カテゴリー: ランド・ノリス

  • ランド・ノリス F1ペナルティ危機 マクラーレンPU上限到達

    ランド・ノリス F1ペナルティ危機 マクラーレンPU上限到達

    ランド・ノリス(マクラーレン)は2026年F1シーズン開幕からわずか3戦で、パワーユニット関連コンポーネントの使用上限に到達し、グリッド降格ペナルティの瀬戸際に立たされている。

    現時点でドライバーズランキング6位(15ポイント)と苦戦が続く中、信頼性トラブルが状況をさらに悪化させており、今後の戦いに大きな影響を及ぼす可能性がある。

    FIAのレギュレーションでは、エナジーストアおよびコントロールエレクトロニクスはシーズンあたり3基まで使用可能と定められているが、ノリスはすでに両コンポーネントの上限に到達。これにより、今後いずれかを4基目に交換した場合、初回で10グリッド降格のペナルティが科される。

    さらに、それ以降の交換では5グリッド降格が追加されるため、シーズン序盤から極めて厳しい状況に追い込まれている。

    この事態の発端となったのは中国GPでのトラブルだった。レース前に発生したバッテリーの重大な不具合により、エナジーストアは完全に機能停止。ソフトウェアの問題によって修復不能な状態となり、シーズン割り当ての3分の1を一度に失う結果となった。

    続く日本GPでも問題は収まらなかった。フリー走行2回目では油圧系トラブルにより20分以上ガレージに留まり、十分な走行時間を確保できなかった。

    さらにチームはフリー走行3回目を前に再びパワーユニットの交換を余儀なくされ、準備不足のまま週末を迎えることになった。

    序盤で露呈した信頼性の脆さ
    マクラーレンは2026年の新レギュレーション下で競争力を見せつつあるが、その一方で信頼性面の課題が顕著となっている。

    特に電力系統のトラブルは致命的であり、エネルギーマネジメントが重要となる現行レギュレーションにおいては、単なるパフォーマンス不足以上に大きなリスクとなる。

    ノリスにとっては、今後のレースでトラブルを回避し続ける必要がある“綱渡り”の状況だ。わずかな不具合でも即座にペナルティに直結するため、タイトル防衛を目指す上で極めて厳しい立場に追い込まれている。

  • ランド・ノリス マクラーレンF1油圧漏れで出遅れ「かなり悪い一日」

    ランド・ノリス マクラーレンF1油圧漏れで出遅れ「かなり悪い一日」

    ランド・ノリスは2026年F1日本GP金曜フリー走行でマシントラブルに見舞われ、鈴鹿での金曜を「かなり悪い一日だった」と振り返った。一方で、チームメイトのオスカー・ピアストリはフリー走行2回目でトップタイムを記録し、マクラーレンにとっては明暗の分かれる一日となった。

    ノリスはフリー走行1回目を20周走って3番手につけたが、2回目はマシンの問題によってガレージでの作業が長引き、走行開始が遅れた。

    最終的には残り40分を切ってからコースに入り、他車とは異なる進行のなかでプログラムを消化。17周を走行し、4番手タイムでセッションを終えた。

    ノリス「オスカーにはペースがあるが、僕にはない」
    ランド・ノリス(マクラーレン)は、セッション後に自分とピアストリの両方に速さがあるように見えたと問われると、その見方を控えめに否定した。

    「ペースがあるのはオスカーであって、今のところ僕ではない」

    「僕たちの側としてはかなり悪い一日だったし、とにかく周回数が足りていない。この時点では望んでいたような流れではないし、特にまだ1周ごとに学んでいる段階だから、走れないことの影響は大きい」

