カテゴリー: ホンダF1

  • ホンダF1 バルセロナ・カタルーニャGP初日「目標レベルに達していない」

    ホンダF1 バルセロナ・カタルーニャGP初日「目標レベルに達していない」

    ホンダF1は2026年F1第7戦バルセロナ・カタルーニャGP初日の走行を終え、Honda F1 トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎が現状のパフォーマンスに課題があるとの認識を示した。

    フリー走行では大きなトラブルなくプログラムを消化したものの、折原伸太郎は「現時点でのペースは目標とするレベルには達していません」とコメント。収集したデータを活用しながら、予選に向けてさらなるセットアップの最適化を進めていく考えを明らかにした。

    初日は大きなトラブルなく走行を完了
    バルセロナ・カタルーニャGPは6月12日(金)、カタルーニャ・サーキットで開幕し、FP1とFP2が実施された。

    ホンダは初日の走行プログラムを順調に消化し、パワーユニット(PU)のセッティング作業を進めた。折原伸太郎は「本日のフリー走行では大きなトラブルもなく、PUのセッティングを進めていきました」と振り返った。

    目標レベルには届かず改善を模索
    一方で、ホンダ陣営は現状のパフォーマンスに満足していない。

    折原伸太郎は「しかし、現時点でのペースは目標とするレベルには達していません」と説明。初日のデータ分析を進めながら、競争力向上に向けた作業を続ける方針を明らかにした。

    ホンダF1 本田技研工業 バルセロナ

    予選へ向けてセットアップ最適化
    土曜日の予選に向けては、フリー走行で収集したデータを基にマシンとPUのセットアップをさらに煮詰めていく。

    折原伸太郎は「明日の予選に向けて、収集したデータを活用してさらなるセットアップの最適化を目指します」とコメントした。

    現在のPUパッケージの性能を最大限に引き出す
    ホンダの目標は、新たなアップグレードではなく現在のパッケージから最大限の性能を引き出すことにある。

    折原伸太郎は「明日以降は、現在のPUパッケージから最大限のパフォーマンスを引き出すことが目標です」と述べ、予選と決勝に向けて細部の最適化に集中していく考えを示した。

    情熱的な地元ファンが詰めかけたバルセロナで、ホンダ陣営が一晩でどこまでパフォーマンスを向上させられるか注目される。

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  • ホンダF1 ADUO評価に同意 「RBPTは素晴らしい仕事をした」

    ホンダF1 ADUO評価に同意 「RBPTは素晴らしい仕事をした」

    アストンマーティンとホンダは、2026年シーズン序盤の苦戦を認めながらも、夏以降の巻き返しに向けて開発を加速させている。

    FIAの新たな救済制度「ADUO(追加開発・アップグレード機会)」では、ホンダが最大となる2回の開発機会を獲得。アストンマーティン側も現在のパフォーマンス不足を率直に認めつつ、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールを過度な批判から守る必要性を強調した。

    バルセロナ・カタルーニャGPを前に、両者は短期的な結果よりも長期的な改善計画に焦点を当てている。

    FIAのADUO評価でホンダは最大2回の開発権を獲得
    2026年から導入されたADUO制度は、パワーユニットメーカー間の性能差を是正するための仕組みだ。FIAは開幕から5戦で内燃機関(ICE)の性能を評価し、基準値からの差に応じて開発機会を付与している。

    複数の報道によると、レッドブル・パワートレインズ(RBPT)のDM01エンジンが現時点でのベンチマークに認定された。メルセデスは基準から2%以上遅れていると判断され、1回の開発機会を獲得。一方でフェラーリ、アウディ、ホンダはさらに後方に位置すると評価され、最大となる2回のアップグレード権が与えられた。

    ホンダ・レーシングのトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアを務める折原伸太郎は、FIAの評価結果に概ね同意していると明かした。

    「FIAから情報は受け取っています。ただ、FIAが公表した内容以上の詳細についてはお話しできません」

    「いくつかの数値を受け取っていて、今は夏に向けてエンジン性能の向上に集中しています」

    「燃焼性能の改善やフリクション低減に取り組んでいて、それによってパフォーマンス向上を目指しています」

    さらに、FIAの評価とホンダ自身の分析結果が一致しているか問われると、次のように答えた。

    「概ね同じ認識です。RBPTは素晴らしい仕事をしたと思いますし、彼らが成し遂げたことには敬意を表しています」

    「FIAから受け取った数値は非常に公平なものだったと思います」

    アストンマーティンは厳しい現実を認める
    その一方で、アストンマーティンはバルセロナ・カタルーニャGPで厳しい戦いを覚悟している。

    モナコGPではアロンソが10位に入りチーム初ポイントを獲得したが、それは戦略や展開がかみ合った結果でもあった。アストンマーティン首脳陣は、バルセロナではマシン本来の実力がより明確に表れると見ている。

