カテゴリー: アストンマーティンF1チーム

  • アストンマーティン・ホンダF1 トップから4秒落ち「これが現実だ」

    アストンマーティン・ホンダF1 トップから4秒落ち「これが現実だ」

    アストンマーティン・ホンダF1は2026年F1第7戦バルセロナ・カタルーニャGP初日のフリー走行を終え、チーフ・トラックサイド・オフィサーのマイク・クラックが厳しい現状を認めた。

    ランス・ストロールとフェルナンド・アロンソは金曜日のFP1とFP2で合計85周を走行。ミディアムタイヤとソフトタイヤを使いながらデータ収集を進めたが、競争力不足は依然として大きな課題となっている。

    苦戦は想定内だった
    アストンマーティン・ホンダF1は週末前から苦戦を予想していた。

    マイク・クラックは「難しい週末になることは分かっていた。昨日もそう話していたし、そのことを強調したかった」と語った。

    そして初日の結果は、その懸念を裏付けるものとなった。

    「今日、その現実が確認された。各セッションでトップから3.7~4秒遅れていた。それが残念ながら今の我々の本当の立ち位置だ」

    データは十分に収集
    一方で、チームは走行プログラム自体は予定通り消化できたとしている。

    クラックは「データについては常に十分なものを得られている。それが問題ではない」と説明した。

    そのうえで、限られた戦力の中で最大限の結果を引き出すことに集中していると語った。

    「現状はその事実を受け入れながら、タイヤプログラムや戦略、レース運営など、持っているものを最大限活用してベストを尽くすしかない」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    チーム一丸で苦境を乗り越える
    厳しい状況が続くなかでも、クラックはチームの結束力を強調した。

    「我々はチームだ。全員で協力しなければならない」

    「前方で戦っている時や勝っている時は簡単だ。しかし、本当にチームの力が試されるのはこういう難しい時だ」

    マシン改善を待ちながら戦う
    アストンマーティン・ホンダF1は現在のパッケージでできる限りの改善を進めながら、将来的な競争力向上を目指している。

    クラックは「今は団結し続け、マシンが良くなるのを待たなければならない」と語った。

    ホームレースを迎えたフェルナンド・アロンソにとっても厳しいスタートとなったが、チームはFP3と予選に向けてデータ解析を進め、少しでもパフォーマンス向上を図る構えだ。

    【関連】
    ・F1バルセロナ・カタルーニャGP フリー走行2回目 結果・タイムシート

  • ランス・ストロール F1バルセロナ初日に課題認識「ダウンフォースが足りない」

    ランス・ストロール F1バルセロナ初日に課題認識「ダウンフォースが足りない」

    アストンマーティンのランス・ストロールは、2026年F1第7戦バルセロナ・カタルーニャGP初日のフリー走行を終え、マシンのダウンフォース不足とバランス面の課題を指摘した。

    アストンマーティンは金曜日のFP1とFP2でデータ収集を重視したプログラムを実施。ストロールとフェルナンド・アロンソはミディアムタイヤを中心に走行し、その後ソフトタイヤでセットアップ評価を行った。チームは初日だけで合計85周を走破している。

    ダウンフォース不足とバランスに課題
    ストロールは初日の走行について、十分なデータを収集できたことを評価しながらも、マシンの競争力には改善の余地があると認めた。

    「今日はしっかり周回を重ねることができたので、多くのデータを収集できたし、改善すべきポイントも分かっている」

    「まだダウンフォースが足りないし、バランス面でも問題を抱えている。その制約の中で走っている状況だ。明日の予選までに少しでも良くできるよう、できる限りのことに取り組んでいる」

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    現状は周回を重ねて改善点を探る段階
    走行後のインタビューでは、今週末に向けた取り組みについても質問を受けたが、ストロールは現状を冷静に受け止めている。

    ――今日の走行から何を学んだか?

    「周回を重ねることができたし、改善が必要な部分も分かっている」

    ――残りの週末をどのように戦っていく?

