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  • FIA会長 スライエム 2026年F1新規則の不備認める「我々も間違いを犯す」

    FIA会長 スライエム 2026年F1新規則の不備認める「我々も間違いを犯す」

    FIA(国際自動車連盟)のモハメド・ビン・スライエム会長は、2026年のF1新レギュレーションについて「我々も間違いを犯す」と認め、ベルギーGPで噴出したドライバーたちの批判を受けて、規則の見直しを進める考えを示した。

    スパ・フランコルシャンでは長い全開区間でエネルギーマネジメントの問題が顕在化し、カルロス・サインツJr.やルイス・ハミルトンは「なぜこの規則が承認されたのか」と疑問を呈していた。

    ビン・スライエム会長は『Viaplay』の取材に対し、自らの責任も認めた。

    「我々も間違いを犯す。規則には抜け穴もある。そのような問題については、我々は常に手を挙げて修正していく」

    一方で、2026年シーズン開幕当初と比べれば、レース内容は改善されているとの見方も示した。

    「シーズン序盤のレースを見れば、十分な競争がなかったことは明らかだった。今はその競争が生まれている」

    「FIAは介入し、あらゆるデータや寄せられた苦情を分析してきた」

    PU規則変更にはメーカーの合意が必要
    ただし、ドライバーから求められているような大幅なルール変更を、FIAだけで決定することはできないと説明した。

    「最終的にはエンジンサプライヤーやメーカーとも向き合わなければならない」

    「必要なのは6者中4者の特別多数決だ。モータースポーツの競争力と公平性を維持するためには、各チームの理解も必要になる」

    現在のパワーユニット規則の修正については、レッドブル・フォードとメルセデスが変更に前向きとされる一方、ホンダ、アウディ、キャデラックは慎重な姿勢を取り、フェラーリは大幅な見直しに反対していると報じられている。

    国際自動車連盟

    2031年V8エンジン復活も議論
    一方で、2031年以降の次世代エンジン規則については、V8エンジンへの回帰を支持する動きが広がっている。

    ビン・スライエム会長は、その方向性についても言及した。

    「V8エンジンに戻るのであれば、まず目標は何なのか、なぜそうするのかを考えなければならない」

    「私は、あらゆる要件を満たす新しいエンジンが必要だと考えている」

    「ファンにとってはサウンドも重要な要素だ。それと同じくらい、シンプルさやコスト削減も重要になる」

    100%持続可能燃料を使用するV8エンジン構想について質問されると、すでに具体的な協議が進んでいることを明かした。

    「そうだ。その燃料なら100%持続可能性を実現できる。現在、チームやエンジンサプライヤー、そしてドライバーとも計算や協議を進めている」

    「最終的に重要なのは私やチームではない。マシンを走らせるのはドライバーなのだから」

  • レッドブルF1 レーシングブルズ30億ドル買収提案を拒否との報道

    レッドブルF1 レーシングブルズ30億ドル買収提案を拒否との報道

    レッドブルが、姉妹チームであるレーシングブルズに対する約30億ドル(約4,400億円)の買収提案を拒否したと報じられた。巨額オファーを退けたことで、同社がF1で展開するA/Bチーム体制を今後も維持する方針を明確にした格好だ。

    英『The Times』によると、買収提案はアブダビの投資ファンドが支援し、元F1最高責任者バーニー・エクレストンの顧問を務めた金融関係者アンドリュー・ハリオット氏と、元エクレストン陣営の調査担当だったディーン・アトゥ氏が主導したという。

    レッドブルはこの提案を受け入れず、レーシングブルズを引き続きグループ内で保有する決断を下した。GPFansはレッドブルにコメントを求めているが、現時点で公式な回答は出ていない。

    レッドブルはA/Bチーム体制を維持
    今回の判断は、レッドブルがレーシングブルズを単なる育成チームではなく、競争力を支える重要な戦略資産と位置付けていることを示している。

    ファエンツァを拠点とするレーシングブルズ(旧トロロッソ/アルファタウリ)は、若手ドライバーを育成しトップチームへ送り出す役割を担ってきた。レッドブルは近年も積極的なドライバー交代を行っているが、この体制によって実戦経験を積ませながら才能を見極めることが可能となっている。

