投稿者: dbcheck

  • セルジオ・ペレス キャデラックF1の信頼性を酷評「受け入れられない」

    セルジオ・ペレス キャデラックF1の信頼性を酷評「受け入れられない」

    セルジオ・ペレスは、2026年F1オーストリアGPを自身にとって今季「最悪の週末」と振り返り、キャデラックの相次ぐ信頼性トラブルについて「まったく受け入れられない」と厳しく批判した。

    キャデラックはオーストリアGPでペレスとバルテリ・ボッタスの2台がともにブレーキのオーバーヒートに見舞われ、わずか4周以内でリタイア。大型空力アップグレードを投入した週末は、期待とは正反対のダブルリタイアという結果に終わった。

    ブレーキのオーバーヒートで4周以内に2台がリタイア
    今回のトラブルは、レース中の高い気温と他車の後方を走行したことが重なり、ブレーキ温度が想定以上に上昇したことで発生した。

    この症状はフリー走行では確認されておらず、3週間前のモナコGPでボッタスをリタイアに追い込んだトラブルとも別の原因だったという。

    しかし、キャデラックは今季ここまで信頼性問題が続いている。モントリオールではペレスがサスペンション破損でリタイアし、バルセロナ・カタルーニャGPではボッタスがブレーキペダルの不具合に見舞われた。さらにオーストリアでも両ドライバーはプラクティス中に複数のトラブルを経験しており、大型アップグレードによる性能向上を十分に評価できなかった。

    ペレス「4、5歩後退したように感じる」
    ペレスは早期リタイアについて次のように語った。

    「今日は本当に残念だった。渋滞の影響を過小評価していたと思う」

    「今週末はずっと問題が続いていた。おそらく今季で最悪の週末だったし、4歩か5歩後退したように感じる」

    さらに、開発の進め方そのものを見直す必要があると訴えた。

    「特にアップグレードに関しては、プロセス全体を大きく見直す必要がある。今日起きたことは完全に受け入れられないことであり、チームにとっても非常に残念だった」

    「もちろん次のレースまでには解決できると信じている」

    また、ブレーキの問題はフリー走行では兆候がなかったことも明かした。

    「そういう兆候はなかった。渋滞の影響が問題を大きく悪化させたのだと思う」

    「進歩が見えないことが一番つらい」
    ペレスは、新規参戦チームとしてある程度のトラブルは覚悟していたとしながらも、改善が見えない現状に強い不満を示した。

    「もちろんフラストレーションはある。でも一番つらいのは進歩が見えないことだ」

    「新しいチームだからこうした問題は起こると予想していた。しかし、問題なのは改善が見えないことだ」

    「今回のアップグレードによって非効率な部分をより深く理解できるはずだし、シルバーストンでは信頼性が大きく改善すると期待している」

    キャデラック F1

    ボッタス「まずは完走することが最優先」
    ボッタスも、ブレーキの異常はレースまで予想できなかったと説明した。

    「警告は何もなかった。プラクティスではすべて順調だったし、10周以上の連続走行も行っていたので、通常ならレース序盤の最高温度は確認できている」

    「ただ今日は気温が少し高く、さらに渋滞の影響もあって、2周目にはブレーキが完全に限界を超えてしまった。これは大きな問題で、必ず対策を見つけなければならない」

    ボッタスはこれで3戦連続リタイアとなり、開発を進められない状況を嘆いた。

    「3戦連続リタイアになってしまった。レースを完走できなければ、マシンやアップグレードについて何も学ぶことができない」

    「シルバーストンでの最優先事項は完走することだ。そこから初めて学習が始まる。今週末はブレーキ冷却にも新しいパーツを投入したが、それでも十分ではなかった。引き続き改善を続けるしかない」

    さらにボッタスは、オーストリアGPが今季最も失望したレースだったとのペレスの見解にも同意した。

    「おそらく今季で最も失望したレースだった。2台とも数周でリタイアしてしまった。今できることは、チーム全員で懸命に取り組み続けることだけだ。それが前進する唯一の方法だ」

