カテゴリー: スクーデリア・フェラーリ

  • フェラーリF1内で騒動 ハミルトン「ルクレールにポジション返せず謝罪」

    フェラーリF1内で騒動 ハミルトン「ルクレールにポジション返せず謝罪」

    フェラーリはアゼルバイジャンGPで苦戦を強いられ、ルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールは8位と9位でレースを終えた。終盤、チームオーダーに基づくポジションスワップをめぐって小さな騒動が発生した。

    ルクレールに譲られたハミルトンは、前方を追うあまり最終ラップでポジションを返せず、レース後に「判断ミス」と説明。謝罪の意向を示したが、両者は深刻な問題ではないと強調した。

    フェラーリはアゼルバイジャンGPで苦しいレースを強いられ、両者ともトップ10の後方でフィニッシュした。

    ルイス・ハミルトンは、最終ラップでシャルル・ルクレールにポジションを返さなかった件について、謝罪する意向を示した。

    レース終盤、ルクレールは新品のソフトタイヤを履く7度の王者ハミルトンにポジションを譲った。ハミルトンは5位を走るリアム・ローソンを先頭に、角田裕毅、ランド・ノリスと連なるDRSトレインに追いついた。

    しかし誰も前のマシンをオーバーテイクできず、ハミルトンは最後までノリスを抜こうと試みた。

    引くのが遅すぎた結果、ハミルトンはルクレールが再び前に戻る前にフィニッシュラインを通過してしまった。

    ハミルトンは「明らかに僕の方が速かったけれど、シャルルは寛大に僕を先に行かせてくれた。最後になってすごく遅れてメッセージを受け取ったんだ。僕は前のクルマに集中していた」とメディアに説明した。

    「0.001%の可能性しかなかったとしても、抜けると信じていた。実際、ストレートでリフトしてブレーキもしたけど、コンマ4秒遅れてしまった。それは僕の判断ミスだ」

    「シャルルには謝罪するつもりだけど、結局は8位と9位だ。二度と繰り返さない」

    一方のルクレールは、この件を大きな問題とは受け止めなかった。フェラーリにとって望むべきポジションではないことを強調した。

    「8位か9位なんて、大きな話題にはならない」と彼は語った。「本当に気にしていない。僕たちは普段からスワップに関しての一般的なルールを合意している。今回はそうならなかったけど、それはそれで構わない。8位になったからって特別にうれしいわけじゃない」

  • 中国系企業がアスリート脳データ収集か? F1ではルクレールの名前も

    中国系企業がアスリート脳データ収集か? F1ではルクレールの名前も

    中国に支援されたテック企業が、トップアスリートの脳波データを収集している可能性があるとの調査報道が明らかになった。フェラーリF1ドライバーのシャルル・ルクレールの名も挙がっており、衝撃が広がっている。

    ハンターブルック・メディアとジャーナリストのパブロ・トーレが6か月間にわたり実施した調査で、集中力トレーニング用のヘッドバンドからの脳波データが中国にアクセスされている可能性が指摘された。

    ハンターブルック・メディアが入手した書類によれば、ニューロテクノロジー企業のBrainCoは、中国共産党とつながる団体から資金提供を受け、また中国の軍事関連企業と提携している。

    BrainCoは、テニスのヤニック・シナー、米国のスキーヤーであるミカエラ・シフリン、ならびにプレミアリーグのサッカー選手たちを含む世界のトップアスリートから神経データを収集していると非難されている。

    「私は、このたった今私が着用していたヘッドバンド、フォーカスカーム(FocusCalm)というものが、単なるランダムな物ではないと明確にしておきたい」とトーレは自身のポッドキャスト「Pablo Torre Finds Out」で語った。

    「実際これはスポーツ界で非常に人気がある。なぜならアスリートがパフォーマンス目的で自分の脳波を追跡できるからだ。いつ自分が落ち着いているか、いつストレスを感じているかが分かる。『ゾーンに入る』というのが、この製品の広告の全体像だ。

    「ここで言っているのはただのアスリートではない。例えばイタリアが誇る集中力のあるヤニック・シナー、フォーカスカームでトレーニングしている彼のことだ。元女子テニス世界ランキング1位のイガ・シフィオンテクだって毎日使っている。

    「史上最高のアルペンスキーヤーの一人である米国の金メダリスト、ミカエラ・シフリンも使用している。さらにいくつかのイングランド・プレミアリーグのサッカークラブの選手たちも使っている」」

    中国が脳データにアクセスすることは可能か?

