カテゴリー: F1イギリスGP

  • クリスチャン・ホーナー 約1年ぶりにF1パドック復帰 シルバーストンに登場

    クリスチャン・ホーナー 約1年ぶりにF1パドック復帰 シルバーストンに登場

    クリスチャン・ホーナーが、レッドブル・レーシングのチーム代表を退任して以来初めてF1パドックに姿を現した。2025年7月の退任から約1年を経て、2026年F1第9戦イギリスGP決勝日が行われるシルバーストンを訪れた。

    ホーナーはレッドブルを離れて以降、MotoGPなど他カテゴリーのイベントには姿を見せていたが、F1パドックへの復帰は今回が初めてとなる。今後の去就には依然として注目が集まっている。

    約1年ぶりにF1パドックへ
    クリスチャン・ホーナーは、2025年F1イギリスGP直後にレッドブル・レーシングのチーム代表を退任。その後、退職条件の交渉を経て同年9月に正式退社し、契約に基づくガーデニング休暇に入っていた。

    その期間はすでに終了しており、現在はF1を含め、いかなるカテゴリーでも新たな職務に就くことが可能な状態となっている。

    ホーナーは2026年F1イギリスGP決勝日の朝、決勝スタート約3時間前にシルバーストン・サーキットへ到着。まずF1モーターホームを訪れ、その後FIAエリアへ向かった。

    今回の訪問は、ホーナーがレッドブル代表として最後に指揮を執ったサーキットへの帰還という意味でも注目を集めた。

    クリスチャン・ホーナー F1 イギリスグランプリ

    新天地は依然として未定
    ホーナーはレッドブル退任後、フェラーリやアストンマーティン、アルピーヌなど複数のF1チームとの関係が報じられてきた。

    しかし現時点で新たなチームへの正式な加入は発表されておらず、F1復帰の具体的な形は決まっていない。

    20年にわたりレッドブル・レーシングを率いたホーナーは、セバスチャン・ベッテル時代とマックス・フェルスタッペン時代の両黄金期を築き上げ、F1史上でも最も成功したチーム代表の一人として知られている。

    今回のパドック訪問は具体的な新天地を示すものではないが、ガーデニング休暇終了後初のF1公式イベントへの登場となったことで、今後の動向への関心はさらに高まりそうだ。

    【関連】
    ・クリスチャン・ホーナー 回顧録『Drive』でレッドブルF1の内幕を暴露へ

  • マックス・フェルスタッペン F1のレゴパレードを酷評「子供や道化師に見える」

    マックス・フェルスタッペン F1のレゴパレードを酷評「子供や道化師に見える」

    マックス・フェルスタッペンが、F1イギリスGP決勝前に実施されるレゴカーによるドライバーズパレードを厳しく批判した。従来のトラックによるパレードの方が「プロフェッショナルに見える」と主張し、F1が目指すべき方向性ではないとの考えを示した。

    シルバーストンでは、各ドライバーが約2万8000個のレゴブロックで製作されたミニカーを運転してパレードラップを行う予定だ。

    前年のマイアミGPで初めて導入され、ドライバー同士が低速で接触し合うなど話題を呼んだ演出だが、フェルスタッペンはその内容に否定的な見解を示している。

    レゴカー演出に「F1に必要なものではない」
    フェルスタッペンはオランダメディア『Viaplay』の取材で、レゴカーによるパレードはF1にふさわしい演出ではないと語った。

    「レゴで遊ぶなら家で子供たちと遊びたい。正直、ここでゴーカートのようなものに乗りたいとは思わない」

    「みんなでトラックの上に立っている方が好きだし、その方が楽しい。それに、もっとプロフェッショナルに見えると思う」

    さらに、F1ドライバーとしての立場から次のように続けた。

    「結局のところ、僕たちはF1ドライバーだ。お互いにぶつかろうとしている子供や道化師のように見えるべきではない」

    「それがF1に必要なものだとは思わない。でも、そういうものなんだろう」

    F1 レゴ

    ハミルトンも当初は参加に消極的
    今回のレゴパレードを巡っては、ルイス・ハミルトンも当初は参加に消極的な姿勢を示していた。

    その後、スポンサー契約や追加のメディア対応に関する舞台裏の調整が背景にあったと報じられたが、最終的にはパレードへ参加する予定となっている。一方で、ランド・ノリスをはじめ、この企画を歓迎するドライバーもおり、評価は分かれている。

    「ファンには手を振るが騒ぐつもりはない」
    フェルスタッペンは、イベント自体を妨げるつもりはないとしつつ、自身は従来どおりファンへのサービスに徹する考えを明かした。

    「僕は自分のラップを走って、ファンに手を振るだけだ。彼らには僕たちを見る権利があるからね」

    「でも個人的には、もう少し違う形だったら良かったと思う」

    【関連】
    ・ルイス・ハミルトン LEGO F1レース欠場示唆「週末で最も危険な時間」

  • F1イギリスGP ピレリ決勝展望「1ストップ戦略が約13秒速い」

    F1イギリスGP ピレリ決勝展望「1ストップ戦略が約13秒速い」

    2026年F1第9戦イギリスGPは、アンドレア・キミ・アントネッリがスプリント優勝とポールポジション獲得を達成し、メルセデスが土曜日を完全に支配した。一方、タイヤサプライヤーのピレリは、決勝では1ストップ戦略が最速になるとの見通しを示した。

    予選ではアントネッリが1分28秒111を記録してポールポジションを獲得。シャルル・ルクレールが1分28秒286、ルイス・ハミルトンが1分28秒458で続き、トップ3はいずれもソフトタイヤ(C3)を使用した。

