カテゴリー: F1メキシコGP

  • マックス・フェルスタッペン 逆転F1王座へ「残り全戦で完璧である必要がある」

    マックス・フェルスタッペン 逆転F1王座へ「残り全戦で完璧である必要がある」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、今週末のF1メキシコGPから最終戦アブダビGPまでの間に「完璧な週末」を積み重ねなければ、タイトルを争うマクラーレン勢──オスカー・ピアストリとランド・ノリス──を逆転できないと語った。

    わずか5戦前には首位ピアストリから104ポイント差だったフェルスタッペンだが、この4戦で3勝と2位1回を重ね、差を40ポイントにまで縮めている。

    今週末の舞台となるメキシコシティのアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスに到着したフェルスタッペンは、最近のチームの好調と今後の課題について次のように振り返った。

    「ここ数戦は本当に良い流れだった。走っていてすごく楽しかったし、その勢いをこのまま持続させたい。
    同時に、最後まで完璧でなければチャンスはないと分かっている。でもそれでいいんだ。楽しみながらベストを尽くし、結果を最大化することだけを考えている。最後にどうなるかはその時に分かる」

    「マクラーレンの楽勝ではなくなった」
    今や5度目のタイトル獲得に向けて最有力かと問われたフェルスタッペンは、まだ油断できないと強調する。

    「まだ大きな差がある。僕たちはそれを気にしすぎてはいないし、ただ最後まで楽しみながら最大限の力を発揮したい。うまくいけば最高だし、そうでなくても、僕たちが見せてきたパフォーマンスの上昇には誇りを持てると思う。

    ある時点では、誰もが“マクラーレンの楽勝シーズン”だと思っていた。でも今はそう簡単じゃない。僕たちは全力でやれることをすべてやる」

    マックス・フェルスタッペン F1

    「過去の実績は保証にはならない」
    メキシコGPで通算5勝を挙げているフェルスタッペンだが、今回も同じ結果になる保証はないと語る。

    「正直に言えば、この週末は楽しみだ。ファンはいつも最高で、F1を心から愛してくれているし、スタジアムの雰囲気は本当に特別。

    「ただし、ここはとても複雑で難しいサーキットだ。グリップが低く、セクターをうまくまとめるのが難しい。予選は常に激しくて、ミスもしやすい。すべてを上手く噛み合わせて最大化する必要がある」

    「ここ数戦は素晴らしい結果だったけど、それがこの週末にも当てはまるとは限らない。何ができるかは実際に走ってみないと分からない」

    分析:逆転タイトルへの条件
    フェルスタッペンが指摘する通り、残り4戦のうち1つでも取りこぼせばタイトル争いは厳しくなる。

    レッドブル・レーシングはアップグレード後にマシンのグラウンドエフェクト特性を最適化し、レースペースではマクラーレンに匹敵する競争力を取り戻している。

    一方で、メキシコは標高の高さと低グリップ路面が特徴で、パワーユニット効率やタイヤマネジメントが結果を左右する。フェルスタッペンが語る「完璧」とは、ドライビングだけでなくチーム全体の総合力を指している。

    彼がここメキシコで勝利すれば、タイトルレースは完全に振り出しに戻る可能性がある。

  • オスカー・ピアストリ 「フェルスタッペンのF1タイトル争い復活は予想外だった」

    オスカー・ピアストリ 「フェルスタッペンのF1タイトル争い復活は予想外だった」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、マックス・フェルスタッペンがタイトル争いに再び食い込んできたスピードに「驚いている」と語った。

    8月末のザントフォールトGPで優勝した時点で、ピアストリはチームメイトのランド・ノリスに34ポイント、フェルスタッペンに104ポイントの差をつけていた。しかしその後の4戦ではいずれもノリス、フェルスタッペンに敗れ、差はノリスに14ポイント、フェルスタッペンに40ポイントまで縮まっている。今や3人によるタイトル争いが明確になった。

    フェルスタッペンはここ4戦すべてでマクラーレン勢を上回り、シーズン序盤に一時的に「タイトルは終わった」と認めていたにもかかわらず、再び優勝候補の一角に戻っている。5度の優勝経験を持つメキシコでは、レッドブルが再び強さを見せると予想されている。