    スポーツ医学の第一人者でありFormula Medicineの創設者であるリッカルド・チェッカレッリ博士は、中国が自国のアスリート育成のためにそのデータを利用している可能性があると主張した。

    「はい、絶対に可能だ。はい」と彼は述べた。「我々は現在も彼らと接触している。彼らはまたより着用しやすいデバイスも作っていて、航空分野や軍事での様々な実験に使える。もちろん、デバイスは着用しやすく快適でないといけない。

    「これはシナジーだ。何年も続いているプロジェクトであり、明らかにBrainCoは我々を非常に、非常にサポートしてきた」」

    チェッカレッリはルクレールと13歳のときから仕事を共にしてきた。

    一方で、ニータ・ファラハニ教授はこのデータが軍事研究に利用され得ると警告した。

    「懐疑的な人たちに言いたいのは、CCP(中国共産党)が脳データを使って我々のアスリートがどのようにパフォーマンスを発揮するかをよりよく理解し、将来の兵士をよりよく訓練するために使っている可能性は非常に高いということだ。これは彼らが認知戦に関する総合的プログラムの一部として開発しているものだ」と彼女は述べた。

  • ルイス・ハミルトン F1アゼルバイジャンGP予選「新品タイヤを拒否された」

    ルイス・ハミルトン F1アゼルバイジャンGP予選「新品タイヤを拒否された」

    ルイス・ハミルトンは、2025年F1アゼルバイジャンGP予選でQ2敗退を喫した理由として、フェラーリが新品タイヤを投入させなかったチーム判断を非難した。

    ハミルトンはバクー市街地サーキットで行われた混乱の予選で序盤に姿を消すこととなった。予選はさまざまなアクシデントにより6度の赤旗中断が発生した。

    チームメイトのシャルル・ルクレールがQ2終盤に新品のミディアムタイヤで走行した一方で、ハミルトンは使い古したソフトタイヤでアタックを強いられた。最終アタックでタイム更新は果たしたものの、Q3進出には届かなかった。

    スカイスポーツの取材に応じたハミルトンは、チームが自身の要望を拒否したことを明かした。

    「正直、本当にがっかりしている。昨日はクルマの感触が良かったけど、今日は理論上ベストだと見えた方向性を選んでしまった」とハミルトンは語った。

    「僕たちのペースは良くて、前進している感じだったし、集中して走れていた。ミスもしていないし、エスケープロードにも行かなかった。ただ、正しいタイヤが履けていなかっただけなんだ」

    「僕の前にいた全員が基本的にミディアムタイヤを履いていた。僕はFP2で走行計画の都合でミディアムを1セット失ってしまい、それがハンデになった」

    フレッシュタイヤを望んだのかと問われると、ハミルトンはこう答えた。

    「そうだ。でもその選択は取られなかった。僕はやりたかったけど、彼らはウォームアップに時間がかかりすぎるとか言ってきて、時間切れで燃料も足りなくなった。だから良くなかった」

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ) F1 アゼルバイジャンGP

    ハミルトン「Q2敗退は衝撃だった」
    予選に入るまでは、ルイス・ハミルトンとフェラーリは好調なペースを見せていた。7度のワールドチャンピオンはFP2でトップタイムを記録し、チームメイトのルクレールを上回っていた。最終プラクティスでもトップ4に入り、夏休み以降続いていた一発の速さを維持していた。

    そのため、予選Q2敗退は本人にとって「衝撃」だったと明かす。

    「内部で処理するけど、今週末はポジティブな要素がたくさんあったし、本当に乗れていると感じていた。正直、今日はポールを狙えると思っていたから、ショックだった。受け止めて、これからも頑張るよ」とハミルトンは語った。

    なお、チームメイトのルクレールも失望の予選となった。アゼルバイジャンGPで過去4度のポールを獲得してきたルクレールは、Q3のターン16でクラッシュを喫し、決勝は10番手以上のスタートは望めない状況となった。

