カテゴリー: MotoGP

  • 【MotoGP】 ドゥカティ、ドヴィツィオーゾがランキングトップに返り咲く

    【MotoGP】 ドゥカティ、ドヴィツィオーゾがランキングトップに返り咲く

    2018 MotoGP 第3戦のアメリカズGPが、4月22日に米国テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催された。ドゥカティ・チームのアンドレア・ドヴィツィオーゾは、このレースを5位でフィニッシュ。ホルヘ・ロレンソは11位となった。

    3列目からスタートしたドヴィツィオーゾは、レースの大半をヨハン・ザルコ(ヤマハ)やカル・クラッチロー(ホンダ)とのバトルに費やした。クラッチローがクラッシュすると、17周目にザルコにアタックをかけて5位でチェッカーを受けた。

    ドヴィツィオーゾのポイントはこれで46となり、このレースを制したマルク・マルケス(ホンダ)とわずか1ポイント差ながら、再びランキング首位に立った。

    一方、チームメイトのホルヘ・ロレンソは、2列目の6番グリッドからスタート。スタートに手間取って順位を落としたが、レース中盤には8番手にポジションを上げた。しかし、その後の数周で再度ポジションを下げ、11位でフィニッシュラインを通過した。

    第4戦のスペインGPは、5月4日~6日にヘレス・デラ・フロンテーラで開催される。

    アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Ducati MotoGPチーム #04) 5位
    「今日はかなり苦労させられたが、チャンピオンのシップリーダーとしてヨーロッパに戻れることが嬉しい!今シーズンはアルゼンチンやオースティンでもっと戦えると期待していたが、2017年と状況は変わっていなかった。だが、昨年はポイントリーダーに大きく離された状態でヘレスへ向かったが、今年はランキングトップに立っている。今年は接戦のレースが続いているが、それでも我々は着実に進歩している。今週末も、立ち上がりがかなり悪かったにもかわらず、正しいセットアップ、フェアリング、タイヤ選択を行なって、良いリザルトを持ち帰ることができた。チャンピオンシップ争いを考えると、これは重要なことだ」

    ホルヘ・ロレンソ(Ducati MotoGPチーム #99) 11位
    「僕にとってはとっとと忘れたいレースだ。本当にガッカリしているし、悲しい気持ちだ。1周たりとも戦闘力のあるペースでラップすることができなかった。恐れていたとおり、ユーズドタイヤでまったくペースが上がらなかった。そのせいでスローダウンするより他はなかった。オースティンのようなサーキットだと、デスモセディチGPを乗りこなすにはかなりの体力が要求される。リアにもっともハードなコンパウンドを選んだのだが、それも助けにはならなかった。今は厳しい時期だが、シーズン当初から起こっていることをしっかりと分析しなければならない。ヘレスをきっかけにこのネガティブなトレンドを逆転させたい」

  • 【MotoGP】 ホンダ、マルク・マルケスが今季初優勝でアメリカズGP6連覇

    【MotoGP】 ホンダ、マルク・マルケスが今季初優勝でアメリカズGP6連覇

    MotoGP 第3戦アメリカズGPの決勝は、6年連続で予選トップタイムを記録したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、今季初優勝を達成した。今大会の予選でマルク・マルケスは、後方から追いついてきた選手に気づかず、走路妨害をしたとして3グリッド降格のペナルティーで4番手グリッドからスタートした。しかし、オープニングラップで首位に浮上すると、20周のレースでライバルを圧倒し、独走で優勝した。これでマルク・マルケスは2013年にスタートしたアメリカズGPで6連覇を達成した。

    今大会は、不安定なコンディションの中でレースウイークは進行した。金曜日は路面改修の影響で路面の汚れと低いグリップに選手たちは苦しんだ。土曜日は、断続的に小雨が降り続く悪天候となったが、日曜日の決勝レースは快晴となり、レースウイークで最も気温と路面温度が上がる一日となった。

    その状況の中でマルク・マルケスは、フロントにミディアム、リアにハードタイヤを選択すると、レース序盤に2分4秒台のハイペースを刻んで2番手以下に大きなリードを築いた。それからは後続との差を確認しながら、2分5秒台から6秒台のペースでラップを刻むと真っ先にチェッカーを受けた。これでマルク・マルケスは、総合5位から2位に浮上している。

    前戦アルゼンチンGPで右手首を負傷し、今大会の出場が危ぶまれたダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、予選9番手から7位でフィニッシュ。今大会の目標である「ポイント獲得」を達成した。アメリカズGPの行われるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)は、ハイスピードでの切り返しが多く、体力的に厳しいサーキット。体調が万全ではないダニ・ペドロサは痛み止めを使用し、好スタートからオープニングラップ8番手につけるとポジションをキープした。その後、前を走るカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が転倒し7番手に浮上。終盤はアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)、ヨハン・ザルコ(ヤマハ)を追撃する熱走をみせた。

    MotoGPクラス3戦目を迎えた中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が14位でフィニッシュした。今大会は予選13番手だったが、12番手のポル・エスパルガロ(KTM)がペナルティーのため3グリッド降格したことで、ベストグリッドの12番手から決勝に挑んだ。しかし、スタート直後の1コーナーの混雑で大きくポジションを落とし、さらにリアタイヤのグリップに苦しんで序盤は19番手に後退する。その後、ライディングを変えるなどしてタイヤのフィーリングを改善し、ポジションを上げることに成功。14位でチェッカーを受けた。これで中上貴晶は、2戦連続でポイントを獲得した。

    予選20番手から決勝に挑んだトーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は18位でフィニッシュ。予選7番手からオープニングラップ4番手につけたカル・クラッチローは、6番手を走行していた8周目の最終コーナーで転倒し、再スタートを切るが19位とノーポイントに終わりった。これで総合首位から4位へダウンした。予選17番手から決勝に挑んだフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、思うような走りができず、21位でレースを終えた。

