カテゴリー: F1オーストラリアGP

  • ルイス・ハミルトン フェラーリF1で手応え「あと5周あれば表彰台」

    ルイス・ハミルトン フェラーリF1で手応え「あと5周あれば表彰台」

    フェラーリのルイス・ハミルトンは、2026年F1オーストラリアGP決勝を4位でフィニッシュした。表彰台には届かなかったものの、レース後のハミルトンはフェラーリでのパフォーマンスに強い手応えを感じており、今後のレースに向けて大きな期待を示した。

    7度のF1ワールドチャンピオンは、終盤にチームメイトのシャルル・ルクレールを激しく追い上げたものの、最終的にはわずか0.5秒差で表彰台を逃した。しかしレース内容そのものについては非常にポジティブに受け止めている。

    フェラーリ移籍後初戦で見えたポテンシャル
    7番グリッドからスタートしたハミルトンは、メルボルンのアルバート・パークで好スタートを決め、序盤の混戦の中で3番手まで浮上。チームメイトのルクレールとメルセデスのジョージ・ラッセルの後方につける形となった。

    レース中盤にはバーチャル・セーフティカーが2度導入されたが、その際フェラーリは両マシンをステイアウトさせる戦略を選択。一方でメルセデスは最初のVSC中にジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリをピットインさせ、このワンストップ戦略が結果的に勝負を分ける形となった。

    その後フェラーリ勢がピットストップを行うと、両メルセデスの後方に回ることとなり、最終的にメルセデスが1-2フィニッシュを達成した。

    ハミルトン「あと5周あれば3位だった」
    「すごくいい気分だ。まだ走り続けられた気がするし、レースがもっと長ければよかったと思う。あと5周くらいあれば3位を取れていたと思う」

    「今日は本当にポジティブな要素がたくさんあった。マシンのフィーリングも素晴らしかったし、実際とても楽しいレースだった」

    レース終盤にはルクレールとの差を急速に縮め、表彰台争いを演じたハミルトン。結果こそ4位だったが、フェラーリでの競争力を実感する内容となった。

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ

    メルセデスとの差はパワーか
    「そうだね、まだやるべきことはあると思う。前に追いつくためにいくつか改善しないといけない」

    「明らかにパワーを改善する必要があると思う。メルセデスは他よりパワーがあるように見える。もしくはバッテリーのパワーなのかもしれないけど、正確には分からない」

    「でも僕たちは今日、結果もパフォーマンスも最大限引き出せたと思う。マシンの中でのフィーリングもすごく良かったし、次のレースが本当に楽しみだ」

    フェラーリ加入初戦でポジティブな感触を得たハミルトン。2026年F1第2戦の中国GPはわずか1週間後に控えており、フェラーリがメルセデスとの差をどこまで縮められるかが注目される。

  • フランコ・コラピント F1開幕戦で大事故寸前 ローソンの失速を回避

    フランコ・コラピント F1開幕戦で大事故寸前 ローソンの失速を回避

    アルピーヌのフランコ・コラピントは、2026年F1オーストラリアGPのスタート直後にリアム・ローソンのマシンを避けるという危険な場面に遭遇した。グリッドで失速したマシンを間一髪でかわし、大事故を回避している。

    2026年F1では新パワーユニットの導入によりMGU-Hが廃止され、ターボの立ち上がりが従来より難しくなったと指摘されている。スタートで複数のドライバーが加速に苦しむ場面が見られ、その影響が開幕戦でも露呈した。

    コラピントが語る“危険すぎた”スタートの瞬間
    16番グリッドからスタートしたコラピントは、前方で動けなくなったローソンのレーシングブルズを間一髪で回避した。

    「スタートでリアムがグリッドで動けなくなってしまって、僕たちは大きな事故になりかけた」とコラピントは振り返った。

    「正直言って、あの1周目を切り抜けられたのは本当に運が良かった。とても、とても運が良かった」

    「こういうことは新しいマシンでは起こり得ることだけど、本当に危険でかなりスケッチーだった。無事に通り抜けられてよかったよ。リア右で少し壁に触れたけど、それくらいだった」

