カテゴリー: バルテリ・ボッタス

  • キャデラックF1 ボッタスの2027年残留を確約せず 後任候補にオコンと角田裕毅

    キャデラックF1 ボッタスの2027年残留を確約せず 後任候補にオコンと角田裕毅

    キャデラックF1の2027年ドライバーラインナップを巡る動きが活発化している。新チーム代表のマルチン・ブコウスキーは、バルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスの残留を明言せず、特にボッタスのシートが不透明になっている。

    フィンランドからの報道では、ボッタスの後任候補としてエステバン・オコンの名前がモンツァで浮上したという。さらに角田裕毅も候補のひとりとして挙げられており、前日には角田自身がキャデラックのシート獲得に向けて動いていることも伝えられている。

    ブコウスキーが2027年ラインナップの確約避ける
    キャデラックは2026年のF1参戦にあたり、ボッタスとペレスという経験豊富なコンビを起用した。両者は複数年契約を結んでおり、当時の情報では少なくとも2027年まで契約が続くとされている。

    しかし、グレアム・ロードンに代わってチーム代表に就任したブコウスキーは、現在の2人を2027年も起用するかについて明確な保証を与えていない。

    F1イタリアGPが開催されたモンツァでAFPから質問されたブコウスキーは、現在のドライバーについて次のように語った。

    「我々が抱えているドライバーには非常に満足している。経験豊富な2人のドライバーがチームの発展を助けてくれている」

    一方、2027年のラインナップについては明言を避けた。

    「発表することがあれば、そのときに発表する。今の私の優先事項はチームの組織とマシンのパフォーマンスだ」

    キャデラック側は8月の段階では2027年にドライバーを変更する計画はないとの姿勢を示していたものの、「F1では状況は常に変わり得る」とも説明していた。

    ボッタスと新代表ブコウスキーの関係も焦点
    ブコウスキーの発言を受け、フィンランドではボッタスの将来を巡る憶測が再燃している。

    『Ilta-Sanomat』のジャーナリスト、ヤンネ・オイヴィオは、ブコウスキーがキャデラックの体制を再構築していくなかで、ボッタスがシートを失う可能性があると報じている。

    ボッタスは前代表ロードンと親しい関係にあり、ロードン自身について「友人」と語っている。一方、ブコウスキーについては代表交代後、「過去からそれほどよく知っているわけではない」と説明していた。

    対照的に、ペレスはキャデラックで強力な商業的支援を持つとされるだけでなく、チーム側もこれまでその働きを高く評価してきた。

    キャデラックのダン・トウリスは8月、ペレスについて「チームにとって素晴らしい財産」と評価し、残留に強い自信を示していた。ブコウスキーも、レッドブルで長年トップチームを経験したペレスがチームを強くプッシュしていることを高く評価している。

    こうした状況から、仮にキャデラックが2027年にラインナップを変更する場合、ペレスよりもボッタスのシートが対象になるとの見方が強まっている。

    エステバン・オコン

    オコンがボッタス後任候補に浮上
    そのボッタスの後任候補として新たに名前が挙がったのが、現在ハースでF1を戦うエステバン・オコンだ。

    オイヴィオはモンツァで得た情報として、キャデラックを巡るドライバー市場について次のように伝えている。

    「モンツァでは、エステバン・オコンの名前がボッタスの後任候補として挙げられていた」

    オコンは2027年のハースでのシートが保証されているわけではなく、その去就が注目されている。

    キャデラックにとってオコンを検討する理由のひとつとなり得るのが、ブコウスキーとの過去の関係だ。

    2人はアルピーヌで一緒に仕事をした経験があり、オコンが2021年ハンガリーGPで自身初のF1優勝を飾った当時、ブコウスキーはアルピーヌの経営陣に加わっていた。

    ブコウスキーにとって能力や仕事の進め方をすでに把握しているドライバーであり、キャデラックが2027年に変更を検討する場合の候補として名前が浮上している。

    角田裕毅

    角田裕毅も2027年キャデラックF1の候補
    もうひとり、ボッタスの後任候補として名前が挙げられているのが角田裕毅だ。

    角田裕毅はアイザック・ハジャーの負傷に伴うレッドブル陣営のラインナップ再編によってF1オランダGPでレーシングブルズから実戦復帰。続くイタリアGPでは10位に入り、復帰2戦目で今季初ポイントを獲得した。

