投稿者: dbcheck

  • スーパーGT第4戦富士:STANLEY HRC プレリュードGTが今季初優勝

    スーパーGT第4戦富士:STANLEY HRC プレリュードGTが今季初優勝

    スーパーGT第4戦「FUJI GT 300km RACE」の決勝が8月2日に富士スピードウェイで行われ、GT500クラスは100号車「STANLEY HRC PRELUDE-GT」の山本尚貴/牧野任祐組が今季初優勝を飾った。

    レースはスタート直後に64号車「Modulo HRC PRELUDE-GT」のイゴール・オオムラ・フラガが絡む大クラッシュで赤旗中断となる波乱の展開となったが、再開後はホンダ勢が主導権を握り、新型HRC PRELUDE-GTに初勝利をもたらした。

    スタート直後の大クラッシュで赤旗中断
    事前の降雨によりレースはセーフティカー先導でスタート。5周目に実質的なレースが始まった直後、メインストレートで64号車「Modulo HRC PRELUDE-GT」のイゴール・オオムラ・フラガ、23号車「MOTUL Niterra Z」の高星明誠、12号車「TRS IMPUL with SDG Z」のベルトラン・バゲットが接触する大事故が発生した。

    フラガのマシンは宙を舞う激しいクラッシュとなり、レースは赤旗中断。フラガは意識のある状態で車両から救出され、精密検査のため病院へ搬送された。事故原因を作ったと判断されたバゲットには90秒のストップ・アンド・ホールドペナルティが科され、高星もフロント左側を損傷して大きく順位を落とした。

    約35分の中断後にレースは再開された。

    山本尚貴が首位奪取 ホンダ勢がレースを支配
    再スタート後、ポールポジションの8号車「#8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT」を駆る大津弘樹は、1コーナーで100号車の山本尚貴にかわされ首位を明け渡した。

    3番手には17号車「Astemo HRC PRELUDE-GT」の野村勇斗が続き、HRC PRELUDE-GT勢が上位を占める展開となる。

    ピットウインドウが近づくと37号車「Deloitte TOM’S GR Supra」の笹原右京が鮮やかなオーバーテイクを決めて3番手へ浮上。さらに38号車「KeePer CERUMO GR Supra」の小林利徠斗も順位を上げ、トヨタ勢が反撃を開始した。

    牧野任祐が逃げ切り 新型プレリュードに初勝利
    ピットストップでは100号車が25周目、8号車が24周目にドライバー交代を実施。一方で37号車はスティントを延ばしたことで実質的に順位を上げ、ジュリアーノ・アレジが2番手でコースへ復帰した。

    終盤まで牧野任祐がリードを築いたが、59周目にGT300クラスの周回遅れを利用した太田格之進がアレジを攻略して2番手へ浮上。残り周回で牧野との差を一気に縮め、最終ラップには約1秒差まで迫った。

    それでも牧野は冷静な走りで逃げ切り、100号車「STANLEY HRC PRELUDE-GT」が66周を走破して今季初優勝。新型HRC PRELUDE-GTにとって参戦3戦目で初勝利となった。

    2位はわずか0.662秒差で8号車「#8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT」、3位には37号車「Deloitte TOM’S GR Supra」が続いた。

    昨年王者の36号車「au TOM’S GR Supra」は11番手スタートから4位まで追い上げ、80kgのサクセスウェイトを搭載しながらランキング首位を守った。5位は17号車「Astemo HRC PRELUDE-GT」、6位は38号車「KeePer CERUMO GR Supra」が入った。

    一方、日産勢はスタート直後のアクシデントが響き、24号車「リアライズコーポレーション Z」の11位が最高位。ポイント獲得を逃す厳しい一戦となった。

    GT300はGreen Brave GR Supra GTが今季初優勝
    GT300クラスは52号車「Green Brave GR Supra GT」の野中誠太/吉田広樹組が優勝を飾った。

    序盤は45号車「PONOS FERRARI 296 EVO」がレースをリードしたが、野中が着実に順位を上げ、ピットストップではフロントタイヤ2本交換のみを選択して逆転に成功。終盤は吉田が45号車の川端伸太朗との激しいサイド・バイ・サイドの攻防を制してトップを守り切った。

    2位には32号車「ENEOS X PRIME AMG GT3」の石浦宏明/鈴木斗輝哉組、3位には7号車「CARGUY Ferrari 296 GT3 EVO」のザック・オサリバン/梅垣清組が入り、45号車「PONOS FERRARI 296 EVO」は4位でフィニッシュした。

