カテゴリー: F1モナコGP

  • エイドリアン・ニューウェイが現場復帰のF1モナコGPでライバル車を徹底観察

    エイドリアン・ニューウェイが現場復帰のF1モナコGPでライバル車を徹底観察

    アストンマーティンのチーム代表を務めるエイドリアン・ニューウェイが、2026年F1モナコGPで今季2度目となる現場入りを果たした。

    モナコでは数か月ぶりとなる公式インタビューに応じただけでなく、決勝前のグリッドでマクラーレンとアルピーヌのマシンを入念に観察する姿も目撃された。2026年シーズンの苦戦が続くアストンマーティンだが、ニューウェイは水面下で反攻に向けた準備を進めているようだ。

    ニューウェイがマクラーレンとアルピーヌをチェック
    PlanetF1.comの現地取材によると、ニューウェイは決勝スタート前のグリッドでランド・ノリスとオスカー・ピアストリのマクラーレンMCL40を観察した後、ピエール・ガスリーのアルピーヌA526にも目を向けていた。

    F1史上最も成功したデザイナーとして知られるニューウェイは、以前から決勝前のグリッドでライバルマシンを研究することで有名だ。

    マクラーレンには元レッドブルの同僚であるロブ・マーシャルが最高技術責任者兼チーフデザイナーとして在籍しており、ニューウェイが継続的に関心を寄せていることは広く知られている。

    一方のアルピーヌも2026年に大きく飛躍したチームのひとつだ。ルノー製パワーユニットからメルセデス製へ切り替え、フェラーリとマクラーレンで技術責任者を務めたデビッド・サンチェスが設計を主導したA526は、開幕から安定してポイントを獲得している。

    今季のアストンマーティンは後方グループで苦戦が続いているだけに、ニューウェイが競争力のあるライバル車を観察していたことは興味深い。

    数か月ぶりの公式インタビュー
    ニューウェイはモナコで、オーストラリアGP以来初めて公の場でメディア対応を行った。

    シーズン開幕後はサーキットへの帯同を見送り、ファクトリーでAMR26の開発作業に集中していたという。

    「戻ってこられてうれしい。メルボルン以来初めてのレースだ」

    「ここ数か月はマシンの改良と、夏休み前には投入できる見込みのアップデートの開発に取り組んでいた」

    ニューウェイはそう語り、アストンマーティンが大規模なアップグレードを準備していることを明かした。

    場当たり的な開発をやめたアストンマーティン
    アストンマーティンは2026年シーズン開幕から苦戦が続いている。

    しかしニューウェイによれば、チームはメルボルンでの開幕戦後に開発方針を大きく変更したという。

    「ドライバーたちにとっては長く厳しい期間だ」

    「メルボルンの後、我々は小規模なアップデートを繰り返すのではなく、時間をかけてシステムを整備し、より慎重に研究を進める決断をした」

    「メルボルンに向けてマシンを完成させることにあらゆることが急ぎ足だった」

    「短期的な苦痛は受け入れよう。そしてアップデートを投入する時には大きな前進を果たしたいと考えた」

    その結果として、アストンマーティンは現在の苦戦を受け入れながらも、大型アップデートによる一度の大きな改善を目指している。

    ホンダもパワーユニットの改良を進行
    ホンダ・レーシングの折原慎太郎はモナコGP前の取材で、パワーユニット開発の進捗について言及した。

    折原慎太郎によれば、改善が必要な領域はすでに把握しており、現在はアップグレードに向けた開発作業を進めているという。

    ただし、新しい仕様の投入にはシミュレーション、単気筒試験、V6全体の性能評価、信頼性確認など数多くの工程が必要となるため、実戦投入には時間を要する。

    また、FIAによるレギュレーションの明確化も開発スケジュールに影響を与えているという。

    投入時期について尋ねられた折原慎太郎は、具体的な時期には言及せず冗談交じりに次のように語った。

    「難しいですね。夏と言いたいですが、どこの夏かは言えません」

    「ギリシャの夏なのか、イギリスの夏なのか、日本の夏なのか。申し訳ありません」

    反攻への準備は着実に進行
    モナコGPではフェルナンド・アロンソが10位に入り、アストンマーティンは今季初ポイントを獲得した。

    結果だけを見れば依然として厳しい状況にあるものの、ニューウェイの発言からはチームが短期的な結果よりも中長期的な再建を優先している姿勢がうかがえる。

    そして決勝前のグリッドでは、ニューウェイ自身がマクラーレンやアルピーヌといった競争力のあるマシンを自らの目で観察していた。

    夏休み前に予定される大型アップデートとホンダの開発計画が実を結ぶことができれば、アストンマーティンは後半戦に向けて大きな変化を見せる可能性がある。

  • キミ・アントネッリ F1モナコGP圧勝の理由 データが示す3つの勝因

    キミ・アントネッリ F1モナコGP圧勝の理由 データが示す3つの勝因

    キミ・アントネッリ(メルセデス)は2026年F1モナコGPでポールポジションから完璧なレースを展開し、5連勝を達成した。

    一見するとスタートからゴールまで危なげのない独走劇だったが、レースデータを詳しく分析すると、その裏には明確な理由が存在していた。ライバルたちを寄せ付けなかった背景には、タイヤマネジメント、中高速コーナーでの優位性、そしてメルセデスW17の完成度という3つの要素があった。

