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  • パスカル・バセロン Q&A (2009年シーズンプレビュー)

    パスカル・バセロン Q&A (2009年シーズンプレビュー)

    パスカル・バセロン (トヨタF1チーム シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー)

    “TF109”には何を期待していますか?
    コース上で直接ライバルとのパフォーマンス比較をするまでは、どのような能力が発揮できるか、正確な予測をするのは難しい。しかしながら、我々の目標は明確であり、トヨタのF1初勝利を目指して戦うことだ。2009年シーズンはこの目標へ向けて戦っていくが、加えて、表彰台の常連となり、選手権でトップ3に割って入りたいと考えている。それは容易ではないだろうし、F1が易しいカテゴリーになることなどないということも学んできた。しかし、我々は自分自身に高い目標を課すことを望んでおり、それを達成できる能力を秘めていると信じている。昨年我々は表彰台と予選最前列グリッドへと復帰した。その勢いを維持し、また今回のような大きなレギュレーション変更のチャンスを活かしていかなければならない。

    “TF109”にはどれほどのエネルギーが注がれたのでしょうか?
    我々は常に自分たちの最大限の能力を注いで作業を行っているが、今回は特に、レギュレーションの変更が非常に大きく、全てを再考しなくてはならなかった。そのため、このプログラムの全体は、過去私が関わったいかなる新型車プロジェクトよりも要求が厳しかった。このプロジェクトは、過去のどのプロジェクトよりも早い時期から開始され、2007年10月に、2008年のレギュレーションが確定するとすぐに、我々は“TF109”のプログラムをスタートさせた。我々は早めにスタートを切り、年間を通して、それ以前のシーズン以上に新型車の開発に多くのリソースを割り当てた。シーズン中は、“TF109”と“TF108”の開発を並行して行った。

    “TF108”と“TF109”の開発についてはどのようにバランスを取ったのですか?
    当然の事ながら1年を通しての挑戦であったが、非常に上手くこなせたと思う。“TF109”について一切の妥協をすることなく、“TF108”についてもシーズンを通して大きな改良を成し遂げた。昨冬に決定した開発スケジュールを守ることが出来たのは、関係したメンバー全員の誇りだ。2008年を通して多くのリソースを“TF109”の開発に集中させたが、その努力が報われることを祈っている。

    “TF109”には、どんな特徴を望んでいますか?
    もちろん速いことだ! それが我々の最優先項目だ。“TF108”の開発でも同様だったが、高い競争力を持つために、安定性と、セッティングの幅の広さを求めた。昨年“TF107”の欠点を分析したところ、安定性とドライバビリティに欠けていたので、“TF108”では、安定性を目標とし、その分野で大きな努力を重ねてきた。2009年シーズンに向けても、安定性には大きな重点を置いているが、それは理由が異なる。今年は最高速こそ昨年と同じようなレベルか、時には速くなるだろうが、ダウンフォースは小さくなる。そのため安定性が非常に重要になる。また、スリックタイヤが生み出す前後のタイヤのグリップ比も異なると予想しており、それも安定性に影響する。そのため、安定性の確保が“TF109”開発の主要な目的の一つとなる。

    レギュレーション変更への適合はどのくらい大変でしたか?
    1998年に車幅が変更されて以来、最大とも言える非常に大きなレギュレーション変更だったので、確かに大きなチャレンジとなった。しかしそれは、特に我々のチームが置かれた状況においては非常に興味深く、エキサイティングな経験でもあった。我々はF1の歴史においてはまだ若いチームであり、我々が参戦する以前から多くの経験を積んでいるライバルチームに追いつこうとしてきた。そして今、新レギュレーションの下で、全てのチームは白紙からスタートすることとなる。チームメンバーが、いかなる制約を受けることもなく自由に創造性を発揮させることができた。そしてそれは非常にやり甲斐のある開発であった。

    2009年型車両のダウンフォースは昨年型と比べてどの程度落ちるのでしょうか?
    新レギュレーションの目的は、2006年のレベルと比較してダウンフォースを50%削減するというものであった。しかし、その後誰もが懸命な努力で、失われたダウンフォースを取り戻そうとしてきた。それがエンジニアとしての我々の使命だからだ。我々は失われたダウンフォースのうち、一部を取り戻した。全てを取り戻すことは出来ないが、大きく進歩を遂げてきた。もちろん、まもなく新型車がコースでの走行を開始するので、その際に全てのチームがどれだけのダウンフォース回復を成し遂げているか予測できる。最終的にどうなるかを正確に語るのは難しいが、2008年よりはかなりダウンフォースは少なくなっているだろう。それだけは確かだ。

