カテゴリー: オリバー・ベアマン

  • オリバー・ベアマン「いつかはフェラーリF1」 ルクレール契約延長後も夢は不変

    オリバー・ベアマン「いつかはフェラーリF1」 ルクレール契約延長後も夢は不変

    オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)は、シャルル・ルクレールがフェラーリとの複数年契約延長を発表したことを受け、自身も将来的にフェラーリF1で走ることが目標だと認めた。一方で、現在はハースでの成長に集中していると強調している。

    モナコGPを前に、フェラーリはルクレールとの契約延長を発表した。2016年にフェラーリ・ドライバー・アカデミーへ加入し、2019年からフェラーリのレギュラードライバーを務めるルクレールは、今後も数シーズンにわたってチームに残留することになる。

    ベアマンもまた2022年にフェラーリ・ドライバー・アカデミーへ加入したドライバーだ。2024年のF1サウジアラビアGPでは体調不良のカルロス・サインツJr.の代役としてフェラーリからF1デビューを果たし、7位入賞を記録した。その後、2025年からハースF1チームでフル参戦を開始し、2026年シーズンも好調なスタートを切っている。

    ルクレール残留を歓迎 「彼は赤が似合う」
    モナコGPの木曜日メディアデーで、将来的なフェラーリ昇格の可能性について質問されたベアマンは、まずルクレールの契約延長を祝福した。

    「まず第一に、シャルルが契約を更新したのは本当に素晴らしいことだ」とオリバー・ベアマンはコメント。

    「彼は長い間フェラーリにいて、多くの成功を収めてきた。そして、まださらに成功を求めている」

    「みんなもそうだと思うけど、僕にはシャルルは赤いマシンに乗っている姿しか想像できない。契約更新を見ることができて本当にうれしいし、しかも母国レースの前だから彼にとっても特別なことだろう」

    そして自身の将来については率直にこう語った。

    「もちろん、いつかフェラーリに行くことは僕の目標だ」

    「でも今はハースでの仕事に集中しているし、とても楽しんでいる」

    さらに、ルクレールの契約延長発表前にフェラーリから何らかの連絡があったのか問われると、その可能性を否定した。

    「いや、それは僕には関係のないことだ。彼自身の契約の話だし、シャルルが更新したことを本当にうれしく思っている」

    「母国で発表するのも素晴らしいことだと思う」

    「僕の側は何も変わらない。ハースでの活動を続けながら、この旅をとても楽しんでいるし、本当に多くのことを学んでいる。疑問も不安もない。ただ学び続けて改善していくだけだ」

    カナダGPで見えた課題と収穫
    ベアマンは2026年F1カナダGPで10位入賞を果たしたものの、チームのアップグレード導入後のマシン理解には苦労したことを明かした。

    「カナダは厳しかった」

    「僕たちはアップグレードによって良い前進を期待して週末に入った」

    「最終的には期待していた改善は見られたけど、その代わりにマシンの特性が少し扱いづらくなった」

    「理解するために多くの周回が必要だったし、それがカナダでの状況だった」

    「それでも最後には良い結果を出せたので、その点については満足している」

    その後のインターバルでデータ解析を進めたことで、モナコではより良い状態で臨めると考えている。

    「この1週間でしっかり理解を深めることができた。どんな状況でマシンが機能するのか、どの作動ウインドウに入れるべきなのかを把握できたと思う」

    「今週末はもっとパフォーマンスを発揮できるマシンになることを期待している」

    モナコはハースに有利な可能性
    ベアマンは、ハースの弱点であるストレートスピード不足がモナコでは大きな問題にならないと見ている。

    「そうなることを期待している」

    「僕たちの最大の問題はストレートスピードだった。このサーキットではそれがそれほど不利にならないはずだ」

    「だから、いつもより競争力を発揮できると思う」

    ただし、モナコ特有の予選重視の週末になることも理解している。

    「このレースが難しいことは分かっている」

    「すべては予選次第だ。レースそのものがメインイベントではないと言ってもいい」

    「だから土曜日に良い結果を出せるよう最大限集中するし、僕も全力を尽くす」

    フェラーリ昇格という長期的な目標を隠さなかったベアマンだが、現時点ではハースで経験を積みながら成長することを最優先に据えている。ルクレールの契約延長によってフェラーリのシートがさらに遠のいたようにも見えるが、21歳のイギリス人ドライバーは焦る様子を見せていない。今は結果を積み重ね、自らの価値を証明することに集中している。

