カテゴリー: メルセデスF1

  • メルセデス、F1エンジンの“予選モード”の動作について説明

    メルセデス、F1エンジンの“予選モード”の動作について説明

    メルセデスは、オーストラリアGPでの“パーティーモード”騒動に続いて、渦中のF1エンジンのパワーモードがどのように動作するかについて説明した。

    ルイス・ハミルトンは、シーズン開幕前にメルセデスのF1エンジンの予選仕様のハイパフォーマンスなエンジンセティングを“パーティーモード”と呼んだことで、メルボルンでは大きな話題となった。

    フェラーリとレッドブルは予選Q1とQ2でメルセデスのペースに肉薄していたが、Q3ではルイス・ハミルトンが2番手に0.6秒差をつける圧倒的なパフォーマンスでポールポジションを獲得。

    ルイス・ハミルトンは、予選Q3での“パーティモード”の使用を否定したが、過去のメルセデスの予選での歴史を考えれば、それは真実とは受け止められておらず、すでに知られている以前の予選モードに新たなセッティングが加えられたかどうかについて疑問が投げかけられた。

    F1バーレーンGPのプレビュー内で、メルセデスはレース週末にエンジンで“3つの基本的なモード”を使用していると説明した。

    「一つは主にフリープラクティスセッション用、一つは主に予選用、そして、一つは主にレース用のものだ。その3つ全ては様々状況のためにいろいろなサブセッティングを変更できる。それは1周にわたって電気エネルギーを展開するか、回収するか、もしくはバランスの取れた方法で使用するかどうかを制御する」

    「オーストラリアGPでは、ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスの二人は、トラフィックに引っかかった際や先行マシンの乱気流のなかにいる際に、エンジンを冷却し、オーバーヒートを避けるためにレースモードを低いパフォーマンスに切り替えていた。セーフティカーも類似したチャレンジだ。ドライバーはエネルギーとパワーユニットを節約したいので、負荷を軽減し、ハードウェアを冷却するエンジンモードにセットされている」

    メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは、オーストラリアではハイパフォーマンスの予選モードはQ3まで使用されなかったことを確認している。

    メルセデスは「予選モードは各レース週末で数周だけ必要とされ、使用方法は競争状況に応じて異なる。予選を通して予選モードが使われるときもあれば、最終Q3セッションでのみ使用されることもある」と説明している。

    2018年のF1レギュレーションでは、パワーユニットメーカーはカスタマーチームと同じ方法でエンジンを操作できるようにする必要があるが、メルセデスはそれをどのように管理しているかを説明した。

    「利用できる走行距離は、各レース週末で使用されるパワーユニットの限界を定義する“フェーズドキュメント”と呼ばれるものによって規定され、それはワークスカーとメルセデスのカスタマーチームとで同じだ」

    「パワーユニットモードは、最初のハードウエアのセットがブリックスワースでテストされた際に定義され、マイレージ制限はロングランプログラムの成功によって決定される。サーキット特有のものもあれば、より一般的なものもある。どちらのモードを使うかは、ドライバーの決定、もしくはエンジニアリングチームのアドバイスによって決まる。どのセッティングにアジェストし、どのモードに切り替えるかは無線でやり取りされる」

    パワーユニットのセッティングは、エンジンがどのように動作し、電気エネルギーをどのように格納および展開するかを変更する。

    「内燃機関のパフォーマンスは、例えば、燃焼室内に噴射される燃料の量を変えたり、点火のタイミングを変化させることによって変わる。パワーユニットのハイブリッド側に関しては、モードは120kW(最大)のMGU-Kの展開とMGU-KとMGU-Hの両方のリカバリーのための電気エネルギーの相互作用とスケジューリングを変更する」

  • メルセデスに“パーティモード”は存在せず?心理戦のツールとの見方

    メルセデスに“パーティモード”は存在せず?心理戦のツールとの見方

    メルセデスのF1パワーユニットに“パーティモード”など存在せず、ライバルに対する“心理的なツール”かもしれない。そう語るのウィリアムズのチーフテクニカルオフィサーを務めるパディ・ロウだ。

