カテゴリー: ホンダF1

  • 【WTCC】 ホンダ、雨に翻弄されるも首位をキープ / 第7戦 中国

    【WTCC】 ホンダ、雨に翻弄されるも首位をキープ / 第7戦 中国

    世界ツーリングカー選手権(WTCC)の第7戦中国大会は、新設の中国・ニンボー・インターナショナル・スピードパークで決勝レースが行われた。予選日からの雨は上がることなく、決勝日も朝から時折り激しさを増す、厳しいコンディションのもとでオープニングレースが行われた。

    リバースグリッドで行われるオープニングレースは、セーフティカーの先導によってスタートが切られた。

    Castrol Honda World Touring Car Teamは、ガブリエーレ・タルクィーニが6番手、ノルベルト・ミケリスが9番手からのスタート。Honda Racing Team J.A.S.の道上龍は予選11番手だったが、その後にエンジン交換を行ったことでペナルティーを科せられ、最後尾16番手からのスタートとなった。

    セーフティカーの先導は4周にわたり、それからレースが始まったが、コンディションがさらに悪化。スピンやコースアウトするマシンが出て、7周目にはミケリスが5番手、タルクィーニが6番手、道上が10番手にポジションを上げた。その後、再びセーフティカーが導入された。コンディションは回復することなくレースが再開され、3台のHonda Civic WTCCは懸命にコース上での走行を続けた。15周のレースが終了し、ミケリスが4位、タルクィーニが5位、道上が9位となり、3台がポイント圏内で無事にレースを終えた。

    その後に行われたメインレースでは、さらにコンディションは悪化。セーフティカー先導のもと、4周を走行した時点でレース中止の決定が下された。なお、セーフティカーの先導で走行した3周によって、メインレースは成立したと決定され、予選の順位がそのままメインレースの順位となり、ハーフポイントが与えられることになった。

    コンストラクターズランキングでは、今回の結果でHondaは640.5ポイントとなり、トップをキープしている。

    第8戦日本大会は、10月28日(土)~29日(日)にツインリンクもてぎで開催される。

    ノルベルト・ミケリス (4位/2位)
    「ティアゴ(モンテイロ)がレースに出られないことはとても残念でしたが、私としてはポイントを重ね、ランキングトップと2点差まで迫れたので成功した週末となりました。今日のコンディションはとても難しいものでしたが、もう少し上位を狙えたかもしれません」

    ガブリエーレ・タルクィーニ (5位/5位)
    「非常に難しいこのコンディションにおいては、自分のパフォーマンスにとても満足しています。オープニングレースではミケリス選手を前に行かせ、チームに貢献できました。モンテイロ選手とミケリス選手がタイトル獲得に向かって、日本戦でも好結果を得られることを願っています」

    道上龍 (9位/11位)
    「メインレースではセーフティカー走行中にスピンするマシンもいて、本当に危ない状況でしたので、中止は仕方がない判断だと思います。オープニングレースも、日本のGT(SUPER GT)などであれば、とても実施できない状況でした。自分もコースにとどまっているのが精一杯でしたが、なんとか無事に走りきれて、ポイントを獲得するところまでポジションを上げられたのは、よかったと思います。交換したエンジンは加速がよく、とても調子がいい感じでしたので、次の日本戦は期待できると思います。今年のもてぎでのレースは昨年のスポット参戦とは違い、レギュラードライバーとして臨みますので、今シーズンのこれまでの積み重ねや経験を活かし、昨年とは違った姿をお見せできると思います。そして、少しでもいい結果を出せるようがんばりますので、応援よろしくお願いします」

