投稿者: dbcheck

  • カッレ・ロバンペラ F1転向計画が再始動 トヨタがレース復帰へ青信号

    カッレ・ロバンペラ F1転向計画が再始動 トヨタがレース復帰へ青信号

    WRC(世界ラリー選手権)で2度のタイトルを獲得したカッレ・ロバンペラのF1挑戦への道が再び動き出した。トヨタは、体調不良によって中断されていたシングルシーター転向プロジェクトについて、ロバンペラが医療面でレース復帰の許可を得たことを明らかにした。

    ロバンペラはラリー活動を縮小し、日本のスーパーフォーミュラ参戦を軸とした本格的なシングルシーター転向計画を進めていたが、テスト走行後にめまいの症状が発生。医師の判断により活動停止を余儀なくされていた。

    トヨタが回復を確認 シングルシーター計画再開へ
    トヨタ・ガズー・レーシングは声明で、ロバンペラの回復が順調に進んでいることを報告した。

    「今シーズンのスーパーフォーミュラ参戦計画は医学的理由によって中断されていたが、カッレは健康回復に専念する時間を取ってきた」

    「回復は順調に進んでおり、すでにフィジカルトレーニングを再開している。段階的なドライビング復帰に向けた準備を進めることができる状況になった」

    これにより、F1を視野に入れたシングルシーターでのキャリア構築計画も再始動する見通しとなった。

    フィンランドの専門機関が復帰を承認
    トヨタによると、ロバンペラは療養期間中、フィンランドの高性能スポーツ研究機関「KIHU(Institute of High Performance Sport)」と連携してリハビリとトレーニングを実施してきた。

    KIHUはオリンピック代表やフィンランド代表アスリートを支援することで知られる機関で、科学的データに基づくサポートを提供。ロバンペラの身体状態やトレーニング内容を継続的に評価し、今回サーキット走行への復帰を認めた。

    専門機関による医学的な承認を得たことで、今後のキャリア計画は大きく前進することになる。

    2027年のレース復帰が目標 F1挑戦への重要な一歩
    トヨタはロバンペラの競技復帰目標を2027年に設定していることも明らかにした。

    現時点で具体的な参戦カテゴリーは発表されていないが、当初計画されていたスーパーフォーミュラ参戦が有力な選択肢とみられる。日本最高峰のシングルシーターカテゴリーはF1への登竜門としても評価されており、ロバンペラにとって重要な経験の場となる。

    25歳のロバンペラは史上最年少WRC王者として知られるが、F1転向という異例の挑戦を掲げている。今回の医学的クリアランス獲得は、その夢を現実へ近づける大きな一歩となりそうだ。

  • ルイス・ハミルトン フェラーリF1初勝利でファンに感謝「暗闇から救ってくれた」

    ルイス・ハミルトン フェラーリF1初勝利でファンに感謝「暗闇から救ってくれた」

    ルイス・ハミルトンが2026年F1バルセロナ・カタルーニャGPでフェラーリ移籍後初勝利を挙げた。その喜びの裏で、ハミルトンは2025年シーズンに深刻な精神的苦境に陥っていたことを明かし、自身を支えてくれたファンへの感謝を語った。

    昨季はフェラーリで苦戦を強いられ、表彰台獲得も果たせなかったハミルトンだが、今季は開幕7戦で1勝と3回の表彰台を記録。復活の背景には、家族や友人、そしてファンの存在があったという。

