カテゴリー: マクラーレンF1チーム

  • ランド・ノリス ラスベガスGPでF1通算150戦を祝福する特別ヘルメット

    ランド・ノリス ラスベガスGPでF1通算150戦を祝福する特別ヘルメット

    ランド・ノリスは、2025年F1ラスベガスGPに向けて特別ヘルメットを披露した。これは現代アーティストのヴェルナー・ブロンクホルストと、ノリス自身のF1通算150戦を記念するコラボレーションとなっている。

    デザインは「Art in Motion」と題したアート体験イベントを中心に構成されており、ラスベガス・ストリップで展開されるポップアップ企画の一環として制作された。ノリスとブロンクホルストによる共同プロジェクト「LN x WB コンセプトストア」がウィン・ラスベガス内に設置され、ヘルメット展示のほか、ブロンクホルストのプリント作品や限定アパレルも並ぶ。

    アート×F1キャリアを融合した“150戦記念ヘルメット”
    ストアはレース週の火曜日にオープンし、土曜日まで一般公開されている。営業時間は10時〜22時(最終日のみ19時終了)で、ヘルメットはギャラリースペースで展示される。

    強い色彩と重厚なテクスチャーを特徴とするブロンクホルストは、今回の特別作品について次のように語った。

    「このコラボレーションは旅路を称えるものだ。ランドが150戦に到達するにあたって、これまでの149戦を形作ってきた決定的な瞬間や細部を一つの祝福の作品として織り込みたかった。ヘルメットは150戦に至るまでのランドのF1キャリアの肖像になる」

    ノリスも今回のプロジェクトへの誇りを口にしている。

    「150戦に到達できたことは本当に誇らしい瞬間だ。この道のりを特別な形で残したくて、ヴェルナーとヘルメットでコラボするのが最もふさわしいと思った。これまでの旅路を表現する素晴らしい方法だ」

    ランド・ノリス(マクラーレン) ラスベガスグランプリ

    24ポイント差でラスベガスへ “最終3連戦の準備は万端”
    今週末のラスベガスGPは今季第22戦となり、シーズン終盤の3連戦の初戦でもある。コースは前年からレイアウトの変更はなく、マクラーレンにとっては難しい傾向が続いてきたが、ノリスは前向きだ。

    「ラスベガスは次だ!ストリップを走るのは本当にクールな体験だし、今年最後のアメリカでのレースでファンに会えるのが楽しみだ」

    ノリスはMTC(マクラーレン・テクノロジーセンター)で最終3戦に向けた準備を進めており、メキシコ、ブラジルと強力なペースを示したことで勢いを感じているという。

    「最終のトリプルヘッダーに向けて、チームと一緒にMTCで入念に準備をしてきた。直近2レースではしっかりポイントを持ち帰れたし、メキシコとブラジルでは強いペースを見せられた」

    「過去のラスベガスは僕たちにとって簡単ではなかったけれど、だからといって全力を尽くさない理由にはならない。クルマから引き出せるパフォーマンスは最大限に引き出すつもりだ。気分はとても良いし、やる気に満ちている。最後のプッシュに向けて準備はできている」

  • ピアストリ マクラーレンF1内で揺らぐ“主導権” 元F1王者が危惧した無線一言

    ピアストリ マクラーレンF1内で揺らぐ“主導権” 元F1王者が危惧した無線一言

    マクラーレンのオスカー・ピアストリは、サンパウロGPを一刻も早く忘れたいはずだ。対照的に、チームメイトのランド・ノリスは完璧な週末を達成し、2度の予選でポール、スプリントと決勝の2勝を含む最大33点を獲得。タイトル争いの主導権を完全につかんだ。

    ピアストリはマシンのセットアップに依然として苦しみ、納得のいかない状態のままレースに臨むことを余儀なくされた。

    しかも、週末の議論を呼んだペナルティにより決勝は5位。ノリスとの差は24ポイントに拡大し、残り3戦で追う立場が一段と厳しくなっている。

    ヒルが懸念した「無線の一言」──“What’s the plan?”
    デイモン・ヒルとジョニー・ハーバートは、ポッドキャスト『Stay on Track』でインテルラゴス週末を振り返った。