    【関連】
    ・2026年F1モナコGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)
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  • オリバー・ベアマン F1首位アントネッリに刺激「僕にもできるはずだ」

    オリバー・ベアマン F1首位アントネッリに刺激「僕にもできるはずだ」

    オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)は、2024年のFIA F2でチームメイトだったアンドレア・キミ・アントネッリの成功が、自身の自信にもつながっていると語った。

    2026年シーズンのF1でアントネッリはメルセデスのエースとして活躍し、ジョージ・ラッセルを抑えてランキング首位を快走している。一方のベアマンはハースF1チームで経験を積む立場にあるが、かつて同じカテゴリーで競い合った仲間たちの活躍を目の当たりにし、自らの将来にも大きな希望を見出している。

    F2で苦楽を共にしたアントネッリとの思い出
    2024年、オリバー・ベアマンは急病で欠場したカルロス・サインツJr.の代役としてサウジアラビアGPでフェラーリF1からデビューし、いきなり入賞を果たした。その後もハースF1チームから数戦に出場し、F1での経験を積んだ。

    しかし当時の主戦場はFIA F2であり、同じプレマでアンドレア・キミ・アントネッリとチームメイトを務めていた。

    そのシーズン、アントネッリはランキング6位、ベアマンは12位に終わったものの、両者とも翌年のF1昇格を果たした。さらにF2王者のガブリエル・ボルトレトやランキング2位のアイザック・ハジャーもF1へとステップアップし、2024年世代は一気にグランプリの舞台へ進出した。

    メルセデスの激しい戦いを見て感じたこと
    ベアマンはポッドキャスト『Drive To Wynn』で、カナダGPで繰り広げられたアントネッリとラッセルのバトルについて語った。

    「2人とも本当に高いレベルで戦っている」

    「カナダで彼らが戦う姿を見るのは本当に楽しかった。お互いを限界までプッシュしながらも、常にリスペクトを保っていた。チームメイト同士ではそれがとても重要なんだ」

    「とても見応えのある戦いだったし、キミがトップ争いをしているのも嬉しい。彼のことはよく知っている。F2でチームメイトだったからね」

    ベアマンは、若手同士がF2からF1へと駆け上がり、トップカテゴリーでも結果を残している姿に特別な思いを抱いているという。

    ハジャーやアントネッリの活躍が自信につながる
    ベアマンは、レッドブル・レーシングでマックス・フェルスタッペンと肩を並べるアイザック・ハジャーにも言及し、自身のモチベーションになっていると明かした。

    「僕自身はいまトップ争いをしているわけではないし、トップ4チームのマシンにも乗っていない」

    「でも、彼らがチームメイトやトップ争いのライバルたちと互角に戦っている姿を見ると、自分にも自信が湧いてくる」

    「僕はF2やF3で彼らと戦ってきた。そして今、彼らはF1で最高のドライバーたちと戦っている。それを見ると、自分にもいつか同じことができるはずだと思える」

    「若いドライバーたちが成功しているのを見るのは本当に励みになる。僕もその若手のひとりだし、できるだけ早くあの位置で戦いたいと思っている」

    2024年世代がF1の勢力図を変え始めている
    アントネッリ、ハジャー、ボルトレト、そしてベアマン。F2を戦った若手たちはわずか2年足らずでF1の中心へと近づきつつある。

    アントネッリはすでにタイトル争いの主役となり、ハジャーもレッドブル・レーシングで存在感を発揮している。ベアマンはまだトップチームのシートを手にしていないが、同世代の成功は自身の可能性を信じる大きな材料になっている。

