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  • ガブリエル・ボルトレト アウディF1で2戦連続8位「チームの仕事は信じられない」

    ガブリエル・ボルトレト アウディF1で2戦連続8位「チームの仕事は信じられない」

    ガブリエル・ボルトレトは、2026年F1ベルギーGPで8位入賞を果たし、イギリスGPに続く2戦連続のポイント獲得を達成した。

    今季アウディでポイントを獲得しているのは依然としてボルトレトのみだが、予選Q3進出から決勝8位という結果を残したことで、中団争いにおけるチームの競争力向上を証明した。ボルトレトは、スタッフの努力を「信じられない仕事」と称賛している。

    2戦連続8位は「達成できるすべて」
    ボルトレトは開幕戦オーストラリアGPで9位に入り、アウディのF1参戦初年度に理想的なスタートをもたらした。

    しかし、その後は不運やあと一歩でポイントを逃すレースが続いた。モナコGP、スペインGP、オーストリアGPでは3戦連続で11位に終わり、チームはライバルとのポイント差を広げられていた。

    流れが変わったのはイギリスGPだった。ボルトレトはスタート位置から3つ順位を上げ、今季自己最高となる8位を獲得。続くベルギーGPでも再びQ3に進出し、決勝で同じ8位を手にした。

    「ものすごくうれしい。今週末に達成できるすべてを達成したと思う」

    「何と言えばいいのか分からないくらい、チームは信じられない仕事をしてくれた。スイス、ビスター、ノイブルクから500人以上のスタッフがここまで応援に来てくれた。その前で結果を出せたことも素晴らしい。間違いなく、とても良い結果だった」

    ベルギーGPは、アウディがF1参戦計画を初めて発表してからちょうど4年という節目のレースでもあった。ボルトレトの8位は、チームが積み重ねてきた進歩を示す結果となった。

    継続的にポイントを争える手応え
    今回の結果がチームに与える影響について問われたボルトレトは、自身にとって大きな自信になると語った。

    「チームにとっても大きな後押しになってほしい。少なくとも僕にとっては、とても大きな後押しになっている」

    「今はこうした結果を継続的に出せるようになって、ポイント争いができている。その感覚を持てるのは本当に素晴らしいことだ」

    ボルトレトとチームメイトのニコ・ヒュルケンベルグは、ベルギーGPでレーシングブルズやアルピーヌといった中団上位勢と戦えるペースを示した。

    一方、ヒュルケンベルグは予選中に突然の油圧漏れに見舞われ、後方からのスタートを余儀なくされた。決勝終盤にはフランコ・コラピント、ピエール・ガスリー、リアム・ローソンと激しく争ったものの、13位でフィニッシュ。今季初ポイントには届かなかった。

    ヒュルケンベルグは10戦を終えた段階で、まだポイントを獲得していない4人のドライバーのひとりとなっている。マイアミGP、スペインGP、イギリスGPでのリタイアを除けば、多くのレースでトップ10に接近しており、信頼性問題が結果を妨げる要因となっている。

    ガブリエル・ボルトレト(アウディF1)

    ヒュルケンベルグ「中団を戦う速さはある」
    ヒュルケンベルグは、ベルギーGPでポイントを逃した最大の要因として、後方スタートと1周目のポジションダウンを挙げた。

    「悪くはなかった。中団でたくさんバトルをしたけど、スタート位置が後ろすぎた代償を払うことになった」

    「1周目のスタートでは、僕たちの2台ともかなり順位を落としたと思う。それでさらに難しいレースになった」

    それでも、マシンの純粋な競争力については前向きな評価を示した。

    「それ以外ではパフォーマンスはあるし、中団争いをするための速さもある。見た限りでは、僕たちはレーシングブルズと並んでベスト・オブ・ザ・レストだったと思う。それはかなりポジティブで、励みになることだ」

    ボルトレトの2戦連続8位により、アウディは中団争いで安定してポイントを狙える段階に近づいていることを示した。今後はヒュルケンベルグ側の信頼性問題を解消し、2台で結果を残せるかがさらなる浮上への鍵となる。