    ヒルは、ピアストリの無線内容に強い違和感を覚えたという。

    「ブラジルでのレース中、ピアストリが『What’s the plan?(どうすればいい?)』と言ったんだ」とヒルは語った。

    「その瞬間、“彼は自分が何をしたいのかすら見えていないのか?” と感じてしまった」

    「レーシングドライバーから聞きたい言葉じゃない」

    この言葉には、近年F1で加速する“エンジニア主導のセットアップ文化”への皮肉も含まれている。

    ヒル自身、1999年の最終年に「データがすべて」という流れが強まり、ドライバーの裁量が奪われていくことに危機感を抱いていた。

    一方、ハーバートはエンジニアリング偏重に一定の理解を示しつつも、こう付け加えた。

    「完璧を求めるのは分かる。けど、完璧が良いレースを生むとは限らない」とハーバートは語った。

    「ドライバーが主導権を持つべき時もある」

    この“主導権”こそ、ヒルがピアストリに欠けていると感じた部分だ。

    メキシコGP無線で露呈したプレッシャー
    ピアストリは、このタイミングで最悪の形でスランプに陥っている。

    メキシコGPでQ3最後のアタックが8番手に終わると伝えられた際、無線は沈黙。すでに大きな精神的負荷を背負っている様子が生々しく伝わった。

    最後の表彰台はイタリアGP。その後はノリスとマックス・フェルスタッペンが完璧に近い形でポイントを積み重ねており、ピアストリはポイント差以上の“勢いの差”にさらされている。

    オスカー・ピアストリ F1 マクラーレン

    3戦でタイトル奪取は可能か?
    残りはラスベガス、カタール(スプリントあり)、アブダビの3戦。ピアストリが全勝+スプリント勝利でも、ノリスが2位を並べるだけでタイトルはノリスの手に渡る。

    つまり、ピアストリに必要なのは
    「完璧な週末×3」
    かつ
    「ノリスの失速」
    という極めて厳しい条件だ。

    しかし、デイモン・ヒルは一筋の希望を口にしている。

    それは、マネージャーのマーク・ウェバーがピアストリに与える“精神的バックアップ”だ。

    「ウェバーが裏で支えてくれているのは間違いない」とヒルは語った。

    「ただ、最終的にマシンに乗るのはピアストリ自身。MCL39の力を100%引き出せるかどうかは、彼次第だ」

    ピアストリはこの言葉をどう受け止めるのか。

    マクラーレン内で揺れ始めた“主導権の構図”を取り戻せるかどうかは、ラスベガスでの走りにかかっている。

  • マクラーレンF1ザク・ブラウンがフェルスタッペンを非難「何度も一線を越えた」

    マクラーレンF1ザク・ブラウンがフェルスタッペンを非難「何度も一線を越えた」

    マクラーレン・レーシングCEOザク・ブラウンが、またしてもマックス・フェルスタッペンを俎上に載せた。ブラウンは最新のインタビューで、現F1王者の“過度な攻撃性”と“傲慢さ”を指摘し、過去のホイール・トゥ・ホイールで「何度も一線を越えてきた」と主張した。

    マクラーレンとブラウンはこれまでもレッドブルおよびフェルスタッペンへの批判をたびたび口にしてきたが、2024年シーズン終盤から両陣営がタイトル争いで真っ向からぶつかっていることもあり、その応酬は激しさを増している。

    今回ブラウンは英The Telegraphの取材でフェルスタッペンのドライビングスタイルに踏み込んだコメントを残した。

    「一線を越えたことがある」ブラウンが語るフェルスタッペン像
    ブラウンはフェルスタッペンについて次のように語った。

    「彼はブルーザー(荒々しい攻撃的なタイプ)になりえる。アグレッシブすぎるところがある。傲慢さが出るんだ。F1で最も偉大なチャンピオンの中にも多少の傲慢さはあった。肘を張るんだ」

    「マックスは時に一線を越えたことがある。ブラジルでのハミルトンとの対決でもそうだった。ルイスに対する何度かのオーバーテイクは行き過ぎだった」

    マクラーレンはすでに2025年のコンストラクターズ選手権をシンガポールで確定。残る焦点はドライバーズ選手権だ。現在首位のランド・ノリスはオスカー・ピアストリに24ポイント差、フェルスタッペンには49ポイント差をつけており、自身初タイトルに向けて有利な立場に立つ。