    F1の世代交代は確実に進んでおり、ベアマンもまた、その流れの中で次に飛躍する若手のひとりとして注目されている。

  • オリバー・ベアマン 2027年F1“大移籍市場”を予測「多くの契約が変わる」

    オリバー・ベアマン 2027年F1“大移籍市場”を予測「多くの契約が変わる」

    オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)は、2026年F1シーズン終了後に大規模なドライバー移籍市場が動き出すとの見方を示した。2026年F1レギュレーションによって勢力図が大きく変化したことで、多くのドライバーやチームが2027年に向けた判断を見極めているという。

    2026年はパワーユニットと空力レギュレーションの大刷新によって各チームの競争力が大きく変化しており、シーズン序盤を終えた段階でも、依然として勢力図は流動的な状況にある。

    ベアマンは、その不確実性こそが今後の契約交渉に大きな影響を与えると考えている。

    2027年F1シーズンへ向けて“大移籍市場”を予想
    ベアマンは、多くのドライバー契約が2026年末で満了を迎えることを踏まえ、各陣営が現在の競争力を注視していると説明した。

    「今年の終わりは重要だと思う。なぜなら、多くのドライバーが契約満了を迎えるからだ」とベアマンはPress Associationに語った。

    「みんな2026年の勢力図がどうなるかを見たがっていたし、それが2027年をどうするかの判断材料になる」

    「かなり大きな移籍市場になると思うし、多くの移籍が起きると思う」

    2026年F1マシンの競争力はまだ完全には固まっておらず、今後のアップデートによって勢力図が変化する可能性も残されている。そうした状況の中で、ドライバーたちは将来有望なチームを慎重に見極めている。

    フェラーリ昇格への焦りは否定
    フェラーリ・ドライバー・アカデミー出身のベアマンは、以前から将来的なフェラーリ昇格候補として名前が挙がっている。しかし本人は、そのタイミングについて焦りはないと強調した。

    「もちろん、僕はフェラーリと契約しているし、彼らは最初から僕を信頼してくれている。だから最終的な目標がフェラーリであるのは自然なことだ」

    一方で、現在はハースF1チームでの成長に集中しているという。

    「今はハースとともに築き上げていくことが目標だし、僕たちが進んでいる方向性にはすごく満足している」

    “期限”よりも成長を優先
    ベアマンは、自身の将来について明確な期限を設けていないことも明かした。

    「タイムリミットなんてないし、問題もない」とベアマンは語った。

    「自分の価値を証明し続けている限り、僕は良い環境にいると思っている」

    フェラーリ側から具体的なキャリアプラン提示を求める必要性についても、冷静な姿勢を崩さなかった。

    「いつまでに何をしなければならない、という期限もない。それにはあまり興味がない」

    「僕は成長を続けたいし、このチームに勝つチャンスを与えたい。そして楽しみ続けたい」

    「もちろん、多くの契約は変わるだろう。でもそれは僕の仕事じゃない。僕はマシンを走らせるだけだ。他の人たちが対応してくれている」

    “どんなチャンスにも準備はできている”
    ベアマンは、自身の成長に対しても強い自信を示している。

    「どんな可能性に対しても準備はできていると感じている。それが重要なんだ」

    「F1に最初に参戦した頃と比べると、安定感はかなり改善されたと思う。1年前と比べても大きな前進だと言える」

    「特に安定性という面ではかなり進歩している」

    また、チームメイトであるエステバン・オコンの将来に関する憶測についても、意図的に距離を置いていると説明した。

    「そういう噂に気を取られても、パフォーマンスは良くならない」

    「2027年にエステバンが隣にいるかどうか、あるいは僕が別の場所へ行くことになるかどうかに関係なく、一番大事なのは自分のベストを尽くすことだ」

    「それが結果的に、自分にとって最善の未来につながると思っている」

  • オリバー・ベアマン F1出場停止危機が後退 罰則点2点が失効

    オリバー・ベアマン F1出場停止危機が後退 罰則点2点が失効

    オリバー・ベアマン(TGRハースF1チーム)は、F1カナダGPスプリントを前にスーパーライセンスのペナルティポイント2点が失効し、出場停止のリスクが後退した。

    ベアマンはカナダGP週末を迎える時点で合計10点を抱えていたが、2025年5月23日にモナコGPのプラクティスで赤旗中にカルロス・サインツをオーバーテイクした件による2点が12か月を経て消滅。これにより現在は8点となった。

