カテゴリー: F1カナダGP

  • マクラーレンF1 カナダGPのインター選択を説明「正しいタイヤだった」

    マクラーレンF1 カナダGPのインター選択を説明「正しいタイヤだった」

    マクラーレンは2026年F1カナダGP決勝で、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリの2台をインターミディエイトタイヤでスタートさせた判断について説明した。

    結果的にこの選択は裏目に出たが、チーム代表のアンドレア・ステラ、ノリス、ピアストリはいずれも、決断時点では路面が濡れており、保守的ながら合理的な判断だったと振り返っている。

    ピアストリ「僕もインターに賛成した一人だった」
    「グループでの判断だった」とピアストリはレース後、チームの決定について問われてコメント。「僕もインターにイエスと言った一人だった」

    「国歌からマシンに乗り込むまでの間に、路面はかなり濡れていた。グリッドに向かうのがどれだけ難しかったかを考えると、温度を入れられればインターの方が速いと思った」

    「それが僕たちの考え方だった。そのあと雨が止んだ。だから少し残念だった。僕たちはより安全で、正しいことをしていると思っていた。でもそうではなかった」

    ノリス「判断には正当な理由があった」
    インターミディエイトを履いたノリスはスタートで大きなグリップを得て、一時はメルセデス勢をかわして首位に立った。

    「単純に、僕にははるかに多くのグリップがあった」とノリスは説明した。「正直、序盤に彼らがどれだけ滑りやすかったかを示していたと思う。1周後には2秒のギャップがあった」

    「だから、そのタイヤを履いていたことが愚かだったわけではない。ただ路面が乾いていき、彼らがタイヤに少し温度を入れられるようになると、彼らにとってうまくいった。あと1%雨が多かったり、少し霧雨が続いたりしていれば、僕たちにずっと合っていたはずだ」

    「振り返れば間違った判断だった。もちろん1周目は良かったし、トラブルから離れることもできた。後方で簡単に何かが起きていれば、もっと良く見えたはずだ」

    「でも最終的には間違った判断だった。ただ、悪い意思決定があったとは思っていない。僕たちがやったことには正当な理由があったと思う。何かを選び、それを貫いたことには満足している。うまくいかないこともある。それが現実だ。だから受け止めて、そこから学ぶ」

    ステラ「判断すべき時点ではインターが正しいタイヤだった」
    チーム代表のアンドレア・ステラも、この判断はドライバーを含めた共有された決定だったと説明した。

    「判断を下すという点では、実際には関係者とドライバーの間でかなり共有されていた」とステラはコメント。「私自身も意見を出した。判断が必要になった時点で、最初の1周に耐えられるタイヤを履いていることを確認したかったからだ」

    ステラは、スタート5分前にタイヤを装着しなければならないFIAの手順が、判断を難しくしたと語った。

    「タイヤはスタート5分前に装着されることを考慮しなければならない。そして、我々が運用上の判断を下す必要があったのは、そのおよそ7分前だった」

    「我々の見方では、路面はグリーシーだった。すでにドライの路面でもタイヤに温度を保つのが難しい状況だったが、その時点ではグリーシーで、雨も降っていた。だから、どのタイヤにするかを判断しなければならない時点では、それがその瞬間に正しいタイヤだと考えた。その後、雨は非常に急速に止んだ」

    追加フォーメーションラップが判断をさらに不利に
    決定をさらに悪く見せた要因は、最初のフォーメーションラップ後にレーシングブルズのアービッド・リンドブラッドがグリッド上でクラッチトラブルを抱え、スタートが中断されたことだった。

    マシンは再び1周し、その後もレーシングブルズ車両の撤去が完了しなかったため、さらに3度目のフォーメーションラップを行うことになった。その間に路面は乾き、インターミディエイトは明らかに不利な選択へと変わっていった。

    「装着するタイヤを判断しなければならない時点では、雨がいつ止むかについて必ずしも明確な見通しはなく、路面はグリーシーだった」とステラはコメント。「その時点で正しいタイヤはインターミディエイトだった」

    「だから本来スタートすべきだった時点でレースが始まっていたら、どうなっていたかを本当に見てみたかった。追加のフォーメーションラップが2回でどれくらい時間を要したのか正確には分からないが、ピットレーンを見ると、濃いグレーからグレー、つまり乾いた状態へと変わっていた」

    「だから我々は、単に結果だけで判断を評価することには常に少し慎重でなければならないと思う。判断は、それが下される必要があった時点で評価しなければならない」

    「言ったように、5分前シグナルの直後に雨がほぼ止み、さらに追加のフォーメーションラップが2回あったことで、インターでスタートすることに明確なペナルティが加わった。ただ、雨があと数分続き、レースが本来のタイミングでスタートしていれば、ドライタイヤのマシンが苦しむ場面も見られたはずだと思う」

    マクラーレンの判断は結果的にレースを崩す要因となったが、ステラが強調したのは、失敗そのものよりも「判断時点の条件」だった。カナダGPの路面は短時間で急速に変化し、追加フォーメーションラップによって、正しかったはずの保守的選択が一気に不利な選択へと転じた。

  • アルボンのカナダGP“マーモット事故”にPETAが声明 F1に野生動物対策を要求

    アルボンのカナダGP“マーモット事故”にPETAが声明 F1に野生動物対策を要求

    アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)が2026年F1カナダGPのプラクティス中にマーモットと接触した事故を受け、動物愛護団体PETAがFIAとF1に対し、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットでの野生動物対策を強化するよう求めた。

    アルボンはコース上に現れたマーモットを避けようとしたが、接触を避けきれず、FW48は大きなダメージを受けた。この影響でスプリント予選への準備にも支障が出た。

    PETA創設者がアルボンを称賛「PETAの表彰台に値する」
    PETA創設者のイングリッド・ニューカークは、アルボンがマーモットを避けようとした判断を称賛した。