    「とにかく周回を重ねることだ。それだけだ」

    予選へ向けてセットアップ改善を継続
    アストンマーティンは今季ここまで苦戦が続いており、バルセロナでも状況は大きく変わっていないようだ。

    それでもストロールは初日の走行で得られたデータを基に改善を進める考えを示しており、土曜日のFP3と予選でどこまでパフォーマンスを引き上げられるかが注目される。

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    ・F1バルセロナ・カタルーニャGP フリー走行2回目 結果・タイムシート

  • フェルナンド・アロンソに警告処分 キャデラックF1は罰金 FIAがFP2裁定

    フェルナンド・アロンソに警告処分 キャデラックF1は罰金 FIAがFP2裁定

    FIAはF1バルセロナ・カタルーニャGPのフリー走行2回目(FP2)後、フェルナンド・アロンソとキャデラックF1に関する複数のインシデントについて裁定を発表した。アロンソには警告処分が科され、キャデラックF1には合計600ユーロ(約9万6000円)の罰金が科された。

    今回の裁定は、アルピーヌによるモナコGPの再審請求が認められた直後の忙しい一日となったスチュワードの追加審議の一環として行われた。

    アロンソはピットレーン出口横断で警告
    FP2の中盤、フェルナンド・アロンソがピットレーン出口のラインを横断した行為について審議対象となった。

    スチュワードはこの件について調査を行い、国際競技規則付則L第4章第6条c項違反と判断。アロンソには警告処分が科された。

    一方で、ドライバーズランキングや予選に影響するような重いペナルティは科されていない。

    キャデラックF1はピットレーン速度違反で罰金
    キャデラックF1の2台は、ともにピットレーン速度制限違反が認定された。

    まずバルテリ・ボッタスは制限速度80km/hを0.5km/h超過。これによりチームには100ユーロ(約1万6000円)の罰金が科された。

    さらにセルジオ・ペレスは4.4km/h超過していたことが判明。この違反に対して500ユーロ(約8万円)の罰金が科され、チームの合計罰金額は600ユーロとなった。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    アストンマーティンとホンダは苦戦認める
    アロンソはFP2を21番手で終え、アストンマーティンの厳しい状況が続いている。

    ホンダF1の折原伸太郎トラックサイドゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアは、初日の走行を振り返った。

    「まず何よりも、このような情熱的なスペインのファンの前でレースができることはいつも喜びです。今年のバルセロナ・カタルーニャGPも例外ではありません」

    「今日のフリー走行は大きな問題なく進み、パワーユニットのセッティング調整を進めることができました」

    「残念ながら現時点でのペースは期待しているレベルには達していません。明日の予選に向けて収集したデータを活用し、セットアップを最適化していきます。現在のPUパッケージから可能な限りのパフォーマンスを引き出すことが目標です」

    アロンソ「おそらく最後のバルセロナ」
    2027年以降、バルセロナ・カタルーニャ・サーキットはF1カレンダーから外れる予定となっており、アロンソは今回が自身最後の母国バルセロナ戦になる可能性を認めた。

    「特別な週末になる。おそらくF1での最後のバルセロナになるだろう。だから皆に感謝したい」

    「この週末を楽しみたい。競争力はないだろうし、予選では長く走れないと思う。決勝ではそうならないことを願っているが、みんなが望むようなペースではない」

    「今回で23回目の母国GPになる。これまでのすべてが魔法のようなレースだった。そして最後になるかもしれない今回も、やはり特別なものになってほしい」

    アロンソはFP1を19番手、FP2を21番手で終えた。なお、アストンマーティンの金曜公式リリースではアロンソ本人のコメントは発表されておらず、現時点でF1公式チャンネルでもセッション後のインタビュー映像は公開されていない。

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    ・フェルナンド・アロンソ F1引退を今夏決断「バルセロナは最後かもしれない」

  • ホンダF1 バルセロナ・カタルーニャGP初日「目標レベルに達していない」

    ホンダF1 バルセロナ・カタルーニャGP初日「目標レベルに達していない」

    ホンダF1は2026年F1第7戦バルセロナ・カタルーニャGP初日の走行を終え、Honda F1 トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎が現状のパフォーマンスに課題があるとの認識を示した。

