カテゴリー: マクラーレンF1チーム

  • F2王者レオナルド・フォルナローリ マクラーレンF1と育成ドライバー契約

    F2王者レオナルド・フォルナローリ マクラーレンF1と育成ドライバー契約

    2025年F2王者レオナルド・フォルナローリが、2026年のマクラーレン・ドライバー・デベロップメント・プログラムに加入することが発表された。

    20歳のイタリア人ドライバーは、カタールでのスプリント6位と決勝2位によりタイトルを確定。2024年のF3、続く2025年のF2と、ジュニアカテゴリーで“2年連続タイトル獲得”という快挙を達成した。

    フォルナローリは2026年、マクラーレンF1チームでテストおよびデベロップメントロールを務める予定で、旧型車テスト(TPC)への参加の可能性も示唆されている。

    フォルナローリ「F1への道を切り開く重要な一歩」
    フォルナローリは発表に際し、「マクラーレン育成に加わることを誇りに思う」とコメント。
    F3とF2のタイトル獲得を「自身の成長における重要なステップ」と振り返り、今後は「F1の舞台に向けてさらなる進化を目指す」と意欲を示した。

    リチャード・フェルシュホーも育成入り F2経験豊富な“古参”がマクラーレンへ
    フォルナローリに加え、F2のベテランドライバーである リチャード・フェルシュホー(24歳)もプログラムに加入した。
    2021年からF2に参戦し、カテゴリー随一の豊富なレース経験を持つフェルシュホーは、今季ランキング3位につけている。

    マクラーレンはフェルシュホーの担当業務を明らかにしていないが、F1だけでなく、インディカーや2026年のWECなどへもドライバーを供給し得る“広域育成パイプライン”の一員になる。

    育成下位カテゴリーにも新戦力 欧州カート王者コストヤがF4参戦へ
    今回の発表では、複数回のカート王者であるクリスチャン・コストヤの加入も明かされた。

    2024年のヨーロッパ・カート選手権を制した逸材で、2026年はF4ミドルイースト選手権でフォーミュラデビューを果たす予定だ。

    マクラーレンは近年、エラ・スティーブンス、エラ・ハッキネン、エラ・ロイド、マッテオ・デ・パロらの加入を進めており、今回の補強により育成体系の刷新をさらに強化している。

    背景:多数の離脱後に本格的な育成リフレッシュ
    ここ数か月で、ブランド・バドエル、マルティニウス・ステンスホルネ、ウゴ・ウゴチュクら複数ドライバーが育成を離脱。

    さらに、F2で強烈な印象を残したアレックス・ダンもインディカー転向方針を巡り意見が対立して離脱しており、育成基盤は変革期を迎えていた。

    マクラーレンは今回、F2トップランナー2名と将来有望な若手コストヤを迎え入れ、“育成部門の再構築”を明確に打ち出した形となる。

    マクラーレン F1 レオナルド・フォルナローリ

    マクラーレン「F1・インディカー・WECすべてを見据えた戦略的補強」
    マクラーレンのアレッサンドロ・アルンニ・ブラーヴィは次のようにコメントしている。

    「F2王者フォルナローリ、F2の常連フロントランナーであるフェルシュホー、そして実績あるカート王者のコストヤを迎えられて嬉しく思う。彼らは今季、それぞれのカテゴリーで複数の勝利と印象的なパフォーマンスを示した」

    さらに「マクラーレンはF1のみならず、インディカーやWECなど複数のレースシリーズを運営している。育成パイプライン強化は、その未来を支える最優先事項だ」と述べた。

  • マクラーレン F1カタールGPで戦略ミス「ライバルのピットインは想定外」

    マクラーレン F1カタールGPで戦略ミス「ライバルのピットインは想定外」

    マクラーレンのアンドレア・ステラ代表は、カタールGPで発生したセーフティカー周回中にライバル勢が次々とピットインした判断を「予期していなかった」と語り、この決断が勝利を失う大きな要因になったと認めた。

