カテゴリー: マクラーレンF1チーム

  • ランド・ノリス F1カナダGPスプリント予選「3番手は嬉しいサプライズ」

    ランド・ノリス F1カナダGPスプリント予選「3番手は嬉しいサプライズ」

    ランド・ノリス(マクラーレン)は、2026年F1カナダGPのスプリント予選で3番手を獲得した。フリー走行1回目ではメルセデス勢に大差をつけられていただけに、ノリスは「嬉しいサプライズだった」と振り返った。

    FP1でノリスは6番手に留まり、トップのキミ・アントネッリから1.397秒差。オスカー・ピアストリも7番手に沈み、マクラーレンは苦戦を強いられていた。しかし数時間後のスプリント予選では大きくパフォーマンスを改善し、ジョージ・ラッセルとアントネッリのメルセデス勢に続く3番手につけた。

    「かなり心配していた」
    ノリスは予選後、FP1後の不安を率直に認めた。

    「本当にいい結果だった。正直、嬉しいサプライズだ。今朝の後は、自分たちがどれだけ離されているのか、それ以上にマシンへの自信のなさを少し心配していた」

    「でもいくつか調整をして、変更も加えたことで大きく改善できた。3番手には満足している。ラップ自体は完璧ではなく、もっと引き出せたと思うけど、前との差を見ればそこまで大きくなかった」

    「ポジティブな巻き返しだったし、ここまで立て直したチームを誇りに思う」

    アップデートは“評価継続中”
    マクラーレンはカナダGPにアップデートを投入しているが、ノリスはまだ評価段階だと説明した。

    「感触自体は悪くなかった。ただ、いくつかは少し疑問も残っているし、もっと時間をかけて確認する必要がある。このサーキットはかなり特殊だからね」

    「路面グリップが低くて、縁石で跳ねるような感覚もある。だから風洞データとの比較もしづらいし、本当の効果を把握するのが難しい」

    「いくつかのパーツは来週末かバルセロナで再投入することになると思う」

    その一方で、ノリスはSQ3でのマシンバランスには好感触を得ていた。

    「マシン全体としては明らかにうまく機能していたし、特にソフトタイヤではかなり自信を持てた。今週末で初めてそう感じられたと思う。大きな前進だったし、明日に向けてさらに改善点を探っていく」

  • オスカー・ピアストリ F1カナダGPスプリント予選「メルセデスがかなり強い」

    オスカー・ピアストリ F1カナダGPスプリント予選「メルセデスがかなり強い」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、2026年F1カナダGPのスプリント予選で4番手を獲得した。チームメイトのランド・ノリスとはわずか0.02秒差だったが、ピアストリは「今日の最大の収穫はメルセデスの強さだった」と警戒感を示した。

    マクラーレンはFP1で苦戦を強いられたものの、スプリント予選ではパフォーマンスを改善。ノリスが3番手、ピアストリが4番手につけ、フェラーリ勢を上回る結果を残した。

    「クルマの感触はかなり良かった」
    ピアストリはアップデートの効果について一定の手応えを口にした。

    「今日は全員にとって少し混乱した一日だったと思う。でも、メルセデスはかなり強そうに見える。それが今日の一番大きなポイントだったと思う。残念だけどね」

    「それでも、もっと最適化できる部分はあると思うし、明日もベストを尽くす」

    また、スプリントで後方に並ぶフェラーリ勢とのスタート争いについて問われると、ピアストリはマクラーレンの発進性能に自信を見せた。

    「僕たちのスタートは今季ずっとフェラーリより良かった。だからそこには自信を持っている」

    「メルセデスもいずれ改善してくるだろうけど、それまでは僕たちがそのアドバンテージを最大限活かしたい」

  • ランド・ノリス 将来的なル・マン24時間参戦に意欲「マクラーレンで走りたい」

    ランド・ノリス 将来的なル・マン24時間参戦に意欲「マクラーレンで走りたい」

    ランド・ノリス(マクラーレン)は、マクラーレンが2027年からWEC世界耐久選手権とル・マン24時間レースに参戦することを受け、自身も将来的にル・マンへ挑戦したい考えを明かした。

