カテゴリー: ランス・ストロール

  • アストンマーティン・ホンダF1振動問題 ストロール「15周が限界」

    アストンマーティン・ホンダF1振動問題 ストロール「15周が限界」

    2026年F1シーズン開幕を前に、アストンマーティンは深刻な課題に直面している。ホンダ製パワーユニット由来の振動問題により、レース距離を満足に走れない可能性が浮上しているためだ。

    ランス・ストロールとフェルナンド・アロンソは、ともにこの振動問題の影響を受けており、チームはレース中の走行距離を制限せざるを得ない状況にあるとされる。そうした現実を前に、ストロールは現在の状況を受け入れつつも、将来に対しては前向きな姿勢を示した。

    ホンダPUの振動問題がレース距離に影響
    チーム代表エイドリアン・ニューウェイは、ホンダ製パワーユニットによる振動がドライバーに深刻な影響を与える可能性があると説明している。

    振動はテスト期間中から問題となっていたが、現在も完全には解決していない。特にドライバーの手に伝わる振動が問題視されている。

    フェルナンド・アロンソは25周以上の連続走行で神経損傷のリスクがあると感じており、ランス・ストロールは15周程度が限界だと考えているという。

    オーストラリアGPは58周で争われるため、このままではアストンマーティンのドライバーはレースの半分にも到達できない可能性がある。

    ストロール自身も、振動がドライバーだけでなくマシン全体に影響していると認めた。

    「振動はかなり大きい」とストロールはバーレーンでPlanetF1.comなどのメディアに語った。

    「バーレーンではドライバーの身体的な問題だけでなく、マシン全体がそのレベルの振動で壊れそうな状態だった」

    「エンジンにとっても良くないし、クルマのどの部分にとっても良くない。人間にとっても同じだ」

    「だからここ数週間で問題を解決しようと作業をしてきた。もし改善していれば、今週末はもう少し良い状況になるはずだ」

    「もし改善していなければ、周回を重ねるのはかなり難しくなるだろう」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    「魔法のクルマの年もあれば最悪の年もある」
    現在の苦しい状況について、ストロールは現実的な姿勢を示している。

    「これが人生だと思う」とストロールは語った。

    「ここはフォーミュラ1だ。ドライバーとして、ある年はクルマに乗ると魔法のように速いこともある」

    「でも別の年には、乗ってみると最悪のクルマということもある」

    「だから受け入れて、今あるものを使って戦うしかない」

    「今は厳しい時期だけど、未来はとても明るいと信じている」

    「僕自身もチーム全体も、今の状況を受け入れて全力で戦うだけだ」

    手首の古傷には影響なし
    ストロールにとって一つの救いは、振動が過去の負傷に直接影響していないことだ。

    ストロールは2023年シーズン開幕前、自転車事故で両手首と足の指を骨折した。さらに2025年にはその負傷が再び問題となり、スペインGPを欠場して手術を受けている。

    しかし今回の振動問題について、ストロールは手首には影響が出ていないと説明した。

    「手首は大丈夫だ」

    「問題はそれじゃない。単純に僕たちは速くない」

    「エンジン側でもシャシー側でもパフォーマンスを見つけないといけない」

    「それに信頼性の問題も多くて、走行時間をかなり失ってしまっている」

  • アストンマーティンF1 ホンダPUに懸念 ストロールが吐露「パワーが足りない」

    アストンマーティンF1 ホンダPUに懸念 ストロールが吐露「パワーが足りない」

    アストンマーティン・ホンダF1の課題がF1バーレーンテストで浮き彫りになった。走行を重ねるなかで十分なパフォーマンスを示せない時間帯もあり、特にパワーユニット面への懸念が広がっている。

    ランス・ストロールはチームの現状について率直に言及し、パワー不足を認めた。

    「もっとパワーが必要だ。シンプルな話で、僕たちはパワーが足りていない」とストロールはコメント。

    「そしてクルマ自体も改善する必要がある。つまり、いくつかの要素が組み合わさっているということだ」

    テスト期間中、アストンマーティンは思うように周回数を伸ばせない場面もあり、開幕戦メルボルンに向けて課題を残す形となっている。特に直線スピードやエネルギー展開の面でライバル勢との差が意識される状況だ。