    マイク・クラックは現地メディアに対し、次のように語った。

    「今回のレースは最も厳しいものになるだろう。ここでは何も隠せない。純粋なレースペースが試される」

    「ミスをせず学び続ける必要があるが、現在のパッケージにとってはドライバーにとっても最も厳しいレースになる。現状ではできることは限られている」

    さらにクラックは、チーム内部にもプレッシャーが広がっていることを認めた。

    「ドライバーたちをあまりにも多くのネガティブな声から守らなければならない」

    アロンソのモナコでの10位についても冷静に評価している。

    「我々はミスをしなかったし、そうすれば何かチャンスがあることは分かっていた」

    「ポイント獲得を期待していたわけではないし、そこには運もあった。この結果で満足したり祝ったりするつもりはない」

    ホンダF1 本田技研工業

    夏の大型アップデートに期待
    ホンダはADUOによる開発権を活用し、夏休み前までにエンジン性能向上を目指している。

    折原伸太郎は改善の方向性について明確なビジョンを持っていると説明した。

    「ADUOが何を示しているかはあまり重要ではありません。我々は改善すべき点を理解しています」

    「どう改善していくかという全体像は見えていますし、今はそれに集中しています」

    さらに開発状況についても前向きな見通しを示した。

    「すでにポジティブなデータは得られています。ただし長期的な開発です」

    「F1に魔法の解決策はありません。それでも夏頃には何らかの改善が見られる可能性はあると思います」

    アストンマーティン側もホンダとの連携強化を実感している。

    クラックは現在の協力体制について次のように評価した。

    「状況は改善している。コミュニケーションは円滑で効果的だ」

    「何を改善すべきか理解しているし、開発状況についても透明性がある」

    そして、シーズン後半に投入予定の大型アップデートへ強い期待を寄せた。

    「そのパッケージは機能しなければならない。私たちは前を向いているし、機能すると信じている」

    モナコGPで獲得した貴重な1ポイントは、アストンマーティンにとって苦しいシーズンの中の小さな成果に過ぎない。しかしホンダの開発権獲得と夏のアップグレード計画は、シーズン後半の反攻に向けた重要な材料となりそうだ。

  • ホンダF1 新型PUは夏投入へ前進 アストンマーティンに朗報「前向きな結果」

    ホンダF1 新型PUは夏投入へ前進 アストンマーティンに朗報「前向きな結果」

    ホンダは、アストンマーティンとともに戦う2026年シーズンの巻き返しに向け、新仕様パワーユニット(PU)の開発を本格化させている。FIAのADUO(追加開発機会制度)によって改良が認められたことを受け、夏休み前後の投入を目標に開発を加速させており、ホンダF1の折原伸太郎チーフエンジニアは「すでに前向きな結果が出ている」と明かした。

    一方で、短期間で劇的な性能向上を実現することは難しいと認めており、「F1に魔法は存在しない」と慎重な姿勢も示している。

    アストンマーティンは7月後半のベルギーGPまたはバルセロナ・カタルーニャGPで改良型AMR26Bを投入する計画だが、そのタイミングにホンダの新PUが間に合うかは依然として不透明な状況だ。

    ホンダの新型V6開発は最終段階へ
    パワーユニット開発では通常、まず単気筒エンジンを用いて基礎データを収集し、その後フルスペックのV6エンジン開発へ移行する。

