投稿者: dbcheck

  • デンマークF1開催構想が再始動 約790億円サーキット計画

    デンマークF1開催構想が再始動 約790億円サーキット計画

    デンマークで、再びF1開催構想が動き出した。

    かつて頓挫したコペンハーゲン市街地レース計画に代わり、今度は南ユトランド地方パドボーに新サーキットを建設する「Circuit of Denmark」プロジェクトが浮上。製薬大手ノボ・ノルディスク創業家の資金支援を背景に、総額5億ドル(約790億円)規模とも報じられる大型計画だ。

    F1開催を最終目標に掲げる一方で、関係者からは“立地問題”や“国家レベルの規制”を懸念する声も上がっている。

    頓挫したコペンハーゲン計画から6年
    2020年には、デンマーク首都コペンハーゲンでのF1市街地レース構想が大きく報じられた。当時はFIAの支援もあり、著名サーキットデザイナーのヘルマン・ティルケもレイアウト案を承認していた。

    しかし、政治的支援を失ったことで計画は崩壊。元デンマーク閣僚ヘルゲ・サンダーが主導していたプロジェクトは、実現目前で消滅した。

    今回浮上した「Circuit of Denmark」は、その失敗とは異なるアプローチを取る。

    舞台となるのは、ドイツ国境に近いパドボー。元F1ドライバーのアレックス・ブルツが設計を担当する近代的サーキット建設構想であり、将来的なF1招致を視野に入れている。

    英『Ekstra Bladet』紙は、「すべてが順調に進めば、数年以内にパドボーでF1開催の可能性がある」と報じている。

    “北欧に足りないもの”を埋める計画
    現時点では、計画はまだ初期段階にある。ただし、すでに政治家へのプレゼンテーションは行われているという。

    プロジェクトディレクターのレベッカ・スティーラは、デンマークサッカー協会やFCコペンハーゲンでの経歴を持つ人物だ。

    「北欧に欠けているのは、ヨーロッパ全体を引き寄せる国際的な推進力です」

    「我々には、国内の莫大な才能を解き放つ“モータースポーツの本拠地”がありません」

    「私たちは、その空白を埋めようとしているのです」

    当初のサーキット仕様はF1開催基準(ホモロゲーション)を満たさない見通しだが、長期的にはF1開催可能な施設への発展を目指している。

    “市長が前向きでも建設できるとは限らない”
    かつてのF1計画責任者ヘルゲ・サンダーも、新プロジェクトに期待感を示した。

    「この記事を読んだとき、私は小躍りしたよ。実現してほしいと思っている」

    一方で、実現までの困難さも熟知している。

    「ただ、自分の経験から言えば、これは非常に大きなプロジェクトだ。完成までの道のりは長い」

    サンダーは今後、F1側へ直接コンタクトを取り、現時点でどれほど本気の関心があるのか確認する意向も示している。

    さらに彼は、サーキット建設には自治体だけでなく国家レベルの厳しい規制が存在すると警告した。

    「完全新設なのか、既存アスファルトを利用するのかで、まったく別のプロジェクトになる」

    「モータースポーツ施設には、自治体だけでなく国からの厳しい制限も存在する」

    「市長がどれだけ前向きでも、どこにでも建てられるわけではない」

    F1が求める“デスティネーション都市”とのズレ
    現在のF1は、単なるレース開催地ではなく、“都市型エンターテインメント”としての価値を重視している。

    ラスベガス、マイアミ、シンガポールのように、観光・ナイトライフ・高級ホスピタリティを組み合わせた「デスティネーション都市戦略」が近年のF1拡大路線の中心だ。

    その視点で見ると、パドボーという立地には疑問符も残る。

    サンダーも、「世界最高の場所とは言えないかもしれない」と認めている。

    「願わくば、“良い話だけ”で終わらないことを祈っている」

  • ファビオ・ディ・ジャンアントニオ優勝 MotoGPカタルーニャGPは大荒れ決着

    ファビオ・ディ・ジャンアントニオ優勝 MotoGPカタルーニャGPは大荒れ決着

    ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46ドゥカティ)が、2度の赤旗中断とレース後の大量ペナルティに揺れた2026年MotoGPカタルーニャGPを制した。決勝後には5人のライダーにタイヤ空気圧違反による16秒加算ペナルティが科され、順位が大きく変動する異例の展開となった。

    当初はジョアン・ミル(ホンダ)が2位、フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)が4位でフィニッシュしていたが、レース後審議によりミルを含む複数ライダーにペナルティが適用された。