    古川隆一|Honda Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
    「メインレースは、雨がひどくなり、結局中止となってしまいました。フロントローからスタートするミケリス選手の優勝を期待していただけに残念でしたが、あまりにコンディションが悪く、仕方がありません。オープニングレースも雨の中、2度もセーフティカーが導入されるコンディションでしたが、Honda Civic WTCCの3台はそれぞれポジションを上げてフィニッシュし、ポイントを得られました。シリーズランキングが接戦ですから、この積み重ねは重要だと思います。今回、走行はすべてウエットコンディションでしたが、後半戦に向けて行ってきたマシンのアップデートの効果は、車体、エンジンともに確認できました。次の日本戦に向けては、エンジンをさらにパワーアップし、目標である圧倒的な速さをお見せしたいと考えています。我々Honda、そして道上選手にとってのホームレースであるツインリンクもてぎでのレースには、すべてを出し尽くして全力で戦うつもりですので、ぜひ応援をよろしくお願いします」

  • フェルナンド・アロンソ、F1アメリカGPでインディ500のヘルメットを復刻

    フェルナンド・アロンソ、F1アメリカGPでインディ500のヘルメットを復刻

    マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、F1アメリカGPに今年のインディ500で着用したデザインのヘルメットで挑む。

    世界3大レースでの“3冠”を目標に掲げるフェルナンド・アロンソは、今年、F1モナコGPを欠場して“マクラーレン・ホンダ・アンドレッティ”からインディ500に参戦した。

    マクラーレン・ホンダ・アンドレッティのマシンは、かつてマクラーレンがインディ500で勝利を収めたパパイヤ・オレンジのカラーリングが採用され、それに合わせてヘルメットもレトロなデザインを採用。マット塗装のブラックを基調に母国スペイン国旗の赤と黄色、アストゥリアス州のカラーである鮮やかブルーがラインで入り、サイドには丸のなかにカーナンバーが入れた。

    F1アメリカGPでは、そのインディ500のデザインを復刻。カーナンバーはインディ500の“29”からF1での“14”に変更されている。

  • ホンダF1、日本とイギリスの2つのファクトリーの役割

    ホンダF1、日本とイギリスの2つのファクトリーの役割

    ホンダF1が、拠点とする日本とイギリスの2つのファクトリーの役割について解説した。

    日々、その一挙手一投足に世界中の注目が集まるF1チーム。だがそんなチームにも、テレビカメラやメディアが滅多に入ることができない場所がある。それがファクトリーだ。

    ホンダに関して言えば、“ファクトリーズ”と複数形で話した方がより適切かもしれない。

    ヨーロッパラウンドを中心に、世界中でレースが開催されるF1。そのカレンダーに対応するために、ホンダはホームである日本、そしてF1にとっての心臓部とも言えるイギリスと、2つの開発拠点を構えている。

    今シーズンを戦う全10チームのうち、8チームが、ホンダ F1のヨーロッパ拠点であるミルトンキーンズから70マイル以内の場所に、それぞれの拠点を置いている。一方、そこから15,000km以上離れた地球の反対側に、HRDさくらがある。

    他チームと比べ、これがかなり特殊なアプローチであることは言うまでもない。チームとエンジンサプライヤーがそれぞれ別々に拠点を構えることは特に珍しくないが、パワーユニットサプライヤー(もしくはチーム)が単体で、二つの拠点を持つことは非常に稀だからだ。その例外となるのが、2018年からホンダの新たなパートナーとなる予定のトロ・ロッソで、イタリアのファエンツァと、イギリスのビスターに拠点を持っている。

    そこで疑問なのは、別々の場所に構えられたそれぞれのファクトリーにはどんな役割があるのか。そしてこのアプローチによる利点はなんなのか。

    毎レース、多くの時間をサーキットで費やしている、ホンダ F1プロジェクトの総責任者、長谷川祐介は「HRDさくらの最も重要なミッションは、パワーユニットの開発です」とコメント。

    「もう少し正確に言うと、将来の技術開発を行うプロジェクトでも、F1のパワーユニットのチームと、その他のレースエンジンに関する開発チームに分かれています」

    「しかし、業務はそれだけではありません。必要な部品の準備や購買、コストや部品、品質のコントロールなど、業務は多岐にわたります。それらすべてが、ここ、HRDさくらで行われているのです」