    「最高のスタートではなかったけど、今夜は見直す時間があるし、明日に向けていくつかのことを修正していきたい」

    ノリスはその後、一晩で修正すべき点を把握するには十分な走行距離を確保できたのかとさらに問われた。

    「何周かは走れた。でも、おそらく十分ではない。僕たちは後手に回っているし、そのなかでできる限りを尽くすしかない」

    ランド・ノリス(マクラーレン) F1 日本GP

    マクラーレン首脳「油圧漏れを抱えたまま最大限を引き出した」
    マクラーレンのレーシングディレクターを務めるランディ・シンは、ノリス車に発生していた問題についてさらに詳しく説明し、チームとして限られた条件のなかで最大限の成果を引き出そうとしていたと語った。

    「フリー走行1回目の最中に油圧漏れを発見した。そして、その発生源を特定して修復しようと、できる限りのことを行った」

    「残念ながらそれは解決できなかったので、我々の狙いはそのセッションで可能な限り最善を尽くすことだった。チームは、フリー走行2回目で学べることを最大化するという点でいい仕事をしてくれた」

    「今回は通常の週末で、スプリント開催ではないのが幸運だった。だから取り戻すための走行時間は十分にある。我々は、与えられた走行のなかで学べることを最大化するという点で、いい仕事ができたと思う。走行はやや短めになったが、あれだけ走行が限られていたなかで、ランドのペースはかなり良かった」

    ピアストリ最速でも序列は大きく変わらず
    一方で、ピアストリはフリー走行2回目をトップで終えた。ただシンは、その結果が今季序盤からの勢力図の大きな変化を示しているとは見ていない。

    有望な結果かと問われたシンは、次のように答えた。

    「そうだね、フリー走行2回目としては有望だ」

    「オーストラリアでも我々はフリー走行2回目でトップだった。だから、オーストラリアからここまでで勢力順が大きく変わったとは思っていない。現時点では、とにかくマシンからできる限り多くを引き出すことに全力を尽くしている」

    「もちろん、我々は常に楽観的で希望を持っている。でも同時に、現実的でなければならない」

  • ランド・ノリス マクラーレンF1に自信「2026年も最高のマシンにできる」

    ランド・ノリス マクラーレンF1に自信「2026年も最高のマシンにできる」

    ランド・ノリス(マクラーレン)は、2026年F1日本GPを前に、マクラーレンがメルセデスを追い上げるために全力で開発を進めており、今季マシンには「大きなポテンシャル」があると語った。

    マクラーレンは新シーズンの立ち上がりで苦しい展開を強いられている。オスカー・ピアストリはオーストラリアでグリッドに向かう途中にクラッシュし、中国ではメルセデス製パワーユニットに関連する別々のトラブルにより、2台とも決勝をスタートできなかった。

    それでもチームはコンストラクターズ選手権で3番手につけており、ノリスは現在の戦闘力を今後の巻き返しにつなげられる基盤だと捉えている。

    ノリスはマクラーレンの伸びしろを強調
    「このクルマには大きなポテンシャルがある」とノリスは語った。

    「確かに僕たちは望んでいた位置にはいない。でも、おそらく本当の問いは、去年タイトルを勝ち取った今の状況がいいのか、それとも去年タイトルを獲れずに今もう少し良いクルマを持っていた方がいいのか、ということだと思う。そして、僕の答えが何かは分かるはずだ。すべてを手に入れることはできない」

    「チームとして、僕たちは間違いなく自分たちが望む場所、目指す場所にはいない。でもチームの中では、自分たちに何ができるのかをみんな分かっている。今こそ、フェラーリや非常に好調なメルセデスを相手に、チームとして何ができるのかを証明する絶好のタイミングだ。ファクトリーにいるみんなが本当に一生懸命に働いているし、いい進展も出ている」

    「いくつかのことを改善するには時間がかかるし、僕たちは別に悪いわけではない。現時点でもまだ3番手のチームではある。ただ、3番手より1番手の方がずっといいのは確かだ。だから時間が経てば分かることだし、いくつか進めているものもある。さっき言ったように、みんなが懸命に働いている。だから僕たちは再び頂点に戻ることに野心を持っている」