    一方、バニャイアはホイールリムのエア漏れが原因と判断され、処分を免れている。

    赤旗2度の波乱、アレックス・マルケスとザルコが病院搬送
    決勝は24周でスタートしたが、12周目に大クラッシュが発生した。ターン9立ち上がりでペドロ・アコスタのKTMが技術的トラブルに見舞われて急減速し、背後のアレックス・マルケスが追突。マルケスは激しくコース外へ投げ出され、意識はある状態で病院へ搬送された。

    この事故ではディ・ジャンアントニオもマルケス車のホイールに接触し、手を負傷していた。

    その後の再スタートでも、オープニングコーナーでヨハン・ザルコ、ルカ・マリーニ、フランチェスコ・バニャイアが接触。ザルコは左脚検査のため病院へ搬送され、レースは再び赤旗となった。

    ディ・ジャンアントニオが混乱を制圧
    2度目の再スタートは12周の短縮レースとして実施された。

    アコスタは再びホールショットを決めたが、ファビオ・ディ・ジャンアントニオが徐々にペースを上げ、10周目のターン10で首位を奪取。負傷を抱えながらもトップを守り切り、2023年以来となるMotoGP優勝を飾った。

    当初2位でチェッカーを受けたジョアン・ミルは、レース後のタイヤ空気圧違反で16秒ペナルティ。これによりフェルミン・アルデゲルが2位へ昇格し、バニャイアがドゥカティにとって今季初のグランプリ表彰台となる3位を獲得した。

    チャンピオンシップ首位のマルコ・ベッツェッキも4位へ繰り上がり、ランキング争いでさらに有利な状況となった。

    小椋藍にも接触ペナルティ
    終盤には最終コーナーで小椋藍がアコスタに接触。アコスタは転倒リタイアとなり、小椋藍には「クラッシュ誘発」により3秒ペナルティが科された。

    この裁定により、小椋藍は4位から8位へ後退。ディオゴ・モレイラやフランコ・モルビデリらが順位を上げる結果となった。

    ペナルティ反映後の正式結果
    ■ 1位 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46ドゥカティ) 20分6秒243

    ■ 2位 フェルミン・アルデゲル(グレシーニ・ドゥカティ) +1.466秒

    ■ 3位 フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ) +4.320秒

    ■ 4位 マルコ・ベッツェッキ(アプリリア) +4.679秒

    ■ 5位 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ) +4.876秒

    ■ 6位 ルカ・マリーニ(ホンダ) +4.971秒

    ■ 7位 ブラッド・ビンダー(KTM) +5.137秒

    ■ 8位 小椋藍(トラックハウス・アプリリア) +5.377秒
    ※ 3秒加算ペナルティ(クラッシュ誘発)

    ■ 9位 ディオゴ・モレイラ(LCRホンダ/ルーキー) +6.839秒

    ■ 10位 フランコ・モルビデリ(VR46ドゥカティ) +7.160秒

    ■ 11位 マーベリック・ビニャーレス(Tech3 KTM) +10.147秒

    ■ 12位 アウグスト・フェルナンデス(ヤマハ) +16.245秒

    ■ 13位 ジョアン・ミル(ホンダ) +17.250秒
    ※ 16秒加算ペナルティ(タイヤ空気圧違反)

    ■ 14位 アレックス・リンス(ヤマハ) +22.916秒
    ※ 16秒加算ペナルティ(タイヤ空気圧違反)

    ■ 15位 ジャック・ミラー(プラマック・ヤマハ) +26.452秒
    ※ 16秒加算ペナルティ(タイヤ空気圧違反)

    ■ 16位 トプラク・ラズガットリオグル(プラマック・ヤマハ/ルーキー) +27.808秒
    ※ 16秒加算ペナルティ(タイヤ空気圧違反)

    ■ 17位 ラウル・フェルナンデス(トラックハウス・アプリリア) +31.066秒
    ※ 16秒加算ペナルティ(タイヤ空気圧違反)

    ■ NC ホルヘ・マルティン(アプリリア) +58.592秒

    ■ リタイア ペドロ・アコスタ(KTM)

    ■ リタイア アレックス・マルケス(グレシーニ・ドゥカティ)

    ■ リタイア エネア・バスティアニーニ(Tech3 KTM)

    ■ リタイア ヨハン・ザルコ(LCRホンダ)

    2度の赤旗、大規模クラッシュ、そしてレース後の大量ペナルティ。2026年カタルーニャGPは、MotoGP近年屈指の混乱に包まれた一戦となった。その中でディ・ジャンアントニオは、負傷と混乱を乗り越え、キャリアに残る勝利を手にした。

