投稿者: dbcheck

  • オリバー・ベアマン 契約条項により2027年末でフェラーリF1育成卒業?

    オリバー・ベアマン 契約条項により2027年末でフェラーリF1育成卒業?

    オリバー・ベアマンは2028年以降のフェラーリ昇格を目指しているが、元ハースF1代表ギュンター・シュタイナーは、2027年までにワークスシートを得られなければフェラーリとの育成契約から解放される可能性が高いとの見方を示した。

    シュタイナーは、ジュニアドライバー契約には一定期間内にワークスチームへ昇格できなかった場合に自由契約となる条項が盛り込まれているのが一般的だと説明。

    レッドブル・レーシングからの関心も報じられるベアマンは、来季のドライバー市場で「フリーエージェント」になる可能性があると語った。

    シュタイナー「ベアマンは来年フリーエージェントになる」
    オリバー・ベアマンは2021年からフェラーリ・ドライバー・アカデミーに所属。2024年のサウジアラビアGPではカルロス・サインツJr.の代役としてフェラーリからF1デビューを果たし、その後フェラーリのカスタマーチームであるハースから2025年にフル参戦を開始した。

    しかし、フェラーリはルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールのラインアップを2027年も維持する方針を示しており、ベアマンにとってワークス昇格への道は容易ではない。

    シュタイナーは『Red Flags Podcast』で次のように語った。

    「オリー・ベアマンは来年にはもうフェラーリのジュニアではなくなっていると思う。もしフェラーリのワークスチームにいなければ、彼はフリーエージェントだ」

    「通常、この種の契約には『一定期間内にワークスチームへ昇格できなければ、自由に他チームへ移籍できる』という条項が入っているものだ」

    「フェラーリは彼を引き留めようとするだろうが、それができるかは分からない。一方で、オリーにも現時点では多くの有力シートがあるわけではない」

    「彼を手元に残したいなら、一定期間内にフェラーリのシートを与えると約束する必要がある。そうでなければ、彼が残る理由はないだろう」

    レッドブル・レーシングがベアマンに関心を示しているとも報じられているが、その実現はマックス・フェルスタッペンの去就に左右されるとみられている。

    オリバー・ベアマン(フェラーリF1育成ドライバー)

    オコンの後任候補にはラファエル・カマラを指名
    ベアマンは2026年シーズン序盤、オーストラリアGPで7位、中国GPで5位入賞を果たしたものの、ハースの戦闘力低下もあり、その後は1ポイント獲得にとどまっている。それでもランキングでは13位につけ、チームメイトのエステバン・オコンを大きく上回る成績を残している。

    シュタイナーは、両者がそろって完走・正式リザルトに記録されたセッションでは、ベアマンが20対5でオコンを上回っていることを挙げ、オコンの将来には厳しい見方を示した。

    「チャンピオンシップ全体で見ても、チームメイト間の差が最も大きいケースだと思う。タイム差を見ても、常にかなり開いている。彼(オコン)にハースでの将来はないと思う。今年が最後になるだろう」

    後任候補としては、フェラーリ育成ドライバーのラファエル・カマラの名前を挙げた。昨年のFIA F3王者であるカマラは、現在FIA F2選手権でランキング3位につけている。

    一方で、角田裕毅については「ホンダとの結び付きが強い」と指摘。ハースがトヨタとのタイトルスポンサー契約を結んでいることから、移籍の可能性は低いとの見方を示した。

    「角田裕毅は難しいだろう。彼は明らかにホンダのドライバーだ。トヨタのチームへ移るのは簡単ではない」

    「私なら、オコンの後任候補はカマラだと思う」

    今回のシュタイナーの発言は、ベアマンやオコンの契約内容を知る立場からの情報ではなく、F1パドックで一般的な契約慣行を踏まえた推測とみられる。ただし、2027年以降のシート争いを占ううえで、フェラーリ育成ドライバーの将来が大きな注目点になっていることは間違いない。

  • シャルル・ルクレール F1ベルギーGPのピアストリへの防御を反省「少しやりすぎた」

    シャルル・ルクレール F1ベルギーGPのピアストリへの防御を反省「少しやりすぎた」

    フェラーリのシャルル・ルクレールは、F1ベルギーGPでオスカー・ピアストリと接触した場面について、自身の防御が「少しやりすぎだった」と認めた。

    ルクレールとピアストリは、スパ・フランコルシャンで行われた決勝の8周目、3番手を争うなかでレ・コンブへの進入時に接触した。

    スチュワードは処分を科さなかったが、ピアストリはレース後、少なくとも白黒旗が提示されるべきだったと主張していた。

    レ・コンブで接触も両者は走行を継続
    ピアストリはターン5への進入でアウト側からルクレールを抜こうとしたが、イン側を守ったルクレールがマクラーレンをコース端まで追いやる形となり、両車のホイールが接触した。