    「ザントフォールトの時点では、自分のタイトル争いの相手はノリスだけだと思っていました」とピアストリは語る。「おそらくみんなそう思っていたと思います。でも(フェルスタッペンが)モンツァ以降に見せたパフォーマンスの流れはちょっと驚きでした。シーズン序盤にもその兆候は少し見えましたが、大きな落ち込みもありましたし。でも、予想よりずっと早く戦いに戻ってきました」

    前戦オースティンでは、スプリントでクラッシュし、決勝でもノリスと接触して5位に終わるなど厳しい週末だったが、ピアストリは依然として焦りを見せていない。

    「ここ数戦でポイント差は少し縮まりましたが、僕の集中は常に“できるだけ速く走ること”にあります」とピアストリは語る。「リードしている方が他のどのポジションよりも良いに決まっていますし、差を気にしたり不安になることに意味はありません」

    残りは5戦、争われるポイントは141。ピアストリは昨年のメキシコでQ1敗退から8位入賞を果たしており、標高2000m超の過酷な条件で再び好結果を狙う。標高による低密度の空気がマシンのダウンフォースを得にくくするこのコースで、マクラーレンは持ち味のバランス性能を発揮できるかが焦点となる。

    オスカー・ピアストリとマックス・フェルスタッペン

    勢力図の再構築が進む三つ巴のタイトル戦

    シーズン終盤に入り、タイトル争いはピアストリ、ノリス、フェルスタッペンの三強構図に明確化した。ピアストリは安定した速さを維持しているが、ここ4戦ではミスや不運も重なり、優勝から遠ざかっている。対照的にフェルスタッペンはメカニカルバランスの改善とアップグレードの成果により、レッドブルRB21のポテンシャルを最大限に引き出しつつある。

    ピアストリにとって重要なのは、ノリスとのチーム内バトルを制しつつ、フェルスタッペンの勢いを封じることだ。メキシコはマクラーレンにとって得意とは言い難いが、タイヤマネジメントとパッケージの総合力で勝負できる舞台でもある。標高が生む空力効率の差が、三者の戦力差をさらに際立たせることになりそうだ。

  • アイザック・ハジャー レッドブルF1昇格を隠せず?会見で「君は頭が良すぎ」

    アイザック・ハジャー レッドブルF1昇格を隠せず?会見で「君は頭が良すぎ」

    レッドブル・ジュニアのアイザック・ハジャーは、F1メキシコGP木曜会見で2026年の去就について質問を受け、笑いをこらえきれずに答えを示唆した。

    2025年もレッドブルの傘下に留まることは確実とされているが、2026年にマックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてレッドブル・レーシングへ昇格するのか、あるいはレーシングブルズに残留するのかはまだ正式発表されていない。

    しかし、F1メディア「RacingNews365」によるインタビューでは、本人の態度がその答えを物語っていた。

    ハジャーは「すでに来季のチームを知っているか?」と問われると、思わず大笑い。「もう分かったな」と記者に返されると、「いや、君は頭が良すぎるよ」と冗談めかして応じた。

    昇格は今季中ではないと断言
    21歳のフランス人ドライバーは、シーズン中の昇格の可能性を完全に否定した。

    「今シーズン中に昇格するなんて、もうあり得ないよ。それだと残り2戦くらいしかレッドブルで走れないってことになる。それは現実的じゃない」

    「今のチーム(レーシングブルズ)にとても満足しているし、彼らのためにもコンストラクターズ選手権6位を持ち帰らなきゃならない」

    周囲の騒音より“静かな決断”を望む
    デビューシーズンを通じて去就報道にさらされてきたハジャーは、騒がしい憶測よりも静かな環境を求めている。

    「正直に言えば、すべてがシーズンの終わりに決まってほしい。ノイズが多すぎて、もう面倒なんだ。あと5戦、集中してプッシュするだけだよ」

    さらに「年末まで発表を待つのか?」と問われると、再びジョークで返した。

    「僕は発表より先にちゃんと知らされると思うよ。じゃないと問題だ」と笑いながらも、「理想を言えば、誰も僕に質問せずに年末まで待ってほしいね」と締めくくった。

    アイザック・ハジャー レッドブル F1

    ハジャーは“すでにレッドブル昇格内定”か
    ハジャーの笑みと発言のトーンは、すでにチーム内で2026年の行き先が決まっていることを示唆している。ヘルムート・マルコが「メキシコGP後に最終決定を下す」と明言しているが、本人はすでに結果を知らされている可能性が高い。

