カテゴリー: F1オーストラリアGP

  • カタール航空 F1オーストラリアGPの全イベント撤退 中東危機で空域閉鎖

    カタール航空 F1オーストラリアGPの全イベント撤退 中東危機で空域閉鎖

    カタール航空が、2026年F1オーストラリアGPに関連するすべての予定イベントから撤退したことを確認した。背景には、中東情勢の急激な悪化とカタールの空域閉鎖がある。

    近年のF1において主要スポンサーのひとつとなっているカタール航空は、シーズン終盤に開催されるカタールGPを含め、複数のグランプリでプロモーション活動やパートナーイベントを実施してきた。しかし今回の決定により、メルボルンで予定されていたメディアおよびパートナー向けイベントはすべて延期となった。

    中東危機がF1にも影響
    中東情勢の緊張が高まるなか、その影響はスポーツ界にも及び始めている。F1も例外ではなく、シリーズは今シーズンにバーレーン、サウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦での開催を予定しており、現在の状況を注意深く監視している。

    カタール政府は空域の一時閉鎖を発表しており、国営航空会社であるカタール航空はこれに伴い航空便の運航を停止。その影響で、オーストラリアGPに関連するすべての活動から撤退する決定を下した。

    カタール航空「状況を踏まえ招待を取消」
    カタール航空は声明の中で、木曜日の夜にすべての招待を取り消したことを明らかにした。

    「現在の状況を踏まえ、また影響を受けている方々への配慮から、木曜日の夜に予定されていたすべての招待を取り消した」

    さらに同社の広報担当者は次のように説明した。

    「カタールの空域が現在閉鎖されており、カタール航空の運航が一時的に停止しているため、今週末にメルボルンで予定されていたメディアおよびパートナーイベントを延期した」

    中東開催レースの行方にも不透明感
    F1は今後6週間の間にバーレーンGPとサウジアラビアGPの開催を予定しているが、今回の情勢悪化により両イベントの開催にも不透明感が広がっている。

    F1は現時点で公式な変更を発表していないものの、中東地域の状況を継続的に監視しているとみられる。

  • F1オーストラリアGP 予選:結果・タイムシート ラッセルがポール獲得

    F1オーストラリアGP 予選:結果・タイムシート ラッセルがポール獲得

    2026年F1オーストラリアGP 予選の結果・タイムシート。3月7日(土)にアルバート・パーク・サーキットで2026年のF1世界選手権 第1戦 オーストラリアグランプリの公式予選が行われた。

    ポールポジションを記録したのはジョージ・ラッセル(メルセデス)。2番手にアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、3番手にアイザック・ハジャー(レッドブル)が続いた。アストンマーティン・ホンダは、フェルナンド・アロンソが17番手でQ1敗退、ランス・ストロールはICEの問題で走行を行わなかった。

    ■ メルセデスがフロントロウ独占 ラッセルが2026年初ポール
    ジョージ・ラッセルが1分18秒518を記録し、2026年シーズン最初のポールポジションを獲得。キミ・アントネッリが2番手に入り、メルセデスがフロントロウを独占した。シーズン前から有力視されていた速さを、開幕戦予選で証明する形となった。

    ■ アントネッリ躍動も調査対象に ピットレーン違反の疑い
    アントネッリはQ3で一時ポールタイムを記録するなど圧巻のパフォーマンスを見せたが、Q1でのピットレーンでのリリース手順などを巡り審議対象となっている。結果次第ではペナルティが科される可能性もあり、決勝グリッドに影響が出る可能性がある。

    ■ ハジャーがレッドブル初予選で3番手 鮮烈デビュー
    レッドブルのルーキー、アイザック・ハジャーが3番手タイムを記録。メルセデス勢には及ばなかったものの、トップから約0.8秒差でフェラーリのシャルル・ルクレールを抑える好結果となり、チーム加入初戦で存在感を示した。

    ■ フェラーリはルクレール4番手 デプロイメント問題に苦戦
    フェラーリはルクレールが4番手に入りトップ争いには加わったが、Q2ではエネルギーデプロイメントに関する問題を訴える場面も見られた。ルイス・ハミルトンは7番手にとどまり、決勝に向けてセットアップの改善が求められる。

    ■ マクラーレンはピアストリ5番手 ノリスはチームメイトに敗北
    母国グランプリのオスカー・ピアストリが5番手となり、ランド・ノリスを上回った。2025年王者ノリスは6番手にとどまり、メルセデス勢との差を詰めきれなかった。

    ■ レーシングブルズ躍進 ローソンとリンドブラッドがQ3進出
    レーシングブルズはリアム・ローソンとアービッド・リンドブラッドの両ドライバーがQ3進出。リンドブラッドは最後のアタックでトラブルの影響を受けたとみられ、チームメイトから大きく離される結果となったが、チームとしては開幕戦で上々の内容となった。

    ■ フェルスタッペンがQ1敗退 クラッシュで波乱
    最大の衝撃はマックス・フェルスタッペンのQ1敗退だった。最初のアタックラップでリアがロックし、グラベルを越えてバリアに接触。これにより赤旗が提示され、王者は20番手スタートという厳しい状況に追い込まれた。

    ■ アストンマーティン苦戦 アロンソもQ1で姿消す
    アストンマーティンは週末を通してトラブルに苦しみ、フェルナンド・アロンソは17番手でQ1敗退。ランス・ストロールもICE関連の問題で走行が限られ、チームにとって厳しい開幕予選となった。