  • マックス・フェルスタッペン組は終盤トラブルで38位 メルセデスがニュル24時間制覇

    マックス・フェルスタッペン組は終盤トラブルで38位 メルセデスがニュル24時間制覇

    マックス・フェルスタッペンが参戦した2026年ニュルブルクリンク24時間レースは、劇的な展開の末にメルセデスが勝利を収めた。

    優勝したのはフェルスタッペンの姉妹車である80号車メルセデスAMG GT3で、メルセデスにとっては2016年以来となるノルドシュライフェでの総合優勝となった。

    一方、フェルスタッペン、ダニエル・ジュンカデラ、ジュール・グーノン、ルーカス・アウアーがドライブした3号車ウィンワード・レーシングのメルセデスAMG GT3は、レース終盤まで首位を走行。しかし、ホイールベアリングのトラブルに端を発したドライブシャフト破損で勝利を逃した。

    フェルスタッペン組を襲った終盤の悲劇
    3号車は夜間から朝にかけてレースの大半をリードしていた。フェルスタッペンは安定したペースでリードを築き、優勝争いの中心に立っていたが、終盤に技術的トラブルが発生したことで状況は一変した。

    トラブルが起きたのは、フェルスタッペンが最後のダブルスティントを終えた直後だった。ジュンカデラがステアリングを引き継いでわずか2周後、3号車はドライブシャフト破損に見舞われた。

    マシンはガレージへ戻され、約3時間に及ぶ修復作業を強いられた。終盤にコースへ復帰したものの、順位は大きく後退。最終的には総合38位でチェッカーを受けた。


    姉妹車80号車が混乱の24時間を制す
    3号車の脱落により首位に立ったのが、80号車メルセデスAMG チーム・ラベノールだった。

    マロ・エンゲル、ルカ・シュトルツ、ファビアン・シラー、マキシム・マルタンの4人は、混乱の多い耐久レースのなかで大きなミスなく走り切った。エンゲルは夜間にフェルスタッペンとホイール・トゥ・ホイールの激しい攻防を展開し、2輪を芝生に落としながら争う場面もあった。

    雨、コード60、クラッシュ、信頼性トラブルが相次ぐサバイバル戦のなか、80号車は終盤に6分以上のリードを築き、最終的には1分以上の差をつけてトップチェッカーを受けた。

    メルセデスがニュルブルクリンク24時間レースを制したのは2016年以来となる。

    ランボルギーニとアストンマーティンの表彰台争い
    2位争いでは、ポールシッターだった84号車レッドブル・チーム・アプトのランボルギーニ・ウラカンGT3 EVO2が挽回を見せた。ミルコ・ボルトロッティは土曜の1周目にパンクを喫していたが、最後のスティントを担当し、表彰台圏内へ戻した。

    ただし84号車には、コード60区間で時速60km制限のところを時速116kmで走行したとして86秒のペナルティが科された。この影響で34号車アストンマーティンに2位を奪われる可能性もあったが、最終的にはポジションを守り切った。

    ウォーケンホルスト・モータースポーツの34号車アストンマーティン・バンテージAMR GT3は3位でフィニッシュ。アストンマーティンにとっては、ニュル24時間で初の総合表彰台となった。

    ティモ・グロックは失格&ライセンス剥奪
    元F1ドライバーのティモ・グロックは、69号車マクラーレン720S GT3で参戦していたが、スローゾーン無視によってレース中に失格処分となった。

    さらに、“グリーンヘル”ことノルドシュライフェでのレースライセンスも剥奪された。ただし69号車はグロック抜きでレースを継続し、16位で完走している。

    ニュルブルクリンク24時間レース トップ10結果
    ■ 1位 #80 メルセデスAMG チーム・ラベノール(メルセデスAMG GT3)

    ■ 2位 #84 レッドブル・チーム・アプト(ランボルギーニ・ウラカンGT3 EVO2)

    ■ 3位 #34 ウォーケンホルスト・モータースポーツ(アストンマーティン・バンテージAMR GT3)

    ■ 4位 #99 ROWEレーシング(BMW M4 GT3)

    ■ 5位 #81 BMW Mモータースポーツ(BMW M4 GT3)

    ■ 6位 #24 ライオンスピードGP(ポルシェ911 GT3 R)

    ■ 7位 #67 HRTフォード・レーシング(フォード・マスタングGT3 EVO)

    ■ 8位 #54 ダイナミックGT(ポルシェ911 GT3 R)

    ■ 9位 #77 シューベルト・モータースポーツ(BMW M4 GT3)