    「アレックス・アルボンがコース上のマーモットを避けようとしてステアリングを切った判断は、彼を勝者にするものだ」とニューカークは声明で述べた。

    「勇気と思いやりの両方を示し、彼は一瞬の判断で傷つきやすい動物の命を重んじる選択をした。それは彼にPETAの表彰台に上がる資格を与えるものだ」

    その一方で、ニューカークはFOM、FIA、そしてカナダGP主催者に対し、野生動物とドライバー双方を守るための対策強化を求めた。

    「他の種の動物たちは、レーストラックや高速で走る車を理解していない。彼らはただ、自分たちの生活を送ろうとしているだけだ」

    「PETAは、この出来事が、こうした地域をすみかとする動物たち、そしてドライバー自身を守るために、主催者がより強力な抑止措置を導入するきっかけになることを望んでいる」

    毎年問題となるカナダGPのマーモット出没
    カナダGPが開催されるジル・ヴィルヌーヴ・サーキットでは、周辺にマーモットの生息地があるため、毎年のようにコース付近で姿が確認されている。

    愛らしい存在ではあるが、走行中のF1マシンの前に出れば、動物にとってもドライバーにとっても重大な危険となる。主催者はこれまでもコース上への侵入を防ぐための対策を講じてきたが、今回の事故により、その有効性が改めて問われる形となった。

    ボウルズ「アルボンは動物を気にしていた」
    ウィリアムズのチーム代表ジェームス・ボウルズは、事故後のアルボンが動物のことを気にしていたと明かした。

    「彼の最初の反応はもちろんフラストレーションだった。カルロスに対して速かったからだ。こうしたスプリントのセッションでは60分しかない。それだけで、その半分以上を失うのはフラストレーションがたまる」

    「ガレージに戻ってからは、彼は母親のことをより心配していた。母親は、彼がマーモットの一家を引き取るために費用を払わなければならないと思っているからだ。それが今回の結果というわけだ」

    アルボンはこれまでも動物保護を訴える特別ヘルメットを使用してきたことで知られ、今回の事故についても「動揺していた」とされている。

    今回の接触は単なる珍事ではなく、自然環境の中に置かれた市街地型サーキットが抱えるリスクを浮き彫りにした。PETAの声明は、動物愛護の観点だけでなく、F1マシンが高速で走行する場に野生動物が入り込むことの危険性を改めて示すものとなった。

  • マックス・フェルスタッペン マクラーレンF1“大博打”失敗に「ありがとう」

    マックス・フェルスタッペン マクラーレンF1“大博打”失敗に「ありがとう」

    2026年F1カナダGPでは、スタート直前のタイヤ選択が序盤の展開を大きく左右した。雨が落ちたジル・ヴィルヌーヴ・サーキットは決勝前に乾き始めていたが、マクラーレンはランド・ノリスとオスカー・ピアストリをインターミディエイトでスタートさせる大胆な判断を下した。

    しかし、フォーメーションラップの時点で両ドライバーは無線でタイヤ選択への懸念を訴えており、ノリスが一時トップに立ったものの、すぐに判断ミスが明らかになった。

    2台は早い段階でミディアムへ交換し、表彰台を狙える位置から大きく後退した。

    フェルスタッペン「ありがとう」
    マクラーレンの判断に対し、マックス・フェルスタッペンは驚きを隠さなかった。

    「素晴らしい判断だった」とマックス・フェルスタッペンはコメント。「僕は『ありがとう』という感じだった」

    マクラーレンだけがインターミディエイトを選んだわけではなく、アウディ、キャデラック、そしてウィリアムズのカルロス・サインツも同じ選択をしていた。

    だが、ノリスとピアストリは上位争いの好位置にいたため、その影響はより大きかった。

    アントネッリも「驚いた」
    優勝したアンドレア・キミ・アントネッリも、マクラーレンのタイヤ選択には驚いたと語った。

    「簡単な状況ではなかった。少し雨脚が強くなり始めていたからだ」とアンドレア・キミ・アントネッリはコメント。

    「少し濡れ始めているのは見えていた。でも少なくとも僕たちは、それがそれほど長く続かないとかなり確信していたし、耐えられると思っていた」

    「だから当然、スリックを選んだ。もちろん、マクラーレンがインターを履いているのを見て驚いた」

    「大きな賭けだった。もし雨が降り始めていれば彼らにとっては非常に良かったが、そうはならなかった」

    「ベストではなかった。ただ、スタートは簡単ではなかった。特にロックアップしやすく、少なくとも最初の数周は縁石も少し危なかった」

    「簡単なコンディションではなかったが、クルマが走り始めると数周後には路面は完全に乾き、レースをするには問題なかった」

    マクラーレンにとっては、勝負に出た判断が裏目に出た一戦となった。雨が続けば大きな武器になり得た選択だったが、路面の乾きが予想より早く、上位争いの主導権はスリックを選んだライバルたちへと移った。

  • オスカー・ピアストリ F1カナダGPでアルボンに謝罪「抜こうとしたわけじゃない」

    オスカー・ピアストリ F1カナダGPでアルボンに謝罪「抜こうとしたわけじゃない」

    マクラーレンのオスカー・ピアストリは、2026年F1カナダGPでアレクサンダー・アルボンと接触し、レース後に謝罪の言葉を口にした。

    インターミディエイトタイヤでスタートしたピアストリは、1周目終了時点でスリックタイヤへ交換。しかし路面コンディションに苦しみ、11周目のヘアピンでウィリアムズのアルボンに追突。アルボンはそのままリタイアとなり、ピアストリには10秒加算ペナルティが科された。

    “経験したことがないグリップ不足”
    モントリオールは低気温と特殊な路面特性によりタイヤへの熱入れが難しく、多くのドライバーがグリップ不足を訴えていた。

    ピアストリもレース後、その状況は「これまで経験したことがないレベル」だったと説明した。

    「難しくなるとは思っていたけど、ポイント争いは可能だと思っていた」とオスカー・ピアストリは語った。

    「でも、あのグリップレベルはこれまで乗ってきたどのクルマとも違っていた。完全に自分の判断ミスだった」

    「ウィリアムズとアレックスには本当に申し訳なく思っている。実際にはオーバーテイクを仕掛けようとしていたわけじゃなくて、ただロックアップしてしまった。それで終わりだった。こういうことも起きる」

