カテゴリー: F1オーストリアGP

  • マックス・フェルスタッペン F1オーストリアGPでランビアーゼ不在に直面

    マックス・フェルスタッペン F1オーストリアGPでランビアーゼ不在に直面

    マックス・フェルスタッペンとジャンピエロ・ランビアーゼは、長年にわたってF1で強固なコンビネーションを築いてきた。しかし今週末のF1オーストリアGPでは、フェルスタッペンがレッドブル・レーシング加入以来初めて、ランビアーゼ不在の中で戦うことになる。

    ランビアーゼは私的な事情により今週末のレースを欠席。これによりレッドブルは、フェルスタッペンのレースエンジニアであると同時にチームの「ヘッド・オブ・レーシング」という要職を担うキーマンを失うことになる。

    近年の昇進に伴い、ランビアーゼの役割はフェルスタッペンの担当を超えてトラックサイドチーム全体に関わる広範なものとなっていた。

    代役を務めるのは、サイモン・レニー。彼が今週末、フェルスタッペンのレースエンジニアを務め、無線にも登場することになる。

    レニーは2004年にルノーでF1キャリアをスタート。フェルナンド・アロンソのデータエンジニアとしてキャリアを積んだ後、ロータスではキミ・ライコネンのレースエンジニアを担当。2013年にレッドブルに加入し、マーク・ウェバー、続いてダニエル・リカルドのレースエンジニアを務めた。

    リカルドの離脱後はファクトリーを拠点に活動してきたが、レッドブル内ではさまざまな役割を担っており、フェルスタッペンとも顔なじみの存在だ。

    なお、ランビアーゼは来週末のF1イギリスGP(シルバーストン)で復帰予定とされている。

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング F1 オーストリアグランプリサイモン・レニー

    このオーストリア~イギリスのダブルヘッダーは、ミルトン・キーンズ拠点のレッドブルにとって重要な局面だ。というのも、今季最後のアップグレードが投入される見込みであり、その後は2026年に向けた新レギュレーションへの完全移行が控えている。つまり、今後数戦がチャンピオンシップ争いの行方を左右するターニングポイントとなる。

    木曜日、オランダメディアの取材に応じたフェルスタッペンはこう語っている。

    「もちろん、僕も(状況は)分かってる。でもこのアップグレードがどれだけ差を生むか、実際に走ってみないと分からない。これから数戦はまだ可能性があると思ってるし、それで自分たちがどこにいるかが見えてくるはずだ」

    ただし、シーズン逆転の可能性については「正直なところ、それほど現実的ではない」ともコメント。それでも、過去に5勝を挙げているレッドブルリンクという舞台には自信をのぞかせていた。

  • F1オーストリアGP:記者会見 Part.2 – ピアストリ、オコン、ボルトレト

    F1オーストリアGP:記者会見 Part.2 – ピアストリ、オコン、ボルトレト

    F1オーストリアGPを前にした木曜恒例の記者会見。第2部には、マクラーレンのオスカー・ピアストリ、ハースのエステバン・オコン、キック・ザウバーのルーキー、ガブリエル・ボルトレトが登壇し、カナダGPでの接触やアップグレード、新レギュレーション、そしてチーム内の競争関係などについて率直に語り合った。

    激化するタイトル争いの中でも冷静さを保つピアストリは、今季のマクラーレンの戦い方に自信を見せた。

    Q:オスカー、あなたから始めましょう。まずは2週間前の話に戻ります。カナダGPの終盤はあなたとランドにとって波乱の展開でした。レース後のデブリーフィングはどうでしたか?

    オスカー・ピアストリ:問題なかったよ。デブリーフィングの半分はスチュワードルームに行く途中だったけどね(笑)。でも、全部うまくいった。チームに戻る前にランドと正直に話し合って、彼は謝罪してくれた。だから大丈夫。またレースに集中できるのを楽しみにしてるよ。

    Q:その件に関して最後にもうひとつ。以前から話していた“パパイヤ・ルール”に今後何か変更はありますか?

    ピアストリ:ないよ。これまで通り。カナダで起きたことは理想的じゃなかったけど、僕たちは依然としてレースを自由に戦えるし、両者とも選手権を争っている。だからこれまで通りレースして、今後は接触しないようにすればいいだけ。

    Q:カナダでは今年初めてマクラーレンのマシンがフロントロウを逃しました。その難しさはどこにあったのでしょう?今週末のオーストリアにも影響しそうですか?

    ピアストリ:そうならないことを願ってるよ。僕たちとしてもあれほど苦戦するとは予想外だった。でも一度限りの出来事だったと思いたい。予選までにはある程度改善していたし、レースペースは悪くなかった。ただ、予選順位が少し後方だっただけ。

    カナダで何がうまくいかなかったのかはある程度理解できていると思う。今週末はもっと良いレースにしたい。トップフォームを取り戻せる自信はあるよ。

    Q:今週末は新しいパーツも導入されると聞いています。どのような期待を?

    ピアストリ:そう、一部のパーツがフロントに投入される予定だよ。もちろん、速くなることを期待している。だいたいアップグレードの目的ってそういうものだからね。

    Q:今週末はかなり暑くなる予報です。これはマクラーレンにとって有利になりますか?

    ピアストリ:可能性はあるけど、正直あまり大きな差はないと思う。今年は気温が低いレースでも僕たちは強かったし、高温でも他のチームが速いこともあった。だから結局のところ、サーキットがどれだけ各マシンに合っているか次第。それが僕たちに合ってくれるといいね。

    Q:エステバン、次はあなたです。カナダでは素晴らしいレースでしたね。ハースF1の200戦目に9位入賞という結果でしたが、驚きはありましたか?

    エステバン・オコン:驚きではなかったよ。予選より決勝の方が速くなるだろうというのは、僕たちも分かっていたからね。だいたいそういう傾向がある。

    すごく良い戦略が取れたし、その点ではとても満足している。カルロス(サインツSr.)ともレース中ずっとバトルができたのは、嬉しいサプライズだった。もっとペース差があると思っていたからね。でも、200戦目の節目にポイントが取れたのは本当に良かった。

    レース後にはFIAの部屋でいろんな裁定があって時間はかかったけど、最終的にポイントが確定して、結果的には全てうまくいったと思っている。

    Q:今年はチャンスがあれば確実にポイントを取れている印象があります。それは意識してやっていることですか?

    オコン:うん、ちょっとしたことで全部台無しになる可能性もあるけど、今のところ、チャンスがあればしっかりものにできていると思う。ミッドフィールドは本当に接戦だから、たとえ1~2ポイントでも常に狙っていかなきゃいけない。

    誰かが1戦だけものすごく好調な週末を送れば、一気に差を詰められるからね。だから1ポイントでも、僕たちにとってはほぼ表彰台みたいなもの。あの日はかなりいいレースだったと思うし、こういう流れを続けていきたい。

    今週末のマシンの仕上がりを見てみるけど、ここは面白いサーキットだし、チームとしても歴史的に好成績を残しているから期待しているよ。

    Q:このレッドブル・リンクはチームにとって過去に好成績を残してきたコースです。先週のカナダと比べて、自信はありますか?

    オコン:見てみないと分からないね。過去に良かったというのは心強いけど、事前準備がしっかりできているという意味であって、結果を保証するものではない。

    去年のデータや作業内容を活かせるのは確かだけど、FP1で実際にマシンを走らせて、他チームと比較してみるまで分からない。あまり楽観的になりすぎないようにしているよ。

    Q:今日、FIAのペナルティおよびドライビングスタンダード・ガイドラインが一般公開されました。ファンにとってF1の理解を深めるうえで、良いことだと思いますか?

    オコン:そう思うよ。というか、僕はもう公開されているものだと思ってた(笑)。

    Q:チームとドライバーには公開されていましたが、一般公開は今日が初めてです。

    オコン:なるほどね。でも、誰にとっても透明性があるというのはとても良いことだと思う。

    Q:ガブリエル、数戦前に投入した新パーツでマシンのパフォーマンスが向上したように見えましたが、今週末も新たなアップグレードがありますね。オーストリアGPに向けたチームの雰囲気はどうですか?