    ハミルトン「ファンが僕を救ってくれた」
    ハミルトンはフェラーリの公式SNSで、昨年の苦しい時期を振り返りながらファンへの感謝を口にした。

    「本当に大きな感謝を伝えたい。皆さんの支えがなければ、僕は今日ここに立っていなかった」

    「皆さんは昨年、本当に僕の人生を救ってくれた。人生の暗い場所、困難な時期から立ち上がる力を与えてくれた。この勝利を皆さんに捧げたい」

    さらにSky Sportsの取材では、2025年シーズン中にファンから掛けられた言葉が大きな支えになったと明かした。

    「ネガティブなことを言う人たちの声は、しばしば燃料として使ってきた」

    「でも本当に僕を救ってくれたのはファンだった。昨年、多くのファンが『自分が何者かを忘れないで』と声を掛けてくれた。その言葉は強く心に響いた」

    「どうやって再び自分自身を見つけるのか。どうやって軸を取り戻すのか。どうやって前へ進む勇気と力を見つけるのか。そんなことを自問していた」

    批判に苦しみながらも再出発
    ハミルトンは、自身への批判が精神的なダメージを与えたことも率直に認めた。

    「僕も人間だ。もちろん目にするし、深く傷ついた瞬間もあった」

    しかし昨年末から環境を変え、精神面の立て直しに取り組んだという。

    「その世界から距離を置いた。家族や友人たちと多くの時間を過ごした。彼らはずっと僕を信じてくれて、一度も疑わなかった人たちだ」

    「そしてクリスマスから新たなミッションを始めた」

    ハミルトンは2025年末、自身のスマートフォンを『ゴミ箱に捨てる』と表現し、SNSや外部の雑音から距離を置く考えを語っていた。そうした取り組みが精神面の再構築につながったようだ。

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

    昨季は負傷も抱えていた
    ハミルトンは今回、2025年のバルセロナ・カタルーニャGPで負傷し、その影響が数か月間続いていたことも初めて明かした。

    「昨年の序盤、このサーキットで負傷した。そして数か月間その状態を抱えていた」

    「だから自分を良い状態に保つために、これまで経験したことがないほど厳しいトレーニングを積んだ」

    負傷の詳細については明かさなかったが、苦戦していた昨季の背景には身体的な問題もあったことがうかがえる。

    フェラーリ初勝利で取り戻した自信
    現在ドライバーズランキング2位につけるハミルトンは、自信を取り戻すために最も重要だったのは自分自身を信じ続けることだったと語る。

    「自分自身を二度疑いしてはいけない。自信を失ってはいけない。心の奥底で自分を信じ続けなければならない」

    「そうした考え方を自分のメンタリティに再び組み込むことができた」

    「ここまで心を再構築して、かつての自分を取り戻した」

    そしてフェラーリ移籍後初勝利の余韻に浸りながら、象徴的な言葉で締めくくった。

    「今夜はこの赤いシャツを着たまま眠るかもしれない」

    「胸に跳ね馬のエンブレムがあるのは、本当に素晴らしい気分だ」

  • BYDのF1参戦に追い風 FIA会長「中国に適切なチームがいる」

    BYDのF1参戦に追い風 FIA会長「中国に適切なチームがいる」

    中国のEV大手BYDによるF1参戦の可能性が再び注目を集めている。FIA会長のモハメド・ビン・スライエムは、中国メーカーのF1参入を歓迎する姿勢を明確に示し、「適切なチーム」として中国勢の参戦を支持する考えを明かした。

    2026年からキャデラックが11番目のチームとして参戦したことで、F1には12番目のチーム枠が残されている。BYD幹部とF1首脳陣の接触も報じられるなか、ビン・スライエムの発言は同社の将来的な参入への期待を一段と高めるものとなった。

    FIA会長が中国チーム参戦を後押し
    モハメド・ビン・スライエムはル・マン24時間レースの会場でドイツのDPA通信の取材に応じ、新たなチーム参入について持論を展開した。

    キャデラックの参戦実現を後押ししてきたビン・スライエムは、グリッド拡大そのものが目的ではないと強調する。

    「単純にもう1チームを加えることが目的ではない。重要なのは適切なチームを加えることだ」

    そして、その候補として中国勢に言及した。

    「我々は中国に適切なチームがいると考えている」

    さらにビン・スライエムは、中国メーカーの参入を以前から望んでいたことも明かした。

    「もし新たなチームが加わるのであれば、中国からのチームであってほしいという考えは以前から明確だった」

    BYDとF1首脳陣の接触が憶測を加速
    こうした発言が注目を集める背景には、BYDとF1関係者との接触が報じられていることがある。

    報道によれば、BYDの副社長であるステラ・リーはモナコGPの週末にモハメド・ビン・スライエムおよびF1 CEOのステファノ・ドメニカリと会談したとされる。

    現時点でBYDはF1参戦計画を公式に認めていない。しかし、中国最大級の自動車メーカーであり、世界有数のEVメーカーでもある同社がF1プロジェクトを検討しているとの噂は以前から流れていた。