  • アストンマーティンF1 待望のBスペック投入「アップデートのない期間は終わった」

    アストンマーティンF1 待望のBスペック投入「アップデートのない期間は終わった」

    アストンマーティンF1は、F1ベルギーGPを最後にAMR26の従来仕様へ別れを告げる。次戦ハンガリーGPでは、エイドリアン・ニューウェイが開発を主導した大規模アップデートを投入し、苦境からの巻き返しを狙う。

    マイク・クラック(トラックサイド・オペレーション責任者)は、6か月に及んだ厳しい戦いを振り返りながら、新仕様マシンへの期待を隠さなかった。

    また、困難な時期を支えたチーム、ホンダ、そして報道陣への感謝も口にし、ブダペストでの再出発に向けた決意を語っている。

    「アップデートなしの時代は終わった」
    ベルギーGP終了後、アストンマーティンはハンガリーGPで投入するBスペックシャシーの準備を進めている。空力性能と軽量化を中心とした大規模な改良が施され、今季初めて本格的な競争力向上を狙うパッケージとなる。

    スペイン紙『MARCA』の取材に対し、クラックは待ち望んだアップデートへの期待を次のように語った。

    「マシンにいくつかのアップデートを投入できることを本当にうれしく思っている。もちろん、どれだけ効果があるのかは誰もが知りたいし、私たち自身もそうだ」

    「だが、私たちにとって何より重要なのは、再び戦えるようになることだ。この数戦は中団グループについていくことさえ非常に難しかった。どんな結果になろうと、再び戦えることが一番大切だ」

    さらに、ハンガリーGP用の新仕様が順調に製造されていることも明かした。

    「ファクトリーでは週末もフル稼働していたはずだ。社内カメラで様子を見たが、とても活気があった。必要なものはすべて揃うと確信している」

    空力と軽量化を軸に大規模改良
    今回のアップデートは単なる細部の改良ではなく、FIAへの再ホモロゲーションが必要となるほど大規模な変更となる。

    「かなり大規模なアップグレードだ。主な狙いは空力性能と軽量化であり、それを実現するために多くの変更を加えた。私たちが目指していたことはすべて達成できた」

    さらに、ハンガリーGPだけではなく、その後も進化が続くことを示唆した。

    「今回だけではない。ブダペストでシャシー、そしてザントフォールトではパワーユニットというように、いくつかのステップを予定している」

    「長い間アップデートがなかった時期は終わった。未来は明るいと感じているし、ブダペストで何が得られるのか、誰もが楽しみにしている」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    「ホンダとともに乗り越えた6か月」
    シーズン開幕から続いた低迷は、チームにとって精神的にも厳しい時間だったという。それでもクラックは、チーム全体の結束が以前より強くなったと振り返る。

    「1月からこの6か月間は、本当に厳しかった。だが、チーム全員が示したプロフェッショナリズム、集中力、そして困難に立ち向かう力は本当に素晴らしかった」

    「シルバーストンだけでなく、サクラのホンダも含め、すべての関係者がそうだった。そしてドライバーたちも忘れてはならない。彼らにとっても非常に苦しい時間だった」

    さらに、ホンダとの協力関係が苦境によってより強固になったことも明かした。

    「毎週末、自分たちのマシンが最後尾にいる状況を見るのは本当に厳しかった。誰かを責めるのは簡単だが、私たちはホンダと一緒に座り、『全員が同じ立場にいる。一緒に前へ進もう』と確認し合った」

    「眠る時間もなく、厳しい日々が続いたことが、かえって私たちをより強く結び付けた。苦しかったのは事実だが、こうした経験を経てチームは成長するものだ」

    報道陣にも異例の感謝
    クラックは、この苦境を報じ続けたメディアにも異例ともいえる感謝を示した。

    「同じ質問を何度も繰り返されることはなかったし、私たちが状況を率直に説明してきたことを理解してくれた。厳しい状況の中で、ジャーナリストの皆さんも助けてくれたと思っている」