    一方でピアストリはオランダGP時点でノリスに34ポイント先行していたが、失速により現在は逆に大きく後退。今の勢いでは2位をフェルスタッペンに奪われる可能性の方が高いとも見られている。

    マックス・フェルスタッペン

    ハミルトンの8度目の王座についても“遠回しに”フェルスタッペンへ言及
    インタビューでは、2021年アブダビGPの最終周決着についても間接的に触れる場面があった。

    「ハミルトンは8度のワールドチャンピオンになれると思うか?」という質問に対し、ブラウンはこう返した。

    「彼はすでにそうなっているべきだ」

    これはもちろん、2021年アブダビGPでの物議を醸したレースディレクションを指しているとみられる。終盤のセーフティカーで、ハミルトンとフェルスタッペンの間にいた周回遅れのみが先に解除され、さらに通常必要とされる追加のラップを行わないままリスタートが行われたことで、フェルスタッペンが新品タイヤで追いつき逆転初タイトルを獲得した──F1史に刻まれる論争の瞬間だ。

    ブラウンは名指しこそ避けたものの、“本来の結果”が覆ったとの立場を明確にし、ここでもフェルスタッペンを暗に批判した形となった。

  • マクラーレンF1 昨年のラスベガスGP低迷から「対策済み」も警戒姿勢

    マクラーレンF1 昨年のラスベガスGP低迷から「対策済み」も警戒姿勢

    マクラーレンのアンドレア・ステラ代表は、昨年のラスベガスGPで大きく苦戦したことを受け、チームがすでに具体的な対策を講じていると明かした。ただし、その効果がどこまで通用するかは「実際にラスベガスで走ってみなければ分からない」と慎重な姿勢を崩していない。

    昨年のラスベガスGPでは、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリがそれぞれ6番手、7番手でフィニッシュ。優勝したメルセデスのジョージ・ラッセルから43秒、51秒遅れと大差を付けられ、フェラーリ勢やマックス・フェルスタッペンにも完敗した。

    予選でもトップから0.7秒落ちと低迷し、マクラーレンにとって同地は直近で最も厳しいサーキットのひとつとなっていた。

    タイヤと空力の“二重苦”が昨年の失速要因
    ステラ代表は昨年の敗因について、タイヤ挙動と空力効率の両面が大きな弱点として表れたと振り返る。

    「昨年のラスベガスは本当に難しいレースだった。予選ではタイヤの動きに苦労して速さが出ず、決勝でもグレイニングに悩まされた。リアウイングのドラッグを削ろうとした際に空力効率を大きく失ってしまい、さらにグレイニングやアンダーステアを補おうとしたセットアップでも問題が出た」として、複数の要素が複雑に絡み合っていたと語った。

    また、ラスベガスは長く高速のコーナーが乏しいレイアウトであり、高速コーナーを強みにする現行マシンMCL39の利点が生かしにくい。さらに夜間レース特有の低温環境により、マクラーレンの効率的な冷却システムも恩恵が小さくなる可能性がある。

    改善策は講じたが「十分かどうかは不明」
    ステラ代表によれば、昨年の徹底的なレビューを経て、タイヤ、空力効率、セットアップの3点で“進むべき方向性”は把握済みだという。

    「昨年のラスベガスの分析で得たものは多かった。タイヤ、空力効率、セットアップの観点から、我々がどの方向へ変えるべきかは分かっている。ただ、それで十分に競争力を発揮できるかどうかは、ラスベガスに行ってみて初めて分かる。昨年のパフォーマンスは満足できるものではなかったので、明確なアクションは取った」と述べ、対策済みである一方で慎重姿勢を崩していない。

    メルセデスは昨年ラスベガスで非常に強かったため、再び上位に絡む可能性が高いと見られている。フェラーリも競争力向上を見込んでおり、トップ争いはさらに激化する見込みだ。