    幸いにも両者は大きな事故を免れ、そのままレースを続行した。ただし、ピアストリのマシンにはダメージが発生し、マクラーレンは、その影響によって残りのレースで1周あたり0.2~0.3秒を失ったと考えている。

    このインシデントはスチュワードの審議対象となったが、最終的には追加措置なしという判断が下された。

    FIAスチュワードは報告書で次のように説明した。

    「ターン5へのアプローチで、81号車は16号車のアウト側からオーバーテイクを試みた。81号車は16号車に対して一部並んでいたが、81号車のフロントアクスルは16号車のフロントアクスルより前に出ておらず、その位置からオーバーテイクを完了できる可能性はなかった」

    「スチュワードの判断では、16号車が81号車を意図的にコース外へ押し出したものではない。16号車はターン5への進入に備え、わずかに左へ移動する通常のレーシングラインを走行しており、その際に両車の側面が接触した」

    「これらの状況を踏まえ、スチュワードは追加措置を取らないことを決定した」

    シャルル・ルクレールとオスカー・ピアストリ(ベルギーGP)

    ピアストリ「どこへ行けばよかったのか分からない」
    ピアストリはレース後、ルクレールの防御に疑問を呈し、少なくとも警告を意味する白黒旗が提示されるべきだったとの考えを示した。

    「僕の位置から見ると、白線の上を走っていたのに、さらに外へ押し出された」

    「まず、もっと大きなクラッシュにならなかったのは本当に幸運だったと思う。ブレーキングゾーンの入り口で、ほとんどホイール同士が当たっていたからね」

    「でも、僕がどこへ行けばよかったのかは分からない。必ずしもペナルティが必要だったと言っているわけではないけど、少なくとも白黒旗か何かは必要だったと思う。あれが問題ないということになれば、少し違う状況になってしまう」

    「接触すること自体もそうだけど、相手に本当にぎりぎりのスペースしか残さなくても許されると分かってしまうのは、あまり望ましい状況ではないと思う」

    ルクレールも「一線を越えた」と認める
    今週末のF1ハンガリーGPを前に、ルクレールはブダペストで報道陣の取材に応じ、自身の防御が限界を越えていたことを認めた。

    「ある意味では、オスカーの意見に同意している」

    「結局のところ、マシンの中では常に限界まで攻めようとしている。オスカーとの場面では、その限界を少し越えていた。だから、いつもああいうレースをしたいわけではない」

    「最終的には僕にとってもリスクがある。相手に残すスペースを可能な限り小さくしようとするものだけど、あれは少しやりすぎだったかもしれない。危うい場面だった」

    スチュワードはルクレールの動きを意図的な押し出しとは判断しなかったものの、本人はピアストリの主張に一定の理解を示した。大事故を免れた接触を受け、ルクレールは今後、限界ぎりぎりの防御と過度にリスクの高い走りとの境界をより慎重に見極めることになる。

  • ホンダF1 新型PUの50馬力向上説を否定「実際の数字ではない」

    ホンダF1 新型PUの50馬力向上説を否定「実際の数字ではない」

    アストンマーティンF1は今週末の2026年F1ハンガリーGPで待望のBスペックマシン「AMR26B」を投入する。しかし、真の戦力アップとして注目されるホンダの新型パワーユニット(PU)のデビューは、夏休み明けのオランダGPまで待たなければならない。

    その新型PUについては「約50馬力の向上」が噂されてきたが、ホンダ・レーシングのチーフエンジニアを務める折原慎太郎は、その数字は現実的ではないとの見解を示した。

    また、新型AMR26Bではシャシーや冷却系が大幅に変更されるため、従来PUでもゼロから近いセッティング作業が必要になることも明かしている。

    ホンダF1 「50馬力アップ」は噂にすぎない
    ここ数週間、ホンダがオランダGPで投入する改良版パワーユニットによって、アストンマーティンF1は約50馬力もの性能向上を得るとの報道が相次いでいた。