    2026年にはアイザック・ハジャーがレーシングブルズからレッドブル・レーシングへ昇格。2025年の活躍が評価され、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとして起用されると、ここまで安定したパフォーマンスを見せている。

    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    ライバルチームは公平性に懸念
    一方で、このA/Bチーム体制にはライバルチームから批判の声も上がっている。

    マクラーレンCEOのザク・ブラウンはFIA会長モハメド・ビン・スライエム宛てに書簡を送り、「スポーツの完全性と公平性が損なわれる恐れがある」と警鐘を鳴らした。

    ブラウンは「所有関係や戦略的提携、あるいはそれに準ずる支配・影響力を持つ関係を排除し、すでに存在するものについても解消に向けた取り組みを始める必要がある」と主張。現在のチーム間の関係性を見直すようFIAに求めている。

    30億ドルより将来性を優先
    F1チームの企業価値が近年急騰するなか、30億ドルという巨額の買収提案は極めて異例だった。それでもレッドブルは売却ではなく、育成・技術開発・競争力の維持という長期的なメリットを重視し、A/Bチーム体制の継続を選択した。

    一方で、この体制を巡る公平性への議論は今後も続く見通しであり、FIAが将来的にどのようなルール整備を進めるのかにも注目が集まりそうだ。

  • ウィリアムズF1代表がフランコ・コラピントと会食 サインツJr.離脱に備える?

    ウィリアムズF1代表がフランコ・コラピントと会食 サインツJr.離脱に備える?

    ウィリアムズF1代表ジェームズ・ボウルズが、F1ベルギーGPの週末にフランコ・コラピントと会食していたと報じられた。カルロス・サインツJr.の将来が不透明となる中、ウィリアムズが後任候補との接触を始めた可能性が浮上している。

    サインツJr.は2026年に競争力のあるマシンを約束されてウィリアムズへ加入したが、チームは期待された戦闘力を発揮できていない。

    そのため、以前断ったアウディへの移籍を再び検討しているとも報じられており、2027年に向けた去就が注目を集めている。

    ボウルズ代表がコラピントと会食
    イタリア版『Motorsport.com』によると、ボウルズはベルギーGP金曜日の走行終了後にコラピントと食事を共にする姿が目撃された。また、土曜日の朝には両者の関係者による話し合いも行われたという。

    この動きは、サインツJr.が2026年限りでチームを離れた場合に備えた準備とみられている。

    コラピントは2024年終盤にウィリアムズからF1デビューを果たした後、現在はアルピーヌに所属している。しかし、その将来も決して安泰ではない。

    ジェームス・ボウルズ(ウィリアムズ・レーシング)

    アルピーヌでも立場は不透明
    報道では、アルピーヌのフラビオ・ブリアトーレが2027年にフェルナンド・アロンソの復帰を望んでいるとされており、その場合はコラピントがシートを失う可能性があるという。

    一方で、サインツJr.が契約オプションを行使してウィリアムズ残留を決断すれば、コラピントの2027年の選択肢は大きく狭まることになる。逆にサインツJr.が移籍を選択すれば、コラピントが古巣ウィリアムズへ復帰する可能性が浮上する。

    現時点でボウルズとコラピントの会食が契約交渉だったことを示す証拠はなく、あくまで情報交換だった可能性もある。しかし、サインツJr.の去就やアロンソの現役続行判断が、中団チームを中心とした2027年のドライバー市場を大きく左右することになりそうだ。

  • ミック・シューマッハ 2027年もインディカー継続へ「残留の可能性は高い」

    ミック・シューマッハ 2027年もインディカー継続へ「残留の可能性は高い」

    ミック・シューマッハが、2027年もインディカー・シリーズで戦う可能性は「非常に高い」と語り、来季の去就について前向きな見通しを示した。

    レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLL)でインディカー初年度を戦うシューマッハは、ナッシュビル戦で自身12戦目にして初のトップ10フィニッシュとなる8位を獲得。シーズン最高成績を収めたことで、2027年のシート確保へ向けた追い風となりそうだ。

    ナッシュビルで初トップ10 来季続投にも自信
    シューマッハを巡っては、スポンサー支援により2027年もインディカー参戦を継続できるとの報道が浮上している。一方で、RLLが保有する3台目のチャーターをドレイヤー&ラインボールド・レーシングへ売却する可能性も報じられており、チーム残留は不透明な状況だ。