    一方でストロールは、すべてが開幕までに解決するとは考えていないとしつつも、長いシーズンを通じて改善を続けていく姿勢を強調した。

    「間違いなくクルマは改善できると思っている。僕たちにはたくさんのアイデアがある。メルボルンまでにすべての問題が解決するか? おそらくそうはならないと思う。でもシーズンは24戦と長い。だから少しずつ改善を積み重ねていく」

    「毎週末できる限りのパフォーマンスを持ち込もうとしている。エンジン面でも同じだ。シーズンを通してできる限りパフォーマンスを引き上げていきたい。そうしてどうなるかを見ていく」

    2026年の新レギュレーション下で迎える最初のシーズン。アストンマーティン・ホンダF1にとって、開幕までのわずかな時間でどこまで改善を進められるかが大きな焦点となる。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

  • アストンマーティンF1 ストロール「4秒遅い。原因はホンダPUだけではない」

    アストンマーティンF1 ストロール「4秒遅い。原因はホンダPUだけではない」

    アストンマーティンのランス・ストロールは、2026年F1バーレーンテスト2日目を終えた段階で、チームがライバル勢に対して大きく後れを取っている現状を率直に認めた。

    バルセロナでの走行トラブルに加え、バーレーン初日に発生したパワーユニットの問題と交換作業により、AMR26は十分な走行距離を確保できていない。ストロール自身も2日間で40周未満にとどまり、データ収集の面で明らかなハンディを抱えている。

    「我々はまだマシンとエンジンを学んでいる段階だが、やるべき仕事は山ほどある。取り戻さなければならない。バルセロナと今回の欠落分を合わせると、おそらく他チームより400周は少ない」

    「それが現実だ。我々は今いる位置に集中し、前進するために改善できることに取り組むしかない。それだけだ」

    AMR26は当初、最高速を約300km/h付近に抑えた定速走行中心のプログラムを実施していたが、この日は徐々に速度域を引き上げた。これはパワーユニットへの負荷を高める段階的アプローチを意味する。まずはデータ収集、その後に負荷増大という手順だ。

    しかし、ストロールはタイム差の大きさを隠さなかった。現時点でアストンマーティンはトップ勢から4秒以上遅れている。

    「時間が経てばどれだけパフォーマンスを引き出せるか分かるだろう。今は抱えている問題に対処している。毎ラン、毎日改善しようとしているし、どこまで引き出せるかを見るだけだ」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    その問題はパワーユニットだけではない。

    「複合的な要因だ。エンジン、バランス、グリップ。ひとつの問題ではない。もちろんエンジンの要素はあるし、それは重要な部分だ」

    「だが4秒速いマシンがあるなら、そこから学べることは多くない。それはグリップと純粋なパフォーマンスの差だ」

    エイドリアン・ニューウェイが手掛けたAMR26は極端にスリム化されたサイドポッド、三角形エアボックス、強く絞り込まれたエンジンカウルなど、攻めた空力設計を採用している。その一方で、冷却面では余裕が少なく、バーレーンでは追加の排熱スリットが開けられた。

    ホンダ製パワーユニットも冬の段階から熱管理面での懸念を示しており、開発が想定より遅れていることを認めている。ストロールは即時的な解決よりも、シーズンを通じた改善に目を向けている。

    「我々は毎日マシンからパフォーマンスを引き出そうとしている。同時に長期的な開発も進めている。パワーユニット側もシャシー側もアップデートを投入する」

    「オーストラリアで自分たちの位置が分かるだろう。そしてシーズンを通してどう前進できるかを見る。我々は全力でプッシュしている。それが今できるすべてだ」

    シルバーストンのチームにとって重要なのは「改善するかどうか」ではなく、「どれだけ早く改善できるか」になりつつある。4秒差という現実は重いが、開発競争はまだ始まったばかりだ。