    キャデラックはオーストリアGPで投入した大型アップグレードの効果を十分に検証できないままダブルリタイアを喫した。チームは次戦イギリスGPまでにブレーキ冷却と信頼性の改善を最優先課題として取り組み、完走を足掛かりに開発を前進させることを目指している。

  • ルイス・ハミルトン フェルスタッペンの抗議を一蹴「王者をアウトから抜けない」

    ルイス・ハミルトン フェルスタッペンの抗議を一蹴「王者をアウトから抜けない」

    ルイス・ハミルトンは、2026年F1第8戦オーストリアGPで繰り広げたマックス・フェルスタッペンとの激しいバトルについて振り返り、レッドブルのエースが無線でペナルティを求めたことに対して「王者をアウト側から抜こうとは思わない」と語り、自身のディフェンスに問題はなかったとの認識を示した。

    ハミルトンとフェルスタッペンはレース中盤、2位争いで何度も順位を入れ替える白熱した攻防を展開。接触寸前の場面もありながら、互いにクリーンなバトルを繰り広げ、今大会屈指の名勝負となった。

    フェルスタッペンの抗議にハミルトンが反論
    バトルの最中、フェルスタッペンはフェラーリのハミルトンにコース外へ押し出されたとして、チーム無線でペナルティを要求した。

    問題となった場面では、フェルスタッペンがアウト側から並びかけた際に右側のタイヤをグラベルへ落としたが、スチュワードは調査の必要はないと判断し、審議対象とはならなかった。

    レース後、ハミルトンはこの攻防について次のように語った。

    「最高だった。すごく楽しかった」

    「彼はアウト側へ行った。王者をアウト側から抜けるなんて期待しないものだ。僕だってあの場面で彼のアウト側から行って、そのままポジションを守れるとは思わない」

    「彼は頂点では後ろにいた。だから引くべきだった。僕は十分なスペースは残していた」

    一方のフェルスタッペンも、レース後には冷静な口調でこのバトルを振り返っている。

    「ルイスとのバトルの後でも前との差は縮められていた。楽しい戦いだったけど、その分かなり時間を失ったのも事実だ」

    フェルスタッペンはその後ペースを取り戻し、ジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリのメルセデス勢の間に割って入る2位でフィニッシュ。レッドブルにとって今季最高成績を記録した。

    ルイス・ハミルトン vs マックス・フェルスタッペン

    フェラーリはレースペース不足に苦戦
    一方、ハミルトン自身は終盤にペースを維持できず、バルセロナ・カタルーニャGPでの優勝を再現することはできなかった。最終的には5位でチェッカーを受け、チームメイトのシャルル・ルクレールも8位に終わるなど、フェラーリにとって厳しいレースとなった。

    ハミルトンはマシンのタイヤマネジメントに苦しんだと明かしている。

    「どのタイヤともマシンの相性が良くなかった。本当に厳しいレースだった」

    「序盤は攻められていて悪くなかったけど、どのセットでもリアタイヤが急激に落ちてしまった。バランスも非常に難しかった」

    さらに、フェラーリの課題としてパワーユニットのデプロイメント性能を挙げ、アップグレードには時間がかかるとの見通しも示した。

    「次のパワーアップグレードをいつ投入できるか、全力で取り組まなければならない。改善方法を探る必要があるけど、すぐには実現しないだろう」

    「単純にパワー不足というわけではない。コーナー出口では十分な力を感じる。でも終盤になるとデプロイメントが落ちてしまう。特にメルセデスは最後まで伸び続けている」

    今回のオーストリアGPでは、ハミルトンとフェルスタッペンによる見応えあるバトルが大きな注目を集めた一方で、フェラーリはレースペースとパワーユニット性能に課題を残した。ハミルトンはディフェンスに問題はなかったとの立場を貫くとともに、今後はマシン性能の改善が必要との認識を示している。