    ■ アウディとハースF1チームはQ3届かず 中団争いは接戦
    ニコ・ヒュルケンベルグ、オリバー・ベアマン、エステバン・オコン、ピエール・ガスリーらがQ2で敗退。中団勢は僅差の争いとなり、アレクサンダー・アルボンやフランコ・コラピントも含めてわずかなミスがQ3進出を分ける結果となった。

    オーストラリアグランプリ

    F1オーストラリアグランプリ 予選 結果・タイムシート

    順位 No ドライバー チーム Q1 Q2 Q3
    1 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1分19秒507 1分18秒934 1分18秒518
    2 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1分20秒120 1分19秒435 1分18秒811
    3 6 アイザック・ハジャー レッドブル 1分20秒023 1分19秒653 1分19秒303
    4 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1分20秒226 1分19秒357 1分19秒327
    5 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 1分19秒664 1分19秒525 1分19秒380
    6 1 ランド・ノリス マクラーレン 1分20秒010 1分19秒882 1分19秒475
    7 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1分19秒811 1分19秒921 1分19秒478
    8 30 リアム・ローソン レーシングブルズ 1分20秒491 1分20秒144 1分19秒994
    9 41 アービッド・リンドブラッド レーシングブルズ 1分20秒409 1分19秒971 1分21秒245
    10 98 ガブリエル・ボルトレト アウディ 1分20秒495 1分20秒221  
    11 27 ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ 1分21秒024 1分20秒303  
    12 87 オリバー・ベアマン ハース 1分21秒138 1分20秒311  
    13 31 エステバン・オコン ハース 1分20秒758 1分20秒491  
    14 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1分21秒200 1分20秒501  
    15 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 1分21秒051 1分20秒941  
    16 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 1分21秒247 1分21秒270  
    17 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 1分21秒969    
    18 11 セルジオ・ペレス キャデラック 1分22秒605    
    19 77 バルテリ・ボッタス キャデラック 1分22秒244    
      3 マックス・フェルスタッペン レッドブル      
      55 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ      
      18 ランス・ストロール アストンマーティン      
  • F1オーストラリアGP 予選Q2:ラッセル最速 アウディのボルトレトが突破

    F1オーストラリアGP 予選Q2:ラッセル最速 アウディのボルトレトが突破

    2026年F1オーストラリアGPの予選Q2では、トップ10入りを懸けた攻防が繰り広げられ、セッション終盤まで順位が大きく入れ替わる緊迫した展開となった。フェラーリ、メルセデス、マクラーレンなど上位勢が順当にQ3進出を決める一方で、中団グループはわずかな差で明暗が分かれた。

    セッション序盤、フェラーリはQ1で使用したミディアムタイヤからソフトタイヤへ変更してコースイン。シャルル・ルクレールが1分20秒088を記録して暫定トップに立ち、まずは順調なスタートを切った。

    しかしその後、メルセデス勢がペースを上げ、ジョージ・ラッセルが圧倒的なタイムを記録。チームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリも2番手に入り、メルセデスが主導権を握る展開となった。

    一方でルクレールはデプロイメントに問題を訴え、タイム更新に苦戦。Q1ではミディアムタイヤで速さを見せていたフェラーリだが、Q2では思うようにペースが伸びず、セッション中盤まで危険圏に近い位置での戦いを強いられた。

    残り4分を切ると、各チームが最後のアタックへ一斉にコースイン。ニコ・ヒュルケンベルグがタイムを更新して一時9番手へ浮上するなど中団の順位が大きく動き、ルイス・ハミルトンも6番手まで順位を上げて安全圏に入った。

    また、ガブリエル・ボルトレトがタイムを更新し、チームメイトを上回るラップを記録。マクラーレンも早めにピットへ戻り、2台ともQ3進出を確実なものとした。

    最終的にQ2で敗退したのは以下の6名。

    ■ 11番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
    ■ 12番手:オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)
    ■ 13番手:エステバン・オコン(ハースF1チーム)
    ■ 14番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    ■ 15番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    ■ 16番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)

    メルボルンでのポールポジション争いは、メルセデス、フェラーリ、マクラーレン、レッドブル・レーシングなどが揃うQ3へと持ち込まれることになった。ラッセルが見せた圧倒的なペースを誰が止めるのかが、最大の焦点となる。

  • F1オーストラリアGP 予選Q1:フェルスタッペンがクラッシュ脱落 アロンソ敗退

    F1オーストラリアGP 予選Q1:フェルスタッペンがクラッシュ脱落 アロンソ敗退

    026年F1開幕戦オーストラリアGPの予選は、アルバート・パークでQ1から大きな波乱となった。マックス・フェルスタッペンがクラッシュにより敗退する衝撃の展開となり、開幕戦からグリッドの勢力図を揺るがす結果となった。

    このセッションではキャデラックの参戦によりグリッドが22台に拡大したため、Q1では6台が脱落する新フォーマットが採用された。18分間のセッションの中で、各チームはQ2進出を懸けた激しいタイムアタックを展開した。

    フェルスタッペンがクラッシュで赤旗
    セッション中盤、フェルスタッペンが最初のアタックラップでマシンのリアを失い、コーナー進入前にスピン。そのままグラベルを横切ってバリアにクラッシュし、赤旗が提示された。