    ピレリによれば、路面温度は予選中に最高40℃、気温は27℃まで上昇したが、決勝も大きな天候変化は見込まれていない。

    アントネッリがスプリントと予選を制圧
    アントネッリは土曜日午前のスプリントで、前日のスプリント予選ポールシッターだったハミルトンを攻略して優勝。その勢いのまま午後の予選でも最速タイムを記録し、今季5回目のポールポジションを獲得した。

    予選ではアントネッリが新品6セットを含む計6セットのC3タイヤを使用。フェラーリ勢は5セットを使用し、そのうち使用済みタイヤは1セットのみだった。なお、Q1でミディアム(C2)を使用したのはアウディ勢のみで、その他の全車はC3で予選を戦った。

    スプリントでは大半のドライバーがミディアム(C2)を選択。ソフト(C3)でスタートしたのはアストンマーティンの2台とバルテリ・ボッタスのみだった。

    ピレリ「1ストップが約13秒速い」
    ピレリのモータースポーツディレクターを務めるダリオ・マラフスキは、土曜日のデータから決勝では1ストップ戦略が最も有利になると分析した。

    「今週末に持ち込んだすべてのコンパウンドは、明日のレース戦略を構築するうえで有効な選択肢であることが証明された」

    「今日確認されたタイヤのデグラデーションは全体的に予想より低く、現在のF1マシンがこのサーキットでエネルギーマネジメントを非常に効率よく行えていることも要因だ。そのためシミュレーションでは、1ストップ戦略は2ストップより約13秒速いと見積もっている」

    決勝の有力戦略
    ピレリによると、決勝で最も有力なのはミディアム(C2)でスタートし、24~30周目にハードへ交換する1ストップ戦略だ。

    代替案としては、29~35周目にソフトへ履き替えるミディアム→ソフト戦略や、ハード→ミディアム、さらにはソフト→ハードという選択肢も想定されている。

    ただし、スプリントでも多くのチームがミディアムを使用しており、レース中にセーフティカーやバーチャルセーフティカーが導入された場合には、タイヤ寿命に余裕のあるC2が戦略面で大きな柔軟性をもたらすとピレリは分析している。

    今回のデータではタイヤ摩耗が想定より小さかったことから、イギリスGP決勝はタイヤ交換回数よりも、ピットストップのタイミングやレース中の状況変化への対応が勝敗を左右する重要な要素となりそうだ。

    タイヤ F1 イギリスグランプリ

  • マクラーレンF1 メルセデスの“PU合法トリック”に驚き「知らされていなかった」

    マクラーレンF1 メルセデスの“PU合法トリック”に驚き「知らされていなかった」

    マクラーレンF1は、メルセデスが2026年F1イギリスGP予選で投入した“復活エンジン技”について、事前に把握していなかったことを明かした。この技術はアンドレア・キミ・アントネッリのポールポジション獲得を支えた要素のひとつとされ、カスタマーチームであるマクラーレンにも衝撃を与えている。

    メルセデスはFIAによって禁止された予選時のエンジン制御の利点を、合法的な方法で再現する新たな運用をシルバーストンで導入した。

    マクラーレン代表のアンドレア・ステラは、この運用が自チームでは利用できていない可能性を認めるとともに、メルセデスHPP(ハイパフォーマンス・パワートレインズ)との協議を続けていることを明らかにした。

    メルセデスが復活させた“エンジン技”とは
    メルセデスは、アンドレア・キミ・アントネッリとジョージ・ラッセルに対し、スタート/フィニッシュライン直前で意図的にアクセルを戻す特殊なドライビングを実践させた。

    一見するとタイムロスになりそうな操作だが、これは2026年型パワーユニットのエネルギーマネジメントを最適化するためのものだ。

    通常はエネルギー放出終了時に「ランプダウンレート」と呼ばれる制御が働き、出力が毎秒50kWずつ減少する。しかし、アクセル操作を工夫することで、この減衰を避けながらフィニッシュラインまで最大出力を維持できる。

    メルセデスは週末前からシミュレーターでこの走らせ方を徹底的に練習しており、ドライバーが自然に実践できるよう準備を進めていた。

    アントネッリはその難しさについて次のように説明した。

    「簡単ではなかった。このパワーユニットでは、時には不自然に感じるような運転をしなければならない」

    「高速コーナーでは少し長く速度を維持して、アクセルを踏むタイミングを遅らせる。コーナー出口では少し失うけれど、その分エネルギーを多く残せるのでストレート後半で取り戻せる」

    「最初は『なぜアクセルを戻さなければならないんだ?』と思う。でもシミュレーターで何度も練習したことで、今ではほぼ自然にできるようになった」

    ポール獲得を後押しした最後の加速
    GPSデータによれば、最終シケイン出口ではアントネッリとシャルル・ルクレールとの差はわずか0.006秒しかなかった。

    しかし、ストレートではアントネッリの最高速が253km/hに達し、ルクレールより11km/h速かった。

    その後、アントネッリはフィニッシュライン直前でアクセルを戻す操作を行い、最終的に0.175秒差でポールポジションを獲得した。

    このうち約0.169秒は最終シケインからフィニッシュラインまでの区間で築いた差だった。

    もっとも、この特殊な運用だけがポール獲得の決定的要因だったわけではない。通常のエネルギー配分で走れば、シケイン出口時点ではルクレールとの差がさらに開いていた可能性もあり、この技術はアントネッリの優位をより確実なものにした要素と考えられている。

    マクラーレン メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    マクラーレンも「知らなかった」
    このメルセデスの運用はパドック全体に驚きを与えたが、最も意外だったのはカスタマーチームであるマクラーレンも把握していなかったことだ。