    ベルギーGPは、AMR26のオリジナル仕様で戦う最後のレースとなった。アストンマーティンはハンガリーGPでBスペックマシンを投入し、さらにオランダGPではホンダの新パワーユニットも投入予定だ。長く続いた苦境を経て、チームは「再び戦える集団」への第一歩を踏み出そうとしている。

  • フランコ・コラピント アルピーヌF1に改善要求「今のマシンは遅すぎる」

    フランコ・コラピント アルピーヌF1に改善要求「今のマシンは遅すぎる」

    フランコ・コラピントは、2026年F1ベルギーGPで10位入賞を果たし、アルピーヌに貴重な1ポイントをもたらした。しかし、結果に満足しつつも、現在のマシン性能には強い危機感を示し、大幅な改善が必要だと訴えた。

    スパ・フランコルシャンで最後の入賞圏を確保したコラピントは、レーシングブルズとのコンストラクターズランキング争いでアルピーヌが大きく後退することを防いだ。

    一方で、シーズン序盤には中団トップクラスの速さを誇ったチームは、ライバル勢のアップデートによって徐々に競争力を失っており、現在はレーシングブルズと61ポイントで並ぶ状況となっている。

    「マシンをもっと速くしなければならない」
    レース後、コラピントはポイント獲得を喜びながらも、現状のパフォーマンスでは戦い続けることは難しいとの認識を示した。

    「もちろんポイントを獲れたことはうれしい。僕たちは今、マシンに少し苦しんでいる。この状況でポイントを取って、アウディやレーシングブルズの1台より前でフィニッシュできたのは、正直言って僕たちが期待していた以上の結果だった」

    「だから満足はしているけど、マシンはもっと改善しなければならない。今の僕たちは遅すぎる」

    予選と決勝の両方でチームとして最大限の結果を引き出せたと評価する一方で、マシンそのものの競争力不足は隠せないと語った。

    「予選もレースも最大限の結果を出せたと思う。でもマシンはもっと速くならなければいけない。アウディやレーシングブルズと比べると、いくつかのコーナーでかなりラップタイムを失っている」

    フランコ・コラピント(アルピーヌF1チーム)

    ハンガロリンクに望み
    コラピントはガブリエル・ボルトレトとアービッド・リンドブラッドには及ばなかったものの、リアム・ローソンを抑えて10位を守り切り、レーシングブルズのダブル入賞を阻止した。

    好スタートでポジションを築いた後は、終始激しいバトルを展開。チームメイトのピエール・ガスリーを0.9秒差で抑え、ローソンにも1.4秒差をつけてチェッカーを受けた。

    アルピーヌは現時点で次回の大型アップデート投入時期を明らかにしていないが、コラピントは次戦ハンガリーGPについては前向きな見方を示している。

    低速コーナーが中心となるハンガロリンクは、現在のアルピーヌの特性により適している可能性があり、ベルギーGP以上の競争力を発揮できることに期待を寄せた。

  • アストンマーティン・ホンダF1 ベルギーGP総括「戦えるだけのペースはなかった」

    アストンマーティン・ホンダF1 ベルギーGP総括「戦えるだけのペースはなかった」

    アストンマーティンF1のチーフ・トラックサイド・オフィサーを務めるマイク・クラックは、2026年F1ベルギーGPを振り返り、チームには「戦えるだけのペースはなかった」と厳しい現実を認めた。一方で、次戦ハンガリーGPで投入される新パッケージに期待を寄せ、巻き返しへの意欲を示した。

