カテゴリー: アストンマーティンF1チーム

  • ランス・ストロール アストンマーティンF1の進歩を実感「今季初めて中団で戦えた」

    ランス・ストロール アストンマーティンF1の進歩を実感「今季初めて中団で戦えた」

    ランス・ストロールは、F1ハンガリーGPで13位フィニッシュを果たし、アストンマーティンF1が投入した「AMR26B」のアップグレードによって今季初めて中団グループで戦えたと手応えを語った。

    アストンマーティンはハンガリーGPでフェルナンド・アロンソが14位、ストロールが13位でフィニッシュ。ポイント獲得には届かなかったものの、両ドライバーともアルピーヌ、ハース、ウィリアムズを上回る競争力を見せ、夏休み前最後のレースで復調の兆しを示した。

    「今季初めて中団で戦えた」
    ストロールは、アップグレードによってレース中に他チームと競り合えるようになったことを最大の収穫として挙げた。

    「今日のマシンの感触は良かったし、久しぶりに本当にレースをしているという感覚があった」

    「まだ僕たちが目指している位置には届いていないので、やるべきことはまだたくさんある。でも、今は中団争いに加われるようになった」

    「このパッケージで周回を重ねるほど、さらに多くのパフォーマンスを引き出せるはずだ」

    さらに今回のアップグレードについても、高く評価した。

    「これは長い間で最も励みになるアップグレードだ。ザントフォールトではさらに新しいパーツも投入される予定なので、チームが正しい方向へ進んでいるのを見ることができて、とてもポジティブだ」

    レース後のインタビューでも、ストロールは今季ここまでとの違いを実感していると語った。

    「今年初めて中団グループの中で戦うことができたので、それは良かった」

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    「大きな一歩を踏み出した」
    夏休み明けのオランダGPでは、ホンダのパワーユニットアップデートに加え、新たな空力アップデートも投入される予定となっている。

    それについて質問を受けたストロールは、今回の前進を継続していくことが重要だと強調した。

    「僕たちはただプッシュし続けるだけだ」

    「今週末は大きな一歩を踏み出せたと思う。だから、このままプッシュし続けるだけだ」

    アストンマーティンはハンガリーGPでアップグレードの効果を実証し、チーム代表のエイドリアン・ニューウェイもシミュレーションと実走データの高い相関を確認できたと説明している。ホンダのパワーユニットアップデートと追加の空力パッケージが投入されるオランダGPで、アストンマーティンが中団争いからポイント争いへさらに前進できるか注目される。

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    アストンマーティンF1 AMR26Bで約1.8秒改善 データが示す劇的進化

    アストンマーティンF1は2026年F1ハンガリーGPで投入した大規模アップデートによって、フェルナンド・アロンソが今季初のQ2進出を果たした。シーズン序盤から苦戦が続いていたAMR26Bは、新パッケージによってどれほど速くなったのか。

    今回のアップデートではノーズやフロア、サイドポッド、リアエンドまで広範囲に手が加えられた。予選結果だけでも改善は明らかだが、実際にどれだけタイムを短縮したのかを、予選データから検証する。

    シーズン前半でライバルとの差が拡大
    アストンマーティンは2026年シーズン開幕から10戦連続で通常予選ではQ2進出を逃してきた。カナダGPではフェルナンド・アロンソがスプリント予選でSQ2進出を決めたものの、SQ1でクラッシュを喫したため、その先へ進むことはできなかった。

    チームは信頼性問題への対応を優先した影響で、空力開発を意図的に遅らせていた。その結果、ライバルが継続的にアップデートを投入する中で相対的に競争力を失っていった。

    実際、開幕から第5戦までの予選では、週末最速タイムに対するアストンマーティンの平均差は4.028%だった。しかし第6戦から第10戦では5.311%まで悪化している。

