投稿者: dbcheck

  • 2026年F1ハンガリーGP予選:全22人のドライバーコメント

    2026年F1ハンガリーGP予選:全22人のドライバーコメント

    2026年のF1ハンガリーGP予選の全ドライバーのコメント。7月25日(土)、ハンガロリンクで2026年FIA F1世界選手権第11戦ハンガリーGPの予選セッションが行われ、ランド・ノリス(マクラーレン)が今季初ポールポジションを獲得した。

    ルイス・ハミルトン(フェラーリ)が2番手、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が3番手に続いたが、ハミルトンは予選後にオスカー・ピアストリへの進路妨害で3グリッド降格のペナルティを受けた。

    1番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
    「ポールポジションに戻ることができて本当に素晴らしい気分だ。しばらく遠ざかっていたけど、週末を通して自信を持てていた。マシンは非常に良いパフォーマンスを発揮してくれたし、チームは新しいアップグレードで素晴らしい仕事をしてくれた。あれがなければ、間違いなくここにはいなかったと思う。Q3最後のラップは完璧ではなかったけど、必要な場面で十分な速さがあったし、ポール獲得はチーム全員にとって大きな励みになる。この結果は、ファクトリーのみんなの懸命な努力と、僕たちが着実に前進している証だ。決勝に向けては、今シーズンで最も良いポジションからスタートできるけど、とても厳しい戦いになると思っている。フェラーリは信じられないような速さを見せているし、タイヤのデグラデーションも大きな要素になる。ここでは前からスタートできるのは明らかに有利だけど、良いスタートと完璧なレースマネジメントが必要だ。明日彼らを倒すのは決して簡単ではない。自分たちのパフォーマンスにもっと自信を持つには、こういう結果をあと何度か積み重ねる必要があるけど、今日は間違いなく良い第一歩になった。」

    2番手:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    「僕はいつもこのコースが好きだし、週末を通してマシンにも快適さを感じていたから、今日の結果にはフラストレーションが残る。ポールポジションは十分狙えたけど、Q3最後のアタックでは必要なグリップが少し足りなかった。それに、コミュニケーションの問題が原因で3グリッド降格となり、理想的ではない位置からスタートすることになってしまった。最初のセッションから競争力はあったので、明日は十分に順位を取り戻せるだけのペースがあると期待している。今夜はチームとして細部をさらに煮詰め、決勝で最高の結果を狙えるよう努力を続ける。」

    3番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    「今日の予選は結果を最大限に引き出すことがテーマだったし、それはできたと思う。セッションを通して風向きがかなり変わっていたので、コースのいくつかの区間ではグリップを見つけるのが難しかった。ロングランのペースはこれまでのところ良かった。ただ、昨日見えていた勢力図をそのまま当てにするのは難しい。どのチームも一晩で前進してきたように見えるからね。明日のレースはもっと接戦になると思う。」

    4番手:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    「この週末はこのコースが他チーム向きで、さらにライバルが多くのアップグレードを投入していることも分かっていたから、厳しい戦いになると予想していた。それでもポール争いができる位置にはいたと思う。ただ、今年一番クリーンな予選にはできなかった。最後のラップは力強く、おそらく今週末でベストのラップだったと思う。でも最終コーナーでマックス(フェルスタッペン)のスピンによる黄旗が出ていたのでアクセルを緩め、その結果コンマ2秒弱を失った。残念ながら、それでは十分ではないとスチュワードに判断された。明日は簡単なレースにはならない。ここではオーバーテイクは難しいし、本来よりかなり後方からスタートすることになってしまった。それでも金曜日のロングランペースは良かったので、勝利を目指して全力で戦う。」

    5番手:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    「まだタイムを縮める余地はあったし、マシンのパフォーマンスも十分だった。でもターン1でハミルトンに進路を妨げられてしまい、最後のアタックラップを走ることができなかった。FP3から予選の各セッションにかけて着実に進歩していたし、とくに新しいパッケージには手応えがあっただけに、自分たちの本来のポテンシャルを示せなかったのは残念だ。それでもランドがポールを獲得したのは心強いし、おめでとうと言いたい。パフォーマンス面で前進できていることも確認できたので、そこは前向きに捉えられる。チームは最新パッケージで素晴らしい仕事をしてくれたし、これからもさらにラップタイムを引き出せるよう努力を続けていく。明日は良いスタートを決めて、どこまで戦えるか試したい。ここはオーバーテイクが難しいコースだけど、全力を尽くして表彰台を目指す。」

    6番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
    「ここまでの週末はずっと厳しいものになっている。残念ながらFP3以降、自分たちではどうすることもできない予想外の問題が発生してしまった。一晩かけて原因をしっかり調べ、何が起きたのか理解しなければならない。空力パフォーマンスの損失が見られ、それは予選では特に厳しかった。それにデグラデーションやリアの不安定さにも苦しんだ。マシンはかなりオーバーステアで、周回を重ねても改善しなかった。決勝までに問題を解決し、6番手スタートから少しでも状況を改善できることを願っている。」

    7番手:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    「今週末はフェラーリが強いだろうと予想していたし、アップグレードを投入したマクラーレンも一歩前進してきた。その通りの展開になり、僕たちは常にトップ争いに加わることはできなかった。決して簡単な予選ではなかった。最後のアタックではウォーターリークが発生し、アタックを終えた後は念のためマシンを止めた。残念ながらガレージに戻して確認したところ、ダメージはかなり深刻で、明日のレースに向けて新しいパワーユニットを投入しなければならなくなった。金曜日から土曜日にかけてペースは改善できたけど、ポール争いに加わるには十分ではなかった。昨日の一発の速さに苦しんでいた理由を示すヒントはいくつかあり、レースペースは良かったので、マシンそのものというよりタイヤに起因する問題だと考えている。それが正しかったかどうかは明日分かるだろう。」

    8番手:アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)
    「ここまで厳しい週末になっている。昨日より予選では一歩前進できることを期待していたけど、それを実現することはできなかった。最大の問題はマシンバランスだった。このコースではスイートスポットを見つけるのが難しく、それが良いラップをまとめることを難しくしていた。まだ明日があるし、このコースではオーバーテイクは簡単ではない。マックスの近くからスタートするので、一緒に戦いながら、良い戦略でいくつか順位を上げられることを願っている。」