    現在のレーシングブルズでの働きに満足している様子を見せながらも、「6位を持ち帰る」という使命感を語った点からも、レッドブルの一員としての自覚がうかがえる。

    2026年、角田裕毅とリアム・ローソンのいずれかが放出され、ハジャーがレッドブル・レーシングに昇格するという見方が強まっている。

  • 角田裕毅 レッドブルF1 メキシコGP展望「路面特性はマクラーレン向き」

    角田裕毅 レッドブルF1 メキシコGP展望「路面特性はマクラーレン向き」

    レッドブル・レーシングの角田裕毅は、今週末のF1メキシコGPに向けて「マクラーレンとフェラーリが有利に立つ可能性がある」と語った。前戦アメリカGPでシーズン最高のパフォーマンスを見せた角田裕毅は、オートドローモ・エルマノス・ロドリゲスの特性がライバル勢に味方するかもしれないと分析している。

    前戦オースティンでは13番グリッドからスタートし、スプリントと決勝の両方で7位を獲得。これは今季の自己最高成績であり、レッドブルの2台目としても最も好調な週末となった。

    チームメイトのマックス・フェルスタッペンがスプリントと決勝を制した一方で、角田裕毅は「サーキット・オブ・ジ・アメリカズのレイアウトやバンピーな路面は、我々のマシンにはあまり合わなかった」と振り返った。

    それでも角田裕毅は、次戦メキシコでの戦いに自信をのぞかせている。標高の高いサーキットでの挑戦は難しいものの、ライバルに対抗できる強みもあると考えている。

    メキシコの路面特性はマクラーレンとフェラーリ向き
    角田裕毅は、メキシコ・シティにある同サーキットの特性が「マクラーレンとフェラーリのマシンに合っている」と説明した。特に縁石への乗り上げ性能が重要になると指摘している。

    「うーん、まあ、悪くないと思います。ただ、メキシコは少し特別なキャラクターを持っています。特に縁石の上を走る時にマシンの乗り心地が重要になります。マクラーレンとフェラーリは縁石の上をうまく走れる印象があるので、彼らは強いと思います」と角田裕毅は語った。

    「でも僕たちにも得意な部分があります。違うところでラップタイムを稼げると分かっていますし、そこを最大限に生かしたいです」

    アメリカGPでの手応え「シンガポールより強かった」
    角田裕毅はまた、アメリカGPでの走りがシンガポールGPよりも良かったと振り返った。

    「スタートはまた良かったですし、最初の数周は良いペースでいくつか順位を上げることができました」と述べ、「その後のペースも悪くなかったけど、もう少し上手くやれた部分もあったと思います。それでも全体として良い週末でした」と評価した。

    シンガポールと比べてどうだったかと問われると、「シンガポールではおそらく人生で最悪のスタートをしたと思います。アメリカではなぜか攻める自信があって、昨日から良い感触がありました。今日はスタート位置が違いましたが、昨日と同じようなことを再現できたのでポジティブです」と角田裕毅は語った。

    角田裕毅はスプリントと決勝の合計で8ポイントを獲得し、今季の合計は28ポイントに到達した。一方で、姉妹チームのレーシングブルズ勢であるリアム・ローソンとアイザック・ハジャーの合計69ポイントには届いていない。

    角田裕毅 レッドブル F1

    フェルスタッペンとの差とチームの現状
    チームメイトのマックス・フェルスタッペンは角田裕毅より278ポイント以上多く獲得し、ドライバーズ選手権3位につけている。レッドブルはコンストラクターズ選手権でフェラーリ、メルセデスと激しく競り合っており、現在はメルセデスに10ポイント、フェラーリに3ポイント差で追う展開となっている。

