カテゴリー: 中嶋一貴

  • 中嶋一貴がトヨタのル・マン制覇を総括「勝ったのは7号車だけではない」

    中嶋一貴がトヨタのル・マン制覇を総括「勝ったのは7号車だけではない」

    TOYOTA GAZOO Racing Europe(TGR-E)の副社長を務める中嶋一貴が、2026年のル・マン24時間レースで7号車GR010 HYBRIDが総合優勝を果たしたことを受け、チーム公式サイトを通じてメッセージを発表した。

    中嶋一貴は、ドライバーやチームスタッフだけでなく、ライバルチームや大会関係者、そしてファンへの感謝を述べるとともに、今回の勝利を「人の力で勝ち取った勝利」と表現。

    さらに、TOYOTA RACINGが掲げる新たな哲学「For the Engineering Race」についても語り、その意義を強調した。

    「誰も諦めなかった」4年ぶりのル・マン制覇
    7号車のマイク・コンウェイ、小林可夢偉、ニック・デ・フリース組は、予選14番手から追い上げ、2022年以来4年ぶりとなるル・マン24時間レース総合優勝を達成した。

    中嶋一貴は厳しい戦いだったことを振り返りながら、チーム全員の努力を称賛した。

    「今年のル・マンは決して楽なレースではありませんでした。予選は14位と15位。決して有利な位置からのスタートではありませんでした」

    「そこから仲間たちは知恵を出し合い、勇気を持って決断し、一歩ずつ前へ進みました。苦しい場面もありました。流れを失うこともありました。思いどおりにならないこともありました。それでも誰も諦めませんでした」

    また、中嶋一貴は今回の勝利が単なる速さだけによるものではないと強調した。

    「エンジニアは知恵を絞り続けました。メカニックは最後までクルマを信じ続けました。ドライバーは限界のその先まで挑戦し続けました。そしてチーム全員が、お互いを支えながら24時間を戦い抜きました」

    「今日の勝利は、速さだけで勝ち取ったものではありません。人の力で勝ち取った勝利です」

    「勝ったのは7号車だけではない」
    中嶋一貴は今回の勝利について、総合優勝を果たした7号車だけでなく、3位表彰台を獲得した8号車や、それを支えた全てのスタッフによる成果だと語った。

    「そして今日、優勝したのは7号車ですが、勝ったのは1台ではありません」

    「7号車と8号車。そして2台のTR010 HYBRIDを支えたすべての仲間たちです」

    「ドライバー。エンジニア。メカニック。スタッフ。誰ひとり欠けても、この結果はありませんでした」

    「私は、この勝利はTOYOTA RACING全員で勝ち取った勝利だと思っています」

    さらにBMW、キャデラック、フェラーリなど最後まで優勝を争ったライバル勢にも敬意を表した。

    「BMW、キャデラック、フェラーリをはじめ、最後まで本気で戦ってくださったライバルの皆様。皆さんがいたからこそ、この勝利には価値があります」

    トヨタ ル・マン24時間

    新たな哲学『For the Engineering Race』
    中嶋一貴はメッセージの後半で、TOYOTA RACINGが掲げる新たなフィロソフィーについても言及した。

    「GRが『もっといいクルマづくり』を追い続けるなら、私たちTOYOTA RACINGは、もっといい技術をつくりたい。もっといいパワートレーンをつくりたい」

    「もっと速く。もっと強く。もっと効率よく。限界のその先を目指したい」

    その上で、ル・マンを単なるレースではなく技術開発の最前線と位置付けた。

    「ル・マンはレースです。でも私たちにとっては、それ以上に技術開発の最前線です」

    「エンジン。ハイブリッド。燃料。ソフトウェア。制御。空力。そして人づくり。そのすべてが競争です。そのすべてが挑戦です」

    そして、その思想を象徴する言葉として次のメッセージを掲げた。

    「だから私たちTOYOTA RACINGは、新しいフィロソフィーとして、『For the Engineering Race』という言葉を掲げています」

    「レースのために技術を磨く。技術のためにレースをする。勝利のためだけではなく、技術者たちが世界一を目指せる舞台としてレースに挑む。それがTOYOTA RACINGです」

    モリゾウ会長へのメッセージも
    最後に中嶋一貴は、東京オートサロンで豊田章男会長(モリゾウ)と交わしたやり取りにも触れた。

    「今日は約束どおり、TOYOTA RACINGがル・マンで勝利しました」

    「残念ながら、トロフィーはまだフランスにあります。ですので今日のところは、オートサロンで宣言したように『叩きつける』ことができません。でも、必ず日本へ持ち帰ります。覚悟しておいてください」

    その一方で、本当に見てもらいたいものは優勝トロフィーではないと語る。

    「あなたが育てた仲間たちが、自分たちで考え、自分たちで決断し、自分たちで挑戦し、自分たちで勝てるチームになったことです」

    そして最後は、TOYOTA RACINGの未来への期待を込めてメッセージを締めくくった。

    「私たちが日本へ持ち帰るのは、優勝トロフィーだけではありません。TR010 HYBRIDに込めた技術者たちの意地です。現場で汗を流した仲間たちの挑戦です。そしてTOYOTA RACINGという新しいチームの可能性です」