    現在のRLLはグラハム・レイホール、ルイス・フォスター、ミック・シューマッハの3人体制。レイホールはチームの中心的存在であり、フォスターも複数年契約を結んでいるため、シューマッハの去就が注目されている。

    しかし、ナッシュビルでの好結果について問われたシューマッハは、自信をのぞかせた。

    「今年を通して速さはずっと示せていたと思う」

    「僕たちがどんな力を持っているかはみんな分かっているし、この結果で、それを継続して実現できることを証明できたと思う」

    「来年もここで走っている可能性はかなり高いと思っている」

    「トップ10の速さは最初からあった」
    シューマッハは16番手からスタートし、レースでは一時6番手まで浮上。終盤は堅実な走りで8位を守り切った。

    本人は今回の結果を「驚きではない」と語る。

    「トップ10で走れるだけのペースは最初からあった」

    「それを実際に結果として示せたのは大きな成果だけど、僕自身はずっと可能だと信じていた」

    「突然速くなったわけでも、運が良かったわけでもない」

    「本当に堅実なレースができた。これくらいの結果は僕たちなら期待できるし、もっと上も狙えたと思う」

    「ハイラインを使う場面では少し慎重になった。多くのドライバーが外側でタイヤカスに乗って膨らんでいるのを見ていたし、僕自身も同じような場面があった」

    「だから完走して、取るべきポイントを確実に持ち帰ることを優先した」

    「堅実な結果だけど、まだもっと上を狙えたと思っている」

    ミック・シューマッハ インディカー

    元インディ500王者も称賛「ベテランのようなレースだった」
    今季からRLLでドライバーコーチを務める元インディ500ウイナーのライアン・ブリスコーも、シューマッハの走りを高く評価した。

    「本当に素晴らしいレースだった。今日は誰にとっても難しいコンディションで、路面は非常に滑りやすく、タイヤカスの影響も大きかった」

    「私はタイヤカスの状況や、どのラインが走りやすいかについて少し助言しただけだ」

    「チーム全員が今週末は素晴らしい仕事をした」

    「ミックは週末を通して非常に自信を持っていたし、予選も良かった。そして今日は本当にベテランのようなレース運びだった」

    「ピットストップも完璧だった。この結果は彼にとって本当に必要だった。厳しいシーズンが続き、いくつかチャンスも逃してきたからね」

    「ポイント面でも自信の面でも大きな意味がある。本当に彼とチーム全員を誇りに思う」

    ナッシュビルはシューマッハにとってインディカーで4回目のオーバルレースだった。これまでフェニックス18位、インディアナポリス18位、ゲートウェイ16位と苦戦が続いていたが、今回の8位入賞で着実な成長を印象づけた。ランキングでも最下位を脱出し、残るミルウォーキー2連戦へ弾みをつける結果となった。

  • アストンマーティンF1 AMR26Bに懐疑論 シュタイナー「4か月で2.5秒短縮は奇跡」

    アストンマーティンF1 AMR26Bに懐疑論 シュタイナー「4か月で2.5秒短縮は奇跡」

    アストンマーティンF1は今週末のF1ハンガリーGPで大規模アップデート版『AMR26B』を投入する。しかし、元ハースF1代表のギュンター・シュタイナーは、その効果について「2.5秒もの差を一気に縮めるのは奇跡に近い」と懐疑的な見方を示した。

    エイドリアン・ニューウェイ主導で開発されたAMR26Bには、新シャシーや新空力パッケージ、新サスペンションが投入される予定で、さらにザントフォールトではホンダの改良型パワーユニット(PU)も導入される見込みだ。

    チームはポイント争いへの復帰を目標に掲げているが、シュタイナーはその実現性に疑問を投げかけている。

    「2.5秒短縮なら世界王者になれる」
    ギュンター・シュタイナーはポッドキャスト『The Red Flags』で、アストンマーティンの期待について現実的な見解を示した。

    「彼らが達成できる最高の結果はウィリアムズに追いつくことだと思う。それでも大きな前進だが、トップ集団までの道のりの半分に過ぎない。それ以上なら、ほとんど奇跡と言っていい」