    マルク・マルケス(MotoGP 優勝)
    「今週末は本当に全力を尽くしました。オースティンでは完ぺきなレースがしたかったので完全に集中していました。1周目から一生懸命プッシュしました。このようなレースはこれまでなかったと思います。今日は、これこそ正しい方向だと感じることができたし、それをそのままこなせました。マシンのセットアップが、かなり僕をサポートしてくれました。スタッフ全員が本当にいい仕事をしてくれましたので、お礼を言いたいです。昨日は少し体調がすぐれず、今日も完ぺきなエネルギーはありませんでした。しかし、いいレースができました。一人ぼっちでさみしいレースでしたが、こういうこともたまにはあります。昨晩、寝るときに戦略を考え、今日はその通りにしました。ウォームアップでは、レース序盤をシミュレーションして、新品のタイヤを使いフルタンクで走りました。それが戦略でした。最初からレースをリードしてギャップを広げたいとチームに話しました。最初の3周か4周はいつも以上にプッシュして、それからはアドバンテージをうまく使いました。今日は特別なモチベーションがありました。プレッシャーは大きかったのですが、そうしたプレッシャーは好きです。そのおかげで集中力をキープできます。最終ラップで、ニッキー(ヘイデン)の旗の前を通ったときは特別な感情になりました。この結果はうれしいです。チャンピオンシップにおいてもリカバリーできたし、これからヨーロッパラウンドが始まります。これからは安定した結果を出さなければなりません。なぜなら一番安定しているドヴィ(ドヴィツィオーゾ)が総合順位をリードしているからです。マシンのフィーリングはとてもいいです。これはカタールでもアルゼンチンでも同じなので、この調子で引き続きがんばっていきたいです」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 7位)
    「レースを完走し、さらにポイントも獲得できて本当に満足しています。サポートしてくれたファンや、支えてくれたすべての人に感謝したいです。正直、ここへ来る前はプラクティスセッションさえ走れるかどうか分かりませんでした。厳しい週末でした。ほかのサーキットならこれほどまで努力しなくてももっとうまくこの状況を切り抜けられたと思いますが、このサーキットは非常に体力的に厳しいところです。痛み止めを使って少し痛みが緩和されても、いつものようにレースを楽しむことはできませんでした。そのため、力がそれほどなくても、いつもより集中しました。いいスタートを切ることができ、前のライダーたちにできる限りついていこうとしました。最後はマシンのコントロールに苦しみましたが、なんとか乗りこなしました。この結果はうれしいです。次のヘレスに向けて時間があるのでしっかり治したいです。へレスは好きなサーキットなので、どのくらいよくなるか様子を見たいです」

    中上貴晶(MotoGP 14位)
    「スタート直後の1コーナーで押し出されてポジションを大きく落としてしまいました。それだけではなく、リアに選択したミディアムコンパウンドのタイヤのフィーリングがよくなくて、プッシュすることができませんでした。それで、乗り方を変えて、リアをグリップさせない走りに変えたらペースも安定してきました。しかし、フロントにソフトを選択したのですが、右側の消耗が激しく後半はプッシュすることができませんでした。今回は12番手グリッドから決勝に挑みましたが、12番手グリッドというアドバンテージを活かすことができず残念でした。2戦連続でポイントを獲得できたのはよかったのですが、シングルフィニッシュできるポテンシャル、パフォーマンスがあっただけに悔しいレースでした」

    トーマス・ルティ(MotoGP 18位)
    「COTAは、グリッド後方からスタートすると1コーナーはとても難しいです。1コーナーは大混乱でした。そのためいくつかポジションを落とし、何周も後方から抜け出せませんでした。レース中盤ではフロントに問題が出て、マシンを寝かせるのが難しい状況でした。チームの仕事は素晴らしく、ルーキーの僕をサポートしてくれていますが、このサーキットでは本当に快適なセットアップを見つけることはできませんでした」

    カル・クラッチロー(MotoGP 19位)
    「今日の結果にはもちろん満足していません。チャンピオンシップをリードしてレースに挑み、7周目で転倒してしまい、総合4位になってしまいました。素晴らしいペースがありいい週末でしたが残念な終わり方になってしまいました。チームに申し訳ないと思っています。最終コーナーでミスをしてしまいました。今週末はブレーキレバーの感触がいまいちでしたが、ヨハン(ザルコ)をパスして表彰台争いをしたいと思っていたときに転んでしまいました。本当にいいペースがあっただけに残念です。チームとしては次のヘレスに向けて前を向かなければなりません。一生懸命仕事をしてくれたチームに感謝したいです。レースウイーク中もレース中もいいペースがありました。ポジティブな部分も持ち帰ってとにかく前を向きたいです」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP 21位)
    「レース中は自分の走りをするのにかなり苦戦しました。今はその理由を見つけて改善しなければなりません。自分のセットアップの方法を見つけて、自分のスタイルで走る必要があると思います」

    マルク・マルケス ホンダ MotoGP アメリカズGPMotoGP レプソル・ホンダ 2018年 アメリカズGP

  • 【MotoGP】 ヤマハ、ビニャーレスが2位表彰台:アメリカズGP 決勝

    【MotoGP】 ヤマハ、ビニャーレスが2位表彰台:アメリカズGP 決勝

    MotoGP アメリカズウGPの決勝。グリッド・トップの位置からスタートしたマーベリック・ビニャーレスは、3番手で第1コーナーへ。リズムを整えたあと、後ろにバレンティーノ・ロッシを従えてともにペースを上げて行く。そして6ラップ目の第1コーナー進入でアンドレア・イアンノーネ(スズキ)をパス。前方が開けると2分05秒台に上げて、いよいよトップを目指していったが、その差はなかなか詰まらなかった。マーベリック・ビニャーレスは2番手をキープしてそのままチェッカー。トップとの差は3.560秒。

    一方のバレンティーノ・ロッシはグリッド5番手から好スタートを切って第1コーナーを目指したが、タイトな左コーナーに大勢が集中したため後退を余儀なくされた。そのあとすぐさま挽回を図り、オープニングラップの第12コーナーでヨハン・ザルコをパスして5番手。次のラップでC・クラッチロー(ホンダ)をとらえてチームメイトの後ろにつけた。

    マーベリック・ビニャーレスがイアンノーネをパスしたときに同時に前へ出ようと試みたものの、抜き切ることができずに4番手に留まり、さらにそのあとタイヤのグリップ不足により離されることとなってしまう。これで単独走行となったバレンティーノ・ロッシは2分5秒台後半から6秒台でラップを重ね、最終的にはトップから9.587秒差の4位でチェッカーを受けた。

    この結果、マーベリック・ビニャーレスはシリーズポイントを合計41に伸ばしてランキング3位へ浮上。バレンティーノ・ロッシもひとつ上げ、合計29ポイントでランキング7位となった。ヤマハは合計56ポイントでコンストラクターズ・ランキング2位。Movistar Yamaha MotoGPは合計70ポイントでチーム・ランキングのトップに浮上している。

    チームは2週間後、スペインはヘレス・サーキットで開催される第4戦に出場する。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコは序盤から表彰台争いを展開。フリープラクティスでは苦戦することもあったヨハン・ザルコだが、決勝ではサテライト勢トップの6位でチェッカーを受け、貴重なポイントを持ち帰った。