    ローソン「まったく理由が分からない」スタートトラブル
    一方、トラブルに見舞われたリアム・ローソンは、スタートで突然パワーを失ったと説明している。

    「正直なところ、何が起きたのか全く分からない。スタートしたのにマシンが動かず、完全にパワーを失ってしまった」

    「その状態が5秒くらい続いた。そのあと数秒してからパワーが戻ってきたけど、今度はホイールスピンしてしまった」

    「何が起きたのか分からない。テストではこんなことはなかった」

    ローソンはその後レースを続行し、最終的に13位でチェッカーを受けた。チームメイトでルーキーのアービッド・リンドブラッドがデビュー戦で8位入賞を果たしたのに対し、45秒遅れでのフィニッシュとなった。

    「かなりフラストレーションが溜まる一日だった。昨日はとても良い一日で、2台とも良いポジションにつけていた」

    「レース中のペース自体は悪くなかったと思うけど、エネルギー管理など様々な問題と戦い続けていた。振り返る必要があるけど、クリーンな一日ではなかった。スタート後もずっと問題を抱えていたから残念だ」


    アルピーヌにとって厳しい週末
    一方のコラピントは、レース中にストップ&ゴーペナルティも科され、最終的に14位でフィニッシュした。チームメイトのピエール・ガスリーからは64秒遅れだった。

    「長いレースだった。今週末はペースに苦しんでいた」

    「バーレーンのあとだから、もっと良い結果を期待していた。でもストップ&ゴーを受けてさらに30秒以上失ってしまった。本当に厳しい午後だった」

  • アイザック・ハジャー レッドブルF1に苦言「バッテリーなしでスタート」

    アイザック・ハジャー レッドブルF1に苦言「バッテリーなしでスタート」

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)は、2026年F1オーストラリアGPでのリタイアを受け、チームに改善が必要だと率直な評価を下した。

    ハジャーはアルバート・パークで行われた予選で3番手タイムを記録し、レッドブルでのデビュー戦で強い印象を残した。しかし決勝ではRBPTフォードのパワーユニットトラブルに見舞われ、58周のレースの12周目でリタイアを喫した。

    スタート直後からバッテリーが使えない状態
    ハジャーは、レース開始直後からパワーユニットに問題を抱えていたことを明かし、それがジョージ・ラッセルから首位を奪うチャンスを逃す原因になったと語った。

    「スタートは素晴らしかった。つまり、僕はバッテリーがない状態でレースをスタートしたんだ。それでも発進はとても良かった」

    「簡単に首位に立てるところだった。それが少なくとも今日の良かった点だ。僕たちはスタートがとても良かった」

    「そして『よし、首位に立つぞ』と思った瞬間にパワーがなくなった」

    「数周の間は回復させることに時間を使っていた。エンジンの音もひどかったし、レースを完走できないことは分かっていた。だから残念だった」

    「僕たちはルイスと争っていたと思うけど、ストレートで30km/hも速い相手と戦うのは難しい。それが今日の唯一の見どころだった」

    アイザック・ハジャー レッドブル・レーシング

    チームのオペレーション改善を要求
    ハジャーはスタート時にバッテリーが使えなかった原因について、技術的なトラブルではなくチームのオペレーションの問題だったと説明した。

    「技術的な問題ではない。ただ、こういうことが起きないように僕たちは改善しないといけない」

    「テストの6日間でもシミュレーションできなかったし、フリープラクティスでも同じだった。正直に言って、これは新しいシナリオなんだ」

    「レースの状況は違う。だから少なくとも良い経験にはなったと思う」

    2026年F1パワーユニットは調整が難しい
    ハジャーはRB22にはポテンシャルがあると感じているものの、その力を最大限に引き出すにはパワーユニット側の問題を早急に解決する必要があると語った。

    「これまではとてもスムーズな週末だった。プラクティスセッションではね」

    「でもこうした新しいエンジンはレース手順ほど単純じゃない。グリッドに向かうラップ、停止時間、温度の上下などがある」

    「だからエンジンの調整はとても難しいんだ」

  • アルピーヌF1 オーストラリアGP決勝「苦労してつかんだ1ポイント」

    アルピーヌF1 オーストラリアGP決勝「苦労してつかんだ1ポイント」

    アルピーヌは2026年F1オーストラリアGP決勝でピエール・ガスリーが10位に入り、開幕戦で1ポイントを獲得した。フランコ・コラピントはスタート違反によるストップ&ゴーペナルティが響き14位でレースを終えている。