  • ルクレール F1アゼルバイジャンGP予選「ミディアムで全てがおかしくなった」

    ルクレール F1アゼルバイジャンGP予選「ミディアムで全てがおかしくなった」

    シャルル・ルクレールは、アゼルバイジャンGPで「大苦戦していた」と認めた。これまでバクーで4戦連続ポールポジションを獲得していたが、その流れはQ3でのクラッシュによって途絶えることになった。

    ルクレールはターン16でブレーキをロックさせ、右側のバリアに激しく衝突。予選セッションを早々に終える形となった。この結果、日曜の決勝ではグリッド10番手以上からスタートすることはできなくなった。

    バクー市街地サーキットは広くルクレールの得意コースと考えられている。今週末に臨むまで、ルクレールは2021年から続けて4戦連続でポールポジションを獲得していたが、驚くべきことにいずれのポールからも勝利には結びつけられていない。

    セッション後にSky Sportsのインタビューに応じたルクレールは、週末を通じて直面していた困難について語った。

    「そうだ。特に僕にとってはね。ルイスの方が週末を通じてすぐにペースに乗って一貫していたと思う。僕は本当に大苦戦していて、普段はバクーに来ると自然に流れるようにうまくいくんだけど、残念ながら今年はそうじゃなかった」

    「その理由は理解できたと思うし、予選では感触を変えようとマシンを大幅に調整した。実際、ミディアムタイヤを履くまではフィーリングは良くなっていたんだ。でも、そこからすべてがおかしくなった」

    「ミディアムタイヤを履いた瞬間、とてもとても難しくなった。昨日は僕らのマシンにとって良いタイヤのように感じたけど、今日は適正なウィンドウに入れることが全くできなくて、それですぐに本当に難しくなってしまった」

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ) F1 アゼルバイジャンGP

    ルクレールは決勝で巻き返せるか?
    波乱の予選展開により、グリッドオーダーは例年よりも大きくシャッフルされている。ポールポジションはマックス・フェルスタッペンが獲得したが、フロントロウにはウィリアムズのカルロス・サインツが並ぶ。リアム・ローソンは2台のメルセデスを抑えて3番手を確保した。マクラーレン勢は7番手と9番手からのスタートとなる。

    自身の決勝への可能性を問われたルクレールは次のように語った。
    「チャンスはある。でも、前に戻るのは厳しいだろうね。チャンスはあるから、トライするつもりだ」

    「土曜が残念な一日だった分、日曜は良いものにしたい。これまでここでは逆のパターンが多かったからね。この状況をひっくり返すのを楽しみにしている」

  • ルイス・ハミルトン F1アゼルバイジャンGP初日「進歩が見え始めている」

    ルイス・ハミルトン F1アゼルバイジャンGP初日「進歩が見え始めている」

    ルイス・ハミルトンは、2025年F1アゼルバイジャンGP金曜フリー走行を終え、今季ここまで浮き沈みの激しかったシーズンの中で「チームとしての進歩が本当に見え始めている」と満足感を示した。

    ハミルトンはFP1でバリアに接触して13番手に沈んだが、FP2では1分41秒293をマークし、チームメイトのシャルル・ルクレールに続くフェラーリの1-2を演出した。

    「とてもポジティブな一日だった」と問われると、ハミルトンは「本当にそうだ。神に感謝する!」と笑顔で答えた。

    「FP1はあまりポジティブじゃなかった。正直に言えばちょっとめちゃくちゃだった。このサーキットではブレーキで大きな自信を持つ必要があるけど、ブレーキに問題を抱えていた。それに、どのサーキットも僕にとってフェラーリで初めて走る場所だから、慣れるのは簡単じゃない」

    「FP2に向けていくつか変更をして、ブレーキがようやく完璧に機能するようになった。ブレーキで大きなアドバンテージを得ることができたんだ」

    「この進歩を見られて本当にうれしい。僕たちがチームとして進んできた方向性を示している。皆の忍耐や全力の努力に心から感謝している。今ようやく、その進歩が見え始めているんだ」

    この日がブレークスルーとなる可能性について問われると、ハミルトンは慎重に続けた。

    「今日はあくまで金曜のプラクティスだ。あまり先走らないようにしたい」

    「皆が努力を続けてくれていることに本当に感謝したい。ファクトリーの皆、ここにいる皆、忍耐やサポート、毎週末僕を支えてくれる力をくれている。ガレージの仲間たち、マーケティングチームも大きな違いを生んでくれている」