    フェルスタッペンは無線で「リアがロックした。最高だね」と皮肉めいたコメントを残した。マシンは大きく損傷し、セッション再開後も走行できずQ1敗退が決定。メディカルセンターでチェックを受けるためマシンを降りた。

    赤旗中断によってタイマーが停止したことで、クラッシュ前にタイムを記録できていなかったドライバーにとっては救済となった。


    ラッセルがトップタイム
    再開後のセッションではジョージ・ラッセル(メルセデス)が最速タイムを記録。2番手にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3番手にアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が続いた。

    ラッセルはセッション残り時間のアタックでトップタイムを更新。ピアストリとの差は0.157秒と僅差ながら、今週末のポールポジション争いで優位な位置につけた。

    ランド・ノリスは4番手、アントネッリはクラッシュからの修復後に走行し3番手タイムを記録する粘りを見せた。

    終盤にQ2進出争いが激化
    セッション終盤はQ2進出ラインを巡る攻防が激しくなった。フェルナンド・アロンソは一時的にQ2圏内に入っていたが、最後のアタックでフランコ・コラピントがタイムを更新。アロンソは17番手に押し出され、Q1敗退となった。

    また、ウィリアムズはカルロス・サインツJr.のマシントラブルの影響もあり苦戦。アストンマーティンもランス・ストロールがICEトラブルの影響で十分な走行ができなかった。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    ■ Q1敗退ドライバー
    17位 フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    18位 セルジオ・ペレス(キャデラック)
    19位 バルテリ・ボッタス(キャデラック)
    20位 マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
    21位 カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    22位 ランス・ストロール(アストンマーティン)

    開幕戦の予選は、フェルスタッペンのクラッシュという予想外の出来事で幕を開けた。チャンピオン候補の一人がQ1で姿を消す異例の展開となり、決勝レースの戦略にも大きな影響を与えることになりそうだ。

  • F1オーストラリアGP 予選展開:ラッセル圧倒ポール フェルスタッペンQ1敗退

    F1オーストラリアGP 予選展開:ラッセル圧倒ポール フェルスタッペンQ1敗退

    2026年F1シーズンの開幕戦となるオーストラリアGP予選は、アルバート・パークで劇的な展開となった。メルセデスのジョージ・ラッセルが圧倒的な速さでポールポジションを獲得し、チームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリとともにフロントロウを独占。一方でレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンがQ1でクラッシュして敗退する波乱も起きた。

    新レギュレーション時代の最初の予選は、赤旗、トラブル、そしてルーキーの躍進が入り混じる激しいセッションとなった。

    メルセデスが圧倒的なパフォーマンスを見せる一方、フェラーリやマクラーレン、そしてレッドブル勢がその背後で争う構図が浮き彫りとなった。ここではQ1からQ3までの重要局面を振り返る。

    Q1:フェルスタッペンがクラッシュ 波乱の幕開け
    予選最初のセッションからアルバート・パークは騒然となった。最も大きな出来事はマックス・フェルスタッペンのクラッシュだ。

    最初のアタックラップでコーナー進入時にマシンのリアが突然滑り、フェルスタッペンはグラベルを越えてバリアへヒット。赤旗が掲示され、レッドブルのエースはまさかのQ1敗退となった。

    「リアがロックした」と無線で語ったフェルスタッペンは無事に自力でマシンを降りたが、この事故によりレッドブルは序盤から苦しい展開となった。

    その混乱の中でもメルセデスのジョージ・ラッセルは圧倒的な速さを見せ、フィールドに約0.6秒差をつけてトップタイムを記録。シーズン前から有力視されていたメルセデスの速さを証明した。

    一方でフェラーリはミディアムタイヤという戦略を採用し、決勝を見据えた走りを見せた。

    ■Q1敗退
    17位 フェルナンド・アロンソ
    18位 セルジオ・ペレス
    19位 バルテリ・ボッタス
    20位 マックス・フェルスタッペン
    21位 カルロス・サインツJr.
    22位 ランス・ストロール

    Q2:フェラーリが苦戦 中団は接戦
    続くQ2ではトップチームの力関係がより明確になった。

    ジョージ・ラッセルが再びトップタイムを記録し、メルセデスが完全に主導権を握る展開となる。チームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリも上位に入り、メルセデスの2台が揃って速さを見せた。

    マクラーレンのオスカー・ピアストリは2番手に入り、母国レースで存在感を示したが、ラッセルとの差は6コンマ以上。マクラーレン自身が語っていた「半歩遅れている」という評価を裏付ける結果となった。

    フェラーリは週末を通して速さを見せていたが、ソフトタイヤでのパフォーマンスが伸びず、特にルイス・ハミルトンは苦しいセッションとなった。

    中団ではレーシングブルズのルーキー、アービッド・リンドブラッドが印象的な走りを見せ、Q3進出を決めた。

    ■Q2敗退
    11位 ニコ・ヒュルケンベルグ
    12位 オリバー・ベアマン
    13位 エステバン・オコン
    14位 ピエール・ガスリー
    15位 アレクサンダー・アルボン
    16位 フランコ・コラピント

    Q3:メルセデス圧倒 ラッセルがポール
    最終セッションQ3はトラブルとドラマに満ちた展開となった。

    序盤にはアントネッリのマシンに冷却ファンが装着されたままピットから送り出されるというトラブルが発生。落下した部品をランド・ノリスが踏んでしまい、赤旗が提示された。