  • アストンマーティンF1 ランス・ストロール「開幕戦はメルセデス有利」

    アストンマーティンF1 ランス・ストロール「開幕戦はメルセデス有利」

    アストンマーティンは、バーレーンでの2026年F1プレシーズンテストを前に、新型AMR26の本格走行に臨む。スペインでのシェイクダウンでは走行距離が限られており、今回が実質的な初の本格検証となる。

    そんななか、ランス・ストロールは新世代マシン、とりわけエネルギー回生の扱いについて懐疑的な見方を示すとともに、開幕戦オーストラリアGPではメルセデスが優位に立つ可能性を示唆した。

    「ジョージがオーストラリアで30秒差をつけてメルセデスで優勝するなら、ストレートでシフトダウンしたり、アクセルを抜いてコーストしたりすることを気にしないだろう」とストロールは語った。

    「その時になれば、もしかしたら考えも変わるかもしれない」

    メルセデスが本当に序盤から大きなリードを築くと見ているのかと問われると、ストロールは次のように続けた。

    「新しいレギュレーションが導入されると、たいていは競争相手との間に大きな差が生まれるものだ。水晶玉を持っているわけではないが、そう思う」

    ストロールはまた、現在のF1が進んでいる方向性そのものにも疑問を投げかける。

    「個人的には、合成燃料を使う自然吸気エンジンに戻るのが良いと思っている。でもルールを決めるのは僕ではない。ただクルマを走らせるだけだ」

    「この10年、モータースポーツはよりバッテリー寄りの方向に進んできた。レースでも常に燃料やタイヤのマネジメントが求められ、全開で走ることはほとんどない」

    「今のタイヤでは、あるコンディションでは予選ラップでさえ全開で走れないことがある。給油があって、軽いマシンで、良いタイヤで、常に全開で走れていた時代をもう一度経験したい」

    「でも残念ながら、それが今のF1ではない。オーストラリアでポールポジションを取るのが誰であっても、きっと気にしないだろうがね」

    さらにストロールは、近年のマシン特性についても言及した。

    「前の世代のマシンが特別に楽しかったとは思わない。とても硬くて重かった。より小さくなった今回のマシンで、もっと楽しめるかもしれないが、それは時間が教えてくれるだろう」

    一方、ランド・ノリスは2026年型マシンについて「即時的なパワーや制限された空力の面では、かつてのF1よりF2に近い部分もある」と語っている。

    この発言を聞いたフェルナンド・アロンソは、ユーモアを交えて応じた。

    「彼のほうが僕たちよりも大きな一歩を踏み出したんだろう! 100〜120ポイントのダウンフォースを失ったと言っていたが、僕たちはそれよりずっと少ない。だから適応はずっと楽だったと思う」

    ランス・ストロール アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    バーレーン初日は36周で終了 ホンダPUデータ異常を確認
    アストンマーティンは2026年F1プレシーズンテスト初日、バーレーン・インターナショナル・サーキットで本格的な走行プログラムを開始したが、ホンダ製パワーユニットのデータ異常により、わずか36周でこの日の走行を終えた。

    サウジアラビア・ダーランのイトラで2026年仕様カラーリングを発表して以来、これが初の本格テスト機会となった。マシンにとっては実質2回目のフル走行日であり、1月のバルセロナ以来の本格的なデータ収集の場でもあった。

    午前中、ストロールは33周を走破し、ベストタイムは1分39秒883。主目的は純粋なパフォーマンス追求ではなく、プログラム消化と各種要素の確認だった。

    しかし午後、ホンダのエンジニアがパワーユニット関連データに異常を検知。詳細な解析が必要と判断され、チームは安全策として走行を打ち切った。午後はわずか3周にとどまり、合計36周で初日を終えた。

    「今日がAMR26での初めての本格的な走行だった。バルセロナでは3周しか走っていなかった」

    「午前中はプログラムに沿って多くの走行ができ、さまざまな項目をテストした。午後はパワーユニットのデータ異常をチームが調査したため、走行は限定的になった」

    「まだ僕たちが望む状態までマシンを持っていくには多くの作業が残っているが、この2日間のテストでできる限り多くを学び、積み上げていきたい」

    翌日はフェルナンド・アロンソがバーレーンで初めてAMR26をドライブする予定で、ストロールは金曜日に再びコクピットへ戻り、新パッケージの評価をさらに進める見込みとなっている。

  • ランス・ストロール アストンマーティン・ホンダF1初走行は割を食った?