    今回のビン・スライエムの発言によって、その憶測はさらに勢いを増すことになりそうだ。

    クリスチャン・ホーナー関与説も浮上
    さらに最近では、元レッドブル代表のクリスチャン・ホーナーがBYDのF1プロジェクトに関与する可能性も報じられている。

    ホーナーは先日開催されたカンヌ映画祭でBYD関係者と行動をともにしている姿が目撃されており、一部では将来的なF1参戦計画との関連が取り沙汰されている。

    もっとも、現時点では具体的なチーム構想や参戦時期、パワーユニット計画などは明らかになっていない。また、新規参入には既存チームやFOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)との調整も必要となる。

    F1の中国市場拡大戦略とも一致
    F1は近年、中国市場の成長を重要な戦略のひとつに位置付けている。

    中国GPの定着に加え、中国人ドライバーの活躍によって同国でのF1人気は拡大を続けている。そこにBYDのような世界的メーカーが参入すれば、F1にとって商業面やブランド価値の向上にも大きな意味を持つ可能性がある。

    モハメド・ビン・スライエムの今回の発言は、BYDのF1参戦が単なる憶測ではなく、少なくともFIAレベルでは歓迎される存在として認識されていることを示した。12番目のチームを巡る動きが今後どのように進展するのか、引き続き注目される。

  • フェルスタッペン レッドブルF1首脳会談の詳細を拒否「誰にも関係ない」

    フェルスタッペン レッドブルF1首脳会談の詳細を拒否「誰にも関係ない」

    マックス・フェルスタッペンの去就を巡る憶測が再びF1パドックを賑わせている。メルセデス移籍説が続くなか、先週オーストリア・ザルツブルクでレッドブル首脳陣との会談が行われたことが明らかとなり、その内容に注目が集まった。

    しかし、マックス・フェルスタッペンは会談の詳細について語ることを拒否。さらに周辺関係者も契約交渉説を否定しており、今回の会談はシーズン前半戦の総括が主な目的だったとみられている。

    フェルスタッペン「知る必要があれば私から話す」
    バルセロナ・カタルーニャGPの週末を前に、フェルスタッペンはレッドブルGmbHの幹部らと会談するためオーストリアを訪問した。

    会談にはレッドブルのF1活動を統括するオリバー・ミンツラフCEOのほか、共同オーナーのチャレルム・ユウウィッタヤ、後継者のマーク・マテシッツ、そしてマネージャーのレイモンド・フェルミューレンも同席していたと報じられている。

    会談の内容について質問されたフェルスタッペンは詳細を明かさなかった。

    「それは誰にも関係ないことだ」

    「もともと予定されていた会談だ。モナコの後に突然決まったわけではない」

    さらに、プライベートジェットの移動履歴から自身の行動が追跡されていることについても冷静な姿勢を示した。

    「もちろん飛行機は追跡できる。別に問題はない」

    「みんなが僕の居場所を知ることはできるし、質問することもできる。でも答えるかどうかは僕が決める」

    「何か伝えるべきことがあれば、私から知らせる」

    契約交渉説を側近記者が否定
    会談が注目を集めた背景には、フェルスタッペンとメルセデスを結び付ける移籍説がある。

    特にフェルスタッペンのプライベートジェットがメルセデス本拠地に近いイギリスを経由した後にオーストリアへ向かったことで憶測はさらに加熱した。

    しかし、フェルスタッペン陣営に近い『De Telegraaf』のエリック・ファン・ハーレン記者は、今回の会談が契約や移籍に関するものではなかったと報じている。

    「誤解を解いておくと、フェルスタッペンは先週の会談でそのような話はしていない」

    関係者によれば、この会談は以前から予定されていたもので、各関係者の日程調整を経て実現したという。

    また会談の主なテーマは2026年シーズン前半戦のレビューだったとされている。

    苦戦するレッドブルが憶測を加速
    もっとも、今回の憶測が完全に消えない理由もある。

    レッドブルは2026年シーズンに苦戦しており、フォードとの共同開発による新パワーユニットは有力視されながらも、マシン全体の競争力不足が続いている。

    バルセロナでフェルスタッペン自身もRB22の現状を厳しく評価した。

    「高速コーナーでも低速コーナーでもタイムを失っている。つまり、ほぼすべての場所でだ」

    「一日中グリップがなく、クルマのフィーリングもバランスも良くなかった」

    「上位争いができるとは思わない」

    「これが今の僕たちの立ち位置だ」

    現在の成績不振が続く限り、フェルスタッペンの将来を巡る憶測が消えることはなさそうだ。

    ヴォルフはメルセデス移籍説を改めて否定
    一方で、移籍先候補として名前が挙がるメルセデスのトト・ヴォルフ代表は、フェルスタッペン獲得説を改めて否定している。