    ■ 10位 #48 ブラックファルコンLOSCH(ポルシェ911 GT3 R)

    ■ 38位 #3 メルセデスAMG チーム・フェルスタッペン・レーシング(フェルスタッペン/ジュンカデラ/グーノン/アウアー)

    フェルスタッペンは、来年もニュルブルクリンク24時間レースに戻りたい意向を示している。ただし、その実現については「F1のスケジュール次第になる」と認めており、今回あと一歩で逃した総合優勝への再挑戦に含みを持たせた。

  • MotoGPカタルニアで2度赤旗 アコスタとA・マルケス大事故後にザルコも転倒

    MotoGPカタルニアで2度赤旗 アコスタとA・マルケス大事故後にザルコも転倒

    ペドロ・アコスタとアレックス・マルケスの大クラッシュで赤旗中断となった2026年MotoGPカタルーニャGPは、再スタート後にもヨハン・ザルコが1コーナーで転倒し、再び赤旗が提示される波乱の展開となった。

    最初のレースでは、首位を走っていたアコスタが12周目にバックストレートへ加速する場面で何らかの技術的トラブルに見舞われ、後続のアレックス・マルケスが追突。マルケスは高速でコース外へ弾き出され、マシンは大破した。

    首位争いを襲ったアコスタとマルケスの大クラッシュ
    アコスタは後続に異常を知らせようと手を上げたが、その直後にマルケスが後方から接触した。両者は一時的に転倒を免れたものの、マルケスは大きくコース外へ逸れ、高速で激しくクラッシュした。

    マルケスのマシンから飛散した破片は、VR46のファビオ・ディ・ジャンアントニオにも影響を及ぼし、ラウル・フェルナンデスとヨハン・ザルコも巻き込まれた。ディ・ジャンアントニオはその後、自力で歩いて戻ったが、明らかに痛みを抱えている様子だった。

    スプリントを制していたマルケスは当初「意識あり」と発表されたが、コース脇で治療を受けた後、救急車で搬送された。最新の公式発表では「#73 マルケスはさらなる検査のため病院へ搬送された」とされている。

    再スタート直後にザルコが転倒、2度目の赤旗
    再スタート後も混乱は収まらなかった。ヨハン・ザルコが1コーナーでクラッシュし、その後ルカ・マリーニとフランチェスコ・バニャイアと絡む形となった。

    ザルコはバニャイアのドゥカティのリアホイール付近に巻き込まれたように見え、ライダーとマシンがグラベルトラップを跳ねながら進む危険な事故となった。バニャイアとマリーニはすぐにザルコの救助に向かい、全ライダーは意識があると説明された。

    MotoGPの最新公式発表では「#5 ザルコはさらなる検査のためメディカルセンターへ搬送された」とされた。その後、LCRホンダも「ヨハン・ザルコはメディカルセンターにおり、重篤な状態ではない。さらなる検査と具体的な情報を待っており、詳細が分かり次第知らせる」と発表している。

    再々スタートは12周、出走資格は技術的に維持
    2度目の再スタートは、土曜のスプリントと同じ12周で行われる予定となった。最初の再スタートに参加したライダーは、技術的には全員が再々スタートの出走資格を持つ。

    一方、最初の赤旗後の時点では、マルケスとエネア・バスティアニーニを除くライダーが再スタート可能とされていた。バスティアニーニはKTMの技術的問題ですでにリタイアしており、アコスタについてはKTMがMotoGP関係者に対し、各トラブルは関連していないと説明したため、再スタートに参加すると見られていた。

    当初の再スタートは13周で行われ、11周終了時点の順位を基にグリッドが組まれていた。だが、その再スタートもザルコのクラッシュによって中断され、レースはさらに短縮された12周で仕切り直されることになった。

  • 元F1ドライバーのティモ・グロック ニュル24時間で失格&ライセンス剥奪

    元F1ドライバーのティモ・グロック ニュル24時間で失格&ライセンス剥奪

    元F1ドライバーのティモ・グロックが、2026年ニュルブルクリンク24時間レースで失格処分を受け、ノルドシュライフェ・ライセンスを剥奪された。

    ティモ・グロックは、ミハエル・シューマッハの1995年ベネトンカラーを再現した#69 マクラーレンをドライブしていたが、夜間スティント中に重大な違反を犯した。

    コード60区間で112km/hを記録
    レースコントロールによると、ティモ・グロックはコード60区間を112km/hで通過。安全確保のため厳格な速度制限が設けられている区間での違反と判断された。