    9番手:アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)
    「今日は本当にポジティブな一日だったと思う。FP3の大半を走れなかったにもかかわらず、昨日から大きく前進できた。それで少し不利な状況にはなったけど、マシンを良い状態に仕上げることができた。予選前に2周走れるよう間に合わせてくれたメカニックのみんなには本当に感謝している。あの2周は感覚を取り戻すうえで本当に大きかった。それに、大事な場面でマシンへの自信を与えてくれたエンジニアたちにも感謝したい。本当にチーム全員の力でつかんだ結果だ。このコースは走っていて本当に楽しいし、明日に向けて良いポジションを確保できた。アウディは決勝では速いことは分かっているけど、今日は彼らの前でスタートできる位置を確保する仕事を果たせた。あとはそれを良い結果につなげることに集中したい。」

    10番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
    「クリーンな予選を戦い、再びQ3に進出できたことをうれしく思う。今日は自分たちが持っていたものをすべて最大限に引き出せたと思う。前のマシンとの差は期待していたより少し大きかったけど、それでも満足している。週末を通して本当に僅差だったし、風の影響で特にセクター2では安定して走るのが難しかった。それでも必要な場面でしっかりまとめることができたし、10番手スタートは明日に向けて悪くない位置だ。金曜日のロングランペースは有望だったので、周りのマシンと戦ってポイント争いができればと思っている。」

    F1 ハンガリーGP 予選

    11番手:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    「Q2での走りには満足していない。Q1はかなり良かったけど、最初のアタックでロックアップしてしまい、2回目もうまくまとめられなかった。本当に残念だ。マシンはとても良かったからね。ロングランも速かったので、明日の決勝では良いマシンになるはずだ。ポイント獲得は十分狙えるし、まだすべてが懸かっている。」

    12番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    「週末のスタート時点や周囲との相対的なペースを考えれば、トップ10からコンマ2秒差で、しかもアウディを1台上回れたのは予想以上の結果だったと言える。しかもこのタイムはソフトタイヤ1セットだけで記録したので、その点では昨日からの進歩を前向きに捉えられる。一方で、自分自身はかなり苦戦していて、マシンの感触も良くない。今は単純にペースが不足しているし、中団トップ争いから離されすぎている。そこを目指さなければならない。特に一発では思うようにドライブできず、バランスも合っていないのでスライドが多くなり、それがラップタイムだけでなくタイヤにも悪影響を与えている。明日は風がさらに強まる予報なので、展開が変わるかもしれないし、決勝用に新品のハードタイヤを1セット温存している。周りのライバルの速さを考えると、良いスタートを決めて何か違う戦略を試さなければ勝てないだろう。ここはオーバーテイクが難しいけど、全力を尽くして最終的にどこまで行けるか見てみたい。」

    13番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    「昨日は走行時間を失ったこともあって、今日もまだ取り戻している最中だった。それでも13番手という結果は、今週末の自分たちの実力を表していると思う。昨日のFP2は風が強く、マシンの扱いも難しかったし、最終コーナーでコースオフしたこともあって、実質3~4回しかアタックラップを走れなかった。だから今日はスプリントウイークエンドのような感覚で挽回しなければならなかったけど、マシンを改善するという点ではチームとして良い仕事ができたと思う。未知の部分も多かったけど、全員でうまく対応できた。最後のラップでは序盤でグリップを失ったものの、セクター2と3で挽回した。少し残念ではあるけど、今のマシンではこれが妥当な位置だと思う。予定しているアップグレードを待っているところで、それが大きな前進をもたらしてくれることを期待している。今週末はまだ少し後れを取っているからね。明日はライバルを捕まえて、前戦スパのようにポイント争いができればと思う。このコースは抜きにくいけど、決勝ではもう少しペースがあるはずなので、チームに結果を持ち帰れるよう全力を尽くす。」

    14番手:ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
    「自分にとっては期待外れの予選だった。すべてをまとめ切ることができず、いくつかミスもあったので、今日のパッケージを最大限に生かせなかった。週末を通してトップ10圏内のペースはあったので、もっと上を狙えたと思う。14番手スタートで明日はさらに厳しいレースになるけど、前へ進めるよう全力を尽くし、どこまで戦えるか見てみたい。」

    15番手:エステバン・オコン(ハース)
    「今週末ここまで取り組んできた仕事にはとても満足している。これまでのようなストレートスピードやリアダウンフォース、あるいはフロントダウンフォースの奇妙な問題は発生せず、マシンは一貫していた。金曜の夜にマシンを分解し、同じ状態に組み直してくれたチームは素晴らしい仕事をしてくれた。そのおかげでFP1から積み上げながら普通の週末を過ごすことができ、細かな調整を重ねられた。今日はパッケージから最大限を引き出せたことに本当に満足している。これ以上順位を上げることはできなかった。前との差はコンマ5秒あり、それを埋める方法はなかったからね。次の課題はマシンにさらなるパフォーマンスを加えることだ。近いうちに実現できることを願っている。今日は僕のガレージ側にとっても、チーム全体にとっても自信につながる一日だったし、これを土台にしていかなければならない。」

    16番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    「今週末はこれまでより競争力があり、Q2進出は正しい方向への一歩だ。まだこのパッケージを最適化している段階で、マシンには引き出せるポテンシャルが残っている。マシンは以前より一貫性があり、予測しやすくなったので、運転もしやすくなった。明日のレースでも引き続きこのマシンについて学びながら、どこまで戦えるか見ていきたい。」

    17番手:オリバー・ベアマン(ハース)
    「正直に言えば、FP2でマシンに戻ってきて以来、週末を通してずっと苦しい状況だった。本当に厳しい戦いだった。マシンバランスはとても予測しづらく、正直言って残念だ。スパで感じていた前進が、まるで振り出しに戻ってしまったように思える。このマシンにはまったく自信を持てず、そのことが今日の結果にも表れてしまった。」

    18番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    「厳しい週末になっている。セッションごとにマシンバランスが変わってしまい、僕のガレージ側ではリア周りにも問題が発生して、マシンが予測しづらく、最適なセットアップを見つけるのが難しかった。すべてを完璧にまとめられたとしても、明日のグリッドという点では今日の結果が精一杯だったと思う。」