    ハフィス・シャーリンは午前中に行われたウォームアップ・セッションで転倒があったが、それを克服して決勝に臨み、オープニングラップで一気に4ポジション・アップ。そこからさらに上げていこうというところ、8ラップ目の第1コーナーでミスをしてリタイアとなった。

    シリーズポイントではハフィス・シャーリンが依然としてトップ・ルーキーの座を維持。その活躍もありMonster Yamaha Tech3は合計47ポイントでサテライト勢トップに立っている。次回は2週間後、スペインでヨーロッパ・ラウンドが始まる。

    マーベリック・ビニャーレス (2位)
    「フロントローからのスタートは、やはり有利ですね。今回はグリッド上で落ち着いて呼吸を整えることができましたし、上位3〜4台の動きを把握しながら走ることができました。チームがウイークを通じていろいろな方法を試してくれたことも良かったと思います。それが功を奏してペースの上げ方がわかるようになり、今日はそれを結果につなげることもできました。今の私たちのマシンは、去年よりも強くなっていると思います。マルクには及びませんでしたが、これまでの難しい状況を考えれば2位は良い結果です。去年のようなミスはしたくなかったので、今回はマルクを追いかけるのを止めてアンドレアとの差をキープすることに集中しました。今はとてもポジティブな気持ちですが、それで満足せずプッシュし続けなければなりません。マシンの上では常に良いフィーリングを保ち、常に前へ前へと進んで行きたいと思います。今回、マシンのフィーリングが大きく変わりました。この好調をこのあともずっとキープできるよう頑張ります。とくにこのあとは大好きなコースが続きます。次のヘレスを楽しみにしており、優勝を目指していきます」

    バレンティーノ・ロッシ (4位)
    「今回は予選で5番手まで上がれたので順調と言っていいと思いますが、決勝はもっと上を期待していましたし、もちろん表彰台を目指していました。マルケスとマーベリックの強さはわかっていたので、イアンノーネとの表彰台争いを予想していたのですが、終わってみれば私よりも彼のほうが速かったということ。彼に追いつくことができず、アタックもできませんでした。それには暑さの影響もあったと思います。課題はまだ多く、もっともっとがんばっていかなければなりません。次のウイークのスタートまであと10日。ヨーロッパ・ラウンドが始まれば状況も変わると信じています」

    マッシモ・メレガリ (チームディレクター)
    「2位と4位は良い結果です。オースティンではいつも苦戦させられていますが、今回は、昨日の予選でいい走りをして自信をつかむことができました。マーベリックとバレンティーノが一緒に順位を上げていき、なかでもマーベリックはペースが速く、コンスタントに2分05秒台をキープして貴重なポイントを獲得。結果、ランキングトップとの差を詰め、かなり近づくことができました。
    バレンティーノもまた序盤から果敢に攻めて上位を狙っていきました。暑さによってフロントを消耗したため無理はできませんでしたが、4位も十分に評価できる結果です。今回私たちは、階段を一段、上ることができたと思っています。次のヨーロッパ・ラウンドで、ここで行った作業の成果を改めて確認したいと思います」

    ヨハン・ザルコ (6位)
    「ウイークを通じて難しい状況が続きました。スタート前には表彰台獲得を心に決めていましたが、終わってみれば、ライバルたちのほうが私よりも良い仕事をしたということです。コース上のどこで遅れてしまうのかは、自分でもわかっていました。それでも何とか克服して差を詰めていこうとがんばっていたのですが、どうしても詰め切れませんでした。残り数ラップでドビツィオーゾに抜かれたときも、私としては彼とバトルするつもりでいたのですが、力が足りずついて行けませんでした。その結果、6位ということになってしまったわけですが、今回のように厳しい状況のなかではポイントを獲れただけでも良かったと思っています」

    ハフィス・シャーリン (DNF)
    「レースのスタート時点はとても良い状態だったのですが、おそらくそのあと、とくにブレーキングでプッシュし過ぎてしまいました。いい走りができていたしペースも良かっただけに、自分自身にがっかりしています。午前中のセッションで転倒してしまったこともあってセッティング変更を試すことができず、フリープラクティスと同様のもので行かなければなりませんでした。決勝を走り出してみると、マシンの挙動がソフト過ぎる感じがあったのです。そんななかでも、この難しいコースでルーキー勢として強さを見せることができたと思っていますが、ノーポイントに終わったことは非常に残念。ストレートで非常に速いライバル勢を、ブレーキングで取り返そうとするなかでフロントから転倒してしまいました。でも、次はまた復活できるよう頑張ります」

    エルベ・ポンシャラル (チームディレクター)
    「このコースが私たちにとって簡単なものでないことはわかっていました。その上、天候も味方してくれませんでした。全体として非常に厳しいウイークになりましたが、ヨハンはいつもと同じように強い決意を持って懸命に頑張り、ハードにプッシュして予選で好位置を確保。そしてフロントローに並ぶことができたのです。決勝もスタートは良かったのですが、他の4台のほうが明らかにペースが速かった。彼も非常に集中して良い走りをキープしましたが、ドビツィオーゾのマシンは強く、その前をずっと走り続けることは良いことではないとわかっていました。だから5位争いをあきらめ、代わりに彼は、賢明にもサテライト勢トップの6位と10ポイントを持ち帰ってくれたのです。このコースではフル・ファクトリーのマシンに明らかなアドバンテージがあったので、ヨハンの走りを誇りに思います。次はいよいよヨーロッパ・ラウンドが始まります。ヘレスもル・マンも相性は良いところなので、ここまでの3戦に満足してヨーロッパへ帰れることを喜んでいます。
    一方、ハーフィスは残念な結果となりました。ここまで順調に仕上げてきて決勝も好成績を期待していましたが、ウォームアップ・セッションでニュータイヤを試したところで転倒し、そのことが大きく影響してしまいました。勇敢にも彼は決勝出場を望み、実際に出場し、速さを見せて11番手までポジションを上げました。しかし小さなミスをして転倒してしまったのです。それでも依然としてトップ・ルーキーを維持している彼を、私たちは誇りに思っています。勉強は続きます。そしてスペインとフランスでまた、いい走りを見せてくれるでしょう。ハーフィス、身体をよく休めて、早く良くなってほしい。美しいアンダルシアでの再会を楽しみに!」

    マーベリック・ビニャーレス ヤマハ MotoGP アメリカズGPMovistar Yamaha MotoGP

  • 【MotoGP】 スズキ、イアンノーネが3位表彰台:アメリカズGP 決勝

    【MotoGP】 スズキ、イアンノーネが3位表彰台:アメリカズGP 決勝

    MotoGP アメリカズGPは金曜、土曜と不安定な天候が続いたが、決勝日は快晴となり、アンドレア・イアンノーネ、アレックス・リンスは、共に朝のウォームアップで決勝に向けた最後のセッティングを詰め、午後2時、20周で行われる決勝がスタートした。