    ベルギーGPではフェルナンド・アロンソが19位で完走し、ランス・ストロールはマシントラブルによりリタイア。

    アストンマーティンはノーポイントに終わったものの、チームは貴重なデータを持ち帰り、ブダペストでのアップデート投入へ準備を進めている。

    純粋な速さが不足していた週末
    クラックは、スパ・フランコルシャンでのレースを振り返り、マシンの競争力不足が結果に直結したと語った。

    「簡単な午後ではなかった。今日は戦えるだけのペースはなく、自分たちでコントロールできるオペレーションや戦略を最大限に生かすことに集中するしかなかった」

    また、ストロールのリタイアについては次のように説明した。

    「ランスは25周目にマシンの異常を報告した。その後、原因を調査するためにマシンをリタイアさせた」

    一方、アロンソは最後まで走り切り、限られた状況の中でデータ収集を続けた。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    視線はハンガリーGPの新パッケージへ
    ベルギーGPで苦戦を強いられたアストンマーティンだが、チームはすでに次戦ハンガリーGPで投入予定の新パッケージへ照準を合わせている。

    「フェルナンドは最後まで走り切り、重要なデータを持ち帰ってくれた。今はブダペストへ焦点を移し、AMR26に新しいパッケージを投入する準備を進めている」

    さらにクラックは、厳しい週末を戦い抜いたチーム全員に感謝の言葉を述べるとともに、現地で声援を送ったファンや報道陣にも謝意を示した。

    「厳しい週末だったが、最後まで戦い続けてくれたチーム全員に感謝したい。そして現地で応援してくれたファン、そしてこの週末を伝えてくれたメディアの皆さんにも感謝している」

    11戦ぶりとなるアップデートが予定されるハンガリーGPは、アストンマーティンにとって今季の流れを変える重要な一戦となる。クラックはベルギーで得たデータを糧に、新パッケージの効果を最大限に引き出すことを目指している。

  • マックス・フェルスタッペン F1ベルギーGP3位「予想以上に競争力があった」

    マックス・フェルスタッペン F1ベルギーGP3位「予想以上に競争力があった」

    レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンは、2026年F1ベルギーGPを3位で終えた。序盤は首位を走るキミ・アントネッリに食らいついたものの、バーチャル・セーフティカー(VSC)のタイミングと第2スティントでのペース不足により、優勝争いには加われなかった。

    それでも、週末前にはレッドブルの競争力を疑問視していたフェルスタッペンは、スパ・フランコルシャンでの表彰台を「とても良い結果」と評価。

    フェルスタッペンは「持てるものをすべて出し切った」と語り、現状のパッケージから最大限の結果を引き出したと振り返った。

    予想以上の競争力で表彰台
    フェルスタッペンは決勝後、レッドブルのマシンが事前の予想よりも競争力を示したと認めた。

    「おそらく予想していたよりは良かった。週末を通してかなり順調で、マシンも最初からまずまずのウインドウに入っていた。それが大きく助けになった」

    レース序盤はアントネッリの背後を走り、トップ争いに加わる可能性も見せた。しかし、VSCが導入されたタイミングで不利を被り、その後はシャルル・ルクレールにも先行を許した。

    「今日はVSCで少し運がなかった。もしかしたらシャルルと戦うこともできたかもしれない。でも、第2スティントは期待していたより少し悪かった」

    「そのスティントでは長い間、バランスが自分の望んでいた状態ではなかった。前半であまりにも多くのタイムを失ってしまった。それでも、ここで表彰台に上がれたのは良い結果だ」

    1周目は電力配分の差に驚き
    スタート直後には、アントネッリと激しい攻防を繰り広げた。ターン1からオー・ルージュにかけて一度は前に出たものの、電力を大きく使ったことでケメルストレートでは守ることができなかった。

    「ターン1からターン2までに、明らかにデプロイメントを使いすぎた。オー・ルージュを通過してバッテリーの状態を見たとき、『レ・コンブまで厳しい走りになるな』と思った」

    「キミが抜いてくることは予想していたけど、ミラーを見たら赤いロケットまで飛んできた。ここで動いたら飛行機事故のようなクラッシュになると思って、ただ自分のラインを守った。差は本当に信じられないほど大きかった」

