カテゴリー: フォーミュラE

  • フォーミュラE サウジアラビア開幕戦の開催を堅持 F1とWRCは中止

    フォーミュラE サウジアラビア開幕戦の開催を堅持 F1とWRCは中止

    フォーミュラEは、中東情勢を巡って他のモータースポーツカテゴリーがサウジアラビアからイベントを移す動きを見せるなか、2026/27シーズンの開幕戦を予定通り同国で開催する方針を示した。

    新シーズンとGen4規則時代の幕開けとなるジェッダE-Prixは、12月17日から19日にジェッダ・コーニッシュ・サーキットで開催される予定だ。しかし、中東で続く紛争を受け、モータースポーツ界ではサウジアラビアでの開催を見送る動きが広がっている。

    F1は今年4月にジェッダで予定されていたサウジアラビアGPを中止。さらにFIAとWRCプロモーターは、サウジアラビアで予定されていたWRC最終戦を中止し、イタリアへ変更することを発表した。

    F1はサウジアラビアGPだけでなくバーレーンGPも開催を見送り、バーレーンGPについては来月マレーシアで代替開催される。一方、シーズン最後の2戦となるカタールGPとアブダビGPについては、予定通り開催されるかどうかが依然として確定していない。

    また、F1は水曜日に発表した2027年カレンダーで、新シーズンを中東からスタートさせる計画を明らかにしたが、現在の情勢を踏まえ、その実現可能性にも注目が集まっている。

    フォーミュラEはジェッダ開催へ準備継続
    ここ数週間では、サウジアラビアも中東での紛争への関与を深めている。ジェッダから約300kmの地域がフーシ派によるミサイル攻撃の標的となったほか、サウジアラビア側も弾道ミサイルを使用していると報じられている。

    こうした状況に加え、他カテゴリーがサウジアラビアからイベントを移しているにもかかわらず、フォーミュラEは現時点で予定通りジェッダでシーズンを開幕する方針を維持している。

    ジェッダE-Prixを実施できるかどうかについて最終的な判断を下す必要が生じるのは、マドリードでプレシーズンテストが行われる11月中旬ごろになるとみられている。

    あるフォーミュラEチームはRacingNews365に対し、ジェッダ開催について大幅な事前通知は必要ないと説明した。マドリードでのテスト終了後、貨物をジェッダへ送るか、開催できない場合には第2戦の舞台となるメキシコシティへ送るかを切り替えれば対応できるという。

    ジェッダではすでにフォーミュラE開催に向けた準備が進められており、シリーズ側は情勢を注意深く監視している。

    「安全とセキュリティが常に最優先」
    フォーミュラE共同創設者兼チーフ・チャンピオンシップ・オフィサーのアルベルト・ロンゴは、RacingNews365に寄せた声明で次のように述べた。

    「今年12月にジェッダで2026/27 ABB FIAフォーミュラE世界選手権を開幕し、革新的なGen4時代をスタートさせることを楽しみにしている」

    「すべての国際イベントと同様、我々は現地のプロモーターパートナー、当局、国際的なセキュリティ専門家と連携し、現地の状況を継続的に監視している」

    「選手権に関わるすべての人々の安全とセキュリティは、常に我々にとって最優先事項だ。ジェッダ・コーニッシュ・サーキットでの開幕戦に向けた準備は現在も進められており、何らかの進展があれば、すべての関係者に最新情報を提供する」

    フォーミュラEは現段階ではジェッダでの開幕を前提に準備を続けている。ただし、F1やWRCがサウジアラビアでの開催を見送るなか、今後の中東情勢次第では11月中旬までに開催可否を改めて判断することになりそうだ。

  • ザック・オサリバン 2026/27年フォーミュラE参戦決定 エンビジョンからフル参戦

    ザック・オサリバン 2026/27年フォーミュラE参戦決定 エンビジョンからフル参戦

    ザック・オサリバンが、2026/27年シーズンのABB FIAフォーミュラE世界選手権にペイセーフ・エンビジョン・フォーミュラEチームからフル参戦することが決定した。

    21歳のオサリバンは、これまでチームの開発ドライバーとしてシミュレーター作業や複数回のルーキーテストを担当。日本のスーパーフォーミュラで経験を積んだイギリス人ドライバーが、シーズン13から導入される新世代マシン「GEN4」でフォーミュラEのレギュラーシートを手にする。

    エンビジョンで1年間の準備を経てフル参戦
    オサリバンがエンビジョンのマシンを初めてドライブしたのは、シーズン11のジェッダE-Prixだった。ルーキー・フリー・プラクティスに出走し、フォーミュラEでの初走行を経験した。

    その後もチームとの関係を深め、シーズン12にはベルリン、マイアミ、マドリードでGEN3 Evoをドライブ。特にマイアミE-Prixのルーキーセッションではトップタイムを記録し、その速さをアピールした。

    また、コース上での走行だけでなく、シミュレーターを含む開発作業にも継続的に携わっており、チーム内部で経験を積み重ねてきた。

    「来シーズンからフルタイムでチームに加わることができて、とても興奮している」とオサリバンは語った。

    「この1年間、チームの一員として仕事をしてきたし、新しいGEN4マシンでシーズンが始まるのが待ちきれない」

    「フォーミュラEは長い間、僕が参戦したいと思っていた選手権だ。このスポーツにとって非常にエキサイティングなタイミングで、シーズン13からグリッドに加われるのは素晴らしい気分だ」

    F3とF2を経てスーパーフォーミュラも経験
    オサリバンはカートで数多くの勝利を挙げた後、シングルシーターへステップアップ。2020年のイギリスF4選手権では僅差でタイトルを逃したものの、翌2021年にはGB3選手権でチャンピオンに輝いた。