    セッション再開後、まず暫定トップに立ったのはアントネッリ。若きイタリア人が圧巻のラップを決めたが、その直後にジョージ・ラッセルがさらに0.3秒上回るラップを叩き出す。

    最後のアタックでも誰もラッセルのタイムを更新できず、メルセデスはフロントロウ独占を達成した。

    レッドブルのアイザック・ハジャーはデビュー戦で見事3番手を獲得。フェラーリのシャルル・ルクレールが4番手、母国の期待を背負うオスカー・ピアストリが5番手に続いた。

    ■トップ10
    1位 ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    2位 アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    3位 アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)
    4位 シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    5位 オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    6位 ランド・ノリス(マクラーレン)
    7位 ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    8位 リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    9位 アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)
    10位 ガブリエル・ボルトレト(アウディ)

    メルセデスが新時代の主役に
    この予選で最も印象的だったのはメルセデスの圧倒的なパフォーマンスだ。フロントロウ独占に加え、ライバルに約0.8秒差をつけるラップタイムは新レギュレーション初戦としては驚異的だった。

    フェラーリはレースペースに自信を見せており、決勝ではスタートや戦略で逆転の可能性を狙う。一方、マクラーレンは自ら認めていた通り、現時点ではトップ2チームの背後に位置していることが明確になった。

    そしてレッドブルはフェルスタッペンのクラッシュという予想外の事態に見舞われたが、アイザック・ハジャーが3番手を獲得する大健闘を見せた。

    新時代の勢力図が初めて明確になった2026年F1開幕予選。決勝ではメルセデスがその優位性を守り切るのか、それともフェラーリやマクラーレンが逆転劇を演じるのか、注目が集まる。

  • F1オーストラリアGP 分析:フリー走行データから読み取るチーム勢力図

    F1オーストラリアGP 分析:フリー走行データから読み取るチーム勢力図

    2026年F1シーズンがメルボルンのアルバート・パークで開幕し、11チームが金曜のフリー走行で初めて本格的な比較を行った。

    2026年は大幅なレギュレーション変更が導入されたこともあり、プレシーズンテスト後も勢力図は不透明なままだったが、2回のプラクティスによってある程度のヒエラルキーが見え始めている。

    2025年に圧倒的な強さを見せたマクラーレンを中心に、メルセデス、フェラーリ、レッドブル・レーシングがトップグループを形成。各チームのデータ分析からは、予選ペースとレースペースの両面で僅差の争いが続いていることが明らかになった。

    オーストラリアGP

    マクラーレンは依然として優勝争いの中心か
    ホームレースを迎えたオスカー・ピアストリがFP2で最速タイムを記録し、マクラーレンは金曜日のタイムシートのトップに立った。チームのデータでは、予選シミュレーションとレースシミュレーションの双方で最速という結果が出ている。

    ピアストリはFP1でパワー喪失の兆候がありガレージに戻る時間が長かったが、FP2ではスムーズに走行を重ねてトップタイムをマークした。

    一方、2025年王者ランド・ノリスはトランスミッション制御の確認のためFP1の多くを欠場。それでも理想ラップのデータでは、ベストミニセクターを合計した場合に0.303秒を失っていたことが判明しており、まだ改善の余地を残している。

    ピアストリは土曜に向けて次のように語った。

    「目標はフロント数列に並ぶことだ。ポールになるかどうかは分からない。レースペースやロングランがどうなのかもまだ完全には見えていない」

    「周りの何チームかより良いとは言えないかもしれないが、悪くはないと思う。今は一貫性を作ることが一番重要で、FP2ではそれに少し近づけたと感じている」

    オーストラリアGP 2026年のF1世界選手権

    メルセデスはテストの速さを再び証明
    バーレーンテストで強さを見せたメルセデスは、FP1でトラブルを抱えた。トラックサイドエンジニアリング責任者のアンドリュー・ショブリンは、パワーユニット側の設定問題があり「かなり混乱したセッション」だったと説明している。

    ジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリはマシンバランスに苦しみ、コーナリングスピードの低下がエネルギーデプロイメントにも影響するという連鎖的な問題が発生した。

    しかしFP2ではセットアップ変更が功を奏し、マシンの反応は大きく改善。両ドライバーはロングランも安定して行うことができた。

    アントネッリはトップ争いの接戦を強調した。

    「トップチーム同士の争いはかなり接近しているように見える。簡単な戦いにはならない。フェラーリ、マクラーレン、レッドブル・レーシングも強そうだ」

    「僕たちは自分たちの作業に集中して、さらに改善していく必要がある」

    データ上ではメルセデスは予選・レースの両方で2番手の位置につけている。

    オーストラリアグランプリ

    フェラーリは安定してトップ4圏内
    フェラーリはFP1でシャルル・ルクレールがトップタイム、ルイス・ハミルトンが2番手というワンツーを記録した。

    FP2ではルクレールが5番手、ハミルトンが4番手と順位を落としたが、チーム内部の雰囲気は依然として前向きだ。

    フェラーリはプレシーズン中、2026年の期待値を慎重に語ってきたが、金曜の走行ではトップ4の一角にいることを示した。

    ハミルトンはセッションを振り返り、「とても良い一日だった」と語り、チームが「できる限り最善の仕事をした」と評価した。

    一方ルクレールはFP2で異なるセットアップを試した結果、「うまくいかなかった」と認めつつも、予選は「かなり接戦になる」と見ている。

    データ分析ではフェラーリは予選・レースともに3番手だが、マクラーレンとの差は0.14秒しかない。

    オーストラリアグランプリ 2026年のF1世界選手権

    レッドブル・レーシングは金曜時点で4番手
    レッドブル・レーシングはプレシーズンから実力を隠しているのではないかという見方があり、ラッセルもテストデータからその可能性を示唆していた。