    近年、メルセデスが予選Q3でパワーを追加でブーストさせる“予選モード”の存在が多くの議論を呼んでおり、今年はルイス・ハミルトンがそれを“パーティーモード”と称して大きな話題を呼んでいる。

    メルセデスも2018年型F1パワーユニットでこれまでよりも強力な“予選モード”を設定すると語っている。

    しかし、メルセデスのカスタマーであるウィリアムズのパディ・ロウは、チームは特定のモードやタイムリーなパワーユニットのアドバンテージは享受していないと述べ、“パーティモード”という言葉はメルセデスがライバルに心理戦をしかけるための要素に過ぎないと考えている。

    「実際にはないものを、あるかのようにほのめかして、他チームを挑発するのは興味深いことだ」とパディ・ロウはコメント。

    「我々全員が同じものを得ている。私はそう確信している。だが、それでも特定の他チームをだます価値はある」

    「Q3で追加のパワーを発生させるモードについてはしばしば議論がなされてきた。だが、関連するドライバーの何人かの功績であり、彼らは深く掘り下げ、結果を出すことができいる。我々が知らない何かをやっていない限りはね」

    パディ・ロウは、ルイス・ハミイルトンの才能を強調しつつ、今年も素晴らしいレースカーを生み出さた元チームを称賛。それを維持することは簡単なことではないと語る。

    「また良いクルマを生み出したメルセデスにおめでとうと言いたい。彼らはギャップを維持しているように見えるし、それを実現するために必要な仕事を過小評価するべきではない」

    「トップ3チームとミッドフィールドとのギャップは、それ以外のテーマだ。そこはほぼ同じままだ」

  • ルイス・ハミルトン 「フェラーリはパフォーマンスを秘めている」

    ルイス・ハミルトン 「フェラーリはパフォーマンスを秘めている」

    メルセデスのルイス・ハミルトンは、2018年のフェラーリにはF1オーストラリアGPで示したよりも優れたペースがあると感じている。

    F1オーストラリアGPではセバスチャン・ベッテルが優勝したが、パフォーマンスというよりも巧妙な戦略決定によるところが大きかった。予選でルイス・ハミルトンは2番手のキミ・ライコネンに0.6秒差をつけている。

    「みんなが僕たちの“パーティモード”がどれくらい速いかについて話しているけど、ライコネンは第1スティントでとても速かったし、簡単には引き離すことができなかった」とルイス・ハミルトンはコメント。

    「心のなかではセバスチャンとレースをしていた。フェラーリ勢は常に他と争うように仕向けてくる。彼らには二人のエースがいるし、2つのジョーカーを持っている。1人をピットに入れて、アンダーカットから守ることを強いてくる。でも、もう一人はクリーンエアにいる。心のなかでは自分がレースをしていると考える『とにかく3番手に注意しろ』と感じていた」

    ルイス・ハミルトンは、予選でもフェラーリ勢は見た目よりも近づいていたと主張する。

    「キミは素晴らしい走りをしていたし、全体的に週末を通して速さがあった。セバスチャンが(Q3)で良いラップができていたかはわからない。見た目よりも彼らのパフォーマンスは優れていると思う」

    だが、ルイス・ハミルトンは、今週末のバーレーンで優勝することで開幕戦の失望を埋め合わせることができると自信をみせている。

    「チームの全員がそう感じているけど、素晴らしい仕事がなされているし、ポジティブなことをかなり得られた。僕たちには素晴らしいクルマがあったし、僕たちはまだワールドチャンピオンだ。いくつか調整すれば次のレースでは勝てる。僕はそう信じている」

  • ルイス・ハミルトン、開幕戦では「エンジンを守るためにバックオフした」

    ルイス・ハミルトン、開幕戦では「エンジンを守るためにバックオフした」

    メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1オーストラリアGPのレース後半にエンジンを守るためにバックオフしたことを認めた。