    マクラーレンは先日、2027年に投入するハイパーカーを公開。F1モナコGP、インディ500、ル・マン24時間を制した“モータースポーツ三冠”を達成している唯一のチームとして、耐久レース最高峰への本格復帰に注目が集まっている。

    ランド・ノリス「マクラーレンでル・マンを走りたい」
    ノリスは以前からル・マン参戦への関心を口にしていたが、マクラーレンのWEC参戦決定によって、その思いはさらに現実味を帯びてきた。

    「僕は今でも、他のカテゴリーに挑戦したい気持ちがある」

    「ル・マンにも出たいし、今はマクラーレンがル・マンをやるから、いつかそこで走れたらいいと思っている」

    「でも、まだ分からない。僕はまだ若いし、全部を決めているわけじゃない」

    「将来的には子どもができて、その子たちがレースを始めたりして、また別の形でモータースポーツを楽しめたらいいとも思っている」

    現在のF1ドライバーの中でも、ル・マンへの関心を公言するケースは増えている。近年はF1と耐久レースの両立に対するハードルも下がりつつあり、トップドライバーがWECへ参戦する流れは加速している。

    ザク・ブラウンもF1ドライバー起用を示唆
    マクラーレン・レーシングCEOのザク・ブラウンも、ノリスとオスカー・ピアストリの両名とル・マン参戦について話し合っていることを明かしている。

    「彼らがハイパーカープログラムにフル参戦することはないと思う」とザク・ブラウンは語った。

    「ただ、ル・マンに出たいか?という話は、2人ともとしている」

    「彼らは我々のクルマの1台でル・マンに出場したいと思っている」

    マクラーレンは2027年のWEC参戦に向け、すでに元プジョーのミケル・イェンセンを起用することを発表しているが、残るシートには大きな注目が集まっている。

    F1王座防衛と“その先”のキャリア
    一方で、ノリスの当面の焦点はF1タイトル防衛にある。

    2025年に初のF1ワールドチャンピオンを獲得したノリスだが、2026年シーズンは苦戦が続いている。マクラーレンはマイアミGPで投入した大型アップグレードによって競争力向上の兆しを見せているものの、ノリスはここまでランキング4位。ランキング首位のアンドレア・キミ・アントネッリに49ポイント差をつけられた状態で今週末のF1カナダGPを迎える。

    それでも、ノリスが語った“いつかル・マンへ”という発言は、マクラーレンが再び世界耐久レースの頂点を狙う中で、将来的なF1スター参戦の可能性を強く印象づけるものとなった。

  • オスカー・ピアストリ レッドブルF1の関心は「自分の評価が高い証拠」

    オスカー・ピアストリ レッドブルF1の関心は「自分の評価が高い証拠」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、レッドブルF1が将来的な獲得候補として自身に関心を示しているとの報道について、「光栄」と受け止めつつも、現時点で具体的な接触はないと明かした。

    カナダGPのパドックで語ったピアストリは、現在のマクラーレンに強い満足感を示しており、将来的なタイトル争いへの期待も口にしている。一方で、レッドブル側ではマックス・フェルスタッペンの将来に不透明感が残っており、“ポスト・フェルスタッペン”を見据えた動きとして注目を集めている。

    レッドブルF1が描く“フェルスタッペン後”の構想
    今月初め、英オートスポーツ誌は、レッドブルがオスカー・ピアストリを長期的な獲得候補としてリストアップしていると報じた。

    背景にあるのは、マックス・フェルスタッペンの将来への不透明感だ。2026年の新レギュレーション導入後、レッドブルは苦戦を強いられており、フェルスタッペン自身も新世代F1マシンへの不満を隠していない。