    その後、FIA F3に2シーズン参戦。2023年には4勝を挙げ、ドライバーズランキング2位でシーズンを終えた。

    2024年にはFIA F2へ昇格し、モナコとスパ・フランコルシャンで勝利。その後は日本のスーパーフォーミュラにも参戦し、欧州とは異なるマシンやサーキットで経験の幅を広げてきた。

    フォーミュラEではこうした異なるカテゴリーへの適応力に加え、すでにエンビジョンでGEN3 Evoを複数回ドライブしている経験を生かし、ルーキーシーズンに挑むことになる。

    エンビジョン「ザックのパフォーマンスに非常に感銘」
    ペイセーフ・エンビジョン・フォーミュラEチームのマネージングディレクター兼CTOを務めるシルヴァン・フィリッピは、オサリバンをレギュラードライバーに昇格させた理由を説明した。

    「シーズン13以降、ザックをフルタイムドライバーとして迎えることを発表できて非常にうれしく思う」

    「我々はシーズン12を通じて彼と多くの時間を過ごしてきた。そして、彼はチームの中で非常にうまく自分の立場を築いてきた」

    「ルーキーセッションで見せたコース上でのパフォーマンスだけでなく、コース外での彼の献身的な姿勢にも非常に感銘を受けている」

    「我々のマシンで彼がレースをする姿を見ること、そして彼とともにフォーミュラEでのルーキーシーズンをスタートできることを非常に楽しみにしている」

    また、エンビジョン・エナジー副社長で、ペイセーフ・エンビジョン・フォーミュラEチームのCEO兼取締役会会長を務めるフランツ・ユングも、若手ドライバーの起用を重要な方針として位置づけた。

    「ザックがこのカテゴリーでルーキーシーズンを迎えることになり、シーズン13のドライバーラインアップを確定できたことをうれしく思う」

    「このスポーツの新しい世代に向けて若い才能へ投資することは、我々にとって非常に重要だった。ザックがフルタイムドライバーという新しい役割へステップアップすることを楽しみにしている」

    「ドライバーラインアップが完成し、タイトルスポンサーも決まり、さらにこのスポーツの非常にエキサイティングな新時代が目前に迫っている。我々は開幕戦を非常に楽しみにしている」

    オサリバンにとって2026/27年シーズンは、フォーミュラEで初めてフル参戦するシーズンであると同時に、新規定GEN4の初年度となる。F3、F2、スーパーフォーミュラと異なるカテゴリーで培ってきた経験を武器に、新時代のフォーミュラEでレギュラーとしてのキャリアをスタートさせる。

  • 日産フォーミュラE ローランド&マロニーをシーズン13に起用 GEN4新時代へ

    日産フォーミュラE ローランド&マロニーをシーズン13に起用 GEN4新時代へ

    日産自動車は8月26日、ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン13(2026/27)のドライバーラインアップを発表し、オリバー・ローランドとゼイン・マロニーを起用することを明らかにした。

    新世代マシン「GEN4」が導入される大きな転換期を迎えるフォーミュラEで、日産フォーミュラEチームは世界チャンピオン経験を持つローランドと、若手として成長を続けるマロニーという組み合わせで新時代に挑む。

    ローランドが残留 マロニーが新加入
    ローランドは、日産フォーミュラEチームで4年連続の参戦となる。

    日産がフォーミュラEに初参戦したシーズン5(2018/19)にルーキードライバーとしてチームに加わり、その後一度チームを離れたものの、シーズン10(2023/24)に復帰。シーズン11(2024/25)にはドライバーズチャンピオンに輝いた。

    シーズン12(2025/26)はモナコでの優勝を含む6回の表彰台を獲得し、ドライバーズランキング4位でシーズンを終了。シーズン10以降は3年連続でランキングトップ4に入り、日産のフォーミュラEプロジェクトを支える中心的な存在となっている。

    一方、マロニーはシーズン13から日産フォーミュラEチームに初加入する。

    シーズン11からフォーミュラEに参戦し、シーズン12にはサンパウロ、モナコ、東京でトップ10フィニッシュを記録した。

    フォーミュラ2でも実績を残しており、2023年と2024年の2シーズンで計11回の表彰台を獲得。そのうち2勝を挙げ、2024年にはドライバーズランキング4位となった。フォーミュラEで2シーズンを経験したマロニーにとって、日産への加入はキャリアにおける新たなステップとなる。

    GEN4で最高出力600kWへ
    シーズン13は、フォーミュラEにとって技術面でも大きな節目となる。新世代マシン「GEN4」が導入され、従来のGEN3から大幅な性能向上が図られる。

    レース中の最高出力は300kWから450kWへと引き上げられ、アタックモードでは従来の350kWから最大600kWまで使用可能になる。

    さらに、アクティブ4輪駆動システムを採用。加速性能だけでなく、コーナリングスピードも大幅に向上することになり、ドライバーに求められるマシンへの適応もこれまで以上に重要になる。

    日産は、経験豊富なローランドと若いマロニーという異なる強みを持つ2人で、このGEN4時代に臨む。

    トマソ・ヴォルペ「非常に魅力的なラインアップ」
    日産フォーミュラEチームのマネージングディレクター兼チームプリンシパルを務めるトマソ・ヴォルペは、ローランドの経験とマロニーの将来性を高く評価している。

    「シーズン13のドライバーラインアップにローランドとマロニーを発表できることを大変うれしく思います」

    「ローランドはシーズン5にルーキーとして加入して以来、チームの成長を支えてきた重要な存在です。そして今では世界チャンピオンとなった彼と、GEN4時代も一緒に戦えることを大変うれしく思います」