    タイトル争い逆転への自信は失っていない
    コンストラクターズ選手権を連覇しているチームの一員として、ノリスは今季も開発でメルセデスを逆転し、再びタイトル争いに加われると信じている。

    「2024年にメルセデスやレッドブル、フェラーリに対して何ポイント差があったのか正確には覚えていないけど、たしか150ポイント以上離されていたと思う。それでも僕たちは巻き返してコンストラクターズを勝ち取った。今どれだけ離されているのかは分からないし、すでにかなり差はある。でも、今は必ずしもそこを考えているわけではない」

    「僕たちがまず考えているのは、最初に表彰台に戻ること、そして再びレースで勝てるようになることだ。ポイントはその結果としてついてくるし、どこまで取り返せるかを見ていくことになる」

    「僕たちはチームとして自信を持っているし、自分たちを信じている。ここ2年でタイトルを勝ち取ってきたし、去年は最強のクルマを作れたからドライバーズも獲れた。今年もまたグリッドで最高のクルマを作れると僕は確信している。ただ、それには時間が必要だ。我慢しなければならない。でも、僕はチームを強く信じているし、今年も最高のクルマを持てると思っている」

    ランド・ノリス マクラーレン フォーミュラ1カー

    中国でのダブルDNSは原因を特定
    上海でのダブルDNSは、同じメルセデス供給部品に起きた2種類の異なる問題によるものだった。ノリスは、レース間の短い期間の中で原因は特定できたと明かした。

    「HPPと一緒に取り組む中で、状況を把握するまで少し時間はかかった。でも、もちろんチームとしては大きな痛手だった。2台ともレースをスタートできないなんて、チームとして決していい見え方ではなかった」

    「もっとつらかったのは、それが僕たちのコントロール外だったという事実だ。でもHPPとともに、どうして起きたのか、なぜ起きたのかを理解するために懸命に取り組んできたし、もちろん二度と起きないようにできる限りのことをする。でも、こういうことも経験して学んでいくものだ」

    「僕たち全員にとって厳しいものだった。あんな週末を望む者はいないし、特に日曜日をああいう形で始めたい者はいない。だから本当に痛かった。でも同時に、学んで、一歩引いて、そして今週末に向けて前に進むにはいいタイミングでもあると思う」

    マクラーレンにとって開幕2戦は、結果だけを見れば大きくつまずいた形になった。ただ、ノリスの発言からは、戦闘力そのものには一定の手応えがあり、問題を切り分けながら巻き返しを狙っていることがうかがえる。鈴鹿でまず求められるのは、表彰台争いに戻るための確かな一歩になる。

  • F1王者ランド・ノリスの蝋人形が今夏ロンドンのマダム・タッソーに登場

    F1王者ランド・ノリスの蝋人形が今夏ロンドンのマダム・タッソーに登場

    ランド・ノリス(マクラーレン)の蝋人形が、今夏にロンドンのマダム・タッソーで展示されることになった。2025年のF1ワールドチャンピオンに輝いたノリスは、今年初めに制作チームを訪れ、自身の姿を精密に再現するための作業に参加した。

    マダム・タッソーのリリースによると、制作チームはヘルメットからつま先まで、色味の確認や各部の採寸を含めて「正確なあらゆるディテール」を記録してきたという。

    F1で高い人気を誇ってきたノリスは、昨季にマックス・フェルスタッペン、そしてマクラーレンのチームメイトであるオスカー・ピアストリとの接戦を制して初のタイトルを獲得し、その知名度をさらに高めた。

    ノリス「本当に大きな名誉」
    「自分のフィギュアがマダム・タッソーに置かれるなんて、本当に不思議な気分だし、とても大きな名誉だ」とノリスは語った。

    「アーティストたちと一緒に作業するのは素晴らしかったし、彼らがこのフィギュアに注ぎ込んだ細部を見て本当に感銘を受けた。今夏にロンドンで完成したフィギュアをファンに見てもらうのが待ちきれない」