    フェルスタッペンは以前、「人生に関わる決断をしなければならない」と語っており、他チーム移籍、休養、あるいはF1離脱の可能性まで噂されている。

    マイアミGP週末には、レッドブル内部で“万が一フェルスタッペンを失った場合”に備え、ピアストリ獲得案が実際に検討されていたとされる。

    ピアストリ「自分の評価が高い証拠」
    こうした報道について質問されたピアストリは、驚きを見せながらも前向きに受け止めていると語った。

    「僕にとってもニュースだった。もちろん、何か話し合いがあったわけではないけど、光栄なことだと思っている」

    「自分のドライバーとしての評価が高いという証明になっているなら、それは嬉しいことだ」

    その一方で、現在所属するマクラーレンへの信頼を強調した。

    「僕は今いる場所にとても満足している。このチームなら将来的にレースにも勝てるし、タイトル争いもできると強く信じている」

    ピアストリは2027年までマクラーレンとの契約を結んでおり、現時点で移籍の現実味は高くない。ただ、2026年シーズン序盤の活躍によって、その市場価値が急上昇していることは間違いない。

    2027年F1レギュレーション変更が鍵に
    今回の話題の背景には、F1が検討している2027年パワーユニット規則の見直しもある。

    現在議論されている案では、内燃エンジンと電動エネルギーの比率を“60対40”へ変更する方向性が浮上しており、フェルスタッペンもこの案を歓迎している。

    「それによってF1というプロダクトが良くなるなら、僕にとっても嬉しいことだ」

    「僕はもともとF1を続けたいと思っている。ただ、そのためには変化も必要だと思っている」

    フェルスタッペンはこう語り、レッドブル残留を完全には否定しなかった。一方で、“変化”という言葉を繰り返した点は、今後のF1勢力図を占ううえでも意味深な発言となっている。

    マクラーレン、レッドブル、そしてフェルスタッペン。2027年に向けたドライバー市場の駆け引きは、すでに静かに動き始めている。

  • マクラーレンF1 “マカレナウイング”投入へ カナダGPでメルセデスと全面対決

    マクラーレンF1 “マカレナウイング”投入へ カナダGPでメルセデスと全面対決

    マクラーレンは今週末の2026年F1カナダGPで、MCL40に大規模なアップグレードパッケージを投入することを明らかにした。舞台となるジル・ヴィルヌーヴ・サーキットでは、メルセデスも今季初の本格アップデートを投入する予定となっており、タイトル争いを左右する重要な週末になる可能性が高まっている。

    マクラーレンはマイアミGPですでに7種類のアップデートを導入していたが、アンドレア・ステラ代表が事前に説明していた通り、開発計画は“2段階構成”となっていた。

    カナダではフロア、シャシー、フロントウイング、リアウイング、ボディワーク、ヘイロー、ロールフープに至るまで新コンポーネントが投入される予定だ。

    「シーズン開幕時に説明した通り、マイアミはMCL40にパフォーマンスを加える最初の大きなステップだった」とマクラーレンは説明した。

    「その流れは今週末のモントリオールでも継続される。フロア、シャシー、フロントウイング、リアウイング、ボディワーク、ヘイロー、ロールフープに新コンポーネントを投入する」

    今回のパッケージで最も注目されているのが、新型リアウイングだ。パドックでは、これがフェラーリSF-26で話題となった“マカレナウイング”コンセプトをマクラーレン流に解釈したものだと見られている。

    2026年型フェラーリSF-26は、これまで保守的と見られてきたフェラーリのイメージを覆す空力コンセプトを採用しており、その中でも最大の注目を集めているのが、フラップ可動構造を持つ独特なリアウイングだった。

    この“マカレナウイング”は、バーレーンテスト以来ライバル勢の関心を集めており、レッドブルはすでにマイアミGPで独自解釈版をRB22に投入している。

    一方のマクラーレンは、マイアミでは主にサイドポンツーン、アンダーボディ、フロントウイングの開発を優先し、リアウイングについては大幅な変更を加えていなかった。しかし、モントリオール投入予定の“第2弾”パッケージの中心が、このフェラーリ風リアウイングになるとの噂がパドック内で急速に広がっている。

    アンドレア・ステラ率いるマクラーレンは、ここ2か月にわたってこの空力コンセプトの可能性を詳細に分析してきたとされ、MCL40に実際のメリットをもたらすとの結論に達したという。