    決勝用のタイヤはアンドレア・イアンノーネ、アレックス・リンス共にフロントにミディアム、リアにハードを選択。フロントローからスタートしたアンドレア・イアンノーネはスタートを決め、1コーナーにトップで飛び込む。

    その後マルケス(ホンダ)にオーバーテイクを許すも、3周目には再びトップを奪い返し、マルケスとの激しい争いの末、2番手で走行を続ける。

    しかし後方からマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)がペースを上げ、アンドレア・イアンノーネをオーバーテイク。ビニャーレスに先行を許してからは、最後までペースを落とすことなく、3位を死守したままチェッカーを受け、スズキ移籍後初の表彰台を獲得した。ポイントランキングでは4ポジションアップし、トップから僅か15ポイント差で、戦いの地をヨーロッパに移す。

    一方前戦アルゼンチンGPで輝かしい走りを見せたアレックス・リンスは、同じく11番手から好スタートを決め、9番手にポジションアップ。しかしトップグループを追い上げるべくペースアップを図った残り19周で、コースアウトして12番手までポジションダウン。その後も果敢に攻め、ふたたびトップグループとの差を詰めるも、痛恨の転倒を喫し、そのままリタイヤを強いられる悔しい結果となった。

    開幕戦から3戦続いたオーバーシーズラウンドが終わり、2週間後の次戦からはいよいよヨーロッパラウンドが開始する。

    アンドレア・イアンノーネ
    「やっと表彰台に立つことができて本当に嬉しいよ。スズキに来てからなかなか結果が出せず、苦しい思いをしてきたけど、やっと全てが良い方向に回りだしてきた感じなんだ。今シーズンは開幕戦からマシンのフィーリングが良かったのに、予選で一発タイムが出せなくて、グリッドが後ろの方だったために、なかなか前に出ることができなかった。今週はセッティングもうまく決まったし、今までずっと悩んでいたブレーキング時のフロントエンドの問題も解決されて。思い通りの走りができた。僕らはまだまださらに上を狙っていけると思っているし、これからもさらに頑張り続けていくけど、とにかく今はスズキのエンジニア達とチームの皆に心から感謝の気持ちを伝えたいよ。色々と理解できていることも増えているから、これからは常にトップを走れるようにしたいね。」

    アレックス・リンス
    「今週末はちょっとターゲットを見失ってしまった感じで、思うように進まなかった。決勝中はとにかく集中してレースを楽しもうと思い、フィーリング自体も悪くなかったんだけど、転倒してしまったために結果が残せなくて残念だったね。レース中はちょっとミスもあったけど、ウィークを通してマシンのフィーリングは徐々に良くなってきたし、大切な情報もたくさん得ることができて、充実した週末だったと思っているよ。アンドレアは今日素晴らしいレースをしてくれて、僕らのマシンのポテンシャルをきっちり証明してくれた。とにかく今日の結果のことは忘れて、気持ちを切り替えて2週間後のへレスに備えるよ。今シーズンはマシンのポテンシャルにかなり手応えを感じているし、まだまだそのポテンシャルを出しきれてないと思っている。去年はここで怪我をしてしまい、へレスのGPを欠場しているから、今年より経験を積んでへレスを走れるのが今から楽しみでならないよ。」

    河内 健 テクニカルマネージャー
    「アルゼンチンに引き続き、良いレースができたと思います。アレックスにとっては少し残念な週末でしたが、今週はアレックスのかわりにアンドレアがやってくれました。彼がスズキに来て初めての表彰台ということで、非常に良い仕事をしてくれたと思います。ふたりのライダーが競い合って良い成績を出していくというのは、チームにとって理想だと思うので、これからヨーロッパラウンドが始まりますが、この調子で表彰台のさらに上を目指して、プッシュし続けていきたいと思います。」

    ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
    「先週に引き続き、今週も表彰台を獲得することができて本当に嬉しいです。特に今日はアンドレアが表彰台に立ってくれましたからね。彼は開幕戦から2戦、良い状態にありながら結果に繋げることができなかったので、今週それを克服でき、再び強いアンドレアを見ることができました。今日のこのレースをきっかけに、これからアンドレアがマシンと彼自身のポテンシャルを全開で発揮してくれることを願っています。アルゼンチン、アメリカで、ふたりのライダーがそれぞれ表彰台を獲得してくれたことは、チームにとっても喜ばしいことです。残念ながらアレックスは転倒リタイヤとなってしまいましたが、次戦からのヨーロッパラウンドで、さらに活躍を続けていけるよう引き続き頑張っていきます。」

    アンドレア・イアンノーネ スズキ MotoGP 2018年 アメリカズGPスズキ MotoGP 2018年 アメリカズGP

  • 【MotoGP】 第3戦アメリカズGP 結果:マルク・マルケスが今季初優勝

    【MotoGP】 第3戦アメリカズGP 結果:マルク・マルケスが今季初優勝

    MotoGP 第3戦アメリカズGPのフリー走行が4月22日(日)に米国テキサス州・オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われ、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が今季初優勝を遂げた。マルケスはアメリカズGPを6連覇。

    気温23.2℃、路面温度36.9℃のドライコンディションでレースはスタート。ホールショットを奪ったのは2番グリッドからスタートしたアンドレア・イアンノーネ(スズキ)。

    しかし、すぐさまマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が首位を奪ってオープニングラップは終了。ヤマハのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシが追う展開。

    序盤に1度マルケスに仕掛けたイアンノーネだったが、その後は徐々に後退。マルク・マルケスがリードを広げるなか、7周目にマーベリック・ビニャーレスがイアンノーネを攻略して2番手に浮上。中団以降ではカル・クラッチロー(LCR・ホンダ)を始めとして転倒するライダーがいるなか、しばらくレースは膠着状態となり、マルケスが後続に6秒以上の差をつけて独走状態に。

    残り4周でアンドレア・ドヴィツォーゾ(ドゥカティ)がヨハン・ザルコ(ヤマハ・テック3)を抜いて5番手に浮上する。

    優勝はマルク・マルケス。今シーズン初優勝、サーキット・オブ・ジ・アメリカズでは大会6連覇となった。2位にはマーベリック・ビニャーレス、3位にはアンドレア・イアンノーネが続き、それぞれ今季初表彰台を獲得。