    GT300ランキングでは、7位でフィニッシュした2号車「HYPER WATER INGING GR86 GT」が首位を維持。5位に入った56号車「リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R」が2ポイント差で追う展開となった。

    大クラッシュによる赤旗中断という波乱の一戦となった富士大会だったが、GT500では新型HRC PRELUDE-GTが待望の初優勝を達成。シーズン後半戦に向けてタイトル争いはさらに激しさを増しそうだ。

    GT500決勝結果(第4戦 富士)

    1位 #100 STANLEY HRC PRELUDE-GT(山本 尚貴/牧野 任祐)
    2位 #8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(太田 格之進/大津 弘樹)
    3位 #37 Deloitte TOM’S GR Supra(笹原 右京/ジュリアーノ・アレジ)
    4位 #36 au TOM’S GR Supra(坪井 翔/山下 健太)
    5位 #17 Astemo HRC PRELUDE-GT(塚越 広大/野村 勇斗)
    6位 #38 KeePer CERUMO GR Supra(大湯 都史樹/小林 利徠斗)
    7位 #14 ENEOS X PRIME GR Supra(福住 仁嶺/大嶋 和也)
    8位 #39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口 雄飛/サッシャ・フェネストラズ)
    9位 #16 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(野尻 智紀/佐藤 蓮)
    10位 #19 WedsSport BANDOH GR Supra(国本 雄資/阪口 晴南)
    11位 #24 リアライズコーポレーション Z(名取 鉄平/三宅 淳詞)
    12位 #12 TRS IMPUL with SDG Z(平峰 一貴/ベルトラン・バゲット)
    13位 #23 MOTUL Niterra Z(千代 勝正/高星 明誠)
    14位 #64 Modulo HRC PRELUDE-GT(大草 りき/イゴール・オオムラ・フラガ)

  • ジャック・クロフォードが語るアストンマーティンF1の開発現場「競争力は必ず戻る」

    ジャック・クロフォードが語るアストンマーティンF1の開発現場「競争力は必ず戻る」

    ジャック・クロフォードは、アストンマーティンF1のシミュレーター開発でエイドリアン・ニューウェイら首脳陣から自身の仕事が高く評価されていることを明かし、チーム内では将来に向けて前向きな雰囲気が広がっていると語った。

    クロフォードはその後、ハンガロリンクで実施されたフィルミングデーで新型ホンダ製パワーユニットを搭載したAMR26Bの走行も担当。オランダGPで予定される新パッケージ投入に向け、シミュレーター開発だけでなく実車テストでも重要な役割を担っている。

    ニューウェイやカルディレもシミュレーター作業を注視
    アストンマーティンF1のリザーブドライバーを務めるジャック・クロフォードは、現在3年目のシーズンを迎えている。レース出場の機会こそ限られるものの、本拠地でシミュレーター開発を担当し、週末のパフォーマンス向上を支える重要な役割を果たしている。

    2026年シーズン序盤、アストンマーティンF1はシャシー開発の遅れやホンダ製パワーユニットの課題に苦しんだ。しかし、ハンガリーGPでは16項目に及ぶ大型アップグレードを投入し、明るい兆しを見せている。

    ベルギーGP週末に『Motorsport Week』の独占インタビューに応じたクロフォードは、エイドリアン・ニューウェイや最高技術責任者(CTO)のエンリコ・カルディレと仕事ができる環境について質問されると、その充実感を次のように語った。

    「そうだね。本当に光栄なことだ」

    「チームには素晴らしい人たちがいる。僕が一番好きなのは、シミュレーターセッションを行っている時間だ」

    「チームのトップエンジニアたち、エイドリアンやエンリコをはじめ、みんながシミュレーターセッションを聞きながら、僕が何をしているのか確認している。自分の仕事を見てもらえて、それが成果につながっていると実感できるので、本当にうれしい」

    「チームには優秀なエンジニアがたくさんいるし、毎週末サーキットでも彼らと良い関係を築けているのは素晴らしいことだ」

    ジャック・クロフォード(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    「将来を悲観する理由はない」
    アストンマーティンF1は、わずか数年で中団上位からグリッド後方へと後退した。しかしクロフォードは、チーム内部の士気はむしろ高まっていると明かし、近い将来の復活に自信を示した。