    現在のアストンマーティンは、通常のサーキットではトップから約2~2.5秒遅れているとされる。チームはAMR26Bによって毎戦ポイント争いに加わることを目指しているが、シュタイナーはその目標を楽観視していない。

    「トップから2.5秒遅れているとして、その2.5秒を何か月で取り戻せるというのか?」

    「彼らは4か月かけて今回のパーツを設計し、製造した。もし本当にそれだけ改善できるなら、次のアップデートでは世界チャンピオンになっているだろう」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    AMR26Bは従来型アップデートとは事情が異なる
    一方で、今回のAMR26Bは一般的なシーズン中のアップデートとは性質が異なる。

    シーズン序盤のAMR26は期待を大きく下回るマシンとなり、ニューウェイは早い段階で開発を打ち切る決断を下した。その後約4か月をかけて全面的な再設計を進め、Bスペックとして投入することになった。

    ニューウェイ自身も、AMR26Bには新シャシー、新空力コンセプト、新サスペンションに加え、大幅な軽量化が施されることを明かしている。さらにザントフォールトではホンダの改良型PUも投入予定で、マシンのほぼすべての主要要素が刷新される。

    大幅改善か 再び失望か
    シュタイナーは2秒以上の性能向上は現実的ではないとみているが、一方で現在のAMR26はあらゆる分野に課題を抱えており、改善余地も極めて大きいとの見方もある。

    新シャシー、新空力、新サスペンション、軽量化、そして改良型ホンダPUという大規模な変更がどこまで効果を発揮するのか。ハンガリーGPは、アストンマーティンとホンダにとって2026年シーズン後半の行方を占う重要な試金石となりそうだ。

    【関連】
    ・アストンマーティン・ホンダF1 「アップグレードでも2.5秒差を埋めるのは難しい」

  • ジョージ・ラッセル メルセデスF1に失望も闘志「何度倒れても立ち上がる」

    ジョージ・ラッセル メルセデスF1に失望も闘志「何度倒れても立ち上がる」

    メルセデスのジョージ・ラッセルは、2026年F1ベルギーGPで1周目リタイアを喫したあと、SNSで「何度倒れても立ち上がる」と投稿し、タイトル争いで大きく後退した状況でも戦い続ける決意を示した。

    ベルギーGPではスタート直後まで3番手を走行していたが、ターン1でバッテリーの充電が行われないトラブルが発生。ケメルストレートで急激に失速し、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)との接触によってグラベルに弾き出され、そのままリタイアとなった。

    SNSで「戦いをやめない」と決意表明
    ベルギーGPは、ラッセルにとって直近6戦で3度目のノーポイントとなった。カナダGPのリタイア、モナコGPでのペナルティによる12位に続く痛い結果となり、ランキング首位のチームメイト、キミ・アントネッリとの差は50ポイントに広がった。

    レース後、ラッセルは自身のSNSで次のように投稿した。

    「何度倒されても、僕たちはまた立ち上がる。今年は本当に苦しい瞬間が多い。でも僕は戦うことをやめない」

    シーズン前半は優勝争いを演じながらも、信頼性トラブルや不運が重なっているが、それでもタイトル争いを諦めない姿勢を強調した。

    「バッテリーは0%だった。危険な状況だった」
    ラッセルはレース直後のチーム無線でも怒りを爆発させていた。

    「リタイアだ! ストレートでSOC(充電残量)はどうなったんだ? バッテリーがまったくなかった!」

    さらに「みんな! こんなの受け入れられない。本当に受け入れられない!」とチームに訴えた。

    レース後には、トラブルの詳細を次のように説明している。

    「もう失望することにも慣れてしまった。同じことが何度も起きると、そういう気持ちになる」

    「理由は分からないけど、ターン1でバッテリーが充電されなかった。1コーナーを回った時点で、すでに充電量は35%も少ない状態だった」

    「充電されなかったことでブーストも機能せず、ターボもうまく作動しなかった。オー・ルージュの頂上ではバッテリー残量が0%だった。率直に言って危険だった」

    その結果、ケメルストレートで一気に3台に抜かれる展開となり、ハミルトンとの接触につながったという。

    ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    ハミルトンとの接触は「レーシングインシデント」
    ラッセルは接触そのものについてはハミルトンを責める考えは示さなかった。