  • アイザック・ハジャー レッドブルF1の進化実感「初めてビッグボーイたちと戦えた」

    アイザック・ハジャー レッドブルF1の進化実感「初めてビッグボーイたちと戦えた」

    レッドブル・レーシングのアイザック・ハジャーは、2026年F1第8戦オーストリアGPで6位入賞を果たし、アップグレードが投入されたRB22の進歩を実感したと語った。

    8番グリッドからスタートしたハジャーは、ルイス・ハミルトン、ランド・ノリス、オスカー・ピアストリらトップ勢と激しいバトルを展開。自身のF1キャリアで初めて「ビッグボーイたち」と本格的に戦えたレースだったと振り返った。

    トップ勢との初めての本格バトル
    ハジャーはレース後、これまで経験したことのないレベルの戦いを楽しめたと明かした。

    「フェラーリやマクラーレンといったビッグボーイたちと戦ったレースは、これまでのキャリアで記憶にない。だから本当に楽しかったし、今回が初めてだった」

    「しかも、かなりうまく戦えたと思う。もしデプロイメントの問題がなくて、もう少し前からスタートできていたら、4位も狙えたと思う。すごく前向きな週末だった」

    また、幼い頃から憧れていたハミルトンとのバトルについても振り返った。

    「何か特別に学んだことはない。ただ純粋にクールだった。たぶんターン4ではルイスに少し譲りすぎたかな。でも、それ以外はいい戦いができたと思う」

    ブレーキへの不安は決勝でも続く
    ハジャーは、週末を通じて悩まされていたブレーキの問題が決勝でも影響したことを認めた。

    「かなり多くのロックアップがあって、自信を持って攻められなかった。毎周少しマージンを残して走らなければならなかった」

    「ただ、その苦労は自分だけじゃなく、周囲のドライバーも同じだったと思う。暑い路面温度やタイヤの影響が大きかったのかもしれない」

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)

    アップグレードでレースペースが大幅向上
    ハジャーは、マックス・フェルスタッペンの2位獲得にも貢献したレッドブル陣営の最新アップグレードが、レースペース向上に大きく寄与したと評価した。

    「レースペースでは間違いなく効果を感じた。今日は2番目に速いマシンだったと思う」

    「普段は予選より決勝のペースで苦戦することが多いけれど、今週末はその差がかなり縮まった。そこは本当に良かった」

    さらに、マシンにはまだ改善の余地があるとしながらも、今後への期待を口にした。

    「マシンはまだ理想的なウインドウには入っていなかった。それでも速かったのは励みになる」

    「マイアミで最初のアップデートを投入して大きく前進した。そして今回はレースでもいいステップを踏めた。1周の速さでは、特にメルセデスはまだ非常に速かったけれど、本当に勇気づけられる内容だった」

    今回のオーストリアGPは、ハジャーにとってトップチーム勢と互角に戦える手応えを得た一戦となった。ブレーキ面には課題を残したものの、アップグレードの効果による競争力向上を実感しており、今後さらに上位争いに加わる可能性を示す結果となった。

  • フェラーリF1代表 戦略ミスを認める「メルセデスを意識しすぎた」

    フェラーリF1代表 戦略ミスを認める「メルセデスを意識しすぎた」

    フェラーリ代表のフレデリック・バスールは、2026年F1第8戦オーストリアGPでチームがメルセデスを過度に意識したことが、戦略判断を誤る一因になったと認めた。

    予選ではシャルル・ルクレールが2番手、ルイス・ハミルトンが3番手を獲得。ジョージ・ラッセルが最後のアタックで逆転ポールを決めたことでフロントロウ独占は逃したものの、フェラーリは好位置から決勝を迎えた。