    アルボンにとっては悪夢の週末
    一方、アレクサンダー・アルボンにとっては踏んだり蹴ったりの週末となった。

    金曜日にはグラウンドホッグとの接触で走行時間を大きく失い、決勝でもわずか11周でリタイア。レース序盤は着実にポジションを上げつつあっただけに、悔しさの残る結末だった。

    「前にいたクルマはどれも中団勢より速かったので、序盤は厳しかった。周囲がインターミディエイトだったこともあって、最初の数周はかなり引っかかった」とアルボンは振り返った。

    「スタートでも少し問題があったけど、その後はうまく挽回していたし、前のクルマを1台ずつ抜いていけていた」

    「ちょうどピエール・ガスリーを抜こうとしていたところで、その前にはフランコ・コラピントとリアム・ローソンがいた」

    「でも残念ながら、オスカーはオリー・ベアマンと一緒に僕の後ろについて抜けようとして、距離感を見誤ったんだと思う」

  • 2026年F1カナダGP決勝 22人のドライバーが語る明暗「勝者と敗者の本音」

    2026年F1カナダGP決勝 22人のドライバーが語る明暗「勝者と敗者の本音」

    2026年F1カナダGP決勝は、メルセデス勢による激しい首位争いと、変化する路面コンディションに翻弄された波乱のレースとなった。

    アンドレア・キミ・アントネッリが4連勝を達成し、ルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンが表彰台を獲得。一方でジョージ・ラッセル、ランド・ノリス、フェルナンド・アロンソら有力勢がリタイアに終わった。

    各チームとドライバーは、低温と不安定なコンディションに苦しみながらも、それぞれ異なる課題と収穫を持ち帰った。レース後には、勝者の歓喜から戦略ミスへの反省、マシントラブルへの悔しさまで、多くのコメントが語られている。

    1位:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    「まず最初に、ジョージには本当に気の毒だった。彼はレースをリードしていたし、本当に強かった。僕たちは最初のスティントで素晴らしいバトルをしていて、ペースもとても接近していた。きっとレース最後まで続いていたと思うし、それを最後まで続けられなかったのは残念だ。僕たちにとって簡単なレースではなかった。風は非常にトリッキーで、低温コンディションのなかでタイヤを機能させるのが難しかった。特に序盤は何度かロックアップもあったが、幸いにもコース上に留まり、トップでチェッカーを受けることができた。もちろん、こういう形で勝ちたいわけではないが、この結果は受け取る。これからヨーロッパラウンドが始まり、シャットダウン前まで8週間で6レースが続く。厳しい期間になるが、僕たちはそれを楽しみにしている」

    2位:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    「僕にとって本当にポジティブな週末だった。プラクティス最初のラップからクルマと一体感があったし、予選では少しうまくいかなかった部分もあったが、ペースは確実にあった。今日の結果は、ここサーキットとファクトリーの両方で積み重ねてきた仕事の成果だ。関わってくれたすべての人に大きな“グラツィエ”を伝えたい。チームが初日から僕を支え、歓迎してくれたことにも本当に感謝している。それは僕にとって大きな意味がある。こうして大量ポイントを持ち帰れたことは重要だし、今後につながるポジティブな要素もたくさんある。マックスとのバトルは激しく、そして楽しかった。それこそが僕たちがレースをする理由だし、僕たちが進歩していることも示している。マイアミで投入したアップグレードはうまく機能しているし、この流れをさらに築きながら前進を続けていきたい」

    3位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    「再び表彰台に戻ってこられてうれしい。少し驚きでもあったが、僕たちは正しい判断をしたし、やれることはすべてやり切った。ソフトタイヤでの最初のスティントはとても良く、そのおかげで必要なギャップを築くことができた。ミディアムタイヤはもう少し難しく、温度管理に加えてVSCの出入りもあり、さらに厳しかった。終盤のルイスとのバトルは楽しかったし、ポジションを取り返そうとハードにプッシュした。ここ2戦で僕たちはかなり近づいてきているし、前向きな前進も見えている。それに、自分たちのパワートレインで初めての表彰台でもあり、チームにとって大きな節目だ。ここまで到達するために尽力した全員に賛辞を送りたい」

    4位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    「僕にとって難しい週末だった。FPの時点からクルマに正しい感触を得られず、タイヤを適切なウインドウに入れることにも苦労していた。一方でルイスは同じクルマで素晴らしい週末を過ごしていたので、彼のデータを見て、何が違ったのか理解する必要がある。次は母国レースのモナコだ。あの場所で走るのを楽しみにしているし、僕たちのクルマがあのコースでアドバンテージを発揮してくれることを願っている」

    5位:アイザック・ハジャー(レッドブル)
    「スタートは非常に良かったが、レースではペースにかなり苦しんだ。クルマはとても速かったが、昨日よりもドライブが難しく感じていて、自分が望むほどプッシュできなかった。4位を獲得できた可能性もあったと思うが、最終的には5位で終えることになった。週末を通してクルマ全体のパフォーマンスは非常にポジティブだった。マイアミから大きく前進したし、その力を最大限に引き出せたと思う。モナコでもこの勢いを維持できることを願っている」

