そうした状況の中、一部ではアロンソが2027年にアルピーヌF1へ復帰する可能性も取り沙汰されている。

    アロンソは2003年から2006年までルノーで戦い、2度のF1ワールドチャンピオンを獲得。2008年から2009年にもルノーへ復帰し、さらに2021年にはアルピーヌとして再編されたチームでF1復帰を果たした。

    もし実現すれば、2027年はエンストンを拠点とするチームで4度目の所属となる。

    復帰説が注目される背景には、現在アルピーヌF1を率いるフラビオ・ブリアトーレの存在がある。ブリアトーレは若き日のアロンソを抜擢して世界王者へと育て上げた人物であり、現在もアロンソのマネージャーを務めている。

    ブリアトーレ「現時点では何も言うことはない」
    アルピーヌ復帰の可能性について質問されたブリアトーレは、現時点ではアロンソがアストンマーティンF1に満足していると説明した。

    「フェルナンドはアストンマーティンで走っている」

    「アストンマーティンは(ハンガリーGPでのアップデートによって)以前と比べて良い前進を果たしたように見えるし、彼はアストンマーティンで満足している」

    「現時点では、その件について言うことは何もない」

    「彼はアストンマーティンのドライバーであり、少なくとも今シーズン終了まではアストンマーティンのドライバーだ」

    もっとも、ブリアトーレは将来的な可能性を完全に否定したわけではなく、「今のところ」と前置きしたうえで現状を説明するにとどめた。アロンソ本人が2027年以降の去就について最終決断を下すまで、さまざまな憶測は続きそうだ。

  • F1ラスベガスGP 排水口事故訴訟で和解 F1側が約300万ドル支払い

    F1ラスベガスGP 排水口事故訴訟で和解 F1側が約300万ドル支払い

    F1ラスベガスGPと親会社のリバティ・メディアは、2023年大会の初日に発生した排水口カバー事故を巡る集団訴訟について、300万ドル(約4億8000万円)を超える和解金を支払うことで合意した。

    2023年に提起された訴訟では当初、50億ドル(約8000億円)という巨額の損害賠償が請求されていたが、一部請求が棄却された後も訴訟は継続され、今回の和解によって決着することになった。

    初開催のFP1で発生した排水口事故
    問題が発生したのは、2023年11月に初開催されたラスベガスGPのフリー走行1回目だった。

    セッション開始直後、コース上に設置されていた給水バルブ用のカバーが外れ、カルロス・サインツJr.のフェラーリをはじめ複数のマシンが損傷。安全確認とコース補修のため、セッションは赤旗中断となった。

    その後、走行再開まで約2時間半を要し、フリー走行2回目は深夜に実施された。しかし、警備員や会場スタッフの勤務時間などの制約を理由に、観客は再開前に退場を命じられ、多くのファンが走行を見ることができなかった。

    1日券と3日間通し券の購入者が補償対象
    ラスベガス・レビュー・ジャーナルによると、木曜日のプラクティス1日券、または3日間通し券を購入した観客は、条件を満たせば補償を受けられる可能性がある。

    和解金は300万ドル(約4億8000万円)を超える見通しで、対象となる観客への補償などに充てられる。

    一方で、リバティ・メディアとラスベガスGPは和解に応じたものの、事故や観客対応について法的責任や不正行為は認めていない。

    当初は50億ドルを請求する集団訴訟
    この集団訴訟は2023年に提起され、原告側は走行を観戦できなかったことに加え、交通費や宿泊費なども含めた損害を理由に、総額50億ドル(約8000億円)の賠償を求めていた。

    2025年2月には訴えの一部が棄却されたものの、修正訴状が認められたことで審理は継続。その結果、双方は裁判を続けるのではなく、300万ドル(約4億8000万円)を超える支払いによる和解で合意した。

    2023年のラスベガスGPは、F1が大々的にプロモーションを展開した新たな市街地レースだった一方、初日の排水口事故と観客対応は大会運営に対する大きな批判を招いた。今回の和解により法的な争いは終結するが、この一件はF1における市街地レース運営の課題を象徴する出来事として記憶されることになりそうだ。

  • 角田裕毅 GTワールドチャレンジ参戦計画が消滅 レッドブルF1が阻止

    角田裕毅 GTワールドチャレンジ参戦計画が消滅 レッドブルF1が阻止

    角田裕毅が2026年11月に開催される「アデレード・グランドファイナル」でGT3マシンをドライブする計画が存在していたことが明らかになった。しかし、その実現は所属元であるレッドブル・レーシングの判断によって見送られたという。

    オーストラリアの『Speedcafe』によると、GTワールドチャレンジ・オーストラリアを運営するSROモータースポーツ・オーストラリアは、元レッドブル・レーシングF1ドライバーの角田裕毅を招へいする構想を進めていた。

    レッドブルが参戦計画を認めず
    報道によると、角田裕毅はティガニ・モータースポーツからメルセデスAMG GT3をドライブする予定だった。しかし、この計画はレッドブル・レーシング側が承認せず、実現には至らなかったという。

    また主催者は、元アルピーヌF1ドライバーのジャック・ドゥーハンについても参戦を打診しているが、現時点では合意には至っていない。

    SROモータースポーツ・オーストラリアのCEOであるベン・マクレランは、『Speedcafe』の取材に対し、現在も知名度の高いドライバーの招へいを目指して交渉を続けていると明かした。

    「これまでもさまざまなカテゴリーで実現してきたことだ」

    「(ジャンカルロ・)フィジケラはS5000に参戦したし、昨年はオースティン・シンドリックがスーパーカーでワイルドカード参戦した」

    「州政府はイベントに著名なゲストドライバーを招くことに非常に積極的だ。我々としてもGTワールドチャレンジのマシンでビッグネームに走ってもらいたい」

    「残念ながら、現時点で契約がまとまったドライバーはいないが、多くの話し合いを続けている」

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)

    GT3人気の高まりも追い風
    マクレランは近年GT3カテゴリーへの注目度が大きく高まっている背景として、マックス・フェルスタッペンの存在を挙げた。

    フェルスタッペンはニュルブルクリンク24時間レースへのスポット参戦で話題を集めたほか、自身の「チーム・フェルスタッペン・レーシング」はGTワールドチャレンジ・ヨーロッパにも参戦している。

    マクレランは、その効果について次のように語った。

    「非常に知名度の高いドライバーがシリーズに関わることは、露出を増やすという意味で素晴らしいことだ」

    「マックスがニュルブルクリンク24時間レースに参戦したことで、世界中のGT3レースにこれまで以上の注目が集まっている」

    「さらに、マックスのチームが現在ヨーロッパで我々のシリーズに参戦していることもあり、GT3レースはかつてないほど注目を浴びていると思う」

    アデレード大会で大物招へいを継続
    GTワールドチャレンジ・オーストラリアは、11月25日から29日に開催されるアデレード・グランドファイナルのサポートレースとして実施される。

    主催者は昨年、NASCARドライバーのオースティン・シンドリックを招へいするなど話題作りに成功しており、今年も元F1ドライバーを含む大物ドライバーの起用を目指している。

    角田裕毅の参戦は実現しなかったものの、その計画が存在していたことは、GT3カテゴリーの注目度向上と、F1ドライバーを巡るプロモーション戦略の一端を示すものとなった。