    19番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    「厳しい週末になることは予想していたけど、マシンの感触は昨日とはまったく違っていて、セッションごとにこうした違いが生じる原因をまだ特定できていない。ここ数戦で、どのパーツが期待どおりに機能していないのかは理解が進んできたけど、その理由を説明するのはまだ難しい。アストンマーティンは今週末に大きく前進してきていて、それも考慮しなければならなかった。カルロスと僕ではそれぞれ違う問題を抱えていたので、明日の決勝までにその原因を調べ、できる限りのことをしたい。」

    20番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)
    「マシンはダウンフォースもグリップも増えていて、一歩前進した感触があるので、それはポジティブだ。最後のアタックでは自己ベスト更新ペースで走っていて、Q2進出も可能だったと思う。でもターン12で追い風の影響を受け、マシンがまったく曲がらず、ラップを最後までまとめることができなかった。昨日あれだけ走行時間を失ったこともあり、まだパワー不足が残っているし、バランス面でも改善すべき点がある。それでも前進できているのは励みになるし、明日もさらに積み上げていければと思う。」

    21番手:バルテリ・ボッタス(キャデラック)
    「クリーンなラップをまとめることができ、僕たちにとっては順調な予選だった。セットアップもうまく機能する領域に入れることができたし、マシンの感触も良かった。アストンマーティンは少なくとも一発の速さではアップグレードによって一歩前進したけど、ポジティブなのはウィリアムズとはかなり接近していることだ。引き続き自分たちに集中し、パッケージを最大限に生かしながら改善を続けていきたい。明日はさらに暑くなる予報なので、僕たちにとって試練になるだろう。どんなレースになるか見てみよう。」

    22番手:セルジオ・ペレス(キャデラック)
    「FP3の大半を走れなかった後だったので厳しいセッションになり、予選に向けてすべてが慌ただしかった。マシンの感触も期待していたものとは違い、とくに高速コーナーでは違和感があったので、今日何が影響していたのかを理解する必要がある。マシンにはまだ引き出せるパフォーマンスがあることは分かっているし、今は明日のレースでより良い位置につけることに集中したい。」

  • ランス・ストロール アストンマーティンF1の進歩を実感「マシンは確実に前進」

    ランス・ストロール アストンマーティンF1の進歩を実感「マシンは確実に前進」

    アストンマーティンF1のランス・ストロールは、2026年F1第11戦ハンガリーGP予選で20番手に終わったものの、大型アップデートを投入したAMR26Bの進化には確かな手応えを感じていると語った。

    ストロールは最終アタックでタイムを約0.5秒更新するペースを見せていたが、ターン12で追い風の影響を受けてコースアウト。Q2進出の可能性を逃したものの、マシン自体の改善には満足感を示している。

    「マシンは前進した」 Q2進出を逃すも改善を実感
    ストロールは予選後、最終アタックで起きたミスについて次のように説明した。

    「すべてを出し切るつもりだった。最後のアタックでは0.5秒くらいタイムを縮めるペースだったけど、ターン12で追い風を受けてしまい、そのままグラベルへ真っすぐ飛び出してしまった。だからラップを最後までまとめることができなかった。本当にフラストレーションが残る」

    一方で、アップデートを投入したAMR26Bにはポジティブな印象を持っているという。

    「マシンは一歩前進したと感じる。ダウンフォースが増えてグリップも向上しているので、それはポジティブなことだ」

    「まだパワー不足はあるし、特に昨日は走行時間を大きく失ったこともあって、バランス面には改善すべき点が残っている。それでも前進できたのは励みになるし、明日もさらに積み重ねていければと思う」

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    「フェルナンドも速かった」 レースでさらなる前進を期待
    FP2のクラッシュで走行時間を失った影響もあり、十分な準備ができないまま予選に臨んだストロールだが、アップデートの効果はチームメイトのフェルナンド・アロンソにも表れたと評価した。

    「ポジティブな面もある。マシンはずっと良く見えたし、フェルナンドも速かった」

    「明日のレースでどうなるか見てみよう」

    アストンマーティンは16点に及ぶ大型アップデートをハンガリーGPに投入。アロンソが今季初のQ2進出を果たした一方で、ストロールもQ2進出目前のペースを見せており、予選結果以上にマシンの競争力向上を印象づける内容となった。

  • フォーミュラE:エルアルド・モルタラが東京E-Prix第2戦でポールポジション

    フォーミュラE:エルアルド・モルタラが東京E-Prix第2戦でポールポジション

    2025/26 ABB FIAフォーミュラE世界選手権第15戦・東京E-Prixの予選が東京・有明市街地コースで行われ、マヒンドラのエドアルド・モルタラが今季4回目となるポールポジションを獲得した。

    決勝ではアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(ジャガー)とフロントロウを形成し、選手権争いでも貴重な3ポイントを加算した。

    一方、選手権首位のミッチ・エバンスは7番グリッドを確保したものの、ライバルのパスカル・ウェーレインとジェイク・デニスはデュエル進出を逃し、タイトル争いでは明暗が分かれる予選となった。

    モルタラが圧巻の速さで今季4度目のポール
    予選デュエル決勝では、モルタラがダ・コスタを全セクターで上回る圧倒的なラップを披露。1分12秒341を記録し、2番手ダ・コスタに0.8秒近い大差をつけてポールポジションを獲得した。

    モルタラは準決勝で前日優勝のダン・ティクトゥム(クプラ・キロ)を下し、準々決勝ではディフェンディングチャンピオンのオリバー・ローランド(日産)を撃破。終始安定した速さを見せ、今季4度目のポールを手にした。

    一方のダ・コスタは、準々決勝でノーマン・ナト(日産)、準決勝ではテイラー・バーナード(DSペンスキー)を退けて決勝へ進出。決勝では及ばなかったものの、2番グリッドを確保した。

    3番手にはティクトゥム、4番手にはバーナードが続き、2列目を形成する。

    タイトル争いは上位勢で明暗
    チャンピオンシップ争いでは、モルタラがポールポジションの3ポイントを獲得したことで、ランキング首位エバンスとの差を28ポイントに縮めた。

