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  • F1イギリスGP スプリント予選 結果・タイムシート:ハミルトンがポール

    F1イギリスGP スプリント予選 結果・タイムシート:ハミルトンがポール

    2026年F1イギリスGP スプリント予選の結果・タイムシート。シルバーストン・サーキットで現地時間7月3日(金)に2026年のF1世界選手権 第9戦 イギリスグランプリのスプリントのグリッドを決める予選が行われた。

    ポールポジションを獲得したのはルイス・ハミルトン(フェラーリ)。2番手にアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、3番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が続いた。アストンマーティン・ホンダはフェルナンド・アロンソが21番手、ランス・ストロールが22番手だった。

    ■ ハミルトンが母国シルバーストンでスプリントポール獲得
    ルイス・ハミルトンがSQ1、SQ2に続いてSQ3でも最速タイムを記録し、1分28秒376でスプリントポールを獲得した。母国イギリスでフェラーリ加入後初となるシルバーストンでのポールポジションを手にし、無線では「素晴らしい仕事だ」とチームと喜びを分かち合った。FP1から週末を通して速さを見せ続けたハミルトンは、まさに優勝候補筆頭であることを証明した。

    ■ アントネッリが0.011秒差まで迫る圧巻の走り
    アンドレア・キミ・アントネッリはSQ3で1分28秒387を記録し、ハミルトンとの差はわずか0.011秒だった。SQ3では最初にトップタイムを更新してプレッシャーをかけたが、最後はハミルトンに逆転を許した。それでも今季の安定した速さを改めて示す内容で、メルセデスのエース候補として存在感を放った。

    ■ フェルスタッペン3番手 レッドブルはFP1から大きく改善
    FP1ではソフトタイヤ装着後に苦戦していたレッドブルだったが、スプリント予選ではセットアップを修正し大幅にパフォーマンスを向上させた。マックス・フェルスタッペンは3番手を確保し、2列目を獲得。アイザック・ハジャーも8番手でSQ3進出を果たし、レッドブル勢は決勝に向けて十分な競争力を示した。

    ■ フェラーリ好調 ルクレール4番手で2列目を確保
    シャルル・ルクレールはSQ3で4番手となり、フェラーリはハミルトンとの2台揃って2列目以内を獲得した。FP1ではハミルトンに約0.6秒離されていたものの、予選では差を縮めてトップ争いに加わった。高速コースのシルバーストンでもフェラーリの競争力が高いことを印象づける結果となった。

    ■ メルセデスは明暗 ラッセル5番手に終わる
    ジョージ・ラッセルはSQ1から思うようにタイムをまとめられず、SQ2でもアントネッリに約0.4秒差を付けられる苦しい展開となった。最終的には5番手まで順位を上げたものの、チームメイトとの差は依然として大きく、週末を通じてアントネッリが優位に立つ内容となった。

    ■ マクラーレンは本来の速さ発揮できず3列目
    オスカー・ピアストリはSQ3最初のアタックで暫定トップに立ち、ランド・ノリスも一時はそれを上回るタイムを記録した。しかし、その後アントネッリとハミルトンがさらに速いタイムを刻み、最終的にはノリス6番手、ピアストリ7番手に終わった。ノリスはSQ1でリアブレーキダクトの一部を損傷した影響もあり、万全の状態ではなかった。

    ■ レーシングブルズ2台がSQ3進出 ハジャーとローソンも上位
    レーシングブルズはリアム・ローソンが9番手、アービッド・リンドブラッドが10番手で揃ってSQ3へ進出した。ローソンはSQ2で4番手タイムを記録する場面もあり、中団勢ではトップクラスの速さを披露。一方、レッドブルのハジャーも8番手を獲得し、レッドブル陣営4台すべてがトップ10入りを果たした。

    ■ 中団争いは僅差 ガスリーは0.081秒届かず
    SQ2では最後までトップ10争いが続き、ピエール・ガスリーは11番手で敗退。10番手ノリスとの差はわずか0.081秒だった。ガブリエル・ボルトレトとニコ・ヒュルケンベルグのアウディ勢は12、13番手と堅実な走りを見せた一方、ウィリアムズはカルロス・サインツJr.が15番手、アレクサンダー・アルボンが16番手でSQ2敗退となった。

    ■ アストンマーティン苦戦 ベアマンは母国でSQ1敗退
    SQ1ではオリバー・ベアマンが17番手となり、わずか0.010秒差でSQ2進出を逃した。ハースは開発競争で後れを取っている状況が結果にも表れ、エステバン・オコンも18番手で敗退。キャデラックのセルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタス、さらにアストンマーティンのフェルナンド・アロンソとランス・ストロールもSQ1で姿を消し、アストンマーティン勢は2台とも最下位グループに沈んだ。

    F1イギリスGP スプリント予選 結果・タイムシート

    順位 No ドライバー チーム SQ1 SQ2 SQ3
    1 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1分29秒273 1分28秒747 1分28秒376
    2 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1分29秒746 1分28秒846 1分28秒387
    3 3 マックス・フェルスタッペン レッドブル 1分29秒689 1分29秒242 1分28秒697
    4 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1分29秒380 1分28秒922 1分28秒703
    5 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1分29秒675 1分29秒246 1分28秒733
    6 1 ランド・ノリス マクラーレン 1分30秒142 1分29秒401 1分28秒740
    7 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 1分29秒583 1分29秒120 1分28秒772
    8 6 アイザック・ハジャー レッドブル 1分29秒470 1分29秒280 1分28秒835
    9 30 リアム・ローソン レーシングブルズ 1分29秒850 1分29秒067 1分28秒927
    10 41 アービッド・リンドブラッド レーシングブルズ 1分30秒453 1分29秒330 1分29秒367
    11 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1分30秒444 1分29秒482  
    12 98 ガブリエル・ボルトレト アウディ 1分30秒407 1分29秒679  
    13 27 ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ 1分30秒107 1分29秒707  
    14 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 1分30秒894 1分29秒983  
    15 55 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 1分31秒073 1分30秒197  
    16 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 1分30秒779 1分30秒650  
    17 87 オリバー・ベアマン ハース 1分31秒083    
    18 31 エステバン・オコン ハース 1分31秒714    
    19 11 セルジオ・ペレス キャデラック 1分31秒776    
    20 77 バルテリ・ボッタス キャデラック 1分32秒020    
    21 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 1分32秒910    
    22 18 ランス・ストロール アストンマーティン 1分32秒988    

    【レポート】
    ・F1イギリスGP スプリント予選:ハミルトンが母国で0.011秒差のポール獲得

  • F1イギリスGP スプリント予選SQ2:ハミルトン首位通過 ノリスが辛くもSQ3進出

    F1イギリスGP スプリント予選SQ2:ハミルトン首位通過 ノリスが辛くもSQ3進出

    ルイス・ハミルトンが、F1イギリスGPのスプリント予選SQ2でもトップタイムを記録した。フェラーリのハミルトンは1分28秒747をマークし、アンドレア・キミ・アントネッリ、シャルル・ルクレールを抑えて首位でSQ3進出を決めた。

    4番手にはリアム・ローソン、5番手にはオスカー・ピアストリが続き、マックス・フェルスタッペンが6番手、ジョージ・ラッセルが7番手でSQ3へ駒を進めた。

    ハミルトンが連続トップタイム
    ミディアムタイヤで争われたSQ2でもハミルトンの速さは際立った。1分28秒747を記録し、アントネッリに0.099秒差をつけてトップ通過。ルクレールも3番手に入り、フェラーリ勢が引き続き好調ぶりを示した。

    一方、メルセデスはアントネッリが2番手につけたものの、ラッセルは7番手。両者のタイム差は約0.4秒となった。

    レーシングブルズ勢がそろってSQ3進出
    レーシングブルズはリアム・ローソンが4番手、アービッド・リンドブラッドが9番手でそろってSQ3へ進出。レッドブルもフェルスタッペンが6番手、アイザック・ハジャーが8番手で2台とも突破を果たした。

    マクラーレンはピアストリが5番手と順調に通過した一方、ランド・ノリスは10番手。11番手のピエール・ガスリーを0.081秒差で振り切り、最後のSQ3進出枠をつかんだ。

    ウィリアムズは2台そろってSQ2敗退
    終盤はトップ10争いが激化したが、ウィリアムズ勢は伸び切れなかった。カルロス・サインツJr.は15番手、アレクサンダー・アルボンは16番手に終わり、2台そろってSQ2で姿を消した。

    アルピーヌのガスリーは惜しくも11番手。アウディ勢はガブリエル・ボルトレトが12番手、ニコ・ヒュルケンベルグが13番手となり、SQ3進出はならなかった。

    SQ2敗退ドライバー
    ■ 11番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    ■ 12番手:ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
    ■ 13番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
    ■ 14番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    ■ 15番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    ■ 16番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)