    それは2009年仕様の車両が遅くなるということを意味しますか?その場合、どのくらい遅くなると思いますか?
    難しい質問だ。なぜならそれは多くの未知の要因の組み合わせによるものだからだ。しかしながら、2009年仕様の車両が、以前の車両よりも大幅に遅くなることはないと考えるのが正当だろう。いくらかダウンフォースは失われることになるだろうが、チームの才能溢れるスタッフがダウンフォースを取り戻すべく作業を行っており、最終的に失われるダウンフォースは、当初考えられていた50%台には達しないだろう。また空力的なレギュレーション変更に加えて、スリックタイヤへの復帰も考慮しなくてはならない。スリックタイヤによりグリップが向上することで、低・中速コーナーでは速くなるはずだ。簡単に言えば、ある範囲では空力レギュレーション変更によりスピードが落ちるが、ある範囲ではスリックタイヤによって向上する。全体的に見て、2009年仕様の車両は、2008年の車両と比べても大幅に遅くなるようなことはないだろう。

    多くのレギュレーション変更を考慮すると、今年それぞれのサーキットで理想的なセットアップを見出すのは難しくなるのでは?
    もちろんだ。車体の変更と、スリックタイヤへの移行によって、セットアップの最適解を見つけ出すのは大きなチャレンジになるだろう。今季我々はセットアップを決める範囲が広がると見ている。比較的レギュレーションが安定していた、過去数年のような期間は、それぞれのサーキットにおいて、狭い範囲の中で最適なセットアップを決めることは極めて易しかった。今年我々は、まだ研究中の多くの要素があることを考慮に入れ、より広い範囲の中から正しいセットアップを見出さなければならない。シーズン前のテストでは、セットアップの範囲を狭めるための情報を集めるのが、我々の主な仕事の一つになるだろう。しかしどのグランプリでも、正しいセットアップを見出すために、公式練習が更に忙しくなるということだけは間違いない。

    関連:トヨタ TF109

  • ジョン・ハウエット Q&A (2009年シーズンプレビュー)

    ジョン・ハウエット Q&A (2009年シーズンプレビュー)

    ジョン・ハウエット TMG社長の2009年プレビュー

    来るシーズンにおけるチームの目標は何ですか?
    目標は明確だ。我々は初勝利を望んでいる。初勝利へ向けて戦う為に、出来る限り最高の位置にいられるように、常に表彰台を狙い、多くのポイントを獲得する必要がある。

    チームは勝利の準備が出来ていますか?
    我々は勝利を切望しており、準備も出来ている。その点については疑いの余地はない。新しいレギュレーションにより新たな挑戦が必要となるが、同時にチャンスも与えてくれる。我々は、素晴らしい才能を持ったメンバー、そして成功に向けたモチベーションといった、勝利に必要なものを全て兼ね備えており、それが現実となる日は近づいている。

    パナソニック・トヨタ・レーシングにとって8年目となるF1シーズンには、どんな特徴がありますか?
    我々は今まで以上に強い状態で2009年に臨むことになると信じている。これまでの7年間に我々は膨大な量の学習をしてきた。それらの積み重ねによって、結束し一体感のあるチームになった。F1に参戦して最初の数年に比べれば、現時点での我々は明らかに多くの経験を積んできている。そして絶えず拡大していく知識のデータベースにより、コース上でのパフォーマンスが何によって左右されるのか、より良く理解できるようになっている。我々は全ての分野で進化していくために着実な努力をしているチームであり、我々は勝利を心から切望している。

    大きなレギュレーション変更はトヨタにとって有利でしょうか?
    大きなレギュレーション変更はリスクとチャンスを併せ持っているが、それは全てのチームに同じ条件だと思う。弁解するつもりはない。適切に仕事をすれば、我々のポテンシャルを成功に結びつけるチャンスだ。しかしながら、それはどのシーズンにおいて同じだとも言える。総体的に見ればレギュレーションの変更は、いつ誰が成功する、しないということについて、平等に影響をもたらすと考えている。

