カテゴリー: ホンダF1

  • ホンダ F1 「ハンガリーでも目標はQ3進出とポイント獲得」

    ホンダ F1 「ハンガリーでも目標はQ3進出とポイント獲得」

    ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介が、F1ハンガリーGPへの抱負を語った。

    長谷川祐介 (ホンダ F1プロジェクト総責任者)
    「保守的なスタイルのレースサーキットと照りつける夏の太陽とともに、ハンガリーGPはホンダにとって特別な場所です。ジェンソンが2016年に我々と彼の初のグランプリ優勝をしたときのこと、そして、チーム内とファンの素晴らしい雰囲気はまだ覚えています」

    「ハンガロリンクは、パワーオリエンテッドなサーキットではないですが、それでもレースの全てのラップを通して正確なエネルギーマネジメントが必要とされます。オーバーテイクがかなり難しいサーキットでもあるので、予選をうまくやることが重要になります。我々の目標は再びQ3に進出して、より多くのポイントを獲得するために有利な場所にいることです。そのために我々には二人の熟練したドライバーがいますし、厳しい70周を通して見事な走りをしてくれると信頼しています」

    関連:2016 F1ハンガリーGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • マクラーレン・ホンダ:2016年 シルバーストン公式テスト 2日目レポート

    マクラーレン・ホンダ:2016年 シルバーストン公式テスト 2日目レポート

    シルバーストン・サーキットで行われたシーズン中の公式テスト最終日は、ストフェル・バンドーンがマクラーレン・ホンダ MP4-31のドライブを担当した。

    今日の路面コンディションは昨日よりもかなりよく、チームは前日のウェット走行で使わなかった残りのドライタイヤをフル活用することができた。昼食後に大雨が降ったため、プログラムを一時中断したものの、雨雲はすぐに通り過ぎ、ストフェル・バンドーンは実りの多い一日を終えることができた。

    テスト最終日は、昨日のフェルナンド・アロンソの走行プランを引き続き実施しながら、空力コリレーション作業をさらに行うとともに、複数のセットアップ変更、パワーユニットの機能性とシステムの確認、ならびにタイヤテストも実施した。

    午後はドライコンディションでの走行となった。18:00のテスト終了まで、ストフェル・バンドーンはショートランで多数のセットアップやバランス設定をテストするとともに、タイヤとパワーユニットの性能を監視するためのロングランも実施した。

    本日の走行でも昨日に引き続きトラブルが発生することはなく、ストフェル・バンドーンは合計114周を走行し、1分31秒764のベストタイムをマークした。

    ストフェル・バンドーン
    「今日はいい一日でした。午前中は空力関連の作業を多数実施し、その後はかなりの周回を重ねることができました。また、マシンに搭載されている新しい各種システムのテストも実施しました。シーズン中のテストは今日が最終日であり、最終日にはいつも多くの作業があります。今日は空力やセットアップだけでなく、パワーユニット関連の作業も実施しました。今日は雨の影響をそれほど受けることなく、ドライコンディションを最大限に利用することができました。マシンにはポジティブな感触があり、すぐにプッシュすることができました。F1マシンに乗るのは数ヶ月ぶりですが、うれしかったです。イギリスGPで発生したいくつかの問題を解決するために、多数の確認作業を実施しました。今日は時間が経つにつれて風向きが変わり、その影響でマシンのバランスにかなり大きな違いが出たので、少し難しかったです。昨日雨が降ったせいで、今日は幸いタイヤがたくさん残っていました。ですから、セットアップ変更を行う合間にできるだけ多くの周回を重ねることを心がけました。今日は物事が順調に進んでよかったです」

    デーブ・レディング (マクラーレン・ホンダチームマネージャー)
    「ストフェルは、昨日フェルナンドが開始した空力コリレーション作業を続けるところから始めました。それが無事終わった後は、パワーユニットとシャシー両方の中期的開発項目にプログラムを切り替えました。今日は時折雨や強風に見舞われながらも、ストフェルはすぐにスピードに乗って、一日を通して安定した走りをしてくれました。この2日間のテストは、全体的にとても満足しています。今後精査するための貴重なデータを大量に入手することができました。エンジニアはこのデータをもとにMP4-31の今後の開発を行います」

    中村聡 (ホンダ R&Dチーフエンジニア)
    「昨日に続き、順調に走行することができ、予定通りのメニューをこなすことができました。新しい吸気系での信頼性および機能面で確認がさらに進み、ハンガリーGPに向けてのいいデータが取れたとともに課題も明確になりました。レースに向けて、さくらおよびミルトンキーンズと連携を取りながらダイナモテストを加速させたいと思います。この2日間、両ドライバーが精力的に走行してくれ、いいフィードバックをしてくれたことに感謝します。チームのメンバーも連戦後のタイトスケジュールの中、非常に頑張ってくれました」