    FP1ではマックス・フェルスタッペンとアイザック・ハジャーがすぐに速さを示したが、FP2では状況がやや難しくなった。

    ハジャーはデプロイメントの一貫性に問題を抱え、バランスにも苦しんだ。

    フェルスタッペンは電子制御ボックスの問題でピットレーンで停止。エンジニアリング責任者のポール・モナハンは、ギアに入ったままクランキングできず「ギアを抜くことができなかった」と説明している。

    問題が解決すると走行を再開できたが、貴重なトラックタイムを失う結果となった。

    それでもレッドブル・フォード・パワートレインはプレシーズンと同様に信頼性面では安定しており、チームにとっては前向きな材料となっている。

    現時点のデータではトップ4の中で4番手と評価されているが、レッドブル・レーシングは過去数年間、金曜夜の作業で大きくパフォーマンスを向上させてきた実績がある。

    モナハンは次のように語った。

    「他チームが何をしているかは我々のコントロール外だ」

    「我々にできるのは明日、自分たちのマシンから最大限を引き出すことだけだ」

    「他チームより良い仕事ができれば、我々は競争力を持つことができる」

  • ジョージ・ラッセル F1オーストラリアGP FP3最速 メルセデスは明暗

    ジョージ・ラッセル F1オーストラリアGP FP3最速 メルセデスは明暗

    2026年F1オーストラリアGPのフリー走行3回目(FP3)がアルバート・パークで行われ、メルセデスのジョージ・ラッセルが1分19秒053を記録してトップに立った。

    一方でチームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリは終盤に大クラッシュを喫し、メルセデスにとっては明暗が分かれるセッションとなった。

    セッションはバリア修復で開始遅延
    FP3は、直前に行われたF3スプリントレースで発生した事故の影響によるバリア修復のため、開始が遅れて現地時間12時50分にスタートした。

    最初にコースへ向かったのはアルピーヌのフランコ・コラピントを先頭とするグループで、ルイス・ハミルトンやフェルナンド・アロンソらも続いた。

    走行開始直後にはウィリアムズのカルロス・サインツJr.がピット入口付近でマシンを停止。

    イエローフラッグの後にバーチャル・セーフティカーが導入され、その後マシン回収のため赤旗となった。サインツJr.はマシンを降りてピットへ歩いて戻る姿が確認された。

    ルクレールが中盤トップ
    再開後は多くのマシンがコースへ戻り、セッションは一気に慌ただしい展開となった。

    アストンマーティンはランス・ストロールのパワーユニット問題により修復作業が長引き、ストロールはこのセッションに参加できなかった。

    セッション中盤にはフェラーリのシャルル・ルクレールが1分20秒271を記録してトップに立ち、メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリを0.053秒差で上回った。

    ハミルトンが3番手につけ、各車はソフトタイヤでのタイムアタックに移行していった。

    アントネッリがターン2で大クラッシュ
    セッション終盤、フレッシュなソフトタイヤを装着したマシンがタイム更新を狙う中、ターン2でアンドレア・キミ・アントネッリがクラッシュ。

    縁石に乗りすぎてリアを失い、メルセデスW17は大きくクラッシュした。

    アントネッリは無線で無事を報告してマシンから自力で降りたが、セッションは赤旗となり、マーシャルがデブリ回収と車両撤去を行った。

    ラッセルが最後にトップ奪取
    残り4分弱でセッションが再開すると、各車が最後のアタックへ。

    ランド・ノリスが一時5番手に浮上したが、その直後にジョージ・ラッセルが1分19秒053を記録しトップに立った。

    このタイムはシャルル・ルクレールに0.774秒差をつける圧倒的なラップとなり、セッションはそのままチェッカーフラッグを迎えた。

    最終的にハミルトンが2番手、ルクレールが3番手。

    地元オーストラリアのオスカー・ピアストリが4番手、アイザック・ハジャーが5番手となり、マックス・フェルスタッペンは6番手だった。

    レーシングブルズのルーキー、アービッド・リンドブラッドは11番手と引き続き好調を維持。

    リアム・ローソンが12番手、エステバン・オコン、ニコ・ヒュルケンベルグ、ピエール・ガスリー、フランコ・コラピントが続いた。

    アレクサンダー・アルボンは17番手、フェルナンド・アロンソは18周を走行して18番手。

    キャデラックのバルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスが19番手と20番手となり、サインツJr.は走行再開できず21番手、ストロールはICE問題の疑いにより走行できなかった。