    出場停止ライン目前から一歩後退
    FIAのペナルティポイントは、付与された日から12か月後に失効する。ベアマンは一時、12点到達による1戦出場停止まであと2点という状況にあったが、今回の失効により危機はやや緩和された。

    ただし、依然としてグリッド上で最も多い8点を保持しており、レーシングブルズのリアム・ローソンを2点上回っている。

    次に失効するのは、2025年イギリスGPで赤旗中に高速でピットレーン入口に進入しクラッシュした件による4点で、失効日は2026年7月5日。これはイギリスGP決勝当日にあたる。

    残るペナルティポイントの失効予定
    ■ 4点:2026年7月5日失効
    2025年イギリスGPで赤旗中にピットレーン入口へ高速で進入しクラッシュ

    ■ 2点:2026年9月7日失効
    2025年イタリアGPでカルロス・サインツと接触

    ■ 1点:2026年11月8日失効
    2025年サンパウロGPスプリントでリアム・ローソンに対して危険と判断される走行

    ■ 1点:2026年12月7日失効
    2025年アブダビGPで防御時に複数回進路変更

    ベアマンにとってカナダGP以降の数戦は、依然として慎重なレース運びが求められる期間となる。7月5日に4点が失効すれば状況は大きく改善するが、それまでは小さな違反でも出場停止リスクが再び現実味を帯びる。

  • ハースF1チーム 2027年にオコン放出とベアマン流出で“総入れ替え”の可能性

    ハースF1チーム 2027年にオコン放出とベアマン流出で“総入れ替え”の可能性

    ハースF1チームが2027年にドライバーラインアップを一新する可能性が浮上している。

    元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、Sky Sport F1ポッドキャスト『Backstage Boxengasse』で、オリバー・ベアマンの将来に対するフェラーリの影響力と、エステバン・オコンを巡るチーム内問題を指摘し、「ハースは本当のジレンマに直面している」と語った。

    現在29歳のオコンは、2026年シーズンに入ってからベアマンとのパフォーマンス差に苦しんでおり、チーム内部での緊張関係も噂されている。一方でベアマンは高い評価を維持しており、フェラーリ育成ドライバーとして将来の昇格候補と見られている。

