投稿者: dbcheck

  • F1イギリスGP 予選 結果・タイムシート:アントネッリがポール獲得

    F1イギリスGP 予選 結果・タイムシート:アントネッリがポール獲得

    2026年F1イギリスGP 予選の結果・タイムシート。シルバーストン・サーキットで現地時間7月4日(土)に2026年のF1世界選手権 第9戦 イギリスグランプリの公式予選が行われた。

    ポールポジションを獲得したのはアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)。2番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手にルイス・ハミルトン(フェラーリ)が続いた。アストンマーティン・ホンダはランス・ストロールが21番手、フェルナンド・アロンソが22番手だった。

    ■ アントネッリがスプリントに続いてポールポジション獲得
    メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリがQ3で1分28秒111をマークし、今季のポールポジションをさらに積み重ねた。2番手にはシャルル・ルクレール、3番手にはルイス・ハミルトンが入り、決勝はメルセデスとフェラーリがフロント2列を独占する形となった。

    ■ メルセデスとフェラーリが予選をリード
    Q3最初のアタックではハミルトンが暫定首位に立ったが、アントネッリが1分28秒385で上回ると、最後のアタックではさらに1分28秒111までタイムを更新。ルクレールも0.175秒差まで迫ったものの届かず、ハミルトンが3番手、ラッセルが4番手となった。

    ■ ハジャーが5番手 フェルスタッペンは苦戦
    レッドブル勢ではアイザック・ハジャーが5番手を獲得し、マックス・フェルスタッペンを上回った。フェルスタッペンはQ2から「エンジンの反応が普通ではない」と無線で訴え、Q3でもデプロイメントへの不満を口にしながら7番手に終わった。

    ■ レーシングブルズは2台揃ってQ3進出
    レーシングブルズはアービッド・リンドブラッドが9番手、リアム・ローソンが10番手と2台揃ってトップ10入り。リンドブラッドはチームメイトを上回る予選結果を残し、今週末もチームの好調ぶりを印象づけた。

    ■ ピアストリは終盤のアタックでQ3進出
    Q2ではオスカー・ピアストリが一時11番手と敗退圏に沈んだが、終盤のアタックで7番手へ浮上して突破。一方、ガブリエル・ボルトレト、ピエール・ガスリー、ニコ・ヒュルケンベルグ、オリバー・ベアマン、カルロス・サインツJr.、アレクサンダー・アルボンがQ2で姿を消した。

    ■ ラッセルはQ1のオフコースから見事に挽回
    ジョージ・ラッセルはQ1でルフィールドのグラベルに飛び出し、フロントウイングを損傷しながらピットへ帰還。メルセデスは短時間でマシンを修復し、ラッセルはQ2で2番手タイムを記録すると、最終的には4番グリッドを確保する粘りを見せた。

    ■ コラピントはスピンでQ1敗退
    フランコ・コラピントはQ1終盤、ベケッツでリアを失ってスピンし芝生へコースオフ。自力でコースへ復帰したもののタイム更新はできず19番手に終わった。Q1ではエステバン・オコン、バルテリ・ボッタス、コラピント、セルジオ・ペレス、ランス・ストロール、フェルナンド・アロンソが敗退した。

    ■ 強風が各車を苦しめたシルバーストン予選
    予選は気温25度、路面温度40度台のドライコンディションで行われた一方、前日よりも風が強まり、多くのドライバーがブレーキングや高速コーナーで苦戦。ロックアップやコースオフが相次ぐ難しいコンディションの中で、アントネッリがライバルを圧倒する速さを見せつけ、決勝のポールポジションを手にした。