    ランス・ストロール アストンマーティン・ホンダF1初走行は割を食った?

    アストンマーティンの2026年F1マシンAMR26は、バルセロナで行われたシェイクダウンの最終局面で初走行を迎えた。そのデビューランを担当したのはランス・ストロールだったが、走行はわずか5周にとどまり、十分な周回数を確保できないまま初日を終えている。

    チームは水曜日の夜になってようやくサーキット・デ・バルセロナ=カタルーニャに到着し、木曜日はマシンの組み立てとシステムチェックに専念した。

    最終時間帯の冒頭でストロールがインスタレーションラップに出走したものの、ガレージに戻って追加確認を行った後、再びコースに出た際にトラブルが発生した。

    走行中、コースマーシャルがマシンのLEDライトの異常を確認し、ストロールにストップの合図を送ったとされている。問題はホンダの新パワーユニットに関連した電気系トラブルの可能性が指摘されており、この時点でストロールの周回数は5周のままだった。

    翌金曜日、AMR26は再びコースに戻ったが、ステアリングを握ったのはフェルナンド・アロンソだった。チームは両ドライバーに走行機会を与える方針だったとされるが、結果的にストロールの走行時間は約1時間に制限され、アロンソが8時間すべてを担当する形となった。アロンソは非公式ながら49周を走破し、この日の11台中10番手のタイムを記録している。

    ランス・ストロール アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    元アストンマーティンの戦略担当であるバーニー・コリンズは、ストロールの立場について「少し割を食った形になった」との見方を示した。

    「彼はもう少し走りたかったはずで、正直なところ、少し割を食ったと感じていると思う」

    「ただ、誰が最初に走るかを決めた時点で、それがくじ引きなのか、どのように決めたのかは分からないけれど、そこは運の巡り合わせでもある」

    「雨の日に走行が偏るのと同じで、後のテストで周回数を均等にしようとするはずだし、可能であればそれがランスの目標になる」

    「バーレーン最終日に周回数を入れ替えられるなら、彼はそれを受け入れると思う。現時点では落胆してはいないはずで、あくまでマシンを理解する段階であって、性能を追う走行ではないと分かっている」

    「彼はリラックスして見える。周回数が少なかったにもかかわらず、マシンに苛立っている様子はない」

    「これまでファクトリーで積み重ねてきた作業がどれだけ大変だったかも、彼は分かっているはずだ」

    AMR26は設計から投入までが極めてタイトなスケジュールとなり、シェイクダウンでも限られた走行時間しか確保できなかった。ストロールにとっては消化不良の初走行となったが、チーム全体としては学習段階にあることを理解した上で、今後の公式テストでの挽回を見据えている。

  • ランス・ストロール アストンマーティンF1新車初走行「ホンダPUに慣れる段階」

    ランス・ストロール アストンマーティンF1新車初走行「ホンダPUに慣れる段階」

    ランス・ストロールは、バルセロナで行われている2026年F1シェイクダウン終盤に、アストンマーティンの新車AMR26を初めてコースに送り出した。新レギュレーション対応マシンに加え、ワークスパートナーであるホンダの新パワーユニットも初走行を迎える一日となり、チームにとって大きな節目となった。

    数週間ぶりにマシンへ戻ったストロールは、限られた周回数ながらも前向きな感触を口にしつつ、AMR26がいかに大規模かつ複雑なプロジェクトであるかを強調。

    残りのシェイクダウンでは、周回を重ねながらマシン理解とデータ収集に集中していく考えを示した。

    Q:ランス、新しいアストンマーティンがついにコースに登場しました。今日の午後、そのマシンを初めて走らせましたが、実際に走ってみてどうでしたか。

    良かった。数週間ぶりにマシンに戻れて、またクルマに乗れたのはうれしかった。今日マシンを仕上げるために、チーム全員が本当によくやってくれたと思う。メカニックも含めて、みんなが全開で準備してくれた長い一日だった。その結果、終盤に何周か走ることができたし、感触も良かった。