    エバンス自身も7番グリッドを獲得してデュエル進出を果たしたが、準々決勝でバーナードに敗退。それでもライバルが苦戦したことで、大きなダメージは避けた。

    対照的に、ランキング上位のウェーレインと前日のポールシッターであるデニスは、ともにグループステージ敗退。特にウェーレインはグループ2で6番手に終わり、決勝は12番グリッドからのスタートとなるなど、東京ラウンドで苦戦が続いている。

    豪雨でFP3中止も路面は急速に改善
    予選前には激しい雷雨によってサーキットが水浸しとなり、第3回フリー走行(FP3)は中止となった。しかし、予選開始までにはコンディションが大きく回復し、各車はドライに近い路面でアタックを行った。

    グループAではダ・コスタが最速タイムを記録し、エバンス、バーナード、ナトがデュエル進出。グループBではモルタラがトップとなり、ニック・デ・フリース、ティクトゥム、ローランドが勝ち上がった。一方でデニスとウェーレインはデュエル進出を逃し、タイトル争いにも影響を与える予選結果となった。

    2025/26 フォーミュラE 東京E-Prix 第2戦 予選結果
    1位 エドアルド・モルタラ(マヒンドラ)
    2位 アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(ジャガー)
    3位 ダン・ティクトゥム(クプラ・キロ)
    4位 テイラー・バーナード(DSペンスキー)
    5位 ニック・デ・フリース(マヒンドラ)
    6位 ノーマン・ナト(日産)
    7位 ミッチ・エバンス(ジャガー)
    8位 オリバー・ローランド(日産)
    9位 ジョゼップ・マリア・マルティ(クプラ・キロ)
    10位 ニコ・ミュラー(ポルシェ)
    11位 パスカル・ウェーレイン(ポルシェ)
    12位 ジャン=エリック・ベルニュ(シトロエン)
    13位 ニック・キャシディ(シトロエン)
    14位 セバスチャン・ブエミ(エンビジョン)
    15位 マキシミリアン・ギュンター(DSペンスキー)
    16位 フェリペ・ドルゴヴィッチ(アンドレッティ)
    17位 ゼイン・マロニー(ローラ・ヤマハABT)
    18位 ジェイク・デニス(アンドレッティ)
    19位 ルーカス・ディ・グラッシ(ローラ・ヤマハABT)
    20位 ジョエル・エリクソン(エンビジョン)

  • アイザック・ハジャー レッドブルF1苦戦「望んだバランスが見つからない」

    アイザック・ハジャー レッドブルF1苦戦「望んだバランスが見つからない」

    アイザック・ハジャーは、2026年F1ハンガリーGP予選で8番手を獲得したものの、レッドブル・レーシングのマシンバランスに終始苦しめられた週末だったと振り返り、「今季で最悪のサーキットのひとつかもしれない」と厳しい現状を認めた。

    ハジャーはQ2でスピンを喫しながらも最終アタックでQ3進出を決め、最終的に8番手を獲得。しかし、予選後はマシンのフィーリングに大きな不満を口にし、決勝では戦略が重要になるとの見方を示した。

    「望んだバランスが見つからない」
    ハジャーは予選後のインタビューで、週末を通じてマシンのバランスを改善できなかったことが最大の課題だったと語った。

    「本当に厳しいセッションだった。この週末はずっとフラストレーションがたまっている。僕たちが望んでいるバランスをどうしても見つけられないんだ」

    「マシンを運転するのがとても難しくて、理想的な状態ではない」

    さらに、さまざまなセットアップを試しても改善にはつながらなかったと明かした。

    「いろいろ試してきたけど、どれもうまく機能しなかった。ここでは僕たちに合ったスイートスポットを見つけられていない」

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)

    「今季でも最悪のサーキットかもしれない」
    ハジャーは、ハンガロリンクは競争力を発揮できるコースだと期待していたものの、その予想は大きく外れたという。

    「ここなら競争力を発揮できると思っていた。でも実際には、おそらく今季でも最悪のサーキットのひとつになってしまった」

    「シーズンも半分まで来ているし、この段階で大きく改善するのは簡単ではない。それだけに厳しい状況だ」

    チームの公式コメントでも、ハジャーは「マシンバランスが最大の問題だった。理想的なバランスを見つけるのが難しく、それが良いラップをまとめる妨げになっていた」と説明。「オーバーテイクが難しいコースだけど、マックス(フェルスタッペン)の近くからスタートできるので、一緒に戦略を組み立てながら順位を上げたい」と決勝を見据えた。

    レッドブル・レーシングは予選でフェラーリやマクラーレンのペースに及ばず、フェルスタッペンが6番手、ハジャーが8番手という結果に終わった。気温と路面温度が高くタイヤマネジメントが鍵となる決勝で、戦略を武器に上位進出を狙う。

  • レッドブルF1 FIAとのPU性能評価対立が法廷闘争へ?

    レッドブルF1 FIAとのPU性能評価対立が法廷闘争へ?

    2026年F1シーズンのパワーユニット(PU)性能評価をめぐり、レッドブルとFIA(国際自動車連盟)の対立が新たな局面を迎えている。

    FIAが5月のマイアミGP後に実施したエンジン性能評価で、レッドブル・パワートレインズ製PUが「基準(ベンチマーク)」と認定されたことに対し、チーム側は現在も異議を唱え続けている。

    この対立は単なる技術論争にとどまらず、FIA国際控訴裁判所(International Court of Appeal)への持ち込みに発展する可能性まで指摘されており、2026年シーズン後半の政治的な焦点となりつつある。

    ADUO制度を巡るレッドブルとFIAの溝
    FIAはマイアミGP後、メルセデス、フェラーリ、ホンダ、アウディ、レッドブル・パワートレインズの5メーカーの内燃エンジン(ICE)性能を比較。その結果、レッドブル製PUが最も高性能と判断された。

    この評価によってレッドブルはADUO(性能調整制度)の対象外となり、シーズン中のPUアップグレードを認められていない。一方で、メルセデスやフェラーリには性能改善のためのアップグレードが許可されている。

    しかし、この結果には多くの関係者が驚きを示した。メルセデスは開幕から10戦で8勝を挙げており、ベルギーGP後にはチーム代表トト・ヴォルフも自ら「我々のエンジンが最高だ」と認めているためだ。