    F1イギリスGP 予選 結果・タイムシート

    順位 No ドライバー チーム Q1 Q2 Q3
    1 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1分29秒719 1分28秒493 1分28秒111
    2 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1分29秒534 1分28秒626 1分28秒286
    3 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1分29秒644 1分28秒864 1分28秒458
    4 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1分29秒985 1分28秒920 1分28秒481
    5 6 アイザック・ハジャー レッドブル 1分29秒276 1分29秒069 1分28秒746
    6 1 ランド・ノリス マクラーレン 1分30秒186 1分29秒383 1分28秒877
    7 3 マックス・フェルスタッペン レッドブル 1分29秒549 1分29秒113 1分28秒893
    8 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 1分29秒971 1分29秒218 1分29秒032
    9 41 アービッド・リンドブラッド レーシングブルズ 1分29秒661 1分29秒324 1分29秒305
    10 30 リアム・ローソン レーシングブルズ 1分29秒300 1分29秒429 1分29秒716
    11 98 ガブリエル・ボルトレト アウディ 1分30秒269 1分29秒461  
    12 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1分30秒345 1分30秒063  
    13 27 ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ 1分29秒539 1分30秒076  
    14 87 オリバー・ベアマン ハース 1分30秒570 1分30秒501  
    15 55 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 1分30秒562 1分30秒623  
    16 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 1分30秒638 1分30秒743  
    17 31 エステバン・オコン ハース 1分30秒680    
    18 77 バルテリ・ボッタス キャデラック 1分31秒227    
    19 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 1分31秒321    
    20 11 セルジオ・ペレス キャデラック 1分31秒451    
    21 18 ランス・ストロール アストンマーティン 1分32秒863    
    22 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 1分32秒888    
  • F1イギリスGP予選Q2:アントネッリ最速通過 レーシングブルズ2台がQ3へ

    F1イギリスGP予選Q2:アントネッリ最速通過 レーシングブルズ2台がQ3へ

    2026年F1第9戦イギリスGPの予選Q2がシルバーストン・サーキットで行われ、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)がトップタイムを記録した。

    シャルル・ルクレール、ルイス・ハミルトンのフェラーリ勢、ジョージ・ラッセルも上位につけ、フェラーリとメルセデスがQ3でのポールポジション争いに向けて存在感を示した。

    一方、中団争いではレーシングブルズのリアム・ローソンとアービッド・リンドブラッドが揃ってQ3進出を果たした。ガブリエル・ボルトレトは11番手で惜しくも敗退し、ウィリアムズ勢は2台ともQ2で姿を消した。

    フェラーリとメルセデスが主導権争い
    Q2はQ1で飛び散ったグラベルの清掃作業により開始がやや遅れたあとスタートした。

    最初のアタックではフェラーリ勢が新品ソフトタイヤを投入し、ルイス・ハミルトンが1分28秒864でトップに浮上。シャルル・ルクレールも0.2秒差まで迫り、フェラーリがワンツー体制を築いた。

    その後、ジョージ・ラッセルが1分28秒920で2番手に浮上し、Q1のコースオフによるダメージがほとんど影響していないことを証明。最後はアンドレア・キミ・アントネッリが1分28秒493を記録してトップ通過を決め、メルセデスがフェラーリ勢を逆転した。

    レッドブルは不満抱えながら突破
    レッドブル勢は序盤から中古ソフトタイヤで走行を開始したが、マックス・フェルスタッペンは無線で「エンジンの反応がいつもと違う」と訴え、エネルギーマネジメントへの不満を口にした。

    終盤には新品ソフトで再アタックを行い、アイザック・ハジャーが5番手、フェルスタッペンが6番手でQ3進出。「なんてひどいんだ」とフェルスタッペンは無線で不満を漏らしたものの、トップ10入りは確保した。

    ボルトレトあと一歩届かず
    終盤はQ3進出を懸けた激しい争いとなり、一時はランド・ノリスも9番手と安全圏ではなかった。

    オスカー・ピアストリは最後のアタックで7番手まで順位を上げて突破。一方、ボルトレトは1分29秒461で11番手となり、トップ10入りまであと一歩届かなかった。

    ピエール・ガスリー、ニコ・ヒュルケンベルグ、オリバー・ベアマン、カルロス・サインツJr.、アレクサンダー・アルボンもQ2で敗退となった。なお、ガスリーはターン15での進路妨害疑惑について、セッション後に審議対象となった。

    Q2敗退
    11位:ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
    12位:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    13位:ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
    14位:オリバー・ベアマン(ハース)
    15位:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    16位:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)

    Q2はアントネッリが最速でQ3進出を決め、フェラーリとメルセデスがポール争いの中心となることを印象付けた。一方、レーシングブルズは2台揃ってQ3進出を果たし、中団勢では際立つ速さを見せた。