    この後、パドックの注目は現地時間16時に開始予定の2026年シーズン最初の予選へと移る。

    オーストラリアグランプリ 2026年のF1世界選手権

    2026年 F1オーストラリアGP FP3結果

    1.ジョージ・ラッセル(メルセデス) – 1分19秒827(22周)
    2.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) – 1分19秒696(22周)
    3.シャルル・ルクレール(フェラーリ) – 1分19秒827(19周)
    4.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) – 1分20秒087(17周)
    5.アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング) – 1分20秒137(14周)
    6.マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) – 1分20秒197(14周)
    7.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) – 1分20秒324(18周)
    8.ランド・ノリス(マクラーレン) – 1分20秒443(22周)
    9.ガブリエル・ボルトレト(アウディ) – 1分20秒459(18周)
    10.オリバー・ベアマン(ハースF1チーム) – 1分20秒778(17周)
    11.アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ) – 1分20秒838(15周)
    12.リアム・ローソン(レーシングブルズ) – 1分20秒890(13周)
    13.エステバン・オコン(ハースF1チーム) – 1分20秒983(18周)
    14.ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ) – 1分21秒067(22周)
    15.ピエール・ガスリー(アルピーヌ) – 1分21秒071(25周)
    16.フランコ・コラピント(アルピーヌ) – 1分21秒413(21周)
    17.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ) – 1分21秒664(16周)
    18.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) – 1分22秒720(19周)
    19.バルテリ・ボッタス(キャデラック) – 1分23秒514(12周)
    20.セルジオ・ペレス(キャデラック) – 1分24秒397(20周)
    21.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ) – 計測なし(1周)
    22.ランス・ストロール(アストンマーティン) – 計測なし(0周)

  • FIAが“直前撤回” F1オーストラリアGPのアクティブエアロゾーン騒動

    FIAが“直前撤回” F1オーストラリアGPのアクティブエアロゾーン騒動

    2026年F1シーズン開幕戦オーストラリアGPの土曜日、アルバートパークでFIAが下した決定がパドックに大きな混乱をもたらした。

    最終プラクティス(FP3)を目前に控え、FIAはアクティブエアロの「ストレートモード」ゾーンのひとつを突然削除。しかしチームとドライバーから強い反発が起こり、わずか1時間足らずでその決定を撤回するという異例の展開となった。

    2026年の新レギュレーションでは、コーナーではダウンフォース重視の「コーナーモード」、ストレートでは低ドラッグの「ストレートモード」を切り替えるアクティブエアロが導入されている。アルバートパークでは当初、このストレートモードを使用できるゾーンが5カ所設定されていた。

    しかしそのうちの1つ、ターン8出口から高速のターン9〜10のS字区間へ向かうセクションが問題となった。

    FP3直前にアクティブエアロゾーン削除
    週末前のシミュレーションでは問題ないと判断されていたが、金曜夜のドライバーズブリーフィングで一部ドライバーが安全面への懸念を提起した。特に他車の後ろを走行した場合、ダウンフォース不足によりクラッシュリスクが高まる可能性があるという指摘だった。

    この懸念を受けてFIAは土曜朝、FP3開始の数時間前というタイミングで「ストレートモードゾーン4」を無効化するとチームに通知した。

    しかしこの決定はチーム側にとって極めて大きな問題だった。金曜日の走行データをもとにセッティングを作り上げてきた各チームにとって、ゾーン削除はエネルギーマネジメントから車高、タイヤ圧まで大きな影響を与えるためだ。

    あるチーム関係者はその状況をこう例えた。

    「これはサッカーの審判がハーフタイムにゴールポストのサイズを変えるようなものだ」

    ストレートモードが使えなくなることでマシンは高ドラッグ状態のまま長いストレートを走ることになり、バッテリー消費の増加やタイヤ荷重の変化が発生する。さらにダウンフォース増加によって車体が路面に押し付けられ、プランク摩耗が増えて失格のリスクが高まる可能性もあった。

    FIAシングルシーター部門ディレクターのニコラス・トンバジスは、この決定が歓迎されないことは理解していると認めた。

    「これはかなり大きな変更だ。チームはマシンのセットアップを調整しなければならない」

    「彼らは金曜日とは異なる条件で走ることになる。だから不満を持つチームがいるのは確かだろう」

    「しかし我々は安全を最優先にする必要がある。今週末にとってそれが最も責任ある判断だ」

    F1 オーストラリアGP 国際自動車連盟

    チームとドライバーの反発でFIAが撤回
    しかしこの決定は、すぐにパドック全体の反発を招いた。チームとドライバーが連携してFIAに抗議し、ゾーン削除は不要だと主張したのである。

    問題のセクションの危険性を最初に指摘したのは、アウディのガブリエル・ボルトレトだったとされる。ボルトレトは単独走行でも全開で通過するのが難しいと述べ、レースで他車の後ろを走ると危険になる可能性があると説明した。

    ただし他の多くのドライバーはそこまで深刻な問題とは捉えておらず、ブリーフィング終了時点ではゾーン削除にまで発展するとは誰も予想していなかったという。

    ゾーン削除の影響は非常に大きく、チームは車高、サスペンション設定、タイヤ圧、エネルギーマネジメントなどをすべて見直す必要があった。あるチーム代表は、事実上すべての準備を「ゼロからやり直す」ことになると語った。

    またストレートモードが使えない場合、トップスピードが大幅に低下する可能性も指摘された。あるシミュレーションでは、ターン9進入速度がF3マシンよりも50km/h遅くなるという予測さえあったという。

    こうした状況を受け、チームとドライバーは一致してFIAに決定の見直しを求めた。

    そしてFP3開始まで1時間を切った段階で、FIAは方針を撤回した。

    FIAは声明で次のように発表した。

    「過去1時間にチームとドライバーから寄せられたフィードバック、およびチームから提供された追加分析を受け、アルバートパークのストレートモードゾーン4を削除する決定を撤回する」