    「また、マロニーは若さと将来性にあふれたドライバーです。すでにフォーミュラEで2シーズンの経験を積んでおり、フォーミュラ2でも高い実力を示してきました。GEN4の導入は彼にとって大きな飛躍の機会になると考えています」

    「ローランドの経験とマロニーの若さが組み合わさることで、非常に魅力的なラインアップになりました。この体制でGEN4時代を力強くスタートできると確信しています」

    オリバー・ローランド「今シーズンの成績をさらに上回りたい」
    ローランドにとって、日産と戦うシーズンは通算7シーズン目となる。日産フォーミュラEチームでは4年連続の参戦だ。

    「日産とともに7シーズン目、そして日産フォーミュラEチームとの4年連続のシーズンを迎えられることをうれしく思います。GEN4マシンの導入によってマシンの性能は大きく向上するので、今からとても楽しみにしています」

    新たなチームメイトとなるマロニーについても歓迎の言葉を送った。

    「マロニーがチームに加わることを歓迎します。彼は既にフォーミュラ2で素晴らしい実績を残しており、フォーミュラEでも2シーズンの経験があります。その経験は、シーズン13を戦う上で大きな力になるはずです」

    「来シーズンも日産フォーミュラEチームとともに上位を目指して戦えることをうれしく思います。今シーズンの成績をさらに上回れるよう全力を尽くします」

    ゼイン・マロニー「キャリアにおける大きなステップアップ」
    日産への加入が決まったマロニーは、トップチームで戦う機会を得たことへの喜びを語った。

    「日産フォーミュラEチームに加入できることを大変うれしく思います。私がフォーミュラEに参戦した頃、チームはローランドとともにチャンピオンシップを制しており、そのようなトップチームの一員になれることを光栄に思います」

    「この2シーズンはフォーミュラEで経験を積みながら、自分自身の成長と結果の追求に取り組んできました。今回の移籍は、キャリアにおける大きなステップアップになると考えています」

    また、世界チャンピオン経験を持つローランドとのコンビにも大きな期待を寄せている。

    「世界チャンピオンの経験を持つローランドとチームメイトになることを非常に楽しみにしています。彼は私が目標としてきたドライバーの一人です。フォーミュラ2、そしてフォーミュラEで結果を残してきた彼からは、多くのことを学べると思っています」

    「GEN4の導入は、すべてのチームとドライバーにとって新たなスタートとなります。開幕戦からベストな状態で臨めるよう準備を進めていきます。私を信頼して迎え入れてくれた日産フォーミュラEチームに感謝するとともに、チームの成功に貢献できるよう全力を尽くします」

    11月のハラマでGEN4プレシーズンテスト
    ローランドとマロニーは、11月16日から20日にスペインのハラマ・サーキットで開催されるプレシーズンテストに向けて準備を進める。

    GEN4への移行によってマシンのパワー、駆動方式、コーナリング性能が大きく変わるシーズン13。日産フォーミュラEチームは、チャンピオン経験を持つローランドと新加入のマロニーというラインアップで、新たなフォーミュラE時代のスタートを切る。

  • パスカル・ウェーレイン フォーミュラE王座獲得 通算2度目の戴冠

    パスカル・ウェーレイン フォーミュラE王座獲得 通算2度目の戴冠

    パスカル・ウェーレインが、2025-26年フォーミュラE世界選手権のドライバーズチャンピオンに輝いた。ロンドンE-Prixのシーズン最終戦ではポイント圏外に終わったものの、前日の第1レースで築いたリードを守り、通算2度目のタイトルを獲得した。

    最終戦の勝利はテイラー・バーナードが手にした。一方、ポルシェのウェーレインは厳しいレースを強いられながらも、タイトルを争っていたジェイク・デニスとミッチ・エバンスが逆転に必要な結果を残せず、2023-24年シーズン以来となる王座が確定した。

    ウェーレインがフォーミュラE史上2人目の複数回王者
    ウェーレインは今回の戴冠によって、ジャン=エリック・ベルニュに続き、フォーミュラEで複数回のドライバーズタイトルを獲得した史上2人目のドライバーとなった。

    最初のタイトルも2023-24年シーズンのロンドンで決めており、2度の王座はいずれも英国で開催されたシーズン最終大会で確定したことになる。

    ただし、今回のロンドン大会を迎えた時点でウェーレインはランキング首位ではなかった。チャンピオンシップでは3位につけ、首位ジェイク・デニスとは5ポイント差、2位ミッチ・エバンスとは3ポイント差。タイトル争いでは追う立場だった。

    土曜日の勝利で一気にランキング首位へ
    流れを大きく変えたのが、土曜日に行われた第1レースだった。

    ウェーレインはポールポジションからスタートし、ポルシェのチームオーダーにも助けられる形で勝利。重要な最終大会で最大限のポイントを獲得し、デニスを逆転してランキング首位に浮上した。

    この結果、ウェーレインはデニスに5ポイントのリードを築き、エバンスとの差は21ポイントまで拡大。タイトル争いの主導権を一気に握った。

    シーズンを通して積み重ねてきたポイントに加え、最も重要な局面で勝利を挙げたことが、最終的に王座を決定づける大きな一手となった。

    予選3番手でタイトル獲得へ大きく前進
    日曜日の最終戦でも、ウェーレインに有利な状況が続いた。

    予選ではマヒンドラ勢が速さを見せ、ニック・デ・フリースがポールポジションを獲得。チームメイトのエドアルド・モルタラが2番手に続いたが、ウェーレインも3番手を確保した。