    ハミルトンはなぜ追撃できなかったのか
    レース前の時点で、アントネッリを脅かせる可能性があるドライバーはルイス・ハミルトン(フェラーリ)だけとみられていた。

    モナコではオーバーテイクが極めて難しく、勝負のポイントはスタートかピット戦略に限られる。実際、序盤のハミルトンはアントネッリとの差を徐々に縮めており、プレッシャーを与えることに成功していた。

    しかし、その追撃は長く続かなかった。

    レース中盤に入るとハミルトンのペースは徐々に低下し始める。一方でアントネッリは安定したラップタイムを維持し、差を広げていった。

    データ分析では、ハミルトンは序盤の追撃でタイヤに大きな負荷をかけていたと考えられている。フェラーリは接近戦を演じるためにペースを上げたが、その代償としてタイヤの性能低下が早く訪れた。

    アントネッリは逆にタイヤを管理しながら走行し、レース後半まで余力を残していた。

    結果として、ハミルトンが追い上げるために使ったペースが、後半の失速につながった形となった。

    アントネッリが速かった区間
    アントネッリの優位性はストレートスピードだけでは説明できない。

    分析によれば、最大の差は中高速コーナーで生まれていた。

    特にターン3からターン4にかけての区間やプールセクションでは、アントネッリはハミルトンより高い最低速度を維持していたとされる。

    モナコではコーナー出口のわずかな速度差が次の区間全体に影響するため、この優位性はラップ全体のタイム差へと直結する。

    さらに決定的だったのがヌーベルシケインへの進入だ。

    アントネッリは予選からこの区間で際立った速さを見せており、レースでも同様だった。より遅いブレーキングポイントから進入しながらもマシンを安定させ、高い最低速度を維持していた。

    これは単純な度胸だけでは実現できない。

    ブレーキング時のマシンバランスとドライバーの精度が高いレベルで両立していたことを示している。

    モナコGP

    メルセデスW17が見せたモナコ適性
    今回のレースではドライバーの才能だけでなく、マシン性能も大きな役割を果たした。

    メルセデスは金曜日から土曜日にかけてセットアップを大きく進化させたとみられており、W17はモナコの低速・中速コーナーに非常によく適応していた。

    特に注目すべきなのはメカニカルグリップの高さだ。

    近年のモナコでは空力性能だけでなく、縁石や路面のうねりに対応できるサスペンション特性が重要になる。W17はそうした条件の中でも安定した姿勢を維持しており、アントネッリは高い信頼感を持って限界まで攻めることができた。

    また、パワーユニットとエネルギー回生システムの効率も優れており、トンネル区間やその後の加速でもフェラーリを上回る場面が見られたという。

    モナコのような市街地コースでは、ドライバーがマシンをどれだけ信用できるかが重要になる。

    アントネッリ自身もレース後、マシンの挙動が自然で非常に運転しやすかったと語っており、その感覚が週末を通じた圧倒的なパフォーマンスにつながったようだ。

    5連勝でタイトル争いの主導権を掌握
    終盤には赤旗によって残り10周のスプリント状態となったが、アントネッリの優位は揺るがなかった。

    むしろ再スタート後もハミルトンとの差を広げ続け、最後まで危なげなく優勝を飾った。

    モナコGPは単なるポール・トゥ・ウインではない。

    タイヤマネジメント、中高速コーナーでのスピード、そしてマシンセットアップの完成度。そのすべてでライバルを上回った結果が、この圧勝劇だった。

    5連勝を達成したアントネッリは、2026年F1タイトル争いにおいてさらに大きな主導権を握ったと言えそうだ。

  • アロンソ アストンマーティンF1入賞も本音「モナコGPから得るものは何もない」

    アロンソ アストンマーティンF1入賞も本音「モナコGPから得るものは何もない」

    フェルナンド・アロンソは2026年F1モナコGPで11位フィニッシュとなったものの、セルジオ・ペレスへのレース後ペナルティによって10位に繰り上がり、アストンマーティンに今季初ポイントをもたらした。

    しかし、アロンソ自身は今回の週末をほとんど評価しておらず、「できるだけ早く忘れたいレースだった」と受け止めている。モナコGP後、アストンマーティンが抱える問題点を率直に語った。