    さらに今週末のF1スペインGPでもレーシングブルズから出場することが正式に決まっており、2027年のレギュラーシート獲得に向けてアピールする機会を得ている。

    オイヴィオも角田をキャデラックの候補として挙げており、復帰後のパフォーマンスに加え、商業面での支援をもたらす可能性もあると伝えている。

    角田を巡っては、前日にもジャーナリストのジャッキー・マルテンスがPaddock Accessポッドキャストで、キャデラックのシート獲得に向けて実際に動いていると明かしていた。

    マルテンスはボッタスの2027年残留が確定しているとの見方に疑問を呈したうえで、「角田裕毅がそのシートを獲得しようと動いていることは知っている」と語っている。

    異なるルートから相次いで角田とキャデラックを結びつける情報が出てきたことで、2027年のF1復帰を目指す角田にとって、キャデラックが重要な選択肢となっている状況がより鮮明になってきた。

    コルトン・ハータの昇格可能性は後退
    一方、キャデラックの将来的なF1ドライバーとして以前から注目されてきたコルトン・ハータについては、2027年のシート獲得の可能性が後退していると報じられている。

    アメリカ人であるハータはキャデラックにとって自然な候補とみられてきたが、F1参戦に必要なスーパーライセンス取得に向けた状況は厳しい。

    オイヴィオは、F2転向後のハータの苦戦によってスーパーライセンス取得が遠のき、キャデラックのF1シート獲得も難しくなっているとの見方を示している。

    現時点でキャデラックがボッタスの交代を決定したわけではなく、オコンや角田裕毅との契約交渉が正式に確認されたわけでもない。ボッタスとペレスは複数年契約を結んでいるとされ、キャデラックもこれまで2027年の変更を積極的に示唆してはいなかった。

    それでも、新代表ブコウスキーが現在の2人の2027年残留を確約しなかったことで状況は流動的になりつつある。オコンの名前が新たに浮上し、角田についてもシート獲得に動いているとの情報が相次ぐなか、ボッタスのシートを巡る2027年のキャデラックF1のドライバー争いは今後さらに注目を集めそうだ。

  • バルテリ・ボッタス アストンマーティンF1勢超え「最大限に引き出せている」

    バルテリ・ボッタス アストンマーティンF1勢超え「最大限に引き出せている」

    キャデラックF1のバルテリ・ボッタスは、2026年F1イタリアGPの予選を19番手で終えた。Q1敗退となったものの、チームメイトのセルジオ・ペレスを上回り、アストンマーティン勢2台より前につけるなど、現状のパッケージから最大限のパフォーマンスを引き出したと手応えを語った。

    ボッタスはQ1で1分24秒364を記録。ペレスに0.231秒差をつけ、アレクサンダー・アルボンにも接近した。

    さらに前方のドライバーにグリッド降格ペナルティがあるため、決勝は16番グリッドからスタートする見込みで、キャデラックにとってこれまでで最上位のスタート位置となる。

    「3周ともいいラップだった」 アストンマーティン勢を上回る
    「今日はとてもスムーズで、うまくまとめられた予選だった。3周ともいいラップができて、アストンマーティン勢の前に出られたし、アレックス(アルボン)にもかなり近かった」

    ボッタスは予選後、Q1突破には届かなかったものの、自身の走りについては納得できる内容だったと振り返った。

    「実際、予選はとてもストレートな展開だった。3周ともいいラップだったし、アルボンにもかなり近かった。アストンマーティン勢より前だったけど、このサーキットが彼らの強みではないことは分かっている」

    「前のペナルティを考えると、僕たちは16番手あたりからスタートすると思う。これまでで一番いい位置になるはずだ」

    バルテリ・ボッタス(キャデラックF1チーム)

    週末を通して順調「細かな部分に集中できている」
    キャデラックにとってモンツァでの週末はここまで大きな信頼性トラブルもなく進んでいる。ボッタスは、そのスムーズな進行によってマシンのセットアップや自身のドライビングといった細部に集中できていることをポジティブに捉えている。

    「少なくとも僕の側のマシンについてはかなりスムーズに進んでいる。オペレーションもどんどんスムーズになって、良くなっている」

    「今週末はセットアップの細かな部分や自分のドライビングにしっかり集中できている。だから、僕たちが持っているものを最大限に引き出せているように感じる」

    キャデラックは予選でボッタスが19番手、ペレスが20番手と2台ともQ1敗退となったが、決勝ではグリッド降格の恩恵を受けてボッタスが16番手まで繰り上がる。ここまでのスムーズな週末運営とマシンの仕上がりを生かし、チームにとってさらなる前進につなげられるかが焦点となる。