    レースをリードしていたオスカー・ピアストリは序盤から快走していたが、ニコ・ヒュルケンベルグとピエール・ガスリーの接触事故により展開が一変。

    7周目に入ったセーフティカーによって、多くのドライバーがピットインし、25周のスティント上限がある中で残り1回のストップで走り切れる状況が生まれた。

    リードを守ったままステイアウトしたマクラーレン
    しかし、ピアストリとランド・ノリスの2台はステイアウトを選択。対照的にマックス・フェルスタッペン以下ほぼ全車がピットに向かい、フェルスタッペンは約26秒相当のピットタイムを最小限のロスで消化し、再スタート時に3番手につけた。

    結果として、マクラーレンの判断は痛恨となり、フェルスタッペンはそのまま70勝目へ。ピアストリは2位、ノリスは4位にとどまり、ノリスの選手権リードはフェルスタッペンに対してわずか12ポイントまで縮まった。

    マクラーレン F1 カタールグランプリ

    「誰もがピットに入るとは思わなかった」ステラ代表の説明
    ステラ代表は Sky Sports F1 に対し、当時の判断を次のように説明した。

    「我々は、あのタイミングで全員がピットに入るとは予想していなかった。もし後ろの全車が入るのであれば、もちろん我々も入るべきだったと言える」

    「先頭にいると、他車がどう動くかを完全には把握できない。2台を同時に入れるダブルスタックでランドに不利になる可能性もあった。ただ、主な理由は“全員が入るとは予想していなかった”ということに尽きる。決断ではあったが、結果として正しい判断ではなかった」

    ステラ代表は続けて、今回の判断が「望んだ結果ではなかった」と述べ、次戦アブダビが決定的な週末になると強調した。

    高いデグラデーションで逆転の余地なし
    マクラーレンはフェルスタッペンより速いペースを持っていたものの、ステラ代表はタイヤのデグラデーションが予想以上に大きかったと説明した。

    「別のセーフティカーが入れば我々に大きなチャンスがあった。ウィル(ノリスのレースエンジニア)が言及していた柔軟性だ。7周目にピットに入ったドライバーは“7-32-57”という明確な戦略になり、結果的にそれが非常にうまく機能した」

    「我々はマシンのペースでギャップを広げられると考えていたが、非常に高いデグラデーションがあり、そのポテンシャルを最大限に引き出すことができなかった」

  • オスカー・ピアストリ F1カタールGP決勝「今年ベストの週末…悔しすぎる」

    オスカー・ピアストリ F1カタールGP決勝「今年ベストの週末…悔しすぎる」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、F1カタールGP決勝で採用されたマクラーレンの戦略判断により優勝のチャンスを逃し、タイトルライバルであるマックス・フェルスタッペンの背後となる2位でフィニッシュした。

    スプリントでポール・トゥ・ウィンを達成し、決勝でもポールポジションを獲得したピアストリは、序盤から完璧な週末を築いていた。

    しかし、レース中盤に出されたセーフティカーで大半のライバルがピットインする中、マクラーレンはピアストリとランド・ノリスをステイアウトさせたことで、強制的に通常のレースペース下で2度のピットストップを行う不利な展開となった。

    セーフティカー下で唯一ステイアウトした代償
    レースはランド・ノリスを抑えながら完璧なスタートを決め、背後のフェルスタッペンとの差を広げようとしていたタイミングで大きく動いた。7周目、ニコ・ヒュルケンベルグがピエール・ガスリーと接触し、ストップしたマシンを回収するためにセーフティカーが導入された。

    週末の各タイヤセットに“最大25周”の走行制限が課されていたこともあり、ほぼ全車がこのタイミングで1回目の義務的なピットストップを消化したが、マクラーレンは2台ともステイアウトを選択した。この判断により、ピアストリは通常のレース速度の中で2回のピットストップを行わなければならず、フェルスタッペンが築いたリードを取り戻すことはできなかった。