    ガブリエル・ボルトレト:とてもいい雰囲気だよ。バルセロナで持ち込んだアップグレードはすごくうまく機能してくれたからね。だから今回の新パーツにも期待してる。

    もちろん、それがバルセロナと同じくらい大きな効果があるのか、それとも少し小さいのかは、実際に走ってみないと分からない。でも楽しみにしているし、チームも今年に入ってからクルマの開発をうまく続けている。ラップタイムも確実に良くなってきている。

    今は良い方向に進んでいると思うし、少なくともそれが見える形になってきた。これまでのように、大きなクラッシュや混乱がない限りポイント争いが難しかった状態から、今は少しずつ「常にポイント圏を争える」状態に近づいてきている。今週末でさらにチャンスを広げられたらいいね。

    Q:シーズンも折り返しに近づいていますが、自身のパフォーマンスについてはどう感じていますか?特に1周のタイムとレース全体での違いについては?

    ボルトレト:1周のアタックでは、かなり自信がついてきたと思う。シーズン序盤から、例えばオーストラリアの時点ですでにクルマの感触は悪くなかったし、その後もどんどん理解が深まってきた。

    セットアップ面や、ドライバーとしての自分の面で、どうすればより速く走れるかが見えてきた。レースでは、経験豊富なチームメイト(ニコ・ヒュルケンベルグ)が隣にいることで、まだ学ぶべきことが多いと感じている。

    彼の方が、レース中の周囲の状況判断やタイヤマネジメント、戦略の視野が広いことが多い。例えば、レース序盤のタイヤの使い方やプッシュの仕方など、経験からくる判断がすごくうまい。

    僕たちはいつも似たようなグリッドポジションからスタートしているのに、彼はいつも良い位置にいる。ほんの2ポジションの違いがレース全体で大きな違いになるんだよね。

    だから、全体としては今の自分に満足してるし、特に予選の1周のパフォーマンスは自信がある。そして今、ようやくレースペースでも前進できていると感じている。

    Q:このレッドブルリンクのように、F2時代に優勝経験のあるサーキットに戻ってくるのは、やはりアドバンテージになりますか?

    ボルトレト:もちろん、ポジティブな要素だよ。知らないサーキットに来て「ここはどう攻めるべきか」って考える必要があるよりはずっといい。でも、F1で走るのは初めてだから、F2とまったく同じというわけではない。

    F2と比べて、このコースはF1では高速セクションのスピードが全然違う。すごく面白いだろうね。でも僕はこのサーキットが本当に好きなんだ。F2だけでなくF3や他のカテゴリーでもいい思い出があるし、ここに戻ってこられてうれしいよ。

    記者からの質疑応答

    Q:オスカーに質問です。チームは君たち2人に自由に戦わせていますが、完全に平等な条件で管理するのは難しいのでは?たとえばカナダでは、君が少し早めにピットに入ったことで、ランドが君に仕掛ける余地が生まれたのでは?

    ピアストリ:そうは思わないよ。戦略の面では、両マシンにとって最善の結果を出すために動いてる。僕は前にいるマシンを抜くためにできる限りの周回数を与えられていたし、それが目的だった。

    確かに難しい立場ではあるけど、コンストラクターズ選手権で余裕のある状況だから、ある意味で管理しやすくなっているとは思う。でももちろん、そう簡単でもない。だけどチームはうまく対処してくれているし、事前の準備もよくできている。

    強い2人のドライバーと、コンストラクターズでの好位置――良い状態であるからこそ、そうした難しさも生まれてくるんだ。

    Q:エステバン、今年はミッドフィールド勢全体が不安定に見えますが、ハースも同様でしょうか?例年と違った難しさはありますか?

    オコン:いい質問だと思うよ。今まさに取り組んでいるのが、その「パフォーマンスの安定性」をどう向上させるかなんだ。

    特にミッドフィールドは差が極めて小さい。0.1秒の違いで3~4ポジション動くこともあるし、Q2やQ3に進出できるかどうかの違いにもなる。数年前なら2~3テンポ遅くても順位を保てたことがあったけど、今はそうはいかない。

    だから1周のラップを完璧にまとめること、セットアップを最適化すること、すべてをコントロール下に置くことが不可欠。マシンがそのサーキットに合っていなければ、予選ではチャンスがまったくなくなる。

    レースではまだ何とかなる可能性はあるけど、予選では無理。そこが今の難しさだね。

    Q:オスカー、今あなたは選手権でリードしていますが、将来的にアンドレア(代表)やザク(CEO)に対して自分を優先するよう求めたいと思うことはありますか?

    ピアストリ:ドライバーズランキングでリード?君の言う「余裕のあるリード」は、僕の感覚とはちょっと違うね(笑)。

    僕としては、まずフェアなチャンスを持って両タイトルを目指したいと思ってる。特にドライバーズチャンピオンシップは、最終的に1人しか勝てないものだから。

    そういった議論をするには、状況が大きく変わらないといけないし、現時点ではまったくその段階じゃない。だから、僕としては「公正なチャンス」を得ることだけが望みで、それが今ある状況でもある。

    そういう話をするつもりはまったくないよ。

    Q:オスカー、最近メルセデス製パワーユニットにトラブルが続いています。マクラーレンとして不安はありますか?

    ピアストリ:いや、特にないよ。もちろん、各チームで起きたことについては注視しているけど、それがチーム由来なのか、パワーユニット自体の問題なのか、ケースバイケースだと思う。

    僕自身もチームも、今のところ心配はしていない。

    Q:オスカー、再びカナダGPの件に戻ります。今回事態が大きくならなかったのは、あなたとランドの間でお互いにスポーツマンシップがあったからだと思います。ところで、今季の初めにあなたとランド、アンドレア(代表)、ザク(CEO)で“エンゲージメント・ルール”を文書化したと聞いています。その中で、あなたが特に入れたかった/入れたくなかったルールはありましたか?

    ピアストリ:一番重要だったのは、可能な限りフェアであることを保つということだった。もちろん、戦略のように完璧にフェアにはできないケースもある――ピットボックスが一つしかないとか、そういうことだよね。

    でも、とにかく「2台のクルマがぶつからないこと」が一番大切なルールだよ。文書化されてるかどうかは関係ない。それは前提だと思う。

    カナダでは、そうなる可能性があると事前に理解していて、実際にうまく対処できたと思っている。今年はそういう意味でもよくやれてるし、カナダの件についても、僕から加えることはないよ。

    今の取り組み方が正しいと思っているし、扱いが難しい問題ではあるけど、それは“良い問題”だと思う。僕たちが求めているのは、公平なチャンス。それに尽きる。

    Q:3人に質問です。F1のレースルールについて。現在のルールは過剰に管理されすぎていると感じますか?特にこのようなサーキットで、実際にレースをしているときに意識することは?