  • F1イギリスGP予選Q1:ハジャーが最速通過 ラッセルはコースオフから突破

    F1イギリスGP予選Q1:ハジャーが最速通過 ラッセルはコースオフから突破

    2026年F1第9戦イギリスGPの予選がシルバーストン・サーキットで行われ、Q1はアイザック・ハジャー(レッドブル)がトップタイムを記録した。リアム・ローソン(レーシングブルズ)が2番手に続き、レッドブル陣営が好調なスタートを切った。

    一方で、ジョージ・ラッセル(メルセデス)はセッション中盤にコースオフを喫しながらも10番手でQ2進出を果たした。フランコ・コラピント(アルピーヌ)は終盤のコースオフが響いて敗退し、アストンマーティンは2台揃ってQ1敗退となった。

    強風の中で波乱のQ1
    気温25度、路面温度40度を超えるコンディションで始まったQ1は、前日よりも強まった風が各車を悩ませた。ハンガーストレートでは追い風によって最高速が伸びる一方、コーナーでは突風によりブレーキングやターンインが難しくなり、多くのドライバーがタイヤをロックさせる場面が見られた。

    序盤はフェラーリ勢が好調で、シャルル・ルクレールがルイス・ハミルトンを上回るタイムを記録。各車がタイムを更新する中、最終的にはハジャーが1分29秒276でトップに立ち、ローソンも0.024秒差の2番手につけた。フェラーリ勢はルクレール3番手、ハミルトン6番手でQ2進出を決めた。

    ラッセルはグラベルから復帰
    セッション中盤にはラッセルがルフィールドでアンダーステアを喫してコースオフ。グラベルにはまりマシンは停止したが、自力で脱出してピットへ戻った。

    メルセデスは短時間でマシンを修復し、ラッセルを再びコースへ送り出すことに成功。ラッセルは最後のアタックで10番手タイムを記録し、アクシデントを乗り越えてQ2進出を果たした。

    コラピントが終盤にコースオフ
    残り1分にはフランコ・コラピントがベケッツでコースオフし、イエローフラッグが掲示された。コラピントは自力でコースへ復帰したもののタイム更新はできず、Q1敗退が決定した。

    終盤はエステバン・オコン、セルジオ・ペレス、フェルナンド・アロンソ、ガブリエル・ボルトレトらがQ2進出を懸けて最後のアタックを実施。ボルトレトは12番手まで浮上して逆転突破を果たした一方、アロンソはタイムを更新できず22番手。ペレス、オコンも敗退となった。

    Q1敗退
    17位:エステバン・オコン(ハース)
    18位:バルテリ・ボッタス(キャデラック)
    19位:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    20位:セルジオ・ペレス(キャデラック)
    21位:ランス・ストロール(アストンマーティン)
    22位:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)

    Q1はフェラーリ勢が引き続き好調さを示した一方、ラッセルがアクシデントを乗り越えて突破する粘りを見せた。ボルトレトは土壇場でQ2進出を決めたが、アストンマーティン勢は2台ともQ1敗退となり、厳しい予選となった。

  • メルセデスF1 FIA禁止の予選テクニックを合法的に復活 新たな手法が判明

    メルセデスF1 FIA禁止の予選テクニックを合法的に復活 新たな手法が判明

    メルセデスはF1イギリスGPのスプリント予選で、FIAが今季序盤に禁止した予選時のパワーデプロイ戦略と同様の効果を得る新たな手法を導入していたことが明らかになった。

    ドライバーがタイム計測ライン直前でアクセルを戻すという一見不可解な操作によって、規則の範囲内で最大出力をより長く維持していたという。

    ジョージ・ラッセルとキミ・アントネッリは、スプリント予選のアタックラップ終盤でスロットルを緩める動きを見せており、この戦略は現時点ではメルセデスのみが採用しているとされる。ライバルチームもすでにこの挙動に気付き、注目しているという。

    禁止された予選テクニックを別の形で再現
    今季序盤、メルセデスとレッドブル・レーシングは、バッテリー残量が減少した際に本来適用される出力低下(ランプダウン)を回避し、MGU-Kの最大出力350kWを通常より長く維持する方法を見つけていた。