    しかし、折原慎太郎は開発には手応えを感じているとしながらも、その数字は誇張されていると否定した。

    「その数字まで到達できればいいのですが、かなり大きな数字です」

    「出力について具体的な数字はお話しできませんが、私の印象では、それは単なる噂です。実際の数字ではないと思っています」

    ホンダの狙いは、現時点でメルセデスとレッドブル・フォードにやや後れを取るとされるアウディやフェラーリの出力レベルに近づくことだ。

    それが実現すれば、エイドリアン・ニューウェイが設計を主導したAMR26Bのポテンシャルを、より引き出せるようになると期待されている。

    ホンダ F1 ホンダ技研工業

    AMR26B投入でPUのセッティングも一新
    新型PUが投入されるのはオランダGPだが、ハンガリーGPでもホンダには重要な作業が待っている。

    AMR26Bはシャシー、冷却システム、車両全体の性能特性まで従来車から大きく変更されており、既存PUとの適合を一から確認する必要があるためだ。

    折原は、新車との組み合わせで最初に確認すべきポイントを次のように説明した。

    「新しいシャシーと新しい冷却レイアウトになるため、FP1ではまずそれがパワーユニットに対してどのように機能するのかを確認する予定です。それは私たちにとって非常に重要なテスト項目です」

    さらに、車両特性の変化によってエネルギーマネジメントにも大きな影響が及ぶと説明した。

    「コーナリングスピードはエネルギーマネジメントに大きな影響を与えますし、ドライバビリティにも影響します。新しいマシンではスロットルの開け方が、ここ数戦とは大きく変わるからです」

    「そのため、FP1とFP2では新しいシャシーのコーナリング性能に合わせて、エネルギーマネジメントやドライバビリティの調整に非常に忙しくなるでしょう」

    新型PUの真価は夏休み明けに判明
    ハンガリーGPではAMR26Bの車体性能が初めて試される一方、ホンダの改良型パワーユニットはオランダGPで投入される予定となっている。

    折原のコメントからは、性能向上への自信を見せつつも、50馬力という大幅な出力アップ報道を否定する慎重な姿勢がうかがえる。まずはAMR26Bと現行PUの組み合わせでデータを収集し、その成果を新型PUへ反映させることが、ホンダとアストンマーティンF1にとって重要なステップとなりそうだ。

  • リンドブラッドとローソンのLCC帰国が話題 「席を譲ったら隣同士になった」

    リンドブラッドとローソンのLCC帰国が話題 「席を譲ったら隣同士になった」

    F1ベルギーGP後、レーシングブルズF1のアービッド・リンドブラッドとリアム・ローソンが格安航空会社EasyJetの機内で隣同士に座る様子がSNSで話題となった。その微笑ましい光景の裏には、思わぬハプニングがあったことが明らかになった。

    ハンガリーGPを前にリンドブラッドは、搭乗時に自分の指定席へ向かったところ、すでに別の乗客が座っており、その女性が席を移動することを嫌がったため、自ら中央席へ移ることを選んだと説明した。

    また、ローソンとの関係についても「Netflixが描くほどライバル同士は険悪ではない」と語り、コース外では良好な関係を築いていることを強調している。

    「席を譲ったらローソンの隣になった」機内での裏話
    ベルギーGP後、EasyJet便で帰国する様子がSNSで拡散されたリンドブラッドは、格安航空会社を利用したこと自体は特別なことではないと語った。

    「まだそんなにお金はないから、今でも普通の民間機で移動している。これまでもずっとそうしてきたし、少しでも節約できるならその方がいい。だからEasyJetで飛ぶことに何の問題もない」

    当初、チームはリンドブラッドを3D、ローソンを3Fに座らせる予定だったという。

    「チームは僕たちを近くに座らせようとしてくれる。片方が1列目でもう片方が27列目なんて、ちょっと失礼だからね」

    しかし、搭乗すると指定された通路側の席には別の女性客が座っていた。

    「僕が『そこは僕の席なんだけど』と言ったら、その女性は通路側を離れるのをすごく嫌がっていた。それで『そのまま座りたいなら、僕が真ん中に座るよ』と言ったんだ。だからリアムと隣同士になった」