    ジョージ・ラッセルの成績不振や、アンドレア・キミ・アントネッリの5連勝によって憶測が再燃するなか、ヴォルフは現在のドライバーラインアップに満足していると強調した。

    「今の2人以上にチームにいてほしいドライバーはいない」

    また、アントネッリとラッセルの実力差についても否定した。

    「2人はペースもレース結果も非常に近いレベルにある」

    「互いに刺激し合っているし、それは良いことだ」

    「キミはF1に求められるものを理解し、自分の才能を結果へ結び付けられるようになった。私たちは非常に感銘を受けている」

    レッドブルとの重要会談が行われたにもかかわらず、フェルスタッペン本人もメルセデス側も移籍の可能性を示唆する発言はしていない。少なくとも現時点では、ザルツブルクでの会談は契約交渉ではなく、苦戦する2026年シーズンを立て直すための戦略会議だった可能性が高そうだ。

  • ルイス・ハミルトン 「シューマッハ時代のようにコックピットを赤く塗ってほしい」

    ルイス・ハミルトン 「シューマッハ時代のようにコックピットを赤く塗ってほしい」

    ルイス・ハミルトンはF1バルセロナ・カタルーニャGPでフェラーリ移籍後初勝利を挙げ、幼少期から憧れていたフェラーリドライバーとしての夢を実現した。

    その勝利は、1996年にフェラーリで同地初優勝を飾ったミハエル・シューマッハからちょうど30年後という節目でもあり、ハミルトンはレース後にシューマッハーへの敬意とともに、自身のマシンにも“ある変更”を望んでいることを明かした。

    30年前のシューマッハと自分を重ねる
    ハミルトンはレース後の記者会見で、30年前にシューマッハがバルセロナでフェラーリ初勝利を挙げたことを改めて知らされたという。

    当時12歳だったハミルトンは、自宅のソファでレースを観戦しながらフェラーリに憧れていたと振り返った。

    「これは僕たちの物語の第一歩だと思う。そして今、30年前にマイケルが勝ったことを思い出させてもらった」

    「僕はたぶん家のソファに座ってそのレースを見ていた。膝の上に皿を置いて、サンドイッチかチキンヌードルスープでも食べながらね」

    「日曜日なら、レースをしていなければ12歳の僕はテレビの前にいた。そしてあの赤いマシンを見ながら、『あの赤いコックピットに座るのはどんな気分なんだろう』と思っていたんだ」

    ミハエル・シューマッハ(スクーデリア・フェラーリ)

    シューマッハ仕様の“赤いコックピット”を希望
    現在のフェラーリSF-26のコックピット内部は白色だが、ハミルトンは以前からその仕様に満足していなかったことも明かした。

    シューマッハ時代のフェラーリのように、コックピット内部も赤く塗装されることを望んでいるという。

    「僕のコックピットは白なんだ。正直あまり気に入っていない」

    「マイケルのように赤くしたかったんだ。いつかまた赤くしてもらうつもりだよ」

    ハミルトンは2025年に初めてフェラーリをドライブした際の感動を振り返りつつ、今回ついに赤いレーシングスーツ姿で優勝を飾れたことに特別な意味を感じていると語った。

    「喜びで心臓が破裂しそうだった」
    優勝後の表彰式では、フェラーリのメカニックたちと国歌斉唱を分かち合った瞬間が強く印象に残ったという。

    「昨年その赤いマシンに乗る体験はできた。でも赤いスーツを着て、あの素晴らしいクルーの前で優勝者として立つことはまた別物だった」

    「今日は国歌のタイミングが少しずれていた気もしたけど、それでも本当に素晴らしかった」

    「彼らの目に浮かぶ喜びを見て、その感情を一緒に共有できたことが特別だった」

    「みんなを抱きしめたあと、危うく気を失いそうになったよ。喜びで心臓が破裂しそうだったんだ」

    今回の勝利により、ハミルトンはフェラーリでのキャリアにおいて新たな一歩を踏み出した。幼少期にテレビ越しで見ていたシューマッハの姿を追いかけ続けた末に実現した初勝利は、7度の世界王者にとっても特別な意味を持つものとなった。