    通常はバッテリーを使い切ると出力は毎秒50kWずつ減少していく。しかし両チームは、MGU-Kを停止した際にはこのランプダウン規定が適用されないというレギュレーションの例外を利用。いわゆる「コンティニュアス・オフセット」モードを作動させることで、ライバルより短時間ながら50~100kW高い出力を維持し、フィニッシュラインまでの加速性能を高めていた。

    しかし、この手法ではMGU-Kを停止した後に60秒間再起動できないため、コース上で急減速したり停止したりする危険性があるとして安全面が問題視された。

    その結果、FIAは3月末の日本GP終了後、緊急時を除くMGU-Kの意図的な停止を認めない方針を打ち出し、このテクニックは禁止された。

    新たな方法は「スロットルオフ」
    ところがシルバーストンでは、メルセデスが別の方法で同様のメリットを引き出していた。

    『The Race』によると、アントネッリとラッセルはストレートエンドまで350kWの最大出力を維持した後、タイム計測ライン直前でアクセルを戻している。これにより、ランプダウン規定を回避しながら規則を順守できるという。

    この方法が成立するのは、技術規則に「ドライバーの要求出力が負(アクセルオフ)」である場合や、「内燃エンジン(ICE)の出力要求が負となり、ドライバー要求を満たすためにERS-K出力をさらに低下させる必要がある場合」は通常のランプダウン条件が適用されないとの例外規定が存在するためだ。

    つまり、バッテリーを350kWで使い切る直前まで最大出力を維持し、最後にアクセルを戻せば、規則違反にならず同様の効果を得られる仕組みとなっている。

    FIA関係者も『The Race』に対し、「スロットルを戻す前の段階で出力低下が1秒間に50kWを超えていなければ、この手法は完全に規則に適合している」と説明している。

    シルバーストン特有のコース特性を活用
    この戦略が機能する背景には、シルバーストンのレイアウトがある。

    最終コーナー「クラブ」からタイム計測ラインまでの距離が比較的短いため、ライン直前まで最大出力を維持する恩恵が大きい。

    GP-Tempoのテレメトリーデータでは、アントネッリとポールポジションを獲得したルイス・ハミルトンを比較すると、クラブ出口まではほぼ同等の速度推移だったものの、最大出力を維持したアントネッリは途中で約7~8km/h速い速度を記録している。

    その後、ライン直前でアクセルを戻したため、計測ライン通過時には逆にハミルトンより約5km/h遅くなった。

    タイム上でも、クラブ出口ではアントネッリはハミルトンより約0.125秒遅れていたが、最大出力を維持した効果で一時は0.002秒差まで接近。しかし最後にアクセルを戻したことで、最終的には0.011秒差でポールポジションを逃す結果となった。

    もし最後まで全開で走っていればポールを獲得できた可能性もあったが、その場合はランプダウン規定への抵触リスクが生じていた可能性がある。

    今後は他チームにも広がる可能性
    今回の手法は現時点でメルセデスのみが採用しているとみられるが、すでにライバルチームもその挙動を把握している。

    FIAも合法との見解を示していることから、シルバーストンのように最終コーナーから計測ラインまでが短いサーキットでは、今後ほかのチームが同様の戦略を採用する可能性もありそうだ。

  • リアム・ローソン F1イギリスGPスプリントで処分回避 ハジャーが擁護

    リアム・ローソン F1イギリスGPスプリントで処分回避 ハジャーが擁護

    リアム・ローソンは、F1イギリスGPスプリントでアイザック・ハジャーとのバトルについて審議対象となったものの、5秒加算などのペナルティは科されず、警告処分にとどまった。これにより8位フィニッシュが認められ、貴重な1ポイントを維持した。

    リアム・ローソンを擁護したのは、接触寸前まで迫った当事者のアイザック・ハジャーだった。ハジャー自身がスチュワードに対し「ペナルティに値しない」と証言したことが、裁定に大きく影響した。

    スチュワードが審議したローソンの防御
    レース終盤、ストウ・コーナーへの進入でローソンはハジャーのオーバーテイクを防ぐため進路を変更した。この動きが「ブレーキング時の異常な進路変更」の可能性があるとして、レース後にスチュワードによる審議対象となった。