    ただし、このリアウイングは従来型とは異なる支点構造を持つため、製造工程は非常に複雑だったとされる。カナダへ輸送するため、2台分に加えてスペアパーツも含めた生産は急ピッチで進められたという。

    しかし、現時点で実戦投入が最終決定されたわけではない。最大の障害となっているのは、カナダGPがスプリント形式で開催される点だ。

    マクラーレン F1 カナダグランプリ

    スプリント週末では、実質的に新パーツを十分検証できる時間は金曜フリー走行1回しか存在しない。これは新コンポーネント導入には大きなリスクとなる。

    もっとも、マイアミも同じスプリントフォーマットだったにもかかわらず、フェラーリ、レッドブル、そしてマクラーレン自身も大規模アップデートを投入していたことを考えれば、今回も投入に踏み切る可能性は十分にある。

    マクラーレンにとって重要なのは、このアップグレードがメルセデスとの差を縮められるかどうかだ。ステラ代表はマイアミ後、「メルセデスは1周あたりコンマ2秒ほど優位だった」と認めていた。

    実際、マイアミではランド・ノリスとオスカー・ピアストリがスプリントでワンツーを達成し、決勝でもダブル表彰台を獲得したものの、優勝したのはメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリだった。

    そしてメルセデスは、フェラーリやレッドブル、マクラーレンとは異なり、マイアミ投入を見送り、カナダGPに今季最初の大型アップグレードを集中投入する戦略を取っている。

    マクラーレンは現在コンストラクターズランキング3位。首位メルセデスとの差は86ポイント、2位フェラーリとの差は16ポイントとなっている。

    「マイアミでは接戦だったが、チームはスプリントでワンツー、決勝でもダブル表彰台を獲得した」とマクラーレンは語った。

    「2週間のインターバルを経てチームはリフレッシュしており、この勢いを次の北米ラウンドへ持ち込みたいと考えている」

    カナダGPでは、メルセデスの大型アップデートと、マクラーレンの“マカレナウイング”導入が真正面からぶつかる可能性がある。2026年F1タイトル争いの流れを変える週末になるかもしれない。

  • エラ・ハッキネン マクラーレンF1育成入りに驚き「本当に信じられなかった」

    エラ・ハッキネン マクラーレンF1育成入りに驚き「本当に信じられなかった」

    ミカ・ハッキネンの娘であるエラ・ハッキネンが、マクラーレンF1のドライバー育成プログラム加入までの舞台裏を明かした。

    カート界で頭角を現してきたエラ・ハッキネンは、2025年11月にマクラーレンのドライバー・ディベロップメント・プログラム加入が発表された。現在はF4ステップアップに向けた準備を進めながら、マクラーレンから包括的なサポートを受けている。

    “疑わしかった”マクラーレンの視線
    エラ・ハッキネンはチェコ国籍でレース活動を行っており、2024年の「チャンピオンズ・オブ・ザ・フューチャー・アカデミー」クレモナ大会で優勝を記録した。

    現在はマクラーレンの支援のもと、ドライバー教育やアドバイスを受けながら、将来的なフォーミュラカー昇格を見据えている。

    「マクラーレンのドライバー育成プログラムに加入できて本当に誇りに思っています。素晴らしい機会ですし、とても感謝しています」

    「去年積み重ねてきた進歩が、こうしてチーム加入という形で実を結んだと思います。本当に嬉しいです」

    一方で、本人にとって加入決定は完全なサプライズだったという。

    「私にとっては驚きでした。去年はマクラーレンのスタッフがいつもサーキットに来ていて、セッション後には毎回話しかけてくれていました」

    「ちょっと怪しいなとは思っていましたけど、まさかそれがこのプログラム加入につながるなんて全然思っていませんでした」

    「その後、ヨーロッパ選手権のためにスウェーデンにいた時に、“契約完了”というメールを受け取りました。本当に信じられませんでした」

    「父は笑い出していました。本当に予想外でしたし、とても幸せな瞬間でした」

    “父のチーム”を受け継ぐ特別な意味
    現在のマクラーレン育成プログラムには、F1アカデミー参戦中のエラ・ロイド、エラ・スティーブンスも所属しており、エラ・ハッキネンは3人目の女性メンバーとなった。