  • ホンダF1 新PU開発でアンディ・コーウェルを重用「複雑さを理解している」

    ホンダF1 新PU開発でアンディ・コーウェルを重用「複雑さを理解している」

    アストンマーティンと2026年からのワークス体制を見据えるホンダが、新型パワーユニット(PU)の開発においてアンディ・コーウェルの経験と知見を高く評価している。

    かつてメルセデスのF1エンジン部門を率い、現在はアストンマーティンとホンダの橋渡し役を担うコーウェルについて、ホンダF1プロジェクト責任者の角田哲史氏は「PUの複雑さと難しさを完全に理解している」と語った。

    ホンダとアストンマーティンを結ぶ重要な存在
    2026年からアストンマーティンへパワーユニットを供給するホンダは、新レギュレーション対応PUの開発を進めている。

    その過程で重要な役割を果たしているのがアンディ・コーウェルだ。コーウェルはアストンマーティンのCEO兼チーム代表を退いた後、現在はアストンマーティンとホンダの連携を支援する立場に回っている。

    一部では、両社のコミュニケーション不足によってホンダの開発上の課題をアストンマーティンが十分に把握できなかったとの指摘もあった。しかし現在は、コーウェルが両者の橋渡し役として開発をサポートしている。

    角田哲史氏はその貢献について次のように説明した。

    「アンディ・コーウェルはF1界でも屈指のエンジニアであり、このパワーユニットの複雑さや難しさを深く理解しています」

    「彼はシルバーストンのAMRテクノロジーキャンパスで活動するだけでなく、HRC Sakuraの施設にも頻繁に足を運んでいます」

    「彼の役割によって両拠点の地理的な距離が縮まり、シャシー開発とパワーユニット開発をあたかもひとつのチームで進めているかのような体制を実現しています」

    ホンダは新型PU投入時期を明言せず
    ホンダが開発中の改良版パワーユニットは、アストンマーティンの巻き返しに向けた重要な要素とみられている。

    チームは大型アップデート版「AMR26B」の投入も計画しており、新PUとの相乗効果によって中団グループでの戦いを有利に進めたい考えだ。

    ただし、その投入時期についてホンダは慎重な姿勢を崩していない。

    角田哲史氏は次のように述べた。

    「アップデートの正確な時期については現在も検討を続けています」

    「私たちは目標とする性能水準に近づくため、引き続き集中的に開発へ取り組んでいます」

    過去の成功と同様に開発を積み重ねる
    ホンダは2026年シーズン序盤から性能不足や信頼性面で厳しい評価を受けているが、角田哲史氏はF1における成功は長期的な開発の積み重ねによって実現するものだと強調した。

    「F1の開発では常に大きな課題を乗り越える必要があります。そして過去の成功も数多くの開発段階を積み重ねた結果でした」

    さらに角田哲史氏は、かつての成功期と現在を単純比較することは難しいとしながらも、ホンダの開発姿勢は変わっていないと語った。

    「変化の激しいF1の世界では異なる時代を直接比較することは非常に困難です」

    「ただひとつ言えるのは、当時も今も、困難な時期を含めて常に全力で開発に取り組んできたということです」

    ホンダはアストンマーティンとのワークス体制初年度となる2026年後半戦に向けて開発を継続しており、今後投入される改良PUとAMR26Bがチーム浮上の鍵を握ることになりそうだ。

    Source: Soymotor.com

  • メルセデスF1 信頼性問題に危機感 ヴォルフ「これではタイトルを争えない」

    メルセデスF1 信頼性問題に危機感 ヴォルフ「これではタイトルを争えない」

    ルイス・ハミルトンのフェラーリ移籍後初勝利の陰で、メルセデスF1は再び信頼性問題に直面した。

    キミ・アントネッリは終盤に2番手を走行していたものの、マシントラブルによって今季初リタイアを喫した。チーム代表のトト・ヴォルフは、タイトル争いを続けるうえで現在の状況は到底受け入れられないと厳しく批判している。

    ヴォルフ代表「信頼性は十分ではない」
    メルセデスは近戦で重要なポイントを相次いで失っている。カナダGPではジョージ・ラッセルが首位走行中にリタイア。モナコGPではランド・ノリスもパワーユニット関連の問題で戦列を離れた。

    そしてバルセロナ・カタルーニャGPでは、アントネッリが残り5周でラッセルを抜いて2番手へ浮上した直後にマシントラブルが発生。表彰台が目前だっただけに、チームにとって大きな痛手となった。