    ピアストリ:まず最初に大事なのは、あれは“ガイドライン”であって、“絶対的なルール”ではないということ。すべてのレースシナリオを言葉で表すのは不可能だよ。それがいかに難しいことか、僕たちはよく分かってる。

    あのガイドラインは、スチュワードがどこまでを許容範囲とすべきかの参考になるものだと思ってる。とはいえ、それでも状況によってニュアンスは異なるし、厳密には書ききれないことも多い。

    でも、少なくとも「何がOKで何がNGか」をある程度明確にしてくれる。あのガイドラインが出てから、何度か調整が入ってきたと思うし、それはいいことだ。

    ただ、あれを白黒はっきりした“規則”だと受け取ってしまうのは間違い。1文だけ切り取って「ここにこう書いてあるからこうなるべき」って決めつけるのではなく、スチュワードの裁量に委ねられている部分があることを、僕たちは理解する必要がある。

    オコン:そうだね。ルールが多いのは確かだ。でも、レースそのものに関しては僕たちには比較的シンプルで分かりやすい。

    ただ、それ以外の部分――たとえばカナダのピットレーン出口で起きた“ダブルイエロー”のようなケース――そういう周辺の細かいルールが意外と厄介なんだ。

    あのときも、カルロス(サインツSr.)も僕も驚いたし、正直言ってよく分からない状況だった。ああいう細かい事例が重なると、スチュワード室での審議も長くなるし、判断が難しくなる。

    でも最終的には、FIAは正しい判断を下してくれたと思う。あの場面は大きな影響もなかったしね。ただ、レース後の3時間は本当に長かったよ(笑)。

    ボルトレト:2人が言った通りだね。僕も同じ意見だし、賛成するよ。

    Q:オスカーに質問です。あなたのマネージャーであるマーク・ウェバーは、2010年にチーム内でのタイトル争いを経験しました。彼自身、今振り返って「あのときこうしておけば…」と思うこともあるでしょう。そうした経験からアドバイスを受けることはありますか?カナダGPのあとにそういう話をしましたか?

    ピアストリ:いや、してないよ。というのも、状況が全然違うからね。僕とランドは、マークとセブ(フェッテル)とはまったく違うタイプの人間だし、当時のチーム内の状況も、彼らのキャリアの立ち位置も異なっていた。

    それに、カナダの件は大げさにするようなものじゃなかった。ランドがミスを認めて、すぐに謝ってくれたし、それで十分だった。これ以上大きな議論や決断が必要なことではなかったよ。

    今シーズンに入る前から、僕たちの間で激しい争いになるだろうというのは、チーム内でも分かっていたことだし、誰にとっても驚きじゃない。

    結局のところ、必要なのは自分が最大限のパフォーマンスを発揮して、正しいことをすること。それに尽きるよ。

    何度も言ってるけど、僕もランドも、今季限りのタイトル争いで満足するつもりはない。F1にいる限り、長く成功を続けたいと思っている。

    数週間前にも話題になったけど、「タイトルを争ってチームを破壊するようなやり方は賢くない」――この言葉は、今でも僕たちの頭に強く残っている。チームを団結させることこそ、長期的な成功の鍵なんだ。

    Q:オスカー、あなたはいつもとても落ち着いているように見えます。選手権をリードしていることや、ランドが前半戦でミスをしてきたことで、プレッシャーが和らいでいると感じますか?

    ピアストリ:いや、特にそうは感じてないよ。でも、今の自分のポジションは楽しんでる。ジュニア時代にもこういう状況は経験してきたし、基本的には「チャンピオンシップをリードしている=何か正しいことをしている証拠」だと思ってる。

    もちろん、まだ改善すべき点はあるよ。カナダは粗い週末だったし、今年は他にも理想通りにいかなかった週末がいくつかある。でも、逆に理想的な週末もたくさんあった。

    大事なのは、それを毎週再現すること。それが僕の一番の課題だ。

    他のドライバーが何をしているかはあまり気にしていない。選手権を勝ち取るには、自分自身が最良のパフォーマンスを出し続ける必要がある。それができれば、自然と結果はついてくる。僕が毎週やろうとしているのは、それだけだよ。

    Q:オスカーに再び質問です。君とランドの間で今後も多くの直接対決があると予想されます。カナダでの一件を踏まえて、心理的な優位性を手に入れたと感じますか?ランドが君と接近戦をする際に、今後ためらうようになる可能性は?

    ピアストリ:いや、それはないと思う。少なくとも僕は、今までと同じように戦うつもりだし、行動を変えるつもりはない。

    もしランドが何かを変えるなら、それは彼次第だけど、僕は何も変えるつもりはない。まだシーズンは長いし、これからも接戦が続くと思ってる。

    Q:ガブリエル、ブラジルではF1ドライバーがいない状態が長く続いています。今、シーズンの中盤を迎えて、あなたも少しずつ成長していますが、ファンからの期待やプレッシャーをどう感じていますか? ソーシャルメディアなどで不安や焦りの声を感じることは?

    ボルトレト:そうだね。ブラジルで最後のF1ドライバーは(フェリペ)マッサだったと思うけど、それがたぶん8年前くらいだよね。

    僕たちブラジルは、かつてF1で多くの勝利を挙げてきた国だから、当然ファンも多い。中には、実際にブラジル人がF1で勝っていた時代を知らない新しいファンもいると思う。

    例えば、サッカーでブラジルが20年前にW杯を獲ったことは知っていても、モータースポーツでは長らく「タイトルを獲れていない」と感じている人たちだね。

    ブラジルのファンは感情的で、そこが僕の母国の好きなところでもある。でも、F1というスポーツをちゃんと理解していて、マシンの差が大きく影響するということを分かっている人たちは、今の僕の状況を理解してくれている。

    F1はジュニアカテゴリと違って、全員が同じマシンを使うわけじゃないから、セットアップだけで勝負する世界じゃない。だから、彼らは「経験とともに、毎戦ごとに進歩してくれればいい」と思ってくれてる。

    でも一方で、あまりF1を知らない人たちの中には「セナはどんなマシンでも勝ってた」と考える人もいる。モナコの雨で勝つような姿を今の時代にも期待してしまう。でも今のF1はそんなに簡単じゃない。

    もちろん、そういうコメントをもらっても気にしていないよ。僕は自分ができる最大限の努力をサーキットでしているし、それが全てだからね。

    Q:エステバン、このサーキットの“標高”をテーマにした記事を作っています。標高が高いことは、ドライビングにどう影響しますか?

    オコン:確かに、メキシコに次いでこのレッドブル・リンクはF1カレンダーの中でも標高が高いサーキットのひとつだね。

    それはブレーキの摩耗、マシン全体の温度管理、そしてエンジンにも厳しく作用する。クルマのあらゆるコンポーネントにとってタフな環境なんだ。過去には、いくつかのチームがこの標高の影響で信頼性の問題を抱えたこともある。

    でも、今週末は天候が少し涼しくなりそうだから、それによってトラブルのリスクも少しは減ると思う。

    ドライビングの観点で言えば、このコースの起伏は、実際に現地で観ないと分からないと思うよ。テレビ画面では平坦に見えるけど、実際にはかなりの高低差がある。

    例えばターン3なんかは、実際にコースを歩いてみるとかなり急な上り坂だって分かる。僕たちがマシンに乗っているときは、ものすごく遅いタイミング――65メートル地点とか――でブレーキングを始めてヘアピンに入る。通常なら100メートルとか90メートルくらいが普通だからね。F1の他のドライバーたちはもっと遅くて、50メートルくらいでブレーキを踏んでるかもしれない。

    本当にクールなコースだよ。とても象徴的なサーキットだし、ここ数年はトラックリミットの問題が話題になっていたけど、今はグラベルが縁石に近づけられていて、そのおかげで走っていてもすごく良い感覚があるよ。

  • F1オーストリアGP:記者会見 Part.1 – フェルスタッペン、ハジャー、ガスリー

    F1オーストリアGP:記者会見 Part.1 – フェルスタッペン、ハジャー、ガスリー

    2025年F1第11戦オーストリアGPを目前に控えた木曜日、レッドブル・リンクでの公式記者会見が行われ、地元レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペン、ルーキーのアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)、そしてアルピーヌF1のピエール・ガスリーが登壇した。

    4度の優勝経験を持つフェルスタッペンは、自身の“ホーム”であるこの地に新型アップグレードとともに臨むにあたり、楽観と現実を織り交ぜた冷静な姿勢を示した。

    一方、ハジャーは前戦カナダGPの苦戦を振り返りつつも、相性の良いヨーロッパラウンドでの巻き返しに自信を覗かせ、ガスリーはアルピーヌの現状と将来の焦点について率直に語った。ドライビングスタンダード・ガイドラインの解釈、ペナルティポイント制度、そして2026年レギュレーションへの関心など、多岐にわたるテーマについて各ドライバーの率直な意見が交わされた内容の濃いセッションとなった。

    Q:マックス、まずあなたから始めましょう。レッドブルリンクではこれまでに4勝を挙げていますが、今週末に5勝目を挙げられるという自信はありますか?