  • ストフェル・バンドーン 「速さではレギュラードライバーに負けない」

    ストフェル・バンドーン 「速さではレギュラードライバーに負けない」

    ストフェル・バンドーンは、マクラーレン・ホンダに対して自分がフェルナンド・アロンソ、ジェンソン・バトンと“同レベルの速さ”を持っていることをすでに証明したと考えている。

    マクラーレン・ホンダのリザーブドライバーを務めるストフェル・バンドーンは、昨年のGP2で圧倒的な強さでタイトルを獲得した。

    しかし、マクラーレン・ホンダは、2017年にジェンソン・バトンと契約を更新するかどうかを迷っており、ストフェル・バンドーンのF1への道ははっきりしないままとなっている。

    今年、ストフェル・バンドーンは負傷したフェルナンド・アロンソに代わってF1バーレーンGPに参戦し、力強い走りでデビュー戦で9位入賞を成し遂げた。

    5月のバルセロナテストに続き、今週のシルバーストンでも最終日のドライブを担当したストフェル・バンドーンは、自分の能力はマクラーレン・ホンダにすでに示していると彼は考えている。

    自分のフィードバックはマクラーレン・ホンダのエンジニアたちに評価されていると思うかと質問されたストフェル・バンドーンは「もちろんだ。そうではない理由は見当たらない」とコメント。

    「僕はF1グランプリでドライブしたし、これでもうF1マシンにかなりの日数を乗った。(アロンソとバトンと)同等のスピードがあることは証明できたと思う」

    マクラーレン・ホンダが、ジェンソン・バトンについて何らかの決断を下さない限り、ストフェル・バンドーンの将来が決まる可能性は低い。ジェンソン・バトンには、ウィリアムズ復帰のうわさが出ている。

    過去2シーズンにわたってマクラーレンのドライバーラインアップ決定は遅れがちだった。2015年のドライバーが決まったのは前年の12月で、ケビン・マグヌッセンがシートを失っている。

    マクラーレン・ホンダの選択を待つしかないのかと質問されたストフェル・バンドーンは「一番の目標は来年のF1にいることだ。それは変わっていないし、僕はマクラーレンと契約している。できれば来年このチームにいたい。チームやエンジニアたちとは長い時間を過ごしているし、準備は完璧だと思う」

    「僕がシートを得るために自分でできることはこれ以上あまりない。このチームでレースができたら最高だ。でも、いつも言っているように何らかの理由でそれが可能ではとしても、他にも選択肢はあるとポジティブに考えている」

    ストフェル・バンドーンは、リザーブドライバーの役割の傍ら、日本でスーパーフォーミュラに参戦している。

    ストフェル・バンドーンは、パドック内には関心を持ってくれているオブザーバーが多くいるはずだと語る

    「みんな僕のやっていることに興味を持ってくれていると思う。今年は来年のための準備期間だと考えているし、一番の狙いは来年F1でドライブすることだ」

    「僕はリザーブドライバーという役割に集中しているけど、平行してレースのプログラムもあるし、急遽クルマに乗らなければいけなくなった時のためにレース感を鈍らせずに、シャープでいるためにとても役立っている」

  • ジェンソン・バトン 「僕の将来は9月に決まる」

    ジェンソン・バトン 「僕の将来は9月に決まる」

    ジェンソン・バトンは、2017年に関してマクラーレンと9月に議論することを明かした。

    マクラーレン・ホンダは、2017年にリザーブドライバーのストフェル・バンドーンを起用するとの見方が強まっており、今年シーズン末で契約期間が終了するジェンソン・バトンの去就は不透明となっている。

    だが、ジェンソン・バトンは、そのような噂や推測はどこから来ているのかとむしろ混乱していると語る。

    「全ては憶測だ。誰も何が起こっているのか知る由もないからね」とジェンソン・バトンは Sky Sports に述べた。

    「9月までは来年のことに関しては決めるつもりはない。チームが“9月までは議論するつもりはない”と言っているからね。何故そのような憶測がされるのか僕にはわからない」