    6位:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    「週末のスタート時点から考えると、チームとしてダブル入賞を果たせたのは素晴らしい結果であり、ハードワークを続けてきたチーム全員への最高のご褒美だと思う。僕たち全員が一丸となって取り組んできたことを誇りに思うし、今日は本当に素晴らしいチーム結果になった。それに、自分自身にとってもF1でのベストリザルトになったのでとてもうれしいし、マイアミで見せたパフォーマンスをさらに積み上げることができた。もちろん、他のドライバーたちの不運によって恩恵を受けた部分があることは分かっているし、それは決して気持ちの良いものではないが、僕たちはできることをすべて最大化し、クルマをしっかり持ち帰った。今日は全体的にグリップが非常に低く滑りやすかった。特にスタート直後の数周は周囲より硬いタイヤだったこともあり難しかった。ピットアウト時には濡れた部分に乗って白線にも触れてしまい、壁に向かって流される怖い瞬間もあった。ただ、幸いにも壁には横向きで当たり、小さなダメージだけで済んだので修理も不要だったし、パフォーマンスにも影響はなかった。僕たちにはまだやるべきことがたくさんあり、もっと競争力を高めて、純粋な速さで前のチームたちに近づかなければならない」

    7位:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    「週末の難しいスタートを考えれば、7位フィニッシュは間違いなく良い結果だし、チームにポイントを持ち帰ることができてうれしい。全体的に簡単なレースではなかった。スタート位置から順位を上げることはできたが、クルマのバランスには苦しみ続けていたし、レース全体を通して少しスピードも不足していた。最大の課題はタイヤ温度を適切に維持することで、全開ラップの時しかうまく機能させられなかった。今日はアルピーヌ勢の方が速く、終盤ソフトタイヤを履いた僕に対してピエールは簡単には諦めなかったので、このポジションを守り切れたことをうれしく思う。数週間後のモナコで再びレースをするのが楽しみだし、ヨーロッパラウンド開幕に向けて期待している」

    8位:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    「全体として、本当に良いチーム結果だったし、選手権に向けても大きなポイントになった。僕自身としては、ここまで難しい週末だったなかでダメージを最小限に抑え、8位でポイント圏内に入れた結果だったと思う。ただ全体的には、今回もクルマに苦しんでいたし、チームとしてその理由を確認し、いくつかの問題を解決していく必要がある。クルマを再び良い状態に戻すためには、まだ多くの作業が待っているし、それがモナコまでの目標になる。今日のレースに関しては、ミディアムタイヤでのスタートが厳しく、序盤はかなり冷えていてグリップも低かった。ただ終盤には順位を取り戻し、最後はリアムとのバトルに持ち込めた。追い抜く場所を見つけるのが本当に難しく、結局前に出られなかったので、8位で満足するしかなかった。今はモナコが楽しみだ。1年の中で一番好きな場所なので、こうした制限を改善し、もっと自信とパフォーマンスを持って臨めることを願っている」

    9位:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    「今日は複雑な気持ちだ。こういうコンディションで走るのはいつも好きだし、自分はクルマからすべてを引き出せる感覚がある。15番手スタートだったので、インターミディエイトでギャンブルする価値はあると思っていたし、コンディションも少し不安定だった。追加のフォーメーションラップは助けにならなかったし、残念ながら今日はその判断が明確に裏目に出た。ただ、ミディアムに履き替えてからの第2スティントは本当に強力で、時にはミッドフィールド最速だった。良いリカバリーはできたが、前の3台と戦えたら面白かったと思う。とはいえ、チームにまたポイントを持ち帰れたので、その点はうれしい。最終的には、コンスタントにトップ8争いをするにはまだペースが必要だが、レースごとに良い流れを築けている」

    10位:オリバー・ベアマン(ハース)
    「今日のパフォーマンスを考えると、僕たちがポイントに値したかどうかは分からないが、受け取るよ。逆に、十分に値する走りをしても何も得られなかった週末もあったからね。全体的に見れば、僕たちにとって本当に難しい週末だったが、それでもポイントを獲れたのは良かった。もっと上を狙えたと思うが、ピットストップが遅かったので、その理由を理解する必要がある。今日は非常に滑りやすく難しいコンディションだったし、1周目に役立つと思ってユーズドソフトでスタートすることを選んだ。ただ、結局フォーメーションラップが3周追加されたので、その恩恵があったかは分からない。大きな笑顔で帰れるわけではないが、モナコで強く戻ってくるまで1週間ある」

    11位:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    「僕たちが望んでいたような1日ではなかった。国歌斉唱からクルマに乗り込むまでの間に路面がかなり濡れていたので、インターミディエイトでスタートすることを決めたが、最終的には間違った判断だった。その後、アルボンとの接触でダメージを負ってしまった。彼とウィリアムズには謝りたい。その後は追い上げるためにできることをやったが、今日は本当に難しかった。それでも、この週末から得られるポジティブな部分はある。いくつかの面で前進できた感触はあるし、メルセデスとの差を縮める意味でも一歩前進した。今はリセットして振り返り、モナコへ向けて集中したい」

    カナダGP 2026年のF1世界選手権

    12位:ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
    「僕たちにとっては厳しいレースだった。振り返れば、スタート時のコンディションは僕たちの予想とは違う方向に進んでいた。当時持っていた情報を考えればリスクを取る価値はあったが、結局序盤は思ったように展開せず、かなり早い段階で苦しい状況に追い込まれた。その後も、自分たちが望んでいたような回復ペースはなかった。周囲のライバルたちはもっと早く前に進んでいたので、そこには理解し改善しなければならない点がある。全体として、多くを振り返る必要のある厳しい週末だった。すべてをしっかり分析し、そこから学びを得てモナコへ向かいたい」

    13位:ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
    「僕たちにとっては長いレースだった。インターミディエイトタイヤでスタートしたのは、それがうまくいく可能性があると感じていたからだが、雨はすぐに止んでしまい、その判断が結果的に不利になった。追加ピットストップによって争いから脱落し、その後は自分たちのペースを管理するレースになった。それでもポジティブな点として、2台とも完走し、チームにとって重要なデータを集められたことは良かった。もちろん少し残念ではある。クリーンな週末と普通のレース展開なら、今日はポイント獲得も可能だったと思う。でも、それがレースだ。今はモナコに集中している」