    「そのすべてを持って、あなたに報告に行きます。その時は、ぜひ受け取ってください」

    【関連】
    ・ル・マン24時間:トヨタが4年ぶり総合優勝 小林可夢偉組7号車が悲願達成

  • 佐藤琢磨と中嶋一貴 元Fドライバー2名がスーパーフォーミュラでデモ走行

    佐藤琢磨と中嶋一貴 元Fドライバー2名がスーパーフォーミュラでデモ走行

    スーパーフォーミュラの最終戦の第9戦予選・決勝が開催される10月29日(日)に元F1ドライバーであり、世界三大レースでの優勝経験のある佐藤琢磨と中嶋一貴の二人が、『SF23』開発テストカー(通称 白寅・赤寅)でデモランを実施することが決定した。

    アジア人初の「インディ500」優勝者である佐藤琢磨と、「ル・マン24時間」3連覇を達成した中嶋一貴という、世界3大レースと謳われるレースを制した二人がスーパーフォミュラのマシンで一緒に走行する機会は、2018年に翌年デビューする「SF19」のデモランを実施した以来となる。

    今回のSF23デモランでは、佐藤琢磨がホンダエンジンを搭載した「White Tiger SF23(通称 白寅)」、中嶋一貴がトヨタエンジンの「Red Tiger SF23(通称 赤寅)」を駆り、スーパーフォーミュラ最終戦を盛り上げる。

  • 平川亮とマクラーレンの契約は「トヨタのF1復帰とは無関係」と中嶋一貴

    平川亮とマクラーレンの契約は「トヨタのF1復帰とは無関係」と中嶋一貴

    TOYOTA GAZOO Racingのアドバイザーを務める中嶋一貴は、WECのスタードライバーである平川亮をマクラーレンのF1リザーブドライバーに就かせたことは、トヨタがF1復帰を計画しているわけではないと主張した。

    マクラーレンF1チームは金曜日、2022年のル・マン勝者である平川亮が2024年はリザーブドライバーとしてシミュレーターの役割とテストを担当すると発表した。

    土曜日には、マクラーレンのホスピタリティエリアに『モリゾウ』の愛称で知られるトヨタ自動車会長の豊田章男が現れ、パドックにどよめきが起こった。彼は地元メディアの取材に応じ、平川亮とともにインタビューに応じた。

    豊田章男の存在は必然的に、マクラーレンが2026年に新しいF1パワーユニット規則が施行された後、ある時点でトヨタをF1に復帰させることに興味を持っており、平川亮との契約がその出発点であるという示唆を引き起こした。

    トヨタは長年にわたり、マクラーレンとケルン風洞の使用に関して親密な関係を築いてきたが、マクラーレンのチーム独自の施設が稼働した今夏、その契約は終了した。

    マクラーレンF1チームの前代表であるマーティン・ウィットマーシュは、2014年に新しいハイブリッドレギュレーションが到来するまでの間、ホンダとの契約に先立ってトヨタと話をしていた。

    しかし、TOYOTA GAZOO Racingヨーロッパの副会長を務める中嶋一貴は、トヨタが2008年末にワークスチームを撤退して以来初めてF1に復帰する計画は今のところないと主張した。

    トヨタのF1への関心について中嶋一貴は「今のところ、明らかにノーです」と語った。

    「この契約は本当に純粋にドライバーに焦点を当てており、ドライバーの夢をサポートするものです」

    「現時点では、それとは本当に何の関係もありません。もちろん、それについて考えることはできますし、いろいろな噂があるのは知っています。でも、それはノーであり、それとは何の関係もないとはっきり言えます。将来については、決してわかりませんけどね」

    トヨタは、他のカテゴリーでもモータースポーツプログラムが充実しているおり、中嶋一貴は「我々が今焦点を当てているのはWRCとWECです」と語った。

    「両カテゴリーとも、ロードカーに良いフィードバックができる本当に良いフィールドだと信じていますし、モータースポーツからより良いクルマを作ることがトヨタの哲学です。今はその状況にあり、我々は自分たちが持っているものに満足しています」

    「基本的に、モリゾウさんの意図は、トヨタがF1に参加していないことで、ドライバーたちの進路を妨げたくなかったということです。だから、これは全く違うことです」

    「そして実際、元ドライバーとして、そして今、ドライバーの育成に携わっている僕としては、メーカーとしての活動とはまったく関係ないことであっても、ドライバーの夢をサポートしたいというモリゾウさんの願いと意志を本当にうれしく思っていますし、感謝しています」。

    平川亮 F1

    平川亮がマクラーレンとの契約に至った経緯について、中嶋一貴は豊田会長が全面的にバックアップしていると語った。

    「マクラーレンは我々にとって、全くの見知らぬ存在というわけではありません。だから、亮の可能性について少し話し合いました。そして、きっかけはマクラーレンが亮に興味を示したことでした。こうして始まったわけです」