    オスカー・ピアストリは予選後、この技術について質問されると次のように語った。

    「彼らがそんなことをしていたなんて知らなかった。それがすべてを物語っていると思う」

    チーム代表のアンドレア・ステラも驚きを隠さなかった。

    「正直、少し驚いた。私たちの間で話題になっていたものではなかった」

    「そもそも私たちが使えるものなのかも分からない。おそらくパワーユニット側に追加の要素が必要なのだろう」

    その一方で、メルセデスHPPとは技術面で協議を続けていると説明した。

    「現在もHPPとは技術的なレベルで話し合いを続けている。この素晴らしいパワーユニットが持つ性能を最大限に引き出せるよう取り組んでいる」

    ベルギーGPで仕様更新を予定
    マクラーレンは現在、メルセデスの最新仕様パワーユニットを使用しておらず、ベルギーGPからアップグレード版を投入する予定となっている。

    ステラは、今回の仕様変更は基本的には信頼性向上が目的だとしながらも、パワーユニットの運用方法には改善の余地があると考えている。

    「性能は細かな運用方法にも大きく左右される」

    「新仕様へのアップグレードで改善されるか様子を見るが、基本的には信頼性向上のためなので、それだけではないと思っている」

    「ストレートスピードを分析すると、空気抵抗の違いを考慮してもまだ説明できない部分がある。その点についてもHPPと議論を続ける必要がある」

    メルセデスの新たな運用だけで、マクラーレンが予選で7秒以上ではなく0.7秒以上遅れた理由をすべて説明できるわけではない。しかし、ハンガリーGPではこの手法の効果がさらに大きくなるとみられており、ワークスチームが持つノウハウをどこまで吸収できるかが、マクラーレン浮上の鍵となりそうだ。

    【関連】
    ・メルセデスF1 FIA禁止の予選テクニックを合法的に復活 新たな手法が判明

  • リアム・ローソンを擁護 ブランドル「警告は妥当」 レッドブル系列対決にも言及

    リアム・ローソンを擁護 ブランドル「警告は妥当」 レッドブル系列対決にも言及

    リアム・ローソンは、2026年F1第9戦イギリスGPスプリントでアイザック・ハジャーとの防御を巡って審議対象となったものの、スチュワードは警告にとどめ、ペナルティは科さなかった。

    この裁定について元F1ドライバーのマーティン・ブランドルは「妥当な判断だった」と支持した一方で、両者がレッドブル陣営のドライバーである点にも言及した。

    スチュワードはローソンの動きについて「ブレーキング開始後に大きく進路変更したケースではない」と判断し、ハジャーに十分なスペースを残していたことを評価した。ただし「コーナー進入時のディフェンスとしては許容範囲をわずかに超えていた」とも指摘し、正式な警告を与えている。

    ブランドル「警告という裁定は妥当」
    スプリント16周目、ストウ・コーナーでローソンは8位を守るためハジャーを抑え込み、激しい攻防を展開した。接触こそ避けられたものの、そのディフェンスはレース後に審議対象となった。

    この裁定について、Sky Sports F1で解説を務めたマーティン・ブランドルは、実況中には即座にペナルティとは判断しなかったと明かした。

    「実況中もペナルティだとは言わなかった。もう一度映像を見る必要があると思った。2台はバッテリー展開量も違っていたからね」

    「彼はイン側にスペースを残していたし、レーシングラインを走っていた。ぎりぎりではあったが、マシン1台分の幅は残していた」

    ブランドルは最終的に、警告処分という判断は妥当だったとの見方を示した。

    「彼は隙間を狭めようとしていた。際どい動きではあったが、スチュワードの報告書を読む限り、あの判断は適切だったと思う」

    ハジャー本人も「ペナルティには値しない」と証言
    ブランドルが興味深い点として挙げたのは、当事者であるハジャー自身がローソンへの処分は不要との見解を示していたことだ。

    「報告書を読むと、当事者であるハジャー自身が『ペナルティに値するとは思わない』と言っていた。もちろん、2人ともレッドブルのチームで走っていることは忘れてはいけないけどね……」

    ブランドルは冗談交じりに両者がレッドブル・レーシングとレーシングブルズという同じレッドブルグループに所属している点へ触れつつも、それでも裁定自体は適切だったと評価した。

    実際にハジャーはスチュワードに対し、ローソンの動きは「鋭いものだった」が、「十分なスペースは残されており、接触も避けられた」と証言。また、両車のバッテリー残量やエネルギー展開量が異なっていたため、接近速度を正確に判断することが難しかったとも説明している。

    スチュワードもこの点を裁定理由に盛り込み、エネルギー展開の違いがローソンの状況判断を難しくしたことを考慮したと説明した。

    コンストラクターズ争いでも重要な1ポイント
    今回の攻防は、単なるチームメイト同士のバトルではなかった。

    ローソンが守り切った8位はスプリント最後の入賞圏であり、レーシングブルズにとって貴重な1ポイントとなった。ランキングではレーシングブルズが45ポイントで6位につけ、57ポイントのアルピーヌを追う状況にあるだけに、この1ポイントの価値は決して小さくない。

    今回の裁定では、スチュワードはディフェンスが「許容範囲ぎりぎり」と認めながらも、進路変更のタイミングや十分なスペースが残されていたこと、さらにハジャー本人の証言やエネルギー展開の違いを総合的に考慮し、警告処分が最も適切との結論に至った。

    【関連】
    ・リアム・ローソン F1イギリスGPスプリントで処分回避 ハジャーが擁護

  • ローラン・メキース レッドブルF1の現状説明「オーストリアから一歩後退した」

    ローラン・メキース レッドブルF1の現状説明「オーストリアから一歩後退した」

    レッドブル・レーシングのローラン・メキース代表は、2026年F1第9戦イギリスGP予選後、チームの競争力が前戦オーストリアGPより低下したことを認めた。マックス・フェルスタッペンは7番手、アイザック・ハジャーは5番手となったが、メルセデスやフェラーリとポールポジションを争える速さは発揮できなかった。

    レッドブル・レーシングはスプリント、予選ともに苦戦を強いられた。フェルスタッペンはスプリントで6位、予選では最高速不足やマシンバランスの問題に悩まされ7番手に終わった。