    14位:エステバン・オコン(ハース)
    「控えめに言っても厳しかった。ブレーキング時に何かがうまく機能しておらず、ずっとロックアップしていたので、そこを掘り下げる必要がある。予選後にクルマを新しいアップデート仕様へ変更したので、まともに走れたラップは2周だけだった。でも、チームとしてすべてを持ち帰って分析していく」

    15位:ランス・ストロール(アストンマーティン)
    「モントリオールでは難しい週末になった。必要な温度をタイヤに入れることができず、レースを通してずっとグリップ不足に苦しんでいた。ストレートでも必要なペースがなかった。クルマのパフォーマンスは僕たちが求めているレベルにはなく、そこへ到達するためにはまだ多くの作業が必要だ」

    16位:バルテリ・ボッタス(キャデラック)
    「長くて厳しい1日だった。バランスに本当に苦しんだ。レースを通してオーバーステアをまったく改善できず、それが最大の問題だったし、調査する必要がある。結果だけを見ると、進歩があまり見えないこともあるかもしれないが、改善しているのはクルマのペースだけではない。僕たちはあらゆる面で前進を続けている。少しずつだが確実に前へ進んでいるし、時間がかかることは最初から分かっていた。次のレースは2週間後なので、さらに一歩前進できることを願っている」

    DNF:セルジオ・ペレス(キャデラック)
    「順調だったよ。もちろんスタート時のインターミディエイト選択は間違っていたが、どちらへ行くかは50対50だった。そこから挽回して争いに加わり、エステバンと戦い、ハースを抜いた後は良いペースもあった。だが残念ながらサスペンションにトラブルが起きてリタイアせざるを得なかった。それでも、この週末はシーズン開幕以来もっとも競争力のある週末だったし、大きな前進を果たせた。ポジティブな要素はたくさんある。あとはオペレーション面を整理し、進歩を結果につなげていくだけだ」

    DNF:ランド・ノリス(マクラーレン)
    「今日は厳しかった。グリッド上でまだ小雨が降っていたのでインターミディエイトでスタートする決断をしたが、スタート自体は素晴らしかったものの、雨が弱まり、その選択は最初の1周以降は間違いになってしまった。これがレースだ。そういう判断がレースを勝たせることもあれば、逆の結果になることもあるし、その決断については自分にも責任がある。さらに序盤に複数回のピットストップが必要になり、最後はメカニカルトラブルでリタイアとなった。低温コンディションのなかでフロントタイヤを温められず、クルマを扱うのが難しかったが、それでもポイント争いはできていたと思う。それでも週末から得られるポジティブな部分はたくさんある。僕たちのペースは強力だったし、メルセデスとも戦えた。ファンからのサポートも素晴らしかった。トラブルの原因を調査し、低温時のタイヤウォームアップ改善に取り組み、さらに強くなって戻ってくる。今日の判断から学び、次はその速さをクリーンなフィニッシュとポイントにつなげたい」

    DNF:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    「今日リタイアに終わったとしても、自分の週末には誇りを持っている。スプリントでポールを獲得し、そのレースにも勝ち、グランプリでもポールを獲得した。そして、リタイアの原因となったPUトラブルが起きるまではレースをリードしていた。今週末、自分にできた以上のことはなかったと思っているし、それが今後のシーズンに向けて自信を与えてくれる。もちろん、こういう形でカナダGPを終えるのは痛いが、自分のベストを尽くせたという満足感を持ってここを去る。30周目までは本当にレースを楽しんでいた。キミとのバトルは最高だったし、きっと彼も同じだったと思う。まるでカート時代に戻ったような感覚で、ホイール・トゥ・ホイールで戦い、何度もリードを入れ替えた。見ていたみんなにも、僕が楽しんだのと同じくらい楽しんでもらえていたらうれしい。ただ、あの戦いを最後まで続けたかった」

    DNF:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    「良いスタートを切れたし、トップ10争いができていた。ソフトタイヤでスタートしたのは正しい判断だったと思う。何人かはインターミディエイトを選んで早めにピットインせざるを得なかったからね。残念ながらレース中にシートの問題が発生し、それでリタイアを決めた。マイアミと同じパッケージだったが、ここではもう少し速さがあったように感じる。パフォーマンス向上はサマーブレイク前後のアップグレードを待つ必要があるが、それまではこのパッケージを最適化し続けたい」

    DNF:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    「今週末は全体的についていなかった。今日もまた不運だった。オスカーに悪感情はないし、彼がオーバーテイクを少し見誤っただけだと思う。こういうことは起きるし、それがレースだ。レース序盤のペースは良かったし、クルマにも良い感触があった。アルピーヌ勢と争い、十分ポイント圏内にいたと思う。結局のところ、今季は走行時間が不足しているし、自分としてもリズムに乗ってスムーズな週末を過ごす必要がある。それはいずれ来るはずだ。モナコは通常僕たちに合うコースだし、ドライバーとしての自分にも合っているので、リセットしてチームとしてさらに強く戻ってくるのを楽しみにしている」

    DNS:アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)
    「今日はフォーメーションラップ開始時にクラッチの問題が発生し、レースに参加することができなかった。ミックスコンディションで走るのを本当に楽しみにしていたので、そのチャンスを失ったのはもちろん残念だ。それまでは本当にポジティブな週末だっただけに悔しい。チームは週末を通して完璧に仕事をしてくれたし、持ち込んだアップグレードもうまく機能していたので、結果を持ち帰れなかったのはフラストレーションが残る。それでも次戦へ向けて持ち帰れるポジティブな要素はたくさんあるし、自信も十分ある。モナコで初めてF1マシンを走らせるのを今から楽しみにしている」

  • レッドブルPUが第5戦F1カナダGPで初表彰台 メキース「歴史的瞬間」

    レッドブルPUが第5戦F1カナダGPで初表彰台 メキース「歴史的瞬間」

    レッドブル・レーシングは2026年F1カナダGP決勝で、マックス・フェルスタッペンが3位表彰台を獲得し、アイザック・ハジャーも5位入賞を果たした。チームにとっては、レッドブル・フォード・パワートレインズとして初の表彰台獲得となる歴史的な週末となった。