    ピアストリは最終的にフェルスタッペンから約8秒差の2位でチェッカーを受け、全セッション1位を並べた“完璧な週末”は勝利のない苦い結果へと変わった。

    「今年ベストの週末だった。悔しすぎる」
    ピアストリはレース後、こう振り返った。

    「正直、かなりキツい。おそらく今年どころかF1に来てから一番良い週末を過ごしていたのに、結果に結びつかなかったのは本当に痛い」

    「明らかに今夜は上手くいかなかった。できる限り速く走ったし、やれることは全部やった。だから余計に悔しい」

    「振り返れば何をすべきだったかはハッキリしている。チーム全体で話し合うつもりだ」

    レース直後の無線では「言葉が出ない」「何も言えない」と落胆を隠さず、ノリスも4位にとどまったことでマクラーレンにとって苦い一戦となった。

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン) カタールグランプリ

    タイトル争いは最終決戦へ
    この結果、ピアストリはランキング首位のノリスとの差を16ポイントに広げられ、さらにフェルスタッペンが逆転して2番手に浮上。ノリスとの差は12ポイントとなり、タイトル争いは三つ巴のまま最終戦アブダビへともつれ込むこととなった。

    それでもピアストリは前を向く。

    「もちろん全部が悪いわけではない。週末のペースは本当に強かった。でも今は少し飲み込むのが難しい」

    「今週末みたいに走るだけだ。僕の力ではどうにもならないことがあるし、必要なことが全部僕に向く必要がある。でも、全力で速く走ってベストの位置につけたい」

  • ランド・ノリス F1カタールGP決勝「僕たちの判断は間違いだった」

    ランド・ノリス F1カタールGP決勝「僕たちの判断は間違いだった」

    ランド・ノリス(マクラーレン)は、優勝がかかった一戦でチームの戦略判断を悔やむ結果となった。決勝を4番手で終え、タイトル争いは最終戦アブダビの一騎打ちへともつれ込む。

    ノリスは週末の時点で24ポイントのリードを持っていたが、レース中盤のセーフティカー対応でチームが下した“ステイアウト”の判断が勝敗を分けた。

    ノリスは2番手スタートからオープニングラップでマックス・フェルスタッペンに先行を許し、7周目のセーフティカー導入時に全車がピットへ向かう中、マクラーレンのみがピットに入らない戦略を選択。これにより強制的に2回の通常ピットを行うことになり、最終的にピアストリは2位、ノリスは4位どまりとなった。

    戦略判断が勝敗の分岐点に
    セーフティカーの原因は、ニコ・ヒュルケンベルグとピエール・ガスリーの接触により、ヒュルケンベルグがターン1のグラベルにストップしたことだった。ほぼ全車がピットインを選ぶ中、マクラーレンは2台をコース上に留める判断を下した。

    25周のスティント上限が課される特別ルールの影響で、マクラーレンの2台は必然的に不利な2ストップを強いられた。

    ノリスはレース後、この戦略判断について明確に不満を示した。

    「クルマの調子は良かったし、オスカーは2位でとても速かった。何もクルマに文句はない。ただ戦略だ。2台目のクルマになると常に少し不利になるけど、今日はそういう問題じゃなかった。僕たちはやるべきでないことをしてしまった。シンプルにそれだけだ」

    ランド・ノリス(マクラーレン) カタールグランプリ

    ミスからの挽回、そして4位フィニッシュ
    ノリスはレース終盤、キミ・アントネッリの小さなミスを突いて4番手まで挽回した。一方、本人も第2スティントでターン14の外側へはみ出す場面があったという。

    「ダメージがあったかどうか全く分からなかった。無線で調べてくれと頼んだんだけど、その後ハードタイヤでペースを上げるのに苦労した」と振り返った。

    タイトル争いは最終戦アブダビへ
    この結果、ドライバーズ選手権はノリスが依然として首位をキープするものの、差はフェルスタッペンに対して12ポイント、ピアストリに対して16ポイントまで縮まった。

    最終戦に向けた心境を問われたノリスは、淡々とした様子でこう答えた。

    「いい気分だよ。ベストな1日ではなかったけど、仕方がない。前を向くだけだ」

    タイトル決着の舞台は、アブダビの最終戦へ。トップ3が僅差で並ぶ歴史的な決戦が待ち受けている。

  • ランド・ノリス F1カタールGPでドライバーズタイトルを決める条件

    ランド・ノリス F1カタールGPでドライバーズタイトルを決める条件

    マクラーレン勢のラスベガスGP失格により、ランド・ノリスは2025年F1ワールドチャンピオン獲得へ一気に近づいた。ノリスは現在396ポイントでランキング首位。残り2戦を前にチームメイトのオスカー・ピアストリに22ポイント差をつけ、今週末のカタールGPでタイトルを決める可能性がある。