    分析:角田裕毅の発言に見える“冷静な現実認識”
    角田裕毅の発言は、レッドブルRB21の現状を冷静に分析したものといえる。アメリカGPではバンピーな路面でマシンの特性が合わず、苦戦する中でも最大限の結果を残した。一方で、メキシコでは高地特有の低酸素環境と、縁石走行が要求されるレイアウトが新たな挑戦となる。

    マクラーレンとフェラーリはこの「縁石処理」と「トラクション性能」で強みを持つため、角田裕毅が警戒するのは理にかなっている。とはいえ、レッドブルには依然として高い直線スピードと冷却効率の強みがあり、彼が言うように「異なる部分でラップタイムを稼ぐ」余地は十分にある。

    今季最も安定した週末を経て、角田裕毅は自らのポテンシャルとチームの戦闘力の両方に確かな手応えを掴みつつある。次戦メキシコで、再び上位進出を狙う。

  • F1メキシコGP 2025年:エルマノス・ロドリゲス・サーキット&タイヤ解説

    F1メキシコGP 2025年:エルマノス・ロドリゲス・サーキット&タイヤ解説

    2025年F1 メキシコGPが、現地10月24日(金)~10月26日(日)の3日間にわたってエルマノス・ロドリゲス・サーキットで開催される。公式タイヤサプライヤーのピレリが2025年のF1世界選手権 第20戦 メキシコグランプリのタイヤについて解説した。

    F1のアメリカ大陸ラウンドは、先週のオースティンに続いてメキシコシティへと南下する。アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲス・サーキットでは、スタジアムセクション「フォロ・ソロ」を埋め尽くす熱狂的なファンによって、毎年圧巻の雰囲気が作り出される。

    標高2000メートルを超えるこの地は、希薄な空気によってマシン性能に大きな影響を与える点でも知られている。

    F1メキシコGP

    ピレリは今大会に合わせ、特別仕様のポディウムキャップを用意。メキシコ国旗のグリーンをベースに、ゴールドの刺繍をあしらい、勝利と情熱を象徴するデザインとなっている。デニス・デコビッチのクリエイティブ監修のもと、ピレリ・デザインが製作し、公式ECサイト(store.pirelli.com
    )で販売される。

    メキシコGP F1

    再び“段飛ばし”のコンパウンド選択
    今回のメキシコGPも、先週のオースティンに続き、選択コンパウンドが“段飛ばし”となる。ミディアムとソフトはC4とC5だが、ハードはC2が指定されており、C3を飛ばした構成だ。C2は非常に保守的な選択で、ラップタイムの面では大きな差がある一方、グリップが低い。

    昨年はソフトが主に予選とファステストラップ狙いの終盤でのみ使用されたが、今年はC4とC5の優位性から、レース中でもこれらを中心に戦略を組む可能性がある。ただし、デグラデーション(摩耗)によって2ストップが必要になるリスクもある。一方でC2を使えばワンストップも可能だが、パフォーマンスは低下する。

    標高の影響でダウンフォースが減るメキシコでは、タイヤの滑りによるグレイニング(表面のささくれ)が出やすい。週末のフリープラクティスでは燃料を多く積んだロングランで摩耗傾向を確認し、最新コンパウンドの耐性が効果を発揮するか注目される。

    メキシコグランプリ 2025年のF1世界選手権

    2024年の戦略傾向
    昨年はセルジオ・ペレスを除く全ドライバーがワンストップ戦略を採用。大半がミディアムスタートで、6名のみがハードで第1スティントを開始したが、いずれも上位争いには届かなかった。理論上も実戦上も最も効果的だったのは「ミディアム→ハード」戦略で、タイヤマネジメントに苦労する場面はほぼなかった。

    ミディアムの最長スティントはオスカー・ピアストリの39周、ハードではバルテリ・ボッタスが49周を走破している。

    2025年のF1世界選手権 メキシコグランプリ

    メキシコシティ・サーキットの特徴
    全長4.304km、17コーナーを71周するこのコース最大の特徴は標高約2,200mという高さだ。空気の密度が低く、マシンのダウンフォースが大幅に減少するため、セットアップや冷却管理が非常に難しくなる。