    フェルスタッペンは序盤から安定したレースを展開し、終盤にはルイス・ハミルトンと激しい2位争いを繰り広げた。ハジャーも2度のペナルティを受けながら上位を維持し、ダブル入賞に貢献した。

    ローラン・メキース「我々にとって歴史的な瞬間」
    チーム代表のローラン・メキースは、自社パワーユニット初表彰台の意義を強調した。

    「まず最初に、レッドブル・フォード・パワートレインズの全員に祝福を送りたい。わずか5戦目で、自分たちのPUによる初表彰台を獲得できたことは、本当に歴史的な瞬間だ。特に、我々のライバルたちが持つ経験や実績を考えればなおさらだ」

    「もちろん、PUだけで結果は得られない。この結果は、ミルトンキーンズのファクトリー、そして現場で働く全員のハードワークによるものでもある」

    「全体として、我々は前方との差を少し縮めることができたかもしれないし、正しい方向へ進んでいることも確認できた。ただし、あとコンマ3〜5秒ではなく、コンマ3〜5秒ではなくコンマ3〜5秒分のパフォーマンスを見つけ出すことこそが最も難しいことも理解している」

    「マックスはいつも通り非常に強力で、速さも安定感もあった。どのタイミングでプレッシャーをかけるべきかも理解していた。アイザックも週末序盤から良いリズムをつかみ、ペナルティを抱えながらも素晴らしいレースをしてくれた。選手権を考えても、2台揃って大量ポイントを獲得できたのは重要だった」

    「我々は、現在のパッケージからすべてを引き出す方法について、まだ多くを学ばなければならない。同時にミルトンキーンズでは、次のアップデートをサーキットへ投入するため、全員が全力で作業を続けている」

    長年準備を進めてきたミルトンキーンズのプロジェクトにとって、この結果は2026年F1時代における重要なマイルストーンとなった。

    「今のF1は複雑すぎる」
    しかしフェルスタッペンは、現在のF1が抱える複雑なパワーユニット規則やエネルギーマネジメントに対し、強い違和感を示した。

    「僕にとっては、今シーズンでさえそうだ。もちろん、僕はいろいろな種類のクルマを運転してきたし、特に先週は“モータースポーツがどれだけ純粋で、レースがどれだけ素晴らしいか”を改めて思い出させられた」とフェルスタッペンはコメント。

    「だからF1に戻ってくると、もちろんここには世界最高のドライバーたちがいる。だからレンタカーを与えられたとしても、僕たちは良いショーを見せるし、激しく、うまくレースをする」

    フェルスタッペンは、現在のF1の面白さは規則ではなくドライバーによるものだと強調した。

    「だから、そういう意味では規則とは関係ない。でも、ドライバーとして走っていると、すべてが少し混乱している。これは本来のF1であるべき姿じゃない。複雑すぎるんだ」

    エネルギーマネジメントへの苛立ち
    フェルスタッペンは、現在のF1でドライバーが管理を強いられている細かなエネルギー制御についても疑問を呈した。

    「ほとんどの規則について、ファンは僕たちが走行中に何を扱っているのか理解していないと思う」

    「後ろを走っている時に何が許されるのか、前を走っている時に何をしなければならないのか。フォーメーションラップでやるべきこと、アウトラップでやるべきこと、どれだけバッテリーをチャージしていいのか。こういうものすべてに対処しなければならないのは本当に残念なことだ」

    さらにフェルスタッペンは、FIAが検討している電動比率見直し議論にも言及し、より自然なレースへの回帰を望んだ。

    「僕にとって、F1はもっと純粋である必要がある。来年に向けて彼らがやろうとしていることが実現することを本当に願っている。少なくとも、もう少し自然で、普通で、純粋なレースに戻すために必要な最低限のことだと思う」

    「でも言ったように、僕たちドライバーはどんなクルマでもレースをするし、良いショーを見せる。“今のショーは素晴らしい、クルマ同士が戦っている”と言う人もいるけど、それはクルマのおかげじゃない。ただ、もっと純粋であるべきなんだ」

    “予想外”だったモントリオールの表彰台
    一方でフェルスタッペンは、カナダGPでの表彰台自体には驚きもあったと認めた。

    「正直に言えば、クルマの感触はマイアミの方が良かった。だから、ここで表彰台に乗れたのは少し驚いている」

    「ただ、ジョージ(ラッセル)のリタイアや、マクラーレン勢の戦略ミスもあった。だから、ここにいられること自体はもちろん嬉しい」

    レース中はタイヤの作動にも苦戦していたという。

    「ソフトタイヤでは少し競争力があった。でもミディアムでは、まったくタイヤをスイッチオンできる感覚がなかった。適正ウインドウに入らなかったんだ」

    「そのスティントではグリップ感を得るのがかなり難しかった。でも、それでも良い仕事はできたと思う。我々にとって初表彰台は非常にポジティブだし、かなり難しいコンディションの中で達成できたことを嬉しく思っている」

  • ハースF1チーム カナダGPで苦戦も入賞 ベアマンが貴重な1ポイント獲得

    ハースF1チーム カナダGPで苦戦も入賞 ベアマンが貴重な1ポイント獲得

    ハースF1チームは2026年F1カナダGP決勝で、オリバー・ベアマンが10位入賞を果たし1ポイントを獲得した。一方、エステバン・オコンはブレーキングに苦しみ14位でレースを終えた。

    低グリップかつ不安定なコンディションのなか、ハースF1チームは週末を通してバランス面に苦戦。それでもベアマンは混乱の多いミッドフィールド争いを生き残り、チームに貴重なポイントを持ち帰った。