    一方のハジャーはスプリントで順位を落としたものの、予選では今季自己最高タイの5番手を獲得し存在感を示した。

    オーストリアGPから競争力が低下
    メキースは、わずか1週間前のオーストリアGPと比べてマシンの競争力が低下していることを認め、その原因を探っていると明かした。

    「正直に言えば、オーストリアと比べると一歩後退してしまった。週末の最初から難しい状況だった。このマシンのスイートスポットを見つける方法をまだ学んでいる最中だが、シルバーストンではそれがさらに難しかった」

    フェルスタッペンは最高速不足に苦戦
    メキースは、フェルスタッペンに本来の力を発揮できるマシンを用意できなかったことが予選結果につながったと説明した。特に直線スピード不足が大きな痛手だったという。

    「今日は昨日よりもポールポジションとの差が広がってしまった。そして午後は、マックス側のガレージでさらに厳しい状況になってしまった」

    「彼が望むように攻められるマシンを最後まで与えることができなかった。ストレートでスピードを失っていたし、トップ4チームの差がこれほど小さい状況では、それだけで順位が決まってしまう」

    ハジャーの走りは高く評価
    一方でメキースは、同様の制約を抱えながらも5番グリッドを獲得したハジャーの走りを高く評価した。

    「アイザックは、彼のマシンにも制約があったことを考えれば、とても良い仕事をした」

    「現時点では、我々は3番目に速いチームのようだ。明日の決勝でどこまで改善できるか見ていきたい」

    レッドブル・レーシングはオーストリアGPで上位争いを演じた勢いをシルバーストンへ持ち込めず、セットアップの最適化に苦戦する週末となっている。決勝では改善を図り、フェルスタッペンとハジャーの両名が上位進出を目指す。

    【関連】
    ・フェルスタッペン バッテリー消費の悪循環「こんな状態でレースをする意味がない」

  • ジョージ・ラッセル 直線速度不足に苦戦「アントネッリより6km/h遅い」

    ジョージ・ラッセル 直線速度不足に苦戦「アントネッリより6km/h遅い」

    ジョージ・ラッセルは、2026年F1第9戦イギリスGP予選でチームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリに0.3秒差をつけられた要因として、マシンの直線速度不足を明かした。シルバーストンでは週末を通じてストレートでタイムを失っており、メルセデスも原因究明を続けている。

    ラッセルは予選Q1でルフィールド進入時にタイヤをロックさせてグラベルへ飛び出す場面もあったが、それが予選結果を左右した最大の原因ではないと説明。

    チームメイトやマクラーレン勢と比べて最高速が伸びないことが、週末を通して最大の課題になっているという。

    ストレートで最大6km/hの差
    ラッセルはQ1でのコースオフについて、フロントウイングを修復した後も直線速度不足は改善されなかったと語った。

    「ダメージはなかった。でも週末を通してストレートでかなりタイムを失っている」

    「昨日のQ3ではストレートだけでほぼ0.3秒失っていた。今日の予選でもスピードトラップを見ると、第2セクターではチームメイトより3km/h遅く、第3セクターでは6km/hも遅かった。マクラーレン勢と比べても同じだ」

    メルセデスは原因究明を進めており、当初はブレーキの引きずりを疑っていたものの、現時点では決定的な要因とは断定できていないという。

    「チームは原因を理解しようと懸命に取り組んでいる。今朝は問題を見つけたと思っていて、ブレーキが引きずっているのではないかと考えていた。でも、それが本当の原因かどうかはまだ確信できていない」

    「セッションに入る前から自分だけ不利だと分かっている状況では、すべてがさらに難しくなる」

    ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    空力抵抗が大きい可能性
    現行F1マシンでは、わずかな不具合がパワーユニットやエネルギーマネジメント全体へ影響を及ぼすケースも少なくない。しかしラッセルは、エネルギー展開(デプロイメント)そのものには問題は見られないとの見方を示した。

    「正直なところ、まだよく分からない」

    「デプロイメント自体は正常に見える。ただストレートのスピードだけが足りない。予選の速度データを見ると、空気抵抗の大きいマシンを走らせているように見える。昨日も今日もスピードトラップの数値は同じ傾向だった」

    ラッセルは、この問題がなければポールポジション獲得までは届かなかったとしても、少なくとも優勝争いには加われたと考えている。

    「ポールを獲れたとは思わない。でも昨日も今日も、もっと上位で争えていたはずだ」

    「Q3最初のアタックでトップに立てていたら、流れや考え方も変わっていただろう。でも今日は終始後手に回ってしまった」

    決勝は表彰台獲得を目標
    予選ではアントネッリがポールポジションを獲得した一方で、ラッセルは0.3秒差の4番手に終わった。週末を通じて続く直線速度不足が解消されないまま決勝を迎えることになるが、ラッセルは最後まで上位進出を諦めていない。

    「明日はベストを尽くして表彰台を目指す」

    まとめ
    ラッセルは、アントネッリとの差を生んでいる最大の要因はストレートスピード不足にあると分析している。メルセデスは原因究明を急いでいるものの、予選までに解決には至らず、決勝では不利な状況から追い上げを目指すことになる。

  • 2026年F1イギリスGP 予選:全22人ドライバーコメント

    2026年F1イギリスGP 予選:全22人ドライバーコメント

    2026年F1第9戦イギリスGP予選では、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が今季5回目のポールポジションを獲得し、シャルル・ルクレール、ルイス・ハミルトン(ともにフェラーリ)が続いてフェラーリ勢とメルセデス勢がフロントロウを独占した。

    予選後、各ドライバーは決勝に向けた手応えや課題を語り、アントネッリはスプリント勝利に続く快走を振り返る一方、フェラーリ勢はレースペースと戦略で逆転を狙う姿勢を示した。