    ホンダは2015年のF1復帰に際して、パワーユニット開発・製造を非常に重要なミッションと考え、F1のパワーユニットに関するスペシャリストだけを集めた新たな施設を作ることを決定した。その結果、東京から140kmほど北上した場所に、ホンダレーシングのプロジェクトのみを行うHRDさくらが完成した。

    「以前は、宇都宮にある量産車の開発施設の中に、我々のレーシング部門がありました」と長谷川祐介。

    「しかし、F1への復帰が決まり、組織を拡大する必要がありました。そのために場所を移し、栃木県さくら市に新しい拠点を構えることになったのです」

    HRDさくらでは、80%以上の従業員がF1プロジェクトに携わっています。そして残りの20%が、SUPER GTやWTCC、スーパーフォーミュラなどを担当。しかし、HRDさくらが2014年より正式に始動する前から、イギリスにある第2の拠点では、F1プロジェクトがすでに始められていた。

    「ミルトンキーンズは元々、F1プロジェクトの中でも、実際にレースに携わるエンジニアの拠点としてスタートしました。私やチーフエンジニアの中村聡さんにとっては、イギリスに住んでいた方がヨーロッパで行われるレースでの仕事がしやすいからです。また、現地のエンジニアをリクルートするのもイギリスの方が効率的でした」

    「レースの運営部門として動き始めたミルトンキーンズには、バッテリーパックの開発、そしてそれに使用される部品の品質コントロールというミッションもありました。近年は、リチウムイオン電池の輸送が国際規則によって厳しく規制されていて、電池の試作品を空輸するのが非常に困難なのです。そんな事情もあり、ヨーロッパに第2の拠点を置くことで、部品の輸送が楽になるという利点もありました」

    長谷川祐介はチーフエンジニアであり、HRDミルトンキーンズでは中村聡がオペレーションのトップを務める。規模はHRDさくらよりも小さめだが、ホンダのデザイン哲学を共有しているミルトンキーンズでの総責任者だ。

    「ミルトンキーンズには、パワーユニット部門、ダイナモ(エンジン動力計測)部門、ESS(運動エネルギー回生システム)部門、人事、経理、そして広報を担当する部署があります」中村聡は説明。

    「様々な業務を担当していますが、最大のミッションはパワーユニットのメンテナンスを行うことです。我々はパワーユニットに使用される部品をレース後にファクトリーに持ち帰り、整備をします。ミルトンキーンズにはダイナモも設備されているので、様々な部品をテストすることもできます。HRDさくらでのテストが新技術の開発をメインとすることに対して、ミルトンキーンズのダイナモでは、開発というよりパワーユニットの信頼性を検証する意味合いが強いですね」

    通信技術の発達により、2つの拠点は常にコミュニケーションを取り続けることができる。それに加え、それぞれが離れた場所にあるので、24時間、作業ができる。日本とイギリス、2つの拠点で効率的に作業ができるのも、F1では大きな強みになる。

    2つの拠点がどのように作業を行うかについて、中村聡は「まず、HRDさくらが行ったテストの結果が、ミルトンキーンズに送られます。そしてイギリスの朝にはすでに日本からの計測データが届いているので、ミルトンキーンズのエンジニアたちは出社したら、すぐにデータの解析に取りかかることができ、非常に効率的なのです」と説明する。

    「しかし、私たちのようなマネージメント職の人間からすれば、常にメールや電話が鳴りやまないのは悩みの種です。ノートPCは肌身離さず持っていなければなりません! 朝、起きたらすでにやることが山積みになっていることもしょっちゅうです(笑)」

    「朝に届いたデータの解析を、ミルトンキーンズのエンジニアたちが夕方に終えるころには、HRDさくらではもう朝を迎え、次の作業に取りかかっています。このように、時差があるため、2つの拠点がほぼノンストップで作業を進められるのです」