    ローソンは審議で、「まだアクセル全開の状態で、ブレーキングは始めていなかった。マシンの動きは減速とコーナー進入の準備によるものであり、ブレーキング中の進路変更ではなかった」と説明した。

    ハジャー「ペナルティには値しない」
    一方、追いかけていたハジャーもローソンを擁護した。

    スチュワードの報告書によると、ハジャーは「ローソンの動きは鋭かったが、十分なスペースは残されており接触も避けられた」と証言。「この件はペナルティに値しない」との見解を示した。

    さらにハジャーは、両車のエネルギーマネジメントの状況が異なっていたため、接近速度を判断することが難しい状況だったとも説明した。

    警告処分でスプリント1ポイントを維持
    スチュワードは両ドライバーの説明を受け入れ、「より重いペナルティを科す必要はない」と判断した。

    その一方で、ローソンの動きについては「防御として許容される範囲をわずかに超えていた」と評価。「コーナー進入時の動きは十分に遅く、かつ急だったため、正式な警告に値する」と結論づけた。

    結果としてローソンは8位で獲得した1ポイントを維持。ハジャーを0.7秒差で抑え切り、レーシングブルズに貴重なポイントをもたらした。

    今回の裁定では、当事者であるハジャー自身が「ペナルティは不要」と証言したことが大きな判断材料となった。ローソンには警告が与えられたものの、順位変動はなく、スプリントの最終ポイントを守り切る結果となった。

  • ニコ・ヒュルケンベルグ F1イギリスGPスプリントで5秒加算ペナルティ 15位に降格

    ニコ・ヒュルケンベルグ F1イギリスGPスプリントで5秒加算ペナルティ 15位に降格

    ニコ・ヒュルケンベルグは、2026年F1イギリスGPのスプリントレース後、FIAの審議により5秒加算ペナルティを科された。コプス・コーナーでコース外走行によってアドバンテージを得たと判断され、13位から15位へ降格となった。

    この裁定により、チームメイトのガブリエル・ボルトレトは13位へ繰り上がった。一方、ボルトレトはレース後、今季を通じて続くアウディのスタート性能の問題について厳しい見解を示している。

    ヒュルケンベルグに5秒加算ペナルティ
    FIAのスチュワードは、ニコ・ヒュルケンベルグに対し5秒加算ペナルティを科したことを発表した。

    対象となったのはオープニングラップのターン9(コプス・コーナー)での場面だ。ヒュルケンベルグはハースのエステバン・オコンの攻撃を防御する際、通常より高い速度でコーナーへ進入し、コース外へはみ出したままポジションを維持したとして審議対象となった。

    最終的にオコンは翌周に正規のオーバーテイクで前へ出たものの、スチュワードはヒュルケンベルグがコース外走行によって「持続的なアドバンテージ」を得たと判断した。

    スチュワード「接触回避は考慮したが速度超過が主因」
    裁定文では、ヒュルケンベルグがオコンとの接触を避けるためにスペースを残そうとした説明について一定の理解を示した。

    一方で、映像やテレメトリー、無線、オンボード映像などを精査した結果、コースアウトの主な原因は「比較ラップより速すぎる進入速度」にあったと結論付けた。

    スチュワードは次のように説明している。

    「31号車との接触を避けようとした事情は、情状酌量の要素として考慮した。しかし証拠を精査した結果、27号車は過大な速度でコーナーへ進入しており、それがコースアウトの主な原因だった」