    2026年F1では、チームやドライバーごとに電力配分の差が大きく、同じ周回でも加速性能が大幅に変化する場面が見られている。フェルスタッペンは、この複雑さについて「F1 2026へようこそ。時にはジャングルのようなものだ」と皮肉を交えて表現した。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    ハードタイヤでバランス悪化
    レッドブルはベルギーGPでリアウイングの仕様を変更し、フェルスタッペンはマシンバランスが改善したと説明した。

    「うまく機能した。まずコース上にマシンをとどめておくことができたし、少し競争力も上がって、バランスも少し良くなった」

    一方で、決勝後半に使用したハードタイヤでは苦戦が拡大した。

    「単純にハードではより苦しんだ。それだけだ」とフェルスタッペンは説明。第2スティント前半に失ったタイムが響き、ルクレールを追い上げることはできなかった。

    次戦ハンガリーGPでは、スパほどバッテリーの使用量に左右されない一方、コーナリング性能がより重要になる。

    「バッテリー不足に悩まされにくくなるのはもちろん良いことだけど、それが良いのか悪いのかは分からない。結局、コーナーが多く、マシンには優れたコーナリング性能が必要になる。自分たちがどれほど競争力を持てるかは、今の時点では分からない」

    フェルスタッペンは、ハンガリーでの見通しについても「まずはトラブルのない週末になってほしい。それが競争力を発揮するうえで大きな助けになる」と慎重な姿勢を示した。

    優勝争いには届かなかったものの、レッドブルはスパで予想以上の競争力を発揮した。フェルスタッペンにとって3位は、VSCの不運とハードタイヤでの苦戦を考えれば、現状で獲得可能な最大限に近い結果だった。

  • アイザック・ハジャー F1ベルギーGP「PUペナルティがなければ表彰台を狙えた」

    アイザック・ハジャー F1ベルギーGP「PUペナルティがなければ表彰台を狙えた」

    アイザック・ハジャーは、2026年F1ベルギーGPで21番グリッドから6位まで追い上げる見事なレースを披露した一方で、パワーユニット交換によるグリッド降格がなければ表彰台争いができたとの悔しさを口にした。

    30グリッド降格ペナルティにより最後尾近くからのスタートとなったハジャーだったが、レッドブル・レーシングの戦略とマシンの速さを生かして着実に順位を回復。今季屈指の追い上げを見せ、6位でチェッカーフラッグを受けた。

    「今日できる最高の結果だった」
    レース後、ハジャーはチームの完璧なレース運びを称賛した。

    「マシンのペースは本当に良かった。僕たちはクリーンエアで走ることを狙っていたし、正直に言って今日は達成できる最高の結果だった」

    「だから特に語ることはないよ。本当に完璧なレース運びだったし、とても満足している」

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)

    「ペナルティがなければ表彰台を争えた」
    一方で、週末全体を振り返ると、パワーユニット交換によるグリッド降格への悔しさを隠さなかった。

    「一方でフラストレーションもある。エンジン交換のペナルティがなければ、予選ではもっと上位に行けていたと思う」

    「そうなっていれば、おそらく表彰台争いができていたはずだ。その点については悔しい」

    ベルギーGPではペナルティを跳ね返して6位まで追い上げたハジャー。ハンガリーGPでは、本来のグリッドからスタートできれば表彰台争いに加わるだけの競争力があるとの手応えを得た週末となった。

  • フォーミュラE シトロエン代表シリル・ブレイが43歳で死去 東京E-Prixで追悼

    フォーミュラE シトロエン代表シリル・ブレイが43歳で死去 東京E-Prixで追悼

    シトロエン・レーシング・フォーミュラEチームの代表を務めるシリル・ブレイが、43歳で死去した。フォーミュラEとシトロエンが7月20日(月)に訃報を発表した。

    ブレイはフォーミュラEでエンジニア、技術責任者、チーム代表を歴任し、パドック内で高い評価を受けてきた人物だった。シトロエンは今週末の東京E-Prixに出場し、チームとフォーミュラE全体でその功績をたたえる追悼を行う。