    中村聡の元で働く、パワーユニット・パフォーマンスエンジニアの森秀臣も、ミルトンキーンズを拠点とするエンジニアの一人だ。

    「ミルトンキーンズは非常に重要な施設です」と語る森秀臣は、2015年にHRDさくらからミルトンキーンズに拠点を移した。

    「マクラーレンの本社とも近いので、彼らと直接、顔を見て打ち合わせをすることができます。お互いを理解するのにこんなに効率的な方法はないですし、生産性のある議論になります」

    「2つの拠点を持っていることには、さまざまな利点があります。多くのレースがヨーロッパやアメリカ大陸で開催されていることから、ミルトンキーンズに拠点を置くことは物流面で利点があります。HRDさくらとミルトンキーンズが交代制で24時間作業を続けられることも、我々にとっての大きなアドバンテージです」

    「個人的には、ヨーロッパで開催されるレースに出向くのが楽なのがうれしいですね。毎回、レースのたびにヨーロッパと日本を往復するのは身体的にかなりきついですから」

    HRDさくらでシステムエンジニアを務める庄司圭輔は「現地にいる森秀臣さんが毎レース後、データをHRDさくらに送ってくれます」と語る。

    「そのデータによって、さくらのエンジニアがしなければならない仕事も変わってきます。また、私も実際にサーキットへ出向いて、レースから学んだことをレポートにして彼らに送ります。そうすることで、HRDさくらで働くエンジニアたちは、2つの視点からフィードバックを得ることができるからです」

    「レースがある週末は、必ず何かしらの仕事をすることになります。実際にサーキットに実際に出向く仕事は、私がシーズンの半分を担当し、もう1人の同僚が残りを担当する形です。サーキットにいないレースは、HRDさくらのミッションコントロールセンターで作業をしていることが多いです。海外でのレースは、時差により日本では真夜中になることが多いので、かなり疲れます(笑)」

    レースウイークを通して、チームはHRDさくらとミルトンキーンズ、2つのファクトリーからサポートを得ることができる。その中で、ミッションコントロールセンターが担う最大の任務は、HRDさくらからのフィードバックを、ダイレクトにサーキットにいるチームへ伝えることだ。

    「ミッションコントロールセンターを仕切るのは、私とERS部門のメンバーです」と庄司圭輔は語る。

    「様々な部門のリーダーが来て、データの解析をしたり、アドバイスをしてくれることもあります。多いときには15~20人ほどが同じ部屋にいることもあります」

    「ミッションコントロールセンターを持っていることの強みは、必要であれば違う部署の人間ともすぐにコミュニケーションが取れることです。これにより、組織すべてが、チームと密なコミュニケーションを取ることが可能になります」

    レースが異なる大陸の様々な国で開催される中で、ホンダの2つのファクトリーがすべてをしっかりとカバーしている。F1プロジェクトに参加しているすべてのメンバーは、レースウイークエンドに得た情報に触れることができる。HRDさくらとミルトンキーンズ、2つのファクトリーはそれぞれの任務を持っているが、一丸となって今シーズンも全力で進められているF1マシンの開発をサポートしている。

    2018からの新たなパートナーシップにおいても、2つのファクトリーが掲げるゴールは1つ。それは、ホンダを再びF1のトップをかけた戦いに立たせることだ。

  • ホンダF1 「トロ・ロッソとは外部からのプレッシャーなく仕事ができる」

    ホンダF1 「トロ・ロッソとは外部からのプレッシャーなく仕事ができる」

    ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介は、2018年のトロ・ロッソとの新たなパートナーシップの準備を進めるなかで、ホンダ内のプレッシャーに変わりはないものの、外部からのプレッシャーは少なくなったと語る。

    マクラーレンとの不本意な3シーズンの後、ホンダは今シーズン限りでマクラーレンとのパートナーシップを解消し、2018年からトロ・ロッソと新たなパートナーシップを開始する。一方、マクラーレンは2018年からルノーのF1パワーユニットを搭載する。

    日本グランプリで、長谷川祐介はホンダがトロ・ロッソとの準備をすでに開始していることを認めており、マクラーレンからトロ・ロッソに変更することに作業自体に大きな違いはないが、外部からのプレッシャーは少なくなると認める。