    「この修正は直ちに有効となり、ストレートモードゾーン4はFP3で使用される」

    「FP3の走行中および終了後にさらなる評価を行う」

    ダウンフォース設定がチームごとに差
    今回の問題の背景には、チームごとの空力設定の違いもあった。

    トンバジスによれば、このセクションを安全に通過できるダウンフォース設定を持っていたのはわずか4チームだったという。残りのチームではフロントダウンフォースが予想より少なく、想定していた安全マージンを満たしていなかった。

    「11チームのうち約7チームがその問題を抱えていた」

    「前輪のダウンフォース量が我々の想定より少なく、安全だと思われた設定が実際には安全ではなかった」

    FIAは個別チームにセッティング変更を求めるという選択肢もあったが、短時間では現実的ではないと判断した。

    「この影響はすべてのマシンで同じではない」

    「しかし短時間で『このチームは変更しなければならないが、他は不要』という明確な基準を作ることはできなかった」

    結果として今回の騒動は、2026年F1の新技術であるアクティブエアロがいかにセッティングと戦略に大きな影響を与えるかを象徴する出来事となった。シーズン開幕戦の週末は、予想外の混乱とともにスタートすることになった。

  • F1オーストラリアGP フリー走行3回目:結果・タイムシート

    F1オーストラリアGP フリー走行3回目:結果・タイムシート

    2026年F1オーストラリアGP フリー走行3回目の結果・タイムシート。3月7日(土)にアルバート・パーク・サーキットで2026年のF1世界選手権 第1戦 オーストラリアグランプリのフリープラクティスが行われた。

    トップタイムを記録したのはジョージ・ラッセル(メルセデス)。2番手にルイス・ハミルトン(フェラーリ)、3番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続いた。アストンマーティン・ホンダは、フェルナンド・アロンソが18番手、ランス・ストロールは走行を行わなかった。

    ■ ラッセルがFP3最速 メルセデスがポール最有力候補に浮上
    ジョージ・ラッセルがフリー走行3回目で最速タイムを記録し、メルセデスが一気にポールポジション候補として浮上した。ラッセルのタイムはルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールを大きく上回り、予選に向けて有力な存在となっている。

    ■ アントネッリが大クラッシュ 赤旗でセッション中断
    アンドレア・キミ・アントネッリがターン2で縁石に乗りすぎてリアを失い、ウォールに激突する大クラッシュを喫した。ドライバーは無事だったがマシン後部は大きく損傷し、予選出走が危ぶまれる状況となっている。

    ■ チェッカー直前のアタック合戦 ラッセルがトップ維持
    セッション終盤には各車が最後のアタックラップを実施。最終的にラッセルがトップを守り、ハミルトン、ルクレール、オスカー・ピアストリ、アイザック・ハジャーが続いた。

    ■ ノリス渾身のアタックもトラフィックに阻まれる
    ランド・ノリスはトラフィックの影響を受けながらもアタックラップをまとめ、5番手に浮上。しかしその直後にラッセルがさらに速いタイムを記録し、トップに立った。

    ■ ヒュルケンベルグがトップ10入り アウディ中団争いへ
    ニコ・ヒュルケンベルグは最初のアタックで10番手につけ、アウディが中団上位争いに加わる可能性を示した。アウディ、アルピーヌ、レーシングブルズ、ウィリアムズ、ハースF1チームの5チームが接戦になるとみられている。

    ■ ストロールはICE疑いで走行せず
    ランス・ストロールは内燃機関のトラブルが疑われ、FP3を欠場。チームは予選に向けてマシン修復作業に集中することになった。一方フェルナンド・アロンソは走行を続け、データ収集を進めた。

    ■ サインツにPUトラブル セッション序盤にVSC
    カルロス・サインツJr.はセッション序盤にパワーユニットの問題でマシンを停止。バーチャルセーフティカーが導入され、その後回収作業のため赤旗が提示された。

    ■ F3クラッシュの影響でFP3開始が遅延
    この日のFP3はF3レースで発生した大クラッシュによるバリア修復の影響で開始が遅れた。結果として走行時間が限られ、各チームは短い時間で予選準備を進める必要に迫られた。

    ■ 路面温度37度 安定したコンディション
    メルボルンは晴天に恵まれ、路面温度は約37度、気温は20度前後と安定したコンディションとなった。風も弱く、タイムアタックには理想的な環境となっていた。

    オーストラリアグランプリ

    F1オーストラリアグランプリ フリー走行3回目 結果・タイムシート

    順位 No ドライバー チーム タイム GAP LAP
    1 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1分19秒827   22
    2 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1分19秒696 0.616 22
    3 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1分19秒827 0.774 19
    4 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 1分20秒087 1.034 17
    5 6 アイザック・ハジャー レッドブル 1分20秒137 1.084 14
    6 3 マックス・フェルスタッペン レッドブル 1分20秒197 1.144 14
    7 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1分20秒324 1.271 18
    8 1 ランド・ノリス マクラーレン 1分20秒443 1.390 22
    9 98 ガブリエル・ボルトレト アウディ 1分20秒459 1.406 18
    10 87 オリバー・ベアマン ハース 1分20秒778 1.725 17
    11 41 アービッド・リンドブラッド レーシングブルズ 1分20秒838 1.785 15
    12 30 リアム・ローソン レーシングブルズ 1分20秒890 1.837 13
    13 31 エステバン・オコン ハース 1分20秒983 1.930 18
    14 27 ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ 1分21秒067 2.014 22
    15 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1分21秒071 2.018 25
    16 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 1分21秒413 2.360 21
    17 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 1分21秒664 2.611 16
    18 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 1分22秒720 3.667 19
    19 77 バルテリ・ボッタス キャデラック 1分23秒514 4.461 12
    20 11 セルジオ・ペレス キャデラック 1分24秒397 5.344 20
    21 55 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ     1
    22 18 ランス・ストロール アストンマーティン      
  • F1オーストラリアGP FP3展開:ラッセル最速 アントネッリ大クラッシュ