    この蝋人形は、ロンドンの施設にすでに展示されている著名人のフィギュアと並んで公開される。そこにはルイス・ハミルトン、クリスティアーノ・ロナウド、モハメド・サラー、メアリー・アープス、アンソニー・ジョシュア、キリアン・エムバペ、さらに英国王室のメンバーも含まれている。

    ランド・ノリス マクラーレン F1

    制作側も“ポールポジション級”の仕上がりに自信
    「ランド・ノリスは、現代のスポーツとカルチャーの最前線にいる存在だ。野心的で、恐れを知らず、世界中のファンから非常に高い人気を集めている」と、マダム・タッソーのゼネラルマネージャーを務めるスティーブ・ブラックバーンは述べた。

    「ランドとの作業を始めた瞬間から、我々が本当に特別なものを作っていることは明らかだった。我々のチームは、完全に本人そっくりの仕上がりを実現するために全開で取り組んできた」

    「彼は制作の全工程を通じて素晴らしい協力をしてくれた。いつものように走り回ることなく、辛抱強くじっと座ってくれていた。我々は彼のフィギュアを表彰台仕様に仕上げるべく作業を進めており、今後数か月のうちに来場者がランドのそっくりな姿と対面できることを非常に楽しみにしている」

  • ランド・ノリス マクラーレンF1中国GP DNS「始動すらできなかった」

    ランド・ノリス マクラーレンF1中国GP DNS「始動すらできなかった」

    ランド・ノリス(マクラーレンF1)は2026年F1中国GPでスタートを切ることができず、自身のF1キャリアで初めてDNSを喫した。ノリスは、決勝前にマシンのトラブルを知らされていたことを明かし、その問題が最終的に出走不能につながったと説明した。

    この日はオスカー・ピアストリもDNSとなり、マクラーレンF1は2台そろってグリッドに並べなかった。

    マクラーレンの2台がレース前にグリッドから姿を消したのは、1983年モナコGPで予選通過を逃して以来の事態となった。チームはその後、両車がそれぞれ異なる電気系トラブルに見舞われたと認めている。

    ノリスが明かしたパワーユニット関連の電気系トラブル
    ランド・ノリスは、自身のマシンに起きていた問題について、決勝前の限られた時間の中で把握したと語った。

    「正直、それがどれくらい前から起きていたのかは分からない」とノリスは語った。

    「こういう時は、チームに作業を任せた方がいいこともある。でも、僕がそのことを知ったのは、ガレージを出る予定のたぶん20分くらい前だったと思う。ただ、チームはその少し前からすでに作業していたはずだ」

    「パワーユニットに関係する電気系の問題だった。それで、エンジンを始動することすらできなかった。だから残念だよ。F1で初めてのDNSになってしまって悲しいし、さらに悪いのは、オスカーも一緒にDNSになってしまったことだ。僕たちにとってはベストな一日ではなかった」

    「自分の仕事ができなかったのが悔しい」
    ノリスは、自身が走れなかったことだけでなく、準備を続けてきたチーム全体にとっても大きな痛手だったと受け止めている。

    「ただただ失望している。それだけだ。今日は自分の仕事をしに行くことができなかった。そのことに失望しているし、チーム全体のことを思うと悔しい」

    「僕だけじゃない。メカニックもそうだし、みんながすごく多くの作業を積み重ねてきた。これは複雑な機械なんだ」

    「新しいものがたくさんあるし、当然ながら、まだ時々は新しい問題も見つかる。だからガレージにいる全員が、今日はマシンをコースに送り出せなかったことを悔しく思っているし、それを解決するために懸命に取り組むはずだ」

    赤旗の可能性にも備えて待機
    ノリスは、完全に望みが消えるまでガレージに残り、レースに加われる可能性を探っていたことも明かした。

    「赤旗か何かが出て、運がこちらに向く可能性に備えて、最初の数周は僕たちも待っていた」とノリスは語った。

    「何か魔法みたいに起きて急に直るようなことがあれば、すぐ出られるようにしておきたかった。でも今日はそうはならなかった」

    中国GPを終えた時点で、前年王者のノリスはドライバーズランキング6番手につけている。ただ、ランキング首位ジョージ・ラッセルとの差はすでに36ポイントとなっている。