  • バルテリ・ボッタス キャデラックF1残留を断言「2027年のチケットは持っている」

    バルテリ・ボッタス キャデラックF1残留を断言「2027年のチケットは持っている」

    バルテリ・ボッタスは、2027年もキャデラックF1に残留するとの認識を示し、自身のシートをめぐる憶測を一蹴した。F2でスーパーライセンスポイント獲得を目指しているコルトン・ハータが後任候補として取り沙汰されているが、ボッタスは「来季のチケットは持っている」と明言している。

    一方、F1参戦初年度を戦うキャデラックの現状については厳しい評価を示した。

    信頼性の問題を解決したとしても、現時点ではポイント争いに加われるだけの競争力はなく、実力としては18~20番手付近だと認めている。

    37歳を迎えても衰えを感じないボッタス
    ザントフォールトでのF1オランダGPとモンツァでのイタリアGPの間に37歳を迎えるボッタスだが、年齢が自身のパフォーマンスに影響しているとは考えていない。

    フィンランド紙『Ilta-Sanomat』に対し、元メルセデスのボッタスは「キャリアを続けるにはいい年齢だ」と語った。

    「何かが悪くなったと感じたことは一度もない。フィジカルは良好だし、毎年経験も増えている。反応速度も走り始めたころと変わっていない」

    「何も悪くなっていない」

    2027年の去就について質問されると、ボッタスはさらに明確な言葉を口にした。

    「僕は来シーズンのチケットをここで持っている。ここで続けることだけに集中する」

    キャデラックの支援を受けるハータは現在F2に参戦し、F1参戦に必要なスーパーライセンスポイントの獲得を目指している。そのため2027年にキャデラックへ昇格し、ボッタスに代わる可能性が繰り返し報じられてきた。

    しかし、少なくともボッタス自身は2027年の契約について不安を抱いておらず、キャデラックで2年目のシーズンを迎えることを前提にしている。

    キャデラックの実力は「18~20番手」
    その一方で、ボッタスはキャデラックの現在地について楽観的な見方を示していない。

    参戦初年度のキャデラックは依然としてノーポイントが続いており、マシンが正常に機能し、信頼性の問題がなくなればどこまで戦えるのかと問われたボッタスは、ポイント獲得にはまだ届かないと認めた。

    「まだポイント圏には入れないと思う。他のチームとの差が存在しているからだ」

    「通常のレースなら、現時点では18~20位あたりだと思う。それが僕たちの現在地だ」

    「まず信頼性をしっかりさせて、すべてのレースを完走できるようにする必要がある」

    単にトラブルをなくせばポイント争いが可能になるという段階ではなく、純粋なパフォーマンスそのものにも改善が必要だという認識だ。新規参入チームとして基盤を築きながら、まずは確実に走行距離を積み重ねることが優先課題となっている。

    ロウドン更迭は「アメリカ的なやり方」
    ボッタスは、シーズン途中に行われたチーム代表交代についても言及した。

    キャデラックはグレアム・ロードンをチーム代表から外し、後任としてマルチン・ブコウスキーを起用。ボッタスも、この突然の変更には驚いたという。

    「もちろん、シーズン途中だったので驚いた」

    「こういう変更は、ある意味でアメリカ的なやり方なのだと思う。何かを変える必要があると判断したら、すぐに実行する」

    「新しい人がどのように仕事をするのかは、時間が経てば分かるだろう」

    2027年のシートについては「チケットを持っている」と断言したボッタスだが、キャデラックそのものはまだF1で結果を残すための土台を構築している段階にある。37歳を迎えても自身の能力に衰えはないと強調するボッタスにとって、まず求められるのは新体制のもとでマシンの信頼性と競争力を引き上げ、キャデラックをポイント争いへ近づけることになる。

  • キャデラックF1 ボッタスにマシン格差? ペレスのスポンサー力が影響か

    キャデラックF1 ボッタスにマシン格差? ペレスのスポンサー力が影響か

    キャデラックF1でバルテリ・ボッタスがセルジオ・ペレスと同等のマシンを与えられていない可能性があるという。

    ジャーナリストのジュリアン・セラソーリは、チームが2台を完全に同じ仕様、同じ品質に仕上げることに苦戦しており、商業面でより大きな価値をもたらすペレスが優先されるケースがあると伝えている。

    2026年にF1へ新規参戦したキャデラックは、ここまでポイントを獲得できていない。新チーム特有の課題に加え、サスペンションのトラブルやブレーキの火災など信頼性と品質管理を巡る問題も発生しており、その影響をより強く受けているのがボッタスだという。