    コラピントはスタート直後、前方で加速が遅れたリアム・ローソンのマシンを間一髪で回避する場面もあった。

    一方のガスリーは序盤のバーチャル・セーフティカー(VSC)中にピットストップを行い、その後ハードタイヤで46周を走破。終盤にはエステバン・オコンの追撃を抑え、粘り強い走りでポイント圏内を守り切った。

    ニールセン「忙しいレースだった」
    マネージングディレクターのスティーブ・ニールセンは、ガスリーの走りを評価するとともに、チームとしての反省点にも言及した。

    「ピエールの10位で1ポイントを持ち帰ることができた」とニールセンはコメント。

    「彼にとっては非常に忙しいレースだった。多くの激しいバトルを戦い抜き、最終的には困難な状況の中で粘り強さとスキルを示して強い結果を手にした」

    「残念ながらフランコ側のオペレーションミスによりペナルティを受け、ポイント争いの可能性は消えてしまった。これはチームとして受け止めるべきことであり、フランコには申し訳ないと思っている。彼の責任ではなかった」

    「今日のレースから彼は多くの経験を得たはずだ。今後チームやピエールとともに、現在のレースで求められる新しいスキルについて多くを学ぶことになるだろう」

    「スポーティングの観点から見ても、今日は非常にユニークなグランプリだった。さまざまな戦術や駆け引きが展開され、フィールド全体で興味深いレースが繰り広げられた」

    「これはF1の新時代の初日だ。我々は今日の結果に満足していいと思う。次は来週の中国GPスプリントに向けて集中していく」

    ガスリー「苦労してつかんだポイント」
    10位でフィニッシュしたピエール・ガスリーは、厳しい戦いの末に獲得したポイントを喜んだ。

    「今日は本当に苦労してつかんだ1ポイントだった」とガスリーはコメント。

    「長い午後だったし、スタートもうまく決まっていくつか順位を上げることができた。レース中には面白いバトルもいくつかあったが、接触によるダメージもあって本来のポテンシャルを完全には発揮できなかった。状況次第ではもっと上位で戦えていたと思う」

    「それでもポジティブな点は多いし、来週に向けて学ぶことも非常に多い。レースの形は確かにこれまでとは違っていて、新しい挑戦がたくさんあった」

    「戦術やさまざまな要素がレースに影響するようになっている。実際にレースを経験してみて理解すべき新しい要素がたくさんある」

    「忙しいレースだったが楽しかった。チーム全員にとって良い仕事だったと思う。来週は中国でスプリントウィークエンドがあるので、すぐにペースをつかむ必要がある」

    アルピーヌF1チーム F1 オーストラリアGP

    コラピント「危うくスタートで終わるところだった」
    14位でフィニッシュしたフランコ・コラピントは、スタート直後の危険な場面とペナルティが結果に影響したと語った。

    「結果だけ見れば望んだものではない」とコラピントはコメント。

    「ただ、レースペースや得られたデータなどポジティブな点もあり、今後のレースに向けて学べることは多い。グリッド位置を考えれば厳しいレースになることは分かっていたし、スタート違反のペナルティが上位争いのチャンスを失わせてしまった」

    「我々はチームとして勝ち負けを分かち合う」

    「実はスタート直後にレースが終わるところだった。リアム・ローソンの加速が非常に遅く、ほぼ追突するところだった」

    「最後の瞬間に気づいて右へ避け、彼とピットウォールの間を通り抜けた。壁に触れたと思うが、大きなダメージはなく1周目を無事に終えられた」

    「結果は満足できるものではないが、週末のスタートを考えればマシンの感触やパフォーマンスには満足している。特にレースペースはミッドフィールドのライバルと比較しても悪くなかった」

    「ピエールがポイントを獲得したのも素晴らしいことだ」

    アルピーヌは開幕戦で貴重な1ポイントを獲得した一方、オペレーション面のミスやスタート違反など課題も浮き彫りとなった。チームは中国GPのスプリントウィークエンドでさらなる改善を目指す。

  • フェルナンド・アロンソ 「ホンダF1は振動は低減したと考えているが…」

    フェルナンド・アロンソ 「ホンダF1は振動は低減したと考えているが…」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1オーストラリアGP決勝でリタイアに終わった後、問題となっているホンダ製パワーユニットの振動について言及した。

    アストンマーティン・ホンダはバッテリーに起因する振動に苦しんでおり、アロンソとチームメイトのランス・ストロールの指に神経損傷のリスクがある可能性も指摘されている。