    アロンソ「サーキットごとに別の弱点が見つかる」
    バルセロナで行われる次戦スペインGPへ向けて、モナコGPから持ち帰れるポジティブな要素を問われたアロンソは厳しい見解を示した。

    「この週末から得られるポジティブな結論はひとつもない」

    「僕たちは今年、非常に異なるタイプのサーキットを走ってきた。そしてサーキットごとにマシンの別の弱点が明らかになっている」

    「オーストラリアではパワーユニット性能が不足していることが分かった」

    「中国ではエネルギーマネジメントが十分ではなかった」

    「カナダでは、マイアミで抱えていたギアボックスの問題が非常に大きかったことが分かった。そして今回のモナコではシャシーが不足していることが明らかになった」

    アロンソは、アストンマーティンが単一の問題ではなく、パワーユニット、エネルギーマネジメント、ギアボックス、シャシーと複数の領域で課題を抱えていると説明した。

    「クラッシュすればテレビで愚かに見えるだけ」
    アロンソは21番手からスタートし、序盤にピットストップを済ませる大胆な戦略を選択した。

    「難しいレースだった」

    「スタートと1周目で大きなリスクを取った。そして3周目にはピットストップを行った」

    その後は各車へのペナルティやレース展開の恩恵を受けてポイント圏内まで浮上したが、マシンの扱いに苦しみ続けたという。

    「本当に難しかった」

    「ここではクラッシュするのは非常に簡単だ」

    「19番手を走っていてクラッシュすれば、テレビではただ愚かに見えるだけだ」

    「突然才能を失ったわけではない。しかしこのマシンは非常に運転が難しく、常に限界にある」

    さらに早期ピットストップの影響で、終盤は著しく摩耗したタイヤで走行しなければならなかった。

    「早い段階でストップしたため、最後まで走り切らなければならなかった」

    「結果として50〜60周使ったタイヤで非常に扱いづらいマシンを運転することになった」

    「それがさらに難しさを増していた」

    「幸い赤旗やさまざまな状況によってレースは多少は楽になった。僕たちはできる限り最善を尽くそうとした」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    夏休み後に大型アップデート投入へ
    厳しい状況が続く一方で、アロンソはチームの将来には依然として自信を示している。

    「良いニュースは、問題を解決するために何をしなければならないのかを僕たちが非常によく理解していることだ」

    「シーズン後半に向けて、それらすべての問題を同時に解決するパッケージを投入したいと考えている」

    アロンソが言及した「シーズン後半」は夏休み明けを指しており、アストンマーティンはそこで大規模なアップグレード投入を計画しているようだ。

    ニューウェイ体制の真価は夏以降か
    アロンソのコメントで興味深いのは、チームが問題の原因を把握できていると繰り返し強調している点だ。

    アストンマーティンは2026年からホンダ製パワーユニットを搭載しているが、アロンソの発言によれば不足しているのはパワーだけではない。エネルギーマネジメント、ギアボックス、シャシー性能などマシン全体に課題が存在している。

    そのため単独のアップデートではなく、「すべてを同時に解決するパッケージ」が必要だと考えているようだ。

    一方で、その改善パッケージが投入されるまでにはまだ4〜5戦が残されている。

    「チームを完全に信頼している」

    「なぜなら僕たちの認識では、このマシンは現在経験しているものとは劇的に異なるものになると考えているからだ」

    「ただ、その前に4戦か5戦は苦しい結果に耐えなければならない」

    アロンソはそう語り、バルセロナを含む今後数戦については厳しい戦いを覚悟していることを認めた。アストンマーティンにとって、夏休み前のレースは将来への準備期間という色合いがさらに強まっている。

  • ピエール・ガスリー F1モナコGP降格でFIA批判「0.1km/hで表彰台を失った」

    ピエール・ガスリー F1モナコGP降格でFIA批判「0.1km/hで表彰台を失った」

    ピエール・ガスリー(アルピーヌ)は、F1モナコGPで3位フィニッシュを果たしながら、ピットレーン速度違反による合計10秒加算ペナルティで7位に降格した。

    9番グリッドから混乱のレースを走り抜き、表彰台圏内でチェッカーを受けたガスリーにとって、わずか0.1km/hと0.4km/hの超過による処分は受け入れがたいものだった。

    0.1km/hと0.4km/hが奪ったモナコの表彰台
    ガスリーは1回目のピットレーン速度違反で60km/h制限を0.1km/h超過したとされ、2回目は0.4km/h超過したと判断された。これにより5秒ペナルティを2度受け、レース後に3位から7位へ降格した。