    「そのあと様子を見てみよう。今のところはとにかくレースを楽しむつもりだ。ハンガリーはもっと良くなることを期待しているし、ポイントを争えるといいね」

    昨年は、引退してトップギアの司会者になるとも噂されたジェンソン・バトンだが、自分にはまだグリッドの先頭を争いたいという願望あると述べた。

    「表彰台のために戦っていたい」とジェンソン・バトンはコメント。

    「この2年間はホンダとの新しいパートナーシップに多くのハードワークを捧げてきた。インプットすると、それが空力面だけでなく、エンジン面にも違いを生む、本当にエキサイティグなプロジェクトだ」

    「でも、僕たちは、来年コンペティティブになるために良いステップを果たす必要がある。来年僕がF1でレースをするなら、それが僕の望んでいることだし、必要としていることだ」

    2000年にF1キャリアをスタートさせたウィリアムズへの復帰が報じられているジェンソン・バトンだが、将来はラリークロスやプロのトライアスロンにも目を向けているとも述べている。

  • マクラーレン・ホンダ:2016年 シルバーストン公式テスト 1日目レポート

    マクラーレン・ホンダ:2016年 シルバーストン公式テスト 1日目レポート

    シルバーストン・サーキットで行われたシーズン中の公式テスト初日は、フェルナンド・アロンソがMcLaren-Honda MP4-31のドライブを担当した。

    今日のシルバーストンはドライとウエットコンディションが入り混じる典型的な“ブリティッシュ・ウェザー”となり、午前中は晴れ間が広がるドライコンディションでしたが、午後は一変して大雨と強風に見舞われた。

    チームは本日の走行プログラムを実施しながら、変わりやすい天候を利用して、各種セットアップやドライおよびウエットタイヤの両方をテストすることができた。

    本日の走行プランでは、空力コンポーネントのコリレーション、空洞データを使った先日のアップグレードの検証、ならびに次の2戦に向けたセットアップを行うことに焦点を当てた。

    今日のプログラムで収集したデータの一部は、来年のマクラーレン・ホンダのシャシー開発に使用する。また、チームは先日導入されたホンダのパワーユニットのアップグレードに関する追加テストも実施した。

    アロンソは、信頼性の問題を抱えることなく、本日の走行プランを完了した。合計105周を走行し、1分31.290秒というベストラップタイムで、全ドライバーの中で最速のラップタイムを記録した。

    デーブ・レディング (マクラーレン・ホンダ チームマネージャー)
    「今日は変わりやすい天候のため、フェルナンド、メカニックおよびエンジニアは難しい作業を強いられましたが、本日のテストプログラムを完了できたことを、とてもうれしく思います。雨が降ったことで、多数の設定をテストし、貴重なデータを収集することができました。そのデータを使って、夏休みに入る前の次の2戦のセットアップを実施します。今日はポジティブな一日でした。フェルナンドが実施した合計105周の走行から得た情報をもとに、ストフェルがハンドルを握る明日の走行プログラムを決定します。今回のテストで収集したデータは、我々のシャシー(特に空力コンポーネント)およびパワーユニットの短期的かつ長期的な開発に役立てます。今日のロングランでは、パワーユニットで有効な長距離走行を行うとともに、最新のアップグレードに関するデータ確認も実施しました」

    中村聡 (ホンダ R&Dチーフエンジニア)
    「シルバーストン・サーキットでの初日のテストは、先週末のGPに新規投入したエンジンのインテイクシステムの機能確認とデータ取得を行いました。フェルナンドが安定した走りを見せてくれたおかげで、本日の105周で信頼性の確認が進み、かなりの量の走行データを得ることができましたので、エンジニアにとっては忙しい夜になると思います。変わりやすい天気の中、ドライとウエットのコンディションの両方でテストすることもでき、すべてがスムーズに進んだ一日だったので満足しています」

  • ストフェル・バンドーン 「2017年はF1グリッドにいなければならない」

    ストフェル・バンドーン 「2017年はF1グリッドにいなければならない」

    ストフェル・バンドーンは、2017年はF1でレースをしなければならないとし、マクラーレン・ホンダがジェンソン・バトンのシートを手渡さなかった場合の選択肢があると語る。

    ストフェル・バンドーンは、すでにマクラーレン・ホンダで1戦を戦っている。4月に負傷したフェルナンド・アロンソの代役としてバーレーンGPに出場し、チームに初ポイントをもたらしている。