    小松礼雄「厳しい状況でも1ポイントを持ち帰れた」
    チーム代表の小松礼雄は、難しい週末だったと認めつつも、課題と収穫の両方が見えたレースだったと振り返った。

    「非常に難しいレースでした。スタート時のタイヤ選択は本当に難しく、霧雨による低グリップコンディションでもありましたが、少なくとも我々は正しいタイヤでスタートできました。デグラデーションも非常に低かったです」

    「今週末ずっと抱えていたバランス問題によって、両ドライバーともフロントタイヤを機能させ続けること、そしてブレーキロックを抑えることに苦労しました。その点で、オリーは非常に良い仕事をしてくれましたし、エステバンはもう少し苦戦していましたが、根本原因は同じだと考えています」

    「ピットストップが遅れた理由については理解できていますので、改善していかなければなりません。それでも1ポイントを持ち帰れたのはポジティブですし、なぜ今週末パフォーマンスを発揮できなかったのかも理解しています。重要なのは、ここからどう対応していくかです。解決策を見つけ、クルマを改善し、オペレーションも向上させていきたいと思います」

    ベアマン「苦しい週末で得た1ポイント」
    オリバー・ベアマンは、内容的には満足できるものではなかったとしながらも、ポイント獲得を前向きに受け止めた。

    「今日のパフォーマンスを考えると、僕たちがポイントに値したかどうかは分からないが、受け取るよ。逆に、十分に値する走りをしても何も得られなかった週末もあったからね」

    「全体的に見れば、僕たちにとって本当に難しい週末だったが、それでもポイントを獲れたのは良かった。もっと上を狙えたと思うが、ピットストップが遅かったので、その理由を理解する必要がある」

    「今日は非常に滑りやすく難しいコンディションだったし、1周目に役立つと思ってユーズドソフトでスタートすることを選んだ。ただ、結局フォーメーションラップが3周追加されたので、その恩恵があったかは分からない。大きな笑顔で帰れるわけではないが、モナコで強く戻ってくるまで1週間ある」

    オコン「ブレーキングに問題があった」
    エステバン・オコンは、アップデート投入後のマシンに苦戦していたことを明かした。

    「控えめに言っても厳しかった。ブレーキング時に何かがうまく機能しておらず、ずっとロックアップしていたので、そこを掘り下げる必要がある」

    「予選後にクルマを新しいアップデート仕様へ変更したので、まともに走れたラップは2周だけだった。でも、チームとしてすべてを持ち帰って分析していく」

    ハースF1チームは厳しいコンディションのなかでもポイントを持ち帰り、課題と収穫の両方を得た週末となった。チームはアップデートパッケージの理解を進めながら、次戦モナコGPでの巻き返しを目指す。

  • ウィリアムズF1 カナダGPで再び入賞 サインツ9位もアルボンは不運のリタイア

    ウィリアムズF1 カナダGPで再び入賞 サインツ9位もアルボンは不運のリタイア

    ウィリアムズF1は2026年F1カナダGP決勝で、カルロス・サインツJr.が9位入賞を果たし、チームに貴重なポイントをもたらした。一方、アレクサンダー・アルボンは序盤の接触によるダメージでリタイアに終わった。

    サインツは15番手からインターミディエイトタイヤでギャンブル戦略を選択。序盤は苦しい展開となったが、スリックタイヤ交換後に強力なペースを発揮し、ミッドフィールド争いを勝ち抜いてポイント圏内へ浮上した。

    ジェームス・ボウルズ「着実に前進している」
    チーム代表のジェームス・ボウルズは、2戦連続でマシン性能向上が見えていると語った。

    「カルロスは本当によくやってくれた。また貴重なポイントを加えることができましたし、マイアミとモントリオールを通して、我々がクルマのパフォーマンスを向上させ、安定してポイント争いができる位置へ近づいていることを確認できたのは非常に喜ばしいことです」

    「今日はすべてを完璧にできたわけではありませんし、アレックスについては気の毒に思っています。彼にも十分なペースがあり、あの位置からならポイント獲得の可能性がありました」

    「いつも通り、何を違う形でできたかを振り返り、そこから学んでいきます。ただ、最優先なのはクルマのパフォーマンスをさらに向上させ、グリッド上位争いを続けることです」

    サインツ「ミッドフィールド最速の場面もあった」
    カルロス・サインツJr.は、戦略ギャンブルは外れたものの、レースペースには手応えを感じていた。

    「今日は複雑な気持ちだ。こういうコンディションで走るのはいつも好きだし、自分はクルマからすべてを引き出せる感覚がある。15番手スタートだったので、インターミディエイトでギャンブルする価値はあると思っていたし、コンディションも少し不安定だった。追加のフォーメーションラップは助けにならなかったし、残念ながら今日はその判断が明確に裏目に出た」

    「ただ、ミディアムに履き替えてからの第2スティントは本当に強力で、時にはミッドフィールド最速だった。良いリカバリーはできたが、前の3台と戦えたら面白かったと思う」

    「とはいえ、チームにまたポイントを持ち帰れたので、その点はうれしい。最終的には、コンスタントにトップ8争いをするにはまだペースが必要だが、レースごとに良い流れを築けている」

    アルボン「また不運だった」
    アレクサンダー・アルボンは、オスカー・ピアストリとの接触によるリタイアを悔やんだ。

    「今週末は全体的についていなかった。今日もまた不運だった。オスカーに悪感情はないし、彼がオーバーテイクを少し見誤っただけだと思う。こういうことは起きるし、それがレースだ」

    「レース序盤のペースは良かったし、クルマにも良い感触があった。アルピーヌ勢と争い、十分ポイント圏内にいたと思う」

    「結局のところ、今季は走行時間が不足しているし、自分としてもリズムに乗ってスムーズな週末を過ごす必要がある。それはいずれ来るはずだ。モナコは通常僕たちに合うコースだし、ドライバーとしての自分にも合っているので、リセットしてチームとしてさらに強く戻ってくるのを楽しみにしている」