    マックス・フェルスタッペン:4勝?5勝だよ。

    Q:5勝目を目指すという意味で。

    フェルスタッペン:もう5勝してるよ。

    Q:それでは、さらにもう1勝する自信は?

    フェルスタッペン:まあ、保証はないからね。もちろん、僕たちは常に最善を尽くそうとしているよ。過去にはここで本当に素晴らしいレースをしてきた。中には、正直言って予想外の勝利もあったと思う。だから今回も、もしかすると優勝候補ではないかもしれないけど、自分自身もチームも、すべてを最適化するために全力を尽くすつもりだ。

    今週末はかなり暑くなりそうだし、タイヤを保たせるのが難しくなるのは間違いない。でも楽しみにしているし、ベストを尽くしたい。そしてもちろん、表彰台に上がれたらいいと思っている。

    Q:最適化という話がありましたが、今回オーストリアでは新しいパーツも入っています。どんな効果を期待していますか?

    フェルスタッペン:うん、パフォーマンスが少しでも上がってくれたらうれしいよ。チームがこれらのパーツのために一生懸命働いてくれたからね。だからアップグレードがあるのはとてもありがたいことだ。少しでも前進できれば競争力が高まるし、ギャップを縮める助けにもなるはず。

    でも同時に、他のチームも年間を通じてアップデートを入れてきているから、僕たちもハードワークを続けて、ギャップを縮める努力をしていかなければならない。

    Q:昨年の予選ではあなたのポールラップが他の全員より0.4秒も速くて皆が驚きました。ここでの1周の運転について少し教えてください。その秘訣とは?

    フェルスタッペン:ブレーキを遅くするか、アクセルを早く踏むか、あとはスムーズなドライビングだね。なぜか分からないけど、ここでは昔からいつもいい感触がある。人によって得意なサーキットとそうでないサーキットがあるものだけど、僕にとってはここは自然と合う方なんだと思う。

    もちろん、これは僕たちのホームグランプリでもあるけどね。流れというか、特にセクター2とセクター3の高速コーナーのリズムがいい。ここで戦うには車の性能も必要だし、ほとんどの年で僕たちのマシンはかなり良かった。

    昨年の予選のギャップには驚いたけど、あのときは予選でのパフォーマンスをタイヤの準備なども含めて完璧に出し切れたと思う。短いラップだから簡単じゃないんだけどね。レースでは激しいバトルだったと思う。

    Q:最後にもう1つ、セバスチャン・ベッテルが今週、ヘルムート・マルコと定期的に連絡を取り合っていて、レッドブルのポジションに関する話し合いをしていると発言しました。ベッテルが何らかの形でチームに加わる可能性について、どう思いますか?

    フェルスタッペン:レッドブルであれだけ多くの実績を残し、レッドブルに育てられたドライバーが、いつでも何らかの形でチームに関わる余地があるのは、当然のことだと思うよ。ベッテルはチームを去ったあともヘルムートとすごく良い関係を保っていたしね。

    だから、彼らが話をしていたことは知らなかったけど、何らかの形でセブが関わる余地は常にあると思う。

    Q:アイザック、次はあなたです。まずは前回のカナダGPについて伺います。あなたとチームにとって少しフラストレーションのある週末だったと思いますが、問題の原因は把握できていますか?

    アイザック・ハジャー:1周のペースでは、ドライブするのがかなり難しかったのは確かだよ。乗り心地も本当にひどかった。でもそれでもQ3に進出できたからね。ただ、そういうことは1周ではできても、70周を通してマシンのポテンシャルを引き出すのはずっと難しい。

    特にミディアムタイヤでのグレイニングが原因で、他のチームに比べてタイヤのデグラデーションでかなり苦しんでいた。でも中団の他のチームとの差は非常に僅差だったし、今回はたまたまその僅差で悪い側にいたというだけ。いつもなら逆側にいることが多いから、流れを変えられるように頑張るよ。

    Q:今季はこれで11戦目です。マシンについてもう少し詳しく教えてください。レースによって良かったり悪かったり、セットアップが難しいマシンですか? それとも一定のパフォーマンスを発揮していますか?

    ハジャー:今季は、パフォーマンス面では最も一貫したマシンだと思う。悪い意味で驚かされることは一度もなかった。モントリオールにマシンを最適化して設計するわけじゃないからね。あそこは特殊なサーキットだよ。

    だからもっと伝統的なヨーロッパのサーキットに戻れば、バルセロナのときのように競争力が出てくると思ってる。

    Q:オーストリアのこのサーキットについて教えてください。F2時代には表彰台に上がったこともありますね。今年は予選があなたの強みでもありますし、土曜日には期待していいでしょうか?

    ハジャー:それがターゲットだね。マシンがQ3に行ける性能を持っていれば、僕はミッドフィールドのトップを目指して全力を尽くすよ。

    このサーキットは本当に好きだし、これまでにもいい結果を出してきた。でもF2やF3で走ったことのあるサーキットでも、F1マシンで走るとまったく別物に感じるんだ。速さが全然違うからね。

    セクター1は純粋なブレーキング性能と超低速コーナーで、そこからは超高速区間に入っていく。だからこのコースは2つに分かれているような感じで、そこが僕はすごく気に入っているよ。

    Q:ピエール、次はあなたです。まずはカナダについて伺います。厳しい週末でしたが、そこからどんな学びがありましたか?

    ピエール・ガスリー:そうだね、かなりアンラッキーだったと思う。Q1で敗退してしまって、ピットレーンスタートになった。40周にわたってDRSトレインに引っかかっていたし、本当にフラストレーションの溜まるレースだったよ。

    ペース的には、トップ10の最後のポイント争いに絡めるくらいにはあったと思うけど、ピットレーンスタートではやっぱり難しかった。学びはあったし、モントリオールに向けては我々のパッケージに合わないサーキットだと分かっていた。

    今年は本当に差が僅かで、ほんのちょっとの差で良い方にも悪い方にも振れる。今回は悪い方に出たという感じだったね。

    Q:アイザックにも同じ質問をしましたが、アルピーヌのマシンはセッティングが難しいマシンですか?ある週末はうまく行って、次はダメだったり?

    ガスリー:難しいとも言えないし、簡単とも言えない。でも、自分たちの弱点と強みは把握していると思う。今は、その強みを最大限に引き出すことに集中している。

    今のF1は、コンマ1秒の差で3~4ポジション変わる世界だから、すべての細部にフォーカスすることが本当に大事なんだ。僕たちは今あるマシンでシーズンを戦い抜くわけで、来年に向けての準備も進んでいる。今あるこのマシンを、1回1回ベストな状態に持っていく、それが目標だよ。

    記者との質疑応答

    Q:マックス、カナダではチャンピオンシップポイントとしては良い結果で2位でしたが、レース後にチームが抗議を出しました。トト・ヴォルフはそれを「小さなこと」「不必要」と評しましたが、その抗議は正当だったと思いますか?

    フェルスタッペン:モントリオールについてはもう語り尽くされたよ。少なくとも、僕から加えることは何もない。

    Q:処理にかかった時間についても?

    フェルスタッペン:何も付け加えることはないよ。話し続けたって何にもならない。

    Q:今日の朝、スチュワードガイドラインが発表されました。ここはレースが接近するサーキットですが、Aという状況になれば必ずBという結果、あるいはBというペナルティになると自信を持って言えますか?