    折原は現在の開発状況について次のように説明した。

    「シーズン序盤にはシミュレーションによる複数の検証と単気筒エンジンでのテストを行っていた。現在は完全なV6エンジンの開発段階に移行している」

    さらに開発の進展についても手応えを感じているという。

    「ファクトリーではいくつか前向きな結果を確認している。ただし性能開発というのは常に段階的なものであり、時間がかかる。F1に魔法は存在しない」

    「夏頃には何らかの改善が見られるかもしれないが、劇的な解決策ではなく、一歩ずつ前進していくことになる」

    ホンダはADUO制度によって認められた開発機会を最大限に活用し、アストンマーティンの競争力向上を目指している。

    アストンマーティンも新PUに大きな期待
    アストンマーティンにとって、新仕様PUは今季の巻き返しに向けた重要な切り札だ。

    トラックサイド・オペレーション責任者のマイク・クラックは、新エンジンへの期待を率直に語った。

    「より良くなることを期待している」

    「ホンダとは非常に円滑にコミュニケーションを取れている。我々はシャシーとパワーユニットの両面で改善が必要だと理解している」

    さらに、両者が現状の課題を共有しながら開発を進めていると説明した。

    「開発状況や達成したい目標、現在の立ち位置について非常にオープンに情報共有している。そのため大きな前進を果たせるという自信を持っている」

    アストンマーティンはマシン側の改良と並行してホンダの新PU投入を待っており、後半戦での戦力向上に期待を寄せている。

    ホンダF1 本田技研工業

    バルセロナでは厳しい現実に直面か
    ただし新PU投入までは、現在のパッケージで戦い続けなければならない。

    クラックは今週末のバルセロナ・カタルーニャGPについて厳しい見通しを示した。

    「このサーキットでは弱点を隠すことができない。純粋なレースペースが試されるコースだ」

    「ミスをせず、多くを学ばなければならない」

    バルセロナは高速コーナーと長いストレートを兼ね備えたサーキットであり、マシンの総合性能が問われる。そのため現在のAMR26が抱える課題がより鮮明になる可能性が高い。

    アロンソとストロールにも試練の週末
    クラックはまた、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールにとっても厳しい週末になると認めた。

    「このサーキットはマシン性能への要求が非常に高いため、ドライバーにとって最も厳しい週末になるだろう」

    「現状では我々にできることは限られている。ドライバーたちを過度なネガティブな空気から守らなければならない」

    ホンダの新PU開発は着実に前進しているものの、アストンマーティンが本格的な反撃に転じるにはまだ時間が必要なようだ。まずはバルセロナ・カタルーニャGPで現状の実力を見極め、その後のアップデート投入へつなげていくことになる。

  • ホンダF1 RA273参戦60年 タミヤと“1/1×1/12”特別展示

    ホンダF1 RA273参戦60年 タミヤと“1/1×1/12”特別展示

    ホンダは、F1参戦60年を記念した特別展示「TAMIYAとHondaの世界展」をホンダコレクションホールで開催している。期間は2026年3月14日から7月12日までで、歴史的マシンと精密模型を通じて両社のものづくりの魅力を紹介する内容となっている。

    1964年に日本メーカーとして初めてF1へ挑戦したホンダは、参戦2年目の最終戦メキシコGPで初優勝を達成。その後、1966年イタリアGPでデビューしたRA273が今回の展示の主役となる。

    一方、タミヤも1968年にドイツのトイショーへ日本企業として初出展し、「1/12 Honda F1」で世界的な評価を得た。両社は同時期に世界へ挑戦した共通点を持つ。

    展示では、実車のRA273に加え、タミヤによる1/12スケールの精密モデルを並べて公開。「1/1」と「1/12」の対比により、実車の迫力と模型の緻密さを同時に体感できる構成となっている。また、模型は完成品だけでなく部品状態でも展示され、製作過程の精巧さも確認できる。

    さらに会場には、1992年のマクラーレン・ホンダ MP4/7も展示。アイルトン・セナがドライブした名車とともに、ホンダF1の歴史を多角的に振り返る内容となっている。

    展示はホンダコレクションホール3階中央エリアで開催されており、期間中は展示車両が変更される可能性もあるとしている。

    ホンダ F1 タミヤ

  • フェルナンド・アロンソ F1引退を今夏決断「バルセロナは最後かもしれない」

    フェルナンド・アロンソ F1引退を今夏決断「バルセロナは最後かもしれない」

    フェルナンド・アロンソが、自身のF1キャリアの終わりが近づいている可能性を改めて認めた。2026年限りでアストンマーティンとの契約が満了する中、今夏にも現役続行か引退かを決断する考えを明かしている。

    今週末のバルセロナ・カタルーニャGPを前に、アロンソは「おそらくF1で最後のバルセロナになる」と語り、母国ファンへの感謝を口にした。一方で、自身の将来についてはまだ結論を出しておらず、シーズン後半に判断すると説明している。