    ラスベガスでは、ノリスとピアストリのMCL39の“プランク摩耗過多”が発覚し両者が失格。これによりタイトル争いは大きく書き換えられた。

    ノリスがタイトルを決める条件
    ノリスは今週末のカタールGPで、22ポイント差を26ポイント以上に広げれば初の世界王者が確定する。

    最もシンプルな条件は、
    日曜の決勝でノリスが優勝=その瞬間に王座確定。

    また、ピアストリに対して4ポイント以上上回ればタイトルが決まる。

    これが叶わなかった場合、タイトル決定は最終戦アブダビGPへ持ち越される。

    ■ ノリスが優勝した場合 → 即タイトル確定

    ■ ピアストリに対して4ポイント以上上回る → タイトル確定

    ■ レース後のポイント差が26点以上になる → タイトル確定

    ■ フェルスタッペンより前でフィニッシュする(=生き残り阻止)
     ※ただし、ピアストリとの差が26点以上になることが必要

    ランド・ノリス(マクラーレン) カタールグランプリ

    ノリス「勝つために走るだけ。アプローチは変えない」
    ノリスはラスベガスの失格判定前に、タイトル争いへの心境を語っていたが、その姿勢は揺るがない。

    「こういう状況にいるのは初めてだから、どう答えたらいいか分からない」

    「でも特別な感じはないし、今までと変わらないよ。勝ちたいだけだ。勝てればもっと楽しいし、2位よりもずっと良いからね」

    「残り2レース全部勝つつもりだ。スプリントも含めて3つ全部だよ」

    「まずは数日休んで、時差を戻して、FP1に集中するだけだ」

    フェルスタッペンは“望みを繋ぐために”ノリスに勝利が必須
    マックス・フェルスタッペンはランキング3位。首位ノリスに対して25ポイント差で、日曜の決勝でノリスを上回らなければ生き残れない。

    フェルスタッペンはシーズン後半に“驚異的な追い上げ”を見せ、ザントフォールト後にあった104ポイント差を大きく削り取った。4勝に加え、2位2回、3位2回と全戦表彰台を獲得している。

    ラスベガスでのマクラーレン2台の失格は、フェルスタッペンに“予期せぬ追い風”となったが、5連覇達成には依然として大きな幸運が必要だ。

    「もし成し遂げられたら、F1史上最大の逆転劇になる」とまで言われている。

  • ランド・ノリス、フェルスタッペンの「マクラーレンF1でならとっくに王者」に反論

    ランド・ノリス、フェルスタッペンの「マクラーレンF1でならとっくに王者」に反論

    ランド・ノリスは、マックス・フェルスタッペンが「自分が2025年のマクラーレンのような支配的なマシンに乗っていたら、とっくにタイトルは決まっていた」と語った件について、「ナンセンスだ」と切り捨てた。

    ノリスは日曜決勝で勝利すれば自身初のワールドチャンピオンを決められる状況にあり、シーズン終盤のこのタイミングで両者の舌戦が激しさを増している。

    フェルスタッペンは今季のマクラーレンの支配力について触れつつ、「もし自分たちがあのレベルのマシンに乗っていたなら、選手権はとっくに終わっていた」と主張。一方でノリスは、4度の王者を尊重しつつも「彼には分かっていないことも多い」と反論した。

    フェルスタッペン「他チームの失敗のおかげでまだ戦えている」
    フェルスタッペンは、今季5回目のタイトル獲得の可能性について問われると、「5つは4つより良い。でも取れなくても人生は変わらない」と冷静に語った。

    さらに、今季のタイトル争いについては「我々がここまで戦えているのは他の人たちの失敗のおかげだ。シーズン全体を見れば、もし僕たちが彼ら(マクラーレン)のような支配的なマシンを持っていたら、とっくに決まっていた」とコメントし、マクラーレンの優位性を強調した。