    「今の僕にこれ以上傷つくことはないと思う」とガスリーはコメント。

    「このような瞬間のために、10年間ずっと必死に努力してきた。今日はすべて正しくやった」

    「集まってくれたすべてのファンの前で表彰台に立った。このような瞬間は、不公平な理由で僕たちから奪われていいものではない」

    「今起きていることは正しくない。彼らが正しい判断をしてくれることを願っている」

    ガスリーが求めたシステムの再確認
    ガスリーは、自身が速度制限を超えていたとは考えていないと主張した。F1マシンでピットレーンリミッターを作動させることは「おそらく最も簡単な設定」だとし、複数チームが同様の違反を取られたことにも疑問を呈した。

    「車内では60km/hを下回っていたことを事実として分かっているし、どちらの場合もラインのかなり手前でリミッターを入れていた」

    「3、4チームが速度違反を取られている状況で、これはF1マシンで入れられる最も簡単な設定だ」

    「彼らに警鐘が鳴り、何が起きているのか正確に確認する必要があると気づいてくれることを願っている」

    「これは正しくない。セバスチャン・ベッテルも2009年シンガポールで似たようなことがあった。彼はコーナーをカットして、それが速度違反を誘発した」

    「彼はルールを変えるべき時だと言っていた。これは愚かなシステムだ」

    「僕はこの表彰台に値した」
    ガスリーはランド・ノリスのマクラーレンMCL40を抑え、赤旗後のリスタートではアイザック・ハジャーをかわして3位に浮上した。自身6度目のF1表彰台が目前にあっただけに、失望は大きかった。

    「10年だ。僕はあらゆるチャンスをつかむために懸命に戦っている」

    「僕は5回表彰台を獲得した。でも自分に言わせれば、それでは十分ではない。そして僕は今回の表彰台に値した。彼らが何かしてくれることを願っている」

    「言ったように、これはとても簡単な設定で、車の問題だ。現時点では、本当に答えがない。心が折れている」

    「僕は3位でラインを越えた。9番手スタートから、僕たちは必要なことをすべてやった」

    モナコで得たはずの表彰台は記録上失われたが、ガスリーのレース内容そのものは消えない。アルピーヌにとっても、A526が混戦の中で上位を争えることを示した一戦となった。次戦バルセロナでは、この悔しさを結果に変えられるかが問われる。

  • トト・ヴォルフ「ペースを落とせと言った」 アントネッリのF1モナコGP圧勝に驚愕

    トト・ヴォルフ「ペースを落とせと言った」 アントネッリのF1モナコGP圧勝に驚愕

    キミ・アントネッリ(メルセデス)は2026年F1モナコGPで圧倒的なパフォーマンスを披露し、F1史上最年少のモナコGPウィナーとなった。

    レースでは後続を寄せ付けず、最大で約30秒ものリードを築いて優勝。メルセデスにとっても2019年以来となるモナコでの勝利となり、チーム代表のトト・ヴォルフはレース後、その走りに驚きを隠さなかった。

    「もっと遅く走れと思った」圧倒的なレースペース
    アントネッリはレースを完全にコントロールしながらも、終始ハイペースを維持した。後続との差が大きく開いた後もファステストラップ級のラップを刻み続け、ピットウォールはペースを抑えるよう指示していたという。

    「彼が見せた走りは信じられない。状況を完全にコントロールしていた」

    「時には誰よりも1.5秒も速く走り、再スタートのたびにさらにギャップを広げていった。本当に信じられないパフォーマンスだった」とトト・ヴォルフはSky Sports F1に語った。

    さらにヴォルフは、レースエンジニアのピーター・“ボノ”・ボニントンとともに無線でペースダウンを促したことを明かした。

    「最初はボノからだった。その後で私も伝えた」

    「私はボノに『30秒のリードがあることを伝えてくれ』と言った。そして彼はそれを伝えたが、それでも彼は同じようなラップタイムを刻み続けていた」

    「たぶん、それが彼のリズムなのだろう」とヴォルフは笑顔で振り返った。

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    モナコでの勝利が持つ特別な意味
    メルセデスは近年モナコで苦戦が続いており、ヴォルフも同地を“鬼門”のひとつと認識していた。

    「モナコはいつも少し苦手なサーキットだった」

    「だからここで勝てたことは本当にうれしい。私にとっても長年ホームのような場所だからね」

    今回の勝利は、ルイス・ハミルトンが2019年に優勝して以来となるメルセデスのモナコ制覇となった。

    表彰台に上がることをためらったヴォルフ
    レース後、コンストラクターズトロフィーを受け取るため表彰台へ向かったヴォルフだが、自ら進んで上がったわけではなかったという。