    チーム再建の一員としての自覚があるかと問われると、クロフォードは次のように答えた。

    「もちろんだ。僕は物事がうまくいっていない時でも前向きでいられるタイプなんだ」

    「チームには本当に素晴らしい人たちがいる。今年の序盤は、なぜうまくいかなかったのか正直よく分からないくらいだ」

    「みんな本当に一生懸命働いてきたし、その努力は報われるべきだと思っている。やがて競争力を取り戻せるようになるはずだ」

    「だから将来について幸せでいられない理由も、前向きになれない理由もない」

    実車開発でも重要な役割
    クロフォードは、このインタビュー後にハンガロリンクで実施されたフィルミングデーで、新型ホンダ製パワーユニットを搭載したAMR26Bの走行も担当した。

    シミュレーターで蓄積した知見を実車で検証する役割も担っており、オランダGPで投入予定の新型ホンダPUや追加アップデートの開発を支える存在として、アストンマーティンF1の巻き返しに重要な役割を果たしている。

  • メルセデス会長に社内外から圧力 フェルスタッペン獲得反対派に逆風

    メルセデス会長に社内外から圧力 フェルスタッペン獲得反対派に逆風

    メルセデスF1によるマックス・フェルスタッペン獲得の可能性を巡り、親会社メルセデス・ベンツの会長オラ・ケレニウスが社内外から強い圧力を受けていると報じられた。

    チーム代表のトト・ヴォルフは近年フェルスタッペン獲得への関心を公言してきたが、最近ではその可能性を否定する姿勢を見せており、ジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリの現ラインアップを維持する意向を示している。

    その背景には、フェルスタッペン獲得に慎重な姿勢を取るケレニウス会長の意向もあるとみられている。

    ケレニウス会長に高まる社内の不満
    ドイツメディア『F1 Insider』のラルフ・バッハによると、ケレニウス会長はアントネッリを「理想的な社員」の模範として社内で紹介するほど高く評価しているという。

    メルセデスは19歳のアントネッリを将来のスター候補と位置付けており、チームメイトのキャリアに大きな影響を与えてきたフェルスタッペンを迎え入れれば、その成長を妨げる可能性があると考えているようだ。

    また、フェルスタッペンとの契約には数年に及ぶ総額1億ドル規模ともされる大型契約が必要になる可能性があり、任期を2年残すケレニウス会長は、そのような長期的なコミットメントにも慎重な姿勢を示していると報じられている。

    しかし、バッハによれば現在のケレニウス会長は社内外から大きなプレッシャーを受けているという。

    「メルセデスは今、別の問題を抱えている」とバッハは語った。

    「ケレニウスは従業員から非常に強い圧力を受けている。3週間前にはメルセデス博物館や工場の前で抗議活動まで行われた」

    さらに在宅勤務制度の見直しなど会社運営を巡る方針にも反発が広がっているとされる。

    「一貫性がない。今度は在宅勤務も廃止して全員を出社させようとしている。何の計画があるのか誰にも見えていない。従業員だけでなく監査役会もそれに気付き始めており、彼は大きなプレッシャーを受けている」

    F1より本業優先を求める声も
    バッハは、ケレニウス会長がイギリスGPを訪問した際の行動についても批判的に言及した。

    「本来の業務よりもシルバーストンへ行くことを優先している。そして現地ではプレッシャーが大きすぎたため、予定されていたSkyのインタビューもキャンセルしたと聞いている」

    また、アントネッリへの評価は依然として非常に高いという。

    「彼はアントネッリの熱烈な支持者だ。従業員向けのメルセデスの動画でも、理想的な社員の例としてアントネッリを取り上げている。彼がいる限り、フェルスタッペンに居場所はない」

    経営トップ交代ならF1戦略も変化する可能性
    メルセデス・ベンツはメルセデスF1チームの株式の3分の1を保有しており、親会社トップの交代はF1チームの意思決定にも影響を与える可能性がある。

    仮にケレニウス会長の立場が変化すれば、フェルスタッペン獲得に対する障壁の一つが取り除かれる可能性もある。一方で、チーム首脳陣はアントネッリを中心とした長期的なプロジェクトを高く評価しており、経営体制が変わったとしても方針が直ちに転換するとは限らない。

    なお、週末にはレッドブルがフェルスタッペンに対し、2029年までの契約延長を提示したとの報道も浮上している。ただし、その条件として、今季終了後にも行使可能とされる成績条項による離脱オプションを放棄する必要があると伝えられている。