    アロンソは、ホンダ側はバーレーン以降の変更によって振動は低減したと考えているものの、シャシー側ではまだ完全には解決していないと説明。中国GPに向けてさらなる改善が必要になるとの見方を示した。

    振動問題は依然として完全には解決せず
    アロンソは、振動の状況について「バーレーンと似た状態だ」と説明し、依然としてドライバーにとって快適とは言えないレベルだと語った。

    「バーレーンと似たような状況で、このレベルの振動は決して気持ちのいいものではない」

    「ホンダは、いくつかの変更によってバッテリーの振動はバーレーンより低減したと考えていると思う。でもシャシー側ではまだそれが起きていない。バッテリーを別の方法で隔離する必要があるからだ」

    「だからもう少し時間がかかると思う。でも中国ではチームを助けるため、できるだけ多くの周回をこなしたい」

    「状況は変わらないと思うので、また厳しい週末になるだろう。それでも諦めるわけにはいかない。さまざまな解決策を試し続ける必要があるし、特にシャシー側でパッケージを改善する必要がある。現状では何も最適化できていない。だから中国はまた良いチャンスになるはずだ」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    ロケットスタートの直後にトラブル発生
    17番グリッドからスタートしたアロンソは、決勝序盤にロケットスタートを決めて一時10番手まで浮上。しかしその後トラブルに見舞われ、最終的に2度のストップを経てレースを終えることになった。

    「スタートと最初の2周が、このレースで一番楽しかった部分だった。2周のあいだ10番手にいたのは予想外だった」

    「スタート自体は問題ではない。他のドライバーがブーストに苦労している中で、僕たちの1周目はクリーンだった」

    「ただ、10番手というのは完全に本来の位置ではなかったので、すぐに17番手まで落ちた。その後、データに小さな問題があってマシンを止める必要があった。修理してコースに戻ったけど、また別の問題が出たので、2回目のストップになった」

  • ウィリアムズF1 オーストラリアGP決勝「ノーマンズランドにいる」

    ウィリアムズF1 オーストラリアGP決勝「ノーマンズランドにいる」

    ウィリアムズは2026年F1オーストラリアGP決勝でポイントを獲得できず、アレクサンダー・アルボンが12位、カルロス・サインツJr.が15位でレースを終えた。両ドライバーとも完走は果たしたものの、上位争いには加われない厳しい戦いとなった。

    アルボンは序盤のバーチャル・セーフティカー(VSC)中にピットインしてハードタイヤへ交換したが、グレイニングに苦しみ2回目のピットストップを強いられた。

    一方のサインツJr.はフロントウイングの問題により3回のピットストップを行う展開となり、週末を通して続いた信頼性トラブルも影響して後方でのレースを余儀なくされた。

    ボウルズ「将来につながる学び」
    チーム代表のジェームス・ボウルズは、この週末から得た学びを前向きに捉えていると語った。

    「厳しい週末だったが、将来に役立つ多くの学びがあった」とボウルズはコメント。

    「我々が望むレベルでパフォーマンスを発揮できていないことは分かっているが、このマシンについてすべてを理解する良い機会でもあった」

    「レースでは両ドライバーとともにそれを実行することができた」

    「パフォーマンスが不足していることは明らかであり、それを改善するための計画はすでに進めている。週末を通していくつかの小さな問題もあり、それらは現在洗い出されている」

    「両マシンは完走したが、その影響でまだパフォーマンスを発揮しきれていない部分があった」

    「上海に向けて何を変える必要があるかをチームで見直していく。学ぶことは多いが、レースを重ねるごとに一歩ずつ前進できると確信している」

    「また別の話になるが、新しいレギュレーションの下でフィールド全体にわたって素晴らしいレースが見られた」

    「オーバーテイクが難しいサーキットの一つでこれだけのバトルが見られたのは良かった。完璧ではないが、スポーツとしては悪くない状況だと思う」

    アルボン「ノーマンズランドにいる」
    12位でフィニッシュしたアレクサンダー・アルボンは、現状のパフォーマンス不足を率直に語った。

    「今日は僕たちにとって長いレースだった」とアルボンはコメント。

    「今の僕たちはノーマンズランドにいて、ミッドフィールドとも本当に戦えていない」

    「戦略自体は良かったが、明らかにペースが不足している」

    「ラップタイムからも分かるようにマシンは重量があり、十分なダウンフォースも生み出せていない。特にハードタイヤではグレイニングも問題になった」

    「現実的には、どこでラップタイムを見つけられるかは分かっている。チームは僕たちが目指す位置に近づくために積極的な計画で懸命に取り組んでいる」

    「今日のポジティブな点は走行距離を稼げたことと、これまでのセッションで起きていた信頼性問題を乗り越えられたことだ。この週末からできる限り多くを学び、次の上海で活かしたい」