    ドライバーラインナップには満足していますか?
    ヤルノとティモの組み合わせには非常に満足している。それは経験豊富なドライバーと若手ドライバーという理想的なバランスで成り立っているからだ。昨年見せた、彼らの協力体制には非常に満足しており、彼らがドライビングという点で我々のパフォーマンス向上に大きな役割を果たしたことには疑いはない。我々が2人の非常に速いドライバーを擁しているということは昨年の戦いぶりで明らかだろう。彼らは予選で好位置を得、レースをハードに戦い、ライバルからの追撃を抑え、追い越しのシーンも見せてくれるなど、そのパフォーマンスには満足している。加えて、彼らは共に働くのが楽しい人間であり、それ故にスタッフは皆幸せだ。

    経済的には、チームの未来は安泰と言えますか?
    このチームには非常に頼もしい将来がある。鍵となるのはF1が、トヨタが期待している価値や見返りを持ち続けるかということだ。もしF1がモータースポーツの頂点であり続け、真の技術的な挑戦の場であり続けるなら、チームの将来は長く、明るいだろう。もしこのスポーツに、そうした要素がなくなる、もしくはコンポーネントの標準化があまりに多くなるようであれば、F1は他のレースシリーズと変わらないものになってしまうだろう。そうなれば、F1は単なるスポンサー媒体となり、関心はは急速に失われると思っている。しかし、FOTA(F1チームアソシエーション)はF1のDNAを維持したまま、重要なコスト削減を成し遂げ、それは現在の経済情勢において極めて有益なものだ。

    世界的な経済問題は、チームとF1全体にどのような影響を与えますか?
    世界的な経済の情勢はすべての人に影響を与える。世界的な経済情勢が今のような時、大半のスポーツは影響を受けることになるだろう。しかしながら、F1は、その世界中に届くという、確固たるポジションにある。もし非常に狭い地域のみに合わせたスポーツであれば、このご時世で影響を大きく受けるだろうが、そうした影響は、地域によって内容も、程度も異なる。個人的な意見としてはトヨタとF1の双方ともに、比較的危険性にさらされる可能性は低いと思う。実際のところ、今後数年のうちに、F1の人気を強固に出来ない、もしくその人気を高めることが出来ないという理由はない。

    どのようにして、パフォーマンスを犠牲にせずコスト削減を実現するのでしょうか?
    F1に限らず、モータースポーツ全体にわたって、全てのチームがより少ないリソースでやりくりしていると思う。何がコストを押し上げているのかについて、詳細な知識を得ることは非常に重要だ。そして、何が価値やパフォーマンス向上をもたらしているのか、優先順位をつける必要がある。加えて、節約を是とする企業は無駄を減らし、常に改良を続ける文化を持たなくてはならない。幸運なことに、これらの全ての要素は、トヨタが、業績が好調なときでさえ特に重視するものである。だから我々は健全な体制でいられるという自信がある。トヨタ・ウェイの基本原則は厳しい時期を乗り越え、更に強く、競争力の高い組織になるための助けとなるであろう。

    12月に、コスト削減に関する合意が成されたことには満足していますか?
    F1のDNAを残したまま大きくコストを削減するという、前向きで、重大な決定であり、トヨタにとっても非常に重要なものだ。FOTAのメンバーはこれを達成するために懸命な努力をしてきた。協力し建設的な対話を重ね、真の進歩を成し遂げようという、共通意識による成果だ。その過程と結果には満足している。また、同様にFIA世界モータースポーツ評議会が、FOTAの提案を素早く、前向きに支持したことを嬉しく思っている。

    経済状況を考慮したとき、パナソニックとデンソーによる長期契約についてはどう思っていますか?
    パナソニックやデンソーのような企業から長期に渡るパートナーシップという形で多大なサポートをしていただけることは、非常に幸運だった。それは世界有数の大企業との素晴らしい協力体制だ。我々は先端技術に対して、非常によく似た価値観と情熱を共有している。パナソニックとデンソーは我々に最先端の技術をもたらし、サーキットでの成功について真の貢献を果たしてくれている。特にパナソニックに、メインスポンサー契約を、我々がF1での10年目を迎える年まで延長して頂けたことを嬉しく思っている。このような誠実なパートナーと長期に渡る協力体制を続けられることを名誉に思い、大変感謝している。また、新たなパートナーも迎えることとなっている。今年、キムジーがスポンサーとして加わることを歓迎すると共に非常に嬉しく思う。

    関連:トヨタ TF109

  • 山科忠 Q&A (2009年シーズンプレビュー)