    これはマシン自体が遅くなったという意味ではない。ライバル勢の開発が進んだことで、アストンマーティンだけが取り残されたことを示す数字だ。

    例えばポールポジションタイムを90秒と仮定すると、

    ・前半5戦:1分33秒625(トップとの差3.625秒)
    ・後半5戦:1分34秒780(トップとの差4.780秒)

    となり、ライバルとの差は約1.2秒広がった計算になる。

    F1には「開発を止めることは後退すること」という格言があるが、2026年前半のアストンマーティンはまさにその状況に陥っていた。

    ベルギーGPとの比較で約2%改善
    大型アップデート投入前最後のレースとなったベルギーGPでは、メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリが1分44秒361でポールポジションを獲得。一方、アロンソのベストは1分50秒002で、5.405%の差があった。

    そしてアップデートを投入したハンガリーGPでは、ランド・ノリスのポールタイムに対してアロンソのQ2ベストは3.369%差まで改善した。

    単純比較では、

    5.405% → 3.369%

    となり、2.036ポイントもの改善が確認できる。

    もちろんスパ・フランコルシャンとハンガロリンクはコース特性が大きく異なるため、タイムをそのまま比較することはできない。しかし割合で見れば、アップデートによるパフォーマンス向上は非常に大きいことが分かる。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    90秒ラップ換算では約1.8秒速くなった計算
    90秒ラップを基準に計算すると、

    ・ベルギーGP相当(5.405%遅れ):1分34秒864
    ・ハンガリーGP相当(3.369%遅れ):1分33秒032

    となる。

    つまりアップデートによって約1.832秒もの改善があった計算になる。

    さらに同じ考え方で各サーキットに当てはめると、

    ■ベルギーGPで新アップデートを投入していた場合
    ・アロンソの理論タイム:1分47秒877
    ・実際より約2.125秒速い
    ・Q2進出には届かないものの、キャデラック勢の間に割って入れる水準

    ■ハンガリーGPでアップデートがなかった場合
    ・理論タイム:1分21秒380
    ・最後尾付近に沈んでいた可能性が高い

    ハンガロリンクでは理論上約1.572秒、スパでは約2.125秒改善したことになり、サーキットによって効果の大きさは異なるものの、大幅な前進だったことは間違いない。

    高速サーキットより中低速コースで効果が大きい可能性
    今回の分析から導き出される結論は、アップデート効果はサーキットによって変動するものの、90秒前後の標準的なラップタイムを持つコースでは約1.8秒の一発パフォーマンス向上ということになる。

    スパとハンガリーを両極端の例と考えれば、改善幅は約1.5~2.1秒の範囲に収まる可能性が高い。

    決勝ペースについては、アストンマーティンがロングランを十分に実施していないため現時点では判断できない。ただし、レースでキャデラック勢に対して平均0.7~0.8秒速いラップを維持できれば、このアップデートによるパフォーマンス向上は予選だけでなく決勝でも十分に再現されていると考えられる。

    今回の大型アップデートは、単なる予選順位の改善にとどまらず、シーズン前半に失っていた競争力を取り戻す第一歩となった可能性が高い。アストンマーティンは今後もザントフォールトやバクーで追加アップデートを予定しており、AMR26Bが中団争いの勢力図をさらに塗り替えるか注目される。

  • ホンダF1 アストンマーティンの前進に自信「今度はPUが上積みをもたらす番」

    ホンダF1 アストンマーティンの前進に自信「今度はPUが上積みをもたらす番」

    アストンマーティンとホンダは、F1ハンガリーGPで投入した新型マシン「AMR26B」の初陣を終え、大きな手応えを得た。10戦にわたる苦戦を経て、チーム内には久々に明るい雰囲気が戻り、ホンダも次戦オランダGPで導入予定の新パワーユニット(PU)がさらなる前進をもたらすとの自信を示している。