    ローソンもジョーク 「もし僕を知っていたなら…」
    ローソンも、この出来事を笑いながら振り返った。

    「いいフライトだったよ。2時間くらい遅れて、離陸したのは真夜中だったけどね。アービッドが真ん中、僕は窓側だった」

    普段から民間機を利用することも珍しくないという。

    「結構よく利用するよ。ニース行きは直行便やビジネスクラスがないこともあるからね。僕たちは3~4列目くらいに座っていて、機体の一番後ろじゃなかったから問題なかった」

    さらに、隣の乗客が自分たちに気づいていたかを尋ねられると、ローソンは笑顔でこう返した。

    「もし僕だと気づいていたなら、あまり好きじゃなかったんだろうね!」

    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    「Netflixほど険悪じゃない」良好なチームメイト関係
    リンドブラッドは、この出来事がローソンとの良好な関係を象徴していると語った。

    「僕たちは本当にいい関係なんだ。若い頃は、ドライバー同士はもっとギスギスしているものだと思っていた。Netflixは実際より少し大げさに描いている部分もあるからね」

    ベルギーGPでは互いに激しく争ったものの、レース後にはすぐに健闘を称え合ったという。

    「スパでは激しく戦ったけれど、レース後に顔を合わせるとリアムは『おめでとう、いいレースだった』と言ってくれた。それは本当に印象的だった」

    「僕も予選で苦しんだ時、彼がQ3へ進出したら『おめでとう』と伝えた。コース上では激しく戦うけれど、コース外では普通の仲間なんだ」

    TikTok向けのチーム企画なども、関係を深める助けになっているという。

    「クルマを降りれば、僕たちは普通の人間だ。あまり難しく考えていないんだ」

    今回のEasyJetでの一幕は、SNSでは「F1ドライバーがLCCを利用している」と話題になったが、その裏では席を譲り合う小さな気遣いと、レーシングブルズのチームメイト同士の良好な関係が生んだ偶然の出来事だった。

  • フェラーリF1 “マカレナ”リアウイング強化版を投入 3枚のウイングレット追加

    フェラーリF1 “マカレナ”リアウイング強化版を投入 3枚のウイングレット追加

    フェラーリは2026年F1第11戦ハンガリーGPで、ハイダウンフォース仕様に進化させた「マカレナ」リアウイングを投入したことが明らかになった。

    木曜日のハンガロリンクのピットレーンで撮影された車両から、新たなリアウイングのディテールが確認され、低速コーナーが連続するハンガロリンクでの競争力向上を狙ったアップデートとして注目を集めている。

    3枚のミニウイングレットを追加
    フェラーリの「マカレナ」リアウイングは、2月のプレシーズンテストで初登場した回転式リアウイングで、2026年シーズンを代表する技術革新のひとつと評価されている。

    このリアウイングは5月のマイアミGP以降、SF-26に継続して採用されており、その後レッドブルやマクラーレンも類似コンセプトのウイングを開発している。

    今回ハンガリーGPで姿を現した新仕様では、リアウイング後端に湾曲した3枚の小型ウイングレットが縦に積み重ねられた構造となっており、従来仕様よりも大幅にダウンフォースを重視したデザインとなっている。


    モナコGPでの反省を反映
    今季のモナコGPではアクティブエアロの使用が事実上禁止されたが、フェラーリは通常型リアウイングしか用意しておらず、レッドブルやメルセデスが持ち込んだ超ハイダウンフォース仕様に対抗できなかった。

    当時、ルイス・ハミルトンはPlanetF1などの取材に対し、次のように語っていた。

    「木曜日に現地へ来たとき、他のチームがリアウイングに巧妙な追加パーツを付けているのを見た。僕たちにはそれがなくて、少し驚いた」

    今回の新仕様は、その経験を踏まえて開発されたハイダウンフォース版とみられている。

    レッドブルやマクラーレンも投入へ
    レッドブルもベルギーGPで一度外していた「マカレナ」リアウイングをハンガリーGPで再投入する可能性が高いとされている。

    同チームはオーストリアGPとイギリスGPで、回転式リアウイングの気流再付着(エアフロー・リアタッチメント)の問題により、マックス・フェルスタッペンのクラッシュにつながる不具合に直面。ベルギーGPでは従来型へ戻していたが、テクニカルディレクターのピエール・ワシェは問題を解決したことを明らかにしており、ハンガリーでの復活を示唆している。