    フリー走行では大きなトラブルなくプログラムを消化したものの、折原伸太郎は「現時点でのペースは目標とするレベルには達していません」とコメント。収集したデータを活用しながら、予選に向けてさらなるセットアップの最適化を進めていく考えを明らかにした。

    初日は大きなトラブルなく走行を完了
    バルセロナ・カタルーニャGPは6月12日(金)、カタルーニャ・サーキットで開幕し、FP1とFP2が実施された。

    ホンダは初日の走行プログラムを順調に消化し、パワーユニット(PU)のセッティング作業を進めた。折原伸太郎は「本日のフリー走行では大きなトラブルもなく、PUのセッティングを進めていきました」と振り返った。

    目標レベルには届かず改善を模索
    一方で、ホンダ陣営は現状のパフォーマンスに満足していない。

    折原伸太郎は「しかし、現時点でのペースは目標とするレベルには達していません」と説明。初日のデータ分析を進めながら、競争力向上に向けた作業を続ける方針を明らかにした。

    ホンダF1 本田技研工業 バルセロナ

    予選へ向けてセットアップ最適化
    土曜日の予選に向けては、フリー走行で収集したデータを基にマシンとPUのセットアップをさらに煮詰めていく。

    折原伸太郎は「明日の予選に向けて、収集したデータを活用してさらなるセットアップの最適化を目指します」とコメントした。

    現在のPUパッケージの性能を最大限に引き出す
    ホンダの目標は、新たなアップグレードではなく現在のパッケージから最大限の性能を引き出すことにある。

    折原伸太郎は「明日以降は、現在のPUパッケージから最大限のパフォーマンスを引き出すことが目標です」と述べ、予選と決勝に向けて細部の最適化に集中していく考えを示した。

    情熱的な地元ファンが詰めかけたバルセロナで、ホンダ陣営が一晩でどこまでパフォーマンスを向上させられるか注目される。

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    ・F1バルセロナ・カタルーニャGP フリー走行2回目 結果・タイムシート

  • ホンダF1 ADUO評価に同意 「RBPTは素晴らしい仕事をした」

    ホンダF1 ADUO評価に同意 「RBPTは素晴らしい仕事をした」

    アストンマーティンとホンダは、2026年シーズン序盤の苦戦を認めながらも、夏以降の巻き返しに向けて開発を加速させている。

    FIAの新たな救済制度「ADUO(追加開発・アップグレード機会)」では、ホンダが最大となる2回の開発機会を獲得。アストンマーティン側も現在のパフォーマンス不足を率直に認めつつ、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールを過度な批判から守る必要性を強調した。

    バルセロナ・カタルーニャGPを前に、両者は短期的な結果よりも長期的な改善計画に焦点を当てている。

    FIAのADUO評価でホンダは最大2回の開発権を獲得
    2026年から導入されたADUO制度は、パワーユニットメーカー間の性能差を是正するための仕組みだ。FIAは開幕から5戦で内燃機関(ICE)の性能を評価し、基準値からの差に応じて開発機会を付与している。

    複数の報道によると、レッドブル・パワートレインズ(RBPT)のDM01エンジンが現時点でのベンチマークに認定された。メルセデスは基準から2%以上遅れていると判断され、1回の開発機会を獲得。一方でフェラーリ、アウディ、ホンダはさらに後方に位置すると評価され、最大となる2回のアップグレード権が与えられた。

    ホンダ・レーシングのトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアを務める折原伸太郎は、FIAの評価結果に概ね同意していると明かした。

    「FIAから情報は受け取っています。ただ、FIAが公表した内容以上の詳細についてはお話しできません」

    「いくつかの数値を受け取っていて、今は夏に向けてエンジン性能の向上に集中しています」

    「燃焼性能の改善やフリクション低減に取り組んでいて、それによってパフォーマンス向上を目指しています」

    さらに、FIAの評価とホンダ自身の分析結果が一致しているか問われると、次のように答えた。

    「概ね同じ認識です。RBPTは素晴らしい仕事をしたと思いますし、彼らが成し遂げたことには敬意を表しています」

    「FIAから受け取った数値は非常に公平なものだったと思います」

    アストンマーティンは厳しい現実を認める
    その一方で、アストンマーティンはバルセロナ・カタルーニャGPで厳しい戦いを覚悟している。

    モナコGPではアロンソが10位に入りチーム初ポイントを獲得したが、それは戦略や展開がかみ合った結果でもあった。アストンマーティン首脳陣は、バルセロナではマシン本来の実力がより明確に表れると見ている。