    「トヨタレーシングの哲学は、モリゾウさんの言葉にもあるように、ドライバーファーストのアプトーリです。我々ドライバー志向であろうとしています」

    「モリゾーさんの願いは基本的に、ドライバーがより良くなり、自分自身を成長させるために、あらゆる可能性を与えることでした」

    「そして言うまでもなく、F1はピラミッドの頂点にあり、すべてのドライバーが目指す場所です。そこでモリゾウさんは、このプログラムをサポートしたいという強い願いを持っていました」

    「ですから、我々の使命は、亮がマクラーレンに基本的に落ち着くようにサポートし、サードドライバー、シミュレーターセッション、テストなど、我々が見つけられる限りの機会をできるだけ多く見つけることです。我々は基本的にこの活動をサポートするためにここにいます」

    中嶋一貴は、3月に29歳になった平川亮にとっては遅すぎるのではないかという考えを軽視した。

    「モータースポーツでは、年齢がすべてを意味するわけではないこともあります。ご覧のとおり、フェルナンドは依然としてトップです。ですから、亮にとってはそれほど重要ではないと思います」

    「そしてもちろん、どのドライバーにも適切な時期があります。だから、10年前だったら、亮にとって適切な時期ではなかったかもしれない。私は、今が彼がF1での経験を活かしてF1に飛び込むのに適切な時期だと信じています」

  • F1動画:セバスチャン・ベッテルと中嶋一貴のクラッシュが完全一致

    F1動画:セバスチャン・ベッテルと中嶋一貴のクラッシュが完全一致

    F1公式SNSが、2022年F1オーストラリアGPでのセバスチャン・ベッテルのクラッシュと中嶋一貴の同じ場所でのクラッシュを比較する動画を投稿して賛否を呼んでいる。

    新型コロナウイルスから回復して2022年初レースとなったセバスチャン・ベッテルだったが、フリー走行からマシントラブルとクラッシュによって走行時間を失い、決勝でもアストンマーティF1の新車AMR22を乗りこなせず、ターン4で単独クラッシュを喫してリタイアした。

    F1は、セバスチャン・ベッテルと2009年の中嶋一貴(ウィリアムズ)の同じ場所でのクラッシュを比較した動画を公開。縁石の乗せ方や、スピンした場所、ウォールにヒットする角度など、類似点がかなり多い。

    F1ファンは、4回のF1ワールドチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルと、F1で表彰台にすら到達できなかった中嶋一貴を比較するこの動画に賛否両論だ。

    『4回のF1ワールドチャンピオンのセブとナカジマを比較するなんて失礼』
    『いやいや、ナカジマは3回のルマンウィナーだ』
    『セブはナカジマレベルってこと』
    『セバスチャン・ナカジマ』

  • 元F1ドライバーの中嶋一貴、レーシングドライバーからの引退を発表

    元F1ドライバーの中嶋一貴、レーシングドライバーからの引退を発表

    元F1ドライバーの中嶋一貴が、今年いっぱいでレーシングドライバーから引退することを発表した。今後はTOYOT GAZOO Racingヨーロッパの副会長に就任する。

    中嶋一貴は、トヨタがウィリアムズF1にカスタマーエンジンの供給を開始した2007年にサードドライバーに就任。最終戦F1ブラジルGPで引退を発表したアレクサンダー・ヴルツに代わってF1デビュー。日本人として17人目のF1ドライバーとなった。

    2008年にウィリアムズF1とレギュラードライバー契約を結んだ中嶋一貴は、日本人8人目のフルタイムのF1ドライバーとしてトヨタがウィリアムズへのエンジン供給を打ち切ってF1から撤退した2009年末まで同チームのドライバーを務めた。

    その後、中嶋一貴は、トヨタからWECに転向し、ル・マン24時間レースでの3度の優勝を飾り、2018-2019年シーズンにはセバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソと共にWECシリーズチャンピオンを獲得してFIAの殿堂入りを果たした日本を代表するレーシングドライバーの一人となった。

    トヨタは、12/6(月)にTOYOTA GAZOO Racing 2022年体制発表を開催。その場に登壇した中嶋一貴は、レースドライバーから引退することを発表した。

    「WECのレースドライバーを退くことはすでに発表されていますけれども、それと同時に今年いっぱいをもってレーシングドライバーの立場からも退くことを自分自身で決めました」と中嶋一貴。

    「僕がレースを始めたのが11歳のときですので、それから25年。まずはレースを始めるというきっかけをくれた両親にこの場を借りて感謝したいと思いますし、18歳のときにフォーミュラ・トヨタでトヨタの育成ドライバーとしてデビューをしてから18年、今自分は36歳ですので、人生の半分をトヨタのドライバーとしてデビューから育てて頂いたと思っています。その中で本当にたくさんの経験をさせてもらって、自分自身の元々もっている力以上のものを環境によって引き出していただけたと思っているので、本当にその点も感謝しています」