    また、マクラーレンもオーストリアGPで技術的トラブルにより延期した独自仕様の回転式リアウイングを、ハンガリーGPで初投入する可能性がある。

  • メルセデス 新型F1セーフティカーを投入 ハンガリーGPで初実戦へ

    メルセデス 新型F1セーフティカーを投入 ハンガリーGPで初実戦へ

    F1は2026年ハンガリーGPで、新型のメルセデス製セーフティカーを初めて実戦投入する。メルセデスは木曜日、ハンガロリンクで「Mercedes-AMG GT 63 PRO 4MATIC+」を正式発表し、今週末からFIA公式F1セーフティカーとして運用されることを明らかにした。

    メルセデスは1996年から約30年にわたりF1へセーフティカーを供給しており、今回のモデルは「スリーポインテッドスター」を掲げる14代目の公式セーフティカーとなる。四輪駆動システムの採用など、従来モデルから大幅な進化を遂げている。

    四輪駆動を初採用した新型セーフティカー
    新たに投入されるMercedes-AMG GT 63 PRO 4MATIC+は、F1セーフティカーとして初めて可変式四輪駆動(4MATIC+)を採用したモデルだ。これにより、ドライコンディションだけでなくウエット路面でも最適なトラクション性能を発揮する。

    パワーユニットには4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力612hp(450kW)、最大トルク850Nmを発生。力強い加速性能と高い安定性を両立している。

    外観はブラックとレッドを基調とした新しいカラーリングが採用され、従来モデルとは印象を大きく変えたデザインとなっている。

    ベルント・マイランダー(F1セーフティカードライバー)

    マイランダー「コーナリングと加速で真価を発揮する」
    1999年からF1セーフティカードライバーを務めるベルント・マイランダーは、新型車の性能を高く評価した。

    「Mercedes-AMG GT 63 PRO 4MATIC+は、FIA公式F1セーフティカーとして最高レベルの安全性と卓越したスポーティさ、そして運転する楽しさを兼ね備えている」

    「ドライバーの操作に対する反応は非常に俊敏で正確だ。これは初めて四輪駆動を採用したセーフティカーであり、その効果は他の技術的な特徴と組み合わさることで、特に優れたトラクションとして実感できる」

    「コーナリングや加速時には、その真価を存分に発揮する。本当に素晴らしいロードカーだ。ハンガリーで実際のレースコンディションの中、この新しいセーフティカーを初めて走らせるのを楽しみにしている」

    F1 セーフティカー メルセデス

    30年続くメルセデスとF1のパートナーシップ
    メルセデスAMGモータースポーツ責任者のサイモン・ウィルバースは、30年にわたるF1との協力関係を振り返りながら、新型モデルへの自信を示した。

    「30年にわたり、メルセデス・ベンツとメルセデスAMGはF1へセーフティカーを供給するという特別な責任を担ってきた」

    「私たちにとって、この長い伝統を、自らの基準をさらに引き上げるクルマで受け継いでいけることは大きな名誉であると同時に挑戦でもある」

    「Mercedes-AMG GT 63 PRO 4MATIC+は、卓越したパフォーマンスと精密なコントロール性、安全性を兼ね備えている。FIA公式F1セーフティカーとしてだけでなく、市販車としても非常に優れた1台だ」

    今回投入される新型セーフティカーは、可変式四輪駆動の採用によってあらゆる路面状況で高い走行安定性を実現しており、2026年ハンガリーGPでその実力が初めて実戦で試されることになる。

  • マレーシアGPが2026年F1開催候補に浮上 中東情勢悪化でセパン復活の可能性

    マレーシアGPが2026年F1開催候補に浮上 中東情勢悪化でセパン復活の可能性

    2026年F1カレンダーに、マレーシアGPがサプライズ復活する可能性が浮上した。中東情勢の悪化を受け、F1はバーレーンGPをはじめとする中東ラウンドの開催可否を慎重に見極めており、代替開催地としてセパン・インターナショナル・サーキットが有力候補の一つとなっている。

    現時点でF1は22戦開催を予定しているが、中東ラウンドが相次いで中止となればシーズン終盤のレース数が減少する恐れがある。そのためF1は、物流や日程面も含めた現実的な代替案の検討を進めている。

    バーレーンGP開催は厳しい情勢に
    当初は、今季序盤に延期となったバーレーンGPを10月4日、アゼルバイジャンGPとシンガポールGPの間に組み込む案が有力視されていた。

    しかし、その後のアメリカとイランの対立激化により状況は一変。イランによるミサイル攻撃などを受け、中東地域の安全保障への懸念が高まり、バーレーンGP開催を決断できる状況ではなくなった。