    バルセロナでの別れを意識
    バルセロナ・カタルーニャ・サーキットは2027年からベルギーGPとのローテーション開催に移行するため、次回の開催は2028年となる。

    そのため、来季以降の去就が不透明なアロンソにとって、今回が同地での最後のF1レースになる可能性が高い。

    「特別な週末になる。おそらくF1で最後のバルセロナになるだろうから、みんなに感謝を伝えたい」

    「週末を楽しみたいと思っている。競争力はないだろうし、予選で長く走ることもないだろう。決勝ではそうならないことを願っているが、みんなが望むようなペースではないと思う」

    「それでもファンにはこの週末を楽しんでほしい。バルセロナに来るたびに祝祭のような雰囲気だった。今回で23回目のグランプリになると思うが、どれも魔法のような時間だった。この最後のレースもそうであってほしい」

    去就は夏休み後に判断
    アロンソは以前から2026年以降も何らかの形でレース活動を続けたい考えを示していたが、現時点では将来について何も決めていないという。

    「今のところ何も考えていない。夏休みの後に続けるかどうか決断するつもりだ」

    「来年はバルセロナでレースが行われない。来年自分が何をしているかも分からないのに、2年後のことを確信するのはほぼ不可能だ」

    さらにアロンソは、今季のすべてのレースを“最後になるかもしれないグランプリ”という意識で戦っていることも明かした。

    「今年出場するすべてのレースが最後になる可能性があると思っている。オーストラリアも、中国も、モナコもそうだった」

    「そしてバルセロナは来年開催されないから、ここは少しだけその可能性が高い」

    フェルナンド・アロンソ カタルーニャ・サーキット

    『引退』よりも苦しいのは競争力不足
    ただし、アロンソ自身は引退が近づくことに特別な感傷は抱いていないという。

    むしろ現在のアストンマーティンの戦闘力不足こそが最大の苦しみだと語った。

    「僕にとって一番つらいのは、レースに勝てず競争力がないことだ」

    「これが最後かどうかは、それほど大きな影響はない」

    「自分のキャリアや人生には満足している。これから何かが得られれば歓迎するし、そうでなくても気持ちは変わらない」

    「子どもの頃に思い描いていた以上のものを手に入れた。スペインでレースをしていた頃はF1ドライバーになることすら夢見ていなかったし、その後パドック最高のチームで戦い、長いキャリアを築くことができた」

    「だから今起きていることはすべてプラスだ。ただ、僕たちは望むほど競争力がない。それが毎週末感じている最大の痛みだ。個人的な感情の面では、それほど難しいことではない」

    アロンソの決断が注目される夏へ
    来月45歳を迎えるアロンソは、今年初めに父親となったことで人生観に変化があったことも認めている。しかし、その一方で依然としてレースへの情熱は衰えていない。

    今回の発言からは、引退を強く意識しているというよりも、「いつ終わっても後悔はない」という境地に達していることがうかがえる。

    アストンマーティンは2026年シーズンも苦戦が続いており、モナコGPでようやく今季初ポイントを獲得したばかり。アロンソの最終判断は、チームの将来性や2027年以降の競争力も大きな材料になるとみられる。

    バルセロナ・カタルーニャGPは、母国ファンにとってだけでなく、F1史上屈指のキャリアを築いたアロンソにとっても特別な意味を持つ週末となりそうだ。

  • アストンマーティン・ホンダF1 バルセロナで問われる真価「隠れる場所はない」

    アストンマーティン・ホンダF1 バルセロナで問われる真価「隠れる場所はない」

    アストンマーティンF1は、今週末のバルセロナ・カタルーニャGPがAMR26の実力を浮き彫りにする厳しい一戦になると認めた。マイク・クラックは、サーキット・デ・バルセロナ・カタルーニャについて「隠れる場所はない」と表現し、チームにとって現実を突きつけられる週末になるとの見方を示した。

    アストンマーティンは2026年シーズン序盤から苦戦が続いている。AMR26のパッケージ面の課題に加え、ホンダ製パワーユニットもライバルに対して劣勢とされ、チームは開幕からポイント獲得に苦しんできた。

    モナコGPでは予選で最後列に沈みながらも、ライバルのリタイアやペナルティに助けられる形で10位に入り、今季初ポイントを獲得した。しかし、バルセロナはモナコとはまったく異なる性格を持つ。空力効率、タイヤへの負荷、パワーユニット性能が総合的に問われるため、マシンの弱点を隠すことが難しい。