  • ランド・ノリス マクラーレンF1にトラブル 最善でもピットレーンスタート

    ランド・ノリス マクラーレンF1にトラブル 最善でもピットレーンスタート

    マクラーレンに新たな懸念が浮上した。2026年F1中国GP決勝を前に、ランド・ノリスのマシンに電気系トラブルが発生し、スタート前の作業を強いられる状況となった。

    グリッドへ向かう準備が進むなかでもノリスのマシンはガレージに留まり続けており、状況によってはピットレーンからのスタートになる可能性が浮上している。

    電子系トラブルで緊急作業
    マクラーレンはピットレーンオープン前、ノリスのマシン周辺で作業を行っていた。チームによると、電子系に問題が見つかったためフロアを取り外し、複数のパーツを点検していたという。

    「電子系の側面で問題を特定していた。そのためフロアを外し、いくつかの部品をチェックしていた」

    「問題は解決できたと考えており、チームは現在レースに向けた最終準備を進めている」とマクラーレンは当時説明した。

    しかしその後もノリスのマシンはガレージに留まったままとなり、ピットレーン出口はすでに閉鎖された。ノリスはマシンから降りており、もし修復が間に合った場合でも、決勝はピットレーンからのスタートになる可能性が高い状況となっている。

    さらにマクラーレンはその後のアップデートとして、「ランドのマシンに問題が見つかっており、現在も修復作業を続けている」と説明した。

    チームには残り20分弱しか残されておらず、この問題を修復できればノリスはピットレーンからレースをスタートできる見込みだ。しかし修復が間に合わなければ、マクラーレンは開幕戦に続き、再び1台のみでレースを戦うことになる可能性がある。

    ピアストリのマシンにもトラブル発生
    さらにマクラーレンにとって状況は悪化している。フォーメーションラップ開始まで残り6分というタイミングで、オスカー・ピアストリのマシンがグリッドから押し戻される場面が確認された。

    レース直前のこのトラブルにより、マクラーレンは2台ともに予想外の問題を抱える形となっている。ピアストリのマシンが無事にスタートできるのかどうか、グリッド上では緊迫した状況が続いている。

  • ランド・ノリスの証言でアントネッリ救済 メルセデスF1フロントロウ維持

    ランド・ノリスの証言でアントネッリ救済 メルセデスF1フロントロウ維持

    キミ・アントネッリは、2026年F1中国GPのスプリント予選後に審議対象となったものの、ペナルティを免れ、スプリントでのフロントロウを維持することになった。

    ランド・ノリスはターン1進入時、レーシングライン上にいたアントネッリに遭遇し、無線で「そのラップはプッシュしようとしていたけど、彼が邪魔だった」と報告していた。

    しかし、その後の審議でノリス自身がその周回は実際には「プッシング・ウォームアップラップ」だったと説明したことで、裁定は変わった。

    メルセデスのアントネッリは、この件を受けてスチュワードの調査対象となったが、最終的に処分は科されなかった。

    スチュワードは、ノリスが本当のアタックラップ中だった場合には、アントネッリにペナルティが科されていた可能性が高いことを明確にしている。

    スチュワードは「意味のあるタイムを狙う周回ではなかった」と判断
    スチュワードは裁定理由について、ノリスが意味のあるタイムを記録しようとしていた周回ではなかった点を重視した。

    「言い換えれば、12号車のキミ・アントネッリがピットレーンを出てコースに入った時点で、1号車のランド・ノリスは意味のあるラップタイムを記録するために積極的に走っていたわけではなかった」と説明した。

    さらにスチュワードは、「もし1号車がプッシュラップ中であったなら、当時の12号車の位置関係を考えれば、12号車は不必要に1号車を妨害していたことになっていた」と付け加えた。