    ノリス「尊敬しているが、分かっていないことも多い」
    スプリント後、フェルスタッペンの発言を聞いたノリスは、まず4度王者としての実績には敬意を示した。

    「マックスはなんでも言える立場にある。4回も世界王者になったドライバーだし、達成したことは本当にすごい。尊敬しているよ」

    しかしその直後に続けた。

    「でも、分かっていないことも多い。レッドブルの“攻撃的なやり方”というか、よくナンセンスなことも言う。聞きたいなら聞けばいいし、僕たちは僕たちで集中するだけだ。彼なら早く決めていたかもしれない? でもまだ決めていないし、ずっと試しているだけだね」

    ランド・ノリス(マクラーレン)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)

    予選2番手のノリス「オスカーはいい仕事をした」
    日曜決勝に向けた予選では、ノリスはQ3最後のアタックでターン2のアンダーステアによりコースオフを避けるためラップを中断し、2番手に終わった。

    「少しアンダーステアになってオフしそうだったから中断するしかなかった。オスカーはいいラップをまとめたし、週末ずっと速い。文句はないよ。僕はP2からスタートだ」

    決勝については、序盤が勝負になると見ている。

    「最初の数周が一番のチャンスだと思う。その後はみんな同じような展開になるはずだ。今夜いくつか見直して、どこを改善できるか確認するよ。昨日よりも今日のほうがクルマに満足しているし、いい位置につけている」

  • ランド・ノリス F1カタールGP予選「アンダーステアで諦めるしかなかった」

    ランド・ノリス F1カタールGP予選「アンダーステアで諦めるしかなかった」

    ランド・ノリスは、F1カタールGP予選の最終ラップを中断した理由について明かし、自身のマシンが抱えていた“アンダーステア”が原因だったと説明した。マクラーレン勢はフロントロウを独占し、ノリスは2番手から決勝に挑む。

    ポイントリーダーのノリスは、残り数秒のタイミングでピットインを選択。これにより、オスカー・ピアストリがポールポジションを確定させた。決勝ではノリスがタイトルを決める可能性がある一方で、結果次第では最終戦アブダビへタイトル争いが持ち越される。

    アンダーステアがターン2で発生し、続行しても意味がないと判断
    ノリスは予選を通じてトラックリミットに接触する場面が多く、マシンのアンダーステアに悩まされていたという。本人は「最初のラップで十分タイムを伸ばせるポイントがあった」と手応えを語りつつも、決定的なミスがTurn 2で発生したと明かした。

    「今日はもっと快適にドライブできたし、マシンを自分のやりたい方向に押し込めた感覚があった。最初のラップは良かったし、まだ改善できる余地がたくさんあったと思う。ただ、ターン2で理由は分からないけど少しアンダーステアが出て、その時点で終わった」

    「悔しいけど、もっと良いラップができたはず。でも結局できなかったから、明日の2番手スタートになる」

    さらに、なぜ最後の周回を走らなかったのかと問われると、ノリスは明確に答えた。

    「燃料がなかったから、戻ってもう一周することはできなかった」

    ランド・ノリス(マクラーレン) カタールグランプリ

    「スタートで前に出なければ勝ちは難しい」
    スプリントでオーバーテイクが少なかったことを踏まえ、ノリスは決勝が「かなり退屈なレース」になる可能性を示した。DRSゾーンの短さが依然として追い抜きを難しくしている。

    「昨日のスプリントよりはマシだけど、基本的には前に出るチャンスはターン1だけだと思う。オスカーが言うように、ターン1の長い距離が鍵になる。それ以外はかなり退屈でシンプルなレースになるだろう」