    マクラーレン F1 ラスベガスグランプリ

    ノリスも悲観せず「去年は最悪のレースのひとつ」
    現在ポイントリーダーのランド・ノリスも、ラスベガスで3連勝を狙えるかと問われると楽観はしていない。

    「昨年は僕たちにとって最悪のレースだった。メルセデス、レッドブル、フェラーリはとても強かったし、僕たちはその4チームの中で最も下だった」と振り返る。

    それでも、今年のマクラーレンの成長を踏まえ、悲観しすぎる必要はないとも語った。

    「今年は多くの部分で改善しているから、ネガティブになりすぎるつもりはない。どうなるかは待って見てみよう」

    昨年の弱点をどこまで克服できたのか――マクラーレンの進化が試される一戦となる。

  • ミカ・ハッキネンの娘エラ マクラーレン育成加入に「F1到達は現実的」とサロ

    ミカ・ハッキネンの娘エラ マクラーレン育成加入に「F1到達は現実的」とサロ

    マクラーレンは2026年に向けてF1アカデミー参戦体制を拡大し、14歳のエラ・ハッキネンをドライバー育成プログラムに加えた。父はF1二度の王者ミカ・ハッキネン。エラは2027年に向けてシングルシーターでのテストを開始し、本格的にフォーミュラキャリアへ踏み出す。

    元F1ドライバーのミカ・サロは、フィンランドのIltalehtiに対し「彼女は本当に速い」と語り、今回のマクラーレン加入が「決定的なキャリアの節目」だと強調した。

    サロはカート時代からエラのスピードに注目してきたという。

    「エラは本当に速い、信じられないくらいだ。男の子たちと互角に戦えていた。マクラーレンに入るのは時間の問題だった」とサロは述べる。

    さらに、現在のモータースポーツ構造において、ワークス育成への加入は“必須”だと語った。

    「いまはチームのジュニアプログラムにいなければ前に進むのは本当に難しい。ほぼ不可能だ。資金面のサポートだけじゃなく、トレーニング、メンタル、フィジカル、そしてあらゆる面での助言が受けられる。トップチームならなおさらだ」

    将来的なF1到達の可能性について問われたサロは、はっきりと言い切った。

    「スピードが十分なら、なぜダメなんだ? まったく問題ない。彼女は男性と同じように走れる。ただ、エラはまだ若いから、F1に到達するまでには長い道のりがある」

    それでも、マクラーレンへの加入は“正しい一歩”だとサロは締めくくる。

    「これで正しい道に乗った」

    ミカ・ハッキネンの娘 エラ・ハッキネン

    F1アカデミー×ワークス育成という“黄金ルート”
    今回のマクラーレン育成入りは、単なる契約以上の意味を持つ。
    2024年以降、F1アカデミーは実質的に“F1直結の女性ドライバールート”として位置づけられ、ワークスチームが1名ずつ支援する体制へ移行した。マクラーレンは2026年に枠を拡大し、本格的な若手育成にアクセルを踏んでいる。

    エラ・ハッキネンは14歳という若さながら、すでにトップチームのメンタル・フィジカルトレーニング環境を手にしており、ステップアップのスピードに大きな影響を与えることは確実だ。

    “初の女性F1ドライバー誕生”に向けた期待値
    F1で女性ドライバーがグランプリレースを走ったのは1976年が最後で、数十年にわたって“空白”が続く。その中でサロが「行けない理由はない」と断言したことは象徴的だ。

    もちろん、F3、F2で結果を残し、総合力を示す必要がある。しかし14歳の時点でマクラーレンが長期投資を決断したという事実は、チームが彼女の“天性の速さ”を確信していることの証でもある。

    父ミカ・ハッキネンの“影響力”と“圧力”
    二度のF1世界王者の娘というのは最大の武器であり、時に重荷にもなる。
    だがエラはすでに国際的なジュニアカテゴリーで“名前ではなく速さ”を示してきた。サロの言葉が示す通り、プロの視点から見ても“速い子が上に上がるべくして上がっていく”段階に来ていると言える。

    マクラーレンという環境により、この才能がどこまで磨かれるか。
    F1アカデミー、F4、FRECA、F3、F2――そしてF1へ向けて、注目すべき新世代ドライバーがまた一人誕生した。