  • F1イギリスGP スプリント予選SQ1:ハミルトン最速 アストンマーティン勢敗退

    F1イギリスGP スプリント予選SQ1:ハミルトン最速 アストンマーティン勢敗退

    ルイス・ハミルトンが、F1イギリスGPのスプリント予選SQ1でトップタイムを記録した。シルバーストンで行われた12分間のセッションは、フェラーリ勢が上位を占める展開となり、ハミルトンが1分29秒273で首位通過を果たした。

    シャルル・ルクレールが1分29秒380で2番手に続き、フェラーリがワンツーでSQ2へ進出。3番手にはアイザック・ハジャーが入り、レッドブルの速さを示した。オスカー・ピアストリが4番手、ジョージ・ラッセルが5番手、マックス・フェルスタッペンが6番手で続いた。

    フェラーリがSQ1で好発進
    週末唯一のフリー走行でトップだったハミルトンは、スプリント予選でも好調を維持した。終盤に再びタイムを更新し、ルクレールを0.107秒上回ってSQ1を首位で突破した。

    メルセデス勢はラッセルが5番手、アンドレア・キミ・アントネッリが7番手。FP1で上位に入っていたアントネッリはミディアムタイヤで2本目のアタックを行ったが、最終的には7番手にとどまった。

    ハジャーが3番手 レッドブルはSQ2進出
    アイザック・ハジャーは1分29秒470を記録して3番手。フェルスタッペンを上回るタイムでSQ1を突破し、レッドブルの存在感を示した。

    フェルスタッペンは1分29秒689で6番手。FP1ではソフトタイヤで伸び悩んだが、ミディアム指定のSQ1では上位圏内に踏みとどまった。

    ウィリアムズは2台そろってSQ2進出
    SQ1終盤は16番手付近の争いが注目された。カルロス・サインツJr.は最終アタックで16番手に入り、SQ2進出を決定。アレクサンダー・アルボンも最後のアタックで14番手まで順位を上げ、ウィリアムズは2台そろってSQ1を突破した。

    一方、オリバー・ベアマンは一時16番手に浮上したものの、アルボンのタイム更新によって17番手へ後退。SQ2進出まであと一歩届かなかった。

    アストンマーティンは最後尾に沈む
    SQ1で敗退したのは、16番手サインツJr.、17番手ベアマン、18番手エステバン・オコン、19番手セルジオ・ペレス、20番手バルテリ・ボッタス、21番手フェルナンド・アロンソ、22番手ランス・ストロール。

    アストンマーティン勢はセッション終盤までコースインを遅らせたものの、アロンソが1分32秒910で21番手、ストロールが1分32秒988で22番手に沈み、2台そろってSQ1敗退となった。

    SQ1敗退ドライバー
    ■ 17番手:オリバー・ベアマン(ハース)
    ■ 18番手:エステバン・オコン(ハース)
    ■ 19番手:セルジオ・ペレス(キャデラック)
    ■ 20番手:バルテリ・ボッタス(キャデラック)
    ■ 21番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    ■ 22番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)

  • マックス・フェルスタッペン F1移籍報道に苦言「変化があれば僕から話す」

    マックス・フェルスタッペン F1移籍報道に苦言「変化があれば僕から話す」

    マックス・フェルスタッペンが、自身の将来を巡る移籍報道について改めて口を開いた。マクラーレンF1移籍説をはじめとする憶測が過熱する中、「何か変化があれば僕自身が伝える」と明言し、報道に振り回されるつもりはないとの姿勢を示した。

    2026年F1第9戦イギリスGPを前にシルバーストンで取材に応じたフェルスタッペンは、ここ数週間続く移籍報道について質問を受けると、これ以上コメントする考えはないと強調。今後新たな動きがあれば、自ら発表すると語った。

    移籍報道の過熱に本人が終止符
    フェルスタッペンの将来を巡っては、レッドブルとの契約に成績連動型の契約解除条項が存在すると報じられている。

    現在の契約は2028年末まで残っているものの、夏休み前の時点でドライバーズランキング2位以内を逃した場合、今季限りで離脱できる可能性があると伝えられており、その去就がパドック最大の話題となっている。

    先週末のオーストリアGPでは、メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフがジョージ・ラッセルとキミ・アントネッリへの信頼を強調し、フェルスタッペン獲得の可能性を否定した。

    一方で、最近ではマクラーレン移籍説が急浮上。長年レースエンジニアを務めるジャンピエロ・ランビアーゼが今後18か月以内にマクラーレンへ加わると報じられたこともあり、フェルスタッペン陣営がマクラーレンと接触したとの噂が広がっている。

    「変化があれば僕から話す」
    しかしフェルスタッペン本人は、そうした憶測に付き合うつもりはないと明言した。

    「その件について僕は関わるつもりはない。前にも言いたいことは全部話した」

    そう語ったフェルスタッペンは、報道ではなく自身の言葉だけを信じてほしいと呼びかけた。

    「もし何か新しいことや状況の変化があれば、誰かが記事を書く前に、僕自身から聞くことになるよ」

  • ジョージ・ラッセル 他チームの積極開発に警鐘「終盤に代償を払うかもしれない」

    ジョージ・ラッセル 他チームの積極開発に警鐘「終盤に代償を払うかもしれない」

    ジョージ・ラッセルは、2026年F1シーズン序盤で各チームが積極的なアップグレード競争を繰り広げていることについて、シーズン終盤に「代償を払うかもしれない」と警鐘を鳴らした。

    2026年の新レギュレーション導入後、メルセデスは新型パワーユニットと空力コンセプトでライバルをリード。フェラーリなど各チームは差を縮めるために開発を加速させているが、ラッセルは予算上限とのバランスが今後の勝負を左右すると見ている。

    メルセデスは開発ペースを維持
    2026年のF1は、新たなパワーユニットと空力レギュレーションが導入され、メルセデスが開幕から高い競争力を発揮してきた。

    ここまで行われた8戦のうち7勝を挙げ、唯一の敗戦はフェラーリが制したスペインGPのみとなっている。

    ライバル勢が巻き返しを狙って大型アップグレードを相次いで投入する一方で、メルセデスも着実に改良を続けているが、その投入時期については慎重な姿勢を崩していない。

    ラッセル「終盤に代償を払うかもしれない」
    ラッセルは、ライバル勢の積極的な開発ペースに驚きを隠さなかった。

    「ここまで毎戦マシンは本当に安定している」

    「いくつかのチームがこれほど多くのアップグレードを投入していることには驚いている。もしかすると、シーズン終盤にはその代償を払うことになるかもしれない」

    これは、F1の予算上限制度のもとで開発費が厳しく管理されていることを踏まえた発言だ。序盤で開発資源を使いすぎれば、終盤に必要な改良やトラブル対応に十分な予算を残せなくなる可能性がある。

    大型アップデート投入は夏休み以降を予定
    メルセデスは現時点で開発計画を明確に描いており、大型アップグレードを急ぐ考えはないという。

    「アップグレードの計画は決まっている。夏休み前に投入する予定はない」

    「そしてサマーブレイク中に状況を見直して、少し早めに投入するかどうかを判断することになる」

    「結局はバランスの問題だ。トト(・ヴォルフ)が話していたように、他チームがこれほど多くのアップグレードを投入していることには、僕たちも少し驚いている」

    メルセデスは現在の競争力に自信を持ちながらも、シーズン後半と2027年以降を見据え、開発リソースを慎重に配分する戦略を維持する構えだ。

  • ルイス・ハミルトン 母国F1イギリスGPでFP1最速 フェラーリが好発進

    ルイス・ハミルトン 母国F1イギリスGPでFP1最速 フェラーリが好発進

    ルイス・ハミルトンが、F1イギリスGPの唯一のフリー走行で最速タイムを記録した。フェラーリ移籍後初勝利を飾ったバルセロナに続く好調を示し、母国シルバーストンでメルセデス勢を上回った。

    スプリント週末のため、各チームに与えられた練習時間はわずか60分。その中でハミルトンはハードタイヤの段階から速さを見せ、終盤のソフトタイヤで1分29秒260をマーク。選手権首位のアンドレア・キミ・アントネッリを0.213秒差で抑えた。

    ハミルトンが母国GPで好発進
    シルバーストンは2026年もスプリント開催となり、金曜午後のスプリント予選を前に各チームがセットアップとタイヤ評価を急ぐ重要な1時間となった。セッション開始時には、ハミルトンがピットレーン出口の先頭に並び、地元ファンの大きな声援を受けながらコースインした。

    ハミルトンはハードタイヤで1分34秒696の最初の基準タイムを刻み、その後ニコ・ヒュルケンベルグやジョージ・ラッセル、マックス・フェルスタッペン、アイザック・ハジャーらが上位に顔を出した。序盤はメルセデスとレッドブル・レーシングが速さを見せ、フェラーリもすぐにそこへ加わった。