    「それからティフォシ。前戦モンツァで彼らから受け取ったエネルギーで僕らは輝いていた。あのエネルギーをシーズン最後まで持ち運びたい」

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ) F1 アゼルバイジャンGPバクーでの週末初日、フェラーリで目を引く走りを見せたハミルトン

    一方、フェラーリのガレージの反対側では、バクーでポールポジションを4度獲得しているルクレールが週末の勢力図について見解を述べた。彼はマクラーレンがまだ力を隠していると考えている。

    「悪くはなかった」とルクレールは振り返った。「特に僕自身にはまだかなりのポテンシャルが残っていると思う。今日はあまりいい仕事ができなかった。全体的には僕たちは強そうに見えるから、それはいいことだ」

    「でも、大きな“ただし”がある。マクラーレンはまるで別世界にいるように見える。ランド(ノリス)はとても印象的なラップを最後まで走り切れていなかった。だから、明日はみんな驚くと思う。僕たちが彼らと戦えるとは思えないけど、他の相手と比べればいい位置にいるようだ」

    今後の可能性については、ルクレールはこう結んだ。

    「今のところ勝利を争うバトルにはならないと思う。でも“絶対ない”とは言えない。2021年や過去の予選でも、できると思えなかったのに最後にはやり遂げたことがある。だから希望は持ち続けるけど、可能性は低いと思う」

  • F1:ルイス・ハミルトン 推定26億円の愛車たちを全売却「今はアートに夢中」

    F1:ルイス・ハミルトン 推定26億円の愛車たちを全売却「今はアートに夢中」

    ルイス・ハミルトンは、自身のすべての愛車コレクションを手放したことを明らかにし、今はアートを集めることの方が好きだと語った。ただし、イタリアのあるスーパーカーには特別な想いを抱いているという。

    2025年F1アゼルバイジャンGPを前にした会見で、7度のF1ワールドチャンピオンはスクーデリアの最新フラッグシップモデル「フェラーリF80」に興味があるかどうかを尋ねられた。

    「僕はもうクルマを持っていないんだ。全部手放した。今はアートの方に夢中なんだ」とハミルトンは答えた。「もしクルマを買うならF40だね。あれは素晴らしいアート作品だ」

    長年にわたりハミルトンのガレージは話題となってきた。彼のコレクションには希少で高額、そしてハイパフォーマンスな数々のマシンが並んでいた。ハイパーカーからクラシックカー、限定モデルまで、元メルセデスF1ドライバーのガレージは充実していたが、今回の発言からはその情熱が薄れつつある様子がうかがえる。

    報道によれば、売却前のコレクション総額は推定1,300万ポンド(約26億円)。モナコやロサンゼルスのプライベートガレージに保管されていた。完全なリストは公式に確認されたことはないが、彼が所有していた、あるいは運転する姿が見られたモデルは以下の通りだ。

    ■ パガーニ・ゾンダ 760 LH
    ■ メルセデスAMG プロジェクト・ワン
    ■ メルセデスAMG SLS ブラックシリーズ
    ■ メルセデスAMG GT R(元F1セーフティカー仕様)
    ■ メルセデスAMG G63 6×6
    ■ メルセデス・マイバッハ S600
    ■ フェラーリ・ラフェラーリ
    ■ フェラーリ・ラフェラーリ・アペルタ
    ■ フェラーリ 599 SA アペルタ
    ■ 1966 シェルビー・コブラ 427
    ■ 1967 フォード・マスタング シェルビーGT500(「エレノア」レプリカ)
    ■ マクラーレン P1
    ■ 1995 マクラーレン F1(シャシー044と報道)
    ■ ミニ・クーパー
    ■ メルセデス EQC

    ハミルトンは四輪車の運転で知られているが、実際にはバイクを好んでいる。これまでもモナコGPやイタリアGPなどの週末に、イタリア国旗カラーをまとったドゥカティ・パニガーレV4 Sで登場する姿が見られたほか、イタリアのMVアグスタとコラボレーションした限定モデル「MVアグスタ F4 LH44」を駆る姿も確認されている。