    しかし決勝では期待したペースを発揮できず、ハミルトンは5位、ルクレールは周回遅れの8位に終わる厳しいレースとなった。

    メルセデスを追いすぎた戦略を認める
    レース後、バスールはチームがメルセデスとの戦いに意識を向けすぎたことを率直に認めた。

    「振り返ってみると、今日はメルセデスを意識しすぎていたかもしれない」

    「2台とも序盤にプッシュしすぎたし、現実的には自分たちのレースではなかったにもかかわらず、彼らについていこうとして戦略面でも少し攻めすぎてしまった」

    「今回の経験から学び、自分たち自身に焦点を戻したい。そしてすぐに来週のイギリスGPへ気持ちを切り替える」

    レース中にはハミルトンもメルセデスとの戦いで戦略的な駆け引きが可能だと示唆していたが、結果的にはその戦略が実を結ぶことはなく、フェラーリは本来のレース運びを見失った形となった。

    スクーデリア・フェラーリ

    予選の速さを決勝につなげられず
    フェラーリはオーストリアGPで改良版パワーユニットを投入。金曜日は旧仕様で走行し、土曜日から新仕様を使用する形で週末を進めた。

    一方で、バスールはバルセロナ・カタルーニャGPでの勝利後だけに、今回の内容には満足できなかったと振り返る。

    「バルセロナのあとだっただけに厳しい週末だった」

    「金曜日のFP1とFP2では非常に苦戦し、レースを想定したコンディションで十分なロングランをこなすことができなかった。その時点で週末のスタートがうまく切れなかったと思う」

    「最終的には予選でパフォーマンスを取り戻し、2番手と3番手を獲得できたのは良い結果だった。しかし、決勝に向けた準備という点では、本来あるべきレベルまで仕上げることができなかった」

    今回のオーストリアGPでは、フェラーリは一発の速さを示した一方で、決勝に向けたセットアップや戦略面で課題を残した。バスールはその反省を踏まえ、チームは早くも次戦イギリスGPでの巻き返しへ向けて準備を進める考えを示している。

  • メルセデスF1代表 アントネッリのミスを分析「勝利を焦りすぎた」

    メルセデスF1代表 アントネッリのミスを分析「勝利を焦りすぎた」

    2026年F1第8戦オーストリアGPで2位表彰台を獲得したアンドレア・キミ・アントネッリについて、メルセデスF1代表のトト・ヴォルフは、序盤の焦りが優勝を逃す大きな要因になったとの見方を示した。

    ポールポジションから優勝したチームメイトのジョージ・ラッセルに対し、アントネッリは4番グリッドから追い上げる展開となったが、レース序盤に複数回コースオフを喫し、その間に貴重なタイムを失った。

    ヴォルフ「勝負を急ぎすぎた」
    アントネッリは予選Q3で黄旗区間をダブルイエローと誤認して大きく減速したことで、本来ならフロントロウを争えるペースがありながら4番手スタートとなった。

    決勝ではフェラーリ勢を攻略しながら前方を追う展開となったが、オープニング2周だけで3度コースアウトするミスを犯した。

    ヴォルフは、この積極性自体は評価しつつも、勝負を急ぎすぎたことが結果に響いたと語った。

    「序盤の数周で勝負を決めようと少し焦りすぎていたと思う。その代償は非常に大きかった」

    「でも、その熱意は私は好きだ。ターン3の上りでは、おそらく30メートルほどブレーキングが遅すぎたし、ターン1でも同じだった。それでいいんだ」

    さらにヴォルフは、若いドライバーの成長には積極性が不可欠だと持論を展開した。

    「以前にも言ったが、我々は常に全力で攻めるドライバーを求めている。ロバを速く走らせることはできないが、競走馬を落ち着かせることはできる」

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    アントネッリも反省「最初のスティントで数秒失った」
    アントネッリ自身も、レース後には序盤の走りを反省した。