    ハンガリーGPでは、エイドリアン・ニューウェイが手掛けたAMR26Bが実戦デビュー。フェルナンド・アロンソは予選で今季初のQ2進出を果たし、決勝でも中団グループと互角に戦えるレースペースを披露した。

    チームはこのアップデートを2026年後半、そして2027年へ向けた開発の土台となる第一歩と位置付けている。

    AMR26Bが示した大きな進化
    ハンガリーGPでは、新型AMR26Bの進化が随所で確認された。

    新シャシーは約14kgの軽量化を実現し、高速コーナーでのパフォーマンスはライバル勢にも強い印象を与えた。カルロス・サインツJr.も「中団勢で最も空力パフォーマンスに優れたマシン」と評したほどだ。

    チーフ・トラックサイド・オフィサーのマイク・クラックは、その評価に笑みを浮かべながらも詳細には踏み込まなかった。

    「ここでの目標は再び戦えるようになることだった。そして、それは達成できたと思う。アップデートパッケージは機能している。あとは次のステップへ進むだけだ」

    さらに、このパッケージにはまだ引き出せていないポテンシャルが残されているという。

    「まだ分からない。今後のレースでさらにパフォーマンスを引き出せるか確認していく。ランス(ストロール)はFP1のトラブルでFP2を走れず、セットアップを最適化する時間も不足していた。それでも良いスタートが切れたので、今後さらに何を引き出せるか見ていきたい」

    クラックはザントフォールトでの追加データ取得にも期待を寄せた。

    「ザントフォールトで、このパッケージからさらにパフォーマンスを引き出せるか確認したい」

    また、マシンの長所については多くを語らなかったものの、「軽量化され、ダウンフォースも増えている」と笑顔で説明した。

    タイヤ戦略でも進歩を証明
    決勝では、AMR26Bの改善が戦略面にも好影響を与えた。

    アストンマーティンは、多くのライバルがミディアムタイヤを選択する中、ソフトタイヤでスタートする積極策を採用。アロンソは36周にわたってソフトタイヤを維持し、アルピーヌ勢と互角のペースを維持した。

    クラックは、この戦略を支えたのはマシン性能の向上だと説明する。

    「タイヤ選択も忘れてはならない。今回も他とは異なるコンパウンドを選び、それが非常に良い判断だった。マシンにそれだけの力があれば、より攻めたタイヤ戦略を選択できる。エネルギーマネジメント、グリップ、タイヤ、戦略、そのすべてが連動している」

    また、レースペースについても「期待していた通りだった」と評価し、新型マシンがロングランでも競争力を示したことを強調した。

    ホンダF1 本田技研工業

    ホンダ「今度はPUが上積みをもたらす番です」
    一方、ホンダも新シャシーに大きな手応えを感じている。

    トラックサイド責任者の折原慎太郎は、金曜日のフリー走行で発生したエンジンのオシレーションについて、その原因と対策を説明した。

    「振動の問題ではなく、オシレーションの問題でした。冬季テストで経験したものとは異なります。FP1では両車で確認されましたが、解析の結果、燃焼特性とエンジン温度が関係していると考えられました」

    「新しいシャシーでエンジン温度も最適化されていなかったため、保守的な設定からスタートしました。その後、温度管理を最適化するため各種パラメータを調整し、セッションを重ねるごとにマージンも減らしていきました。その結果、オシレーションは改善し、この点では大きな前進を果たせました」

    ホンダは今週、ハンガロリンクでフィルミングデーを実施し、新仕様のADUOパワーユニットを初走行させる予定だ。200kmに制限された走行の中で、新PUと新シャシーの組み合わせを検証し、夏休み明けのオランダGP投入へ向けた最終確認を行う。

    折原は、その目的について次のように説明した。

    「何もご説明できないと言ってしまえば退屈な答えになってしまいますので、こう申し上げたいと思います。200kmのフィルミングデーを活用して、新しいシャシーと新しいパワーユニットを組み合わせて確認できる絶好の機会です。新しいパワーユニットがシャシーとどのように機能するのかを確認したいと考えています」