    「ルイスとの接触は、正直レーシングインシデントだったと思う。彼は無謀な動きをしたわけではなく、ああいうことはレースでは起こり得る」

    「僕が一番腹を立てているのは、そもそもあの位置にいるべきではなかったということだ」

    「ターン1を立ち上がった時は素晴らしいポジションにいて、5コーナーまで前の2台と勝負できると思っていた。でも実際には3台に一気に抜かれてしまった」

    マシントラブルがなければ上位争いが可能だっただけに、ラッセルにとってベルギーGPは悔しさの残る一戦となった。しかし、SNSで示したように、その闘志は失われておらず、次戦ハンガリーGPでの巻き返しを誓っている。

  • オスカー・ピアストリ F1現行PUを酷評「コンピューター任せではレースにならない」

    オスカー・ピアストリ F1現行PUを酷評「コンピューター任せではレースにならない」

    2026年F1マシンのパワーユニット(PU)を巡る議論がさらに過熱している。ベルギーGPではエネルギーマネジメントの問題が各チームで顕在化したが、マクラーレンのオスカー・ピアストリは現在のシステムを「ひどい」と厳しく批判。予選結果がドライバーではなくコンピューターの挙動に左右される現状へ強い不満を示した。同僚ランド・ノリスも同様の見解を示し、「今季を通して苦しんできた」と告白。両者は2027年に予定されるレギュレーション変更でも根本的な解決にはならないとの見方を示している。

    ピアストリ「コンピューターが予選順位を決めるのは最悪」
    スパ・フランコルシャンでは長い全開区間の影響もあり、PUのエネルギー展開(デプロイメント)の制御が例年以上に重要となった。現在のPUは、ドライバーが完全には制御できない領域でエネルギー配分が変化することがあり、その不安定さが予選順位を左右している。

    ピアストリは現状を次のように酷評した。

    「ひどい。本当にそれ以外に言いようがない」

    「不満を口にしているのは僕だけじゃない。ジョージ(ラッセル)も今週末、そしておそらくここ2戦ほど苦しんでいたし、他のドライバーと話しても同じような状況だった」

    「コンピューターの機嫌次第で予選グリッドが決まるなんて、レースとしては本当に最悪だ。ここ(スパ)は特に問題が大きく出るサーキットだけど、予選後に全コーナーのデータを見返して『チームメイトとほぼ同じなのに最終的には0.2秒遅れていた』となるのは、とても納得できるものではない」

    さらに、この問題はメルセデスPUだけではなく、すべてのメーカーに共通していると指摘した。

    「これはメルセデスHPPだけの問題ではない。他のエンジンメーカーでも起きていると思うし、特定メーカーだけの問題ではない」

    「今のエンジンはあまりにも複雑すぎる。あらゆることに敏感で、アウトラップで何をしたかが、その後の展開を左右してしまう。本当に扱いが難しいレースになっている」

    ノリス「運ではなくドライバーで勝負したい」
    ランド・ノリスも、予選でドライバー自身がコントロールできる要素が少なすぎると訴えた。

    「正直に言えば、これはドライバーとはほとんど関係がない。もちろんボタンを押すタイミングが数メートル早かったとか、そういう違いはある。でも、自分でコントロールできることは少なくて、コントロールできないことの方がずっと多い」

    「予選のペースを左右する要素があまりにも多すぎるのは残念だ。ドライバーの問題ではなく、パワーユニットが期待通りに動いてくれて、変なことをしないよう祈るしかない状況なんだ」

    ベルギーGPではノリス自身は直線スピードに満足できたが、それは今季初めてだったという。

    「正直、この問題で今シーズンずっと苦しんできた。ストレートで競争力があると感じられたのは、今季ではこの週末が初めてだと思う」

    「今回は僕が満足できて、逆にオスカーが少し苦しんでいた。でも、それは彼のせいでもない。結局はパワーユニットが勝手なことをしているだけなんだ」

    オスカー・ピアストリとランド・ノリス(マクラーレン)

    2027年規則変更でも根本解決には懐疑的
    2027年には内燃機関の出力比率引き上げや燃料流量の増加などが予定されているが、ピアストリは今回の問題とは別だと考えている。