    ヴォルフはSky Sports F1に対し、現状への強い不満を口にした。

    「これではチャンピオンシップを争うことはできない。2レースに1回のペースでマシンが大量ポイントを失っているような状況だからだ」

    「ある時は片方のマシン、次はもう片方のマシンだ。1位になるためには、まず完走しなければならない。それができていないのだから十分ではない」

    チーム内バトルが勝利を逃した可能性も
    アントネッリのリタイア前、メルセデス勢はともにルイス・ハミルトンを追う展開となっていた。しかしレース中盤、アントネッリがラッセルにプレッシャーをかけ続けたことでタイムを失った可能性があるとヴォルフは指摘する。

    ハミルトンは3ストップ戦略を選択し、終盤のバーチャル・セーフティカー(VSC)を利用して最後のピットストップを実施。その結果、トップの座を維持して勝利を手にした。

    ヴォルフはチーム内でのレース運びについて再検討する必要があると認めた。

    「チームとしてフェアにレースをさせようとしたが、その結果として勝利を失った可能性がある。優勝を争っている状況で、どうチーム内バトルを管理するべきかドライバーたちと話し合う必要がある」

    「ジョージがピットストップを行う前、2人はかなり激しく争っていた。その間にルイスに4秒から6秒ほど失ったと思う。そしてVSCによって状況が一変した」

    「ジョージとキミが激しく争えば、そのぶんラップタイムを失うことになる。今後に向けて話し合わなければならない」

    タイトル争いへ向けた課題が浮上
    メルセデスは2026年シーズン序盤を支配し、アントネッリがランキング首位を維持している。しかし近戦では信頼性問題が頻発しており、コンストラクターズ選手権でも大きな懸念材料となっている。

    さらに今回のレースでは、ドライバー同士の自由なバトルが戦略面で不利益を生んだ可能性も浮上した。ヴォルフの発言は、今後メルセデスがチームオーダーやレース運営方針を見直す可能性を示唆しており、タイトル争いが本格化する後半戦に向けた重要な議論となりそうだ。

  • 小林可夢偉とデ・フリースが優勝 元F1ドライバー16人のル・マン結果

    小林可夢偉とデ・フリースが優勝 元F1ドライバー16人のル・マン結果

    2026年のル・マン24時間レースには元F1ドライバー16名が参戦し、そのうち小林可夢偉とニック・デ・フリースがトヨタ7号車で総合優勝を達成した。一方で、BMWやキャデラック、ジェネシス勢の元F1ドライバーたちはトラブルやリタイアに見舞われ、明暗が分かれる結果となった。

    Hypercarクラスではトヨタ勢が存在感を発揮し、小林可夢偉、ニック・デ・フリース、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレーの4名が表彰台を獲得。

    フェラーリ勢は総合優勝争いに絡めず、アントニオ・ジョビナッツィが5位、ロバート・クビサが7位に終わった。

    小林可夢偉とデ・フリースが総合優勝
    トヨタ7号車は序盤にパンクやセンサー系のトラブルを抱えながらも着実に挽回。小林可夢偉にとっては自身2度目、トヨタにとっては2022年以来となるル・マン制覇となった。

    チームメイトのニック・デ・フリースは初のル・マン総合優勝を達成。マイク・コンウェイとともに24時間を戦い抜き、トヨタへ通算6勝目をもたらした。

    また、トヨタ8号車のセバスチャン・ブエミとブレンドン・ハートレーも総合3位を獲得。元F1ドライバー4人がHypercarクラスの表彰台に立つ結果となった。

    キャデラックとBMWは惜敗とトラブル
    Jotaキャデラック12号車のウィル・スティーブンスは総合4位。終盤まで表彰台争いを展開したが、3位のトヨタ8号車に11.9秒届かなかった。

    一方で、セバスチャン・ブルデーとジャック・エイトケンを擁した38号車キャデラックは夜間の技術的トラブルによって優勝争いから脱落。そのままリタイアとなった。

    ポールポジションからスタートしたBMW20号車のケビン・マグヌッセンも度重なるトラブルに苦しみ、残り1時間を切った段階で無念のリタイア。アンドレ・ロッテラーを擁するジェネシス17号車もデビュー戦を完走できなかった。

    フェラーリ勢は優勝争いに加われず
    フェラーリは4連覇を目指していたが、51号車のアントニオ・ジョビナッツィ組がトップから2分22秒遅れの総合5位に留まった。