    現在ランキング首位で、勝てば初のワールドチャンピオンが決まるノリス。しかし自身は冷静で、まずはスタートがすべてだと語った。

    「今のところ僕は2番手。勝てるチャンスはあまり大きくない。でも良いスタートを切ることに集中するだけだ」

  • オスカー・ピアストリ F1カタールGPスプリント予選「戻ってこれて嬉しい」

    オスカー・ピアストリ F1カタールGPスプリント予選「戻ってこれて嬉しい」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)が2025年F1カタールGPのスプリント予選でポールポジションを獲得した。シーズン後半は苦戦が続いていたが、この日は序盤から流れをつかみ、タイトル争いの主導権を取り戻す一手となった。

    ドライバーズ選手権ではランド・ノリスに24ポイント差をつけられているピアストリ。スプリントは8ポイントが上限となるが、ノリスが3番手スタートであることを考えれば、差を縮める好機となる。

    序盤から流れをつかんだピアストリ「いい一日だった」
    ピアストリは無線で「戻ってこれて嬉しい」と語り、マシンを降りた後も満足感を隠さなかった。

    「今日はいい一日だったと言えるし、そう感じられるのも久しぶりだ。走り始めからすべてが噛み合っていたし、スプリント予選も本当によくいった」

    「ラップの中で大きな瞬間があったけど、それでも十分だった。チームに感謝している。マシンはこの週末ずっと良さそうだったし、結果にはとても満足している」

    「1分19秒台はある」一方で課題も認識
    ピアストリはさらなるポテンシャルの手応えも語った。

    「うまくまとめられれば、1分19秒台もあると思う。いくつか改善すべき点はあるけど、ポールからそう言えるのは悪くない」

    「明日が楽しみだ。スプリントのポールにすぎないし、数ポイントに過ぎないけど、取れるものは何でも取っていくよ」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン) カタールグランプリ

    カタールは好相性のサーキット「判断は難しいが今日は良かった」
    ピアストリにとってルサイルは“得意コース”とも言える場所。2023年にはスプリント初勝利を挙げ、昨年2024年のスプリントではノリスが譲る形で再び勝利を手にしている。

    今回は1時間のみのフリー走行でスプリント予選に臨む厳しい週末だが、マクラーレンの競争力については慎重な姿勢を崩していない。

    「スプリントの週末だと、走り始めの段階で本当に全体を把握できているのか判断しづらい。でも今日は一日を通してマシンがとても良かった」

    「スプリント予選に向けていい調整ができたし、ペースも終始あった。これを維持できればいいね」

  • ランド・ノリス F1カタールGPスプリント予選「抜けないけど…勝ちに行く」

    ランド・ノリス F1カタールGPスプリント予選「抜けないけど…勝ちに行く」

    ランド・ノリス(マクラーレン)は、チームメイトのオスカー・ピアストリにポールポジションを奪われ、さらにジョージ・ラッセルにも割って入られた結果P3に終わったものの、「当然、勝ちに行く」と力強く語った。チャンピオンシップ決定の可能性があるカタールの19周スプリントに向け、全力で前を狙う姿勢を崩していない。

    FP1に続きマクラーレン勢はソフトタイヤで終盤に速さを発揮したが、ノリスはSQ3の最終コーナーでコースオフし、大きくタイムを落とした。

    さらに最終アタックではアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)との小競り合いでわずかに乱される場面もあり、2人を逆転するには至らなかった。

    SQ3でのミスと妨害でP3に終わる
    ノリスは「ペースはあったんだ。ただ最初のラップで最後のコーナーをミスしてまとめきれなかった」と説明。

    続けて、最終アタックでのアルボンとの接触的な状況については「まぁ、そういうものだよ」と受け流した。

    もしスプリントをP3で終えれば6ポイントを加算できるが、タイトル争いの渦中にあるノリスにとって、ライバルのピアストリ&フェルスタッペンに対して最大2ポイント上回れば今週末にも王座が決まる。

    ランド・ノリス(マクラーレン) カタールグランプリ

    「勝ちを狙うのは当然。だけど抜けない」
    ノリスは勝利への意欲を隠さない。

    「勝ちに行かないなんてバカげてる。僕は勝ちに来ている。だから一晩で見つけられるものを探して、明日に向けてできることをやっていく」

    しかし、カタールの“抜けない”特性を理解しているからこその現実的な見通しも示した。

    「オーバーテイクは不可能だ。だからP3で終わると思う。でも、もしジョージをスタートで抜ければ、多分それが僕にとって最大限だね」

    ノリスはチャンピオン決定の可能性を抱えながらも、目の前のスプリントで勝利を狙う姿勢を明確にしている。タイトル争いの主導権を握り続けるためにも、スタート直後の一撃にすべてを懸ける構えだ。