    しかも今回が2度目の違反だったことで、厳しい処分が科されることになった。

    スチュワードは声明で次のように説明している。

    「ティモ・グロックは2度目のペナルティを受けた」

    「追加で2点のペナルティポイントが科された結果、ノルドシュライフェ・ライセンスを失うことになった」

    「同時に失格処分となる」

    再取得には再申請と講習受講が必要
    ティモ・グロックは今後、ライセンス再取得のために再申請を行い、義務付けられたeラーニング講習を再受講しなければならない。

    これにより、将来的にノルドシュライフェのレースへ再び参戦するためには、改めて出場資格を回復する必要がある。

    なお、チームメイトのマルティン・キルヒホーファー、ベン・ドール、ティモ・シャイダーはレース続行を許可されており、#69 マクラーレンはティモ・グロック抜きで24時間レースを戦うことになった。

    【関連】
    ・元F1ドライバーのティモ・グロック ニュル24時間失格を受け入れ「自分の責任」

  • 佐藤琢磨 インディ500予選順延に落胆「26番手出走でもチャンスがあった」

    佐藤琢磨 インディ500予選順延に落胆「26番手出走でもチャンスがあった」

    佐藤琢磨は、雨によって順延となった2026年インディ500予選について、「26番手出走でもチャンスがあった」と悔しさをにじませた。

    インディカーは、断続的な雨と雷の影響により、土曜に予定されていたインディ500予選初日を全面キャンセル。日曜に短縮フォーマットでトップ12、さらにファスト6までを一気に実施する異例のスケジュールへ変更した。

    佐藤琢磨「コンディションは良くなると思った」
    佐藤琢磨は、中止決定時にはすでに路面が乾き始めていたこともあり、複雑な思いを口にした。

    「インディ500の今日は予選1日目、残念ながらキャンセルになってしまいました。今からちょうど2時間半クローズまであるんですけど、ちょうど走り切れるんですよね」

    「ご覧の通りの天気でもう乾き出しているので予選はできたということになるんですけど、残念ながら今から1時間前のインディカーの判断では厳しいということで、今日は1日サンダーストームというか雷絡みの雨を降っていたので、残念ながら予選はできませんでした」

    予選順は26番手。通常であれば不利にも見える順番だが、夕方に向けて気温や路面コンディションが改善する可能性もあり、佐藤琢磨は流れが向いてくる感覚を持っていたという。

    「自分としては今日これからハッピーアワーになるので、ちょうどだから5時半ですよね。たとえ26番手出走でも逆にコンディションが前半よりも良くなるから、これは来たと思ったんですけど、そんなにうまくはいかないですね」

    日曜は“暑さ”と一発勝負
    しかし、日曜は状況が大きく変わる。

    午前中にプラクティスが追加され、正午から予選開始。さらに高温コンディションが予想されており、後半出走となる佐藤琢磨にとっては厳しい条件になる可能性が高い。

    「明日は午前中にプラクティスセッションが設けられて12時から走りますので、自分はだいたい1時50分くらいの出走になるから、ものすごく不利なんですけど、しかもものすごく暑いらしいです」

    「でも今ちょっと色々施策を練っているので、それで全力で行くしかないかなと思っています」

    今年のインディ500予選は、全33台が最初のアテンプトを行った後、トップ12、さらにトップ6へと進む短縮フォーマットへ変更された。

    つまり、最初の4周アタックでミスをすれば一気に流れを失う可能性がある。佐藤琢磨も“一発勝負”になることを強く意識している。

    「明日はいろいろ状況が変わったので、まず全員が33台が最初のアテンプトを終えて、トップ12が入って、トップ12がトップ6になってという感じで予選が進んでいくので、もうワンチャンスしかないから、とにかくミステイクしないように、でも最高な走りができるように準備していきたいと思います」

    200mph超の世界で、わずかな風向きや路面温度が運命を左右するインディ500予選。順延によって条件は大きく変化したが、佐藤琢磨はその変化を受け止めながら、決戦の日曜へ向けて準備を進めている。

  • マックス・フェルスタッペン車に痛恨トラブル ニュル24時間で首位から転落

    マックス・フェルスタッペン車に痛恨トラブル ニュル24時間で首位から転落

    マックス・フェルスタッペンが参戦する3号車メルセデスが、ニュルブルクリンク24時間レースで首位から脱落した。フェルスタッペンがダブルスティントを終えてマシンをダニ・ジュンカデラに引き継いだ直後、トラブルが発生した。