    前年優勝車である83号車AFコルセのロバート・クビサも総合7位。優勝争いに絡むことはできず、トヨタやBMWとの差を埋められなかった。

    プジョー勢ではポール・ディ・レスタとストフェル・バンドーンを擁する93号車が総合12位。フランスメーカーにとって厳しいレースとなった。

    LMP2とLMGT3でも元F1ドライバーが奮闘
    LMP2クラスではピエトロ・フィッティパルディがVector Sportの26号車でクラス4位を獲得。表彰台まであと一歩の結果だった。

    ル・マン初挑戦となったジャック・ドゥーハンは序盤こそ上位争いに加わったものの、最終的にはクラス18位でレースを終えた。

    LMGT3クラスでは元ウィリアムズF1ドライバーのローガン・サージェントがProton Competitionのフォード・マスタングで参戦し、クラス17位で完走を果たしている。

    元F1ドライバー16名の最終結果

    1位(Hypercar)
    小林可夢偉(トヨタ)

    1位(Hypercar)
    ニック・デ・フリース(トヨタ)

    3位(Hypercar)
    セバスチャン・ブエミ(トヨタ)

    3位(Hypercar)
    ブレンドン・ハートレー(トヨタ)

    4位(Hypercar)
    ウィル・スティーブンス(Jotaキャデラック)

    5位(Hypercar)
    アントニオ・ジョビナッツィ(フェラーリ)

    7位(Hypercar)
    ロバート・クビサ(AFコルセ・フェラーリ)

    12位(Hypercar)
    ポール・ディ・レスタ(プジョー)

    12位(Hypercar)
    ストフェル・バンドーン(プジョー)

    4位(LMP2)
    ピエトロ・フィッティパルディ(Vector Sport)

    18位(LMP2)
    ジャック・ドゥーハン(Nielsen Racing)

    17位(LMGT3)
    ローガン・サージェント(Proton Competition Ford)

    リタイア(Hypercar)
    ケビン・マグヌッセン(BMW WRT)

    リタイア(Hypercar)
    セバスチャン・ブルデー(Jotaキャデラック)

    リタイア(Hypercar)
    ジャック・エイトケン(Jotaキャデラック)

    リタイア(Hypercar)
    アンドレ・ロッテラー(ジェネシス)

    ル・マン24時間レースは近年ますます元F1ドライバーの活躍の場となっているが、2026年大会では小林可夢偉とニック・デ・フリースが頂点に立ち、その存在感を改めて示す結果となった。トヨタにとっても4年ぶりの総合優勝となり、WEC王者としての強さを再び証明する一戦となった。

  • 川島修 BTCC参戦決定 日本人初の本格参戦へ歴史的な一歩

    川島修 BTCC参戦決定 日本人初の本格参戦へ歴史的な一歩

    57歳の川島修が、2026年の英国ツーリングカー選手権(BTCC)第9戦・第10戦にTeam VERTUから参戦することを発表した。先週、EXCELR8 Motorsportのリザーブドライバー就任が発表されたばかりだったが、自身のSNSを通じてシーズン後半の参戦計画を明らかにした。

    川島修は自身のSNSで、今回のBTCC参戦について次のようにコメントした。

    「このたび、私のBTCC 2026プログラムがEXCELR8 Motorsportとともに次の確定段階へ進み、今季後半のRound 9/Round 10に参戦する運びとなりました」

    「これは、私にとって単なるレース参戦ではありません。BTCCの舞台に本格参戦する歴史的な一歩であり、長年追い続けてきた夢を現実に変える大きな節目です」

    「今は大きな喜びを感じると同時に、ここから本当の責任と挑戦が始まることを強く感じています」

    「これからは、より一層の自覚と責任を持って、この挑戦に向き合ってまいります」

    「ここまで支えてくださったEXCELR8 Motorsport、そしてAntony Williams、Justina Williamsに心より感謝申し上げます」

    「これはゴールではなく、ここから始まる大きな挑戦のスタートです」

    今回の参戦は、日本人ドライバーにとって歴史的な意味を持つ。川島修がレースに出走すれば、1985年に故・高橋国光が英国サルーンカー選手権(現BTCC)に参戦して以来、41年ぶりの日本人ドライバーとなる。

    また、川島修にとっても長年追い続けてきた夢の実現だ。2016年にはSpeedworks Motorsportのトヨタ・アベンシスでBTCCマシンのテストを経験しており、それから約10年を経て実戦デビューの機会を手にした。