    そのため、一部ではメルセデスやフェラーリがADUO制度を有利に活用できるよう性能を見せ方で調整しているのではないかとの憶測も浮上している。ただし、こうした主張を裏付ける証拠は示されていない。

    「非常に緊張した状況」 国際控訴裁判所に発展する可能性も
    ブラジル人ジャーナリストのジュリアンネ・セラソリは、ポッドキャスト『Nailing the Apex』で、この問題を「非常に緊張した状況」と表現した。

    レッドブルが疑問視しているのは、FIAが示した性能評価そのものだ。しかし、FIAは他メーカーの詳細データを機密情報として扱っており、レッドブル側へ公開することはできない。

    セラソリは次のように説明している。

    「レッドブルが数値に疑問を呈しても、FIAは他メーカーのデータを見せることはできない。『我々を信頼してほしい』と言うしかないのだ」

    さらに、両者の対立は法廷闘争へ発展する可能性もあると指摘した。

    「現在、水面下では非常に緊張した状況になっている。解決策が見つからなければ裁判になる可能性もある」

    一方で、セラソリは「F1では最終的には政治が勝つ」とも述べ、法的な決着よりも政治的な妥協によって収束する可能性が高いとの見方も示している。

    ハンガリーGP後に再評価へ
    FIAは今週末のハンガリーGP終了後、夏休み前最後となるPU性能評価を再び実施する予定となっている。

    ただし、レッドブルがADUOの対象となるには、最新の評価で基準PUより2%以上劣ると認定される必要がある。前回は逆にトップ評価だったため、制度適用には大幅な評価の変化が求められる。

    なお、現在のランキングは内燃エンジン(ICE)の性能を基準として算出されているが、ADUOによる開発許可はICEに限らず、パワーユニット全体のコンポーネントへ適用できる仕組みとなっている。

    今回の問題は、新代表ローラン・メキース体制となったレッドブルにとって初めての大きな政治的争点ともいえる。かつてFIAで要職を務めた経験を持つメキースが、この難しい交渉をどのように進めるのかにも注目が集まる。

    今後のハンガリーGP後の再評価結果次第では、レッドブルとFIAの対立がさらに激化する可能性もありそうだ。

  • ランド・ノリス F1ハンガリーGPで今季初ポール「フェラーリ勢を倒せて驚いた」

    ランド・ノリス F1ハンガリーGPで今季初ポール「フェラーリ勢を倒せて驚いた」

    ランド・ノリスは、2026年F1第11戦ハンガリーGPの予選でルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールのフェラーリ勢を僅差で破り、今季初のポールポジションを獲得した。

    マクラーレンにとっても2026年シーズン初のポールとなったが、ノリスはQ3での自身のラップを「ベストではなかった」と振り返り、速さを見せていたフェラーリ勢を上回れたことに「うれしい驚き」を感じていると語った。

    フェラーリ勢を0.012秒差で逆転
    土曜日のフリー走行3回目でトップタイムを記録したノリスは、タイトでツイスティなハンガロリンクでポールポジションを争う有力候補のひとりだった。マクラーレンが投入したアップグレードも、MCL40のパフォーマンス向上につながったとみられている。

    Q3最初のアタックを終えた段階では、フェラーリのハミルトンがトップに立っていた。しかし、ハミルトンとチームメイトのルクレールはいずれも最後のアタックでタイムを更新できなかった。

    そのチャンスを生かしたノリスは、最終アタックでハミルトンを0.012秒上回り、ポールポジションを獲得した。

    「本当に、本当にうれしい。トップに戻れてとてもうれしいよ」

    ノリスは予選後、今季初ポールの喜びを次のように語った。

    「とても難しい予選だった。もちろん、ここにいるフェラーリのふたりはとても速かった。週末を通してずっと僅差だった」

    「最初のラップから僕たちは速そうだった。いくつかアップグレードを持ち込んだけど、それがラップタイムにどれくらい貢献しているのかを判断するのは難しい。それでも、今日は間違いなく助けになった」

    「トップに戻れて本当にうれしい。特にポールポジションが重要になるサーキットだからね」

    「Q3のラップはベストではなかった」
    ノリスは土曜日を通してマシンに自信を持っていた一方で、Q3で記録した2周はいずれも完璧ではなかったと明かした。

    「正直に言えば、今日は一日を通して自信があった。Q3での僕のラップはベストではなかったし、最後のラップさえそうだった。だから、トップに立てたことにはうれしい驚きを感じている」

    「僕たちはいい仕事をしてきたし、マシンの感触も良かった。僕自身も自信を持てていた。最後のラップでは確かに少し強くプッシュした。うまくいった部分もあれば、そうでなかった部分もあったけど、重要なのは最終的にやり遂げたということだ」

    「チームのためにも本当にうれしい。懸命に働いてくれたみんなに心から感謝している。そして、明日にはもうひとつ大きな仕事が待っている」

    ノリスにとって今回のポールポジションは、マクラーレンが今季進めてきた開発の成果を示すものでもある。低速から中速コーナーが連続するハンガロリンクでフェラーリを上回ったことは、アップグレードによってマシンの競争力が高まっている可能性を示している。

    ランド・ノリス(マクラーレン)

    決勝ではフェラーリのスタートとタイヤ戦略を警戒
    ノリスは決勝でポールポジションを今季初優勝につなげることを目指す。ただし、スタートに強く、シーズンを通して速さを示してきたフェラーリ勢との戦いは簡単ではないと警戒している。

    「もちろん、僕が一番いいポジションにいる。でも、フェラーリのふたりはスタートがいいし、今季を通して速かった。厳しいレースになると思っている」

    フェラーリ勢はQ1をミディアムタイヤで通過しており、ソフトタイヤを温存している可能性がある。ノリスは、そのタイヤ配分が決勝の戦略に影響する可能性にも注目した。

    「彼らはQ1をミディアムで走っていたから、明日どのタイヤでスタートするのかは興味深い。いくつかの面では、彼らの方が少し有利なポジションにいる可能性もある」

    「それでも、今日は僕たちがやるべき仕事をやり遂げた。そのことには満足している。今夜は明日に向けて可能な限り最高の準備をする」

    ノリスとマクラーレンは今季初のポールポジションを獲得し、決勝での初勝利に向けて最前列を確保した。ただし、わずか0.012秒差だったフェラーリ勢のレースペースやタイヤ戦略を考えれば、ハンガリーGP決勝ではスタート直後から緊迫した首位争いが展開されることになりそうだ。