    一方、中団ではレーシングブルズが2台揃ってトップ10入りを果たし、アイザック・ハジャーとアービッド・リンドブラッドが存在感を発揮した。各ドライバーは予選やスプリントで得た収穫をもとに、決勝でのポイント獲得や上位進出への意気込みを語っている。

    1番手:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    「マシンは一日を通して良い感触で、スプリントでも予選でもすべてをうまくまとめることができた。スプリントの序盤は流れに乗るのに苦労したが、ルイス(ハミルトン)に追いついてオーバーテイクモードに入ると、抜ける自信があった。クリーンエアに出てからはギャップを築くペースがあり、そのままマシンを優勝まで持ち帰ることができた。昨日と同じように、予選はフェラーリ勢との大接戦になると分かっていた。実際その通りになった。Q2ではロックアップして少し自信を失ったが、いくつか設定を変更して再び流れを取り戻せた。最後のアタックは非常にきれいなラップで、ポールポジションには十分だった。ここまでは前向きな週末になっているが、明日は長いレースになる。良いスタートを決め、フェラーリ勢を抑えるために懸命に取り組む必要がある。彼らはここシルバーストンで素晴らしいペースを見せているので、彼らに勝つには僕たちがベストを尽くさなければならない」

    2番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    「スプリントではスタートでいくつか順位を落とし、その後はさらに前へ進むためにいくつかバトルをしなければならなかった。ペースは悪くなかったし、レースに向けて変更したい点についていくつか考えがあるので、それに取り組んで、さらに強くなれればと思っている。予選には満足している。ここ数戦はすべてをまとめるのに苦労していたので、再びフロントロウからスタートできるのは良い気分だ。ここにたどり着くために舞台裏で多くの作業があったので、今日は僕たちにとって前向きな一日だ。まだ始まりに過ぎないが、正しい方向への一歩だ。明日はチームとティフォシを誇らしい気持ちにさせるために全力を尽くす」

    3番手:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    「長い一日だったので、まずここに来てくれたすべてのファンに心から感謝したい。雰囲気は素晴らしく、グランドスタンドからの声援はスプリントでも予選でも本当に力になった。今朝はキミ(アントネッリ)との戦いを本当に楽しみ、2位で良いポイントを持ち帰るために全力を尽くした。予選については、もちろん昨日の再現ができていればもっと嬉しかったが、キミとシャルルが今日さらに伸ばしてくることは予想していた。今回も非常に僅差だったし、2台が上位にいることで明日に向けて選択肢が増えた。利用できるすべての選択肢を検討し、チームにとって可能な限り最高の結果を争うために全力を尽くす」

    4番手:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    「今日は僕の側では簡単な一日ではなかった。マシンのバランスはかなり強く、快適に感じていたが、ストレートスピードに苦しんでいた。そのためスプリントではマクラーレン勢、フェルスタッペンのレッドブル、そしてシャルル・ルクレールのフェラーリとの戦いになった。4位まで戦って上がることはできたが、僕たちのペースならおそらくトップ3に入り、ルイス(ハミルトン)とキミ(アントネッリ)を追いかけられるだけの強さがあった。予選のQ1では小さなコースオフがあったが、そこから立て直してポール争いに加わることができた。ただ最後のアタックではアウトラップでトラフィックに引っかかり、タイヤを適切なウインドウに入れられなかった。そのためプッシュラップは最初から妥協を強いられ、4番手に甘んじることになった。悔しいが、明日は前進できることは分かっている。そのために全力を尽くし、最前列の争いに加わりたい」

    5番手:アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)
    「スプリントについては複雑な気持ちだ。再びスタートで苦しみ、いくつか順位を落としたので、それを取り戻すためにレースを戦わなければならなかった。レースペースは完全には揃っていなかったが、いくつかオーバーテイクを決め、ポイント圏内に戻るところまで近づけた。予選については間違いなく満足している。セッションを通してマシンにとても快適さを感じ、走るたびに改善できた。最後のアタックではすべてを出し切り、少しスライドが多くなりすぎたので、もう少しラップタイムは残っていたと思う。5番手はおそらく達成できる最大限の結果だったので、受け入れる。メルセデスやフェラーリと戦うための純粋なパフォーマンスはまだ足りないが、明日はマクラーレン勢と戦い、しっかりポイントを持ち帰りたい」

    6番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
    「厳しい予選だったし、現時点では単純にペースからかなり離されている。ストレートでもコーナーでもかなりのタイムを失っているようで、それが僕たちのパッケージ全体の限界を示している。今夜、すべてのセッションのデータを見直して、できるだけ明確な全体像を作るつもりだが、改善が必要なことは分かっているし、ファクトリーと現場の全員が開発プログラムを通じてギャップを縮めるために本当に懸命に働いている。明日のレースに向けては現実的でなければならない。すぐ前のマシンに挑むチャンスはあるかもしれないが、先頭勢と比べると、僕たちの全体的なペースでは最前線で戦うのは難しいだろう。とはいえ、スプリントで3位に入った自分のパフォーマンスには本当に満足している。今の限界を考えれば素晴らしい結果に感じたし、明日のレースを通して利用できるものをすべて最大化し、マシンから最大限を引き出したい」

    7番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
    「僕にとっては良い予選ではなかった。すべてが少しずつずれているように感じた。スプリントではトップスピードに苦しみ、予選に向けていくつかまずまずの変更を加えたが、セッション全体を通してストレートで遅く、バランスにも問題があった。違いを生むようなものは何も見つかっていないので、そこには問題があるとかなり確信している。今日苦しんだすべてのことを理解するのは難しく、把握すべきことがたくさんある。明日どうなるか見てみよう」