    シトロエンFEを率いたシリル・ブレイが死去
    シリル・ブレイの死去は、シーズン第14戦と第15戦が行われる東京E-Prixを数日後に控えたタイミングで発表された。

    フランス出身のブレイは、現在ニック・キャシディとジャン・エリック・ベルニュを擁するシトロエン・レーシング・フォーミュラEチームのチーム代表を務めていた。

    チーム運営を率いる一方で、次世代マシン「Gen4」の導入に向けた準備にも深く関わっていたとされる。

    シトロエン・フォーミュラEディレクターのベス・パレッタは、ブレイの死を受けて次のようにコメントした。

    「シリルを失ったことを、チーム全員が深く悲しんでいる。チームの多くのメンバーが、何年にもわたって彼を知り、ともに仕事をしてきた。彼の家族、友人、そしてパドックの仲間たちに心からお悔やみを申し上げる」

    「シリルはこのチームを心から信じていた。彼の家族の意向を尊重し、彼が私たちに植え付けた献身と情熱を持って戦い続けることで、彼を最善の形でたたえていく」

    F3からF2を経てフォーミュラEへ
    ブレイのモータースポーツでのキャリアは、2007年にマノー・モータースポーツでF3のレースエンジニアを務めたことから始まった。

    2012年にはアーデン・モータースポーツへ移籍。GP3のチーフレースエンジニアからフォーミュラ・ルノー3.5のチーフレースエンジニアへと昇進し、最終的には同チームのF2およびF3プログラムのテクニカルディレクターを務めた。

    2019年にマヒンドラのレースエンジニアとしてフォーミュラEへ参戦。その後、現在のシトロエンにつながるモナコ拠点のチームへ移籍した。

    シーズン8を前に、当時ベンチュリとして参戦していたチームでルーカス・ディ・グラッシのレースエンジニアに就任。その後、チームがマセラティへ移行すると、2シーズンにわたってマキシミリアン・ギュンターを担当した。

    シーズン10を前にチーフエンジニアへ昇格し、その後すぐに副チーム代表に就任。さらにチーム代表へ抜てきされ、マセラティがシトロエンへ移行した後もその役職を務めていた。

    フォーミュラEの「エンジニア・オブ・ザ・イヤー」に選出された経験もあり、技術面だけでなく、チームをまとめるリーダーとしても高く評価されていた。

    東京E-Prixで功績とレガシーを追悼
    フォーミュラEのジェフ・ドッズCEOも声明を発表し、ブレイの死をシリーズ全体にとって大きな損失だと表現した。

    「同僚であり友人でもあったシリルを失い、私たちは深い悲しみに包まれている。彼の家族、愛する人々、そして彼を知るすべての人に、心から哀悼の意を表する」

    「シリルの死は、彼の家族、MSG、シトロエン・レーシング、そしてフォーミュラEコミュニティ全体にとって壊滅的な損失だ」

    「私たちは並外れた同僚を失い、多くの者が友人と呼ぶことを誇りに思っていた人物を失った。フォーミュラEのパドック全体が、この非常に困難な時期を支え合っている」

    「彼がこのスポーツに残した多大な貢献をたたえるため、シトロエン・レーシング・フォーミュラEチームとフォーミュラEコミュニティは、今週末の東京E-Prixでシリルの記憶と素晴らしいレガシーに追悼を捧げる」

    シトロエンは深い悲しみのなかで東京E-Prixに臨むことになる。チームはブレイが注ぎ込んだ情熱と献身を受け継ぎ、その記憶とともに日本でのレースを戦う。

  • キミ・アントネッリ F1ベルギーGP優勝「勢いはずっとあった」

    キミ・アントネッリ F1ベルギーGP優勝「勢いはずっとあった」

    メルセデスのキミ・アントネッリは、2026年F1ベルギーGPで今季6勝目を挙げ、ドライバーズ選手権でのリードをさらに広げた。

    バーチャル・セーフティカー(VSC)によって一時は首位を失いながらも逆転勝利を飾ったアントネッリは、「モメンタム(momentum)はずっとあった。ただ結果を出せていなかっただけ」と振り返り、苦しい数戦を経て再び勝利をつかんだ喜びを語った。