  • キャデラックF1 アストンマーティンに予選で敗北「アップグレードで一歩前に出た」

    キャデラックF1 アストンマーティンに予選で敗北「アップグレードで一歩前に出た」

    キャデラックF1は2026年F1第11戦ハンガリーGP予選で、バルテリ・ボッタスが21番手、セルジオ・ペレスが22番手に終わった。チームはアストンマーティンが投入した大型アップグレードによる飛躍的なパフォーマンス向上を認め、自分たちが中団争いで後れを取ったとの認識を示している。

    チーム代表のグレアム・ロードンは、アストンマーティンの進歩を率直に評価しつつも、キャデラックとしては自らの改善に集中する姿勢を強調した。

    一方、ボッタスは「最後尾になるかもしれないと少し怖かった」と明かすなど、ライバルの躍進に大きな衝撃を受けている。

    ロードン代表「アストンマーティンはアップグレードで前進した」
    ロードン代表は、ペレスがFP3でブレーキトラブルに見舞われた影響にも触れながら、予選後にライバル勢との力関係について語った。

    「チェコ(ペレス)は最終フリー走行で発生した問題により走行時間が限られたが、チームは予選までにその問題を特定して修正した」

    「Q1ではバルテリがウィリアムズから0.2秒差まで迫り、彼らとの距離は縮まっていることを示せた。一方で、アストンマーティンは今週末のアップグレードによって一歩前進し、現時点では我々より前にいる」

    さらにロードン代表は、その差を悲観するのではなく、自分たちの開発を続けることが重要だと強調した。

    「彼らは開幕戦メルボルンでも我々より前にいた。だからこそ我々は、自分たちのマシンを継続的に改善していくことに集中するだけだ。決勝ではこのサーキット特有の展開を生かし、訪れるチャンスを最大限に活用したい」

    ボッタス「最後尾になるかもしれないと少し怖かった」
    21番手だったボッタスは、アストンマーティンの大型アップグレードについて率直な感想を語った。

    「正直、アストンマーティンのアップグレードで自分たちが最後尾になるのではないかと少し怖かった」

    近年はアストンマーティンを上回る戦いを続けていただけに、その進歩には驚かされたという。

    「ハンガロリンクでのアップグレードによって2秒近く速くなったという噂も耳にしていたけど、実際に見た限りでは、その噂もあながち大げさではなかったと思う」

    一方で、ハンガリーGPはアストンマーティンに適したサーキットでもあると分析している。

    「少なくとも予選の一発では彼らは僕たちより前にいる。ただ、ここはおそらく彼らに最も合ったサーキットの一つだと思う。ストレートが長いコースでは、まだ苦戦する可能性もある」

    それでもキャデラックにも収穫はあったという。

    「ポジティブな点を挙げるなら、これまでよりウィリアムズとの差は縮まっていた。それは良いことだ。ただ、今日はそれが僕たちの実力だった」

    決勝については、ウィリアムズとの争いを見据えている。

    「今週末を見る限りでは、ウィリアムズとは戦えると思っている。彼らはこのコースで少し苦戦しているようだからね。ここはオーバーテイクが難しいサーキットなので、多少リスクを取る価値はあるはずだ」

    キャデラック F1

    ペレス「後退しているように感じる」
    FP3でブレーキトラブルに見舞われたペレスは、予選前にギアボックス交換も行ったことで十分な準備ができなかったと説明した。

    「今朝はほとんど走れず、予選前にはギアボックスも交換した。マシンのフィーリングは期待していたものとは違っていた」

    特に高速コーナーでの挙動に大きな違和感を抱えているという。

    「一番気掛かりなのは、明日に向けて何が起きているのか理解することだ。ここではマシンのバランスが少し崩れるだけで大きな代償を払うことになる。特に高速区間で何が起きているのかを把握しなければならない」

    また、FP3でのトラブル後にマシンが完全な状態へ戻っていたかについても確信が持てず、状況次第ではピットレーンスタートも視野に入る可能性を示唆した。

    アストンマーティンの躍進について問われると、ペレスは危機感を隠さなかった。

    「確かにアストンマーティンは前進した。でも、それだけでなく僕たち自身が後退しているようにも感じる」

    「ガレージのこちら側では非常に難しい週末になっていて、マシンにはまだ多くの不確定要素がある。それら一つひとつを解決できれば、大きな違いにつながるはずだ」

    アストンマーティンは16点に及ぶ大型アップグレードによって今季初めてフェルナンド・アロンソをQ2へ進出させ、中団勢力図を書き換えるほどのパフォーマンス向上を示した。キャデラック陣営はその進歩を率直に認める一方で、自分たちもウィリアムズとの差を縮めつつあると前向きな要素を挙げ、今後の巻き返しに期待を寄せている。

  • オスカー・ピアストリ F1ハンガリーGPでハミルトン批判「ミラーを見ていなかった」

    オスカー・ピアストリ F1ハンガリーGPでハミルトン批判「ミラーを見ていなかった」

    オスカー・ピアストリは、2026年F1第11戦ハンガリーGP予選でルイス・ハミルトンの進路妨害によってポールポジション争いの機会を失ったとして、不満をあらわにした。スチュワードはこの件を審議した結果、ハミルトンに3グリッド降格ペナルティを科している。

    マクラーレンは週末を通じて高いパフォーマンスを示しており、チームメイトのランド・ノリスがポールポジションを獲得。ピアストリも最後のアタックで上位進出が期待されていたが、ターン1でハミルトンに行く手を阻まれ、5番手に終わった。

    「黄色旗ではなくハミルトンが原因だった」
    ピアストリはQ3最後のアタックラップ開始直後、ターン1でレーシングライン上を低速走行していたハミルトンに追いついた。ロックアップを強いられてコースオフし、そのままラップを中止。並走しながら皮肉交じりのサムズアップを送ると、ハミルトンは進路妨害に気付いて手を挙げて謝罪した。

    セッション終盤にはマックス・フェルスタッペンのスピンやジョージ・ラッセルのマシントラブルによる黄旗も出されていたが、ピアストリは自身のアタックが終わった原因は別にあると強調した。