    ボッタスとペレスで「まったく同じ2台」を用意できず
    経験豊富なボッタスとペレスを起用してF1参戦を開始したキャデラックだが、両者の置かれている状況には違いがあるとされる。

    ドライバーズランキングではボッタスがペレスを上回っているものの、実際のレースではペレスの方がマシンへの適応度が高く、中団勢により近い位置で戦う場面が目立っている。モナコGPではポイント獲得に迫ったが、ピットレーンでの速度違反によるペナルティによってトップ10入りを逃した。

    こうした差について、ブラジルのジャーナリストであるジュリアン・セラソーリは、単純なドライバーのパフォーマンスだけで説明できるものではないと指摘する。

    「キャデラックについて重要なのは、ペレスがボッタスを大きく上回ることが時々あって、それに驚いている人もいるということだ」

    「私が調べたところでは、キャデラックは両ドライバーにまったく同じ2台を用意することにかなり苦労している。だから多くの場合、持ち込む資金が少ないボッタスの方が苦しい立場になる」

    セラソーリによれば、キャデラックが意図的にボッタスを不利な状況に置いているわけではない。新規参戦チームとして組織を構築している段階であり、2台のマシンを常に同じ水準に仕上げること自体が難しいという。

    「彼らはこの問題に懸命に取り組んでいる。そうしたくてやっているわけではない。F1で2台をまったく同じレベルに仕上げることが難しいからだ」

    「レッドブルでさえ、それを実現するのに苦労することがある。当然、多くの新しいスタッフを抱えているキャデラックにも、この種の問題は起きる」

    ペレスの強力なスポンサー基盤が優先順位に影響か
    そこで注目されているのが、ペレスが持つ商業的な価値だ。

    ペレスは長年にわたりメキシコを中心とした強力なスポンサー基盤を持ち、キャデラックにとっても重要な商業的存在となっている。セラソーリの説明では、限られたリソースのなかで2台を同じ状態にできない場合、そのスポンサー力が結果的にパーツやマシンの優先順位へ影響している可能性がある。

    ただし、これはキャデラックが公式に「ペレスを優先している」と認めたものではない。あくまでセラソーリが取材で得た情報に基づく説明であり、チーム側の公式見解とは区別する必要がある。

    また、マシンの個体差は必ずしもアップデートの有無だけを意味するものではない。製造品質、スペアパーツ、部品の状態、セットアップの自由度など、新チームが直面する複数の要因によって2台のコンディションに差が生じる可能性がある。

    バルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレス(キャデラックF1チーム)

    2027年の契約状況にも違い
    両ドライバーを巡っては、2027年の契約条件にも違いがあるという。

    セラソーリによれば、ペレスには本人が望めばキャデラックを離れられる余地がある一方、ボッタスとの契約を2027年まで継続しない場合には、キャデラック側が契約を買い取る必要があるとされる。

    「実際、ペレスは望めば離れることができる。そういう状況に近い」

    「ボッタスについて私が聞いているのは、2年目の契約を履行しなくていいようにするには、キャデラックが契約を買い取らなければならないということだ」

    「2人ともキャデラックとの契約を持っている。結局のところ、商業面も含め、あらゆる意味でより良い解決策を提示できるかどうかという問題になる」

    ペレスについては2027年に向けてウィリアムズとの関連も取り沙汰されており、ドライバー市場の動き次第ではキャデラックのラインアップにも変化が生じる可能性がある。

    ブコウスキー新体制で品質管理も課題
    キャデラックは参戦初年度から組織面でも大きな変化を迎えている。グレアム・ロウドンの退任後、新たにチーム代表となったマルチン・ブコウスキーには、競争力向上だけでなく組織と開発プロセスを整える役割も求められている。

    新規F1チームにとって、速いマシンを開発することと同時に重要なのが、2台分の部品を安定した品質で製造し、レースごとに同じ仕様を揃える能力だ。キャデラックで発生しているとされる問題は、単なるボッタス対ペレスというドライバー間の比較だけではなく、チームがF1の製造・運用体制を確立していく過程で直面している課題ともいえる。

    ペレスのスポンサー力が実際にどこまでマシンの優先順位へ影響しているのかは、現時点ではチームによって確認された事実ではない。それでも、2台を同じ水準に揃えられていないとの情報が事実なら、ボッタスの成績を評価するうえで無視できない要素となる。ブコウスキー新体制のキャデラックにとって、速さだけでなく2台を平等な競争環境に置ける品質と供給体制を構築することも、今後の重要な課題となりそうだ。