    F1は夏休み前にバーレーンGPの扱いを決定したい考えとみられているが、カタールGPとアブダビGPについては、できる限り判断を先送りする方針で、最終決定は数週間後になる可能性もある。

    今週末にはFIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)が世界耐久選手権(WEC)の中東ラウンドについて判断を下す予定で、その結論がF1の判断にも大きな影響を与えるとみられている。

    セパンが有力候補に浮上した理由
    仮にバーレーンGPが開催できなくなった場合でも、F1は10月上旬の空いた週末を維持したい考えだ。

    その背景には、シーズン終盤のカタールGPやアブダビGPについても開催が保証されておらず、現在予定されている22戦からさらにレース数が減るリスクがあるためだ。

    代替開催地には物流面で厳しい条件が求められる。ヨーロッパでの開催は輸送上の問題から現実的ではなく、アゼルバイジャンから比較的近いトルコも候補に挙がっている。

    一方で、有力視されているのがマレーシア・セパンだ。シンガポールに近い地理的条件に加え、サーキットが空港に隣接しているため、短期間で機材を移動させる「バック・トゥ・バック開催」に対応しやすいことが評価されている。

    セパンは1999年から2017年までF1を開催していたが、開催権料の高騰などを理由にカレンダーから姿を消した。現在もMotoGPをはじめとする国際レースが開催されており、施設面では十分な受け入れ能力を維持している。

    終盤戦ではポルティマオも代替候補
    F1はカタールGPとアブダビGPについては現時点で開催を断念していないものの、万が一に備えてシーズン終盤の代替開催地についても検討を進めている。

    その候補として最有力視されているのがポルトガルのポルティマオで、ラスベガスGPの2週間後となる12月6日にシーズン最終戦として組み込まれる可能性がある。

    中東情勢の先行きが不透明な中、F1は安全性を最優先にしながら、22戦体制を維持するため複数の代替プランを並行して準備している。マレーシアGP復活の可能性も、その選択肢の一つとして現実味を帯び始めている。

    Source: The Race

  • アストンマーティンF1 AMR26Bが初披露 大型アップデートがハンガリーでベール脱ぐ

    アストンマーティンF1 AMR26Bが初披露 大型アップデートがハンガリーでベール脱ぐ

    アストンマーティンF1は、2026年F1第11戦ハンガリーGPを前に、大幅アップデートを施した「AMR26B」を初めて公開した。シルバーストンを拠点とするチームは、シーズン序盤の苦戦を受け、小規模な改良を積み重ねるのではなく、一度に大きな進化を投入する戦略を選択してきた。

    木曜日のハンガロリンクのピットレーンでは、新仕様マシンの姿が現地カメラマンによって撮影され、金曜日のフリー走行で初走行を迎える準備が整った。

    アストンマーティンF1は、このアップデートによって競争力を大きく引き上げ、シーズン後半の巻き返しを狙う。

    AMR26Bは軽量化と空力刷新が柱
    アストンマーティンF1は、他チームのように各戦へ小規模アップデートを投入するのではなく、ハンガリーGPで一気に競争力を引き上げることを目指し、大規模な開発を進めてきた。

    今回投入される「Bスペック」では、シャシーとギアボックス構造の見直しによる大幅な軽量化が最大のテーマとなる。そのほかにも、リアサスペンションの改良、新しいノーズ、そして大幅に見直された空力パッケージが導入される。

    このアップデートは2段階計画の第1弾であり、第2弾として来月のオランダGPではホンダ製パワーユニットの改良版投入も予定されている。

    ニューウェイは、他チームがシーズン中にアップデートを重ねる一方で、自分たちは相対的に「立ち止まる」苦しい期間を過ごしたと認めた。そのうえで、小規模な改良を繰り返すよりも、将来を見据えた大規模アップデートへ開発資源を集中させることが最善の判断だったと説明している。

    ニューウェイ「重量制限に極めて近づける」
    アストンマーティンF1のマネージング・テクニカル・パートナーであるエイドリアン・ニューウェイは、チーム公式サイトで今回のアップデートについて詳細を説明している。

    「主要な構造部分は同じだ。シャシーとギアボックスの基本アーキテクチャは変わらないが、その両方で軽量化を実現した。そのため、前方シャシーは再ホモロゲーションとクラッシュテストを実施する必要があった」