    「ルイスがミラーを見ていなかっただけだ。黄色旗は僕の問題じゃなかった」

    「どのみちラップを走れなかったのは残念だ。今日のマシンには速さがあったし、僕自身もそこへ近づこうとしていた」

    「簡単な週末ではなかったけど、間違いなくパフォーマンスはあった」

    チームメイトのノリスが1分17秒207でポールポジションを獲得したこともあり、マクラーレンにはフロントロー、さらにはポールを争えるだけの速さがあったことは明らかだった。

    スチュワードはハミルトンに3グリッド降格
    スチュワードはハミルトンが不必要にピアストリの走行を妨害したと判断し、3グリッド降格ペナルティを決定。ハミルトンは2番手から5番手へ後退し、ピアストリは4番グリッドへ繰り上がった。

    裁定では次のように説明された。

    「ターン1への進入で44号車はレーシングライン上を著しく低速で走行しており、81号車はプッシュラップ中だった」

    「44号車のドライバーは、81号車の接近を知らせるチーム無線を受けた時点では、すでに81号車が至近距離まで迫っていたと説明した。また、自身の位置関係から81号車はミラーで確認できなかったとも述べた」

    「81号車は回避行動としてコース外へ膨らみ、アタックラップを中止せざるを得なかった」

    「スチュワードは44号車が予選中に81号車を不必要に妨害したと判断し、FIA F1競技規則および予選での同種事案に対するガイドラインに基づき、3グリッド降格ペナルティを科す」

    ハミルトンは、フェラーリからの無線連絡が遅れたことが原因だったと説明した。

    「彼(ピアストリ)がコーナー頂点に来た時に初めて無線で知らされた」

    「彼が来ていることはまったく分からなかった。僕は最初にコースインしたので、みんなもうアタックを終えたと思っていた」

    「僕の認識では、ピットレーンを出た時に後ろにいたのはシャルル(ルクレール)だった」

    「それまでずっとクリーンなセッションだったし、もちろん故意ではなかった」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)

    ステラ「最後のアタックを見られず残念だった」
    ピアストリは、スタートラインの時点からハミルトンを視界に捉えており、避けてくれるものと考えていたという。

    「かなりひどかった」

    「スタートラインから彼が見えていて、避けてくれるだろうと思いながら見ていた」

    「でも、ほとんど接触しそうになるまで見続けることになった。本当に残念だった」

    Sky Sports F1のアンソニー・デビッドソンもオンボード映像を確認したうえで、「ピアストリの立場から見れば明らかな進路妨害であり、異論を唱えるのは難しい」と指摘した。

    マクラーレン代表のアンドレア・ステラも、ピアストリは予選が進むにつれてマシンとの一体感を高めていたと評価した。

    「オスカーについてはターン1で進路妨害があったことが残念だ。彼にはかなりのパフォーマンスが残されていたと思う」

    「今日のコンディションに対して良いセットアップを見つけ始めていたところだった。だから最後のアタックを見ることができなかったのは本当に残念だ」

    また、マクラーレンがハンガリーGPへ投入したアップグレードはコンマ数秒の改善をもたらしたと明かしつつも、ポールポジションを獲得できるほどの効果は予想していなかったという。

    それでもノリスはアップグレードを最大限に活用し、ハミルトンを0.012秒上回ってポールポジションを獲得。開幕から続いていたメルセデス勢の連続ポール獲得を止めた。

    「ポールはポールだからね。トップに戻れてうれしい」

    「週末を通してマシンの感触は良かった。投入したアップグレードとパッケージを徐々に引き出せるようになっていた」

    「それが今日の結果につながったのは本当に良かった」

  • ジョージ・ラッセル F1ハンガリーGP予選で水漏れ「タイヤに水鉄砲を撃たれていた」

    ジョージ・ラッセル F1ハンガリーGP予選で水漏れ「タイヤに水鉄砲を撃たれていた」

    ジョージ・ラッセルは、2026年F1第11戦ハンガリーGP予選でメルセデスW17に発生した水漏れについて、「タイヤに水鉄砲を撃たれているような状態だった」と明かした。

    メルセデスは原因がターン4の縁石を乗り越えた際に発生した可能性が高いと説明し、決勝に向けてパワーユニットを今季4基目へ交換したことも明らかにした。

    ラッセルは予選で7番手を獲得したものの、セッション終了後にマシンをコース脇へ停止。今季はベルギーGPでのソフトウェア不具合に続く信頼性トラブルに見舞われたが、決勝では金曜日に示したロングランのパフォーマンスを生かして挽回を狙う。

    ターン4の縁石で水漏れ発生
    メルセデスはハンガリーGPの週末を通じ、1周の速さでフェラーリやマクラーレンに後れを取っていた。オーバーテイクが難しく、予選順位が重要となるハンガロリンクで、ラッセルはQ3最初のアタックで7番手につけた。

    ラッセルは最後のアタックへ向かったが、ターン13でマックス・フェルスタッペンがスピンしたことで黄旗が提示され、タイム更新を断念。そのまま7番手で予選を終えた。

    しかし、チェッカーフラッグ後にマシンの異常が発生し、メルセデスからマシンを停止するよう指示を受けたラッセルはターン1付近でW17を止めた。

    予選後、ラッセルは水漏れが発生していたことを明かした。

    「水圧を失って、水漏れが起きていた。コース上で止まったときには、マシンから大量の水が漏れていた」

    「どこから漏れたのかはまだ分からない。明日に影響しないことを願っている」

    その後、メルセデスの調査により、水漏れはターン4で縁石を大きく乗り越えた際に発生した可能性が高いことが判明した。

    チーム代表のトト・ウォルフは次のように説明した。

    「ジョージは水漏れで運が悪かった。期待外れのセッションだった」

    「水漏れは縁石に乗った際に発生したようだ」

    「タイヤに水鉄砲を撃たれていた」
    ラッセルによると、水漏れは最後のアタックにも影響を及ぼしていたという。

    「大きな影響はなかったと思う。ただ、水漏れがあって、タイヤ温度のデータを見ると、最後のラップではタイヤに水が噴きかかっていた。だから最後のラップはひどいものだった」