    「その過程でたくさんのチーム、スタッフ、ファンの方に応援いただきました。そして、今、今年で自分はレースドライバーとして立場を降りますけども、今、TOYOTA GAZOO Racingは本当にモータースポーツを起点とした、ドライバーファーストのもっといいクルマづくりというのを本気でトップダウンで取り組んでいる素晴らしい環境にいると思います。その環境でレースをさせてもらったこと、凄く感謝をしていますし、逆に言うと、ドライバーとして退いて、これからステージは変わりますけれども、その新しいステージで僕自身がドライバーとして経験させてもらったことを若い世代に引き継いでいかないといけないと思っています」

    「僕自身ずっと世界戦で戦うことを目標としてドライバーとして育ててこれる環境があったからこそ、今この場に立たせてもらっていると思いますし、平川(亮)が来年からWECのレースに出場しますけれども、平川だけではなく、その後の世代も若い子供達も含めて世界のトップのレースを目指せる環境をこれからも引き続き継続して、より良くしていかなければいけないと思います。そのために自分ができることをこれからもしっかり務めていきたいと思いますので、引き続き、ご支援、応援いただければと思います」

    TOYOTA GAZOO Racing ヨーロッパの副会長就任について中嶋一貴は「本当に大きな重責を頂けたことを光栄に思いますし、ドライバーとして乗り続けること以上に大きなチャレンジだと思っています」とコメント。

    「これからレースの世界だけではなくて、車業界全体が大きな課題に当たっていかなければならない時代になると思いますし、そのなかで少しでも僕自身が世界選手権だけではなく、国内レースも、レーシングドライバーとして培ってきた経験を少しでも生かして、恩返しのような形で力になっていただければと思っています」

  • 中嶋一貴 「サー・フランクからの助言はアスリートとしてのコアとなった」

    中嶋一貴 「サー・フランクからの助言はアスリートとしてのコアとなった」

    元ウィリアムズのF1ドライバーである中嶋一貴が、フランク・ウィリアムズ卿のご逝去についてコメントを発表した。

    中嶋一貴は、トヨタがウィリアムズF1にカスタマーエンジンの供給を開始した2007年にサードドライバーに就任。最終戦F1ブラジルGPで引退を発表したアレクサンダー・ヴルツに代わってF1デビュー。日本人として17人目のF1ドライバーとなった

    2008年にウィリアムズF1とレギュラードライバー契約を結んだ中嶋一貴は、日本人8人目のフルタイムのF1ドライバーとしてトヨタがウィリアムズへのエンジン供給を打ち切ってF1から撤退した2009年末まで同チームのドライバーを務めた。

    「突然の訃報に接し、心からお悔やみ申しあげます」と中嶋一貴はコメント。

    「以前、F1で緊張する私をみかねたサー・フランクから『力を抜いて大胆不敵に攻めるように』と、アドバイスを頂いたことがあります。それは、私のモータースポーツアスリートとしてのコアとなり、ル・マンを三連覇した際にも確実に生かされていました」

    「F1にとって、また、モータースポーツ全体にとって、偉大なレジェンドを失ったことが誠に残念でなりません。あの穏やかな表情と闘志あふれる眼差しが今でも思い起こされ、信じられない気持ちです。どうか、安らかにお眠りください」

    また、トヨタ自動車株式会社 GAZOO Racing Company Presidentの佐藤恒治も「フランク・ウィリアムズ卿のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申しあげます」とコメントを発表。

    「フランク・ウィリアムズ卿は、50年以上の長きにわたりのF1発展のためにご尽力されました。トヨタは2007年から3年間に渡ってウィリアムズチームにエンジンを供給するというご縁をいただき、心より感謝しております」

    「最前線に立ち続ける情熱と不屈の闘志は、我々にとっても、F1だけでなく、現在もWECやWRCといったトップカテゴリーにおいて、モータースポーツに向き合う姿勢として、多くの学びがありました。モータースポーツ業界に輝かしい実績を残された偉大なレジェンドを失ったことが本当に残念です。心よりご冥福をお祈り申し上げます」

  • 中嶋一貴、WEC“ラストレース”を勝利で飾り有終の美 / バーレーン8時間

    中嶋一貴、WEC“ラストレース”を勝利で飾り有終の美 / バーレーン8時間

    2021年 FIA世界耐久選手権(WEC) 最終戦 バーレーン8時間の決勝レースが11月6日(土)にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われ、トヨタのハイパーカー GR010 HYBRIDが1-2フィニッシュを飾り、歴史に残るハイパーカー初年度のシーズンを終えた。

    中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレーのGR010 HYBRID 8号車が今季3勝目を挙げ、トヨタのWECレギュラードライバーとして最後のレースとなる中嶋一貴はラストレースを勝利で飾った。

    今季のル・マン24時間レース覇者である小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの3名が駆るGR010 HYBRID 7号車は2位でこのレースをフィニッシュし、ハイパーカー時代の初代ドライバーズチャンピオンを獲得した。