    「最初の数周は少し興奮しすぎていた。間違いなく良い走りではなかった」

    「ミスが多すぎたし、ミディアムタイヤで走った最初のスティントでは、そのミスだけで3〜4秒は失ってしまった。ブレーキにも苦しんでいた」

    一方で、ハードタイヤへ交換した後は流れを立て直し、終盤にはトップ2へ迫る力強いペースを披露した。

    「タイヤ交換後は気持ちをリセットできて、最後は本当に良いペースだった。ただ、追い上げを始めるのが少し遅すぎた」

    「自分自身、まだ改善すべきことはたくさんある。とにかくミスを減らしていきたい」

    アントネッリは最終的にラッセルから1.9秒差の2位でフィニッシュ。ドライバーズランキング首位は維持したものの、ラッセルとの差は40ポイントに縮まった。序盤の数回のミスがなければ、優勝争いの行方は違ったものになっていた可能性もある。

  • フェルナンド・アロンソ「スパでも苦戦は続く」 AMR26B投入はF1ハンガリーGP

    フェルナンド・アロンソ「スパでも苦戦は続く」 AMR26B投入はF1ハンガリーGP

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1オーストリアGPを完走したドライバーの最下位となる18位で終え、アストンマーティンの苦境が依然として続いている現状を受け止めた。

    決勝では優勝したジョージ・ラッセルから3周遅れとなり、17位のアレクサンダー・アルボンにも53秒差をつけられた。アロンソは、この状況は想定内であり、新型マシン「AMR26B」が投入されるまでは厳しい戦いが続くとの見方を示した。

    AMR26B投入はハンガリーGPが目標
    アロンソはレース後、落胆しているかと問われると、冷静に現状を受け止めていることを明かした。

    「まあ、予想外ではなかった。僕たちは自分たちがどの位置にいるのか分かっているし、シルバーストンでもスパでも同じ状況になると理解している」

    このコメントにより、新型マシンAMR26BがベルギーGPには間に合わず、投入は7月最後のレースとなるハンガリーGPが目標であることをあらためて示唆した。

    現状では戦闘力不足を補うため、チームはレース週末をオペレーション改善の機会として活用しているという。

    「できる限り多くのことを学ぼうとしている。パフォーマンスが足りないことは分かっているけれど、それでもオペレーション面では改善しなければならない部分がある。だから今は、そのための時間として使っている」

    無線でのコミュニケーション、ピットストップ、戦略判断など、マシン性能以外で改善できる部分を磨き続けている状況だ。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    苦しいレースでも前を向くアロンソ
    今の状況でも楽しめる部分はあるかと尋ねられたアロンソは、苦笑いを交えながら率直な心境を語った。

    「今は難しい。あまりにも後方を走っているし、毎周とても扱いづらいクルマと戦わなければならないからね」

    それでも悲観的な言葉では締めくくらなかった。

    「でも、さっきも言ったように何も新しいことではない。僕たちは週末を迎える前から課題が分かっている。その課題を受け入れて、少しでも改善しようと努力している」

    ストロールはリタイア アロンソには5秒加算
    アストンマーティンにとってオーストリアGPは厳しい一戦となった。

    ランス・ストロールは47周目にパワーユニットの電気系トラブルでリタイア。アロンソもピットレーンでの速度超過により5秒ペナルティを科されたが、最後尾を走る展開だったため順位への影響はなかった。

    レースではキャデラック勢2台、カルロス・サインツJr.、ストロールの計4台がリタイアしたものの、完走したアロンソは18位でチェッカーを受けた。

    アロンソ自身も認めるように、シルバーストン、そしてスパでも厳しい戦いが続く見込みだ。アストンマーティンはAMR26BのハンガリーGP投入を目標としており、夏休み前最後のレースが今季巻き返しへの重要な転機となる。

  • ランド・ノリス フェラーリF1の失速に驚き「あれほどの苦戦は予想外」

    ランド・ノリス フェラーリF1の失速に驚き「あれほどの苦戦は予想外」

    マクラーレンのランド・ノリスは、2026年F1オーストリアGPで最も驚いたこととして、フェラーリの予想外の苦戦を挙げた。

    わずか2週間前のバルセロナ・カタルーニャGPでルイス・ハミルトンが優勝したフェラーリだったが、レッドブル・リンクではペースを欠き、ノリスは「ここまで苦戦するとは思わなかった」と率直な感想を語った。