    マクラーレンは、絶えずホンダを非難しており、フェルナンド・アロンソは無線でエンジンへの怒りを爆発させてきた。アロンソは、標準的なパワーユニットがあれば、マシン自体にはタイトルを争える競争力があると述べている。

    「外部からのプレッシャーは少なくなるかもしれませんが、内部には違いはありません」と長谷川祐介はコメント。「我々は来年もっと良い仕事をできることを証明する必要があります」

    「私としては大きな違いだとは思いません。我々はすでに来年にむけた準備を開始しています。彼らはとても親切で新しいパートナーシップに非常に興奮しています。もちろん、我々も同じことを感じています」

  • フェルナンド・アロンソ、2018年のことは「まだ何も決まっていない」

    フェルナンド・アロンソ、2018年のことは「まだ何も決まっていない」

    マクラーレンのフェルナンド・アロンソは、2018年の活動についてまだ全てのオプションがオープンな状況だと語る。

    マクラーレンは今シーズン限りで競争力と信頼性に悩まされたホンダとのパートナーシップを解消し、2018年からルノーのパワーユニットを搭載する道を選んだ。

    ホンダのパワーユニットに不満を抱いていたフェルナンド・アロンソは9月には2018年の去就を決めたいと述べていたが、1ヵ月経った現在もまだ契約延長には至っていない。そして、先週末の鈴鹿でフェルナンド・アロンソは、F1アメリカGPまでの2週間で決断を下したいと述べていた。

    フェルナンド・アロンソは、来季もマクラーレンに残留することになるとの見方が強いが、F1以外にも選択肢はあるとのコメントを繰り返している。

    「まだ何も決まっていない。だいたい決まっているけど、何も完全には確定していない。様子を見ていく。まだ全てのオプションがオープンだ」とフェルナンド・アロンソは Mundo Deportivo にコメント。

    「何度も言ってきたけど、僕のゴールのひとつは、世界で最高のドライバー、世界で最も完成されたドライバーになることだ。そのためにはまだ他のカテゴリーで勝たなければならないと思っている。特に“3冠”はグラハム・ヒルしか成し遂げていない。それが目標のひとつだし、達成にトライしたい」

    「常に状況をもっと良くしたいと思うものだ。経路と目的地を決めなければならないときは、出来る限り高い目標を設定しなければならない」

    「2018年のゴールは、この数年間では不可能だった競争力を得ることだ。世界で最高のドライバーになるという目標には、モータースポーツで最も権威のあるレースだけでなく、他のカテゴリーでも勝つ必要がある」

    「F1は世界で最高のシリーズなので、僕たちはF1に集中することもあるけど、異なるドライビングスタイルや違ったスキルを求められるテクノロジーの要素の少ない他のカテゴリーがある。それも面白い挑戦だと思う」

    今年、インディ500に挑戦したフェルナンド・アロンソだが、インディカーへのフル参戦には興味がないようだ。

    「2018年のカレンダーが出たね。インディカーのフルシーズンは短期的には考えていない。でも、今年経験してみてインディ500は魅力的だし、将来また経験したい。それがいつになるかはわからないけど、再びあの場所で戦いたいね」

    F1で16シーズンを戦っているフェルナンド・アロンソだが、モチベーションは失ってはいないと語る。

    「スタートするときは、世界に才能を見せつけて、F1で成功を収めたいという夢を持っているものだ。今、僕はモチベーションは変わっていない。クルマに乗るときはいつでも期待があるからね。チームのために結果をもたらす責任がある」

    マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、フェルナンド・アロンソとの交渉は2つの詳細は残っているものの、ほぼ完了していることを示唆している。

    「現在、我々は詳細に取り組んでいる。それらの詳細に同意できるというのが両者の意向だ」とエリック・ブーリエはコメント。

    「全ての可能性について考え始めると、状況は複雑になるものだ。今のところ、我々はフェルナンドに残留を納得させられると期待している。言い換えれば、交渉の大部分は完了している。両当事者間で重要なポイントは解決している」