    さらに、AMR26Bが競争力を取り戻した今、次はホンダの役割だと責任感を口にした。

    「正直に申し上げると、プレッシャーはあります。ハンガリーでは非常に力強いレースペースを示すことができ、再び戦える位置まで戻ってきました。ここから前との差を縮めるためには、あらゆる改善が重要になります。ザントフォールトで新しいパワーユニットを投入することも非常に重要です」

    「現在はシャシーがしっかり機能しています。ですから、今度は私たちのパワーユニットがマシン全体にさらなる上積みをもたらせるはずです」

    今回のハンガリーGPは、アストンマーティンにとって復調への第一歩となった。AMR26Bが競争力のあるベースであることを証明した今、次なる焦点はホンダが投入する新仕様ADUOパワーユニットだ。シャシーとPUの両面が揃えば、アストンマーティンは中団争いからさらに上位へ迫る可能性を一段と高めることになりそうだ。

  • ローレンス・ストロール アストンマーティンF1の進化を評価「数ある前進のひとつ」

    ローレンス・ストロール アストンマーティンF1の進化を評価「数ある前進のひとつ」

    アストンマーティンF1のオーナーであるローレンス・ストロールが、F1ハンガリーGPで投入した大規模アップグレードの成果を高く評価した。今季初めてQ1突破を果たすなど、長く苦しんできたチームに復調の兆しが見え始めている。

    2026年シーズン開幕から10戦にわたってアップグレードを投入できず、最後尾グループで苦戦を続けてきたアストンマーティン。

    だが、ハンガリーGPではエイドリアン・ニューウェイ主導で開発された16項目に及ぶシャシーアップデートを投入し、その効果が予選から表れた。

    16項目のアップグレードで今季初のQ1突破
    アストンマーティンは2026年の新レギュレーション導入以降、期待を大きく下回るシーズンを送ってきた。

    エイドリアン・ニューウェイが設計したAMR26はプレシーズンテストの段階から競争力不足が指摘され、さらに新たなパートナーとなったホンダ製パワーユニットも開発途上にあったことで、チームはキャデラックを含むライバル勢の後塵を拝する状況が続いていた。

    そうした中、ハンガロリンクに投入された16項目のアップグレードは、チームにとって今季最初の本格的な改良となった。

    ランス・ストロールは金曜日のフリー走行でトラブルに見舞われたものの、フェルナンド・アロンソは予選で今季初めてQ1突破を果たし、アップデートが正しい方向性であることを示した。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ローレンス・ストロール「これは始まりに過ぎない」
    決勝前のグリッドウォークでSky Sports F1のマーティン・ブランドルからアップデートの成果について問われたローレンス・ストロールは、開発に携わったチーム全員へ感謝を示した。

    「もちろん、我々は非常に大きな前進を果たした。これからも前進は続く。その第一歩だ。とても満足している」

    「これを実現してくれたファクトリーのスタッフ、すべての仲間の努力に感謝したい。本当に良いスタートになった」

    ストロールは今回の進歩を「数ある前進のひとつ」と表現し、さらなる改善が続くとの見通しも示している。

    ホンダPUアップグレードにも期待
    決勝ではランス・ストロールが13位、フェルナンド・アロンソが14位でフィニッシュ。ストロールにとっては2026年新レギュレーション下で最高順位となり、チームとしてもアップデートの効果を確認できる週末となった。

    アストンマーティンは夏休み明けのオランダGPで、ホンダが投入するパワーユニットアップグレードも控えている。シャシー性能の改善に続いてPUにも上積みが加われば、中団グループでの戦いをさらに有利に進められる可能性があり、後半戦での巻き返しに期待が高まっている。