    3号車は現在ガレージに戻され、ジャッキアップされた状態でチームが原因を調査している。焦点となっているのは右リア周辺で、サスペンション系の問題である可能性がある。

    首位快走から一転した3号車
    3号車メルセデスは夜間を通じて優位を維持しており、フェルスタッペンはステアリングを握ったダブルスティントでリードを30秒以上に広げていた。残り4時間を切ったところでピットに入り、ジュンカデラへ交代したが、そのわずか2周後に状況は急変した。

    ジュンカデラはコックピット内にとどまったまま、頭を抱える姿が確認された。首位を争っていたエントリーは順位を落とし、フェルスタッペンのニュル24時間制覇の可能性は大きく後退した。

    姉妹車80号車が首位に浮上
    3号車のトラブルにより、姉妹車の80号車を駆るマロ・エンゲルが首位に浮上した。134周を終えた時点で、2番手の84号車ランボルギーニに対して5分以上のリードを築いている。

    フェルスタッペンの3号車は、勝利に向けて理想的な流れを作っていたが、終盤のメカニカルトラブルによってその展開は一変した。ニュルブルクリンク24時間レースの過酷さを象徴するように、勝利目前の有力候補が一瞬で争いから後退する形となった。

    【関連】
    ・マックス・フェルスタッペン参戦 ニュル24時間が公式YouTubeで全編ライブ配信

  • マックス・フェルスタッペン効果で“作業困難” メルセデスAMG幹部が苦笑

    マックス・フェルスタッペン効果で“作業困難” メルセデスAMG幹部が苦笑

    マックス・フェルスタッペンのニュルブルクリンク24時間レース初参戦は、イベント全体に大きな注目を集めている。その一方で、現場では“フェルスタッペン効果”による予想外の課題も発生しているようだ。

    メルセデスAMGのカスタマーレーシング責任者を務めるステファン・ヴェンドルは、フェルスタッペンの参戦がGT3レース界にとって大きなプラスであると認めつつも、メディアや観客の集中によって現場作業が「かなり難しくなっている」と明かした。

    GT3レースに新たなファンを呼び込む存在
    ヴェンドルはDaily Sports Carに対し、フェルスタッペン参戦による影響について次のように語った。

    「一方では、こうした注目を集められるのは楽しいことだ」

    「GT3というカテゴリー全体にとって、そして全メーカーにとって、どれほど大きな意味を持つかを見ることができる。これまでGT3レースを見たことがなかった層から、新しいファンが来てくれている」

    「それを見るのは素晴らしいことだし、このプラットフォームにとっても非常に良いことだ。我々のプロモーターやメーカーすべてにとってプラスになる。だから、マックス・フェルスタッペンのようなF1ドライバーがGT3レースに参加し、純粋にレースを楽しんでいることを、我々は歓迎すべきだと思う」

    フェルスタッペンは以前からGT3や耐久レースへの関心を公言しており、今回のニュル24時間参戦には世界中から注目が集まっている。F1ファン層をGTレースへ引き込む効果は、主催者やメーカーにとっても非常に大きい。

    “30人の記者に囲まれる”異常なピット環境
    その一方で、ヴェンドルは現場スタッフにとっては状況が簡単ではないと認めた。

    「ただ、メカニックに聞けば違う答えが返ってくるかもしれない。周囲に非常に多くの人が集まり、メディア関係者も大量にいることで、作業がかなり難しくなることがあるからだ」

    「特にニュルブルクリンクでは、マシン周辺にスペースがほとんどない。ピットストップ中やプラクティスでは、マシンの周囲に30人ものジャーナリストが集まっている」

    「本来ならクルマに乗り込んだときに見えるはずなのはピットウォールだ。しかし実際にはジャーナリストやカメラばかり見える状態になっている。だから作業方法も適応していかなければならない」

    ニュルブルクリンク24時間は、もともとパドックやピットエリアのスペースが限られているイベントとして知られる。その中でフェルスタッペンへの注目が爆発的に高まり、通常のGT3イベントとは比較にならない数のメディアが押し寄せている。

    F1王者の参戦がGT3レースの価値を変える
    ヴェンドルは最後に、多少の混乱があったとしても、フェルスタッペン参戦がモータースポーツ界全体にとってプラスであるとの見解を示した。

    「とはいえ、これは我々のスポーツにとって良いことだと思う。我々がここで行っているすべてにとってプラスになる」

    「新しいファンやパートナー、スポンサーを惹きつけられることを願っている。我々と同じ情熱を共有してくれる人たちを増やせれば素晴らしい」

    フェルスタッペンはダニエル・ジュンカデラ、ジュール・グーノン、ルーカス・アウアーとともにTeam VerstappenのメルセデスAMG GT3をドライブ。予選では4番手を獲得しており、決勝では優勝争いを繰り広げている。