    ハミルトンは周回を重ねるごとにペースを上げ、ハードタイヤのロングラン気味の走行でも安定した速さを示した。中盤には1分30秒521を記録してトップに返り咲き、終盤のパフォーマンスランに向けて好感触を得ていた。

    アントネッリが迫るも最終セクターでハミルトンが上回る
    アンドレア・キミ・アントネッリは序盤、エネルギーデプロイメントに不満を訴えていたが、その後は修正を進めてペースを向上させた。ソフトタイヤで1分29秒473を記録し、一時トップに立った。

    しかし、ハミルトンは最終アタックでセクター1とセクター2の合計ではアントネッリにわずかに届いていなかったものの、最終セクターで大きく伸ばした。結果として1分29秒260を記録し、0.213秒差でFP1首位を奪い返した。

    ハミルトンはハードでもソフトでも速さを見せ、特に高速区間と最終セクターでの安定感が際立った。シルバーストンで通算10勝目を狙う週末に向けて、フェラーリにとっては非常に力強い滑り出しとなった。

    フェラーリとメルセデスがトップ4を独占
    2番手にはアントネッリ、3番手にはシャルル・ルクレールが入った。ルクレールはハミルトンから0.599秒遅れだったが、フェラーリが2台そろってトップ3に入ったことで、チームとしても競争力を示した。

    4番手はジョージ・ラッセル。母国GPを迎えるラッセルも上位につけたが、ハミルトンからは約0.7秒差となった。これにより、フェラーリとメルセデスがトップ4を独占する形となり、午後のスプリント予選に向けた主役候補として浮上した。

    一方、レッドブル・レーシングは序盤こそフェルスタッペンとハジャーが最速タイムを更新し合う場面もあったが、終盤のソフトタイヤではフェラーリとメルセデスに届かなかった。

    マクラーレンは苦戦 ピアストリがベケッツでスピン
    マクラーレンは特別カラーリングで臨んだ週末の初走行で苦戦が目立った。オスカー・ピアストリは5番手に入ったものの、ハミルトンから0.887秒遅れ。さらに高速のベケッツでリアを失い、ランオフエリアへスピンした。

    ピアストリは縁石に触れたあとマシンのリアを失い、バリア接触は免れたものの、チームにとっては肝を冷やす場面だった。無線では「タイヤが終わっている」と訴えており、高速コーナーでのバランスとタイヤの持ちに課題を残した。

    ランド・ノリスもスムーズなセッションとはならなかった。トラックリミット違反でラップタイムを抹消され、次のアタックも中断。最終的には7番手だったが、トップから1秒以上遅れ、王者として迎える母国GPの初日はやや重いスタートとなった。

    イギリスグランプリ

    フェルスタッペンは6番手 レッドブルは序盤ほど伸びず
    マックス・フェルスタッペンは6番手でFP1を終えた。オーストリアGPで得た勢いを背景に、序盤のハードタイヤでは競争力を見せたが、終盤のパフォーマンスランでは上位4台に届かなかった。

    アイザック・ハジャーは8番手。序盤には最速タイムを記録する場面もあり、レッドブル・レーシングは基礎的なペースを示した。ただし、最終的にはフェラーリとメルセデスの一発の速さが目立つ結果となった。

    ヒュルケンベルグが中団最上位 ローソンとは一触即発の場面
    中団勢の最上位はアウディのニコ・ヒュルケンベルグで9番手。ソフトではなくミディアムタイヤでのタイムであり、スプリント予選Q1とQ2で使用されるコンパウンドを考えると注目すべき内容だった。

    10番手にはレーシングブルズのリアム・ローソンが続いた。セッション中には、ヒュルケンベルグがピットアウト後に序盤のコーナーでローソンと並走する場面があり、ローソンは無線で「何なんだ、今のは? あり得ない!」と不満を示した。

    11番手はアルピーヌのフランコ・コラピント。12番手にガブリエル・ボルトレト、13番手にアービッド・リンドブラッド、14番手にオリバー・ベアマン、15番手にカルロス・サインツJr.が続いた。

    アロンソは20番手 アストンマーティンは下位に沈む
    フェルナンド・アロンソは早い段階でソフトタイヤによる予選シミュレーションに移ったが、大きく順位を上げることはできず20番手に終わった。アストンマーティンはピエール・ガスリーを挟んでランス・ストロールが最下位となり、厳しいスタートとなった。

    16番手はエステバン・オコン、17番手はアレクサンダー・アルボン、18番手はバルテリ・ボッタス、19番手はセルジオ・ペレス。キャデラック勢も下位にとどまった。

    唯一のフリー走行を終え、各チームは限られたデータをもとにスプリント予選へ向けた調整を急ぐことになる。スプリント予選は現地時間16時30分に開始される予定で、FP1で速さを見せたハミルトンとフェラーリが本当にメルセデスを脅かせるのかが焦点となる。

    【関連】
    ・F1イギリスGP フリー走行1回目 結果・タイムシート:ハミルトン最速

  • F1イギリスGP フリー走行1回目 結果・タイムシート:ハミルトン最速

    F1イギリスGP フリー走行1回目 結果・タイムシート:ハミルトン最速

    2026年F1イギリスGP フリー走行1回目の結果・タイムシート。7月3日(金)にシルバーストン・サーキットで2026年のF1世界選手権 第9戦 イギリスグランプリのフリープラクティスが行われた。

    トップタイムを記録したのはルイス・ハミルトン(フェラーリ)。2番手にアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、3番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続いた。アストンマーティン・ホンダはフェルナンド・アロンソが20番手、ランス・ストロールが22番手だった。

    ■ ハミルトンが母国シルバーストンで最速発進
    ルイス・ハミルトンが終盤のソフトタイヤで1分29秒265を記録し、母国イギリスGP最初のセッションをトップで締めくくった。高速コーナーで安定した走りを披露し、シルバーストン通算10勝目を目指す週末へ向けて好スタートを切った。

    ■ アントネッリが2番手 メルセデスは優勝候補の速さ
    アンドレア・キミ・アントネッリは一時トップタイムを記録するなど、FP1を通じて高いパフォーマンスを披露。ジョージ・ラッセルも4番手につけ、開幕から圧倒的な強さを見せているメルセデスが今週末も有力候補であることを印象づけた。

    ■ フェラーリ好調 ルクレールもトップ3入り
    シャルル・ルクレールが3番手に入り、フェラーリはハミルトンとのダブルトップ3を達成。シルバーストンは苦戦も予想されていたが、予選シミュレーションでは高い競争力を示し、スプリント予選に向けて期待を抱かせる内容となった。

    ■ マクラーレンは改善途上 ピアストリはスピン
    マクラーレンはセットアップに苦戦しながら走行を続け、ランド・ノリスは7番手。オスカー・ピアストリはベケッツでリヤを失ってスピンを喫したものの、マシンに大きなダメージはなく走行を再開した。チームはセッション中もセットアップ変更を重ね、改善を進めていた。

    ■ スプリント週末ならではの限られた準備時間
    シルバーストンはスプリントフォーマットのため、FP1が唯一のフリー走行となる。各チームは序盤にハードタイヤでロングランとセットアップ確認を行い、終盤はソフトタイヤで予選シミュレーションを実施。限られた60分でレースと予選の両方に向けたデータ収集を進めた。

    ■ ローソンとヒュルケンベルグが接触寸前
    リアム・ローソンのアタックラップ中、ピットアウトしたニコ・ヒュルケンベルグと接近する場面が発生。ローソンは無線で強い不満を訴え、スチュワードもこのインシデントを記録した。スプリント週末らしく、FP1から各車が激しい駆け引きを見せた。

    ■ ガスリーはアルピーヌの挙動に不満
    ピエール・ガスリーは無線で「マシンの挙動が予測できず気に入らない」と報告。アルピーヌはシルバーストンとの相性に期待しているものの、FP1では理想的なセットアップを見つけられず、調整に追われる展開となった。

    ■ 各チームがアップデートを評価
    ウィリアムズは新型フロントウイングを新旧仕様で比較テスト。マクラーレンとフェラーリはブレーキダクト、レーシングブルズとハースも細かな空力アップデートを投入し、短い走行時間の中でスプリント予選へ向けた評価作業を進めた。