  • キャデラックF1 ブレーキ炎上の原因判明 ボッタス「内部が燃え始める」

    キャデラックF1 ブレーキ炎上の原因判明 ボッタス「内部が燃え始める」

    2026年F1シーズン前半を通してブレーキトラブルに苦しんできたキャデラックF1。その原因について、バルテリ・ボッタスがハンガリーGP後に詳細を明かした。

    キャデラックF1は問題解決を目指して新型フロントブレーキダクトを投入したものの、ハンガリーGP決勝でも再びブレーキ火災が発生。改善にはさらなる冷却性能の向上が必要との認識を示している。

    新型ブレーキダクト投入も火災再発
    キャデラックF1は2026年シーズンを通じてブレーキ関連の問題に悩まされてきた。特にオーストリアGPでは2台とも序盤にブレーキ火災でリタイアを喫するなど、深刻な課題となっている。

    F1マシンのブレーキは、ブレーキダクトから大量の空気を取り込み、1000個以上の穴が開けられたブレーキディスク内部へ送り込むことで冷却する構造となっている。ブレーキ温度は最大で約1200℃にも達するため、十分な冷却性能が不可欠だ。

    キャデラックF1はハンガリーGPで新設計のフロントブレーキダクトを投入し、冷却性能の改善を図った。しかし決勝ではボッタスのマシンで再びブレーキ火災が発生。最終的には壁にマシンを接触させて停止させる異例の事態となった。

    ボッタスは新パーツについて次のように説明した。

    「新しいフロントダクトは、この問題に対処して再発を防ぐことを狙ったものだった。でも今日の状況を見る限り、ブレーキにはまだもっと多くのエアフローが必要だということは明らかだ」

    「ただ、今日は非常に過酷なコンディションで、とても厳しいサーキットでもあった」

    バルテリ・ボッタス(キャデラック)

    「内部が燃え始める」とボッタスが原因を説明
    ボッタスは、ブレーキ火災が発生するメカニズムについても具体的に明かした。

    「ブレーキの温度が上がりすぎて、ある限界を超えると内部のすべてが燃え始める」

    「そうなると当然、すべてが壊れてしまう。実際、インラップではブレーキが完全に効かなくなった。ブレーキラインが焼けてしまったんだと思う」

    「だから壁にマシンを当てて止めるしかなかった」

    ブレーキラインまで焼損したことで制動力を完全に失い、安全にマシンを停止させるため壁を利用せざるを得なかったという。

    ザントフォールトまでに大幅改善は困難か
    F1はここからオランダGPまで14日間のファクトリー閉鎖期間(シャットダウン)に入るため、各チームは開発作業が制限される。

    そのためボッタスは、次戦ザントフォールトGPまでに大きなアップデートが投入される可能性は低いとの見方を示した。

    「ザントフォールトまでに新しいものはないと思う。ブレーキ関連では何かあることを期待しているけど、パフォーマンス向上のためのアップデートではないだろう」

    「いずれは、来年のマシン開発に100%集中する時期が来る」

    キャデラックF1はブレーキ火災という信頼性問題の解決を急ぐ一方で、2027年マシン開発とのリソース配分という難しい判断も迫られている。ハンガリーGPで再発した火災は、新チームにとって信頼性向上が依然として最優先課題であることを改めて浮き彫りにした。

  • バルテリ・ボッタス キャデラックF1改善認めるも「まだノーマンズランドにいる」

    バルテリ・ボッタス キャデラックF1改善認めるも「まだノーマンズランドにいる」

    キャデラックF1はオーストリアGPで投入した大型アップグレードの効果を徐々に示し始めている。しかし、ドライバーのバルテリ・ボッタスは、依然として中団勢との差は残っており、チームは「ノーマンズランド」にいるとの見方を示した。

    2026年にF1へ新規参戦したキャデラックは、新興チームとしては健闘を続けているものの、さらなるパフォーマンス向上へ向けてベルギーGPでも追加アップグレードを投入する予定だ。

    アップグレードで前進も中団との差は残る
    キャデラックはデビューイヤーながら、中団グループと一定の戦いを演じている。2010年に参戦したヒスパニア、ヴァージン・レーシング、ロータスのように最後尾に沈むことはなく、予想以上の競争力を示してきた。

    オーストリアGPでは大規模なアップグレードを投入したものの、ブレーキ火災によってボッタスとセルジオ・ペレスがともに序盤リタイア。期待された成果を確認することはできなかった。