    1.2kmを超えるロングストレートでは、ドラッグが減ることもあり最高速度が非常に高くなる。路面は滑らかで週末序盤はグリップが低いが、走行が進むにつれてラバーが乗り、ラップタイムが向上していく。2本の長いストレートではブレーキ時にタイヤ温度が下がりやすく、ロックアップにも注意が必要だ。

    メキシコグランプリ

    2026年仕様タイヤの最終テストへ
    メキシコGP後の10月28〜29日、ピレリはザウバーとメルセデスと共に最終テストを実施し、2026年に向けたソフト側コンパウンドの検証を完了する予定だ。構造面はすでに9月1日に承認済みで、12月15日の最終バリデーションをもって開発が終了する。

    開発プログラムは2年間で計15回(各2日間)のテストを実施。スペインやイタリアを中心にドライ・ウェット両方の評価を行い、全チームが段階的に参加した。最終的には12月9〜10日にアブダビのヤス・マリーナで全チーム合同のポストシーズンテストが予定されており、18インチながら幅がやや狭い2026年仕様タイヤが“ミュールカー”で試される。

    数字で見るメキシコGP
    ロドリゲス兄弟を記念して名付けられたこのサーキットでは、これまでに24回のグランプリが開催されている。2017年から2023年にかけて5勝を挙げたマックス・フェルスタッペンが最多勝ドライバーであり、レッドブルは通算5勝を誇る。

    ポールポジション最多はロータス時代のジム・クラークで、1963〜1967年に4回達成。直近では2023年にシャルル・ルクレール、2024年にカルロス・サインツJr.(現ウィリアムズ)がポールを獲得している。また、ルイス・ハミルトンはこの地で2017年と2018年のワールドタイトルを決めており、通算6回の表彰台という最多記録を持つ。

  • オリバー・ベアマン F1メキシコGP展望「背中の的を外すのが楽しみだ」

    オリバー・ベアマン F1メキシコGP展望「背中の的を外すのが楽しみだ」

    ハースF1チームのルーキー、オリバー・ベアマンは、今週末のF1メキシコGPを前に「背中の的を外すのが楽しみだ」と語った。

    この1年間でスーパライセンスに10点のペナルティポイントを科されており、あと2点で自動的にレース出場停止となるが、11月3日にはそのうち2点が期限切れとなる予定で、本人にとってはひとつの安心材料となる。

    ベアマンはメキシコでメディアに対し、「この点に関しては数戦タフだったけど、結果が悪かったわけじゃない。だから大きな問題じゃないけど、背中の的が外れるのが楽しみだ」と話した。

    レースでのアプローチは変えていない
    レースバンを避けるために走り方を変えたのかと問われると、ベアマンは次のように答えた。

    「自分のアプローチが硬いと思ったことはない。10点のうち、シルバーストンでの4点は完全に自分のせいだ。あれはレースの出来事というより、ただの愚かなことだった。そしてモナコの4点については、どちらの見方もできると思ってる。人をコースアウトさせたわけじゃない」

    F1で学んだこと
    さらにベアマンは、シルバーストンでの経験を通じて学んだ点についても振り返った。

    「特定のひとつのことじゃなくて、F1の難しさを学んでいる。シルバーストンの例では、ピットエントリーで限界まで攻めるように言われていて、そこだけで1秒稼げることもある」

    「でも、それは常に同じではなくて、状況に応じて順応しなきゃいけない。あのときは愚かなミスだったし、もう二度と繰り返さない」

    「本当にバカなことだった。でも、ミスをたくさんしてきたからといって、自分を責めているわけじゃない。将来ベストになりたいなら、こういうミスを経験して乗り越えなきゃいけない。大事なのはそこから学んで、成長し続けることだ」

    オリバー・ベアマン(ハースF1チーム) メキシコグランプリ

    ルーキーらしさと成熟の境界線
    今季10点のペナルティという数字は確かに多いが、その内訳を見ると、レース中の危険行為というよりは経験不足による判断ミスが中心だ。

    それを本人が「愚かなこと」と認め、前向きに受け止めている点は印象的だ。F1では、ルーキーに与えられる試行錯誤の余地は少ないが、ベアマンは限られた時間の中で確実に学びを得ている。