    「女性ドライバーを支援してくれる素晴らしい環境だと思います。でもそれだけではなく、本当に素敵な人たちがたくさんいるチームです」

    「もちろん父が走っていたチームでもあるので、その足跡を追えることは私にとって特別なことです」

    幼少期からF1パドックやグランプリに触れて育ったことも、彼女がモータースポーツへ進んだ大きな理由だった。

    「一番古い記憶は、父と一緒にグランプリへ行ったことです。8歳か9歳くらいの頃、父と一緒にレースへ行って、ただマシンが走るのを見ていました」

    「当時は詳しいことは分かっていませんでしたけど、その場にいるだけで楽しかったです。マシンが走る姿を見るのが大好きでした」

    「色々なモーターショーにも行きましたし、昔からクルマにすごく興味がありました。弟と一緒にチェコで初めてカートに乗った時のことも覚えています。本当に楽しかったです」

    ミカ・ハッキネンから受け継いだ“最高の助言”
    2度のF1ワールドチャンピオンを父に持つエラ・ハッキネンには、当然ながら直接アドバイスも送られている。

    その中でも、最も印象に残っている言葉についてこう語った。

    「他人がどう思うかなんて気にする必要はない」

    「私は周囲の目を気にしてしまうタイプです。でも父はいつも支えてくれて、“他人がどう思うかなんて気にしなくていい。それは相手側の問題だ”と言ってくれます」

    「“自分だけに集中しろ”といつも言っています。それが最高のアドバイスです」

    ただし現在のレース環境は、父ミカ・ハッキネンが戦っていた時代とは大きく異なることも理解している。

    「父は去年3レースくらいしか来ていませんでしたけど、とても良いアドバイスをくれます」

    「もちろん父は多くのことを知っています。でも今のドライビングは、父がレースしていた時代とは本当に違います」

    「だから父自身も、まずはチームのエンジニアやデータ担当の話を聞いた方がいいと分かっています」

    「もちろん父の助言は聞きますけど、どちらかと言えば別の視点からのアドバイスという感じです」

    F4挑戦へ向けた次のステップ
    15歳となったエラ・ハッキネンは、本格的にフォーミュラカテゴリーへの準備を進めている。

    今季は大規模なテストプログラムをこなしながら、将来的なトップカテゴリー到達を目指している。

    「F4へのステップを本当に楽しみにしています。そして長期的には、シングルシーター最高峰へ到達することが目標です」

    「今年はスピード、レース感覚、メンタル、フィジカルなど、あらゆる面で大きく成長できています」

    また、優れたレーシングドライバーに必要な資質について尋ねられると、冷静さの重要性を強調した。

    「まずは落ち着いていることです。それから自立していること。でも同時に、多くのアドバイスを受け入れられる人でもあるべきだと思います」

    「そして整理整頓ができて、人との関係性においても良いメンタリティを持っていることが大切です」

  • マクラーレンF1 “パパイヤ・ルール”を正式廃止 混乱招いた内部方針に終止符

    マクラーレンF1 “パパイヤ・ルール”を正式廃止 混乱招いた内部方針に終止符

    マクラーレンF1が、2025年シーズンを通じて大きな議論を呼んだ「パパイヤ・ルール」の呼称を正式に廃止したことが明らかになった。

    ランド・ノリスとオスカー・ピアストリによるタイトル争いの中で、チームオーダーやレース中の優先順位を巡る混乱の象徴となっていたこの言葉は、2026年シーズンを前に姿を消すことになる。

    “パパイヤ・ルール”は混乱の象徴になっていた
    “パパイヤ・ルール”は当初、マクラーレンの2人のドライバーが公平かつ安全に戦うための内部指針として導入されたものだった。

    2025年F1イタリアGPで公に知られるようになったが、実際にはそれ以前からチーム内部で運用されており、「接触せず、互いに十分なスペースを残したうえで自由に戦う」という考え方を示すものだった。