    ガスリー:僕にとっては、どこまでが限界かは明確だと思っている。もちろん、ドライバーとしては限界ギリギリを攻めるし、グレーゾーンも最大限に使おうとする。でも、少しずつそのグレーゾーンが減ってきていると思うし、何が許されて何が許されないかはかなりはっきりしてきたと感じている。

    ハジャー:うん、明確だと思う。

    フェルスタッペン:変わったの?僕は見てないんだけど。忙しかったから。

    Q:FIAが発表しました。

    フェルスタッペン:ああ、じゃあ同じだよ。もう分かってることだ。

    Q:マックス、あなたはクルマからのサインにとても敏感だとよく言われますし、他のドライバーもそう話しています。それはあなたの感覚の鋭さによるものでしょうか、それとも経験によるものですか?

    フェルスタッペン:まず最初に、ドライバーは皆違う。誰もがクルマに対して必要とするものが違うんだ。僕が求めるものが、他のドライバーには合わないこともある。それは普通のこと。

    だから僕は、自分が必要とするものに集中している。若い頃からどうやって運転してきたか、どうやってクルマに順応してきたか、そういった経験が自然と染み付いている。僕にとっては自然なプロセスであって、特別なことをしているとは思っていない。

    アンダーステアがあるのか、オーバーステアなのか、それをどうバランスさせるか、ドライビングをどう適応させるか、そういうことを常に考えて、クルマの進化につなげている。

    ロケットサイエンスじゃないよ。自分が感じたこと、チームが見ていることをすり合わせて、どこを改善すべきかを伝える。そして毎年新しいクルマが出てくるから、常に改善点がある。

    すぐに変えられない部分もあるけど、そこはドライバーとしてどう適応していくか。それがF1の中で常に続くプロセスなんだ。

    Q:マックス、今持っているペナルティポイントの数が、今週末のレースでのアプローチに影響することはありますか?

    フェルスタッペン:冗談でしょ?罠みたいな質問だね?この質問、毎週末のようにされてるよ。

    Q:これが最後の質問ということで。

    フェルスタッペン:何も付け加えることはないよ。

    Q:マックス、ペレスが今週メキシコのポッドキャストで2022年のモナコとブラジルでの出来事に触れ、あなたは物事を溜め込んでレースで爆発させるタイプだと話していました。このコメントを聞いて、4年間チームメイトだった彼の発言にがっかりしましたか?

    フェルスタッペン:いや。でも、君のその言い方は、彼が本当に言いたかったニュアンスとは少し違うと思う。

    僕とチェコ(ペレス)は素晴らしい関係を築いてきたし、チームメイトとしても常に良い関係だった。僕は彼をリスペクトしているし、彼も僕をリスペクトしてくれている。それだけだよ。

    僕は、また近いうちに彼に会えるのを楽しみにしてる。実は、彼からヘルメットをもらったんだ。素敵なメッセージが書かれていてね。だから僕も、彼に自分のヘルメットを渡すと約束したんだ。メキシコGPの頃に渡せたらいいなと思ってる。

    メディアに何が書かれようと、僕はチェコがどんな人か知っているし、僕たちは良い関係だよ。

    Q:マックス、あなたはGT3カーでスパを走行しましたね。これはスパ24時間レースに向けてチームを助ける目的ですか?F1から耐久への切り替えで、どういった貢献ができますか?

    フェルスタッペン:いや、主に自分自身のためだったよ。アストン(マーティン・GT3)にあまり乗ったことがなかったから、もっと経験を積みたかったんだ。あの時期はまだシーズン序盤だったしね。

    もちろん、他のドライバーたちは24時間レースに向けて本格的に準備していたけど、僕にとってはマシンのセットアップや開発についてもっと理解するための機会だった。それが唯一空いていた日で、ここに来る前に走るにはベストなタイミングだった。

    天気も良くて暖かく、たくさんのことを試せたし、すごく楽しかったよ。自分の理解を深めるという意味でね。

    Q:GT3カーでのスパとF1カーでのスパ、どれくらい違いますか?

    フェルスタッペン:かなり違うよ。でも、どんなクルマでも、スパは走ってて最高だよ。

    Q:3人に質問です。現在のレギュレーションのもとでは、ドライバー同士のやり取りが自然ではなくなっていると感じますか?多くのことを考えなければならず、過剰に規制されていると感じる場面はありますか?

    ガスリー:僕個人としては、そうは感じていないよ。ハードにレースするし、どこまでが限界かは分かっている。ドライバー同士には相互のリスペクトもあるし、その中で限界まで攻めている。

    時には少し限界を超えることもあるけどね。今のペナルティの出し方――強すぎる場合もあれば、逆に弱すぎる場合もある――それについては議論の余地があるかもしれないけど、ホイール・トゥ・ホイールの戦いそのものは自然に感じるよ。

    ハジャー:僕もそう思う。今年バトルした相手との戦いはどれもクリーンだったし、すごく楽しめたよ。戦ってるときに「ガイドラインを読んでるような感じ」はまったくなかった。本当に自然だったし、今のところうまくいってると思う。

    フェルスタッペン:コメントは控えるよ。ペナルティポイントが怖いからね。

    Q:マックス、アレクサンダー・アルボンが以前、レッドブルのマシンを「感度最大に設定したコンピューターマウスのよう」と表現しました。ピークは高いけど扱いが難しいという意味ですが、それに共感できますか?

    フェルスタッペン:僕は他のマシンを知らないんだよね。レッドブルでキャリアを始めて、基本的にずっとこのチームのクルマに乗ってきたから。だから、僕にとってはこれが「普通」なんだ。

    これが一番速いのか、扱いやすいのかどうかは分からない。ただ、自分が持っているものに適応して走るだけ。それに、ここ何年もこのマシンは非常に良いパフォーマンスを発揮してきた。チームとしても素晴らしいことを成し遂げてきた。

    ただ、ここ1~2年で他のチームも進歩してきている。だから僕たちは、もっとパフォーマンスを見つけていかないといけない。でも、どんなクルマでも、限界で走らせれば簡単なものじゃないよ。

    Q:マックス、今シーズンの成績やパフォーマンスを見て、2026年のマシン開発に焦点を移すタイミングはどれくらい重要だと思いますか?あなた自身、希望するタイミングはありますか?

    フェルスタッペン:いや、まあ、もちろんどのチームもすでに2026年に向けて動き出してるよね。今のクルマについても、ある程度前から計画されていたアップデートが進んでいる。

    でも同時に、2026年は大きなチャンスでもある。だから、今のところ見聞きしている限りでは、チームは正しいアプローチを取っていると思う。

    Q:マックス、以前は2026年の新レギュレーションについて懸念を表明していました。これまでに行われた修正によって状況は改善されたと思いますか?期待している点、不安な点があれば教えてください。

    フェルスタッペン:まあ、今のところは中立だね。「良くなるかも」「悪くなるかも」っていう感じ。正直なところ、あまり深く考えていないんだ。

    今この瞬間を楽しんでいるし、来年そのクルマに乗ってから考えるよ。僕はルールを作る立場じゃないし、懸念を示したところで何かが変わるわけでもない。

    だから、クルマに乗ってから理解していけばいい。過去のどのレギュレーションでもそうだったように、最初は慣れが必要だし、そこから最適化していく。その繰り返しだよ。

    Q:マックス、ペレスがポッドキャストで「エイドリアン・ニューウェイが去ってから、レッドブルにより多くの問題が起きている」と話していましたが、それは正当な指摘だと思いますか?

    フェルスタッペン:今それについて話す必要はないと思う。

    Q:マックス、来年もレッドブル・レーシングで走りますか?

    フェルスタッペン:その質問は、前にも聞かれたことがあるよ!

    Q:去年、この場所でですね。

    フェルスタッペン:そうだったね。話す必要はないと思う。同じ答えを繰り返すことになるし……まあ、去年何て言ったか覚えてないけど、とにかく今はあまり気にしていない。僕はパフォーマンスを出すことに集中してるし、それが今考えていることだよ。来年のことはまたそのときに。

    Q:マックス、映画はもう観ましたか?