    マイク・クラックは現地メディアに対し、次のように語った。

    「今回のレースは最も厳しいものになるだろう。ここでは何も隠せない。純粋なレースペースが試される」

    「ミスをせず学び続ける必要があるが、現在のパッケージにとってはドライバーにとっても最も厳しいレースになる。現状ではできることは限られている」

    さらにクラックは、チーム内部にもプレッシャーが広がっていることを認めた。

    「ドライバーたちをあまりにも多くのネガティブな声から守らなければならない」

    アロンソのモナコでの10位についても冷静に評価している。

    「我々はミスをしなかったし、そうすれば何かチャンスがあることは分かっていた」

    「ポイント獲得を期待していたわけではないし、そこには運もあった。この結果で満足したり祝ったりするつもりはない」

    ホンダF1 本田技研工業

    夏の大型アップデートに期待
    ホンダはADUOによる開発権を活用し、夏休み前までにエンジン性能向上を目指している。

    折原伸太郎は改善の方向性について明確なビジョンを持っていると説明した。

    「ADUOが何を示しているかはあまり重要ではありません。我々は改善すべき点を理解しています」

    「どう改善していくかという全体像は見えていますし、今はそれに集中しています」

    さらに開発状況についても前向きな見通しを示した。

    「すでにポジティブなデータは得られています。ただし長期的な開発です」

    「F1に魔法の解決策はありません。それでも夏頃には何らかの改善が見られる可能性はあると思います」

    アストンマーティン側もホンダとの連携強化を実感している。

    クラックは現在の協力体制について次のように評価した。

    「状況は改善している。コミュニケーションは円滑で効果的だ」

    「何を改善すべきか理解しているし、開発状況についても透明性がある」

    そして、シーズン後半に投入予定の大型アップデートへ強い期待を寄せた。

    「そのパッケージは機能しなければならない。私たちは前を向いているし、機能すると信じている」

    モナコGPで獲得した貴重な1ポイントは、アストンマーティンにとって苦しいシーズンの中の小さな成果に過ぎない。しかしホンダの開発権獲得と夏のアップグレード計画は、シーズン後半の反攻に向けた重要な材料となりそうだ。

  • ホンダF1 新型PUは夏投入へ前進 アストンマーティンに朗報「前向きな結果」

    ホンダF1 新型PUは夏投入へ前進 アストンマーティンに朗報「前向きな結果」

    ホンダは、アストンマーティンとともに戦う2026年シーズンの巻き返しに向け、新仕様パワーユニット(PU)の開発を本格化させている。FIAのADUO(追加開発機会制度)によって改良が認められたことを受け、夏休み前後の投入を目標に開発を加速させており、ホンダF1の折原伸太郎チーフエンジニアは「すでに前向きな結果が出ている」と明かした。

    一方で、短期間で劇的な性能向上を実現することは難しいと認めており、「F1に魔法は存在しない」と慎重な姿勢も示している。

    アストンマーティンは7月後半のベルギーGPまたはバルセロナ・カタルーニャGPで改良型AMR26Bを投入する計画だが、そのタイミングにホンダの新PUが間に合うかは依然として不透明な状況だ。

    ホンダの新型V6開発は最終段階へ
    パワーユニット開発では通常、まず単気筒エンジンを用いて基礎データを収集し、その後フルスペックのV6エンジン開発へ移行する。