    フェルナンド・アロンソは、新生マクラーレン・ルノーに残留した場合、ル・マン24時間レースやデイトナ24時間レースに参戦する可能性が取り沙汰されている。

  • ホンダF1 「2018年のF1パワーユニットは信頼性を大幅に改善できる」

    ホンダF1 「2018年のF1パワーユニットは信頼性を大幅に改善できる」

    ホンダは、F1パワーユニットには今年の冬に作業していくための安定したベースラインがあることで、2018年には信頼性を大幅に改善できると自信を見せている。

    ホンダは、マクラーレンとの3年間にわたって、他のパワーユニットメーカーとのギャップを縮めることに取り組むなかで信頼性問題に苦しんできた。

    今年、ホンダはF1パワーユニットのコンセプトを一新したが、プレシーズンから信頼性問題が多発。先週末に鈴鹿サーキットでF1日本グランプリでもフェルナンド・アロンソがパワーユニット交換により35グリッド降格ペナルティを科せられた。

    ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介は、レース週末のペナルティは“恥ずかしい”ことだと述べたが、来年は現在のパワーユニットコンセプトを継続することで、信頼性面ではっきりとした前進を果たせると考えている。

    「今年、最大の問題はスタートからベースとなるパワーユニットを固めることができなかったことでした」と長谷川祐介は RACER にコメント。

    「そのため、常に開発し、アップデートしていく必要がありましたし、信頼性やパフォーマンスを固める前にグランプリでアップデートを導入しなければなりませんでした」

    「来年に関して、もちろん、まだ固まってはいませんが、少なくとも現在のエンジンのベースラインがあるので、少なくともこのエンジンを使用して、バックグラウンドで開発を循環させていくことができます。そして、信頼性とパフォーマンスを固め次第、すぐにそれをグランプリに導入することができるようになります」

    「それにより、アップグレードを導入する前にパフォーマンスと信頼性を検討する余地が増えることになります」

    ホンダは、今シーズン限りでマクラーレンとのパートナーシップを解消して、2018年からはトロ・ロッソにパワーユニットを供給することになったことで、長谷川祐介はこれまでとはアプローチを変えて、マクラーレン・ホンダとして出来る限り多くのポイントを獲得するためにペナルティを避けることに重点を置いてると述べていた。

    F1日本グランプリでのパフォーマンスを振り返り、長谷川祐介は、フェルナンド・アロンソのグリッド降格ペナルティによって、マクラーレン・ホンダはポイント獲得のチャンスを犠牲にしたと認める。

    「鈴鹿でクルマは良いペースを示していました。我々はウィリアムズ、ハース、ルノーよりも速かったと思っています。なので、良いスタートができれば、ポイントを獲得できるパフォーマンスはあったと考えています」

    ハースは、F1日本グランプリでダブル入賞を達成したことでルノーを1ポイント上回ってコンストラクターズ選手権7位に浮上。現在、マクラーレン・ホンダはルノーから19ポイント差の9位につけている。

  • ジェンソン・バトン 「マクラーレン・ホンダの低迷がF1引退の引き金」

    ジェンソン・バトン 「マクラーレン・ホンダの低迷がF1引退の引き金」

    ジェンソン・バトンは、マクラーレンとホンダの悲惨なパートナーシップによって急激にF1への愛情を失ったと述べた。

    2009年にブラウンGPでF1ワールドチャンピオンを獲得したジェンソン・バトンは2010年にマクラーレンに移籍。その後も勝利を重ねたが、2012年のブラジルGPを最後に優勝からは遠ざかった。

    その後、マクラーレンは低迷。2014年の開幕戦でなんとか表彰台を獲得したものの、ホンダとのパートナーシップを開始した2015年以降は、入賞を争うことさえ困難な状況となった。