  • アストンマーティン・ホンダF1進化をニューウェイ確信「データとの相関は良好」

    アストンマーティン・ホンダF1進化をニューウェイ確信「データとの相関は良好」

    エイドリアン・ニューウェイは、F1ハンガリーGPで投入したアストンマーティンF1の大型アップグレードについて、期待以上の成果が得られたと評価し、夏休み明けのオランダGPで投入予定のホンダのパワーユニットアップデートと追加改良に向けて強い自信を示した。

    アストンマーティンはハンガリーGPでフェルナンド・アロンソが14位、ランス・ストロールが13位でフィニッシュ。ポイント獲得には届かなかったものの、シーズン序盤の苦戦から脱却し、中団グループで戦える競争力を取り戻した。

    ニューウェイは今回の結果について、シルバーストンのファクトリーとサーキットのデータが一致したことが最大の収穫だったと語った。

    「非常に励みになる第一歩」
    ニューウェイは、今回のアップグレードがチームの開発プロセスそのものを裏付ける結果になったと説明した。

    「アップグレードによって非常に励みになる第一歩を踏み出せたことは明らかだ。この進歩は、シルバーストンで働くチーム全員の努力の賜物であり、大きな称賛に値する」

    さらに、開発ツールの精度が向上していることも大きな成果だったという。

    「もうひとつのポジティブな点は、実際のパフォーマンスがデータによる予測と一致していたことだ。更新したシミュレーションツールと実際のサーキットとの相関が良好であることを示している」

    「これは短期的にも長期的にも、私たちが正しい開発の道を進んでいることを示す強い証拠だ」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ホンダアップデートへ確かな土台
    アストンマーティンは夏休み明けのオランダGPで、ホンダ製パワーユニットのアップデートと追加の空力アップグレードを投入する予定となっている。

    ニューウェイは、今回のレースで得られたデータが、その次のステップにつながる重要な基盤になると強調した。

    「今日得られた貴重な学びによって、夏休み明けに向けた確かなベースラインを築くことができた」

    「ザントフォールトではさらなるアップグレードを予定している」

    ハンガリーGPではアストンマーティンがアルピーヌ、ハース、ウィリアムズを上回る競争力を発揮し、アップグレードの効果を実証した。ホンダのパワーユニットアップデートが加わるオランダGPは、ニューウェイ体制の開発力とアストンマーティン・ホンダのパッケージが本格的に真価を問われる一戦となりそうだ。

  • フェルナンド・アロンソ アストンマーティンF1復調宣言「新たな選手権が始まる」

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティンF1復調宣言「新たな選手権が始まる」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1ハンガリーGPで14位に終わったものの、アストンマーティンF1が投入した新型マシン「AMR26B」に確かな進歩を感じていると語り、「ここから新たな選手権が始まる」と後半戦への期待を口にした。

    今季ここまで最後尾争いを強いられてきたアストンマーティンF1だが、ハンガリーでは新パッケージの効果によって中団グループと互角に戦えるパフォーマンスを披露。ポイント獲得には届かなかったものの、アロンソは今後の飛躍に向けた確かな土台が築けたと評価している。

    「ここから新たな選手権が始まる」
    「今週末は僕たちにとって大きな前進だった。夏休み明けに向けて積み上げていくための、しっかりとしたベースラインになったと思う」

    アロンソはレース後、そう振り返った。

    「レースではマシンのフィーリングが良く、周囲のライバルたちと戦うことができた。厳しい週末が続いていただけに、それは本当に良かった」

    さらにスペインメディアの取材では、このアップデートによってチームの戦い方が大きく変わったと強調した。

    「僕たちは再び競争力を取り戻した。今、僕たちにとって新たな選手権が始まる」

    ハンガリーではキャデラック、ハース、ウィリアムズを上回り、アルピーヌやアウディとも互角の戦いを展開。トップ10には約13秒届かなかったものの、数週間前までは想像できなかった位置で戦えたことを前向きに受け止めている。