    ランス・ストロール アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    Q:新レギュレーションの新車に加えて、新しいホンダのパワーユニットもあります。このプロジェクトはチームにとってどれほど大きなものだったのでしょうか。そのプロセスについて教えてください。

    大きなプロジェクトだし、すごく複雑だ。とにかく膨大な時間がこのマシンに注ぎ込まれている。だからこそ実際にステアリングを握れたのはうれしかったし、新しいホンダのパワーユニットや、この新世代のマシンに慣れていく段階に入れたのは良かった。ワクワクする気持ちがある。

    Q:今回のバルセロナ・シェイクダウンで、残りの走行に向けたチームの課題は何でしょうか。

    とにかく周回を重ねて、学ぶことだ。マシンを理解して、強みと弱みを把握する。そのために、これらの新しいマシンについて、できるだけ多くの情報を集めていく。

  • ランス・ストロール 2026年F1レギュレーションの方向性は「少し悲しい」

    ランス・ストロール 2026年F1レギュレーションの方向性は「少し悲しい」

    ランス・ストロール(アストンマーティンF1チーム)は、2026年F1レギュレーションで示されている現在の方向性について、「少し悲しい」と率直な思いを口にした。

    2026年からF1は大規模なレギュレーション刷新を迎える。空力面では新しいコンセプトが導入され、パワーユニットも完全に新設計となる。物議を醸してきたMGU-Hは廃止され、電動出力は内燃機関と同等の50/50まで引き上げられる見通しだ。

    しかし、この変化は一部ドライバーの間で懸念を呼んでいる。新世代マシンは、これまでとは大きく異なるドライビング特性になると考えられているからだ。

    「全ドライバーが同じ懸念を共有している」
    「レギュレーションの考え方そのものについては、みんな同意していると思う」とストロールはRacingNews365などのメディアに語った。

    「ストレートでは時速400km近くまで加速して、コーナーではスピードが半分になる方向に進んでいるのは、少し悲しい」

    「レーシングドライバーとしては、それは望むものではない。エネルギーやバッテリーを管理する走りよりも、たくさんのダウンフォースを使ってフラットアウトで攻める方が刺激的だ」

    「それは全ドライバーに共通した意見だと思う」

    F1レギュレーション 2026年のF1世界選手権

    競争力があれば評価は変わる
    アストンマーティンは2026年からホンダをパワーユニットサプライヤーとする新たなテクニカルパートナーシップをスタートさせる。また、技術面の中心人物であるエイドリアン・ニューウェイがチーム代表の役割を担い、アンディ・コーウェルに代わって体制を率いることになる。

    ストロール自身は新型マシンを心待ちにしている様子ではないものの、結果がすべてであることも強調した。

    「もしメルボルンでここに座っていて、僕たちがものすごく速くて、ミラーの中に誰もいなければ、それはとても運転しやすいクルマになるだろう」

    「結局は相対的なものなんだ」

    2026年F1は、ドライバーの価値観と競争力の現実が、これまで以上に鋭く交差するシーズンになりそうだ。

  • エイドリアン・ニューウェイ、ランス・ストロールを擁護「F1で不当に悪い評価」

    エイドリアン・ニューウェイ、ランス・ストロールを擁護「F1で不当に悪い評価」

    エイドリアン・ニューウェイは、アストンマーティンのランス・ストロールに向けられている批判に異議を唱え、「F1で不当に悪い評価を受けている」と擁護した。2026年F1レギュレーション刷新を前に、チームがタイトル争いの有力候補に挙げられる中での発言となった。

    元F1ドライバーのクリスチャン・ダナーが、ストロールの姿勢や「無関心さ」を問題視する一方で、ニューウェイは過去のチームメイトとの比較を挙げ、ストロールの実力は外部の評価以上だと強調している。