    ストフェル・バンドーンは、2016年で契約が終了するジェンソン・バトンのシートを獲得することが濃厚だとみられている。

    「長い間このために頑張ってきたし、来年は状況がうまくいくことを願っている」とストフェル・バンドーンは Sky Sports にコメント。

    「僕はやれる全ての準備をしてきた…初のグランプリさえ戦っている。そうだね、2017年はF1グリッドにいなければならない」

    「来年についてはとてもポジティブに感じてるし、クルマに乗れると自信を持っている。決定は遅れるよりも早くになされることを期待している」

    昨年GP2のタイトルを獲得したストフェル・バンドーンは、マクラーレン・ホンダがジェンソン・バトンを保持した場合、GP2時代のボスであるフレデリック・バスールが率いるルノーなどが契約に興味を示す可能性がある。

    「僕はこのチーム(マクラーレン・ホンダ)でレースがしたい。でも、何らかの理由、それはわからないけど、可能ではなくなった場合は、他に手に入れられるオプションがあると確信している」

  • ストフェル・バンドーン 「バルセロナ以降のマシンの進歩を感じられた」

    ストフェル・バンドーン 「バルセロナ以降のマシンの進歩を感じられた」

    ストフェル・バンドーンは、前回チームのためにテストをしたバルセロナでのインシーズンテストからマクラーレン・ホンダが遂げた進歩を感じることができたと述べた。

    マクラーレンは、5月のバルセロナテスト以降、MP4-31に多くのアップグレードを導入しており、それ以降の5戦中4戦でQ3に進出している。

    シルバーストンテスト最終日にMP4-31を走らせたストフェル・バンドーンは、その改善は際立っていると述べた。

    「そうだね、ポジティブな意味でバルセロナとはかなり感覚が違っていた」とストフェル・バンドーンはコメント。

    「再びクルマに乗ってみて、すぐにかなりポジティブに感じたし、すぐにプッシュできるのは常に良い状況だ。うまく進歩している」

    前回ストフェル・バンドーンがテストを行って以降、ホンダもパワーユニットにアップグレードを導入している。

    しかし、ストフェル・バンドーンは、どの部分で特定のゲインがなされたことをピンポイントで挙げるのは難しいと述べた。

    「クルマを運転してから長い時間が経っているので、F1カーに戻るたびに自然とかなり速いと感じるものだ。僕たちが得たデータによれば、いくつか進歩を果たしているけおd、まだ望んでいるレベルではないし、僕たちはプッシュし続けている」

    「テストの間にも特に舞台裏では常に物事が進んでいる。空力やクルマだけでなく、エンジン作業もね。dめお、それは主にホンダは舞台裏で引き受けている作業だ」

    今回はストフェル・バンドーンが現行マシンをテストする最後の機会となるため、バンドーンは走行時間を最大限に活用しようとしていた。

    「いつも通り、僕はこのような日から利益を得ようとしている。若手ドライバーにとってクルマに乗る機会は多くないので、得られる日全てから利益を得る必要があるし、できるだけ多くのラップを走らなければならない」

    関連:F1シルバーストンテスト 2日目:キミ・ライコネンがトップタイム

  • ホンダ F1 「アップグレードの潜在的な欠点をチェックすることができた」

    ホンダ F1 「アップグレードの潜在的な欠点をチェックすることができた」

    ホンダが、F1シルバーストンテスト2日目のマクラーレン・ホンダの作業を振り返った。

    中村聡 (ホンダ R&D チーフエンジニア)
    「昨日と同じように最終日の走行も全てがスムーズに進み、テストプログラムの全ての面を完了させることができました。新しいアップグレード版ICEインテークシステムの機能と信頼性をさらに確認することができ、ハンガロリンクでのあらゆる潜在的な欠点をチェックすることができました」

    「また、ハンガリーにむけて良いデータ・セットアップに取り組むこともできました。このデータは次のレース週末までにミルトン・キーンズとさくらの両方でダイナモで分析されます」

    「両方のドライバーがこの2日間で良い仕事をしてくれましたし、堅実な走りで、我々が作業するための正確で細かなフィードバックを与えてくれました。フェルナンドとストフェルに感謝しています。最後に、チームはこのような連戦とテスト状況のなかで驚くべき仕事をしてくれました」

    関連:F1シルバーストンテスト 2日目:キミ・ライコネンがトップタイム

  • ストフェル・バンドーン 「内容には満足している」 / マクラーレン・ホンダ

    ストフェル・バンドーン 「内容には満足している」 / マクラーレン・ホンダ

    マクラーレン・ホンダは、F1シルバーストンテスト2日目にストフェル・バンドーンが114周を走行し、5番手タイムとなる1分31秒764を記録した。

    ストフェル・バンドーン (マクラーレン・ホンダ)
    「かなり成功した一日を過ごすことができた。午前中にはやらなければならない多くの空力物があったし、その後はいくつか良い走行ができた。僕たちはいろいろな新しいシステムをクルマに搭載してテストした」