    ラルフ・シューマッハは、ハースが両ドライバーを同時に失うシナリオも十分あり得ると語った。

    「ハースは本当にジレンマに陥っている」

    「ベアマンは近いうちに、より大きなチームで走るチャンスを得ると思う」

    さらにシューマッハは、ベアマンの将来についてフェラーリ側が主導権を握っているとの見方を示した。

    「フェラーリは、必要になった場合にベアマンを優先的に獲得できる“先買権”を持っていると僕は想像している」

    「つまり、もしルイス・ハミルトンが実際に引退を決断した場合、ベアマンもいなくなるということだ」

    オコンには厳しい評価「十分ではない」
    一方で、シューマッハはオコンについてかなり厳しい見解を示した。

    「ひとつ明らかなのは、オコンは十分ではないということだ」

    「良くてもベアマンと同等レベルで、通常はそれ以下だ。そしてベアマンはまだキャリアの始まりにいる。まだ成長途中なんだ」

    さらにシューマッハは、オコンのF1キャリア自体が危うい状況にあるとの見方も示している。

    「来年もオコンがいるとは思えない」

    「どこかのチームに大きな問題が起きない限り、ほぼ決まったようなものだ」

    ハースがシーズン途中でドライバー交代に踏み切る可能性についても言及した。

    「シーズン途中でドライバーを変更するのは珍しいことだが、不可能ではない」

    「そうなれば、F2を見渡してトップドライバーを抜擢し、早めにチャンスを与えることになるかもしれない」

    “チーム内の問題”も示唆
    シューマッハは、オコンが抱える問題は単なるパフォーマンスだけではないと示唆した。

    「エステバン・オコン本人に会うと、非常に感じが良くて、話し方も知的な人物だ」

    「でもチーム内部では、本当に扱いが難しいように見える。特に自分が遅い時はなおさらだ」

    「それはアルピーヌでピエール・ガスリーと組んでいた時にもそうだったし、今ハースでベアマンと組んでいる状況でも同じだ」

    中団チームにとって内部の結束は極めて重要だとシューマッハは指摘する。

    「もちろん、いろんな問題には対処できる。でも自分たちの家の中に“敵”がいる状況だけはダメだ」

    ハースF1チーム 平川亮

    後任候補には平川亮やドゥーハンの名前
    もしハースF1チームがオコンを放出、あるいはシーズン途中で交代させた場合、複数の候補が浮上する可能性がある。

    有力候補のひとりとして名前が挙がっているのが、テスト兼リザーブドライバーを務めるジャック・ドゥーハンだ。ドゥーハンはアルピーヌのシートを失った後にハースへ加入しており、パドックでは「将来的なレギュラー昇格も視野に入れた契約ではないか」と見る関係者もいる。

    また、トヨタとの関係を背景に、平川亮の名前も候補として挙がっている。平川亮はすでにFP1出走を重ねており、チームとの関係を深めている状況だ。

    さらに、フェラーリとの提携関係を利用し、フェラーリ・ドライバー・アカデミー所属の若手を昇格させる可能性もある。ラファエル・カマラやディーノ・ベガノビッチは2026年F2で好スタートを切っており、将来的な起用候補として注目されている。

    そして最大の焦点は、オリバー・ベアマンの去就だ。ベアマンがこのまま評価を高め続ければ、フェラーリF1昇格説がさらに加速する可能性もある。そうなれば、ハースF1チームは2027年に2席同時に失う事態に直面する可能性すらある。

    メルセデスとの繋がりも鍵に
    シューマッハは、オコンの将来にはトト・ヴォルフの存在が関係している可能性も示唆した。

    「僕が聞いている限りでは、彼は今でもトト・ヴォルフのプロテジェらしい」

    「だからマネジメント側から“目立たないようにしろ”とアドバイスされているのは100%間違いないと思う」

  • オリバー・ベアマン フェラーリF1電撃デビューの“代償”「首が完全に壊れた」

    オリバー・ベアマン フェラーリF1電撃デビューの“代償”「首が完全に壊れた」

    オリバー・ベアマン(ハース)は、2024年F1サウジアラビアGPでの衝撃的なフェラーリF1デビューについて振り返り、「首が完全に壊れた」と当時の過酷な身体的負担を明かした。

    カルロス・サインツJr.が虫垂炎の緊急手術を受けたことで、当時18歳だったベアマンは急遽フェラーリからF1デビューを果たすことになった。準備期間はほとんどなかったが、予選ではQ3進出まで0.036秒差の11番手。そして決勝ではランド・ノリスやルイス・ハミルトンを抑え切り、7位入賞という鮮烈な結果を残した。

    F2とF1の“別次元”の肉体負荷
    しかし、その舞台裏では想像以上の苦闘があった。

    ベアマンはF1公式サイトのインタビューで、F2とF1の差について率直に語っている。

    「FP3での最初のラップは、前日にF2で記録したポールポジションのラップより12秒くらい速かった」

    「最初のランの時点で、もう首は完全に壊れていた。だから正直、レースを楽しみにする余裕なんてなかった。あれは本当に痛かった」

    F1マシン特有の高速コーナリングによる横Gは、F2とは比較にならないレベルだったという。

    隣にいたエステバン・オコンも「F1が首に与える負荷は、実際に経験するまで分からない」と同意しており、ベアマンもそれに強くうなずいた。

    「本当にその通りだ。僕にとってF2は身体的には簡単だった。首なんて問題にもならなかった」

    「でもF1で1レース走っただけで、頭の中は首のことしかなかった。あれは本当にクレイジーなステップだった。でも楽しい一日だったし、楽しい夜でもあった」

    オリバー・ベアマン スクーデリア・フェラーリ

    “フェラーリF1デビュー”でも緊張する余裕はなかった
    ベアマンにとって、このレースは単なるF1デビューではなかった。世界最高峰チームであるフェラーリF1から、いきなり実戦投入された異例のデビュー戦だった。