    ランド・ノリスのレースエンジニアを務めるウィル・ジョセフは、当時ノリスに対して「パパイヤ・ルールを尊重したうえで攻撃できる」と伝えていた。

    マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラも当時、その哲学について次のように説明していた。

    「我々の推奨は常に“パパイヤ・ルール”に従ってレースをすることだ。つまり、マシンがパパイヤカラーである以上、他のどんなライバルと戦う時以上に慎重でなければならないという意味だ」

    また、CEOのザク・ブラウンはよりシンプルにこう表現していた。

    「互いを尊重して戦い、十分なスペースを残し、接触しないことだ」

    しかしシーズンが進むにつれ、このルールの解釈を巡って疑問の声が高まっていった。

    モンツァでオスカー・ピアストリにランド・ノリスへポジションを譲るよう指示が出された件や、シンガポールでの接触未遂騒動などをきっかけに、「実際にはノリス優遇ではないか」との批判も噴出した。

    その議論はF1界を超え、オーストラリア議会でピアストリへの扱いの公平性が議題に上がるほどの騒動へ発展した。

    最終的に2025年シーズン、ピアストリはランキング3位でシーズンを終え、ノリスに13ポイント差で敗れた。

    マクラーレンは“別の表現”へ移行
    こうした状況を受け、マクラーレンは2026年シーズンから“パパイヤ・ルール”という言葉自体を使わない方針へ切り替えた。

    ザク・ブラウンは現在、「我々のレースのやり方」という、より一般的な表現を使用しているという。

    オスカー・ピアストリも内部方針の変化を認めている。

    「パパイヤ・ルールは違った形になると思う」とピアストリはコメントした。

    「去年の僕たちは、必要以上に物事を複雑にしてしまっていた部分があったと思う」

    さらに、元フェラーリのエンジニアであるロブ・スメドレーは、ポッドキャスト『High Performance Racing』でこの名称自体が問題だったと指摘した。

    「“パパイヤ・ルール”なんて呼び方をした時点で、マーケティングが真剣な問題に入り込みすぎていた」

    司会のジェイク・ハンフリーも、すでにマクラーレン内部ではこの表現が使われなくなったと明かしている。

    「彼らはもうその言葉を捨てた。最近聞いた話では、“パパイヤ・ルール”という言葉は今後使わないそうだ」

    「ほとんど風刺みたいな存在になっていた。混乱の時代を象徴する言葉として認識されていたんだ。もうこの表現を聞くことはないと思う」

    問題は“ルール”ではなく“曖昧さ”だった
    ロブ・スメドレーは、チーム内での“ルール・オブ・エンゲージメント”そのものはF1では珍しいものではないと説明した。

    「マクラーレンにもあったし、フォース・インディアにも、ウィリアムズにもあった」

    「重要なのは、シーズン開幕時点ですべてが明確であり、チーム首脳陣もドライバーも全員が理解していることだ。そこに問題はない」

    一方で、2025年のマクラーレンにはその“明確さ”が欠けていたと見ている。

    「問題は、ガレージの50%だけがルールを知っていて、残り50%が理解していない時に起こる」

    「そうなると緊張が生まれ、本当の問題になる」

    「もちろん私はチーム内部にいたわけではない。ただ、完全な明確さがなかったように見えた。もし本当に明確なら、そもそも問題なんて起きないはずだからだ」

  • オスカー・ピアストリ F1の友情関係に持論「尊敬と友達は別物」

    オスカー・ピアストリ F1の友情関係に持論「尊敬と友達は別物」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、現代F1のパドックには高い相互リスペクトが存在すると認めながらも、「本当の友情」を築くのは依然として難しいと語った。

    2025年にランド・ノリスとタイトル争いを繰り広げたピアストリは、マクラーレンが両者の関係を適切にマネジメントしていたと評価。激しい選手権争いが関係悪化につながることはなかったと説明した一方で、F1という環境そのものが深い友情を育みにくい世界だと明かしている。