    その上で、「27号車はコース外へ出ることで持続的なアドバンテージを得たと判断する。接触回避という事情を考慮し、5秒加算ペナルティを科す」と裁定理由を説明した。

    ボルトレトはスタート性能に不満
    ヒュルケンベルグの降格により、チームメイトのガブリエル・ボルトレトは13位へ順位を上げた。

    しかしボルトレト自身はレース内容に満足しておらず、アウディのスタート性能が今季を通じた課題になっていると指摘した。

    「また同じようなレースになってしまった。オーストリアではまともなスタートができたけど、この週末は一度もいいスタートが決まっていない」

    「1周目で16位か17位まで落ちてしまったし、そこから取り返すのは本当に大変だ」

    「この問題はシーズンを通して続いている傾向だ。簡単ではないことは分かっているけど、解決策を見つけないといけない」

    「毎回スタートで後方へ落ちてしまうと、全員を抜き返せるほどのペース差があるわけではない。こういう部分を改善していかなければならない。引き続き取り組んでいく」

  • 【動画】 2026年F1イギリスGP スプリント ハイライト

    【動画】 2026年F1イギリスGP スプリント ハイライト

    2026年F1イギリスGP スプリントのハイライト動画。17周で争われたスプリントは、キミ・アントネッリ(メルセデス)が8周目にルイス・ハミルトン(フェラーリ)を逆転し、今季初のスプリント優勝を飾った。

    ハミルトンが2位、ランド・ノリス(マクラーレン)が3位に入り、ジョージ・ラッセル、シャルル・ルクレール、マックス・フェルスタッペン、オスカー・ピアストリ、リアム・ローソンまでがポイントを獲得した。

    ポールポジションからスタートしたハミルトンは好スタートを決め、1コーナーでアントネッリを抑えて首位をキープ。後方ではノリスが抜群の蹴り出しで一時2番手まで浮上する一方、3番手スタートのフェルスタッペンは順位を落とし、オープニングラップから激しいポジション争いが繰り広げられた。さらに1周目にはセルジオ・ペレスとフェルナンド・アロンソが接触し、アロンソがスピン。ペレスには後に接触の責任で10秒タイムペナルティが科された。

    レース序盤はハミルトンがクリーンエアを生かしてリードを築いたが、アントネッリは1秒前後の差を保ちながら追走。その後方ではノリス、ラッセル、ルクレール、フェルスタッペンが激しい3位争いを繰り広げたため、先頭の2台は後続を大きく引き離し、優勝争いは実質的にハミルトンとアントネッリの一騎打ちとなった。

    勝負が決したのは8周目だった。ハミルトンは防御のためにバッテリーを使い続けていたのに対し、アントネッリはエネルギーを温存。ウェリントン・ストレートでプレッシャーをかけると、ハンガー・ストレートでオーバーテイクモードを使用してハミルトンを豪快にパスしトップへ浮上した。2026年マシンで重要性を増したエネルギーマネジメントの差が、勝敗を分ける決定的なシーンとなった。

    トップに立ったアントネッリは、その後は安定したペースでレースをコントロール。ハミルトンは懸命に食らいついたものの差を縮めることはできず、アントネッリが2.745秒差をつけてチェッカーを受けた。ノリスはラッセルの追撃を振り切って3位表彰台を獲得し、ラッセルが4位、ルクレールが5位、フェルスタッペンが6位でフィニッシュ。終盤にはローソンがアイザック・ハジャーとの激しい攻防を制して8位を守り切り、最後のポイントを獲得した。今季初めて22台全車が完走したスプリントとなった。

    【関連】
    ・F1イギリスGP スプリント 結果・タイムシート

  • セルジオ・ペレス アロンソとの接触を説明「追い風でブレーキをロック」

    セルジオ・ペレス アロンソとの接触を説明「追い風でブレーキをロック」

    セルジオ・ペレスは、F1イギリスGPスプリントでフェルナンド・アロンソと接触した原因について、ターン3で強い追い風の影響を受けてブレーキングを誤ったためだと説明した。

    キャデラックのペレスはこの接触で10秒ペナルティを科され、フロントウイング交換も余儀なくされた。一方、スピンを喫したアロンソはマシンに大きなダメージはなく、レースを続行して20位でフィニッシュした。

    ターン3で発生した唯一の接触事故
    F1イギリスGPのスプリントで唯一大きなアクシデントとなったのが、セルジオ・ペレスとフェルナンド・アロンソの接触だった。