    2018年のF1世界選手権では21戦を3基のエンジンで戦わなければならない。それを超えて使用した場合はグリッド降格ペナルティを科せられることになる。

    ルイス・ハミルトンは、バーチャルセーフティカー時にピットインしたセバスチャン・ベッテルにトップの座を明け渡すことになったが、オーバーテイクが難しいとわかってからは、エンジン制限に気を配ってそれ以上ベッテルを攻め続けないという選択をしたと語る。

    「タイヤが今より悪化していくので、他のラップでは彼を捕えられないと思った」とルイス・ハミルトンはコメント。

    「エンジンがオーバーヒートしてしまっていたし、僕はこのエンジンで7レースを走らなければならない。でも、できるならもっと多く走った方が望ましい」

    「限界点にあったし、あまりに熱くなっていたけど、僕はプッシュしていた。でも、同時にエンジンにダメージを与えることにならないかとナーバスになっていた」

    最終的にルイス・ハミルトンは、チャンピオンシップを考えれば、バックオフした方が良い選択だと自分に言い聞かせた。

    「僕は110%で走っているけど、その7ポイントのためだけにすべてを危険に晒しているように感じた。おそらく後退して、エンジンをセーブして、次のレースでエンジンの寿命を使用すべきだとね」

    「僕は3基のエンジンでシーズンをフィニッシュしたいし、4基目を使わなくていいようにしたい。燃料の節約や3基のエンジンといったいろいろなことを考えれば、バックオフしなければならない」

    「でも、それは僕のレーシングスピリットに反している。僕は最後にラインを横切るまでレースをしたいからね。見ているファンにとってはエキサイティングではないかもしれない。彼らは最後まで戦っているのを見たかったとも思う」

    メルセデスは、次戦バーレーンGPまでにオーバーヒートの懸念によってパワーユニットのフルチェックを実施するが、全ては問題ないと自信を見せている。

    「実際にエンジンを動かすことはできないし、バーレーンに着くまでは許されないので、テストできることには制限がある」とメルセデスのトラックサイド・エンジニアリングディレクターを務めるアンドリュー・ショーブリンはコメント。

    「限界温度に非常に近づいていた。我々はそういった限界のすべてを非常に密接に監視している。ルイスのケースでは問題はなかった。限界点をちょうど上回ったところだった」

    「ルイスはオーバーテイクを成功させることはできないし、エンジンをセーブするつもりだと言っていた。その時点で彼はバックオフし、クルマを冷やしていた」

    「我々はエンジンが良好な状態だとかなり自信を持っている。現時点でそれはエンジンプールにあるルイスの唯一のエンジンだ。バーレーンと中国でもそのエンジンを走らせる。常にすべてがOKであることを確実にするためにいつもやっているようにエンジンを監視していくつもりだ」

  • メルセデス、開幕戦での敗北の原因は「デルタ計算ツールのバグ」

    メルセデス、開幕戦での敗北の原因は「デルタ計算ツールのバグ」

    メルセデスは、F1オーストラリアGPでの敗北のあと調査を実施。バーチャルセーフティカーの計算に用いたツールに“バグ”を発見したことを明かした。

    開幕戦、ポールポジションからスタートしたルイス・ハミルトンは勝利に向かって順調にレースを進めているように見えたが、バーチャルセーフティカーによってセバスチャン・ベッテルがピットストップでゲインを得たことで勝利はその手から零れ落ちた。

    メルセデスのレース戦略ソフトウエアは、セバスチャン・ベッテルがバーチェルセーフティカー中にピットインしても十分にリードを保てるという計算をはじき出していた。

    当初は、レース戦略ソフトウエアの不具合だと指摘されていたが、メルセデスはその後の調査で、バーチャルセーフティカー導入時にコース上にステイアウトしたマシンとピットに入ったマシンとの間のデルタタイムを計算するために用いていたオフラインツールによる問題であることを特定した。