    ジェンソン・バトンは、マクラーレンのドライバーとして勝利を争うことができなかった4年間、特にマクラーレン・ホンダとしての2年間がF1引退のきっかけになったと述べた。

    「マクラーレンと素晴らしい年月を過ごして、このスポーツで十分に幸運な結果を達成した後、最後の2年間はタフだった」とジェンソン・バトンはコメント。

    「突然、何年も勝利を達成できなくなって、毎戦他のドライバーが上位で勝利を争っているのを見ていることしかできなくなったのはタフだった。ちょっとそれが長すぎたんだと思う」

    それでもジェンソン・バトンはF1を見守っていたと語り、今年、インディ500に参戦したフェルナンド・アロンソの代役としての1戦限りの復帰を楽しんだと述べた。また、メルセデスとフェラーリがタイトルを争っている現状はF1を復活させることになると考えている。

    「アブダビでの最後のレースの後はF1を見ることはないかもしれと思ったけど、そんなことはなかった」とジェンソン・バトンはコメント。

    「今年はF1にとって重要な一年だ。クルマは改善し、ドライバーがクルマから降りたときは彼らが懸命に働いていたのがわかる」

    「彼らはこのクルマを走らせることを楽しんでいるし、満足している。それはスポーツに役立つ。ドライバーはスポンサー、チーム、F1を愛するファンに役立てる良い位置にいる」

  • ホンダF1 「エンジン使用数制限の強化はコスト増加をもたらす」

    ホンダF1 「エンジン使用数制限の強化はコスト増加をもたらす」

    ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介は、2018年から年間パワーユニットエレメントの使用数を3基に減らすというFIAの計画は、F1のコストを増加されるという望んでいることとは反対の結果をもたらすことになると語る。

    長谷川祐介は、複数のレース週末に耐えうる信頼性の高いエンジンを生産することは、各メーカーが競争力を維持しながら、持続可能なエンジンを製造するために、多額の研究開発費を投資しなければならないことになると語る。

    今年、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンは、年間使用数を超えたパーツの導入によって、グリッドで最大の降格ペナルティを科せられている。

    フェルナンド・アロンソは、4戦を残して、すでに10基目のターボチャージーとMGU-H、8基目のICE(内燃エンジン)とMGU-K、7基目のエネルギーストア、6基目のコントロールエレクトロニクスを使用しており、事実上、年間で許可されているパワーユニットエレメントの倍のパーツを投入している。

    2018年には、ICE、MGU-H、ターボチャージャは各3基、エネルギーストア、コントロールエレクトロニクス、MGU-Kは各2基に制限される。

    長谷川祐介は、それらパワーユニットエレメントの使用制限の強化は、競争力と信頼性を目指すうえで“難しいチャレンジ”をもたらすことになると警告する。

    「非常に難しいチャレンジです。もちろん、ホンダやいくつかのメーカーにとって3基のエンジンは非常に難しいことです」と長谷川祐介はコメント。

    「3基のエンジンはコスト削減にはなりません。チームは常に3基目のエンジンのパフォーマンスを向上させることを奨励されているので、そのために予算を増やす必要があります。FIAが3基のエンジンで予算の削減を狙っているのであれば、それはまったくの正反対です」

  • ホンダF1 「現行のF1エンジンはルノーに非常に近づいている」

    ホンダF1 「現行のF1エンジンはルノーに非常に近づいている」

    ホンダのF1エンジンのパフォーマンスはルノーに“非常に近い”とF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介は語る。

    ホンダは、2015年のF1復帰以来、メルセデス、フェラーリ、ルノーのパワー出力レベルに近づくことに苦労してきた。今シーズンも厳しいスタートを切ったホンダだが、パフォーマンスと信頼性を徐々に向上させてきた。

    ホンダがF1アゼルバイジャンGPでコンマ数秒の価値があるとしたアップグレード版“スペック3”エンジンを導入したあたりからブレイクスルーの兆候が表れており、長谷川祐介は、“スペック3.5”を導入したスパ以降でルノーとのギャップは縮まったと感じている。