    小林可夢偉はこれで、4輪レースで初めて2度の世界チャンピオンを獲得した日本人ドライバーとなり、ロペスはアルゼンチン人として、偉大なる先達のファン・マヌエル・ファンジオに並ぶ、5度目のFIA世界チャンピオンを獲得することとなった。

    今大会に出場した2台のGR010 HYBRIDには、3度のル・マン24時間制覇を成し遂げた中嶋一貴の耐久レースでのキャリアに敬意を表した特別なマーキングが施された。中嶋一貴はWECのレースに通算59戦出場し、17勝。2018-2019年シーズンには、ブエミとフェルナンド・アロンソとのトリオで、日本人として初となる、4輪サーキットレースでのFIA世界チャンピオンに輝いた。

    そしてこの日トヨタは、WEC史上初の、シーズン全戦での勝利と言う新たな記録を打ち立てた。2012年の参戦以来通算70戦目となったこのレースで、前シーズンからの連続勝利記録も9へと伸ばすこととなった。TGRは前週行われた第5戦バーレーン6時間で、4度目となるチームチャンピオンも決めている。

    バーレーンの2連戦で、全てのセッションを1-2で占める完璧な戦いを見せてきたトヨタの2台は、この日も最前列グリッドを占めてスタートを切ったが、その直後、3番手グリッドからスタートしたアルピーヌ36号車の先行を許すこととなる。しかし、2台のGR010 HYBRIDは離されることなくトップに食らいつき、10周目には揃ってライバルをかわして1-2体制を確立。その後はライバルの追撃を許すことはなかった。

    レースは折り返しの前に日没を迎え、夜間の戦いに突入した。この頃には8号車が首位に立ち、7号車との差を広げていく。6時間が経過した頃、8号車はギアシフトのトラブルに見舞われ、ピットイン時にステアリングの交換作業を余儀なくされた。しかし、この作業は予定のピット時間に対し、数秒のタイムロスで済み、2台のGR010 HYBRIDの差は僅かに縮んだものの、8号車は首位を守った。

    最終スティントでは、中嶋一貴が8号車をドライブ。彼にとってWEC最後の走りを披露した。2012年1月にTS030 HYBRIDでの初走行から10年に渡るWECでの中嶋一貴の戦いは、現地時間午後10時に、彼がドライブする8号車がトップでチェッカーを受け、幕を閉じた。そして、7.351秒後にロペスの駆る7号車が2位でフィニッシュし、この瞬間7号車の3名が2021年ドライバーズチャンピオンに輝いた。

    今シーズンのWECレーススケジュールはこれで幕を閉じたが、バーレーンでの走行は7日(日)も続く。シーズンが幕を閉じたばかりのこの日、バーレーン・インターナショナル・サーキットではWECのルーキーテストが行われ、世界ラリー選手権(WRC)で7度のチャンピオンを獲得しているセバスチャン・オジエが初めてGR010 HYBRIDのステアリングを握る。また、このルーキーテストでは、今季LMP2クラスのチャンピオンに輝いたシャルル・ミレッシが同じくGR010 HYBRIDをドライブする。

    豊田章男(TOYOTA GAZOO Racingチームオーナー)
    可夢偉、マイク、ホセ、一貴、セブ、ブレンドン、そしてチームのみんな、先週言わなかったけど、まずはチームチャンピオンおめでとう!ハイパーカー最初の年に6戦全戦で優勝してくれました。しかし、それらが決して楽な勝利でなかったことはわかっています。新たな挑戦として我々がつくったGR010 HYBRIDはドライバーにとって“安心して運転できるクルマ”“運転しやすいと思えるクルマ”では決してなかったと思います。優勝していない方のクルマがなにかしらのトラブルを抱えて走り続けていたこともありました。ル・マンでは前戦で起こしたトラブルに対策しきれずドライバーの絶大な努力のもとで走り切ることができた勝利でした。そんな2台のクルマをチャンピオンカーにしてくれたこと本当に感謝しています。みんな、ありがとう。可夢偉とマイクとホセはドライバーズタイトルもおめでとう!「ル・マン優勝おめでとう!」「ドライバーズチャンピオン“も”おめでとう!」この両方を言えていなかったのでようやく言えてホッとしました。本当によかった!!2021年の世界耐久選手権、あと2つ感謝の言葉を伝えさせてください。ひとつは新たなクラスでの戦いを支えてくださったパートナーの皆さまと応援し続けてくれたファンの皆さまに向けての感謝です。今シーズンも一緒に戦っていただきありがとうございました。もうひとつは…今回のバーレーンでの勝利を最後にこのシリーズのドライバーズシートから降りることを決めた一貴への感謝です一貴は2012年からこの挑戦に力を貸してくれていました。10年間、戦ってくれたレースの距離はおよそ3万キロ。シーズン前の30時間走行テストなども考えればもっと長い距離かもしれません。耐久レースという本当に過酷な道の上でトヨタのハイブリッドを鍛え続けてくれたこと感謝しています。このハイブリッドの進化は今の世の中、そしてこれらからの世の中にも大きく関わっていくものになっていると思います。3万キロの戦いをありがとう。そして、2016年にあと13.629km長く走らせてあげることができていたら…そんなこともやはり思い出します。しかし、あの時のことも含めて我々トヨタを強くしてくれたのも一貴だと思います。10年間、本当にありがとう。これからも“トヨタのもっといいクルマづくりのため”“モータースポーツのため”そして“自動車産業のため”に一緒に戦っていってほしいと思っています。引き続き、力を貸してください。