    メルセデスのトラックサイド・エンジニアリングディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは、同じような状況が再び起こらないことを確実にするためにチームは対策を施したと語った。

    「今回の問題は我々が使用しているレース戦略ソフトウエアとはまったく関係のないものだった」とアンドリュー・ショブリンは説明。

    「デルタ・ラップタイムを計算するオフラインツールが原因だった。我々はそのツールに間違った数字を算出するバグがあったことを見つけた」

    「我々が計算した数字はおよそ15秒だったが、実際には13秒でわずかに足りなかった。それが我々が算出したデルタだった」

    「我々が安全だと考えたのはそのためだ。我々には少しマージンがあると考えていた。結果はご覧のとおりだ。我々は後退し、2位でレースを終えた。オーバーテイクは非常に難しく、成功させることができなかった」

    アンドリュー・ショブリンは、メルセデスは今回の問題を信頼性トラブルと同じ深刻さとして扱っており、今後はライバルとのギャップにより多くのマージンを与えることを確実にしていくと語る。

    「間違っていたものをすべてを理解することが本当に重要だ。収集したすべてのデータであり、必ずしもひとつのことだけが原因であるわけではない」

    「その計算でもっとうまくできる要素はあるが、我々は今後にむけてもそこを調査している。我々はより多くのマージンを確保するつもりだ。ベッテルのピットへのインラップが驚くほど優れていたり、信じられないくらいに速いピットストップをカバーできるようにしたい」

    「それらすべての事柄と、何がうまくいかなかったかに目を向け、解決する方法に取り組み、それを繰り返さないようにプロセスを整えていく」

    バーチャルセーフティカーに複雑さを追加したのは、ピットレーンのスピード制限が適用される前の第1セーフティーカーラインからピットレーン入口の間にある速度制限が適用されない区間だった。

    「クルマがピットエントリーをどれくらい速く通過できるかはわからないので、それは決して正確な科学ではない」とアンドリュー・ショブリンは付け加えた。

  • セバスチャン・ベッテルはなぜピットストップで前に出たのか?

    セバスチャン・ベッテルはなぜピットストップで前に出たのか?

    F1オーストラリアGPの決勝でセバスチャン・ベッテルがピットストップ後にトップでコースに復帰した光景には誰もが驚いた。

    レース序盤は、メルセデスのルイス・ハミルトンがリード。2位を走るキミ・ライコネンのアンダーカットを防ぐために19周目にピットインしたハミルトンは、25周目にバーチャルセーフティカーが導入される段階でトップを走るセバスチャン・ベッテルとの差を11.3秒まで縮めていた。

    F1オーストラリアGPのピットストップでロスするタイムは約23秒。実際にピットストップでルイス・ハミルトンはそれを21.821秒に抑えている。

    しかし、バーチャルセーフティカーが入ると周回速度が制限される。26周目には各ドライバーは2分5秒以下までタイムを下げた。上位勢はそれまで1分28秒台で走行しており、およそ36秒ペースを落としたことになる。

    すなわち、バーチャルセーフティカーが入ったタイミングでピットインすると約23秒のタイムロスが、約13秒に減少されることになる。

    だが、セバスチャン・ベッテルとルイス・ハミルトンとの差はその時点で11.3秒。まだルイス・ハミルトンに分があった。セバスチャン・ベッテルのピットストップでのタイムロスは21.787秒。ハミルトンより、0.034秒速かったに過ぎない。

    しかし、バーチャルセーフティカー時の13秒というタイムロスにはある盲点があった。第1セーフティーカーラインからピットレーン入口の間には速度制限が適用されない区間がある。アルバート・パークではその区間は数10メートルとなる。