    「もう10年くらい表彰台には上がっていなかったと思う」

    「キミのために本当にうれしい気持ちがある一方で、感情的には冷静でいたいとも思っている」

    「チームのみんなから『ここはあなたのホームなんだから行くべきだ』と言われて表彰台に向かった」

    「でも今は気持ちを落ち着かせて、チームをまとめてバルセロナへ向かうことが大切だ」

    アントネッリのモナコGP制覇は、単なる今季5勝目というだけではない。チーム代表ですら「もう少し遅く走ってほしい」と思うほどの圧倒的な支配力を示したことで、19歳の新星が2026年F1タイトル争いの中心に立っていることを改めて印象づけるレースとなった。

  • BYDがモナコでFIA・F1首脳と会談 F1参戦構想の協議が進展

    BYDがモナコでFIA・F1首脳と会談 F1参戦構想の協議が進展

    BYDの副社長であるステラ・リーが2026年F1モナコGPの週末に、F1 CEOのステファノ・ドメニカリ、そしてFIA会長のモハメド・ビン・スライエムと相次いで会談していたことが明らかになった。

    世界有数の自動車メーカーであるBYDは、近年急速にグローバル市場で存在感を高めているが、今回の動きは同社のF1参入検討が単なる憶測ではなく、実際に最高レベルの協議段階へ進んでいることを示している。

    モナコで行われたトップレベル会談
    PlanetF1によると、ステラ・リーは金曜日にF1 CEOのステファノ・ドメニカリと会談し、その翌日にはモハメド・ビン・スライエムとも協議を行った。

    BYDは今年に入ってから中国メディアに対しF1への関心を認めていたが、今回のモナコでの一連の会談は、その検討がより具体的な段階へ進んでいることを示唆している。

    一方で、F1関係者の間では懐疑的な見方も残る。

    BYDは世界第3位規模の自動車メーカーではあるものの、モータースポーツ活動の実績がほとんどなく、チーム運営やレース活動のノウハウも持たない。そのため、一部では「ブランド宣伝のための調査活動に過ぎない」との声もある。

    しかし、BYDの急成長を考えれば、その可能性を軽視できないとの見方も少なくない。

    BYDは新チーム設立だけを考えているわけではない
    ステラ・リーは、BYDが新規チーム設立を最優先に考えているとは明言しなかった。

    「BYDの技術がFIAや他のチームにどのような貢献ができるのか、その機会を探っている」

    「そしてBYDとしては、この舞台でブランドを構築する必要もある」

    そう語り、複数の選択肢を検討していることを示唆した。

    F1パドックでは、既存チームの買収や出資というシナリオも取り沙汰されている。

    現時点で売却が公表されているチームは存在しないが、例えばアルピーヌの24%を保有するオトロ・キャピタルの持ち分取得などが候補として噂されている。

    V8回帰論とBYDの技術戦略
    興味深いのは、BYDが電動化技術の象徴的存在である一方、FIAが現在2031年以降のレギュレーションとしてV8エンジン回帰を模索している点だ。

    ビン・スライエムは、内燃機関を主軸とした新世代パワーユニットを推進しており、電動比率を大幅に縮小する案を支持している。

    一見するとBYDの企業戦略とは相反するように見える。

    しかしステラ・リーは、その点について柔軟な姿勢を示した。

    「たとえ内燃機関を使うとしても、最高レベルの材料工学が必要になる。その分野でBYDは非常に強い」

    BYDは2022年に純粋なガソリン車の生産を終了したが、内燃機関技術そのものを完全に否定しているわけではないことを示した格好だ。

    クリスチャン・ホーナーとの接触も判明
    今回の動きでさらに注目を集めているのが、ステラ・リーとクリスチャン・ホーナーの接触だ。

    PlanetF1は先日、リーがカンヌでホーナーと会談したことを報じている。

    ホーナーはレッドブル・レーシングで長年にわたり成功を収めた実績を持ち、将来的にF1へ復帰する場合は株式保有を含むオーナーシップを求めているとされる。

    BYDにとっては、F1経験を持たない最大の弱点を補える理想的なパートナー候補とも言える。

    リーもホーナーについて問われると笑顔を見せ、

    「彼は素晴らしい人物だ。良い友人でもある。私たちは彼を高く評価している」

    と語った。

    もっとも、BYDの参入が数年先になる可能性が高いことを考えると、ホーナーがその時期まで待つかどうかは不透明だ。

    BYDがF1にもたらすインパクト
    今回の会談で重要なのは、BYDが単なるスポンサー案件ではなく、自動車メーカーとしてF1参入の可能性を真剣に検討していることが見えてきた点だ。

    現在のF1にはメルセデス、フェラーリ、ホンダ、フォード、アウディ、GMといった世界的メーカーが集結しているが、中国メーカーはまだ存在しない。

    もしBYDが参入を実現すれば、F1にとって中国市場へのさらなる拡大を象徴する出来事になる。

    一方で、新規参入にはコンコルド協定に基づく厳格な審査が必要となる。

    FIAとFOMは現在、新たな参入希望者向けのEOI(関心表明)プロセスを共同で管理する体制へ移行しているが、関係者によれば新たな募集開始は差し迫った状況ではない。