    アストンマーティンのランス・ストロールは、来季、レース勝利、さらにはタイトル争いが可能なマシンに乗る立場に身を置く可能性がある。

    しかし、元F1ドライバーのクリスチャン・ダナーによれば、その「無関心」とも取れる姿勢が、彼自身の足を引っ張ることになりかねないという。

    「ランス・ストロールには、自分のやっていることへの喜びの火花がまったくない」
    今季はランキング7位にとどまったものの、アストンマーティンは2026年F1タイトル争いの有力候補になると広く見られている。

    マシンは、直近5年で4度のドライバーズタイトルを獲得しているホンダのパワーユニットを搭載し、さらに設計を手がけるのはデザイン界の伝説、エイドリアン・ニューウェイだ。

    ニューウェイは、ドライバーズタイトル14回、コンストラクターズタイトル12回、計26のタイトルを獲得してきた設計者であり、アクティブエアロを採用し、従来より軽量化された2026年F1マシンとともに、アストンマーティンを新時代へ導こうとしている。

    ホンダが近年タイトルを量産し、フェルナンド・アロンソが2度の世界王者であり、さらにニューウェイが率いる体制を考えれば、弱点はどこにあるのかという疑問が浮かぶ。

    ダナーは、書面上ではその弱点はアロンソのチームメイトであるストロールだと指摘する。

    ストロールはF1で193戦に出走し、3度の表彰台を獲得しているものの、いまだグランプリ優勝はない。

    ダナーは、ストロールにとってF1そのものに対する「喜び」が本当にあるのかを疑問視している。

    「私は彼をそこまで攻撃して、F1にいるべきではないと言うつもりはない」とダナーはsport.deに対し、2025年F1シーズンの結果について語った。

    「だが、ランス・ストロールにまったく欠けているのは、自分がやっていることに対する喜びの火花だ。そのせいで、彼はいつも不機嫌で、乗り気がなく、くすんだ印象を与える。それが本当に腹立たしい」

    「この無関心さは、完全に場違いだ」

    さらに元ドライバーはこう続けた。

    「普通の環境であれば、彼をチームから追い出す理由は十分にあっただろう。だが、アストンマーティンは普通のチーム環境ではない」

    ランス・ストロール アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1

    一方で、アストンマーティンの新たなデザイン責任者であるニューウェイは、ストロールは外から見える以上の価値をチームにもたらしていると主張する。

    「ランスは、不当に悪い評価を受けていると思う」とニューウェイは語った。

    「これまで彼が戦ってきたチームメイト、チェコ(セルジオ・ペレス)、ニコ・ヒュルケンベルグ、セバスチャン、そして今のフェルナンドと比較しても、彼は常にすぐ近くにいた」

    「F1にたどり着くドライバーは誰でも明らかに非常に優れているが、ランスは人々が思っている以上にずっと良いドライバーだと思う」

    ストロールは2025年F1シーズンを総合16位、33ポイントで終え、アロンソは56ポイントを獲得した。

  • ランス・ストロール アストンマーティン低迷の年「それがF1という世界」

    ランス・ストロール アストンマーティン低迷の年「それがF1という世界」

    アストンマーティンF1のランス・ストロールは、2025年シーズンが期待ほど競争力のあるものではなかったことを認めつつも、「それがフォーミュラ1だ」と受け止めている。

    チームは前年にコンストラクターズランキング5位で“ベスト・オブ・ザ・レスト”の評価を得たが、今季は7位に後退。シルバーストン拠点のアストンマーティンF1にとっては2026年前半に向けた風洞時間が増える一方、賞金面では減収となった。

    シーズンを通した比較でも明確な差が出た。チームメイトのフェルナンド・アロンソが予選で24勝を挙げ、ポイントも56点。ストロールは33点にとどまった。マシンAMR25は多くのサーキットで伸び悩んだ一方、ザントフォールトやハンガロリンクといったタイトで低速寄りのコースでは光る走りも見せた。

    「競争力が足りなかった」率直な自己評価
    「チームとして望むほど競争力がなかった」とストロールは認める。「クルマが生き生きしたサーキットもあったし、雨や変わりやすいコンディションに助けられたレースもあった。でも、単純にペースが足りず、ポイントを狙えない週末も多かった」