    セバスチャン・ベッテルはそのレギュレーションを十分に理解しており、メルセデスはソフトウエアはその区間でのゲインを考慮できていなかったと考えられる。

    メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフもその可能性を認めている。

    「我々のコンピュターは、ベッテルが我々の前に出るために必要なタイムは15秒だと算出していた」とトト・ヴォルフは語る。

    「我々は常にその3~4秒以内にマージンをとっていた。そして、突然、カメラはセバスチャンが我々の前に出てくるのを捕えた。まだ説明はできない」

    「セバスチャンがピットにむけて2つのセーフティカーラインの間で加速したのは非常に不運な状況だったかもしれない。わからないし、現時点では仮設に過ぎない」

    「彼は高速ゾーンでかなりハードにブレーキをかけなかったルイスよりもバーチャルセーフティカーで失うものが少なくなっていたのだろう」

    「我々が5年間使用していたソフトウエアやシステムが間違って数字をはじきだしていただけだ」

    「我々に唯一できたことは、ピットストップ後にプッシュして、より大きなギャップを作ることしかなかった。だが、タイヤはあと40周くらい走らなければならなかった、あまりそれを伸ばしすぎないことが重要だった。いずれにせよ、彼はルイスよりも速かった」

    「1ストップ戦略にコミットし、セーフティカーやバーチャルセーフティカーが入ることを想定すれば、アンダーカットのリスクを避けるためにキミのピットストップに反応しなければならないのは明らかだった。ギャップは縮めていた。我々はバーチャルセーフティカーが入っても前に留まるには十分なギャップだとわかっていた」

    「もし、あと3~4秒が必要だとわかっていれば、レース終了間際のリスクをとってでも、タイヤでもう少しプッシュしていただろう」

    「モーターレーシングでの常にバーチャルセーフティカーや通常のセーフティカーで運に恵まれることもあれば、噛みつかれることもある。我々は噛みつかれた」

  • メルセデス:F1オーストラリアGP 決勝レポート

    メルセデス:F1オーストラリアGP 決勝レポート

    メルセデスは、F1オーストラリアGPの決勝レースで、ルイス・ハミルトンが2位表彰台を獲得。バルテリ・ボッタスは8位でレースを終えた。

    ルイス・ハミルトン (2位)
    「今日は自分にできることはすべてやったけど、誰も予想していなかったことが起こった。何が起こったのかあまり理解できていないし、まだ少し不信感がある。戻ってエンジニアと報告会を行って、理由を解明するつもりだ」

    「今週末はパーティモードやフェラーリが十分に速いかどうかについて多くのことが話されてきた。ギャップは昨日ほど大きくはなかったと思う。ただ僕が良いラップをして、セバスチャンが良いラップをできなかっただけかもしれない。でも、今日の彼らはとても速かった。終盤に少し戦ったけど、今日の彼らは僕たちのコンマ1秒以内だった。少なくとも、自分の心のなかでは今週末に自分が全力を尽くしたことはわかっている。今はチームも痛みを感じていると思うけど、僕たちは気持ちを切り替えてそれに取り組んでいく」

    バルテリ・ボッタス (8位)
    「ちょっとフラストレーションが溜まる一日だった。ポイントを獲得することはできたけど、期待していたほど多くはない。15番グリッドからのスタートだったとしてもね。僕たちにいは良いクルマがあったし、予選でもそのように感じていた。チームに本当に良い仕事をしてくれた。残念ながら、このトラックはオーバーテイクが非常に難しいため、僕たちはそれを最大限に生かすことができなかった。他のクルマに追随しているときにはエンジンのオーバーヒートの問題にも少し苦労したし、何度もバックオフしなければならなかった。期待外れな週末だったし、理想的な開幕戦ではなかったのは確かだけど、まだ残り20戦ある。僕たちは今週末から学ぶ必要があるし、2週間後のバーレーンではまた頑張っていく」