    折原は現在の開発状況について次のように説明した。

    「シーズン序盤にはシミュレーションによる複数の検証と単気筒エンジンでのテストを行っていた。現在は完全なV6エンジンの開発段階に移行している」

    さらに開発の進展についても手応えを感じているという。

    「ファクトリーではいくつか前向きな結果を確認している。ただし性能開発というのは常に段階的なものであり、時間がかかる。F1に魔法は存在しない」

    「夏頃には何らかの改善が見られるかもしれないが、劇的な解決策ではなく、一歩ずつ前進していくことになる」

    ホンダはADUO制度によって認められた開発機会を最大限に活用し、アストンマーティンの競争力向上を目指している。

    アストンマーティンも新PUに大きな期待
    アストンマーティンにとって、新仕様PUは今季の巻き返しに向けた重要な切り札だ。

    トラックサイド・オペレーション責任者のマイク・クラックは、新エンジンへの期待を率直に語った。

    「より良くなることを期待している」

    「ホンダとは非常に円滑にコミュニケーションを取れている。我々はシャシーとパワーユニットの両面で改善が必要だと理解している」

    さらに、両者が現状の課題を共有しながら開発を進めていると説明した。

    「開発状況や達成したい目標、現在の立ち位置について非常にオープンに情報共有している。そのため大きな前進を果たせるという自信を持っている」

    アストンマーティンはマシン側の改良と並行してホンダの新PU投入を待っており、後半戦での戦力向上に期待を寄せている。

    ホンダF1 本田技研工業

    バルセロナでは厳しい現実に直面か
    ただし新PU投入までは、現在のパッケージで戦い続けなければならない。

    クラックは今週末のバルセロナ・カタルーニャGPについて厳しい見通しを示した。

    「このサーキットでは弱点を隠すことができない。純粋なレースペースが試されるコースだ」

    「ミスをせず、多くを学ばなければならない」

    バルセロナは高速コーナーと長いストレートを兼ね備えたサーキットであり、マシンの総合性能が問われる。そのため現在のAMR26が抱える課題がより鮮明になる可能性が高い。

    アロンソとストロールにも試練の週末
    クラックはまた、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールにとっても厳しい週末になると認めた。

    「このサーキットはマシン性能への要求が非常に高いため、ドライバーにとって最も厳しい週末になるだろう」

    「現状では我々にできることは限られている。ドライバーたちを過度なネガティブな空気から守らなければならない」

    ホンダの新PU開発は着実に前進しているものの、アストンマーティンが本格的な反撃に転じるにはまだ時間が必要なようだ。まずはバルセロナ・カタルーニャGPで現状の実力を見極め、その後のアップデート投入へつなげていくことになる。

  • フェルナンド・アロンソ F1引退を今夏決断「バルセロナは最後かもしれない」

    フェルナンド・アロンソ F1引退を今夏決断「バルセロナは最後かもしれない」

    フェルナンド・アロンソが、自身のF1キャリアの終わりが近づいている可能性を改めて認めた。2026年限りでアストンマーティンとの契約が満了する中、今夏にも現役続行か引退かを決断する考えを明かしている。

    今週末のバルセロナ・カタルーニャGPを前に、アロンソは「おそらくF1で最後のバルセロナになる」と語り、母国ファンへの感謝を口にした。一方で、自身の将来についてはまだ結論を出しておらず、シーズン後半に判断すると説明している。

    バルセロナでの別れを意識
    バルセロナ・カタルーニャ・サーキットは2027年からベルギーGPとのローテーション開催に移行するため、次回の開催は2028年となる。

    そのため、来季以降の去就が不透明なアロンソにとって、今回が同地での最後のF1レースになる可能性が高い。

    「特別な週末になる。おそらくF1で最後のバルセロナになるだろうから、みんなに感謝を伝えたい」

    「週末を楽しみたいと思っている。競争力はないだろうし、予選で長く走ることもないだろう。決勝ではそうならないことを願っているが、みんなが望むようなペースではないと思う」

    「それでもファンにはこの週末を楽しんでほしい。バルセロナに来るたびに祝祭のような雰囲気だった。今回で23回目のグランプリになると思うが、どれも魔法のような時間だった。この最後のレースもそうであってほしい」

    去就は夏休み後に判断
    アロンソは以前から2026年以降も何らかの形でレース活動を続けたい考えを示していたが、現時点では将来について何も決めていないという。