    8番手:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    「今日はより厳しい一日だった。スプリントでは良いスタートを切ったが、バトルが落ち着くと、僕たちにはペースがなかった。午後にはいくつか良いセットアップ変更を行ったが、その恩恵をコース上で十分に見ることはできなかった。マシンは神経質で、特に高速コーナーではそうだったので、グリップとペースが足りなかった。こうした課題があっても、うまく決まれば昨日のように上位争いに戻れることは分かっている。昨日は3番手までわずかコンマ1秒だった。マシンをより適応力のあるものにするために取り組むべき明確な領域があり、チームはそれに懸命に取り組んでいる。メルセデスは今明らかに一歩先にいるが、フェラーリのようなチームは完全に倒せない相手ではないと信じているので、少しずつ削り取り、タイヤを管理し、自分たちに何ができるか見ていきたい」

    9番手:アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)
    「全体として、とてもポジティブな一日だった。このサーキットを走るのはいつだって特別だし、ファンのみんなが信じられないような雰囲気を作ってくれる。今朝のスプリントでは明日のレースに向けて貴重なデータを集めることができたし、セッションの合間にマシンへ施したいくつかの変更のおかげで予選でも一歩前進することができた。Q1は決して簡単ではなかったけれど、その後のセッションに向けてマシンをより良い作動領域に入れることができたのはチーム全体の素晴らしい仕事だった。予選でのラップタイムはどれも非常に似た内容だったけれど、まだ少しタイムを残していた部分もあったので、さらにパフォーマンスを引き出せるポイントを探っていきたい。ここ数戦は競争力のあるマシンを与えてもらっているので、素晴らしい仕事をしてくれているチームには本当に感謝している。焦点は明日のレースに移る。ポイントが懸かっているので、このレベルのパフォーマンスを維持し、良い結果を持ち帰れるよう全力を尽くす」

    10番手:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    「今日の午後のスプリントでポイントを獲得できたことにはかなり満足している。その後の予選ではQ3進出を果たせたことは良かったけれど、本当にギリギリで通過したという感じだった。非常に良かったQ1のタイムから改善できなかったので、セッションを通してなぜマシンのバランスを失ってしまったのか分析する必要がある。チームとしては、明日良いスタートを決めて最大限のポイント獲得を目指すことに集中している。この週末は競争力のあるパッケージがあるので、中団トップ争いを維持できるよう必要な改善を施したい」

    イギリスグランプリ

    11番手:ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
    「まず最初に、素晴らしい仕事をしてくれたチームに感謝したい。Q1の序盤に小さなギアボックスのトラブルが発生したけれど、チームは素晴らしい仕事でマシンを修復し、コースへ戻ってタイムを記録しQ2へ進出するチャンスを与えてくれた。Q2ではターン6でミスをしてかなりタイムを失ってしまい、それですべてが終わってしまった。それでも今日はQ3進出も可能だったと思っているし、最終的な順位にはかなり満足している。今朝のスプリントは特に大きな出来事はなかった。スタートで少し苦労したので、その点は引き続き改善していきたい。今は明日のレースに集中している。すべてをうまくまとめ、トップ10争いができればと思っている」

    12番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    「今日は難しいスプリントと厳しい予選セッションで、僕たちにとっては大変な一日だった。ここではライバルたちに比べてペースが足りず、一貫して前を行かれてしまっているという現実を突きつけられた形だ。スプリントでは良いスタートを決めて8番手まで上がったが、レーシングブルズ勢とアイザック(ハジャー)が追いついてくると、彼らについていくことができなかった。昨日から多少の進歩はあったように感じるが、それではまだ足りず、もっと大きな前進が必要だ。明日もレーシングブルズとアウディが主なライバルになるだろう。スプリントからいくつか学べたことがあるので、それをレースで生かし、ポイント争いができればと思う。簡単ではないが、ここはいつも長く厳しいレースになり、何が起こるか分からない」

    13番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
    「今日目指していた予選結果ではなかったし、13番手以上のポテンシャルはあったと思っている。Q2ではラップをうまくまとめきれなかったし、最後のアタックでは前のマシンがピットに入ったことでスリップストリームを失い、ストレートで少しタイムを失ってしまった。明日はまた新たなチャンスだ。クリーンなレースを実行できれば、まだ順位を上げられる可能性は十分にある」

    14番手:オリバー・ベアマン(ハース)
    「スプリントでは良いスタートを切り、1周目もうまくいったので満足している。その後は僕たち本来の位置まで後退した。アウディ勢はスタートが悪く、アイザック・ハジャーのレッドブル・レーシングもデプロイメントの問題があったようで先行することができた。でもその後は正直、僕にできることはあまりなかった。アウディ勢が本来のペースを取り戻すと追いつかれてしまった。最初の数周は良かったが、その後は左フロントタイヤに苦しみ始め、それで終わってしまった。予選ではいつも最大限を引き出そうとしているし、今日はそれができたと思う。Q1は非常に接戦だったが、Q2へ進出できたし、ウィリアムズ勢より前に出られたのは前向きだ。現実的には14番手以上は難しかったと思う。それほどマシンは難しかった。高速コーナーが一番の問題ではなく、低速から中速コーナー進入で苦労している。そこを何とか乗り切れるようなセットアップにすると、高速では強いアンダーステアに制限されてしまう。これまでとは違う問題だ。スプリント後にダウンフォースを増やすための作業もしたが、あまり効果はなかったようだ。明日はベストを尽くす。母国のファンの声援はいつも力を与えてくれる」

    15番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    「スプリントは特別な内容ではなく、ハースの後ろで詰まり、デプロイメントにも苦しんだ。予選では風が強くなり、僕たちのマシンはその影響を非常に受けやすかったので、とても運転が難しくなり、結果的に競争力を失ってしまった。チームのためにいくつかテスト項目や2台比較も行ってパフォーマンスを探ったが、うまくいかず、依然としてペース不足に苦しんでいる。決勝では新しいフロントウイングとマシンについて引き続き多くを学びたい。明日何ができるか見てみよう。目標は利用できるものをすべて最大限に生かすことだ」