    しかし、続くイギリスGPでは両マシンが完走を果たし、ペレスも今季自己最高タイの成績を記録。チームにとっては前向きな週末となった。

    ボッタスは完走できたことを喜びつつも、現在の立ち位置を冷静に分析した。

    「完走できたのは本当に良かった。ここ3戦はフィニッシュできていなかったから、ようやく最後まで走れた」

    「たくさんの有益なデータを得ることができた。でも、僕たちはまだノーマンズランドにいるのは明らかだ。それでも時間によってはハースやウィリアムズに少し近づけていたと思う」

    16番手まで浮上も本来の位置へ
    レース序盤には16番手まで順位を上げたボッタスだったが、その順位を維持するだけのレースペースはなかったという。

    「そうでもなかった」と率直に答えたボッタスは、「自然と僕たちは本来いるべき位置まで下がっていった」と振り返った。

    レース終盤にはセーフティカー導入後の再スタートが期待されたが、最終的にはセーフティカー先導のままチェッカーとなった。

    「だからこそ最後に再スタートになってほしかった。あれが実現していたら面白かったと思う。でも、あの形でレースが終わってしまったのは残念だった」

    バルテリ・ボッタス(キャデラック)

    ベルギーGPでも新パーツ投入を予定
    キャデラックは開発の手を緩めるつもりはない。アストンマーティンがハンガリーGPまで大型アップグレードを温存する一方で、キャデラックは次戦ベルギーGPで新パーツを投入する予定となっている。

    ボッタスは、開発を積み重ねることが重要だと語った。

    「次の2週間でクルマをもっと速くするために取り組む時間がある」

    「スパでは何か新しいパーツを投入できるはずだ。少しずつでも改善を積み重ねていくしかない」

    キャデラックは依然として中団グループとの間に差を残しているものの、アップグレードによって着実な進歩を見せ始めている。ベルギーGPで投入される新パーツが、その差をさらに縮めるきっかけとなるか注目される。

  • ボッタス フェラーリF1で復活のハミルトンを分析「彼のDNAが入ったSF-26」

    ボッタス フェラーリF1で復活のハミルトンを分析「彼のDNAが入ったSF-26」

    ルイス・ハミルトンのフェラーリ移籍後初勝利について、元メルセデスのチームメイトであるバルテリ・ボッタスが、その復調の背景に「マシンへハミルトンのDNAが反映され始めたこと」があるとの見解を示した。

    ハミルトンは2026年シーズン序盤こそフェラーリへの適応に苦しんだものの、モナコGPとカナダGPで連続表彰台を獲得すると、前戦スペインGPでは待望のフェラーリ初優勝を飾った。

    5年間にわたってメルセデスでハミルトンとコンビを組んだボッタスは、その変化が偶然ではないと見ている。

    「ハミルトンのDNA」が宿るマシン
    ボッタスは、ハミルトンが現在のフェラーリで本来の力を発揮し始めた理由について、マシン開発への影響が表れ始めた可能性を指摘した。

    「当然だけど、レースがうまくいけば気分も良くなるものだ。彼はいま本当にいい状態にいるし、それを見るのはうれしい」

    「彼は素晴らしい予選も素晴らしいレースもできる能力を失っていないことを証明したと思う」

    そして、こう続けた。

    「たぶん、このクルマはこれまでとは少し違うんだろう。もしかすると、彼のDNAが少し入った初めてのマシンなのかもしれない」

    「そういう小さな違いが大きな差につながる。この世界では本当にわずかな差で勝負が決まるからね。でも、彼が好調なのを見るのはうれしいよ」

    グラウンドエフェクト時代のF1では、ハミルトンはメルセデス時代を通じてマシンとの相性に苦しみ続けた。2024年には勝利を挙げたものの、常に完全な一体感を得ていたわけではなかった。