    4位にはバレンティーノ・ロッシ、5位にアンドレア・ドヴィツィオーゾ、6位にはヨハン・ザルコが続いた。

    LCR・ホンダで日本人として4年ぶりのMotoGPにフル参戦する中上貴晶は14位でフィニッシュ。2戦連続でポイントを獲得した。

    チャンピオンシップは、アンドレア・ドヴィツォーゾが46ポイントで首位に浮上。2位には1ポイント差でマルク・マルケス、3位には41ポイントでマーベリック・ビニャーレス、5位にはカル・クラッチロー、6位にはヨハン・ザルコが38ポイントで続いている。

    2018年 MotoGP 第3戦 アメリカズGP 決勝 結果

    順位 No. Rider Team
    1 93 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム
    2 25 マーベリック・ビニャーレス モビスター・ヤマハ MotoGP
    3 29 アンドレア・イアンノーネ チーム・スズキ・エクスター
    4 46 バレンティーノ・ロッシ モビスター・ヤマハ MotoGP
    5 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ドゥカティ・チーム
    6 5 ヨハン・ザルコ モンスター・ヤマハ・テック3
    7 26 ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ・チーム
    8 53 ティト・ラバット レアーレ・アビンティア・レーシング
    9 43 ジャック・ミラー アルマ・プラマック・レーシング
    10 41 アレイシ・エスパルガロ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ
    11 99 ホルヘ・ロレンソ ドゥカティ・チーム
    12 9 ダニロ・ペトルッチ アルマ・プラマック・レーシング
    13 44 ポル・エスパルガロ レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング
    14 30 中上貴晶 LCR・ホンダ・イデミツ
    15 19 アルバロ・バウティスタ アンヘル・ニエト・チーム
    16 38 ブラッドリー・スミス レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング
    17 45 スコット・レディング アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ
    18 12 トーマス・ルティ エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS
    19 35 カル・クラッチロー LCR・ホンダ・カストロール
    20 10 ザビエル・シメオン レアーレ・アビンティア・レーシング
    21 21 フランコ・モルビデリ エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS
      42 アレックス・リンス チーム・スズキ・エクスター
      55 ハフィス・シャリン モンスター・ヤマハ・テック3
      17 カレル・アブラハム アンヘル・ニエト・チーム
  • 【MotoGP】 ホンダ:第3戦アメリカズGP 予選レポート

    【MotoGP】 ホンダ:第3戦アメリカズGP 予選レポート

    終日、厚い雲に覆われたMotoGP 第3戦アメリカズGPの予選は、過去5年連続でポール・トゥ・ウインを達成しているマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が今季初の予選トップタイムを記録した。午前中に行われたFP3でトップになると、予選前に行われた4回目のフリー走行でもトップタイムをマーク。その勢いで迎えた予選Q2(上位12台で争われる)では、1回目のアタック中に転倒を喫したが、セカンドマシンでアタックを再開すると、ただ一人2分3秒台に入れる快速ランで予選トップタイムを記録した。

    しかし、マルケスは予選セッション中にアタック中だったマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)の走行を邪魔したとされ、マナー違反のペナルティーを科せられてしまい、3ポジションダウンとなり2列目から決勝に挑む。圧倒的なスピードを誇るマルケスが優勝候補の筆頭にいることに変わりはなく、今季初優勝と大会6連覇に挑む。

    前戦アルゼンチンGPで今季初優勝を達成し、総合首位につけるカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が7番手グリッドから決勝に挑む。この2日間、クラッチローは不安定なコンディションの中でグリップを引き出すためのセットアップに集中した。そして着実に前進することに成功。予選Q2ではフロントロー獲得に自信をみせていたが、リアタイムのグリップに苦しみ、思ったようにタイムを伸ばせなかった。しかし、ウインターテストから好調な走りを続けるクラッチローだけに、決勝では追い上げのレースが期待される。

    前戦アルゼンチンGPで接触転倒に見舞われ右手首を負傷し、出場が危ぶまれたダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、総合10番手で予選Q2に進出を果たすと、12台で競われるQ2では痛みをこらえての熱走で9番手グリッドを獲得した。今大会の目標はポイント獲得。長いシーズンを見据え着実にポイントを獲得する意気込みだ。

    ルーキーの中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、今季ベストリザルトの13番手グリッドを獲得した。午前中のFP3を終えて、総合17番手。目標としたダイレクトでのQ2進出は果たせなかったが、総合10番手以下の選手で戦う予選Q1で3番手タイムをマーク、13番手グリッドを獲得した。あと一歩でQ2進出を逃した中上だが、予選12番手のポル・エスパルガロ(KTM)がペナルティーで3グリッド降格となり、中上は4列目12番手グリッドから決勝に挑む。

    開幕から2戦連続でポイントを獲得しているフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、順調にセットアップを進め17番手グリッドから3戦連続ポイント獲得とベストリザルト獲得に挑む。チームメートのトーマス・ルティもフィーリングの改善に成功。大接戦の中でポジションは20番手だが、今季初ポイント獲得に向けて追い上げのレースに挑む。

    マルク・マルケス(MotoGP 予選トップタイム)
    「今日は予選でファステストラップを刻みました。FP3とFP4では、いいレースペースをキープできたことがなによりもうれしいです。今日の予選は少し慌ただしいものになりました。それは転倒したことにより、セカンドマシンで2回目のアタックに出なければならなかったからです。そして、コースに出るとアンドレア(イアンノーネ)が前にいました。彼のペースもすごくよかったので、彼の位置に集中していました。そのためマーベリック(ビニャーレス)が後ろに迫っていることに気づきませんでした。マーベリックに謝罪しました。明日は4番手からのスタートになります。正しいタイヤを選ぶことが重要になってきます。ユーズドタイヤで安定した走りができましたが、このサーキットは体力的に厳しい戦いになります。明日は気温が高くなりそうなのでがんばって集中力を維持したいです」

    カル・クラッチロー(MotoGP 7番手)
    「プラクティスではいいフィーリングになり、マシンは快適でした。セッティングもよくなり、切り返しも改善されました。そして予選でも最初のスティントはマシンもタイヤもいい感触があったのですが、2回目のスティントでは、リアタイヤの感触が全くつかめませんでした。なにが起きたのか分かりません。7番手グリッドに終わった原因をこれから調べたいです。なぜなら、今日はフロントローを獲得できる自信があったからです。全体的にあまりいい一日にはなりませんでしたが、明日はいいレースができると思うし、楽しみです」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 9番手)
    「このサーキットはとてもハードなので、正直、ここまで走れると思っていませんでした。それが、Q2に進むことができて9番手グリッドを獲得できました。Q2にダイレクトに進出できただけでも十分にうれしい一日でした。しかし、午前中は昨日より痛みがひどく、本当にがんばらなければいけませんでした。今日は雨が降ると思っていました。その方が手の負担が少し減るので、明日に向けて回復しやすくなると思っていました。でも、残念ながらドライになりました。それでも走らなければなりません。9番手というポジションは決してよくはありせんが、こうして決勝に進めるだけでも十分です。レースは長いです。明日は、痛み止めを必要とするのかどうかをしっかり判断し、最後まで走りきりたいです」