    ウィリアムズ F1 オーストラリアGP

    サインツJr.「途中からテストセッションだった」
    15位でレースを終えたカルロス・サインツJr.は、フロントウイングの問題が大きく影響したと語った。

    「すべてのセッションで問題が多すぎて厳しい週末だった」とサインツJr.はコメント。

    「スタートは良く、序盤で12位まで順位を上げることができた」

    「しかしフロントウイングに問題が発生し、エアロバランスを完全に失ってしまった」

    「その影響でアンダーステアが強くなり、タイヤのデグラデーションも大きくなった」

    「そこからは正直なところテストセッションのようなものになった。このフロントウイングの問題は新しいものではない」

    「短期的に改善したいなら、こうした問題をすぐに解決する必要がある」

    「やるべき課題は多いが、改善するための良い計画を立てられると信じている」

    ウィリアムズにとって開幕戦は厳しい結果となったが、両マシン完走という成果とともに課題も明確になった。チームは次戦の中国GPに向けてパフォーマンス改善を急ぐことになる。

  • リアム・ローソンとセルジオ・ペレス F1オーストラリアGPで因縁再燃

    リアム・ローソンとセルジオ・ペレス F1オーストラリアGPで因縁再燃

    2026年F1開幕戦オーストラリアGPで、リアム・ローソン(レーシングブルズ)とセルジオ・ペレス(キャデラックF1)の長年の因縁が再び表面化した。

    両者はレース序盤、アルバート・パークのターン3で接触寸前のバトルを繰り広げ、その後ローソンがターン11でペレスをオーバーテイク。無線でも互いに強い反応を見せ、2024年から続くライバル関係が改めて注目される形となった。