    メルセデスを巡る経営環境の変化は、フェルスタッペンの将来にも少なからず影響を及ぼす可能性があり、今後の動向が注目される。

  • スーパーGT第4戦富士 フラガが宙を舞う大クラッシュ 赤旗中断で病院搬送

    スーパーGT第4戦富士 フラガが宙を舞う大クラッシュ 赤旗中断で病院搬送

    富士スピードウェイで8月2日に開催されている2026スーパーGT第4戦決勝で、スタート直後にGT500クラスの64号車Modulo HRC PRELUDE-GTが宙を舞う大クラッシュを喫した。事故を受けてレースは赤旗中断となり、コース上では救助活動と安全確認が行われた。

    ドライバーのイゴール・オオムラ・フラガはレスキュー隊によって救出され、病院へ搬送。

    NAKAJIMA RACINGは意識ははっきりしており、大きな怪我はなさそうだと発表した。その後、決勝レースは14時15分にセーフティカー先導で再開された。

    セーフティカー明けに3台が絡むアクシデント
    決勝前には雨が降ったものの、スタート時には天候が回復。路面が乾き始めたことから、多くのマシンがスリックタイヤでスタートを迎えた。

    レースはセーフティカー先導で始まり、リスタート直後のホームストレートで64号車Modulo HRC PRELUDE-GT、23号車MOTUL Niterra Z、12号車TRS IMPUL with SDG Zが絡むアクシデントが発生した。

    接触した64号車はバランスを崩して浮き上がり、コース上へ激しく着地。マシンは大きく損傷し、レースコントロールは直ちに赤旗を提示した。

    フラガは病院で精密検査へ
    フラガはレスキュー隊の支援を受けて車両から救出され、救急車で搬送された。

    NAKAJIMA RACINGはSNSで、「意思表示もできており意識ははっきりしています。大きな怪我はなさそうですが、念のため精密検査を受けるために病院に向かいました」と発表。現時点では意識ははっきりしており、精密検査を受けるため病院へ搬送されたことを明らかにした。

    レースは14時15分に再開
    事故後は車両回収とコースの点検・清掃が行われ、安全確認が完了したことから、決勝は14時15分にセーフティカー先導で再開された。

    また、競技審査の結果、12号車TRS IMPUL with SDG Zには他車との接触により90秒のペナルティストップが科されたほか、最初のセーフティカー後のリスタート手順に関する違反でドライブスルーペナルティも裁定された。

    ドライバーの無事が確認され安堵
    スタート直後に発生した大きな事故はレースを一時中断させる事態となったが、フラガの意識が確認され、病院で精密検査を受けることが発表された。今後は事故原因についても主催者による調査が進められる見込みだ。

  • メルセデスF1 マクラーレン躍進の要因分析「アップデートだけではない」

    メルセデスF1 マクラーレン躍進の要因分析「アップデートだけではない」

    マクラーレンがF1第11戦ハンガリーGPで今季初優勝を飾ったことについて、メルセデスF1はアップデートの効果を認めつつも、「それだけでは説明できない」と分析した。

    マクラーレンはブダペストで大規模なアップデートを投入。ランド・ノリスがポールポジションを獲得すると、そのまま決勝も制して今季初優勝を挙げた。これは2026年シーズンにおけるメルセデス勢以外では3勝目となる。

    アップデートだけでは説明できない
    メルセデスF1の副テクニカルディレクターを務めるシモーネ・レスタは、『Nu Silver Arrows Radio Show』で、マクラーレンの進歩にはアップデートが大きく貢献したと認めながらも、それだけが要因ではないとの見方を示した。

    「アップデートパッケージは間違いなく重要なものだったし、彼らのパフォーマンス向上に貢献したはずだ」

    「ただ、2台のタイム差を見ると、アップデートだけでは説明できない部分が明らかにある」

    レスタは、今季のマクラーレンはドライバーごとにパフォーマンスの波が見られることにも言及し、今回のハンガリーGPではノリスが特に高いレベルの走りを見せたと分析した。