    F1イギリスGP フリー走行1回目 結果・タイムシート

    順位 No ドライバー チーム タイム GAP LAP
    1 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1分29秒260   31
    2 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1分29秒473 0.213 29
    3 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1分29秒859 0.599 31
    4 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1分29秒938 0.678 31
    5 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 1分30秒147 0.887 25
    6 3 マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング 1分30秒240 0.980 27
    7 1 ランド・ノリス マクラーレン 1分30秒288 1.028 27
    8 6 アイザック・ハジャー レッドブル・レーシング 1分30秒338 1.078 27
    9 27 ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ 1分30秒743 1.483 28
    10 30 リアム・ローソン レーシングブルズ 1分30秒850 1.590 28
    11 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 1分30秒966 1.706 28
    12 98 ガブリエル・ボルトレト アウディ 1分31秒035 1.775 28
    13 41 アービッド・リンドブラッド レーシングブルズ 1分31秒339 2.079 31
    14 87 オリバー・ベアマン ハース 1分31秒373 2.113 27
    15 55 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 1分31秒684 2.424 33
    16 31 エステバン・オコン ハース 1分31秒684 2.424 27
    17 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 1分31秒697 2.437 30
    18 77 バルテリ・ボッタス キャデラック 1分32秒150 2.890 22
    19 11 セルジオ・ペレス キャデラック 1分32秒241 2.981 23
    20 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 1分32秒957 3.697 25
    21 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1分33秒019 3.759 25
    22 18 ランス・ストロール アストンマーティン 1分33秒130 3.870 25

    イギリスグランプリ フリー走行1回目

    【レポート】
    ・ルイス・ハミルトン 母国F1イギリスGPでFP1最速 フェラーリが好発進

  • F1イギリスGP 記者会見 PART2:母国GPへの思いやパワーデプロイメント問題

    F1イギリスGP 記者会見 PART2:母国GPへの思いやパワーデプロイメント問題

    2026年F1第9戦イギリスGPのFIA公式記者会見後半には、アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)、バルテリ・ボッタス(キャデラック)が出席した。

    会見では、ハミルトンがフェラーリで迎える母国グランプリへの思いやシルバーストンでのパワーデプロイメント問題、リンドブラッドの初のF1イギリスGP、ボッタスが語るキャデラックの課題などについて語られた。

    Q:ルイス、まずはあなたから。20年目ということで、かなり深い歴史がありますね。

    ルイス・ハミルトン: 今年で20年目だよね? 誰かにそう言われたんだけど、2007年にここで初めてポールポジションを獲って以来、本当に長い時間をかけて積み重なってきたものがある。ここへ来ると本当に素晴らしいんだ。今週末は過去最大の観客数になると聞いている。英国人にとって、この国を代表してここで走れるのは光栄なことだし、スポーツ全体も盛り上がっている。ウィンブルドンも開催されているし、ワールドカップもある。昨日はイングランドが勝ったし、それも良かったね。

    Q:ルイス、パフォーマンスについて聞かせてください。数戦前のスペインでは素晴らしい勝利がありましたが、オーストリアについては「現実を突きつけられた」と話していました。オーストリアで見えた現実とは何だったのでしょうか?

    ハミルトン: その前には素晴らしいパフォーマンスもあった。でも決勝を見れば分かったように、僕たちはかなりのタイムを失っている。ストレートだけで4テンポくらい失っていると思う。それをコーナーで取り返すのは難しい。基本的には素晴らしいマシンだと思っているけど、今は自分たちにできることを最大化し、良い結果を出し、できるだけ多くのポイントを稼ぎながら差を縮めていくしかない。

    Q:今週末についてはどうでしょう。ここは高速コーナーが多く、オーストリアよりもバルセロナに近い特性です。少し自信を持って臨めますか?

    ハミルトン: 自信がないわけではない。ただ、ここには長いストレートがある。今週末はパワーデプロイメントという意味で前例のない週末になると思う。ドライバー同士のチャットでも話しているけど、このサーキットではパワーがかなり厳しくなる。バッテリーの電力を使い切ってしまうんだ。エンジンを充電できるコーナーが少ししかないから、ラップのかなり大きな部分でKがオフになる。そこで僕たちはおそらく最も苦しむ。差は2倍くらい大きくなるかもしれない。

    Q:アービッド、あなたに伺います。今、ルイスとシルバーストンの絆について聞きました。あなたにとっては初めてのF1イギリスGPです。この4日間をどれほど楽しみにしていますか?

    アービッド・リンドブラッド: 本当にすごく楽しみにしている。僕にとって特別な瞬間になると思う。2013年にここへ来たことを覚えているんだ。5歳のときで、父と一緒にマゴッツとベケッツに座っていた。マシンが目の前を通り過ぎるのを見ながら、このスポーツを好きになり始めていて、父に「いつかあそこに行けるの? 僕にもできるの?」と聞いていた。そこから13年後にF1ドライバーとしてここへ戻ってくるのは、本当に特別なことだ。

    Q:レーシングブルズの競争力についてはどう見ていますか? ここ3戦で2台入賞が続いていますが、ここで何を達成できると考えていますか?

    リンドブラッド: かなり自信はある。チームはここ数戦でアップグレードを投入し、マシンにパフォーマンスを加える素晴らしい仕事をしてくれた。少し前のマイアミではQ1突破も簡単ではなかったけれど、ここ数週間でマシンがどれだけ強くなったかを示せている。今週もそれが続いてくれればいいね。ルイスが触れたように、デプロイメントが予選や決勝でどうなるかは見てみる必要がある。でもこれまでのところ、僕たちはストレートでもそこそこ良かったから、うまくいくことを期待している。

    Q:バルテリ、あなたに伺います。母国レースではありませんが、シルバーストンでは4度表彰台に上がっています。この場所の思い出と、ここへ来るとどんな気持ちになるのか教えてください。

    バルテリ・ボッタス: ここの表彰台は本当に壮大だから、何度かそこに立てたのはすごく幸運だった。それに、ここは走っていて楽しいサーキットだし、週末全体も楽しい。グランプリというより、ほとんどフェスティバルのような雰囲気がある。たくさんの人が楽しんでいて、英国人ドライバーだけでなく全体に良い応援がある。エネルギーがすごくいいんだ。だからここへ来るのはいつも大好きだよ。

    Q:キャデラックについてはどうでしょう。オーストリアは厳しい週末になりました。先週末に起きた問題の原因は克服できたと自信を持っていますか?

    ボッタス: ここではブレーキ冷却にいくつか変更を加えた。ただ、このコースはブレーキへの負荷がかなり低いから、ここでは大丈夫なはずだ。もちろん次の暑いレースに向けて準備は必要だし、ブダペストは厄介になる可能性がある。直近2戦を完走できていないのは大きな問題だった。でもチームは解決のために全力で取り組んでいるし、僕自身は前に進むだけだ。

    Q:先週末は望んでいたほど走れませんでしたが、投入したアップグレードパッケージはここシルバーストンでもラップタイム向上につながると思いますか?

    ボッタス: 間違いなく効果はあると思う。決勝では2周しか走れなかったから、レースペースについては何も言えなかった。ここはまったく違うタイプのサーキットだから見てみる必要はあるけれど、これまで両方のマシンに投入してきた小さなアップグレードはすべて助けになっている。だから今回も同じはずだ。

    フロアからの質問

    Q:ルイスへ。先日、金色のトロフィーを見ました。そこにはあなたの名前が9回刻まれています。フェラーリで10回目を獲ることができたら、どんな意味がありますか? また、チームはこのサーキットで勝つために、あなたの経験を特に頼りにしていますか?

    ハミルトン: エンジニアたちは「どうやって勝ってきたのか」「何をしていたのか」「普段どういうマシンの使い方をしていたのか」と聞いてきた。だから、彼らを正しい方向へ導けていればいいと思っている。ただ、明日はフリー走行が1回しかないから、週末を通して難しいチャレンジになる。トロフィーのことは考えていない。どのドライバーも実際にはそこを考えているわけではないと思う。考えるのは、週末を通して最高の仕事をすること、正しいエネルギーを持ち込むこと、そしてファンから受け取る素晴らしいエネルギーを吸収することだ。ナイジェルが一番うまく言っていたと思うけど、母国の地ではファンのエネルギーから少し余分なスピードをもらえる。だから、それが僕たちを後押しして、前にいる彼らとの差を縮める助けになってくれればと思っている。

    Q:ルイスとアービッドへ。母国レースとして、ファンの応援はどれほど力になりますか? それは後押しになりますか、それとも今週末に良い結果を出さなければならないという少し余計なプレッシャーになりますか?