    山科忠 Q&A (2009年シーズンプレビュー)

    山科忠 TMG会長 兼 トヨタF1チーム代表

    2009年の目標は?
    我々の今年の目標は、トヨタにとってのF1初勝利を目指して戦うことだ。私が2007年にTMG会長兼チーム代表に就任した時、私の任務は1年目は状況を確かめること、2年目は改善することであり、そして3年目に成功したいと述べた。今年はその3年目のシーズンとなるが、私にとっての目標は明確であり、レースに勝ちたいということだ。もちろんこれまでも全てのレースで勝つために挑戦を続けてきたが、残念ながらまだそれは成し遂げられていない。我々の目的はどのレースにおいても明確であり、勝利を挙げること、もしそれが叶わなければ表彰台でフィニッシュしたいということだ。トヨタは非常に高い野心と共にチャレンジングスピリットを持っており、我々は常に高みを目指している。

    2008年シーズンの結果には満足していますか?
    もちろんあのような大きな改善が遂げられたことは嬉しく思っており、表彰台や予選最前列グリッドを再び獲得できたことにはとても満足している。しかしながら、我々はそれ以上を望んでおり、レースでの優勝や、チャンピオンシップを争いたいと思っている。我々は幾つかの素晴らしい週末を過ごしたが、上手く行かなかった週末のことを忘れてはならない。“TF108”は全体的に信頼性の高いF1カーだったが、我々はリタイアによって多くのポイントを失った。その点については満足していない。我々の目標は100%の信頼性であり、その目標に近づくために、対策を打ってきた。

    今年はチャンスがあると考えていますか?
    私は常に前向きであり、今年は大きなチャンスがあると固く信じている。“TF109”に対するチームの働きぶりには感銘を受けており、昨年我々は力強いチームワークと良好なコミュニケーションによって常に素晴らしい進歩を遂げてきた。F1は大変厳しいチャレンジが必要であり、公道用の市販車を作るのとは異なり、2週間毎に、世界中が見ている前で結果が試される。しかしそのことがチームを強くしてきた。私は、このチームが今シーズン良い位置につけられると信じている。

    現時点のドライバーラインナップを、正しい選択だと思っていますか?
    ヤルノとティモという今季のドライバーラインナップは間違っていないことを確信している。個人的には、トヨタはF1界でも最高のドライバーラインナップを持つチームの一つだと思っており、彼らが“TF109”で何を成し遂げてくれるのか、とても楽しみにしている。我がチームの2人のドライバーは昨年、競争力のあるF1カーさえあれば、世界で最高のドライバー達に伍して戦うことが出来るということを証明してくれた。だから今年の我々の挑戦は、彼らが昨年以上に対等に戦えるようなF1カーを用意することだ。

    小林可夢偉はどうですか?
    今シーズンも再びサードドライバーとして可夢偉を迎えることが出来て嬉しく思っている。彼は昨年1年の間に大きく成長し、今も学習と進化を続けている。私は昨年GP2とGP2アジアシリーズでの彼の成長をとても近くで見守ってきた。彼は昨年、幾つかの勝利を挙げ、素晴らしいシーズンを送ったが、彼の実力から考えれば、もっともっと良い結果が得られたはずだと思っている。トヨタに若い日本人F1ドライバーがいるというのは嬉しいことだが、可夢偉自身が、まだ懸命に努力を重ね、進歩し続けなくてはならないということを分かっている。

    パナソニック・トヨタ・レーシングに加わって2年が過ぎましたが、F1への挑戦を楽しんでいますか?
    F1での成功は容易ではないので、まさに挑戦という言葉がふさわしい。このことは、私がチームに加わってすぐに明らかになった。F1は、私がこれまでに経験してきたどんな仕事よりも、情緒に訴える仕事だ。なぜなら、シーズン中に17回も公の場所で昂ぶったり、意気消沈したりという経験をしてきたからだ。F1のそういった一面を私はとても気に入っている。

    サーキットであなたはどのように気持ちを表すのでしょうか?
    時々私はサーキットで自分の感情を表すことがあり、何人かのスタッフを驚かせてしまったと思う。レースが上手く進まなかったとき、チーム代表がガレージで何かを蹴っているというシーンを見慣れている人はあまりいないだろう。しかしそれだけ私が熱心にレースに関わっているということであり、我々が順調にレースを戦っているときは、私は笑顔でガレージにいる。それにより、チームメンバーはハードワークが評価されていると判るので、チームの士気を高めるのに役立ち、自分達の仕事内容についてもより深く意識するようになると思っている。よって、今シーズンはガレージでより多くの笑顔を見せられるようになるのを望んでいる。