    「今のところ何も考えていない。夏休みの後に続けるかどうか決断するつもりだ」

    「来年はバルセロナでレースが行われない。来年自分が何をしているかも分からないのに、2年後のことを確信するのはほぼ不可能だ」

    さらにアロンソは、今季のすべてのレースを“最後になるかもしれないグランプリ”という意識で戦っていることも明かした。

    「今年出場するすべてのレースが最後になる可能性があると思っている。オーストラリアも、中国も、モナコもそうだった」

    「そしてバルセロナは来年開催されないから、ここは少しだけその可能性が高い」

    フェルナンド・アロンソ カタルーニャ・サーキット

    『引退』よりも苦しいのは競争力不足
    ただし、アロンソ自身は引退が近づくことに特別な感傷は抱いていないという。

    むしろ現在のアストンマーティンの戦闘力不足こそが最大の苦しみだと語った。

    「僕にとって一番つらいのは、レースに勝てず競争力がないことだ」

    「これが最後かどうかは、それほど大きな影響はない」

    「自分のキャリアや人生には満足している。これから何かが得られれば歓迎するし、そうでなくても気持ちは変わらない」

    「子どもの頃に思い描いていた以上のものを手に入れた。スペインでレースをしていた頃はF1ドライバーになることすら夢見ていなかったし、その後パドック最高のチームで戦い、長いキャリアを築くことができた」

    「だから今起きていることはすべてプラスだ。ただ、僕たちは望むほど競争力がない。それが毎週末感じている最大の痛みだ。個人的な感情の面では、それほど難しいことではない」

    アロンソの決断が注目される夏へ
    来月45歳を迎えるアロンソは、今年初めに父親となったことで人生観に変化があったことも認めている。しかし、その一方で依然としてレースへの情熱は衰えていない。

    今回の発言からは、引退を強く意識しているというよりも、「いつ終わっても後悔はない」という境地に達していることがうかがえる。

    アストンマーティンは2026年シーズンも苦戦が続いており、モナコGPでようやく今季初ポイントを獲得したばかり。アロンソの最終判断は、チームの将来性や2027年以降の競争力も大きな材料になるとみられる。

    バルセロナ・カタルーニャGPは、母国ファンにとってだけでなく、F1史上屈指のキャリアを築いたアロンソにとっても特別な意味を持つ週末となりそうだ。

  • アントネッリもルクレールも不満 ストロールの周回遅れ対応に批判集中

    アントネッリもルクレールも不満 ストロールの周回遅れ対応に批判集中

    モナコGPを制したアンドレア・キミ・アントネッリは、レース中に周回遅れとなったランス・ストロールの対応に強い不満を示した。フェラーリのシャルル・ルクレールも同様に青旗への対応の遅さを問題視しており、ストロールのドライビングを巡って批判が集まった。