    しかしフェラーリは、ハミルトンの加入後にSF-26を全面刷新。近年のアップデートと並行してハミルトン自身の自信も高まり、再び優勝争いを演じるまでに復調している。

    フェラーリ SF-26を駆るルイス・ハミルトン

    ロズベルグも復活劇を祝福
    ハミルトンのフェラーリ初勝利には、2016年F1王者で元チームメイトのニコ・ロズベルグも祝福の言葉を送った。

    かつて激しいタイトル争いを繰り広げたライバルだが、ロズベルグはスペインGP後に率直な喜びを語っている。

    「心から彼と一緒に喜べるよ。すぐに祝福の言葉を伝えた。本当におめでとうと言えてうれしかった。素晴らしいことだからね」

    また、フェラーリ移籍直後の苦戦を見守るのは辛かったと明かした。

    「フェラーリでのスタートは本当に苦しかったし、見ていてつらかった。でも今は自信に満ちあふれ、速さも戻り、レースを楽しんでいる。それが本当に素晴らしい」

    「今回の勝利は歴史的なものだ。本当に特別な勝利だった。彼にとっても、このスポーツにとっても素晴らしい一日になった」

    さらにロズベルグは、この勝利がフェラーリ全体に好循環をもたらすと予想する。

    「いい結果が出れば、さらにモチベーションが高まり、幸せになり、もっと努力するようになる」

    「その流れがチーム全体をさらに高いレベルへ押し上げていくだろう。いまのフェラーリには素晴らしい勢いがある」

    ハミルトンの復活によりフェラーリの勢いは一気に増している。ボッタスが語ったように、SF-26がハミルトンの好みに近づいたことが事実であれば、その小さな変化こそが2026年シーズンを左右する大きな要因になるかもしれない。

  • ボッタスが明かすキャデラックF1苦戦の理由 「すべてが噛み合っていない」

    ボッタスが明かすキャデラックF1苦戦の理由 「すべてが噛み合っていない」

    2026年にキャデラックからF1へ復帰したバルテリ・ボッタスだが、ここまでのシーズンは期待通りには進んでいない。メルセデスのリザーブドライバーとして過ごした2025年を経てグリッドに戻ったものの、新チームでの適応に苦戦している現状を認めた。

    チームメイトのセルジオ・ペレスが比較的早くマシンへの理解を深める一方で、ボッタスは予選・決勝ともにペレスに5勝2敗と後れを取っている。さらに開幕から7戦で3度のリタイアを喫し、中国GPでの13位が最高成績となっている。

    セットアップの不安定さが大きな課題
    ボッタスは苦戦の主な要因として、マシンのセットアップに関する一貫性の欠如を挙げた。

    ブレーキトラブルやセットアップ面の問題が影響しているのか問われると、ボッタスは次のように説明した。

    「そうだと思う」

    「今のところ、物事は確実に僕の思うようには進んでいない。その多くはセットアップの一貫性のなさに関係している。クルマのいくつかの部分は、期待しているものと違うフィーリングになることがかなり多いんだ」

    新興チームであるキャデラックはまだマシン開発の途上にあり、ドライバーが予測する挙動と実際の挙動にズレが生じていることが、ボッタスの適応を難しくしているようだ。

    開幕序盤のレース間隔も悪影響
    ボッタスは技術的な問題だけでなく、シーズン序盤の特殊なスケジュールも影響したと考えている。

    「シーズン序盤はレース間隔がかなり空いていたし、走行時間もそれほど多くなかった。それも助けにはならなかった」

    新チームへの適応には実走行による経験の積み重ねが重要だが、十分な走行機会を得られなかったことで問題点の把握や改善が遅れたという認識だ。

    後半戦での巻き返しに期待
    それでもボッタスは悲観していない。今後レースが連続することでチーム全体の理解が深まり、状況が改善すると期待している。

    「これからはもっと良い流れ、良いリズムに入れることを本当に期待している。クルマで起きている問題も、もっと理解できるようになるはずだ」

    「そこから前進していきたい。シーズンはまだ長いからね」

    キャデラックは2026年の新規参戦チームとして経験不足という課題を抱えているが、ボッタスの豊富な経験は本来大きな武器となるはずだ。現時点では結果に結びついていないものの、シーズン中盤以降にチームとともに巻き返せるかが注目される。

    Source: RacingNews365

  • ファビオ・クアルタラロ F1シミュレーターで「ボッタスとの差は2.2秒だった」

    ファビオ・クアルタラロ F1シミュレーターで「ボッタスとの差は2.2秒だった」

    MotoGP世界王者のファビオ・クアルタラロが、実現しなかったF1テスト計画の舞台裏を明かした。

    ヤマハのエースは過去にメルセデスF1の実車テスト実施で合意していたことを認めるとともに、シミュレーター走行ではバルテリ・ボッタスからわずか2.2秒差だったことを明かし、自身のF1適性に自信を示した。

    先週末のF1バルセロナ・カタルーニャGPを訪れたクアルタラロは、チェコGPを前に改めてF1への憧れと未完に終わったプロジェクトについて語った。

    実現しなかったメルセデスF1テスト計画
    2021年MotoGP王者のクアルタラロは、2022年に共通スポンサーのモンスターエナジーを通じてメルセデスF1のテストを行う計画が進んでいた。