    11月3日を過ぎればペナルティは実質8点となり、心理的なプレッシャーも和らぐ。経験を糧にした冷静さが、今後の戦いでどのように現れるかが注目される。

  • 角田裕毅 F1メキシコGPで最新フロントウイング投入 フェルスタッペンと同一

    角田裕毅 F1メキシコGPで最新フロントウイング投入 フェルスタッペンと同一

    レッドブル・レーシングの角田裕毅は、2025年F1メキシコGPでついにマックス・フェルスタッペンと同じ仕様の最新フロントウイングが投入される。

    これまで角田裕毅は旧仕様のまま走行を強いられており、アップデート配分の「格差」が話題となっていたが、ついに両者のマシンが同一スペックに揃う。

    アメリカGPのフリー走行では、フェルスタッペンにのみ新型フロントウイングが搭載され、角田裕毅のRB21には前戦シンガポールと同じ型落ち仕様が装着されていた。

    ピエール・ワシェ技術責任者によれば、チームが比較テストを行ったものの新仕様は1セットしか用意されておらず、角田裕毅には選択肢がなかったという。

    角田裕毅は当時、「まだ試していませんが、ぜひ使ってみたいですね。見た目からしても、よりフロントの回頭性が上がるはず」とコメントしており、新ウイングの投入を強く望んでいた。

    新型フロントウイングは、広いフラップ面積と高い空力弾性(エアロ・エラスティック)を持つ設計が特徴で、速度域に応じて形状がわずかに変化する。

    低速コーナーでは高い回頭性を発揮し、高速域ではダウンフォースの過剰な増加を防ぎながら安定性を確保するという理想的なバランスを実現している。

    この柔軟な特性により、車速が上がるにつれて空力中心が後方に移動し、マシン全体の挙動がより穏やかで一貫性のあるものとなる。

    これがフェルスタッペンの復調を支えた要因であり、レッドブルRB21の再生の鍵と評されていた。

    さらに、このフロントウイングは新しいアンダーフロアとの相乗効果を狙って設計されている。

    モンツァで投入された新型フロアは、気流をより効率的にリアへ導く設計となっており、フロント側で発生した空気の流れをスムーズに後方へ繋げることで、車体全体の空力バランスを最適化している。

    この組み合わせによって、低速域での回頭性と中高速域での安定性を両立し、コーナー進入から立ち上がりまでの挙動変化を極めてリニアに制御できるようになった。

    角田裕毅 レッドブル・レーシング メキシコグランプリ

    角田裕毅にとって、この最新仕様の投入は単なるパーツ供給の平等化にとどまらず、シーズン終盤戦における立場回復の象徴的な意味を持つ。

    チーム代表ローラン・メキースは以前、「裕毅の努力とチームへの貢献に見合う環境を整える」と述べており、今回のアップデート適用はその一環とみられる。

    メキシコでは、両ドライバーが同一仕様のマシンで臨む初の週末となる。FP1では、フェルスタッペンのマシンに来季のF1デビューが期待されるアービッド・リンドブラッドが乗り込む。マシンが同一仕様になったことで逆にその部分を言い訳にすることはできなくなった。

    角田裕毅が最新フロントウイングとフロアの相乗効果を最大限に引き出し、どこまでフェルスタッペンに迫る走りを見せるか、注目が集まる。

  • リアム・ローソン F1メキシコGP会見「F1での将来は自分の走り次第」

    リアム・ローソン F1メキシコGP会見「F1での将来は自分の走り次第」

    レーシングブルズのリアム・ローソンは、F1メキシコGP開幕前の記者会見で、自身の将来について「特別なことはしない。速く走るだけ」と冷静に語った。

    16歳でレッドブル・ジュニアに加入して以来、結果で評価される環境の中を歩んできたローソンは、「F1での将来も結局は結果で決まる」と強調し、残り数戦にすべてを懸ける覚悟を示した。

    来季のシート争いが注目を集める中、シーズン終盤戦での結果がすべてを決めるとの姿勢を貫いている。

    ローソンは前戦アメリカGPを振り返り、「オースティンではかなり速い予選ペースがあったけど、レースでは少し苦しんだ。シーズンを通してずっと接戦が続いているし、今はさらに僅差になっていると感じる。だからこそ、すべてを引き出して週末ごとにすべてをうまくまとめることが大切だ。オースティンではそれが少しできなかった。それがポイントを逃した理由だと思う。でも、何かを大きく変える必要はない。クルマは速いし、やるべきことは基本に忠実でいること。オースティンでのミスを学びとして、ここでは繰り返さないようにしたい」と述べた。