    フェルスタッペン:もう公開されたの?Apple TVではまだ見かけてないけど。昨日Apple TV見てたんだけど、表示されなかったな。

    Q:映画のレビューには解禁がかかってないので、アイザックとピエール、お二人に伺います。良かった点、少し現実離れしていた点などあれば。あとピエール、ブラッド・ピットがあなたを「未来のハリウッドスター候補」と名指ししてましたが、それについても。

    ハジャー:まあ、あの映画から学べることはあまりなかったね。ドライバーが1人しか出てこなかったし(笑)。でもF1に新しい次元をもたらす可能性があるとは思ってる。Netflixのときみたいにね。それによって僕たちにもメリットが出るならいいなと思うし、きっとそうなると思ってる。

    ガスリー:まずマックスに伝えたいんだけど、映画の中で君がレースに勝ってるシーンがあるんだ。だから絶対に観た方がいいよ、楽しめると思う(笑)。

    僕は本当に楽しんだよ。すでにいろんなところでコメントしてきたから多くは語らないけど、クールな作品だった。これをきっかけにもっと多くのファンがF1に興味を持ってくれたらいいなと思ってる。

    それと……ブラッド・ピットのコメントについては、正直なところ、うちの母親が一番喜んでたよ(笑)。家族のグループチャットに一番乗りで送ってきたくらいだから。まあ、今シーズンもう少しポイントを取れなかったら……ハリウッド行きもあり得るかもね(笑)。

    Q:子どもの頃、演技の経験は?

    ガスリー:ゼロだよ(笑)。でもフランス人だからね。フランスの恋人役なら演じられるかもしれない。

    Q:アイザック、あなたの左右にはレッドブル・レーシングの過去と現在が座っています。あなた自身はレッドブルの未来だと思っていますか?今の立場からトップチームに昇格するには、何が必要だと思いますか?

    ハジャー:レッドブルにサインしたのは4年前なんだけど、そのときから目標は明確だった――最終的にトップチームにたどり着くこと。それは今も変わっていないよ。

    まだその途中だけど、今のチーム(レーシングブルズ)で学べていることには満足しているし、多くのことを吸収している。だから、それが自然なステップになると思っているし、隠す必要もない。目指すのは、もちろんそこだよ。

  • フェルスタッペン「罠だろ?」と皮肉 F1オーストリアGP木曜は嵐の幕開け

    フェルスタッペン「罠だろ?」と皮肉 F1オーストリアGP木曜は嵐の幕開け

    2025年F1第11戦オーストリアGPの木曜は、現地スチリア州全域に「最大100km/hの突風と雹、雷雨、河川氾濫、倒木」の深刻な天候警報が発令され、メディアデーが異例の雰囲気に包まれた。

    アレックス・アルボンやリアム・ローソンの囲み取材中には、現場にいた全員のスマートフォンが一斉に警報音を発し、混乱が走る場面も。現地入りしていたRacingNews365の記者イアン・パークスは「まるで聖書の一節のような“終末的警報”だった」と振り返る。

    フェルスタッペン、記者会見で警戒感 「これは罠か?」
    そんな中で注目を集めたのは、スーパーライセンスポイントが懸かる週末を迎えるマックス・フェルスタッペン。

    今週末に再びペナルティポイントを加算されれば、次戦シルバーストンで出場停止となる可能性がある。

    記者から「運転スタイルを変えるつもりは?」と問われたフェルスタッペンは、「それって罠だろ?」と笑みを交えつつ牽制。さらに2026年以降のレッドブル残留の可能性についても「分からない。今は今に集中している」と話し、明言を避けた。

    昨年の同じ記者会見でも同様の質問を受けていた彼は、今年もまた“含みを持たせた回答”を残し、メディアに見出しのネタを提供する格好となった。

    ラッセルは抗議費用の引き上げを提案「チームも慎重になるべき」
    フェルスタッペンが発言を控えた一方で、カナダGPでの抗議対象となったジョージ・ラッセルは、自身に対する2件の抗議(どちらもレッドブル側の敗訴)に触れ、「1件2000ユーロという抗議費用は安すぎる」とコメント。

    「例えば10万ユーロに引き上げれば、どのチームも真剣に考えるようになるはず」と語り、抗議制度改革の必要性を指摘した。この意見にはマクラーレンCEOのザク・ブラウンも以前から同調している。

    フェラーリとメルセデス 新パーツの評価は分かれる
    今週末はフェラーリとメルセデスが新たなアップグレードを投入。
    ルイス・ハミルトンは「ようやく新パーツを手に入れた」と前向きな姿勢を見せ、今季グランプリ本戦で未表彰台という状況の打開に期待を寄せている。

    一方、チームメイトのシャルル・ルクレールはFP1を欠場するため、評価はFP2以降に持ち越しに。「ここはラップが短く、FP1を欠場するならオーストリアだと思っていた」と冷静に対応しつつも、「アップグレードの方向性がルイス寄りになっていないか気になる」とも語った。

    オーストリアグランプリ

    マクラーレンは“内戦”の影響引きずらず立て直せるか
    カナダGPでチームメイト同士の接触という事態を招いたマクラーレンは、ランド・ノリスが全面的に非を認め「厳しい数日間だった」と振り返った。一方、オスカー・ピアストリは「スタイルを変えるつもりはない」と冷静そのもの。

    レッドブル・リンクはノリスが好成績を残してきた“得意コース”であり、今週末は精神的にも重要な一戦となる。

    RacingNews365のイアン・パークスは「ノーミスで週末を過ごせるかどうかが鍵。ノリスにとっては信頼回復の場だ」と分析。なお、両者の差は現在22ポイントに広がっている。

    フェルスタッペン vs ノリス vs ピアストリ 三つ巴の予感
    週末の主な構図は、昨年も接触劇を演じたフェルスタッペンとノリス、そして安定感を増すピアストリによる三つ巴の争いになりそうだ。

    加えて、フェラーリとメルセデスのアップグレードが機能すれば、ハミルトンやルクレールも表彰台圏に食い込む可能性がある。

    週末の天候は金曜こそ不安定ながら、土日は晴天と高温が予想されており、セッティングの“ウィンドウ”が狭いフェラーリにとっては朗報となるかもしれない。

    スプリントなしの通常週末 金曜のセッションに注目
    今週はスプリントではなく通常の週末スケジュール。金曜にFP1と予選、土曜にFP2、日曜に決勝という構成で行われる。

    今季のタイトル争いが一層激化する中、オーストリアGPは勢力図を再編する重要な一戦になる可能性を秘めている。

  • ルイス・ハミルトン フェラーリF1のアップグレードに異例の所感「情報がない」

    ルイス・ハミルトン フェラーリF1のアップグレードに異例の所感「情報がない」

    ルイス・ハミルトンが、フェラーリのオーストリアGP用アップグレードパッケージにまつわる謎を解き明かし、それに「普通ではない」特徴があると説明した。

    スクーデリア・フェラーリは、前戦カナダGPでメルセデスにコンストラクターズランキング2位の座を明け渡したことを受けて、レッドブル・リンクに新パーツを投入する。ハミルトンは、今なおチームにとって初となるグランプリ表彰台を目指している。

    ハミルトンは、前回のモントリオールで新たなアップグレードの投入を要望していた。フェラーリはそれに応える形でアップデートを用意したが、7度のワールドチャンピオンである彼は、その新パッケージが成功したかどうかを判断するために得られる情報が「普通ではない」と説明した。

    「まず最初に、アップグレードがあるのはうれしいし、クルマに新しいパーツが付くのはいつもワクワクすることなんだ」とハミルトンはRacingNews365を含むメディアに語った。

    「だから、それを届けるために一生懸命働いてくれたみんなに本当に感謝している。でも、実際にどんな影響があるのかは、まだよく分かっていない」

    「どれだけダウンフォースが追加されたかといった、通常得られるような情報は今回は得られていないんだ。それが必ずしも明確ではない。でも、前進にはなっていることを願っているし、大きな変化があるとは思っていないけど、良くなっていてくれたらうれしいね」