    だが本人は、「緊張している暇すらなかった」と振り返る。

    「ストレスを感じている余裕なんてなかった。とにかく首に耐えながら走っていたんだ」

    当時、父親もフェラーリのガレージ奥から息子の走りを見守っていたという。

    「父もかなり緊張していたと思う。でもあの日を一緒に共有できたことは、本当に特別だった」

  • オリバー・ベアマン F1ドライバー総意を代弁「V8やV10復活を望んでいる」

    オリバー・ベアマン F1ドライバー総意を代弁「V8やV10復活を望んでいる」

    2026年F1シーズンから導入された新世代パワーユニットは、電動出力の増加と100%持続可能燃料の採用が大きな特徴となっている。一方で、FIA会長モハメド・ビン・スライエムは、次期レギュレーションでV8やV10エンジン復活の可能性に言及しており、パドック内でも議論が続いている。

    そうした中でベアマンは、現行のV6ターボハイブリッド時代がもたらした技術進化を高く評価しつつも、“ドライバーとしての本音”も隠さなかった。

    「F1はパワーユニット開発の最前線をリードするという点で、本当に素晴らしい仕事をしてきた」

    「それらの技術はいずれ市販車にも落とし込まれていくはずだ」

    「たとえば持続可能燃料に関しても、F1はその道を切り開いてきた。今使っている燃料は完全に持続可能なものだし、それは本当に素晴らしいことだ」

    「少し高価ではあるけど、どこかでスタートしなければならない。そういう意味でも彼らは素晴らしい仕事をしてきた」

    “V8やV10に戻りたい”というドライバーたちの一致した思い
    その一方で、ベアマンは“もし持続可能燃料を維持しながら自然吸気型に近いエンジンへ戻れるなら、ドライバーたちは歓迎する”と語った。

    「もし持続可能燃料を使いながら、普通のエンジン――V8でもV10でもいいけど――を走らせる方法があるなら、僕たち全員が賛成すると思う」

    「今のF1が常に新しい技術を切り開き、前進し続けていることは本当に素晴らしいと思う」

    「でももちろん、ドライバーとして、そしてクルマ好きとしては、あの素晴らしいサウンドのエンジンや、高性能なエンジンを愛しているのは間違いない」

    V型8気筒

    “V6ハイブリッドしか知らない世代”の率直な憧れ
    興味深いのは、ベアマン自身がV10やV8時代のF1マシンを実際には経験していない世代だという点だ。

    2014年から導入されたV6ターボハイブリッド時代しか知らないベアマンは、それでもなお過去のF1エンジンに強い憧れを抱いている。

    「僕はV6ハイブリッド以外のF1カーを運転したことがない」

    「でも近いうちに乗る予定なんだ。すごく楽しみにしているよ」

    現在のF1では、持続可能性やメーカー参入を重視した技術路線が続いている。しかし、ドライバーたちの間では“もっとシンプルで感情に訴えるエンジン”を求める声が根強く残っていることを、ベアマンの発言は改めて浮き彫りにした。

  • オリバー・ベアマン ハミルトン後継に自信「フェラーリF1で走る準備はできている」

    オリバー・ベアマン ハミルトン後継に自信「フェラーリF1で走る準備はできている」

    オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)は、将来的なフェラーリ昇格への期待が高まる中、自身がルイス・ハミルトンの後任候補となり得るだけの準備ができていると語った。

    2025年にフェラーリの育成プログラムの一環としてハースF1チームに加入したベアマンは、2026年シーズン序盤から高いパフォーマンスを披露。開幕3戦終了時点でドライバーズランキング7位につけ、“ベスト・オブ・ザ・レスト”として存在感を放っている。

    ベアマン「準備ができていないなら走る価値はない」
    現在20歳のベアマンは、英『Daily Mail』のインタビューで、フェラーリ昇格への思いを率直に語った。