    中上貴晶(MotoGP 13番手)
    「今日は久しぶりにプッシュすることができました。もう少しでQ2にいけたので、それを思うと悔しい気持ちです。ベストを出した周回は、11コーナーでオーバーランしました。そのミスがなければQ1でトップタイムをマークできたかもしれません。もったいない気持ちはありますが、久しぶりにプッシュできたことがうれしいです。前戦アルゼンチンGPは不安定なコンディションとなり、最後尾からのスタートでした。それが今回は真ん中までグリッドを上げることができました。このグリッドの位置を決勝でしっかり活かしたいです。序盤の2戦に比べたら今大会は大きく前進しました。この走りを結果につなげたいです」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP 17番手)
    「決勝に向けてセットアップが進みました。いい方向に進んでいることがとてもうれしいです。昨日今日とリアグリップの改善と決勝に向けてのタイヤ選択に集中しましたが、順調でした。明日のレースは、リアにソフトタイヤを使うことも可能ですが、明日のウォームアップで最終決断をしたいと思います」

    トーマス・ルティ(MotoGP 20番手)
    「予選ではいい感触がありました。コーナリングがよくなり、トラクションも改善することができました。最終スティントでは、一旦、ピットに戻りタイヤを交換しました。しかし、渋滞にはまり、フラストレーションがたまりました。今日は2分05秒を出せたと思うので、とても残念です。今日出せなかったタイムを明日のレースで出したいです」

  • 【MotoGP】 ヤマハ:第3戦アメリカズGP 予選レポート

    【MotoGP】 ヤマハ:第3戦アメリカズGP 予選レポート

    曇り空の下で行われたMotoGP 第3戦アメリカズGPの予選で、Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスが予選2番手を獲得。しかしレース・ディレクションはその後、マーベリック・ビニャーレスのタイムアタックを妨害したとしてマルク・マルケス(ホンダ)に3ポジション・ダウンのペナルティを課したため、マーベリック・ビニャーレスはフロントローのトップの位置からスタートすることとなった。バレンティーノ・ロッシもQ2でハード・プッシュして5番手獲得と好調。

    サーキット・オブ・アメリカズ(COTA)で行われたQ2セッション、マーベリック・ビニャーレスはクリアスペースを確保するため後方からスタート。一気に4番手まで上がったが、ソフト・コンパウンドのリアタイヤに満足できなかったため7分以上を残してピットイン。ミディアム・タイヤに履き替えて素早くコースに戻ると、ポールポジションを目指して順調にペースを上げていった。2度目のトライで2分04秒064をたたき出して10番手から2番手へ上げ、続けて最終ラップを走り切ってトップから0.406秒差の2番手で終了。しかしレース・ディレクションはその後、マーベリック・ビニャーレスのポジションをひとつ上げる決定を下し、ポールポジションの位置からスタートすることとなった。

    一方のバレンティーノ・ロッシもフリープラクティス第4セッションで好調ぶりをアピール。勢いをそのままにQ2に臨みトップを目指していった。第1コーナーではらんだあとはタイムを短縮することができなかったバレンティーノ・ロッシだが、タイヤ交換を行い残り5分でコースに戻った時点で依然として2番手をキープ。終盤になって全体のペースが上がると一旦5番手へ後退したものの、すぐさま2分04秒229へ更新して、もう一度2番手まで挽回した。その後も第1セクションではファステストタイムを記録するなど好調を維持。しかし最後までアドバンテージをキープすることができず5番手に下げて終了した。トップとの差は0.571秒。

    フリープラクティス初日は苦戦したMonster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコが、2日目はセッションごとにペースを上げた。全セッションで前日までのタイムを3秒近く上回ってQ2へ進出し、予選4番手を獲得した。

    チームメイトのハフィス・シャーリンも順調にペースアップ。Q1では序盤でトップに立ったあと、6番手へ後退してグリッド16番手が決定した。決勝は6列目からスタートする。

    Movistar Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス (予選2番手/2分04秒064)
    「もちろん、とても満足しています。何よりフロントローに並ぶのは久しぶりですからね。明日はきっと、いいレースができると思います。リアタイヤのフィーリングがとても良く、これからさらに煮詰めていく予定です。レースのたびに自分のマシンらしくなり、自分のスタイルが見えてきて、もっともっとプッシュしていけると感じているので、明日はさらにスピードアップを目指します。優勝は簡単ではないでしょうが、決して不可能ではありません。体調も良いし、マシンも好調なので、結果は自ずとついてくると信じています。明日までに、あともう一歩、前へ進めると思います」

    バレンティーノ・ロッシ (予選5番手/2分04秒229)
    「昨日も今日も好調で、マシンのフィーリングも良いので満足です。仕事が非常に順調に進んでいるということです。フロントローも可能性は十分にあったと思っていますが、少しだけスピードが足りませんでした。でもスタートは5番手以内からならOK。このあとは細かい部分をもう少し調整して明日に臨みます。太陽とドライ・コンディションを期待しています」

    マッシモ・メレガリ (チームディレクター)
    「実は雨を予想していましたが、予想が外れてドライ・コンディションに恵まれたことで、もう一歩前進することができました。マーベリックとバレンティーノはマシンに好感触を得ており、フロントローとセカンドローからスタートすることになりました。チームとしても大いに期待しています。マーベリックが重要なタイムアタック・ラップを諦めざるを得なかったことは残念。マルケスはレースライン上を流していてマーベリックの邪魔になったのです。しかしマーベリックは、その次のラップでもう一度トライしてプロフェッショナリズムを見せてくれました。バレンティーノもQ2セッションで奮闘。明日はマーベリックとともにトップ争いに加わっていくでしょう。このように、私たちはすでにとても良い状態にありますが、明日までにもっと引き上げるためにセッティングの最終調整を行っていきます。厳しい戦いが予想されるので、できることはすべてやらなければなりません」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (予選4番手/2分04秒210)
    「昨日は非常に苦戦したので、今日の結果にはハッピーです。朝、起きたときにドライン・コンディションとわかりとてもうれしかったのですが、もしも雨になったとしてもプッシュしていけたと思っています。結果的に予選で好タイムが出たわけですが、このなかでは2本ともミディアム・タイヤを使用しました。グリッド4番手はとても良い位置です。表彰台を目標にプッシュしていくつもりなので、それに足るだけのペースで走れることを期待しています。身体を休め、レースの終盤までペースをキープできるようがんばります」