    “尊敬”と“友情”は別のもの
    オスカー・ピアストリは、F1ドライバー同士には以前よりも強いリスペクト文化が存在すると説明した。

    「今のF1では、全ドライバーの間にすごく大きなリスペクトがあると思う」

    「でも、お互いを尊敬することと、友達であることはまったく別の話なんだ」

    さらにピアストリは、年間24戦にわたって直接戦う相手と親しい友情を築く難しさを率直に語った。

    「基本的には、24回も同じ相手と戦いながら、自分のほうが優れていることを証明しようとしているわけだからね」

    「そういう相手と本当に親友になるのは、僕にとってはやっぱり難しいことなんだ」

    “距離感”が今のF1パドックを形作る
    かつてのF1では、ドライバー同士がほとんど口を利かない時代も存在した。

    しかし現在のパドックは、以前よりもはるかに穏やかで友好的な雰囲気になっている。

    それでもピアストリは、競争相手との距離感を完全には崩さない立場を取っている。

    特に“本当に仲の良い関係”は、直接ライバルではない相手との間に生まれやすいと説明した。

    「ドライバー同士の一番近い友情って、別カテゴリーで走っている相手との間に生まれることが多いと思う」

    「あるいは、昔チームメイトだった相手だね。ジュニアカテゴリー時代だったり、以前F1で同じチームにいた相手だったり」

    「もう直接戦っていないから、そこに競争の緊張感がないんだ」

    F1では“情報共有”すら駆け引きになる
    ピアストリは、F1では何気ない会話ですら競争に影響する可能性があると指摘した。

    ドライバー同士は同じ職業だからこそ共感できる部分も多い一方で、「話しすぎること」が自分の不利益につながる可能性もあるという。

    「僕たちは全員ドライバーだし、同じ仕事をしているから、共有できる話題はたくさんある」

    「でも時には『これを話したら、次に自分を倒すヒントを与えることになるんじゃないか?』って考えることもある」

    「だから、すごく複雑な世界なんだ」

    近年のF1はSNSやメディア露出の増加によって、ドライバー同士の仲の良さが以前よりも強調される傾向にある。

    しかしピアストリの発言は、世界最高峰カテゴリーにおける“友情”と“競争”の間に、今もなお繊細な境界線が存在していることを改めて浮き彫りにしている。

  • マクラーレンF1 英メディア大手グローバルと大型提携を発表

    マクラーレンF1 英メディア大手グローバルと大型提携を発表

    マクラーレン・レーシングは、英国のメディア&エンターテインメント企業グローバルと複数年の新パートナーシップを締結した。グローバルは、マクラーレンのF1チームおよび2027年にデビュー予定のハイパーカープログラムに、公式レースパートナーおよび公式オーディオレースパートナーとして加わる。

    この提携は5月18日朝、グローバルの主要ラジオ番組の出演者が英国ウォーキングのマクラーレン・テクノロジー・センターを訪問した際、放送中に発表された。

    モナコやシルバーストンでヘッドセットにロゴ掲出
    今回の契約により、グローバルのブランドはF1のレースウイーク中、モナコ、シルバーストン、その他の主要ヨーロッパラウンドでチーム無線用ヘッドセットに掲出される。

    一部のF1レース週末では、マクラーレンのスタッフ、ランド・ノリス、オスカー・ピアストリが使用するレースチーム用ヘッドセットに、グローバル・プレイヤーのブランドが表示される。

    グローバルは2007年に設立され、ロンドンのレスター・スクエアを拠点とする英国の大手商業ラジオグループ。キャピタル、ハート、スムース、クラシックFM、LBC、ラジオXなどの主要ブランドを展開し、英国全土に25万か所以上の屋外広告ネットワークも保有している。

    マクラーレン F1 グローバル

    2027年参戦予定のハイパーカープログラムにも拡大
    このパートナーシップは、マクラーレンが2027年にデビューを予定している世界耐久選手権のハイパーカープログラムにも及ぶ。ハイパーカークラスはWECの最上位カテゴリーであり、ル・マン24時間レースも含まれる。

    マクラーレン・レーシングの共同最高商務責任者であるマット・デニントンは、今回の提携について次のように述べた。

    「グローバルは、意味のある方法でファンにリーチするという我々の取り組みを共有している」

    「彼らを我々の象徴的なレース環境の一部に迎えることで、シーズンを通じて観客とつながる方法に大きな価値が加わる。選ばれたレースでグローバルのチームと緊密に協力していくことを楽しみにしている」