    それでも本人の言葉を信じるなら、フェラーリF40には今でも特別な居場所を与えるだろう。

    「僕が本当にやりたいことのひとつは、フェラーリをデザインすることなんだ」と彼は今シーズンの初めに語っていた。「F40をベースにした“F44”を作りたい。実際のスティックシフトを備えたやつをね。これから数年でそれに取り組みたい」

  • シャルル・ルクレール F1アゼルバイジャンGPで5年連続ポール狙う

    シャルル・ルクレール F1アゼルバイジャンGPで5年連続ポール狙う

    フェラーリのシャルル・ルクレールは、F1アゼルバイジャンGPで史上初となる5年連続ポールポジション獲得に挑む。市街地コースで発揮される“自然な強み”を武器に、再び予選での速さを示すことができるか注目が集まる。

    レッドブルが支配する近年の時代においても、バクー市街地サーキットはルクレールにとって幸運の舞台となってきた。フェラーリのルクレールは、2021年から2024年のマックス・フェルスタッペンのタイトル獲得シーズンすべてでアゼルバイジャンGP予選最速を記録している。

    これに対し、他のドライバーでポールを獲得したのは1回ずつのみで、バルテリ・ボッタス、セバスチャン・ベッテル、ルイス・ハミルトン、ニコ・ロズベルグが名を連ねている。

    「自然に出てくるんだ」とルクレールは予選での成功について語った。「僕は普段から市街地コースでかなり強いと感じているし、ここでは他にも何かが作用して特に強さを引き出しているのかもしれない。ここに戻ってくるのは良い気分だし、普段から僕はここで強いと分かっている」

    「ただ、週末に向けての心構えは変わらない。いつもと同じ準備をして、過去をあまり見すぎないようにしているけれど、間違いなくドライブするのが好きなサーキットなんだ」

    さらに彼はこう続けた。「新品タイヤでの1周のアタックでは、時にクルマの弱点を少し隠せることがある。でもロングランでは、デグラデーションが効いてくると、その弱点を隠すのは本当に難しくなる」

    ルクレールの土曜のパフォーマンスは目を見張るものがあるが、これらのポールポジションはいずれも勝利にはつながっていない。それでも過去2シーズンはいずれも表彰台を獲得している。

    今回も予選での快挙再現は容易ではないと認め、彼はこう語った。「マクラーレンが倒すべきチームになるだろう。レッドブルもモンツァではマックスがとても強力で、おそらく新しい要素をクルマに持ち込んで大きな前進を果たしたと思うから、彼らもマクラーレンと一緒に前に来るだろう」

    「僕たちは彼らの後ろになると思うけれど、ここは特に僕が好きなトラックで、予選で1周のアタックにおいて特に良いパフォーマンスを見せてきた場所だ。レースではクルマの本当のパフォーマンスを隠すのは少し難しいけれど、できる限りのことをして何が可能かを見ていきたい」

  • フェラーリF1 2026年「人材戦争」勃発 引き抜きと偽情報の攻防

    フェラーリF1 2026年「人材戦争」勃発 引き抜きと偽情報の攻防

    フェラーリF1に2026年を前にして「人材戦争」が勃発している。マラネロからは重要なエンジン技術者が流出する一方で、空力部門には新たな人材を迎え入れるなど、激しい攻防が続いている。

    その舞台裏には単なる引き抜き合戦だけでなく、ライバルによる「偽情報」の流布や政治的駆け引きも絡み合う。2026年の新レギュレーションに向けた戦いは、すでにコース外から火花を散らしている。

    1週間前、フェラーリのエンジン技術者であるヴォルフ・ツィマーマンとラース・シュミットの2人が、マッティア・ビノットの招きでアウディに移籍し、2026年にデビューするドイツチームのエンジン部門を強化することになった。2人のドイツ人技術者の離脱は簡単には埋められない損失とされ、2026年を見据えたマラネロの技術的健全性について、早速さまざまな意見が飛び交った。