    ハフィス・シャーリン (予選16番手/2分05秒873)
    「Q1は好調でリズムも良かったのですが、実は終盤、前を行くライダーを見習おう彼らを追うあまりチェッカーフラッグを見逃してしまったのです。これは私の判断ミスで、それがなかったらもっと上へ行けたかもしれません。マシンはとても好調ですから不安はありません。ただユーズド・タイヤだとグリップが少し足りない感じなので、明日までにその部分のセッティングを見直してリズムをつかんでいきたいと思っています」

  • 【MotoGP】 マルク・マルケスに3グリッド降格ペナルティ / アメリカズGP

    【MotoGP】 マルク・マルケスに3グリッド降格ペナルティ / アメリカズGP

    レプソル・ホンダのマルク・マルケスは、MotoGP 第3戦アメリカズGPの予選でトップタイムを記録したが、FIMスチュワートパネルから低速走行が原因でマーベリック・ビニャーレスのラップに影響を与えたことから、グリッドを3つ降格するペナルティが課せられ、6年連続となるポールポジションからのスタートを逃した。

    「タイムアタック中のライダーを邪魔してしまったのは、今回が初めてだ」とマルク・マルケスはコメント。

    「後方を確認していたイアンノーネを意識しているときに、エンジン音が聞こえたから、走行ラインから一刻も離れようとトライしてみたけど、マーベリックのラップを邪魔してしまったようだ。これ以上のことを言うことはできない。彼に謝った」

    「ペナルティに関して、より厳しくなることを伝えられていた。今までは警告を与えられたけど、それはもうない。基準が全員に対して同じであれば、この新しい尺度に同意する。これからはより厳しくなる。僕が最初に確認した。全員に対して同じなら、それは完璧だ。もし、僕がマーベリックを邪魔したなら、ペナルティ。3つ降格となった。」

    「僕自身のスタイルは変わらないけど、ミスから学ばないとは言わない。何も悪くないことをしたくないし、何が起こるかを気にして走りたくない。自分が知るように走らなければいけない。経験から学習するけど、スタイルを変える必要はない。自分が転んだときも他人が転んだときも、同じような過ちを繰り返したくない。」

    「毎年ポールポジションからスタートするけど、1度も1番手に1コーナーに進入したことがない。今年はスタートが良くなった。明日は良いスタートが切りたい。タイヤを温めたい。そして、アタックを仕掛けるか、待つべきか、レース状況を確認しよう。マーベリックはグッドなペースで走っている。明日は僕よりも速いかもしれない」と、インシデントを振り返り、ペナルティを受け入れた

    マルク・マルケスのペナルティによって、ポールポジションからスタートしたマーベリック・ビニャーレスは「昨年は速く走れた。今年のタイムは昨年と似ている。僕たちは電子制御で不足していたことを見つける素晴らしい仕事をした。すごくスムーズだ。僕はトラクションコントロールを控え、よりパワフルで、よりアグレッシブな走りがしたい。日増しに良くなり、僕の走り方、よりアグレッシブな走り方に近づいている。」とコメント。

    「すごく良い感じ。快適だ。プッシュできるバイクに戻って来たことが本当に嬉しい。明日はもう一歩前進することができる。改善の余地があり、優勝争いの機会がある。もし、もう一歩前進できれば、マルクに接近できる。トライしよう」と会心の笑みで2日目を振り返った。

  • 【MotoGP】 第3戦アメリカズGP 予選:マルク・マルケスがポール獲得

    【MotoGP】 第3戦アメリカズGP 予選:マルク・マルケスがポール獲得

    MotoGP 第3戦アメリカズGPの予選が4月21日(土)に米国テキサス州・オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われ、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)がポールポジションを獲得した。

    気温22℃、路面温度23℃のドライコンディション。マルク・マルケスはQ2で転倒を喫したものの、2分03秒658を記録して今シーズン初ポールポジションを獲得。2番手には0.406秒差でマーベリック・ビニャーレス(モビスター・ヤマハ)、3番手にはアンドレア・イアンノーネが続きフロントローに並ぶ。

    2列目にはヨハン・ザルコ(ヤマハ・テック3)、バレンティーノ・ロッシ(モビスター・ヤマハ)、ホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)、3列目にはカル・クラッチロー(LCR・ホンダ)、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)、ダニ・ペドロサ(レプソル・ホンダ)が並ぶ

    中上貴晶は0.212差で惜しくもQ2進出を逃したが、最高峰クラスでのベストグリッドとなる5列目イン側13番グリッドからスタートする。

    2018年 MotoGP 第3戦 アメリカズGP 予選 結果

    順位 No. Rider Team Time
    1 93 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム 2分03秒658
    2 25 マーベリック・ビニャーレス モビスター・ヤマハ MotoGP 2分04秒064
    3 29 アンドレア・イアンノーネ チーム・スズキ・エクスター 2分04秒209
    4 5 ヨハン・ザルコ モンスター・ヤマハ・テック3 2分04秒210
    5 46 バレンティーノ・ロッシ モビスター・ヤマハ MotoGP 2分04秒229
    6 99 ホルヘ・ロレンソ ドゥカティ・チーム 2分04秒294
    7 35 カル・クラッチロー LCR・ホンダ・カストロール 2分04秒456
    8 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ドゥカティ・チーム 2分04秒865
    9 26 ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ・チーム 2分04秒963
    10 9 ダニロ・ペトルッチ アルマ・プラマック・レーシング 2分04秒058
    11 42 アレックス・リンス チーム・スズキ・エクスター 2分05秒260
    12 44 ポル・エスパルガロ レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング 2分05秒829
    13 30 中上貴晶 LCR・ホンダ・イデミツ 2分05秒457
    14 53 ティト・ラバット レアーレ・アビンティア・レーシング 2分05秒686
    15 38 ブラッドリー・スミス レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング 2分05秒761
    16 55 ハフィス・シャリン モンスター・ヤマハ・テック3 2分05秒873
    17 21 フランコ・モルビデリ エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS 2分05秒943
    18 43 ジャック・ミラー アルマ・プラマック・レーシング 2分05秒966
    19 41 アレイシ・エスパルガロ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 2分06秒035
    20 12 トーマス・ルティ エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS 2分06秒222
    21 19 アルバロ・バウティスタ アンヘル・ニエト・チーム 2分06秒296
    22 45 スコット・レディング アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 2分06秒370
    23 17 カレル・アブラハム アンヘル・ニエト・チーム 2分06秒537
    24 10 ザビエル・シメオン レアーレ・アビンティア・レーシング 2分06秒726
  • 【MotoGP】 ホンダ:第3戦アメリカズGP 初日レポート