    追伸
    2016年に同じくあと13.629km長く走らせてあげることができなかったアンソニーも今シーズンで引退と聞きました。ル・マンで初めて勝てた時はドライバーという立場ではなかったけれど影でチームを支え、勝利に貢献してくれていました。 改めてアンソニーにも感謝の言葉をおくります。ありがとう。おつかれさまでした。

    佐藤恒治(TOYOTA GAZOO Racingカンパニー プレジデント)
    可夢偉、マイク、そしてホセ、世界チャンピオンタイトル獲得、本当におめでとう!2021年を素晴らしいシーズンにしてくれたこと、大変感謝しています。初のル・マン優勝、そしてダブルタイトル獲得という成果は彼らの素晴らしいパフォーマンスに相応しいものだと思います。そして、一貴が、彼のWEC最後のレースでポディウムの一番高いところに立っている姿は、胸に迫るものがありました。彼の、この10年に渡るWECプロジェクトへの多大な貢献に対し、TOYOTA GAZOO Racingの全員から改めて感謝の気持ちを送ります。シーズン通して一貴と共に力の限り戦ってくれたセバスチャンとブレンドンが、暑く、消耗の激しいコンディションとなったバーレーン2連戦を見事に走り切り、最後に3人で勝利を讃え合えたことをとても嬉しく思います。ハイパーカーの記念すべき初シーズンの全戦を勝利で飾れたことは、シーズン中に起きた多くの困難をチームスピリットで克服してきた我々チームにとって、とても大きな勲章となりました。この素晴らしい結果とともに今シーズンは終わりを迎えますが、さらに激しい戦いが予想される来年に向けて我々は早速準備を始めます。そしてこの戦いの場で得たものをもっといいクルマづくりにつなげ、ファンの皆様には来年さらに強くなったチームをお見せできるよう、努力を続けていきます。

    小林可夢偉(GR010 HYBRID #7)
    今日の結果には満足しています。1回目と2回目を比べるのは難しいですが、再びマイクとホセとともに勝ち取った世界チャンピオンは最高です。このタイトル獲得を支えてくれたチーム関係者に感謝しています。特に日本からはとても大きなサポートを貰いました。8号車は今年毎回とても強く、彼らは最高のライバルでした。ずっとぎりぎりの戦いをしてきましたが、常にフェアに、お互いに敬意を払いながら戦ってきました。その素晴らしいチームワークが、最高のパフォーマンスを引き出したのだと思います。一貴はここバーレーンでも最後まで集中を切らさず、素晴らしい走りでした。彼とは若い頃から一緒にレースをして育ってきたので、彼がWECキャリアを勝利で締めくくることができたのは嬉しく思っています。

    マイク・コンウェイ(GR010 HYBRID #7)
    2度の世界チャンピオン獲得ドライバーの仲間入りができ、最高の気分です。2年連続でのタイトルですし、特に今年はついにル・マンも勝てたので格別です。この1年、共に戦ってきた最高の仲間である可夢偉とホセ、そして、チームクルーを誇りに思います。今日のレースでは、我々も全力で8号車に挑みましたが、彼らが勝りました。彼らとのレースは常に最上の喜びであり、そこから一貴がいなくなってしまうのは不思議な気分です。彼とのレースは最高でした。

    ホセ・マリア・ロペス(GR010 HYBRID #7)
    チームと8号車のクルー、そして遠くからサポートしてくれた、日本の東富士とドイツ・ケルンの関係者全員に祝福を送ります。彼らやマイクと可夢偉の存在無くしては、タイトル獲得を成し遂げることはできなかったでしょう。正直なところ、このチームの一員としてレースに勝ち、チャンピオンを獲得できたことは本当に幸運だったと思っています。関わってきた全ての人に感謝します。一貴は本当に素晴らしいドライバーであり仲間で、彼がいなくなるのはとても寂しいです。一貴、セブとブレンドンは今シーズン本当に強敵でした。今日の勝利は彼らにふさわしいです。

    中嶋一貴(GR010 HYBRID #8)
    このような最高の結果でWECのキャリアを終えることができ、本当に嬉しいですし、最高のチームメイトに恵まれた私は幸運でした。チームとして最後まで全力で、諦めることなく戦い続けました。ファイナルラップでは、感情を抑えきれず、ドライビングに集中するのが大変でした。しかし、なんとかトップでチェッカーフラッグを受けることができ、私自身はレースで勝利、7号車がドライバーズタイトル獲得、TOYOTA GAZOO Racingがチームタイトルを獲得するという最高の結果となりました。本当にみんなの反応が嬉しく、感動しています。チームメイトや、TGRの関係者、ずっと支えてくれた全ての人に本当に感謝しています。