    ハイブリッドパワーユニットの電気出力が現行の約3倍となる350kWに引き上げられる来季を前に、充電保持能力や1周全体での電力供給に関する不確定要素を抱える中、すべてのコンストラクターが新たな技術サイクルに備えて部門強化を進めているのは確かだ。同時に、ツィマーマンとシュミットの離脱は、これまでパドック内で繰り返し流布されてきた「フェラーリのパワートレイン開発の遅れ」という噂とは正反対の実情を示している。La Gazzetta dello Sportによれば、2人が担当した新型パワーユニットのコンセプト段階の作業はすでに数か月前に完了しており、次期マシン用のエンジンとトランスミッションのベンチテストは、マラネロのエンジン部門トップであるエンリコ・グアルティエリによってスケジュール済みだ。さらに、2026年のPUは高温条件下での性能を極限まで引き出す方向で設計されているという。

    つまり新PUの大きな特性のひとつは、内部作動温度を高く維持できる能力、すなわち熱交換を最小限にする点にある。そのため、最近フランス人技術者フランク・サンチェスを迎えて強化された空力部門と密接に連携し、SF-26(仮称)の内部流体力学は特に革新的なものとなる見込みだ。外寸の縮小だけでなく、拡大したバッテリー容量や内部で発生する複雑な熱管理に対応する必要があり、その影響でPUのパッケージング研究に大きな弾みがついている。モータリスト2人の流出とサンチェスの加入は、現在この分野の人材市場が非常に流動的であることを如実に示している。

    メルセデス

    一方で、メルセデスはブリックスワース拠点(PU製造拠点)からフェラーリに2人のエンジニアが移籍するという噂を否定した。La Gazzetta dello Sportによれば、PUの電気的性能管理を専門とする設計開発部門からは実際に数名の技術者が流出しつつあるという。数か月前からパドックを飛び交ってきた噂を読み解くと、それらは強い「政治的意図」を持っていたことがますます明白になってきた。つまり、あるメーカー(具体的にはメルセデス)がライバルに比べて大きな優位にあるかのように見せかける一方で、戦略的に「フェラーリは2026年プロジェクトで大きく遅れている」という偽情報を流し、スクーデリアが求める人材のマラネロ入りを妨げる効果を狙っていたのだ。

    要するに、トップチームが一流の人材を確保し安定した技術基盤を築くための戦いは、すでに少なくとも1年前から始まっており、La Gazzetta dello Sportによれば 精緻な分析からも2026年シーズンを通じて続く運命にある。今後12か月間で、エンジン部門のみならず空力や車両ダイナミクスの分野でも、少なくとも3つのトップチーム間で重要技術者の移籍という「サプライズ」が相次ぐことを覚悟すべきだ。

  • フェルスタッペン ハミルトンのフェラーリF1苦戦に言及「決して簡単ではない」

    フェルスタッペン ハミルトンのフェラーリF1苦戦に言及「決して簡単ではない」

    マックス・フェルスタッペンは、ルイス・ハミルトンがフェラーリで迎えた最初のF1シーズンにおいて苦戦している状況について言及し、「決して簡単なことではなかった」と語った。

    ハミルトンのスクーデリアでのデビューイヤーは厳しいものとなっており、チームのマシンSF-25に苦しんでいる。7度のワールドチャンピオンにとって唯一の大きなハイライトは上海でのスプリントレース優勝であり、フルグランプリではまだ表彰台を獲得できていない。

    チームメイトのシャルル・ルクレールも苦戦しているが、4度のトップ3フィニッシュとポールポジションを1回獲得している。

    ハミルトンが最も落ち込んだのはハンガリーで、Q3進出に失敗した一方でルクレールがポールを獲得し、自らを「役立たず」と呼び「ドライバーを変えるべきだ」と発言した時だった。

    フェルスタッペンはイタリアでシーズン3勝目を挙げる前に、2021年のタイトルライバルであるハミルトンのマラネロでの初年度について尋ねられ、マシンの複雑さがハミルトン本人の現在の実力を正しく反映しているわけではないと認めた。

    「彼(ハミルトン)がメルセデスでどのように動いていたのか、彼が個人的にどう感じているのか、そして今(フェラーリの)チーム内で何が起こっているのか、僕には分からない」とフェルスタッペンは語った。

    「彼はすでにシャルル(ルクレール)という非常に強力なドライバーがいるチームに加入した。だからすぐにそこでチームメイトを打ち負かすことは決して簡単ではない。彼はチームに深く溶け込み、チームのことをよく知っていて、言語も話せる」