    「今年のマクラーレンは非常に高い競争力を発揮してきたが、2人のドライバーのパフォーマンスバランスはレースごとに変化している」

    「ランドが今季何度も素晴らしい走りを見せてきたことも分かっている」

    「ブダペストは、彼がマシンやセットアップ、そしてタイヤマネジメントと特にうまく噛み合った週末だったのかもしれない」

    「おそらくアップデートとドライバーのパフォーマンス、その両方が組み合わさった結果だったのだと思う」

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    メルセデスはドライバーラインアップにも自信
    ここ数戦でメルセデスの優位性はやや縮まりつつあるものの、チームは依然としてドライバーズ、コンストラクターズの両ランキングで首位を維持している。

    レスタは、ジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリという強力なドライバーラインアップが、タイトル争いにおける大きな武器になっていると強調した。

    「私たちも非常に強力なドライバーラインアップに恵まれている。ジョージもキミも驚くほど速く、2人とも今季ポールポジションを獲得し、優勝も果たしている」

    「それぞれ異なる週末、異なる状況でチームに素晴らしいパフォーマンスをもたらしてくれた。それは私たちにとって非常に大きな強みだ」

    「2人が互いに競い合うことでチーム全体のレベルも引き上げられ、最終的にはより良い結果につながっている」

    マクラーレンのアップデートによって勢力図に変化の兆しが見え始めた一方で、メルセデスは依然としてチャンピオンシップの主導権を握っている。残るシーズンでは、両チームの開発競争とドライバーのパフォーマンスがタイトル争いの行方を左右する重要な要素となりそうだ。

  • アストンマーティン・ホンダF1は「2年以内に優勝」 クルサードが大胆予測

    アストンマーティン・ホンダF1は「2年以内に優勝」 クルサードが大胆予測

    2026年シーズン前半戦のアストンマーティンF1は、新レギュレーションへの対応に苦しみ、グリッド後方で厳しい戦いを強いられている。しかし、元F1ドライバーのデビッド・クルサードは、この苦境は一時的なものに過ぎず、チームは今後2年以内にグランプリ優勝を果たすと大胆な予測を示した。

    エイドリアン・ニューウェイの加入、ホンダのパワーユニット開発、そしてハンガリーGPで投入された大型アップグレードなど、将来への材料は揃いつつある。

    クルサードは「現状は非常に厳しい」と認めながらも、長期的な成長には強い確信を示している。

    2026年は苦戦も「今後2年間で最も成長するチーム」
    アストンマーティンF1は2026年、新たな技術レギュレーション導入とともにシーズンを迎えたが、マシン性能は期待を大きく下回った。

    シャシーの競争力不足に加え、ホンダ製パワーユニットも開幕当初は十分な戦闘力を発揮できず、シーズン前半は下位グループで苦戦。前戦ハンガリーGPでは今季初となる大規模アップグレードを投入して一定の改善を見せたものの、依然として中団争いに留まっている。

    さらに、次戦オランダGPではホンダがパワーユニットのアップグレードを投入する予定であり、チームはさらなるパフォーマンス向上に期待を寄せている。

    そうした状況について、クルサードは『Up To Speed』ポッドキャストで率直な評価を下した。

    「アストンマーティン自身も『このシーズンは記録から消し去りたい』と思っているだろう」

    「唯一のポイントは、もちろんフェルナンド・アロンソがモナコで獲得したものだ。あのレースはドライバーの数よりペナルティの方が多いくらいだった」

    「アストンマーティンは、本当に、本当にひどい状態だった。率直にそう言わなければならない。本当に、本当にひどかった」

    「要約すれば、約1秒はエンジンによるもので、さらに2秒ほどはマシンによるものだった」

    しかし、その一方で将来については極めて強気な見方を示した。

    「ただ、私の言葉を覚えておいてほしい。今後2年間で、最も大きく成長するチームになるだろう」

    「私は予言する。彼らは今後2年以内にグランプリで優勝する」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1 ホンダ

    ニューウェイなら立て直せると確信
    クルサードが楽観的な見通しを示す最大の理由は、エイドリアン・ニューウェイの存在だ。

    数々のF1タイトル獲得マシンを手掛けてきた名デザイナーは、現在アストンマーティンF1のプロジェクトを率いており、クルサード自身も過去にともに仕事をした経験を持つ。