    スタート直後、ペレスはターン3でアロンソへのオーバーテイクを試みたが、ブレーキングでタイヤをロック。そのままアロンソのマシンに接触し、アロンソはスピンを喫した。

    このインシデントについて審議したスチュワードは、ペレスに責任があると判断し、10秒のタイムペナルティを科した。

    ペレス「追い風でブレーキをロックした」
    ペレスはレース後、事故の原因としてターン3の強い追い風を挙げた。

    「ターン3でフェルナンドを抜こうとしていた。あそこはかなり強い追い風が吹いていて、ブレーキを踏んだ瞬間にタイヤをロックさせてしまい、少し接触してしまった」

    ペレスは、このミスによって自身のレースも大きく損なわれたと振り返った。

    「フェルナンドは数秒失っただけだったけど、僕はフロントウイングを壊してしまった。ピットインして交換しなければならなかったし、そのうえ10秒ペナルティも受けた」

    アロンソはダメージなくレースを続行
    一方のアロンソはスピンこそ喫したものの、アストンマーティンのマシンに大きな損傷はなく、そのままレースを続行した。

    アロンソは20台中唯一ソフトタイヤでスタートする戦略を選択しており、スピン後も最後まで走り切った。最終的には、フロントウイング交換を行ったペレスを上回る20位でフィニッシュした。

    アストンマーティンは依然として後方グループで苦戦しているが、現状ではキャデラックとの争いが続いており、チームはモナコGPでアロンソが獲得した1ポイントを足掛かりに巻き返しを目指している。

  • ステファノ・ドメニカリ シルバーストンでのF1イギリスGP「永久開催」に前向き

    ステファノ・ドメニカリ シルバーストンでのF1イギリスGP「永久開催」に前向き

    F1の最高経営責任者(CEO)であるステファノ・ドメニカリは、イギリスGPの開催地シルバーストンについて、2034年までの現行契約を超えて開催を継続する意向を示した。「永遠に開催する」という構想についても協議に応じる姿勢を明らかにしている。

    現在、シルバーストンは2024年に締結した10年契約により、2034年までF1イギリスGPの開催が保証されている。しかしドメニカリは、さらに長期的な関係構築に前向きな考えを示した。

    シルバーストンは「永遠にカレンダーにあるべき」
    英紙『Daily Mail』の取材で、「シルバーストンを永遠に開催し続ける契約を結ぶ考えはあるか」と問われたドメニカリは、その可能性を否定しなかった。

    「もちろん、その話し合いには応じる用意がある」

    「必要なのは、腰を据えて双方にとって適切な条件を見つけることだけだ。シルバーストンはF1カレンダーにふさわしいサーキットだ」

    「ここは永遠に開催されるべき場所だ」

    この発言は、F1が世界各地へ開催地を拡大する一方で、歴史あるグランプリの価値も重視していることを改めて示すものとなった。

    英国で代替できるサーキットは存在しない
    ドメニカリは、現時点でイギリス国内にシルバーストンの代わりを務められるサーキットは存在しないとの認識も示した。

    「イギリスには、ブランドハッチでもドニントンでも、現在のF1を開催するために必要な収容能力を持つ場所はない」

    「F1はそれほど大きなイベントになっている」

    F1人気の拡大に伴い、施設規模や観客受け入れ能力が開催地選定の重要な条件になっていることを強調した。

    56万人超が来場予定 歴史だけではなく進化も評価
    今週末のF1イギリスGPには、4日間で過去最多となる約56万5,000人が来場し、決勝日だけでも約17万5,000人が訪れる見込みとなっている。

    ドメニカリは、これだけの観客を受け入れる運営体制についても高く評価した。

    「これだけ多くの人が来場する中で、物流面の問題を最小限に抑える素晴らしい仕事をしている。これはうれしい悩みだ」

    さらに、シルバーストンが伝統に甘んじることなく進化を続けている点を称賛した。

    「歴史に頼るだけではいけない。しかし彼らはここ数年、ファンに最高の体験を提供する必要性をしっかり理解し、それを実践してきた」

    「モータースポーツへの情熱を最も強く感じられる場所の一つだ」

    「どこの国の人であっても、ここに来れば鳥肌が立つはずだ」

    F1は近年、新たな開催地の開拓を積極的に進める一方で、シルバーストンやモンツァ、モナコといった伝統あるグランプリの価値も重視する姿勢を示している。ドメニカリの発言は、シルバーストンが2034年以降もF1カレンダーに残る可能性を強く示唆するものとなった。