    ルイス・ハミルトン F1 スクーデリア・フェラーリ

    ハミルトンはさらに、シーズン序盤の難しいスタートを経てフェラーリでの適応がどう進んでいるか問われたが、「言い訳をしたくない」と語り、きっぱりとした姿勢を見せた。

    「この話はもうたくさんしてきたし、これ以上詳しく語りたいとは特に思わない。というのも、これは言い訳ではないんだけど、前戦の前までは僕たちはコンストラクターズランキング2位だったんだ。そして僕たちは、ドライバーとしてもクルマとしてもたくさんの問題を抱えていた。でも、そこに向き合って前に進もうとしている」

    「ポジティブな点は、僕たちが改善を重ねていて、前進しているということ。それが外から見えるかどうかは、僕にとってはさほど重要ではない」

    「僕自身としては、成長していると感じているし、チームとしても前進している。それが一番大切なことなんだ」

  • 2025年F1 オーストリアGP:開催スケジュール&テレビ放送時間

    2025年F1 オーストリアGP:開催スケジュール&テレビ放送時間

    2025年F1 オーストリアGPの開催スケジュールとテレビ放送時間。2025年 F1世界選手権 第11戦 オーストリアグランプリが6月27日(金)~6月29日(日)の3日間にわたってレッドブルリンク(シュピールベルク)で開催される。

    舞台となるレッドブルリンクは、その名の通り、レッドブルが所有。美しい山間部にある2本のメインストレートと大半が鋭いコーナーで構成される異彩を放つ特性を持ち、短いラップタイムと3つのDRSゾーンによって、毎年スリリングなバトルが展開されることで知られている。

    丘陵地帯のため、高低差が大きく、ストレートにはいずれもうねりが施されている。また、急な上り坂や、ストレートも多いため、パワー依存が最も大きいサーキットでもある。

    日本とオーストリアの時差は7時間。オーストリアグランプリ フリープラクティス1(FP1)は、6月27日(金)の20時30分(現地時間13時30分)から行われる。

    2025年 第11戦 F1オーストリアGP 開催スケジュール
    ■6月27日(金)
    フリー走行1: 20:30~21:30(13:30~14:30)
    フリー走行2: 24:00~25:00(17:00~18:00)
    ■6月28日(土)
    フリー走行3: 19:30~20:30(12:30~13:30)
    予選 : 23:00~24:00(16:00~17:00)
    ■6月29日(日)
    決勝: 22:00~(15:00~)
    ※日本時間(現地時間)

    2025年 F1オーストリアGP テレビ放送時間(フジテレビNEXT)
    ■フリー走行1
    6月27日(金) 20:20~22:10
     <解説>津川哲夫・米家峰起 <実況>塩原恒夫
    ■フリー走行2
    6月27日(金) 23:50~25:40
     <解説>津川哲夫・米家峰起 <実況>塩原恒夫
    ■フリー走行3
    6月28日(土) 19:20~21:10
     <解説>川井一仁・白幡勝広 <実況>塩原恒夫
    ■予選
    6月28日(土) 22:50~27:00
     <解説>川井一仁・白幡勝広 <実況>塩原恒夫
    ■決勝
    6月29日(日) 21:20~27:00
     <解説>川井一仁・白幡勝広 <実況>塩原恒夫
    ※時間はいずれも日本時間

    2025年 F1オーストリアGP ネット配信(DAZN)
    ■フリー走行1
    6月27日(金) 20:30~
     <コメンテーター>浅木泰昭 <実況>サッシャ
    ■フリー走行2
    6月27日(金) 24:00~
     <解説>柴田久仁夫 <実況>サッシャ
    ■フリー走行3
    6月28日(土) 19:30~
     <解説>柴田久仁夫 田中健一
    ■予選
    6月28日(土) 23:00~
     <解説>中野信治 <実況>サッシャ
    ■決勝
    6月29日(日) 22:00~(配信開始21:20~)
     <解説>中野信治 <実況>サッシャ
    ※時間はいずれも日本時間

    ■サーキット情報
    2025年F1 オーストリアグランプリ
    FORMULA 1 MSC CRUISES AUSTRIAN GRAND PRIX 2025
    サーキット名: レッドブルリンク
    コース全長: 4.318km
    周回数:71
    レースディスタンス:306.452 km
    ラップレコード:1分05秒619(カルロス・サインツ / 2020年)

    注目ポイント
    地元レッドブルF1の巻き返しに注目
    ホームレースとなるレッドブルF1は、ここ数戦でマクラーレンやメルセデスに後れを取っており、フェルスタッペンとリカルドが復調を果たせるかが焦点となる。特にフェルスタッペンは、前戦でのペナルティポイント累積が話題となったばかりで、タイトル争いの行方を左右する重要な一戦となる。

    メルセデスF1の復活は本物か
    カナダGPで優勝したジョージ・ラッセル、そして今季着実に力をつけてきた新人アンドレア・キミ・アントネッリが、再び表彰台を狙う。2戦連続勝利となれば、メルセデスが本格的に優勝争いに復帰したことを印象づけるレースになるだろう。

    首位ピアストリ vs ノリスのマクラーレン対決
    ドライバーズランキング首位を守るピアストリに対し、ノリスは表彰台常連ながら勝利にあと一歩届いていない。両者のコンマ数秒の差がチーム内バトルに発展する可能性もあり、緊張感ある週末となりそうだ。

  • F1オーストリアGP直前に「深刻な」天候警報 レッドブルリンク周辺で嵐の予報

    F1オーストリアGP直前に「深刻な」天候警報 レッドブルリンク周辺で嵐の予報

    今週末のF1オーストリアGPが開催されるレッドブルリンク(シュピールベルク)周辺に、「深刻な」天候警報が発令された。これにより、金曜のフリー走行を含む週末のイベント進行に影響が出る可能性がある。

    当初の予報では、F1シーズン第11戦は乾燥したコンディションで行われるとされていたが、木曜日のスピールベルクでのメディアデーの最中に緊急警報が発令された。

    この警報では、レッドブルリンクが位置するシュタイアーマルク州、さらにその周辺地域(グラーツなど)にかけて、最大風速100km/hの暴風の恐れがあると指摘された。

    偶然にもこの警報が発せられたのは、レーシングブルズのホスピタリティ内でリアム・ローソンが週末に向けたインタビューを行っていた木曜午後のタイミングだった。

    「シュタイアーマルク州全域において午後2時から午前0時の間、深刻な天候が予想されます」と14時から深夜0時までを対象としたこの警報はドイツ語と英語の両方で書かれていた。

    「暴風、局所的な洪水、倒木、ひょう、落雷のリスクがあります。風速はシュタイアーマルク州北東部およびグラーツ周辺で最大100km/hに達する可能性があります」

    「公園や森林地帯、河川敷の利用は避け、テントや日よけなど緩く固定されているものはしっかりと固定してください。天候の変化に注意し、突発的な気象変化に備えてください」

    午後遅くにはサーキットを雹(ひょう)を伴う嵐が直撃し、ピットレーンやパドックをずぶ濡れにした。これを受けて、各チームは安全上の理由からガレージのシャッターを閉じることが許可された。

    FIA(国際自動車連盟)はすぐに対応を発表。「予想される深刻な気象条件により、すべてのチームはガレージのシャッターを閉めることが許可される」と通達した。F1では通常、週末を通じてガレージは常時開放が義務付けられているが、今回は例外措置が認められた形だ(ただし車両のフロアを交換する場合は通常もシャッター閉鎖が許される)。

    金曜日にはさらに雨が予想されており、第2回フリー走行(FP2)に影響を及ぼす可能性がある。ただし、週末の本格的なセッションが始まる頃には天候は回復すると見られている。

    レッドブルリンクはオーストリア・アルプスの中に位置しており、急激かつ劇的な天候の変化が起こりやすい特性を持っている。オーストリアGPは毎年、多くのファンがレッドブルリンク周辺でキャンプをしながら観戦を楽しむイベントでもある。突然の悪天候により、安全対策の徹底が求められる週末となりそうだ。