    バルセロナは実力を映す現実チェック
    アストンマーティンのチーフ・トラックサイド・オフィサーを務めるマイク・クラックは、木曜日にメディアに対し、今週末の見通しを率直に語った。

    「紙の上では、バルセロナは厳しい。非常に厳しい週末になる。バルセロナには隠れる場所がない」

    クラックは、バルセロナがアップグレードの効果やチームの本当の立ち位置を確認する場になると説明した。

    「通常、バルセロナの後には、自分たちがどこにいるのかが分かる。アップグレードを持ち込んだ場合もそうだし、バルセロナはペースの現実チェックになることが多い。我々はそのことを理解しておく必要がある」

    「だからこそ、ミスなく週末を進め、最大限の学びを得ることが重要だ」

    ドライバーにはどうすることもできない部分がある
    クラックは、AMR26の限界が明確に出る場合、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールにとって精神的にも難しい週末になると認めた。

    「ドライバーにとっては最も厳しい週末になると思う。バルセロナはパッケージ全体に非常に厳しいサーキットだし、彼らにできることはそれほど多くない」

    「だから、我々は彼らを少し守る必要があるかもしれない。必要以上にネガティブなものを背負わせないためだ。彼らにどうにかできる問題ではないからだ」

    モナコでの1ポイントは、アストンマーティンにとって大きな意味を持つ結果だった。しかし、それは状況が好転したことを意味するものではない。バルセロナでは、AMR26が抱える根本的な課題がより明確になる可能性が高い。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ホンダはFIAから性能差の情報を受領
    ホンダ製パワーユニットについては、ライバルに対して最大100馬力程度劣るとの噂も出ている。ホンダの折原伸太郎は木曜日、FIAから性能差に関する情報を受け取ったことを認めた。

    「はい、FIAから情報は受け取りました」

    「FIAが開示している範囲を超えて、詳細を話すことはできません。ただ、いくつかの数字は受け取っています」

    折原は、ホンダが夏に向けてエンジン性能の改善に集中していると説明した。

    「現在は、夏の期間に向けてエンジン性能を開発することに集中しています。燃焼性能の改善に取り組んでいますし、フリクションの低減にも取り組んでいます。それが性能向上につながるはずです」

    アストンマーティンとホンダにとって、状況を変えるためのアップグレードはまだ先にある。改善の方向性は見えているものの、バルセロナ・カタルーニャGPでは現状の実力が容赦なく示されることになりそうだ。

  • ホンダF1 アロンソとの確執は過去のもの 「再び一緒に戦えて嬉しい」

    ホンダF1 アロンソとの確執は過去のもの 「再び一緒に戦えて嬉しい」

    ホンダF1は、かつてマクラーレン時代に激しい対立があったフェルナンド・アロンソとの関係について、現在は何のわだかまりもないことを強調した。

    2026年からアストンマーティンへの独占パワーユニット供給を開始したホンダは、苦戦するシーズン序盤を過ごしているが、ホンダ・レーシング(HRC)の渡辺康治社長やF1プロジェクト責任者の角田哲史は、アロンソの存在が開発に欠かせないものだと高く評価している。

    マクラーレン時代の確執を乗り越えた現在の関係
    2015年から2017年にかけてのマクラーレン・ホンダ時代、アロンソは度重なる不振に強い不満を示していた。

    ホンダの母国レースである日本GPでは有名な「GP2エンジン」発言を残すなど、プロジェクトの失敗を巡って両者の関係悪化が大きく報じられた。

    そのため、ホンダが2026年からアストンマーティンと提携し、アロンソと再びタッグを組むことが決まった際には、過去の確執が影響するのではないかとの見方もあった。

    しかし現在、ホンダ側はアロンソとの協力関係を極めて前向きに捉えている。

    渡辺康治社長 「アロンソは歴代最高の一人」
    渡辺康治社長は、アロンソの技術的な貢献度の高さを強調した。

    「フェルナンド・アロンソと再び仕事ができることをとても嬉しく思っています」

    「彼は2度のワールドチャンピオンであるだけでなく、F1史上最高のドライバーのひとりです。マシンやパワーユニットに関する彼のフィードバックは非常に正確で、開発を前進させるうえで極めて価値があります」