    高地メキシコでの戦いについて
    「正直わからない。去年は結構競争力のあるクルマで臨めたけど、実際どうなるかは難しい。オスカーが言っていたように、過去のデータや経験をもとに予想しても、思った通りにならないことが多い。オースティンでは手応えを感じていたのに、週末は厳しかった。だから今回はただベストなパッケージで臨んで、そこから前に進むしかない」と語った。

    今後数戦と自身の将来について
    「もちろん、今が自分にとって重要な時期だということはわかっている。でも、アプローチ自体は変わらない。開幕からずっと、毎週末ベストを尽くすことだけを考えてきたし、それはこれからも同じだ。このメキシコは走るのが好きなサーキットだから、準備はしっかりできている。あとは週末をうまくまとめるだけ」と語った。

    来季シートの見通しについて問われると、「後から振り返れば、あの時こうすれば良かったと思うことはあるけど、それは誰でも同じだ。完璧な人間はいないし、自分もそうじゃない。シーズンを通してミスから学ぶことが大事だと思っている。だから、ミスを振り返って、同じことを繰り返さないようにすることが重要だ。そういう意味では、自分ができることはすべてやってきたと思う。これからもそれを続ける」と述べた。

    意思決定の時期について
    「正直わからない。具体的に考えたことはない。もし決定が下されているなら、もう知っているはずだと思うし、その方がいいかもしれない。でも結局のところ、僕たちの週末の取り組み方は変わらない。どんな状況でも、1回1回の週末で全力を尽くすだけ。今はその決定を待っている段階だから、やることは変わらない」と語った。

    リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム) メキシコグランプリ

    角田裕毅との関係
    「オースティンで何があったのか、正直よくわからない。今はシーズンのすごくタフな時期だから、週末ごとにプレッシャーも強い。特に予選では、ほんの小さな違いが大きな結果の差になる。だからこそ、どのセッションでもすべてを出し切るしかない」と話した。

    FP1欠場について
    「確かにクルマから降りるのは理想的じゃないけど、今回に関しては理解できる。メキシコは週末を通して路面が大きく変化するサーキットだし、FP1の時点ではグリップも少なくて滑りやすい。だからこのサーキットで代走を入れるのは理にかなっている。僕はすでにここを走った経験があるし、去年のフリー走行でも走っている。だから初めてのコースではない。もちろん自分としてはいつも走りたいけど、チームのためを考えればベストな判断だと思う。岩佐歩夢はこのクルマを何度も走らせてきていて理解が深いから、チームにとって有益なセッションになるはずだ」と語った。

    来季の座をかけたパフォーマンスについて
    「正直、今まで通り速く走るだけだと思っている。特別なことをするつもりはない。僕が16歳でこのプログラムに入った時から、常に結果で評価される世界だった。いい走りをすれば昇格し、結果を出せなければ居場所を失う。結局それだけの話だ」と語った。

    今シーズンを振り返って
    「もし開幕2戦後の状況をもう一度経験したいかと聞かれたら、それは望まない。でも今振り返ると、あの経験が自分を強くしてくれたのは確かだ。シーズンを通して多くのことを学んだし、今は当時よりずっと快適にクルマを操れている。序盤はキャッチアップに追われていたけど、今は自信を持って走れている。数字の上でも良くなっているし、個人的にも多くのことを学べた年だった。だから今後どんなレースに出るとしても、この経験を糧にしていくつもりだ」と振り返った。

  • 角田裕毅、ローソンへの発言をレーシングブルズF1に謝罪「不必要だった」

    角田裕毅、ローソンへの発言をレーシングブルズF1に謝罪「不必要だった」

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)は、前戦アメリカGPの週末にリアム・ローソン(レーシングブルズ)に対して行った発言について謝罪した。角田裕毅はF1メキシコシティGPの木曜会見で、「とても不必要だった」と述べ、レーシングブルズのチームに対して謝罪したことを明かした。