    F1世界王者の参戦によって、ニュル24時間は例年以上の熱気に包まれている。GT3レースにとって、その影響は単なる話題性を超えたものになりつつある。

  • アストンマーティンF1の“ニューウェイ依存”に警鐘 ホンダ批判で露呈した問題

    アストンマーティンF1の“ニューウェイ依存”に警鐘 ホンダ批判で露呈した問題

    アストンマーティンは2026年F1シーズン序盤から苦戦を強いられている。新パートナーであるホンダとの体制は、振動、信頼性、ドライバビリティの問題に悩まされ、期待された戦闘力を発揮できていない。

    そうした状況の中、元フェラーリおよびメルセデスのエンジニアリング責任者であるアルド・コスタが、エイドリアン・ニューウェイ加入後のアストンマーティンの組織運営に厳しい見解を示した。

    コスタは、ニューウェイ個人の能力を高く評価しながらも、チーム側の管理体制に重大な問題があったと指摘している。

    ニューウェイの“ホンダ批判”に違和感
    コスタはTerruzzi Raccontaポッドキャストで語った。

    「率直に言おう。シーズン開幕直後、自分たちのパートナーに対して、あれほど場違いで、しかも激しく公然とした攻撃をニューウェイが行ったのを見たのは初めてだった」

    「そんなことはしないものだ」

    コスタが問題視したのは、メルボルンでの苦戦後にエイドリアン・ニューウェイがホンダに対して行った公然の批判だった。

    さらにコスタは、その後にアストンマーティン側が説明した内容にも疑問を呈した。

    「その後、彼らは『11月に日本へ行き、以前のF1プロジェクトと同じ人材を使っていないことや、パワー面で遅れていることを知った』と語っていた」

    「11月? そんなことは11月より前に知っていなければならない」

    この発言は、アストンマーティンとホンダの連携不足だけでなく、プロジェクト全体を統括する管理機能が十分に機能していなかった可能性を示唆している。

    ニューウェイは“技術者”として最高峰
    一方で、コスタはニューウェイ自身の能力については疑いを持っていない。

    「私は彼と一緒に働いたことはないが、非常に大きな敬意を持っている。おそらく彼はF1で最も成功した人物だ」

    「彼の技術的能力には無限の敬意を抱いている」

    ただし、その強みはあくまで技術分野にあると分析する。

    「彼と仕事をした人たちから聞いた話では、彼の最大の才能は技術面にあり、組織運営やマネジメントの才能はそれより少し劣るという」

    コスタは、ニューウェイがレッドブルで成功できた背景には、周囲の組織構造があったと説明した。

    「だからこそ、彼にはサポートが必要だ。レッドブルのようなチームを見つけることが重要なんだ」

    「レッドブルでは彼は重要な役割を担っていたが、正式にはテクニカルディレクターという肩書きではなかった」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    “スター技術者依存”の危うさ
    今回のコスタの発言は、ニューウェイ個人を批判するというより、“スター技術者が加入すれば自動的に成功する”という考え方そのものへの警鐘とも言える。

    現代F1では、空力、パワーユニット、シミュレーション、運営管理まで含めた巨大な統合プロジェクトが求められる。特に2026年F1レギュレーションでは、シャシーとパワーユニットの統合開発がこれまで以上に重要視されており、単独の技術責任者だけでチームを機能させることは難しい。

    コスタはまた、アストンマーティンのドライバー体制にも疑問を示している。

    「ポテンシャル? わからない」

    「おそらく私はアストンマーティンの組み合わせが好きではない。メンタリティの観点から見ても、ストロールとアロンソのコンビには疑問がある」

    さらに、莫大な投資額に対して現在のパフォーマンスが見合っていないとも指摘した。

    「キャデラックはまだゲームに加わっていない」

    「しかしアストンマーティンは、本来持っていたポテンシャルと比較すると、それ以上に悪い」

    近年のF1では、“優秀な個人”よりも“機能する組織”の重要性が増している。コスタの発言は、アストンマーティンが現在直面している問題の本質が、単なるマシン性能ではなく、チーム全体の構造にある可能性を示している。

  • エステバン・オコン ハースF1途中離脱の可能性 小松礼雄との関係悪化説

    エステバン・オコン ハースF1途中離脱の可能性 小松礼雄との関係悪化説

    エステバン・オコン(ハースF1チーム)の2026年シーズンに暗雲が漂っている。開幕から苦戦が続くなか、チーム代表の小松礼雄との関係悪化説まで浮上し、海外では「シーズン途中でシートを失う可能性がある」との見方が報じられた。