  • オスカー・ピアストリ マクラーレンF1で鼓舞スピーチ「必ず乗り越えられる」

    オスカー・ピアストリ マクラーレンF1で鼓舞スピーチ「必ず乗り越えられる」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、ウォーキングのマクラーレン・テクノロジーセンター(MTC)を訪問した際、チーム全体へ向けて力強いメッセージを送り、2025年シーズン残りの戦いに向けた意志と自信を示した。

    イタリアGPでの3位表彰台以降、成績が伸び悩む中でも、彼は「まだタイトルを諦めていない」と強調し、チーム一丸で困難を乗り越える決意を語った。

    ブラジルGP後、ドライバーズ選手権ではランド・ノリスが24ポイント差で首位に立つ。だが、ピアストリはわずか3戦とスプリント1回を残すタイトル争いにおいて、今も逆転の可能性があると考えている。

    ピアストリ、MTCでチームに向け鼓舞スピーチ
    マクラーレンの公式SNSに公開された映像で、ピアストリは今季の戦いについて次のように語った。

    「僕が伝えたかったメッセージは、これからも“道のりには必ず凹凸がある”ということだ。でも僕たちは必ずそれを乗り越えられる。僕自身も全力でその凹凸をならして、シーズン序盤のような状態に戻すために頑張っている」

    「僕自身を信じているし、僕の周りのチームにも大きな自信がある。そしてここにいるみんなを信頼している。2台のマクラーレンを再びトップに戻すことはきっとできると思っている」

    序盤戦で15戦にわたり選手権をリードしたピアストリは、メキシコシティGPで逆転を許し、その後はノリスがリードを広げる展開に。しかし、24歳のオーストラリア人はタイトル争いから一歩も退いていない。

    オスカー・ピアストリとランド・ノリス(マクラーレン)

    誕生日のノリスへ“恒例のイジり”も忘れず
    公式SNSでは、26歳の誕生日を迎えたランド・ノリスへ向けたメッセージも公開された。ピアストリは冗談交じりに、次のように祝福した。

    「今日はランド・ノリスの誕生日。ハッピーバースデー。改めて言っておくけど、また僕より2歳年上になったね。だから君はチームの“おじいちゃん”だよ。僕たちも年を取ってきて少し怖いけど、いい1日を過ごして。またすぐ会おう」

    2008年に23歳で初タイトルを獲得したルイス・ハミルトンに次ぐ、チーム史上2番目の若さでチャンピオンに到達する可能性があるノリス。早ければ次戦カタールGPで王座確定という展開も見えており、熾烈だった2025年のタイトル争いは最終盤に向けて緊張感をさらに高めている。

  • ミカ・ハッキネンの娘エラ マクラーレンF1女性ドライバー育成プログラム加入

    ミカ・ハッキネンの娘エラ マクラーレンF1女性ドライバー育成プログラム加入

    マクラーレンは来季、F1アカデミーで2台体制を敷き、女性ドライバー育成プログラムを拡大する。その一環として、ミカ・ハッキネンの娘であるエラ・ハッキネンの加入も発表された。

    既存F1アカデミードライバーのエラ・ロイドに加え、新たにマクラーレンのドライバー育成プログラムに加入したエラ・スティーブンスが来年F1アカデミーに参戦する。

    ロイドはキャリア2年目となり、今年のルーキーシーズンで1勝を挙げ、2025年選手権では現在3番手につけている。

    スティーブンスは今年の英国KZ2カート選手権でランキング2位となり、F1アカデミー初のルーキーテストでも最速タイムを記録。2026年に初めてシングルシーターにステップアップする。

    両者が乗るマクラーレンのF1アカデミー参戦車両は、いずれもロダン・モータースポーツが運営し、2台目は「F1 Academy McLaren Oxagon」としてエントリーする。

    エラ・ハッキネンは2027年のカーレース参戦を視野にプログラム加入
    14歳のエラ・ハッキネンは、シングルシーター参戦が2027年まで予定されていないものの、その2年間に向けた準備としてマクラーレンの育成プログラムに加わる。

    マクラーレン・レーシングCEOザク・ブラウンは「モータースポーツにおける女性の参画を増やすために、まだやるべきことが残っている」と語り、チームの取り組みが「才能ある女性カートドライバー、レーサー、エンジニア、メカニック、マーケティング担当者、会計士など、あらゆる立場の女性たちに向けて、このスポーツはすべての人に開かれており、ここ数年で見られた驚くべき前進をさらに後押ししていくという強いメッセージになる」ことを期待している。