    リンドブラッド: 僕にとっては初めての経験だから、今の時点でコメントするのは難しい。でも、みんなが言っているように、シルバーストンのファンは本当に素晴らしい。観客数も過去最高になると聞いている。僕自身、F2やF3で走っていたときもいつも素晴らしかった。ストレートを走っているとユニオンジャックが見えるし、スタンドだけでなく芝生のエリアまでファンでいっぱいになっている。本当にすごい光景だよ。少しは自分を後押ししてくれると思う。今のところプレッシャーは感じていない。夢を生きていることを楽しんでいるし、それは今週末も変わらないと思う。

    ハミルトン: プレッシャーではないよ。彼らが背中を押してくれるような感覚だ。励みになるし、経験として本当に信じられないものだ。サーキットを走っているときに旗が見えて、応援してくれている人たちが見える。その気持ちは言葉ではなかなか表せない。ここは、遠くにいるファンの姿も見えるサーキットのひとつなんだ。ストウへ向かうストレートやターン7を回るときに、ずっと並んで応援してくれている姿が見える。

    Q:アービッドへ。13年前にベケッツでF1にいる自分を夢見ていたと話していました。今、ルイスの隣に座っていますが、彼が成し遂げたことを自分も達成したいと夢見たことはありますか? それをどう感じていますか?

    リンドブラッド: 僕たちはみんな7度のワールドチャンピオンになりたいと思っているはずだよ。マゴッツとベケッツに座っていたのはかなり昔のことだから、今こうして自分がここにいるだけでもすごく特別だ。でも、このスポーツで多くのことを成し遂げたいとはずっと夢見てきた。どうなるかはこれからだね。結局のところ、今年はルーキーイヤーで、学ぶことも改善すべきこともたくさんある。今はそこに集中している。でももちろん良い結果を出したいし、ワールドチャンピオンを獲ることは夢の一部だ。

    Q:日曜日にはレゴカーが戻ってきます。アービッドとバルテリは昨年のマイアミでは運転していませんが、3人に聞きます。レゴカーレースで勝つ鍵は何でしょうか? タイヤ、グリップ、それともブロックのデプロイメントですか?

    ボッタス: 実はすごく楽しみにしているんだ。去年のマイアミでは参加していなくて、見ていたんだけど、本当に楽しそうだった。全員が時速25kmに制限されているから、鍵になるのは距離を節約することだと思う。だから僕の戦略は距離を節約すること、それからスリップストリームを使うことだね。

    リンドブラッド: 僕もレゴカーを運転すると聞いたときはすごく楽しみになった。僕にとって、このレースは勝つことが目的ではないと思う。ただ楽しんで、最大限に壊すことだね。

    ハミルトン: 週末で一番危険な部分だよ(笑)。前回はシャルルに運転を任せたんだけど、みんながぶつかり合っているのを見るのが本当に面白かった。だから今年、僕がレゴカーに乗るかどうかは分からない。

    Q:ルイスへ。あなたはここを何度も走り、何度も勝ってきました。先ほど、今週末はパワーデプロイメントやエンジン面でドライバーが直面する課題について話していましたが、それによって、あなたがよく知っているコーナーでの感覚やレース全体の体験はどれくらい変わるのでしょうか?

    ハミルトン: 正直、かなり大きいと思う。速度のトレースを見ると、コプスに入るところでデプロイメントを失い始めている。普通ならコプスへ向かうときはエンジンが叫ぶように回っていて、全開で通過しながら必死にマシンを押さえ込む。でも今年は、おそらくエンジンが惰性で落ちていくような感じになる。全開のまま7速から8速へシフトダウンして、エンジン回転数を高く保とうとすることになる。そしてターン9から10にかけては、基本的にデプロイメントなしの長いストレートになる。マゴッツとベケッツも同じ感覚にはならない。たぶん、あの区間でもしばらくリフト・アンド・コーストのようなことをしなければならないと思う。だから、まったく違うサーキットになる。もちろん明日になれば分かる。パワーに制限されない区間では、まだ楽しめる部分もあるはずだ。でも、このサーキットで一番良い部分はマゴッツ、ベケッツ、コプス、ストウで、まさにその場所でパワーが落ちていく。来年に向けて修正できるものなら、そうしてほしいね。

    Q:今年は良いマシンを手にして、明らかに昨年よりも楽しめているように見えます。非常に難しかった昨年からの好転において、最も重要だった要素を説明してもらえますか?

    ハミルトン: ひとつは、自分が開発に深く関わったマシンであることだ。たとえばフロントサスペンションには、昨年僕が求めていた要素が入っている。シミュレーター用に作ってもらい、それをテストしていたものだ。今年はようやく自分が求めていたブレーキも手に入った。そこも大きく求めてきた部分だった。自分のチーム内でエンジニアも変わり、組織全体とのつながり方も見直した。そして上層部とも改めて方向性を合わせ、同じ道を進み、敵ではなく味方であることを確認した。今はずっと良い状態にあり、一体感を持って前に進めている。昨年は毎週末が本当に厳しかった。そうなると自然と、人はあまり耳を傾けてくれなくなる。「なぜこの結果の人の話を聞く必要があるのか」という感じになるからね。その信頼を築くには長い時間がかかった。でも今は信頼があると思うし、僕が求めたことは実行されるようになっている。もちろん双方向の関係だ。互いを前へ押し出し、ようやく協力関係ができた。それが一番重要なことだと思う。

    Q:ルイスへ。今年のシルバーストンで多くの人が恋しがっているおなじみの存在といえばロスコーです。彼なしで初めてシルバーストンへ戻ってくるのは、かなり感情的なことだと思います。彼は本当に心の支えのような存在でしたし、ペットを失うのはとてもつらいことです。今はどのように感じていますか?

    関連:ルイス・ハミルトン 愛犬ロスコー亡き初のF1イギリスGP「毎日恋しい」

    Q:先ほどのレゴカーの件についてですが、そのイベントでけがをすることを心配して、参加しない可能性があるのでしょうか? また今週末について、しばらくぶりにシルバーストンで本格的にタイトル争いの中にいる状態で迎えます。それはここでレースをする上で、新たな喜びになっていますか?

    ハミルトン: レゴカーの件については、あまり話すことはない。それは別で話す必要がある。でも、タイトル争いに戻ってきたことについてだったね。昨年の位置から、再び前で戦えるところまで戻ってきたのは、チームとして素晴らしい好転だ。チームのみんなを本当に誇りに思っている。毎週末、新しいパーツを持ち込み、常に進化している。昨年、僕が抱いていた疑問は「革新性はどこにあるのか」ということだった。フェラーリはこのスポーツで最も大きく、最も成功したチームだ。誰もが追いかける存在であるべきだし、みんなが僕たちのマシンや取り組みを見て「同じことをしなければ」と思うべきなんだ。今年はリアウイングでそれが見られたし、エキゾースト周りの要素も今ではほかのチームが採用している。それを見るのは本当に素晴らしいことだった。僕たちには前進するために懸命に働いている素晴らしい人たちがいる。僕が見たいのは、少しずつでも前へ進んでいくことだ。

    Q:ルイスへ。最近、フィオラノでお兄さんと一緒に3シーターのフェラーリに乗る場面がありました。お兄さんは、あなたが走る姿を見るのは誇らしい兄弟としての瞬間だったと話していました。それについての思いを聞かせてください。また、V10フェラーリを初めて運転した感覚はどうでしたか?

    ハミルトン: かなり古いマシンだった。本当に古い3シーターだ。実は昨年それをやる予定だったんだけど、イタリアに着いたところでロスコーのことで電話を受け、そのまま空港へ戻ってロサンゼルスへ飛んだ。その後に何が起きたかは知ってのとおりだ。だから、そのときは実現しなかった。今回は兄を招待した。僕にとっては本当に珍しい経験だった。これまでマシンの中で耳に聞こえてくるのはエンジニアの声だけだった。でも生まれたときから知っている兄と、あれほど近くで経験を共有できた。彼が歩んできたことや、長年僕を支えてくれたことを考えると、彼がすぐ後ろにいて、笑っている声が聞こえ、僕がマシンに乗るたびに感じている感情を彼も体験しているのを感じられたのは、本当に深い瞬間だった。彼は信じられないという感じだった。何年も見てきて、どんなものか想像しようとしていたけど、想像をはるかに超えていたと思う。それは当然だよ。だからまたやるのが待ちきれないし、もう一度彼を乗せたいと思っている。

    Q:ルイスへ。あなたは自分を強く支えてくれるファンに恩返ししたいと自然に思っているはずです。それがここで実現することを望んでいると思いますが、あなたが長く公に話してきたように、彼らは昨年の難しい時期にもあなたを支え続けました。そうしたドライバーとファンの関係という意味で、今年のレースには特別な意味がありますか?

    ハミルトン: 特にそういうわけではない。いつも本当に特別だよ。赤いマシンでここにいることもそうだ。昨年が赤で走る最初の年だったと思うけど、長い間僕を応援してくれている人たちにとっては、メルセデスを応援してきた期間が長かった分、フェラーリへ気持ちを移すのは簡単ではなかったかもしれない。それでも今週末は赤いキャップがもっと増えているといいね。僕は子どものころ、家でミハエルがここを走る姿を見ていた。そのことを考えると、ガレージを出てコースを走り、観客が応援してくれているのを見る瞬間は、今でも頬をつねりたくなるような気持ちになる。自分がここにいること自体、まだ信じられない瞬間がある。それに、フェラーリで走る機会が自分に訪れるなんて思ってもいなかったから、なおさら特別なんだ。

    Q:ルイスへ。オーストリアGP後、トト・ヴォルフはフェラーリがアップグレードに資金を使い、予算が尽きる可能性をかなり懸念していました。これについてどう考えていますか?