    ウィリアムズF1はアルボンのリタイアという痛手を負いながらも、サインツが再びポイントを持ち帰り、マシン性能向上の兆しを示した。チームはヨーロッパラウンド開幕戦となるモナコGPで、さらなる上位進出を目指す。

  • ランス・ストロール F1カナダGP表彰式で“やる気ゼロ”姿が話題「まるでThe Office」

    ランス・ストロール F1カナダGP表彰式で“やる気ゼロ”姿が話題「まるでThe Office」

    ランス・ストロール(アストンマーティン)が2026年F1カナダGPで見せた“気まずすぎる”表情が、SNS上で大きな話題を呼んでいる。

    地元モントリオールで行われたカナダGPで、アストンマーティンは厳しい週末を過ごした。フェルナンド・アロンソはシートの問題でリタイアし、ランス・ストロールも優勝したアンドレア・キミ・アントネッリから3周遅れの15位に終わった。

    表彰式で漂った“完全に仕事したくない感”
    レース後、ストロールはマーシャル表彰のプレゼンテーションに登場。しかし、その際の無表情かつぎこちない立ち姿がSNS上で拡散され、F1ファンの間で“まるでコメディドラマのワンシーン”だと話題になった。

    特に注目されたのは、口をすぼめたまま硬直したようなポーズで写真撮影に応じる姿だった。

    SNSでは英国コメディ『The Office』の主人公デヴィッド・ブレントになぞらえる声が続出した。

    「このあと『The Office』のオープニングが始まりそうだ」とあるファンは投稿。

    さらに別のユーザーは、「仕事が嫌いなのに毎日仕方なく出勤してる人みたいだ。完全にホーマー・シンプソン」とコメントした。

    話題になった動画はこちら

    “感情ゼロキャラ”としてネタ化
    ストロールの独特な雰囲気は以前からたびたび話題になってきたが、今回の映像は特にファンの間で“感情が存在しない男”としてネタ化されている。

    「ストロールは“無”を体現している。完全な白紙状態だ」と投稿するユーザーも現れた。

    また、「母親に知らない親戚へ挨拶しに行かされた時の自分」というコメントも拡散され、多くの共感を集めていた。

    厳しい週末が表情にも影響か
    2026年F1カナダGPは、メルセデス勢による30周にわたる激しい首位争いや、低温・ウェットコンディションによる戦略分岐など、見どころの多いレースとなった。

    一方で、ドライバーたちにとっては非常に寒く厳しいコンディションだった。多くのドライバーがチーム支給の防寒ジャケットを首元まで閉めて表彰式に登場しており、ストロールも終始どこか不機嫌そうな様子を見せていた。

    地元レースで結果を残せなかったフラストレーションも、その表情に少なからず影響していたのかもしれない。

  • アウディF1 カナダGPで戦略裏目 マクニッシュ「最適な判断ではなかった」

    アウディF1 カナダGPで戦略裏目 マクニッシュ「最適な判断ではなかった」

    アウディは2026年F1カナダGP決勝で、ニコ・ヒュルケンベルグが12位、ガブリエル・ボルトレトが13位に終わり、ポイント獲得を逃した。

    雨予報を見越して2台ともインターミディエイトタイヤでスタートする戦略を選択したが、路面は想定以上に早く乾き、追加フォーメーションラップも重なったことで序盤から後手に回る展開となった。

    アラン・マクニッシュ「天候判断がレースを左右した」
    レーシングディレクターのアラン・マクニッシュは、スタート時のタイヤ判断が結果に大きく影響したと説明した。

    「レースは天候とタイヤ選択に大きく左右された。コンパウンド選択は非常に難しい判断であり、当時入手していた情報を基にインターミディエイトを選んだが、結果的にはスタート遅延があり、最適な戦略にはならなかった」

    「そこから順位を取り戻すのは難しく、最終的には12位と13位だった。ただ、信頼性面や週末を通してクリーンに走り切れたことにはポジティブな部分もある。とはいえ、ペースをより良い結果につなげるには、まだ改善すべき点がある」

    「それでも、マイアミと比べれば前進できた感覚はある。特に週末全体の一貫性やオペレーション面では改善が見られた」

    ヒュルケンベルグ「かなり早い段階で苦しくなった」
    ニコ・ヒュルケンベルグは、序盤の展開によってレース全体が難しくなったと振り返った。

    「僕たちにとっては厳しいレースだった。振り返れば、スタート時のコンディションは僕たちの予想とは違う方向に進んでいた。当時持っていた情報を考えればリスクを取る価値はあったが、結局序盤は思ったように展開せず、かなり早い段階で苦しい状況に追い込まれた」

    「その後も、自分たちが望んでいたような回復ペースはなかった。周囲のライバルたちはもっと早く前に進んでいたので、そこには理解し改善しなければならない点がある」

    「全体として、多くを振り返る必要のある厳しい週末だった。すべてをしっかり分析し、そこから学びを得てモナコへ向かいたい」

    ボルトレト「クリーンな展開ならポイントも可能だった」
    ガブリエル・ボルトレトは、戦略による後退が大きかったと語った。

    「僕たちにとっては長いレースだった。インターミディエイトタイヤでスタートしたのは、それがうまくいく可能性があると感じていたからだが、雨はすぐに止んでしまい、その判断が結果的に不利になった」

    「追加ピットストップによって争いから脱落し、その後は自分たちのペースを管理するレースになった。それでもポジティブな点として、2台とも完走し、チームにとって重要なデータを集められたことは良かった」

    「もちろん少し残念ではある。クリーンな週末と普通のレース展開なら、今日はポイント獲得も可能だったと思う。でも、それがレースだ。今はモナコに集中している」

    アウディF1はポイント獲得こそ逃したものの、マイアミ以降のパフォーマンス改善とオペレーション面での前進を感じさせる週末となった。モナコGPはまったく異なる特性を持つ市街地戦となるが、チームは今回得たデータと課題を次戦へつなげたい考えだ。