    F1アカデミーは全10チームが複数年コミット 2027年からは参加枠拡大へ
    先週、F1は現行の10チームすべてが、F1アカデミーへの参戦支援(車両やドライバーのスポンサード)について「複数年」の継続契約を結んだと発表した。

    2026年にF1参入を果たすキャデラックも、2027年からF1アカデミーのスポンサーとして参戦することを約束している。

    現在、F1アカデミーはF4レベルのシリーズで、参戦できる期間は最大2シーズンに制限されている。しかし、才能の裾野を広げるため、2027年からは2025年・2026年に参戦したドライバーに限り、3年目の参戦が可能となる特例措置が導入される。

    エラ・ハッキネン

    ミカ・ハッキネンの見解:エラは「5年以内にF1到達が可能」
    ミカ・ハッキネンは先週末シンガポールで、娘エラ(14歳)が「5年以内にF1に到達できる」とフィンランド紙『イルタ=サノマット』に語った。

    エラは現在「チャンピオンズ・オブ・ザ・フューチャー」カートシリーズに参戦しており、最近スロバキアでポールポジションから2位を獲得。ハッキネンは「父親ではなく元ドライバーとして見ても非常に才能がある」と強調した。

    また、エラと弟ダニエルには「ヒンツァ・パフォーマンス」の専属トレーナーを付け、ルイス・ハミルトンと同レベルの肉体・精神トレーニングを施していると明かした。

    さらにハッキネンは「2030年までに女性ドライバーがF1に到達するだろう」と予測し、「それがエラか、別の誰かかは分からないが、今のファンの40%は女性であり、スポーツはその現実を反映する必要がある」と述べている。

  • ランド・ノリス F1タイトルはラスベガスGPで決まるのか? 条件を徹底整理

    ランド・ノリス F1タイトルはラスベガスGPで決まるのか? 条件を徹底整理

    ブラジルGPで圧倒的なパフォーマンスを披露したランド・ノリスが、2025年のF1タイトル争いでチームメイトのオスカー・ピアストリから主導権を奪った。

    メキシコ後はわずか1ポイント差だったが、サンパウロでノリスはスプリントと決勝の“ダブル勝利”で33ポイントを積み上げた。一方のピアストリはスプリントでクラッシュし、決勝でもペナルティを受けて5位。獲得ポイントは10にとどまった。

    これによりノリスは 24ポイント差のリード を得てラスベガスへと向かうことになる。

    ノリスはラスベガスで王者になれるのか? 結論:NO
    結論から言えば、ノリスがラスベガスでチャンピオンを決めることは不可能 だ。

    残りポイントは以下の通り。

    ■ 残り3戦の決勝:25ポイント×3=75
    ■ カタールのスプリント:8ポイント
    → 合計83ポイント

    仮にノリスがラスベガスで優勝(25ポイント)し、ピアストリがノーポイントだったとしても、
    ノリス:415
    ピアストリ:366
    → 49ポイント差

    その後には58ポイントが残るため、数学的にタイトルは決まらない。

    ランド・ノリス(マクラーレン) ラスベガスグランプリ

    ノリスが最速でタイトルを決めるケース
    ラスベガスで最大の49ポイント差まで広げられた場合、ノリスがタイトルを決められる最速のタイミングは カタールのスプリント となる。

    スプリント後に 51ポイント以上の差 をつければ、その時点でノリスが初のワールドチャンピオンに確定する。

    ノリスはもう勝たなくてもチャンピオンになれる
    興味深いのは、ノリスはもう 勝利を必要としていない という点だ。

    残りすべての決勝とスプリントで
    ピアストリが1位、ノリスが2位
    という最悪に近いシナリオでも、ノリスは失うポイントは22のみ。

    現在の24ポイント差はそれを上回っているため、
    全戦2位でもノリスが2ポイント差でチャンピオン という計算になる。

    熾烈なチーム内タイトル争いは“運命の3連戦”へ
    ブラジルで明確に流れをつかんだノリスだが、ピアストリは依然としてタイトルの可能性を残している。
    残るはラスベガス、カタール(スプリント+決勝)、アブダビの3連戦。