    ハミルトン: それはフレッドに聞くべき質問だね。僕はお金の部分には関わっていない。

    Q:ルイスへ。まだ誰もタイトル争いを独走しているわけではありません。キミ・アントネッリが少し抜け出していますが、あなたはスペインでの勝利もあって差を縮めつつあります。今年をタイトル獲得のシーズンにするために、あなた自身は何をしなければならないと考えていますか? また、もしタイトルを獲得できたら驚きですか? 今年チャンピオンになることは現実的だと思いますか?

    ハミルトン: 僕がメルセデスのガレージへ行ってボルトを外す以外にね(笑)。メルセデスは本当に素晴らしいチームだ。今年のパフォーマンスを見れば分かるように、チーム全体が完全に一体となって機能している。その働きぶりを見るのは本当に美しいことだ。今年彼らが持ち込んできたもの、成し遂げてきたことは非常に大きい。だから、彼らとの差を縮めるには誰にとっても相当な努力が必要になると思う。それに前戦ではレッドブル・レーシングも大きく前進した。マックスも間違いなく有力なタイトル候補になるだろうし、パワー面でもメルセデスと互角だから、とても強いはずだ。僕たちとしては、とにかく信じ続けて落ち着いて仕事を続けることが大切だ。毎週末、自分たちが持っているものをすべて引き出し、できればマシン性能以上の結果を持ち帰りたい。そして、ブダペストのように長いストレートがないサーキットでは差は少し縮まると思っている。正直、そういうコースがもっと必要だね。でも、まだ早いよ。キミは依然としてかなり前にいるし、前戦でもさらにポイントを積み重ねた。だからオーストリアは僕たちにとって現実を再認識するレースだったと言ったんだ。でも、終わるまでは終わらない。チーム全員が全力で取り組んでいるし、それ以上は僕も望まないよ。

    Q:アービッドへ。オーストリアGPでのチームオーダーの件について、その後チーム内ではどのような話し合いがありましたか? また、あれほど大きな反響がSNSで起きたのは初めてだったと思いますが、どう受け止めましたか?

    リンドブラッド: 正直、SNSはあまり見ていなかった。そういうものは追いかけていなかったからね。レース後にチームのみんなで話し合いをして、すべて解決した。だから今はもう今週末のレースに集中している。

    Q:ルイスへ。今週末はスプリントフォーマットです。シルバーストンのようなサーキットでエネルギーマネジメントを行ううえで、どれほど難しさが増しますか?

    ハミルトン: とても大きいよ。シミュレーションの重要性がさらに増すし、明日は興味深い一日になると思う。以前はDRSがあったから、各チームが異なるデプロイメント戦略を使っているのが分かったよね。前戦でも、何人かのドライバーがデプロイメントの違いについて話していた。たしかキミだったと思うけど、シャルルに追突しそうになったと言っていたよね。僕たちは常に改善を続け、最も効率のいいデプロイメント戦略を見つけようとしている。でもセッションが終わるたびに「ここは改善できる」と気付くことがほとんどなんだ。だから重要なのは、どれだけ早く適応できるかということだ。できる限り柔軟に対応するしかない。セットアップも空力パッケージも、この週末に向けてできる限り準備してきた。でも明日の走行を終えれば、さらに多くのことが分かるはずだし、そこからもう少し性能を引き出せるか試していくことになると思う。

  • F1イギリスGP 記者会見 PART1:フェルスタッペン移籍説や各チームの現状

    F1イギリスGP 記者会見 PART1:フェルスタッペン移籍説や各チームの現状

    2026年F1第9戦イギリスGPのFIA公式記者会見前半には、ランド・ノリス(マクラーレン)、ランス・ストロール(アストンマーティン)、ガブリエル・ボルトレト(アウディ)が出席した。

    会見では、フェルスタッペンのマクラーレン移籍報道やアストンマーティンの今後のアップデート、アウディF1プロジェクトの進捗、2026年型マシンへの適応など幅広いテーマについて語られたほか、恒例となったレゴカーでのドライバーズパレードについてもユーモアを交えて応じた。

    Q:ランド、まずはあなたから。現F1ワールドチャンピオンとして母国レースを迎える気分を聞かせてください。

    ランド・ノリス: めちゃくちゃ最高だね。毎年ここで走るのは特別だから、チャンピオンになったこと自体がその気持ちを変えるわけじゃない。地元のファンや友人、家族、チームのみんなの前で走れるのはいつだって特別だ。2019年に初めてここを走って以来、ずっとこのレースが大好きなんだ。昨年はレースにも勝って、チャンピオンにもなれた。そのおかげで「初めて母国GPで勝たなきゃいけない」というプレッシャーはなくなった。でも今は「もう一度勝ちたい」という気持ちがさらに強くなっている。

    Q:ファンのために何か特別なことは用意していますか? 「ランドスタンド」は今年もありますか?

    ノリス: ああ、ランドスタンドは本当にすごいよ。明日マシンから見るのが待ちきれない。あまりにも目立つから、みんな気を取られるんじゃないかな(笑)。ストウを通過するためにもっと濃いバイザーが必要なくらいだ。今年は昨年以上に大きくなった。今朝も現地へ行って、ショップやホスピタリティエリア、それに音楽やDJなんかも見てきた。応援してくれるみんなには、僕たちが走っていない時間も含めて、この週末を思い切り楽しんでほしい。今でもレースを楽しみたいだけの子どものような感覚なんだ。でも、こんなに多くのファンやサポーターに支えられている光景を見るたび、これこそ僕がずっと夢見てきたことだと感じる。

    Q:パフォーマンスについて聞かせてください。スペインでは好調でしたが、オーストリアでは少し苦戦しました。シルバーストンではどのようなレースを期待していますか?

    ノリス: 正直、まったく分からない。走ってみるまで様子を見たいね。実際にはレッドブルリンクはスペインよりそんなに悪かったとは思っていない。ただ、ほかのチームが少し前に出てきただけなんだ。決勝ではフェラーリより速かったし、レッドブル・レーシングには及ばなかった。今は勢力図が変わっているけど、僕たちはまだ目指す位置には届いていない。昨年ほど楽観的ではないけれど、表彰台を目指し、2台とも上位でポイントを獲得したい。

    Q:ランス、あなたに伺います。ホームレースではありませんが、アストンマーティンにとっては事実上のホームイベントです。この週末はどれほど特別ですか?

    ランス・ストロール: チームにとってはいつも特別なレースだ。ファクトリーはすぐ近くだから、普段はマシンを見る機会がないスタッフも、この週末は家族と一緒にサーキットへ来られる。みんなにとって特別な週末になるよ。

    Q:アップグレードについて聞かせてください。エイドリアン・ニューウェイは今週、ハンガリーで導入されるものについて話していました。ようやくトンネルの出口が見えてきたという感覚はありますか? パフォーマンスにはどれくらい期待していますか?

    ストロール: それはハンガリーで分かるよ。ハンガリーでは空力アップデートが入って、ザントフォールトではエンジンが入る。そのときになれば、もっといろいろ分かるはずだ。うまくいけば、もっと前の集団で戦えるようになると思う。

    Q:シミュレーターではもう試しましたか?

    ストロール: ああ。かなり速くなるはずだよ。ただ、どれくらい速くなるかは実際にサーキットへ持ち込むまで分からない。大きな前進になって、毎週末ポイント争いができるようになればいいね。「良い」レベルなら十分だし、「素晴らしい」ならなおさらだ。

    Q:ガブリエル、ここ数戦は11位が続いています。この結果にはどれくらいフラストレーションを感じていますか?

    ガブリエル・ボルトレト: フラストレーションは感じていないよ。現実的に考えれば、ここ数戦で達成できたのはあれが精いっぱいだった。レーシングブルズは週末を通して僕たちより少し速かったし、決勝では誰もマシントラブルがなかった。だから僕たちは実力どおりの順位でフィニッシュしただけだと思う。11位以上は難しかったんじゃないかな。もちろんポイントは獲りたい。でも今は積み重ねることが大事なんだ。シーズン序盤より大きく進歩しているし、問題も減ってクリーンな週末を過ごせるようになった。この方向性を続けていけばポイント圏に入り、その後も継続してポイントを獲れるようになると思っている。

    Q:その進歩について詳しく聞かせてください。前戦オーストリアではアップグレードが投入されましたが、マシンはどれくらい変わりましたか?