    その実績を知るからこそ、現在の苦境からチームを立て直せると確信しているという。

    「彼はレーサーなんだ。そして企業向けのPRをするような人物ではない」

    「見たままの人物で、それこそが彼がこの状況を乗り越えられる理由なんだ」

    「もしこれが他のチームで、他のデザイナーやテクニカルディレクター、あるいはチーム代表だったなら、おそらくもう職を失っていただろう」

    「でも相手はエイドリアンだ。彼なら必ず正しい方向へ導いてくれると分かっている」

    苦戦の2026年は飛躍への投資期間か
    クルサードの予測は大胆だが、根拠がないわけではない。アストンマーティンF1はエイドリアン・ニューウェイを中心に技術体制を刷新し、ホンダとの新たなワークス体制もまだ開発初年度にある。ハンガリーGPで投入された大型アップデートと、オランダGPで予定されるホンダのパワーユニット改良は、その再建プロジェクトの一部に過ぎない。

    現時点では成績だけを見れば厳しいシーズンとなっているが、2027年から2028年にかけて本格的に優勝争いへ加わるという見方は、F1関係者の間でも徐々に広がりつつある。2026年は将来の飛躍に向けた「土台作り」の一年となるのか、今後の進化が注目される。

    【関連】
    ・アストンマーティンF1 メルセデスPU継続なら「トップ5だった」とモントーヤ

  • ルイス・ハミルトン 初のトレーディングカード専門店をドイツに開業

    ルイス・ハミルトン 初のトレーディングカード専門店をドイツに開業

    ルイス・ハミルトンが、自身の新たなビジネスとして立ち上げたトレーディングカード事業『Card Culture by Lewis Hamilton』の第1号旗艦店をドイツ・フランクフルトにオープンした。

    この事業は、ハミルトンの投資会社と米国の大手カードショップ「Dave and Adam’s Card World」の共同プロジェクトで、今後は欧州をはじめ、オーストラリア、中東、アジアへの店舗展開も計画されている。

    「カード文化」を世界へ広げる新プロジェクト
    ハミルトンは、新事業について「Card Cultureを通じて、これまで誰も実現できなかった形でトレーディングカード文化を広げる大きな可能性があると信じている」と説明した。

    この構想の原点は、幼少期に夢中になったサッカーのトレーディングカードだったという。

    「学校でカードパックを開けるときのワクワク感を今でも覚えている」

    「当時は小さなコミュニティだったけど、スポーツとカードが好きという共通点でみんながつながっていた」

    ハミルトンは、その体験を次世代にも届けたいという思いから事業化を決意した。

    販売だけではない「コミュニティの拠点」
    ハミルトンは、アメリカには1000店以上の専門店が存在する一方で、それ以外の地域では本格的なカードショップが非常に少ないと指摘する。

    「アメリカには1000店以上あるけれど、世界の他の地域ではその何分の一しかない」

    「コレクターやプレーヤー、そして子どもたちがカードパックを開ける楽しさを共有し、コミュニティの一員になれる場所を作りたかった。ただ商品を売るだけの店にはしたくなかった」

    店舗ではカード販売に加え、イベントや交流の場も提供し、カードカルチャー全体を育てることを目指している。

    Card Culture by Lewis Hamilton

    ハミルトン自身も熱心なコレクター
    現在ハミルトンは、約500枚の価値あるポケモンカードを所有しているほか、F1、サッカー、バスケットボール、野球、さらには『スター・ウォーズ』関連のカードも収集している。

    「僕の目標は、コミュニティとカルチャー、そして競争の楽しさを融合させた現代的なカードショップを作ることだ」

    今回のフランクフルト店は、その構想を実現する最初の拠点となる。

    トレーディングカード市場は近年世界的に拡大を続けており、ハミルトンはF1ドライバーとしての知名度だけでなく、自らもコレクターである経験を生かしながら、新たなコミュニティづくりに挑戦していく考えだ。

  • レーシングブルズF1代表 フェルスタッペンのテスト案を否定「大きな雑音になる」

    レーシングブルズF1代表 フェルスタッペンのテスト案を否定「大きな雑音になる」

    2026年F1シーズン、レッドブル・レーシングのマシンに苦戦するマックス・フェルスタッペンを巡り、「レーシングブルズならもっと速く走れるのではないか」という議論が再び広がっている。

    しかし、レーシングブルズF1のチーム代表アラン・パーメインは、その可能性を明確に否定。フェルスタッペンを自チームのマシンに乗せる考えは「絶対にない」と断言し、その理由を説明した。