    16番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    「今日はほぼ予想していた通りの一日だった。マシンについてさらに理解を深め、異なる方向性を試すため、セットアップを変更してスプリントはピットレーンからスタートした。結果として有意義な走行になり、良い点も悪い点も含めて有益な情報を得ることができた。昨日も今日も15番手と16番手で予選を終えていたので、いくつかのアイデアを試す良い機会だと考えた。他の中団チームは大規模なアップデートを投入している一方で、僕たちのアップデートはバクーまで入らないため、現状では改善できる範囲に限界がある。それまでは実験とデータ収集が中心になる。低速コーナーではまだ苦しんでいるが、高速コーナーはオーストリアやバルセロナより良くなっている。前向きな点としては、おそらく今季で一番マシンの感触が良かった。フロントウイングの効果もあったのかもしれないが、シミュレーターが約束してくれるほどではない。明日は風の影響で誰にとっても簡単なレースにはならないし、信頼性も結果を左右するだろう。僕たちはアルピーヌよりもハースとの戦いになると思っている」

    17番手:エステバン・オコン(ハース)
    「スプリントでは最高のスタートを決めたが、前方との間隔が急激に詰まったため、一度アクセルを緩めなければならなかった。そうでなければもっと多くのポジションを上げられていたはずだ。その後はカルロスとアウディ勢2台を抜き、序盤は激しく戦ったが、最終的にはアウディ勢の方が速く、順位を譲らざるを得なかった。あと1周あればカルロスにも抜かれていただろう。そして予選では、最後のラップで起きたことが本当に悔しい。しかも原因がイエローフラッグで、単独の黄旗の影響を受けたのが僕だけだったというのだからなおさらだ。チームは素晴らしい仕事をして、本当に良いマシンを用意してくれた。スプリント予選やここ3~4戦よりも大きく前進していた。マシンの状態は良く、ライバル勢より前にいて、最後のアタックまではQ2進出圏内だった。しかしそのラップで約コンマ2秒もアクセルを戻さなければならなかった。さらに減速したことでエネルギー回生もうまくできず、出口でもタイムを失った。リアグリップは非常に良く、高速区間もかなり自信を持って走れた。良い感触だっただけに、Q2で残り2セットのタイヤを使ってどこまで行けたのか試したかった」

    18番手:バルテリ・ボッタス(キャデラック)
    「今年の中では良い予選の一つだった。セッションを最大限に生かすことができたし、最後のアタックも良く、これ以上タイムを残していたとは思わない。昨日の予選と今日のスプリントを踏まえてセットアップを改善し、その変更によって予選ではバランスも良くなった。ただ、その変更は明日の決勝でさらに効果を発揮するはずなので、何ができるか楽しみにしている」

    19番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    「セッションの合間にチームが施してくれた作業と、特に低速・中速コーナーでのマシンのフィーリング向上を考えると、このような形で一日を終えることになったのは残念だ。スプリントでは良いレースができたし、燃料を多く積んだ状態ではマシンの競争力も増していた。ただ、それでもレーシングブルズと戦えるほどではなかった。それでも明日に向けて少し希望はあるし、順位を上げられればと思う。午後は風が強くなり、予選はさらに難しくなったが、条件は全員同じだった。ベケッツでリアを失い、完全に不意を突かれた。あのコーナーは今のF1マシンなら全開で通過できる場所で、これまで一度もそんな挙動は感じたことがなかった。本当に珍しい出来事だったので、リアが急に流れた原因をデータで分析する必要がある。明日は厳しい位置からのスタートになるが、ベストを尽くしたい。ここはレースをするには本当に楽しいサーキットなので、良いバトルができて最終的にどこまで行けるか楽しみにしている」

    20番手:セルジオ・ペレス(キャデラック)
    「今朝のスプリントはフェルナンド(アロンソ)との接触後の学習の機会として活用した。あの件については彼にも謝罪したし、幸い彼のレースへの影響は大きくなかった。予選では高速コーナーでのバランスに苦しみ、それを改善するために多くの変更を加えた。しかし、そのうちの一つで何か問題が起き、高速区間でフロントのグリップをまったく得られなくなり、大きくタイムを失ってしまった。それでも明日に向けて良い情報は集まったし、決勝ではかなり競争力を上げ、中団争いに加われることを期待している。レースではいろいろなことが起こるはずなので、チャンスが来た時にその場にいることが重要だ」

    21番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)
    「今朝のスプリントではセットアップがうまく決まらなかったが、いくつか変更を加えたことで予選ではより良いウインドウに入れることができた。マシンにはより満足している。まだ目指している位置には程遠いので大きな意味はないが、自分としては良いラップを走れたと思う」

    22番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    「今回も厳しい予選になった。マシンはここ数戦とまったく同じ状態で、これが今の僕たちの実力だ。ただ、デプロイメントやエネルギーマネジメントには良い点もあったし、今朝のスプリントで示したようにスタートも良かった。全員が改善に向けて懸命に取り組んでいるので、明日のレースで何を学べるか見ていきたい」

  • キミ・アントネッリ F1イギリスGPで圧巻ポール「先頭アタックはストレスだった」

    キミ・アントネッリ F1イギリスGPで圧巻ポール「先頭アタックはストレスだった」

    キミ・アントネッリは、2026年F1第9戦イギリスGP予選で今季5回目のポールポジションを獲得した。しかし、最終アタックではメルセデスの走行順によってQ3最初にタイムアタックを開始することになり、大きなプレッシャーを感じていたことを明かした。

    それでもアントネッリは難しいコンディションを克服し、フェラーリ勢のシャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンを抑えてポールを獲得。メルセデスは2026年シーズン開幕から9戦連続でグランプリ予選ポールポジションを守り抜いた。