    ストロールはその後クラッシュによりリタイアを喫したが、レース中にはマシンの挙動やスロットルの異常も訴えており、厳しい週末となった。

    アントネッリ「いつものバカだ」
    モナコGP終盤、アントネッリは2度目の周回遅れ処理の際にストロールへ追いついた。

    フェアモント・ヘアピンでアストンマーティンに接近したアントネッリだったが、ストロールはすぐに道を譲らず、ヌーベルシケインまで数コーナーにわたって前を走り続けた。

    この状況に苛立ったアントネッリは、無線でレースエンジニアのピーター・ボニントンに対し、「ストロールは本当にいつものバカだ」と語った。

    当時アントネッリはフェラーリ勢に対して約20秒のリードを築いており、大きな影響は受けなかったものの、周回遅れへの対応には納得していなかった。

    ルクレールもペナルティ要求
    ストロールの対応に不満を抱いたのはアントネッリだけではなかった。

    その後ストロールに追いついたシャルル・ルクレールも、青旗が提示されていたにもかかわらず、ストロールがすぐに進路を譲らなかったことに不満を示した。

    ストロールのレースエンジニアはフェアモント・ヘアピン通過時に青旗を知らせていたが、ストロールは再びヌーベルシケインまで待ってからルクレールを先行させた。

    これに対しルクレールは無線で、「ペナルティを与えてくれ」と要求した。エンジニアのブライアン・ボッツィは「了解」と応じた。

    ただし、レースコントロールはストロールを含むいかなるドライバーについても青旗無視の疑いで調査を行わなかった。

    大会の競技ノートでは、周回遅れのドライバーは差が1.2秒以内になった時点で「最初に利用可能な機会に追い越しを許可しなければならない」と定められている。

    苦しいレースの末にクラッシュ
    ストロールにとっては、問題の多いAMR26に苦しむ厳しいレースとなった。

    レース序盤の2周目には、トンネル内の高速右コーナーで大きなオーバーステアに見舞われた。

    ストロールは無線で、「今のトンネル、見た? 面白かったね」と笑いながら語り、「じゃあまた後で」と冗談を飛ばしていた。

    しかし、その後もレースは好転しなかった。

    ルクレールからの不満が無線で伝えられた後、ストロールは57周目にアントニー・ノゲスでバリアにクラッシュしてリタイアした。

    マシンを降りる前には、「スロットルが全開のまま固着したような感じだった」と報告している。

    ストロールへの不満が相次いだモナコGP
    今回のケースではスチュワードによる調査や処分は行われなかったものの、アントネッリとルクレールという上位争いをしていた2人のドライバーがそろって不満を表明したことは注目に値する。

    モナコのようにオーバーテイクが極めて困難な市街地コースでは、周回遅れの処理がレース結果に大きな影響を及ぼす。ストロールの対応は規則違反とは判断されなかったが、ライバルたちには十分にフラストレーションを与えるものだった。

  • アストンマーティンF1 アロンソ引退論にデラロサが言及 「辞める理由はない」

    アストンマーティンF1 アロンソ引退論にデラロサが言及 「辞める理由はない」

    アストンマーティンのアンバサダーを務めるペドロ・デ・ラ・ロサは、フェルナンド・アロンソの引退時期について憶測することを避けながらも、そのパフォーマンスを考えれば現時点で引退する理由はないとの考えを示した。

    アロンソは2026年末で現在の契約が満了する予定で、来月には45歳を迎える。さらに、バルセロナ・カタルーニャGPが今後の開催ローテーションの影響で最後になる可能性もあり、将来に関する議論が再び注目を集めている。

    アロンソの将来は本人だけが決めること
    スペイン紙『El Mundo Deportivo』から、今週末のバルセロナ・カタルーニャGPがアロンソにとって同サーキット最後のレースになる可能性について質問されたデ・ラ・ロサは、明確な答えを避けた。

    「正直に言って、まったく分からない」

    さらに、それが本当に最後のレースになる可能性について問われると、次のように語った。

    「そうかもしれない。でも僕はそう考えていない」

    「最後にはならないと思っている」

    デ・ラ・ロサは、アロンソの将来は本人だけが決めるべき問題だと強調した。

    「これは非常に個人的な問題だ。彼自身が決断することであり、僕はそれを深く尊重している」

    「だからあまり考えたくない。今を楽しみたいんだ」

    チームの目標はアロンソが残りたくなるマシン作り
    アストンマーティンは2026年からホンダとのワークス体制を開始したものの、ここまで苦戦が続いている。しかしチーム内部では、エイドリアン・ニューウェイ主導による大型アップグレードに期待が寄せられている。

    デ・ラ・ロサは、チームとしてできることはアロンソを説得することではなく、残りたいと思えるマシンを作ることだと語った。

    「僕たちにできるのは、ドライバーたちが来たい、そして残りたいと思うようなクルマに改善することだけだ」

    「チームとしてそれが最高の状況だと思う」

    さらに、自身の考えとしてはアロンソに長く現役を続けてほしいと明かした。

    「僕が決められるなら、彼には何年も続けてほしいと思う」

    「もちろんフェルナンドにはこうしたことを考える権利がある。44歳なのだから当然だ」

    パフォーマンスを見れば引退の理由はない
    一方で、年齢だけを理由に引退を論じるべきではないとも主張した。

    「しかしフェルナンドをコース上のパフォーマンスで評価するなら、彼が引退しなければならない理由は何もない」

    アロンソは2026年シーズンも依然としてチームの中心的存在であり、実力面への評価は衰えていない。

    引退論より今のアロンソを楽しむべき
    デ・ラ・ロサは最後に、将来の議論ばかりに目を向けるのではなく、今なおグリッドで戦うスペイン人ドライバーたちの姿を楽しむべきだと訴えた。