    それでも、モナコで行われた一連の会談は、BYDがF1の未来において無視できない存在になりつつあることを示している。今後数年間の動向次第では、ホーナー率いるBYD F1チームという構想が現実味を帯びてくる可能性もある。

  • ルイス・ハミルトン F1モナコGPでキム・カーダシアンに感謝「毎日支えてくれる」

    ルイス・ハミルトン F1モナコGPでキム・カーダシアンに感謝「毎日支えてくれる」

    ルイス・ハミルトン(フェラーリ)は2026年F1モナコGPで2位表彰台を獲得した。レース中に5秒ペナルティを受けながらも順位を守り切り、今季3度目の表彰台を手にした。

    この結果により、ハミルトンはモナコでの通算表彰台回数を8回に伸ばし、アイルトン・セナの記録に並んだ。そんな特別な週末には、交際中とされるメディアパーソナリティのキム・カーダシアンもサーキットを訪れ、ハミルトンをサポートしていた。

    キム・カーダシアンの存在に感謝
    レース後、ハミルトンは周囲の支えについて問われると、カーダシアンへの感謝を口にした。

    「彼女(カーダシアン)が今週末ここに来てくれて、サポートしてくれたことは本当に素晴らしかった」とハミルトンはコメント。

    「でも、友人たちもそうだ。全体として本当に素晴らしい集まりだった」

    「それ以上に何と言えばいいのか分からないけどね」

    「良い人たちに囲まれて、良い人たちが支えてくれるのは本当に素晴らしいことだ。そして彼女は毎日僕を支えてくれている」

    今季はフェラーリ移籍後初勝利こそまだないものの、カナダGPに続いてモナコGPでも2位を獲得。タイトル争いの上位に踏みとどまっており、安定した成績を残している。

    セナの記録に並んだハミルトン
    モナコでの通算表彰台回数ではセナと並んだハミルトンだが、優勝回数ではまだ差がある。ハミルトンは3勝、セナは6勝を記録している。

    それでもハミルトンは、今後も記録更新を目指して挑戦を続ける考えを示した。

    「僕は長い間ここで走っているけど、その点ではまだ彼のレベルには達していない」

    「でも、僕はまだしばらくここにいるつもりだから、これからも追い続けるよ」

    「例えば8回の表彰台という意味で、彼と同じ場所に並べたことは本当に特別なことだ」

    「若い頃にアイルトンを見ていたことを今でも覚えているし、今でも彼は僕のお気に入りのドライバーだ」

    「だから本当にクールなことだと思う」

    モナコで再び存在感を示したフェラーリ移籍後のハミルトン
    モナコGPではアンドレア・キミ・アントネッリに及ばなかったものの、ハミルトンは難しいレースをまとめ上げて2位を獲得した。フェラーリ移籍初年度の2026年シーズンは序盤こそ苦戦もあったが、ここ数戦は表彰台争いの常連となりつつある。

    セナの表彰台記録に並んだハミルトンは、勝利数でもレジェンドに近づくことを目標に掲げる。その挑戦を支える存在として、家族や友人、そしてキム・カーダシアンの存在が大きな支えとなっているようだ。

  • ランス・ストロール F1モナコGPクラッシュの原因はホンダPU?ギアボックス?

    ランス・ストロール F1モナコGPクラッシュの原因はホンダPU?ギアボックス?

    ランス・ストロール(アストンマーティン)は2026年F1モナコGPでのクラッシュについて、ホンダ製パワーユニットに起因する減速時の不安定な挙動が原因だったと主張した。

    一方で、アストンマーティンのチームアンバサダーを務めるペドロ・デ・ラ・ロサは、問題の存在を認めながらも、クラッシュそのものは限界まで攻め続けた結果だったとの見方を示している。

    ストロール「アクセルが半分開いたようだった」
    ランス・ストロールは57周目、16番手走行中にアントニー・ノゲスでコースアウトし、テックプロバリアにクラッシュしてリタイアした。

    ストロールはレース後、その原因がエンジンブレーキの異常挙動にあったと説明した。

    「レース終盤に差しかかっていたが、レースを通じてエンジンブレーキにいくつか問題を抱えていた」

    「今シーズンずっとエンジンブレーキの問題がある。あるコーナーでは押し出され、別のコーナーでは逆に減速しすぎる。しかも毎回違う動きをするんだ」

    「その周回、そのコーナーでは単純に壁へ押し出された。まるでアクセルペダルが50%開いたままになっているような感覚だった」

    当時、アントニー・ノゲス進入前では路面が部分的に荒れていたことも確認されていたが、ストロールはそれが原因ではないと否定した。

    「それが問題だったとは感じなかった。まるでアクセルが固着したかのように、エンジンが僕を壁へ押し出したんだ」

    アロンソも警戒していた減速時の不安定さ
    アストンマーティンの両ドライバーは今季を通じてマシンの扱いづらさを訴えている。

    フェルナンド・アロンソはこの症状を「ランダムなシフトダウン」と表現しており、減速時に予測不能な挙動が発生していることを明かしていた。

    この問題はギアボックスに関連しているとみられるが、背景には2026年からアストンマーティンがメルセデス製カスタマーPUからホンダ製ワークスPUへ移行し、自社製ギアボックスを導入したことがある。