    ボルトレト: 良いアップグレードだったと思う。確実に良くなったよ。ラップタイムでどれくらい改善したかは分からないけれど、マシンの挙動はずっと安定した。予測できないスナップや急な挙動が減って運転しやすくなった。間違いなく正しい方向へ進めたし、期待どおりに機能したアップグレードだった。

    Q:スタートについてはどうでしょう? 問題はもう解決しましたか?

    ボルトレト: 正直、まだ分からないね。前戦はその点ですごく良かった。スタートで1台抜くことができたし、今年のオープニングラップで初めてオーバーテイクした相手だったんだ。でも、それを積み重ねていかないと意味がない。前戦はうまくできたし、今週末も次戦も同じようにやる必要がある。毎週続けられるようになって初めて「スタートが改善した」と言えると思う。1週末だけでは偶然かもしれないからね。でも以前と比べれば確実に良くなっているよ。

    フロアからの質問

    Q:ランドへ。マックス・フェルスタッペンのマネジメントがマクラーレンと接触したという報道がありました。数年前はあなたがレッドブル・レーシングへ行くべきだという話が多かったですが、今は立場が逆になりました。これはマクラーレンの現在の評価を示していると思いますか? また、フェルスタッペンとマクラーレンの組み合わせについてどう考えますか?

    ノリス: 正直に言うと、マクラーレンに来たがっているドライバーはたくさんいるよ。どうしてマックスだけに注目するのか分からないくらいね。ほかにも来たいと思っているドライバーは何人もいることを知っている。だから4度のワールドチャンピオンが僕たちのチームに興味を持ち、加入を考えてくれるのは素直にうれしいことだよ。実際にどこまで本当なのかは分からないけれどね。将来ほかのドライバーと組むことになれば楽しみだけど、今すぐ現実的な話ではない。僕自身はマクラーレンでの将来を楽しみにしているし、これからも何年もここで走るつもりだ。今はオスカーとすごく良い関係で仕事ができているし、これからも一緒に戦っていきたい。それが今の僕たちの焦点だよ。

    Q:ランドへ。今朝ファンの中を歩いている姿を見ました。彼らから受け取るエネルギーは、不可能を可能に変える力になりますか? 「今年も昨年のようなことをやってみせよう」と思いましたか?

    ノリス: とりあえず「はい」と答えておこうかな。みんなに希望を持ってもらうためにね(笑)。でも、昨年と同じ状況じゃないことは誰でも分かるはずだ。今年も同じことをやれると自信満々で言うのは難しいよ。それでもホームレースでは最高の走りを見せたいと思うし、シルバーストンはここ数年ずっと僕たちと相性のいいサーキットでもある。ファンのみんなが力をくれるのは本当だし、最高のレースを見せたいという気持ちにもさせてくれる。見出しに使いやすいように言うなら、「はい」だね。

    Q:ランドへ。あなたはウェブサイトやLN4グッズなど、モータースポーツ界でも特に魅力的なブランドを築いています。今朝のポップアップストアも長蛇の列でした。ブランドづくりにはどれくらい関わっているのでしょうか? また、どんなアイデンティティを表現したいと考えていますか?

    ノリス: もちろん全部僕がやってるよ。製造もデザインもSNSも運転も全部ね(笑)。いや、本当は優秀なチームが周りにいて助けてくれている。3~4年前までは、ブランドらしいブランドはまだなかった。デザインやカラー、自分らしさを表現するものも、ストーリーを伝える手段もほとんどなかった。でも今はそれがあるし、少しずつ作り上げて毎年成長させるのを楽しんできた。ランドスタンドも昨年から倍以上の規模になった。本当に優秀なチームがいて、この世界をよく理解してくれている。僕は運転だけは得意だけど、それ以外は彼らに任せている。でもデザインやコンセプト、ストーリー作りには関わっているし、ファンが何を求めているのかも一緒に考えている。最後は僕自身のブランドだから、自分らしさを表現して、ファンに楽しんでもらえるものにしたい。それはいつも楽しみにしていることだよ。

    Q:ランドへ。ワールドチャンピオンとして母国へ戻ってきて、昨年から生活は大きく変わりましたか?

    ノリス: F1で過ごす年数が増えるたびに、いろいろなことがもっと楽しくなるし、ファンや応援してくれる人も増えていく。それは特にここシルバーストンで強く感じるね。今朝も別の人に話したけど、ここは「自分はここにいるべきなんだ」と感じさせてくれる場所なんだ。ほかのサーキットでもファンの応援は感じるけれど、ここまで多くの人たちを目の前にすると、ずっとここにいたいと思ってしまう。それくらい特別な場所なんだ。昨年から変わったことといえば、ファンが少し増えたことかな。それに街で気づかれることも多くなったし、レースより僕の私生活に興味を持つ人も増えた。でも、それが今の世の中なんだろうね。とはいえ、僕自身は何も変わってほしくない。タイトルが何回増えても、友達と過ごしたり、ゴルフや旅行をしたり、家族や兄弟姉妹と過ごしたり、F1以外の生活も楽しみたい。今の人生は本当に素晴らしいし、それだけでも十分幸せだよ。

    Q:3人に質問です。今年もレゴカーによるドライバーズパレードが行われます。しかも今回はライブ配信も予定されています。楽しみにしていますか? また、この重要なレースに向けてどんな姿勢で臨みますか?

    ストロール: 別に何とも思わないね。そのことで眠れなくなるわけでもないし、朝早く起きて楽しみにすることもない。いつものドライバーズパレードのひとつだよ。

    ノリス: 僕は結構楽しみにしてるよ。

    ストロール: もしあと600馬力あったら面白いだろうね。そうなれば、みんなもっと楽しみにすると思うよ。

    ノリス: 去年は君が全部壊したじゃないか。

    ストロール: でも600馬力とか800馬力くらいあれば、もっと盛り上がるよ。

    ボルトレト: そんなことしたら、ドライバー全員病院行きだよ(笑)。今週は君が運転するの? それともフェルナンド?

    ストロール: コイントスで決めるよ。

    ノリス: えっ、1台につき1人だけ?

    ボルトレト: たぶんね。

    ノリス: 2人ずつじゃないの? みんな運転するんだと思ってた。もしマイアミみたいな感じなら、スタート地点まで戻ってこられた人が勝者だね(笑)。でも面白い企画だと思うよ。たまにはこういう違うことをやるのもいい。みんな一緒にいて話もできるし、ファンにも会える。安全にやれば、きっと楽しい時間になると思う。

    ボルトレト: 僕は全力で行きたいね。去年は本当に楽しかった。普段はほとんどのレースでトラックの上から手を振るドライバーズパレードだから、年に一度こういう形でやるのはすごくいいと思う。去年もみんな楽しんでいたし、今年も同じように楽しめるはずだよ。

    Q:ランドへ。レゴカーの後は本物のF1マシンに乗ることになります。何人かのドライバーはシルバーストンではエネルギーマネジメントが大きな課題になると話しています。この象徴的なサーキットは、今年のマシンでも変わらず特別なコースであり続けると思いますか? それともエネルギー回生が中心のサーキットになってしまうのでしょうか?

    ノリス: 実際に走ってみないと分からないね。でも日曜日のレースは面白くなると思う。外から見ている人にとっては、いいレースになるはずだ。ただ、ここ数年のマシンと比べるとコースそのものの難しさは少し減るだろうね。去年までのマシンは高速コーナーで本当に速かったけれど、今年はそこまでではない。コプスも、ここ数年ほどチャレンジングではなくなるだろうし、マゴッツやベケッツも同じだ。でも十分に速いし、見応えはあると思う。一番大事なのは、観客にとって日曜日のレースが面白いことだ。ドライバーとしてはコプスやマゴッツ、ベケッツを限界で攻める感覚は少し違うだろうし、長い減速区間も増える。でも、それが今のF1の現実なんだ。この週末に向けても改善への取り組みは続けられている。だから大丈夫だよ。ここはシルバーストンだし、僕たちはF1マシンに乗っている。それだけで十分だし、あまり文句は言えないね。

    Q:ランドへ。オスカー・ピアストリは、シーズン後半に優勝争いへ戻るにはMCL40にはさらなるスピードとグリップが必要だと話していました。マクラーレンが準備している開発によって、それを実現できる自信はありますか? また、ATRの開発配分はどれくらい助けになると思いますか?

    ノリス: 正直、ATRについては全然分からないから、その質問は僕にはしないでほしいね(笑)。マシンについては楽観的に考えているよ。それはチームを信頼しているからだ。マクラーレンが何を成し遂げられるチームかも分かっているし、今後のアップデートを細かく知る必要はない。僕には状況を好転させられるチームがいるし、実際にワールドチャンピオンを獲ったチームでもある。それだけで十分だよ。今後は表彰台や優勝争いへの自信を高めてくれるものが控えていることも分かっている。シーズン後半には、もっと表彰台や優勝を争えるようになると信じている。今は少し我慢の時期だけど、それも選手権の一部だからね。毎週末、持っているものを最大限引き出すしかない。現状を理解しながらも、将来については前向きに考えているよ。

    Q:3人に質問です。ランドとオスカーは昨年よりも関係が良くなったように見えます。それは今のほうがプレッシャーが少ないからですか? また、ガブリエルはニコ・ヒュルケンベルグと、ランスはフェルナンド・アロンソと良い関係を築けていますか?