    さらに渡辺康治社長は、現在の成績に満足していないことを認めながらも、将来的な成功に向けてアロンソとともに歩む考えを示した。

    「フェルナンド・アロンソとともにこのプロジェクトに取り組めることは素晴らしいことです」

    「まだ目指しているパフォーマンスレベルには到達していませんが、アストンマーティンとホンダは開発を続け、フェルナンド・アロンソとともにトップ争いができるよう努力していきます」

    ホンダF1 フェルナンド・アロンソ

    角田哲史 「再び一緒に仕事ができることは喜び」
    F1プロジェクト責任者の角田哲史も、今回の再会を特別なものだと表現した。

    「私にとってこれは2015年から2017年のプロジェクト以来の再会になります」

    「フェルナンド・アロンソのような卓越したドライバーと再び仕事ができることは大きな喜びです。彼のドライビング能力、知識、そしてレースへの情熱は非常に特別なレベルにあります」

    角田哲史は、現在のF1で重要性が増しているエネルギーマネジメントの分野においても、アロンソの意見が大きな武器になっていると説明した。

    エネルギーマネジメント開発で重要な存在
    2026年の新世代パワーユニットでは、電力活用の重要性が大幅に高まっており、ドライバーからのフィードバックの価値もこれまで以上に大きくなっている。

    角田哲史はアロンソの率直な指摘を歓迎している。

    「パワーユニット開発において、ドライバーからのフィードバックは極めて重要です。特にエネルギーマネジメントのような複雑さを増している分野ではなおさらです」

    「彼のコメントは時に非常に直接的ですが、それはプロフェッショナリズムの表れに過ぎません」

    「私たちは彼とともに戦い、再びグリッド前方へ戻りたいと考えています」

    シーズン序盤のアストンマーティン・ホンダは期待された結果を残せていない。しかしホンダ首脳陣の発言からは、マクラーレン時代の確執はすでに過去のものとなっており、アロンソを中心人物として長期的なプロジェクトを成功へ導こうとしている姿勢がうかがえる。

    Source: motor.es

  • アストンマーティンF1 夏に大規模アップグレード投入へ シャシー再設計も示唆

    アストンマーティンF1 夏に大規模アップグレード投入へ シャシー再設計も示唆

    アストンマーティンF1は、苦戦が続くAMR26の巻き返しに向けて、夏の時期に大規模なアップグレードを投入する計画を進めている。エイドリアン・ニューウェイはモナコGPで、夏休み前後に大きな改良パッケージを導入する方針を明らかにした。

    さらにチームアンバサダーのペドロ・デ・ラ・ロサは、問題はホンダ製パワーユニットだけではなく車体全体に及んでいると説明。高速・低速コーナーの双方で課題を抱えているとして、シャシーの再設計が必要との認識を示した。

    ニューウェイが大型アップグレード計画を明言
    モナコGPは、エイドリアン・ニューウェイにとってメルボルン以来初めてのレース週末登場となった。アストンマーティンの低迷が続く中で不在を巡る憶測も広がっていたが、ニューウェイはチームの開発状況について口を開いた。

    「私はただ、クルマの改善と、夏休み直前にはおそらく準備できるアップグレードに取り組んでいただけだ」とニューウェイは語った。

    この発言は、アストンマーティンとホンダがシーズン中盤に向けて大規模な改良を準備しているとの見方を裏付けるものだ。ホンダ・レーシングの折原慎太郎も最近、ADUOによる救済措置を活用したパワーユニット改良が夏頃に投入される可能性を示唆していた。

    デ・ラ・ロサ「全ての領域を改善しなければならない」
    ペドロ・デ・ラ・ロサは、バルセロナのF1ファンビレッジで、チーム全体が厳しい状況に直面していることを認めた。

    「我々はチームとして本当に大きく苦しんでいる。ドライバーだけでなく、メカニックもエンジニアもそうだ」

    「でも我々は全力で取り組んでいるし、この状況はそれほど長く続かない」

    「夏から多くの変更を導入していく予定だ」

    デ・ラ・ロサによれば、問題はホンダ製パワーユニットだけではないという。

    「すべての領域で改善する必要がある」

    「ある程度の結果を出すことが期待されていたが、そうはならなかった。今は本当にすべてを改善しなければならない」

    「エンジンだけではない。我々のクルマは高速コーナーでも低速コーナーでも挙動が悪い。特に異常なことではなく、シャシーを再設計しなければならないということだ」

    段階的改良ではなく一括投入を選択
    ニューウェイは、アストンマーティンが他チームのように小規模なアップデートを重ねるのではなく、大きな改良をまとめて投入する方針を採った理由についても説明した。