    そのうえで、「1号車のドライバーが、自身は12号車に妨害されたわけではない、なぜなら意味のあるラップタイムを狙っていたわけではなかったと明確な立場を示したことを踏まえ、これ以上の措置は取らない」と結論づけた。

    ノリスは3番手のまま スチュワードへの誤認誘導は回避
    ノリスは最終的にアントネッリのすぐ後ろで予選を終えており、もしアントネッリにグリッド降格が科されていれば、自身がフロントロウへ繰り上がる立場にあった。

    それでもノリスは、問題となった周回の性質についてスチュワードに誤解を与えるような主張は行わず、自分が妨害されたわけではないという立場を明確にした。

    仮にそのラップの性質について誤認を招く説明をしていれば、より重大な処分や、マクラーレンのエンジンサプライヤーでもあるメルセデスとの関係にまで影響が及ぶ可能性もあった。

  • ランド・ノリス F1新世代マシン批判「クルマではなくPUを運転」

    ランド・ノリス F1新世代マシン批判「クルマではなくPUを運転」

    ランド・ノリス(マクラーレン)は中国GPのメディアデーで、2026年F1マシンのドライビング特性について厳しい見解を示した。新レギュレーションによって内燃機関と電力の配分が50対50となり、エネルギー回生とバッテリー運用の重要性が大きく高まったことで、ドライバーが求められる走らせ方は従来のF1とは大きく変わったという。

    開幕戦オーストラリアGPでは、コーナーで減速してエネルギーを回収しなければならない特性が予選の見え方にも影響し、ドライバーたちからは相次いで不満の声が上がっていた。

    マックス・フェルスタッペンがフォーミュラEを引き合いに出して皮肉を口にし、フェルナンド・アロンソも鈴鹿の130Rのような象徴的コーナーの価値が薄れたと語るなか、ノリスもその意見に同調した。

    限界までクルマを攻める感覚ではない
    ランド・ノリスは、新世代F1マシンではクルマそのものを限界まで攻めるというより、パワーユニットをどう扱うかが中心になっていると語った。

    「今はクルマを運転しているというより、パワーユニットを運転しているようなものだ」とランド・ノリスは語った。

    「『とにかく最速の方法でクルマを走らせろ』という感じではない。今はそういうものではない」

    「求められるドライビングスタイルはまったく違う。これまでやってきたことを全部忘れて、リセットするようなものだ」

    勇気比べではなく“どこで戻すか”の勝負
    ノリスはその違いを説明する例として、スパ・フランコルシャンのプーオンを挙げた。かつてならドライバーの胆力が問われた高速コーナーも、いまや別の要素で差がつく場面になったという。

    「ドライバーは、パワーユニットを正しい方法で扱うことでまだ違いを生み出せると思う。でも、それは必ずしもクルマをより上手く走らせるという意味ではない」とノリスは語った。

    「今のプーオンに飛び込んで、誰が一番度胸があるかを見ることはない。どこで正しくアクセルを戻すか、どれだけのスロットルを使うか、それによってパワーを使わず、バッテリーも消費しないようにできるか、そういうことを見るだけだ」

    子どもの頃に思い描いたF1ではない
    ノリスは、いまのF1が若い頃に憧れたカテゴリーとは大きく異なるものになったと率直に語った。ただしその一方で、ドライバーの役割そのものが小さくなったとは考えていない。

    「そうは思わない。ただ、かなり大きく変わっただけだと思う」とノリスは語った。

    「以前はクルマそのものから、純粋にドライバーとして、どうやって1ミリ秒でも引き出すかという世界だった。エンジンのことは脇に置いておけた。みんなにとってかなりいい状態にあったからだ。要するに、その日に誰がクルマから一番多くを引き出せるか、それだけだった」

    「僕たちは人生ずっと、アクセルとブレーキで走ってきた。基本的にはアクセルをより多く、ブレーキをより少なく使うということだ。でも今は、F4、F3、F2で学んできたすべてを忘れて、まったく違うやり方で運転しなければならない」