    セバスチャン・ブエミ(GR010 HYBRID #8)
    シーズン最終戦の結果に満足しています。一貴の最後のWEC戦という特別なレースを一緒に勝利で祝うことができて良かったですし、彼のキャリアにふさわしい結果だったと思います。我々は今日できる全てを尽くしました。今日は、前週の6時間レースよりもタイヤにやさしいセットアップで、エネルギーを節約して戦略的な幅を拡げることができましたし、我々はレースペースも良く、ライバルよりもやや速かったです。チャンピオンを獲得した7号車を祝福します。彼らの今年の戦いぶりは素晴らしく、チャンピオンにふさわしいです。

    ブレンドン・ハートレー(GR010 HYBRID #8)
    前週のレースがタフだっただけに、今日のレースを勝利で終えられて良かったです。今日は強さを見せることができました。ドライバーズチャンピオンを獲得した可夢偉、マイクとホセ、本当におめでとう。シーズンを通して、2台の戦いは本当にハードで、その結果勝ち取ったタイトルです。そして、WECキャリア最後のレースを勝利で飾った一貴にも、彼のこれまで成し遂げた全てのことに対して、祝福を送ります。彼のラストレースとなってしまうのは悲しいですが、最後の2週間、本当に速かった彼が最高の結果で終えられたことをとても嬉しく思います。

    中嶋一貴 WECラストレース中嶋一貴 引退 WEC

  • 元F1ドライバーの中嶋一貴、トヨタのWECのレギュラードライバーから勇退

    元F1ドライバーの中嶋一貴、トヨタのWECのレギュラードライバーから勇退

    今季トヨタ WECチームのドライバーとしてFIA世界耐久選手権(WEC)に参戦している中嶋一貴が、今週末開催されるWEC2021シーズン最終戦である第6戦バーレーン8時間レースをもって、WECレギュラードライバーとしての役割を終えることになった。

    36歳の中嶋一貴は、ル・マン24時間レースでの3度の優勝を飾り、2018-2019年シーズンにはセバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソと共にWECシリーズチャンピオンを獲得してFIAの殿堂入りを果たした、日本を代表するレーシングドライバーの一人。

    2021年のWEC最終戦となるバーレーン8時間が中嶋一貴にとってトヨタ WECチームでの最後のレースとなるが、このレースはまた、彼にとって2度目のWECチャンピオンを獲得できるかどうかという重要な舞台でもある。セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレーとのトリオでGR010 HYBRID 8号車を駆る中嶋一貴は、最終戦を残した現時点で、首位に15ポイント差のランキング2位につけている。

    トヨタは「トップドライバーとしてだけでなく、信頼できるチームメイト、そして大事な友人として、この10年間、チームに多大な貢献をもたらしてくれた中嶋一貴に、トヨタ WECチームとして感謝の意を表します」と声明で述べた。

    WECレーシングドライバーとしてのキャリアは終えることになるが、中嶋一貴は今後もトヨタの一員として、チームの成功に向けた協力とトヨタのモータースポーツを基点としたもっといいクルマづくりへの貢献を続けていく。

    中嶋一貴がWECチームに参加したのは、全く新しいハイブリッド・プロトタイプレーシングカーとして開発されたTS030 HYBRIDの最初のテストが行われた2012年1月で、彼はトヨタの耐久レースの歴史において特別な存在だ。以降、彼は出場したWECの58戦中16勝を挙げており、これはトヨタでWECに参戦してきたドライバーの中で、ブエミに次ぐ勝利数となる。

    中嶋一貴は2012年に初出場を果たして以来、特にル・マン24時間レースで目覚ましい活躍を見せてきた。2014年、トヨタのハイブリッド車両で初、そして、日本人としても初となるル・マンでのポールポジションを彼のアタックで獲得したが、決勝レースでは、首位を独走しながらも、中嶋一貴がドライブしていた深夜にトラブルでリタイア。また、2016年には首位快走中、24時間チェッカーまであと1周というところでストップという衝撃的な結末迎えたTS050 HYBRID 5号車のステアリングを握っていたのも中嶋一貴だった。

    こうしたル・マンでの困難なレースを経て2018年、中嶋一貴はついに悲願のル・マン24時間レーストップチェッカーを自身のドライブで迎え、そして、2019年、2020年と3年連続ル・マン制覇を果たした。