    「インシーズンテストの最終日なので、完了しなければならないプログラムは常にたくさんある。空力やセットアップだけえなく、パワーユニットに関連した作業もね。僕たちはあまり雨の影響も受けなかったし、今日はドライコンディションを最大限に活用した。クルマの感触はポジティブだったし、すぐにプッシュすることができた。コックピットを離れて数カ月なので、それは常に素晴らしいフィーリングだ。僕たちはイギリスGPの週末に発生した問題のいくつかを解決するために多くの開発を推し進めた。ここは一日が進むにつれて風の変化が大きいので常に簡単ではないし、クルマのバランスにかなり大きな違いを生じさせた」

    「幸運にも昨日の雨によって僕たちには多くのタイヤが残っていたので、セットアップ変更の間にできるだけ多くの周回を目指した。今日の内容には満足している」

    ストフェル・バンドーン関連:F1シルバーストンテスト 2日目:キミ・ライコネンがトップタイム

  • ホンダ、重希土類完全フリー磁石をハイブリッド車用モーターに世界初採用

    ホンダ、重希土類完全フリー磁石をハイブリッド車用モーターに世界初採用

    ホンダと大同特殊鋼は、ハイブリッド車用駆動モーターに適用可能な高耐熱性と高磁力を兼ね備えた、重希土類完全フリー(不使用)熱間加工ネオジム磁石を世界で初めて実用化し今秋発表予定の新型「FREED(フリード)」に採用する。

    ハイブリッド車など電動車の駆動モーターには、世界最強の磁力を持つネオジム磁石が使用されており、今後、急激な需要拡大が見込まれている。

    ハイブリッド車用駆動モーターにおいて、ネオジム磁石は高温環境下で使用されるため、高い耐熱性が要求される。その耐熱性を確保するために、従来は重希土類元素(ジスプロシウム、テルビウム)が添加されてきた。

    しかし、重希土類元素は世界的に有力鉱床が偏在し、希少金属(レアメタル)にも分類されるため、安定調達・材料コストの観点でリスクを抱えている。重希土類元素の使用量を低減することが、ハイブリッド車駆動モーター用にネオジム磁石を使用する上で、大きな課題の一つだった。

    大同特殊鋼の完全子会社であるダイドー電子では、ネオジム磁石を一般的な製造工法である焼結工法とは異なる熱間加工法により、量産している。熱間加工法は、ナノレベルの結晶粒を高度に配向させることができる技術で、一般的な焼結磁石の10分の1程度の微細な結晶粒組織を得ることで、より耐熱性が高い磁石を製造可能としている。

    今回、大同特殊鋼が熱間加工法の技術をさらに進化させるとともに、ホンダが駆動モーター開発の経験を活かし、磁石形状を見直すなど、共同で開発を進めてきた。そして、重希土類元素を全く使用せずに、ハイブリッド車用駆動モーターに適用可能な高耐熱性、高磁力を実現したネオジム磁石を世界で初めて実用化した。

    さらに、ホンダは、この磁石に対応した新しいモーターを設計した。磁石形状に加えてローター形状も見直し、磁石にかかる磁束の流れを最適化することで、重希土類完全フリー熱間加工ネオジム磁石をハイブリッド車用駆動モーターに採用可能とし、トルク、出力、耐熱性において従来の磁石を用いたモーターと同等の性能を達成している。

    本技術の採用により、ネオジム磁石の適用拡大に際し、課題であった重希土類元素の制約から脱却したことで、その資源リスクを回避、調達ルートの多様化も図ることが可能になった。

    ホンダは、今秋発表予定の新型フリードに搭載するハイブリッドシステム「SPORT HYBRID(スポーツハイブリッド) i-DC」に、重希土類完全フリー熱間加工ネオジム磁石を採用するとともに、順次、新型車に適用を拡大していく。

    大同特殊鋼は、従来、焼結ネオジム磁石の独占状態であったハイブリッド車駆動モーター用磁石市場に、熱間加工ネオジム磁石として新規参入する。 ダイドー電子本社工場が、経済産業省の補助金を受け建設した新製造ラインにて、来月から量産、出荷を開始。また、重希土類完全フリーを維持しながら、さらなる高特性化に向けた磁石の開発も引き続き推進していく。なお、磁石の原料となる磁粉は、マグネクエンチ社(カナダ・オンタリオ州トロント)から調達しており、マグネクエンチ社と磁石のさらなる高特性化に向けた原料磁粉の開発を行っていく。

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