    日本のトヨタからは完全なサポートを受けていますか?
    トヨ)の役員達は絶対に諦めないようにと励ましてくれた。故に、我々は常に勝利を目指して戦っていく。現在のような経済情勢においても、トヨタは我々のチームを支え、彼ら全員が結果に注目してくれている。我々は、世界中のトヨタ従業員やトヨタファンから多くの応援メッセージを受け取っており、成功へ向けて可能な限りハードにプッシュする為のやる気を与えてくれる。それはポジティブなプレッシャーにもなるが、我々はそれを望んでいる。

    関連:トヨタ TF109

  • トヨタ、パナソニックとの契約を延長

    トヨタ、パナソニックとの契約を延長

    トヨタF1チームは、チームのタイトルスポンサーであるパナソニックとの契約を2012年まで延長した。

    パナソニック株式会社とトヨタ自動車株式会社は、パナソニックがトヨタF1チームのタイトルスポンサーを継続することで合意に達し、契約を締結した。

    現在のタイトルスポンサー契約は、2009年末までであったが、今回の更改により、契約は2010年から2012年の3年間延長される。

    山科忠 パナソニック・トヨタ・レーシング チーム代表
    「この大変厳しい経済状況の中、パナソニック株式会社様にタイトルスポンサーを継続いただけたことに、心より感謝申し上げます。今年は、念願の初優勝に向け更なる努力を重ね、パナソニック様のご厚意に報いられるようにしたいと思っております。」

  • トヨタ、2009年F1マシン「TF109」を発表

    トヨタ、2009年F1マシン「TF109」を発表

    トヨタは15日、2009年の新型F1マシン『TF109』をインターネット上で初公開し、公式に2009年シーズンのスタートを切った。

    チームにとって8年目となる今シーズンのレギュレーション変更に対応した“TF109”がwww.tf109-premiere.comで独占的に公開された。“TF109”は、拡幅したフロントウィングや狭められたリアウィングなどの特徴を持ったモデルとなっている。

    本日“TF109”が初公開されたことにより、2007年10月に2009年シーズン向けのレギュレーション確定以来徹底して行われてきた開発プロセスは終わりを告げ、“TF109”は、1月19日(月)からポルトガルのアルガルベ・モーター・パークで行われるシーズン前テストに参加することとなる。

    山科忠 トヨタF1チーム代表
    「我々の今年の目標は、トヨタにとってのF1初勝利を目指して戦うことだ。個人的には、トヨタはF1界でも最高のドライバーラインナップを持つチームの一つだと思っており、彼らは昨年、競争力のあるF1カーさえあれば、世界最高のレベルでの戦いが出来るということを証明してくれた。だから今年の我々の挑戦は、彼らが昨年以上の活躍が出来るようなF1カーを用意することだ」

    ジョン・ハウエット TMG社長
    「目標は明確だ。我々は初勝利を望んでいる。我々は勝利を切望しており、準備も出来ている」

    トヨタ TF109 画像

    トヨタ TF109 画像 トヨタ TF109 フロント画像 トヨタ TF109 サイド画像

    関連:トヨタ TF109

  • デ・ラ・ロサ 「2009年はノーズ交換に時間がかかるだろう」

    デ・ラ・ロサ 「2009年はノーズ交換に時間がかかるだろう」

    ペドロ・デ・ラ・ロサは、2009年に導入される可変フロントウイングによって、ピットストップでのノーズコーンを交換するのに時間がかかるかもしれないと警告している。

    2009年のF1レギュレーションでは、先行マシンに近づいた際のダウンフォース不足を埋め合わせてオーバーテイクのチャンスを増やすために、今年はフロントウイングの可変フラップが取り入れられる。

    しかし、フラップはコックピットとフロントウイングをつなぐため、油圧系や電子的な接続が必要になるため、デ・ラ・ロサは、レース中の事故でフロントウィングを破損した場合、ノーズコーンの交換作業が複雑になるだろうと指摘する。