    トト・ヴォルフ (メルセデス モータースポーツ責任者)
    「今回は自分たちの手から離れて行ったレースだったし、我々全員にとって飲み込みがたいレースだ。ルイスのピットストップ後、セーフティカーとバーチャルセーフティカーの両方に対応できるシナリオがあったので、セバスチャンがピットインしてルイスの前でコース復帰することはないと考えていた。数秒のマージンがあったはずだったが、突然、テレビのスクリーンでそうでない光景を目にした。もちろん、バーチャルセーフティカーが利益をもたらすときもあれば、失敗することもある。だが、我々の側の問題だったのは明らかであり、何が起こったのかを理解し、修正するために分析する必要がある。今日は勝てるペースがあっただけによりフラストレーションを感じている。ルイスは序盤のスティントを通してコントロールしており、ピットストップ後も同様だった。力強く勝利に向けて進んでいたように見えたが、そうはならなかった。バルテリの方は多くを巻き返さなければならず、タフなレースになることはわかっていた。チーム間のマージンが拮抗し、ここはシーズン全体でもオーバーテイクが最も難しいサーキットのひとつだ。彼はコース上で3回の追い抜きを成し遂げ、バーチャルセーフティカーの恩恵も受けたが、終盤はDRSトレインにはまってしまった。今日は勝利したフェラーリを祝したい。我々にとっては受け入れがたいレースだったが、学ぶべきレッスンがたくさんあったし、次回はさらに強くなって戻ってくる」

    関連:F1オーストラリアGP 結果:セバスチャン・ベッテルが優勝!

  • メルセデス、F1オーストラリアGPでの敗北はソフトウエアのバグが原因?

    メルセデス、F1オーストラリアGPでの敗北はソフトウエアのバグが原因?

    メルセデスF1のチーム代表トト・ヴォルフは、F1オーストラリアGPでなぜフェラーリに負けたのか理解できていないと語る。

    ポールポジションからスタートしたルイス・ハミルトンは序盤のレースをリードして20周目にピットイン。しかし、26周目に入ったバーチャルセーフティカー中にピットインしてタイムをセーブすることに成功したセバスチャン・ベッテルに逆転された。

    だが、メルセデスはバーチャルセーフティカーが入っていたといても、ルイス・ハミルトンがトップを維持できるはずだったと考えており、トト・ヴォルフは、何がうまくいかなかったのか調査を開始しているとに語った。

    ルイス・ハミルトンがセバスチャン・ベッテルに逆転を許した原因について質問されたトト・ヴォルフは「まだわかっていない」と BBC にコメント。

    「我々はセバスチャンを倒すための十分なマージンがあると考えていたが、十分ではなかった。我々のシステム内のどこかにソウトウエアのバグがあったに違いないと思っている」

    「レースをコントロールしていて、理由もわからずに負けるのはいつだって痛い。F1のデータ世界では滅多に起こらないことだ。だが、現在、我々はどこに問題があったのかを理解するために詳しく調査している」

    また、Sky F1 の取材に対しては「バーチャルセーフティカーのデルタに関してソフトウエアに問題を抱えていると思っている。コース上に1台が高速で他が低速という特別な状況であり、これまで経験したことのないおものだった」とコメント。

    「我々のシステムで必要するギャップが間違って計算された。アルゴリズムの設定、つまりコンピュータのプログラムが間違っていたと考えている。ずっと前に留まるには十分なギャップがあるとグリーンライトが出ていた。どこかにバグがあった。15秒が必要だったが、実際には12秒しかなかった。十分であるはずのものがそうではなかった」

    ルイス・ハミルトンは、レース再開後に数周にわたってセバスチャン・ベッテルにプレッシャーをかけたが、最終的には5秒遅れでレースをフィニッシュした。

    トト・ヴォルフは、レース終盤の失速はリアタイヤの高い摩耗によるものだと説明した。

    「彼はもうプッシュできないことはわかっていたと思う。タイヤが駄目になっていたし、最後までプッシュでプッシュすることはできなかった」

    関連:F1オーストラリアGP 結果:セバスチャン・ベッテルが優勝!