    角田裕毅はオースティンでの土曜走行後、リアム・ローソンに対して不満を表し、コース上でブロックされたと感じたことをきっかけに、「彼はいつもわざと何かをしてくる。くだらない。正直言って気にしていない」と発言していた。

    これは、金曜のスプリント予選で両者が最終ラップを走り切ろうとした際にトラブルがあった直後のことだった。

    リアム・ローソンは当時、「彼が何を言っているのか、まったくわからない」と応じていた。

    メキシコシティGPの木曜、両者は初日のドライバーズ会見にそろって出席した。アメリカGP以降、直接話をしたかどうか問われると、角田裕毅は「直接は話していない」と答え、リアム・ローソンは「正直、オースティンで何が起きたのかよくわからない」と述べた。

    続けて角田裕毅は、「メディアで言ったことについて、チーム(VCARB)に謝罪した。とても不必要な発言だった」と説明した。

    リアム・ローソンはその後、シーズン終盤戦の戦いについて次のように語った。

    「今はとても厳しい時期で、毎週末がタフだ。とにかく接戦で、特に予選ではすべてを引き出さなければならない。小さなことが大きな差になる」

    両者とも2026年の去就はまだ決まっておらず、アイザック・ハジャーがレッドブルへ昇格するという噂や、F2ドライバーのアービッド・リンドブラッドがレーシングブルズでF1デビューを果たす可能性など、さまざまな憶測が飛び交っている。

    角田裕毅は、もし2026年に向けてシートを争う立場になるなら、自身にとって重要なのは結果だと強調した。

    「結果がすべてだと思う。今はチームにとってすごく重要な時期で、特にチームメイト(マックス・フェルスタッペン)をどれだけサポートできるかが大事だ。コンストラクターズ選手権では2位の可能性もある。オースティンでの7位はいいステップだったし、これからも毎戦ポイントを取り続けたい。ここ数年、レッドブル勢にとってそれは簡単ではなかった」

    「シーズン後半はとくにいい流れに乗っていると思う。毎レースうまくまとめられているし、過去には別のチームでもそれを証明してきた。何をすべきかは明確だ」

    リアム・ローソン 角田裕毅 F1

    リアム・ローソンは、レッドブルの育成プログラムで長く経験を積んできた立場から、次のように語った。

    「マシンに乗るたびに全力で走るだけだ。僕のキャリアはずっと結果ベースで進んできた。16歳でこのプログラムに入って以来、常に“結果を出せば昇格できる”という世界でやってきた。それは今も変わらない」

    両者とも冷静に発言をまとめたが、角田裕毅の謝罪はこれまでの強気な印象とは対照的で、より成熟した姿勢を見せた。一方でリアム・ローソンは動じることなく、淡々と結果を出す姿勢を貫いており、2026年のシート争いは実力と安定感の両面で熾烈なものとなりそうだ。

  • アイザック・ハジャー F1メキシコGP展望「Q3とポイント圏に戻れると信じてる」

    アイザック・ハジャー F1メキシコGP展望「Q3とポイント圏に戻れると信じてる」

    アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)は、今週末のF1メキシコGPに向けて意気込みを語った。前戦アメリカGPでは期待した速さを発揮できず苦戦したが、ハジャーは自信を失っておらず、再び上位争いへ戻る決意を見せている。

    メキシコは、ハジャーが2023年に初めてF1マシンをドライブした思い出の地でもある。ルーキーイヤーで挑む今シーズン終盤戦、成長を証明する舞台として特別な意味を持つ週末となりそうだ。

    「今週メキシコでまたレースに戻れるのを本当に楽しみにしている」とハジャーはコメント。

    「オースティンでは期待していたほどの純粋な速さがなく、僕たちにとっていい週末ではなかった。だからこそ、いつもの調子を取り戻して、日曜日にはQ3進出とポイント圏争いに戻る必要がある。僕たちならそれができると信じている」

    「メキシコは2023年に僕がF1デビューを果たした場所(FP1)でもあるから、サーキットのことはよく知っているし、また戻ってこられるのが本当に楽しみだ。たくさんの良い思い出がある場所なんだ」

    アイザック・ハジャー(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム) メキシコグランプリ