    「これはシステム全体の制御方法の問題なんだ。燃料流量を増やしたり、デプロイメントを減らしたりしても、この問題そのものは解決しない」

    「エンジンのキャリブレーションや学習方法に関係する話で、今のPUそのものに組み込まれている性質なんだ」

    一方で、各メーカーが経験を積めば改善の余地はあるとしながらも、現時点では全メーカー共通の課題だと強調した。

    「時間が経って各メーカーがエンジンを理解すれば改善していくだろう。でも、これは僕たちやメルセデスだけの問題ではない。他のドライバーから聞く限り、すべてのメーカーで起きている」

    「それでも、こんな問題が存在していること自体、多くの人にとって本当に腹立たしいことなんだ」

  • MotoGP:ファビオ・クアルタラロ 2027年にホンダ移籍が正式決定

    MotoGP:ファビオ・クアルタラロ 2027年にホンダ移籍が正式決定

    ホンダ・レーシング(HRC)は、2027年シーズンからファビオ・クアルタラロがファクトリーチームに加入することを正式発表した。契約期間は2027年から2028年までの2年間で、ヤマハとの8年間にわたるパートナーシップに終止符を打つことになる。

    クアルタラロは2021年にヤマハへ2015年のホルヘ・ロレンソ以来となるMotoGPライダー王座をもたらしたが、2022年以降は優勝から遠ざかっていた。2027年から始まる850cc時代を前に、新たな挑戦としてホンダ移籍を決断した。

    ホンダは2024年の低迷から着実に戦闘力を回復させており、2026年シーズンにはコンセッションランクをDからCへ引き上げている。新レギュレーション導入を迎える2027年に向け、世界王者の獲得でプロジェクトをさらに強化する。

    HRCは声明で次のように発表した。

    「ホンダ・レーシング・コーポレーション(HRC)は、ファビオ・クアルタラロと2027年および2028年のMotoGP世界選手権に向けた契約を締結したことを発表します」

    「クアルタラロは2027年から始まる850cc時代に、ホンダHRCファクトリーチームから参戦します。2019年に最高峰クラスへデビューし、ルーキーイヤーには第4戦でポールポジションを獲得。シーズンを通じて6回のポールポジションと7回の表彰台を記録しました」

    「2021年にはMotoGP世界王者に輝き、翌2022年はランキング2位を獲得しました。これまで最高峰クラスで11勝、32回の表彰台、21回のポールポジションを記録しています」

    ダビド・アロンソ HRC(ホンダ・レーシング)

    またHRCは同時に、Moto2で活躍する20歳のダビド・アロンソと複数年契約を締結したことも発表した。

    アロンソは2024年Moto3王者で、2026年はMoto2ランキング4位につける有望株。2027年シーズン終了後のバレンシア公式テストでホンダMotoGPマシンを初ドライブする予定となっている。

    現時点ではアロンソの所属チームは発表されておらず、ファクトリーチームではクアルタラロのチームメイトを新加入のアロンソと、2026年MotoGPルーキーのディオゴ・モレイラが争う見通しだ。

  • レッドブルF1代表ローラン・メキース「マシンは確実に強くなっている」

    レッドブルF1代表ローラン・メキース「マシンは確実に強くなっている」

    レッドブル・レーシングのローレン・メキース代表は、2026年F1ベルギーGPでマックス・フェルスタッペンが3位表彰台、アイザック・ハジャーが最後尾付近から6位まで追い上げた結果を受け、マシンの競争力が着実に向上しているとの手応えを示した。

    オーストリアGPとイギリスGPでは苦戦が続いたレッドブルだったが、ベルギーGPでは予選でフェルスタッペンが2番手を獲得。

    決勝でも優勝争いに加わり、ハジャーも積極的な3ストップ戦略で大量ポジションアップを果たした。メキースはチーム全体の進歩を高く評価している。

    フェルスタッペンはVSCに泣くも表彰台を獲得
    決勝ではフェルスタッペンがバーチャル・セーフティカー(VSC)のタイミングに翻弄され、シャルル・ルクレールに先行を許す展開となった。それでもメキースは内容を前向きに受け止めた。