    さらにポルシェのチームメイトであるニコ・ミュラーが4番手につけ、タイトル争いのライバルであるエバンスは5番手。一方、デニスは16番手に沈んだ。

    この時点でウェーレインがタイトルを逃すためには、複数の条件が重なる必要があり、チャンピオン争いは圧倒的にウェーレイン有利となった。

    最終戦はノーポイントでも王座を守る
    決勝ではウェーレイン自身にとって思い通りの展開とはならず、最終的にポイント圏外でフィニッシュした。

    しかし、シーズン最終戦で重要だったのは単純なレース順位ではなく、タイトルを争うライバルとのポイント関係だった。デニスとエバンスもウェーレインを逆転するために必要な結果を残すことができず、ポルシェのドライバーがランキング首位を守った。

    最終戦の優勝はバーナードが獲得。波乱の展開となったロンドンE-Prixを制したが、チャンピオンシップの主役となったのはウェーレインだった。

    ランキング3位でロンドン入りしながら、土曜日の勝利で首位へ浮上し、日曜日はノーポイントでもリードを守り切ったウェーレイン。最終局面で確実に結果を積み重ね、フォーミュラE史上わずか2人目となる2度の世界王者という実績を手にした。

  • セバスチャン・ブエミ フォーミュラE引退 12年間のキャリアに幕

    セバスチャン・ブエミ フォーミュラE引退 12年間のキャリアに幕

    セバスチャン・ブエミが、今週末のロンドンE-Prixを最後にフォーミュラEから引退することが決まった。シリーズ創設初年度から参戦してきた2015-16年王者は、12シーズンにわたるフォーミュラEでのキャリアに終止符を打ち、今後はトヨタでのFIA世界耐久選手権(WEC)ハイパーカー活動に集中する。

    ブエミはフォーミュラEで通算14勝、36回の表彰台、17回のポールポジションを記録。2015-16年にはドライバーズタイトルを獲得した。

    2026-27シーズンからフォーミュラEが新世代マシン「Gen4」へ移行する節目を前に、シリーズを去る決断を下した。

    12シーズン戦ったフォーミュラE創設期の主役
    ブエミは2014年にスタートしたフォーミュラEの初年度から参戦。ルノーe.damsでシリーズを代表するドライバーのひとりとなり、創設2年目の2015-16年シーズンにはチャンピオンに輝いた。

    その後もルノー、そして同チームを引き継いだ日産で長期間にわたって参戦。フォーミュラE黎明期を象徴する存在として、ルーカス・ディ・グラッシらと激しいタイトル争いを繰り広げた。

    特にブエミとディ・グラッシのライバル関係は、Gen1時代のフォーミュラEを特徴づけるものだった。そのディ・グラッシも2026年限りでフォーミュラEを去ることを表明しており、シリーズ創設期を支えた2人が同じロンドンでひとつの時代に幕を下ろすことになる。

    ブエミは2023年に長年所属したワークスチームを離れ、ジャガーのパワートレインを使用するエンビジョン・レーシングへ移籍した。

    Gen3時代では以前ほど頻繁に勝利を挙げることはできなかったものの、競争力を維持。2025年のモナコE-Prixでは優勝を飾り、フォーミュラEで久々となる勝利を手にした。

    エンビジョンでは4シーズンを戦い、2025-26年シーズンがドライバーとして最後のシーズンとなる。

    引退後もエンビジョンに残留
    ただし、ブエミとエンビジョンの関係が完全に終わるわけではない。

    ブエミはレースドライバーの座を退いた後も、アドバイザリーおよび開発担当としてエンビジョンに残り、2026-27シーズンから始まるGen4時代に向けたチームの開発をサポートする。

    エンビジョンのチーム代表シルヴァン・フィリッピは、ブエミとチームメイトのジョエル・エリクソンが今季限りでレースシートを離れることについて語った。

    「これは難しい決断だった。特にセブとジョエルが我々のチームにもたらしてくれた貢献を考えればなおさらだ」

    「Gen4、そしてますます厳しくなるフォーミュラEのカレンダーを見据え、我々はチームにとって重要な開発期間に入ろうとしている」

    「セブの経験はこれからも我々にとって貴重なものになる。アドバイザリーおよび開発という立場で、引き続きエンビジョン・レーシングを支えてくれることをうれしく思っている」

    「2人がエンビジョン・レーシングに与えてくれたすべてに感謝している。ロンドンでGen3時代を最高の形で締めくくりたい」

    エリクソンも今季限りでチームを離れるため、エンビジョンはGen4初年度となる2026-27年にドライバーラインアップを一新する。

    セバスチャン・ブエミ

    トヨタとのWEC活動に集中
    ブエミがフォーミュラEを離れる大きな理由のひとつが、耐久レースでの活動だ。

    ブエミはトヨタのWECプログラムで長年にわたって中心的な役割を担い、ル・マン24時間レースで4勝、WECのドライバーズタイトルも4度獲得している。

    当初発表された2026-27年フォーミュラEカレンダーにはWECとの日程重複が2戦存在していた。その後、2027年モナコE-Prixの日程が変更され、重複は1戦に減少したものの、ブエミはフォーミュラEを継続せず、トヨタでのハイパーカー活動を優先する道を選んだ。

    F1では2009年から2011年までトロロッソでレギュラードライバーを務めたブエミは、わずか23歳でF1のレースシートを失った。

    しかし、その後のキャリアはそこで終わらなかった。

    フォーミュラEという当時まだ将来性が未知数だった新カテゴリーにシリーズ創設時から飛び込み、同時に耐久レースでも成功を重ねた。結果として、フォーミュラE王者、ル・マン4勝、WEC4冠という実績を築き上げた。