    2025年の王座は、マクラーレンの若き2人による史上屈指の接戦として歴史に刻まれることになりそうだ。

  • ジェンソン・バトンが語る意外な真実「最高のF1マシンはブラウンGPではない」

    ジェンソン・バトンが語る意外な真実「最高のF1マシンはブラウンGPではない」

    ジェンソン・バトンは、2009年にブラウンGPでF1ワールドチャンピオンを獲得したが、彼自身が選ぶ“最高のF1マシン”は意外にもあの伝説のBGP001ではなかった。

    現在すべてのモータースポーツから引退したバトンは、改めて自身のキャリアを振り返り、2011年に駆ったマクラーレンMP4-26こそが「F1で運転した中で最高のシングルシーターだった」と明かした。

    バトンは2000年から2017年まで306戦を戦い、15勝・50回の表彰台・8回のポールポジションを記録した。2009年はそのうち6勝を挙げたキャリア唯一のタイトルシーズンだが、本人の評価は別のマシンに向いている。

    ホンダ撤退から“奇跡の王者”誕生へ…ブラウンGPの激動の2009年
    2008年末、ホンダは世界的金融危機の影響でF1からの即時撤退を発表。チーム存続は風前の灯火となったが、ロス・ブラウンがわずか1ポンドで買収し、ブラウンGPとして再出発した。

    メルセデスが土壇場でエンジン供給を決めたことで、設計段階から大きな変更を強いられたが、それでもチームは開幕前最後のテストを欠席した状態からシーズンへ突入した。
    しかし、車体後部のダブルディフューザーが大きな武器となり、バトンは開幕7戦で6勝という圧倒的なシーズン前半を築いた。

    ブラジルGP時点でセバスチャン・ベッテルの追撃を15ポイント差で振り切り、1戦を残して初のワールドチャンピオンに到達。ブラウンGPも同年のコンストラクターズタイトルを獲得し、チーム唯一のシーズンで歴史的成果を残した。

    ジェンソン・バトン ブラウンGP

    それでもバトンにとって“最高の1台”はBGP001ではなかった
    キャリアの頂点をもたらしたブラウンGPのマシンについて、バトンは「素晴らしい思い出」とした一方で、“ベストカー”には挙げなかった。

    バトンは次のように語っている。

    「僕にとって最高のマシンは2011年のマクラーレンだった。F1で運転した中で、あれがベストのシングルシーターだ」

    さらに2004年のBARホンダもお気に入りだという。

    「2004年のBARホンダはフィーリングが本当に良かった。フレキシブルなリアウイングがあって、V10エンジンのパワーは信じられないほどだった。僕は10回の表彰台を獲得したけど、勝利には届かなかった」

    そしてブラウンGPについてはこう振り返る。

    「みんな『あれが最高のマシンだったはずだ』と言うけど、2008年のハイダウンフォースから2009年はローダウンフォース規定になったからね。ブラウンは他より優れてはいたけど、極端に速いわけではなかった。弱点もあった」

    ジェンソン・バトン マクラーレン MP4-26

    2011年マクラーレンMP4-26──“最強ではないが最高に手に馴染むマシン”
    2011年といえば、レッドブルのRB7が圧倒的な速さでシーズンを席巻し、セバスチャン・ベッテルが13勝を挙げた年だ。しかし、バトンはその“最強マシン”の陰で、自身にとっての“最高マシン”を操っていた。

    MP4-26はRB7には及ばなかったが、バトンはシーズン2位を獲得。全19戦中12回の表彰台、最終9戦中8回の表彰台という安定性を発揮し、キャリア最多の年間表彰台数を記録した。

    この事実こそ、バトンが“性能が最強=最高”とは考えていなかったことを象徴している。

    ダブルディフューザーと低開発、それでも勝てた2009年の“特異性”
    バトンは2009年の強さについて、あのダブルディフューザーの存在が決定的だったと語る。ホンダが撤退前に開発していたアイデアで、ウィリアムズやトヨタも類似の設計を導入し、他チームは抗議したものの規則上は合法とされた。