    当時からF1マシンへの関心を公言していたが、最終的に実車走行は実現しなかった。

    今回あらためてその件について問われると、クアルタラロは次のように説明した。

    「もちろんだ。実際に契約はあったけど、結局実現しなかった」

    「でもシミュレーターには乗ったし、そんなに悪くなかった。人生の中で一度はやってみたいことだから、いつか実現させたい」

    F1への関心は今も変わっておらず、将来的なテスト実施への意欲を示している。

    ファビオ・クアルタラロ F1

    シルバーストンでボッタスとの差は2.2秒
    クアルタラロが明かした中でも特に注目を集めたのが、メルセデスF1シミュレーターでのラップタイムだ。

    彼はシルバーストンで60周を走行し、当時メルセデスのレギュラードライバーだったバルテリ・ボッタスとの比較データを受け取っていたという。

    「シミュレーターでシルバーストンを60周走った。そしてボッタスとの差は2.2秒だった。だからそんなに悪くなかったと思う」

    MotoGPライダーが初めて本格的なF1シミュレーターに挑戦して記録したタイムとしては十分に印象的な数字といえる。

    クアルタラロは過去にもルイス・ハミルトンとの交流を明かしており、サーフィンやジェットスキーを一緒に楽しんだ経験も語っている。

    MotoGPとF1の違いも実感
    F1バルセロナ・カタルーニャGPのパドックを訪問したクアルタラロは、MotoGPとの雰囲気の違いについても言及した。

    彼はF1のパドックを「MotoGPよりもはるかに排他的」と表現し、両カテゴリーの文化や運営スタイルの違いを感じたという。

    現在はMotoGPとF1の両シリーズをリバティ・メディアが保有しており、近年は両カテゴリーの交流も活発化している。元F1マネージングディレクターのロス・ブラウンがプラマックの取締役に就任したほか、現MotoGP王者のマルク・マルケスもバルセロナではアウディのゲストとしてF1を訪問していた。

    クアルタラロのF1挑戦は一度は頓挫したものの、本人の意欲は依然として高い。MotoGP最高峰ライダーが実際にF1マシンを走らせる日が訪れるのか、今後も注目を集めそうだ。

  • バルテリ・ボッタスがキャデラックF1残留を強調 「2027年もここにいる」

    バルテリ・ボッタスがキャデラックF1残留を強調 「2027年もここにいる」

    キャデラックF1のバルテリ・ボッタスは、2027年もチームに残留すると明言し、自身の将来を巡る憶測を改めて否定した。

    チームメイトのセルジオ・ペレスが比較的好調なパフォーマンスを見せる一方で、キャデラックが支援するコルトン・ハータのF1昇格計画も進められており、来季のドライバー交代説が浮上している。

    しかしボッタスは、契約とチームからの信頼を根拠に自身の立場は揺るがないと強調した。

    2027年もF1に参戦すると断言
    ボッタスはフィンランド紙『Ilta Sanomat』の取材に対し、将来についての噂を意に介していないと語った。

    「自分の状況は把握しているし、チームとも常に連絡を取っている。周りは好きなことを言えばいい」

    「それで僕の人生が変わることはない」

    さらに2027年について問われると、契約内容とチームからの支持を理由に残留を断言した。

    「自分の契約内容は分かっているし、チームは100%僕をサポートしてくれている」

    「来年も間違いなくここにいる」

    苦戦の原因はマシン運営面にもある
    キャデラックF1は参戦初年度の2026年シーズンで苦戦が続いており、現在も唯一ポイントを獲得していないチームとなっている。

    ボッタスはその原因について、単なる不運ではなくチーム運営面の課題もあると説明した。

    「少なくとも1つは問題が起きないレースがほとんどない」

    「品質管理や組み立て工程を改善する必要がある。マシンの組み立てが不必要に急がれていたこともあった」

    参戦初年度のチームだけに、マシン開発だけでなく運営体制の成熟も課題になっているようだ。

    ペレスとの比較は無意味と主張
    今季ここまでの成績ではペレスの方が存在感を示しているが、ボッタスは現段階での比較を拒否した。

    「現段階で比較しても意味はない」

    「状況や発生している問題を考えれば、そうした比較は無意味だ」

    チーム全体が苦戦するなかで、まずは競争力向上が優先事項だとの考えを示している。

    数か月後の大幅な改善を確信
    それでもボッタスはキャデラックF1の将来に強い自信を見せている。

    チームでは複数のアップデート計画が進行しており、今後の戦闘力向上を確信しているという。

    「2か月後には僕たちのマシンがずっと速くなっていると確信している」

    「計画されている内容を実際に見ているからだ」

    ボッタスは現在の苦戦を新規参戦チームが経験する成長過程の一部と捉えており、今後の開発によってキャデラックF1は大きく前進すると見込んでいる。