    「フロントサスペンションは変更していない。リアサスペンションは若干見直した」

    「新しいノーズと、大幅に刷新した空力サーフェスを開発した」

    「つまり基本構造は似ているが、大規模な空力アップデートと大幅な軽量化を組み合わせたパッケージだ。目標は最低重量制限に極めて近づけることだ」

    ニューウェイは性能向上についても期待を示しながらも、具体的な数値には慎重な姿勢を見せた。

    「大きな前進になると予測しているが、具体的な数字は挙げたくない。まずは実際に走らせて確認する必要がある」

    さらに、今後の開発基盤についても次のように語っている。

    「このチームは歴史的にエンジニアリング用シミュレーションツールへの投資が十分ではなかった。プロジェクト管理システムだけでなく、物理シミュレーションそのものも含めてだ」

    「現在はその投資を進めているが、ツールは一夜で作り直して検証できるものではない。実車との相関を取るには時間が必要だ」

    「改善は進んでいるが、本当の成果が現れるのは今年後半になるだろう」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    まずは中団争いへの復帰を目指す
    アストンマーティンF1はここまでコンストラクターズランキング最下位に低迷しており、今季獲得したポイントはフェルナンド・アロンソがモナコGPで記録した10位による1ポイントのみとなっている。

    マイク・クラックは今回のアップデートについて「最も重要なのは再びレースができるようになることだ。ここ数戦は中団グループについていくことが非常に難しかった」と語り、まずは中団争いへ復帰することが最大の目標だと強調した。また、今回のパッケージでは空力性能と軽量化という狙いはすべて達成できたとして、ハンガリーGPでの実戦投入に大きな期待を寄せている。

    さらに、冬季テストで苦戦したホンダとの協力体制についても改善が進んでいる。ホンダF1の折原慎太郎トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアは「厳しい時期をともに乗り越えることで関係を築くことができた」と説明。クラックも「私たちは一緒にこの状況を乗り越えなければならないと確認し合った」と語り、シルバーストンと栃木・さくら研究所の連携は以前よりも強固になったとしている。

    チームにとってAMR26Bは2026年シーズンを立て直すための最重要アップデートであり、まずはハンガロリンクでどこまで競争力を回復できるかが大きな注目点となる。その成果次第では、オランダGPで投入予定のホンダ製パワーユニット改良版と合わせ、シーズン後半の勢力図を変えるきっかけとなる可能性もある。

  • ジェンソン・バトン F1初勝利20周年「この時間が永遠に続いてほしいと思った」

    ジェンソン・バトン F1初勝利20周年「この時間が永遠に続いてほしいと思った」

    ジェンソン・バトンがF1初優勝を飾った2006年ハンガリーGPから20周年を迎えた。ホンダは当時のHonda Racing F1 Teamで成し遂げた歴史的勝利を振り返り、バトン本人がHonda RACING Galleryで初優勝当時の思い出やホンダとの絆について語った。

    14番グリッドから逆転優勝を果たしたこのレースは、ホンダにとって約40年ぶりのワークス優勝となり、現在も同社のF1史を代表する名勝負として語り継がれている。

    112戦目でつかんだ悲願のF1初優勝
    それまで112戦にわたってF1初勝利に届かなかったジェンソン・バトンは、2004年にはBARホンダで10度の表彰台を獲得しながらも優勝にはあと一歩届かなかった。2005年も表彰台には上がったものの勝利は遠く、自身も「一生勝てないのではないか」と感じるほどだったという。

    迎えた2006年ハンガリーGP。ハンガロリンクはバトンが「壁のないモナコ」と表現するほど得意とするサーキットであり、Honda RA106も高い競争力を備えていた。

    しかし金曜日のフリー走行でエンジン交換を余儀なくされ、予選では4番手相当の速さを見せながらも10グリッド降格ペナルティを受け、14番手スタートとなった。

    さらに決勝直前には豪雨がサーキットを襲い、各チームとも十分なウエットデータを持たないままレースに臨むという極めて難しいコンディションとなった。

    変化する路面で発揮された真価
    現在では2009年のワールドチャンピオンや通算15勝という実績から知られるバトンだが、その真価は変化するコンディションでこそ発揮された。

    卓越したマシンコントロールとタイヤマネジメント、そして路面状況を読み取る能力を武器に、14番手スタートからわずか4周で7位、7周目には4位まで浮上した。

    レース中盤にはセーフティカー導入時にあえてピットインしないという戦略を選択。さらに2度目のピットストップではタイヤ交換を見送り、中古ウエットタイヤのまま走り続ける大胆な判断が奏功した。