    2024年の確執が再び表面化
    今回のバトルの背景には、2024年にさかのぼる因縁がある。

    当時レーシングブルズに所属していたリアム・ローソンは、レッドブル・レーシングのセルジオ・ペレスの後任候補として名前が挙がっていた。

    その年のメキシコGPでは両者が接触し、ローソンがコックピットからペレスに向けて手振りをしたことが問題となり、後に謝罪する事態となった。

    その後、ローソンは2025年にレッドブル・レーシングのシートを得たものの、わずか2戦でレーシングブルズへ降格。

    一方のペレスはF1を離れていたが、2026年にキャデラックF1から復帰し、開幕戦で再びローソンと直接対決することになった。

    ターン3で接触寸前のバトル
    レース中、2人は中団後方でポジション争いを展開した。

    ターン3ではペレスのディフェンスによりローソンがコース外に押し出される形となり、接触寸前の場面もあった。

    しかしその後のターン11でローソンが強引なオーバーテイクを決め、前に出ることに成功した。

    その直後、ローソンは無線で次のように吐き捨てた。

    「アイツは本当に最悪だ」

    一方のペレスは、やや困惑した様子で無線に応じた。

    「はは、あの男はどうしたんだ?」

    リアム・ローソンとセルジオ・ペレス

    ローソン「まだ根に持っている」
    レース後、ローソンはペレスのディフェンスが過去の確執に関係しているとの見方を示した。

    「2年経っても、彼はまだ引きずっているみたいだ」

    「まるでワールドチャンピオン争いみたいに戦ってきた。でも僕たちはP16争いをしていただけだった」

    「正直あまり気にしていない。あの時点で僕のレースはもう終わっていたからね」

    さらに今回のバトルについて、違反行為ではないとの認識も示している。

    「違法なことは何もなかった。ただアグレッシブだっただけだ」

    ペレスは冷静「ただのレースだった」
    一方、ペレスは今回の出来事を大きな問題とは捉えていない様子だった。

    「楽しいレースだったよ」

    「僕のマシンはかなり遅かった。だからただレースをしていただけだ」

    レース結果はローソンが13位、ペレスは16位。ペレスはトップから3周遅れでのフィニッシュとなった。

    ローソンはスタートで大きく順位を落としたことが、この結果につながったと説明している。

    「パワーがなかった。スタートしてすぐに完全にパワーを失った」

    「しばらくして戻ったけど、そのあとホイールスピンしてしまった。テストではそんなことは起きていなかった。何が起きたのか分からない」

  • ジョージ・ラッセル メルセデスF1開幕戦制覇「このマシンを待っていた」

    ジョージ・ラッセル メルセデスF1開幕戦制覇「このマシンを待っていた」

    メルセデスのジョージ・ラッセルは、2026年F1開幕戦オーストラリアGP決勝で優勝を飾り、チームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリとともに1-2フィニッシュを達成した。メルセデスにとっては新レギュレーション初戦での理想的なスタートとなり、ラッセルはフェラーリのシャルル・ルクレールとの激しい争いを制してトップチェッカーを受けた。

    予選で圧倒的なポールポジションを獲得していたラッセルだが、決勝スタートではルクレールに先行を許す展開となった。

    ラッセル「長い時間をかけてここまで来た」
    レース後、ラッセルはチームの努力を称えながら勝利の喜びを語った。

    「最高の気分だ。序盤は本当に激しい戦いだったし、簡単なレースになるとは思っていなかった」

    「グリッドに着いたとき、バッテリー残量がほとんどないことに気づいてスタートも良くなかった。それでもシャルルとかなり接近したバトルをしていたから、最後にフィニッシュラインを越えたときは本当にうれしかった」

    VSC下のピット戦略が勝負を決める
    メルセデスはバーチャルセーフティカーのタイミングでラッセルとアントネッリの両方をピットに入れる戦略を選択。一方、フェラーリはコースに留まり、ミディアムタイヤでスティントを延ばす判断を下した。

    結果としてメルセデスのワンストップ戦略が機能し、ラッセルはルイス・ハミルトンをコース上でかわした後、首位を安定してキープ。最終的にアントネッリに2.9秒差をつけてシーズン初勝利を挙げた。

    ジョージ・ラッセル メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    新レギュレーションの“ストレートモード”にも言及
    ラッセルはレース中のマシン特性についても触れ、新レギュレーションの空力モードがドライビングに影響を与えていることを明かした。

    「正直に言って、チームのみんなには本当に感謝している。このマシンを手に入れるまで長い時間がかかったし、これ以上ない形でシーズンをスタートできた」

    「僕たちは、誰かが前に出ると一気に立場が入れ替わる“ヨーヨー効果”のような状況になると予想していた」

    「ストレートモードを使うとフロントのグリップがかなり失われて、コーナーではずっとアンダーステア気味になる。かなり神経を使う状態だったけど、何とか最後まで走り切ることができた。そしてチームとして1-2で終えられたことが本当にうれしい」

  • アストンマーティンF1 PU対策に前進 ホンダがバッテリー振動低減を確認

    アストンマーティンF1 PU対策に前進 ホンダがバッテリー振動低減を確認

    アストンマーティン・ホンダF1は、2026年F1開幕戦オーストラリアGPを通じてパワーユニットの課題改善に向けた前進を確認した。バーレーンテスト以降に取り組んできたバッテリー振動対策がレース環境でも機能し、信頼性面での改善がデータ上でも確認された。

    ホンダF1のトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアである折原伸太郎は、今回の週末がバッテリー信頼性を検証する重要な機会だったと説明。

    チームと24時間体制で取り組んできた対策により振動の低減が確認できたとし、中国GPではさらに走行距離を重ねながらパフォーマンス向上とエネルギーマネジメントの最適化を進めていくと述べた。

    メルボルンで行われた2026年F1開幕戦オーストラリアGPは、F1第77シーズンの幕開けとなるレースとなった。強い風が吹くコンディションの中、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールの2台は合計64周を走行し、チームは多くのデータを収集した。

    フェルナンド・アロンソは17番手、ランス・ストロールは22番手からレースをスタート。ソフトタイヤでスタートしたアロンソはオープニングラップでポジションを上げ、1周目終了時点で10番手まで浮上した。

    12周目にはバーチャル・セーフティカーが導入され、両ドライバーはピットストップを実施。アロンソは新品のソフトタイヤに交換し、ミディアムで走行していたストロールはハードタイヤを選択した。