    なお、Team VERTUおよびEXCELR8 Motorsportは、川島修が誰のシートを引き継ぐのかについては正式に発表していない。しかし、資金面の問題からスルークストン戦後の離脱の可能性を示唆していた リッキー・コラード に代わって起用される可能性が高いとみられている。

  • メルセデスF1も脱帽 ルイス・ハミルトンは「VSCなしでも勝っていた」

    メルセデスF1も脱帽 ルイス・ハミルトンは「VSCなしでも勝っていた」

    フェラーリでの初勝利を飾ったルイス・ハミルトンについて、メルセデスF1のジョージ・ラッセルとチーム代表のトト・ヴォルフは、レース終盤のVSC(バーチャル・セーフティカー)がなくても勝利していたとの見方を示した。

    バルセロナ・カタルーニャGPでは、ハミルトンが3ストップ戦略を採用し、2ストップのメルセデス勢を追い上げる展開となったが、フェルナンド・アロンソのリタイアによるVSCが最後のピットストップを後押しした。

    しかし、ライバル陣営であるメルセデスも、ハミルトンのペースはVSCの有無を超えて際立っていたと評価している。

    ラッセル「ハミルトンはどうなっても前に出ていた」
    バルセロナ・カタルーニャGPでは、ハミルトンがソフト→ハード→ミディアム→ハードの3ストップ戦略を選択。中盤スティントではジョージ・ラッセルとキミ・アントネッリを1周あたり約2秒上回るペースで追い上げた。

    40周目にアロンソがバッテリートラブルでストップするとVSCが導入され、ハミルトンは41周目に最後のピットストップを消化。それでもラッセルとアントネッリの前でコースへ復帰し、そのまま独走態勢を築いた。

    レース後、ラッセルはVSCが有利に働いたことを認めつつも、勝者は変わらなかったとの見解を示した。

    「正直なところ、まだ詳しく分析しなければ分からない」

    「でもルイスは、結局のところ必ず前へ出てきたと思う。確かにVSCで僕たちを飛び越えたけれど、キミのリタイアによって僕も恩恵を受けた」

    「キミにとってもチームにとっても残念だった。HPP(メルセデス・ハイパフォーマンス・パワートレインズ)では最近いくつかトラブルが続いているので、それは大きな懸念事項だ」

    さらにラッセルは、VSCによる影響は限定的だったと説明した。

    「多少は影響したと思う。でも正直なところ、ルイスはVSCがなくても前に出ていたはずだ」

    「彼は復帰した時点で2秒ほどリードしていた。僕たちはおそらく1秒ほど失ったと思うけれど、彼は本当に素晴らしいペースだった」

    「最初のスティントでも、どこかでキミがルイスを抜くだろうと思ってテレビモニターを見ていた。でもルイスは完全にコントロールしていた」

    ヴォルフ代表も脱帽「抑え続けるのは難しかった」
    メルセデスF1代表のトト・ヴォルフも、VSCがなかった場合の仮定に大きな意味はないと語る。

    ハミルトンは最後のスティントでも最速クラスのペースを維持しており、たとえメルセデス勢が前でコースへ戻っていたとしても、防ぎ切るのは難しかったという。

    「断言はできないが、ルイスはその後も最速だった」

    「たとえ僕たちが彼の前でコースへ復帰していたとしても、後ろに抑え続けるのは非常に難しかっただろう」

    かつてハミルトンと長年タイトルを争ったヴォルフだけに、その評価には重みがある。

    フェラーリも勝利を確信していた
    フェラーリF1代表のフレデリック・バスールもまた、VSCがなくても結果は同じだったとの考えを示した。

    ハミルトンはレース終盤に新品同然のタイヤセットを残しており、仮にVSCがなかったとしても十分に勝負できる状況だったという。

    「我々は勝っていたと思う。差はもう少し小さかったかもしれないがね」

    「この状況でフレッシュタイヤを持っていたのは大きな強みだった」

    「確かに我々に有利な展開だったが、『もしこうだったら』という計算はしたくない。あの時点ですでに非常に良い状況にいたと思う」

    結果としてVSCはハミルトンの勝利をより確実なものにしたが、ライバルたちの見立てでは、その有無にかかわらずフェラーリのエースがバルセロナ・カタルーニャGPを制していた可能性は高かったようだ。