    フェルスタッペン起用論を「大きな雑音」と否定
    フェルスタッペンをレーシングブルズのマシンに乗せるべきだという声は、2025年から続いている。

    当時はレッドブルのマシンが扱いにくく、フェルスタッペンやリアム・ローソン、角田裕毅が苦戦する一方で、姉妹チームのVCARB 02は安定した操縦性を示していた。フェルナンド・アロンソは「フェルスタッペンならVCARB 02でもタイトルを獲得できたかもしれない」との見方を示し、大きな話題となった。

    2026年も状況は完全には改善していない。レッドブルは”マカレナ”リアウイングを巡る問題などで苦戦し、フェルスタッペンはドライバーズランキング7位。一方、レーシングブルズはアルピーヌと並ぶコンストラクターズランキング5位争いを演じ、アービッド・リンドブラッドとリアム・ローソンが安定してQ3進出や入賞を重ねている。

    こうした状況から、元F1ドライバーのカルン・チャンドックやラルフ・シューマッハらは「フェルスタッペンがレーシングブルズをドライブしたらどうなるか見てみたい」と語ってきた。

    だが、パーメインはF1公式ポッドキャスト『Beyond the Grid』で、その可能性を完全に否定した。

    「いや、それはない。そんなことをすれば、君たちメディアや記者の憶測をさらに煽るだけだし、チームにとっては大きな雑音になる」

    「だから、そのような話も、示唆も、一度もない。僕たちは自分たちの立ち位置も、現在のドライバーも、マシンも理解している。やるべきことは毎週少しずつ前進することだけだ」

    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム マックス・フェルスタッペン

    レーシングブルズは自らの進歩に集中
    パーメインは、現在の焦点はフェルスタッペンではなく、レーシングブルズ自身の開発にあることを強調した。

    「マシンはコースへ出るたびに改善を目指している。週末ごとだけではなく、走るたびにより良い仕事をしようとしている」

    「今シーズンここまでを見れば、その成果は表れている。メルボルンから比べてもマシンは進歩しているし、最速のチームとの差を指標で比較しても、予選ペースもレースペースも確実に改善している」

    「特にここ数戦はレースペースを重点的に改善してきたが、その成果は数字にも表れている」

    レーシングブルズの好調ぶりから、フェルスタッペンを姉妹チームのマシンに乗せるべきだという議論は今後も続きそうだ。しかし、パーメインはそうした憶測を完全に否定し、チームとしては現在のドライバーラインアップとマシンを着実に進化させることだけに集中している姿勢を明確に示した。

  • ジョージ・ラッセルのアウディF1移籍をシュタイナー予想「新たな機会を探している」

    ジョージ・ラッセルのアウディF1移籍をシュタイナー予想「新たな機会を探している」

    メルセデスF1のジョージ・ラッセルが、2028年にアウディF1へ移籍する可能性がある――。そんな見方を示したのは、元ハースF1代表のギュンター・シュタイナーだ。

    アンドレア・キミ・アントネッリの急成長によってメルセデス内の勢力図が変わるなか、ラッセルは長期的な将来を見据えて新たな選択肢を探しているのではないかと分析した。

    シュタイナー「ラッセルは新たな機会を探している」
    シュタイナーは『The Red Flags Podcast』で、アウディF1には2028年に向けて多くのドライバーが関心を寄せていると語った。

    「2028年にアウディへ行きたいと考えているドライバーはたくさんいる。来年のラインアップはほぼ固まっているが、2028年には可能性があるかもしれない」

    アウディF1のプロジェクトについても、高く評価している。

    「彼らは順調に前進しているように見えるし、計画どおり進んでいるようだ。候補者はかなり多いだろう。カルロス(・サインツJr.)は間違いなくその一人だ」

    そして、ラッセルについて次のような見方を示した。

    「ジョージも今は周囲を見渡していると思う。キミと組むことになった今、彼は一生キミと同じチームで過ごしたいとは思っていないはずだ。そこにいれば、自分の立ち位置がずっと決まってしまうことも分かっている。だから新たな機会を探しているんだ」

    アントネッリの台頭が将来に影響?
    2026年シーズン前半、アントネッリは中国GPや日本GPでの勝利を含む快進撃を見せ、史上最年少でドライバーズランキング首位に立った。夏休み前の時点で219ポイントを獲得し、169ポイントのルイス・ハミルトン、160ポイントのラッセルを上回っている。

    ラッセルも安定したパフォーマンスを見せているが、チーム内ではアントネッリの存在感が急速に高まっている。さらに、マックス・フェルスタッペン獲得の噂もたびたび浮上しており、メルセデスでの将来的な立場を巡る憶測は絶えない。