    「しかし、これらのマシンは時にとても複雑で、自分がなぜ速いのか、あるいはそうでないのかを完全に理解するのは決して簡単ではないんだ」

    ハミルトンはモンツァで10番手スタートからグリッドペナルティを受けて6位に入賞する力強い走りを見せ、気持ちも上向きとなったように見えた。また、数日前にはミラノで集まったティフォシの群衆の前に姿を現し、フェラーリドライバーとして初めて本格的な地元ファンの支持を実感した。

    マックス・フェルスタッペン スクーデリア・フェラーリ ルイス・ハミルトン

    フェルスタッペンは、フェラーリドライバーであることには大きな感情的魅力があると認めつつも、もしオファーを受けたとしても自分がフェラーリで走ることはないと語り、その理由を説明した。

    「僕はフェラーリが巨大なブランドだと思っている。すべてのドライバーは、自分がそこで走る姿を想像するし、『フェラーリで走りたい』と思うんだ」

    「でも僕は、ただフェラーリで走るために行くことが間違いだと思っている」

    「もし僕がそこに行きたいと思うとしたら、それは『フェラーリだから』ではなく、勝てるチャンスがあるからだ。そして、もしフェラーリで勝てるなら、それはさらに素晴らしいことだと思う。だからブランドの感情や情熱だけに導かれて行くべきではなく、自分がそこが正しい場所だと感じるから行くべきなんだ」

  • フェラーリF1移籍の真実:シューマッハとハミルトンの決定的な差

    フェラーリF1移籍の真実:シューマッハとハミルトンの決定的な差

    ルイス・ハミルトンの2025年フェラーリ移籍は、しばしば1996年のミハエル・シューマッハと重ね合わせられる。しかし、その実態はまったく異なる。

    シューマッハは27歳、肉体的にも技術的にも絶頂期にあった。ベネトンで二度の王座を手にし、さらに勝利を重ねられる状況を手放す必要はなかった。一方のハミルトンは40歳。すでにキャリアの終盤に差し掛かり、両者の立場は大きく異なる。

    ブラウンが認めたシューマッハ交渉の裏側
    シューマッハは当初、フェラーリの誘いを断っていた。混乱し技術的にも遅れを取っていたチームに行く理由はなく、ベネトンでさらなる成功を望んでいたからだ。そのとき助言を与えたのがロス・ブラウンだった。

    ブラウンは「拒否」ではなく「要求を積み重ねろ」と指示した。金銭だけでなく、権限や人的リソースまで徹底的に条件を押し上げるよう助言したのだ。

    実際にシューマッハはフェラーリが接触するたびに要求を追加し、フェラーリはそれを一つずつ受け入れていった。2009年のブラジルGPでautoracingのアダウト・シルバが直接ブラウンに確認したところ、彼は当時の報道を認めたうえで「ここまで受け入れるとは思わなかった」と語っていた。

    ブラウンはこう振り返った。

    「最終的に私はマイケルに言った。『もう決めるのは君だ。金銭的には想像以上だろう。タイトルをすぐに取れる保証はないが、長期的には可能性がある』」

    シューマッハの要求リスト
    シューマッハがスクーデリア・フェラーリに突きつけ、受け入れられた条件は以下の通りだ。

    ■ 権限と支配力: チーム全体を掌握し、自らの技術陣を組織する自由
    ■ 信頼できるスタッフ: ロス・ブラウン(戦略責任者)、ロリー・バーン(デザイナー)を含むベネトンの仲間の招聘
    ■ 絶対的ナンバー1待遇: 常にエースの立場を保証し、チームメイト人事にも拒否権を持つ
    ■ 破格の報酬: ベネトン時代の3倍の基本給に加え、勝利・表彰台・タイトルごとのボーナス

    フェラーリはすべてを受け入れた。1979年以降タイトルから遠ざかっていたチームは、成功を取り戻すためなら何でも差し出すしかなかったのだ。

    ハミルトンとの決定的な違い
    ハミルトンには、こうした「交渉による絶対的権力の獲得」はない。むしろ2012年にマクラーレンからメルセデスに移った時と同じく、「未来を信じる決断」に近い。年齢的にもキャリアの局面的にも、シューマッハがフェラーリに加わったときとは根本的に条件が異なるのだ。