    しかしブラウンGPは資金難でシーズン中の大規模アップデートがほとんどできず、後半戦になるとライバルの猛追を受ける形となった。
    それでも序盤の大量得点で逃げ切った点に、この年の“特殊性”がある。

    引退を迎えて改めて見えた“本当に好きなマシン”
    バトンはキャリアを通してウィリアムズ、ベネトン、ルノー、BAR、ホンダ、ブラウンGP、マクラーレンと渡り歩き、F1で306戦を経験した。
    その長い道のりの中で、彼が最後に選んだのは、タイトルをもたらしたブラウンではなく、**2011年マクラーレンという「自分の手に最も馴染んだマシン」**だった。

    結果ではなく“ドライビングの感覚”を基準にしたこの選択は、バトンらしい冷静な視点と職人肌のレーサー気質を感じさせる。

  • オスカー・ピアストリ F1タイトル争いの中でも「ノリスとの関係は変わらない」

    オスカー・ピアストリ F1タイトル争いの中でも「ノリスとの関係は変わらない」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、ブラジルGP後に出演したポッドキャストで、チームメイトのランド・ノリスとの関係性について語った。両者は2025年シーズンを通じて熾烈なタイトル争いを繰り広げているが、ピアストリは「関係に亀裂はない」と強調した。

    シーズン残り3戦、ノリスが390ポイントで首位、ピアストリが366ポイントで2番手。タイトル初戴冠がかかる緊張感の中でも、二人のワーキングリレーションは保たれているという。

    ピアストリ「むしろ関係は良くなっている」
    ピアストリは『Beyond The Grid』で次のように語った。

    「関係はまったく同じだと思うし、正直なところこれまでよりも良くなっていると思う。3年目のチームメイトだから、互いのことをより深く知るようになっている。そういう意味では、これまでよりも良い状態にあると言える」

    「僕らは“オン・トラックで起きたことはオン・トラックに留める”タイプの人間だ。短い感情の揺れはあるかもしれないけど、時間が経てば鎮まるし、そこで引きずることはない」

    「チームに最善を尽くすという姿勢は変わらないし、チームに求めるものも大体同じだ。もちろん好むセットアップや強み・弱みは互いに微妙に違うけれど、全体像としては何も変わっていない」

    中盤戦でも「関係は変わらない」と強調
    今季中盤のオランダGP前にも、ピアストリはノリスとの関係性について次のように語っていた。

    「今年は競争環境が違うのは確かだけど、僕らの関係はほとんど同じだ。チームのための働き方も、クルマに求めるものも変わらない。僕たちはこのチームと長く成功したいという思いがあるし、それは互いに共通している」

    オスカー・ピアストリとランド・ノリス(マクラーレン)

    ここまでの戦績とタイトル争いの構図
    ノリスはここまで 6回のポールポジションと17回の表彰台 を獲得しており、ピアストリは 5回のポール、14回の表彰台 と僅差で追っている。

    残り83ポイントが争われる中、アブダビ決戦までタイトル争いは続く見通しだ。

    “マクラーレン内部の空気”はどうなっているのか
    今回の発言から読み取れるのは、両者ともに「内部対立の否定」を強く打ち出している点だ。

    ■ ピアストリは「関係は良くなっている」と強調
    ■ ノリスも週末ごとのコメントで「モメていない」と再三言及
    ■ マクラーレンは2人の協力関係を維持しタイトルを狙う構図

    タイトル争いが接戦になると、どのチームでも「内部対立」や「優遇・不満」などの憶測が出る。しかし、ピアストリは「ミスを指摘される必要はない、自分で分かっている」と語るなど、精神的負荷との向き合い方も冷静だ。

    ただし、近5戦の戦績ではノリス側に勢いがあり、ピアストリはややリズムを落としている。
    競争が激化すれば“短期的な感情の揺れ”は避けられないが、両者がそれを引きずらない性格であることは、チーム全体の戦闘力維持にプラスとなる。

    今後に向けて
    マクラーレンはダブルタイトルを狙える位置にあり、両ドライバーの協力関係は極めて重要だ。今後のラスベガス、カタール、アブダビの3連戦で、二人が本当の意味で「関係を保ったまま」戦い抜けるかが、タイトルの行方を大きく左右する。