    「VSCは少し不運だった。あれがなければ純粋なペースでシャルルの前に出られていたと思う。でも、それもレースの一部であり、どうすることもできない」

    さらに、ここ数戦で投入してきた改良が成果を上げていると強調した。

    「まず、ミルトンキーンズで懸命に働き、マシンをどんどん強くしてくれた全員にとって非常に力強い結果だ」

    「オーストリア以降に前進し、シルバーストンはやや難しい週末になったが、ここではほぼどのサーキットでも表彰台を争えることを証明できた」

    「最後の一歩を縮めることが最も難しい。優勝したキミ(アントネッリ)にはまだかなりのアドバンテージがあったが、その差を埋めるために全員が懸命に取り組んでいる」

    ローラン・メキース(レッドブル・レーシング)

    ハジャーの6位を「最高のレース」と絶賛
    パワーユニット交換によるグリッド降格で後方からのスタートとなったアイザック・ハジャーは、3ストップ戦略を成功させて6位まで浮上。メキースはチームの戦略判断とハジャー自身の走りを絶賛した。

    「いつものようにチームは、このような戦略判断で非常に優れた仕事をした。決して簡単な選択ではなかったが、今回も成功させてくれた」

    また、ハジャーのレースペースはトップ勢にも匹敵していたと評価している。

    「アイザックのペースは本当に素晴らしかった。トップ3と同等の速さがあり、集団を次々と抜いていった。そしてランド・ノリスを後ろに抑え切った」

    「間違いなく、彼にとって我々のチームで最高のレースだった。マシンに乗るたびに一歩ずつ成長しているし、今は2台とも非常に競争力のある状態になっている」

    レッドブルは復調の兆しを示す週末に
    ベルギーGPでは、フェルスタッペンが予選2番手から3位表彰台を獲得し、ハジャーも最後尾近くから6位まで挽回。オーストリアGPとイギリスGPで苦戦したレッドブルにとって、マシン開発の方向性が正しかったことを示す内容となった。メキースは依然としてメルセデスとの差を認めつつも、表彰台争いを継続できるだけの競争力を取り戻しつつあるとの自信を示している。

  • ホンダF1 ハンガリーGP展望「アストンマーティンのアップグレードが重要」

    ホンダF1 ハンガリーGP展望「アストンマーティンのアップグレードが重要」

    ホンダは、2026年F1第11戦ハンガリーGPを前に、ホンダ F1トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎が週末の注目点について語った。

    今週末のハンガロリンクでは、アストンマーティンF1がAMR26に待望のアップグレードを投入する予定となっており、ホンダにとっても2026年シーズンの巻き返しへ向けた重要な一戦となる。

    アストンマーティンのアップグレードを注視
    折原伸太郎は、ハンガリーGP最大のポイントとしてアストンマーティンの車体アップグレードを挙げた。

    「ハンガリーGPでの重要なポイントは、アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラワンチームがAMR26マシンにアップグレードを投入する点です」

    「私たちはPUとシャシーの適合および最適化に向けてチームと密に連携しながら取り組んでおり、期待通りに機能するかを確認するうえで、FP1はより重要なセッションとなります」

    今回投入されるのはシャシー側のアップグレードであり、ホンダのパワーユニットは現行仕様のまま。ただし、新パッケージとのマッチングを確認するため、フリー走行1回目から詳細なデータ収集を進める方針だ。

    ホンダF1 本田技研工業

    PU性能の影響が小さいハンガロリンクに期待
    折原は、ハンガロリンクの特性がアストンマーティンに有利に働く可能性があると見ている。

    「エンジンはアップグレード前ですが、ハンガロリンクは比較的PU性能の影響を受けにくいサーキットであるため、より良いパフォーマンスを期待できると考えています」

    ストップ・アンド・ゴー型ではなく、中低速コーナーが連続するハンガロリンクでは、最高速よりも車体性能やメカニカルグリップが重要となる。そのため、新たな空力パッケージの効果を評価するには適した舞台となる。

    高温下で冷却性能も重要なテーマ
    例年、ハンガリーGPは真夏の厳しい暑さの中で開催される。

    折原は「また、ハンガリーGPは例年高温のコンディションで行われることが多いため、冷却面の確認も、週末序盤の重要なテーマとなります」と説明し、高温環境における冷却性能の評価も重要な課題に挙げた。

    アストンマーティンとホンダは、今週末のアップグレードが後半戦浮上の足掛かりとなるか注目される。