    ノリスは決勝を7位でフィニッシュ。スタート直後の順位争いとピット戦略が結果を左右したと振り返る一方、自身が予想していた以上にマクラーレンがフェラーリと互角以上に戦えたことにも驚きを示した。

    スタートと戦略で順位を失う展開
    ノリスは気温が非常に高いコンディションの中で行われたレースを振り返り、序盤に失ったトラックポジションが最後まで響いたと説明した。

    「今日のレースは、この暑さもあって決して楽ではなかった」

    「1周目に何台かに先行されてしまった。それに、ハジャーをカバーするために先にオスカーをピットへ入れたことで、自分はピットストップでも順位を失った。それがすべてだった」

    「それ以外に不満はない。結局はトラックポジションを失ったことが一番大きかった。今日はそれが何より重要だった。不運だったけど、そういうレースだった」

    ノリスは日曜日のレースペースについては、事前の予想より良かったとの手応えも口にした。

    「日曜日のペースは、正直言って予想していたより少し良かったと思う」

    「フェラーリには気の毒だった」
    ノリスは、今回のレース最大の驚きはフェラーリの失速だったと語り、その原因をパワー不足とタイヤへの負担にあると分析した。

    「一番驚いたのはフェラーリだった。本当にあれほど苦戦するとは思わなかった」

    「正直、彼らには気の毒だと思う。パワーがないとコーナーでものすごく攻めなければならない。でも、このタイヤではそれができない。彼らにとっては本当に厳しいレースだった」

    一方で、マクラーレンにも依然として課題が残っていることを認めた。

    「僕たちもバランスにはまだ苦しんでいるし、このマシンは本当に運転が難しい。でも今日はどのチームも同じような状況だったと思う」

    「何かを変えたわけではないし、同じ問題は残っている。ただ改善には時間が必要だ」

    スクーデリア・フェラーリ

    ピアストリもフェラーリの低迷は予想外
    4位でフィニッシュしたオスカー・ピアストリも、フェラーリを上回れたことは想定外だったと明かした。

    「正直、フェラーリに勝てたのは少し驚きだった。少なくとも僕の場合は本当に僅差だった」

    「今日は戦略にも助けられたけど、ペースは少しだけ彼らより良かった。ただ、メルセデスに挑めるほどではなかったし、フェルスタッペンは予想以上に速かった。それが今の僕たちの位置だ」

    また、バルセロナ・カタルーニャGPで苦戦した原因を分析した成果が、今回のレースで表れたとも語った。

    「今日のレースは、ある意味ではバルセロナと似ていたけれど、僕にとってはまったく違う結果になった」

    「なぜバルセロナがあれほど難しかったのかを理解するために多くの時間を費やした。そして今週末、特に今日に向けてアプローチを大きく変えた」

    「今回の結果は、その取り組みの成果を示していると思う。その点では本当に満足している。ただ、トロフィーを持ち帰れないと、やはりもう少し上を望んでしまう。でも今日はこれが精いっぱいだった」

    オーストリアGPでは、フェラーリが3ストップ戦略を選択しながらもペース不足に苦しみ、ハミルトンは5位、シャルル・ルクレールは8位に終わった。一方のマクラーレンは、依然としてマシンバランスに課題を抱えながらも、両ドライバーがフェラーリを上回る結果を残し、チームとして一定の前進を示すレースとなった。

  • ウィリアムズF1 イギリスGPでユニオンジャックの特別カラーリング

    ウィリアムズF1 イギリスGPでユニオンジャックの特別カラーリング

    ウィリアムズは、今週末に開催される2026年F1第9戦イギリスGPを前に、母国レース限定となる特別カラーリングを発表した。

    本拠地グローブを構えるウィリアムズは、イギリスの伝統を称えるため、FW48にユニオンジャックをモチーフとした赤・白・青のデザインを採用。ノーズやサイドポッドに英国国旗をイメージしたカラーリングを施し、レースウイークを彩る特別仕様でシルバーストンに臨む。