    実際にアロンソはモナコGP開幕前の木曜日、この問題がモナコ市街地コースで発生すれば重大な結果につながる可能性があると警告していた。

    その後アロンソ自身もフリー走行1回目でシケイン進入時にコントロールを失いウォールに接触しており、日曜日のストロールのクラッシュによって懸念が改めて浮き彫りとなった。

    デ・ラ・ロサ「ホンダだけの問題ではない」
    ただしペドロ・デ・ラ・ロサは、問題の存在を認めながらも単純にホンダ製PUだけへ責任を帰すべきではないと説明した。

    「ランスがクラッシュしたことは、我々のドライバーが決して諦めないことを示している」

    「週末を通じて減速時の一貫性のなさに苦しんでいた。それでも両ドライバーは限界まで攻め続けていた。それこそが最も驚くべきことだ」

    さらにストロールの『エンジンに壁へ押し出された』という発言について問われると、デ・ラ・ロサは問題が依然として解析中であることを強調した。

    「我々は減速フェーズで一貫性のない挙動を経験している」

    「まだ分析中なので詳細は話したくないが、ドライバーが限界まで攻めることを妨げている要素が確実に存在する」

    「そして減速プロセスが想定どおりに機能しなければ、壁に突っ込むことになる。ランスに起きたのはまさにそれだ」

    ホンダとアストンマーティンが共同で対策へ
    デ・ラ・ロサによれば、ホンダとアストンマーティンは現在共同で原因究明を進めており、次戦バルセロナ・カタルーニャGPに向けて新たな対策を検討している。

    「ホンダと我々は状況を分析している。次戦に向けて異なる解決策や異なるマッピングを準備している」

    「ただし非常に複雑な問題だ。エンジンとギアボックスはひとつのシステムとして機能している」

    「特に今季の新レギュレーション下ではなおさらだ。小型の内燃エンジンと大型ターボを組み合わせた新世代PUでは、物事はそう単純ではない」

    モナコGPではストロールのクラッシュという形で表面化したこの問題だが、アロンソも含めて週末を通じて同様の症状を訴えていたことを考えると、アストンマーティンとホンダにとっては2026年F1シーズン前半の重要な技術課題のひとつになりそうだ。

  • セルジオ・ペレス「諦めなかった」 キャデラックF1初入賞は幻も前向き評価

    セルジオ・ペレス「諦めなかった」 キャデラックF1初入賞は幻も前向き評価

    セルジオ・ペレスは2026年F1モナコGPで10位フィニッシュを果たしたものの、レース後のペナルティによって初の選手権ポイントを失った。それでもペレスは、厳しい状況の中で最後まで戦い抜いたキャデラックの姿勢を高く評価した。

    キャデラックは今季の新規参戦チームとして苦戦が続いているが、モナコでは予選でQ2進出まであとコンマ2秒に迫る速さを見せ、決勝でも波乱を生かしてトップ10圏内でフィニッシュ。結果こそ覆ったものの、チームにとっては大きな前進を感じさせる週末となった。

    ポイント喪失につながったスタート手順違反
    ペレスはレース終盤に10番手まで浮上し、チェッカー時点ではキャデラックに初ポイントをもたらした。

    しかし審議対象となっていたスタート手順違反により、レース後にドライブスルーペナルティ相当の裁定を受けて15位へ降格。空いたグリッドに並ぶはずだったガブリエル・ボルトレトの位置にマシンを止めていたことが問題視された。

    「チームとの間でコミュニケーションミスがあった。それだけだ」とペレスは説明した。

    「いろいろな映像を確認したが、ある角度から見ると明らかに見えるし、別の角度からだとそれほど明確ではない」

    「それでも僕たちはコース上で10位だったし、そのことで何か利益を得たわけではない」

    「実際にはスタートも良くなかったが、再スタート後の1周目は素晴らしかった。それによって挽回できたし、それこそが重要だった」

    リタイア寸前だったキャデラックF1
    結果以上に印象的だったのは、キャデラックが深刻なトラブルを抱えながらレースを完走したことだった。

    ペレスによると、MAC-26はレース中を通じて振動、ブレーキ、パワーユニット関連の問題を抱えていたという。

    「僕たちにとっては非常に難しいレースだった。本当に厳しかった」

    「振動もあったし、ブレーキもあったし、エンジンの問題もあった」

    「ある時点ではリタイアも考えたが、諦めなかった」

    「走り続けたことでレースが新たなチャンスを与えてくれた。そして僕たちはそれを生かした」

    ペレスはエンジンを保護するために大幅なリフト・アンド・コーストを強いられていたことも明かした。

    「かなり苦しかった。多くのリフト・アンド・コーストをしなければならなかったし、同時にエンジンマネジメントも必要だった」

    「非常に難しい午後だったし、本当に苦戦した。次のレースで何ができるか見ていきたい」

    セルジオ・ペレス(キャデラック)