    Q3最終アタックは「最初に走るのが好きじゃない」
    アントネッリはQ3最後のアタックで最初にコースへ出ることになったことが精神的な負担だったと振り返った。

    「少しストレスを感じていた。最後のアタックで最初に走るのは本当に好きじゃないんだ。でも最後のラップはすごくクリーンにまとめることができたし、すべてがうまく噛み合った」

    また、この日のシルバーストン特有の強風にも苦しめられたという。

    「風がとても難しかった。突風が強くて予測できなかった。でも予選を通して少しずつ改善できたし、最後にポールを持ち帰ることができて本当に満足している」

    Q2ではブレーキの不具合にも直面
    予選は順調だったわけではない。アントネッリはQ2でフロントタイヤのロックアップに加え、ブレーキペダルのトラブルにも見舞われていたことを明かした。

    「今日は特にターン3でフロントをロックしやすかった。Q2最初のランでもフロントをロックしてしまった」

    「さらにブレーキペダルにも少し問題があった。ブレーキを踏み始めたときに最初は反応せず、そのせいでブレーキングが少し遅れてしまった」

    その後、セットアップを調整したことで改善したという。

    「セットアップを少し変更したことでブレーキングへの自信を取り戻すことができた」

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    マシンは変更せずセッティングを最適化
    スプリント予選ではルイス・ハミルトンにポールを奪われたメルセデスだが、一夜で速さを取り戻した理由について、アントネッリはマシン自体は変更していないと説明した。

    「マシン自体はまったく変えていない」

    「変更したのはデファレンシャルやブレーキマイグレーション、それにドライビングだけだ。それらを調整して、自分が予選を通して改善できるセッティングを見つけることができた」

    決勝はフェラーリ勢との戦いを警戒
    スプリント優勝でランキング首位をさらに広げたアントネッリは、決勝でも優勝候補の筆頭だが、2番手ルクレール、3番手ハミルトンのフェラーリ勢を警戒している。

    「もちろん簡単なレースにはならない。後ろにはフェラーリが2台いるし、彼らは間違いなく協力してくるはずだ」

    「彼らのペースはとてもいい。でもスプリントでは僕たちも強かった。明日も同じペースを維持して、いいレースができればと思っている」

    メルセデスは予選での無敗記録を9戦連続へ伸ばした一方、決勝ではフェラーリ勢が強力なライバルとなる。アントネッリがスプリントに続いてシルバーストンを完全制覇できるかが注目される。

  • ルイス・ハミルトン フェラーリF1にデプロイメント不具合「0.3秒を失った」

    ルイス・ハミルトン フェラーリF1にデプロイメント不具合「0.3秒を失った」

    ルイス・ハミルトンは、2026年F1第9戦イギリスGP予選で3番手を獲得した後、Q3最後のアタックでフェラーリにデプロイメント(エネルギー展開)のトラブルが発生し、約0.3秒を失っていたことを明かした。

    それでも母国GPで表彰台を狙える位置を確保したハミルトンは、決勝ではチームメイトのシャルル・ルクレールとの連携が勝利への鍵になると語った。

    前日のスプリント予選ではポールポジションを獲得したハミルトンだったが、決勝グリッドを決める予選ではキミ・アントネッリとルクレールに続く3番手。シルバーストンで自身10勝目を目指す戦いは、やや苦しいスタートとなった。

    ストレートで0.3秒を失う
    ハミルトンは、Q3最後のアタック自体には満足していたものの、マシンのトラブルがタイムを大きく左右したと説明した。

    「特別にもっとタイムを見つけられたとは思わない」

    「Q3最後のラップはかなり良かった。でもデプロイメントに問題があって、バックストレートで0.3秒くらい失ったんだ。でも最後にはその問題は解決した」

    さらに、この日は前日ほどマシンのバランスが良くなかったことも苦戦の要因だったという。

    「この予選ではクルマにかなり苦しんだ。アンダーステアがずっと強かった。でも、それでも3番手には満足している」

    別の取材では、ブレーキングでも苦労していたことを明かした。

    「昨日はクルマのバランスが本当に良くて、セッションを重ねるごとに速くなっていた。でも今日はブレーキングに苦しんだ。クルマが急に向きを変えたり、タイヤをロックさせたりして、昨日のように自分の思い通りには動いてくれなかった」

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

    メルセデス撃破へフェラーリの連携を重視
    ハミルトンは、5度目のポールポジションを獲得したアントネッリとメルセデスの速さを高く評価しており、正攻法で勝つのは簡単ではないと認めた。

    「ネガティブになりたいわけじゃないけど、メルセデスは単純に速い」

    「もしスタート直後にキミを抜けなければ、そのまま逃げられてしまうだろう」

    そのうえで、フェラーリ勢が2台そろって上位からスタートすることを強みに挙げた。

    「僕たち2台が前にいるのは間違いなく大きい。キミについていけるかどうかは明日になってみないと分からない。でも戦略を工夫して、チームとして彼らを倒せるよう挑戦したい。全力を尽くすよ」

    10勝目へ望みは残る
    ハミルトンはシルバーストンで前人未到となる10勝目を狙っている。予選ではデプロイメントトラブルとマシンバランスの乱れに見舞われたものの、3番手という好位置は確保した。決勝ではルクレールとの連携や戦略を駆使し、勢いに乗るメルセデス勢に挑むことになる。

    フェラーリは予選で2台を2番手・3番手に並べることに成功した。ハミルトンが明かしたトラブルが決勝で解消されれば、地元シルバーストンで記録更新となる10勝目に向けて、アントネッリ率いるメルセデスにプレッシャーをかける展開が期待される。

    【関連】
    ・F1イギリスGP 予選 結果・タイムシート:アントネッリがポール獲得