    さらなるアップグレードとホンダPUに期待
    アロンソはAMR26Bにはまだ引き出せるポテンシャルが残されており、今後のセットアップ最適化や追加アップデートによってさらに戦闘力が向上すると見ている。

    「まだセットアップや最適化の面でも改善できる余地があると思う」

    そして、チームが最も期待しているのが、第13戦オランダGP(ザントフォールト)で投入予定のホンダ製パワーユニットアップデートだ。

    レース後のインタビューでも、その効果に大きな期待を寄せた。

    「特にエンジンだね。ザントフォールトではホンダのアップデートを楽しみにしている。ストレートスピードの面でもう少し競争力を高めたい。今の僕たちは中団グループで戦える位置まで来たから、その戦いではストレートでの速さが必要になる」

    さらにスペインメディアに対しても、「今はストレートでさらに速くなることを期待している」と語り、シャシーと空力面の改善に続いて、パワーユニットの進化が次の課題であるとの認識を示した。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    AMR26Bは「新たなスタート」の第一歩
    レース序盤には中団勢のペースについていくことができたことも、アロンソにとっては大きな収穫だった。

    「またライバルたちと戦える感覚を味わえたのは良かった。特に序盤は中団グループについていけるペースがあったし、この新しいマシンで作業を進めていくための良いベースラインになった」

    そして今季後半へ向けて、今回のアップグレードはあくまでも第一歩にすぎないと強調する。

    「これは最初の一歩でしかない。今年はさらに多くの改善が予定されている。ホンダのアップデートも控えているし、後半戦は僕たちにとって新しいシーズンのスタートになることを期待している」

    ハンガリーGPは14位という結果に終わったが、AMR26BはアストンマーティンF1に今季初めて明確な希望をもたらした。シャシーと空力パフォーマンスの改善に続き、ザントフォールトで予定されるホンダのパワーユニットアップデートが加われば、中団争いでさらに存在感を高める可能性は十分にありそうだ。

  • ホンダF1 オランダGPで新仕様PU投入へ準備着々「有益なデータを収集」

    ホンダF1 オランダGPで新仕様PU投入へ準備着々「有益なデータを収集」

    ホンダF1は、2026年F1第11戦ハンガリーGPを総括し、アストンマーティンが投入した車体アップデートとパワーユニット(PU)の適合・最適化を進め、有益なデータを収集できたと明らかにした。また、サマーブレイク明けのオランダGPで投入予定の新仕様PUに向けた準備が順調に進んでいることも報告した。

    ハンガロリンクで行われた決勝では、アストンマーティン勢はランス・ストロールが13位、フェルナンド・アロンソが14位でフィニッシュ。アップデートパッケージの評価を進めながらレースを完走した。

    折原伸太郎「有益なデータを収集できた」
    ホンダF1トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、ハンガリーGPを次のように振り返った。

    「今週末のハンガリーGPでは、車体アップデートに合わせてパワーユニットとの適合や最適化に取り組みました。週末を通して多くの有益なデータを収集することができ、サマーブレイク明けのオランダGPに向けた準備を着実に進めることができたと考えています」

    今回の週末では、アストンマーティンが大規模な車体アップデートを投入しており、ホンダは新しい空力パッケージとPUのマッチングを重点的に確認。レース結果以上に、今後へ向けたデータ収集を重要視した週末となった。

    ホンダF1 本田技研工業

    オランダGPで新仕様PUを投入へ
    折原は、次戦オランダGPがホンダにとって重要な節目になることも明かした。

    「次戦オランダGPでは、新仕様のパワーユニットを投入する重要な節目を迎えます。その前に、サマーブレイク前の7月29日(水)に実施するフィルミングデーで、新仕様パワーユニットを搭載したAMR26を初めて走行させる予定です」