    「フロントフラップを調節できることにはネガティブな面もある。ひとつは、ピットストップ中のノーズ交換に時間がかかるかもしれないことだ」

    「油圧系あるいは電気モーターを使うことになるが、いずれにしろコックピットからフラップを作動させるので、なにかしらケーブルを接続しなくてはならない」

    「だから、全員にとってピットストップでのタイムロスが増えるだろう」

    昨年末、2009年仕様の空力学的装置を搭載したBMWをテストしたあと、ニック・ハイドフェルドは、フロントウィイングの幅が広くなったために、レーススタート時に破損しやすくなるとの懸念を語っている。

    しかし、デ・ラ・ロサはハイドフェルドの意見に同意せず、新型マシンをテストすればドライバーは違うサイズに慣れるだろうと考えている。

    「それについては心配していないよ」

    「先行マシンにどのくらい近づけるか、あるいは縁石をどのくらい利用できるかがわかるまでは少し時間がかかるだろう」

    「でも、最終的には少しテストをすればすむことだよ。数km走れば問題にはならないだろう」

    関連:2009年 F1マシン レギュレーション

  • フェラーリ F60の空力処理

    フェラーリ F60の空力処理

    レギュレーション変更により、2009年はマシンデザインを大きな制約を受けることになるが、フェラーリはF60に独自の解釈で空力処理を施してきた。

    新しいレギュレーションでは、フロントタイヤの中心部より前方450mmからリアタイヤの中心までは、バージボードを含めたウィングレットの装着が禁止される。

    しかし、フェラーリ F60はフロントサスペンション下やフロントタイヤ後方に、制限ぎりぎりの範囲でバージボードを装着している。

    フロントウイングの中央部分は規定の形状となるため、外側の形状が重要となる。フェラーリ F60はシンプルなウイング設計を採用し、エンドプレートに取りつけられた小型のカスケードウィングで補完している。エンドプレートそのものは、フロントタイヤの外側に向けて湾曲しており、それを補助するために小型のフェンスがフットプレートに追加されている。

    フロントサスペンションのマウント下部には2つの小さなウイングが確認でき、それらはサイドポッドの前面下部の大きなウイングへと続いている。

    フェラーリ F60:フロントウイング外側には小さなプレートを装着 フェラーリ F60:フロントサスペンションマウント下部にバージボード風ウイング

    サイドポッドの前面は、規約で側面衝突保護部分として記述されており、空力の自由が認められるエリアとなる。そのためフェラーリは、より多くのウイングを追加するべく、サイドポッド前面を可能な限り短くしている。

    このエリアは、側面衝突保護構造を含む必要があるが、サイドポット前面上部には、興味深い延長パーツが追加されている。サイドミラーとフロアを繋ぐようにポッドウイングが立っており、後半のバージボードと一体化されている。

    フェラーリ F60:サイドミラーからフロアまで繋がるウイング フェラーリ F60:サイドポッド前面は可能な限り短くされている

    F60は、冷却用として規約で許されるサイドポッドの後方を開口部として最大限に活用している。同様に、両方の排気口部分も最大限に開けられている。

    これらの開口部と18,000rpmのエンジン制限にもかかわらず、サイドポッドはさらなる冷却用の排熱口を必要としており、コークボトル形状は後車軸のラインまで延長され、主要の出口を形成している。

    フェラーリ F60:サイドポットの終点には大きな開口部を確保 フェラーリ F60:後車軸まで排熱口を延長

    ディフューザとリアウイングは、単純に新規約を解釈したように見える。しかし、これらはフロントウイングとサイドポッドの前部とともに、テスト継続中に進化していくことが予想される。