    「ドライバーはまだ大きな影響を与えられるし、パワーユニットを正しく扱うことでも確実に差を生み出せる」

    「ただ、それは僕たちの誰もが育つ過程でやってきたことではない。たぶん、誰もそんなことをやりたくて育ってきたわけでもない。でも、今はそういう時代なんだ」

    ランド・ノリス フォーミュラ1カー

    ラッセルの仕事ぶりにも言及
    ノリスはそのなかで、開幕戦で強さを見せたジョージ・ラッセルにも言及した。新しい要素を誰より早く理解し、パッケージ全体を最適化している点は評価に値すると認めている。

    「ジョージ・ラッセルも、こうしたことを理解するうえで非常にいい仕事をしている。彼は自分の持っているパッケージを最適化し、こうした要素を他の誰かより上手く理解している可能性がある。その点で称賛されるべきだ」とノリスは語った。

    「だからドライバーはまだ大きな違いを生み出せる。クルマそのものをどう最大化するか、そしてパワーユニットと組み合わせてどう最大化するか、それが次の段階になる。でも現時点では、まずひとつを最適化し、それからもうひとつに焦点を移す必要がある」

    違和感のある“最小スロットル”
    特にドライバーたちが違和感を覚えているのが、バッテリー回生のために必要な走らせ方だ。ブレーキング時の運動エネルギーを回収してバッテリーに戻し、それを1周のなかでブーストとして使う現在の仕組みは、従来の感覚とは大きく異なる。

    「本来ならもっとアクセルを踏みたい場所で、できるだけ少なく踏まなければならないのはかなり奇妙な感覚だ」とノリスは語った。

    「いくつかのコーナーでは大きくリフト・アンド・コーストしなければならない。これも僕たちが育つ過程でやってきたことではないし、やりたいと思ってきたことでもない。でも、今のルールではそういう状況なんだ」

    「だから、今のF1カーの運転方法に満足していないドライバーがいたとしても、ここはF1であることに変わりはないし、自分にできるベストを尽くすしかない。今はそういうものだ」

  • ランド・ノリス F1新レギュレーションに警告「大事故が起きる可能性」

    ランド・ノリス F1新レギュレーションに警告「大事故が起きる可能性」

    ランド・ノリス(マクラーレン)は、2026年F1オーストラリアGP後、今季導入された新レギュレーションに強い懸念を示し、「大きな事故が起きる可能性がある」と警告した。

    アルバート・パークで行われた開幕戦では、ジョージ・ラッセルが優勝し、メルセデスがワンツーフィニッシュを達成。キミ・アントネッリが2位、シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンが3位・4位でフェラーリが続いた。ノリスは5位でフィニッシュしたが、優勝したラッセルからは51秒差をつけられる結果となった。

    「追い抜きモード」が生む危険な速度差
    今季のF1では、新たに「オーバーテイクモード」が導入された。これは、バッテリー回生のために減速しているドライバーを攻撃する際に、一時的な大幅なスピード増加を可能にするシステムだ。

    ノリスは、この新しい要素が危険な速度差を生み出す可能性があると指摘した。

    「これはカオスだ。僕たちは大きな事故が起きるところに近づいていると思う。とても残念なことだ」

    「僕たちは運転しているが、ただ何かが起きるのを待っているような状況で、ひどいことになるかもしれない。それはとても気分のいいものではない」

    「ドライバーが何をするかにもよるが、接近速度が30、40、50km/hになることもあり得る」

    「その速度で誰かが別のドライバーに衝突すれば、マシンは飛び上がりフェンスを越えるかもしれない。自分自身や他の人にも大きなダメージを与える可能性がある。それは本当に恐ろしいことだ」

    フェルスタッペンも新ルールに不満
    マックス・フェルスタッペンも、新レギュレーションについて複数回にわたり疑問を示している。オーストラリアGPでは20番手から6位まで追い上げたが、ルールへの懸念を改めて口にした。