    「僕は準備ができていると感じている。もしそう言えないなら、レースに行く価値なんてないと思う」

    「まだ若いし、これから何年もある。ただ、フェラーリに“選択肢のひとつ”だと思わせる理由を与えたいんだ。速く走れば走るほど、チャンスは大きくなる」

    ベアマンは、フェラーリ加入を意識しながらも、現時点ではハースF1チームでのパフォーマンスに集中していると強調した。

    「僕は自分自身に集中しているし、ハースでベストなパフォーマンスを発揮することに専念している」

    「チームが毎戦後にデブリーフをするように、僕自身もコーチと一緒に振り返りを行っている。見落としがないようにしているんだ」

    「重要なのは結果そのものだけじゃない。自分自身のパフォーマンスなんだ。エゴを持たず、自分を批判することを恐れてはいけない」

    「十分な自信を持つことも必要だ。そうすれば他人のせいにしなくなる。今はすべての瞬間を楽しんでいるよ」

    ハミルトン後任候補として高まる期待
    2025年にメルセデスからフェラーリへ移籍したルイス・ハミルトンは、2026年も新レギュレーションへの適応に成功し、中国GPで初表彰台を獲得するなど好スタートを切っている。

    一方で、ハミルトンの契約は2026年末までとみられており、2027年以降のラインナップを巡る憶測は絶えない。マックス・フェルスタッペンのフェラーリ移籍説も浮上する中、フェラーリ育成の“本命”としてベアマンの名前もたびたび取り沙汰されている。

    ベアマンは現在、エステバン・オコンを上回る形でハースF1チームの事実上のエースとして存在感を発揮しており、フェラーリに対して着実にアピールを続けている。

    ただし、フェラーリ昇格にはルイス・ハミルトン、あるいは2029年まで契約を結ぶシャルル・ルクレールのどちらかがシートを空ける必要がある。

    “次世代フェラーリ”の中心になれるか
    ベアマンは「ハミルトンは今のところ自分を脅威とは見ていないと思う」とも語っており、自身も2027年即昇格を既定路線とは考えていない様子だ。

    それでも、フェラーリ育成出身ドライバーとしてここまで明確に結果を残している若手は近年少なく、イタリア側が“次世代の中心”として期待を寄せていることは間違いない。

    2026年シーズン序盤の内容を見る限り、ベアマンは単なる有望株ではなく、フェラーリF1の将来を本格的に左右する存在になりつつある。

  • R・シューマッハ ハミルトンF1引退論を展開「ベアマンがフェラーリに乗るべき」

    R・シューマッハ ハミルトンF1引退論を展開「ベアマンがフェラーリに乗るべき」

    ラルフ・シューマッハは、ルイス・ハミルトンが2026年限りでF1を引退し、オリバー・ベアマンがフェラーリF1のシートを引き継ぐべきだとの持論を展開した。

    2025年にフェラーリへ移籍したハミルトンは、シーズン序盤こそ適応の速さを見せたものの、ここ数戦ではシャルル・ルクレールとの差が広がりつつある。マイアミGPではルクレールが20秒加算ペナルティを受けたことでハミルトンは6位に繰り上がったが、ラルフ・シューマッハは長期的にはルクレールに対抗するのは難しいと見ている。

    ラルフ・シューマッハは、ドイツ『Sky Germany』の番組「Backstage Boxengasse」で、ハミルトンとフェルナンド・アロンソの将来について持論を語った。

    「フェルナンド・アロンソとルイス・ハミルトンは、F1で素晴らしい時間を過ごしてきた」

    「でも、今年限りでコックピットを去り、若い世代にチャンスを与える時だと思う」

    さらにラルフ・シューマッハは、フェラーリが抱える“世代交代”の必要性にも言及した。

    「ルイス・ハミルトンは、達成できることをすべて成し遂げた。史上最も成功したドライバーのひとりだ。もちろん、それに値する存在だ」

    「今回の挑戦は素晴らしかった。でも、すべてには終わりがある」

    「だからこそ、若い世代にチャンスを与えるべきだと思う。オリバー・ベアマンはフェラーリに乗る資格がある」

    「もし彼にチャンスが与えられれば、シャルル・ルクレールとも戦えると思う。簡単ではないだろうがね」

    現在20歳のベアマンは、フェラーリ・ドライバー・アカデミー出身の有望株として高く評価されており、2025年からハースF1チームで経験を積んでいる。フェラーリ内部でも将来的なエース候補と見なされており、ハミルトンの後継者候補として名前が挙がり続けている。