    ホンダはオランダGPで今季唯一となるPUアップデートを投入する予定で、今回のハンガリーGPで得られたデータを基に最終的な適合を進める。7月29日のフィルミングデーは、新仕様PUを実走で確認する最初の機会となり、ザントフォールトでの実戦投入に向けた重要なテストとなる。

  • アストンマーティン・ホンダF1 今季初Q2進出 ニューウェイ「励みになる一歩」

    アストンマーティン・ホンダF1 今季初Q2進出 ニューウェイ「励みになる一歩」

    アストンマーティンF1のチーム代表を務めるエイドリアン・ニューウェイは、2026年F1第11戦ハンガリーGP予選でフェルナンド・アロンソが今季初のQ2進出を果たしたことについて、「励みになる一歩」と評価した。

    一方で、ハンガリーGPで投入した16項目に及ぶ大型アップグレードについては、さらなる開発が必要だとの認識も示している。

    アストンマーティンはハンガロリンクでAMR26Bに大規模アップデートを投入。アロンソは16番手で今季初めてQ1を突破し、苦戦が続いていたチームにとって前向きな結果を持ち帰った。

    ニューウェイ「正しい方向への励みになる一歩」
    ニューウェイは予選後、アップグレードパッケージが目標達成への第一歩になったと評価した。

    「今週末は他チームと戦える位置につけることを目標にしていた。その意味で、初めてQ2に進出できたことは、その方向へ向けた励みになる一歩だ」

    「フェルナンドは今日、マシンのポテンシャルを最大限に引き出してくれた。ランスも昨日は走行が限られていたにもかかわらず、最後のアタックではタイムを更新していたが、ターン12で追い風の影響を受けてグラベルにはみ出してしまった」

    ニューウェイは今回のアップグレードがまだ完成形ではないことも強調した。

    「アップグレードパッケージは、まだ開発を続けていく必要がある。我々は、さらに改善できる部分が残されていることも分かっている」

    アロンソは16番手で今季初のQ2進出
    アロンソはQ1を16番手で突破すると、Q2ではユーズドのソフトタイヤで最初のアタックに臨み、最後のアタックでは1分19秒808までタイムを縮めた。しかし16番手で敗退し、今季初のQ3進出には届かなかった。

    それでもトップ通過したランド・ノリスとの差は2.352秒、タイム比では103.037%まで縮めた。今回の予選ではキャデラックのバルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレス、ウィリアムズのカルロス・サインツJr.とアレクサンダー・アルボン、さらにハースのオリバー・ベアマンを上回る16番手を記録しており、これまで最後尾争いを強いられてきた状況から一歩前進した内容となった。

    一方のランス・ストロールは20番手に終わったものの、最終アタックではQ2進出圏内に迫るペースを見せていた。しかしターン12で追い風の影響を受けてマシンの向きが変わらず、アタックを完遂することができなかった。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ドライバーも進歩を実感
    アロンソもマシンの進化を実感している。

    「僕たちにとっては、より競争力のある週末になっているし、Q2に進出できたことは正しい方向への一歩だ。まだこのパッケージを最適化している段階で、マシンにはまだ引き出せるポテンシャルがある」

    「マシンは以前より一貫性があり、予測しやすくなったので、運転もしやすくなっている。明日もさらに学びながら、決勝で何ができるか見ていきたい」

    ストロールも「ダウンフォースとグリップが増えたことで、マシンは確実に前進した」と評価しつつ、「まだパワー不足があり、特に昨日走行時間を失ったことでバランス面には改善の余地がある」と課題も挙げた。

    大型アップデート初戦で今季初のQ2進出を果たしたアストンマーティン。ニューウェイは「励みになる一歩」と位置付けたが、チームは今回の結果を出発点と捉え、AMR26Bのポテンシャルをさらに引き出すための開発を続けていく。