    「フェルナンド・アロンソとランス・ストロールにとっては、当然ながら長く厳しい道のりだ」

    「メルボルンの後、細切れのアップデートを行うのではなく、システムを整え、より慎重にリサーチを進めるために時間をかける決断をした」

    「メルボルンにクルマを間に合わせるため、すべてが非常に慌ただしかった。だから我々は短期的な痛みは受け入れよう、そして投入する時にはしっかりした前進を果たそうと考えた」

    スペイン人ジャーナリストのヘスス・バルセイロは、AMR26を「ニューウェイの経歴における汚点」と表現。さらに、2003年に実戦投入されなかったマクラーレンMP4-18になぞらえて厳しく評価している。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    アロンソは慎重姿勢を崩さず
    一方で、フェルナンド・アロンソはアップグレードへの期待が先行する状況に冷静な姿勢を示した。

    「良い仕事をしているという安心感はある。たとえそれがまだ目に見えていなくてもだ。でも目に見えるまでは、話さない方がいい」

    「開発計画は明確だ。夏、あるいは夏休み中だ。ただ、それが休みの前なのか後なのかは分からない」

    「重要な改善がたくさんある。でも、それを最大限に活かし、冷静でいなければならない」

    デ・ラ・ロサは、ホンダについても前向きな評価を与えている。

    「我々はホンダの取り組み方、そして振動問題への対処にとても満足している。結局のところ、これはF1であり、物理の問題だ。我々はもっと多くのグリップとパワーを期待している」

    「複雑なことではない。ただ、それを実現するのが難しいのだ」

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  • ホンダF1 2027年PU規則変更への反対を否定 V8回帰議論にも前向き

    ホンダF1 2027年PU規則変更への反対を否定 V8回帰議論にも前向き

    ホンダは、F1が検討を進める2027年以降のパワーユニット(PU)規則見直しに反対しているとの報道を否定した。また、将来的なV8エンジン回帰の議論についても、詳細な提案を確認した上で協議に応じる姿勢を示した。

    2026年から導入された新世代PUは電動出力の比率が大幅に高められているが、ドライバーやチームからはエネルギーマネジメントへの依存度が高すぎるとの懸念が上がっている。

    一部ではホンダが規則変更に消極的だと報じられていたが、ホンダ・レーシング(HRC)の渡辺康治社長はその見方を明確に否定した。

    2027年規則変更への反対報道を否定
    渡辺康治は、F1の魅力や安全性を高めるための取り組みには前向きな立場だと説明した。

    「私たちにとって最も重要なのは安全性であり、F1がファンにとって魅力的なものであり続けることです。そのため、現在の状況を改善するための取り組みには前向きです」

    「2027年規則の改訂に反対しているという報道もありましたが、それは事実ではありません。私たちはFIAの決定を尊重しています」

    FIAは新世代PUの基本理念を維持しながら、レースの質を向上させるための提案をメーカー各社に提示する見通しとなっている。

    ホンダは提案内容を精査へ
    現時点でホンダはFIAから正式な提案を受け取っておらず、内容を確認した上で評価する考えだ。

    「まだFIAの提案を見ていませんので、受け取った段階で検討します」

    「急速な変化や予測不可能な状況に対応することはF1の本質の一部であり、それこそが挑戦する価値のある理由です」

    「そうした環境の中で技術を磨くことは、創業以来のホンダの理念でもあります。私たちはそこにF1参戦の価値を見出しています」

    ホンダは2026年からアストンマーティンのワークスパートナーとしてF1に本格復帰しており、技術開発の場としてF1を引き続き重視している姿勢を強調した。

    ホンダF1(ホンダ・レーシング)

    V8エンジン回帰にも協議姿勢
    近年はFIAのモハメド・ビン・スライエム会長を中心に、持続可能燃料を使用するV8エンジンへの将来的な回帰案も議論されている。