    首位を走っていたフェルナンド・アロンソはドライタイヤへの交換後、ホイール装着トラブルによってリタイア。これによりバトンがトップへ浮上すると、その後は圧倒的なペースで後続との差を20秒以上まで広げた。

    「この時間が永遠に続いてほしかった」
    初優勝へ向かう終盤について、バトンは今でも鮮明に覚えているという。

    「よく『初優勝に向けてトップを走っているときは、時間が永遠のように感じる。マシンのちょっとした異音にも敏感になる』と言うけれど、僕にとっては最高だった。ただ、この時間が永遠に続いてほしいと思ったよ」

    「自分がトップを走っていて、初めてのレースに勝とうとしていると実感したあの瞬間。それは本当に特別なものだった」

    チェッカーフラッグを受けると、ホンダは1967年イタリアGP以来となるワークスチームでのF1優勝を達成。レース後、バトンは「14番手から追い上げて勝てるなんて、これ以上最高の勝ち方はないと思うよ」と喜びを語っていた。

    ジェンソン・バトン ホンダ F1

    20年経っても変わらないホンダとの絆
    バトンは今回、ホンダとの歩みについて改めて振り返り、日本人スタッフへの敬意も口にした。

    「これまでのキャリアの中で、僕自身にとって重要であり、同時にホンダにとっても大きな意味を持つ瞬間が数多くあった。だから、ホンダや日本の人々とのつながりはとても大きかったし、今でも強くそう感じているんだ」

    さらに、日本のエンジニアたちが昼夜を問わず問題解決に取り組む姿勢を称賛し、初優勝の瞬間をこう振り返った。

    「日本人の勤勉さには本当に驚かされる。彼らは自分自身のベストを引き出し、共に働くチームのベストを引き出すために人生を懸けている。だから最後に溢れ出る感情はとても純粋なものになる」

    「ハンガリーで僕らが一緒に初勝利を挙げてフィニッシュラインを越えたとき、あんなにたくさんの大人の男たちが泣いているのを見たのは初めてだった。本当に感動的な瞬間だったよ」

    20年が経った今も、2006年ハンガリーGPで挙げたホンダF1通算72勝目は、チームワークと忍耐、そして決して諦めない挑戦が生んだ歴史的勝利として、ホンダとジェンソン・バトンを結ぶ特別な一戦であり続けている。

  • アロンソ アストンマーティンF1再起へ「ニューウェイとホンダへの期待は高かった」

    アロンソ アストンマーティンF1再起へ「ニューウェイとホンダへの期待は高かった」

    フェルナンド・アロンソはF1ベルギーGPを19位で終えた後、アストンマーティンF1の2026年シーズン前半を振り返り、「エイドリアン・ニューウェイの加入やホンダ製パワーユニットに大きな期待を寄せていた」と率直な思いを語った。

    一方で、次戦ハンガリーGPで投入される大規模アップデートには期待を示しながらも、自身の現役続行については「ハンガリーの改善とは無関係」と強調。去就はレギュレーションや現在のF1マシンに対する考え方が判断材料になると説明している。

    期待を下回った前半戦を率直に総括
    ベルギーGPを19位で終えたアロンソは、ここまでのシーズンを振り返り、アストンマーティンが目指していた結果には届いていないと認めた。

    「このレギュレーション、エイドリアン・ニューウェイの加入、そしてホンダのエンジンに大きな期待を寄せていた。期待は非常に高かったけれど、それには応えられていない」

    それでも残りシーズンはチームのために全力を尽くす姿勢を強調し、ハンガリーGPで投入される新パッケージ、さらにザントフォールトで予定されるホンダ製パワーユニットのアップデートに期待を寄せた。

    「ブダペストが再び前進するための第一歩になることを願っている」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    去就はアップデートではなく新規則が判断材料
    アストンマーティンはベルギーGPをもってAMR26初期仕様での戦いを終え、次戦ハンガリーGPから大規模アップデートを投入する予定となっている。

    しかし、アロンソはアップデートの成否が自身の将来を左右することはないと明言した。

    「僕の決断はハンガリーのアップデートには左右されない。それはレギュレーションと、こういうマシンを運転することに関係している」

    チームの競争力向上には期待を寄せる一方、自身の現役続行については2027年以降のレギュレーションや現在のF1マシンに対する考え方が最大の判断材料になるとの見解を示した。