    【MotoGP】 ホンダ:第3戦アメリカズGP 初日レポート

    MotoGP 第3戦アメリカズGPのフリー走行は、午前中は雲の多い天候だったが、午後になると青空が広がる絶好のコンディションとなった。

    今年は路面のバンプ改善のためにコースの表面を削る改修工事が行われた。そのため、FP1では汚れた路面に選手たちは苦しんだが、FP2にかけて路面コンディションがよくなり、セットアップの難しい一日となった。

    その中で、過去5年にわたって、アメリカズGPでポール・トゥ・ウインを達成しているマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、FP1、そしてFP2と快調にセットアップを進め、2番手で初日を終えた。ベストタイムでは、最後にニュータイヤを装着したアンドレア・イアンノーネ(スズキ)にわずかに先行されたが、マルク・マルケスは前後新品タイヤでFP2をスタート、45分間同じタイヤでセットアップを進め、2分4秒台のタイムを連発するすばらしい走りを見せた。カタールGPは2位。第2戦アルゼンチンGPはノーポイントに終わっているマルケスだが、圧倒的な速さを見せる今大会は、今季初優勝と大会6連覇が期待される。

    序盤の2戦を終えて総合首位。前戦アルゼンチンGPで今季初優勝を達成したカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、マルケスから0.489秒差の5番手につけた。路面改修を受けたサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)だが、汚れた路面と思ったほど改善されていないバンピーな路面に苦戦したクラッチローは、思ったようにセットアップを進めることがでなかったが、セッション終盤にタイム短縮を果たし、土曜日の予選、そして日曜日の決勝に向けて手応えのある一日となった。

    前戦アルゼンチンGPでヨハン・ザルコ(ヤマハ)と接触して転倒、右手首を負傷したダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、路面が汚れていたFP1では慎重な走りで21番手だったが、グリップが向上したFP2では10番手にポジションを上げた。右腕の状態が心配されたペドロサ。痛みをこらえながら、予選、決勝に挑むかどうかを判断する一日となったが、10番手タイムに、スタッフも安堵の表情を浮かべることになった。

    ルーキーの中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、FP1で今季自己ベストの7番手。FP2では転倒した影響もあり17番手へとポジションを落としたが、今季ベストリザルトに向けて手応えをつかんだ一日となった。同じくルーキーのトーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)もセッション中に10番手前後へ浮上するなどMotoGPマシン攻略に大きく前進。初日19番手だったが、これからの走りに期待が集まった。チームメートで2戦連続ポイント獲得のフランコ・モルビデリは、電子制御のセットアップに取り組み20番手だったが、2日目のフリー走行、そして予選でのポジションアップに期待される。

    マルク・マルケス(MotoGP 2番手)
    「今日は最初から強さを感じていたので、とてもうれしいです。そしてレースに向けて取り組みました。最も重要なことは、ハードのリアタイヤでベストタイムを出したことです。明日は雨が降るかもしれないので、2番手で終えられたことはポジティブなことです。ペースはいいと思いますが、まだ100%の感触ではなく、いくつか改善したいところがあります。午後のセッションでは、異なるセットアップを試したのですが、そのときに転倒してしまいました。強そうなライダー、特にビニャーレスの調子がよさそうなので、引き続き仕事に取り組む必要があります。今日はいくつかのタイヤを試すことができましたが、もっと取り組む必要があります。とにかく、どうなるのか、様子を見たいです。日曜日までの間にまだやることがたくさん残っています」

    カル・クラッチロー(MotoGP 5番手)
    「今日の進展には十分満足しています。マシンからできる限りのフィーリングを引き出しました。今日はみんなが同じことを考えていたと思います。路面は最悪のコンディションでした。とてもバンピーで、とても汚かったです。午後は少しきれいになりましたが、いい感触を見つけるのは、かなり難しい状況でした。しかし、最後にうまく機能していることを感じました。チームはこの状況の中で、いい仕事をしてくれました。明日に向けてポジティブに考えなければいけません。そして予選セッションに向けて、できるだけセッティングを改善できるようがんばらなければなりません」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 10番手)
    「午前中はちゃんと走れませんでしたが、午後の結果には満足しています。思っていたよりも少しいいポジションで終わることができました。これはとてもポジティブなことです。今日は両セッションともに厳しいものでした。特にFP2は日曜日のレースと同じ時間帯なので、状況を把握するために全力を尽くしました。午前中は痛みがかなりありましたが、何ができるかを考え、とにかくがんばってみました。ペースはそれほど悪くなかったので、午後はもっといいポジションを狙ってみましたが、この結果はとてもうれしいです。明日に向けてこれから右手の腫れをなんとかしなければなりません。これが今の一番の目標です。明日はもう少しいいペースで走れるようにベストを尽くしたいです。そうすればポイント獲得を目標にレースにアプローチできると思います」

    中上貴晶(MotoGP 17位)
    「FP1は7番手で終えることができました。今季ベストだったのでうれしかったです。そしてFP2はコンディションがよくなり、タイムを上げることができたのですが、4コーナーでフロントから切れ込み、転んでしまいました。5コーナーまでなんとかこらえたのですがマシンを起こしきれず、ハンドルにはさまれそうだったので手をはなしました。かなりスピードが出ている区間でしたが、ケガがなくてよかったです。FP2はトップ10を狙っていました。ミスもなく転倒もなければ2分5秒台には入れられたと思いますが、それでもトップ10は厳しかったかもしれません。明日は、いい感じで乗れなかったセクター3と4を改善したいです」

    トーマス・ルティ(MotoGP 19番手)
    「今日の一番の問題はリアタイヤのグリップを全く見つけることができなかったことです。かなりスライドしました。しかし、コーナー出口でエッジグリップが少し出てくると今度はマシンの動きがナーバスになり、体力的にとても疲れました。レースに向けてもっとグリップと安定性が必要です。ロングコーナーではスライドが安定しているのですが、 低速コーナーではもっとグリップが欲しいので、明日はこの部分を改善したいです」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP 20位)
    「今日はマシンと電気系のセットアップにかなり時間を割きました。そして午後のセッションでは、タイムを1.7秒縮めて前進することができました。まだ改善できるところはあります。目標はこのコンディションで自分のベストの走りをすることです。今年は路面のバンプが減りました。路面は汚いですが、グリップレベルはそれほど悪くありませんでした」