  • ランド・ノリス F1カタールGP展望「何も変わっていない。勝つだけだ」

    ランド・ノリス F1カタールGP展望「何も変わっていない。勝つだけだ」

    ランド・ノリス(マクラーレン)は、F1ラスベガスGPで自身とオスカー・ピアストリの2台が失格となり、タイトル争いのリードが24ポイントまで縮まったにもかかわらず、「何も変わっていない」と強調した。

    タイトル決定の可能性を残したまま迎えるカタールGPで、ノリスは平常心を保ちつつ“勝つこと”だけに集中している。

    ラスベガスでは2位(ピアストリは4位)でフィニッシュしたものの、両車がスキッドプレート摩耗の規定違反によって失格。ポイントリードは大幅に減少したが、ノリスはその結果を冷静に受け止めており、「チームの努力が報われなかったのは残念だが、タイトルに向けた考えは変わらない」と語る。

    ラスベガス失格「ショックではなかった」
    ノリスは、失格という厳しい結果にも動揺はなかったと明かす。

    「怒ってはいない。助けにはならないけどね。レース中にはすでに何か起きていると分かっていたから、ショックではなかったし驚きもしなかった。
    我々は予想以上の問題を抱えていたし、仮に勝っていたらもっとショックだったかもしれないけど、そうじゃなかった。悲しんでも仕方ない」

    「もちろんチームのみんなはガッカリしていた。多くの努力が無駄になったからね。でも僕自身は意外と大丈夫だった。今はただ今週末に向けてワクワクしている。何も変わらない。ここカタールでも勝ちたいし、アブダビでも勝ちたい。悔しいけど、それが人生だ」

    車高調整で“むしろ速くなる”と確信
    ラスベガスでの予想外のポーポイズ発生と摩耗を受け、マクラーレンは車高を上げる方向でセットアップを調整する。

    「車高を上げても遅くなるとは思わない。むしろ速くなると思う。これでどこでも抑えなくてよくなるからね。遅くなると思っている人もいるけど、たぶん速くなるよ。楽しみだ」

    ノリスは冷静さを保ちつつ、タイトルの重圧にも屈しない。

    「こんな状況は初めてだけど、ワクワクしている。もちろん30ポイント差の方がよかったけどね。でもみんなにとってはエキサイティングなんでしょ?それなら良かったよ」

    「やることは単純。勝つだけ」
    ノリスはカタールでチャンピオンを決める可能性を残すが、その姿勢は終始一貫している。

    「やることは同じ。良い予選をして、良いレースをするだけ。早く決まるに越したことはないけど、僕のやることは変わらない。勝つ、それだけだ」

    プレッシャーが高まる中でも、ノリスは“走りたい”という純粋な欲求を語った。

    「先週末のあと、さらに走りたい気持ちが強くなった。ミスを受け入れて、また前に進むだけ。自分たちの良い流れを続けたいし、その準備はできている」

    ランド・ノリス(マクラーレン) カタールグランプリ

    フェルスタッペンとピアストリとの三つ巴へ「簡単じゃない」
    フェルスタッペンが一時は100ポイント以上離れていたものの、圧巻の追い上げで24ポイント差まで接近。ピアストリも好調を維持しており、三つ巴の最終盤を迎える。

    「マックスは去年もその前もここで勝っている。今回も接戦になると思う。レッドブルはこの6〜7戦、全体的にもっともいいパフォーマンスを見せている。
    簡単だとは思っていない。ハードワークして、自分たちに集中して、目標はポールと勝利。それだけだ」

    ノリスは静かに燃えている。

    24ポイント差、残り2戦。初タイトルは目前だが、焦りも浮かれもない。

    彼が見ているのはただひとつ――チェッカーフラッグの先にある“初の世界王者”という景色だ。