    VSCの不運を乗り越えて勝利
    アントネッリは決勝を振り返り、「トップに戻ることができて本当にうれしい。ここ数戦は難しいレースが続いていた。VSCで首位を失ったけど、そこから順位を取り戻すことができた。シャルルはとても速く、最後まで抑え切らなければならなかったので、本当に厳しい勝利だった」と語った。

    決勝ではVSCのタイミングに恵まれず、一度は首位を明け渡す展開となったが、「少し悔しかったけど、こういうことは予測できない。鈴鹿ではセーフティカーのタイミングで運が味方してくれたし、今日は逆だった。それでも、その時々で最大限の結果を持ち帰るしかない」と冷静に受け止めた。

    また、スタート直後にはマックス・フェルスタッペンとの激しい攻防を繰り広げた。

    「正直、何が起きているのか分からなかった。マックスがオー・ルージュの手前で抜いていったと思ったら僕が抜き返し、そのあとシャルルまで並びかけてきた。ミラーを見るたびに何台ものマシンが見えて、本当にクレイジーなスタートだった。でも接触せずに切り抜けられて良かった」と振り返った。

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    「モメンタムは失っていなかった」
    チームメイトのジョージ・ラッセルがリタイアしたことで、アントネッリは選手権首位のリードをさらに拡大した。

    しかし本人は、「モメンタムはずっとあった。ただ結果を出せていなかっただけ」と改めて強調した。

    「今日は選手権という意味では少し運もあった。でも状況は本当に簡単に変わる。だからこそ、すべてのチャンスを確実にものにしていかなければならない」

    「僕は毎週末、マシンに乗ったら最高のパフォーマンスを発揮することだけに集中している。新しいレギュレーションでは予測できないことが本当に多いから、1戦ずつ積み重ねていくだけだ」と語り、ランキングのリードにも気を緩めることはなかった。

    次戦ハンガリーGPについては、「バッテリーの影響が少ないサーキットなので、トップ4チームはかなり接近すると思う。モナコのように純粋な速さが重要になるコースで、とても僅差の戦いになるはずだ」と予想した。

    さらに昨年のベルギーGPを振り返り、「去年のここでは、おそらく精神的にどん底だった。今年の自分を当時想像できたかと聞かれたら、間違いなく『ノー』と答えていただろう」と明かし、この1年での大きな成長を感慨深く振り返った。

  • ピエール・ガスリー アルピーヌF1に危機感「リンドブラッドに歯が立たなかった」

    ピエール・ガスリー アルピーヌF1に危機感「リンドブラッドに歯が立たなかった」

    ピエール・ガスリーは、2026年F1ベルギーGPで11位に終わった後、アルピーヌF1の競争力不足に危機感を示し、ライバルとの差は「全く歯が立たない」と率直な思いを語った。

    レースではポイント争いを演じたものの、あと一歩届かず入賞を逃したガスリー。スタート時のパワートラブルやピットストップのロスも響いたが、それ以上にライバルとの純粋なペース差を課題として挙げた。

    「ポイント争いはできたが力不足だった」
    レースを振り返ったガスリーは、スタート直後から苦しい展開だったと明かした。

    「スタートでパワーが出なくて、最初に2つポジションを失ってしまった。その後は何とか取り返した」

    「でも、そのあとピットストップが良くなくて、また後方に下がってしまった。そこからはリアム(ローソン)の後ろで長い時間を過ごし、抜いたり抜き返されたりの繰り返しで、本当に難しいレースだった」

    「最終的にはポイントに届かず終わってしまって残念だ。特に前を走っていたボルトレトやリンドブラッドとのギャップを見ると、僕たちは全く歯が立たない。だから改善しなければならない」

    ピエール・ガスリー(アルピーヌF1チーム)