    そして12年間にわたって戦ったフォーミュラEでの最後の舞台はロンドンとなる。

    Gen3時代の最終戦であると同時に、Gen4というフォーミュラEの新たな時代への境目でもある。シリーズ創設時から戦い続けてきたブエミにとって、その節目はキャリアに区切りをつける象徴的なタイミングとなった。

    ブエミはフォーミュラEを去るが、モータースポーツから引退するわけではない。今後はトヨタでWECとル・マンでの戦いを続けながら、エンビジョンでは自身が12年間にわたって蓄積してきた経験をGen4マシンの開発へとつないでいく。

  • F2王者テオ・プルシェール オペルからフォーミュラE参戦

    F2王者テオ・プルシェール オペルからフォーミュラE参戦

    2023年のFIA F2王者テオ・プルシェールが、2026/27年シーズンからオペルGSEフォーミュラEチームに加入し、フォーミュラEにフル参戦することが発表された。

    22歳のフランス人ドライバーであるプルシェールは、新世代マシン「GEN4」が導入されるシーズンにフォーミュラEデビューを果たす。オペルにとっても同シーズンがシリーズ初参戦となり、両者は新時代のスタートをともに切ることになる。

    F2王者からインディカーと耐久レースを経験
    プルシェールは若くしてモータースポーツ界で実績を残し、2023年にFIA F2選手権のタイトルを獲得した。

    その後はインディカー、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ、FIA世界耐久選手権(WEC)に参戦。さらにF1でもドライバー育成に関わる役割を務めるなど、シングルシーターと耐久レースの双方で経験を積んできた。

    2026/27年シーズンがフォーミュラEでの初シーズンとなるが、電動レーシングカーでの走行経験はすでに持っている。

    プルシェールは2026年のマイアミ・ルーキー・フリー走行とマドリード・ルーキーテストに参加。マイアミではトップからわずか0.093秒差の2番手に入り、パドック関係者に強い印象を与えた。

    オペルがGEN4導入と同時にフォーミュラE参戦
    プルシェールを起用するオペルGSEフォーミュラEは、2026/27年シーズンから選手権に加わる新規参戦チームだ。

    ドイツの自動車ブランドであるオペルは、ラリー、ツーリングカー、耐久レースで長い歴史と成功を収めてきた。その技術的な経験を、電動モータースポーツの最高峰であるフォーミュラEに持ち込む。

    参戦初年度は、フォーミュラEがGEN3 EvoからGEN4へと移行する大きな転換点と重なる。新チームと若手ドライバーにとっては、既存勢との差を縮める好機となる一方、まったく新しいマシンへの適応力も問われる。

    GEN4は最高出力600kWで常時4輪駆動
    GEN4マシンは、最高速度335km/h以上に到達し、0-100km/h加速は約1.8秒、0-200km/h加速はわずか4.4秒とされている。

    0-200km/h加速は前世代マシンより1.5秒速く、レースモードでは現行のGEN3 Evoと比較して50%高い出力を発生する。

    予選モードでは、GEN3マシンより1周平均で約10秒速くなると見込まれている。

    アタックモードでは最大600kWを発生。これはGEN3 Evoの通常出力と比較して71%の増加となり、電動レーシングカーとして大幅なパフォーマンス向上を実現する。

    また、GEN4は常時4輪駆動を採用する唯一のシングルシーターレーシングカーとなる。

    テオ・プルシェール(オペル) フォーミュラE

    「これまでで最大のシングルシーターでの機会」
    プルシェールは、オペル加入とフォーミュラE参戦について次のように語った。

    「オペルGSEフォーミュラEチーム、そしてオペルファミリーに加わることができて、とてもうれしいです。オペルは豊かなレースの歴史を持つ象徴的なブランドであり、今度は世界選手権で新たな歴史を築こうとしています」

    「これは僕のキャリアにおける次のステップであり、これまでに得たシングルシーターでの最大の機会です」

    「新しいGEN4世代は、F2から移行する僕に完璧に合っています。より大きなパワー、4輪駆動、そして驚異的な加速性能があります。まさに僕が大好きなタイプのマシンです」

    「多くを学び、さらに成長を続けたいと思っています。オペルを成功に導くため、初日から全力を尽くします」

    F2王者としての実績に加え、インディカーやWECで異なるマシンを経験してきたプルシェール。GEN4導入とともに始動するオペルの新プロジェクトで、その適応力とスピードが試されることになる。

  • フォーミュラE:ニック・デ・フリースが今季2勝目 東京E-Prixは波乱の展開

    フォーミュラE:ニック・デ・フリースが今季2勝目 東京E-Prixは波乱の展開

    ニック・デ・フリース(マヒンドラ・レーシング)が、フォーミュラE第15戦東京E-Prixで今季2勝目を挙げた。雨に翻弄された波乱のレースを制し、2026年シーズンのタイトル争いは最終戦ロンドンE-Prixへ持ち越されることになった。

    優勝争いだけでなく選手権争いも大きく動いた。18番グリッドからスタートしたジェイク・デニス(アンドレッティ・フォーミュラE)が驚異的な追い上げで3位表彰台を獲得し、ランキング首位に浮上。

    一方、ランキング上位だったミッチ・エバンス(ジャガーTCSレーシング)とパスカル・ウェーレイン(ポルシェ・フォーミュラEチーム)は苦戦を強いられ、タイトル争いは最終戦ロンドンで決着することになった。