    主要諸元表:フェラーリ F60

  • フェラーリ、BMWのKERSへのスタンスを非難

    フェラーリ、BMWのKERSへのスタンスを非難

    フェラーリのチーム代表であるステファノ・ドメニカリは、F1へのKERSテクノロジー導入の延期を妨害しているとBMWを名指しで非難した。

    フェラーリは、おそらくエネルギー再生技術の論争で最も口うるさく反対するチームだが、実際にはほとんどのチームが自発的な開発をもう一年遅らせることを望んでいた。

    しかし、F1チームの同盟であるFOTAでは、すぐに採用するためには満場一致が必要となる。

    「我々は決議が満場一致に達することを条件としている。しかし、同様に妥協しなければならないときがある」

    「BMW以外は、誰もがそれを受け入れた」とドメニカリは語る。

    「みんなが共に働くことができれば、我々は現在経験している暗闇よりも、むしろF1の将来はバラ色だろう」

    ドメニカリは、月曜日のフェラーリのKERSシステムのトラックデビューがうまくいったと主張する。

    「しかし、このような複雑なシステムを導入する時期ではない」

    「それはF1とは無関係だ。多くの金が窓から投げ捨てられた」

  • フランツ・トスト 「新しい規約は小さなチームには厳しい」

    フランツ・トスト 「新しい規約は小さなチームには厳しい」

    トロ・ロッソのチーム代表であるフランツ・トストは、F1の今年の多くのルール変更によって、トロ・ロッソが2008年の形を繰り返すことが難しくなると考えている。

    トロ・ロッソは、昨年のコンストラクターズチャンピオンシップを39ポイントを獲得して6位で終え、セバスチャン・ベッテルによってイタリアGPでチーム初優勝を勝ち取った。

    しかし、フランツ・トストは、新しい規約に適応することは、小さなチームをグリッドの後方に沈めることになると警告する。

    「我々は単純にリソースがないので、今回のテクニカルルールの大幅なオーバーホールによって、大きなチームは我々より速く到達することができるだろう」

    「新しい要素のどれかに問題があった場合、大きなチームは我々よりうまく対処できる。小さなチームは、大きな変更がなく、技術が現状のままの方が、より簡単な時を迎えられる」

    「F1で大きな変化があるときはいつでも、大きなチームが最も速く反応して、小さなチームが離されていくことをは歴史が示してきた。我々が昨年成し遂げたことを維持し、改善させられるかは言い難い」

    レッドブル RB5をベースとするSTR4は、3月までトラックに置かれないので、トストはチームのパフォーマンス目標を設定することには関して慎重だ。

    「トロ・ロッソは、一年中改善して、素晴らしい2008年シーズンを過ごした。現在、我々は次のシーズンに備えて懸命に作業している」

    「我々の新車がどれくらいコンペティティブかにかかっている。2009年は、スリックタイヤ、異なるホイールベース、KERSシステム、そして、完全に新しいエアロパッケージといった考慮すべき多くの新しい要素がある」

    「これらすべてのケースで、ドライバーはパッケージから最大限を引き出し、新しいクルマと確実に調和するためにエンジニアアと働かなければならない。今年、グリッドで最も経験の豊富なドライバーにとって挑戦となるだろう」

    トロ・ロッソは来週アルガルベ・サーキットで、最近レースドライバーとして発表されたセバスチャン・ブエミとともに、2008年マシンSTR3で2009年のトラック活動をスタートする。

  • アンソニー・デビッドソン 「金曜日のサードカーを復活すべき」

    アンソニー・デビッドソン 「金曜日のサードカーを復活すべき」

    アンソニー・デビッドソンは、F1がテストドライバーのために金曜日のプラクティスでサードカーを復活させるべきだと考えている。

    アンソニー・デビッドソンは、2009年にテストドライバーとしてコックピットに戻ることについて、ホンダと交渉を進めていたが、ホンダのF1撤退により当てがはずれてしまった。

    しかし、デビッドソンは、テストドライバーの役割がもはや過去ほど貴重ではないと語る。

    「この頃は、あまり良い仕事ではないね」

    「全てが多く削減されて、かつてのものではなくなっている」

    アンソニー・デビッドソンは、スーパーアグリでフルタイムのレースドライバーとしてデビューするまで、2001年から2006年までBARとホンダでテストドライバーを務めていた。

    「僕たちはバルセロナやバーレーンで3台のクルマで4日間のテストをしたものだ」とデビッドソンは過去を思い出しながら語る。

    「テストドライバーにとっては素晴らしい時間だったよ」

    「金曜日のテストも僕たちにとって非常に良かった。テストドライバーのためのそのような機会がもうないことは本当に残念だ」

    「セバスチャン・ベッテルやロバート・クビサのようなドライバーは、金曜日にF1のプレッシャーの中で何ができるかを示すチャンスがあった」

    「僕たちは良い仕事をしていたし、みんなレースドライバーになっている。金曜日に証明できなかった人たちは、レースコクピットを獲得していない。したがって、本当にうまく機能していた」

    「このチャンスがなくなることは非常に良くないことだし、今はシーズン中の他のすべてのテストも同じようになった」

    アンソニー・デビッドソンは、2009年にル・マン23時間レースで戦い、F1チームでテストまたはシミュレーターでの開発の役割を続けることを望んでいると語った。