    母国シルバーストンへの敬意を込めた特別仕様
    1977年にフランク・ウィリアムズがチームを創設して以来、ウィリアムズはシルバーストンで8勝を記録してきた。今回の特別カラーリングは、その歴史と英国のモータースポーツ文化への敬意を表したものだ。

    アレクサンダー・アルボンとカルロス・サインツJr.も同じデザインを取り入れた専用レーシングスーツを着用するほか、サーキットで活動するチームスタッフも特別デザインのチームウエアを着用する。

    また、チームは1997年にジャック・ヴィルヌーヴが達成した通算100勝目や、ナイジェル・マンセルによるシルバーストンでの3勝など、ホームレースで刻んできた数々の名場面を振り返る機会にもしたいとしている。

    現在のコンストラクターズランキングでは11ポイントを獲得しており、前戦オーストリアGPではカルロス・サインツJr.がリタイアに終わっただけに、ホームレースでのポイント獲得を目指す。

    ウィリアムズ F1 イギリスグランプリ

    ボウルズ代表「ホームのファンの力を感じている」
    チーム代表のジェームズ・ボウルズは、母国GPへの思いを次のように語った。

    「今週のイギリスGPでイギリスの旗を掲げられることを誇りに思っている。初勝利から100勝目まで、シルバーストンはアトラシアン・ウィリアムズにとって最も象徴的な瞬間の舞台となってきた。そして、ホームグランプリの雰囲気に匹敵するものはF1カレンダーのどこにもない」

    「グランドスタンドで観戦している人も、ファンゾーンで応援している人も、自宅から声援を送ってくれている人も、私たちはファンのエネルギーを強く感じている。その力を胸に、この週末を戦いたい」

    ホームレースとなるイギリスGPで、ウィリアムズは特別カラーリングとともに歴史あるシルバーストンで上位進出を目指す。ファンへの感謝と英国の伝統を表現した一戦は、チームにとって今季の重要なレースの一つとなりそうだ。

  • マックス・フェルスタッペン F1無線で皮肉「黄旗なら全開で行けるよね?」

    マックス・フェルスタッペン F1無線で皮肉「黄旗なら全開で行けるよね?」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は2026年F1第8戦オーストリアGP決勝中、ジョージ・ラッセル(メルセデス)の前日の予選を皮肉るジョークをチーム無線で飛ばしていたことが明らかになった。

    テレビ中継では放送されなかった無線では、ウィリアムズのカルロス・サインツJr.がスタート・フィニッシュストレート上でマシントラブルによりストップし、黄旗が提示された際のやり取りが記録されていた。

    予選での黄旗騒動をジョークに
    レースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼはフェルスタッペンに対し、「ターン10はイエロー。スタート・フィニッシュライン全体がダブルイエロー。ここはイエロー、そしてダブルイエロー」と注意を促した。

    これに対しフェルスタッペンは、すかさず「それって全開で行けるってこと? あのマシンの横を?」と返答。その直後に「冗談だよ」と付け加えた。

    この発言は、前日の予選Q3で起きた論争を意識したものだった。

    ラッセルは最終アタックでポールポジションを獲得したが、そのラップ中にターン9でクラッシュしたフェルスタッペンによる黄旗区間を通過していたため、ラップが有効かどうかが審議対象となった。

    当初はシングルイエローが提示され、その後ダブルイエローへ切り替わったが、ラッセルはその前に現場を通過。メルセデスはテレメトリーデータを提出し、ラッセルが事故現場の約100メートル手前でアクセルを戻して減速していたことを証明したため、ポールポジションは正式に認められた。

    フェルスタッペンの「全開で行けるよね?」という冗談は、この一件を踏まえた皮肉だったとみられる。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    優勝争いに復帰したレッドブル
    決勝で5番グリッドからスタートしたフェルスタッペンは、力強い追い上げを見せて2位でフィニッシュ。最終ピットストップ後にはラッセルとの差が約11秒あったものの、その差を急速に縮め、最終的には1.6秒差まで迫った。