    「フェルナンドを楽しもう。カルロスを楽しもう。そしてバルセロナ・カタルーニャGPを楽しもう」

    「物事は永遠ではない。何も永遠ではないんだ」

    「だから今この瞬間を生きよう。そして来るものは来る。その時に考えればいい」

  • アストンマーティン・ホンダF1 バルセロナで問われる真価「隠れる場所はない」

    アストンマーティン・ホンダF1 バルセロナで問われる真価「隠れる場所はない」

    アストンマーティンF1は、今週末のバルセロナ・カタルーニャGPがAMR26の実力を浮き彫りにする厳しい一戦になると認めた。マイク・クラックは、サーキット・デ・バルセロナ・カタルーニャについて「隠れる場所はない」と表現し、チームにとって現実を突きつけられる週末になるとの見方を示した。

    アストンマーティンは2026年シーズン序盤から苦戦が続いている。AMR26のパッケージ面の課題に加え、ホンダ製パワーユニットもライバルに対して劣勢とされ、チームは開幕からポイント獲得に苦しんできた。

    モナコGPでは予選で最後列に沈みながらも、ライバルのリタイアやペナルティに助けられる形で10位に入り、今季初ポイントを獲得した。しかし、バルセロナはモナコとはまったく異なる性格を持つ。空力効率、タイヤへの負荷、パワーユニット性能が総合的に問われるため、マシンの弱点を隠すことが難しい。

    バルセロナは実力を映す現実チェック
    アストンマーティンのチーフ・トラックサイド・オフィサーを務めるマイク・クラックは、木曜日にメディアに対し、今週末の見通しを率直に語った。

    「紙の上では、バルセロナは厳しい。非常に厳しい週末になる。バルセロナには隠れる場所がない」

    クラックは、バルセロナがアップグレードの効果やチームの本当の立ち位置を確認する場になると説明した。

    「通常、バルセロナの後には、自分たちがどこにいるのかが分かる。アップグレードを持ち込んだ場合もそうだし、バルセロナはペースの現実チェックになることが多い。我々はそのことを理解しておく必要がある」

    「だからこそ、ミスなく週末を進め、最大限の学びを得ることが重要だ」

    ドライバーにはどうすることもできない部分がある
    クラックは、AMR26の限界が明確に出る場合、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールにとって精神的にも難しい週末になると認めた。

    「ドライバーにとっては最も厳しい週末になると思う。バルセロナはパッケージ全体に非常に厳しいサーキットだし、彼らにできることはそれほど多くない」

    「だから、我々は彼らを少し守る必要があるかもしれない。必要以上にネガティブなものを背負わせないためだ。彼らにどうにかできる問題ではないからだ」

    モナコでの1ポイントは、アストンマーティンにとって大きな意味を持つ結果だった。しかし、それは状況が好転したことを意味するものではない。バルセロナでは、AMR26が抱える根本的な課題がより明確になる可能性が高い。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ホンダはFIAから性能差の情報を受領
    ホンダ製パワーユニットについては、ライバルに対して最大100馬力程度劣るとの噂も出ている。ホンダの折原伸太郎は木曜日、FIAから性能差に関する情報を受け取ったことを認めた。

    「はい、FIAから情報は受け取りました」

    「FIAが開示している範囲を超えて、詳細を話すことはできません。ただ、いくつかの数字は受け取っています」

    折原は、ホンダが夏に向けてエンジン性能の改善に集中していると説明した。

    「現在は、夏の期間に向けてエンジン性能を開発することに集中しています。燃焼性能の改善に取り組んでいますし、フリクションの低減にも取り組んでいます。それが性能向上につながるはずです」

    アストンマーティンとホンダにとって、状況を変えるためのアップグレードはまだ先にある。改善の方向性は見えているものの、バルセロナ・カタルーニャGPでは現状の実力が容赦なく示されることになりそうだ。