    「僕はレースが好きだが、限界というものもある」

    「F1とFIAが耳を傾ける意思があることは分かっているが、実際に行動してくれることを願っている」

    「僕だけが言っているわけではない。僕たちはただ批判するために批判しているわけではない。理由がある」

    「僕たちはF1を本物のF1、つまり“強化されたF1”のようなレースにしたいと思っている。でも今日のレースはそうではなかった」

    「彼らが心配すべきなのはレギュレーションだ。そこに集中すべきだ」

    ラッセルは「勝っていれば言わない」
    一方、オーストラリアGPを制したジョージ・ラッセルは、ノリスの発言について冷静な見方を示した。

    「もし彼が勝っていたなら、同じことは言っていないと思う」

    「昨年はマシンが硬すぎてポーパシングもあり、ドライバーは背中の痛みを訴えていた。だがマクラーレンのドライバーたちはポーパシングはないと言っていた。実際にはあったのに」

    「結局のところ、誰もが自分の立場で物を言うものだ。僕たちはみんな自己中心的な部分がある」

    「事実として、昨年は同じエンジンを使っていてマクラーレンが僕たちより良い仕事をして勝った。今年は今のところ僕たちの方が良い仕事をしている。それがこのスポーツだ」

  • ランド・ノリス マクラーレンF1に危機感「マシンはかなり改善が必要」

    ランド・ノリス マクラーレンF1に危機感「マシンはかなり改善が必要」

    2026年F1オーストラリアGP決勝で5位に入ったランド・ノリス(マクラーレン)は、開幕戦を終えてチームが抱える課題について率直に語った。

    マクラーレンは今季のタイトル防衛を目指す立場で開幕戦に臨んだが、メルボルンではメルセデスとフェラーリに対して明確なパフォーマンス差が見られる結果となった。

    チームメイトのオスカー・ピアストリがグリッドに向かうレコノサンスラップでクラッシュして不出走となったため、ノリスはマクラーレン唯一の完走ドライバーとしてレースを戦った。

    6番グリッドからスタートしたノリスは終盤にマックス・フェルスタッペンのプレッシャーを受けながらも5位を守り切った。

    「もちろん厳しいレースだった。走りながら学び、いろいろなことを理解しようとしていたけど、簡単ではなかったし、最大限を引き出すのも難しかった」とランド・ノリスは語った。

    「でもレースを通して学ぶことはできたと思う。実際、序盤はかなり遅かったけど、終盤には少し良くなって、もう少し競争力も出てきた。ただマックスや前を走るマシンと比べると、まったく近くない」

    「いろいろ調べて理解しなければならないことがたくさんある。パワーユニットについてももっと理解する必要があると思うし、今日はそのための日だった。来週に向けて何を学べるか見ていく」

    ノリスはまた、問題の中心はパワーユニットだけではないと指摘し、マシン全体の改善が必要だと認めた。

    「今日の結果を見ると、マシンをかなり改善する必要があるのは明らかだ。正直に言えば、パワーユニットだけの問題というよりは、マシンそのものの問題だと思う」

    「データを見て、もう少し詳しく理解する必要がある」

    「マシンの扱いが難しくて、いろいろなことに苦しんでいた。これから調べて、何を改善できるか見ていく」

    ランド・ノリス F1 マクラーレン

    それでもノリスは、2026年シーズンはまだ始まったばかりであり、マクラーレンが巻き返す時間は十分に残されていると強調した。

    「まだ時間はたくさんある。ここ数年の結果を考えると少し痛いけどね」

    「ジョージは素晴らしい仕事をしたと思うし、メルセデスやフェラーリも僕たちより良い仕事をしている」

    「僕たちは学ばなければならないし、できるだけ早く理解する必要がある。でも残念ながら、それには時間がかかるものだ。すべてが速く進んでいるように見えても、実際には時間が必要なんだ」

    「それでも、できる限りのことをしていく」