  • メルセデス、バルテリ・ボッタスの2つのPUコンポーネントを交換

    メルセデス、バルテリ・ボッタスの2つのPUコンポーネントを交換

    メルセデスは、F1オーストラリアGPの決勝に先立ち、バルテリ・ボッタスのマシンにギアボックス交換に加え、2つのパワーユニットコンポーネントの交換を実施することを決定した。

    バルテリ・ボッタスは、F1オーストラリアGPの予選Q3での最初のアタックラップ中にターン1で芝生に乗ってコントロールを失い、バリアに激しくクラッシュした。

    メルセデスは土曜日の夜にバルテリ・ボッタスのマシンのギアボックスを交換して5グリッド降格を受けることを明らかにしていたが、それに加えて新しいコントロールエレクトロニクスとエネルギーストアを投入することを決定した。

    F1の技術責任者を務めるジョー・バウアーは、両方のパーツはシーズンの配分の範囲内であり、さらなるグリッドペナルティが科せられないことを確認している。

    1基目のコントロールエレクトロニクスとエネルギーストアが壊れたかどうかという質問に対し、メルセデスの広報担当はあくまで“予防的な変更”だとし、「実際にダメージを受けていないかを確認するために英国でチェックを実施したかった」と説明している。

    「チェックによって問題がないことが確認できれば、再び使用することになります」

    バルテリ・ボッタスは、F1オーストラリアGPの決勝レースを15番グリッドからスタートする。

    2018年のF1レギュレーションでは、ドライバーが年間に使用できるF1エンジン、ターボチャージャー、MGU-Hは3基までとなり、MGU-K、コントロールエレクトロニクス、エネルギーストアは年間2基までとなる。

    関連:F1オーストラリアGP:暫定スターティンググリッド

  • メルセデス:F1オーストラリアGP 予選レポート

    メルセデス:F1オーストラリアGP 予選レポート

    メルセデスは、F1オーストラリアGPの予選で、ルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得。バルテリ・ボッタスはQ3でクラッシュを喫して10番手だった。

    ルイス・ハミルトン (1番手)
    「自分のポテンシャルを実感し、今日のようなラップを引き出せたときの感覚は素晴らしいものだ。常にそれができるわけではないし、今日のパフォーマンスには本当に満足している」

    「この時点までレースについてはまったく考えてこなかった。だから、今夜と明日の朝からそこに焦点を置いていく。昨シーズン、フェラーリは最終的に日曜日の方が良い仕事をしていた。でも、僕たちはミスやそのようなシナリオから全体的に学んできたし、明日にむけて良い準備ができていることを期待している。最終的にレースのスタートでは僕がタイヤを管理できるかどうかにかかっている。セバスチャンが僕のスティントの終盤にテールにかなり迫ってきて、僕がピットインに入らざるを得なった後も彼が周回を重ねて、フェルスタッペンの後ろで身動きが取れなくなったときのことを覚えている。だから、そのことを念頭に置いて、明日はもっと良い立場にいられるうようにベストを尽くすつもりだ。バルテリがどれくらい頑張ってきたかはわかっているし、今の彼が感じている痛みもわかる。でも、彼はリカバーしてくるだろう。彼はプラクティスを通してとても速かったし、彼はドライバーとして、そして、チームのメンバーとして、成長するために多くの努力を重ねてきた。彼は明日も乗り越えてくれると確信している」

    バルテリ・ボッタス (10番手)
    「ちょっとハードにプッシュしすぎてしまったと思う。ターン1で膨らんでしまい、縁石がまだ少し濡れていた。クルマのリアを失って、ターン2の外側のウォールにヒットしてしまった。とても不運だったし、チームに申し訳なく思っている。僕たちには本当に競争力のあるクルマがあるからね。かなりのダメージを負っているように見えるし、レースにむけて修復できることを本当に願っている。このトラックはオーバーテイクが難しいけど、できる限りトライするつもりだ。今年はDRSゾーンが追加されて少し簡単になるかもしれないし、明日になればわかるだろう。僕たちには良いクルマがあるし、ベストを尽くして巻き返していく。クルマがウインドウに入れば本当に速いと思うし、そこは今日のポジティブな部分だ」

    関連:F1オーストラリアGP 予選結果:ルイス・ハミルトンがポールポジション