    アウディ F1

    アウディF1で中心人物となる可能性
    シュタイナーの見立てでは、アウディF1はラッセルにとって魅力的な新天地となり得る。

    アウディは2026年からザウバーを完全買収し、マッティア・ビノットの下でワークス体制を構築。2022年から独自パワーユニットの開発も進めており、長期的なプロジェクトへの期待は大きい。

    メルセデスではアントネッリとの競争が続く一方、アウディF1へ移籍すれば、ワークスチームの中心ドライバーとして新たな時代を築く役割を担える可能性がある。

    もちろん、これは現時点ではシュタイナー個人の見解に過ぎず、ラッセルの移籍を裏付ける事実はない。それでも、2028年に向けたドライバー市場を考えるうえで、興味深いシナリオの一つとして注目を集めそうだ。

  • オリバー・ベアマン フェラーリF1に固執せず「王座を争えるならどこへでも行く」

    オリバー・ベアマン フェラーリF1に固執せず「王座を争えるならどこへでも行く」

    オリバー・ベアマンは、レース優勝やF1世界選手権を争えるチャンスがあるなら、フェラーリの育成プログラムを離れる可能性もあることを示唆した。

    現在21歳のベアマンは、厳しいシーズンを送るハースで存在感を示しており、チームは契約継続を望んでいるとみられている。一方で、エステバン・オコンの後任候補としてF2王者レオナルド・フォルナローリやフェラーリ育成のラファエル・カマラの名前も取り沙汰されている。

    また、フェルナンド・アロンソの将来が不透明なことから、アストンマーティン移籍の可能性も噂されている。

    しかし、アロンソのマネジメントにも関わるフラビオ・ブリアトーレは、現時点で来季以降について決定はないと説明した。

    「フェルナンドはアストンマーティンでレースをしている」

    「以前と比べてアストンマーティンは大きく前進したように見えるし、彼自身もチームに満足している」

    「それ以上に言うことは何もない。彼はアストンマーティンのドライバーであり、シーズン終了時点でもアストンマーティンのドライバーだ」

    ハミルトン復調でフェラーリ昇格はより困難に
    ベアマンは、ルイス・ハミルトンが2026年シーズンに復調したことで、自身のフェラーリ昇格への道が以前より厳しくなったことも認めた。

    「もちろん、自分の将来という意味では理想的な状況ではない」

    「でも、僕はまだ若い。まだ21歳だし、そこまで焦っているわけではない」

    「当面ハースに残ることも、僕にとって悪いことではない」

    一方で、ハースにはさらなる競争力向上を求めている。

    「メキシコや他のレースで味わえたような好調な状態を、もう一度取り戻したい」

    「僕との最初のシーズンだけ良かったチームとして終わりたくない。またパフォーマンスを改善して、多くのポイントを獲得できることを願っている」

    オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)

    夢はフェラーリ しかし最優先は世界王者
    ベアマンはフェラーリ加入が今でも夢であることを強調した一方、それだけに固執するつもりはないと明言した。

    「フェラーリは夢のチームだ。いつかフェラーリのドライバーになることが僕の目標であることに変わりはない」

    「でも、3年も4年も5年もシートが空くのを待ち続けたいとは思わない。保証なんてないし、自分にとって一番いい時期を無駄にしてしまう可能性もある」

    そして、自身の最大の目標は世界タイトル獲得だと語った。

    「僕の究極の目標は少し自分勝手かもしれない。でも、それでいいと思っている。それが僕がここにいる理由だからだ。僕は世界選手権を争いたい」

    「もしどこかでそのチャンスが得られるなら、その機会をつかむ。フェラーリがその環境を用意できず、別のチームで戦うことになるなら、それも人生だ」

    アストンマーティンとの噂について問われると、ベアマンは将来性を認めながらも、現時点では移籍先として考えているわけではないと語った。

    「いつかアストンマーティンが非常に強いチームになることは間違いないと思う」

    「でも、現時点でそのチームを目指しているわけではない」

    ベアマンはフェラーリへの憧れを隠さない一方で、キャリアの最優先事項は世界タイトル獲得だと強調した。ハースで成長を続けながらも、将来的に優勝やタイトル争いができる環境が他チームにあるなら、その機会を逃さない姿勢を明確に示している。