    「本当に良かったのは数コースだけで、得点のチャンスがまったくないレースが続く時期もあった。それは確かに厳しかった。だからこそ、クルマが合う週末には最大限に取り切るプレッシャーが大きかった。結局、安定して戦い、ポイントを積み重ねるだけの一貫性が足りなかった年だった」。

    ランス・ストロール F1 アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    「それがF1という世界」
    ストロールは悔しさをにじませつつも、現実を受け入れる。「F1はそういうものだ。難しいシーズンもあれば、クルマが自分に合わない年もある。逆に、すべてが噛み合い、クルマが競争力を持ち、何カ月も、あるいは何戦も続けて心から楽しめる年もある」

    「毎年それを味わえるドライバーもいれば、10年に一度という人もいる。それが僕たちの生きるスポーツだ」。

    アップダウンの中で得た手応えと課題
    2025年を振り返り、ストロールは「本当に難しかったが、良い週末もあった」と語る。オーストラリア、シルバーストン、ザントフォールト、そしてクルマが合ったハンガリーを前向きな例に挙げる一方、カタールは「とても難しく、十分ではなかった」と振り返った。

    「アップダウンはあった。でもチームとしては、新レギュレーションと来年の新しいチャンスを皆で楽しみにしている」と、視線はすでに次のシーズンへ向いている。

  • ランス・ストロールは「もはやF1にふさわしくない」 ラルフ・シューマッハが酷評

    ランス・ストロールは「もはやF1にふさわしくない」 ラルフ・シューマッハが酷評

    ラルフ・シューマッハが、アストンマーティンのランス・ストロールに対する批判をさらに強めた。2025年シーズンも、チームメイトのフェルナンド・アロンソに完全に上回られたことを受けてのものだ。

    Sky Deutschlandに対し、シューマッハはストロールの2025年のパフォーマンスについて「トップチームのシートを占めるドライバーとして、もはや受け入れられるレベルではない」と語った。

    「彼がやっていることは、シートを維持できる内容ではない」とシューマッハは述べ、シルバーストンを拠点とするチームを所有する大富豪ローレンス・ストロールを父に持つ27歳のストロールを名指しで批判した。

    さらにシューマッハは、マクラーレンの育成ドライバーでありF2王者のレオナルド・フォルナローリを引き合いに出し、「正直なところ、F2チャンピオンがこれほど良い走りをしているのを見ると、彼こそが千回でも、ああいったクルマに乗るに値する」と称賛した。

    元F1勝者であるシューマッハは、続けてこう踏み込んだ。

    「そこで何が起きるのか、私自身も興味がある。なぜなら、正直に言って、この問題に対してはローレンス・ストロールでさえ、いつまでも目をつぶり続けることはできないからだ」

    「私の意見では、彼はもはやF1にいるべきではない候補だ。間違いなくね」

    2025年の数字は、その差を明確に示している。予選では全24回すべてでアロンソがストロールを上回り、決勝でも大半のレースで前に出た。獲得ポイントも、アロンソの56点に対し、ストロールは33点にとどまっている。

    2026年には、ホンダのワークスパワーユニットと自社製ギアボックスを初めて投入し、エイドリアン・ニューウェイ設計のアストンマーティンで、ストロールと44歳のアロンソがレースに臨む予定だ。

    数字と評価が示す「父のチーム」という限界
    シューマッハの発言は感情論ではなく、結果に裏打ちされた厳しい評価だ。24戦全敗の予選成績と、明確なポイント差は、同一条件下での競争力の差を否定しようがないことを示している。

    しかも2026年のアストンマーティンは、ホンダのワークス支援とニューウェイの空力思想を得るという、チーム史上最大級の転換点を迎える。その局面でなお結果を残せなければ、「オーナーの息子」という立場だけでは正当化できない、というメッセージが今回のシューマッハの言葉には込められている。

    一方で、フォルナローリの名前を挙げた点は、単なる批判にとどまらず、F1が本来持つべき実力主義への問題提起でもある。2026年に向けたアストンマーティンの選択は、チームの未来だけでなく、F1全体の価値観をも映し出す試金石になりそうだ。