  • ランス・ストロール アストンマーティンF1の進歩を実感「マシンは確実に前進」

    ランス・ストロール アストンマーティンF1の進歩を実感「マシンは確実に前進」

    アストンマーティンF1のランス・ストロールは、2026年F1第11戦ハンガリーGP予選で20番手に終わったものの、大型アップデートを投入したAMR26Bの進化には確かな手応えを感じていると語った。

    ストロールは最終アタックでタイムを約0.5秒更新するペースを見せていたが、ターン12で追い風の影響を受けてコースアウト。Q2進出の可能性を逃したものの、マシン自体の改善には満足感を示している。

    「マシンは前進した」 Q2進出を逃すも改善を実感
    ストロールは予選後、最終アタックで起きたミスについて次のように説明した。

    「すべてを出し切るつもりだった。最後のアタックでは0.5秒くらいタイムを縮めるペースだったけど、ターン12で追い風を受けてしまい、そのままグラベルへ真っすぐ飛び出してしまった。だからラップを最後までまとめることができなかった。本当にフラストレーションが残る」

    一方で、アップデートを投入したAMR26Bにはポジティブな印象を持っているという。

    「マシンは一歩前進したと感じる。ダウンフォースが増えてグリップも向上しているので、それはポジティブなことだ」

    「まだパワー不足はあるし、特に昨日は走行時間を大きく失ったこともあって、バランス面には改善すべき点が残っている。それでも前進できたのは励みになるし、明日もさらに積み重ねていければと思う」

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    「フェルナンドも速かった」 レースでさらなる前進を期待
    FP2のクラッシュで走行時間を失った影響もあり、十分な準備ができないまま予選に臨んだストロールだが、アップデートの効果はチームメイトのフェルナンド・アロンソにも表れたと評価した。

    「ポジティブな面もある。マシンはずっと良く見えたし、フェルナンドも速かった」

    「明日のレースでどうなるか見てみよう」

    アストンマーティンは16点に及ぶ大型アップデートをハンガリーGPに投入。アロンソが今季初のQ2進出を果たした一方で、ストロールもQ2進出目前のペースを見せており、予選結果以上にマシンの競争力向上を印象づける内容となった。

  • ホンダF1 AMR26Bの振動対策とエネルギーマネジメントを最適化「良い改善」

    ホンダF1 AMR26Bの振動対策とエネルギーマネジメントを最適化「良い改善」

    ホンダは、2026年F1第11戦ハンガリーGPの土曜日、FP3から予選にかけて前日に課題となっていた振動(オシレーション)対策を進めるとともに、アストンマーティンのアップデート版マシンに合わせたエネルギーマネジメントの最適化を実施した。

    ホンダF1 トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、振動対策に手応えがあったことを明かす一方、予選ではフェルナンド・アロンソが16番手、ランス・ストロールが20番手という結果となった。

    ホンダは振動対策とエネルギーマネジメントを最適化
    折原伸太郎は、FP3から予選へ向けた取り組みについて次のように語った。

    「今日はFP3から予選に向けて、一発のパフォーマンスを最大限引き出すことに重点を置いて取り組みました。また、昨日発生していた振動(オシレーション)への対策を施し、関連するパラメーターを変更することで、振動の抑制において良い改善が見られています」

    「さらに、新しいアストンマーティン・アラムコ・フォーミュラワンチームのシャシーに合わせ、このサーキットに最適なエネルギーマネジメントとドライバビリティの最適化を図りました」

    ホンダF1 本田技研工業

    アロンソは今季初のQ2進出
    アストンマーティンは16項目に及ぶ大規模アップデートを投入したAMR26Bで予選に臨み、フェルナンド・アロンソは今季初めてQ2進出を果たした。しかし、Q2では16番手に終わり、Q3進出にはあと一歩届かなかった。一方、ランス・ストロールは20番手でQ1敗退となった。

    アップデート投入後初の予選では、ホンダが取り組んだ振動対策とエネルギーマネジメントの最適化に一定の成果が見られたものの、決勝ではさらなるパフォーマンス向上が期待される。