    グローバルの最高商務責任者であるマイク・ゴードンも、マクラーレンとの提携が同社の音声・広告ネットワークをF1の舞台に広げる機会になると語った。

    「公式レースパートナーおよび公式オーディオレースパートナーとしてマクラーレン・レーシングと提携することは、世界最大級のスポーツの舞台でグローバル・プレイヤーをアクションの中心に置く素晴らしい機会だ」

    「グローバルとマクラーレンはいずれも、パフォーマンスと精度への意欲を持ち、観客を楽しませ、引き込むことに共通の焦点を置いている。グローバル・プレイヤー、我々のラジオブランド、そしてビルボードネットワークを通じて、レースファンに最新情報を届けていくことを楽しみにしている」

    今回の提携は、マクラーレンがF1での存在感に加え、2027年からの耐久レース本格展開を見据えて、メディア接点を拡大する動きでもある。音声、デジタル、屋外広告を組み合わせるグローバルとの連携により、マクラーレンはレース現場と日常的なメディア接触の双方でファンとの接点を強化していく。

  • F1王者ランド・ノリス フォーミュラEテスト計画を告白「走る予定だった」

    F1王者ランド・ノリス フォーミュラEテスト計画を告白「走る予定だった」

    ランド・ノリス(マクラーレンF1)は、将来的にフォーミュラEマシンをテストする計画があったことを明かした。モナコE-Prixを訪れた現F1王者は、ジェイク・デニスやアンドレッティ・フォーミュラEのゲストとしてパドックを視察し、電動フォーミュラへの関心を強調している。

    F1では2026年から新しいパワーユニットレギュレーションが導入されることもあり、近年はフォーミュラEとの比較が増加している。

    今回ノリスが“テスト計画”に言及したことで、両カテゴリーの接近を象徴する話題として注目を集めている。

    ランド・ノリスが語った“フォーミュラEテスト計画”
    モナコE-Prixの現場には、ランド・ノリスだけでなく、ガブリエル・ボルトレト、カルロス・サインツJr.、ニコ・ヒュルケンベルグ、オリバー・ベアマン、さらにクリスチャン・ホーナーらも姿を見せていた。

    フォーミュラEは来季から新型「Gen4マシン」を導入予定で、パフォーマンス面でもF1との差を縮めることが期待されている。

    そうした中、ノリスは実際にフォーミュラEマシンをドライブする計画があったことを認めた。

    「僕はここにいる多くのドライバーたちと一緒に育ったし、レースもしてきた」とランド・ノリスは語った。

    「ここにいるドライバーたちのレベルは本当に高い。世界最高レベルと言っていいと思う」

    「トップクラスのアスリートたちが集まるシリーズを見ているんだ。世界でも最高のドライバーたちのひとつだし、僕は見るのも好きだし、この場にいることも楽しんでいる」

    さらにノリスは、自身がフォーミュラEカーのテストを検討していたことも明かした。

    「いつかフォーミュラEカーを少しドライブする計画を立てていたんだ」

    「ジェイク・デニスや、ここを走ったことのある何人かのドライバーたちとも話をした」

    「すべてがF1と完全に一致するわけではない。でも、このカテゴリーのトップにいるドライバーたちと話したり、耳を傾けたりすることで学べることは必ずある」

    F1とフォーミュラEの距離が縮まる2026年
    2026年F1レギュレーションでは、電動出力の比率増加やエネルギーマネジメントの重要性が大きく高まる。そのため、近年はフォーミュラEとの共通点を指摘する声も増えている。

    特にGen4マシンは加速性能や効率面で大幅な進化が見込まれており、F1ドライバーたちが実車に強い興味を示していることも象徴的だ。

    RacingNews365によると、ノリスのテスト計画はスケジュール競合とF1の過密日程によって実現しなかったという。ただ、現役F1王者がフォーミュラEに強い関心を示したこと自体、カテゴリー間の距離がこれまで以上に近づいていることを示している。