    雨で再びタイヤ戦略が勝敗を左右
    東京では前日に続いて雨がレースを直撃。スタート前の降雨により、各チームはタイヤ内圧の設定という難しい判断を迫られた。

    路面が徐々に乾いていく展開を見越してドライ寄り、あるいは中間的な空気圧設定を選択したドライバーが大きく順位を上げる展開となり、上海E-Prix第2レースとよく似たレースとなった。

    この戦略を成功させたデ・フリースが終盤にトップへ浮上し、今季2勝目をマークした。

    キャシディ2位 デニスが18番手から3位
    シトロエン・レーシングは、チーム代表シリル・ブレ氏の逝去という悲しみの週末を迎える中、ニック・キャシディが2位でフィニッシュ。チームにとって大きな意味を持つ表彰台となった。

    18番手スタートのジェイク・デニスは、デ・フリースと同じくタイヤ戦略を成功させると終盤に猛烈な追い上げを見せ、3位でチェッカー。貴重な16ポイントを獲得し、ドライバーズランキング首位に立った。

    現王者オリバー・ローランド(日産フォーミュラEチーム)は4位、ジャン=エリック・ベルニュ(シトロエン・レーシング)が5位で続いた。

    終盤の赤旗もタイトル争いは最終戦へ
    レース終盤には多重クラッシュが発生し、残り2周で赤旗が提示された。その後は1周のスプリントで再開されたが、大きな順位変動はなく、デ・フリースがトップチェッカーを受けた。

    一方、ランキング上位につけていたミッチ・エバンスはリタイア、パスカル・ウェーレインも15位に終わるなど大きくポイントを失った。

    この結果、フォーミュラEの2026年ドライバーズタイトル争いは最終戦ロンドンE-Prixへ持ち越されることとなり、ジェイク・デニスがランキング首位で決戦を迎える。

    フォーミュラE 東京E-Prix(第15戦)

    2026 フォーミュラE 東京E-Prix(第15戦)決勝結果

    1位 ニック・デ・フリース(マヒンドラ・レーシング)
    2位 ニック・キャシディ(シトロエン・レーシング)
    3位 ジェイク・デニス(アンドレッティ・フォーミュラE)
    4位 オリバー・ローランド(日産フォーミュラEチーム)
    5位 ジャン=エリック・ベルニュ(シトロエン・レーシング)
    6位 ノーマン・ナト(日産フォーミュラEチーム)
    7位 セバスチャン・ブエミ(エンビジョン・レーシング)
    8位 ニコ・ミュラー(ポルシェ・フォーミュラEチーム)
    9位 テイラー・バーナード(DSペンスキー)
    10位 マキシミリアン・ギュンター(DSペンスキー)
    11位 フェリペ・ドルゴビッチ(アンドレッティ・フォーミュラE)
    12位 ゼイン・マロニー(ローラ・ヤマハABTフォーミュラEチーム)
    13位 ルーカス・ディ・グラッシ(ローラ・ヤマハABTフォーミュラEチーム)
    14位 ダン・ティクトゥム(クプラ・キロ)
    15位 パスカル・ウェーレイン(ポルシェ・フォーミュラEチーム)
    16位 アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(ジャガーTCSレーシング)

    リタイア
    ミッチ・エバンス(ジャガーTCSレーシング)
    エドアルド・モルタラ(マヒンドラ・レーシング)
    ジョエル・エリクソン(エンビジョン・レーシング)
    ジョゼップ・マリア・マルティ(クプラ・キロ)

  • フォーミュラE:エルアルド・モルタラが東京E-Prix第2戦でポールポジション

    フォーミュラE:エルアルド・モルタラが東京E-Prix第2戦でポールポジション

    2025/26 ABB FIAフォーミュラE世界選手権第15戦・東京E-Prixの予選が東京・有明市街地コースで行われ、マヒンドラのエドアルド・モルタラが今季4回目となるポールポジションを獲得した。

    決勝ではアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(ジャガー)とフロントロウを形成し、選手権争いでも貴重な3ポイントを加算した。

    一方、選手権首位のミッチ・エバンスは7番グリッドを確保したものの、ライバルのパスカル・ウェーレインとジェイク・デニスはデュエル進出を逃し、タイトル争いでは明暗が分かれる予選となった。

    モルタラが圧巻の速さで今季4度目のポール
    予選デュエル決勝では、モルタラがダ・コスタを全セクターで上回る圧倒的なラップを披露。1分12秒341を記録し、2番手ダ・コスタに0.8秒近い大差をつけてポールポジションを獲得した。

    モルタラは準決勝で前日優勝のダン・ティクトゥム(クプラ・キロ)を下し、準々決勝ではディフェンディングチャンピオンのオリバー・ローランド(日産)を撃破。終始安定した速さを見せ、今季4度目のポールを手にした。

    一方のダ・コスタは、準々決勝でノーマン・ナト(日産)、準決勝ではテイラー・バーナード(DSペンスキー)を退けて決勝へ進出。決勝では及ばなかったものの、2番グリッドを確保した。

    3番手にはティクトゥム、4番手にはバーナードが続き、2列目を形成する。

    タイトル争いは上位勢で明暗
    チャンピオンシップ争いでは、モルタラがポールポジションの3ポイントを獲得したことで、ランキング首位エバンスとの差を28ポイントに縮めた。

    エバンス自身も7番グリッドを獲得してデュエル進出を果たしたが、準々決勝でバーナードに敗退。それでもライバルが苦戦したことで、大きなダメージは避けた。

    対照的に、ランキング上位のウェーレインと前日のポールシッターであるデニスは、ともにグループステージ敗退。特にウェーレインはグループ2で6番手に終わり、決勝は12番グリッドからのスタートとなるなど、東京ラウンドで苦戦が続いている。