    すでにフォード、ゼネラルモーターズ、レッドブル・フォード、メルセデスなどが検討に前向きな姿勢を示しているが、ホンダも同様に議論に参加する意向を明らかにした。

    「内燃エンジンが12気筒であろうと、10気筒、8気筒、6気筒であろうと、F1は常に最先端技術の競争であるべきだと考えています」

    「V8エンジンについては、まだ詳細な提案を受け取っていないため具体的なコメントはできませんが、議論には前向きです」

    「私たちはF1とFIAがこのスポーツにとって正しい判断を下すと信じています」

    「ファンにとってレースをより魅力的なものにする発展であれば、私たちは支持します」

    2027年の規則見直しと将来的なエンジンフォーミュラの方向性を巡る議論が本格化する中、ホンダは柔軟な姿勢を示しながらも、F1の技術的価値と競技性の両立を重視する考えを鮮明にしている。

  • フェルナンド・アロンソ 母国F1ファンへの責任感「国中が結果を気にしている」

    フェルナンド・アロンソ 母国F1ファンへの責任感「国中が結果を気にしている」

    フェルナンド・アロンソは、今週末のバルセロナ・カタルーニャGPを前に、自身がスペイン国内のF1人気拡大に果たした役割と、その重圧について率直に語った。アロンソは、自身の成績がファンの週末の気分を左右するほどの存在になったことに誇りを感じる一方で、大きな責任も背負っていると明かした。

    現在ではスペインで高い人気を誇るF1だが、アロンソがキャリアをスタートさせた当時は状況が大きく異なっていたという。

    カート時代にはF1参戦は現実味のない夢であり、自身や家族は将来的に地域レベルのモータースポーツ活動やメカニックとしての道を想像していたと振り返った。

    憧れだったカルロス・サインツと運命的な出会い
    アロンソは幼少期に大きな影響を受けた存在として、ラリー世界選手権(WRC)で活躍したカルロス・サインツの名前を挙げた。

    当時、スペイン人ドライバーは非常に少なく、サインツは国内モータースポーツ界最大のスターだった。アロンソは地元で開催されたイベントでサインツのコ・ドライバー役を務めた経験を振り返り、「スペインで最も重要なモータースポーツ選手と一緒に座れた特別な瞬間だった」と語った。

    また、国際的な憧れの存在としてはアイルトン・セナを挙げる一方、スペイン国内ではサインツこそが最大のインスピレーションだったと説明した。

    F1を身近なスポーツに変えた存在
    アロンソは、自身の活躍によってスペインにおけるF1人気が劇的に変化したことも振り返った。

    デビュー当時は国内での注目度が低く、家族はドイツのテレビ局を通じてレースを視聴していたという。しかし好成績を残し始めると、国全体がF1に関心を持つようになり、短期間で大きな変化が起きたと語った。

    さらに、ペドロ・デ・ラ・ロサやマルク・ジェネの存在も大きかったと明かした。自身が下位カテゴリーで戦っていた頃、知っているスペイン人ドライバーがF1で活躍する姿を見たことで、「F1は特別なエリートだけの世界ではない」と感じられるようになったという。

    『アロンソマニア』が生んだ責任感
    アロンソは、スペイン国内で絶大な人気を集めるようになったことで感じているプレッシャーについても率直に語った。

    「国中の人たちがF1そのもの以上に僕を追いかけているように感じるし、僕の結果次第でその人たちの午後が良いものになるかどうかが決まることもある」

    そう語ったアロンソは、サッカーファンが競技そのものよりも応援するクラブの結果を重視する感覚に近いと説明した。

    2006年スペインGPで感じた最大の重圧
    アロンソは、自身初の母国優勝となった2006年スペインGPを特に印象深いレースとして挙げた。

    予選でポールポジションを獲得したものの、当時は決勝スタート時の燃料搭載量で予選を戦うレギュレーションだったため、実際には優勝を保証する内容ではなかったという。

    しかし国内では優勝確実との期待が高まり、アロンソは「勝てなかったら国全体を失望させてしまうのではないか」と不安を抱えながら一夜を過ごしたと明かした。

    結果的には決勝日に気温が変化し、チームのタイヤに有利な状況となったことで優勝を達成。「大きな安堵だった」と振り返った。

    今も忘れられないファンの支え
    アロンソは最後に、長年にわたって応援を続けてくれたファンへの感謝を語った。

    20代前半の頃には、故郷アストゥリアスをはじめ、マドリードやバレンシアなど各地から大勢のファンがバスを連ねてバルセロナへ駆けつけていたという。

    「そんなことが起こるとはまったく予想していなかった」

    アロンソはそう振り返り、多くのファンから受けた支援が今も特別な思い出として残っていると語った。