    ラルフ・シューマッハは、フェラーリが依然としてハミルトンの“ブランド価値”を重視しているとも指摘した。

    「彼らはルイス・ハミルトンというブランドを維持したいんだ」

    「でも、F2からは多くの若い才能が上がってきている。彼らにはチャンスを与えるべきだ」

    「ベアマンは間違いなくフェラーリに乗る資格がある」

    一方で、この発言はファンの間でも大きな議論を呼んでいる。SNSやコメント欄では「若手に席を譲る時だ」という意見が出る一方で、「ハミルトンはまだ戦える」「ラルフの発言は極端すぎる」といった反論も少なくない。

    実際、ハミルトンには2027年まで契約延長オプションが存在するとみられており、フェラーリがすぐにベアマンへ切り替える可能性は高くないと見られている。それでも、2026年シーズンの結果次第では、フェラーリ内部で世代交代論がさらに加速する可能性もありそうだ。

  • オリバー・ベアマン フェラーリF1入りを目標「長い道のり」と自覚

    オリバー・ベアマン フェラーリF1入りを目標「長い道のり」と自覚

    ハースF1チームのオリバー・ベアマンは、将来的なフェラーリF1のシート獲得を明確な目標に据えながらも、その道のりが簡単ではないことを冷静に受け止めている。

    現在20歳のベアマンは、フェラーリ・ドライバー・アカデミー出身としてキャリアを築いてきたが、そのスタートは決して約束されたものではなかった。むしろ、自ら機会をつかみにいく必要があったことを振り返っている。

    自らつかんだフェラーリ入りの原点
    ベアマンは「Up To Speed」ポッドキャストで、フェラーリ加入の経緯について率直に語っている。

    「実際のところ、僕はそのキャンプに行って、契約してもらえるように説得しなければならなかった。彼らは当時、カートのドライバーを探していて、フォーミュラ4のドライバーではなかったんだ」

    「自信満々で臨んだと言いたいところだけど、あのミーティングはとても緊張していた」

    その後、評価は言葉ではなく走りによって下された。

    「でも実際にトラックに出て、自分たちが何ができるかを直接見せた。それは彼らがやっているすごくクールなやり方で、ドライバーを目の前でテストするんだ。サッカーのスカウティングみたいに、何ができるのかをその場で見る」

    この経験が、現在に至るキャリアの土台となった。

    着実なステップと“焦らない姿勢”
    カルロス・サインツの代役としてのF1デビュー、そしてハースF1チームでのレギュラーシート獲得と、ベアマンは着実に評価を高めてきた。

    それでも、最終目標に対する姿勢は一貫している。

    「いつかフェラーリのスーツを着てレースをしたいと思っているけど、それが長い道のりだということも理解している。フェラーリでレースできる能力があることを証明しなければならない」

    トップチーム特有のプレッシャーについても現実的だ。

    「トップチームではプレッシャーは間違いなくもっと大きい。だからハースで働き続けることはとても楽しいし、多くのことを学んでいる」

    オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)がスクーデリア・フェラーリ加入を目標に据える

    フェラーリの信頼が支えるモチベーション
    ベアマンにとってフェラーリは単なる目標ではなく、自身を支えてきた存在でもある。

    「それはもちろん僕の目標だし、特に彼らが僕に与えてくれた信頼を考えればなおさらだ」

    「まずアカデミーに迎え入れてくれて、F3からF1まで多くを投資してくれた。そしてハースのシートに乗せてくれたし、カルロスが体調を崩したときには彼らのマシンを任せてくれた」

    「他にも経験のあるリザーブドライバーがいたのに、18歳の僕にチャンスをくれた。そして幸いにも、それはうまくいった」

    「彼らは最初から僕を信じてくれていたし、大きな信頼を与えてくれた」

    現在フェラーリF1ではルイス・ハミルトンが中心的な役割を担っているが、ベアマンはその先にある未来を見据え、自らの価値を積み上げ続けている段階にある。

    その歩みは決して急激ではないが、一貫している。フェラーリへの道はまだ続いているが、その輪郭は少しずつ現実味を帯び始めている。