    豪雨でFP3中止も路面は急速に改善
    予選前には激しい雷雨によってサーキットが水浸しとなり、第3回フリー走行(FP3)は中止となった。しかし、予選開始までにはコンディションが大きく回復し、各車はドライに近い路面でアタックを行った。

    グループAではダ・コスタが最速タイムを記録し、エバンス、バーナード、ナトがデュエル進出。グループBではモルタラがトップとなり、ニック・デ・フリース、ティクトゥム、ローランドが勝ち上がった。一方でデニスとウェーレインはデュエル進出を逃し、タイトル争いにも影響を与える予選結果となった。

    2025/26 フォーミュラE 東京E-Prix 第2戦 予選結果
    1位 エドアルド・モルタラ(マヒンドラ)
    2位 アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(ジャガー)
    3位 ダン・ティクトゥム(クプラ・キロ)
    4位 テイラー・バーナード(DSペンスキー)
    5位 ニック・デ・フリース(マヒンドラ)
    6位 ノーマン・ナト(日産)
    7位 ミッチ・エバンス(ジャガー)
    8位 オリバー・ローランド(日産)
    9位 ジョゼップ・マリア・マルティ(クプラ・キロ)
    10位 ニコ・ミュラー(ポルシェ)
    11位 パスカル・ウェーレイン(ポルシェ)
    12位 ジャン=エリック・ベルニュ(シトロエン)
    13位 ニック・キャシディ(シトロエン)
    14位 セバスチャン・ブエミ(エンビジョン)
    15位 マキシミリアン・ギュンター(DSペンスキー)
    16位 フェリペ・ドルゴヴィッチ(アンドレッティ)
    17位 ゼイン・マロニー(ローラ・ヤマハABT)
    18位 ジェイク・デニス(アンドレッティ)
    19位 ルーカス・ディ・グラッシ(ローラ・ヤマハABT)
    20位 ジョエル・エリクソン(エンビジョン)

  • フォーミュラE:ダン・ティクトゥムが東京E-Prix制覇 王者争いは大混戦

    フォーミュラE:ダン・ティクトゥムが東京E-Prix制覇 王者争いは大混戦

    2025/26 ABB FIAフォーミュラE世界選手権第14戦・東京E-Prixで、クプラ・キロのダン・ティクトゥムが最終ラップで劇的な逆転勝利を飾った。ポールポジションからレースの大半をリードしたアンドレッティのジェイク・デニスを残り2コーナーでかわし、自身2勝目をマークした。

    一方、ドライバーズランキング首位で決勝を迎えたパスカル・ウェーレインはリタイアに終わり無得点。

    ジャガーのミッチ・エバンスが4位に入り、残り3レースでランキング首位を3ポイント差で奪い返したことで、2025/26シーズンのタイトル争いは大きく動いた。

    ティクトゥムが最終ラップで劇的逆転
    予選でポールポジションを獲得したデニスは序盤からレースをコントロールしたが、ピットブースト戦略が勝負の流れを大きく変えた。

    ティクトゥムは早めにピットブーストを消化したことでアンダーカットに成功し、残り10周を前に首位へ浮上。その後、アタックモードを使用したデニスが29周目にトップを奪い返した。

    デニスに先行を許した直後、ティクトゥムはチーム無線で「彼とは争わない」と伝えていた。しかし最終ラップ、デニスのマシンにパワー系のトラブルが発生。ティクトゥムは16コーナーでインへ飛び込み、そのままトップを奪ってチェッカーフラッグを受けた。

    昨季ジャカルタ以来となるキャリア2勝目を挙げたティクトゥムは、クプラ・キロにとっても大きな勝利をもたらした。

    2位はデニス、3位には8番グリッドから追い上げたシトロエンのニック・キャシディが入り、急逝したチーム代表シリル・ブレを追悼する週末に表彰台を獲得した。


    ウェーレイン痛恨のリタイアで選手権首位陥落
    ランキング首位として東京大会に臨んだウェーレインは、16番グリッドから4番手まで追い上げる驚異的な走りを披露していた。

    しかしレース中盤、ターン7で元チームメイトのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタと接触。この接触でフロントウイングを破損し、走行を続けようとしたもののダメージが大きく、最終的にガレージへ戻ってリタイアとなった。

    一方、4位でフィニッシュしたエバンスは選手権争いで大きなポイントを獲得。ウェーレインが無得点に終わったことで、ランキング首位を3ポイント差で奪還した。

    残り3レースを残した時点でのドライバーズランキング上位は以下の通りとなった。

    1.ミッチ・エバンス 144ポイント
    2.パスカル・ウェーレイン 141ポイント
    3.ジェイク・デニス 130ポイント
    4.オリバー・ローランド 120ポイント
    5.アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ 113ポイント
    6.エドアルド・モルタラ 113ポイント