    2025年末にアルピーヌF1チームを離脱したオコンは、2026年からハースへ加入。しかし、新天地でも流れを変えられず、ここまで獲得ポイントはわずか1点。チームメイトのオリバー・ベアマンが17ポイントを獲得している状況と比較され、厳しい立場に追い込まれている。

    マイアミGP後に関係悪化説が浮上
    報道によると、小松礼雄とオコンはマイアミGPの週末に関係が悪化したとされている。オコンは再びポイント獲得に失敗し、チーム内での評価低下がさらに進んでいるという。

    ブラジル人ジャーナリストのジュリアン・セラソリは『UOL Esporte』に対し、現在のオコンの状況について次のように語った。

    「小松礼雄はオコンのことを好んでいません。明らかに気に入っていないですし、現在のパフォーマンスにも満足していません」

    「実際のところ、オコンがシーズンを最後まで戦えるのか分からないという話も聞いています。ですので、はっきり言えば、現在のオコンの状況はまったく良くありません」

    オコンは2025年シーズンにもベアマンに苦戦する場面が多かったが、2026年はさらに差が広がっている。予選、決勝ともにベアマンが優位に立つレースが続き、チーム内での立場にも影響を与えているとみられる。

    小松礼雄(ハースF1チーム)

    2025年にも相次いだシーズン途中交代
    F1では近年、シーズン途中でドライバーが交代するケースが珍しくなくなっている。

    2025年には、リアム・ローソンがレッドブルでわずか2戦のみの出走となり、その後は角田裕毅が昇格した。一方でローソン自身はレーシングブルズへ戻ったため、グリッドから完全に姿を消したわけではなかった。

    また、ジャック・ドゥーハンはアルピーヌF1チームで6戦を戦った後にシートを失い、フランコ・コラピントへ交代となった。今回の報道では、オコンも同様の状況に陥る可能性があるとの見方が出ている。

    後任候補には平川亮やドゥーハンの名前
    もしハースF1チームがシーズン途中でオコンを交代させた場合、複数の候補が存在する。

    有力候補のひとりとして名前が挙がっているのがジャック・ドゥーハンだ。ドゥーハンはアルピーヌのレギュラーシートを失った後、ハースのテスト兼リザーブドライバーとしてチームに加入している。

    さらに、トヨタとの関係が深い平川亮も候補のひとりとみられている。平川亮はこれまでハースでFP1出走を重ねており、チームとの関係を深めている状況だ。

    また、フェラーリとの提携関係を利用し、F2から若手を昇格させる可能性もある。ラファエル・カマラとディーノ・ベガノビッチは2026年F2で好スタートを切っており、将来的な起用候補として名前が挙がっている。

    小松礼雄体制のハースF1が重視するもの
    現在のハースF1チームは、中団争いのなかで限られたリソースを最大限に活用する体制を敷いている。

    小松礼雄はこれまで一貫して、ドライバーに対して「結果」と「チームへの貢献」を求める姿勢を示してきた。そうしたなかで、ベアマンが安定してポイント争いに絡んでいる一方、オコンは結果を残せていない。

    さらに、マイアミGP後にはチーム内部の空気悪化まで報じられる状況となった。

    2026年シーズンはまだ序盤とはいえ、F1では流れを失ったドライバーが短期間で立場を失うケースも少なくない。ハースF1チームが今後どのような判断を下すのか、オコンの去就に注目が集まっている。

    Source: F1 OVERSTEER

    【追記】
    本記事で引用したブラジル人ジャーナリストのジュリアン・セラソリは、その後自身のSNSで発言内容について補足を行った。

    セラソリは「2027年のハースF1チームにおけるラファエル・カマラの状況について話していた」と説明。そのうえで、「小松礼雄がエステバン・オコンを公に批判した件に触れただけであり、マイアミGPでの衝突や内部トラブルについては何も聞いていないし、その件についてコメントもしていない」と投稿している。

    一方で、番組内では実際に「小松礼雄はオコンを気に入っていない」「現在のパフォーマンスに満足していない」「オコンがシーズンを最後まで戦えるか分からないという話も聞いている」といった趣旨の発言も行っていた。

    ただし、これらはあくまで番組内での現地ジャーナリストによる見解やパドック内の空気感に基づくコメントであり、ハースF1チームや小松礼雄、エステバン・オコン本人が公式に認めたものではない。

    そのため、本記事内で触れている“関係悪化説”や“途中離脱の可能性”については、現時点で公式に確認された情報ではなく、今後の状況次第で見方が変化する可能性がある。