    ストロール: もちろんだよ。

    ノリス: 僕とオスカーの関係は去年とまったく同じだよ。何が違って見えるのか分からないね。……違うと思う? ごめん、それは気にしないよ(笑)。本当に去年と同じくらい良い関係なんだ。昨年はポールや優勝争いをしていたから、2人とももっと集中している姿が目立っていたのかもしれない。でもサーキットの外では何も変わっていない。一緒にマーケティングの仕事も楽しんでいる……なんて言う人はいないけどね(笑)。それでも一緒にやるべきことをこなし、皆さんが見ていない部分でも本当に良い関係なんだ。それがチームメイトとしてあるべき姿だと思っている。今はチームとして理想より少し後ろにいるから、昨年ほど張り詰めた雰囲気ではないだけで、関係自体はまったく変わっていない。

    ボルトレト: ニコとはすごく良い関係だよ。もちろん、僕たちはまだワールドチャンピオン争いをしているわけじゃないし、そういう状況になるとチーム内の雰囲気も変わるんだと思う。でもサーキットの外でも仲はいいし、レースウイーク以外でも一緒に過ごすことがある。彼の家族も本当に素晴らしい人たちで、とても良い関係を築けているよ。

    Q:ランドへ。今週のマシンは前戦とは見た目が大きく変わりました。昨年も特別なカラーリングで良い結果を残しましたが、今回のカラーリングについてどう思っていますか? また、マシンの見た目が変わることでドライバーとして何か影響はありますか?

    ノリス: 実は僕もオスカーも、ドライバーとして目に入るものには結構こだわるタイプなんだ。だからコクピット周りはほとんど変えないようにしている。マシンに乗ってしまえば、外観の違いはあまり分からないよ。今回はブルース・マクラーレンの最初のマシンをオマージュしたカラーリングだから特別なんだ。僕たちがそれを現代によみがえらせ、みんなに見てもらえるのは光栄なことだと思っている。最初のマクラーレンが白、緑、グレーだったことを知らない人も多いからね。もちろん現代風のアレンジは加えているけれど、パパイヤカラーではない。それでもマクラーレンの原点を表現できるのは特別なことだ。そして木に触れて願掛けしておくけど(笑)、こういう特別なカラーリングの時は、だいたいいいレースができるんだ。特に僕はね。だから今回も特別な週末になればいいと思っている。

    Q:ランドへ。昨年学んだことで今年のドライビングに生かしていることはありますか? また、自分自身がさらに成長したと感じていますか? そして、フェルスタッペンの話題にも関連しますが、同じマシンで戦えばマックスでも、ほかの誰でも倒せる自信はありますか?

    ノリス: 昨年より成長したとは思っているよ。今年のマシンは昨年とはまったく性格が違っていて、求められるドライビングもかなり変わった。それに適応しなければいけないんだ。同時に、自分はより完成度の高いドライバーになったとも感じている。いろいろな状況やドライビングスタイル、マシンの特性にも柔軟に対応できるようになった。誰が相手でも勝てると思っているよ。ただ、言い方には気をつけないといけないね。マックスの本当にすごいところは、シーズンを通して毎週末あれだけ高いレベルのパフォーマンスを維持していることなんだ。ポールを獲れるドライバーや驚くようなラップを刻めるドライバーはたくさんいる。でも、本当に偉大なドライバーは、そのレベルをすべてのセッションで発揮できる人なんだ。そこはマックスが、おそらく誰よりもうまくやっている部分だと思う。だからマックスでも、ルイスでも、フェルナンドでも、最高のドライバーと戦える機会があるなら、それは僕にとってすごくワクワクすることだ。同時に、これから自分にどんなチャンスが訪れるのかも楽しみにしているよ。

    Q:ガブリエルへ。アウディはまだ新しいチームですが、前身のチームには長い歴史があります。アウディが加わってから、開発体制や舞台裏の仕事ぶりに違いを感じていますか?

    ボルトレト: ああ、本当に大きな違いを感じているよ。特にチーム全体の考え方が大きく変わった。もちろん昨年までのチームや、それ以前にチームを支えてきた人たちには敬意を持っている。でも現実として、今はまったく違う状況なんだ。アウディというメーカーがバックにつき、自分たちでパワーユニットを開発し、資金面でも強力なサポートを受けている。かつてのザウバーのように、その部分で苦労することはなくなった。その結果、チーム全体の意識も変わった。僕たちは将来、大きなことを成し遂げるという目標を持ち、それに向かって全員が仕事をしている。昨年と比べても、働き方や取り組む姿勢は大きく変わった。それに今はノイブルクにも素晴らしいチームがある。昨年はまだ一緒に仕事をしていなかった人たちが、そこでパワーユニット開発に取り組んでいる。初めてF1エンジンを開発するチームが、新レギュレーション初年度にここまでやれたことは本当に素晴らしい成果だと思う。もちろん改善すべき点はまだある。でも、彼らが成し遂げた仕事には敬意を表したい。この方向性で努力を続けていけば、将来きっと大きな成果をつかめると信じている。

  • ホンダF1 中断期間の検証で振動問題改善「方向性に確信を得た」

    ホンダF1 中断期間の検証で振動問題改善「方向性に確信を得た」

    ホンダF1 トラックサイド・チーフエンジニアの折原伸太郎が、2026年シーズン序盤にアストンマーティンを苦しめた振動問題について、F1の約5週間に及ぶ中断期間を活用した開発によって大きな改善を実現した経緯を明かした。

    シーズン開幕当初、ホンダがアストンマーティンに供給する新型パワーユニットは、50対50ハイブリッドシステムのバッテリーに起因する激しい振動が課題となっていた。

    エイドリアン・ニューウェイが設計したAMR26にも影響を及ぼし、フェルナンド・アロンソは中国GPで振動を理由にリタイアを喫するなど、チームは厳しい戦いを強いられていた。

    中東2戦中止で得られた開発時間
    サウジアラビアGPとバーレーンGPが中東情勢の影響で中止となったことで、F1は約5週間の中断期間を迎えた。折原は、この期間にはメリットとデメリットの両方があったと振り返る。

    「2戦が中止になったことには良い面と悪い面がありました」

    「悪い面は、エネルギーマネジメントや冷却水の信頼性など、現場で学ぶ機会を失ったことです。サーキットで得られる経験は非常に重要です」

    一方で、中断期間があったことで、鈴鹿戦後に実戦車両をホンダのさくら開発拠点へ持ち帰り、通常では難しい大規模な検証を実施することができたという。

    「一方で良かったのは、鈴鹿のあとにアストンマーティンのレースカーをさくらへ持ち帰ることができたことです」

    「もしその2レースが開催されていたら、レースカーをさくらへ持ち帰るのは非常に難しかったでしょう」

    ホンダ F1 本田技研工業

    実車テストで改善への手応え
    折原によると、ホンダは鈴鹿の時点ですでに振動問題を改善するアイデアを持っていたが、中断期間を利用して実車による検証を重ねたことで、その方向性に確信を得ることができた。

    「その時点ですでに振動問題を改善するアイデアはありました。しかしマシンをファクトリーへ持ち帰れたことで、そのアイデアを試験し、多くのデータを得ることができました」

    「振動レベルが下がっていることを実感しました。私自身や他のエンジニアもテストベンチ上のマシンに乗り込みました。そしてテストで得られた多くのデータによって、自分たちの方向性に確信を得ることができました」

    その結果、ホンダはマイアミGPに向けて大規模な対策を投入する準備を進めることができたという。

    「その後はマイアミに向けた新しい対策の準備に集中することができました。大きな変更を加えたため、スケジュールは非常にタイトでした」

    AMR26とパワーユニットの改良を継続
    振動問題は日本GPまでに大きく改善され、アロンソも完走を果たすなど一定の成果が現れた。現在もホンダとアストンマーティンはAMR26のアップデートと並行して改良を続けており、FIAのADUO制度によるパワーユニット性能向上も視野に入れながら競争力の底上げを目指している。

    折原は、中東2戦の中止による中断期間は現場で学ぶ機会を失うというデメリットがあった一方、実戦車両を用いた十分な検証時間を確保できたことで、シーズン序盤最大の課題だった振動問題の改善につながったと説明した。得られたデータが対策の方向性への確信を深め、その後の開発を前進させる重要な転機となった。

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