    F1オーストラリアGP FP3展開:ラッセル最速 アントネッリ大クラッシュ

    2026年F1オーストラリアGP フリー走行3回目は、メルボルンのアルバートパークで開催された。バリア修復による遅延や赤旗中断など波乱の多いセッションとなったが、最終的にはジョージ・ラッセル(メルセデス)がトップタイムを記録。ルイス・ハミルトン(フェラーリ)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続き、予選に向けて接戦の様相を見せている。また、メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリがクラッシュを喫し、チームにとっては大きな打撃となる可能性も浮上した。

    バリア修復で開始遅延 セッションは不安定な立ち上がり
    フリー走行3回目は、F3での大きなクラッシュによるバリア修復の影響で開始が遅れた。アルバートパークは仮設サーキットのため、セッション序盤は路面グリップが低く、各チームは慎重に走行を開始する形となった。

    多くのマシンがガレージで様子を見ながらタイミングを待つ展開となり、コース上は断続的にトラフィックが発生。序盤はタイムよりもセットアップ確認とデータ収集が優先された。

    サインツがストップ ウィリアムズに信頼性問題
    セッション開始直後にはカルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)がパワーユニット系トラブルとみられる問題でコース脇にマシンを止め、バーチャルセーフティカーが導入された。

    ウィリアムズは前日から信頼性問題に悩まされており、この停止によってセッションは赤旗中断へ。序盤からチームにとって厳しい状況となった。

    トップ争いは大混戦 ピアストリやハミルトンがタイム更新
    セッションが再開されるとタイムは一気に更新されていく。ルイス・ハミルトンが1分20秒176を記録してトップに立ち、フェラーリの速さを示した。

    その後、地元オーストラリアのオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が古いソフトタイヤながらさらに上回るタイムを記録。トップ争いはフェラーリ、マクラーレン、メルセデスが拮抗する展開となった。

    アントネッリが大クラッシュ メルセデスに衝撃
    しかし終盤、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)がターン2で縁石を踏みすぎたことでリアを失い、ウォールに激突。大きなクラッシュとなり赤旗が掲示された。

    ドライバー本人は無事にマシンを降りたものの、マシン後部は大きく損傷。予選までの短い時間での修復は難しい可能性もあり、メルセデスにとって大きな懸念材料となった。

    再開後のアタック合戦 ラッセルが圧巻のトップタイム
    残り数分でセッションは再開され、各ドライバーはほぼ1回限りのアタックへ。

    その中でジョージ・ラッセルが圧巻のラップを記録しトップに浮上。ルイス・ハミルトンを0.6秒以上上回る圧倒的なタイムで、ポールポジション争いの最有力候補として存在感を示した。

    予選は四強対決の様相 接戦のポール争いへ
    最終結果はラッセルがトップ、2番手ハミルトン、3番手ルクレール、4番手ピアストリ、5番手アイザック・ハジャー。

    フェラーリ、メルセデス、マクラーレンの3チームに加え、レッドブル勢も僅差に控えており、2026年シーズン最初の予選は混戦となる可能性が高い。

    メルセデスの速さが際立つ一方で、フェラーリとマクラーレンも十分に対抗できるペースを示しており、ポールポジション争いは最後まで目が離せない展開となりそうだ。

    オーストラリアグランプリ

    2026年 F1オーストラリアGP FP3結果

    1.ジョージ・ラッセル(メルセデス) – 1分19秒827(22周)
    2.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) – 1分19秒696(22周)
    3.シャルル・ルクレール(フェラーリ) – 1分19秒827(19周)
    4.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) – 1分20秒087(17周)
    5.アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング) – 1分20秒137(14周)
    6.マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) – 1分20秒197(14周)
    7.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) – 1分20秒324(18周)
    8.ランド・ノリス(マクラーレン) – 1分20秒443(22周)
    9.ガブリエル・ボルトレト(アウディ) – 1分20秒459(18周)
    10.オリバー・ベアマン(ハースF1チーム) – 1分20秒778(17周)
    11.アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ) – 1分20秒838(15周)
    12.リアム・ローソン(レーシングブルズ) – 1分20秒890(13周)
    13.エステバン・オコン(ハースF1チーム) – 1分20秒983(18周)
    14.ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ) – 1分21秒067(22周)
    15.ピエール・ガスリー(アルピーヌ) – 1分21秒071(25周)
    16.フランコ・コラピント(アルピーヌ) – 1分21秒413(21周)
    17.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ) – 1分21秒664(16周)
    18.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) – 1分22秒720(19周)
    19.バルテリ・ボッタス(キャデラック) – 1分23秒514(12周)
    20.セルジオ・ペレス(キャデラック) – 1分24秒397(20周)
    21.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ) – 計測なし(1周)
    22.ランス・ストロール(アストンマーティン) – 計測なし(0周)