  • フェラーリF1代表 ヴォルフ発言に反論「レッドブルは天才 フェラーリは不正扱い」

    フェラーリF1代表 ヴォルフ発言に反論「レッドブルは天才 フェラーリは不正扱い」

    フェラーリのフレデリック・バスール代表が、マシン開発を巡るメルセデス代表トト・ヴォルフの発言に反論した。相次ぐアップデート投入について「そのうち資金が尽きるだろう」と皮肉られたことに対し、「フェラーリが開発すれば不正扱いされる」と不満をあらわにしている。

    2026年のフェラーリは積極的なアップデートを続けており、シルバーストンでも新パーツを投入。

    母国戦のルイス・ハミルトンがFP1最速、さらにスプリント予選でポールポジションを獲得したことで、再びフェラーリの開発戦略が話題となっている。

    メルセデス代表の皮肉に「不正扱い」と反発
    オーストリアGP後、メルセデス代表のトト・ヴォルフは、フェラーリが短期間に数多くのアップデートを投入していることについて、「そのうち資金が尽きるだろう」とコメントした。

    これは年間2億1500万ドルのコストキャップ(予算上限)を念頭に置いた発言であり、フェラーリの積極的な開発姿勢を皮肉ったものと受け止められた。

    これに対し、バスール代表はシルバーストンで報道陣に対し、次のように反論した。

    「トト、それもメルセデスからそういう発言が出たのは、かなり皮肉だと思った」

    「レッドブルやメルセデスが開発すれば『天才』と言われる。でもフェラーリが開発すると『不正』になる。この話は少し落ち着くべきだ」

    「私たちはレッドブルや他のチーム以上に多くのパーツを持ち込んでいるわけではない。冗談だったのかもしれないが……」

    さらに、「ヴォルフはフェラーリが不正をしていると言いたかったのか」と問われると、バスール代表は次のように答えた。

    「もし我々がコストキャップを超えていると言いたいのであれば、それはそういう方向の話になる」

    トト・ヴォルフ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    今季は大型アップデートを継続投入
    フェラーリは今季、マイアミで大型アップデートを投入した後、モナコではサーキット特性に合わせた仕様変更を実施。スペインでは8項目に及ぶ改良パッケージを投入し、ハミルトンの今季初優勝につなげた。

    さらにオーストリアでは4項目のアップデートと、ADUO制度に基づく初のパワーユニット性能向上版を導入。決勝ではハミルトン5位、シャルル・ルクレール8位に終わったものの、シルバーストンでは新たなアップデートを持ち込み、FP1最速とスプリント予選ポールという好スタートを切っている。

    「アップデートだけで速くなるわけではない」
    シルバーストンの公式記者会見では、フェラーリの開発について質問が相次ぎ、バスール代表は次第に苛立ちを見せた。

    ヴォルフ本人と話したかと問われると、「その話はしない方がいいと思う」とだけ答えた。

    さらに、ライバル勢がフェラーリを話題にすることはチームへの評価だと思うかとの質問には、冷静さの必要性を強調した。

    「もちろんそういう面はある。でもオーストリアの後のコメントも忘れてはいけない」

    「バルセロナでは我々がトップだと言われた。オーストリアではまったく駄目だと言われた。そしてFP1が終わっただけで、他チームの燃料搭載量も分からない段階なのに、『アップデートは魔法だ』と言われる」

    「もう少し落ち着くべきだ」

    さらに、マシン性能はアップデートだけでは決まらないと説明した。

    「我々はまだマシン開発の初期段階にいる。セットアップやタイヤマネジメントには、アップデート以上に大きな改善余地が残っている」

    「アップデート自体は機能していても、セットアップを間違えれば競争力を失うこともある。だからこそ冷静でいることが大切なんだ」

    フェラーリの積極的な開発は今季の大きな話題となっており、ライバル勢からも注目を集めている。バスール代表は、開発の成果を過度に予算や不正と結び付ける見方に強く反発し、マシンの競争力はアップデートだけで決まるものではなく、セットアップやタイヤマネジメントを含めた総合力で決まると強調した。シルバーストンで好スタートを切ったフェラーリが、その実力を週末を通じて証明できるかにも注目が集まる。