    「今のレベルでは十分ではない」
    ベルギーGPの週末全体について問われると、ガスリーはチームの現状を厳しく評価した。

    「十分じゃない。それだけだ」

    ハンガリーGPを前に、アルピーヌは中団争いでライバルとの差を縮めることが求められている。ガスリーの言葉からは、現状への強い危機感と巻き返しへの決意がにじんでいた。

  • ランド・ノリス マクラーレンF1に手応え「表彰台を争えるだけの速さはあった」

    ランド・ノリス マクラーレンF1に手応え「表彰台を争えるだけの速さはあった」

    ランド・ノリスは、2026年F1ベルギーGP決勝で13番グリッドから7位まで追い上げたものの、ピットストップのミスと戦略判断が表彰台争いを逃す要因になったと振り返った。

    ノリスは、マクラーレンのレースペースは「表彰台を争うには十分すぎるほど良かった」と評価する一方、ベルギーGPで投入した新パーツはなく、本格的なアップグレードは次戦ハンガリーGPからになると明かした。

    「表彰台を争えるだけの速さはあった」
    パワーユニット交換による10グリッド降格で13番手スタートとなったノリスは、序盤から着実にポジションを回復。しかし、マクラーレンは終盤のセーフティカーを見越してピットストップを遅らせる戦略を選択したものの、そのセーフティカーは最後まで出動しなかった。

    さらにノリスのピットストップは7.8秒を要し、大きくタイムを失った。

    「正直、今日はもっといい結果になっていたはずだ」とノリスは語った。

    「ペースは表彰台争いをするには十分すぎるほど良かった。でもピットストップがひどかったし、バーチャルセーフティカーのタイミングにも恵まれなかった」

    「VSC中に止まるべきだった」
    ノリスは、戦略面でも改善の余地があったと考えている。

    「たぶんVSC中にピットインするべきだった」

    「ミディアムタイヤではかなり長いスティントになっただろうけど、それでも5周長く走るより、VSC中にピットインしたほうが失う時間は少なかったと思う」

    「今日は本当に難しいレースになった。でもレースペースはすごく良かった。それは数少ないポジティブな点だった」

    「まだメルセデスとは差がある」
    ベルギーGPでは好調なペースを見せたマクラーレンだったが、ノリスはそれを過大評価すべきではないと語る。

    「サーキットが変わるから、あまり期待し過ぎるべきじゃない」

    「メルセデスとはまだ大きな差がある。昨日の予選でも約0.5秒遅れていた」

    ベルギーでの好走は、コース特性による部分も大きいと分析している。

    また、ベルギーGPではマシンにアップグレードを投入していなかったことも明かした。

    「マシンには何も変更を加えていない」

    「次の週末が、ようやく本格的なアップグレードを投入する最初のレースになる。期待しているし、それがしっかり機能するか見てみよう」

    ランド・ノリス(マクラーレン)

    ステラ代表「表彰台を争えるマシンだった」
    マクラーレン代表のアンドレア・ステラも、結果以上にマシンの競争力は高かったと評価した。

    「ランドが3番グリッドからスタートしていれば、表彰台争いをしていただろう」

    「13番手からでも非常に力強いレースだった。しかし、バーチャルセーフティカーのタイミングと技術的な問題によるピットストップのロスが重なり、7位以上は難しかった」

    「それでも今日は表彰台を狙えるだけのマシンだった。それは非常に励みになる」

    ステラは、次戦ハンガリーGPでコーナリング性能を改善するアップグレードを投入する予定だと説明した。

    「ハンガリーでアップグレードを投入する予定だ」

    「その後のレースでもさらに開発を進める必要がある」

    「目標は明確だ。ハンガリーだけですべて解決するわけではないが、シーズン後半には勝利争いができる状態にしたい」

    ベルギーGPは7位という結果に終わったノリスだが、チーム全体としては今季最高クラスのレースペースを確認できた週末となった。ハンガリーGPで導入されるアップグレードが、その速さを安定して引き出し、勝利争いへとつなげられるか注目される。