    尚、2022年シーズンのドライバーラインナップについては、数週間以内に追って発表される予定となっている。

    中嶋一貴
    「トヨタ WECチームのドライバーとして9シーズンを戦って来られたことは本当に光栄ですし、才能と情熱に溢れる、献身的な多くの仲間とともに数々のレースに勝ち、タイトルを獲得、ル・マンを制することができたのは幸運だったと思います。トヨタ WECチームと10年間にわたってレースを戦ってこられたことに、本当に感謝しています。辛い時も、楽しかった時も家族のように過ごして来たチームとは多くの忘れ難い想い出があり、これからもずっと、TGR WECチームの一員だと思っています。耐久レースも新たな時代に突入することになり、来年以降、多くのハイパーカーメーカーが参入してきます。と同時に私自身も新たな道を歩み始めることになります。これからもできる限りチームへのサポートは続けるつもりですし、さらにエキサイティングになる、耐久レース新時代が楽しみです」

  • 【動画】 小林可夢偉&中嶋一貴、ル・マン凱旋記者会見

    【動画】 小林可夢偉&中嶋一貴、ル・マン凱旋記者会見

    スーパーフォーミュラ 第6戦を前に小林可夢偉と中嶋一貴がツインリンクもてぎで「ル・マン凱旋会見」を実施した。

    ル・マンの優勝トロフィー、そしてトヨタの豊田章男社長からオリンピックイヤーということで2人に贈られた金メダル、銀メダルが会場に飾られたこの会見では、初優勝を果たした小林可夢偉、昨年まで3連勝し今年2位となった中嶋一貴が、8月のレースを詳しく振り返った。

    また、小林可夢偉は「最終周の最終コーナーを立ち上がるまで勝ったとは思えなかったです。ル・マンでは最後まで何があるか分からないですし、今年もLMP2はファイナルラップでトップの車両が止まったじゃないですか。過去に一貴がそうなったのも見ていますし、本当に最後の最後まで恐かったです」と語った。

    「これまでは当たり前と思ってレースに出てきましたが、コロナ禍によって、それがいかに有難いことだったのかを思い知らされました。だからこそ、今年当たり前のようにレースができる環境を整えてくれた全ての人々に感謝しています」

  • 中嶋一貴、7号車のル・マン初勝利を祝福 「彼らはウィナーに相応しい」

    中嶋一貴、7号車のル・マン初勝利を祝福 「彼らはウィナーに相応しい」

    中嶋一貴を含めたトヨタの8号車のドライバーたちは、念願のル・マン初勝利を挙げた7号車のドライバーたちを祝福した。

    マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの3名が駆るGR010 HYBRID 7号車は、過去数年に渡り、この伝統的大イベントで最速を誇りながらも勝利を逃してきたが、今年、ついに表彰台の中央に立つことが出来た。

    シリーズのディフェンディングチャンピオンである7号車は2021年のル・マン24時間レースを、ポールポジションからスタートし、24時間で走り抜いた371周の大半をリードして、トップでチェッカーを受けた。

    昨年のウィナーであるセバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレーのGR010 HYBRID 8号車は、スタートでグリッケンハウス708号車に追突され、最後尾まで後退を余儀なくされたが、猛烈な追い上げで上位争いに復帰して2位で続き、GR010 HYBRIDのル・マンにおけるデビュー戦で、チームにとって完璧な勝利をもたらした。この勝利により、TGRは今季ここまでの4戦全勝を続けている。

    中嶋一貴は「まず、勝利を挙げた7号車のクルーとチームに最大の祝福を送ります。この勝利はチームの勝利であり、8号車もその一員として、とても嬉しいです。7号車は何年も運に見放されてきましたが、やっと勝利を手にしました。彼らはル・マンウィナーにふさわしいです」とコメント。

    「我々8号車にとっては、なかなか難しいレースになりましたが、トラブルを抱えながらもなんとか最後まで走りきることができました。対処法を見出してくれたエンジニアやメカニック、そしてチームメイトに感謝します。本当に素晴らしいレースでした」

    セバスチャン・ブエミは「1周目のアクシデントがあっただけに、2位でフィニッシュできたことに満足しています。もちろん、目指していたのは勝利ですが、それでも今日はトヨタにとって素晴らしい一日になりました。初めてのハイパーカーによるル・マン挑戦で1-2フィニッシュという、目指していた目標を達成することができました」とコメント。

    「7号車が勝利したというのもとても嬉しいことです。幾つかの技術的な問題に見舞われましたが、チームが上手く対処してくれました。余裕は全くなく、全てを完璧にこなす必要がありましたが、チームの働きには脱帽です。7号車の友人達は何度も悔しい思いをしてきただけに、この勝利は我が事のように嬉しいです」

    ブレンドン・ハートレーは「ル・マンではいつも信じられないようなことが起こりますが、今年も例外ではありませんでした。我々8号車は1周目からアクシデントに巻き込まれました」とコメント。

    「そこから追い上げて1-2フィニッシュを果たせたのは驚くべきことです。トラブルを解決しなければ、一時は最後まで走れるかどうかも分からない状態でした。ずっと不運が続いていた7号車の勝利は、本当に嬉しいです。我々はみんな、本当に仲の良い友人同士で、その友人が勝利を挙げて喜んでいるのを見るのは良いものです。チームにとっても素晴らしい勝利となりました」