    14周目のグリーンフラッグ後、アロンソはマシンの状態を確認するためピットへ戻るよう指示を受けた。その後11周後にコースへ復帰し、追加データの収集を続けた。

    27周目にはストロールがピットインし、ソフトタイヤへ交換。チームは週末を通じて発生していた問題の分析を進めながら走行を続けた。

    アロンソは35周目にコンポーネント保護のためピットに戻ってリタイア。ストロールもその1周後にピットへ入り、その後レース終盤にコースへ復帰した。ストロールは残り3周で新品のソフトタイヤに履き替え、最終的に他車から12周遅れでレースを終えた。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    今回のレースについて、ホンダF1のトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、パワーユニット対策の進展について次のように語った。

    「今日のレースでは、我々の進んでいる方向が正しいという手ごたえを得ることができました。信頼性の面でも問題なくレースを終えることができ、PU対策が実戦で機能することを確認できました。バーレーンでの状況を考えると、非常に大きな前進です」

    「今週末は、バッテリーの信頼性を検証するうえでも重要なイベントになりました。バーレーンテスト後、チームとはバッテリー振動の対策に向けてこれまで以上に連携し、ワンチームとして24時間体制で取り組んできました」

    「データ上でも、バッテリー振動の低減が確認でき、レースディスタンスを走り切るために正しい方向に進んでいると考えています。この流れを止めず、加速させる必要があります」

    「今後も各ラップごとに得られるデータは非常に重要であり、引き続き最大限の努力を続けていきます。来週の中国GPでは、より多く走行距離を積み上げられると思っています。周回を重ねてデータを集め、パフォーマンス向上と、エネルギーマネジメントの最適化に取り組んでいきます」

  • ランド・ノリス マクラーレンF1に危機感「マシンはかなり改善が必要」

    ランド・ノリス マクラーレンF1に危機感「マシンはかなり改善が必要」

    2026年F1オーストラリアGP決勝で5位に入ったランド・ノリス(マクラーレン)は、開幕戦を終えてチームが抱える課題について率直に語った。

    マクラーレンは今季のタイトル防衛を目指す立場で開幕戦に臨んだが、メルボルンではメルセデスとフェラーリに対して明確なパフォーマンス差が見られる結果となった。

    チームメイトのオスカー・ピアストリがグリッドに向かうレコノサンスラップでクラッシュして不出走となったため、ノリスはマクラーレン唯一の完走ドライバーとしてレースを戦った。

    6番グリッドからスタートしたノリスは終盤にマックス・フェルスタッペンのプレッシャーを受けながらも5位を守り切った。

    「もちろん厳しいレースだった。走りながら学び、いろいろなことを理解しようとしていたけど、簡単ではなかったし、最大限を引き出すのも難しかった」とランド・ノリスは語った。

    「でもレースを通して学ぶことはできたと思う。実際、序盤はかなり遅かったけど、終盤には少し良くなって、もう少し競争力も出てきた。ただマックスや前を走るマシンと比べると、まったく近くない」

    「いろいろ調べて理解しなければならないことがたくさんある。パワーユニットについてももっと理解する必要があると思うし、今日はそのための日だった。来週に向けて何を学べるか見ていく」

    ノリスはまた、問題の中心はパワーユニットだけではないと指摘し、マシン全体の改善が必要だと認めた。

    「今日の結果を見ると、マシンをかなり改善する必要があるのは明らかだ。正直に言えば、パワーユニットだけの問題というよりは、マシンそのものの問題だと思う」

    「データを見て、もう少し詳しく理解する必要がある」

    「マシンの扱いが難しくて、いろいろなことに苦しんでいた。これから調べて、何を改善できるか見ていく」

    ランド・ノリス F1 マクラーレン

    それでもノリスは、2026年シーズンはまだ始まったばかりであり、マクラーレンが巻き返す時間は十分に残されていると強調した。

    「まだ時間はたくさんある。ここ数年の結果を考えると少し痛いけどね」

    「ジョージは素晴らしい仕事をしたと思うし、メルセデスやフェラーリも僕たちより良い仕事をしている」

    「僕たちは学ばなければならないし、できるだけ早く理解する必要がある。でも残念ながら、それには時間がかかるものだ。すべてが速く進んでいるように見えても、実際には時間が必要なんだ」

    「それでも、できる限りのことをしていく」