    「シーズン序盤から我々はパワーユニットを改善させてきました。パフォーマンス面だけでなく、信頼性もです」と長谷川祐介は Autosport にコメント。

    「スペック3.5エンジンを導入して以降、パフォーマンスレベルはルノーに非常に近づいていると思います」

    「ルノーよりも優れているとは言えませんが、重要なことは信頼性がはるかに良くなっていることです」

    F1に復帰して以来、ホンダはライバルのエンジンメーカーに最も近づいていると感じているかと質問された長谷川祐介は「そうですね。そう思います」とコメント。

    「十分に近づいているわけではないですが、昨年や初年度と比較してギャップは非常に小さいです」

    ホンダは2018年も現在のコンセプトを継続する計画であり、昨年のような劇的な変化よりも進化させることを選んだ。

    長谷川祐介は、2018年にホンダがライバルに匹敵できることを期待していると語る。

    「現在のコンセプトに疑いは持っていません」と長谷川祐介はコメント。

    「我々はルノー、フェラーリ、メルセデスに非常に似たコンセプトを選んでいます」

    「現在のコンセプトで同じレベルのパフォーマンスを達成できない理由はありません」

    ホンダは今シーズン限りでマクラーレンとのパートナーシップを解消し、2018年からトロ・ロッソにF1パワーユニットを供給する。

  • マクラーレン・ホンダ 「チームの力強さは確実に増している」

    マクラーレン・ホンダ 「チームの力強さは確実に増している」

    マクラーレンとホンダにとっては騒々しいシーズンとなったが、レーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、2017年の欧州ラウンド終盤からマクラーレン・ホンダは力強さを増していると考えている。

    F1シンガポールGPの直前、マクラーレンとホンダは今シーズン限りでパートナーシップを終了することを発表。その週末にストフェル・バンドーンは7位入賞を果たし、次ぐマレーシアGPも7位でフィニッシュしている。

    ホンダのホームレースとなった鈴鹿では、残念ながら、ストフェル・バンドーンもフェルナンド・アロンソもトップ10入りを果たすことができなかったが、エリック・ブーリエはその結果に落胆してはないと語る。

    「今回のアジアのトリプルヘッダーは、チーム全体にとってポジティブなものだった」とエリック・ブーリエはコメント。

    「このアジアでの3戦は、全体的にはチームにとってポジティブな結果となった」とエリック・ブーリエはコメント。

    「ポイントをいくつか獲得することができたし、この3戦を迎える前よりも今の方が、チームの力強さが確実に増したと思っている」

    「今季残り4戦では、新たな勢いと自信を持って懸命にプッシュしていく」

    F1日本グランプリでは、フェルナンド・アロンソがQ3進出を果たして、マクラーレン・ホンダが好調であることを証明したが、決勝では35グリッド降格ペナルティによって最後尾からのスタートを余儀なくされた。

    このペナルティによってストフェル・バンドーンは9番手から新品タイヤでスタートを切ったが、オープニングラップでのキミ・ライコネンとの接触によって、ポイント獲得の希望は断たれた。

    「フェルナンドとストフェルが力強い走りを最後までみせてくれたものの、我々が思うような展開にはならなかった」とエリック・ブーリエは認め、アロンソは“決意に満ちた走り”を示したと付け加えた。

    カレンダーで最も厳しいコンディションでの4週間を終え、エリック・ブーエリは最近のチームの努力に敬意を表した。

    「ここ5週間にわたる海外遠征で根気強いスピリットをもって、懸命に仕事をしてくれたチームのメンバーに敬意を表したい」とエリック・ブーリエはコメント。

    「次に、例年のことながら、すばらしい鈴鹿のファンの方々にも、敬意を表したい。皆さんのスピリットと熱意には、本当に奮い立たせられる思いだ」

    「マクラーレン・ホンダおよびF1全体に対する情熱に感謝している」

    「今季残り4戦では、新たな勢いと自信を持って懸命にプッシュしていく」