    レース後、アンダーカットを狙うべきだったかと問われたフェルスタッペンは、その判断は結果論だとしつつも、自身のタイヤマネジメントには自信があったと振り返った。

    「後からなら何とでも言えるけど、あとで振り返って検証することになる」

    「タイヤではまだ長いスティントが残っていた。でも同時に、僕のデグラデーションはジョージより少し良かったので、もし前に出られていたとしても抑え切れたと思う」

    「最近は厳しいレースが続いていたけど、今回は久しぶりに優勝争いができた。今シーズンで初めて勝利を争えたし、チームにとって大きな前進だ」

  • メルセデスF1 ラッセルとアントネッリが給水装置故障「過酷な暑さとの戦いだった」

    メルセデスF1 ラッセルとアントネッリが給水装置故障「過酷な暑さとの戦いだった」

    ジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリは、2026年F1第8戦オーストリアGP決勝で、ともにドリンクシステム(給水装置)が故障するトラブルに見舞われながらレースを走り切っていたことを明かした。

    オーストリアGPは、ヨーロッパを襲った熱波の影響で厳しい暑さの中で開催され、FIAは週末前から「Heat Hazard(高温危険)」レースに指定。決勝時の気温は35度に達し、31度を超えた場合に適用される高温時の安全規則の対象となった。

    猛暑の中で給水装置が作動せず
    この規則では、ドライバーは体温上昇を抑えるための冷却キットを使用できるが、水分補給も過酷なレースを乗り切るうえで重要な要素となる。

    しかし、優勝したラッセルはレース後のチーム無線で、給水装置が故障していたことを報告した。

    「ドリンクシステムが壊れた。このレースで壊れるなんてね……。ちょっと喉が渇いたよ!」

    さらに、決勝を3位で終えたチームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリも、レース後のクールダウンルームで、自身のW17でも同じトラブルが発生していたことを明かした。

    2台そろって給水できないまま、71周に及ぶ猛暑のレースを戦い抜いていたことになる。

    なお、2位のマックス・フェルスタッペンも「飲み物というより温かいお茶みたいだった」と冗談交じりに語っており、高温によってドリンク自体も熱くなっていたことを示唆した。

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    ラッセル「自分にはまだできると証明できた」
    厳しいコンディションを乗り越え、今季2勝目、自身通算7勝目を挙げたラッセルは、レース後に勝利の喜びを語った。

    「再びトップに立てて本当に素晴らしい。少し間が空いていたので、今夜はこの勝利をしっかり味わいたい」

    「チームのみんなが僕たちを再び競争力のある位置に戻すために本当に努力してくれた。一時期は難しい時期もあった」

    「今週末のマックスとレッドブルは本当に速かった。彼らには敬意を表したい。毎周プッシュし続けなければならなかったし、後ろの速さも分かっていた」

    「キミも今シーズンは驚くほど速かったから、毎周タイミングモニターを見ていた。最後のピットストップは早めだったので長いスティントになると分かっていたけれど、チームが完璧なタイミングで判断してくれた」

    ラッセルはさらに、ここ数戦の苦戦を乗り越えたことで精神的にも大きな自信を得たと語った。

    「苦しいレースは精神的にも試される。この2週間は、自分にはまだやれるということを思い出させてくれる、本当に重要な時間だった」

    「今週末は予選でもレースでもとても強かった。僕のスタイルに必ずしも合うサーキットではなかったけれどね。シルバーストンへ向かうのが今から楽しみだ」

    今回のオーストリアGPでは、メルセデス勢が2台そろって給水装置のトラブルを抱えながらも、ラッセルが優勝、アントネッリが3位を獲得。猛暑という過酷な条件の中で、両ドライバーは高いパフォーマンスを維持し、チームにダブル表彰台をもたらした。