    オーストリアグランプリ

  • 角田裕毅 F1オーストリアGPを前に前向き姿勢「自信はこれまで以上」

    角田裕毅 F1オーストリアGPを前に前向き姿勢「自信はこれまで以上」

    角田裕毅は、レッドブル・レーシングでのここ数戦はポイントから遠ざかる厳しい状況が続いている。F1オーストリアGPはチームのホームレースとなるが、本人は特別な準備はしていないと語りつつ、これまでの取り組み方には手応えを感じているようだ。

    木曜日に角田裕毅は、予選やセッション序盤でのマシン挙動の理解不足を課題に挙げ、「まだこのクルマを完全には理解できていない」と正直に認めた。その一方で、週末ごとに自信を深めており、「今までのどのレースウイークよりも自信がある」と前向きな姿勢を見せている。

    Q:ここ数戦は苦しい展開が続いていますが、今週末はチームにとってホームレースです。より良い週末にするために、裏側でどんな取り組みをしてきたか教えてください。

    特にこの週末に向けた特別な準備はあまりしていません。まあ、当然ですが、いつも通りの作業はやってきました。

    これまでのレースウイークでの自分の取り組み方には満足しています。うまくいかなかったことがいくつかあって、まあその一部は自分のコントロール外のことでもあります。たとえば先週末のFP3とか。

    正直言って、先週もクリーンなレースウイークではなかったです。でも同時に、自分の成長の仕方やリズムに関しては、確実に正しい方向に進んでいると感じています。もちろん、みんなが求めているほどの速さではないかもしれませんが、少なくとも毎週ポジティブな兆しは見せられていると思います。

    だから自分としては満足しています。ただすべてをまとめる必要があるだけで、レースごとに自信は高まっているし、正直今までのどのレースウイークよりも今の方が自信を持っています。今はまだ学習段階ですが、自分がやっていることを続けていきたいです。

    角田裕毅 レッドブル F1

    Q:自分が本来持っているレベルに到達するために必要なのは自信だけですか?それとも他にも改善すべき点はあるのでしょうか?

    うん、自信ですね。クルマに対する理解、それから経験。たとえば、どのセッションでも、最初のラップからどういう挙動になるか分かっているっていうのは、すごく大きなアドバンテージになるんです。

    今の僕は、最初のラップで少し様子を見ないといけないんです。というのも、どんな挙動になるか完全には分かっていないから。だから全開で行こうとしても、ちょっとやりすぎてしまって、いろんなことが起きてしまう。そういうことから、もっと学ばなきゃいけないし、今のクルマのことをまだ全然理解できていないんだなと思わされます。

    特に予選のような状況では、クルマの挙動を把握するのに最低でも半周は必要だったりして、そうなると限られた時間の中では理想的じゃない。もし最初からどんな挙動か分かっていたら、もっと違うんですが。

    そういう部分は経験と自信からくるもので、少し時間が必要なんです。でも確実に正しい方向に進んでいて、レースごとにそういったものが積み上がっているので、これまでの取り組み方には満足しています。

  • 角田裕毅 F1オーストリアGP展望「チームがいるべき場所に戻したい」

    角田裕毅 F1オーストリアGP展望「チームがいるべき場所に戻したい」

    角田裕毅が、2025年F1第11戦オーストリアGPへの展望を語った。

    ここ数戦は厳しい展開が続いている角田裕毅だが、レッドブル傘下のドライバーとして迎える“ホーム”での一戦で、巻き返しのきっかけをつかめるか注目が集まる。強力なアップグレードを受けたマシンと共に再び上位進出を目指す。

    「ヨーロッパに戻って、オーストリアでのホームレースを迎えられるのを楽しみにしています。レッドブルのドライバーとしてレッドブル・リンクに立つのはいつも特別なことで、ガレージを出るたびにファンの声援が聞こえてきます」と角田裕毅はコメント。

    「今週は、全セッションでクルマの力を最大限に引き出して、安定したパフォーマンスを出すことが重要になります。ここ数戦は僕にとってなかなか難しい展開が続いていましたが、もっと上位に食い込んで、チームがいるべき場所に戻したいと思っています」

    「鍵を握るのは土曜日の予選です。この週末しっかりと上位からスタートできるよう、チームと一緒に全力で準備を進めてきました。何度も後方から追い上げてきた自信はあるので、あとはもっと前からレースを始めて、最後の数周で本来いるべきポジションで戦えるようにしていきます」

    角田裕毅 レッドブル F1 オーストリアグランプリ

  • メルセデス F1オーストリアGPで新リアサスペンションが最大の試練に直面

    メルセデス F1オーストリアGPで新リアサスペンションが最大の試練に直面

    カナダとイタリアで異なる結果を見せたメルセデスのアップデート。W16に導入されたリアサスペンションの新仕様が、次戦オーストリアで真価を問われることになる。

    モントリオールでメルセデスは、今年のW16が抱えてきたリアタイヤ表面のオーバーヒート問題を解消するため、エミリア・ロマーニャGPで初導入されたリアサスペンションを再投入した。

    イモラでの初戦で苦戦したことを受け、メルセデスはモナコとスペインの週末ではこの新サスペンションの使用を見送り、比較データを収集することを優先した。イタリアでの低調なパフォーマンスが新サスペンションに起因するものなのか、確証を得るためだった。

    そしてカナダGPで再びこのアップデートを投入。決断の背景には、新サスペンションが追加の問題を引き起こした明確な証拠は得られなかったというチームの分析がある。カナダGPでは路面温度が50度近くに達したものの、ジル・ビルヌーブ・サーキットには高負荷コーナーが少なく、ソフト寄りのタイヤ3種類の管理が比較的容易だった。

    この新リアサスペンションがジョージ・ラッセルの優勝とアンドレア・キミ・アントネッリの初表彰台にどれほど貢献したかは断定できないものの、メルセデス代表のトト・ヴォルフは「正しい方向には進んでいる」と語る。

    「我々が新しいリアのジオメトリーを導入したのは、リアタイヤ表面のオーバーヒートという特定の問題への対処が目的だった」とヴォルフは述べた。

    「イモラでは期待よりも悪い結果だったから、その後(モナコとバルセロナで)外したのは正しい判断だったと思う」

    「カナダで再導入したのは、開発の方向性が正しいと信じたからだ。ただ、今のレギュレーションの中では、開発が成功するかどうかの見極めは本当に難しい。相関性の問題は我々だけではなく、多くのチームが直面している課題だ」

    「加えて、サーキットのレイアウトやアスファルトの性質といった他の要素もある。クルマが単なる“表彰台に届く”レベルから“圧倒的な勝者”になるための魔法のソリューションなんて存在しない」

    「それでもデータが増えれば、それだけ学びも得られる」

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ F1 オーストリアグランプリ

    もしメルセデスがこの新しいリアサスペンションの仕様を維持するなら、オーストリアは真の試金石となる。ヨーロッパが夏の陽気に包まれる中、レッドブル・リンクでは30度前後の気温が予想されており、昨年同様に路面温度が50度を超える可能性もある。

    メルセデスは高温コンディションでリアタイヤ表面にグレイニングが生じ、グリップを失うという弱点を抱えていた。リアがグレイニングを起こすとスライドが発生し、タイヤ表面と内部(カーカス)との温度差が広がって、さらに症状が悪化する。

    仮にこの新サスペンションが、改良された荷重経路によって表面温度とカーカス温度の整合性を改善できているのであれば、オーストリアGPの多彩なコーナーにも十分に対応できるはずだ。

    このサーキットでは、6・7コーナーの連続左コーナーが数少ない長めのコーナーにあたるが、9コーナーも左タイヤに高い負荷がかかるため、スピードの維持が求められる。

    いずれにせよ、これらのコーナーは新サスペンションがタイヤを最適な作動温度帯に保てているかどうかを測る良い試金石になる。今回もC3、C4、C5の3種のタイヤが投入されるため、昨年のタイヤマネジメントとの比較も可能になる。