    「おそらく、それには理由があったと思う。タイヤに水鉄砲を撃たれているような状態だったからね。それでグリップが増えるわけではない」

    水がどのタイヤにどの程度かかっていたかは明らかにされていないが、タイヤ表面の温度を下げ、グリップ低下を招いた可能性がある。

    ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    予選ペース不足はタイヤの課題
    ラッセルは、水漏れだけが7番手という結果の原因ではないと認めた。

    メルセデスは今週末を通して予選でタイヤを適切な作動温度まで持っていくことに苦戦しており、それが1周のパフォーマンス不足につながっていたという。

    「実際のところ、今週末はずっとペースがなかった」

    「レースペースではかなり強そうに見えている。予選用セットアップと決勝用セットアップの間で正しいバランスを取れたのか。それが明日になれば分かると思う。今日は一日中、タイヤを作動させるのに苦労していた」

    さらに金曜日のデータを踏まえ、決勝への期待も口にした。

    「昨日は予選シミュレーションではもっと差があったけど、レースペースでは僕たちが最速だった。つまり問題はマシンというよりタイヤにあるということだと思う」

    「予選仕様に振ればもっと速いマシンにできたかもしれない。でも、その代償として決勝のパフォーマンスを失っていただろう」

    「明日になれば、そのバランスが正しかったか分かる。このサーキットではオーバーテイクはとても難しいから、もっと前からスタートできれば良かった」

    今季4基目のPU投入 夏休み明けの降格リスクも
    メルセデスは予選後、ラッセルのパワーユニットを今季4基目へ交換したことを明らかにした。

    規定の使用枠内での交換となるため、今回の交換によるグリッド降格ペナルティは科されない。

    しかし、今後5基目の内燃エンジン(ICE)を投入した場合は、自動的にグリッド降格ペナルティを受けることになる。

    アンドレア・キミ・アントネッリもすでに4基目のパワーユニットを使用しており、メルセデス勢は夏休み明け以降のどこかでエンジン交換による降格を強いられる可能性が高まっている。

    ラッセルは現在、ランキング首位のチームメイトであるアントネッリに50ポイント差をつけられている。一方で、アントネッリは予選後に黄旗区間で十分に減速しなかったとして3グリッド降格処分を受けたため、ラッセルは決勝を6番グリッドからスタートすることになった。

    水漏れという新たなトラブルに見舞われたメルセデスだが、決勝ではロングランで示した競争力を生かし、上位進出を目指すことになる。

  • シャルル・ルクレール F1ハンガリーGP予選「ハミルトンのレベルには届かなかった」

    シャルル・ルクレール F1ハンガリーGP予選「ハミルトンのレベルには届かなかった」

    フェラーリのシャルル・ルクレールは、2026年F1第11戦ハンガリーGPの予選で3番手となり、チームメイトのルイス・ハミルトンに対して十分なペースを発揮できなかったと認めた。

    ルクレールはQ3で1分17秒445を記録したが、ポールポジションを獲得したマクラーレンのランド・ノリスから0.238秒、2番手のハミルトンから0.226秒遅れた。特にターン1とターン12でタイムを失い続け、最後まで解決策を見つけられなかったという。

    ターン1とターン12で約0.3秒を失う
    2025年のハンガリーGPでポールポジションを獲得したルクレールだが、今回はノリスとハミルトンの速さに対抗できなかった。

    予選後、ルクレールは落胆を隠さず、2つのコーナーで抱えていた問題が結果を左右したと振り返った。

    「少しがっかりしている。特に、今日はずっとターン1とターン12の解決策を見つけられなかったことに失望している」

    「FP3の時点ですでにターン1とターン12で苦戦していた。Q3でも、その2つのコーナーだけで0.3秒ほど失っていたと思う。そこには少しがっかりしている。明日に向けて修正できるように詳しく調べるつもりだ」

    ハンガロリンクのターン1は長いストレートの先にある低速右コーナーで、ブレーキング時の安定性とコーナー出口のトラクションが求められる。ターン12も低速域でマシンの向きを素早く変える必要があり、両コーナーでのロスはラップタイムに大きく影響する。

    風向きの変化にセットアップを合わせ切れず
    ルクレールは、土曜日に風向きが大きく変化したことも苦戦の一因だったと説明。コンディションの変化を予測し、セットアップに反映する作業が十分ではなかったと認めた。

    「今日は風向きがかなり変わった。マシンのセットアップで、その変化を予測する仕事を僕はうまくできなかったと思う」

    「朝から少し感覚がずれていたし、正直に言えば予選はかなり慌ただしかった」

    ルクレールはQ2の終盤、最終セクターで提示された黄旗の影響も受けた。予定していたアタックを完了できず、その後のセッションでは遅れを取り戻す展開を強いられた。

    「Q2では最終セクターの黄旗によって少し不運だった。その後はずっと遅れを取り戻そうとしていた」

    「でも、ペースは一度もルイスのレベルにはなかった。だから今日は、持っているものを最大限に引き出すことが重要だった。その点では、できることはやれたと感じている」

    ハミルトンはQ3でルクレールを0.226秒上回ったものの、オスカー・ピアストリの走行を妨害したとして予選後に3グリッド降格ペナルティを科された。このため、ルクレールは決勝をフロントロウからスタートする。

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)

    決勝はスタートからターン1までが重要
    ハンガロリンクはコース幅が狭く、低速コーナーが連続するため、追い抜きが難しいサーキットとして知られている。ルクレールは、スタートからターン1までの長い加速区間が決勝の重要な局面になると考えている。

    「僕たちは週末を通して競争力があった。今日は他のみんなが大きく前進した一方で、僕たちは同じようなステップを踏めなかったのは確かだ」

    「それでも明日は長いレースになる。僕たちのレースペースは強いと信じている」

    一方で、金曜日からライバル勢がマシンを大きく改善していることから、決勝では僅差の戦いになると予想した。

    「昨日から他のチームが前進したのも事実だから、かなり接近したレースになると思う。このようなコースでは、特にスタートが非常に重要になる」

    予選ではハミルトンやノリスに及ばなかったルクレールだが、ハミルトンの降格によって決勝は2番グリッドからスタートする。追い抜きが難しいハンガロリンクでは、ターン1までにノリスへ仕掛けられるかが、フェラーリの勝利を左右する最初の大きなポイントとなる。