    首位エバンスとウェーレインの差はわずか3ポイント。3位デニスも14ポイント差につけており、タイトル争いは最終盤へ向けてますます混戦の様相を呈している。

    フォーミュラE 東京E-Prix レース1 決勝結果
    1位:ダン・ティクトゥム(クプラ・キロ) 47分41秒746
    2位:ジェイク・デニス(アンドレッティ) +0.380秒
    3位:ニック・キャシディ(シトロエン) +0.617秒
    4位:ミッチ・エバンス(ジャガー) +4.763秒
    5位:エドアルド・モルタラ(マヒンドラ) +6.223秒
    6位:ジャン=エリック・ベルニュ(DSペンスキー) +6.619秒
    7位:オリバー・ローランド(日産) +7.159秒
    8位:ペペ・マルティ(マセラティMSG) +7.516秒
    9位:アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(ポルシェ) +7.765秒
    10位:テイラー・バーナード(ネオム・マクラーレン) +10.456秒
    11位:ルーカス・ディ・グラッシ(ローラ・ヤマハABT) +11.411秒
    12位:ジョエル・エリクソン(エンヴィジョン) +14.380秒
    13位:フェリペ・ドルゴヴィッチ(マヒンドラ) +15.391秒
    14位:セバスチャン・ブエミ(エンヴィジョン) +15.808秒
    15位:マキシミリアン・ギュンター(DSペンスキー) +19.028秒
    16位:ノーマン・ナト(日産) +36.804秒
    17位:ニック・デ・フリース(ローラ・ヤマハABT) +46.973秒
    18位:ニコ・ミュラー(アンドレッティ) +1分04.205秒
    19ゼイン・マロニー(ローラ・ヤマハABT) +1分11.524秒
    リタイア:パスカル・ウェーレイン(ポルシェ)

    ティクトゥムの劇的な逆転勝利とウェーレインのリタイアにより、東京E-Prix初戦はレース結果だけでなく選手権争いにも大きな影響を与える一戦となった。残り3レースとなった2025/26シーズンは、エバンス、ウェーレイン、デニスを中心に最後まで目が離せないタイトル争いとなりそうだ。

  • フォーミュラE:ジェイク・デニスが東京E-Prixポールポジション獲得

    フォーミュラE:ジェイク・デニスが東京E-Prixポールポジション獲得

    2025/26 ABB FIAフォーミュラE世界選手権第14戦「2026 TDK東京E-Prix」の予選が7月25日(土)に東京市街地コースで行われ、アンドレッティ・フォーミュラEのジェイク・デニスがポールポジションを獲得した。

    ダブルヘッダー初戦のグリッドを決める重要な予選は、曇り空のドライコンディションで実施されたが、決勝では雨の可能性も予想されており、各ドライバーにとってポジション獲得が大きな意味を持つセッションとなった。

    デニスは決勝デュエルでマヒンドラ・レーシングのエドアルド・モルタラと対戦。モルタラは第1セクターで約0.3秒のリードを築き、ポール獲得が濃厚に見えた。しかし、デニスは中盤以降でタイムを取り返し、1分11秒863を記録。モルタラの1分11秒915を0.052秒上回り、今季貴重なポールポジションと3ポイントを獲得した。

    準決勝では、ポルシェ・フォーミュラEチームのニコ・ミュラーがクラッシュを喫したことで、デニスは決勝へ進出。一方のモルタラは、準々決勝でジャン=エリック・ベルニュ、準決勝ではジャガーTCSレーシングのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタとの接戦を制し、決勝へ駒を進めた。

    3位はダ・コスタ、4位はミュラーとなり、5位以下にはテイラー・バーナード、ダン・ティクトゥム、ベルニュ、ニック・キャシディが続いた。

    一方、タイトル争いでは波乱の予選となった。ランキング首位のパスカル・ウェーレイン、2位のミッチ・エバンス、3位のオリバー・ローランドはいずれもグループステージで敗退し、デュエル進出を逃した。

    ウェーレインは9番手から決勝を迎え、今大会で2度目のタイトル獲得を決める可能性を残す。一方、ローランドは東京E-Prixで初めてフロントロー獲得を逃し、15番グリッドから追い上げを目指すことになった。

    グループステージではA組でデニスが1分13秒719を記録して首位通過。ミュラー、キャシディ、バーナードもデュエルへ進出したが、ウェーレインとローランドはここで姿を消した。B組ではダ・コスタが最速タイムを記録し、モルタラ、ベルニュ、ティクトゥムが続いた一方、ランキング2位のエバンスは敗退を喫した。

    なお、アンドレッティ・フォーミュラEのフェリペ・ドルゴビッチはFP2で大きなクラッシュを喫し、マシンの修復が間に合わずグループステージは9台で実施。ドルゴビッチはタイムを記録できず20番手となった。

    2026 東京E-Prix 第14戦 予選結果

    1.ジェイク・デニス(アンドレッティ・フォーミュラE)
    2.エドアルド・モルタラ(マヒンドラ・レーシング)
    3.アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(ジャガーTCSレーシング)
    4.ニコ・ミュラー(ポルシェ・フォーミュラEチーム)
    5.テイラー・バーナード(DSペンスキー)
    6.ダン・ティクトゥム(クプラ・キロ)
    7.ジャン=エリック・ベルニュ(シトロエン・レーシング)
    8.ニック・キャシディ(シトロエン・レーシング)
    9.パスカル・ウェーレイン(ポルシェ・フォーミュラEチーム)
    10.マキシミリアン・ギュンター(DSペンスキー)
    11.ノーマン・ナト(日産フォーミュラEチーム)
    12.ニック・デ・フリース(マヒンドラ・レーシング)
    13.ジョエル・エリクソン(エンビジョン・レーシング)
    14.セバスチャン・ブエミ(エンビジョン・レーシング)
    15.オリバー・ローランド(日産フォーミュラEチーム)
    16.ミッチ・エバンス(ジャガーTCSレーシング)
    17.ルーカス・ディ・グラッシ(ローラ・ヤマハABTフォーミュラEチーム)
    18.ジョゼップ・マリア・マルティ(クプラ・キロ)
    19.ゼイン・マロニー(ローラ・ヤマハABTフォーミュラEチーム)
    20.フェリペ・ドルゴビッチ(アンドレッティ・フォーミュラE)