    結果以上に価値のあったキャデラックの姿勢
    モナコGPは結果だけを見ると15位で終わった。

    しかし、マシントラブルとペナルティに見舞われながらもトップ10でチェッカーを受けた事実は、キャデラックにとって大きな意味を持つ。

    特にペレスが評価したのはチーム全体のメンタリティだった。

    「チームは今回のレースを誇りに思うべきだ」とペレスは語った。

    「僕たちは諦めなかった。それはキャデラックの全員に見られる素晴らしい姿勢だ」

    「僕が覚えている中でも最悪レベルのモナコGPだった。あらゆることがうまくいかなかった」

    「それでも諦めなかった。それはチームにとって本当に素晴らしいことだ」

    ポイントこそ失われたが、キャデラックはモナコで初めて実力によってトップ10争いに加わった。ヨーロッパラウンドの本格化を前に、この週末はチームの自信を大きく高める一戦となった。

  • リアム・ローソン F1モナコGP5位「マシンがバラバラで出走できないと思った」

    リアム・ローソン F1モナコGP5位「マシンがバラバラで出走できないと思った」

    リアム・ローソン(レーシングブルズ)は2026年F1モナコGPで5位入賞を果たし、自身のキャリアベストタイとなる結果を記録した。しかし、そのレースはスタート前から危機に直面していた。

    予選9番手から決勝を迎える予定だったローソンだが、スタート直前にマシンの技術的トラブルが発生。レーシングブルズのクルーはガレージ内で緊急作業を行い、ピット出口閉鎖まで残された時間はわずかだった。

    リアム・ローソン(レーシングブルズ)は2026年F1モナコGPで5位入賞を果たし、自身のキャリアベストタイとなる結果を記録した。しかし、そのレースはスタート前から危機に直面していた。

    予選9番手から決勝を迎える予定だったローソンだが、スタート直前にマシンの技術的トラブルが発生。レーシングブルズのクルーはガレージ内で緊急作業を行い、ピット出口閉鎖まで残された時間はわずかだった。

    対応が間に合わなければピットレーンスタートとなる状況だったが、チームは土壇場でマシンを復旧させた。

    スタート直前の緊急修理がレースの分岐点に
    決勝後、ローソンはスタート前にガレージで目にした光景を振り返った。

    「ガレージに行ったらマシンがバラバラになっていて、今日はレースに出られないと思った」とリアム・ローソンはコメント。

    「だからそこからの巻き返しは本当に大きかったし、マシンを組み上げてコースに送り出してくれたチームのみんなには心から感謝している」

    モナコの市街地コースではポジション維持が重要になるが、レーシングブルズは冷静な戦略でレースを進めた。

    リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    ウィリアムズを抑えながら戦略を最適化
    ローソンはレース中の展開について、後方のウィリアムズ勢をコントロールしながら十分なレースペースを持っていたと説明した。

    「後ろのウィリアムズ勢をコントロールしていたし、かなり良いペースもあった。それは良かった」

    「だからスティントを延ばしてギャップを作り、必要なタイミングでピットインした」

    この判断は終盤の展開でも大きな意味を持った。

    赤旗がレーシングブルズに味方
    レース終盤の赤旗によって、ローソンとチームメイトのアービッド・リンドブラッドは有利なポジションで再スタートを迎えることができた。

    「そして赤旗のおかげで、再スタートに向けて僕たちの2台はとても良いポジションにいた」

    「その後、この順位で2台ともチェッカーまで持ち帰ることができた」

    ローソンはチェッカーフラッグ時点では6位だったものの、ピエール・ガスリーのピットレーン速度違反によるタイム加算ペナルティによって5位へ昇格。2025年F1アゼルバイジャンGPで記録した自己最高位に並び、レーシングブルズにとっても大きなポイント獲得となった。

    今回の結果は、モナコGPでの巧みな戦略だけでなく、レース開始前のわずかな時間でマシンを復旧させたチームの作業があってこそ実現したものだった。スタート前には出走すら危ぶまれた状況から5位入賞までたどり着いたことは、レーシングブルズにとって週末最大級の成功のひとつと言える。